JPH0816998B2 - 映像再生装置の遠隔操作装置及び映像再生システム - Google Patents

映像再生装置の遠隔操作装置及び映像再生システム

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JPH0816998B2
JPH0816998B2 JP60295293A JP29529385A JPH0816998B2 JP H0816998 B2 JPH0816998 B2 JP H0816998B2 JP 60295293 A JP60295293 A JP 60295293A JP 29529385 A JP29529385 A JP 29529385A JP H0816998 B2 JPH0816998 B2 JP H0816998B2
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【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段 F 作用 G 実施例 (G−1) 実施例の構成(第1図〜第9図) (G−2) 実施例の動作(第10図〜第13図) H 発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明は、ビデオテープレコーダ(VTR)やビデオテ
ックス等の映像再生装置の遠隔操作装置及びこの遠隔操
作装置を用いた映像再生システムに関し、特に、映像の
再生速度を切り換えてスチル再生、1/2倍速再生や2倍
速再生等の変速再生制御を行うための遠隔操作装置及び
映像再生システムに関する。
B 発明の概要 本発明は、ビデオテープレコーダ(VTR)やビデオテ
ックス等の映像再生装置の遠隔操作装置において、回転
操作部材の回転操作位置に応じて動作方向と動作速度を
指定する所定の制御コマンドを時分割送信することによ
って、映像の再生速度を切り換えるスチル再生、1/2倍
速再生や2倍速再生等の変速再生制御を上記回転操作部
材の回転操作にて所謂SHUTTLEモードで遠隔操作により
行い得るようにしたものである。
C 従来の技術 従来より、VTRでは、通常の記録再生モードの他に、
映像の再生速度を変える変速再生機能や録画予約等のタ
イマー動作機能等を付加する多機能化が進められてお
り、VTRにおける変速再生機能として、映像の再生速度
を任意に可変する変速再生動作や、静止画再生、1/2倍
速再生あるいは2倍速再生等に再生速度を切り換えるよ
うにした変速再生動作等が知られている。また、従来よ
り、多機能化の図られたVTRでは、アップ・ダウン・ス
イッチやテンキー・スイッチあるいは回転ダイヤル等の
各種機能別に設けられた多数の操作部材を所定の手順に
従って操作するように構成されており、例えば、上記変
速再生機能等を利用して、録画済のビデオテープについ
て目的の場面を微妙に操作したり、編集ポイントを探し
出す等の操作を行うのに、複雑な操作を必要としてい
た。なお、本件出願人は、このように多機能化したVTR
の操作性を向上するために、上記可変速再生動作や変速
再生動作を回転操作部材の回転操作により制御する所謂
JOG/SHUTTLEモードの動作制御機能を実現したビデオテ
ープレコーダを先に提案している(特願昭60-557号(特
公平5-72664号)参照)。
上述のように多機能化の図られたVTRを遠隔操作する
ための遠隔操作装置(所謂リモコンあるいはコマンダ)
は、アップ・ダウン・スイッチやテンキー・スイッチ等
の各種機能別に設けられた多数の操作部材を所定の手順
に従って操作することにより、所定の制御コマンドを所
定のフォーマットでVTR本体に供給して動作制御を行う
ようになっている。
D 発明が解決しようとする問題点 上述のように多機能化の図られた従来のVTR等の映像
再生装置の遠隔操作装置では、一般に各種機能別に設け
られたアップ・ダウン・スイッチやテンキー・スイッチ
等の各種操作部材の操作性が悪く、また、変速再生動作
を回転操作部材の回転操作にて指定する所謂SHUTTLEモ
ードの遠隔操作を行うことはできないでいた。
E 問題点を解決するための手段 本発明に係る映像再生装置の遠隔操作装置は、上述の
如き問題点を解決するために、回転操作可能に設けられ
た回転操作部材と、上記回転操作部材の回転操作位置を
検出する回転検出速度手段と、上記回転検出手段による
検出出力に基づいて上記回転操作部材の回転操作位置に
応じて動作方向と動作速度を指定する制御コマンドを形
成する信号処理手段と、上記信号処理手段にて形成され
る制御コマンドを動作方向のコマンドと動作速度のコマ
ンドに分けて複数回繰り返して時分割送信するととも
に、上記動作方向のコマンドと上記動作速度のコマンド
との間に上記動作方向又は上記動作速度のコマンドの送
信時間の数倍のキャンセルタイムを設けて送信する送信
手段とを備え、上記回転操作部材の回転操作による制御
コマンドを上記送信手段から変速再生機能を有する映像
再生装置に時分割送信して、該映像再生装置の変速再生
動作の遠隔制御を行うようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係る映像再生システムは、回転操作可
能に設けられた回転操作部材と、上記操作部材の回転操
作位置を検出する回転検出手段と、上記回転検出手段に
よる検出出力に基づいて上記回転回転操作の回転操作位
置に応じて動作方向と動作速度を指定する制御コマンド
を形成する信号処理手段と、上記信号処理手段にて形成
される制御コマンドを動作方向のコマンドと動作速度の
コマンドに分けて複数回繰り返して時分割送信するとと
もに、上記動作方向のコマンドと上記動作速度のコマン
ドとの間に上記動作方向又は上記動作速度のコマンドの
送信時間の数倍のキャンセルタイムを設けて送信する送
信手段とを備えてなる遠隔操作装置と、上記遠隔操作装
置の送信部から時分割送信されくる制御コマンドを受信
するとき、上記キャンセルタイムを確認してから上記制
御コマンドを読み込むようにした受信部と、可変速再生
機能を有する映像再生手段と、上記受信部により受信し
た制御コマンドに応じて上記映像再生手段の変速再生動
作の制御を行う制御手段とを備えてなる映像再生装置と
からなり、上記遠隔操作装置から時分割送信される上記
回転操作部材の回転操作による制御コマンドを受信して
上記映像再生装置が変速再生動作を行うようにしたこと
を特徴とする。
F 作用 本発明に係る映像再生装置の遠隔操作装置では、回転
操作可能に設けられた回転操作部材の回転操作位置を回
転検出手段により検出し、信号処理手段により上記回転
操作部材の回転操作位置に応じて動作方向と動作速度を
指定する制御コマンドを形成して、この制御コマンドを
動作方向のコマンドと動作速度のコマンドに分けて送信
手段から複数回繰り返して時分割送信するとともに、上
記動作方向のコマンドと上記動作速度のコマンドとの間
に上記動作方向又は上記動作速度のコマンドの送信時間
の数倍のキャンセルタイムを設けて送信することによっ
て、映像再生装置のスチル再生、1/2倍速再生や2倍速
再生等の変速再生動作の遠隔制御を行う。
また、本発明に係る映像再生システムでは、遠隔操作
装置は、回転操作可能に設けられた回転操作部材の回転
操作位置を回転検出手段により検出し、信号処理手段に
より上記回転操作部材の回転操作位置に応じて動作方向
と動作速度を指定する制御コマンドを形成して、この制
御コマンドを動作方向のコマンドと動作速度のコマンド
に分けて送信手段から複数回繰り返して時分割送信する
とともに、上記動作方向のコマンドと上記動作速度のコ
マンドとの間に上記動作方向又は上記動作速度のコマン
ドの送信時間の数倍のキャンセルタイムを設けて送信す
る。また、映像再生装置は、上記遠隔操作装置から時分
割送信されてくる制御コマンドを受信部により上記キャ
ンセルタイムを確認してから読み込み、受信した制御コ
マンドに応じて制御手段により映像再生手段の変速再生
動作の制御を行う。これにより、上記映像再生装置は、
上記遠隔操作装置から時分割送信される上記回転操作部
材の回転操作による制御コマンドに応じてスチル再生、
1/2倍速再生や2倍速再生等の可変速再生動作を行う。
G 実施例 以下、本発明を適用したビデオテープレコーダの一実
施例について、図面に従い詳細に説明する。
(G−1) 実施例の構成 第1図ないし第13図に示す実施例は本発明を据置型の
多機能VTRに適用したもので、この実施例の装置は、第
1図および第2図に示すようにVTR本体100と該VTR本体1
00の遠隔操作を行う遠隔操作装置200にて構成されてい
る。
上記VTR本体100は、第1図のブロック図に示すよう
に、リールモータ1やキャプスタンモータ2等を駆動す
るモータサーボ回路3,ビデオ信号やオーディオ信号の信
号処理回路4,表示駆動回路5あるいはチューナ回路6等
の動作制御を行うシステムコントロール用マイクロコン
ピュータ7を備えている。上記システムコントロール用
マイクロコンピュータ7には、第2図に示すように前面
パネルに配設されている各種操作スイッチ8による操作
指令信号と、回転ダイヤル操作装置10の回転ダイヤル板
11またはダイヤル操作リング12の回転操作状態を3個の
光学式センサ13,14,15にて検出してダイヤルエンコーダ
用マイクロコンピュータ9により形成される操作指令信
号と、上記遠隔操作装置200から送られて来る遠隔操作
信号を受信部16にて受信してリモートコントロール用マ
イクロコンピュータ17により形成される操作指令信号が
供給されるようになっている。
この実施例において、VTR本体100の前面パネル110に
は、第2図の正面図に示すように、電源スイッチ8Aや各
種モード設定用の巻戻し操作スイッチ8B,再生操作スイ
ッチ8C,早送り操作スイッチ8D,停止操作スイッチ8E,一
時停止操作スイッチ8F等の各種操作スイッチ8が配設さ
れている。また、上記前面パネル110には、テープカセ
ット装着用の挿入口111や遠隔操作用の受信部16が設け
られているとともに、タイマー表示用の表示部112が設
けられ、さらに、正面右側のサブパネル120に上記回転
ダイヤル操作装置10が設けられている。また、上記サブ
パネル120は、その下端側を軸にして上端側が前方に倒
れるように開閉自在に形成されており、上記前面パネル
110に設けられた押圧操作釦の押圧操作によって、開成
されるようになっている。そして、上記前面パネル110
の上記サブパネル120にて閉じられた部分には、タイマ
ーセットモードやタイマー予約モードにおける各種操作
スイッチが配設されている。さらに、上記前面パネル11
0には、開閉蓋114により閉じられた部分に、入力切り換
え操作スイッチ10sが設けられている。
また、上記遠隔操作装置200は、第1図のブロック図
に示すように、回転ダイヤル操作装置20と、上記回転ダ
イヤル操作装置20の回転操作状態を3個の光学式センサ
21,22,23にて検出して操作指令信号を形成するダイヤル
エンコーダ用マイクロコンピュータ24と、各種モード設
定スイッチ25により指定される所定の動作モードの制御
コマンドを上記ダイヤルエンコーダ用マイクロコンピュ
ータ24から供給される操作指令信号に基づいて形成する
送信エンコーダ用マイクロコンピュータ26と、上記送信
エンコーダ用マイクロコンピュータ26にて形成された制
御コマンドを上記VTR本体100側の受信部16に送信する送
信部27にて構成されている。
そして、この実施例における上記回転ダイヤル操作装
置20は、その分解斜視図を第3図に示すとともに組み立
てた状態の断面図を第4図に示してあるように、ベース
基板201に設けられた軸受部202にて回転自在に支持され
る回転軸211が中心に一体形成された内側回転ダイヤル
板210と、外側ダイヤル操作リング220が係止され上記回
転軸211を中心に回転自在なダイヤル板221と、該ダイヤ
ル板221に形成されているハート形カム穴222に挿通され
るカム軸231が立設されたスライド板230とを備えて成
る。
上記ベース基板201には、この回転ダイヤル操作装置2
0の回転操作状態を光学的に検出する3個の光学式セン
サ21,22,23の配設される3個の透孔205,206,207が形成
されている。
また、上記スライド板230は、第5図に示すように、
上記ベース基板201に設けられた係止突片203により上記
軸受部202を通る径方向に摺動自在に係止されていると
ともに、捻じりコイルばね232による弾性力が与えられ
ている。そして、このスライド板230に設けられた上記
カム軸231は、第6図に示すように、上記ハート形カム
穴222の内面に当接しており、上記捻じりコイルばね232
による弾性力F0を上記ハート形カム穴222の内面に与え
ている。
ここで、上記外側ダイヤル操作リング220を+θ°回
転させて、上記カム軸231が相対的に第7図中に破線で
示す位置にあるときを考えると、該カム軸231と上記ハ
ート形カム穴222の内面との接点において、上記外側ダ
イヤル操作リング220の回転トルクFの分力F′と上記
捻じりコイルばね232により上記スライド板230に与えら
れる弾性力F0の分力Fがつり合っていることになる。上
記外側ダイヤル操作リング220に回転トルクが働かない
ときには上記捻じりコイルばね232による弾性力によっ
て、上記カム軸231が上記ハート形カム穴222の先端位置
に常に復帰され、上記外側ダイヤル操作リング220に設
けた上記ダイヤル板221は所定の回転角度位置に自動復
帰されるようにしてある。そして、上記ダイヤル板221
には、上記カム軸231が上記ハート形カム穴222の先端位
置に復帰された状態位置において、上記ベース基板201
の第1および第2の透孔204,205に対応する位置に第1
および第2の透孔224,225が形成されている。
さらに、上記内側回転ダイヤル板210には、第7図に
示すように、その内周壁に多角形例えば正24角形状のカ
ム面212が形成されており、上記カム軸231に装着される
カムローラ233が上記カム面212に当接されるようになっ
ている。そして、上記内側回転ダイヤル板210は、その
カム面212に上記カムローラ233が当接されているので、
回転操作したときに、上記捻じりコイルばね232により
上記カム軸231に与えられる弾性力によって、上記カム
面212の形状に応じたトルク変化にてクリック感が与え
られる。
そして、この実施例では、一周を24等分して白黒の色
を交互に塗り分けた第8図に示すような縞模様の反射板
213が上記内側回転ダイヤル板210にリング状に貼り付け
られており、また、第9図に示すように白黒の色を交互
に塗り分けた縞模様の反射板226が上記外側ダイヤル板2
21にリング状に貼り付けられている。
上記各ダイヤル板210,221に設けられた各反射板213,2
26による反射光を検出する3個の光学式センサ21,22,23
はそれぞれ発光ダイオードとフォトトランジスタから成
るフォトインタラプタが使用されている。そして、第1
および第2の光学式センサ21,22は、上記互いに90°の
位相差をもった検出出力を上記ダイヤルエンコーダ用マ
イクロコンピュータ24に供給し、また第3の光学式セン
サ23は上記ダイヤル板221が回転操作されたことを示す
検出出力を上記ダイヤルエンコーダ用マイクロコンピュ
ータ24に供給するように、上記ベース基板201の各透孔2
04,205,206位置に配設されている。
(G−2) 実施例の動作 そして、この実施例において、上記ダイヤルエンコー
ダ用マイクロコンピュータ24および上記送信エンコーダ
用マイクロコンピュータ26は、上記モード設定スイッチ
25にてJOG/SHUTTLEモードの設定がなされると、第10図
のフローチャートに示すように、上記回転ダイヤル板21
0の回転操作方向および回転速度と上記外側ダイヤル操
作リング220による上記ダイヤル板221の回転角度位置を
上記ダイヤルエンコーダ用マイクロコンピュータ24にて
検出して、その検出出力に基づいて上記送信エンコーダ
用マイクロコンピュータ26にて可変速再生動作用のJOG
モードの制御コマンドあるいは変速再生動作用のSHUTTL
Eモードの制御コマンドを形成し、この制御コマンドを
動作方向のコマンドと動作速度のコマンドに分けて送信
部27から時分割送信させる。
すなわち、この実施例において、上記ダイヤルエンコ
ーダ用マイクロコンピュータ24は、上記JOG/SHUTTLEモ
ードが設定されると上記ダイヤル板221に設けた反射板2
26の反射光を検出する第3の光学式センサ23による検出
出力に基づいてJOGモードとSHUTTLEモードの判定を行
い、例えば、上記回転ダイヤル操作装置20の外側ダイヤ
ル操作リング220が回転操作されると、SHUTTLEモードと
判定して、上記反射板226のパターンを上記各光学式セ
ンサ21,22,23にて読み取ることにより得られる第11図に
示すような各検出出力に基づいて、上記外側ダイヤル操
作リング220の回転角度位置に応じて予め設定されてい
る例えば第1表に示すようなスピードデータA,Bを操作
方向のデータDとともに上記送信エンコーダ用マイクロ
コンピュータ26に供給する。
上記送信エンコーダ用マイクロコンピュータ26は、上
記ダイヤルエンコーダ用マイクロコンピュータ24から供
給される各スピードデータA,Bと操作方向のデータDに
基づいて、上記外側ダイヤル操作リング220の回転角度
位置に応じて再生動作方向および再生速度を指令するSH
UTTLEモードの制御コマンドを形成して送信部27に供給
する。
また、上記ダイヤルエンコーダ用マイクロコンピュー
タ8は、上記JOG/SHUTTLEモードが設定された状態で上
記外側ダイヤル操作リング220が回転操作されずに、ダ
イヤル板221が回転操作されるとJOGモードと判定して、
上記ダイヤル板221に形成されている各透孔223,224を通
じて上記内側回転ダイヤル板210の反射板213による反射
光を上記各光学式センサ21,22にて検出して得られる各
検出出力に基づいて上記内側回転ダイヤル板210の回転
方向および回転速度を示すスピードデータA,Bおよび方
向データDを上記送信エンコーダ用マイクロコンピュー
タ26に供給する。すなわち、上記ダイヤルエンコーダ用
マイクロコンピュータ24は、上記内側回転ダイヤル板21
0を回転させたときに、第1の光学式センサ21による検
出出力波形の立ち上がり変化点における第2の光学式セ
ンサ23による検出出力波形のレベルが、第12図Aに示す
ように「H」であれば上記内側回転ダイヤル板210が正
回転されたと判定し、また、第12図Bに示すように
「L」であれば上記内側回転ダイヤル板210が逆回転さ
れたと判定する。さらに、上記ダイヤルエンコーダ用マ
イクロコンピュータ24は、上記内側回転ダイヤル板210
を回転させたときの上記第1の光学式センサ21による第
12図Cに示すような検出出力波形の立ち上がり変化点の
間隔を利用して時間測定を行うことによって、上記内側
回転ダイヤル板210の回転速度を算出して、例えば第2
表に示すようなスピードデータA,Bを上記送信エンコー
ダ用マイクロコンピュータ26に供給する。
上記送信エンコーダ用マイクロコンピュータ26は、上
記ダイヤルエンコーダ用マイクロコンピュータ24から供
給される各スピードデータA,Bおよび操作方向のデータ
Dに基づいて、上記内側回転ダイヤル板210の回転操作
方向および回転速度に応じて再生動作方向および再生速
度を指令するJOGモードの制御コマンドを形成して送信
部27に供給する。
そして、上記送信部27は、上記送信エンコーダ用マイ
クロコンピュータ26から供給されるSHUTTLモードあるい
はJOGモードを指定する制御コマンドを、再生動作方向
を示すコマンドdと再生動作速度を示すコマンドsに分
けて、例えば第13図に示すように3フレームのキャンセ
ルタイムTcを隔ててそれぞれ3フレームずつ時分割送信
する。なお、駒送りの指令は、方向のコマンドdだけを
送信することにより行い、スチル再生の指令は速度のコ
マンドsだけを送信することにより行う。
ここで、上記送信部27から送信される遠隔操作用の制
御コマンドは、従来より使用されている遠隔制御可能な
VTRの操作処理アルゴリズムを変更することのない従来
のコード体系およびフォーマットを有している。なお、
上記送信部27から時分割送信する各コマンドd,sの順序
は、どちらが先であっても良いが、直前に送ったコマン
ドによって、もし直前が同じ方向であるならば速度のコ
マンドsを優先し、異なる方向であるならば方向のコマ
ンドdを優先させて送信すると良い。また、速さが同じ
であるならば方向のコマンドdだけを送信し、方向が同
じであるならば速度のコマンドsだけを送信するように
しても良い。さらに、VTR本体100側の機械的な遷移時間
や雑音妨害等による誤動作を防止するために、第13図に
示すようにコマンドを送信しない時間であるキャンセル
タイムTcを隔てて方向のコマンドdと速度のコマンドs
を繰り返し送信すると良い。なお、JOGモードにおける
駒送り制御では、スチル再生モードを混ぜるようにする
と遠隔操作の確実性を高めることができる。
そして、VTR本体100側では、上記遠隔操作装置200の
送信部27から送られて来る制御コマンドを上記受信部16
にて受信し、上記制御コマンドにより指定される再生動
作方向および再生動作速度の操作指令信号をリモートコ
ントロール用マイクロコンピュータ17にて形成して、シ
ステムコントロール用マイクロコンピュータ7により、
上記モータサーボ回路3,信号処理回路4,表示駆動回路5
等の動作制御を行うことによって、上記遠隔操作装置20
0に設けた回転ダイヤル操作装置20の回転操作に応じたJ
OGモードあるいはSHUTTLEモードの動作制御が行われ
る。なお、上記VTR本体100側のリモートコントロール用
マイクロコンピュータ17では、上記キャンセルタイムTc
を確認してから各コマンドd,sを読み込むことによっ
て、チャタリングや雑音の影響を少なくして上記各コマ
ンドd,sを確実に受信することができる。
上述の如き実施例では、たとえば録画済のビデオテー
プについて目的の編集ポイントを探し出す操作を行う場
合に、上記遠隔操作装置200に設けた回転ダイヤル操作
装置20の外側ダイヤル操作リング220の回転操作によっ
て、SHUTTLEモードで高速再生を行い上記目的の編集ポ
イントのフレーム付近までテープを走らせて、その後、
上記内側回転ダイヤル板210を回してJOGモードにて微小
送りして目的の編集ポイントのフレームを見つけること
ができる。なお、上記SHUTTLEモードにおける上記外側
ダイヤル操作リング220の回転操作を解除すると、該外
側ダイヤル操作リング220に設けたダイヤル板221に形成
してあるハート形カム穴222の内面に弾性的に圧接され
ている上記カム軸231にて上記ダイヤル板221が所定の回
転角度位置に自動復帰されるので、直ちにJOGモードの
操作に移ることができる。また、上記内側回転ダイヤル
板210を回してJOGモードにて微小送りするときには、上
述のように上記内側回転ダイヤル板210のカム面212の形
状に応じたトルク変化にてクリック感が与えられるの
で、目的の編集ポイントのフレームに上記内側回転ダイ
ヤル板210の回転操作による位置合わせを極めて容易に
行うことができる。
H 発明の効果 上述の実施例の説明から明らかなように本発明に係る
映像再生装置の遠隔操作装置及び映像再生システムで
は、遠隔操作装置において、回転操作部材(ダイヤル操
作リング)の回転操作位置応じて動作方向と動作速度を
指定する所定の制御コマンドを形成し、この制御コマン
ドを動作方向のコマンドと動作速度のコマンドに分け
て、可変速再生機能を有する映像再生装置に時分割送信
することにより、変速再生機能を有する映像再生装置に
よる映像の再生動作方向と再生動作速度を切り換え制御
することができるので、上記回転操作部材の回転操作に
て所謂SHUTTLEモードの遠隔操作を行うことができ、映
像再生装置の正逆変速再生動作の遠隔操作の操作性を向
上することができる。しかも、遠隔操作装置は、回転操
作可能に設けられた回転操作部材の回転操作方向と回転
速度を回転検出手段により検出し、信号処理手段により
上記回転操作部材の回転操作方向と回転速度に応じて動
作方向と動作速度を指定する制御コマンドを形成して、
この制御コマンドを動作方向のコマンドと動作速度のコ
マンドに分けて送信手段から複数回繰り返して時分割送
信するとともに、上記動作方向のコマンドと上記動作速
度のコマンドとの間に上記動作方向又は上記動作速度の
コマンドの送信時間の数倍のキャンセルタイムを設けて
送信するので、映像再生装置側では、上記遠隔操作装置
から時分割送信されてくる制御コマンドを受信部により
上記キャンセルタイムを確認してから読み込むことによ
り、チャタリングや雑音の影響を少なくして、上記動作
方向のコマンドと上記動作速度のコマンドを確実に受信
することができる。従って、映像再生装置は、遠隔操作
装置から時分割送信される上記回転操作部材の回転操作
による制御コマンドに応じてスチル再生、1/2倍速再生
や2倍速再生等の可変速再生動作を確実に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第13図は本発明を適用したビデオテープレ
コーダの一実施例を示しており、第1図はこの実施例の
ビデオテープレコーダの電気的な構成を示すブロック図
であり、第2図は上記実施例のビデオテープレコーダの
外観斜視図であり、第3図は上記実施例における遠隔操
作装置に設けた回転ダイヤル操作装置の構成を示す分解
斜視図であり、第4図は同じく上記回転ダイヤル操作装
置部分の要部断面図であり、第5図は同じく上記回転ダ
イヤル操作装置を構成しているスライド板を装着した状
態のベース基板の模式的な平面図であり、第6図は同じ
く上記回転ダイヤル操作装置を構成している外側ダイヤ
ル操作リングに装着した状態のダイヤル板の模式的な平
面図であり、第7図は同じく上記回転ダイヤル操作装置
を構成している内側回転ダイヤル板に形成したカム面の
形状を示す模式的な平面図であり、第8図は上記内側回
転ダイヤル板に設けられた反射板のコードパターンを示
す模式的な平面図であり、第9図は同じく上記外側ダイ
ヤル操作リングに装着したダイヤル板に設けられた反射
板のコードパターンを示す模式的な平面図であり、第10
図は上記実施例における遠隔操作装置のダイヤルエンコ
ーダ用マイクロコンピュータおよびリモートコントロー
ル用マイクロコンピュータの動作を示すフローチャート
であり、第11図は上記実施例において上記外側ダイヤル
操作リングの回転操作に応じて各光学式センサにて得ら
れる各検出出力を示す波形図であり、第12図A,第12図B
および第12図Cは上記実施例において上記内側回転ダイ
ヤル板の回転操作により各光学式センサにて得られる各
検出出力を示す各波形図であり、第13図は上記遠隔操作
装置の送信部の送信出力のフォーマットを模式的に示す
信号波形図である。 7,9,17,24,26……マイクロコンピュータ、10,20……回
転ダイヤル操作装置、13,14,15,21,22,23……光学式セ
ンサ、27……送信部、100……VTR本体、200……遠隔操
作装置、220……外側ダイヤル操作リング
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−5607(JP,A) 特開 昭58−6635(JP,A) 特開 昭55−56797(JP,A) 実開 昭56−114179(JP,U) 実開 昭55−64189(JP,U) 実開 昭55−64188(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転操作可能に設けられた回転操作部材
    と、 上記回転操作部材の回転操作位置を検出する回転検出手
    段と、 上記回転検出手段による検出出力に基づいて上記回転操
    作部材の回転操作位置に応じて動作方向と動作速度を指
    定する制御コマンドを形成する信号処理手段と、 上記信号処理手段にて形成される制御コマンドを動作方
    向のコマンドと動作速度のコマンドに分けて複数回繰り
    返して時分割送信するとともに、上記動作方向のコマン
    ドと上記動作速度のコマンドとの間に上記動作方向又は
    上記動作速度のコマンドの送信時間の数倍のキャンセル
    タイムを設けて送信する送信手段とを備え、 上記回転操作部材の回転操作による制御コマンドを上記
    送信手段から変速再生機能を有する映像再生装置に時分
    割送信して、該映像再生装置の変速再生動作の遠隔制御
    を行うようにしたことを特徴とする映像再生装置の遠隔
    操作装置。
  2. 【請求項2】回転操作可能に設けられた回転操作部材
    と、上記操作部材の回転操作位置を検出する回転検出手
    段と、上記回転検出手段による検出出力に基づいて上記
    回転操作部材の回転操作位置に応じて動作方向と動作速
    度を指定する制御コマンドを形成する信号処理手段と、
    上記信号処理手段にて形成される制御コマンドを動作方
    向のコマンドと動作速度のコマンドに分けて複数回繰り
    返して時分割送信するとともに、上記動作方向のコマン
    ドと上記動作速度のコマンドとの間に上記動作方向又は
    上記動作速度のコマンドの送信時間の数倍のキャンセル
    タイムを設けて送信する送信手段とを備えてなる遠隔操
    作装置と、 上記遠隔操作装置の送信部から時分割送信されてくる制
    御コマンドを受信するとき、上記キャンセルタイムを確
    認してから上記制御コマンドを読み込むようにした受信
    部と、変速再生機能を有する映像再生手段と、上記受信
    部により受信した制御コマンドに応じて上記映像再生手
    段の変速再生動作の制御を行う制御手段とを備えてなる
    映像再生装置とからなり、 上記遠隔操作装置から時分割送信される上記回転操作部
    材の回転操作による制御コマンドを受信して上記映像再
    生装置が変速再生動作を行うようにしたことを特徴とす
    る映像再生システム。
JP60295293A 1985-12-27 1985-12-27 映像再生装置の遠隔操作装置及び映像再生システム Expired - Lifetime JPH0816998B2 (ja)

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JP2745636B2 (ja) * 1989-02-09 1998-04-28 キヤノン株式会社 再生装置制御システム
JP2822253B2 (ja) * 1990-02-06 1998-11-11 ソニー株式会社 映像信号再生装置
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JPS599980B2 (ja) * 1976-09-15 1984-03-06 ソニー株式会社 磁気再生装置
JPS56114179A (en) * 1980-02-10 1981-09-08 Nec Corp Tape cartridge loader

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