JPH04105217A - 磁気記録媒体の製造法及び磁場配向処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、塗布型の磁気記録媒体の製造法及びこれに用
いる配向処理装置に関する。

〔従来の技術〕

磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録媒体は、ビデオ
分野、オーディオ分野、コンピュータ分野等で広く使用
されている。このように磁気記録敗退には、磁性粉末、
樹脂、溶剤、分散剤その他の添加剤からなる磁性塗料を
支持体に塗布・乾燥し、磁性塗摸を形成した塗布型の磁
気記録媒体も使用されている。

近年、磁気記録媒体には記録密度の高度化が要求されて
いるとともに、高い信頼性が要求されており、このため
に磁性粉を微粒子化してこれを高密度に充填した磁性層
を形成したり、磁性１５を薄膜化したり、磁性層の走行
性等を同上すること力・行われている。

高記録密度の磁気記録媒体を得ろうユニよ、磁性塗料の
塗布層中の磁性粉末粒子をその主面に対し平行又は垂直
に配向させる処理を行った磁性層を形成することが好ま
しく、特に後者は短波長による記録、再生に優れた高密
度タイプの磁気記録媒体として注目されている。

これらの配向処理は、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム（ＰＥＴフィルム）等の非磁性支持体に磁性塗料を
塗布しその未乾燥状態の被処理体を同極対向の磁石間を
通過させることにより磁性体粒子を塗布層の工面に平行
に配向させる、いわゆる水平配向処理方法と、上記被処
理体を異極対向の磁石間を通過させることにより磁性体
粒子を塗布層の主面に垂直に配向°さセる、いわゆる垂
直配向処理方法とかあるが、いずれも配向度を高めるこ
とが高記録密度の磁気記録媒体を得るために必要なこと
となる。

〔発明が解決しようとする課題こ しかしなから、従来の配向処理装置は、特に第４図に示
すような垂直配向処理装置、すなわち対向させた異極の
磁石１ａ、■ｂからなる装置では、その発生する磁場は
中央部分か強く、エツジ部分では弱く、例えば３５鶴径
の磁石を間隔７ｗｍで対向させたものでは、約２割はど
中央部か強よくなることが認められる。このように、磁
場の強さが異なると、ＰＥＴフィルム２に磁性塗料を塗
布して形成した未乾燥塗布層３中の磁性体粒子の配向度
を一様にすることができない。

このように、磁性体粒子の配向度が高まらないと、高密
度記録ができず、また、配向度が一様でないと、信号の
記録が一様にならず、例えば均一な画質を得られない。

本発明の目的は、磁場の強さを均一化できる磁場配向装
置及びこれを用いて得られる磁気記録媒体の製造法を提
供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、上記課題を解決するために、非磁性支持体に
磁性塗料を塗布し未乾燥状態の被処理体を磁場中を通過
させて磁性体粒子の磁化容易軸を配向させる配向処理工
程を有する磁気記録媒体の製造法において、周辺部より
中央部を凹状にした端面を有する磁極を対向させて上記
磁場を形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造法
を提供するものである。

この際、周側面に周辺部より中央部を凹状にした端面を
有する磁極を配置した回転自在の磁極回転体を対向させ
て設けること、磁極回転体を被処理体の通過速度とほぼ
同じ速度で回転させることにより配向処理を行うこと、
磁極回転体の対向する磁極は異極であり配向処理が磁性
体粒子の磁化容易軸を未乾燥塗布層主面に垂直な方向に
配向する垂直配向処理を行うことも好ましい。

また、本発明は、周側面に磁極を配置しかつそれぞれの
磁極の端面を周辺より中央部を凹状にした回転自在の磁
極回転体を対抗させて磁場を発生し、磁気記録媒体製造
の磁場配向に用いることを特徴とする磁場配向処理装置
を提供するものである。

〔作用〕

端面を周辺より中央部を凹状にした磁極を周側面に配置
した回転自在の磁極回転体の例えば異極の磁極を相対し
、これら磁極回転体を回転させて垂直方向の磁場を形成
し、その磁場中に磁性塗料の未乾燥塗布層を通過させる
と、磁性体粒子はその磁化容易軸を磁場の方向に合わせ
て配列するが、その際磁極の端面ば周辺より中央部が凹
状になっているので、磁石のエツジに近い捏和対する距
離は短く、中央部この距離が長くなるので、前者の磁場
を強よく、後者を弱くでき、全体の磁場の強さを均一化
できる。

〔実施例〕

次に本発明の詳細な説明する。

実施例１ 第１図中１１は配向処理装置であって、上下一対の磁極
回転体１２．１２゛　からなる。磁極回転体１２は、回
転自在に形成され、その周側面に同寸法の永久磁石１２
ａ　、１２ａ　　・・・が交互に同極の磁極を後述の搬
送する被処理体（未乾燥塗布層を形成したＰＥＴフィル
ム）側に向け、すなわちＮ、Ｎ、Ｎ　　・・・のように
磁極を被処理体側に向〉するまうに、その長手方向を中
心に向けて互いに密接して設けられている。回転磁極体
１２゛　も同様に回転自在に形成され、上記磁極回転体
１２のそれぞれのＮ極にＳ極が対向するように上記と同
様にＳ、Ｓ、Ｓ　　・・・のように磁極を被処理体側に
向けて永久磁石１２゛ａ、１２゛ａ・・がその長手方向
を中心に向けて上記と同様に密接して設けられている。

上記配向処理装置１１を用いて磁気記録媒体を作成する
には、第２図にに示すように、静電除去（図示省略）さ
れたＰＥＴフィルム１３にコーター１４により下記の磁
性塗料を塗布し、第１図に示す未乾燥塗布層１５に対応
する未乾燥塗布層を形成する。

なお、１４ａは磁性塗料供給部である。

針状合金粉末　　　　　　　　　１００重９部塩化ビニ
ル系樹脂　　　　　　　　８重量部ウレタン系樹脂　　
　　　　　　　１２Ｍ量部ポリイソシアネート　　　　
　　　６Ｍ量部ミリスチン酸　　　　　　　　　　　３
Ｍ量部ｎ−ブチルステアレー１−　　　　　　１重量部
トルエン　　　　　　　　　　　１３０重量部メチルエ
チルケトン　　　　　　１３０Ｍ量部研磨剤（粒状α−
Ａβ２０ｉ、＋　　　　　１２重量部なお、上記針状合
金粉末としては、長軸０．２μｍ、短軸０．０３μｍ　
、比表面積（ＢＥＴ値）５２　ｍ１ｇ、保磁力Ｈｃ９０
００ｅのものを使用した。

また、塗布条件は以下の通りである。

コーター：ダイレクトグラビア方式（斜線４５度、深さ
１００μｍロール使用のドクタ ーブレード法） 塗布層の厚さ：３．０μｍ（乾燥塗膜）塗布速度：　１
０ｍ／ｍ１ｎ ＰＥＴフィルムの厚さ：１０　μｍ ついで、ＰＥＴフィルムのような表面平滑体１６ａの両
端を支持してその張力を調整できるようにし、上記未乾
燥塗布層表面に接触するようにした表面平滑処理装置１
６により、この塗布層表面を平滑にする。

この後、ソレノイド１７の中を通して上記平滑処理をし
た未乾燥塗布層の磁性体粒子をその塗布層の長手方向に
配向する。

ついで、配向処理装置１１で処理する。すなわち、上記
磁極回転体１２．１２゛　を同期して回転させて異極の
磁極が対向するようにし、かつこの回転速度を上記処理
をした未乾燥塗布層を有するＰＥＴフィルムの走行速度
と同じ速度（１０ｎ／分）に調整し、このＰＥＴフィル
ムを磁極回転体１２．１２゛　の間に通す。

このようにすると、未乾燥塗布層中の針状磁性体粒子は
上側の磁極のＮ極と下側の磁極のＳ極が対向する。磁場
の作用を受けて磁化し、垂直に配向する。これが走行す
る未乾燥塗布層に対して磁極回転体１２．１２゛　の回
転にともなってそれぞれ対向する磁極により順次行われ
る。この際、各磁極はエツジ部より中央部か凹部に形成
されているので、中央部の磁場は平坦面を対向した場合
より弱くなり、エツジ部の磁場の強さと同じにでき、全
体の磁場の強さが均らされる。

このような水平配向処理の最中に、ドライヤー１８にて
熱風を入口側から送り、未乾燥塗布層１５の乾燥を促進
して配向した粒子の配列が乱れないように塗布層のバイ
ンダーで固定化する。

なお、上記配向条件は下記の通りである。

永久磁石：　Ｆｅ−５ｍ−Ｃｏ永永久万石配向磁界強度
：　３０００　Ｇ 上側の磁極と塗布層の間の距Ｎ　：　２　ｔｍこのよう
にして垂直配向処理を施され乾燥がある程度まで進み、
磁性体粒子の配向状態が固定された塗布層を有するＰＥ
Ｔフィルムは、８０℃に設定した第１乾燥室１９を経て
１００℃に設定した第２乾燥室２０に導かれ、塗布層は
十分に乾燥され、バインダー樹脂は硬化される。これに
より磁性体粒子の配列状態は固定される。

この後巻き取られて磁気テープ原反２１が得られる。

この磁気テープ原反を鏡面仕上げ（カレンダー処理）し
て幅８ｆｉに裁断し、乾燥塗膜３μｍの磁性層を有する
磁気テープが得られる。

なお、上記ＰＥＴフィルムの走行速度　（磁性塗料の塗
布速度）をｌ１ｍ／分に変更した以外は同様にして磁気
テープを作成しても良いし、また、磁極回転体の回転速
度をｌ１ｍ／分に変更した以外は同様にして磁気テープ
を作成しても良い。

上記は相対する磁極回転体のそれぞれは同し寸法の磁極
を用い同極の磁極を密接して配置したが第３図に示すよ
うに同極の磁極を離間して配置し、その間に樹脂介在層
１２ｂ　、１２’ｂを設けても良く（図中、第１図と同
一符号は同じ部分を示し、１５′　は未乾燥塗布層１５
に対応するものである。）、この場合上下の磁極を対向
させてもよいが、互いにずらせて例えば上側のＮ極とＮ
極の間に下側のＳ極、下側のＳ極とＳ極の間に上側のＮ
極を対応させても良い。上記は同極を交互に隣接したが
、異極を上記のように密接又は離間させて設けても良く
、その用い方も対向又はずらせて用いることができる。

また、上記は樹脂介在層を設けたがこれを設けず空気に
しても良い。また、上記は垂直配向処理装置として利用
したが、上下の磁極回転体の同極の磁極を対向させて水
平配向処理装置としても用いられる。

また、上記磁極回転体を用いたが、′＠４図の磁石の対
向面を上記と同様に周辺より中央部を凹状に形成しても
良い。

また、上記はドライヤーをＰＥＴフィルムの進行方向後
方に設けたが前方に設けても良く、また、垂直配向処理
装置として使用する場には、その前後に永久磁石の異極
を対向させた他の垂直配向処理装置を併設しても良く、
この場合後の装置はその前までで例えば深層部のまだ配
向し切れない粒子があるような条件の場合にこれを配向
させる場合に有効である。この場合も乾燥を併用して配
向粒子は固定化することが好ましい。

なお、Ｆｅ−Ｓｍ−Ｃｏ永久磁石のほかにＦｅ−Ｎｂ−
Ｂ磁石を用いることも好ましく、他の磁石も用いられる
や また、ＰＥＴフィルム等の非磁性支持体には下塗り層、
ハックコートｉを設けたものを使用しても良い。なお、
静電除去機により除電して磁性塗料を塗布することも好
ましい。

また、針状合金粉末としては、Ｆｅ−Ｎｉ　、　Ｆｅ−
ＮｉＣ０等の合金を使用できるが、この針状合金粉末の
代わりにｒ−Ｆｅ２０３　、Ｃｏ含有ｒ−Ｆｅ２６３　
、Ｃｒ０２４の酸化物、窒化鉄、炭化鉄等も使用できる
。

〔発明の効果〕

本発明によれば、周辺部より中央部を凹状にした端面を
有する磁極を対向させて磁場を形成し、この磁場に磁性
塗料の未乾燥塗布層を通すようにしたので、磁場の強さ
が均らされることにより磁性体粒子の配向度が高く、配
向度の一様な磁性層が得られる。

これにより、高密度記録に通し、信号を一様に記録、再
生できる磁気記録媒体を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に使用される装置の一部の概
略説明図、第２図はその全体説明図、第３図は他の実施
例の装置の一部の概略説明図、第４図は従来の装置の一
部の概略説明図である。 図中、１１は配向処理装置、１２．１２”は磁極回転体
、１２ａ　、１２’ａ、は磁石、１３は非磁性支持体と
してのＰＥＴフ、イルム、１５．１５゛　は未乾燥塗布
層である。 平成２年８月２７日 第 図 第３ 図 第４ 図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）非磁性支持体に磁性塗料を塗布し未乾燥状態の被
   処理体を磁場中を通過させて磁性体粒子の磁化容易軸を
   配向させる配向処理工程を有する磁気記録媒体の製造法
   において、周辺部より中央部を凹状にした端面を有する
   磁極を対向させて上記磁場を形成することを特徴とする
   磁気記録媒体の製造法。
2. （２）周辺部より中央部を凹状にした端面を有する磁極
   を周側面に配置した磁極回転体を対向させて回転自在に
   設けることにより磁場を形成したことを特徴とする請求
   項１記載の磁気記録媒体の製造法。
3. （３）磁極回転体を被処理体の通過速度とほぼ同じ速度
   で回転させることにより配向処理を行うことを特徴とす
   る請求項２記載の磁気記録媒体の製造法。
4. （４）磁極回転体の相対する磁極は異極であり配向処理
   が磁性体粒子の磁化容易軸を未乾燥塗布層の主面に垂直
   に配向する垂直配向処理であることを特徴とする請求項
   ３記載の磁気記録媒体の製造法。
5. （５）周側面に磁極を配置しかつそれぞれの磁極の端面
   を周辺より中央部を凹状にした回転自在の磁極回転体を
   対向させて磁場を発生し、磁気記録媒体製造の磁場配向
   に用いることを特徴とする磁場配向処理装置。