JPH02165417A - 垂直磁気記録媒体の配向装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、フロッピーディスク、デジタルオーディオテ
ープ、ビデオテープなどの高密度な垂直磁気記録媒体の
配向装置に関するものである。

従来の技術 近年、磁気記録媒体の高密度・高容量化に伴い、記録媒
体の面内長手方向の磁化を用いる方法では、その内在す
る自己減磁作用という障壁によって記録密度の向上が次
第に困難となってきている。そこで、これにかわって記
録媒体表面に対して垂直な磁化を用いる方法の開発が盛
んに行われるようになってきた。

垂直磁気記録媒体としては、Ｃｏ−Ｃｒスパッタ膜等に
よって形成するものや、磁性粉末を含む塗膜によって形
成するものが挙げられるが、経済性・量産性の点から、
後者により大きな需要が見込まれる。

塗布型の垂直磁気記録媒体を製造する場合、磁性粉末を
含む塗料を基体上に塗布する工程及び塗布後乾燥するま
での間に何等かの方法によって磁性粉末を垂直配向させ
る。この垂直配向という点において有利であることから
、平板状でしかも板面に垂直な磁化容易軸を有する六方
晶フェライト磁性粉が多く用いられている。具体的な配
向方法としては、狭い間隔をおいて異極を対向させた何
組かの磁石による磁場中を通過させるなどの方法が考案
されている（例えば、特開昭５７−５８２２４号公報な
ど）。

発明が解決しようとする課題 しかし、上記のような配向方法を用いた磁気記録媒体は
、未だ十分な垂直配向をするに至ってはおらず、効率的
により高い垂直配向性を達成することのできる配向方法
が求められている。

本発明は、上記の点に鑑み、磁性粉を含む未乾燥の塗膜
を振動する垂直磁場中において乾燥させることによって
、高い配向性を達成することのできる垂直磁気記録媒体
の配向装置を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明は、磁界が塗膜面に対
して垂直な方向で振動することのできる電磁石と、その
中心を通って乾燥風を送る装置とによって、塗膜を垂直
に配向させるという構成を備えたものである。

作用 本発明は上記した構成の配向装置を、量産性に優れた現
行のロール塗装工法、ブレード塗装工法などと組み合わ
せることによって、磁気記録媒体を連続的にむらなく高
い配向度で垂直配向させることを可能とする。

実施例 以下に本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。

第１表に示した組成の磁性塗料を調合し、ボールミルに
より約７２時間分散して磁性塗料を作った。

これを厚さ７５μｍのポリエステルフィルムに乾燥厚が
約２μｍとなるようにブレード塗布を行った後、第１図
に示す配向装置内を通過させた。第１図は、磁性塗料を
塗布した基体を、電磁石の作る振動磁場中を通過させつ
つ乾燥風によって乾燥させることによって垂直配向を行
う装置を真横からみた図である。

以下余白 第１表 磁性塗料を塗布した基体ｌは、電磁石２の作る振動磁場
中を通過する間に、温風乾燥器３が電磁石の中心の空隙
から送る゛乾燥風５によって垂直配向状態のまま乾燥さ
れる。

こうして片面の塗装工程が終了した後、基体のもう一方
の面にも前記と同様に塗布、配向、乾燥を行い、６０度
で約２０時間塗膜を硬化した後、型抜きを行って磁気フ
ロッピーディスクを作製した。

電磁石の直径は３６ｃｍ５磁界の強さは最大で約３にガ
ウス（Ｇａｕｓｓ）であり、電磁石の振動周波数は６０
Ｈｚに設定した。

〈比較例１〉 実施例と同様、第１表に示した組成の磁性塗料を、ボー
ルミルで約７２時間分散し、これを厚さ７５μｍのポリ
エステルフィルムに乾燥厚が約２μｍとなるように塗布
した。この後、第２図に示すような平板対向型の磁石に
よる約３　ＫＧａｕｓｓの磁場中を通過させた。第２図
は、平板対向型の磁石による配向装置を真横からみた断
面図である。

磁性塗料を塗布した基体ｌは、矢印の方向に進行する間
に、異極を対向させた磁石１１及び１１’　の作る磁場
によって垂直方向に配向され、温風乾燥器３によって乾
燥される。

片面の塗装工程終了後、基体のもう一方の面にもこれと
同様に塗布、配向、乾燥を行い、その後は実施例と同様
に６０“Ｃで約２０時間硬化の後、型抜きを行って磁気
フロッピーディスクを作製した。

〈比較例２〉 実施例Ｉと同様、第１表に示した組成の磁性塗料を分散
、塗布の後、実施例及び比較例１におけるような特別な
磁場配向処理を行わずに乾燥させ、基体のもう一方の面
にもこれと同様に塗布、乾燥を行った。その後は比較例
１と同様に硬化、型抜きを行って磁気フロッピーディス
クを作製した。

上記の実施例及び比較例１〜２によって得られた磁気フ
ロッピーディスクの周波数１．０Ｍ１（ｚでの出力、垂
直方向の角型比の測定結果を第２表に示す。

第２表 これから明らかなように、実施例は、出力、角型比とも
に優れた特性を有していることが認められた。

また、本実施例では電磁石は１個であるが、複数の電磁
石を用いた実験でも優れた特性のものが得られている。

発明の効果 以上に示したように、本発明の配向装置によって得られ
る垂直磁気記録媒体は、垂直配向性に優れ、高い出力を
確保することができる。よって本発明は、高容量の垂直
磁気記録媒体を作製するに当たって極めて重要な発明で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の垂直磁気記録媒体の配向装置を真横
からみた構成図、第２図は、従来例として平板状の磁石
を対向させた配向装置を真横からみた構成図である。 １・・・・・・磁性塗料を塗布した基体、２・・・・・
・電磁石、３・・・・・・温風乾燥器、１１．１１′・
・・・・・磁石。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １個以上の電磁石と、その電磁石の中心を通って乾燥風
   を送る装置とによって構成した垂直磁気記録媒体の配向
   装置。