JPH08164761A - トランスファ装置のボディマウント構造 - Google Patents

トランスファ装置のボディマウント構造

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JPH08164761A
JPH08164761A JP30734594A JP30734594A JPH08164761A JP H08164761 A JPH08164761 A JP H08164761A JP 30734594 A JP30734594 A JP 30734594A JP 30734594 A JP30734594 A JP 30734594A JP H08164761 A JPH08164761 A JP H08164761A
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transfer
vehicle
bracket
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JP30734594A
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Shigeki Harada
重貴 原田
Yoshiaki Akimoto
恵明 秋元
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、トランスファ装置のロール方向、ピ
ッチ方向、ヨー方向という各方向の防振に適したトラン
スファ装置のボディマウント構造を提供する。 【構成】本発明は、トランスファ装置11の本体部11
aを挟んで両側にある一対のサイドフレーム3,3間
に、一方から本体部を経て他方へ掛け渡され、かつ出力
軸15a,15b側からサイドフレームに向かう端部
を、本体部の重心位置を挟んで前後に並ぶ2本のクロス
メンバー部分23a,23aとし、入力軸14側からサ
イドフレームに向かう端部を、重心位置を略延長した1
本のクロスメンバー部分23bとしたY形クロスメンバ
ー23を設け、この2股部分に本体部を弾性支持でマウ
ントさせ、各クロスメンバ−端を各サイドフレームに弾
性支持させて、トランスファ装置で発生するロール方
向,ピッチ方向,ヨー方向といった各方向の力に対する
ねじり剛性を得て、高い防振効果をもたらすようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンからの動力を
前後に分けて車両の前後輪に伝えるトランスファ装置の
ボディマウント構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前後4輪を駆動輪とした4輪駆動車(車
両)の駆動系には、フロント側にエンジンと共にトラン
スミッションを搭載し、このトランスミッションからの
出力をトランスファ装置を用いて前後両側から出力させ
て、フロント側に据付けたデファレンシャルギヤ,リア
側に据付けたデファレンシャルギヤに動力を伝えること
が行われている。
【0003】このような4輪駆動車の駆動系には、図6
および図7に示されるようにトランスファ装置aがトラ
ンスミッションbと一体でなく、トランスミッションb
から分離させて、車体前後方向中央に独立して据付けた
構造を採用したものがある。
【0004】この駆動系は、トランスミッションbから
出力されるエンジンcの動力を、入力側のプロペラシャ
フトdを通じて、トランスファ装置aの入力軸mへ入力
させる。そして、この入力をトランスファ装置aで車体
前後方向に分けて、前後2つの出力軸n,nから出力
し、車体前後方向に延びる出力側のプロペラシャフト
e,eを通じて、フロント側およびリア側のデファレン
シャルギヤf,gへ伝達させるものである。
【0005】なお、図7中、vはトランスファ装置aの
入力ギヤ、wは同じく中間ギヤ、xは同じく出力ギヤを
示す。ところで、トランスファ装置aは、エンジンcか
ら動力が入力される上、前後輪h,iからは駆動反力を
受けるために振動をしやすい。
【0006】そこで、独立したトランスファ装置aで
は、別途、専用のボディマウント構造を採用して、振動
をボディに入力するのを抑制することが行われている。
従来、このようなトランスファ装置aのボディマウント
構造には、図6および図7に示されるようにトランスフ
ァ装置aを構成する本体部kに、入力軸m側を1点、入
力軸mからオフセットした出力軸n側を2点とした計3
点のマウント部oを設け、またトランスファ装置aを挟
んで車幅方向に並行に配置されているシャーシフレーム
qのサイドフレ−ムpの各部に、それぞれマウント部o
にむかっ張り出る3つのブラケットrを設け、これら各
ブラケットrに弾性部材sを介して、各マウント部oを
弾性支持させる構造が用いられた。そして、この弾性支
持構造に、シャーシフレームqとボディt(図7にのみ
図示)とを弾性部材uを介して弾性的に結合する構造を
併用して防振構造としていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トランスフ
ァ装置aには、入力する力の他、前後輪h,iからの反
力が加わるので、車両の走行に伴い、ロール方向、ピッ
チ方向、ヨー方向といった各種方向の振動が発生する。
【0008】ところが、トランスファ装置aの各部をサ
イドフレームpから張り出るように設けたブラケットr
を用いてマウントさせる構造は、弾性部材s,uによる
振動吸収性能が主であるためには、ロール方向、ピッチ
方向、ヨー方向といった各種方向の振動を総合的に吸収
するのには難しい。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、トランスファ装置のロー
ル方向、ピッチ方向、ヨー方向といった各種方向の防振
に適したトランスファ装置のボディマウント構造を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記目的を達成するために、車体の幅方向に並列に
配設され車両前後方向に延びたボディメンバに、両端を
弾性支持させてクロスメンバを設け、このクロスメンバ
にトランスファ本体を弾性支持する第1・2支持装置を
設けたことにある。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1のクロ
スメンバを、トランスファ本体の下方に延びたクロスメ
ンバとしたことにある。請求項3に記載の発明は、請求
項1のクロスメンバを、二股に分かれた先端部と1本の
基部からなるY字状に形成したクロスメンバとしたこと
にある。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3の第1
支持装置を、トランスファ本体に固定された第1ブラケ
ットと同第1ブラケットの両端を両先端部に弾性的に支
持する第1支持体から構成し、第2支持装置を、トラン
スファ本体に固定された第2ブラケットと同第2ブラケ
ットの先端を基部に弾性的に支持する第2支持体から構
成したことにある。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項4のトラ
ンスファ本体の車両前後のデファレンシャルギヤに連結
する出力部を第1ブラケット側に設け、入力部をトラン
スミッションに接続される入力部に設けたことにある。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明によると、1つのクロス
メンバーを利用して、ロール方向,ピッチ方向,ヨー方
向といった各方向に対する高い剛性が得られる。これに
より、クロスメンバーは、トランスファ本体のロール方
向,ピッチ方向,ヨー方向といった各方向の防振性に多
大に寄与し、クロスメンバーの弾性支持,トランスファ
本体の弾性支持と合わせて、高い防振効果が得られる。
【0015】請求項2に記載の発明によると、クロスメ
ンバーによってトランスファ本体を外的から守れるよう
になる。請求項3に記載の発明によると、簡単なY字状
のクロスメンバーながら、トランスファ装置で発生する
ロール方向,ピッチ方向,ヨー方向といった各方向の力
に対する高い剛性が得られる。
【0016】請求項4に記載の発明によると、トランス
ファ本体は簡単な構造によって、弾性支持される。請求
項5に記載の発明によると、大きな力が加わるトランス
ファ本体の出力部は二股のクロスメンバー部分によって
支えられ、それよりも小さいな力が加わるトランスファ
本体の入力部は1本のクロスメンバー部分によって支え
られ、加わる力に応じてトランスファ本体は効果的に支
持される。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図5に示す一実施
例にもとづいて説明する。図1は本発明を適用した乗用
車(車両)を示し、図中1は車体フレ−ムである。車体
フレーム1は、例えば箱形のボディ2aの下面に例えば
ボディフレ−ム2bとなる車体前後方向に延びるメンバ
ー,車幅方向に延びるメンバーを用いてモノコック化し
たボディ構造から構成してある。なお、本実施例には、
主なるメンバーとして車体前端から車体後端への全体に
渡って延びる一対のサイドフレーム3,3だけを示した
ボディ構造が示してある。
【0018】この車体フレーム1のエンジンル−ム4を
構成するフロント側のフレーム間には、トランスミッシ
ョン5が後部に装着された走行用のエンジン6が車体前
後方向中央に搭載されている。なお、トランスミッショ
ン5は車体フレ−ム1の中央に向けて配置してある。
【0019】この車体フレーム1のフロント側の下部に
は、エンジン6から車幅方向片側にオフセットした位置
にフロントデファレンシャルギヤ7が据付けられてい
る。このフロントデファレンシャルギヤ7からは、回転
軸7aが車幅方向両側へ導出している。これら回転軸7
aは、ステアリング機構(図示しない)で左右に操舵可
能な前輪8(操舵輪)に結合されていて、前輪8へ駆動
力を導けるようにしてある。
【0020】また車体フレーム1のリア側の下部には、
例えばフロントデファレンシャルギヤ7と同じくオフセ
ットした位置にリアデファレンシャルギヤ9が据付けら
れている。このリアデファレンシャルギヤ9からは、後
輪10につながる回転軸10aが導出していて、後輪1
0へ駆動力を導けるようにしてある。
【0021】一方、車体フレーム1の下面には、フロン
トデファレンシャルギヤ6とリアデファレンシャルギヤ
8との中間に位置して、トランスファ装置11(トラン
スミッション5から独立している)が配置されている。
【0022】トランスファ装置11の本体部11aは、
図2ないし図4に示されるよう例えば車幅方向に延びて
箱形に形成されたケース12を有している。このケース
12のトランスミッション5側に向く前部分には、入力
軸13(入力部)が回転自在に設けてある。この入力軸
13は、入力側のプロペラシャフト14を介して、トラ
ンスミッション5の出力部に接続されていて、トランス
ミッション5から出力されるエンジン6からの出力を受
けるようにしてある。
【0023】この入力軸13からフロント・リアデファ
レンシャルギヤ7,9側へオフセットした車体前後方向
の両側部分には、それぞれ車体前側と車体後側とに向く
前後2つの出力軸15a,15b(出力部)が回転自在
に設けてある。
【0024】ここで、入力軸13とこれら出力軸15
a,15bとは、ケ−ス12内に収容された入力ギヤ1
6,中間ギヤ17,出力ギヤ18(いずれも図3のみに
図示)を介し、接続されていて、入力軸13から入力さ
れた動力を前後2つの出力軸15a,15bに出力する
ようにしてある。
【0025】これら出力軸15a,15bが、フロント
側へ延びる出力側のプロペラシャフト19a、リア側へ
延びる出力側のプロペラシャフト19bを介して、それ
ぞれフロントデファレンシャルギヤ7,リアデファレン
シャルギヤ9の入力部に接続され、トランスファ装置1
1を通じて、エンジン6からの動力をそれぞれ前輪8,
後輪10に伝えるようにしてある。なお、トランスファ
装置11には、上方へ突き出ている操作レバー20の操
作で、Hi,Loといった入力回転に対する出力回転の
比を変える変速機構(図示しない)が収容されていて、
トランスミッション5だけでなく、トランスファ装置1
1からも変速できるようにしてある。
【0026】こうしたトランスファ装置11が高い防振
性能をもたらすボディマウント構造で、車体フレーム1
の下面にマウントさせてある。このボディマウント構造
が図4および図5に示されている。
【0027】このボディマウント構造について説明すれ
ば、21はトランスファ装置11の本体部各部に同トラ
ンスファ装置11の挙動にもとづき定めて設けた複数の
ブラケットである。
【0028】すなわち、トランスファ装置11は、入力
軸13からはエンジン6の動力が入り、出力軸15a,
15bからはそれより大きな前後輪8,10からの反力
を受けて、重心位置を支点として各種の方向に変位しよ
うとする。
【0029】そこで、不具合を与えずに効果的にトラン
スファ装置11をマウントさせるために、本体部11a
(ケース12)の入力軸側の側部のうち、トランスファ
装置11の重心位置を略延長した部位には同方向に張り
出るくの字形状のブラケット21を据付けてあり、同ブ
ラケット21の端部に取付孔21aを設けている。
【0030】また同じく本体部11a(ケース12)の
出力軸側の側部には、トランスファ装置11の重心位置
を挟む、車体前後方向両側に端部が張り出る略アングル
形状のブラケット22を据付けてあり、同ブラケット2
2の両端部にそれぞれ取付孔22aを設けている。
【0031】23は、トランスファ装置11をマウント
するクロスメンバーである。クロスメンバー23は、本
体部11aの入力軸側と隣合うサイドフレーム3の部位
から、本体部11aを経て、本体部11aの出力軸側と
隣合うサイドフレーム3の部位に至る全長を有してい
る。
【0032】クロスメンバー23は、出力軸側から張り
出る端部(先端部)が、二股に分かれてトランスファ装
置11の本体部11aの重心位置を挟んで前後に並ぶ2
本のクロスメンバー部分23a,23aよりなり、入力
軸側から張り出る端部(基部)が、本体部11aの重心
位置を略延長した1本のクロスメンバー部分23bより
なる略Y形(Y字状)をなしている。なお、本実施例は
クロスメンバー部分23a,23aは、例えば各出力軸
15a,15bの先端部に対応した間隔で張り出してい
る。
【0033】クロスメンバー23には、例えば板金部材
を組み合わせて各部断面を箱形閉断面にした構造が採用
され、この構造によってY形のクロスメンバー23に所
定の剛性をもたらしている。
【0034】さらにクロスメンバー部分23a,23a
の根元側、すなわち分岐部分側は、下方へ凹陥してい
て、同部分にトランスファー装置11の本体部11aを
配置させている。
【0035】そして、この本体部11に着いているブラ
ケット22の端部が、弾性部材24(第1支持体)を介
して、同端部の取付孔22aと対向するクロスメンバー
部分23bの根元部分にボルト25で固定され(第1支
持装置)、同じくブラケット21の各端部が、それぞれ
弾性部材26(第2支持体)を介して、同端部の取付孔
22aと対向する各クロスメンバー部分23a,23a
の先端側にボルト27で固定してある(第2支持装
置)。これによって、簡単な構造で、トランスファー装
置11の本体部11aをY形のクロスメンバー23の2
股部分に弾性支持させている。またクロスメンバー23
が本体部11aの下方に延びていることで、外的にも保
護している。
【0036】またクロスメンバー部分23a,23aの
先端部には、それぞれ据付座28(第1支持部に相当)
が形成されている。これら各据付座28は、弾性部材2
9を介して、出力軸側と隣合うサイドフレーム3の下面
にそれぞれボルト30で固定される。
【0037】さらにクロスメンバー部分23bの先端部
にも据付座31(第2支持部に相当)が形成されてい
る。この据付座31も、クロスメンバー部分23a,2
3aのときと同様、弾性部材32を介して、入力軸側と
隣合うサイドフレーム3の下面にボルト33で固定さ
れ、クロスメンバー23を車体フレーム1の下面に弾性
支持させている。
【0038】こうしたトランスファ装置11の重心位置
から周囲に張り出るクロスメンバー23によって、トラ
ンスファ装置11のロール方向α,ピッチ方向β,ヨー
方向γ(図中1に記載)といった各方向に対する高いね
じり剛性を得られるようにしてある。
【0039】しかして、同構造の作用について説明すれ
ば、エンジン6から発生する動力は、トランスミッショ
ン5、入力側のプロペラシャフト14を経て、トランス
ファ装置11の入力軸13へ入力される。
【0040】この動力が、トランスファ装置11におい
て、前後2方向に分けられる。すなわち、入力された動
力は、入力ギヤ16,中間ギヤ17、出力ギヤ18を経
て、前後2つの出力軸15a,15bから出力される。
【0041】そして、本体前側に在る出力軸15aから
の出力は、フロント側のプロペラシャフト19aを経
て、フロントデファレンシャルギヤ7から前輪8へ伝達
されていく。
【0042】また本体後側に在る出力軸15bからの出
力は、リア側のプロペラシャフト19bを経て、リアデ
ファレンシャルギヤ9から後輪10へ伝達されていく。
これにより、車両は、前・後4輪を駆動輪として走行す
る。
【0043】こうした走行中、トランスファ装置11に
は、エンジン6からの入力,前・後輪8,10から加わ
る反力といった力を受けて、ロール方向,ピッチ方向,
ヨー方向といった各方向で振動が起きる挙動が生じよう
とする。
【0044】ここで、トランスファ装置11をマウント
しているクロスメンバー23は、本体部11aを経てサ
イドフレーム3,3に掛け渡されるメンバーで構成して
あり、同メンバーの大きな反力を受ける出力軸側を、重
心部分から離れた同重心部分を前後から挟む地点で支
え、それに比べて小さな反力ですむ入力軸側を同重心部
分から離れた地点で支える構造である。
【0045】このことは、ロール方向αの挙動、ピッチ
方向βの挙動、ヨー方向γの挙動にいずれに対しても、
車幅方向に張り出したメンバー部分を含めクロスメンバ
−全体が、それら挙動を抑える高い曲げ剛性,高いねじ
り剛性となって作用する。
【0046】したがって、クロスメンバー11は、トラ
ンスファ装置11で生じようとするるロール方向,ピッ
チ方向,ヨー方向の振動を総合的に抑制することにな
る。しかも、本体部11a、クロスメンバー11は、い
ずれも弾性支持されて、車体フレーム1へ伝わる振動を
弾性部材24,26で吸収している。
【0047】それ故、クロスメンバー11の採用によ
り、トランスファ装置11の弾性支持,クロスメンバー
11と合わせて、総合的にロール方向,ピッチ方向,ヨ
ー方向といった各方向の振動を防振することができる。
【0048】この結果、高い防振効果をもたらし、車体
フレーム1への振動の入力を低減させることができる。
しかも、大きな力が加わる出力軸側のメンバ−端は重心
位置を挟む前後複数の点で支持され、小さな力が加わる
入力軸側のメンバー端は1点で支持されているので、ト
ランスファ装置11の動きを効果的に抑制できるという
利点もある。
【0049】そのうえ、本体部11aの重心位置を挟ん
で前後に並ぶ2本のクロスメンバー部分23a,23a
と、同じく重心位置を略延長した1本のクロスメンバー
部分23bとで形成した略Y形のクロスメンバー23を
採用すると、単純な構造ながら、トランスファ装置11
で発生するロール方向α,ピッチ方向β,ヨー方向γと
いった各方向の力に対する剛性(曲げ、ねじり剛性な
ど)を有効的に得ることができる。
【0050】しかも、Y形のクロスメンバー23は、軽
量で、かつ製作が容易なので、ボディマウント構造は軽
量ですみ、かつ安価ですむ。なお、一実施例では、多く
の利点をもたらすのでY形のクロスメンバー23を採用
したが、これに限らず、他の形状、例えばH形のクロス
メンバ−を採用してもよい(この場合、クロスメンバ−
には、本体部11aの重心位置の前後両側を通ってサイ
ドフレーム間に跨がる2本のクロスメンバ−部分を有
し、これらクロスメンバー部分間にブラケット22を受
けるサイドメンバー部分を掛け渡して、略H形としたア
ーム構造が考えられる)。
【0051】また一実施例では、クロスメンバ−を用い
て、モノコック構造の車体にトランスファ装置をマウン
トさせたが、これに限らず、モノコック構造でない車
体、すなわちシャーシフレームにボディを設けるように
した車体にも、クロスメンバ−を用いて、トランスファ
装置をマウントさせてもよい。この場合、シャーシフレ
ームを構成する一対のサイドフレーム(車体前後方向に
延びるメンバー)間に、上記した一実施例と同様、Y形
のクロスメンバーを用いて、トランスファ装置の本体部
をマウントさせればよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、1つのクロスメンバーで、トランスファ本
体のロール方向,ピッチ方向,ヨー方向といった各方向
の動きに対して総合的に作用する剛性(曲げ,ねじり剛
性など)を得ることができる。
【0053】これにより、トランスファ本体の弾性支
持,クロスメンバーの弾性支持と合わせて、高い防振効
果を得ることができる。この結果、トランスファ装置の
ロール方向、ピッチ方向、ヨー方向といった各種方向の
防振に適したボディマウント構造を提供できる。
【0054】請求項2に記載の発明によれば、クロスメ
ンバーによってトランスファ本体を外的から守れるよう
になる。請求項3に記載の発明によれば、構造が簡単な
Y字状のクロスメンバーながら、トランスファ装置で発
生するロール方向,ピッチ方向,ヨー方向といった各方
向の力に応じた剛性が得られるようになり、簡単なメン
バー構造で高い防振性能をもたらすことができる。
【0055】請求項4に記載の発明によれば、3点での
トランスファ本体の弾性支持によって、一層、高い防振
効果が得られる。請求項5に記載の発明によれば、加わ
る力に応じてトランスファ本体を効果的に支持させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のボディマウント構造を搭載
した4輪駆動車を示す斜視図。
【図2】図1中のL矢視方向から見たトランスファ装置
回りの平面図。
【図3】図1中のM矢視方向から見たトランスファ装置
回りの正面図。
【図4】同トランスファ装置のボディマウント構造を詳
細に示す斜視図。
【図5】同ボディマウント構造を説明するための分解斜
視図。
【図6】(a)は、従来の独立したトランスファ装置を
用いて動力を前後に分ける4輪駆動車の動力伝達系を示
す平面図。(b)は、同じく側面図。
【図7】図6中、A−A線に沿うトランスファ装置回り
を示す断面図。
【符号の説明】
1…車体フレーム(車体) 3…サイドフレーム(メン
バー) 5…トランスミッション 6…エンジン 7…フロントデファレンシャルギヤ 8…前
輪 9…リアデファレンシャルギヤ 10…後
輪 11…トランスファ装置 13…入力軸 15a,
15b…出力軸 20…操作レバー 21,22…ブラケット 23…
クロスメンバー 24,26,29,32…弾性部材 28…
据付座 31…据付座。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の幅方向に並列に設けられ車両前後
    方向に延びたボディメンバ、同両ボディメンバに両端を
    弾性支持されたクロスメンバ、同クロスメンバにトラン
    スファ本体を弾性支持する第1・2支持装置を有するこ
    とを特徴とするトランスファ装置のボディマウント構
    造。
  2. 【請求項2】 前記クロスメンバはトランスファ本体の
    下方に延びたことを特徴とする請求項1に記載のトラン
    スファ装置のボディマウント構造。
  3. 【請求項3】 前記クロスメンバが、二股に分かれた先
    端部と1本の基部からなるY字状に形成されたことを特
    徴とする請求項1に記載のトランスファ装置のボディマ
    ウント構造。
  4. 【請求項4】 前記第1支持装置はトランスファ本体に
    固定された第1ブラケットと同第1ブラケットの両端を
    両先端部に弾性的に支持する第1支持体からなり、前記
    第2支持装置はトランスファ本体に固定された第2ブラ
    ケットと同第2ブラケットの先端を前記基部に弾性的に
    支持する第2支持体からなることを特徴とする請求項3
    に記載のトランスファ装置のボディマウント構造。
  5. 【請求項5】 前記トランスファ本体は上記第1ブラケ
    ット側に車両前後のデファレンシャルギヤに連結する出
    力部を、前記第2ブラケット側にトランスミッションに
    接続された入力部を設けたことを請求項4に記載のトラ
    ンスファ装置のボディマウント構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009056928A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Nissan Motor Co Ltd 駆動ユニットの支持構造
JP2019064440A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 スズキ株式会社 トランスファ装置の支持構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009056928A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Nissan Motor Co Ltd 駆動ユニットの支持構造
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