JPH08166081A - バルブ開閉用ハンドル - Google Patents

バルブ開閉用ハンドル

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JPH08166081A
JPH08166081A JP33307994A JP33307994A JPH08166081A JP H08166081 A JPH08166081 A JP H08166081A JP 33307994 A JP33307994 A JP 33307994A JP 33307994 A JP33307994 A JP 33307994A JP H08166081 A JPH08166081 A JP H08166081A
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JP
Japan
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rotational force
handle
rotated
handle body
stem
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JP33307994A
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English (en)
Inventor
Suehito Komoda
末人 菰田
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KOMODA KK
Original Assignee
KOMODA KK
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  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)
  • Preventing Unauthorised Actuation Of Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤操作される危険性を有効に回避することが
できるバルブ開閉用ハンドルを提供する。 【構成】 ハンドル本体2と、このハンドル本体の下面
に形成されてなる円形状の凹部16と、上記ハンドル本
体に内蔵されてなり下端側は上記凹部内に臨んでなると
ともにそれぞれ正面下端には褶接面42,52が形成さ
れ背面下端には係合面44,54が形成されてなる第1
及び第2の回転力伝達部材4,5と、上記ハンドル本体
に回動可能に配設され上記第1及び第2の回転力伝達部
材の両方又は何れか一方を選択的に上方に引上げる伝達
解除部材6と、上記ハンドル本体に形成された凹部内に
上端側が回動可能に嵌合され上面には上記第1及び/又
は第2の回転力伝達部材の下端に形成された係合面と係
合する係合部32が形成されてなるとともに下端はバル
ブに形成されたステムSに取り付けられるステム取付部
材3と、を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バルブの開閉操作をす
るために該バルブのステムに取り付けられるバルブ開閉
用ハンドルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、管体内を通過する液体や気体等を
閉塞し又は開放するために使用されるバルブには、該管
体内に配設されるバルブ本体と、このバルブと連結され
管体外に配設されたステムと、このステムに固定されて
なるハンドルとから構成され、作業者による上記ハンド
ルの回動操作により、バルブ本体が回動され、上記管体
内の気体や液体等の流通を停止又はその解除がされるよ
うに構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来バルブに取り付けられたハンドルでは、誤って又
は悪戯により回動操作される場合が多い。また、こうし
た誤操作等を防止するために、該ハンドルが回動できな
いよう針金等を巻き付ける場合があるが、これでは、再
度ハンドルの回動操作が必要な場合には極めて面倒であ
り迅速な作業をすることができない。
【0004】そこで、本発明は、上述した従来のバルブ
に取り付けられるハンドルが有する課題を解決するため
に提案されたものであって、誤って操作されたり或いは
悪戯により操作されることによりバルブが開閉される危
険性を有効に回避することができるバルブ開閉用ハンド
ルを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために提案されたものであって、第1の発明
は、ハンドル本体と、このハンドル本体の下面に形成さ
れてなる円形状の凹部と、上記ハンドル本体に内蔵され
てなり下端側は上記凹部内に臨んでなるとともにそれぞ
れ正面下端には褶接面が形成され背面下端には係合面が
形成されてなる第1及び第2の回転力伝達部材と、上記
ハンドル本体に回動可能に配設され上記第1及び第2の
回転力伝達部材の両方又は何れか一方を選択的に上方に
引上げる伝達解除部材と、上記ハンドル本体に形成され
た凹部内に上端側が回動可能に嵌合され上面には上記第
1及び/又は第2の回転力伝達部材の下端に形成された
係合面と係合する係合部が形成されてなるとともに下端
はバルブに形成されたステムに取り付けられるステム取
付部材と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0006】また、第2の発明に係るバルブ開閉用ハン
ドルは、前記ハンドル本体内には、上記第1の回転力伝
達部材を下方に付勢する第1の弾性部材と、上記第2の
回転力伝達部材を下方に付勢する第2の弾性部材とが配
設されてなることを特徴とするものである。
【0007】また、第3の発明に係るバルブ開閉用ハン
ドルは、前記ハンドル本体の上部には表示窓が形成され
てなる蓋体が取り付けられ、上記ハンドル本体と上記蓋
体との間には、前記伝達解除部材の回動操作に連動して
回動され上記窓部を介して外部に露出されるとともにス
テムの回転操作可能な方向を示す表示板が配設されてな
ることを特徴とするものである。
【0008】また、第4の発明は、前記蓋体には第2の
表示窓が形成されてなり、前記ハンドル本体と上記蓋体
との間には、前記表示板の回動に連動して回動され上記
第2の窓部を介して外部に露出されるとともにバルブの
開閉状態を示す第2の表示板が配設されてなることを特
徴とするものである。
【0009】
【作用】上述した第1の発明に係るバルブ開閉用ハンド
ルによれば、伝達解除部材の回動操作により、ハンドル
本体に内蔵されそれまで該ハンドル本体に下面に形成さ
れた凹部内に下端側が臨んでいた第1及び第2の回転力
伝達部材の全部及び/又は何れか一方が選択的に上方に
引き上げられる。したがって、伝達解除部材の回動操作
を行わない場合には、第1及び第2の回転力伝達部材は
凹部内に臨んでおり、この状態においてハンドル本体を
時計回り方向及び反時計回り方向の何れかの方向に回転
させると、第1及び第2の回転力伝達部材に形成された
各係合面とステム取付部材に形成された係合部とが互い
に係合し、これによってハンドル本体の回転力はステム
取付部材に作用するとともに、このステム取付部材が固
定されたステムに作用する。また、上記伝達解除部材の
回動操作により、第1の回転力伝達部材のみを上方に引
き上げ、この状態において、上記ハンドル本体を一方向
に回転させた場合には、第2の回転力伝達部材に形成さ
れた係合面とステム取付部材に形成された係合部とが互
いに係合し、ハンドル本体の該回転力はステム取付部材
を介してステムに作用する。一方、この状態において、
上記回転方向と逆方向にハンドル本体を回転させると、
第2の係合部材に形成された褶接面とステム取付部材に
形成された係合部とは褶接し係合されることがないの
で、該ハンドル本体の回転力はステム取付部材に作用す
ることがなく、所謂ハンドル本体のみが空回りされるこ
ととなる。逆に、上記伝達解除部材の回動操作により、
第2の回転力伝達部材のみを引き上げ操作すると、上述
とは逆に、反対方向にハンドル本体を回転させた場合に
はその回転力はステムに作用するが、一方向に回転させ
た場合にはハンドル本体のみが空回りすることとなる。
また、上記伝達解除部材の回動操作により、第1及び第
2の回転力伝達部材の両方を引上げ操作した場合には、
ハンドル本体はどの方向に回転操作されてもその回転力
はステム取付部材に作用されないことから、ステムは回
動されない。
【0010】したがって、この第1の発明に係るバルブ
開閉用ハンドルによれば、上記ハンドル本体の回転操作
によりステムの回転可能方向を全部で四通りに設定する
ことができ、例えば、上述したように、一方向にのみス
テムを回転させることができ、逆方向にハンドル本体を
回転させても空回りする状態に設定する、または、何方
にハンドル本体を回転させてもステムには作用せずやは
り空回りする状態に設定しておくことにより、上記ハン
ドル本体の誤操作による事故を有効に防止することがで
き、且つ、次に適性に行われる操作も針金等で固定され
ているものではないので、極めて迅速に行うことができ
る。なお、第2の発明に係るバルブ開閉用ハンドルによ
れば、上記第1の回転力伝達部材は第1の弾性部材によ
り、また第2の回転力伝達部材は第2の弾性部材により
常に下方に付勢されてなることから、伝達解除部材を回
動操作した場合に上方に引き上げられていた第1又は第
2の回転力伝達部材はそれぞれ第1又は第2の弾性部材
の弾性力により確実に下方に移動される。
【0011】また、第3の発明に係るバルブ開閉用ハン
ドルによれば、前記伝達解除部材の回動操作により連動
して回動される表示板が配設され、この表示板は蓋体に
形成された窓部を介して外部に露出されるよう構成され
ているので、外部からステムの回転操作可能な方向を容
易に認識することができ、したがって、バルブの誤操作
等をさらに回避することができる。
【0012】さらに、第4の発明に係るバルブ開閉用ハ
ンドルによれば、上記表示板の他にバルブの開閉状態を
示す第2の表示板が、蓋体に形成された第2の表示窓を
介して外部に露出されることから、前述した第1の発明
乃至第3の発明による作用に加えて、例えばバルブが開
放されているにも拘らず、誤ってさらに開放する方向に
無理にハンドル本体を回転操作させ、これによってハン
ドル,ステム又はバルブを破損することを有効に防止す
ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係るバルブ開閉用
ハンドルについて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】このバルブ開閉用ハンドル1は、図1に示
すように、ハンドル本体2と、このハンドル本体2の下
端に回動可能に配設されるとともに、図示しないバルブ
に連結されてなるステムSに下端側が固定されるステム
取付部材3と、上記ハンドル本体2に内蔵される第1の
回転力伝達部材4と、この第1の回転力伝達部材4に並
列される第2の回転力伝達部材5と、上記第1及び第2
の回転力伝達部材4,5を上方に引き上げる伝達解除部
材6と、この伝達解除部材6の回動と連動する第1の表
示板7と、この第1の表示板7の下方に位置してなると
ともに所定の範囲該第1の表示板7が回転させられると
これによって回転させられる第2の表示板8と、上記ハ
ンドル本体2に固定され上記伝達解除部材6と第1及び
第2の表示板7,8が内部に収納する蓋体9とを構成要
素としてなるものである。
【0015】そして、上記ハンドル本体2は、合成樹脂
又は金属により外形形状が略円柱形状に成形されてなる
ものであって、図1及び図3に示すように、外周面には
操作者の手指が掛けられる多数の指掛け部2aが形成さ
れている。また、このハンドル本体2の上面には、後述
する第1及び第2の回転力伝達部材4,5の上端側に形
成された各矩形部が挿通される長方形状の挿通孔12,
13が穿設されている。また、このハンドル本体2の上
面の中心には、後述する伝達解除部材6の底面の中心に
形成された円筒状凸部が回動可能に嵌合される嵌合孔1
4が穿設されている。また、この嵌合孔14の近傍に
は、やはり後述する伝達解除部材6の底面に形成された
円弧状のガイド溝内に挿入される凸部15が突出されて
いる。
【0016】また、このハンドル本体2の底面には、図
4に示すように、後述するステム取付部材3の上端に形
成された嵌合部が回動可能に嵌合される円形状凹部16
が形成され、またこの円形状凹部16からこのハンドル
本体2の上面に亘って、第1及び第2の回転力伝達部材
4,5が並列した状態で挿通される細長状の挿通溝17
が形成されている。なお、この挿通溝17内の上端側に
は、仕切り部18が形成され、前記長方形状の挿通孔1
2,13(図3参照)は、この挿通溝17と連通してな
る。また、この挿通溝17はこのハンドル本体2の中心
に形成されているのではなく、該挿通溝17の壁面がハ
ンドル本体の中心に位置してなるものである。さらに、
この挿通溝17を形成し互いに対向してなる壁面には、
後述する第1の弾性部材が配設され互いに対向してなる
一対の円弧状の溝部19,20と、これらの一方の円弧
状溝部19,20に並んで第2の弾性部材が配設される
他方の一対の円弧状溝部21,22が形成されている。
また、このハンドル本体2の外周側には、図3及び図4
に示すように、このハンドル本体2と蓋体9と、後述す
る円盤状部材とを連結するためのネジが挿通される三つ
の貫通孔23,24,25が穿設されている。
【0017】また、前記ステム取付部材3は、鉄等の金
属材料により一体成形されてなるものであって、図1に
示すように、前記ハンドル本体2の下面に形成された円
形状凹部16内に回動可能に嵌合される嵌合部30と、
この嵌合部30と一体成形されてなるとともに、該嵌合
部30の外形よりも縮径されてなる軸部31とから構成
され、上記嵌合部30の上面には、半径方向に本発明を
構成する係合部としての起立面32が形成されている。
そして、この起立面32を境に一方が上側半円部30
a,他方が下側半円部30bとされている。また、図2
に示すように、このステム取付部材3を構成する上記軸
部31の下面には、図1に示すステムSの上端側が挿入
されるステム取付部33が形成され、またこの軸部31
の周面にはこのステム取付部33に連通してなりステム
Sとこのステム取付部材3とを固定するためのネジ35
が螺着されるネジ孔36が形成されている。
【0018】また、上記第1の回転力伝達部材4と第2
の回転力伝達部材5とは、図1に示すように、互いに線
対象の形状に成形されてなるものであって、これら第1
及び第2の回転力伝達部材4,5は、前記ハンドル本体
2に形成された挿通溝17の幅と略同じ幅を有してな
り、上端には前記ハンドル本体2の上面に形成された長
方形状の挿通孔12,13から上方に突出され後述する
伝達解除部材6に形成された第1乃至第3の引上げ部を
構成する一方又は他方の傾斜面部に下面が褶接する矩形
部40,50と、内部に第1又は第2の弾性部材49,
59が配設される長方形状の開口41,51とからな
り、該第1の回転力伝達部材4の正面形状は略6字状と
され、上述のように、第2の回転力伝達部材5は、この
第1の回転力伝達部材4と線対象の形状となされてい
る。なお、上記各矩形部40,50の下面両側40a,
40bは、図5に示す第1の回転力伝達部材4のよう
に、円弧状となされ、後述する第1乃至第3の引上げ部
を構成する一方及び他方の傾斜面部とスムーズに褶接
し、また係合溝部内に確実に係合するようになされてい
る。そして、これら第1及び第2の回転力伝達部材4,
5の正面下端側は、図5に示す第1の回転力伝達部材4
のように、円弧状に成形された褶接面42(52)が形
成され、背面下端側は、底面43から垂直となされた係
合面44(第2の回転力伝達部材5に形成された係合面
は図示しない)となされている。
【0019】なお、上記第1及び第2の回転力伝達部材
4,5に形成された褶接面42,52は、ステム取付部
材3に形成された起立面32と褶接する部位であって、
この褶接面42,52と起立面32との褶接により、後
述するように、ハンドル本体2が回転させられると、該
第1又は第2の回転力伝達部材4,5は、第1又は第2
の弾性部材49,59の弾性力に抗して上方にせりあげ
られる(逃がされる)。また、前記係合面44は、上記
起立面32と係合する部位であり、これら係合面44と
起立面32との係合により、ハンドル本体2の回転力が
ステム取付部材3に作用する。なお、本実施例における
上記第1及び第2の弾性部材49,50は、コイルスプ
リングであり、この第1の弾性部材49は、前記一方の
一対の円弧状溝部19,20内に配設され、第2の弾性
部材59は、他方の一対の円弧状溝部21,22内に配
設される。すなわち、上記第1及び第2の回転力伝達部
材4,5及び第1及び第2の弾性部材49,59は、図
6中二点鎖線で示されるように、ハンドル本体2に形成
された挿通溝17内に配設される。
【0020】次に、前記伝達解除部材6に付いて説明す
る。この伝達解除部材6は、ハンドル本体2の上面に載
置されるものであって、図7に示すように、円柱状に成
形された円柱部60と、この円柱部60の周面に形成さ
れた第1乃至第3の引上げ部61,62,63と、上記
円柱部60の上面の中心から上方に突出してなり上面に
は図示しないマイナスドライバが挿入される溝部64a
が形成されている回動操作部64と、同じく円柱部60
の上面であって上記回動操作部64の手前に形成されて
なる凸部65と、を備えている。そして、上記第1乃至
第3の引上げ部61,62,63は、それぞれやや円弧
状に膨出形成された一方及び他方の傾斜面部61a,6
1b,62a,62b,63a(第3の引上げ部63を
構成する他方の傾斜面部は図示しない)と、やや円弧状
に窪んだ状態に成形されてなる上面部61c,62c,
63cと、これらの上面部61c,62c,63cの略
中央に形成されてなる係合溝61d,62d(第3の引
上げ部63を構成する係合溝は図示しない)とを備えて
なるものである。なお、上記一方及び他方の傾斜面部6
1a,61b,62a,62b,63aは、前記第1又
は第2の回転力伝達部材4,5を構成する矩形部40,
50と褶接する部位であり、また、上記各係合溝61
d,62dは、該矩形部40,50の下面が係合する部
位である。
【0021】また、上記伝達解除部材6の裏面の中心に
は、図8に示すように、円筒状凸部66が設けられ、ま
た、この円筒状凸部66の側方には該円筒状凸部66を
中心とした円弧状のガイド溝67が形成されている。な
お、上記円筒状凸部66は、図1に示すハンドル本体2
の上面に形成された嵌合孔14内に回動可能に嵌合され
る部位であり、また上記ガイド溝67は、上記ハンドル
本体2の上面に形成された凸部15が挿入される部位で
あって、且つ、この伝達解除部材6の回動範囲を規制す
るものである。
【0022】次に、前記第1及び第2の表示板7,8に
ついて説明する。この第1の表示板7は、合成樹脂によ
り一体成形されてなるものであって、図1及び図9に示
すように、円盤状に成形されてなる円盤部70と、この
円盤部70の外周に扇形状に形成されてなる一方の扇形
部71とから構成され、上記円盤部70の中心には、前
記伝達解除部材6を構成する回動操作部64が挿通され
る円形状の開口70aと、この開口70aと連通してな
るとともに前記凸部65が挿通される溝70bとが形成
されている。また、この円盤部70の上面には、図1に
示すように、どちらにハンドル本体2を回転させても空
回りすることを表示する「空」の文字70cと、この文
字70cの左右両側であってどちらにハンドル本体2を
回転させてもステムSを回転させることができることを
表示する第1及び第2の矢印70d,70eと、上記第
1の矢印70dの反時計回り側であってハンドル本体2
を反時計回り方向に回転させることによりステムSを反
時計回り方向に回転させることができることを表示する
第3の矢印70fと、上記第2の矢印70eの時計回り
側であってハンドル本体2を時計回り方向に回転させる
ことによりステムSを時計回り方向に回転させることが
できることを表示する第4の矢印70gとがそれぞれ記
載されている。なお、上記一方の扇形部71は、上記円
盤部70よりも肉厚に成形されており、該一方の扇形部
71の左右両端面71a,71bは、後述する第2の表
示板8に形成された他方の扇形部を押圧する押圧部とさ
れている。
【0023】また、上記第2の表示板8は、上記第1の
表示板7の下側に配設されるものであって、合成樹脂に
より一体成形されてなり、図1に示すように、円盤状と
なされたリング部80と、このリング部80の外周に扇
形状に形成されてなる他方の扇形部81と、本実施例に
おいては、前記伝達解除部材6を構成する円柱部60の
高さと略同じ高さを有する外枠部82とから構成されて
いる。なお、上記リング部80の外径は前記第1の表示
板7を構成する円盤部70の外径と同じ外径となされ、
また同様に上記他方の扇形部81の外径も一方の扇形部
71の外径と同じものとされている。そして、上記リン
グ部80の中心には、図10に示すように、前記伝達解
除部材6を構成する円柱部60が挿通される円形状の開
口80aが形成され、また、上記他方の扇形部81の上
面には、図1に示すように、図示しないバルブが閉塞さ
れていることを表示するための「閉」の文字81aと、
この文字81aの時計回り方向であってバルブが開放さ
れていることを表示するための「開」の文字81bとが
それぞれ記載されている。そして、上記第1の表示板7
が所定の位置から所定の角度反時計回り方向に回転させ
られると、該第1の表示板7を構成する一方の扇形部7
1の一端面71aが、第2の表示板8を構成する他方の
扇形部81の外枠部82aに当接し、これによって該第
2の表示板8はそのまま所定角度回転させられる。一
方、上記第1の表示板7が時計回り方向に回転させられ
ると、該第1の表示板7を構成する一方の扇形部71の
他端面71bが、第2の表示板8を構成する他方の扇形
部81の外枠部82bに当接し、これによって該第2の
表示板8はそのまま所定角度回転させられる。
【0024】次に、前記蓋体9について説明する。この
蓋体9は、図1及び図11に示すように、ハンドル本体
2の外径よりもやや短い径を有する平面部90と、この
平面部90と一体成形されてなるともに該平面部90の
周端から下方に垂下してなる円筒状の外枠部91とから
構成されている。そして、上記平面部90の中心には、
前記伝達解除部材6を構成する回動操作部64が回動可
能に挿通される挿通孔90aが穿設され、また、この挿
通孔90aの側方には、前記第1の表示板7の上面に記
載された文字70c又は第1乃至第4の矢印70d,7
0e,70f,70gが選択的に表示される第1の表示
窓90bと、前記第2の表示板8の上面に記載されてな
る「閉」の文字81a又は「開」の文字81bの何れか
が選択的に表示される第2の表示窓90cが形成されて
いる。また、上記外枠部91の底面には、前記ハンドル
本体2に穿設された三つの貫通孔23,24,25に挿
通されるネジの先端が螺着される三つのネジ孔91a,
91b,91cが形成されている。
【0025】そして、このバルブ開閉用ハンドル1は、
上述のように構成されたハンドル本体2と伝達解除部材
3と蓋体とは、図1に示すリング部材10に穿設された
三つの挿通孔10a,10b,10cに挿通されるネジ
100により一体的に連結され、上記ステム取付部材3
を図1に示すステムSに固定することにより、図12に
示すように、内部にバルブ本体が配設された管体Pの上
部に固定される。なお、このリング部材10の中心に
は、前記ステム取付部材3を構成する軸部31が挿通さ
れる円形状の挿通穴10dが穿設されている。そして、
このように構成されたこのバルブ開閉用ハンドル1は、
図示しないマイナスドライバを、図12に示す溝部64
a内に挿入し、時計回り方向又は反時計回り方向に回動
させることにより、伝達解除部材6が回動させられ、こ
の伝達解除部材6の回動により、第1乃至第3の引上げ
部61,62,63を介して第1及び第2の回転力伝達
部材4,5の両方が、又は何れか一方が、上方に引き上
げられるとともに、第1の表示板7も回動させられ、蓋
体9に形成された第1の表示窓90bを介してステムS
の回転可能な状態又は不可能な状態が表示される。ま
た、上記第1の表示板7が所定の角度回転させられる
と、この第1の表示板7により第2の表示板8も所定角
度回転させられ、バルブが開いているか又は閉じている
かが第2の表示窓90cを介して表示される。
【0026】以下、このようなバルブ開閉用ハンドル1
の操作方法について、詳細に説明する。なお、説明の都
合上、最初にハンドル本体2を回動操作することによ
り、ステム取付部材3に固定されたステムSを時計回り
方向に回転させ得る状態について説明する。この状態で
は、図13に示すように、第2の回転力伝達部材5を構
成する矩形部50の下端が、伝達解除部材6を構成する
第2の引上げ部62に形成された係合溝62d内に位置
されている。したがって、この第2の回転力伝達部材5
は、ハンドル本体2に内蔵された第2の弾性部材59の
弾性力に抗して上方に引き上げられている一方、第1の
回転力伝達部材4は、第1の弾性部材49の弾性力によ
り円形状凹部16内に下端側が臨んでいる。なお、この
状態においては、蓋体9に形成された第1の表示窓90
bには、図14に示すように、前記第1の表示板7に記
載された第3の矢印70fが表示されている。そして、
この状態から上記ハンドル本体2を、図14中時計回り
方向に回転させると、図15に示すように、該ハンドル
本体2と共に回転する第1の回転力伝達部材4に形成さ
れた係合面44と、上記ステム取付部材3に形成された
起立面32とが互いに係合する。したがって、ハンドル
本体2の回転力は、ステム取付部材3に対してそのまま
作用し、上記蓋体9に形成された第1の表示窓90bか
ら表示された第3の矢印70fの方向と同じ方向(図1
4中時計回り方向)にステムSを回転させることができ
る。
【0027】一方、この状態において上記ハンドル本体
2を反時計回り方向に回転させると、図16に示すよう
に、第1の回転力伝達部材4の正面下端側に形成された
褶接面42と、ステム取付部材3に形成された起立面3
2とは、互いに褶接し、該第1の回転力伝達部材4がハ
ンドル本体2の回転力によるとともに、第1の弾性部材
49の弾性力に抗して、徐々に上方にせり上げられ(上
方に逃がされ)、係合しない。したがって、ハンドル本
体2の回転力は、ステム取付部材3に作用されず、(ハ
ンドル本体2は空転させられ)ステムSは回転しない。
【0028】そして、この状態から図示しないマイナス
ドライバを前記伝達解除部材6を構成する溝部64a内
に挿入し、やや反時計回り方向に該伝達解除部材6を回
転させる。すると、それまでこの伝達解除部材6を構成
する第2の引上げ部62により上方に引き上げられてい
た第2の回転力伝達部材5は、第2の弾性部材59の弾
性力により、図17に示すように、下降させられる。な
お、この状態においては、蓋体9に形成された第1の表
示窓90bには、図18に示すように、前記第1の表示
板7に記載された第1の矢印70dが表示されている。
そして、この状態で上記ハンドル本体2を、図18中時
計回り及び反時計回り方向の何れの方向に回転させて
も、第1の回転力伝達部材4又は第2の回転力伝達部材
5に形成された係合面44,54と、ステム取付部材3
に形成された起立面32とが互いに係合するので、該ハ
ンドル本体2の回転力はそのままステムSに作用する。
すなわち、この状態ではハンドル本体2の回転により図
示しないバルブを開放することも閉塞することも可能と
なる。
【0029】そして、さらにこの状態から前記伝達解除
部材6を上記方法と同様の方法により、やや反時計回り
方向に徐々に回転させると、それまで下端がハンドル本
体2の下面に形成された円形状凹部16内に臨んでいた
第1の回転力伝達部材4は、該第1の回転力伝達部材4
に形成された矩形部40の下端と上記伝達解除部材6を
構成する第3の引上げ部63に形成された他方の傾斜面
部63bとの褶接により、第1の弾性部材49の弾性力
に抗して徐々に上方に引き上げられる。また同様に,そ
れまで下端が円形状凹部16内に臨んでいた第2の回転
力伝達部材5も、該第1の回転力伝達部材5に形成され
た矩形部50の下端と上記伝達解除部材6を構成する第
1の引上げ部61に形成された他方の傾斜面部61bと
の褶接により、徐々に上方に引き上げられる。そして、
第1の回転力伝達部材4の矩形部40の下端は、第3の
引上げ部材63の上面に形成された係合溝63dに係合
し、また、第2の回転力伝達部材5の矩形部50の下端
は、第1の引上げ部材61の上面に形成された係合溝6
1dに係合する。すなわち、上記第1及び第2の回転力
伝達部材4,5は、何れも上方に引き上げられることか
ら、下端側はハンドル本体2の下面に形成された円形状
凹部16内から挿通溝17内に隠れる。したがって、こ
の状態において、上記ハンドル本体2を時計回り方向及
び反時計回り方向の何れの方向に回転させても、上記ス
テム取付部材3に形成された起立面32には係合せず、
空転し、よってステムSは何れの方向にも回転させるこ
とはできない。なお、この状態においては、蓋体9に形
成された第1の表示窓90bには、図20に示すよう
に、前記第1の表示板7に記載された「空」の文字70
cが表示されている。
【0030】そして、図19及び図20に示す状態か
ら、前記伝達解除部材6をさらに反時計回り方向に回転
させると、該伝達解除部材6を構成する第3の引上げ部
63により上方に引き上げられていた第1の回転力伝達
部材4は再び第1の弾性部材49の弾性力により下降さ
せられ、また第1の引上げ部61により上方に引き上げ
られていた第2の回転力伝達部材5も第2の弾性部材5
9の弾性力により下降させられ、それぞれの下端側はハ
ンドル本体2の下面に形成された円形状凹部16内に臨
む。したがって、この状態においてハンドル本体2を何
方の方向に回転させても、その回転力はそのままステム
Sに作用する。なお、この状態においては、蓋体9に形
成された第1の表示窓90bからは、時計回り及び反時
計回りの方向を示す第2の矢印70eが表示されてい
る。
【0031】そして、最後に、上記第1の表示窓90b
から第2の矢印70eが表示された状態から、さらに、
伝達解除部材6を反時計回り方向に回転させると、今度
は、図21に示すように、該伝達解除部材6を構成する
第2の引上げ部62により、第1の回転力伝達部材4の
みが第1の弾性部材49の弾性力に抗して上方に引き上
げられる。したがって、この状態において、ハンドル本
体2を反時計回り方向に回転させると、図23に示すよ
うに、第2の回転力伝達部材5の背面下端に形成された
係合面54と、ステム取付部材3に形成された起立面3
2とが互いに係合することから、該ハンドル本体2の回
転力はこのステム取付部材3を介してステムSに作用す
る。一方、このハンドル本体2を時計回り方向に回転さ
せると、図24に示すように、上記起立面32は、第2
の回転力伝達部材5の正面下端に形成された褶接面52
と褶接し、該ハンドル本体2の回転力により、該第2の
回転力伝達部材5は徐々に上方にせり上げられ(上方に
逃がされ)起立面32とは係合しない。したがって、ハ
ンドル本体2は空転することとなり、ステムSは回転さ
せられない。
【0032】なお、前述したように第2の矢印70eが
第1の表示窓90bから表示されている状態から、反時
計回り方向に回転させると、第1の表示板7に形成され
た一方の扇形部71の右側端面71aが、第2の表示板
8を構成する外枠部82を押圧し、これによって第2の
表示板8が回転させられる。そして、この第2の表示板
8の回転により、それまで蓋体9に形成された第2の表
示窓90cからは「閉」の文字81aから、図22に示
すように、「開」の文字81bに変更される。これは、
図22に示す状態において、この作業者がハンドル本体
2を反時計回り方向に回転させることにより図示しない
バルブが開放されることに基づくものであり、この状態
において他の作業者がこのバルブ用ハンドル1を目視す
ることにより、現在バルブは開放されていることが確認
される。したがって、他の第三者が、バルブが開放され
ているにも拘らずさらに開放方向(反時計回り方向)に
ハンドル本体2を無理に回転させ、バルブを破損させて
しまうことが有効に防止される。なお、上記第2の表示
板8は、図22に示す状態から、伝達解除部材6の回転
により第1の表示板7を時計回り方向に回転させ、図1
4に示す状態とすることにより、該第1の表示板7を構
成する一方の扇形部71の左側端面71bがこの第2の
表示板8の外枠部82を押圧することから、時計回り方
向に回転させられる。したがって、上記蓋体9に形成さ
れた第2の表示窓90cには、再び「閉」の文字81a
が表示されることとなる。そして、この図14に示す状
態では、ハンドル本体2の時計回り方向への回転により
図示しないバルブは閉塞されていることから、他の作業
者がさらに閉方向(時計回り方向)にこのハンドル本体
2を回転させるおそれがない。
【0033】したがって、上述した本実施例に係るバル
ブ開閉用ハンドル1によれば、上記ハンドル本体2の回
転操作によりステムSの回転可能状態を全部で四通りに
設定することができ、例えば、上述したように、一方向
にのみステムSを回転させることができ、逆方向にハン
ドル本体2を回転させても空回りする状態に設定する、
あるいは、何方にハンドル本体2を回転させてもステム
Sには作用せずやはり空回りする状態に設定しておくこ
とにより、上記ハンドル本体の誤操作又は悪戯による事
故を有効に防止することができ、且つ、針金等で固定さ
れているものではないので、次に適性に行われる操作も
極めて迅速に行うことができる。また、上記第1の回転
力伝達部材4は第1の弾性部材49により、また第2の
回転力伝達部材5は第2の弾性部材59により常に下方
に付勢されてなることから、伝達解除部材6を回動操作
した場合に上方に引き上げられていた第1又は第2の回
転力伝達部材4,5はそれぞれ第1又は第2の弾性部材
49,59の弾性力により確実に下方に移動される。ま
た、前記伝達解除部材6の回動操作により連動して回動
される第1の表示板7が配設され、この表示板7は蓋体
9に形成された第1の窓部90bを介して外部に露出さ
れるよう構成されているので、外部からステムSの回転
操作可能な方向を容易に確認することができ、したがっ
て、バルブの誤操作をさらに回避することができる。さ
らに、上記第1の表示板7の他にバルブの開閉状態を示
す第2の表示板8が、蓋体9に形成された第2の表示窓
90cを介して外部に露出されることから、例えばバル
ブが開放されているにも拘らず、誤ってさらに開放する
方向にハンドル本体2を回転操作させハンドル本体2,
ステムS又はバルブを破損することを有効に防止するこ
とができる。
【0034】このように、本実施例に係るバルブ開閉用
ハンドル1によれば、ハンドル本体2は、伝達解除部材
6の回動により設定された回動可能方向以外に回転操作
しても、ステムSに対してその回転力が作用しないこと
から、不用意に又は誤ってハンドル本体2を回転させる
ことによりバルブが開閉されるおそれを有効に防止する
ことができる。特に、本実施例に係るバルブ開閉用ハン
ドル1によれば、伝達解除部材6を構成する回動操作部
64の上面は、蓋体9の上面と略面一とされてなり、マ
イナスドライバを使用してのみ回動操作し得るように構
成されていることから、悪戯等により簡単に回動するこ
とができず、したがって、不特定多数の人々が触れるこ
とができる場所に取り付けた場合であっても、誤って伝
達解除部材6が回動されることがない。
【0035】なお、上記実施例に係るバルブ開閉用ハン
ドル1では、本発明を構成する第1及び第2の回転力伝
達部材として、正面形状がやや6字状に成形された第1
の回転力伝達部材4と、この第1の回転力伝達部材4と
線対象の形状となされた第2の回転力伝達部材を図示し
て説明したが、本発明を構成する第1及び第2の回転力
伝達部材は、こうした形状に限定されることなく、少な
くとも伝達解除部材の回動操作により上方に引き上げら
れるとともに、正面下端には褶接面が、また背面下端に
は係合面が形成されていれば、他の形状となされていて
も良い。また、上記実施例を構成する伝達解除部材6
は、マイナスドライバにより回動されるよう回動操作部
64の上面に溝部64aが形成されているものを図示し
たが、簡単に手指により回動できるよう蓋体9の上面よ
りも突出してなる回動操作部を設けたものであっても良
く、または上述したように、逆に簡単に回動操作できな
いように、回動操作部の上面を略蓋体9の上面と面一と
し、該上面に例えば6角レンチが挿入し得る六角径の凹
部を形成したものであっても良い。
【0036】
【発明の効果】前述した本発明の一実施例の説明からも
明らかなように、第1の発明に係るバルブ開閉用ハンド
ルによれば、ハンドル本体の回転操作によりステムの回
転可能方向を全部で四通りに設定することができ、例え
ば、上述したように、一方向にのみステムを回転させる
ことができるとともに、逆方向にハンドル本体を回転さ
せても空回りする状態に設定する、あるいは、何方にハ
ンドル本体を回転させてもステムには作用せずやはり空
回りする状態に設定しておくことにより、上記ハンドル
本体の誤操作による事故を有効に防止することができ、
且つ、針金等で固定されているものではないので、次に
適性に行われる操作も極めて迅速に行うことができる。
なお、第2の発明に係るバルブ開閉用ハンドルによれ
ば、上記第1の回転力伝達部材は第1の弾性部材によ
り、また第2の回転力伝達部材は第2の弾性部材により
常に下方に付勢されてなることから、伝達解除部材を回
動操作した場合に上方に引き上げられていた第1又は第
2の回転力伝達部材はそれぞれ第1又は第2の弾性部材
の弾性力により確実に下方に移動される。したがって、
所定方向にハンドル本体を回転操作してもステムが回転
されない事態を有効に防止することができる。
【0037】また、第3の発明に係るバルブ開閉用ハン
ドルによれば、前記伝達解除部材の回動操作により連動
して回動される表示板が配設され、この表示板は蓋体に
形成された窓部を介して外部に露出されるよう構成され
ているので、外部からステムの回転操作可能な方向を容
易に確認することができ、したがって、バルブの誤操作
をさらに防止することができる。
【0038】さらに、第4の発明に係るバルブ開閉用ハ
ンドルによれば、上記表示板の他にバルブの開閉状態を
示す第2の表示板が蓋体に形成された第2の表示窓を介
して外部に露出されることから、前述した第1の発明乃
至第3の発明による作用に加えて、例えばバルブが開放
されているにも拘らず、誤ってさらに開放する方向にハ
ンドル本体を回転操作させハンドル,ステム又はバルブ
を破損することを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例に係るバルブ開閉用ハ
ンドルの分解斜視図である。
【図2】図2は、ステム取付部材とネジとを示す縦断面
図である。
【図3】図3は、ハンドル本体正面図である。
【図4】図4は、ハンドル本体の底面図である。
【図5】図5は、第1の回転力伝達部材の右側面図であ
る。
【図6】図6は、ハンドル本体内に二点鎖線で示す第1
の回転力伝達部材と第2の回転力伝達部材及び第1の弾
性部材と第2の弾性部材とを、それぞれ配設した状態を
示す縦断面図である。
【図7】図7は、伝達解除部材を示す斜視図である。
【図8】図8は、伝達解除部材を示す底面図である。
【図9】図9は、第1の表示板を示す底面図である。
【図10】図10は、第2の表示板を示す底面図であ
る。
【図11】図11は、蓋体を示す底面図である。
【図12】図12は、図1に示すバルブ開閉用ハンドル
を組み立てた状態を示す斜視図である。
【図13】図13は、伝達解除部材の回動操作により第
2の回転力伝達部材が上方に引き上げられた後の状態を
示す説明図である。
【図14】図14は、図13に示す状態におけるバルブ
開閉用ハンドルを示す平面図である。
【図15】図15は、図14に示す状態においてハンド
ル本体を時計回り方向に回転させた場合に、第1の回転
力伝達部材の係合面と起立面とが係合している状態を示
す説明図である。
【図16】図16は、図14に示す状態においてハンド
ル本体を反時計回り方向に回転させた場合に、第1の回
転力伝達部材の褶接面と起立面とが褶接している状態を
示す説明図である。
【図17】図17は、第1及び第2の回転力伝達部材の
両方が円形状凹部内に臨んでいる状態を示す説明図であ
る。
【図18】図18は、図17に示す状態におけるバルブ
開閉用ハンドルを示す平面図である。
【図19】図19は、第1及び第2の回転力伝達部材の
両方が伝達解除部材により上方に引き上げられている状
態を示す説明図である。
【図20】図20は、図19に示す状態におけるバルブ
開閉用ハンドルを示す平面図である。
【図21】図21は、伝達解除部材の回動操作により第
1の回転力伝達部材が上方に引き上げられた後の状態を
示す説明図である。
【図22】図22は、図21に示す状態におけるバルブ
開閉用ハンドルを示す平面図である。
【図23】図23は、図22に示す状態においてハンド
ル本体を時計回り方向に回転させた場合に、第2の回転
力伝達部材の係合面と起立面とが係合している状態を示
す説明図である。
【図24】図24は、図21に示す状態においてハンド
ル本体を反時計回り方向に回転させた場合に、第2の回
転力伝達部材の褶接面と起立面とが褶接している状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 バルブ開閉用ハンドル 2 ハンドル本体 3 ステム取付部材 4 第1の回転力伝達部材 5 第2の回転力伝達部材 6 伝達解除部材 7 第1の表示板 8 第2の表示板 9 蓋体 16 円形状凹部 32 起立面 42 褶接面 44 係合面 49 第1の弾性部材 52 褶接面 54 係合面 59 第2の弾性部材 90b 第1の表示窓 90c 第2の表示窓 S ステム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル本体と、このハンドル本体
    の下面に形成されてなる円形状の凹部と、上記ハンドル
    本体に内蔵されてなり下端側は上記凹部内に臨んでなる
    とともにそれぞれ正面下端には褶接面が形成され背面下
    端には係合面が形成されてなる第1及び第2の回転力伝
    達部材と、上記ハンドル本体に回動可能に配設され上記
    第1及び第2の回転力伝達部材の両方又は何れか一方を
    選択的に上方に引上げる伝達解除部材と、上記ハンドル
    本体に形成された凹部内に上端側が回動可能に嵌合され
    上面には上記第1及び/又は第2の回転力伝達部材の下
    端に形成された係合面と係合する係合部が形成されてな
    るとともに下端はバルブに形成されたステムに取り付け
    られるステム取付部材と、を備えてなることを特徴とす
    るバルブ開閉用ハンドル。
  2. 【請求項2】 前記ハンドル本体内には、上記第1
    の回転力伝達部材を下方に付勢する第1の弾性部材と、
    上記第2の回転力伝達部材を下方に付勢する第2の弾性
    部材とが配設されてなることを特徴とする請求項1記載
    のバルブ開閉用ハンドル。
  3. 【請求項3】 前記ハンドル本体の上部には表示窓
    が形成されてなる蓋体が取り付けられ、上記ハンドル本
    体と上記蓋体との間には、前記伝達解除部材の回動操作
    に連動して回動され上記窓部を介して外部に露出される
    とともにステムの回転操作可能な方向を示す表示板が配
    設されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のバ
    ルブ開閉用ハンドル。
  4. 【請求項4】 前記蓋体には第2の表示窓が形成さ
    れてなり、前記ハンドル本体と上記蓋体との間には、前
    記表示板の回動に連動して回動され上記第2の窓部を介
    して外部に露出されるとともにバルブの開閉状態を示す
    第2の表示板が配設されてなることを特徴とする請求項
    3記載のバルブ開閉用ハンドル。
JP33307994A 1994-12-13 1994-12-13 バルブ開閉用ハンドル Pending JPH08166081A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102563742B1 (ko) * 2022-12-02 2023-08-08 주식회사 에스알티 락킹 확인 기능을 포함한 앵글밸브

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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