JP2000345602A - 衛生器具取付フレーム - Google Patents

衛生器具取付フレーム

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JP2000345602A
JP2000345602A JP11161724A JP16172499A JP2000345602A JP 2000345602 A JP2000345602 A JP 2000345602A JP 11161724 A JP11161724 A JP 11161724A JP 16172499 A JP16172499 A JP 16172499A JP 2000345602 A JP2000345602 A JP 2000345602A
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mounting frame
toilet
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English (en)
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Mitsuya Matsuo
三矢 松尾
Katsumi Okamoto
克巳 岡本
Yasuyuki Harada
康之 原田
Shinichiro Osato
信一郎 大里
Hiroshi Yuki
浩 結城
Eiji Sato
栄治 佐藤
Teru Okamura
照 岡村
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 便器等の衛生器具の取付フレームの構造を簡
素化したい。 【解決手段】 衛生器具を前面に取付、支持するフレー
ムであって、フレーム1は鋼板等の金属板の矩形板状体
2で構成し、該フレーム1の衛生器具取付面を構成する
板面の上下に、衛生器具の排水用配管の通孔及び給水用
配管の通孔4,5を備え、且つ該板面に衛生器具を取り
付ける取付孔6,7を備える衛生器具取付フレーム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛生器具を取付、
支持するフレームの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】便器等の衛生器具を設置する際、衛生器
具を床面から所定に高さに設置、保持し、且つ衛生器具
への給水管、排水管を設置、保持するためにフレームが
配置される。従来、この種のフレームとして、特開平7
−48867号公報、特許第2634870号公報等で
開示された技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の公報で開示され
た技術は、何れも便器等の設置場所に、側面視逆L字形
のフレーム、或いは逆凹形のフレーム、若しくは立方枠
状構造のフレームを据え付け、該フレームに給水管、排
水管等の配管を通して取付、支持し、又該フレームにフ
ラッシュバルブ等の機器を取付、支持している。又便器
の設置は、メインフレーム前面部分に、小区画された便
器等の取付用のサブフレーム部分を設け、サブフレーム
は、複数の枠材をメインフレームに対して縦設、或いは
横架等して設け、該サブフレームに便器の上下の取付金
具を設置して便器をサブフレームを介してメインフレー
ムに取り付けている。又フレームの前面には、表面にタ
イル等を貼着して化粧した前面板を取付、配置してい
る。
【0004】以上の従来技術は、先ず、フレームの構造
がチャンネル等の柱状部材の組合せで構成されているた
め、部材点数が極めて多くなり、又便器、前面板取付用
のサブフレームを別途必要とする等、この点においても
構成部材が多くなり、部品点数が極めて多くなる。次
に、現場に設置するに際し、フレームをL字形枠状、凹
形枠状、立方枠状の構造のまま運搬するには構造上、或
いは外形上において不向きである。
【0005】又フレームに便器を取り付ける際、相手が
枠状構造なので、取付位置精度の維持、枠状体に便器を
取り付けた後、或いは便器を取り付ける以前に前面板を
枠状体に取り付けるので、これ亦作業が面倒、煩雑であ
り、且つ位置合せ等の精度出しも行いつつ作業するの
で、作業がしにくい。又枠状のフレームに重量のある便
器を取り付け、フレームに前面板を取り付ける作業を必
要とするので、作業が二重となり、且つ作業がしにく
く、又作業工数も多くなり、結果的に便器設置のコスト
が高くならざるを得ない。
【0006】本発明は、従来の便器等の取付フレームに
おける以上の課題を解決すべくなされたものである。本
発明の目的とする処は、便器取付フレームの構造の簡素
化、部品点数の削減を図り、大幅なコストダウンを企図
し得るようにした便器取付フレームを提供し、又便器、
配管等の組付作業の容易化、これら機器の組付工数の削
減、現場施工の容易化、現場への運搬の容易化までを図
ることを可能とした衛生器具取付フレームを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、衛生器具を前面に取付、支持するフレー
ムであって、前記フレームは矩形板状体で構成し、該フ
レームの衛生器具取付面に、衛生器具の排水用配管の通
孔及び給水用配管の通孔を備え、且つ該板面に衛生器具
を取り付ける取付部位を備えることを特徴とする。
【0008】請求項1では、便器等の衛生器具を取付、
支持するフレームが、矩形板状体なので、L形、凹形、
立方枠状の従来のフレームに比較し、構成部品が大幅に
減少し、又板状体のまま現場で便器等を取り付ければ良
く、また、フレームを現場に持ち込んで自立等させた
り、壁面に立て掛ければ良く、現場における作業が簡
易、且つ容易となり、又板状体なので、自立構造や壁面
への立て掛け構造も簡素化し、更に便器等の取り付け
も、板状体に取り付ければ良いので容易であり、更に又
板状体なので、フレームとして化粧鋼板を用いること
で、従来必要とした前面板に代えることができ、前面板
を省略することができる。
【0009】請求項2は、請求項1において、前記フレ
ームは、周辺に裏面側への折り曲げた枠片を一体に備え
ることを特徴とする。
【0010】請求項2では、板状体の周辺に裏面側に枠
片を折り曲げることで、板状体の強度、剛性が向上す
る。従って、重量のある陶器製の便器等を確実に支持す
ることができる。
【0011】請求項3は、請求項1、又は請求項2にお
いて、前記フレームは、板面の裏面に補強部材を接合一
体化して備えることを特徴とする。
【0012】請求項3では、板状体の板面の裏面に、補
強部材を接合一体化して備えるので、板状体の強度、剛
性が向上する。従って、重量のある陶器製の便器等を確
実に支持することができる。
【0013】請求項4は、請求項1、又は請求項2にお
いて、前記フレームは、板面の一部に凹部、或いは凸部
からなる補強リブを一体に成形して備えることを特徴と
する。
【0014】請求項4では、板状体の板面の裏面に、凹
部、或いは凸部からなる補強リブを一体に成形して備え
るので、板状体の強度、剛性が向上する。従って、重量
のある陶器製の便器等を確実に支持することができる。
特に、補強リブが板状体の板面に凹凸として一体にプレ
ス成形等で設けるので、別個の補強部材を必要とせず、
取付フレームの構造の簡素化、コストダウンを図ること
ができる。
【0015】請求項5は、請求項1、又は請求項2にお
いて、前記フレームは、板面の一部にI形、又はHの切
り欠き部を設け、該切り欠き部を板面の裏面側に折り曲
げて補強リブとしたことを特徴とする
【0016】請求項5では、板状体の板面に、I形、又
はH形の切り欠きを設けておき、切り欠きを板面の裏面
側に折り曲げて補強リブとするので、板状体の強度、剛
性が向上する。従って、重量のある陶器製の便器等を確
実に支持することができる。特に、板状体の板面に、I
形、又はH形の切り欠きを設けておき、これを裏面側に
折り曲げるだけで補強リブを形成することができるの
で、プレス成形等で設けることができ、別個の補強部材
を必要とせず、取付フレームの構造の簡素化、コストダ
ウンを図ることができる。
【0017】請求項6は、請求項1〜請求項5の何れか
において、前記配管の通孔は、排水用で複数個、給水用
で複数個をあらかじめ形成したことを特徴とする。
【0018】請求項6では、板面に設ける配管のが、排
水用、給水用で複数個備えるので、取付高さ位置が異な
る複数種の便器等の取り付けに対応することができる。
【0019】請求項7は、請求項1〜請求項5の何れか
において、前記配管の通孔は、長孔であることを特徴と
する。
【0020】請求項7では、板面に設けた配管の通孔
が、長孔なので、取付高さ位置が異なる複数種の便器等
の取り付けに対応することができる。
【0021】請求項8は、請求項1〜請求項7の何れか
において、前記板面の一部にコ状切り欠き部を設け、該
コ状切り欠き部の板面と連続する部分を裏面側に折り曲
げ、裏面側に折り曲げて裏面側に突出した部分で棚部を
形成し、該棚部で板面裏面側に配置する配管を支持する
ようにしたことを特徴とする。
【0022】請求項8では、便器等の板状の取付フレー
ム自身の一部で裏面側に突出する棚部を設け、該棚部で
板面の裏面に配設する配管を支持することができ、壁面
等に配管支持部材を設ける必要がなく、又枠材等からな
る配管フレームが不要となる。
【0023】請求項9は、請求項1〜8の何れかにおい
て、前記フレームは、板面の下部に、床面に自立させる
ため取付脚を備えることを特徴とする。
【0024】請求項9では、板状の取付フレームは便器
等の設置床面に取付脚で自立するので、便器等の支持
が、板状の取付フレームのみで完結し、便器取付フレー
ム、前面板の支持用の枠フレームを一切必要とせず、所
期の目的を達成することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は、本発明の係る衛生器具取付フレー
ムの第1の実施の形態の正面図であり、図2は、図1の
2−2線断面図、図3は、図1の3−3線断面図であ
る。
【0026】便器等の衛生器具取付フレーム1は、鋼板
素材等の金属板等形成し、正面視(背面視)矩形をな
し、実施例では横幅に対し縦方向の長さが大きい縦長の
板状体をなす。フレーム1は、必ずしも金属板である必
要はなく、セメント基板の表面に陶器質タイルを貼設し
たもの等でも良い。矩形の板状体2の四周辺部には、図
2、図3で明示したように裏面2b側に90°折り曲げ
た枠片3…(…は複数を表す。以下同じ)を一体に折曲
して備え、各折り曲げた枠片3…の突合せ端部である4
隅のコーナー部3a…は、溶接等で接合する。尚、枠片
は、実施例では四辺としたが、三辺でも良い。板状体2
には表面2a、裏面2bを貫通するように給水管用、排
水管用の通孔4,5を上下に離間して設ける。
【0027】上部通孔4は、便器に洗浄水を供給する給
水管を通す通孔とし、下部通孔5は便器等の排水管を通
す通孔とし、上部の給水管用の通孔4は小径とし、下部
の排水管用の通孔は大径とした。これ等の上下の通孔
4,5の左右には、衛生器具、実施例では便器取付部を
構成する取付孔6…、7…を表裏に貫通するように設け
る。上部通孔4左右の取付孔6…は、実施例では左右各
2個とし、下部通孔5の左右の取付孔7…は、実施例で
は左右各1個とした。取付孔に代えて係止突起、その他
の便器等の取付部でも良い。
【0028】板状体2の裏面2bには、前記した通孔
4,5を避けるように補強リブ8を設け、補強リブ8
は、実施例では細幅の鋼板製等のチャンネル材とし、溝
部を裏面2bに向けて該裏面2bに溶接等して一体的に
接合し、チャンネル材を通孔4,5を挟んで左右に離間
して配置した2本の縦部材8a,8aと、該縦部材8
a,8a間に介設され、通孔4の直下、通孔5の上に位
置する上下のクロスメンバー8b,8cで構成した。以
上の補強リブ8によって、板状体2の裏面2bを裏打、
補強し、板状体の剛性、強度アップを図った。
【0029】以上により、取付フレーム1を構成する。
図4は、以上の取付フレーム1を用いて衛生器具として
便器10、実施例では小便器を取付、支持する状態を示
し説明的分解斜視図を示す。図において9は小便器を設
置するトイレルームの設置スペースを示し、実施例では
設置スペース9のコーナー部に便器を設置するものと
し、床面9a、正面の壁面9b、側面の壁面9c、及び
図示しないが天井を備える。便器10は、下部の排水ト
ラップ部10aの両側に、取付孔10bを夫々設けた取
付フランジ部10b,10bを一体に備える。又上部の
裏面側の左右には、内部に潜るように逆レ字形の係止部
10cを備える。
【0030】床面9aには、L形材等で形成した取付フ
レーム1の床支持部材11を壁面9bと平行するように
アンカーボルト等で据え付けるように設け、壁面9bの
高さ方向中間部には壁面支持部材12を固定し、該支持
部材12には、左右に離間してアジャストスクリュー1
3,13を壁面9bの手前に平行に突設して備え、14
は取付フレーム1の上を覆うカウンタ(甲板)である。
取付フレーム1の上下の枠片3,3には、取付スティ1
5,15,16,16をネジ止め等で固定する。又取付
フレーム1の板状体2の前記した上部の通孔4の左右に
設けた取付孔6…には、係止フック17,17をネジ止
め等で固定する。
【0031】図5は、取付フレーム1に便器10を取
付、支持し、該フレーム1を床面に起立するように支持
した状態の縦断側面図である。便器10の下部の左右の
フランジ部10bを取付孔10c、取付フレーム1の下
部の取付孔7,7を介して図4に示したネジ19によ
り、該取付フレーム1の板状体2の表面(正面)2aに
固定する。図4における19aは、ネジ19の頭部を化
粧するための蓋体である。又便器10の前記した上部裏
面左右に設けた凹状の係止部10cを、板状体2の表面
2aの上部左右に設けた取付孔6…にネジ18…で固定
した係止フック17,17に引っ掛けて係止する。
【0032】アンカーボルト20によって床9aに固定
された床支持部材11により、下部の取付スティ16,
16を介して、取付フレーム1を床上9a上に壁面9b
と所定間隔を保持して直立支持する。、又取付フレーム
1は、その上部を壁面9bの高さ方向中間部にアンカー
ボルト21により固定した壁面支持部材12に、アジャ
ストスクリュー13を介して上部の取付スティ15,1
5を支持し、壁面支持部材12と上部の取付スティ15
間に、カウンタ14を架設し、上面を覆う。
【0033】壁面9bと、これの手前に所定間隔を開け
て直立させた取付フレーム1の板状体2の裏面2bとの
間の空間S内には、下部に排水管22を収納、配置し、
又高さ方向の中間部には、通気管23を収納、配置し、
これ等は壁面9bに固定した棚部材24で支持し、排水
管22、通気管23の系は、便器10の下部の不図示の
排水口に接続する。又壁面9bの上部には、棚部材25
を介して給水管26を収納、配置し、実施例では、感知
式フラッシュバルブ27を備え、該フラッシュバルブ2
7を経由して給水管26の枝管26aを、便器10の上
部の不図示の給水口に接続した。
【0034】図6は、取付フレーム1の上部の支持構造
の詳細を示す拡大断面図、図7は、同分解斜視図であ
る。壁面9bの所定高さ位置に壁面支持部材12をボル
ト21で固定し、該支持部材12は、壁面9bと平行す
る基部12aと、基部12aの上端部から前方に屈曲し
たL形のカウンタ係止部12bとを備える。カウンタ1
4の先端部14aは屈曲して垂下し、下面には、実施例
では積層した裏内板14b…を備え、これの後部下面に
は、逆L形の係止片14cを備え、該係止片14aの後
端部を上向き溝状のカウンタ係止部12bに引っ掛けて
係止する。
【0035】図7でも明示したように、取付フレーム1
の板状体2の上部枠片3の両側寄り部分には、上部ステ
ィ15を左右に離間して固定しており、上部スティ15
は後部に取付片15a、中間部に受け部15b、先部に
基片15cを備え、水平な基片15cをネジ28…を介
して上部枠片3の下面に固定する。受け部15bは、当
該枠片3の後方で、上方に突出し、垂下した取付片15
aには、上下方向への長孔15dを備える。
【0036】前記した壁面支持部材12の左右には、壁
面から水平に手前側に突出したアジャストスクリュー1
3,13を備え、これの先端部にはネジ部13aを各備
える。該アジャストスクリュー13,13を、前記した
取付片15aの長孔15dに挿入し、事前にネジ部13
aに螺合しておいたアジャストナット13bを調節して
おき、ロックナット13cで取付片15aを挟持するよ
うに固定する。このように、アジャストナット13bの
前後調節、長孔15dによる上下調節で、取付フレーム
1と壁面9bとの間の間隔に調節、高さ調節を行なうこ
とができる。カウンタ14は、その前部が取付フレーム
1の板状体2の上部枠片3上に臨み、裏内板14bの前
部下面が上部スティ15の受け部15b上に載り、カウ
ンタ14の垂下した先端部下端が枠片3の上部のものの
上端部と前後に隙間を開けてラップし、正面から隙間を
塞ぐ。
【0037】図8は、床支持部材11と取付フレーム1
の下端部との取付、支持構造を示す要部拡大縦断面図で
あり、図9は同分解斜視図である。床9a上にL形材か
らなる床支持部材11をアンカーボルト20で固定す
る。該床支持部材11にはボルト20で床面に固定する
基片11aと、該基片11aの先端部から起立する起立
片11bを備え、起立片11bの左右に取付孔を設けて
おき、裏側からウエルドナット29を固着しておく。
【0038】一方、取付フレーム1の板状体2の下端部
に形成した下部枠片3の両側寄り部分には、逆L形の下
部スティ16の水平な基片16aに、例えばウエルドナ
ット30を事前に設けておき、下部枠片3にネジ31で
固着し、下部スティ16の後方に屈曲、垂下した取付片
部16bを備え、該取付片部16bには補強用のカラー
32を設けておき、板状体2の正面側からネジ33を取
付片部16b、カラー31に通し、ナット29に螺合し
て下部スティ16を床支持部材11に固定する。尚、実
施例では、取付フレーム1の下端部の取付部に大きな荷
重がかかるので、下部スティ16を断面コ字形とし、ス
ティの強度、剛性をアップするようにした。これにより
スティ16を薄板の成形し易い構造とすることができ
る。
【0039】図10は、取付フレーム1の下部スティの
変更実施例を示す分解斜視図である。床支持部材11、
及び下部スティの下部枠片への取付構造は、前記した実
施例と同構造なので、同一部分には同一符号を付し、説
明は省略する。下部スティ34は偏平な板状体であり、
垂下した取付片部34bには、縦長の長孔34cを設け
る。一方、下部枠片3の両側寄り部には、上面にナット
35を固定しておき、これにしたからボルト36を螺合
し、長孔34cとネジ33との係合、ナット29への螺
合に際し、ボルト36を上下調節することで、取付フレ
ーム1の高さ調節が可能となる。
【0040】図11は、板状の取付フレーム1を床面9
aに自立させるため、取付脚37を備える実施の形態を
示す斜視図である。取付フレーム1は、前記と同構造な
ので、同一部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略
する。取付フレーム1の板状体2の両側端に設けた枠片
3,3、及び下端に設けた枠片3の両側寄り部分に、実
施例では、側面視略三角形の取付脚37,37を固着、
設置する。各取付脚37は、図で明示したように、前後
方向に長い幅が狭い基片部37aと、該基片部37aの
各外側端部から直角に起立した起立片37bを備え、起
立片37bが実施例では、三角形をなす。
【0041】各取付脚37は、起立片37bの前端部側
面、基片部37aの先端部の外面を、左右の側枠3,3
の下部、及び下部の枠片3の左右両端寄り部に溶接等し
て接合、一体化し、事前に取付フレーム1の両側の下部
に取付脚37,37を一体的に備えさせておく。取付フ
レーム1は、取付脚37,37を床面9a上に載置し、
各基片部37aを床面9aにボルト38…で据え付け、
固定する。これにより板状の取付フレーム1は設置床面
9a上に自立するように据え付け、設置されることとな
り、板状体2の表面に、前記に従って便器10(図では
示していない)を板状体の表面に取付、支持させる。
尚、取付フレーム1と対面する壁面9bには、所定高さ
の部分にL形材等からなる棚部材39をボルト40,4
0等で固定し、棚部39aにカウンタ14の後部を載置
させて支持し、又カウンタ14の先端部下面を取付フレ
ーム1の上端部で支持する。
【0042】以上、本実施の形態を説明したが、板状の
取付フレーム1の板状体2の表面は平坦である。従っ
て、板状体2の表面2aを塗装したり、或いは板状体の
素材として化粧鋼板を用いることで、取付フレーム1の
表面を外側に直接露出させることができる。これによ
り、従来、便器の取付フレームとは別個に必要とした前
面板を、別個に用いることなく、取付フレーム1の表面
そのものを化粧用の前面板とすることができる。従っ
て、従来の取付フレーム前面にフレームとは別個に配設
した前面板を不要とし、取付フレーム自身を前面板とし
て用い、取付フレームを前面板と兼用させることができ
る。この結果、部品点数の削減、前面板取付作業を省略
することができる。
【0043】図12は、取付フレーム1の他の実施の形
態を示す正面図であり、図13は図12の13−13線
断面図、図14は図12の14−14線断面図である。
本実施の形態は、前記した補強リブの変更実施例であ
る。板状の取付フレーム1の基本構造は、前記した実施
例と同様なので、同一部分には同一符号を付し、詳細な
説明は省略する。取付フレーム1の板状体2は前記と同
様に矩形板状であり、その表面2aに、表面2aから裏
面2b側に潜り、裏面2b側に膨出する凹状の溝を形成
し、補強リブ108を設ける。
【0044】補強リブ108は、実施例では、図12に
示したように上下の通孔4,5の両側に間隔を開けて上
下方向に設けられた縦の溝状の左右のリブ108a,1
08a、左右のリブ108a,108aの上部、中間
部、下部間を繋ぐように横方向に設けられた3本のリブ
108b…とからなる。上下のリブの両側部を左右のリ
ブ108a,108aの上部、下部の外側に軸線を同じ
くして延出し、延出部108c…を設けた。以上のリブ
108は、鋼板等からなる取付フレーム1を所定寸法に
切断し、周辺部を裏面側に折り曲げて四周の枠片3…を
成形する際に、同時にプレス成形することができる。リ
ブ108の板状体2の裏面2b方向への突出量である
が、図13、図14で示したように、枠片3…の折り曲
げによる裏面2bへの突出量よりも小さい。
【0045】以上の実施の形態では、板状の取付フレー
ム1の板状体2に、プレス成形等により、一体に溝状の
リブ108を形成したので、前記した実施の形態のよう
な別個の補強部材を溶接等で接合する工程を必要としな
ので、取付フレーム自身の構造の簡素化、部品点数の削
減、製作工数の削減、取付フレーム自身のコストダウン
を図ることが可能である。
【0046】図15は、図12〜図14で示した取付フ
レーム1に便器10を取付、支持させる工程を示した分
解斜視図である。図において15,15は上部スティ、
17,17は係止フック、10は便器であり、便器10
の各部も前記と同様なので、同一部分には同一符号を付
し、詳細な説明は省略した。取付フレーム1は、前記し
た図4、図11の実施の形態と同様に、床面に据え付け
るものである。ところで、取付フレーム1の板状体2の
表面2aには、前記したように凹溝状のリブ108が形
成されている。従って、前記した実施の形態のように、
板状体2の表面2aの全面が、全域にわたって平坦では
ない。表面の結果的に凹凸が形成されることとなる。
【0047】従って、取付フレーム1の板状体2の表面
2aに、便器10を前記手順に従って取付、支持するに
際し、取付フレーム1の板状体2の表面2aに化粧板4
1を配設し、化粧板41は、便器10の下部フランジ部
10bを取付フレーム1にネジ19,19で取り付ける
際に共通結合し、又係止フック17,17を化粧板41
を通して取り付けフレーム1にネジ18…で取り付ける
際に共通結合する。従って、化粧板41には、取付フレ
ーム1と同様に、同位置に通孔41a,14b、取付孔
41c…、41d,41dを備える。
【0048】本実施の形態では、化粧板41を取付フレ
ーム1とは別個に必要となる。しかしながら、化粧板4
1は、取付フレーム1の材質等に制約されることがない
ので、例えば、タイル板等を採用することが可能とな
り、便器を囲む前面板に相当する板材の材質が自由とな
り、デザイン性等を考慮して自由に化粧板を選択し、又
模様等を自由に描いたりすることが可能となる。
【0049】図16は、取付フレーム1の更に他の実施
の形態を示す正面図であり、図17は図16の17−1
7線断面図、図18は図16の18−18線断面図であ
る。本実施の形態は、前記した補強リブの変更実施例で
ある。板状の取付フレーム1の基本構造は、前記した実
施例と同様なので、同一部分には同一符号を付し、詳細
な説明は省略する。取付フレーム1の板状体2は前記と
同様に矩形板状であり、その表面2aに、表面2aから
裏面2b側に貫通する縦長の矩形開口208…を設け
る。開口208…の両側縁部分は、裏面2b方向に直角
に折り曲げ、折曲片209…を各開口208…の両側縁
部に一体に備える。
【0050】開口208は、実施例では、上部通孔4の
左右両側、下部通孔5の左右両側、及び該通孔4,5間
の中間部に1ヵ所、都合5ヵ所設けた。開口208…を
形成するには、板状体2の該当箇所にI形、或いは向き
を横向きとしたH形の切込みを形成しておき、切れ目を
裏面2b側に折り曲げることで、切れ目の左右を扉のよ
うに後方に突出させ、突出した各開口208…の両側縁
部の折曲片209,209…が図17、図18に示すよ
うに、裏面2bにおいて、縦方向に縦設されることとな
り、補強リブを構成する。
【0051】図19は、取付フレーム1の更に他の実施
の形態を示す正面図であり、図20は図19の20−2
0線断面図である。本実施の形態は、前記した補強リブ
の変更実施例である。板状の取付フレーム1の基本構造
は、前記した実施例と同様なので、同一部分には同一符
号を付し、詳細な説明は省略する。取付フレーム1の板
状体2は前記と同様に矩形板状であり、その表面2a
に、表面2aから裏面2b側に貫通する縦長の矩形開口
308…を設ける。開口308…の下端縁部は、裏面2
b方向に直角に折り曲げ、且つ前下方に折り曲げて先端
部を裏面2bに当接して溶接等して接合一体化する。
尚、本実施の形態では、板状体2の裏面2bに通孔4,
5の左右のリブ8a,8a、上下のリブ8b,8bから
なる別個の枠材を接合した補強リブ8を設けた。
【0052】詳細に説明すると、縦長開口308は板状
体2の上部で、左右のリブ8a,8aの外側、及び通孔
4,5間の左右のリブ8a,8aの内側の都合4ヵ所に
設けた。開口308…は、板状体2の当該部分に縦長逆
凹形に切り込みを設け、切り込みの下端部を裏面2b方
向に直角に折り曲げる。折り曲げ、裏面2b側に突出し
た余片部の中間部を前下方に折り曲げて前下傾片部30
9aを形成し、更に先端部309bを板状体2の裏面2
bと平行するように下方に折り曲げ、該裏面2bに溶接
等して接合する。以上により、後方に水平に突出させた
余片により、棚部309…を形成する。
【0053】以上のように、棚部309…を裏面2b側
に形成したことで、図20に示すように、棚部309…
の上面で、上下に配置する給水管26、通気管23を載
置し、支持することができる。又前記と同様に棚部30
9…は、補強リブとしても機能し、配管支持用の棚部と
補強リブの一部とを兼用させることが可能である。本実
施の形態では、棚部309…を上下関係では2ヵ所に設
けたが、上部、中間部、下部の都合3ヵ所、左右で都合
6ヵ所設けても良いことは容易に理解することが可能で
あろう。上下関係で3ヵ所設ければ、図5に示した給水
管26、通気管23、排水管22の全てを取付フレーム
1の板状体2の裏面に取付、支持することが可能であ
る。この結果、図5に示した壁面9bへの棚部材24,
25の設置は不要となる。
【0054】図21は、取付フレーム1の通孔、取付孔
を複数とした実施の形態を示す正面図である。取付フレ
ーム1の基本構造は、前記と同様なので、同一部分には
同一符号を付し、説明は省略する。取付フレーム1の上
半部に上下に同径の通孔4,104、下半部に上下に同
径の通孔5,105を設けたものである。ところで、便
器は複数の種類があり、上記した実施の形態では、何れ
も通孔4,5の位置が特定された上下各1ヵ所である。
従って、便器の取付位置が異なる種類のものには適用す
ることができず、この結果、上下の通孔4,5の取り付
け高さ位置が異なる取り付けフレームを2種類用意する
必要がある。
【0055】本実施の形態では、例えば、給水管用の通
孔は、図のように上半部に2ヵ所高さ位置を変えて4,
104と備え、又下半部に2ヵ所高さ位置を変えて5,
105と備えるので、給水口、排水口の高さ位置が異な
る複数種類の便器に適用することができる。尚、取付孔
6…,7…とともに、高さ位置を通孔104,105に
揃えた取付孔106…,107…を備える。
【0056】図22は、取付フレーム1の通孔の更なる
他の実施の形態を示す正面図である。本実施の形態にお
いても、取付フレーム1の基本構造は、前記と同様なの
で、同一部分には同一符号を付し、説明は省略する。通
孔は、上半部に縦長の1個の通孔204を、又下半部に
縦長の1個の通孔205を備える。従って、長孔である
通孔204,205の長径の範囲内で給水管、排水管等
の高さ位置を調整することができる。この結果、上記と
同様に、給水口、排水口の高さ位置が異なる複数種類の
便器に適用することができる。上下の通孔204,20
5の両側には、上部の通孔204においては、上下に各
2個の取付孔、都合8個の取付孔206…を備える。又
下部の通孔205においては、左右に上下に、都合4個
の取付孔207…を備える。
【0057】以上の図21、図22の実施の形態に係る
取付フレームの通孔の配置、形状は、前記した図1、図
11、図12、図16、図19の実施の形態における取
付フレームに実施することができることは勿論である。
【0058】以上、図示した実施の形態を説明したが、
実施の形態では衛生器具として小便器の例として説明し
たが、洋風の腰掛便器にも同様に適用することができ、
又便器以外の手洗器等の衛生器具の取付フレームとして
も適用することができる。又実施の形態では、取付フレ
ームを鋼板として説明したが、軽合金製の金属板材、樹
脂等、取付フレームの素材は任意であり、成形性、強
度、剛性、外観性、取付対象である便器との兼合等を考
慮して、適宜選択することができる。
【0059】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、、衛生器具を前面に取付、支持する
フレームであって、フレームは矩形板状体で構成し、該
フレームの衛生器具取付面に、衛生器具の排水用配管の
通孔及び給水用配管の通孔を備え、且つ該板面に衛生器
具を取り付ける取付部位を備えるようにして衛生器具の
取付フレームを構成した。
【0060】請求項1では、便器等の衛生器具を取付、
支持するフレームが、矩形板状体なので、L形、凹形、
立方枠状の従来のフレームに比較し、構成部品が大幅に
減少し、場合によっては1枚の板材の成形品で足りる。
従って、構成部品は最低の数で足り、構造の簡素化、製
作の容易化、コストダウンを図ることができる。又取付
フレームは、板状体なので、そのまま現場まで運搬し、
設置場所において自立等させたり、壁面に立て掛ければ
良く、現場における作業が、大幅に簡易化し、且つ容易
化する。この結果、現場における施工上極めて有利であ
る。
【0061】又板状体であり、上下に給水管用、排水管
用の通孔を備え、衛生器具取付孔等の取付部位を備える
ので、便器等の衛生器具の取り付けは、便器等をフレー
ム前面に配置し、取付部位に下部をネジ止め等し、又係
止用フック等を取付部位に結合して便器を係止すれば良
く、便器等の取付作業も極めて容易化し、熟練を要する
ことなく、迅速、円滑、容易に便器等をフレームに取り
付けることができる。更に板状体なので、それ自身の自
立構造や、壁面への立て掛け構造も簡素化し、便器等の
取り付けを含む便器設置作業が極めて容易化する。更に
又板状体なので、フレームとして化粧鋼板等を用いるこ
とで、従来必要とした前面板に取付フレームそのものを
代用すことができ、従って、前面板を省略することがで
きる。この結果、便器設置の容易化、コストダウンを一
層図ることができる。
【0062】請求項2は、請求項1において、フレーム
は、周辺に裏面側への折り曲げた枠片を一体に備えるよ
うにした。
【0063】請求項2では、請求項1の効果に加える
に、板状体の周辺に裏面側に枠片を折り曲げることで、
板状体の強度、剛性が向上する。従って、重量のある陶
器製の便器等を確実に支持することができる。又周辺部
の枠辺を利用することで、カウンタ(上面の甲板)、床
への取付スティ等を取付フレームに容易に設置すること
ができ、又これ等スティの取付ベースを別個設ける必要
がなく、この点においても、部品点数の削減を図ること
ができる。
【0064】請求項3は、請求項1、又は請求項2にお
いて、フレームは、板面の裏面に補強部材を接合一体化
して備えるようにした。
【0065】請求項3では、請求項1、又は請求項2の
効果に加えるに、板状体の板面の裏面に、補強部材を接
合一体化して備えるので、板状体の強度、剛性が向上す
る。従って、重量のある陶器製の便器等を確実に支持す
ることができる。又補強部材を設ける箇所が、板面の裏
面であり、板面の表面を全面的に平坦面とすることがで
き、この結果、取付フレームの表面そのものを、従来の
枠状フレームの前面に設けた前面板とすることができ、
従って、上述した前面板を廃止、前面板の代用を達成し
て、部品点数の大幅な削減を図り、作業性の向上、コス
トダウンを図ることができる。
【0066】請求項4は、請求項1、又は請求項2にお
いて、フレームは、板面の一部に凹部、或いは凸部から
なる補強リブを一体に成形して備えるようにした。
【0067】請求項4では、請求項1、又は請求項2の
効果に加えるに、板状体の板面の裏面に、凹部、或いは
凸部からなる補強リブを一体に成形して備えるので、板
状体の強度、剛性が向上する。従って、重量のある陶器
製の便器等を確実に支持することができる。特に、補強
リブが、板状体の板面に凹凸として一体に設けるので、
取付フレーム四周辺部の枠片、通孔、取付孔と一緒に、
プレス成形等で設けることができる。従って、補強リブ
を備える板状体の取付フレームを最少の工数で得ること
ができ、又板状体に一体に凹凸リブを設けるので、板状
体とは別個の補強部材を必要とせず、従って、補強部材
の溶接等を必要とせず、取付フレームの構造の簡素化、
製作の容易化、コストダウンを図ることができる。
【0068】請求項5は、請求項1、又は請求項2にお
いて、フレームは、板面の一部にI形、又はH形の切り
欠き部を設け、該切り欠き部を板面の裏面側に折り曲げ
て補強リブとした。
【0069】請求項5では、請求項1、又は請求項2の
効果に加えるに、板状体の板面に、I形、又はH形の切
り欠きを設けておき、切り欠きを板面の裏面側に折り曲
げて補強リブとするので、板状体の強度、剛性が向上す
る。従って、重量のある陶器製の便器等を確実に支持す
ることができ、又補強リブの成形も、板状体の板面に、
I形、又はH形の切り欠きを設けておき、これを裏面側
に折り曲げるだけで補強リブを形成することができるの
で、板状体からなる取付フレームのプレス成形工程で同
時に設けることができるので、極めて容易に補強リブを
設けることができる。従って、補強部材の溶接等を必要
とせず、取付フレームの構造の簡素化、製作の容易化、
コストダウンを図ることができる。
【0070】請求項6は、請求項1〜請求項5の何れか
において、配管の通孔は、排水用で複数個、給水用で複
数個形成した。
【0071】請求項6では、請求項1〜請求項5の何れ
かの効果に加えるに、板面に設ける配管用の通孔が、排
水用で複数個、給水用で複数個設けたので、給水管、排
水管の高さ位置、取付高さ位置が異なる複数種の便器等
の取り付けに共通して対応することができる。従って、
取付フレームの汎用性を高めることができ、便器等の種
類毎に取付フレームを用意する必要がなく、コストダウ
ンの点からも極めて有利である。
【0072】請求項7は、請求項1〜請求項5の何れか
において、配管の通孔は、長孔とした。
【0073】請求項7では、請求項1〜請求項5の何れ
か効果に加えるに、通孔が、長孔なので、請求項6と同
様に、取付高さ位置が異なる複数種の便器等の取り付け
に対応することができる。従って、取付フレームの汎用
性を高めることができ、便器等の種類毎に取付フレーム
を用意する必要がなく、コストダウンの点からも極めて
有利である。
【0074】請求項8は、請求項1〜請求項7の何れか
において、板面の一部にコ状切り欠き部を設け、該コ状
切り欠き部の板面と連続する部分を裏面側に折り曲げ、
裏面側に折り曲げて裏面側に突出した部分で棚部を形成
し、該棚部で板面裏面側に配置する配管を支持するよう
にした。
【0075】請求項8では、請求項1〜請求項7の何れ
かの効果に加えるに、便器等の板状の取付フレーム自身
の一部で裏面側に突出する棚部を設け、該棚部で板面の
裏面に配設する配管を支持することができる。従って、
壁面等に配管支持部材を設ける必要がなく、又枠材等か
らなる配管フレームが不要となり、この点において、便
器等の設置に際し、部品点数の削減を図ることができ
る。又板状の取付フレームである板状体に切欠を設け、
これを折り曲げる等して補強リブを兼ねる配管支持用の
棚部を設けることができるので、補強リブ、配管支持部
の製作が容易であり、配管支持部材の省略と併せ、大幅
なコストダウンを図ることができる。
【0076】請求項9は、請求項1〜請求項8の何れか
において、フレームは、板面の下部に、床面に自立させ
るため取付脚を備えることを特徴とする。
【0077】請求項9では、請求項1〜請求項8の何れ
かの効果に加えるに、板状の取付フレームは便器等の設
置床面に取付脚で自立するので、便器等の支持が、板状
の取付フレームのみで完結する。従って、従来のような
便器取付フレーム、前面板の支持用の枠フレームを一切
必要とせず、板状体の取付フレーム部材のみで、便器等
を床面に配設することができ、部品点数の削減、床面へ
の設置の容易化等を図ることができ、コストダウンを一
層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】衛生器具取付フレームの第1の実施の形態の正
面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】取付フレームを用いて便器を取付、支持する状
態を示し説明的分解斜視図
【図5】取付フレームに便器を取付、支持し、フレーム
を床面に起立するように支持した状態の縦断側面図
【図6】取付フレームの上部の支持構造の詳細を示す拡
大断面図
【図7】図6の要部の分解斜視図
【図8】床支持部材と取付フレームの下端部との取付、
支持構造を示す要部拡大縦断面図
【図9】図8の分解斜視図
【図10】取付フレームの下部スティの変更実施例を示
す分解斜視図
【図11】板状の取付フレーム1を床面9aに自立させ
るため、取付脚37を備える実施の形態を示す斜視図
【図12】取付フレームの他の実施の形態を示す正面図
【図13】図12の13−13線断面図
【図14】図12の14−14線断面図
【図15】図12〜図14で示した取付フレームに、便
器を取付、支持させる工程を示した分解斜視図
【図16】取付フレームの更に他の実施の形態を示す正
面図
【図17】図16の17−17線断面図
【図18】図16の18−18線断面図
【図19】取付フレームの更に他の実施の形態を示す正
面図
【図20】図19の20−20線断面図
【図21】取付フレームの通孔、取付孔の他の実施の形
態を示す正面図
【図22】取付フレームの通孔、取付孔の更なる他の実
施の形態を示す正面図
【符号の説明】
1…取付フレーム、 2…板状体(板面)、 3…枠
片、 4,5,104,105,204,205…通
孔、 6,7,106,107,206,207…取付
孔、 8,108,209…補強リブ、 10…衛生器
具である便器、 22,23,26…給水管、排水管等
の配管、 37…取付脚、 309…棚部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 康之 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 大里 信一郎 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 結城 浩 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 佐藤 栄治 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 岡村 照 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D039 AA04 CA02 CB01 CB02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛生器具を前面に取付、支持するフレー
    ムであって、 前記フレームは矩形板状体で構成し、該フレームの衛生
    器具取付面に、衛生器具の排水用配管の通孔及び給水用
    配管の通孔を備え、且つ該板面に衛生器具を取り付ける
    取付部位を備える、 ことを特徴とする衛生器具取付フレーム。
  2. 【請求項2】 前記フレームは、周辺に裏面側への折り
    曲げた枠片を一体に備えることを特徴とする請求項1に
    記載の衛生器具取付フレーム。
  3. 【請求項3】 前記フレームは、板面の裏面に補強部材
    を接合一体化して備えることを特徴とする請求項1、又
    は請求項2に記載の衛生器具取付フレーム。
  4. 【請求項4】 前記フレームは、板面の一部に凹部、或
    いは凸部からなる補強リブを一体に成形して備えること
    を特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の衛生器具
    取付フレーム。
  5. 【請求項5】 前記フレームは、板面の一部にI形、又
    はHの切り欠き部を設け、該切り欠き部を板面の裏面側
    に折り曲げて補強リブとしたことを特徴とする請求項
    1、又は請求項2に記載の衛生器具取付フレーム。
  6. 【請求項6】 前記配管の通孔は、排水用で複数個、給
    水用で複数個をあらかじめ形成したことを特徴とする請
    求項1〜請求項5の何れかに記載の衛生器具取付フレー
    ム。
  7. 【請求項7】 前記配管の通孔は、長孔であることを特
    徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の衛生器具
    取付フレーム。
  8. 【請求項8】 前記フレームは、板面の一部にコ状切り
    欠き部を設け、該コ状切り欠き部の板面と連続する部分
    を裏面側に折り曲げ、裏面側に折り曲げて裏面側に突出
    した部分で棚部を形成し、該棚部で板面裏面側に配置す
    る配管を支持するようにしたことを特徴とする請求項1
    〜請求項7の何れかに記載の衛生器具取付フレーム。
  9. 【請求項9】 前記フレームは、床面に自立させるため
    取付脚を備えることを特徴とする請求項1〜請求項8の
    何れかに記載の衛生器具取付フレーム。
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