JP6107845B2 - 車両のパワートレイン支持構造 - Google Patents
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Description
前輪駆動車の場合、横置きエンジン、及びトランスミッションで構成されたパワートレインは、例えば、車幅方向の両端に装着される右マウントブラケット、及び左マウントブラケットと、トランスミッションに装着されるリヤマウントブラケットとを介して車体に支持されている。
このようにリヤマウントブラケットは、前輪駆動車ではトランスミッションに連結されるが、四輪駆動車ではトランスファーに連結されることがある。
上記車体は、車体を構成するフレームなどの骨格部材、骨格部材を補強するクロスメンバなどの補強部材などとすることができる。
具体的には、中間ブラケットを介して、トランスファーとリヤマウントブラケットを連結したことにより、車両のパワートレイン支持構造は、トランスファーケースを作り分けることなく、車種ごとに適したトランスファーとリヤマウントブラケットとを連結することができる。
上記隣接する締結部とは、車両側面視において、車両前後方向、あるいは車両上下方向で隣り合う締結部、もしくは時計回りで隣り合う締結部などとすることができる。
具体的には、トランスミッションとトランスファーとの締結部のうち、車両側面視において隣接する締結部の間は、比較的剛性の高い範囲となり、荷重が作用した際、撓み変形が生じ難くなる。
従って、車両のパワートレイン支持構造は、隣接する締結部の間に共締め部を配置したことによって、締結ボルトの緩みをより確実に抑制できるため、安定したリヤマウントブラケットの支持状態を確保することができる。
具体的には、トランスファーは、例えば内部に配置したリングギヤ及びドライブピニオンギヤを介して、トランスミッションの出力をドライブピニオンに連結したプロペラシャフトに出力している。
従って、車両のパワートレイン支持構造は、トランスファーの出力軸近傍に共締め部を配置したことにより、締結ボルトの緩みを抑制するとともに、リヤマウントブラケットを介して車体に伝達されるギヤノイズを低減することができる。
上記隣接する共締め部とは、車両側面視において、車両前後方向、あるいは車両上下方向で隣り合う共締め部、もしくは時計回りで隣り合う共締め部などとすることができる。
具体的には、複数の共締め部を備えたことにより、車両のパワートレイン支持構造は、中間ブラケットに作用する荷重を、複数の締結ボルトを介してトランスミッションに分散して伝達することができる。
まず、本実施形態における車両1のパワートレイン支持構造について、図1から図6を用いて詳しく説明する。
より詳しくは、アッパパネル531は、図3に示すように、車両前後方向に沿った断面が、車両下方が開口した断面ハット状に形成している。
さらに、アッパパネル531の前面には、後述するリヤマウントブラケット80を車両前方から挿入可能な大きさで開口形成したブラケット挿通孔531aを備えている。
トランスミッション20は、横置きエンジン10に対して車両左側に配置されるとともに、横置きエンジン10の出力軸と略同軸上に入力軸が位置するようにして、横置きエンジン10に締結固定している。このトランスミッション20は、複数の歯車を切替えて入力回転を減速して、入力軸に対して車両後方下方に平行配置した出力軸に出力する。
より詳しくは、トランスファー30は、図3に示すように、車両後方に位置するトランスファーケース31と、車両前方に位置するカバー32とで、内部中空になるよう構成している。
詳述すると、トランスファーケース31の車両左側には、車両上方へ向けて延設した略平板状の上部取付け基部34と、車両下方へ向けて延設した略平板状の下部取付け基部35とを備えている。
そこで、隣接する第3締結部130、及び第4締結部140の間に後側締結部160を配置したことにより、車両1のパワートレイン支持構造は、トランスミッション20のボス部21近傍における剛性を向上することができる。
この際、トランスファー30の内部において、ギヤ対の歯合によって発生したギヤノイズが、ドライブピニオンを軸支するトランスファーケース31、及びリヤマウントブラケット80を介して車体に伝達される。このため、車室内に伝達されたギヤノイズによって、乗員に不快感を与えるおそれがあった。
これにより、車両1のパワートレイン7構造は、リヤマウントブラケット80を介して車体から車室内へ伝達されるギヤノイズを低減でき、乗員に与える不快感を低減することができる。
この発明の車体は、実施形態のサスペンションクロスメンバ53に対応し、
以下同様に、
リヤマウントブラケットの前部は、ブラケット前部81に対応し、
締結ボルトは、後方締結ボルト106に対応し、
ブラケット挿通孔は、後方ブラケット挿通孔45aに対応し、
共締め部は、後側締結部160に対応し、
締結部は、第1締結部110、第2締結部120、第3締結部130、及び第4締結部140に対応し、
隣接する締結部は、第3締結部130、及び第4締結部140に対応し、
隣接する共締め部は、前側締結部150、及び後側締結部160に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
2…ドライブシャフト
3…前輪
4…プロペラシャフト
6…後輪
7…パワートレイン
10…横置きエンジン
20…トランスミッション
21…ボス部
30…トランスファー
37a…トランスファー挿通孔
40…中間ブラケット
45a…後方ブラケット挿通孔
53…サスペンションクロスメンバ
80…リヤマウントブラケット
81…ブラケット前部
106…後方締結ボルト
110…第1締結部
120…第2締結部
130…第3締結部
140…第4締結部
160…後側締結部
Claims (4)
- 車両の車幅方向に回転軸が位置する横置きエンジン、ドライブシャフトを介して、前記横置きエンジンの出力を前輪に伝達するトランスミッション、及びプロペラシャフトを介して、前記トランスミッションの出力を後輪に伝達するトランスファーで構成したパワートレインと、
該パワートレインの後部、及び車体を連結するとともに、前記パワートレインを揺動可能に弾性支持するリヤマウントブラケットとを備えた車両のパワートレイン支持構造であって、
前記トランスファーと前記トランスミッションとを、複数箇所で締結する構成とし、
前記パワートレインに、
前記リヤマウントブラケットの前部と前記トランスファーとを連結する中間ブラケットを備え、
該中間ブラケットに、
前記トランスファーを連結する締結ボルトの挿通を許容する複数のブラケット挿通孔を備え、
前記トランスファーに、
前記締結ボルトの挿通を許容する少なくとも1つのトランスファー挿通孔を備え、
前記トランスミッションに、
前記中間ブラケットの前記ブラケット挿通孔、及び前記トランスファーの前記トランスファー挿通孔と連通するとともに、前記締結ボルトが螺合するボス部を備え、
前記中間ブラケットの前記ブラケット挿通孔と、前記トランスファーの前記トランスファー挿通孔と、前記トランスミッションの前記ボス部と、前記締結ボルトとで少なくとも1つの共締め部を構成した
車両のパワートレイン支持構造。 - 前記トランスミッションと前記トランスファーとを締結する複数の締結部のうち、車両側面視において隣接する前記締結部の間に、前記共締め部を配置した
請求項1に記載の車両のパワートレイン支持構造。 - 前記リヤマウントブラケットの前部と前記中間ブラケットとの締結部が、
車両側面視において、前記ドライブシャフトの車両下方の位置に配設され、
前記共締め部が、
車両側面視において、前記プロペラシャフトが連結される前記トランスファーの出力軸よりも車両下方で、かつ前記締結部よりも車両上方の範囲における前記トランスファーの出力軸側に配置された
請求項1または請求項2に記載の車両のパワートレイン支持構造。 - 前記トランスミッション、前記トランスファー、及び前記中間ブラケットを一体的に締結する前記共締め部を、複数備え、
車両側面視において、隣接する前記共締め部の間に、
前記トランスミッションと前記トランスファーとの締結部を少なくとも1つ配置した
請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の車両のパワートレイン支持構造。
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