JPH08168443A - 洗面カウンターの施工構造 - Google Patents

洗面カウンターの施工構造

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JPH08168443A
JPH08168443A JP14101395A JP14101395A JPH08168443A JP H08168443 A JPH08168443 A JP H08168443A JP 14101395 A JP14101395 A JP 14101395A JP 14101395 A JP14101395 A JP 14101395A JP H08168443 A JPH08168443 A JP H08168443A
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義親 田中
Kazuhiro Ito
和洋 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】部品の共通化が図れ、配管や機器の設置のため
の施工能率の向上が図れると共に機器の設置場所の制限
の少ない洗面カウンターの施工構造。 【構成】施工壁面Wから手前側へ張り出すように洗面カ
ウンター22を施工する構造において、施工壁面Wへ片
持ち状に接合したカウンター支持部材21の複数個と、
これらカウンター支持部材21に載置した洗面カウンタ
ー22と、各カウンター支持部材21の手前側に吊設し
た吊り部材23と、これら吊り部材23に接合して横架
した上方の前板取付部材24と、施工床面Fに接合した
下方の前板取付部材25と、上下の前板取付部材24,
25に取り付けた前板26とを備えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗面カウンターの施工
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗面カウンターの施工構造には、
実開昭59−143386号公報に記載のものがある。
この施工構造(以下、「前者」という)は、枠組み形成
したフレーム内に配管を支持し、フレームの上面にカウ
ンターを載置し、フレームの前面に前板を取り付けてあ
る。このフレームは、工場にて枠組み形成され、配管も
工場にてフレーム内に支持される。
【0003】更に従来、洗面カウンターの施工構造に
は、特開平2−272119号公報に記載のものがあ
る。この施工構造(以下、「後者」という)は、図24
及び図25に示す如く、所定間隔をおいて起立した脚体
2の複数個を、壁面Wと平行な連結材3,4,5,6で
ボルト連結7してフレーム1を構成し、フレーム1の上
面に洗面カウンター8を載置し、フレーム1の前面に前
板9を取り付けたものである。洗面カウンター8には、
洗面器14の複数が取り付けられる。複数の脚体2の連
結材3,4,5,6との連結は、施工現場又は工場で行
われる。
【0004】各脚体2は、工場において、上部材10及
び下部材11を前後の縦部材12,13で溶接して枠組
みしたものである。上部材10は洗面カウンター8を受
ける機能を有し、下部材11は前後の縦部材12,13
を連結する機能を有し、前の縦部材12は前板9を取り
付ける機能を有し、後ろの縦部材13は配管支持フレー
ム(図示は省略)を取り付ける機能を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の施工構
造には、次の如き問題点がある。 前者の構造は、現場寸法毎にオーダーメイドにより
枠組みフレームを作成せねばならず、標準化が不可能で
あった。また、四角形状に枠組みされたフレームは、強
度において充分であるが、逆に言えば充分過ぎて重いと
いう問題があった。換言すれば、前者のものは、不要な
フレームを含んでいるということである。 後者の構造は、各脚体2が、上部材10及び下部材
11を前後の縦部材12,13で溶接して枠組みされた
ものであるため、施工の仕様が異なるとき、各仕様毎に
所定寸法に形成する必要がある。そのため、部品の共通
化が図れない。
【0006】 更に後者の構造は、フレーム1の内側
1aに給排水管(図示は省略)の配管や必要に応じて電
気温水器や石けん水供給装置等の機器を設置するとき、
配管や機器の設置のための作業を、前板9,9を取り付
ける前に開口した前面側から行う必要がある。しかし、
前記施工構造は、開口した前面側に位置する脚体2の手
前側の縦部材12が配管作業や機器の設置作業の邪魔と
なることがある。そのため、施工能率の低下を招いた
り、機器の設置場所を制限したりすることがある。 複数の洗面器14を施工する場合には、壁面Wに沿
つて施工した集合排水管及び集合給水管等の集合配管群
から各洗面器14及び各水栓金具に分岐配管を施工する
必要がある。この集合配管群は、前者では枠組み形成し
たフレーム内に支持してあり、後者では脚体2の縦部材
13に取り付けた配管支持フレームに支持してある。そ
のため、従来は、カウンターを載置するフレームを現場
で設置した後でないと集合配管群を施工できないため、
集合配管群を施工するとにき設置済のフレームが邪魔と
なり、施工能率の低下を招いていた。殊に、設置済のフ
レームと集合配管群の配管ジョイント部が緩衝するとき
には、尚更である。
【0007】本発明は、上記問題を解決するために、機
能上最小限の部材を用いて部品の共通化が図れ、配管や
機器の設置のための施工能率の向上が図れると共に機器
の設置場所の制限の少ない洗面カウンターの施工構造の
提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
要旨は、施工壁面から手前側へ張り出すように洗面カウ
ンターを施工する構造において、施工壁面へ片持ち状に
接合したカウンター支持部材の下方位置に、施工壁面と
施工床面とに接合してカウンター支持部材とは独立した
配管支持フレームを設けてある洗面カウンターの施工構
造である。請求項2記載の本発明の要旨は、施工壁面か
ら手前側へ張り出すように洗面カウンターを施工する構
造において、施工壁面へ片持ち状に接合したカウンター
支持部材の複数個と、これらカウンター支持部材に載置
した洗面カウンターと、各カウンター支持部材の手前側
に連結具で接合して横架した上方の前板取付部材と、施
工床面に接合した下方の前板取付部材と、上下の前板取
付部材に取り付けた前板とを備えたことを特徴とする洗
面カウンターの施工構造である。
【0009】請求項3記載の本発明の要旨は、前記各カ
ウンター支持部材の手前側に連結具で接合して吊設した
吊り部材に、前記上方の前板取付部材を連結具で接合し
た請求項2記載の洗面カウンターの施工構造である。請
求項4記載の本発明の要旨は、前記吊り部材を、前記カ
ウンター支持部材に対して手前方向に沿つてスライド可
能に吊設した請求項3記載の洗面カウンターの施工構造
である。
【0010】請求項5記載の本発明の要旨は、前記吊り
部材を、前記カウンター支持部材に対して手前方向に沿
つて揺動可能に吊設した請求項3又は4記載の洗面カウ
ンターの施工構造である。請求項6記載の本発明の要旨
は、施工壁面から手前側へ張り出すように洗面カウンタ
ーを施工する構造において、施工壁面へ接合して手前側
に張り出したカウンター支持部材の複数個と、これらカ
ウンター支持部材に載置した洗面カウンターと、各カウ
ンター支持部材の手前側と施工床面とに連結具で接合し
た手前側支柱と、これら手前側支柱に連結具で接合して
横架した前板取付部材と、前板取付部材に取り付けた前
板とを備えたことを特徴とする洗面カウンターの施工構
造である。
【0011】請求項7記載の本発明の要旨は、前記手前
側支柱を、前記カウンター支持部材に対して手前方向に
沿つてスライド可能に接合した請求項6記載の洗面カウ
ンターの施工構造である。請求項8記載の本発明の要旨
は、前記手前側支柱を、前記カウンター支持部材に対し
て手前方向に沿つて揺動可能に接合した請求項6又は7
記載の洗面カウンターの施工構造である。
【0012】請求項9記載の本発明の要旨は、施工壁面
から手前側へ張り出すように洗面カウンターを施工する
構造において、施工壁面へ接合して手前側に張り出した
カウンター支持部材の複数個と、これらカウンター支持
部材に載置した洗面カウンターと、各カウンター支持部
材の手前側と施工床面とに連結具で接合した枠組みフレ
ームと、枠組みフレームに取り付けた前板とを備えたこ
とを特徴とする洗面カウンターの施工構造である。請求
項10記載の本発明の要旨は、前記枠組みフレームを、
前記カウンター支持部材に対して手前方向に沿つてスラ
イド可能に接合した請求項9記載の洗面カウンターの施
工構造である。
【0013】請求項11記載の本発明の要旨は、前記枠
組みフレームは、上下の横部材の間に配設した間柱を、
上下の横部材に連結具で接合してある請求項9又は10
記載の洗面カウンターの施工構造である。請求項12記
載の本発明の要旨は、前記カウンター支持部材の施工壁
面寄りに接合した段付け支柱をカウンター支持部材から
立設し、前記カウンター支持部材及び段付け支柱に、段
付きの前記洗面カウンターを載置した請求項1から請求
項11のいずれか1項に記載の洗面カウンターの施工構
造である。
【0014】請求項13記載の本発明の要旨は、前記施
工壁面に接合した左右方向に長い接合部材に、前記カウ
ンター支持部材を左右方向に沿つてスライド可能に接合
した請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の洗
面カウンターの施工構造である。請求項14記載の本発
明の要旨は、前記前板が扉である請求項2から請求項1
3のいずれか1項に記載の洗面カウンターの施工構造で
ある。
【0015】
【作用】請求項1記載の本発明にあつては、カウンター
支持部材に接合することなく配管支持フレームを設ける
ことができるので、施工壁面にカウンター支持部材を接
合する前に、予め配管支持フレームを設置することがで
きると共に、集合配管群のジョイント部を避けて配管支
持フレームを設置できる。請求項2乃至請求項14記載
の本発明にあつては、独立した部材を接合又は取付けて
あるため、各部材の共通化が図れる。
【0016】請求項2乃至請求項5記載の本発明にあつ
ては、上下の前板取付部材の間は、従来の如き縦部材が
無いため、前板を取り付ける前において幅広く開口す
る。従って、この幅広く開口した箇所を利用することに
より、配管や機器の設置作業が容易にできる。更に、邪
魔となる縦部材が無いため、機器の設置場所の制限を少
なくできる。請求項4記載の本発明にあつては、吊り部
材の吊設する位置を手前方向に沿つて前後に移動させる
ことで、上方の前板取付部材及び前板の前後方向の出入
りを調節できる。
【0017】請求項5記載の本発明にあつては、吊り部
材の吊設するときの手前方向に沿つた揺動角度を調節す
ることで、上方の前板取付部材及び前板を傾斜状態に取
り付けることができる。請求項6記載の本発明にあつて
は、カウンター支持部材と手前側支柱とで洗面カウンタ
ーを支持するため、従来の脚体2の下部材11及び後の
縦部材13に相当する部材を省略することができる。
【0018】請求項7記載の本発明にあつては、カウン
ター支持部材に対して手前側支柱の接合する位置を手前
方向に沿つて前後に移動させることで、前板取付部材及
び前板の前後方向の出入りを調節できる。請求項8記載
の本発明にあつては、カウンター支持部材に対して手前
側支柱を接合するときの手前方向に沿つた揺動角度を調
節することで、前板取付部材及び前板を傾斜状態に取り
付けることができる。
【0019】請求項9記載の本発明にあつては、カウン
ター支持部材と枠組みフレームとで洗面カウンターを支
持するため、従来の脚体2の下部材11及び後の縦部材
13に相当する部材を省略することができる。更に、枠
組みフレームは、カウンター支持部材と施工床面とに連
結具で接合してあるため、施工現場の仕様に応じて左右
方向の設置位置を調節できる。請求項10記載の本発明
にあつては、枠組みフレームの配設する位置を手前方向
に沿つて前後に移動させることで、前板の前後方向の出
入りを調節できる。
【0020】請求項11記載の本発明にあつては、間柱
は枠組みフレームの上下の横部材に連結具で接合してあ
るため、前板の大きさ等の仕様に応じて左右方向におけ
る接合位置を調節できる。請求項12記載の本発明にあ
つては、前記カウンター支持部材の施工壁面寄りに適宜
長さの段付け支柱を接合するだけで、段付きの洗面カウ
ンターを載置できる。
【0021】請求項13記載の本発明にあつては、カウ
ンター支持部材は左右方向に沿つて移動させることで、
施工現場の仕様に応じて接合位置を調節できる。請求項
14記載の本発明にあつては、扉の開閉により、洗面カ
ウンターの下方に設置した配管や機器の保守点検が容易
にできる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る洗面カウンターの施工構
造(以下、「本発明施工構造〕という)を図面に示す実
施例に基づいて説明する。 (第1実施例)図1乃至図8は本発明施工構造の第1実
施例を示すものであり、図1は全体を断面して示す左側
面図、図2は洗面カウンター及び前板の一部を切欠いて
示す全体の斜視図、図3はカウンター支持部材の接合部
を拡大して示す断面図、図4は吊り部材の接合部を拡大
して示す断面図、図5は洗面カウンターの接合部を拡大
して示す断面図、図6は洗面カウンター及び前板を取り
付ける前の状態を示す斜視図、図7及び図8は施工途中
の状態を示す斜視図である。
【0023】本実施例は、図1,図2及び図6に示す如
く、施工壁面Wへ片持ち状に接合したカウンター支持部
材21の複数個と、これらカウンター支持部材21に載
置した洗面カウンター22と、各カウンター支持部材2
1の手前側に吊設した吊り部材23と、これら吊り部材
23に接合して横架した上方の前板取付部材24と、施
工床面Fに接合した下方の前板取付部材25と、上下の
前板取付部材24,25に取り付けた前板26とを備え
ている。
【0024】前記カウンター支持部材21は、施工壁面
Wから手前方向に延びるリップ溝形鋼からなる上縁部材
27と、上縁部材27の奥端に溶接等で接合して垂下し
た軽山形鋼等からなる取付部材28と、上縁部材27及
び取付部材28に溶接等で接合した三角形板等の補強板
29とから構成され、上下の接合部材31,31に連結
具35で接合してある。各接合部材31は、施工壁面W
にアンカーボルト30等で接合したリップ溝形鋼からな
る。連結具35は、図3に示す如く、接合部材31のガ
イド溝31a内にスライド自在に挿入された雌ネジ付き
スライド片32と、上縁部材27の挿通長孔27bを挿
通してスライド片32に締結するボルト33とからな
る。
【0025】前記カウンター支持部材21は、接合部材
31のガイド溝31a内でのスライド片32の位置を変
更することにより、左右方向における接合位置が調節で
き、洗面カウンター22の各種仕様に対応することがで
きる。なお、カウンター支持部材21は、図示は省略し
たが、施工壁面Wに対して直接に取付部材28をアンカ
ーボルト等で接合することも可能である。
【0026】前記吊り部材23は、軽山形鋼等からな
り、図4に示す如く、カウンター支持部材21の手前側
に連結具35で接合して吊設してある。連結具35は、
カウンター支持部材21の上縁部材27のガイド溝27
a内に雌ネジ付きスライド片32がスライド自在に挿入
され、吊り部材23の挿通孔23bを挿通してスライド
片32に締結するボルト33とからなる。各吊り部材2
3は、上縁部材27のガイド溝27a内でのスライド片
32の位置を変更による吊り下げ位置の調節により、上
方の前板取付部材24及び前板26の前後方向の出入り
を調節できる。
【0027】前記上方の前板取付部材24は、図1及び
図6に示す如く、軽溝形鋼等からなり、各吊り部材23
の下端にビス等の連結具78で接合して横架してある。
なお、前板取付部材24は、図示は省略したが、吊り部
材23を介することなく、前記各カウンター支持部材2
1の手前側へ直接にビス等の連結具で接合して横架する
ことも可能である。
【0028】前記下方の前板取付部材25は、図1に示
す如く、施工床面Fにアンカーボルト30等で接合した
短尺の軽山形鋼等からなる接合部材34に、ビス止め又
は係合等で接合してある。この前板取付部材25は、手
前側の表面を化粧仕上げして幅木としての機能を併せ持
たせるか、又はその表面に幅木を別途取着してある。な
お、下方の前板取付部材25は、図示は省略したが、施
工床面に直接に接合することも可能である。
【0029】前記前板26は、裏面側の上下に係止片3
6,37を取着すると共に、係止片36,37を上下の
前板取付部材24,25に係合させて所定位置に取り付
けられる。
【0030】前記洗面カウンター22は、図5に示す如
く、前記カウンター支持部材21の上縁部材27に、受
具39の複数個を介して載置してある。各受具39は、
上縁部材27のガイド溝27a内にスライド自在に挿入
されたスライド片32に対してポルト33で締結してあ
る。
【0031】上記各受具39は、載置片部40と取付片
部41とからL字状に形成され、取付片部41に上下方
向の長孔42が穿設されていると共に、載置片部40に
ビス孔43が穿設されている。各受具39は、上縁部材
27のガイド溝27a内でのスライド片32の位置を変
更することにより取り付け位置を調節できると共に、長
孔42におけるボルト33の貫通位置を変更することに
より上下位置を調節することができる。洗面カウンター
22は、各受具39の載置片部40と洗面カウンター2
2の下面合板44とをビス締結45することにより、所
定位置に固定される。
【0032】洗面カウンター22に対して水栓や配管等
の取り付けを行うときに受具39が障害となるようであ
れば、受具39をスライド移動させることにより、容易
に干渉を回避することが可能である。また本実施例は、
各受具39に長孔42を形成して上下位置調節可能とし
ているため、洗面カウンター22設置のときに、その高
さ調節作業が容易であると共にスペーサー部材を介装す
る必要もない。
【0033】洗面カウンター22には、図1及び図2に
示す如く、洗面器46の複数個が取り付けられる。各洗
面器46は、洗面カウンター22から下方へ突出した部
分を、カウンター支持部材21,21の間の空間に突出
させて取り付けられる。
【0034】前記カウンター支持部材21,21…の下
方位置には、図1及び図6に示す如く、施工壁面Wと施
工床面Fとに接合した配管支持フレーム48を必要に応
じて設けてある。配管支持フレーム48は、支柱49の
複数本と、各支柱49から片持ち状に張り出した腕部5
0の複数本と、支柱49どうしを連結する連結材53,
54,55とから組み立てられる。連結材53,54,
55は、支柱49とボルト又はビスで連結され、連結箇
所が容易に変更できるように、ボルト又はビスが貫通す
る長孔を適宜ピッチに多数穿設したものが用いられる。
【0035】配管支持フレーム48は、施工壁面Wに取
り付けた前記接合部材31にボルト51を介して各支柱
49の上端を接合すると共に、施工床面Fに取り付けた
接合部材56に下端の連結棒材55をボルト57で接合
してある。接合部材31は、ガイド溝31a内に雌ネジ
付きスライド片32がスライド自在に挿入され、各スラ
イド片32に対してボルト51を締結してある。配管支
持フレーム48に集合配管群を形成する各配管52を支
持するときに、配管支持フレーム48が配管52のジヨ
イント部と干渉してジヨイント作業を困難とするようで
あれば、スライド片32と共に配管支持フレーム48を
左右方向にスライド移動させることにより、容易に干渉
を回避することが可能である。なお、配管支持フレーム
48は、図示は省略したが、施工壁面W及び施工床面F
に対して、アンカーボルト等で直接接合することも可能
である。
【0036】前記カウンター支持部材21は、図1に示
す如く、上縁部材27に配管吊下げ具59をスライド片
32及びボルト33で吊り下げてある。管吊下げ具59
には、脱臭管60等の配管が取り付けられる。各管吊り
具59は、上縁部材27のガイド溝27a内でのスライ
ド片32の位置を変更することにより、吊り下げ位置を
調節できる。
【0037】次に、本実施例の施工手順を説明する。先
ず、図7に示す如く、施工壁面Wの所定位置に接合部材
31,31をアンカーボルト30(図1参照)で接合す
ると共に、施工床面Fの所定位置に接合部材56及び接
合部材34の複数をアンカーボルト30(図1参照)で
接合する。そして、図8に示す如く、施工壁面Wに接合
した接合部材31,31に、必要個数のカウンター支持
部材21をスライド片32(図3参照)及びポルト33
からなる連結具35で接合する。次に、各カウンター支
持部材21の上縁部部材27に吊り部材23をスライド
片32(図4参照)及びボルト33からなる連結具35
で所定位置に吊り下げる(図4参照)と共に、吊り部材
23,23…に上方の前板取付部材24をビス等の連結
具78(図1参照)で接合する。
【0038】続けて、図6に示す如く、施工床面Fの接
合部材34,34…に下方の前板取付部材25をビス等
の連結具で接合する。そして、カウンター支持部材2
1,21…の下方位置に、配管支持フレーム48,48
…を配設すると共に、配管支持フレーム48に集合配管
群を形成する配管52,52…を支持させる。なお、各
配管支持フレーム48の配設及び配管52,52…の支
持は、各カウンター支持部材21を接合する前に行つて
もよい。
【0039】更に続けて、カウンター支持部材21の上
縁部材27に、図5に示す如く、受具39の複数個を介
して洗面カウンター22を載置すると共に、洗面カウン
ター22に洗面器46(図1及び図2参照)の複数個と
水栓(図示は省略)を取り付ける。そして、洗面カウン
ター22より下方空間で洗面器46の排水管(図示は省
略)と水栓の給水管の配管作業を行う。このとき上下の
前板取付部材24,25の間に従来の如き縦部材が無い
ため、前板26を取り付ける前に幅広く開口した箇所を
利用することにより、配管や機器の設置作業が容易にで
きる。更に、邪魔となる縦部材が無いため、機器の設置
場所の制限を少なくできる。最後に、前板26の裏面側
の上下に取着した係止片36,37を上下の前板取付部
材24,25に係合させることにより前板26を取り付
けて施工を完了する。
【0040】(第2実施例)図9は本発明施工構造の第
2実施例の全体を断面して示す左側面図である。本実施
例が前記第1実施例と相違する点は、カウンター支持部
材21の手前側に吊り部材23を傾斜した状態で吊り下
げると共に施工床面Fの奥側に下方の前板取付部材25
を接合し、上下の前板取付部材24,25に前板26を
傾斜した状態で取り付けたことである。このように傾斜
した前板26は、前板26の手前側にゆとり空間Sを形
成させることにより、洗面台の手前に椅子で座る人の足
をゆとり空間Sに出して楽な姿勢で洗面させることがで
きる。この相違点以外の構成は、前記第1実施例と実質
的に同一である。
【0041】(第3実施例)図10は本発明施工構造の
第3実施例の全体を断面して示す左側面図である。本実
施例が前記第1実施例と相違する点は、前板61を開閉
扉形式としたことである。この相違点以外の構成は、前
記第1実施例と実質的に同一である。
【0042】前板61は、上方の吊り部材23及び下方
の接合部材34に接合した枠体62と、枠体62に丁番
(図示は省略)を介して取り付けた扉63とからなる。
枠体62は、レベル出し具64が備えられている。前板
61は、扉63の開閉により、洗面カウンター22の下
方に設置されている集合配管群を形成する配管52や機
器(図示は省略)の保守点検が容易にできる。なお、前
板61は、図示は省略したが、上下の前板取付部材2
4,25に丁番を介して接合して開閉可能な扉とするこ
とも可能である。このように枠体62を設けることによ
り、枠体62は、カウンター支持部材21の荷重を一部
支持する機能も有する。
【0043】(第4実施例)図11乃至図15は本発明
施工構造の第4実施例を示すものであり、図11は全体
を断面して示す左側面図、図12はカウンター支持部材
の接合部を拡大して示す断面図、図13は吊り部材の接
合部を拡大して示す断面図、図14は洗面カウンター及
び前板を取り付ける前の状態を示す斜視図、図15は施
工途中の状態を示す斜視図である。
【0044】本実施例は、図11に示す如く、施工壁面
Wへ接合して手前側に張り出したカウンター支持部材7
1の複数個と、これらカウンター支持部材71に載置し
た洗面カウンター22と、各カウンター支持部材71の
手前側に吊設した吊り部材73と、各吊り部材73と施
工床面Fとにビス等の連結具で接合した手前側支柱7
4,74…と、これら手前側支柱74の所定高さ位置に
ビス等の連結具78で接合して横架した上下の前板取付
部材75,76と、前板取付部材75,76に取り付け
た前板26とを備えている。
【0045】前記カウンター支持部材71は、リップ溝
形鋼から成形され、壁面上方の接合部材31に連結具3
5で接合してある。各接合部材31は、施工壁面Wにア
ンカーボルト30等で接合したリップ溝形鋼からなる。
連結具35は、図12に示す如く、接合部材31のガイ
ド溝31a内にスライド自在に挿入された雌ネジ付きス
ライド片32と、カウンター支持部材71の挿通長孔7
1bを挿通してスライド片32に締結するボルト33と
からなる。
【0046】前記カウンター支持部材71は、接合部材
31のガイド溝31a内でのスライド片32の位置を変
更することにより、左右方向における接合位置が調節で
き、洗面カウンター22の各種仕様に対応することがで
きる。なお、カウンター支持部材71は、図示は省略し
たが、施工壁面Wに対して直接にアンカーボルト等で接
合することも可能である。
【0047】前記吊り部材73は、軽溝形鋼等からな
り、図13に示す如く、カウンター支持部材71の手前
側に連結具35で接合して吊設してある。連結具35
は、カウンター支持部材71のガイド溝71a内に雌ネ
ジ付きスライド片32がスライド自在に挿入され、吊り
部材73の挿通孔73bを挿通してスライド片32に締
結するボルト33とからなる。各吊り部材73は、カウ
ンター支持部材71のガイド溝71a内でのスライド片
32の位置を変更による吊り下げ位置の調節により、手
前側支柱74,前板取付部材75,76及び前板26の
前後方向の出入りを調節できる。
【0048】前記手前側支柱74は、軽量角パイプ等か
らなり、上端を吊り部材73にビス等の連結具78で接
合すると共に、図11に示す如く、下端を接合部材79
にビス等の連結具78で接合してある。接合部材79
は、軽溝形鋼等からなり、施工床面F上にアンカーボル
ト30で接合してある。接合部材79は、その表面に幅
木80を取着してある。なお、手前側支柱74は、図示
は省略したが、前記各カウンター支持部材71の手前側
へ上端を直接に連結具35で接合することも、施工床面
F上に下端を直接にアンカーボルトで接合することも可
能である。この手前側支柱74は、カウンター支持部材
71をサポートして荷重を支える機能を有する。
【0049】前記前板取付部材75,76は、軽溝形鋼
等からなり、手前側支柱74,74…の所定高さ位置
に、ビス等の連結具78で接合して横架してある。前記
前板26は、裏面側の上下に係止片36,37を取着す
ると共に、係止片36,37を上下の前板取付部材2
4,25に係合することにより取り付けられる。
【0050】前記洗面カウンター22は、前記カウンタ
ー支持部材71の上縁部材27に、受具39(図5参
照)の複数個を介して載置してある。各受具39は、カ
ウンター支持部材71のガイド溝71a内にスライド自
在に挿入されたスライド片32に対してボルト33で締
結してある。洗面カウンター22に対して水栓や配管等
の取付施工を行うときに受具39が障害となるようであ
れば、受具39をスライド移動させることにより、容易
に干渉を回避することが可能である。また本実施例は、
各受具39に長孔42(図5参照)を形成して上下位置
調節可能としているため、洗面カウンター22設置のと
きに、その高さ調節作業が容易であると共にスペーサー
部材を介装する必要もない。
【0051】洗面カウンター22には、洗面器46の複
数個が取り付けられる。各洗面器46は、洗面カウンタ
ー22から下方へ突出した部分を、カウンター支持部材
71,71の間の空間に突出させて取り付けられる。
【0052】前記カウンター支持部材71,71…の下
方位置には、図11に示す如く、施工壁面Wと施工床面
Fとに接合した配管支持フレーム48,48…を必要に
応じて設けてある。前記カウンター支持部材71は、配
管吊下げ具59をスライド片32及びボルト33で吊り
下げてある。管吊下げ具59には、脱臭管60等の配管
が取り付けられる。各管吊り具59は、カウンター支持
部材71のガイド溝71a内でのスライド片32の位置
を変更することにより、吊り下げ位置を調節できる。
【0053】なお、図示は省略したが、カウンター支持
部材71の手前側に各吊り部材73を傾斜した状態で吊
り下げると共に施工床面Fの奥側に下方の接合部材79
を接合し、上下の前板取付部材75,76に前板26を
傾斜した状態で取り付けることも可能である。
【0054】次に、本実施例の施工手順を説明する。先
ず、図15に示す如く、施工壁面Wの所定高さ位置に接
合部材31,31をアンカーボルト30(図11参照)
で接合すると共に、施工床面Fの所定位置に接合部材5
6及び接合部材79をアンカーボルト30で接合する。
そして、図14に示す如く、施工壁面Wに接合した上方
の接合部材31に、必要個数のカウンター支持部材71
を連結具35で接合する。次に、各カウンター支持部材
71の手前側に吊り部材73を介して手前側支柱74の
上端を連結具35,78(図13参照)で接合すると共
に、施工床面F上の接合部材79に手前側支柱74の下
端をビス等の連結具78で接合する。
【0055】続けて、カウンター支持部材71に受具3
9の複数個を介して洗面カウンター22を載置すると共
に、洗面カウンター22に洗面器46の複数個と水栓
(図示は省略)を取り付ける。そして、洗面カウンター
22より下方空間で洗面器46の排水管(図示は省略)
と水栓の給水管の配管作業を行う。次に、手前側支柱7
4,74…の所定高さ位置に、上下の前板取付部材7
5,76をビス等の連結具78で接合する。最後に、前
板26の裏面側の上下に取着した係止片36,37を上
下の前板取付部材75,76に係合させて前板26を取
り付けて施工を完了する。
【0056】なお、本実施例は、図示は省略したが、前
板26の代わりに開閉式の扉を取り付けることも可能で
ある。この場合には、前記前板取付部材75,76を省
略して、手前側支柱74,74…に丁番を介して扉を開
閉自在に取り付ける。扉の開閉により、洗面カウンター
22の下方に設置されている配管52や機器(図示は省
略)の保守点検が容易にできる。
【0057】(第5実施例)図16及び図17は本発明
施工構造の第5実施例を示すものであり、図16は全体
を断面して示す左側面図、図17は洗面カウンター及び
前板を取り付ける前の状態を示す斜視図である。
【0058】本実施例が前記第4実施例(図11乃至図
15参照)と相違する点は、カウンター支持部材71の
手前側に吊設した各吊り部材73と施工床面Fとの間に
枠組みフレーム82を配設し、枠組みフレーム82に前
板83を取り付けたことである。この相違点以外の構成
は、前記第4実施例と実質的に同一である。
【0059】前記吊り部材73は、カウンター支持部材
71のガイド溝71a内でのスライド片32の位置を変
更して吊り下げ位置を調節することにより、枠組みフレ
ーム82及び前板83の前後方向の出入りを調節でき
る。
【0060】前記枠組みフレーム82は、軽量角パイプ
等で枠組みされ、上下の横部材85,86の間に配設し
た適宜本数の間柱87を、上下の横部材85,86にビ
ス等の連結具(図示は省略)で接合してある。間柱87
は、前板83の大きさに応じて、本数及び接合位置が適
宜決定される。枠組みフレーム82は、施工床面F上に
接合した接合部材34にその下端がビス等の連結具で接
合されている。枠組みフレーム82は、吊り部材73と
の接合位置を変更することにより、左右の縦部材88,
89の位置を施工現場の仕様に対応させることができ
る。枠組みフレーム82は、レベル出し具64が備えら
れている。枠組みフレーム82は、下端に幅木80が取
り付けられる。
【0061】前板83は、開閉式の扉からなり、前記間
柱87に丁番(図示は省略)を介して接合される。前板
83は、その開閉により、洗面カウンター22の下方に
設置されている配管52や機器(図示は省略)の保守点
検が容易にできる。なお、前板83は、枠組みフレーム
82に着脱自在に係止するパネル形式とすることも可能
である。
【0062】前記枠組みフレーム82は、前記吊り部材
73を介することなく、図示は省略したが、カウンター
支持部材71の手前側に直接に接合することもある。即
ち、枠組みフレーム82の上方の横部材85の適所に左
右方向へ長く長孔を穿設すると共に、各カウンター支持
部材71の手前側に前後方向へ長く長孔を穿設し、両長
孔に挿通したボルトをナツトで緊締して、カウンター支
持部材71に対して枠組みフレーム82を左右方向及び
前後方向における接合位置の調節が可能なように接合す
ることである。
【0063】(第6実施例)図18及び図19は本発明
施工構造の第6実施例を示すものであり、図18は全体
を断面して示す左側面図、図19は洗面カウンター及び
前板となる扉を取り付ける前の状態を示す斜視図であ
る。
【0064】本実施例が前記第4実施例(図11乃至図
15参照)と相違する点は、カウンター支持部材71の
手前側と施工床面Fとの間に枠組みフレーム92を配設
し、枠組みフレーム92に扉93の適宜枚数を取り付け
たことである。この相違点以外の構成は、前記第4実施
例と実質的に同一である。
【0065】前記枠組みフレーム92は、軽量角パイプ
等からなる適宜本数の間柱97を上下の横部材95,9
6で接合し、上方の横部材95に適宜本数の起立連結材
98を接合し、下方の横部材96の適所にボルト等から
なる高さ調整具99を配設してある。間柱97は、扉9
3の大きさに応じて、本数及び位置が適宜決定される。
枠組みフレーム92は、下方の横部材96を施工床面F
にアンカーボルト等で連結されると共に、各起立連結材
98をカウンター支持部材71に連結具35で連結し、
カウンター支持部材71のガイド溝71a内でスライド
片32の位置を変更して前後方向の出入りを調節する。
【0066】各扉93は、対応する間柱97に丁番9
4,94を介して接合される。扉93は、その開閉によ
り、洗面カウンター22の下方に設置されている配管5
2や機器(図示は省略)の保守点検が容易にできる。
【0067】(第7実施例)図20乃至図23は本発明
施工構造の第7実施例を示すものであり、図20は全体
を断面して示す左側面図、図21は段付け支柱の接合状
態を中間省略して示す拡大図、図22は図21のイ−イ
線における断面図、図23は洗面カウンター及び前板を
取り付ける前の状態を示す斜視図である。
【0068】本実施例が前記第4実施例(図11乃至図
15参照)と相違する点は、各カウンター支持部材71
の施工壁面寄りに接合した段付け支柱101をカウンタ
ー支持部材71から立設し、各カウンター支持部材71
及び段付け支柱101に、段付きの洗面カウンター10
2を載置したことである。この相違点以外の構成は、前
記第4実施例と実質的に同一である。
【0069】上記段付け支柱101は、図21及び図2
2に示す如く、縦長の逆L字状に形成され、その下端寄
りをカウンター支持部材71に連結具35,35で接合
してある。各カウンター支持部材71は、施工壁面Wに
接合された接合部材31に、L字状の連結金具103を
介して連結具35,35で接合されている。前記洗面カ
ウンター102は、上段部102aと下段部102bと
を一体又は別体に形成したものからなり、上段部102
aの裏面に接合した下面合板104と各段付け支柱10
1の折曲接合片101aとをビス締結45,45すると
共に、下段部102bの裏面に接合した下面合板104
と各カウンター支持部材71に接合した各受具39とを
ビス締結45してある。
【0070】なお、上記段付け支柱101は、連結具3
5のボルト33が貫通する貫通孔を縦長孔にすると、折
曲接合片101aからカウンター支持部材71までの高
さ寸法を、洗面カウンター102の上段部102aの各
種高さ寸法に容易に対応させることができる。
【0071】
【発明の効果】以上詳述の如く、本発明に係る洗面カウ
ンターの施工構造は、次の如き優れた効果を有する。
【0072】請求項1記載の本発明にあつては、カウン
ター支持部材の取り付けと無関係に配管支持フレームを
設置することができると共に、集合配管群のジヨイント
部を避けて配管支持フレームを設置できるため、施工作
業の能率を飛躍的に向上できる。また、カウンター支持
及び配管支持の機能をそれぞれ別の支持部材に機能させ
るため、全体の重量が軽減される効果を有する。請求項
2乃至請求項14記載の本発明にあつては、独立した部
材の接合又は取付けにより各部材の共通化が図れるた
め、施工コスト及び部材管理コストを低減できる。
【0073】請求項2乃至請求項5記載の本発明にあつ
ては、前板を取り付ける前に幅広く開口する上下の前板
取付部材の間を利用して配管や機器の設置作業が楽にで
きるため、施工作業能率を飛躍的に向上できる。更に、
上下の前板取付部材の間に邪魔となる縦部材が無いた
め、機器の設置場所の制限を少なくできる。請求項4記
載の本発明にあつては、前板取付部材の位置を手前方向
に沿つて前後に移動させることで、前板の前後方向の出
入りを施工現場で調節できることから、施工作業の能率
を飛躍的に向上できる。
【0074】請求項5記載の本発明にあつては、前板取
付部材の角度を施工現場で調節することで、前板を傾斜
状態に容易に取り付けることができることから、施工作
業の能率を飛躍的に向上できる。請求項6記載の本発明
にあつては、従来の脚体の下部材及び後の縦部材に相当
する部材を省略することができるため、施工コストの低
減が図れる。
【0075】請求項7記載の本発明にあつては、前板取
付部材の位置を手前方向に沿つて前後に移動させること
で、前板の前後方向の出入りを施工現場で調節できるこ
とから、施工作業の能率を飛躍的に向上できる。請求項
8記載の本発明にあつては、前板取付部材の角度を施工
現場で調節することで、前板を傾斜状態に容易に取り付
けることができることから、施工作業の能率を飛躍的に
向上できる。
【0076】請求項9記載の本発明にあつては、従来の
脚体の下部材及び後の縦部材に相当する部材を省略する
ことができるため、施工コストの低減が図れる。更に、
枠組みフレームを施工現場の仕様に応じて左右方向の設
置位置を調節できるため、施工作業の能率を飛躍的に向
上できる。請求項10記載の本発明にあつては、枠組み
フレームの位置を手前方向に沿つて前後に移動させるこ
とで、前板の前後方向の出入りを施工現場で調節できる
ことから、施工作業の能率を飛躍的に向上できる。
【0077】請求項11記載の本発明にあつては、間柱
の位置を前板の大きさ等の仕様に応じて接合位置を調節
できるため、施工作業の能率を飛躍的に向上できる。請
求項12記載の本発明にあつては、カウンター支持部材
に段付け支柱を接合するだけで、段付きの洗面カウンタ
ーを載置できるため、洗面カウンター各種仕様に容易に
応えることができる。
【0078】請求項13記載の本発明にあつては、カウ
ンター支持部材左右方向に沿つて移動させることで、
施工現場の仕様に応じて接合位置を調節できるため、施
工作業の能率を飛躍的に向上できる。請求項14記載の
本発明にあつては、扉の開閉により、洗面カウンターの
下方に設置した配管や機器の保守点検が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体を断面して示す左側
面図である。
【図2】本発明の第1実施例の一部を切欠いて示す全体
の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例におけるカウンター支持部
材の接合部を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施例における吊り部材の接合部
を拡大して示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施例における洗面カウンターの
接合部を拡大して示す断面図である。
【図6】本発明の第1実施例における洗面カウンター及
び前板を取り付ける前の状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第1実施例における施工途中の状態を
示す斜視図である。
【図8】本発明の第1実施例における施工途中の状態を
示す斜視図である。
【図9】本発明の第2実施例の全体を断面して示す左側
面図である。
【図10】本発明の第3実施例の全体を断面して示す左
側面図である。
【図11】本発明の第4実施例の全体を断面して示す左
側面図である。
【図12】本発明の第4実施例におけるカウンター支持
部材の接合部を拡大して示す断面図である。
【図13】本発明の第4実施例における吊り部材の接合
部を拡大して示す断面図である。
【図14】本発明の第4実施例における洗面カウンター
及び前板を取り付ける前の状態を示す斜視図である。
【図15】本発明の第4実施例における施工途中の状態
を示す斜視図である。
【図16】本発明の第5実施例の全体を断面して示す左
側面図である。
【図17】本発明の第5実施例における洗面カウンター
及び前板を取り付ける前の状態を示す斜視図である。
【図18】本発明の第6実施例の全体を断面して示す左
側面図である。
【図19】本発明の第6実施例における洗面カウンター
及び前板となる扉を取り付ける前の状態を示す斜視図で
ある。
【図20】本発明の第7実施例の全体を断面して示す左
側面図である。
【図21】本発明の第7実施例における段付け支柱の接
合状態を中間省略して示す拡大図である。
【図22】図21のイ−イ線における断面図である。
【図23】本発明の第7実施例における洗面カウンター
及び前板を取り付ける前の状態を示す斜視図である。
【図24】従来の洗面カウンターの施工構造を分解して
示す斜視図である。
【図25】従来の洗面カウンターの施工構造のフレーム
を分解して示す斜視図である。
【符号の説明】
W…施工壁面 F…施工床面 21,71…カウンター支持部材 22(102)…洗面カウンター 23,73…吊り部材 24,25…前板取付部材 26,61,83…前板 35,78…連結具 48…配管支持フレーム 74…手前側支柱 75,76前板取付部材 82…枠組みフレーム 85,86…横部材 87…間柱 93…扉 101…段付け支柱

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】施工壁面から手前側へ張り出すように洗面
    カウンターを施工する構造において、施工壁面へ片持ち
    状に接合したカウンター支持部材の下方位置に、施工壁
    面と施工床面とに接合してカウンター支持部材とは独立
    した配管支持フレームを設けてある洗面カウンターの施
    工構造。
  2. 【請求項2】施工壁面から手前側へ張り出すように洗面
    カウンターを施工する構造において、施工壁面へ片持ち
    状に接合したカウンター支持部材の複数個と、これらカ
    ウンター支持部材に載置した洗面カウンターと、各カウ
    ンター支持部材の手前側に連結具で接合して横架した上
    方の前板取付部材と、施工床面に接合した下方の前板取
    付部材と、上下の前板取付部材に取り付けた前板とを備
    えたことを特徴とする洗面カウンターの施工構造。
  3. 【請求項3】前記各カウンター支持部材の手前側に連結
    具で接合して吊設した吊り部材に、前記上方の前板取付
    部材を連結具で接合した請求項2記載の洗面カウンター
    の施工構造。
  4. 【請求項4】前記吊り部材を、前記カウンター支持部材
    に対して手前方向に沿つてスライド可能に吊設した請求
    項3記載の洗面カウンターの施工構造。
  5. 【請求項5】前記吊り部材を、前記カウンター支持部材
    に対して手前方向に沿つて揺動可能に吊設した請求項3
    又は4記載の洗面カウンターの施工構造。
  6. 【請求項6】施工壁面から手前側へ張り出すように洗面
    カウンターを施工する構造において、施工壁面へ接合し
    て手前側に張り出したカウンター支持部材の複数個と、
    これらカウンター支持部材に載置した洗面カウンター
    と、各カウンター支持部材の手前側と施工床面とに連結
    具で接合した手前側支柱と、これら手前側支柱に連結具
    で接合して横架した前板取付部材と、前板取付部材に取
    り付けた前板とを備えたことを特徴とする洗面カウンタ
    ーの施工構造。
  7. 【請求項7】前記手前側支柱を、前記カウンター支持部
    材に対して手前方向に沿つてスライド可能に接合した請
    求項6記載の洗面カウンターの施工構造。
  8. 【請求項8】前記手前側支柱を、前記カウンター支持部
    材に対して手前方向に沿つて揺動可能に接合した請求項
    6又は7記載の洗面カウンターの施工構造。
  9. 【請求項9】施工壁面から手前側へ張り出すように洗面
    カウンターを施工する構造において、施工壁面へ接合し
    て手前側に張り出したカウンター支持部材の複数個と、
    これらカウンター支持部材に載置した洗面カウンター
    と、各カウンター支持部材の手前側と施工床面とに連結
    具で接合した枠組みフレームと、枠組みフレームに取り
    付けた前板とを備えたことを特徴とする洗面カウンター
    の施工構造。
  10. 【請求項10】前記枠組みフレームを、前記カウンター
    支持部材に対して手前方向に沿つてスライド可能に接合
    した請求項9記載の洗面カウンターの施工構造。
  11. 【請求項11】前記枠組みフレームは、上下の横部材の
    間に配設した間柱を、上下の横部材に連結具で接合して
    ある請求項9又は10記載の洗面カウンターの施工構
    造。
  12. 【請求項12】前記カウンター支持部材の施工壁面寄り
    に接合した段付け支柱をカウンター支持部材から立設
    し、前記カウンター支持部材及び段付け支柱に、段付き
    の前記洗面カウンターを載置した請求項1から請求項1
    1のいずれか1項に記載の洗面カウンターの施工構造。
  13. 【請求項13】前記施工壁面に接合した左右方向に長い
    接合部材に、前記カウンター支持部材を左右方向に沿つ
    てスライド可能に接合した請求項1から請求項12のい
    ずれか1項に記載の洗面カウンターの施工構造。
  14. 【請求項14】前記前板が扉である請求項2から請求項
    13のいずれか1項に記載の洗面カウンターの施工構
    造。
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