JPH08164829A - ブレーキペダルに於ける足先誘導装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の運転中、足先をアクセルペダルから
ブレーキペダルに移動する時、誤って靴底をブレーキペ
ダルに引っかけ狼狽する場合がある。こうした時にはブ
レーキを踏む時期に遅れを来し、不覚な事故を誘発す
る。本発明はこのような災害を未然に防止する。 【構成】 ブレーキペダル上に於けるアクセルペダル側
の側面に金属等からなる誘導板を設け、足先をアクセル
側からブレーキ側に移動する時の安全誘導を図るように
した足先誘導装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車のレーキペダル
に於ける足先誘導装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来に於けるブレーキペダルの構造は図
１及び図２上より誘導板２及び誘導板取り付け金具３を
除去した形状となっていた。従って足先をアクセルペダ
ルからブレーキペダルに移動する時、位置を誤算し、と
もすれば靴底をブレーキペダルの踏み板カバーに引っか
けて狼狽する場合が発生していた。その為にブレーキを
踏む時期に遅れを来し、不覚の事故を誘発する危険性が
あった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した如
き靴底をブレーキペダルの踏み板カバーに引っかけて狼
狽するような危険性を改善し、絶対的に安全な足運びの
できる足先誘導装置を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明に於ては、ブレー
キペダルの踏み板カバーの右側面（アクセル側の側面）
に金属板等からなる誘導板を設け、足先の移動時に於い
て靴底を滑らせながら、触覚によって足先の位置を感知
しつつ、その上を移動させるようにしたものである。

【０００５】

【作用】自動車を運転する場合、目は前方に向けられて
おり、足下の動作は専ら記憶的感覚に頼っている。従っ
てアクセルペダルとブレーキペダルの間に存在する空間
的谷間と段差は運転上の大きな不安要素となっている。
本発明はこれを解消するために発明したものである。即
ちブレーキペダルのアクセルペダル側に上記した誘導板
を設け、これを架け橋として足先をスムースにブレーキ
ペダル上へと誘導するようにしたものである。

【０００６】

【実施例】さて第一の実施例として図１及び図２に示す
如く誘導板２は取り付け金具によってブレーキペダルの
アーム９に固定される。次にブレーキを踏もうとする
時、仮想線で表示する靴の位置はアクセルペダル４を踏
んだ位置５’からブレーキペダル１’を踏んだ位置５へ
と、踵を床上で転らせながら矢印１１の如く移動する。
この場合、従来の如く誘導板２が設けられていない時
は、ときたま靴底の角をブレーキペダル１’の踏み板カ
バー１に引っかけて狼狽する事態が発生する。然し本発
明の如く誘導板２を設けてあれば、靴はその上面を滑り
ながらブレーキペダル１’の踏み板カバー１の上面へと
無事に誘導されることとなる。次に第二の実施例とし
て、図３及び図４に示す如くブレーキペダル６’の踏み
板カバー６の右側面下には一体に誘導板７を設けてあ
り、且つその上面には滑り板８を被せて靴底が滑り易く
してある。従って今、足先をアクセルペダル４’からブ
レーキペダル６’に移動しようとする時、滑り板８の誘
導によって靴底と足先はスムースに誘導され、ブレーキ
操作は極めて安全且つ確実なものとなる。１２は床板を
示す。

【０００７】

【発明の効果】自動車の運転中、ブレーキを踏もうとし
て誤って足先をブレーキペダルの踏み板に引っかけたと
する。こうした場合、先ず足先を元に戻し、改めて足先
を持ち上げながらブレーキペダル上へと移動し、しかる
後にブレーキを踏むことになる。実はこの間において
も、車は秒速２乃至２０メーター程度の速度で進行して
いる訳であり、事故の発生は足先の入れ替えに要した時
間に関連するとも言える。本発明はこのような不測の事
故を防止するために発明されたものである。即ち本発明
はブレーキペダルの踏み板カバーに誘導板を設け、これ
によって足先の引っかかりを解消し、安心してブレーキ
操作が行えるようにしたものである。上記の如き効果に
よって、本発明は自動車の安全運転に大きく寄与したも
のと言える。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は第一の実施例を示す平面図。

【図２】図２は図１のＡ−Ａ’線の拡大断面図。

【図３】図３は第二の実施例のブレーキペダルの平面
図。

【図４】図４は図３のＢ−Ｂ’線の断面図。

【符号の説明】

１ ブレーキペダルの踏み板カバー １’ ブレーキペダルの踏み板 ２ 誘導板 ２’ ビスネジ ３ 誘導板取り付け金具 ３’ セットボールト ４ アクセルペダルのゴムカバー ４’ アクセルペダル ５ 靴のブレーキペダル上に於ける位置 ５’ 靴のアクセルペダル上に於ける位置 ６ ブレーキペダルの踏み板カバー ６’ ブレーキペダルの踏み板 ７ 誘導板 ８ 滑り板 ８’ 滑り板上の折り曲げ部 ９ ブレーキペダルのアーム １０ アクセルペダルのアーム １１ 靴と足先の移動を示す矢印 １２ 床板

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ブレーキペダル上に於けるアクセルペダ
   ル側の側面に誘導板を設け、足先をアクセル側からブレ
   ーキ側に移動するときの安全誘導を図るようにした足先
   誘導装置。
2. 【請求項２】 ブレーキペダルに於ける踏み板カバーの
   アクセル側の側面に、同一部材からなる誘導板を設け、
   且つこの誘導板の上面には金属板を被せて靴底を滑り易
   くし、足先をアクセル側からブレーキペダル上に移動す
   る際の、安全誘導を図った請求項１記載の足先誘導装
   置。
3. 【請求項３】 請求項１及び請求項２に記載した誘導板
   の形状に関しては、主目的を果たすために機械技術者の
   常識として考えられるすべての形状範囲に及ぶものとす
   る。