JP2007055280A - 防振支持ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジン側ステー,振動吸収部材及びフレーム側ステーを備えた防振支持ユニットであって、前記エンジンのローリング方向の揺動に加えて、前後方向の揺動も規制し得る構造簡単な防振支持ユニットを提供する。
【解決手段】 メインフレーム2にエンジン5を防振支持する為の防振支持ユニット100aは、エンジン側連結板111及びエンジン側支持板112を有するエンジン側ステー110と、フレーム側連結板121a及びフレーム側支持板122aを有するフレーム側ステー120aと、エンジン側ステー110及びフレーム側ステー120aに挟持される振動吸収部材100とを備え、エンジン側ステー110には、フレーム側支持板122aへ向かって延びる規制ピン130が設けられており、フレーム側支持板122aには、規制ピン130が挿通されるスリット140が設けられている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、トラクタ等の作業車輌に適用される防振支持ユニットに関し、詳しくは、作業車輌のメインフレームにエンジンを防振支持する為の防振支持ユニットに関する。
車輌前後方向に延びる左右一対のメインフレームを備えた作業車輌において、エンジン側ステー,防振ゴム等の振動吸収部材及びフレーム側ステーを備えた防振支持ユニットを用いて、前記メインフレームにエンジンを防振支持することは、従来から公知である(例えば、特許文献1参照)。
詳しくは、前記防振支持ユニットは、前記エンジンに固定されるエンジン側ステーと、前記メインフレームに固定されるフレーム側ステーと、前記エンジン側ステー及び前記フレーム側ステーの間に介挿される振動吸収部材とを備えている。
斯かる防振支持ユニットは、簡単な構成でありながら、前記エンジンの振動が前記メインフレームに伝播することを有効に防止又は低減できる点で有用である。
ところで、前述のように、前記防振支持ユニットによって前記エンジンを前記メインフレームに防振支持すると、車輌の旋回時等に前記エンジンが車輌幅方向へ揺動するという不具合が生じる。
斯かるエンジンのローリング方向への揺動を規制する為に、前記特許文献1に記載の防振支持ユニットにおいては、前記フレーム側ステーの下面及び前記エンジン側ステーの上面に跨るように該フレーム側ステーに連結された揺動規制部材が設けられている。
しかしながら、前記エンジンは、ローリング方向へ揺動するのみではなく、前後方向へも揺動する。
特に、走行状態から車輌を停止させた際には、前記エンジンは前記メインフレームに対して前方へ揺動する。
従来の防振支持ユニットは、斯かるエンジンの前後方向への揺動に関しては、十分な考慮がなされていない。
特開2003−212147号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、エンジン側ステー,振動吸収部材及びフレーム側ステーを備えた防振支持ユニットであって、前記エンジンのローリング方向の揺動に加えて、前後方向の揺動も規制し得る構造簡単な防振支持ユニットの提供を、一の目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、次の第1から第3の防振支持ユニットを提供する。
(1)第1の防振支持ユニット
車輌前後方向に延びる左右一対のメインフレームにエンジンを防振支持する為の防振支持ユニットであって、前記エンジンに固定されるエンジン側連結板及び該エンジン側連結板から延びるエンジン側支持板を有するエンジン側ステーと、前記メインフレームに固定されるフレーム側連結板及び該フレーム側連結板から前記エンジン側支持板と対向するように該エンジン側支持板と略平行に延びるフレーム側支持板を有するフレーム側ステーと、上端部及び下端面がそれぞれ前記エンジン側支持板及び前記フレーム側支持板に当接された状態で前記エンジン側ステー及び前記フレーム側ステーに挟持される振動吸収部材とを備え、前記エンジン側ステーには、前記フレーム側支持板へ向かって延びる規制ピンが設けられており、前記フレーム側支持板には、前記規制ピンが挿通されるスリット又は係入孔が設けられていることを特徴とする防振支持ユニット。
(2)第2の防振支持ユニット
車輌前後方向に延びる左右一対のメインフレームにエンジンを防振支持する為の防振支持ユニットであって、前記エンジンに固定されるエンジン側連結板及び該エンジン側連結板から延びるエンジン側支持板を有するエンジン側ステーと、前記メインフレームに固定されるフレーム側連結板及び該フレーム側連結板から前記エンジン側支持板と対向するように該エンジン側支持板と略平行に延びるフレーム側支持板を有するフレーム側ステーと、上端部及び下端面がそれぞれ前記エンジン側支持板及び前記フレーム側支持板に当接された状態で前記エンジン側ステー及び前記フレーム側ステーに挟持される振動吸収部材とを備え、前記エンジン側ステーには、前記フレーム側支持板の車輌幅方向内方側の内縁又は車輌幅方向外方側の外縁の何れかの縁部近傍を通過するように延びる規制ピンが設けられており、前記フレーム側支持板には、前記内縁又は前記外縁のうち前記規制ピンが近傍を通過する縁部から車輌幅方向に突出された延在片であって、前記規制ピンの前方又は後方の少なくとも一方に位置する延在片が設けられていることを特徴とする防振支持ユニット。
(3)第3の防振支持ユニット
車輌前後方向に延びる左右一対のメインフレームにエンジンを防振支持する為の防振支持ユニットであって、前記エンジンに固定されるエンジン側連結板及び該エンジン側連結板から延びるエンジン側支持板を有するエンジン側ステーと、前記メインフレームに固定されるフレーム側連結板及び該フレーム側連結板から前記エンジン側支持板と対向するように該エンジン側支持板と略平行に延びるフレーム側支持板を有するフレーム側ステーと、上端部及び下端面がそれぞれ前記エンジン側支持板及び前記フレーム側支持板に当接された状態で前記エンジン側ステー及び前記フレーム側ステーに挟持される振動吸収部材とを備え、前記フレーム側ステーには、前記エンジン側支持板の外縁及び上面を覆う第1揺動規制部材と、前記エンジン側支持板の前端縁又は後端縁の何れか一方と対向する第2揺動規制部材とが設けられていることを特徴とする防振支持ユニット。
本発明に係る第1の防振支持ユニットでは、前記エンジンに固定されるエンジン側連結板から延びるエンジン側支持板を有する前記エンジン側ステーに設けられた前記規制ピンが、前記メインフレームに固定されるフレーム側連結板から前記エンジン側支持板と対向するように該エンジン側支持板と略平行に延びる前記フレーム側支持板へ向かって延びていて、前記フレーム側支持板に設けられた前記スリット又は係入孔に、前記規制ピンが挿通されているので、前記規制ピンの車輌幅方向の移動を前記スリット又は係入孔の前記フレーム側連結板側で規制でき、これにより、前記エンジンのローリング方向への揺動を規制することができると共に、前記規制ピンの前後方向の移動をそれぞれ前記スリット又は係入孔の前後方向前側及び後側で規制でき、これにより、前記エンジンの前方及び後方への揺動を規制することができる。
本発明に係る第2の防振支持ユニットでは、前記エンジンに固定されるエンジン側連結板から延びるエンジン側支持板を有する前記エンジン側ステーに設けられた前記規制ピンが、前記メインフレームに固定されるフレーム側連結板から前記エンジン側支持板と対向するように該エンジン側支持板と略平行に延びる前記フレーム側支持板の車輌幅方向内方側の内縁又は車輌幅方向外方側の外縁の何れかの縁部近傍を通過するように延びているので、前記規制ピンの車輌幅方向の移動を前記フレーム側支持板の車輌幅方向内方側の内縁又は車輌幅方向外方側の外縁で規制でき、これにより、前記エンジンのローリング方向への揺動を規制することができると共に、前記フレーム側支持板に設けられた前記延在片が、前記内縁又は前記外縁のうち前記規制ピンが近傍を通過する縁部から車輌幅方向に突出されていて、前記規制ピンの前方又は後方の少なくとも一方に位置しているので、前記規制ピンの前方の移動を前記規制ピンの前方に配置される前記延在片の後側で及び/又は前記規制ピンの後方の移動を前記規制ピンの後方に配置される前記延在片の前側で規制でき、これにより、前記エンジンの前方及び/又は後方への揺動を規制することができる。
本発明に係る第3の防振支持ユニットでは、前記メインフレームに固定されるフレーム側連結板から前記エンジン側支持板と対向するように該エンジン側支持板と略平行に延びるフレーム側支持板を有する前記フレーム側ステーに設けられた前記第1揺動規制部材が、前記エンジン側支持板の外縁を覆っているので、前記エンジン側支持板の車輌幅方向の移動を該第1揺動規制部材の内側で規制でき、これにより、前記エンジンのローリング方向への揺動を規制することができると共に、前記フレーム側ステーに設けられた前記第2揺動規制部材が、前記エンジンに固定されるエンジン側連結板から延びるエンジン側支持板を有する前記エンジン側支持板の前端縁又は後端縁の何れか一方と対向しているので、前記エンジン側支持板の前方の移動を前記エンジン側支持板の前端縁と対向する前記第2揺動規制部材の後側で又は前記エンジン側支持板の後端縁と対向する前記第2揺動規制部材の前側で規制でき、これにより、前記エンジンの前方又は後方への揺動を規制することができる。
このように本発明に係る第1から第3の防振支持ユニットによると、前記第1の防振支持ユニットでは、前記エンジン側ステーに前記規制ピンが設けられ、前記フレーム側支持板に前記スリット又は係入孔が設けられ、また前記第2の防振支持ユニットでは、前記エンジン側ステーに前記規制ピンが設けられ、前記フレーム側支持板に前記延在片が設けられ、さらに前記第3の防振支持ユニットでは、前記フレーム側ステーに前記第1揺動規制部材と前記第2揺動規制部材とが設けられるといった簡単な構造でありながら、前記エンジンのローリング方向の揺動に加えて、前後方向の揺動も規制することができる。なお、本発明に係る第3の防振支持ユニットでは、前記第1揺動規制部材が、前記エンジン側支持板の上面をも覆っているので、前記エンジン側ステーの上方への移動を該第1揺動規制部材の内側で規制でき、これにより、前記エンジンの上方への揺動をも規制することができる。
本発明に係る第1から第3の防振支持ユニットにおいて、前記エンジン側支持板及び前記フレーム側支持板の具体的態様として、前記エンジン側支持板及び前記フレーム側支持板が、互いの前端部の間、及び、互いの後端部の間に、それぞれ、前記振動吸収部材を挟持し得るように、車輌前後方向に延びている場合を例示できる。この場合、本発明に係る第1の防振支持ユニットにおいて、前記規制ピンが、前後の振動吸収部材の間に位置していることが好ましい。
また、本発明に係る第1の防振支持ユニットにおいて、前記規制ピンには、前記フレーム側支持板の下面と係合する係合部材が設けられていてもよい。この場合、前記規制ピンに設けられた前記係合部材が、前記フレーム側支持板の下面と係合するので、前記規制ピンの上方への移動を該フレーム側支持板の下面で規制できる。また本発明に係る第2の防振支持ユニットにおいて、前記規制ピンには、前記延在片の下部と係合する係合部材が設けられていてもよい。この場合、前記規制ピンに設けられた前記係合部材が、前記延在片の下部と係合するので、前記規制ピンの上方への移動を該延在片の下部で規制できる。何れにしても、前記第1及び第2の防振支持ユニットにおいて、前記規制ピンに前記係合部材が設けられることで、前記エンジンの上方への揺動をも規制することができる。
本発明に係る第1から第3の防振支持ユニットにおいて、前記エンジン側支持板及び前記フレーム側支持板の具体的構成として、前記エンジン側支持板が、車輌幅方向外方側の外縁が自由端部とされていて、前記フレーム側支持板が、車輌幅方向内方側の外縁が自由端部とされている構成も例示できる。この構成では、例えば、前記エンジンと前記メインフレームとの間隔に比較的余裕がある場合において好適に利用することができる。また、前記エンジン側支持板及び前記フレーム側支持板が共に、車輌幅方向外方側の外縁が自由端部とされている構成を例示できる。この構成では、例えば、前記エンジンと前記メインフレームとの間隔にあまり余裕がない場合において好適に利用することができる。
また、本発明に係る第3の防振支持ユニットにおいて、部品点数の削減による組立作業の容易化や部品管理コストの低減といった観点から、前記第1揺動規制部材が、前記エンジン側支持板の上面に臨む上板と、前記フレーム側支持板に当接する下板と、前記上板及び下板の車輌幅方向外方側の外縁同士を連結する横板とを有する屈曲形状とされていて、前記第2揺動規制部材が、前記上板,前記横板及び前記下板の前端部又は後端縁の何れか一方を連結するように、前記第1揺動規制部材に一体形成されていることが好ましい。
何れにしても本発明に係る防振支持ユニットにおいて、前記振動吸収部材を複数備えていて、該複数の振動吸収部材が一の前記エンジン側ステー及び一の前記フレーム側ステーに挟持される場合を例示できる。この場合、個々の振動吸収部材が個々の前記エンジン側ステー及び個々の前記フレーム側ステーに挟持される場合に比べ、部品点数を少なくでき、これにより組み立て作業性を向上させることができ、それだけ製造コストを低減させることができると共に、部品管理コストをも低減させることができる。
以上のように、本発明によれば、エンジン側ステー,振動吸収部材及びフレーム側ステーを備えた防振支持ユニットであって、前記エンジンのローリング方向の揺動に加えて、前後方向の揺動も規制し得る構造簡単な防振支持ユニットを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る防振支持ユニットが適用された農業用トラクタA,Bの全体構成を示す側面図であって、図1(A)は第1及び第2タイプの防振支持ユニットを備えた農業用トラクタAを示しており、図1(B)は第3タイプの防振支持ユニットを備えた農業用トラクタBを示している。なお、図1において実質的に同様の構成、作用を有する部材には同じ参照符号を付してある。後述する図2乃至図6についても同様である。
図1に示す農業用トラクタA,Bは、車両前後方向(図中X方向)に延びる左右一対のメインフレーム2,2を有し、該メインフレーム2,2の後端にトランスミッション3のミッションケース4前面が取り付けられ、該ミッションケース4の後部左右側面には左右のリアアクスルケースが配置されている。前記左右のリアアクスルケースには左右一対の後車軸12’,12’がそれぞれ支持されており、該後車軸12’,12’それぞれの外端に後輪12,12が取り付けられている。また、前記メインフレーム2,2の前方にはエンジン5が第1から第3タイプの防振支持ユニットを介して載置されている。なお、この第1から第3タイプの防振支持ユニットについては、のちほど詳しく説明する。
前記メインフレーム2,2の前下方にはフロントアクスルケースが支持されており、該フロントアクスルケースの左右端に前輪11,11が懸架されている。また、前記ミッションケース4両側面にはデフ出力軸が突出支持され、前記後車軸12’,12’と連動連結されており、作業機を駆動するためのPTO軸13が、前記ミッションケース4の後端面から突出されて支持されている。
前記エンジン5は、ボンネット6及び左右のサイドカバー7,7などにより被装されていて、該サイドカバー7,7の後方において運転部8が構成されている。前記運転部8にはステアリングハンドル9及び座席10が設けられ、変速レバーなどが配設されている。
前記座席10は前記トランスミッション3の上方に配設されており、前記メインフレーム2,2の前後中途部にはダッシュボード14が立設されている。該ダッシュボード14の上面には、計器パネル15が配設されていると共に、前記前輪11,11を操向操作するための前記ステアリングハンドル9が設けられている。
前記変速レバーは、リンク機構を介して、前記トランスミッション3の制御機構に連係されている。前記運転部8におけるステップ部17の左側には走行停止ペダルが突設されている。前記トランスミッション3内には左右のデフ出力軸を駆動するための副変速機構や差動機構等が配置され、該副変速機構は、前記座席10の側部に配設された副変速レバーにより変速切換可能とされている。
このような構成のトラクタA,Bにおいて、前記エンジン5の駆動力が伝動軸を介して、前記トランスミッション3に入力されるようになっており、伝動軸の前端が、フライホイールに取り付けられたダンパー機構を介して前記エンジン5に接続されていて、伝動軸の後端が、前記トランスミッション3の前部に配設された無段式油圧変速機構に接続されている。前記トランスミッション3に伝達された駆動力は、前記リアアクスルケース内の左右の前記後車軸12’,12’を経由したのち、前記後輪12,12を駆動する。前記トランスミッション3の前部に支持される前輪駆動取出軸にはデフ出力軸と同期する回転が得られ、該前輪駆動取出軸の回転はプロペラシャフト18やユニバーサルジョイントを介して前記フロントアクスルケースに伝達され、前記左右の前輪11,11を駆動する。
次に、前記第1から第3タイプの防振支持ユニットについて、以下に詳述する。図2は前記エンジン5の周辺構成を示す側面図であって、図2(A)は図1(A)に示すトラクタAにおいてカバー類を取り外した前記エンジン5近傍の構成を示しており、図2(B)は図1(B)に示すトラクタBにおいてカバー類を取り外した前記エンジン5近傍の構成を示している。また、図3は前記第1から第3タイプの防振支持ユニットを模式的に示す概略正面図であって、図3(A)は図1(A)及び図2(A)に示すトラクタAの前記第1タイプの防振支持ユニット100aを示しており、図3(B)は図1(A)及び図2(A)に示すトラクタAの前記第2タイプの防振支持ユニット100a’を示しており、また、図3(C)は図1(B)及び図2(B)に示すトラクタBの前記第3タイプの防振支持ユニット100bを示している。さらに、図4は前記第1タイプの防振支持ユニット100aの斜視図であり、図5は前記第1タイプの防振支持ユニット100aにおいて、前記メインフレーム2,2の外側面に、後述するストッパー部材150が設けられている状態を示す斜視図であり、図6は前記第3タイプの防振支持ユニット100bの斜視図である。なお、図3(A)及び図3(B)の前記第1及び第2タイプの防振支持ユニット100a,100a’について、車輌幅方向両側のうち一方のみを示しているが、他方についても実質的に同じ構成であり、ここでは図示を省略してある。また、図3(C)において、後述する左右の規制部材130b,140bのうち右側(正面から視て左側)の規制部材がフレーム側ステーから離間している状態を示している。また、図4から図6において、エンジン5等は図示を省略してある。
前記エンジン5は、図2(A)及び図2(B)に示すように、前記メインフレーム2,2に接続された構成となっていて、前記エンジン5の下部には、防振ゴム等の4個の防振吸収部材100,100,…が左右それぞれ2個ずつ取り付けられている。この防振吸収部材100,100,…を介して、前記エンジン5が前記フレーム2,2に接続されており、これにより、図2(A)に示すトラクタAでは、前記第1及び第2タイプの防振支持ユニット100a,100a’を、また図2(B)に示すトラクタBでは、前記第3タイプの防振支持ユニット100bを構成している。
(第1タイプの防振支持ユニット)
前記第1タイプの防振支持ユニット100aは、車輌前後方向Xに延びる前記左右一対のメインフレーム2,2に前記エンジン5を防振支持する為のものであり、図3(A)及び図4に示すように、前記エンジン5の車両幅方向(図中Y方向)左右の側面にそれぞれ固定される左右一対のエンジン側ステー110,110と、前記メインフレーム2,2にそれぞれ固定される左右一対のフレーム側ステー120a,120aと、前記した4個の振動吸収部材100,100,…であって、上端部101及び下端面102がそれぞれ前記エンジン側ステー110,110及び前記フレーム側ステー120a,120aに当接された状態で該エンジン側ステー110,110及び該フレーム側ステー120a,120aに挟持される振動吸収部材100,100,…とを備え、前記フレーム側ステー120a,120aは、前記エンジン5に前記エンジン側ステー110,110,前記振動吸収部材100,100,…及び前記フレーム側ステー120a,120aが支持されたアッセンブリ状態で、且つ、前記エンジン側ステー110,110及び前記フレーム側ステー120a,120aに挟持されている前記振動吸収部材100,100,…について上端面101が下端面102より車輌幅方向Y内方に位置するように傾斜された状態で、前記メインフレーム2,2の側面に連結可能とされている。
さらに説明すると、前記エンジン側ステー110,110は、前記エンジン5の左右両側面51,51に連結固定されるエンジン側連結板111,111と、前記エンジン側連結板111,111から正面視において斜め上方に延びるエンジン側支持板112,112であって、前記振動吸収部材100,100,…の上端部101が当接されるエンジン側支持板112,112とを有していて、該エンジン側支持板112,112における車輌幅方向Y外方側の外縁が自由端部とされている。
また、前記メインフレーム2,2は、外側面又は内側面の少なくとも一方の側面が略垂直に沿った垂直側面(本実施形態では、外側面21及び内側面22が垂直側面とされた板状のもの)とされていて、前記フレーム側ステー120a,120aは、前記アッセンブリ状態において略垂直に沿ったフレーム側連結板121a,121aであって、前記垂直側面である前記外側面21に当接状態で連結固定(ここではボルトといったネジ付軸BLによって連結固定)されるフレーム側連結板121a,121aと、前記フレーム側連結板121a,121aから正面視において斜め下方に且つ前記エンジン側支持板112,112と対向するように該エンジン側支持板112,112と略平行に延びるフレーム側支持板122a,122aであって、前記振動吸収部材100,100,…の下端面102が当接されるフレーム側支持板122a,122aとを有していて、該フレーム側支持板122a,122aにおける車輌幅方向Y内方側の外縁が自由端部とされている。
なお、前記エンジン側ステー110,110及び前記フレーム側ステー120a,120aは、本実施形態では、平板をくの字状に折り曲げて形成した平板曲げ形状とされている。また、前記エンジン側支持板112,112及び前記フレーム側支持板122a,122aは、互いの前端部の間、及び、互いの後端部の間に、それぞれ、前記振動吸収部材100,100,…を挟持し得るように、車輌前後方向Xに延びている。
このように構成された防振支持ユニット100aにおいて、前記エンジン側ステー110,110には、それぞれ、前記フレーム側支持板122a,122aへ向かって延びる規制ピン130,130が設けられている。この規制ピン130,130は、それぞれ、前後の振動吸収部材100,100の間に位置しており、前記フレーム側支持板122a,122aには、それぞれ、前記規制ピン130,130が挿通されるスリット又は係入孔(本実施形態ではスリット140,140)が設けられている。
また、前記メインフレーム2,2の前記垂直側面である前記外側面21には、図5に示すように、前記フレーム側連結板121a,121aの下端部と係合して前記フレーム側ステー120a,120aを連結位置に係止するストッパー部材150が設けられている。
さらに説明すると、前記フレーム側連結板121a,121aは、車輌側面視において、車輌前方(図中X1方向)且つ下方の角部が前方X1へ行くに従って上方に位置するような前上がり状傾斜辺とされ、且つ、車輌後方(図中X2方向)且つ下方の角部が後方X2へ行くに従って上方に位置するような後上がり状傾斜辺とされていて、前記ストッパー部材150は、車輌側面視において、前記前上がり状傾斜辺及び前記後上がり状傾斜辺とそれぞれ略平行な前側ストッパー部材151及び後側ストッパー部材152を有している。また、前記垂直側面である前記外側面21には、それぞれ、外方へ突出する2本の前記ネジ付軸BLが設けられており、前記フレーム側連結板121a,121aには、何れも、下方に開く切り欠き123a,123aであって、前記2本のネジ付軸BLがそれぞれ係入される二つの切り欠き123a,123aが設けられている。
(第2タイプの防振支持ユニット)
前記第2タイプの防振支持ユニット100a’は、前記第1タイプの防振支持ユニット100aにおいて、前記エンジン側ステー110,110における前記規制ピン130,130及び前記フレーム側支持板122a,122aにおける前記スリット140,140に代えて、図3(B)に示すように、前記エンジン側ステー110,110に前記フレーム側支持板122a,122aの車輌幅方向Y内方側の内縁の縁部近傍を通過するように延びる規制ピン130’,130’が設けられていて、前記フレーム側支持板122a,122aには、前記内縁の前記規制ピン130’,130’が近傍を通過する縁部から車輌幅方向Yに突出された延在片122a’,122a’であって、前記規制ピンの前方X1又は後方X2の少なくとも一方に位置する延在片122a’,122a’が設けられている。
(第3タイプの防振支持ユニット)
前記第3タイプの防振支持ユニット100bは、車輌前後方向Xに延びる前記左右一対のメインフレーム2,2に前記エンジン5を防振支持する為のものであり、図3(C)及び図6に示すように、前記エンジン5の車両幅方向Y左右の側面にそれぞれ固定される左右一対のエンジン側ステー110,110と、前記メインフレーム2,2にそれぞれ固定される左右一対のフレーム側ステー120b,120bと、前記した4個の振動吸収部材100,100,…であって、上端部101及び下端面102がそれぞれ前記エンジン側ステー110,110及び前記フレーム側ステー120b,120bに当接された状態で該エンジン側ステー110,110及び該フレーム側ステー120b,120bに挟持される振動吸収部材100,100,…とを備え、前記フレーム側ステー120b,120bは、前記エンジン5に前記エンジン側ステー110,110,前記振動吸収部材100,100,…及び前記フレーム側ステー120b,120bが支持されたアッセンブリ状態で、且つ、前記エンジン側ステー110,110及び前記フレーム側ステー120b,120bに挟持されている前記振動吸収部材100,100,…について上端面101が下端面102より車輌幅方向Y内方に位置するようにが傾斜された状態で、前記メインフレーム2,2の側面に連結可能とされている。
さらに説明すると、前記エンジン側ステー110,110は、前記エンジン5の左右両側面51,51に連結固定されるエンジン側連結板111,111と、前記エンジン側連結板111,111から正面視において斜め上方に延びるエンジン側支持板112,112であって、前記振動吸収部材100,100,…の上端部101が当接されるエンジン側支持板112,112とを有していて、該エンジン側支持板112,112における車輌幅方向Y外方側の外縁が自由端部とされている。
また、前記メインフレーム2,2は、外側面又は内側面の少なくとも一方の側面が略垂直に沿った垂直側面(本実施形態では、外側面21及び内側面22が垂直側面とされた板状のもの)とされており、前記フレーム側ステー120b,120bは、前記アッセンブリ状態において略垂直に沿ったフレーム側連結板121b,121bであって、前記垂直側面である前記内側面22に当接状態で連結固定(ここでは溶接固定)されるフレーム側連結板121b,121bと、前記フレーム側連結板121b,121bから正面視において斜め上方に且つ前記エンジン側支持板112,112と対向するように該エンジン側支持板112,112と略平行に延びるフレーム側支持板122b,122bであって、前記振動吸収部材100,100,…の下端面102が当接されるフレーム側支持板122b,122bとを有していて、該フレーム側支持板122b,122bにおける車輌幅方向Y外方側の外縁が自由端部とされている。
なお、前記エンジン側ステー110,110及び前記フレーム側ステー120b,120bは、本実施形態では、平板をくの字状に折り曲げて形成した平板曲げ形状とされている。また、前記エンジン側支持板112,112及び前記フレーム側支持板122b,122bは、互いの前端部の間、及び、互いの後端部の間に、それぞれ、前記振動吸収部材100,100,…を挟持し得るように、車輌前後方向Xに延びている。
このように構成された防振支持ユニット100bにおいて、前記フレーム側ステー120b,120bには、前記エンジン側支持板112,112の外縁の一部及び上面の一部を覆う左右一対の第1揺動規制部材130b,130bと、前記エンジン側支持板112,112の前端縁又は後端縁の何れか一方(本実施形態では前端部)の一部と対向する左右一対の第2揺動規制部材140b,140bとが設けられている。
前記第1揺動規制部材130b,130bは、前記エンジン側支持板112,112の上面に臨む上板131b,131bと、前記フレーム側支持板122b,122bに当接する下板132b,132bと、前記上板131b,131b及び下板132b,132bの車輌幅方向Y外方側の外縁同士を連結する横板133b,133bとを有する屈曲形状とされている。また、前記第2揺動規制部材140b,140bは、前記上板131b,131b,前記横板133b,133b及び前記下板132b,132bの前端部又は後端縁の何れか一方(本実施形態では前端部)を連結するように、前記第1揺動規制部材130b,130bに一体形成されている。
なお、本実施形態では、前記第1及び第2タイプの防振支持ユニット100a,100a’において、前記フレーム側連結板121a,121aは、前記メインフレーム2,2の前記外側面21に連結固定されるが、前記メインフレーム2,2の前記内側面22に連結固定されてもよい。また、前記エンジン側ステー110,110における前記規制ピン(130,130)、(130’,130’)並びに前記フレーム側支持板122b,122bにおける前記スリット140,140及び前記延在片122a’,122a’に代えて、前記第1タイプの防振支持ユニット100bの如く、図3(A)及び図3(B)中鎖線で示すように、前記フレーム側ステー120a,120aに、前記エンジン側支持板112,112の外縁及び上面を覆う左右一対の第1揺動規制部材130a,130aと、前記エンジン側支持板112,112の前端縁又は後端縁の何れか一方と対向する左右一対の第2揺動規制部材140a,140aとが設けられていてもよい。また、前記第1タイプの防振支持ユニット100aにおいて、前記規制ピン130,130には、前記フレーム側支持板122a,122aの下面と係合する係合部材(例えば、図3(A)及び図4に示すような係合ピン130c)が設けられていてもよし、前記第2タイプの防振支持ユニット100a’において、前記規制ピン130’,130’には、前記延在片122a’,122a’の下部と係合する係合部材(例えば、図3(B)に示すような係合ピン130c’)が設けられていてもよい。また、前記第1タイプの防振支持ユニット100aにおいて、前記フレーム側支持板122a,122aは、前記規制ピン130,130が挿通されるスリット140,140が設けられているが、前記規制ピン130,130が挿通される係入孔が設けられていてもよい。
また、前記第3タイプの防振支持ユニット100bにおいて、前記フレーム側連結板121b,121bは、前記メインフレーム2,2の前記内側面22に連結固定されるが、前記外側面21に連結固定されてもよい。また、前記フレーム側ステー120b,120bに設けられる前記第2揺動規制部材140b,140bは、前記エンジン側支持板112,112の前端縁と対向するように構成されているが、前記エンジン側支持板112,112の後端縁と対向するように構成されていてもよい。また、前記フレーム側ステー120b,120bにおける前記第1揺動規制部材130b,130b及び前記第2揺動規制部材140b,140bに代えて、前記第1及び第2タイプの防振支持ユニット100a,100a’の如く、前記エンジン側ステー110,110に規制ピンを設け、前記フレーム側支持板122b,122bにスリット又は係入孔若しくは延在片を設けてもよい。
以上説明した前記第1タイプの防振支持ユニット100aでは、前記エンジン5に固定されるエンジン側連結板111,111から延びるエンジン側支持板112,112を有する前記エンジン側ステー110,110に設けられた前記規制ピン130,130が、前記メインフレーム2,2に固定されるフレーム側連結板121a,121aから前記エンジン側支持板112,112と対向するように該エンジン側支持板112,112と略平行に延びる前記フレーム側支持板122a,122aへ向かって延びていて、前記フレーム側支持板122a,122aに設けられた前記スリット140,140に、前記規制ピン130,130が挿通されているので、前記規制ピン130,130の車輌幅方向Yの移動を前記スリット140,140の前記フレーム側連結板121a,121a側で規制でき、これにより、前記エンジン5のローリング方向への揺動を規制することができると共に、前記規制ピン130,130の前後方向Xの移動をそれぞれ前記スリット140,140の前後方向X前側X1及び後側X2で規制でき、これにより、前記エンジン5の前方X1及び後方X2への揺動を規制することができる。
また、前記第2タイプの防振支持ユニット100a’では、前記エンジン5に固定されるエンジン側連結板111,111から延びるエンジン側支持板112,112を有する前記エンジン側ステー110,110に設けられた前記規制ピン130’,130’が、前記メインフレーム2,2に固定されるフレーム側連結板121a,121aから前記エンジン側支持板112,112と対向するように該エンジン側支持板112,112と略平行に延びる前記フレーム側支持板122a,122aの車輌幅方向Y内方側の内縁の縁部近傍を通過するように延びているので、前記規制ピン130’,130’の車輌幅方向Yの移動を前記フレーム側支持板122a,122aの車輌幅方向Y内方側の内縁で規制でき、これにより、前記エンジン5のローリング方向への揺動を規制することができると共に、前記フレーム側支持板122a,122aに設けられた前記延在片122a’,122a’が、前記規制ピン130’,130’が近傍を通過する前記内縁の縁部から車輌幅方向Yに突出されていて、前記規制ピン130’,130’の前方X1又は後方X2の少なくとも一方に位置しているので、前記規制ピン130’,130’の前方X1の移動を前記規制ピン130’,130’の前方に配置される前記延在片122a’,122a’の後側で及び/又は前記規制ピン130’,130’の後方X2の移動を前記規制ピン130’,130’の後方に配置される前記延在片122a’,122a’の前側で規制でき、これにより、前記エンジン5の前方X1及び/又は後方X2への揺動を規制することができる。
また、前記第3タイプの防振支持ユニット100bでは、前記メインフレーム2,2に固定されるフレーム側連結板121b,121bから前記エンジン側支持板112,112と対向するように該エンジン側支持板112,112と略平行に延びるフレーム側支持板122b,122bを有する前記フレーム側ステー120b,120bに設けられた前記第1揺動規制部材130b,130bが、前記エンジン側支持板112,112の外縁を覆っているので、前記エンジン側支持板112,112の車輌幅方向Yの移動を該第1揺動規制部材130b,130bの内側で規制でき、これにより、前記エンジン5のローリング方向への揺動を規制することができると共に、前記フレーム側ステー120b,120bに設けられた前記第2揺動規制部材140b,140bが、前記エンジン5に固定されるエンジン側連結板111,111から延びるエンジン側支持板112,112を有する前記エンジン側支持板110,110の前端縁と対向しているので、前記エンジン側支持板110,110の前方X1の移動を前記エンジン側支持板110,110の前端縁と対向する前記第2揺動規制部材140b,140bの後側で規制でき、これにより、前記エンジン5の前方X1への揺動を規制することができる。
このように前記第1から第3タイプの防振支持ユニット100a,100a’,100bによると、前記第1タイプの防振支持ユニット100aでは、前記エンジン側ステー110,110に前記規制ピン130,130が設けられ、前記フレーム側支持板122a,122aに前記スリット140,140が設けられ、また前記第2タイプの防振支持ユニット100a’では、前記エンジン側ステー110,110に前記規制ピン130’,130’が設けられ、前記フレーム側支持板122a,122aに前記延在片122a’,122a’が設けられ、さらに前記第3タイプの防振支持ユニット100bでは、前記フレーム側ステー120b,120bに前記第1揺動規制部材130b,130bと前記第2揺動規制部材140b,140bとが設けられるといった簡単な構造でありながら、前記エンジン5のローリング方向の揺動に加えて、前後方向Xの揺動も規制することができる。なお、本発明に係る第3タイプの防振支持ユニット100bでは、前記第1揺動規制部材130b,130bが、前記エンジン側支持板112,112の上面をも覆っているので、前記エンジン側ステー110,110の上方への移動を該第1揺動規制部材130b,130bの内側で規制でき、これにより、前記エンジン5の上方への揺動をも規制することができる。
また、前記第1タイプの防振支持ユニット100aにおいて、前記規制ピン130,130に前記フレーム側支持板122a,122aの下面と係合する係合ピン130cが設けられている場合には、該係合ピン130cが前記フレーム側支持板122a,122aの下面と係合するので、前記規制ピン130,130の上方への移動を該フレーム側支持板122a,122aの下面で規制できる。また前記第2タイプの防振支持ユニット100a’において、前記規制ピン130’,130’に前記延在片122a’,122a’の下部と係合する係合ピン130c’が設けられている場合には、該係合ピン130c’が前記延在片122a’,122a’の下部と係合するので、前記規制ピン130’,130’の上方への移動を該延在片122a’,122a’の下部で規制できる。何れにしても、前記第1及び第2タイプの防振支持ユニット100a,100a’において、前記規制ピン(130,130)、(130’,130’)に前記係合部材が設けられることで、前記エンジン5の上方への揺動をも規制することができる。
また、前記第3の防振支持ユニット100bにおいて、前記第1揺動規制部材130b,130bが前記屈曲形状とされていて、前記第2揺動規制部材140b,140bが前記第1揺動規制部材130b,130bに一体形成されているので、部品点数の削減による組立作業の容易化を実現できると共に、それだけ部品管理コストを低減させることができる。
また、前記エンジン5下部の左右にそれぞれ取り付けられている2個の前記振動吸収部材100,100は、何れも、一の前記エンジン側ステー110及び一の前記フレーム側ステー120a(120b)に挟持されているので、個々の振動吸収部材が個々のエンジン側ステー及び個々のフレーム側ステーに挟持される場合に比べ、部品点数を少なくでき、これにより組み立て作業性を向上させることができ、それだけ製造コストを低減させることができると共に、部品管理コストをも低減させることができる。
図1は、本発明に係る防振支持ユニットが適用された農業用トラクタの全体構成を示す側面図であって、図1(A)は、第1及び第2タイプの防振支持ユニットを備えた農業用トラクタを示しており、図1(B)は、第3タイプの防振支持ユニットを備えた農業用トラクタを示している。 図2は、エンジンの周辺構成を示す側面図であって、図2(A)は、図1(A)に示すトラクタにおいてカバー類を取り外したエンジン近傍の構成を示しており、図2(B)は、図1(B)に示すトラクタにおいてカバー類を取り外したエンジン近傍の構成を示している。 図3は、第1から第3タイプの防振支持ユニットを模式的に示す概略正面図であって、図3(A)は、図1(A)及び図2(A)に示すトラクタの第1タイプの防振支持ユニットを示しており、図3(B)は、図1(A)及び図2(A)に示すトラクタの第2タイプの防振支持ユニットを示している。図3(C)は、図1(B)及び図2(B)に示すトラクタの第3タイプの防振支持ユニットを示している。 図4は、第1タイプの防振支持ユニットの斜視図である。 図5は、第1タイプの防振支持ユニットにおいて、メインフレームの外側面にストッパー部材が設けられている状態を示す斜視図である。 図6は、第3タイプの防振支持ユニットの斜視図である。
符号の説明
2…メインフレーム 5…エンジン 100…振動吸収部材
101…振動吸収部材の上端部 102…振動吸収部材の下端面
100a,100a’,100b…防振支持ユニット 110…エンジン側ステー
111…エンジン側連結板 112…エンジン側支持板
120a,120b…フレーム側ステー 121a,121b…フレーム側連結板
122a,122b…フレーム側支持板 122a’…延在片
130,130’…規制ピン 130b…第1揺動規制部材
130c,130c’…係合部材 131b…上板 132b…下板
133b…横板 140…スリット 140b…第2揺動規制部材
X…車輌前後方向

Claims (9)

  1. 車輌前後方向に延びる左右一対のメインフレームにエンジンを防振支持する為の防振支持ユニットであって、
    前記エンジンに固定されるエンジン側連結板及び該エンジン側連結板から延びるエンジン側支持板を有するエンジン側ステーと、
    前記メインフレームに固定されるフレーム側連結板及び該フレーム側連結板から前記エンジン側支持板と対向するように該エンジン側支持板と略平行に延びるフレーム側支持板を有するフレーム側ステーと、
    上端部及び下端面がそれぞれ前記エンジン側支持板及び前記フレーム側支持板に当接された状態で前記エンジン側ステー及び前記フレーム側ステーに挟持される振動吸収部材とを備え、
    前記エンジン側ステーには、前記フレーム側支持板へ向かって延びる規制ピンが設けられており、
    前記フレーム側支持板には、前記規制ピンが挿通されるスリット又は係入孔が設けられていることを特徴とする防振支持ユニット。
  2. 前記エンジン側支持板及び前記フレーム側支持板は、互いの前端部の間、及び、互いの後端部の間に、それぞれ、前記振動吸収部材を挟持し得るように、車輌前後方向に延びており、
    前記規制ピンは、前後の振動吸収部材の間に位置していることを特徴とする請求項1に記載の防振支持ユニット。
  3. 前記規制ピンには、前記フレーム側支持板の下面と係合する係合部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の防振支持ユニット。
  4. 車輌前後方向に延びる左右一対のメインフレームにエンジンを防振支持する為の防振支持ユニットであって、
    前記エンジンに固定されるエンジン側連結板及び該エンジン側連結板から延びるエンジン側支持板を有するエンジン側ステーと、
    前記メインフレームに固定されるフレーム側連結板及び該フレーム側連結板から前記エンジン側支持板と対向するように該エンジン側支持板と略平行に延びるフレーム側支持板を有するフレーム側ステーと、
    上端部及び下端面がそれぞれ前記エンジン側支持板及び前記フレーム側支持板に当接された状態で前記エンジン側ステー及び前記フレーム側ステーに挟持される振動吸収部材とを備え、
    前記エンジン側ステーには、前記フレーム側支持板の車輌幅方向内方側の内縁又は車輌幅方向外方側の外縁の何れかの縁部近傍を通過するように延びる規制ピンが設けられており、
    前記フレーム側支持板には、前記内縁又は前記外縁のうち前記規制ピンが近傍を通過する縁部から車輌幅方向に突出された延在片であって、前記規制ピンの前方又は後方の少なくとも一方に位置する延在片が設けられていることを特徴とする防振支持ユニット。
  5. 車輌前後方向に延びる左右一対のメインフレームにエンジンを防振支持する為の防振支持ユニットであって、
    前記エンジンに固定されるエンジン側連結板及び該エンジン側連結板から延びるエンジン側支持板を有するエンジン側ステーと、
    前記メインフレームに固定されるフレーム側連結板及び該フレーム側連結板から前記エンジン側支持板と対向するように該エンジン側支持板と略平行に延びるフレーム側支持板を有するフレーム側ステーと、
    上端部及び下端面がそれぞれ前記エンジン側支持板及び前記フレーム側支持板に当接された状態で前記エンジン側ステー及び前記フレーム側ステーに挟持される振動吸収部材とを備え、
    前記フレーム側ステーには、前記エンジン側支持板の外縁及び上面を覆う第1揺動規制部材と、前記エンジン側支持板の前端縁又は後端縁の何れか一方と対向する第2揺動規制部材とが設けられていることを特徴とする防振支持ユニット。
  6. 前記エンジン側支持板は、車輌幅方向外方側の外縁が自由端部とされており、前記フレーム側支持板は、車輌幅方向内方側の外縁が自由端部とされていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の防振支持ユニット。
  7. 前記エンジン側支持板及び前記フレーム側支持板は共に、車輌幅方向外方側の外縁が自由端部とされていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の防振支持ユニット。
  8. 前記第1揺動規制部材は、前記エンジン側支持板の上面に臨む上板と、前記フレーム側支持板に当接する下板と、前記上板及び下板の車輌幅方向外方側の外縁同士を連結する横板とを有する屈曲形状とされており、
    前記第2揺動規制部材は、前記上板,前記横板及び前記下板の前端部又は後端縁の何れか一方を連結するように、前記第1揺動規制部材に一体形成されていることを特徴とする請求項5から7の何れかに記載の防振支持ユニット。
  9. 前記振動吸収部材を複数備えており、該複数の振動吸収部材が一の前記エンジン側ステー及び一の前記フレーム側ステーに挟持されることを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の防振支持ユニット。
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