JP4102111B2 - 遊技機用制御基板の封止装置 - Google Patents

遊技機用制御基板の封止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4102111B2
JP4102111B2 JP2002162392A JP2002162392A JP4102111B2 JP 4102111 B2 JP4102111 B2 JP 4102111B2 JP 2002162392 A JP2002162392 A JP 2002162392A JP 2002162392 A JP2002162392 A JP 2002162392A JP 4102111 B2 JP4102111 B2 JP 4102111B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side sealing
joined
cover
base
control board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002162392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004008286A (ja
Inventor
八州夫 西原
Original Assignee
山佐株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 山佐株式会社 filed Critical 山佐株式会社
Priority to JP2002162392A priority Critical patent/JP4102111B2/ja
Publication of JP2004008286A publication Critical patent/JP2004008286A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4102111B2 publication Critical patent/JP4102111B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ベースとカバーとに分割され遊技機筐体に固定されるケースに設けられ、遊技機用の制御基板をケース内に収容して封止する遊技機用制御基板の封止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スロットマシンやパチンコ機等の遊技機は、マイクロコンピュータにより制御されるようになっており、このマイクロコンピュータは予め所定パターンのプリント配線が施された制御基板上に、CPUやROM、RAM等のチップ部品が実装されて構成され、この制御基板が、図13に示すような基板ケース100内に収容されて遊技機筐体内の所定位置に配設される。
【0003】
ところで、この基板ケース100は、図13に示すように、透明樹脂製のベース101とカバー102とに分割され、ケース100内に制御基板を収めた後、加締め部103においてベース101とカバー102とを加締めて封止し、この加締め部103を壊さない限りケース100を開けることができない構造になっている。ここで、図13には示されていないホルダが遊技機筐体内部の所定位置に固着され、ケース100のベース101はこのホルダを介して遊技機筐体に固定されている。
【0004】
そして、加締め部103は、図13に示すように、例えばケース100の右側面に設けられた6個の封止部材104〜109を備え、更にこれら各封止部材104〜109は、カバー102の右側面に一体的に形成されたほぼ円筒状を成すカバー側封止部104a〜109aと、ベース101の右側面であって各カバー側封止部104a〜109aそれぞれとの対向位置に一体的に形成されたベース側封止部104b〜109bとを備え、ねじにより各カバー側封止部104a〜109aそれぞれと各ベース側封止部104b〜109bそれぞれとが締結されて封止されるようになっている。但し、図13において、110,111,112はカバー102に形成された透孔から導出されたピンヘッダであり、ケース100内の制御基板に配設されており、外部ケーブルに接続される。
【0005】
このとき、当初内蔵されている正規のROMを取り外して不正な変造ROMが取り付けられることを防止するために、まず1番目の封止部材104の両封止部104a,104bがねじ止めされてケース100が封止され、この封止状態のまま制御基板がケース100ごとパチンコホールに搬送される。更に、パチンコホールにおいて、2番目の両封止部105a,105bがねじ止めされて封止状態のケース100がホルダを介して遊技機筐体に固定される。
【0006】
そして、監督機関が変造ROMを取り締まるために、パチンコホールにおいてチェックする際に、ねじ止めされている1番目及び2番目の封止部材104,105が切断されて封止解除され、チェック終了後に3番目の封止部材106の両封止部106a,106bがねじ止めされ、このような監督機関による変造ROMの取り締まりごとに4番目、5番目の封止部材107,108が順次ねじ止めされて封止され、合計3回の監督機関によるチェックまで許容される構造になっている。
【0007】
尚、制御基板をケース100ごと回収する際に、5番目の封止部材108が切断されてケース100が遊技機筐体から取り外し可能な状態にされると共に、6番目の封止部材109がねじ止めされてケース100が封止状態のまま搬送可能な状態にされ、制御基板がケース100ごと回収される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したような従来の加締め部103は、ねじ止めによって封止するものであるため、ねじ頭に形成されているマイナスドライバの係合溝を、逆動できないような傾斜構造にしてあるものの、円筒状のカバー側封止部104a〜109aに外部から工具を挿入して締結状態のねじを逆動操作して緩めることが可能であり、制御基板に対して何らかの不正行為を施すことができ、いわゆるゴト行為を防止することができないおそれがあった。
【0009】
そこで、本発明は、制御基板を収容するケースの封止部分に対して外部から工具により操作できない構造にし、不正行為を確実に防止できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、ベースとカバーとに分割され遊技機筐体に固定されるケースに設けられ、遊技機用の制御基板を前記ケース内に収容して封止する遊技機用制御基板の封止装置において、前記カバーの側面に形成された複数個の一方側封止部と、前記各一方側封止部それぞれとの対向位置であって少なくとも1個が前記ベースの側面に残りが前記筐体に形成された複数個の他方側封止部と、前記一方側封止部に形成された一方側係止体と、前記他方側封止部の前記一方側係止体と干渉しない位置それぞれに形成された他方側係止体と、前記一方側係止体及び前記他方側係止体がその内側に係止することで前記各一方側封止部及び前記各他方側封止部を接合し前記各一方側係止体及び前記各他方側係止体それぞれを外部からアクセスできないように覆う複数個の接合体とを備え、複数個の前記接合体のうち少なくとも1個が前記制御基板に形成されていることを特徴としている(請求項1)。
【0011】
このような構成によれば、一方側封止部に形成された一方側係止体、及び、他方側封止部に形成された他方側係止体が、接合体の内側に係止され、これにより一方側封止部及び他方側封止部が接合されると共に、両係止体が接合体により外部からアクセスできないように覆われる。
【0012】
そのため、ねじを用いることなくケースを封止することができ、しかも係止状態の両係止体が接合体により外部からはアクセスできない状態になることから、従来のように、工具により両係止体の係止状態が外部から解除されることもなく、不正行為を確実に防止することができる。
【0014】
また、ベースをカバーによって覆う際に、一方側封止部と他方側封止部とを対向させて両係止体を接合体に係止させる位置に容易に位置決めすることができる。更に、制御基板に形成された接合体に一方側係止体と他方側係止体とを係止させることにより、別途準備した接合体を使用する場合に比べ、封止前に接合体を紛失するようなこともなく、封止作業を効率よく円滑に行うことができる。しかも、接合体が、例えば一体成型により制御基板に形成されているため、接合体を切断したときは切断の痕跡が制御基板に残り、その痕跡から不正による切断を容易に発見することができる。
【0015】
また、本発明は、前記接合体が、透孔を有する平板状を成し、前記接合体が前記両封止部間に介挿されて係止状態の前記両係止体を外部からアクセスできないように前記両封止部間の隙間を塞ぐものであることを特徴としている(請求項)。
【0016】
このような構成によれば、各接合体が透孔を有する平板状であり、円形或いは多角形のワッシャ状であるため、接合体を簡単に形成することができ、しかも接合体により両封止部間の隙間を塞ぐことにより、両封止部間の隙間に外部から工具等を挿入することが困難になり、不正行為を確実に防止することができる。
【0017】
また、本発明は、前記接合体が、筒状基部と、この筒状基部の内周中央部に内方に突出して形成された内側フランジとを備え、前記内側フランジに前記一方側係止体及び前記他方側係止体が係止し、前記係止状態の前記両係止体を外部からアクセスできないように前記接合体が前記両封止部の外側を包被するものであることを特徴としている(請求項)。
【0018】
このような構成によれば、接合体により両封止部の外側を包被するため、接合体の内側に外部から工具等を挿入することが困難になり、不正行為を確実に防止することができる。
【0019】
また、本発明は、前記一方側封止部が、切離可能な支持部を介して前記カバーの側面に一体形成され、前記ベース側面の前記他方側封止部が、切離可能な支持部を介して一体形成されていることを特徴としている。
【0020】
このような構成によれば、一方側封止部及び他方側封止部の支持部を切断することで、一方側係止体及び他方側係止体の接合体への係止による封止状態を解除することができる。
【0021】
また、本発明は、前記一方側係止体が、前記一方側封止部に植設された一対の突起と、これら両突起の先端に形成されたフックとを備え、前記他方側係止体が、前記他方側封止部に前記一方側係止体の前記両突起と位相をずらして植設された一対の突起と、これら両突起の先端に形成されたフックとを備えていることを特徴としている。
【0022】
このような構成によれば、一方側係止体及び他方側係止体それぞれが、一対の突起とその先端のフックとを備えるため、簡単な構成により、接合体にフックを係止することで一方側封止部及び他方側封止部を接合することができる。このとき、一方側係止体の両突起と他方側封止部の両突起との位相ずれは、ほぼ90゜に設定するとよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
この発明を遊技機であるスロットマシンに適用した場合における第1実施形態について図1ないし図7を参照して説明する。但し、図1はスロットマシンの正面図、図2はケースの一部の分解斜視図、図3及び図4はそれぞれ異なる一部の側面図、図5ないし図7はそれぞれ異なる一部の断面図である。
【0024】
本実施形態におけるスロットマシンは、例えば図1に示すように構成されている。即ち、図1に示すように、スロットマシン1では、筐体3の前面が前面パネル5により開閉自在に閉塞され、この前面パネル5のほぼ中央高さの位置に操作板7が配設されると共に、この操作板7の上方に正面板9が配設されている。
【0025】
そして、この正面板9には3個のリール窓11が並設され、各リール窓11の内側には左、中、右の各リールが配置され、右端のリール窓11の横には、ゲームの演出用画面を表示する液晶ディスプレイ13が配設されており、各リール窓11からは、各リールの図柄が各々3個ずつ見えるように設定されている。
【0026】
更に、この操作板7には、クレジットされているメダルから投入を行うクレジットメダルボタン15、各リールの回転を開始させるためのスタートレバー17、第1ないし第3ストップボタン19,21,23、及び、メダル投入口25や払出しボタン27が設けられている。また、正面板9には入賞ラインが描かれると共に、入賞ライン中の有効ラインを表示する有効表示ランプ31、ボーナスゲームの状態などを表示する種々の演出表示ランプ33、クレジットメダルの枚数を表示するメダル枚数表示器35が正面板9に配設され、操作板7の下方にはメダル払出口37やメダル受け39が設けられている。
【0027】
ところで、筐体3内部の上側には、CPUやROM、RAM等のチップ部品が実装された制御基板を収容した基板ケースが配設される。図2ないし図4に示すように、この基板ケース41は、透明樹脂製のベース43とカバー45とに分割され、ケース41内に制御基板47が収められた後、右側の加締め部49においてベース43とカバー45とが加締められて封止され、筐体3内部に固着されたホルダ51にベース43が固定され、加締め部49を壊さない限りケース41を開けることができない構造になっている。尚、ベース43及びカバー45の左側には、凹凸の組み合わせから成る係合部及び被係合部が形成され、これら係合部及び被係合部によりベース43及びカバー45の左側が係脱自在に係合されている。
【0028】
この加締め部49は、カバー45の右側面に6個形成された一方側封止部である円筒状のカバー側封止部53a〜53fと、ベース43の右側面であって両端のカバー側封止部53a,53fの対向位置に形成された他方側封止部である2個の円筒状のベース側封止部55a,55fと、ホルダ51のカバー側封止部53b〜53eの対向位置に形成された他方側封止部である4個の円筒状のホルダ側封止部55b〜55eと、一端のカバー側封止部53aとベース側封止部55aとの間に介挿すべく制御基板47の右端に形成されたリング状の接合体57と、残り5個のカバー側封止部53b〜53fそれぞれとホルダ側封止部55b〜55e及びベース側封止部55fそれぞれとの間に介挿すべく設けられるリング状の接合体59とを備えている。これらカバー側封止部53a〜53f、ベース側封止部55a,55f、ホルダ側封止部55b〜55e、及び接合体57,59はほぼ同じ外径に形成されている。
【0029】
図2ないし図4に示すように、各カバー側封止部53a〜53fは、切離可能な支持部61を介してカバー45の右側面に成型加工により一体的に形成され、両ベース側封止部55a,55fもこれらと同様に、切離可能な支持部63を介してベース43の右側面に成型加工により一体的に形成され、接合体57も切離可能な支持部65を介して制御基板47の右端に成型加工により一体的に形成されている。尚、接合体57,59を全て制御基板47に一体的に形成してもよく、こうすると接合体57,59を紛失することもなく、接合体57,59が制御基板47から切離されていれば、切断の痕跡が制御基板47に残るため、その痕跡から不正の有無の発見が容易になる。
【0030】
また、図2ないし図7に示すように、各カバー側封止部53a〜53fには、両ベース側封止部55a,55f及び各ホルダ側封止部55b〜55eとの対向面に、一方側係止体として、一対の突起67が各々植設されると共に、これら両突起67各々の先端には外方向きに鉤状のフック69が形成され、これと同様に、両ベース側封止部55a,55f及び各ホルダ側封止部55b〜55eには、各カバー側封止部53a〜53fとの対向面にカバー側の突起67と90゜ずつ位相をずらして、他方側係止体として、一対の突起71が各々植設されると共に、これら両突起71各々の先端には外方向きに形成されたフック73が形成されている。
【0031】
このとき、突起67が形成されたカバー側封止部53a〜53fの端面であって各々における両突起67間の位置には、接合相手であるベース側封止部55a,55f及びホルダ側封止部55b〜55eのフック73の逃がし用凹部75が形成されると共に、突起71が形成されたベース側封止部55a,55f及びホルダ側封止部55b〜55eの端面であって各々における両突起71間の位置には、接合相手であるカバー側封止部53a〜53fのフック69の逃がし用凹部77が形成されている。
【0032】
また、接合体57は一端のカバー側封止部53aとベース側封止部55aとの間に介挿され、接合体59は残りのカバー側封止部53b〜53fと残りのベース側封止部55f及び各ホルダ側封止部55b〜55eとの間に介挿される。
【0033】
そして、接合体57を例にとって説明すると、図5に示すように、接合体57の透孔内にカバー側封止部53aの両突起67とベース側封止部55aの突起71が互いに反対側から挿入され、カバー側封止部53aのフック69とベース側封止部55aのフック73とが接合体57の内側に係止し、これによりカバー側封止部53aとベース側封止部55aとが接合されてケース41が封止される。
【0034】
こうして、接合体57の内側にカバー側封止部53aのフック69とベース側封止部55aのフック73とが係止した状態では、図5に示すように、接合体57によりカバー側封止部53aとベース側封止部55aとの間の隙間が塞がれ、係止状態の各フック69,73及び各突起67,71は外部からアクセスできず、工具等により外部から各フック69,73の係止を解除することができないようになっている。
【0035】
尚、接合体59によるカバー側封止部53b〜53eとホルダ側封止部55b〜55eとの接合部分、及び接合体59によるカバー側封止部53fとベース側封止部55fとの接合部分も、図6及び図7にそれぞれ示すように、上記した例と同様の構造であって同様に接合がなされる。
【0036】
ところで、従来の場合と同様に、当初内蔵されている制御基板47上の正規のROMを取り外して不正な変造ROMが取り付けられることを防止するために、まず1番目のカバー側封止部53aとベース側封止部55aとが接合体57を介して接合され、これによりケース41が封止され、この封止状態のまま制御基板47がケース41ごとパチンコホールに搬送される。
【0037】
更に、パチンコホールにおいて、2番目のカバー側封止部53bとホルダ側封止部55bとが接合体59を介して接合され、封止状態のケース41がホルダ51を介して筐体3内部の所定位置に固定される。
【0038】
そして、監督機関が変造ROMを取り締まるために、パチンコホールにおいてチェックする際には、封止されている1番目のカバー側封止部53a,ベース側封止部55a及び2番目のカバー側封止部53b,ホルダ側封止部55bが、それらを支持する各支持部61,63,65において切断されて封止解除され、カバー45が開放可能な状態とされ、チェック終了後に3番目のカバー側封止部53c,ホルダ側封止部55cが接合体59を介して接合され、このような監督機関による変造ROMの取り締まりごとに4番目のカバー側封止部53d及びホルダ側封止部55d、5番目のカバー側封止部53e及びホルダ側封止部55eが、順次接合体59を介して接合されてケース41が封止され、合計3回の監督機関によるチェックまで許容される構造が確保されている。
【0039】
尚、制御基板47をケース41ごと回収する際に、ホルダ側封止部55eに接合されている5番目のカバー側封止部53eが、これを支持する支持部61において切断されて封止解除され、ケース41が筐体3内部から取り外し可能な状態にされると共に、6番目のカバー側封止部53f及びベース側封止部55fが接合体59を介して接合されてケース41が再び封止され、ケース41が封止状態のまま搬送可能な状態にされ、制御基板47がケース41ごと回収される。
【0040】
このように、各カバー側封止部53a〜53fに形成された突起67及びフック69、並びに、ベース側封止部55a,55f及びホルダ側封止部55b〜55eに形成された突起71及びフック73が、接合体57,59の内側に係止され、これにより各カバー側封止部53a〜53fとベース側封止部55a,55f及びホルダ側封止部55b〜55eとが接合されると共に、接合体57,59により、各カバー側封止部53a〜53fとベース側封止部55a,55f及びホルダ側封止部55b〜55eとの間の隙間が塞がれ、各フック69,73及び各突起67,71が接合体57,59により外部からアクセスできないように覆われる。
【0041】
従って、第1実施形態によれば、従来のようにねじを用いることなくケース41を封止することができ、しかも係止状態の各フック69,73及び各突起67,71が接合体57,59により覆われて外部からはアクセスできない状態になるため、工具を用いてこれらの係止状態が外部から解除されるおそれもなく、不正行為を確実に防止することができる。
【0042】
また、制御基板47に一体に接合体57を形成したため、ベース43をカバー45によって覆い、カバー側封止部53aとベース側封止部55aとを対向させ、各々の突起67,71を接合体57の透孔に挿入して各々のフック69,73を接合体57に係止させる際に、容易に位置決めすることができ、封止作業の作業能率の向上を図ることができる。しかも、接合体57が制御基板47に一体に形成されているため、接合体57を切断したときは切断の痕跡が制御基板47に残り、その痕跡から不正による切断を容易に発見することができる。このことは、その他の接合体59を制御基板47に一体に形成した場合も同様である。
【0043】
更に、制御基板47に一体形成された接合体57以外の接合体59は、一般のワッシャと同じ構造であることから、寸法が合致することを条件に、これら接合体59として既存のワッシャを使用することも可能であり、非常に安価な構成で済む。
【0044】
また、支持部61,63,65を切断することで、各カバー側封止部53a〜53fそれぞれと、ベース側封止部55a,55f及びホルダ側封止部55b〜55eそれぞれとの接合を解除してケース41の封止状態を容易に解除することができる。
【0045】
なお、上記した第1実施形態において、各カバー側封止部53a〜53f及び両ベース側封止部55a,55fの突起形成面の反対面は開口しているため、これを閉塞する蓋部材をこれら開口部分に嵌着するようにしてもよい。
【0046】
こうすれば、開口部分に外部から工具等を挿入することができなくなり、不正行為をより確実に防止することができる。
【0047】
(第2実施形態)
この発明の第2実施形態について図8ないし図12を参照して説明する。但し、図8はケースの一部の分解斜視図、図9及び図10は一部の接合状態における斜視図及び切欠斜視図、図11及び図12はそれぞれ異なる一部の接合状態における断面図である。尚、本実施形態もスロットマシンに適用した例であって、本実施形態におけるスロットマシンの構成は、図1に示すものと基本的に同じであるため、以下の説明では図1も参照することとし、主として上記した第1実施形態と相違する点について説明する。
【0048】
本実施形態では、制御基板47を収容した基板ケース41を構成するベース43及びカバー45に形成された加締め部49の構成が、上記した第1実施形態と相違している。即ち、図8に示すように、カバー45の右側面に一定間隔で6個の連結片79が成型加工により一体形成されると共に、これら各連結片79に一方側封止部である円盤状のカバー側封止部81a〜81fが成型加工により一体形成されている。
【0049】
また、ベース43の右側面であって両端の連結片79の対向位置に連結片83が成型加工により一体形成され、両連結片83に他方側封止部である円盤状のベース側封止部85a,85fが成型加工により一体形成されている。更に、ホルダ51のカバー側封止部81b〜81eの対向位置に他方側封止部である4個の円盤状のホルダ側封止部85b〜85eが成型加工により一体形成されている。
【0050】
そして、図8ないし図12に示すように、各カバー側封止部81a〜81fには、両ベース側封止部85a,85f及び各ホルダ側封止部85b〜85eとの対向面に、一方側係止体として、一対の突起87が各々植設されると共に、これら両突起87各々の先端には外方向きに鉤状のフック88が形成され、これと同様に、両ベース側封止部85a,85f及び各ホルダ側封止部85b〜85eには、各カバー側封止部81a〜81fとの対向面にカバー側の突起87と90゜ずつ位相をずらして、他方側係止体として、一対の突起90が各々植設されると共に、これら両突起90各々の先端には外方向きに形成されたフック91が形成されている。
【0051】
このとき、突起87が形成されたカバー側封止部81a〜81fの端面であって各々における両突起87間の位置には、接合相手であるベース側封止部85a,85f及びホルダ側封止部85b〜85eのフック91の逃がし用凹部93が形成されると共に、突起90が形成されたベース側封止部85a,85f及びホルダ側封止部85b〜85eの端面であって各々における両突起90間の位置には、接合相手であるカバー側封止部81a〜81fのフック88の逃がし用凹部95が形成されている。
【0052】
更に、図8に示すように、各カバー側封止部81a〜81fと、両ベース側封止部85a,85f及び各ホルダ側封止部85b〜85eとを接合する接合体97が設けられており、特に図10ないし図12に示されるように、接合体97のほぼ円筒状を成す基部の内周中央部には、内方に突出した内側フランジ99が形成されている。このとき、各カバー側封止部81a〜81f、並びに、両ベース側封止部85a,85f及び各ホルダ側封止部85b〜85eは同一径に設定され、接合体97の内径は、各カバー側封止部81a〜81f、並びに、両ベース側封止部85a,85f及び各ホルダ側封止部85b〜85eの外径とほぼ同一若しくは若干大きく設定されている。
【0053】
そして、両端のカバー側封止部81a(または81f)及びベース側封止部85a(または85f)を例にとって説明すると、図9ないし図11に示すように、接合体97の内側にカバー側封止部81a(または81f)及びベース側封止部85a(または85f)が互いに反対側から挿入され、カバー側封止部81a(または81f)のフック88とベース側封止部85a(または85f)のフック91とが接合体97の内側フランジ99に係止し、これによりカバー側封止部81a(または81f)とベース側封止部85a(または85f)とが接合されてケース41が封止される。
【0054】
こうして、接合体97の内側にカバー側封止部81a(または81f)のフック88とベース側封止部85a(または85f)のフック91とが係止した状態では、図9ないし図11に示すように、接合体97によりカバー側封止部81a(または81f)及びベース側封止部85a(または85f)の外側が完全に包被され、係止状態の各フック88,91及び各突起87,90は外部からアクセスできず、工具等により外部から各フック88,91の係止を解除することができないようになっている。
【0055】
尚、接合体97によるカバー側封止部81b〜81eとホルダ側封止部85b〜85eとの接合部分も、図12に示すように、上記した例と同様に接合がなされる。
【0056】
従って、第2実施形態によれば、接合体97により接合されるカバー側封止部81a〜81fそれぞれと、ベース側封止部85a,85f及びホルダ側封止部85b〜85eそれぞれとの外側が完全に包被されるため、接合体97の内側に外部から工具等を挿入することが困難になり、不正行為を確実に防止することができる。
【0057】
また、第1実施形態と比較して、接合体97は1種類で済み、制御基板47に接合体を一体形成する必要がないと言う利点がある。
【0058】
なお、上記した各実施形態では、本発明をスロットマシンに適用した場合について説明したが、パチンコ機といった他の遊技機にも本発明を適用することができ、その場合にも上記した各実施形態と同等の効果を得ることができる。
【0059】
また、上記した第1実施形態では、各カバー側封止部53a〜53f、並びに、両ベース側封止部55a,55f及び各ホルダ側封止部55b〜55eを円筒状とし、接合体57,59をリング状として説明し、上記した第2実施形態では、各カバー側封止部81a〜81f、並びに、両ベース側封止部85a,85f及び各ホルダ側封止部85b〜85eを円盤状とし、接合体97をほぼ円筒状として説明したが、各封止部の外観は、例えば正面から見て多角形を成す筒状や平板状であってもよく、接合体の外観も例えば正面から見て多角形を成す平板状であっても構わない。
【0060】
更に、上記した各実施形態では、係止体を突起とフックの組み合わせ構造とした例を挙げて説明したが、係止体はこれら突起及びフックに限定されるものでないのは言うまでもない。
【0061】
また、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0062】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、一方側封止部に形成された一方側係止体、及び、他方側封止部に形成された他方側係止体が、接合体の内側に係止され、これにより一方側封止部及び他方側封止部が接合されると共に、両係止体が接合体により外部からアクセスできないように覆われるため、ねじを用いることなくケースを封止することができ、しかも係止状態の両係止体が接合体により外部からはアクセスできない状態になることから、従来のように、工具により両係止体の係止状態が外部から解除されることもなく、不正行為を確実に防止することが可能になる。
【0063】
また、ベースをカバーによって覆う際に、一方側封止部と他方側封止部とを対向させて両係止体を接合体に係止させる位置に容易に位置決めすることが可能になる。
【0064】
更に、制御基板に形成された接合体に一方側係止体と他方側係止体とを係止させることにより、別途準備した接合体を使用する場合に比べ、封止前に接合体を紛失するようなこともなく、封止作業を効率よく円滑に行うことが可能になる。しかも、接合体が制御基板に形成されているため、接合体を切断したときは切断の痕跡が制御基板に残り、その痕跡から不正による切断を容易に発見することが可能になる。
【0065】
また、請求項に記載の発明によれば、各接合体が透孔を有する平板状であり、円形或いは多角形のワッシャ状であるため、接合体を簡単に形成することができ、しかも接合体により両封止部間の隙間を塞ぐことにより、両封止部間の隙間に外部から工具等を挿入することが困難になり、不正行為を確実に防止することが可能になる。
【0066】
また、請求項に記載の発明によれば、接合体により両封止部の外側を包被するため、接合体の内側に外部から工具等を挿入することが困難になり、不正行為を確実に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態におけるスロットマシンの正面図である。
【図2】この発明の第1実施形態におけるケースの一部の分解斜視図である。
【図3】この発明の第1実施形態における一部の側面図である。
【図4】この発明の第1実施形態における異なる一部の側面図である。
【図5】この発明の第1実施形態における一部の断面図である。
【図6】この発明の第1実施形態における他の一部の断面図である。
【図7】この発明の第1実施形態における異なる一部の断面図である。
【図8】この発明の第2実施形態におけるケースの一部の分解斜視図である。
【図9】この発明の第2実施形態における一部の接合状態における斜視図である。
【図10】この発明の第2実施形態における一部の接合状態における切欠斜視図である。
【図11】この発明の第2実施形態における一部の接合状態における断面図である。
【図12】この発明の第2実施形態における他の一部の接合状態における断面図である。
【図13】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン(遊技機)
3 筐体(遊技機筐体)
41 基板ケース
43 ベース
45 カバー
47 制御基板
53a〜53f,81a〜81f カバー側封止部(一方側封止部)
55a,55f,85a,85f ベース側封止部(他方側封止部)
55b〜55e,85b〜85e ホルダ側封止部(他方側封止部)
57,59 接合体
67,87 突起(一方側係止体)
69,88 フック(一方側係止体)
71,90 突起(他方側係止体)
73,91 フック(他方側係止体)
97 接合体
99 内側フランジ

Claims (3)

  1. ベースとカバーとに分割され遊技機筐体に固定されるケースに設けられ、遊技機用の制御基板を前記ケース内に収容して封止する遊技機用制御基板の封止装置において、
    記カバーの側面に形成された複数個の一方側封止部と、
    前記各一方側封止部それぞれとの対向位置であって少なくとも1個が前記ベースの側面に残りが前記筐体に形成された複数個の他方側封止部と、
    前記一方側封止部に形成された一方側係止体と、
    前記他方側封止部の前記一方側係止体と干渉しない位置それぞれに形成された他方側係止体と、
    前記一方側係止体及び前記他方側係止体がその内側に係止することで前記各一方側封止部及び前記各他方側封止部を接合し前記各一方側係止体及び前記各他方側係止体それぞれを外部からアクセスできないように覆う複数個の接合体とを備え
    複数個の前記接合体のうち少なくとも1個が前記制御基板に形成されていることを特徴とする遊技機用制御基板の封止装置。
  2. 前記接合体が、透孔を有する平板状を成し、前記接合体が前記両封止部間に介挿されて係止状態の前記両係止体を外部からアクセスできないように前記両封止部間の隙間を塞ぐものであることを特徴とする請求項に記載の遊技機用制御基板の封止装置。
  3. 前記接合体が、筒状基部と、この筒状基部の内周中央部に内方に突出して形成された内側フランジとを備え、
    前記内側フランジに前記一方側係止体及び前記他方側係止体が係止し、前記係止状態の前記両係止体を外部からアクセスできないように前記接合体が前記両封止部の外側を包被するものである
    ことを特徴とする請求項に記載の遊技機用制御基板の封止装置。
JP2002162392A 2002-06-04 2002-06-04 遊技機用制御基板の封止装置 Expired - Lifetime JP4102111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002162392A JP4102111B2 (ja) 2002-06-04 2002-06-04 遊技機用制御基板の封止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002162392A JP4102111B2 (ja) 2002-06-04 2002-06-04 遊技機用制御基板の封止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004008286A JP2004008286A (ja) 2004-01-15
JP4102111B2 true JP4102111B2 (ja) 2008-06-18

Family

ID=30431140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002162392A Expired - Lifetime JP4102111B2 (ja) 2002-06-04 2002-06-04 遊技機用制御基板の封止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4102111B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4691884B2 (ja) * 2004-02-06 2011-06-01 株式会社三洋物産 遊技機
JP4506194B2 (ja) * 2004-02-19 2010-07-21 株式会社三洋物産 遊技機
JP5272553B2 (ja) * 2008-07-17 2013-08-28 株式会社竹屋 基板ケース、基板ケースの封止構造、及び遊技機
JP6399050B2 (ja) * 2016-07-20 2018-10-03 株式会社三洋物産 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004008286A (ja) 2004-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4081410B2 (ja) 遊技機用制御基板ケースの封印装置
JP4125546B2 (ja) 基板ケースの不正開放防止機構
JP2000116912A5 (ja)
JP2008055022A (ja) 遊技機用基板ケース及び遊技機
JP2000116912A (ja) パチンコ機の基板ケース
JP4102111B2 (ja) 遊技機用制御基板の封止装置
JP2008080178A (ja) 遊技機用基板ボックス封印具
JP2001095974A (ja) 遊技機用基板ケースおよび取付構造
JP2000189633A (ja) 遊技機用基板ボックス
JP4042183B2 (ja) 遊技機
JP4136511B2 (ja) 遊技機用制御基板ケースの封印装置
JP2004049500A (ja) 遊技機用制御基板ケースの封印装置
JP4453133B2 (ja) 遊技機
JP4165299B2 (ja) 遊技機
JP2000350844A (ja) 遊技機の基板ボックスの取付構造
JP3915214B2 (ja) 遊技機
JP2009160473A (ja) 遊技機用基板ボックス
JP4100427B2 (ja) 遊技機
JP3915590B2 (ja) 遊技機
JP2004008580A (ja) 遊技機用制御基板ケースの封印装置
JP4042788B2 (ja) 遊技機
JP2000185156A (ja) 遊技機用基板ボックス
JP3868665B2 (ja) 遊技機の基板ボックスの取付構造
JP4042789B2 (ja) 遊技機
JP2001259201A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080321

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250