JP3044030U - 磁気テープ製造装置用のロール構造 - Google Patents

磁気テープ製造装置用のロール構造

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JP3044030U
JP3044030U JP1997005168U JP516897U JP3044030U JP 3044030 U JP3044030 U JP 3044030U JP 1997005168 U JP1997005168 U JP 1997005168U JP 516897 U JP516897 U JP 516897U JP 3044030 U JP3044030 U JP 3044030U
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magnetic
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JP1997005168U
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Inventor
充樹 谷山
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加納商事株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープ製造装置におけるガイドロールと
して強度の磁力を受けても帯磁することがなく摩耗強度
にも優れた非磁性ロールを提供する。 【解決手段】 ベースフィルム(1)に磁性体を高密度
に含有する塗料(5)を塗工した後に一対の配向磁石
(6,6)により該磁性体の配列を調整するように構成
された磁気テープ製造装置において、該一対の配向磁石
に近接して設けられてベースフィルムが所定の搬送面に
沿って搬送されるようガイドするロール(7,7)の構
造であって、CFRPよりなる本体8の表面にセラミッ
クスコーティング9されてなることを特徴とする磁気テ
ープ製造装置用のロール構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は磁気テープ製造装置用のロール構造に関する。より詳しくは、本考案 は、ベースフィルムに磁性体を高密度に含有する塗料を塗工した後に一対の配向 磁石により該磁性体の配列を調整するように構成された磁気テープ製造装置にお いて、該一対の磁石に近接して設けられてベースフィルムが所定の搬送面に沿っ て搬送されるようガイドするロールであって、強い磁力を受けても帯磁しない非 磁性ロールとして構成されるロール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は磁気テープ製造装置を概略的に示す図であり、原反リール2より供給さ れるベースフィルム(主としてポリエチレンテレフタレート=PET)1に、塗 工機4より、磁性体(二酸化クロムやコバルト被着酸化鉄等の磁性粉とバインダ ーレジンを主成分とする)を高密度に含有する塗料5を塗工した後、フリー回転 するガイドロール7,7上を所定の搬送面に沿って搬送されるベースフィルム1 の両面に対向配置される一対の配向磁石6,6により所定の磁力を与えて、ベー スフィルム1上に塗工された塗料による磁性層中の磁性体の配列を調整する。
【0003】 配向磁石からの磁力を受けて磁性層中の磁性体が回転し、磁性体は一般にベー ス面に平行に並んだ状態に配列される(いわゆる面内磁化方式)。
【0004】 なお、図2に示される塗工機4はナイフコーターと呼ばれるタイプのものであ るが、場合によっては、リバースロールコーター、グラビアロールコーター等各 種のタイプの塗工機が用いられる。
【0005】 配向磁石6,6により表面の磁性層中の磁性体が所定配列とされた製品は、必 要に応じて設けられる乾燥機(図示せず)により磁性層が乾燥された後、巻き取 りリール3に巻き取られる。
【0006】 配向磁石6,6に近接してその前後に配置される支持ロール7,7は強い磁力 を受けるため、従来は、非磁性体として周知のステンレスにより形成されたロー ルが用いられている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
近年、磁気テープに対して音質や画質のよい記録再生能力が求められ、また記 録再生装置を小型軽量化する上でも磁気テープに高密度の磁気記録を行うことが 必要とされている。高密度磁気記録を実現するために、ベースフィルムや磁性体 の材質についても様々な開発がなされているが、磁性体の配列に関しても、磁性 体をベース面に対して垂直方向に配列させる垂直磁化方式が開発され、相応の成 果を見るに至っている。
【0008】 ところが、磁性体を垂直磁化させるためには、従来の面内磁化方式と比べて数 倍から数十倍の磁力を発生させなければならず、配向磁石6,6からこのような 強度な磁力を発生させると、ほとんど磁力の影響を受けないと認識されていたス テンレス製のロール7,7も磁化してしまうことが判明した。ロール7,7が一 端磁化すると、配向磁石6,6と吸着しあって円滑な回転が妨げられ、ベースフ ィルム1の搬送に支障を来す。
【0009】 このような場合には、磁化したロール7,7を強制駆動して回転させなければ ならないが、駆動機構の設置およびその運転に余分なコストがかかるだけでなく 、磁化の程度が大きくなったロール7,7は強制駆動させようとしても全く動か ず、根本的な解決には至らない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案者は、高密度磁気記録のために必要な強度の磁力を受けても磁 性化しないロールを開発することを意図し、初めに、カーボン繊維で強化したプ ラスチック(CFRP)でロールを試作して使用してみたところ、強度の磁場で の稼働によっても帯磁することのない非磁性ロールを得ることができたものの、 ロール面の摩耗強度が不十分であることが分かった。
【0011】 このCFRPロールの摩耗強度を向上させるために、CFRPロール面にクロ ムメッキした(剥離強度を高めるためにまず銅メッキをした上でクロムメッキを 行った)ものを試作使用したが、使用中にメッキ部が電磁誘導作用により発熱し 、その熱でCFRPロールが軟化変形して使用不可能となってしまった。
【0012】 以上のような試行錯誤の結果、CFRPの本体の表面にセラミクスコーティン グされてなる構造のロールとすることにより、強度の磁力を受けても帯磁するこ とのない非磁性ロールが得られ、且つ、摩耗強度にも優れた長期の使用に耐える 製品となることを知見して、本考案の完成に至ったものである。
【0013】 すなわち、本考案は、ベースフィルムに磁性体を高密度に含有する塗料を塗工 した後に一対の配向磁石により該磁性体の配列を調整するように構成された磁気 テープ製造装置において、該一対の配向磁石に近接して設けられてベースフィル ムが所定の搬送面に沿って搬送されるよう支持する支持ロールの構造であって、 CFRPよりなる本体の表面にセラミックスコーティングされてなることを特徴 とする磁気テープ製造装置用のロール構造である。
【0014】 CFRPよりなる本体の表面にコーティングされるセラミックスには各種のセ ラミックス材料を用いることができるが、特にファインセラミックスと呼ばれる ものが好適に用いられる。非限定的な一例として、アルミナ60〜70%とチタ ニア40〜30%の混合材料を用いることができる。
【0015】 CFRPよりなる本体の表面に複数層のセラミックスコーティングを形成して もよい。
【0016】
【考案の実施の形態】 図1は本考案によるロール構造の一例を示し、CFRPよりなる筒状の本体8 の表面にセラミックスコーティング9が形成されてなる。
【0017】 このロールは、従来術に関連して既述したような構成の磁気テープ製造装置に おいて一対の配向磁石6,6の前後に近接配置されるガイドロール7,7として 用いられる。符号10は軸部材である。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、強度の磁力を受けても帯磁することがなく、且つ、摩耗強度 にも優れて長期の使用に耐えることのできる非磁性ロールが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるロール構造の一例を示す断面図で
ある。
【図2】図1のロールを用いて構成される磁気テープ製
造装置を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 ベースフィルム 2 原反リール 3 巻き取りリール 4 塗工機 5 磁性体塗料 6 配向磁石 7 ロール 8 CFRPよりなるロール本体 9 セラミックスコーティング 10 軸部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルムに磁性体を高密度に含有
    する塗料を塗工した後に一対の配向磁石により該磁性体
    の配列を調整するように構成された磁気テープ製造装置
    において、該一対の配向磁石に近接して設けられてベー
    スフィルムが所定の搬送面に沿って搬送されるようガイ
    ドするロールの構造であって、CFRPよりなる本体の
    表面にセラミックスコーティングされてなることを特徴
    とする磁気テープ製造装置用のロール構造。
  2. 【請求項2】 CFRPよりなる本体の表面に複数層の
    セラミックスコーティングが設けられることを特徴とす
    る請求項1のロール構造。
JP1997005168U 1997-06-03 1997-06-03 磁気テープ製造装置用のロール構造 Expired - Lifetime JP3044030U (ja)

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