JPH08166699A - 多色静電記録装置 - Google Patents

多色静電記録装置

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JPH08166699A
JPH08166699A JP6308903A JP30890394A JPH08166699A JP H08166699 A JPH08166699 A JP H08166699A JP 6308903 A JP6308903 A JP 6308903A JP 30890394 A JP30890394 A JP 30890394A JP H08166699 A JPH08166699 A JP H08166699A
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JP
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developing
latent image
density
electrostatic latent
electrostatic
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Eiji Suzuki
英司 鈴木
Hitoshi Yoshii
仁司 吉井
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Peripherals Ltd
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Peripherals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は多色記録を行う前に感光ドラムに検
出マークを形成し、その光学濃度の検出値に基づいて多
色記録時の現像プロセスでの現像濃度をフィードバック
制御して色相を常に一定に維持するように構成された多
色静電記録装置に関し、該フィードバック制御に用いる
検出マークの光学濃度を高精度で行い得るODセンサを
具備した多色静電記録装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 ODセンサが発光部と、そこから射出された
光の反射光を受光する受光部とから構成され、その感度
を上げるために該発光部に白色光源を用いるか、あるい
は検出マークのパターンあるいは色に応じて感度を悪化
させないような色の発光源を用いる。また、ODセンサ
と感光ドラムの回転面との間の間隔が一定に維持される
ように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は少なくとも2色以上のカ
ラートナー像を重ね合わせて多色記録を行う多色静電記
録装置に関し、一層詳しくは多色記録を行う前に静電潜
像担持体に検出マークの静電潜像を形成し、その検出マ
ークを所定の色のトナー成分でもって現像し、その現像
検出マークからその現像濃度データを検出し、その検出
現像濃度データを所定値と比較して現像プロセスでのト
ナー付着量をフィードバック制御し、これにより常に一
定の色相の多色記録を保証するように構成された多色静
電記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、静電記録装置では、記録作動
時、感光体、誘電体等の静電潜像担持体に静電潜像を書
き込む静電潜像書込みプロセス、該静電潜像を帯電トナ
ーでもって静電的に現像して帯電トナー像を得る現像プ
ロセス、該帯電トナー像を記録媒体例えば記録紙に静電
的に転写する転写プロセスおよびその転写トナー像を記
録紙上に定着させる定着プロセスが順次実行される。こ
のような静電記録装置で多色記録を行う場合には、静電
潜像書込みプロセス、現像プロセスおよび転写プロセス
が少なくとも2回以上繰り返され、各現像プロセスでは
異なった色の帯電トナーを用いてそれぞれの色の帯電ト
ナー像を形成し、それぞれの帯電トナー像を各転写プロ
セスで同一の記録紙上に転写して重ね合わせる。すなわ
ち、記録紙上には少なくとも2色以上の転写トナー像が
重ね合わされた状態で形成される。その後、記録紙は定
着プロセスに送られ、異なった色の転写トナー像が一度
に該記録紙上に定着される。周知のように、フルカラー
で記録を行う場合には、イエロートナー、シアントナ
ー、マゼンタトナーおよびブラックトナーの4色が用い
られ、この場合には、静電潜像書込みプロセス、現像プ
ロセスおよび転写プロセスが各色毎に繰り返される。
【0003】ところで、多色記録品位の評価の1つとし
て、色相が重要視されることは言うまでもないが、かか
る色相を常に安定して維持することは難しい。というの
は、一定の色相を常に維持するためには、現像時での静
電潜像担持体へのトナー付着量(現像濃度)をそれぞれ
の色のトナー成分について所定値内に規制しなければな
らないが、しかしトナー付着量はそのトナー帯電量によ
って影響され、トナー帯電量は環境温湿度によって大き
く左右されるからである。また、多色記録の色相は多色
静電記録装置の構成部品の経年変化による特性劣化等に
よっても大きく影響される。例えば、静電潜像担持体と
して感光ドラムを使用し、該感光ドラムへの静電潜像の
書込み手段として半導体レーザを使用した場合、感光ド
ラムや半導体レーザの特性は経年変化によって劣化し、
これによってもトナー付着量は変動する。
【0004】そこで、実際の多色記録を行う前に、静電
潜像担持体に検出マークを静電潜像として書き込んだ後
にそれを所定の色のトナー成分でもって現像し、その現
像検出マークからその現像濃度データを検出し、その検
出現像濃度データを所定値と比較して許容範囲内にある
か否かを判別し、該検出現像濃度データが所定値の許容
範囲内から外れた際に現像濃度規制パラメータの少なく
とも1つを調整して現像プロセスでのトナー付着量をフ
ィードバック制御することが提案されている。このよう
なフィードバック制御によれば、多色記録を行う毎に各
色のトナー付着量を規制し得るので、常に一定の色相の
多色記録が可能となり、かくして環境温湿度変動に拘わ
らず、高品位の多色記録が保証され得ることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たフィードバック制御を適正に行い得るためには、現像
検出マークからその現像濃度データを検出する検出器例
えばODセンサ(光学濃度センサ)が高精度で現像濃度
データを検出し得ることが前提となる。換言すれば、か
かる検出器による検出精度が低ければ、フィードバック
制御は適正に行われず、多色記録の色相を常に一定に維
持することはできない。
【0006】したがって、本発明の目的は多色記録を行
う前に静電潜像担持体に検出マークを形成し、その検出
マークの現像後にそこから現像濃度を検出し、その検出
現像濃度に基づいて多色記録時の現像プロセスでのトナ
ー付着量をフィードバック制御して常に一定の色相の多
色記録を行い得るようになった多色静電記録装置であっ
て、該検出マークの現像濃度を検出器でもって高精度で
行い得るように保証された多色静電記録装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の局面
によれば、少なくとも2色以上のカラートナー像を重ね
合わせて多色記録を行う多色静電記録装置であって、少
なくとも2色以上のカラートナー像のそれぞれを形成す
る静電記録ユニットを具備し、これら静電記録ユニット
の各々が静電潜像担持体と、この静電潜像担持体に形成
された静電潜像を所定の色のトナー成分でもって現像す
る現像手段と、該静電潜像担持体に静電潜像として形成
された検出マークを現像手段によって現像した後に該検
出マークからその現像濃度データを検出する現像濃度検
出手段と、この現像濃度検出手段によって検出された現
像濃度データを所定値と比較して許容範囲内に含まれる
か否かを判別する判別手段と、この判別手段によって現
像濃度データが所定値と比較されて許容範囲内から外れ
ると判別された際に該現像濃度データを該許容範囲内に
含まれるように各静電記録ユニットでの現像濃度規制パ
ラメータの少なくとも1つを調整して現像手段での現像
濃度をフィードバック制御するフィードバック制御手段
と、該判別手段によって現像濃度データが所定値のと比
較されて許容範囲内にあると判別された際の現像濃度規
制パラメータを現像濃度補正データとして記憶する記憶
手段とを包含し、多色記録時に各静電記録ユニットで現
像濃度規制パラメータに係わるプロセスが現像濃度補正
データに基づいて行われる多色静電記録装置において、
該現像濃度検出手段が発光部と、この発光部から射出さ
れた光の反射光を受光する受光部とから構成され、該発
光部に白色光源を用いることが特徴とされる。
【0008】また、本発明の第2の局面によれば、少な
くとも2色以上のカラートナー像を重ね合わせて多色記
録を行う多色静電記録装置であって、少なくとも2色以
上のカラートナー像のそれぞれを形成する静電記録ユニ
ットを具備し、これら静電記録ユニットの各々が静電潜
像担持体と、この静電潜像担持体に形成された静電潜像
を所定の色のトナー成分でもって現像する現像手段と、
該静電潜像担持体に静電潜像として形成された検出マー
クを現像手段によって現像した後に該検出マークからそ
の現像濃度データを検出する現像濃度検出手段と、この
現像濃度検出手段によって検出された現像濃度データを
所定値と比較して許容範囲内に含まれるか否かを判別す
る判別手段と、この判別手段によって現像濃度データが
所定値と比較されて許容範囲内から外れると判別された
際に該現像濃度データを該許容範囲内に含まれるように
各静電記録ユニットでの現像濃度規制パラメータの少な
くとも1つを調整して現像手段での現像濃度をフィード
バック制御するフィードバック制御手段と、該判別手段
によって現像濃度データが所定値のと比較されて許容範
囲内にあると判別された際の現像濃度規制パラメータを
現像濃度補正データとして記憶する記憶手段とを包含
し、多色記録時に各静電記録ユニットで現像濃度規制パ
ラメータに係わるプロセスが現像濃度補正データに基づ
いて行われる多色静電記録装置において、該現像濃度検
出手段が発光部と、この発光部から射出された光の反射
光を受光する受光部とから構成され、該発光部に所定の
色の発光源が用いられ、該発光源の色と同系統の色のト
ナー成分で現像される検出マークについてはドットライ
ンパターンとして形成されることが特徴とされる。
【0009】更に、本発明の第3の局面によれば、少な
くとも2色以上のカラートナー像を重ね合わせて多色記
録を行う多色静電記録装置であって、少なくとも2色以
上のカラートナー像のそれぞれを形成する静電記録ユニ
ットを具備し、これら静電記録ユニットの各々が静電潜
像担持体と、この静電潜像担持体に形成された静電潜像
を所定の色のトナー成分でもって現像する現像手段と、
該静電潜像担持体に静電潜像として形成された検出マー
クを現像手段によって現像した後に該検出マークからそ
の現像濃度データを検出する現像濃度検出手段と、この
現像濃度検出手段によって検出された現像濃度データを
所定値と比較して許容範囲内に含まれるか否かを判別す
る判別手段と、この判別手段によって現像濃度データが
所定値と比較されて許容範囲内から外れると判別された
際に該現像濃度データを該許容範囲内に含まれるように
各静電記録ユニットでの現像濃度規制パラメータの少な
くとも1つを調整して現像手段での現像濃度をフィード
バック制御するフィードバック制御手段と、該判別手段
によって現像濃度データが所定値のと比較されて許容範
囲内にあると判別された際の現像濃度規制パラメータを
現像濃度補正データとして記憶する記憶手段とを包含
し、多色記録時に各静電記録ユニットで現像濃度規制パ
ラメータに係わるプロセスが現像濃度補正データに基づ
いて行われる多色静電記録装置において、該現像濃度検
出手段が発光部と、この発光部から射出された光の反射
光を受光する受光部とから構成され、該発光部には検出
マークを現像する際のトナー成分の色とは異なった系統
の色の発光源を用いることが特徴とされる。
【0010】更にまた、本発明による第4の局面によれ
ば、少なくとも2色以上のカラートナー像を重ね合わせ
て多色記録を行う多色静電記録装置であって、少なくと
も2色以上のカラートナー像のそれぞれを形成する静電
記録ユニットを具備し、これら静電記録ユニットの各々
が静電潜像担持体と、この静電潜像担持体に形成された
静電潜像を所定の色のトナー成分でもって現像する現像
手段と、該静電潜像担持体に静電潜像として形成された
検出マークを現像手段によって現像した後に該検出マー
クからその現像濃度データを検出する現像濃度検出手段
と、この現像濃度検出手段によって検出された現像濃度
データを所定値と比較して許容範囲内に含まれるか否か
を判別する判別手段と、この判別手段によって現像濃度
データが所定値と比較されて許容範囲内から外れると判
別された際に該現像濃度データを該許容範囲内に含まれ
るように各静電記録ユニットでの現像濃度規制パラメー
タの少なくとも1つを調整して現像手段での現像濃度を
フィードバック制御するフィードバック制御手段と、該
判別手段によって現像濃度データが所定値のと比較され
て許容範囲内にあると判別された際の現像濃度規制パラ
メータを現像濃度補正データとして記憶する記憶手段と
を包含し、多色記録時に各静電記録ユニットで現像濃度
規制パラメータに係わるプロセスが現像濃度補正データ
に基づいて行われる多色静電記録装置において、該現像
手段が静電潜像担持体に対して所定の間隔を維持すべく
該静電潜像担持体に係合するようになったスペーサ手段
を包含し、該現像濃度検出手段が現像手段によって支持
されることが特徴とされる。
【0011】更にまた、本発明による第5の局面によれ
ば、少なくとも2色以上のカラートナー像を重ね合わせ
て多色記録を行う多色静電記録装置であって、少なくと
も2色以上のカラートナー像のそれぞれを形成する静電
記録ユニットを具備し、これら静電記録ユニットの各々
が静電潜像担持体と、この静電潜像担持体に形成された
静電潜像を所定の色のトナー成分でもって現像する現像
手段と、該静電潜像担持体に静電潜像として形成された
検出マークを現像手段によって現像した後に該検出マー
クからその現像濃度データを検出する現像濃度検出手段
と、この現像濃度検出手段によって検出された現像濃度
データを所定値と比較して許容範囲内に含まれるか否か
を判別する判別手段と、この判別手段によって現像濃度
データが所定値と比較されて許容範囲内から外れると判
別された際に該現像濃度データを該許容範囲内に含まれ
るように各静電記録ユニットでの現像濃度規制パラメー
タの少なくとも1つを調整して現像手段での現像濃度を
フィードバック制御するフィードバック制御手段と、該
判別手段によって現像濃度データが所定値のと比較され
て許容範囲内にあると判別された際の現像濃度規制パラ
メータを現像濃度補正データとして記憶する記憶手段と
を包含し、多色記録時に各静電記録ユニットで現像濃度
規制パラメータに係わるプロセスが現像濃度補正データ
に基づいて行われる多色静電記録装置において、該現像
濃度検出手段が静電潜像担持体に対して所定の間隔を維
持すべく該静電潜像担持体に係合するようになったスペ
ーサ手段を包含することが特徴とされる。
【0012】
【作用】本発明の第1の局面による多色静電記録装置に
あっては、現像濃度検出手段の発光部に白色光源を用い
ることにより、該現像濃度検出手段は検出マークのパタ
ーンおよびその色に拘わらずに該検出マークに対して良
好な感度を持つことになる。
【0013】本発明の第2の局面によれば、現像濃度検
出手段が発光部と、この発光部から射出された光の反射
光を受光する受光部とから構成され、該発光部に所定の
色の発光源が用いられ、該発光源の色と同系統の色のト
ナー成分でもって現像された検出マークがドットライン
パターンとして形成されるので、該検出マークに対する
現像濃度検出手段の感度が高められる。
【0014】本発明の第3の局面によれば、現像濃度検
出手段が発光部と、この発光部から射出された光の反射
光を受光する受光部とから構成され、該発光部には検出
マークを現像する際のトナー成分の色とは異なった系統
の色の発光源を用いることにより、該現像濃度検出手段
は検出マークのパターンおよびその色に拘わらずに該検
出マークに対して良好な感度を持つことになる。
【0015】本発明の第4および第5の局面によれば、
現像濃度検出手段と静電潜像担持体との間に所定の間隔
が常に維持されるので、該現像濃度検出手段の感度は安
定した状態に維持され得る。
【0016】
【実施例】次に、添付図面1ないし図30を参照して、
本発明による多色静電記録装置の実施例について説明す
る。
【0017】先ず、図1を参照すると、本発明による多
色静電記録装置として、フルカラー対応の高速レザープ
リンタが概略的に示される。この高速レーザプリンタは
記録媒体例えば記録紙を搬送させるための無端ベルト搬
送手段10を具備し、この無端ベルト搬送手段10は可
撓性誘電体材料例えば適当な合成樹脂材料から形成され
た無端ベルト10aからなり、この無端ベルト10aは
4つのローラ10b、10c、10dおよび10eの周
りに掛け渡される。ローラ10bは駆動ローラとして機
能し、この駆動ローラ10bは図示されない適当な駆動
機構により無端ベルト10aを図中の矢印で示す方向に
走行駆動する。ローラ10cは従動ローラとして機能
し、この従動ローラ10cは無端ベルト10cに電荷を
与える帯電ローラとしても機能する。ローラ10dおよ
び10eは共にガイドローラとして機能し、駆動ローラ
10bおよび従動ローラ10cのそれぞれに接近して配
置される。従動ローラ10cおよびガイドローラ10e
の間にはテンションローラ10fが設けられ、このテン
ションローラ10fにより無端ベルト10aには適当な
張力が与えられる。無端ベルト10aの上側走行部、す
なわち駆動ローラ10bと従動ローラ10cとの間で区
画される走行部は記録紙移動経路を形成し、記録紙は従
動ローラ10c側から該記録紙移動経路に導入されて駆
動ローラ10b側から排出される。記録紙が従動ローラ
10c側から導入されたとき、該記録紙は無端ベルト1
0aの帯電のためにそこに静電的に吸着されるので、該
無端ベルト10aに対する記録紙の位置ずれが防止され
る。駆動ローラ10b側にはAC除電器10gが設けら
れ、このAC除電器10gにより無端ベルト10aから
電荷が除去され、このため記録紙が駆動ローラ10b側
から排出される際には該記録紙は無端ベルト10aから
容易に分離され得ることになる。
【0018】高速レーザプリンタは4台の静電記録ユニ
ットY、C、MおよびBを具備し、これら静電記録ユニ
ットは無端ベルト10aの上側走行部に沿ってその上流
側から下流側に向かって直列に配置され、静電記録ユニ
ットY、C、MおよびBのそれぞれでは、イエロートナ
ー成分(Y)を持つ現像剤、シアントナー成分(C)を
持つ現像剤、マゼンタトナー成分(M)を持つ現像剤お
よびブラックトナー成分(B)を持つ現像剤が使用され
る。静電記録ユニットY、C、MおよびBは互いに同一
構造を有し、無端ベルト10aの上側走行部に沿って移
動する記録紙上にイエロートナー像、シアントナー像、
マゼンタトナー像およびブラックトナー像を記録すると
いう点だけで異なるものである。
【0019】各静電記録ユニットY、C、M、Bは感光
ドラム12を具備し、記録作動時、感光ドラム12は図
中に示す矢印の方向に回転駆動させられる。感光ドラム
12の上方には例えばコロナ帯電器あるいはスコロトロ
ン帯電器等として構成された前帯電器14が配置され、
この前帯電器14により感光ドラム12の回転表面は順
次一様な電荷で帯電させられる。感光ドラム12の帯電
領域には光学的書込み手段例えばレーザビームスキャナ
16から射出されたレーザビームLBでもって静電潜像
が書き込まれる。すなわち、レーザビームLBはコンピ
ュータ、ワードプロッセサ等から得られる二値画像デー
タに基づいて点滅させられ、これにより静電潜像はドッ
トイメージとして書き込まれる。
【0020】感光ドラム12に書き込まれた静電潜像は
現像器18によって所定の色トナーでもって帯電トナー
像として静電的に現像され、該現像器18は感光ドラム
12に対して記録移動経路の上流側に配置される。帯電
トナー像は感光ドラム12の下方に位置した導電性転写
ローラ20によって記録紙等の記録媒体に静電的に転写
される。図1に示すように、導電性転写ローラ20は無
端ベルト10aの上側走行部を介して感光ドラム12に
対接させられ、該無端ベルト10aによって搬送される
記録紙に帯電トナー像とは逆極性の電荷を与え、これに
より帯電トナー像は感光ドラム20から該記録紙上に静
電的に転写される。
【0021】以上のような構成によれば、記録紙が無端
ベルト搬送手段10の従動ローラ10cから導入されて
静電記録ユニットY、C、MおよびBを順次経たとき、
該記録紙上には4色のトナー像が重ね合わされてフルカ
ラー像が形成され、次いで記録紙は無端ベルト搬送手段
10の駆動ローラ10b側からヒートローラ型熱定着装
置22に向かって送られ、そこでフルカラー像は該記録
紙上に熱定着される。詳述すると、ヒートローラ型熱定
着装置22はヒートローラ22aおよびバックアップロ
ーラ22bからなり、作動時、ヒートローラ22aおよ
びバックアップローラ22bは図1に示す矢印方向に駆
動させられ、無端ベルト搬送手段10の駆動ローラ10
b側から排出された記録紙は両ローラ22aおよび22
bのニップ間に導入され、このとき記録紙面上の転写ト
ナー像は加圧されて熱溶融され、これにより転写トナー
像は記録紙上に熱定着される。
【0022】一方、各静電記録ユニットY、C、M、B
において、転写プロセスを経た感光ドラム12の表面上
には記録紙に転写されずに残った残留トナーが付着する
が、この残留トナーは感光ドラム12に対して記録紙移
動経路の下流側に設けられた清掃器24によって除去さ
れる。図1において、参照符号26は転写プロセスを経
た感光ドラム12の表面から電荷を除去するための除電
用発光体例えば発光ダイオードアレイを示し、参照符号
28は現像器18にトナー成分を適宜補充するための現
像剤補充容器を示し、参照符号30はODセンサすなわ
ち光学濃度センサを示し、このODセンサ30について
は後で詳しく説明する。
【0023】図2には無端搬送ベルト10上に配列され
た静電記録ユニット(Y、C、M、B)の1つが部分的
に図示され、同図において、無端搬送ベルト10の上側
走行部によって形成される記録紙移動経路が一点鎖線で
図示される。図2に示すように、現像器18は現像剤保
持容器32を具備し、この現像剤保持容器32内にはト
ナー成分(着色樹脂の微粉体粒子)と磁性成分(微細な
磁性体キャリヤ)とからなる二成分現像剤が保持され
る。現像剤保持容器32は第1の底壁部分32aと、こ
の第1の底壁部分32aの背後から上方向かって延びた
第1の後壁部分32bと、この第1の後壁部分32bの
上端で水平方向に延びた第2の底壁部分32cと、この
第2の底壁部分32cの背後から上方に延びた第2の後
壁部分32dと、この第2の後壁部分32dの上端から
前方にかつ水平に延びた頂壁部分32eと、この頂壁部
分32eの前端から下方に延びた前壁部分32fとを包
含し、これら壁部分の両端側のそれぞれは側壁部分(図
示されない)と一体化される。現像剤保持容器32の第
1の底壁部分32aの前端と前壁部分32fの下端との
間は開口部とされ、その開口部内にはマグネットローラ
すなわち現像ローラ34がその表面の一部を露出するよ
うな態様で配置される。現像ローラ34は現像剤保持容
器32の両側壁部分によって固定支持されたシャフト3
4aと、このシャフト34a上に固着されかつ磁性体材
料から形成されたコア部34bと、このコア部34bの
周囲に回転自在に配置されかつ非磁性体材料例えばアル
ミニウムから形成されたスリーブ34cとからなり、現
像器18の作動時、スリーブ34cは図中の矢印で示す
方向に回転駆動させられる。図示の現像器18が静電記
録装置内に設置させられるとき、現像ローラ34の露出
表面、すなわちスリーブ34cは感光ドラム等の静電潜
像担持体と対面させられる。
【0024】現像剤保持容器32の第1の底壁部分32
aは現像剤溜まり部36を提供し、この現像剤溜まり部
36内にはパドルローラ38が設けられる。パドルロー
ラ38は現像剤保持容器32の両側壁部分によって回転
自在に支持され、現像器18の作動時には図中の矢印で
示す方向に回転駆動させられる。パドルローラ38は現
像剤溜まり部36内の現像剤を現像ローラ34に向かっ
て供給し、現像ローラ34の周囲には現像剤の磁性成分
すなわち磁性体キャリヤによって磁気ブラシが形成され
る。磁気ブラシにはトナー成分が静電的に付着し、現像
ローラ34の回転により感光ドラム12との対面領域す
なわち現像領域に搬送される。現像ローラ34によって
現像領域に搬送される現像剤量を所定量に規制するため
に、第1の底壁部分32aの前縁には現像剤規制ブレー
ド40が取り付けられる。
【0025】現像剤保持容器32の第2の底壁部分32
cは現像剤溜まり部36の上方に位置した現像剤攪拌部
42を提供し、この現像剤攪拌部42には現像剤攪拌器
44が設けられる。現像剤攪拌器44は現像剤保持容器
32の両端壁間に延在した一対の搬送スクリュー44a
および44bからなり、この一対の搬送スクリュー44
aおよび44bは互いに平行に配置される。図2に示す
ように、第2の底壁部分32cの上面には一対の搬送ス
クリュー44aおよび44bの螺旋羽根を受け入れるよ
うになった一対の彎曲凹部が形成され、搬送スクリュー
44aおよび44bのシャフト部は現像剤保持容器32
の両側壁部分によって回転自在に支持される。現像器1
8の作動時、搬送スクリュー44aおよび44bはそれ
ぞれ図中の矢印に示した方向(すなわち、互いに逆方向
に)回転駆動させられる。本実施例では、搬送スクリュ
ー44aおよび44bの螺旋羽根は共に右螺子の態様で
構成され、このため搬送スクリュー44aは図2の紙面
に対して後方側に現像剤を搬送し、また搬送スクリュー
44bは図2の紙面に対して前方側に現像剤を搬送す
る。搬送スクリュー44aおよび44b間には第2の底
壁部分32cから直立した一対の仕切り板46aおよび
46bが配置され、この一対の仕切り壁46aおよび4
6bの長さは搬送スクリュー44a、44bの長さより
も短く、その両端のそれぞれと現像剤保持容器32の該
当側壁部分との間には所定の間隔が形成される。かくし
て、現像剤保持容器32の第2の底壁部分32cには搬
送スクリュー44aおよび44bにより現像剤循環路が
形成される。すなわち、現像剤が搬送スクリュー44a
によってその端部まで運ばれると、一対の仕切り板46
aおよび46bの該当端部を回って反対側の搬送スクリ
ュー44b側に移動させられ、その現像剤が搬送スクリ
ュー44bによってその端部まで運ばれると、一対の仕
切り板46aおよび46bの反対側端部を回って再び搬
送スクリュー44a側に移動させられ、これにより現像
剤は一対の搬送スクリュー44aおよび44bに沿って
循環させられることになる。
【0026】一対の仕切り板46aおよび46b間には
現像剤溜まり部36と現像剤攪拌部42とを連通させる
連通路48が形成され、この連通路48の上方開口部は
現像剤攪拌部32内の現像剤に対して現像剤溢出口を形
成する。図2から明らかなように、仕切り板46bは仕
切り板46aよりも低く、このため仕切り板46bの上
縁は現像剤溢出縁を形成する。すなわち、搬送スクリュ
ー44aおよび44bによって循環される現像剤の一部
は仕切り板46bの上縁すなわち現像剤溢出縁から溢れ
出て連通路48内に落下し、これにより現像剤溜まり部
36は現像剤攪拌部42から現像剤の供給を受ける。
【0027】図2に示すように、現像剤保持容器32の
第2の底壁部分32cの前面壁部には垂直仕切り壁部分
32gが一体的に形成され、この垂直仕切り壁部分32
gと前壁部分32fとの間には現像剤上昇通路50が形
成され、この現像剤上昇通路50は図2から明らかなよ
うに現像ローラ34の真上に位置する。現像剤上昇通路
50内には2つのマグネットローラ52および54が現
像ローラ34に対して垂直方向に整列された状態で配置
され、該マグネットローラ52および54はマグネット
ローラとして形成された現像ローラ34と同様な構成を
持つ。すなわち、各マグネットローラ52、54は現像
剤保持容器32の両側壁部分によって固定支持されたシ
ャフト52a、54aと、このシャフト上に固着されか
つ磁性体材料から形成されたコア部52b、54bと、
このコア部の周囲に回転自在に配置されかつ非磁性体材
料例えばアルミニウムから形成されたスリーブ52c、
54cとからなり、現像器18の作動時、スリーブ52
cおよび54cはそれぞれ図中の矢印で示す方向に回転
駆動させられる。現像ローラ34のコア部34b、マグ
ネットローラ52のコア部52bおよびマグネットロー
ラ54のコア部54bのそれぞれはその周囲に沿って図
2に示すように局部的に磁極化され、このような局部的
な磁極化は各コア部34b、52b、54bに局部的に
磁界を及ぼすことにより可能である。現像ローラ34の
コア部34bの磁極はスリーブ34cの回転に伴って現
像剤を現像剤溜まり部36から現像領域に搬送してマグ
ネットローラ52の下側まで運ぶような配列とされる。
マグネットローラ52のコア部52bの磁極はスリーブ
52cの回転に伴って現像ローラ34の上側から現像剤
を引き上げてマグネットローラ54の下側まで運ぶよう
な配列とされ、マグネットローラ54のコア部54bの
磁極はスリーブ54cの回転に伴ってマグネットローラ
52の上側から現像剤を引き上げてマグネットローラ5
4の上側まで運ぶような配列とされる。このような構成
により、現像ローラ34によって現像領域まで搬送され
た現像剤は現像剤溜まり部36に直接戻されることなく
最頂部のマグネットローラ54上側まで上昇させられ
る。
【0028】垂直仕切り壁部分32gの上端にはスクレ
ーパ部材56が取り付けられ、このスクレーパ部材56
の前端縁はマグネットローラ54にその頂部から幾分後
方側の箇所で係合させられる。かくして、マグネットロ
ーラ54の上側まで上昇させられた現像剤はスクレーパ
部材56によって現像剤攪拌部42の搬送スクリュー4
4a側に供給される。
【0029】要するに、現像剤は現像剤攪拌部42から
連通路48を介して現像剤溜まり部36に供給され、次
いで該現像剤溜まり部36から現像ローラ34によって
現像領域に搬送され、続いて現像剤は該現像領域を通過
後にマグネットローラ52およびマグネットローラ54
によって順次引き上げられ、スクレーパ部材56を介し
て再び現像剤攪拌部42に戻される。かくして、現像器
18の作動時、現像剤は現像剤保持容器32内で絶えず
循環させられ、これにより現像剤溜まり部36には常に
充分に攪拌された現像剤が供給される。なお、現像剤を
充分に攪拌するということは、トナー成分と磁性成分と
を充分に摩擦帯電させ、かつ該磁性成分中にトナー成分
を均一に分布させるということを意味する。
【0030】なお、図2に示すように、清掃器24は感
光ドラム12の一部を受け入れるようになった開口部を
持つトナー回収容器24aと、このトナー回収容器24
a内にその開口部に接近して設けられたファーブラシ2
4bと、トナー回収容器24aの開口部の上側縁に沿っ
て設けられたトナー掻取りブレード24cと、トナー回
収容器24aの底部に設けられた搬送スクリュー24d
とからなる。感光ドラム12の表面からは残留トナーが
ファーブラシ24bによって払い落とされ、またファー
ブラシ24bで払い落とせなかった残留トナーは掻取り
ブレード24cによって掻き取られる。ファーブラシ2
4bおよび掻取りブレード24cによって除去された残
留トナーはトナー回収容器24a内に一旦回収される
が、その回収トナーは搬送スクリュー24dによってト
ナー回収容器24aから所定場所まで運ばれる。
【0031】以上述べたような現像器18で実行される
現像プロセスについて詳しく説明すると、例えば現像剤
のトナー成分が負の電荷で帯電させられる場合、感光ド
ラム12の回転表面には前帯電器14によって負の一様
な帯電領域が形成される。感光ドラム12の帯電領域が
レーザビームスキャナ16から射出されたレーザビーム
LBでもって照射されると、その照射箇所から負の電荷
が逃がされて電位差が生じる。換言すれば、感光ドラム
12の帯電領域には静電潜像が電位差として書き込ま
れ、その静電潜像の箇所は一般的には“電荷の井戸”と
呼ばれる。例えば、感光ドラム12の帯電領域の電位が
図3に示すにするように-600ボルトであるとすると、静
電潜像の電位は-15 ボルト程度まで低下させられる(絶
対値として)。一方、現像ローラ34には負の現像バイ
アス電圧例えば-400ボルトが印加されて、現像ローラ3
4と感光ドラム12との間には電界が形成される。負に
帯電させれらたトナー成分は現像ローラ34と感光ドラ
ム12との間の電界のために感光ドラム12側に向かっ
て飛翔させられ、このとき図3に示すように負のトナー
成分Tは静電潜像の箇所(電荷の井戸)を充電するよう
な態様でそこに付着させられる。すなわち、静電潜像の
箇所の電位-15 ボルトをその背景電位-600ボルトまで高
めるような(絶対値として)態様で負のトナー成分が静
電潜像の箇所に付着する。したがって、トナー成分の帯
電量が多ければ多い程、少量のトナー成分が静電潜像の
箇所に付着し、トナー成分の帯電量が少なければ少ない
程、多量のトナー成分が静電潜像の箇所に付着すること
になる。すなわち、静電潜像の現像時、現像濃度すなわ
ちトナー付着量はトナー成分の帯電量によって影響さ
れ、その帯電量は環境温湿度によって大きく左右され
る。また、現像時でのトナー付着量は現像ローラ34へ
の現像バイアス電圧の大きさによっても変動し得るし、
また感光ドラム12の特性劣化によっても変化する。
【0032】一方、イエロートナー像、シアントナー像
およびマゼンタトナー像を重ね合わせて有彩色の記録を
行う際に所定の色相(カラーバランス)を維持するため
には、各色のトナー像の現像時に個々のドットに対する
トナー付着量(現像濃度)を所定量に規定することが必
要である。個々のドットに対するトナー付着量はきわめ
て微量であるので、通常は一平方メートルの記録紙に対
して所謂ベタ記録を行った際の総トナー付着量(重量)
として規定される。例えば、本実施例では、イエロート
ナー像を得る際のトナー付着量については4.2 ±0.4g/m
2 、シアントナー像を得る際のトナー付着量については
5.2 ±0.4g/m2 、マゼンタトナー像を得る際のトナー付
着量については4.7 ±0.4g/m2 となるように規定するこ
とにより、所定の色相が得られることになる。なお、例
えば、イエロートナーとマゼンタトナーとを用いて赤色
のトナー像を得る場合には、双方のトナー付着量を同じ
重量にすることが好ましいが、しかしながら各トナー成
分の色材等の特性および帯電特性を考慮した場合に赤色
のトナー像を得るために双方トナー付着量を同量となる
ようにすることは事実上不可能であり、このため各色の
トナー付着量の規定値については上述のように多少バラ
ツキが見られる。
【0033】本実施例では、通常モードでの多色記録に
は、イエロートナー像、シアントナー像およびマゼンタ
トナー像を得る際のトナー付着量については、上述した
ようにそれぞれ4.2 ±0.4g/m2 、5.2 ±0.4g/m2 および
4.7 ±0.4g/m2 と規定されるが、所定の色相を維持した
儘で例えば半分の濃度で多色記録を行う場合、すなわち
経済モードで多色記録を行う場合には、各色のトナー付
着量を単純に半分にすればよいという訳にはいかない。
この場合には、イエロートナー像を得る際のトナー付着
量については3.6 ±0.4g/m2 、シアントナー像を得る際
のトナー付着量については4.5 ±0.4g/m2 、マゼンタト
ナー像を得る際のトナー付着量については4.0 ±0.4g/m
2 と規定することにより、所定の色相を維持した儘で通
常モードの半分の濃度で多色記録を行うことが可能であ
る。このように所定の色相を維持した儘で濃度を変化さ
せる際の各色の現像濃度については周知のようにマンセ
ル表色系に基づいて決定することが可能である。なお、
ブラックトナー像を得る際のトナー付着量については、
有彩色トナー像の色相には直接関係しないが、例えば、
通常モードで5.0 ±0.4g/m2 、経済モードで3.0 ±0.4g
/m2 とすることができる。
【0034】図4のグラフには各色のトナー付着量と現
像濃度との関係が示され、同グラフにおいて、通常モー
ドでの各色トナー成分の現像濃度が100%として換算され
ている。先に述べたように、トナー付着量は主にトナー
自体の帯電量によって影響され、その帯電量は環境温湿
度によって大きく左右される。したがって、環境温湿度
の変化によって多色記録の色相すなわちカラーバランス
が変動することになるが、しかし本発明によれば、以下
に述べるように環境温湿度の変化によっても多色記録時
のカラーバランスを維持することが可能である。また、
本発明によれば、以下に述べるように通常モードおよび
経済モードでの多色記録の切換を速やかに行うことも可
能であるばかりでなく、カラーバランスを維持した儘で
種々の現像濃度のフルカラー像を得ることもできる。
【0035】図5には図1に示した高速レーザプリンタ
の制御ブロック図が示され、参照符号58は該高速レー
ザプリンタの主制御回路を示す。図5から明らかなよう
に、主制御回路58はマイクロコンピュータによって構
成され、それは中央処理装置(CPU)58aと、多色
静電記録装置の作動全体を制御する作動プログラム、定
数等を記憶している読出し専用メモリ(ROM)58b
と、一時的なデータ等を記憶する書込み・読出し可能な
メモリ(RAM)58cと、入出力インターフェース
(I/O)58dとを包含する。参照符号60は図1の
高速レーザプリンタのメインモータを示し、このメイン
モータ60によって無端ベルト搬送手段10、感光ドラ
ム12、現像器18等が駆動される。参照符号62はメ
インモータ60の電源回路を示し、この電源回路62は
主制御回路58によって制御される。参照符号64Y、
64C、64Mおよび64Bのそれぞれは静電記録ユニ
ットY、C、MおよびBの制御回路を示し、これら制御
回路64Y、64C、64Mおよび64Bは互いに同一
の構成を有し、各制御回路は図6に示すようなものとな
る。図6から明らかなように、各制御回路64Y、64
C、64M、64Bは前帯電器14の電源回路66と、
この電源回路66の出力制御回路68と、レーザビーム
スキャナ16のレーザ電源回路70と、このレーザ電源
回路70の出力制御回路72と、現像器18の現像ロー
ラ34に現像バイアス電圧を印加するバイアス電源回路
74と、このバイアス電源回路74の出力制御回路76
とを包含し、出力制御回路68、72および76は主制
御回路58によって制御される。また、各制御回路64
Y、64C、64M、64BにはODセンサ30も含ま
れ、このODセンサ30の検出データはA/D変換器7
8を介して主制御回路58に取り込まれる。各ODセン
サ30は感光ドラム12上に形成される検出マークの光
学濃度(現像濃度)を検出する。なお、検出マークは感
光ドラム12上にレーザビームスキャナ16によって所
定のパターンの静電潜像を書き込んで現像器34のトナ
ー成分でもって現像することにより得られるものであ
り、検出マークの光学濃度をODセンサ30でもって検
出することによりそのトナー付着量を知ることができ
る。更に、各制御回路64Y、64C、64M、64B
には、電位センサ80も設けられ、この電位センサ80
は図1および図2では図示の複雑化を避けるために省い
たが、前帯電器14と静電潜像書込み箇所(レーザビー
ムLB)との間に配置される。電位センサ80は前帯電
器14によって感光ドラム12上に形成される帯電領域
の電位を検出し、その検出データはA/D変換器82を
介して主制御回路58に取り込まれる。なお、図5にお
いて、参照符号84は電源スイッチを示し、参照符号8
6は現像濃度補正スイッチを示し、参照符号88はモー
ド選択スイッチを示し、参照符号90は任意の現像濃度
補正値を入力して設定するための濃度設定入力キー手段
を示す。
【0036】本発明による高速レーザプリンタにあって
は、その構成部品例えば感光ドラムや半導体レーザの特
性が経年変化を受けても、また環境温湿度が変動して
も、常に色相の一定な多色記録を保証することが可能で
あり、それは多色記録時に各色のトナー成分の現像濃度
すなわちトナー付着量をかかる変化および変動に応じて
補正することにより達成される。
【0037】図7および図8には現像濃度補正ルーチン
が示され、この現像濃度補正ルーチンを参照して、本発
明による現像濃度補正について説明する。なお、図7お
よび図8の現像濃度補正ルーチンは電源スイッチ84を
“オン”することにより実行される。
【0038】ステップ701では、メインモータ60を
駆動させるべく電源回路62にオン信号が主制御回路5
8からI/O58dを介して出力され、これにより感光
ドラム12が回転駆動させられると共に現像器18が作
動させられる。次いで、ステップ702では、各静電記
録ユニットY、C、M、Bで電源回路66から前帯電器
14への印加電圧が主制御回路58から出力制御回路6
8への出力制御値を制御することにより調整され、かく
して感光ドラム12の帯電領域の電位が所定値に維持さ
れる。すなわち、感光ドラム12上の帯電領域の電位が
電位センサ80によって検出され、その検出データはA
/D変換器82を介して主制御回路58によって取り込
まれ、この電位データを所定の設定値と比較して出力制
御回路68への出力制御値をフィードバック制御するこ
とにより感光ドラム12上の帯電領域の電位が所定値例
えば-600ボルトに維持される。かくして、感光ドラム1
2の特性が経年変化のために劣化しても、感光ドラム1
2上の帯電領域では所定の電位レベルが保証され得る。
【0039】ステップ703では、各静電記録ユニット
Y、C、M、Bにおいて、レーザビームスキャナ16か
らのレーザビームLBでもって感光ドラム12の帯電領
域に検出マークの静電潜像が書き込まれる。この場合、
主制御回路58から出力制御回路72への出力制御値に
ついては、各レーザ電源回路70からレーザビームスキ
ャナ16への出力レベルが通常モードでの所定濃度値に
対応するように設定される。すなわち、そのように設定
された出力制御値に基づいて、主制御回路58が出力制
御回路72に対して制御信号を出力すると、レーザ電源
回路70からレーザビームスキャナ16への出力レベル
が通常モードでの所定濃度値に対応したものとなる。例
えば、感光ドラム12の帯電領域の電位が-600ボルトと
され、かつ現像ローラ34への現像バイアス電圧が-400
ボルトとされる条件下では、出力制御回路72への出力
制御値については、レーザビームスキャナ16がレーザ
電源回路70によって1.5 ミリワットの電力で作動され
るように設定され、このときレーザビームスキャナ16
はそれに応じた強度のレーザビームLBを発生する。レ
ーザビームスキャナ16の出力レベルと現像濃度との間
には図9のグラフに示すような関係があり、本実施例で
は、レーザビームスキャナ16が1.5 ミリワットの電力
で作動させられた際に得られる現像濃度が通常モードで
の濃度値100%として規定される。ところが、レーザビー
ムスキャナ16が1.5 ミリワットの電力で作動させられ
たとしても、通常モードでの現像濃度値100%が常に得ら
れるとは限らない。というのは、先に述べたように、各
色のトナー成分の帯電量の変動等のために必ずしも現像
濃度値100%に対応するトナー付着量が得られる訳ではな
いからである。何れにしても、ステップ703では、レ
ーザビームスキャナ16を1.5 ミリワットの電力で作動
させることにより、感光ドラム12の帯電領域には検出
マークの静電潜像が書き込まれる。
【0040】ステップ704では、検出マークの静電潜
像の書込み時の出力制御回路72への出力制御値がRA
M58cに記憶され、次いでステップ705では、検出
マークの静電潜像が各現像器18でそれぞれの色のトナ
ー成分でもって現像され、このときバイアス電源回路7
4から現像ローラ34へ印加される現像バイアス電圧は
上述したように出力制御回路76によって-400ボルトと
される。
【0041】ステップ706では、現像検出マークの光
学濃度値がODセンサ30でもって検出され、その検出
光学濃度値はA/D変換器78を介して検出マークの現
像濃度データ(トナー付着量を表す)として主制御回路
58に取り込まれる。次いで、ステップ707では、か
かる検出現像濃度データが各静電記録ユニットY、C、
M、Bにおける通常モードでのトナー付着量(すなわ
ち、静電記録ユニットYでは4.2 ±0.4g/m2 、静電記録
ユニットCでは5.2 ±0.4g/m2 、静電記録ユニットMで
は4.7 ±0.4g/m2 、静電記録ユニットBでは5.0 ±0.4g
/m2 )に対応した所定濃度値と比較されて、その所定濃
度値に対して許容範囲(±0.4g/m2)内で一致するか否か
が判断される。検出現像濃度データと通常モードでの所
定濃度値とが許容範囲内で一致しないとき、ステップ7
08に進み、そこでレーザ電源回路70からレーザビー
ムスキャナ16への出力レベルの補正が出力制御回路7
2への出力制御値を所定幅だけ変更することにより行わ
れる。例えば、検出現像濃度データが通常モードでの所
定濃度値よりも低ければ、レーザビームスキャナ16を
1.5 ミリワットよりも大きな電力で作動させるように出
力制御回路72への出力制御値が所定幅だけ上げられ、
検出現像濃度データが通常モードでの所定濃度値よりも
高ければ、レーザビームスキャナ16を1.5 ミリワット
よりも小さな電力で作動させるように出力制御回路72
への出力制御値が所定幅だけ下げられる。なお、通常モ
ードでの所定濃度値は定数としてROM58b内に予め
記憶されているものである。
【0042】その後、ステップ703に戻されて、同様
な動作が繰り返され、その繰返しはステップ707で検
出現像濃度データが通常モードでの所定濃度値と許容範
囲内で一致するまで続けられ、このときRAM58cに
記憶されていた出力制御回路72への出力制御値が随時
書き直されて更新され、その最後の更新値が出力制御回
路72への出力制御値に対する通常モード補正値とされ
る。
【0043】ステップ707で検出現像濃度データが通
常モードでの所定濃度値と許容範囲内で一致すると、ス
テップ709に進み、そこでは、各静電記録ユニット
Y、C、M、Bにおいて、レーザビームスキャナ16か
らのレーザビームLBでもって感光ドラム12の帯電領
域に検出マークの静電潜像が書き込まれる。この場合、
出力制御回路72への出力制御値については、各レーザ
電源回路70からレーザビームスキャナ16への出力レ
ベルが経済モードでの所定濃度値(本実施例では、通常
モードでの濃度値に対して半分)に対応するように設定
される。すなわち、上述したような条件下では、出力制
御回路72への出力制御値がレーザビームスキャナ16
を0.5 ミリワットの電力で作動させるように設定され
る。図9のグラフに示すように、レーザビームスキャナ
16が0.5 ミリワットの電力で作動させられたとき、通
常モードでの現像濃度値100%に対してその半分の濃度値
50% に対応したトナー付着量が得られることになるが、
しかしながら上述したように各色のトナー成分の帯電量
の変動等のために必ずしも経済モードでの現像濃度値に
対応したトナー付着量が得られる訳ではない。何れにし
ても、ステップ709では、レーザビームスキャナ16
を0.5 ミリワットの電力で作動させることにより、感光
ドラム12の帯電領域には検出マークの静電潜像が書き
込まれる。
【0044】ステップ710では、検出マークの静電潜
像の書込み時の出力制御回路72への出力制御値がRA
M58cに記憶され、次いでステップ711では、検出
マークの静電潜像が各現像器18でそれぞれの色のトナ
ー成分でもって現像される。
【0045】ステップ712では、現像検出マークの光
学濃度値がODセンサ30でもって検出され、その検出
光学濃度値はA/D変換器78を介して検出マークの現
像濃度データ(トナー付着量を表す)として主制御回路
58に取り込まれる。次いで、ステップ713では、か
かる検出現像濃度データが各静電記録ユニットY、C、
M、Bにおける経済モードでのトナー付着量(すなわ
ち、静電記録ユニットYでは3.6 ±0.4g/m2 、静電記録
ユニットCでは4.5 ±0.4g/m2 、静電記録ユニットMで
は4.0 ±0.4g/m2 、静電記録ユニットBでは3.0 ±0.4g
/m2 )に対応した所定濃度値と比較されて、その所定濃
度値に対して許容範囲内で一致するか否かが判断され
る。検出現像濃度データと経済モードでの所定濃度値と
が許容範囲内で一致しないとき、ステップ714に進
み、そこでレーザ電源回路70からレーザビームスキャ
ナ16への出力レベルの補正が出力制御回路72への出
力制御値を所定幅だけ変更することにより行われる。例
えば、検出現像濃度データが通常モードでの所定濃度値
よりも低ければ、レーザビームスキャナ16を0.5 ミリ
ワットよりも大きな電力で作動させるように出力制御回
路72への出力制御値が所定幅だけ上げられ、検出現像
濃度データが通常モードでの所定濃度値よりも高けれ
ば、レーザビームスキャナ16を0.5 ミリワットよりも
小さな電力で作動させるように出力制御回路72への出
力制御値が所定幅だけ下げられる。なお、経済モードで
の所定濃度値は定数としてROM58b内に予め記憶さ
れているものである。
【0046】その後、ステップ709に戻されて、同様
な動作が繰り返され、その繰返しはステップ713で検
出現像濃度データが通常モードでの所定濃度値と許容範
囲内で一致するまで続けられ、このときRAM58cに
記憶されていた出力制御回路72への出力制御値が随時
書き直されて更新され、その最後の更新値が出力制御回
路72への出力制御値に対する経済モード補正値とされ
る。次いで、ステップ715に進み、そこでメインモー
タ60の駆動が一旦停止され、かくして高速レーザプリ
ンタは実際の記録作動に対して備えられる。
【0047】モード選択スイッチ88が“オフ”状態の
とき、多色記録は通常モードで行われる。この場合、各
静電記録ユニットY、C、M、Bで静電潜像を書き込む
際にレーザ電源回路70からレーザビームスキャナ16
への出力レベルはRAM58cに記憶されている通常モ
ード補正値に基づいて決められ、これにより通常モード
での多色記録時に各色のトナー付着量すなわち現像濃度
は適正な色相を保証し得るものとなる。一方、モード選
択スイッチ88が“オン”状態のとき、多色記録は経済
モードで行われる。この場合、各静電記録ユニットY、
C、M、Bで静電潜像を書き込む際にレーザ電源回路7
0からレーザビームスキャナ16への出力レベルはRA
M58cに記録されている経済モード補正値に基づいて
決められ、これにより経済モードでの多色記録時に各色
のトナー付着量すなわち現像濃度は適正な色相を保証し
得るものとなる。
【0048】図7および図8に示す現像濃度補正ルーチ
ンにおいて、通常モードおよび経済モードでの所定濃度
値については所定トナー付着量として設定してもよく、
この場合には、図4に示すグラフがROMテーブルとし
て主制御回路58内に保持され、ODセンサ30からの
出力値が該ROMテーブルに入力されてトナー付着量と
して換算され、その換算トナー付着量が該所定トナー付
着量と比較されることになる。
【0049】図7および図8に示した現像濃度補正ルー
チンは高速レーザプリンタの立上がり時すなわち電源ス
イッチ84の“オン”時に実行されるが、しかしユーザ
が現像濃度補正スイッチ86を“オン”することにより
適宜実行されてもよい。また、高速レーザプリンタが電
源スイッチ84が“オン”された状態で所定時間に亙っ
て記録作動が行われないとき、例えば一時間に亙って記
録作動が行われないとき、図7および図8に示した現像
濃度補正ルーチンを自動的に実行するようにしてもよ
い。
【0050】図7および図8に示す現像濃度補正ルーチ
ンにあっては、多色記録時の現像濃度補正は通常モード
および経済モードの2つの場合についてだけで行われる
が、本発明による多色記録装置では、濃度設定入力キー
手段90により任意の濃度データが入力される場合で
も、その任意の入力濃度データに対する現像濃度補正を
行うことが可能である。図10に示す現像濃度補正ルー
チンを参照して、任意の入力濃度データに対する現像濃
度補正について説明する。なお、図10の現像濃度補正
ルーチンは濃度設定入力キー手段90でもって任意の濃
度データを入力した後に現像濃度補正スイッチ86を
“オン”することにより実行される。
【0051】ステップ1001では、濃度設定入力キー
手段90による濃度データの入力があったか否かが判断
される。濃度データの入力があったときは、ステップ1
002に進み、そこでメインモータ60を駆動させるべ
く電源回路62にオン信号が主制御回路58からI/O
58dを介して出力され、これにより感光ドラム12が
回転駆動させられると共に現像器18が作動させられ
る。なお、濃度設定入力キー手段90による濃度データ
の入力がなかったときには、既に述べたように、図7お
よび図8に示す現像濃度補正ルーチンが現像濃度補正ス
イッチ86の“オン”により実行される。次いで、ステ
ップ1003では、各静電記録ユニットY、C、M、B
で電源回路66から前帯電器14への印加電圧が主制御
回路58から出力制御回路68への出力制御値を制御す
ることにより調整され、かくして感光ドラム12の帯電
領域の電位が-600ボルトに維持される。
【0052】ステップ1004では、各静電記録ユニッ
トY、C、M、Bにおいて、レーザビームスキャナ16
からのレーザビームLBでもって感光ドラム12の帯電
領域に検出マークの静電潜像が書き込まれる。この場
合、出力制御回路72への出力制御値については、各レ
ーザ電源回路70からレーザビームスキャナ16への出
力レベルが入力濃度データに対応するように設定され
る。すなわち、そのように設定された出力制御値に基づ
いて、主制御回路58は出力制御回路72に対して制御
信号を出力すると、レーザ電源回路70からレーザビー
ムスキャナ16への出力レベルが入力濃度データに対応
したものとなる。例えば、濃度設定入力キー手段90に
よる入力濃度データが通常モードでの現像濃度値100%に
対して75% の濃度値とされたとき、出力制御回路72へ
の出力制御値については、図9のグラフから明らかなよ
うに、レーザビームスキャナ16がレーザ電源回路70
によって1.0 ミリワットの電力で作動するように設定さ
れ、このとき通常モードでの現像濃度値に対して75% の
現像濃度値に対応したトナー付着量が得られることにな
る。しかしながら、既に述べた理由のために必ずしも現
像濃度値75% に対応したトナー付着量が得られる訳では
ない。何れにしても、ステップ1004では、入力濃度
データに応じた電力でレーザビームスキャナ16を作動
させることにより、感光ドラム12の帯電領域には検出
マークの静電潜像が書き込まれる。
【0053】ステップ1005では、検出マークの静電
潜像の書込み時の出力制御回路72への出力制御値がR
AM58cに記憶され、次いでステップ1006では、
検出マークの静電潜像が各現像器18によりそれぞれの
色のトナー成分でもって現像される。
【0054】ステップ1007では、現像検出マークの
光学濃度値がODセンサ30でもって検出され、その検
出光学濃度値はA/D変換器78を介して検出マークの
現像濃度データ(トナー付着量を表す)として主制御回
路58に取り込まれる。次いで、ステップ1008で
は、かかる検出現像濃度データと入力濃度データとが比
較されて許容範囲内で一致するか否かが判断される。検
出現像濃度データと入力濃度データとが許容範囲内で一
致しないとき、ステップ1009に進み、そこでレーザ
電源回路70からレーザビームスキャナ16への出力レ
ベルの補正が出力制御回路72への出力制御値を所定幅
だけ変更することにより行われる。例えば、濃度設定入
力キー手段90による入力濃度データが濃度値75% であ
るとされたとき、検出現像濃度データが入力濃度データ
よりも低ければ、レーザビームスキャナ16を1.0 ミリ
ワットよりも大きな電力で作動させるように、出力制御
回路72への出力制御値が所定幅だけ上げられ、一方検
出現像濃度データが入力濃度データよりも高ければ、レ
ーザビームスキャナ16を1.0 ミリワットよりも小さな
電力で作動させるように、出力制御回路72への出力制
御値が所定幅だけ下げられる。
【0055】その後、ステップ1004に戻されて、同
様な動作が繰り返され、その繰返しはステップ1008
で検出現像濃度データと入力濃度データとが許容範囲内
で一致するまで続けられ、このときRAM58cに記憶
されていた出力制御回路72への出力制御値が随時書き
直されて更新され、その最後の更新値が出力制御回路7
2への出力制御値に対する入力濃度データ補正値とされ
る。
【0056】ステップ1008で検出現像濃度データと
入力濃度データとが許容範囲内で一致すると、ステップ
1010に進み、そこで所定時間内に記録指令があった
か否かが判断される。所定時間内に記録指令があったと
きは、記録作動ルーチン(図示されない)が実行され
て、実際に多色記録が開始される。この場合、各静電記
録ユニットY、C、M、Bで静電潜像を書き込む際にレ
ーザ電源回路70からレーザビームスキャナ16への出
力レベルはRAM58cに記憶されている入力濃度デー
タ補正値に基づいて決められ、これにより多色記録時に
各色のトナー付着量すなわち現像濃度は適正な色相を保
証し得るものとなる。一方、所定時間内に記録指令がな
かったときは、メインモータ60が一旦停止されて、高
速レーザプリンタは多色記録作動に対して待機状態とな
る。
【0057】図10に示す現像濃度補正ルーチンにおい
て、濃度設定入力キー手段90によて入力される濃度デ
ータはトナー付着量とすることも可能であり、この場合
には、図4に示すグラフがROMテーブルとして主制御
回路58内に保持され、ODセンサ30からの出力値が
該ROMテーブルに入力されてトナー付着量として換算
され、その換算トナー付着量が濃度設定入力キー手段9
0による入力トナー付着量と比較されることになる。
【0058】上述の記載から明らかなように、図7およ
び図8に示した現像濃度補正ルーチンならびに図10に
示した現像濃度補正ルーチンでは、現像濃度補正のため
の制御パラメータとして、レーザ電源回路70からレー
ザビームスキャナ16への出力レベルが用いられている
が、その他の制御パラメータによっても現像濃度補正は
可能である。図11および図12には、バイアス電源回
路76から現像ローラ34への現像バイアス電圧を制御
パラメータとした現像濃度補正ルーチンが示され、この
現像濃度補正ルーチンによっても常に色相の一定な多色
記録が保証され得る。なお、図11および図12の現像
濃度補正ルーチンも電源スイッチ84を“オン”するこ
とにより実行される。
【0059】ステップ1101では、メインモータ60
を駆動させるべく電源回路62にオン信号が主制御回路
58からI/O58dを介して出力され、これにより感
光ドラム12が回転駆動させられると共に現像器18が
作動させられる。次いで、ステップ1102では、各静
電記録ユニットY、C、M、Bで電源回路66から前帯
電器14への印加電圧が主制御回路58から出力制御回
路68への出力制御値を制御することにより調整され、
かくして感光ドラム12の帯電領域の電位が所定値に維
持される。すなわち、感光ドラム12上の帯電領域の電
位が電位センサ80によって検出され、その検出データ
はA/D変換器82を介して主制御回路58によって取
り込まれ、この電位データを所定の設定値と比較して出
力制御回路68への出力制御値をフィードバック制御す
ることにより感光ドラム12上の帯電領域の電位が所定
値例えば-600ボルトに維持される。かくして、感光ドラ
ム12の特性が経年変化のために劣化しても、感光ドラ
ム12上の帯電領域では所定の電位レベルが保証され得
る。
【0060】ステップ1103では、各静電記録ユニッ
トY、C、M、Bにおいて、レーザビームスキャナ16
からのレーザビームLBでもって感光ドラム12の帯電
領域に検出マークの静電潜像が書き込まれ、このとき主
制御回路58から出力制御回路72への出力制御値につ
いては、レーザビームスキャナ16をレーザ電源回路7
0によって1.5 ミリワットの電力で作動させるようなも
のとされる。
【0061】ステップ1104では、各現像器18によ
って検出マークの静電潜像がそれぞれの色のトナー成分
でもって現像される。このとき主制御回路58から出力
制御回路76への出力制御値については、バイアス電源
回路74から現像ローラ34への現像バイアス電圧が通
常モードでの所定濃度値に対応するように設定される。
すなわち、そのように設定された出力制御値に基づい
て、主制御回路58は出力制御回路76に対して制御信
号を出力すると、バイアス電源回路74から現像ローラ
34への現像バイアス電圧が通常モードでの所定濃度値
に対応したものとなる。例えば、感光ドラム12の帯電
領域の電位が-600ボルトとされ、かつレーザビームスキ
ャナ16の作動電力が1.5 ミリワットとされる条件下で
は、出力制御回路76への出力制御値については、バイ
アス電源回路74から現像ローラ34への現像バイアス
電圧が-400ボルトとなるように設定される。現像バイア
ス電圧と現像濃度との間には図13のグラフに示すよう
な関係があり、本実施例では、現像ローラ34に-400ボ
ルトの現像バイアス電圧を印加した際に得られる現像濃
度が通常モードでの濃度値100%として規定される。とこ
ろが、現像ローラ34に-400ボルトの現像バイアス電圧
を印加したとしても、通常モードでの現像濃度値100%が
常に得られるとは限らない。というのは、先に述べたよ
うに、各色のトナー成分の帯電量の変動等のために必ず
しも現像濃度値100%に対応したトナー付着量が得られる
訳ではないからである。何れにしても、ステップ110
4では、現像ローラ34に-400ボルトの現像バイアス電
圧を印加することにより、検出マークの静電潜像の現像
が行われる。
【0062】ステップ1105では、検出マークの静電
潜像の現像時での出力制御回路76への出力制御値がR
AM58cに記憶される。次いで、ステップ1106で
は、現像検出マークの光学濃度値がODセンサ30でも
って検出され、その検出光学濃度値はA/D変換器78
を介して検出マークの現像濃度データ(トナー付着量を
表す)として主制御回路58に取り込まれ、続いてステ
ップ1107では、かかる検出現像濃度データが各静電
記録ユニットY、C、M、Bにおける通常モードでのト
ナー付着量(すなわち、静電記録ユニットYでは4.2 ±
0.4g/m2 、静電記録ユニットCでは5.2 ±0.4g/m2 、静
電記録ユニットMでは4.7 ±0.4g/m2 、静電記録ユニッ
トBでは5.0 ±0.4g/m2 )に対応した所定濃度値と比較
されて、その所定濃度値に対して許容範囲内で一致する
か否かが判断される。検出現像濃度データと通常モード
での所定濃度値とが許容範囲内で一致しないとき、ステ
ップ1108に進み、そこでバイアス電源回路74から
現像ローラ34への現像バイアス電圧の補正が主制御回
路58から出力制御回路76への出力制御値を所定幅だ
け変更することにより行われる。例えば、検出現像濃度
データが通常モードでの所定濃度値よりも低ければ、現
像ローラ34に印加される現像バイアス電圧値-400ボル
トを大きくするように(絶対値で)、出力制御回路76
への出力制御値が所定幅だけ上げられ、また検出現像濃
度データが通常モードでの所定濃度値よりも高ければ、
現像ローラ34に印加される現像バイアス電圧値-400ボ
ルトを小さくするように(絶対値で)、出力制御回路7
6への出力制御値が所定幅だけ下げられる。なお、通常
モードでの所定濃度値は定数としてROM58bに予め
記憶されているものである。
【0063】その後、ステップ1103に戻されて、同
様な動作が繰り返され、その繰返しはステップ1107
で検出現像濃度データが通常モードでの所定濃度値と許
容範囲内で一致するまで続けられ、このときRAM58
cに記憶されていた出力制御回路76への出力制御値が
随時書き直されて更新され、その最後の更新値が出力制
御回路76への出力制御値に対する通常モード補正値と
される。
【0064】ステップ1107で検出現像濃度データが
通常モードでの所定濃度値と許容範囲内で一致すると、
ステップ1109に進み、そこでは各レーザビームスキ
ャナ16からのレーザビームLBでもって感光ドラム1
2の帯電領域に検出マークの静電潜像が書き込まれ、こ
のとき出力制御回路72への出力制御値については、レ
ーザビームスキャナ16をレーザ電源回路70によって
1.5 ミリワットの電力で作動させるようなものとされ
る。
【0065】ステップ1110では、各現像器18によ
って検出マークの静電潜像がそれぞれの色のトナー成分
でもって現像される。このとき主制御回路58から出力
制御回路76への出力制御値については、バイアス電源
回路74から現像ローラ34への現像バイアス電圧が経
済モードでの所定濃度値(本実施例では、通常モードで
の濃度値の半分)に対応するように設定される。すなわ
ち、上述したような条件下では、主制御回路58から出
力制御回路76への出力制御値については、バイアス電
源回路74から現像ローラ34への現像バイアス電圧が
-350ボルトとなるように設定される。図13のグラフに
示すように、現像ローラ34に現像バイアス電圧として
-350ボルトが印加させられたとき、通常モードでの現像
濃度値100%に対してその半分の濃度値50% に対応したト
ナー付着量が得られることになるが、しかしながら上述
したように各色のトナー成分の帯電量の変動等のために
必ずしも経済モードでの現像濃度値に対応したトナー付
着量が得られる訳ではない。何れにしても、ステップ1
110では、現像ローラ34に-350ボルトの現像バイア
ス電圧を印加することにより、検出マークの静電潜像の
現像が行われる。
【0066】ステップ1111では、検出マークの静電
潜像の現像時の出力制御回路76への出力制御値がRA
M58cに記憶される。次いで、ステップ1112で
は、現像検出マークの光学濃度値がODセンサ30でも
って検出され、その検出光学濃度値はA/D変換器78
を介して検出マークの現像濃度データ(トナー付着量を
表す)として主制御回路58に取り込まれ、続いてステ
ップ1113では、かかる検出現像濃度データが各静電
記録ユニットY、C、M、Bにおける経済モードでのト
ナー付着量(すなわち、静電記録ユニットYでは3.6 ±
0.4g/m2 、静電記録ユニットCでは4.5 ±0.4g/m2 、静
電記録ユニットMでは4.0 ±0.4g/m2 、静電記録ユニッ
トBでは3.0 ±0.4g/m2 )に対応した所定濃度値と比較
されて、その所定濃度値に対して許容範囲内で一致する
か否かが判断される。検出現像濃度データと経済モード
での所定濃度値とが許容範囲内で一致しないとき、ステ
ップ1114に進み、そこでバイアス電源回路74から
現像ローラ34への現像バイアス電圧の補正が主制御回
路58から出力制御回路76への出力制御値を所定幅だ
け変更することにより行われる。例えば、検出現像濃度
データが通常モードでの所定濃度値よりも低ければ、現
像ローラ34に印加される現像バイアス電圧値-350ボル
トを大きくするように(絶対値で)、出力制御回路76
への出力制御値が所定幅だけ上げられ、また検出現像濃
度データが通常モードでの所定濃度値よりも高ければ、
現像ローラ34に印加される現像バイアス電圧値-350ボ
ルトを小さくするように(絶対値で)、出力制御回路7
6への出力制御値が所定幅だけ下げられる。なお、経済
モードでの所定濃度値は定数としてROM58bに予め
記憶されているものである。
【0067】その後、ステップ1109に戻されて、同
様な動作が繰り返され、その繰返しはステップ1113
で検出現像濃度データが経済モードでの所定濃度値と許
容範囲内で一致するまで続けられ、このときRAM58
cに記憶されていた出力制御回路76への出力制御値が
随時書き直されて更新され、その最後の更新値が出力制
御回路76への出力制御値に対する経済モード補正値と
される。次いで、ステップ1115に進み、そこでメイ
ンモータ60の駆動が一旦停止され、このとき高速レー
ザプリンタは実際の多色記録作動に対して備えられる。
【0068】モード選択スイッチ88が“オフ”状態の
とき、多色記録は通常モードで行われる。この場合、各
静電記録ユニットY、C、M、Bで静電潜像を現像する
際にバイアス電源回路74から現像ローラ34への現像
バイアス電圧はRAM58cに記憶されている通常モー
ド補正値に基づいて決められ、これにより通常モードで
の多色記録時に各色のトナー付着量すなわち現像濃度は
適正な色相を保証し得るものとなる。一方、モード選択
スイッチ88が“オン”状態のとき、多色記録は経済モ
ードで行われる。この場合、各静電記録ユニットY、
C、M、Bで静電潜像を現像する際にバイアス電源回路
74から現像ローラ34への現像バイアス電圧はRAM
58cに記憶されている経済モード補正値に基づいて決
められ、これにより通常モードでの多色記録時に各色の
トナー付着量すなわち現像濃度は適正な色相を保証し得
るものとなる。
【0069】図11および図12に示す現像濃度補正ル
ーチンにおいて、通常モードおよび経済モードでの所定
濃度値については所定トナー付着量として設定してもよ
く、この場合には、図4に示すグラフがROMテーブル
として主制御回路58内に保持され、ODセンサ30か
らの出力値が該ROMテーブルに入力されてトナー付着
量として換算され、その換算トナー付着量が該所定トナ
ー付着量と比較されることになる。
【0070】図11および図12に示した現像濃度補正
ルーチンは高速レーザプリンタの立上がり時すなわち電
源スイッチ84の“オン”時に実行されるが、しかしユ
ーザが現像濃度補正スイッチ86を“オン”することに
より適宜実行されてもよい。また、高速レーザプリンタ
が電源スイッチ84が“オン”された状態で所定時間に
亙って記録作動が行われないとき、例えば一時間に亙っ
て記録作動が行われないとき、図11および図12に示
した現像濃度補正ルーチンを自動的に実行するようにし
てもよい。
【0071】図11および図12に示した現像濃度補正
ルーチンでは、多色記録時の現像濃度補正は通常モード
および経済モードの2つの場合についてだけ行われる
が、図10に示した現像濃度補正ルーチンの場合と同様
に、濃度設定入力キー手段90により任意の濃度データ
が入力される場合でも、その任意の入力濃度データに対
する現像濃度補正を行うことが可能である。図14に示
した現像濃度補正ルーチンを参照して、任意の入力濃度
データに対する現像濃度補正について説明する。なお、
図14の現像濃度補正ルーチンも濃度設定入力キー手段
90でもって任意の濃度データを入力した後に現像濃度
補正スイッチ86を“オン”することにより実行され
る。
【0072】ステップ1401では、濃度設定入力キー
手段90による濃度データの入力があったか否かが判断
される。濃度データの入力があったときは、ステップ1
402に進み、そこでメインモータ60を駆動させるべ
く電源回路62にオン信号が主制御回路58からI/O
58dを介して出力され、これにより感光ドラム12が
回転駆動させられると共に現像器18が作動させられ
る。なお、濃度設定入力キー手段90による濃度データ
の入力がなかったときには、既に述べたように、図11
および図12に示す現像濃度補正ルーチンが現像濃度補
正スイッチ86の“オン”により実行される。次いで、
ステップ1403では、各静電記録ユニットY、C、
M、Bで電源回路66から前帯電器14への印加電圧が
出力制御回路68によって調整され、これにより感光ド
ラム12の帯電領域の電位が-600ボルトに維持される。
【0073】ステップ1404では、各静電記録ユニッ
トY、C、M、Bにおいて、レーザビームスキャナ16
からのレーザビームLBでもって感光ドラム12の帯電
領域に検出マークの静電潜像が書き込まれ、このとき主
制御回路58から出力制御回路72への出力制御値につ
いては、レーザビームスキャナ16をレーザ電源回路7
0によって1.5 ミリワットの電力で作動させるようなも
のとされる。
【0074】ステップ1405では、各現像器18によ
って検出マークの静電潜像がそれぞれの色のトナー成分
でもって現像される。このとき主制御回路58から出力
制御回路76への出力制御値については、バイアス電源
回路74から現像ローラ34への現像バイアス電圧が入
力濃度データに対応するように設定される。すなわち、
そのように設定された出力制御値に基づいて、主制御回
路58は出力制御回路76に対して制御信号を出力する
と、バイアス電源回路74から現像ローラ34への現像
バイアス電圧が入力濃度データに対応したものとなる。
例えば、濃度設定入力キー手段90による入力濃度デー
タが通常モードでの現像濃度100%に対して75% の濃度値
とされたとき、出力制御回路76への出力制御値につい
ては、図13から明らかなように、現像ローラ34に-3
75ボルトの現像バイアス電圧が印加されるように設定さ
れ、このとき通常モードでの現像濃度に対して75% の現
像濃度に対応したトナー付着量が得られることになる
が、しかしながら既に述べた理由のために必ずしも現像
濃度75% に対応したトナー付着量が得られる訳ではな
い。何れにしても、ステップ1405では、入力濃度デ
ータに応じた現像バイアス電圧を現像ローラ34に印加
することにより、検出マークの静電潜像の現像が行われ
る。
【0075】ステップ1406では、検出マークの静電
潜像の現像時での出力制御回路76への出力制御値がR
AM58cに記憶される。次いで、ステップ1407で
は、現像検出マークの光学濃度値がODセンサ30でも
って検出され、その検出光学濃度値はA/D変換器78
を介して検出マークの現像濃度データ(トナー付着量を
表す)として主制御回路58に取り込まれる。次いで、
ステップ1408では、かかる検出現像濃度データと入
力濃度データとが比較されて許容範囲内で一致するか否
かが判断される。検出現像濃度データと入力濃度データ
とが許容範囲内で一致しないとき、ステップ1409に
進み、そこでバイアス電源回路74から現像ローラ34
への現像バイアス電圧の補正が出力制御回路76への出
力制御値を所定幅だけ変更することにより行われる。例
えば、入力濃度データが濃度値75% であるとされたと
き、検出現像濃度データが入力濃度データよりも低けれ
ば、現像ローラ34に印加された現像バイアス電圧値-3
50ボルトを大きくするように、主制御回路58から出力
制御回路76への出力制御値が所定幅だけ上げられ、ま
た検出現像濃度データが入力濃度データよりも高けれ
ば、現像ローラ34に印加された現像バイアス電圧値-3
50ボルトを小さくするように出力制御回路76への出力
制御値が所定幅だけ下げられる。
【0076】その後、ステップ1404に戻されて、同
様な動作が繰り返され、その繰返しはステップ1408
で検出現像濃度データと入力濃度データとが許容範囲内
で一致するまで続けられ、このときRAM58cに記憶
されていた出力制御回路76への出力制御値が随時書き
直されて更新され、その最後の更新値が出力制御回路7
6への出力制御値に対する入力濃度データ補正値とされ
る。
【0077】ステップ1408で検出現像濃度データと
入力濃度データとが許容範囲内で一致すると、ステップ
1410に進み、そこで所定時間内に記録指令があった
か否かが判断される。所定時間内に記録指令があったと
きは、記録作動ルーチン(図示されない)が実行され
て、実際に多色記録が開始される。この場合、各静電記
録ユニットY、C、M、Bで静電潜像を書き込む際にバ
イアス電源回路74から現像ローラ34に印加される現
像バイアス電圧はRAM58cに記憶されている入力濃
度データ補正値に基づいて決められ、これにより多色記
録時に各色のトナー付着量すなわち現像濃度は適正な色
相を保証し得るものとなる。一方、所定時間内に記録指
令がなかったときは、メインモータ60が一旦停止され
て、高速レーザプリンタは多色記録作動に対して待機状
態とされる。
【0078】図14に示す現像濃度補正ルーチンにおい
て、濃度設定入力キー手段90によて入力される濃度デ
ータはトナー付着量とすることも可能であり、この場合
には、図4に示すグラフがROMテーブルとして主制御
回路58内に保持され、ODセンサ30からの出力値が
該ROMテーブルに入力されてトナー付着量として換算
され、その換算トナー付着量が濃度設定入力キー手段9
0による入力トナー付着量と比較されることになる。
【0079】図15および図16には、電源回路66か
ら前帯電器14への印加電圧をパラメータとした更に別
の現像濃度補正ルーチンが示され、この現像濃度補正ル
ーチンによっても常に色相の一定な多色記録が保証され
得る。なお、図15および図16の現像濃度補正ルーチ
ンも電源スイッチ84を“オン”することにより実行さ
れる。
【0080】ステップ1501では、メインモータ60
を駆動させるべく電源回路62にオン信号が主制御回路
58からI/O58dを介して出力され、これにより感
光ドラム12が回転駆動させられると共に現像器が作動
させられる。次いで、ステップ1502では、各静電記
録ユニットY、C、M、Bにおいて、電源回路66から
前帯電器14に電圧が印加され、これにより感光ドラム
12には帯電領域が形成される。このとき主制御回路5
8から出力制御回路68への出力制御値については、電
源回路66から前帯電器14への印加電圧が通常モード
での所定濃度値に対応するように設定される。すなわ
ち、そのように設定された出力制御値に基づいて、主制
御回路58は出力制御回路68に対して制御信号が出力
されると、電源回路66から前帯電器14への印加電圧
が通常モードでの所定濃度値に対応したものとなる。例
えば、レーザビームスキャナ16の作動電力が1.5 ミリ
ワットとされ、かつ現像ローラ34への現像バイアス電
圧が-400ボルトとされる条件下では、主制御回路58か
ら出力制御回路68への出力制御値については、感光ド
ラム12の帯電領域の電位が電源回路66からの印加電
圧により-600ボルトとなるように設定される。感光ドラ
ム12の帯電領域の電位と現像濃度との間には図17の
グラフに示すような関係があり、本実施例では、感光ド
ラム12の帯電領域の電位を-600ボルトにした際に得ら
れる現像濃度が通常モードでの濃度値100%として規定さ
れる。ところが、感光ドラム12の帯電領域の電位を-6
00ボルトにしたとしても、通常モードでの現像濃度値10
0%が常に得られるとは限らない。というのは、先に述べ
たように、各色のトナー成分の帯電量の変動等のために
必ずしも現像濃度値100%に対応したトナー付着量が得ら
れる訳ではないからである。何れにしても、ステップス
テップ1502では、感光ドラム12の帯電領域には-6
00ボルトの電位を持つ帯電領域が形成される。
【0081】ステップ1503では、各感光ドラム12
の帯電領域の形成時での出力制御回路68への出力制御
値がRAM58cに記憶される。次いで、ステップ15
04では、各感光ドラム12の帯電領域に検出マークの
静電潜像がレーザビームスキャナ16によって書き込ま
れ、このとき該レーザビームスキャナ16の作動電力に
ついては1.5 ミリワットとされる。続いて、ステップ1
505では、各現像器18によって検出マークの静電潜
像がそれぞれの色のトナー成分でもって現像され、この
とき現像ローラ34への現像バイアス電圧は-400ボルト
とされる。
【0082】ステップ1506では、現像検出マークの
光学濃度値がODセンサ30によって検出され、その検
出光学濃度値はA/D変換器78を介して検出マークの
現像濃度データ(トナー付着量を表す)として主制御回
路58に取り込まれ、次いでステップ1507では、か
かる検出現像濃度データが各静電記録ユニットY、C、
M、Bにおける通常モードでのトナー付着量(すなわ
ち、静電記録ユニットYでは4.2 ±0.4g/m2 、静電記録
ユニットCでは5.2 ±0.4g/m2 、静電記録ユニットMで
は4.7 ±0.4g/m2 、静電記録ユニットBでは5.0 ±0.4g
/m2 )に対応した所定濃度値と比較されて、その所定濃
度値に対して許容範囲内で一致するか否かが判断され
る。検出現像濃度データと通常モードでの所定濃度値と
が許容範囲内で一致しないとき、ステップ1508に進
み、そこで電源回路66から前帯電器14への印加電圧
の補正が出力制御回路68への出力制御値を所定幅だけ
変更することにより行われる。例えば、検出現像濃度デ
ータが通常モードでの所定濃度値よりも小さければ、感
光ドラム12の帯電領域の電位-600ボルトを低くするよ
うに(絶対値で)、出力制御回路76への出力制御値が
所定幅だけ下げられ、また検出現像濃度データが通常モ
ードでの所定濃度値よりも大きければ、感光ドラム12
の帯電領域の電位-600ボルトを高くするように(絶対値
で)出力制御回路76への出力制御値が所定幅だけ上げ
られる。なお、通常モードでの所定濃度値は定数として
ROM58bに予め記憶されているものである。
【0083】その後、ステップ1502に戻り、同様な
作動が繰り返され、その繰返しはステップ1507で検
出現像濃度データと通常モードでの所定濃度値とが許容
範囲内で一致するまで続けられ、このときRAM58c
に記憶されていた出力制御回路68への出力制御値が随
時書き直されて更新され、その最後の更新値が出力制御
回路68への出力制御値に対する通常モード補正値とさ
れる。
【0084】ステップ1507で検出現像濃度データと
通常モードでの所定濃度値とが許容範囲内で一致したと
き、ステップ1509に進み、そこでは各静電記録ユニ
ットY、C、M、Bで電源回路66から前帯電器14に
電圧が印加され、これにより感光ドラム12には帯電領
域が形成される。このとき出力制御回路68への出力制
御値については、電源回路66から前帯電器14への印
加電圧が経済モードでの所定濃度値に対応するように設
定される。すなわち、上述したような条件下では、出力
制御回路68への出力制御値については、感光ドラム1
2の帯電領域の電位が電源回路66からの印加電圧によ
り-700ボルトとなるように設定される。図17のグラフ
に示すように、感光ドラム12の帯電領域の電位が-700
ボルトとされたとき、通常モードでの現像濃度値100%に
対してその半分の濃度値50% に対応したトナー付着量が
得られることになるが、しかしながら上述したように各
色のトナー成分の帯電量の変動等のために必ずしも経済
モードでの現像濃度値に対応したトナー付着量が得られ
る訳ではない。何れにしても、ステップ1509では、
感光ドラム12の帯電領域には-700ボルトの電位を持つ
帯電領域が形成される。
【0085】ステップ1510では、各感光ドラム12
の帯電領域の形成時での出力制御回路68への出力制御
値がRAM58cに記憶される。次いで、ステップ15
11では、各感光ドラム12の帯電領域に検出マークの
静電潜像がレーザビームスキャナ16によって書き込ま
れ、このとき該レーザビームスキャナ16の作動電力に
ついては1.5 ミリワットとされる。続いて、ステップ1
512では、各現像器18によって検出マークの静電潜
像がそれぞれの色のトナー成分でもって現像され、この
とき現像ローラ34への現像バイアス電圧は-400ボルト
とされる。
【0086】ステップ1513では、現像検出マークの
光学濃度値がODセンサ30によって検出され、その検
出光学濃度値はA/D変換器78を介して検出マークの
現像濃度データ(トナー付着量を表す)として主制御回
路58に取り込まれ、次いでステップ1514では、か
かる検出現像濃度データが各静電記録ユニットY、C、
M、Bにおける経済モードでのトナー付着量(すなわ
ち、静電記録ユニットYでは3.6 ±0.4g/m2 、静電記録
ユニットCでは4.5 ±0.4g/m2 、静電記録ユニットMで
は4.0 ±0.4g/m2 、静電記録ユニットBでは3.0 ±0.4g
/m2 )に対応した所定濃度値と比較されて、その所定濃
度値に対して許容範囲内で一致するか否かが判断され
る。検出現像濃度データと経済モードでの所定濃度値と
が許容範囲内で一致しないとき、ステップ1515に進
み、そこで電源回路66から前帯電器14への印加電圧
の補正が出力制御回路68への出力制御値を所定幅だけ
変更することにより行われる。例えば、検出現像濃度デ
ータが経済モードでの所定濃度値よりも小さければ、感
光ドラム12の帯電領域の電位-700ボルトを低くするよ
うに(絶対値で)、出力制御回路76への出力制御値が
所定幅だけ下げられ、また検出現像濃度データが経済モ
ードでの所定濃度値よりも大きければ、感光ドラム12
の帯電領域の電位-700ボルトを高くするように(絶対値
で)出力制御回路76への出力制御値が所定幅だけ上げ
られる。なお、経済モードでの所定濃度値は定数として
ROM58bに予め記憶されているものである。
【0087】その後、ステップ1509に戻り、同様な
作動が繰り返され、その繰返しはステップ1514で検
出現像濃度データと経済モードでの所定濃度値とが許容
範囲内で一致するまで続けられ、このときRAM58c
に記憶されていた出力制御回路68への出力制御値が随
時書き直されて更新され、その最後の更新値が出力制御
回路68への出力制御値に対する経済モード補正値とさ
れる。次いで、ステップ1516に進み、そこでメイン
モータ60の駆動が一旦停止され、このとき高速レーザ
プリンタは実際の多色記録に対して備えられる。
【0088】モード選択スイッチ88が“オフ”状態の
とき、多色記録は通常モードで行われる。この場合、各
静電記録ユニットY、C、M、Bで感光ドラム12に帯
電領域を形成する際に電源回路66から前帯電器14へ
の印加電圧はRAM58cに保持された通常モード補正
値に基づいて決められ、これにより通常モードでの多色
記録時に各色のトナー付着量すなわち現像濃度は適正な
色相を保証し得るものとなる。一方、モード選択スイッ
チ88が“オン”状態のとき、多色記録は経済モードで
行われる。この場合、各静電記録ユニットY、C、M、
Bで感光ドラム12に帯電領域を形成する際に電源回路
66から前帯電器14への印加電圧はRAM58cに保
持された経済モード補正値に基づいて決められ、これに
より経済モードでの多色記録時に各色のトナー付着量す
なわち現像濃度は適正な色相を保証し得るものとなる。
【0089】図15および図16に示す現像濃度補正ル
ーチンにおいて、通常モードあるいは経済モードでの所
定濃度値については所定トナー付着量として設定しても
よく、この場合には、図4に示すグラフがROMテーブ
ルとして主制御回路58内に保持され、ODセンサ30
からの出力値が該ROMテーブルに入力されてトナー付
着量として換算され、その換算トナー付着量が該所定ト
ナー付着量と比較されることになる。
【0090】図15および図16に示した現像濃度補正
ルーチンは電源スイッチ84を“オン”することによ
り、すなわち高速レーザプリンタの作動立上がり時に実
行されるが、しかしユーザが現像濃度補正スイッチ86
を“オン”することにより適宜実行されてもよいことは
先に述べた場合と同様である。また、高速レーザプリン
タが電源スイッチ84が“オン”された状態で所定時間
に亙って記録作動が行われないとき、例えば一時間に亙
って記録作動が行われないとき、かかる現像濃度補正ル
ーチンが自動的に実行されるようにしてもよい。
【0091】図15および図16に示した現像濃度補正
ルーチンでは、多色記録時の現像濃度補正は通常モード
および経済モードの2つの場合についてだけ行われる
が、図10および図14のそれぞれに示した現像濃度補
正ルーチンの場合と同様に、濃度設定入力キー手段90
でもって任意の濃度データを入力した際にその入力濃度
データに対する補正を行うことが可能であり、その入力
濃度データ補正については図18に示した現像濃度補正
ルーチンを参照して説明する。なお、図18の現像濃度
補正ルーチンも濃度設定入力キー手段でもって任意の濃
度データを入力した後に現像濃度補正スイッチ86を
“オン”することにより実行される。
【0092】ステップ1801では、濃度設定入力キー
手段90による濃度データの入力があったか否かが判断
される。濃度データの入力があったときは、ステップ1
802に進み、そこでメインモータ60を駆動させるべ
く電源回路62にオン信号が主制御回路58からI/O
58dを介して出力され、これにより感光ドラム12が
回転駆動させられると共に現像器18が作動させられ
る。なお、濃度設定入力キー手段90による濃度データ
の入力がなかったときには、既に述べたように、図15
および図16に示す現像濃度補正ルーチンが現像濃度補
正スイッチ86の“オン”により実行される。
【0093】ステップ1803では、各静電記録ユニッ
トY、C、M、Bにおいて、電源回路66から前帯電器
14に電圧が印加され、これにより感光ドラム12には
帯電領域が形成される。このとき出力制御回路68への
出力制御値については、電源回路66から前帯電器14
への印加電圧が入力濃度データに対応するように設定さ
れる。すなわち、そのように設定された出力制御値に基
づいて、主制御回路58は出力制御回路68に対して制
御信号が出力されると、電源回路66から前帯電器14
への印加電圧が入力濃度データに対応したものとなる。
例えば、濃度設定入力キー手段90による入力濃度デー
タが通常モードでの現像濃度値100%に対して75% の濃度
値とされたとき、出力制御回路68への出力制御値につ
いては、図17のグラフから明らかなように、感光ドラ
ム12の帯電領域の電位が電源回路66からの印加電圧
により-650ボルトとなるように設定される。しかしなが
ら、既に述べた理由のために必ずしも現像濃度値75% に
対応したトナー付着量が得られる訳ではない。何れにし
ても、ステップ1803では、入力濃度データに応じた
電圧を電源回路66から前帯電器14に印加することに
より、感光ドラム12には帯電領域が形成される。
【0094】ステップ1804では、各感光ドラム12
の帯電領域の形成時での出力制御回路68への出力制御
値がRAM58cに記憶される。次いで、ステップ18
05では、各感光ドラム12の帯電領域に検出マークの
静電潜像がレーザビームスキャナ16によって書き込ま
れ、このとき該レーザビームスキャナ16の作動電力に
ついては1.5 ミリワットとされる。続いて、ステップ1
806では、各現像器18によって検出マークの静電潜
像がそれぞれの色のトナー成分でもって現像され、この
とき現像ローラ34への現像バイアス電圧は-400ボルト
とされる。
【0095】ステップ1807では、現像検出マークの
光学濃度値がODセンサ30によって検出され、その検
出光学濃度値はA/D変換器78を介して検出マークの
現像濃度データ(トナー付着量を表す)として主制御回
路58に取り込まる。次いで、ステップ1808では、
かかる検出現像濃度データと入力濃度データとが比較さ
れて許容範囲内で一致するか否かが判断される。検出現
像濃度データと入力濃度データとが許容範囲内で一致し
ないとき、ステップ1809に進み、そこでレーザ電源
回路66から前帯電器14への出力レベルの補正が出力
制御回路68への出力制御値を所定幅だけ変更すること
により行われる。例えば、入力濃度データが濃度値75%
であるとき、その入力濃度データよりも検出現像濃度デ
ータが小さければ、感光ドラム12の帯電領域の電位-6
50ボルトを低くするように(絶対値で)、出力制御回路
76への出力制御値が所定幅だけ下げられ、また該入力
濃度データよりも検出現像濃度データが大きければ、感
光ドラム12の帯電領域の電位-650ボルトを高くするよ
うに(絶対値で)、出力制御回路76への出力制御値が
所定幅だけ上げられる。
【0096】その後、ステップ1803に戻されて、同
様な動作が繰り返され、その繰返しはステップ1808
で検出現像濃度データと入力濃度データとが許容範囲内
で一致するまで続けられ、このときRAM58cに記憶
されていた出力制御回路68への出力制御値が随時書き
直されて更新され、その最後の更新値が出力制御回路6
8への出力制御値に対する入力濃度データ補正値とされ
る。
【0097】ステップ1808で検出現像濃度データと
入力濃度データとが許容範囲内で一致すると、ステップ
1010に進み、そこで所定時間内に記録指令があった
か否かが判断される。所定時間内に記録指令があったと
きは、記録作動ルーチン(図示されない)が実行され
て、実際に多色記録が開始される。この場合、各静電記
録ユニットY、C、M、Bで感光ドラム12に帯電領域
を形成する際に電源回路66から前帯電器14への印加
電圧はRAM58cに保持された入力濃度データ補正値
に基づいて決められ、これにより多色記録時に各色のト
ナー付着量すなわち現像濃度は適正な色相を保証し得る
ものとなる。一方、所定時間内に記録指令がなかったと
きは、メインモータ60が一旦停止されて、高速レーザ
プリンタは待機状態となる。
【0098】図18に示す現像濃度補正ルーチンにおい
て、濃度設定入力キー手段90によて入力される濃度デ
ータはトナー付着量とすることも可能であり、この場合
には、図4に示すグラフがROMテーブルとして主制御
回路58内に保持され、ODセンサ30からの出力値が
該ROMテーブルに入力されてトナー付着量として換算
され、その換算トナー付着量が濃度設定入力キー手段9
0による入力トナー付着量と比較されることになる。
【0099】以上の実施例では、レーザビームスキャナ
16への出力レベル、現像ローラ34への現像バイアス
電圧ならびに前帯電器14への印加電圧のぞれぞれを単
独に調整して現像濃度補正を行っているが、しかしそれ
らパラメータの少なくとも2つを組み合わせて現像濃度
補正を行うことも可能である。例えば、レーザビームス
キャナ16への出力レベルの調整範囲内で所望の現像濃
度補正が得られないような場合には、更に現像ローラ3
4への現像バイアス電圧あるいは前帯電器14への印加
電圧の調整を組み合わせることにより、所望の現像濃度
補正を得てもよい。また、上述の実施例においいて、検
出マークを連続的に複数個形成して、その複数の検出デ
ータの平均値を検出データとして所定濃度値と比較する
ことにより、検出精度を高めることも可能である。更に
複数の検出データを得た際にその最大値と最小値のもの
を省き、その他の検出データの平均値を検出データとす
ることも可能である。なお、上述の現像濃度補正ルーチ
ンにおいて、パラメータ値を所定回数に亙って調節して
も検出現像濃度データと所定濃度値とが許容範囲内で一
致しないときには適宜エラー表示を行うことが好まし
い。
【0100】図19を参照すると、検出マークのパター
ン例が示され、図19(a)の検出マークは1ドット横
ラインを所定のピッチで配列したパターンとして形成さ
れ、図19(b)の検出マークは1ドット縦ラインを所
定ピッチで配列したパターンとして形成され、図19
(c)の検出マークは2ドット横ラインを所定のピッチ
で配列したパターンとして形成され、図19(d)の検
出マークは2ドット縦ラインを所定ピッチで配列したパ
ターンとして形成され、図19(e)の検出マークはい
わゆるベタとして形成される。勿論、検出マークは図1
9に図示したものに限られることはなく、その他のパタ
ーンであってもよい。
【0101】以上述べたように、多色記録を行う前に検
出マークの現像濃度を検出し、その検出値に基づいて多
色記録時の現像プロセスでの現像濃度をフィードバック
制御することにより多色記録の色相を常に一定に維持す
ることは可能であるが、しかしそのためには検出マーク
からその現像濃度をODセンサ30でもって高精度で検
出しなければならない。
【0102】本実施例では、ODセンサ30は図20に
示すように反射型センサとして構成される。すなわち、
ODセンサ30は感光ドラム12の表面に向けて検出光
DLを射出するようになった発光部と、感光ドラム12
の表面での該検出光DLの反射光RLを受光するように
なった受光部とを包含する。発光部は例えば発光ダイオ
ード(LED)であってもよいし、あるいは可視スペク
トルのすべてを実質的に含む白色光源等であってもよ
い。受光部は例えばホトダイオード、CCD素子等から
形成され得る。言うまでもなく、図20に示すように、
ODセンサ30の発光部および受光部は検出マークの通
過箇所に位置決めされる。
【0103】検出マークをODセンサ30によって高精
度で検出するためには、ODセンサ30の感度を高める
必要がある。例えば、検出マークがマゼンタトナーでも
っていわゆるベタで現像され(図19(e) )、しかもO
Dセンサ30の発光部にマゼンタと同系統の赤色の発光
ダイオードが使用されたとき、該検出マークのOD値と
ODセンサ30の出力電圧(ボルト)との関係は図21
に示すようなグラフとなる。同グラフから明らかなよう
に、検出マークのOD値が約0.9 であるとき、ODセン
サ30の出力電圧は約4.5 ボルトであり、また検出マー
クのOD値が約1.55であるとき、ODセンサ30の出力
電圧は約4.2 ボルトである。図21のグラフから明らか
なように、検出マークをベタで現像しかつ該検出マーク
と同系統の色の検出光を用いた場合、ODセンサの感度
はきわめて低いものとなる。
【0104】これに対して、検出マークがマゼンタトナ
ーでもって1ドットラインで現像され(図19(a) およ
び図19(b) )、しかもODセンサ30の発光部にマゼ
ンタと同系統の赤色の発光ダイオードが用いられた場
合、検出マークのOD値とODセンサ30の出力電圧
(ボルト)との関係は図22に示すようなグラフにな
り、また検出マークがマゼンタトナーでもって2ドット
ラインで現像され(図19(c) および図19(d) )、し
かもODセンサ30の発光部にマゼンタと同系統の赤色
の発光ダイオードが用いられた場合、検出マークのOD
値とODセンサ30の出力電圧(ボルト)との関係は図
23に示すようなグラフになる。図22および図23の
グラフから明らかなように、ODセンサの感度は図21
の場合に比べて著しく改善されることが分かる。すなわ
ち、検出マークの光学濃度をそれと同系統の色の検出光
でもって検出する場合には、該検出マークのパターンは
1ドットラインあるいは2ドットラインのようなパター
ンとされるべきである。
【0105】図24のグラフには、検出マークをイエロ
ートナーでもってベタで現像し、しかもODセンサ30
の発光部に緑色の発光ダイオードを用いた際の検出マー
クのOD値とODセンサ30の出力電圧(ボルト)との
関係が示され、また図25のグラフには、検出マークを
マゼンタトナーでもってベタで現像し、しかもODセン
サ30の発光部に緑色の発光ダイオードを用いた際の検
出マークのOD値とODセンサ30の出力電圧(ボル
ト)との関係が示されている。両グラフから明らかなよ
うに、検出マークがベタで現像された場合であっても、
その色とは異なった検出光を用いた場合には、ODセン
サの感度が良好であることが分かる。
【0106】図26のグラフにおいて、“●”は検出マ
ークをブラックトナーでもって1ドットラインで現像
し、しかもODセンサ30の発光部に赤色の発光ダイオ
ードを使用した際の検出マークのOD値とODセンサ3
0の出力電圧(ボルト)との関係を示し、また“■”は
検出マークをブラックトナーでもってベタで現像し、し
かもODセンサ30の発光部に赤色の発光ダイオードを
用いた際の検出マークのOD値とODセンサ30の出力
電圧(ボルト)との関係を示す。一方、図27のグラフ
において、“●”は検出マークをシアントナーでもって
1ドットラインで現像し、しかもODセンサ30の発光
部に赤色の発光ダイオードを用いた際の検出マークのO
D値とODセンサ30の出力電圧(ボルト)との関係を
示し、また“■”は検出マークをシアントナーでもって
ベタで現像し、しかもODセンサ30の発光部に赤色の
発光ダイオードを使用した際の検出マークのOD値とO
Dセンサ30の出力電圧(ボルト)との関係を示す。両
グラフから明らかなように、検出マークとは異なった色
の検出光が用いられる場合には、該検出マークはドット
ラインのパターンとして現像されても、あるいはベタで
現像されても、ODセンサの感度が良好であることが分
かる。
【0107】なお、ODセンサ30の発光部に白色光源
を用いた場合には、検出マークのパターンの種類および
その色に関係なく良好な検出感度が得られる。
【0108】図28のグラフでは、検出マークおよびO
Dセンサ30の間の距離と該ODセンサ30の出力電圧
(ボルト)との関係が示され、このとき該検出マークは
そのOD値が1.2 となるようにブラックトナーでもって
ベタで現像され、また該ODセンサ30の発光部には赤
色の発光ダイオードが使用された。同図から明らかなよ
うに、検出マークおよびODセンサ30の間の距離が約
4.7 ないし約5.3mm の範囲内でODセンサ30の出力電
圧が安定していることが分かる。一方、検出マークおよ
びODセンサ30の間の距離が最適距離5.0mm から0.5m
m 以上変化した場合には、ODセンサ30の出力電圧が
大巾に変動することが分かる。したがって、ODセンサ
30は感光ドラム12の表面に対して常に最適距離に保
持されることが必要である。しかしながら、感光ドラム
12の円周を真円とすることは事実上不可能であり、感
光ドラム12の表面に対してODセンサ30を所定位置
に設置したとしても、感光ドラム12が回転させられる
際には、その回転表面とODセンサ30との間の距離は
0.5mm 以上変動し得る。
【0109】そこで、本実施例では、図2に示すよう
に、ODセンサ30を適当な取付座を介して現像剤保持
容器32に取り付けることにより、ODセンサ30と感
光ドラム12の表面との間の距離が一定に維持されるよ
うになっている。詳述すると、均一な現像を達成するた
めには現像ローラ34と感光ドラム12との間の距離は
一定に維持されなければならず、このため現像器18は
感光ドラム12に対して前後方向に移動自在に支持され
ると共に現像ローラ34の両端側には図29に示すよう
な環状スペーサ34dが設けられ、これら環状スペーサ
34dはスリーブ34d上に一体的に形成される。一
方、現像器18は感光ドラム12の両端側で環状スペー
サ34dを当接させるような態様で該感光ドラム12に
向かって弾性的に押圧させられる。このようにして、現
像ローラ34と感光ドラム12の回転表面との間の距離
が一定に維持されるようになっているので、ODセンサ
30を現像器18の現像剤保持容器32に支持させるこ
とにより、該ODセンサ30と感光ドラム12の回転表
面との間の距離も一定に維持され得ることになる。
【0110】ODセンサ30が現像剤保持容器32に支
持されない場合には、図30に示すように、該ODセン
サ30の両端側にそれぞれスペーサコロ30aを設ける
ことができる。ODセンサ30は感光ドラム12に対し
て前後方向に移動自在に支持されると共に該感光ドラム
12に向かって弾性的に押圧され、これにより該ODセ
ンサ30と感光ドラム12の回転表面との間の距離も一
定に維持され得ることになる。なお、参照符号30bは
スペーサコロ30aを回転自在に支持する軸受要素を示
す。
【0111】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
による多色静電記録装置によれば、ODセンサによる検
出マークの光学濃度検出を高精度かつ高感度で行うこと
が可能となり、かくして常に一定の色相の多色記録を保
証すべく現像濃度補正をフィードバック制御する際の信
頼性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多色静電記録装置の概略立面図で
ある。
【図2】図1の多色静電記録装置の静電記録ユニットの
1つをを拡大して示す立面図である。
【図3】静電潜像の現像プロセスを説明するための説明
図である。
【図4】現像濃度と各色のトナー成分のトナー付着量と
の関係を示すグラフである。
【図5】図1の多色静電記録装置の制御ブロック図であ
る。
【図6】図4の制御ブロック図を一部を詳細に示すブロ
ック図である。
【図7】レーザビームスキャナへの出力レベルを制御パ
ラメータとしかつ通常モードおよび経済モードでの設定
濃度値を補正する現像濃度補正ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図8】図7に示した現像濃度補正ルーチンのその他の
部分を示すフローチャートである。
【図9】現像濃度とレーザビームスキャナへの出力レベ
ルとの関係を示すグラフである。
【図10】レーザビームスキャナへの出力レベルを制御
パラメータとしかつ任意の入力設定濃度値を補正する現
像濃度補正ルーチンを示すフローチャートである。
【図11】現像ローラへの現像バイアス電圧を制御パラ
メータとしかつ通常モードおよび経済モードでの設定濃
度値を補正する現像濃度補正ルーチンの一部を示すフロ
ーチャートである。
【図12】図11に示した現像濃度補正ルーチンのその
他の部分を示すフローチャートである。
【図13】現像濃度と現像ローラへの現像バイアス電圧
との関係を示すグラフである。
【図14】現像ローラへの現像バイアス電圧を制御パラ
メータとしかつ任意の入力設定濃度値を補正する現像濃
度補正ルーチンを示すフローチャートである。
【図15】前帯電器への印加電圧を制御パラメータとし
かつ通常モードおよび経済モードでの設定濃度値を補正
する現像濃度補正ルーチンの一部を示すフローチャート
である。
【図16】図15に示した現像濃度補正ルーチンのその
他の部分を示すフローチャートである。
【図17】現像濃度と感光ドラムの帯電領域での電位と
の関係を示すグラフである。
【図18】前帯電器への印加電圧を制御パラメータとし
かつ任意の入力設定濃度値を補正する現像濃度補正ルー
チンを示すフローチャートである。
【図19】検出マークのパターン例を示す図である。
【図20】図2に示した静電記録ユニットの感光ドラム
とODセンサとの関係を示す概略斜視図である。
【図21】検出マークをベタで現像し、しかも該検出マ
ークの色と同系統の色の検出光を用いた際のOD値とセ
ンサ出力電圧との関係の一例を示すグラフである。
【図22】検出マークを1ドットラインで現像し、しか
も該検出マークの色と同系統の色の検出光を用いた際の
OD値とセンサ出力電圧との関係の一例を示すグラフで
ある。
【図23】検出マークを2ドットラインで現像し、しか
も該検出マークの色と同系統の色の検出光を用いた際の
OD値とセンサ出力電圧との関係の一例を示すグラフで
ある。
【図24】検出マークをベタで現像し、しかも該検出マ
ークの色と異なった色の検出光を用いた際のOD値とセ
ンサ出力電圧との関係の一例を示すグラフである。
【図25】検出マークをベタで現像し、しかも該検出マ
ークの色と異なった色の検出光を用いた際のOD値とセ
ンサ出力電圧との関係の別の例を示すグラフである。
【図26】検出マークをベタおよび1ドットラインで現
像し、しかも該検出マークの色と異なった色の検出光を
用いた際のOD値とセンサ出力電圧との関係の一例を示
すグラフである。
【図27】検出マークをベタおよび1ドットラインで現
像し、しかも該検出マークの色と異なった色の検出光を
用いた際のOD値とセンサ出力電圧との関係の別の例を
示すグラフである。
【図28】ODセンサと感光ドラムの回転表面との間の
距離変化による該ODセンサの感度変動を示すグラフで
ある。
【図29】現像器から取り出された現像ローラを示す斜
視図である。
【図30】ODセンサをそのスペーサコロでもって感光
ドラムに押圧させた状態で示す平面図である。
【符号の説明】
10…無端ベルト搬送手段 10a…無端ベルト 10b…駆動ローラ 10c…従動ローラ 10d…ガイドローラ 10e…ガイドローラ 10f…テンションローラ 10g…AC除電器 12…感光ドラム 14…前帯電器 16…レーザビームスキャナ 18…現像器 20…導電性転写ローラ 22…熱定着器 24…清掃器 26…除電用発光体 28…現像剤補充容器 30…ODセンサ 32…現像器 34…現像ローラ Y…静電記録ユニット C…静電記録ユニット M…静電記録ユニット B…静電記録ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/00 303 H04N 1/29 G 1/60 1/46

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2色以上のカラートナー像を
    重ね合わせて多色記録を行う多色静電記録装置であっ
    て、 少なくとも2色以上のカラートナー像のそれぞれを形成
    する静電記録ユニットを具備し、これら静電記録ユニッ
    トの各々が (a) 静電潜像担持体と、 (b) 前記静電潜像担持体に形成された静電潜像を所定の
    色のトナー成分でもって現像する現像手段と、 (c) 前記静電潜像担持体に静電潜像として形成された検
    出マークを前記現像手段によって現像した後に該検出マ
    ークからその現像濃度データを検出する現像濃度検出手
    段と、 (d) 前記現像濃度検出手段によって検出された現像濃度
    データを所定値と比較して許容範囲内に含まれるか否か
    を判別する判別手段と、 前記判別手段によって現像濃度データが前記所定値と比
    較されて前記許容範囲内から外れると判別された際に該
    現像濃度データを該許容範囲内に含まれるように前記各
    静電記録ユニットでの現像濃度規制パラメータの少なく
    とも1つを調整して前記現像手段での現像濃度をフィー
    ドバック制御するフィードバック制御手段と、 (e) 前記判別手段によって現像濃度データが前記所定値
    のと比較されて前記許容範囲内にあると判別された際の
    現像濃度規制パラメータを現像濃度補正データとして記
    憶する記憶手段とを包含し、 更に、多色記録時に前記各静電記録ユニットで前記現像
    濃度規制パラメータに係わるプロセスが前記現像濃度補
    正データに基づいて行われる多色静電記録装置におい
    て、 前記現像濃度検出手段が発光部と、この発光部から射出
    された光の反射光を受光する受光部とから構成され、前
    記発光部に白色光源が用いられることを特徴とする多色
    静電記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の多色静電記録装置にお
    いて、前記検出マークがベタパターンあるいはドットラ
    インパターンのいずれかのパターンとされることを特徴
    とする多色静電記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の多色静電記録
    において、前記現像手段が前記静電潜像担持体に対して
    所定の間隔を維持すべく該静電潜像担持体に係合するよ
    うになったスペーサ手段を包含し、前記現像濃度検出手
    段が前記現像手段によって支持されることを特徴とする
    多色静電記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の多色静電記録
    において、前記現像濃度検出手段が前記静電潜像担持体
    に対して所定の間隔を維持すべく該静電潜像担持体に係
    合するようになったスペーサ手段を包含することを特徴
    とする多色静電記録装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも2色以上のカラートナー像を
    重ね合わせて多色記録を行う多色静電記録装置であっ
    て、 少なくとも2色以上のカラートナー像のそれぞれを形成
    する静電記録ユニットを具備し、これら静電記録ユニッ
    トの各々が (a) 静電潜像担持体と、 (b) 前記静電潜像担持体に形成された静電潜像を所定の
    色のトナー成分でもって現像する現像手段と、 (c) 前記静電潜像担持体に静電潜像として形成された検
    出マークを前記現像手段によって現像した後に該検出マ
    ークからその現像濃度データを検出する現像濃度検出手
    段と、 (d) 前記現像濃度検出手段によって検出された現像濃度
    データを所定値と比較して許容範囲内に含まれるか否か
    を判別する判別手段と、 前記判別手段によって現像濃度データが前記所定値と比
    較されて前記許容範囲内から外れると判別された際に該
    現像濃度データを該許容範囲内に含まれるように前記各
    静電記録ユニットでの現像濃度規制パラメータの少なく
    とも1つを調整して前記現像手段での現像濃度をフィー
    ドバック制御するフィードバック制御手段と、 (e) 前記判別手段によって現像濃度データが前記所定値
    のと比較されて前記許容範囲内にあると判別された際の
    現像濃度規制パラメータを現像濃度補正データとして記
    憶する記憶手段とを包含し、 更に、多色記録時に前記各静電記録ユニットで前記現像
    濃度規制パラメータに係わるプロセスが前記現像濃度補
    正データに基づいて行われる多色静電記録装置におい
    て、 前記現像濃度検出手段が発光部と、この発光部から射出
    された光の反射光を受光する受光部とから構成され、前
    記発光部に所定の色の発光源が用いられ、該発光源の色
    と同系統の色のトナー成分で現像される検出マークにつ
    いてはドットラインパターンとして形成されることを特
    徴とする多色静電記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の多色静電記録装置にお
    いて、前記発光源の色と異なった系統の色のトナー成分
    で現像される検出マークについてはベタパターンあるい
    はドットラインパターンのいずれかのパターンとされる
    ことを特徴とする多色静電記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の多色静電記録
    において、前記現像手段が前記静電潜像担持体に対して
    所定の間隔を維持すべく該静電潜像担持体に係合するよ
    うになったスペーサ手段を包含し、前記現像濃度検出手
    段が前記現像手段によって支持されることを特徴とする
    多色静電記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項5または6に記載の多色静電記録
    において、前記現像濃度検出手段が前記静電潜像担持体
    に対して所定の間隔を維持すべく該静電潜像担持体に係
    合するようになったスペーサ手段を包含することを特徴
    とする多色静電記録装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも2色以上のカラートナー像を
    重ね合わせて多色記録を行う多色静電記録装置であっ
    て、 少なくとも2色以上のカラートナー像のそれぞれを形成
    する静電記録ユニットを具備し、これら静電記録ユニッ
    トの各々が (a) 静電潜像担持体と、 (b) 前記静電潜像担持体に形成された静電潜像を所定の
    色のトナー成分でもって現像する現像手段と、 (c) 前記静電潜像担持体に静電潜像として形成された検
    出マークを前記現像手段によって現像した後に該検出マ
    ークからその現像濃度データを検出する現像濃度検出手
    段と、 (d) 前記現像濃度検出手段によって検出された現像濃度
    データを所定値と比較して許容範囲内に含まれるか否か
    を判別する判別手段と、 前記判別手段によって現像濃度データが前記所定値と比
    較されて前記許容範囲内から外れると判別された際に該
    現像濃度データを該許容範囲内に含まれるように前記各
    静電記録ユニットでの現像濃度規制パラメータの少なく
    とも1つを調整して前記現像手段での現像濃度をフィー
    ドバック制御するフィードバック制御手段と、 (e) 前記判別手段によって現像濃度データが前記所定値
    のと比較されて前記許容範囲内にあると判別された際の
    現像濃度規制パラメータを現像濃度補正データとして記
    憶する記憶手段とを包含し、 更に、多色記録時に前記各静電記録ユニットで前記現像
    濃度規制パラメータに係わるプロセスが前記現像濃度補
    正データに基づいて行われる多色静電記録装置におい
    て、 前記現像濃度検出手段が発光部と、この発光部から射出
    された光の反射光を受光する受光部とから構成され、前
    記発光部には前記検出マークを現像する際のトナー成分
    の色とは異なった系統の色の発光源が用いられることを
    特徴とする多色静電記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の多色静電記録装置に
    おいて、前記検出マークがベタパターンあるいはドット
    ラインパターンのいずれかのパターンとされることを特
    徴とする多色静電記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載の多色静電
    記録において、前記現像手段が前記静電潜像担持体に対
    して所定の間隔を維持すべく該静電潜像担持体に係合す
    るようになったスペーサ手段を包含し、前記現像濃度検
    出手段が前記現像手段によって支持されることを特徴と
    する多色静電記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項9または10に記載の多色静電
    記録において、前記現像濃度検出手段が前記静電潜像担
    持体に対して所定の間隔を維持すべく該静電潜像担持体
    に係合するようになったスペーサ手段を包含することを
    特徴とする多色静電記録装置。
  13. 【請求項13】 少なくとも2色以上のカラートナー像
    を重ね合わせて多色記録を行う多色静電記録装置であっ
    て、 少なくとも2色以上のカラートナー像のそれぞれを形成
    する静電記録ユニットを具備し、これら静電記録ユニッ
    トの各々が (a) 静電潜像担持体と、 (b) 前記静電潜像担持体に形成された静電潜像を所定の
    色のトナー成分でもって現像する現像手段と、 (c) 前記静電潜像担持体に静電潜像として形成された検
    出マークを前記現像手段によって現像した後に該検出マ
    ークからその現像濃度データを検出する現像濃度検出手
    段と、 (d) 前記現像濃度検出手段によって検出された現像濃度
    データを所定値と比較して許容範囲内に含まれるか否か
    を判別する判別手段と、 前記判別手段によって現像濃度データが前記所定値と比
    較されて前記許容範囲内から外れると判別された際に該
    現像濃度データを該許容範囲内に含まれるように前記各
    静電記録ユニットでの現像濃度規制パラメータの少なく
    とも1つを調整して前記現像手段での現像濃度をフィー
    ドバック制御するフィードバック制御手段と、 (e) 前記判別手段によって現像濃度データが前記所定値
    のと比較されて前記許容範囲内にあると判別された際の
    現像濃度規制パラメータを現像濃度補正データとして記
    憶する記憶手段とを包含し、 更に、多色記録時に前記各静電記録ユニットで前記現像
    濃度規制パラメータに係わるプロセスが前記現像濃度補
    正データに基づいて行われる多色静電記録装置におい
    て、 前記現像手段が前記静電潜像担持体に対して所定の間隔
    を維持すべく該静電潜像担持体に係合するようになった
    スペーサ手段を包含し、前記現像濃度検出手段が前記現
    像手段によって支持されることを特徴とする多色静電記
    録装置。
  14. 【請求項14】 少なくとも2色以上のカラートナー像
    を重ね合わせて多色記録を行う多色静電記録装置であっ
    て、 少なくとも2色以上のカラートナー像のそれぞれを形成
    する静電記録ユニットを具備し、これら静電記録ユニッ
    トの各々が (a) 静電潜像担持体と、 (b) 前記静電潜像担持体に形成された静電潜像を所定の
    色のトナー成分でもって現像する現像手段と、 (c) 前記静電潜像担持体に静電潜像として形成された検
    出マークを前記現像手段によって現像した後に該検出マ
    ークからその現像濃度データを検出する現像濃度検出手
    段と、 (d) 前記現像濃度検出手段によって検出された現像濃度
    データを所定値と比較して許容範囲内に含まれるか否か
    を判別する判別手段と、 前記判別手段によって現像濃度データが前記所定値と比
    較されて前記許容範囲内から外れると判別された際に該
    現像濃度データを該許容範囲内に含まれるように前記各
    静電記録ユニットでの現像濃度規制パラメータの少なく
    とも1つを調整して前記現像手段での現像濃度をフィー
    ドバック制御するフィードバック制御手段と、 (e) 前記判別手段によって現像濃度データが前記所定値
    のと比較されて前記許容範囲内にあると判別された際の
    現像濃度規制パラメータを現像濃度補正データとして記
    憶する記憶手段とを包含し、 更に、多色記録時に前記各静電記録ユニットで前記現像
    濃度規制パラメータに係わるプロセスが前記現像濃度補
    正データに基づいて行われる多色静電記録装置におい
    て、 前記現像濃度検出手段が前記静電潜像担持体に対して所
    定の間隔を維持すべく該静電潜像担持体に係合するよう
    になったスペーサ手段を包含することを特徴とする多色
    静電記録装置。
JP6308903A 1994-12-13 1994-12-13 多色静電記録装置 Pending JPH08166699A (ja)

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