JPH08164053A - 紙製ハンガー - Google Patents
紙製ハンガーInfo
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- JPH08164053A JPH08164053A JP33316894A JP33316894A JPH08164053A JP H08164053 A JPH08164053 A JP H08164053A JP 33316894 A JP33316894 A JP 33316894A JP 33316894 A JP33316894 A JP 33316894A JP H08164053 A JPH08164053 A JP H08164053A
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- hanger
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Abstract
(57)【要約】
【目的】原料コストを少なくして製作コストを更に低減
することができる紙製ハンガーの提供。簡易、かつ低コ
ストに廃棄処分することができる紙製ハンガーの提供。 【構成】水平方向へ下降傾斜しながら延出する正面が偏
平山形形状或いは偏平三角形状の支持部と、該支持部の
頂部に設けられる逆J字形のフック部とからハンガーを
形成する。支持部は少くとも一面に熱可塑性合成樹脂膜
がラミネート加工され、所要の厚さからなる少なくとも
2枚の廃紙材を加熱圧締して溶融する合成樹脂により融
着してなる。
することができる紙製ハンガーの提供。簡易、かつ低コ
ストに廃棄処分することができる紙製ハンガーの提供。 【構成】水平方向へ下降傾斜しながら延出する正面が偏
平山形形状或いは偏平三角形状の支持部と、該支持部の
頂部に設けられる逆J字形のフック部とからハンガーを
形成する。支持部は少くとも一面に熱可塑性合成樹脂膜
がラミネート加工され、所要の厚さからなる少なくとも
2枚の廃紙材を加熱圧締して溶融する合成樹脂により融
着してなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、廃紙材を利用した紙
製ハンガーに関する。
製ハンガーに関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】例えばク
リーニング店で使用する簡易ハンガーとしては、一本の
針金を偏平三角形状の折り曲げて支持部を形成すると共
に頂部から上方へ突出する端部を逆J字形に折り曲げて
フック部に形成したもの及び合成樹脂により支持部及び
フック部を一体形成したものが知られている。
リーニング店で使用する簡易ハンガーとしては、一本の
針金を偏平三角形状の折り曲げて支持部を形成すると共
に頂部から上方へ突出する端部を逆J字形に折り曲げて
フック部に形成したもの及び合成樹脂により支持部及び
フック部を一体形成したものが知られている。
【0003】この種の簡易ハンガーとしては、多くの場
合、一回限りの使用を前提として製作されているため、
低コストであることが要求されているが、針金製及び合
成樹脂製のハンガーにあっては、その製品コストにおい
て材料費が高い比率を占めており、簡易ハンガーを低コ
スト化するのに限界があった。
合、一回限りの使用を前提として製作されているため、
低コストであることが要求されているが、針金製及び合
成樹脂製のハンガーにあっては、その製品コストにおい
て材料費が高い比率を占めており、簡易ハンガーを低コ
スト化するのに限界があった。
【0004】又、上記した簡易ハンガーにあっては、多
くの場合、使用後に廃棄されているが、その廃棄処分に
多くの手間がかかって処分コストが高くなる問題を有し
ている。特に、合成樹脂製の簡易ハンガーにあっては、
多くの場合、焼却処分しているが、焼却処分時に有毒ガ
スの発生を防止する必要上、高温焼却しなければなら
ず、処分コストが高くなっていた。
くの場合、使用後に廃棄されているが、その廃棄処分に
多くの手間がかかって処分コストが高くなる問題を有し
ている。特に、合成樹脂製の簡易ハンガーにあっては、
多くの場合、焼却処分しているが、焼却処分時に有毒ガ
スの発生を防止する必要上、高温焼却しなければなら
ず、処分コストが高くなっていた。
【0005】本発明は、上記した従来の欠点を解決する
ために発明されたものであり、その目的とするところ
は、原料コストを少なくして製作コストを更に低減する
ことができる紙製ハンガーを提供することにある。
ために発明されたものであり、その目的とするところ
は、原料コストを少なくして製作コストを更に低減する
ことができる紙製ハンガーを提供することにある。
【0006】又、本発明の他の目的は、簡易、かつ低コ
ストに廃棄処分することができる紙製ハンガーを提供す
ることにある。
ストに廃棄処分することができる紙製ハンガーを提供す
ることにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】このため請求項1は、
水平方向へ下降傾斜しながら延出する正面が偏平山形形
状或いは偏平三角形状の支持部と、該支持部の頂部に設
けられる逆J字形のフック部とからなるハンガーにおい
て、前記支持部は少くとも一面に熱可塑性合成樹脂膜が
ラミネート加工され、所要の厚さからなる少なくとも2
枚の廃紙材を加熱圧締して溶融する合成樹脂により融着
してなると共に前記フック部は上記少なくとも1枚の廃
紙材からなり、支持部の廃紙材相互間に差し込んだ状態
で加熱圧締して溶融する合成樹脂により融着したことを
特徴としている。
水平方向へ下降傾斜しながら延出する正面が偏平山形形
状或いは偏平三角形状の支持部と、該支持部の頂部に設
けられる逆J字形のフック部とからなるハンガーにおい
て、前記支持部は少くとも一面に熱可塑性合成樹脂膜が
ラミネート加工され、所要の厚さからなる少なくとも2
枚の廃紙材を加熱圧締して溶融する合成樹脂により融着
してなると共に前記フック部は上記少なくとも1枚の廃
紙材からなり、支持部の廃紙材相互間に差し込んだ状態
で加熱圧締して溶融する合成樹脂により融着したことを
特徴としている。
【0008】又、請求項2は、水平方向へ下降傾斜しな
がら延出する正面が偏平山形形状或いは偏平三角形状か
らなる支持部と、該支持部の頂部に設けられる逆J字形
のフック部とからなるハンガーにおいて、前記支持部は
少くとも一面に熱可塑性合成樹脂膜がラミネート加工さ
れた廃紙材を粉砕して合成樹脂膜を細分化すると共に紙
を繊維化して所望の厚さのマット状紙素材に形成した状
態で加熱圧締することにより紙繊維を所望の密度に圧縮
しながら溶融する合成樹脂により繊維を融着したことを
特徴としている。
がら延出する正面が偏平山形形状或いは偏平三角形状か
らなる支持部と、該支持部の頂部に設けられる逆J字形
のフック部とからなるハンガーにおいて、前記支持部は
少くとも一面に熱可塑性合成樹脂膜がラミネート加工さ
れた廃紙材を粉砕して合成樹脂膜を細分化すると共に紙
を繊維化して所望の厚さのマット状紙素材に形成した状
態で加熱圧締することにより紙繊維を所望の密度に圧縮
しながら溶融する合成樹脂により繊維を融着したことを
特徴としている。
【0009】更に、請求項3は、水平方向へ下降傾斜し
ながら延出する正面が偏平山形形状或いは偏平三角形状
の支持部と、該支持部の頂部に設けられる逆J字形のフ
ック部とからなるハンガーにおいて、前記支持部は少く
とも一面に熱可塑性合成樹脂膜がラミネート加工された
柔軟性を有した複数枚のシート状廃紙材を積層した状態
で加熱圧締して溶融する合成樹脂により相互を融着した
ことを特徴としている。
ながら延出する正面が偏平山形形状或いは偏平三角形状
の支持部と、該支持部の頂部に設けられる逆J字形のフ
ック部とからなるハンガーにおいて、前記支持部は少く
とも一面に熱可塑性合成樹脂膜がラミネート加工された
柔軟性を有した複数枚のシート状廃紙材を積層した状態
で加熱圧締して溶融する合成樹脂により相互を融着した
ことを特徴としている。
【0010】
【発明の作用】上記のように構成された請求項1、2及
び3は、正面が偏平山形形状或いは偏平三角形状の支持
部及び該支持部の頂部に設けられるフック部は、従来、
廃棄処分されていた少なくとも一面に熱可塑性合成樹脂
膜がラミネート加工された廃紙材を原料として使用して
いるため、その製造コストを低くすることができる。
び3は、正面が偏平山形形状或いは偏平三角形状の支持
部及び該支持部の頂部に設けられるフック部は、従来、
廃棄処分されていた少なくとも一面に熱可塑性合成樹脂
膜がラミネート加工された廃紙材を原料として使用して
いるため、その製造コストを低くすることができる。
【0011】又、廃紙材相互及び粉砕された紙繊維は廃
紙材にラミネート加工された合成樹脂の融着力により一
体化されるため、接着剤を使用することなく製造するこ
とができ、製造コストを低減できる。
紙材にラミネート加工された合成樹脂の融着力により一
体化されるため、接着剤を使用することなく製造するこ
とができ、製造コストを低減できる。
【0012】更に、ハンガー自体、大部分が紙により形
成されているため、使用後において廃棄処分する場合、
簡易な焼却設備により容易に焼却することができ、その
処分コストを低減することができる。
成されているため、使用後において廃棄処分する場合、
簡易な焼却設備により容易に焼却することができ、その
処分コストを低減することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って説明
する。
する。
【0014】請求項1の実施例 図1は紙製ハンガーの斜視図である。
【0015】図2は図1のII-II 線断面図である。
【0016】図3は廃紙材の接合状態を示す拡大縦断面
図である。
図である。
【0017】図4は廃紙材の積層状態を示す拡大縦断面
図である。
図である。
【0018】紙製ハンガー1は中心部から水平両方向へ
下降傾斜しながら延出する正面が偏平山形形状或いは偏
平三角形状で平板状の支持部3と、該支持部3の中央部
に配置される逆J字形のフック部5とから構成されてい
る。
下降傾斜しながら延出する正面が偏平山形形状或いは偏
平三角形状で平板状の支持部3と、該支持部3の中央部
に配置される逆J字形のフック部5とから構成されてい
る。
【0019】そして該紙製ハンガー1は廃紙材7を原料
としている。
としている。
【0020】即ち、請求項1の実施例に使用する廃紙材
7としては板紙の少なくとも内面に、例えばポリプロピ
レン等の熱可塑性合成樹脂膜7aがラミネート加工され
たもので、紙容器等の防水容器を製造する際に、廃棄処
分される端紙及びピンホール等を有して製品化不能なも
のを使用している。この廃紙材7は多くの場合、大きさ
等が不揃いなため、廃紙材7相互を接合して所定の大き
さに形成してもよい。その場合のその接合方法として
は、図3に示すように廃紙材7相互の接合箇所上面に、
望ましくは熱可塑性合成樹脂膜7aと同種の合成樹脂シ
ート11(図3において破線で示す)を重ね合わせた状
態で加熱圧締し、溶融する合成樹脂シート11を廃紙材
7の熱可塑性合成樹脂膜7aに一体化させると共に端部
相互間に充填させて一体的に接合すればよい。
7としては板紙の少なくとも内面に、例えばポリプロピ
レン等の熱可塑性合成樹脂膜7aがラミネート加工され
たもので、紙容器等の防水容器を製造する際に、廃棄処
分される端紙及びピンホール等を有して製品化不能なも
のを使用している。この廃紙材7は多くの場合、大きさ
等が不揃いなため、廃紙材7相互を接合して所定の大き
さに形成してもよい。その場合のその接合方法として
は、図3に示すように廃紙材7相互の接合箇所上面に、
望ましくは熱可塑性合成樹脂膜7aと同種の合成樹脂シ
ート11(図3において破線で示す)を重ね合わせた状
態で加熱圧締し、溶融する合成樹脂シート11を廃紙材
7の熱可塑性合成樹脂膜7aに一体化させると共に端部
相互間に充填させて一体的に接合すればよい。
【0021】又、上記のように大きさが不揃いな廃紙材
7相互を接合することなく、所望の大きさとなるように
一枚状に並べて重ね合わせた後に直接、加熱圧締して夫
々の廃紙材7の熱可塑性合成樹脂7aを溶融して相互を
融着させることにより積層状態に形成してもよい。
7相互を接合することなく、所望の大きさとなるように
一枚状に並べて重ね合わせた後に直接、加熱圧締して夫
々の廃紙材7の熱可塑性合成樹脂7aを溶融して相互を
融着させることにより積層状態に形成してもよい。
【0022】そして上記のように得られた所定の大きさ
からなる複数枚(図1及び図2は2枚構成のものを示
す)又は未接合で一枚状に並べられた廃紙材7を重ね合
わせた後、型打ち抜き装置(図示せず)により支持部3
とほぼ一致する偏平山形形状に打ち抜く。又、型打ち抜
き装置により1枚の廃紙材7から逆J字形のフック部5
を打ち抜く。該フック部5の下端部5aは支持部3に対
する接着面積を多くするために逆T字形に形成しても良
い。そして打ち抜かれた支持部3を構成する2枚の廃紙
材7の中間部相互間にフック部5の下端部5aを差し込
んで重ね合わせた後、これらを一体に加熱圧締して廃紙
材7にラミネート加工された熱可塑性合成樹脂膜7aを
溶融して相互を融着させて紙製ハンガー1を形成する。
からなる複数枚(図1及び図2は2枚構成のものを示
す)又は未接合で一枚状に並べられた廃紙材7を重ね合
わせた後、型打ち抜き装置(図示せず)により支持部3
とほぼ一致する偏平山形形状に打ち抜く。又、型打ち抜
き装置により1枚の廃紙材7から逆J字形のフック部5
を打ち抜く。該フック部5の下端部5aは支持部3に対
する接着面積を多くするために逆T字形に形成しても良
い。そして打ち抜かれた支持部3を構成する2枚の廃紙
材7の中間部相互間にフック部5の下端部5aを差し込
んで重ね合わせた後、これらを一体に加熱圧締して廃紙
材7にラミネート加工された熱可塑性合成樹脂膜7aを
溶融して相互を融着させて紙製ハンガー1を形成する。
【0023】尚、未接合で一枚状に並べられると共に複
数枚に重ね合わされた廃紙材7にあっては、上記加熱圧
締に伴ってようする熱可塑性合成樹脂膜7aにより相互
が接合されると共に積層接着される。又、上記廃紙材7
の積層板数は上記実施例に限定されるものではなく、奇
数枚、偶数枚の何れであってもよい。そして廃紙材7を
奇数枚とする場合には中間に位置する廃紙材7の中間部
を、下端部5aと一致する幅で切り欠いておき、この切
り欠きに下端部5aを差し込んだ状態で一体に加熱圧締
することにより固着してもよい。
数枚に重ね合わされた廃紙材7にあっては、上記加熱圧
締に伴ってようする熱可塑性合成樹脂膜7aにより相互
が接合されると共に積層接着される。又、上記廃紙材7
の積層板数は上記実施例に限定されるものではなく、奇
数枚、偶数枚の何れであってもよい。そして廃紙材7を
奇数枚とする場合には中間に位置する廃紙材7の中間部
を、下端部5aと一致する幅で切り欠いておき、この切
り欠きに下端部5aを差し込んだ状態で一体に加熱圧締
することにより固着してもよい。
【0024】上記のように形成された紙製ハンガー1は
廃紙材7を原料としているため、原料コストを著しく低
減することができ、製品自体の低コスト化を可能にして
いる。又、主な製造作業としては型抜き加工、加熱圧締
加工で形成できるため、製作作業工程を少なくして製造
コストを低減できる。更に、使用後においては紙製ハン
ガー1の大部分が紙素材であるため、容易に焼却処分す
ることができ、その処分コストを低減できる。
廃紙材7を原料としているため、原料コストを著しく低
減することができ、製品自体の低コスト化を可能にして
いる。又、主な製造作業としては型抜き加工、加熱圧締
加工で形成できるため、製作作業工程を少なくして製造
コストを低減できる。更に、使用後においては紙製ハン
ガー1の大部分が紙素材であるため、容易に焼却処分す
ることができ、その処分コストを低減できる。
【0025】上記説明は、支持部3とフック部5とを別
々に型抜き形成したが、複数枚に積層された廃紙材7相
互を加熱圧締して溶融した熱可塑性合成樹脂膜7aによ
り融着して一枚の積層板を形成した後、支持部3とフッ
ク部5とを一体に有した形状に打ち抜き形成して紙製ハ
ンガー1を形成してもよい。尚、材料歩留りを考慮した
場合には廃紙材の積層板から支持部3を、又一枚の廃紙
材からフック部5を別々に打ち抜き形成するのが望まし
いが、製作作業性を考慮した場合には廃紙材の積層板を
形成した後にこの積層板から支持部3とフック部5とを
一体に有した形状に打ち抜いて形成するのが望ましい。
々に型抜き形成したが、複数枚に積層された廃紙材7相
互を加熱圧締して溶融した熱可塑性合成樹脂膜7aによ
り融着して一枚の積層板を形成した後、支持部3とフッ
ク部5とを一体に有した形状に打ち抜き形成して紙製ハ
ンガー1を形成してもよい。尚、材料歩留りを考慮した
場合には廃紙材の積層板から支持部3を、又一枚の廃紙
材からフック部5を別々に打ち抜き形成するのが望まし
いが、製作作業性を考慮した場合には廃紙材の積層板を
形成した後にこの積層板から支持部3とフック部5とを
一体に有した形状に打ち抜いて形成するのが望ましい。
【0026】又、上記説明は、重ね合わされた廃紙材7
相互をホットプレス装置等により加熱圧締して溶融する
熱可塑性合成樹脂膜7aにより相互を融着させるものと
したが、重ね合わせる廃紙材7相互の相対移動速度に差
を設け、この速度差により生じる摩擦熱により熱可塑性
合成樹脂膜7aを溶融させて融着する方法であってもよ
い。
相互をホットプレス装置等により加熱圧締して溶融する
熱可塑性合成樹脂膜7aにより相互を融着させるものと
したが、重ね合わせる廃紙材7相互の相対移動速度に差
を設け、この速度差により生じる摩擦熱により熱可塑性
合成樹脂膜7aを溶融させて融着する方法であってもよ
い。
【0027】請求項2の実施例 図5は紙製ハンガーの全体斜視図である。
【0028】図6は廃紙材の粉砕状態を示す説明図であ
る。
る。
【0029】図7はマット状素材の形成状態を示す説明
図である。
図である。
【0030】請求項2に係る紙製ハンガー21は、例え
ば紙オムツ、紙容器等のように少なくとも表面に熱可塑
性合成樹脂膜がラミネート加工された紙シート等の廃紙
材23を一旦、粉砕したものから形成される。
ば紙オムツ、紙容器等のように少なくとも表面に熱可塑
性合成樹脂膜がラミネート加工された紙シート等の廃紙
材23を一旦、粉砕したものから形成される。
【0031】即ち、図6に示すように上記した廃紙材2
3を、互いに反対方向へ回転する針付き大ロール25及
び針付き小ロール27との間に通過させてラミネート加
工された熱可塑性合成樹脂膜を微小片に粉砕すると共に
紙を繊維化させた後、水噴射ノズル26から水を吹き付
ける。
3を、互いに反対方向へ回転する針付き大ロール25及
び針付き小ロール27との間に通過させてラミネート加
工された熱可塑性合成樹脂膜を微小片に粉砕すると共に
紙を繊維化させた後、水噴射ノズル26から水を吹き付
ける。
【0032】次に、図7に示すように粉砕された廃紙材
23に対し、必要に応じて合成樹脂粉を加えながら一対
の加圧ロール29間を通過させて所要の厚さのマット状
素材31に形成する。合成樹脂粉の添加量は要求される
紙製ハンガー21の強度及び使用後における焼却処分の
容易性を考慮して適宜調整されるものであり、粉砕され
た熱可塑性合成樹脂膜の樹脂量で所望の強度が得られる
場合には、特に添加しなくてもよい。
23に対し、必要に応じて合成樹脂粉を加えながら一対
の加圧ロール29間を通過させて所要の厚さのマット状
素材31に形成する。合成樹脂粉の添加量は要求される
紙製ハンガー21の強度及び使用後における焼却処分の
容易性を考慮して適宜調整されるものであり、粉砕され
た熱可塑性合成樹脂膜の樹脂量で所望の強度が得られる
場合には、特に添加しなくてもよい。
【0033】上記のように所定の厚さに形成されたマッ
ト状素材31を支持部21a及びフック部21bを一体
に有した紙製ハンガー21とほぼ一致する平面形状に裁
断した後、ホットプレス装置(図示せず)により加熱圧
締して紙の繊維を所望の強度に応じた密度に圧縮させる
と共に溶融した合成樹脂を繊維間に浸透させて硬化させ
ることにより図5に示す紙製ハンガー21を形成する。
ト状素材31を支持部21a及びフック部21bを一体
に有した紙製ハンガー21とほぼ一致する平面形状に裁
断した後、ホットプレス装置(図示せず)により加熱圧
締して紙の繊維を所望の強度に応じた密度に圧縮させる
と共に溶融した合成樹脂を繊維間に浸透させて硬化させ
ることにより図5に示す紙製ハンガー21を形成する。
【0034】請求項2の変更例 図8は紙製ハンガーの概略を示す斜視図である。
【0035】図9は紙製ハンガーの中央縦断面図であ
る。
る。
【0036】請求項2に係る紙製ハンガー21の表面に
対し、請求項1において使用した廃紙材7を補強用紙材
として融着して紙製ハンガー41を構成した構造からな
る。
対し、請求項1において使用した廃紙材7を補強用紙材
として融着して紙製ハンガー41を構成した構造からな
る。
【0037】即ち、請求項2の紙製ハンガー21は、粉
砕される廃紙材23にラミネート加工された熱可塑性合
成樹脂膜及び必要に応じて添加される合成樹脂により粉
砕された繊維相互を固着して強度を得ているが、使用後
における焼却処分の容易性から添加される合成樹脂量を
少なくするのが望ましい。そして合成樹脂の添加量を少
なくした場合には強度が不足する傾向を有しているが、
このような場合にあっては、請求項2に係る紙製ハンガ
ー21の表面全体に、紙製ハンガー21とほぼ一致する
形状に型抜きされた廃紙材7を重ね合わせた後、ホット
プレス装置により加熱圧締して熱可塑性合成樹脂膜7a
を溶融して融着させてもよい。廃紙材7が融着される箇
所は、全体であってもよいが、強度が要求される支持部
3及びフック部5の脆弱箇所或いは何れか一方であって
もよい。
砕される廃紙材23にラミネート加工された熱可塑性合
成樹脂膜及び必要に応じて添加される合成樹脂により粉
砕された繊維相互を固着して強度を得ているが、使用後
における焼却処分の容易性から添加される合成樹脂量を
少なくするのが望ましい。そして合成樹脂の添加量を少
なくした場合には強度が不足する傾向を有しているが、
このような場合にあっては、請求項2に係る紙製ハンガ
ー21の表面全体に、紙製ハンガー21とほぼ一致する
形状に型抜きされた廃紙材7を重ね合わせた後、ホット
プレス装置により加熱圧締して熱可塑性合成樹脂膜7a
を溶融して融着させてもよい。廃紙材7が融着される箇
所は、全体であってもよいが、強度が要求される支持部
3及びフック部5の脆弱箇所或いは何れか一方であって
もよい。
【0038】又、紙製ハンガー41に対する廃紙材7の
融着方法としてはホットプレス装置により廃紙材7を重
ね合わせた状態で加熱圧締してその熱可塑性合成樹脂膜
7aを溶融して融着する方法若しくは紙製ハンガー21
と廃紙材7とを異なる速度で移動しながら重ね合わせて
その速度差により生じる摩擦熱により熱可塑性合成樹脂
膜7aを溶融して融着する方法の何れであってもよい。
融着方法としてはホットプレス装置により廃紙材7を重
ね合わせた状態で加熱圧締してその熱可塑性合成樹脂膜
7aを溶融して融着する方法若しくは紙製ハンガー21
と廃紙材7とを異なる速度で移動しながら重ね合わせて
その速度差により生じる摩擦熱により熱可塑性合成樹脂
膜7aを溶融して融着する方法の何れであってもよい。
【0039】更に、請求項2により形成された紙製ハン
ガー21に融着される補強用紙材としては少なくとも一
面に合成樹脂膜がラミネート加工された薄手状で強度を
有したクラフト紙であってもよい。
ガー21に融着される補強用紙材としては少なくとも一
面に合成樹脂膜がラミネート加工された薄手状で強度を
有したクラフト紙であってもよい。
【0040】請求項3の実施例 図10は紙製ハンガーの斜視図である。
【0041】図11は図10のXI-XI 線縦断面図であ
る。
る。
【0042】請求項3の紙製ハンガー51は柔軟性を有
した複数枚の紙シートが重ね合わされると共に該紙シー
トの一部に熱可塑性合成樹脂膜がラミネート加工され、
例えば紙オムツ等を製造する際に廃棄されるシート状廃
紙材53を原料として使用している。
した複数枚の紙シートが重ね合わされると共に該紙シー
トの一部に熱可塑性合成樹脂膜がラミネート加工され、
例えば紙オムツ等を製造する際に廃棄されるシート状廃
紙材53を原料として使用している。
【0043】即ち、形成しようとする紙製ハンガー51
の厚さ及び圧締力に応じた複数枚のシート状廃紙材53
を重ね合わせた後、重ね合わされた複数枚のシート状廃
紙材53をその支持部55とほぼ一致する形状に裁断す
る。尚、要求される紙製ハンガー51の強度に応じてシ
ート状廃紙材53相互間に、ラミネート加工された熱可
塑性合成樹脂膜と同種の熱可塑性合成樹脂シート(図示
せず)を積層してもよい。又、重ね合わされた複数枚の
シート状廃紙材53を、紙製ハンガー51、即ち支持部
55及び逆J字形のフック部57を一体に有した形状に
裁断してもよい。
の厚さ及び圧締力に応じた複数枚のシート状廃紙材53
を重ね合わせた後、重ね合わされた複数枚のシート状廃
紙材53をその支持部55とほぼ一致する形状に裁断す
る。尚、要求される紙製ハンガー51の強度に応じてシ
ート状廃紙材53相互間に、ラミネート加工された熱可
塑性合成樹脂膜と同種の熱可塑性合成樹脂シート(図示
せず)を積層してもよい。又、重ね合わされた複数枚の
シート状廃紙材53を、紙製ハンガー51、即ち支持部
55及び逆J字形のフック部57を一体に有した形状に
裁断してもよい。
【0044】そして所定の形状に裁断されて重ね合わさ
れたシート状廃紙材53を、ホットプレス装置(図示せ
ず)により加熱圧締すると、複数枚のシート状廃紙材5
3が所定の密度に圧縮されると共にラミネート加工され
た熱可塑性合成樹脂膜及び必要に応じて積層された合成
樹脂シートを溶融してシート状廃紙材53の繊維間に浸
透して硬化させる。これにより浸透硬化した熱可塑性合
成樹脂によりシート状廃紙材53の圧縮状態が保たれて
紙製ハンガー51の支持部55に形成される。そして該
支持部55に対し、例えば請求項1と同様に一枚の廃紙
材7から打ち抜き形成されたフック部57を加熱圧締し
て融着することにより紙製ハンガー51に形成される。
尚、フック部57を一体に有した形状に裁断されたシー
ト状廃紙材53にあっては、上記加熱圧締に伴って紙製
ハンガー51に形成される。
れたシート状廃紙材53を、ホットプレス装置(図示せ
ず)により加熱圧締すると、複数枚のシート状廃紙材5
3が所定の密度に圧縮されると共にラミネート加工され
た熱可塑性合成樹脂膜及び必要に応じて積層された合成
樹脂シートを溶融してシート状廃紙材53の繊維間に浸
透して硬化させる。これにより浸透硬化した熱可塑性合
成樹脂によりシート状廃紙材53の圧縮状態が保たれて
紙製ハンガー51の支持部55に形成される。そして該
支持部55に対し、例えば請求項1と同様に一枚の廃紙
材7から打ち抜き形成されたフック部57を加熱圧締し
て融着することにより紙製ハンガー51に形成される。
尚、フック部57を一体に有した形状に裁断されたシー
ト状廃紙材53にあっては、上記加熱圧締に伴って紙製
ハンガー51に形成される。
【0045】上記のように形成された支持部55の頂部
に対し、請求項1の実施例で使用したフック部5の下端
部5aを重ね合わせた後、該重ね合わせ部分を加熱圧締
して下端部5aにラミネート加工された合成樹脂膜7a
を溶融させて融着し、紙製ハンガー51を形成する。
に対し、請求項1の実施例で使用したフック部5の下端
部5aを重ね合わせた後、該重ね合わせ部分を加熱圧締
して下端部5aにラミネート加工された合成樹脂膜7a
を溶融させて融着し、紙製ハンガー51を形成する。
【0046】請求項1乃至3の共通変更例 (1).上記各実施例の紙製ハンガー1、21及び51はそ
の支持部を平板状に形成したが、図12(図12は紙製
ハンガー1の変更例を示すが、紙製ハンガー21及び5
1にあっても同様である。)に示すように、廃紙材7相
互を加熱圧締する際に少なくとも支持部3の外側縁全体
にわたってリブ61を一体形成して紙製ハンガー60を
構成してもよい。このリブ61により支持部3の強度を
高めて服を安定した状態で掛けることができる。尚、フ
ック部5にあっても同様にその外側縁にリブ65を形成
して強度を得るようにしてもよい。 (2).上記実施例の紙製ハンガー1、21及び51は平板
形状に形成したが、図13(図13は紙製ハンガー1の
変更例を示すが、紙製ハンガー21及び51にあっても
同様である。)に示すように、廃紙材7の加熱圧締に伴
って支持部3の上面を服の肩部とほぼ一致する幅の湾曲
面3aに形成すると共に該湾曲面3aの一方端縁に垂下
板3bを一体に形成した紙製ハンガー71であってもよ
い。この湾曲面3aにより掛けられる服の肩部に皺が生
じるのを防止している。 (3).上記実施例の紙製ハンガー1、21及び51は平板
形状に形成したが、図14(図14は紙製ハンガー1の
変更例を示すが、紙製ハンガー21及び51にあっても
同様である。)に示すように、支持部3を正面が偏平山
形或いは偏平三角形の枠形状に形成すると共にその枠部
73にリブ75を一体形成した紙製ハンガー77であっ
てもよい。
の支持部を平板状に形成したが、図12(図12は紙製
ハンガー1の変更例を示すが、紙製ハンガー21及び5
1にあっても同様である。)に示すように、廃紙材7相
互を加熱圧締する際に少なくとも支持部3の外側縁全体
にわたってリブ61を一体形成して紙製ハンガー60を
構成してもよい。このリブ61により支持部3の強度を
高めて服を安定した状態で掛けることができる。尚、フ
ック部5にあっても同様にその外側縁にリブ65を形成
して強度を得るようにしてもよい。 (2).上記実施例の紙製ハンガー1、21及び51は平板
形状に形成したが、図13(図13は紙製ハンガー1の
変更例を示すが、紙製ハンガー21及び51にあっても
同様である。)に示すように、廃紙材7の加熱圧締に伴
って支持部3の上面を服の肩部とほぼ一致する幅の湾曲
面3aに形成すると共に該湾曲面3aの一方端縁に垂下
板3bを一体に形成した紙製ハンガー71であってもよ
い。この湾曲面3aにより掛けられる服の肩部に皺が生
じるのを防止している。 (3).上記実施例の紙製ハンガー1、21及び51は平板
形状に形成したが、図14(図14は紙製ハンガー1の
変更例を示すが、紙製ハンガー21及び51にあっても
同様である。)に示すように、支持部3を正面が偏平山
形或いは偏平三角形の枠形状に形成すると共にその枠部
73にリブ75を一体形成した紙製ハンガー77であっ
てもよい。
【0047】この実施例にあっては、リブ75により強
度を得ることができると共に水平枠部73aにズボン等
を掛けることができる。 (4).上記実施例の紙製ハンガー1、21及び51は、フ
ック部5・21b・57を支持部3・21a・55と同
様の廃紙材7・23或いはシート状廃紙材53により形
成したが、図15(図15は紙製ハンガー1の変更例を
示すが、紙製ハンガー21及び51にあっても同様であ
る。)に示すように、支持部3の頂部中央に逆J字形に
折曲された金属線材79の下端部を挿通した後、その下
端部を上方へ折り返して固定したものであってもよい。
度を得ることができると共に水平枠部73aにズボン等
を掛けることができる。 (4).上記実施例の紙製ハンガー1、21及び51は、フ
ック部5・21b・57を支持部3・21a・55と同
様の廃紙材7・23或いはシート状廃紙材53により形
成したが、図15(図15は紙製ハンガー1の変更例を
示すが、紙製ハンガー21及び51にあっても同様であ
る。)に示すように、支持部3の頂部中央に逆J字形に
折曲された金属線材79の下端部を挿通した後、その下
端部を上方へ折り返して固定したものであってもよい。
【0048】尚、支持部3に対する金属線材79の固定
方法としては、平面状に変形させた金属線材79の下端
部を廃紙材7間、若しくはマット状素材31内或いはシ
ート状廃紙材53間に位置させた状態で加熱圧締して溶
融した合成樹脂の融着力により固定してもよい。 (5).上記した各実施例の紙製ハンガー1、21及び51
は、原料となる廃紙材7の積層枚数、マット状素材31
に含有される合成樹脂料、紙製ハンガー21に融着され
る廃紙材7等の補強用紙材により強度を得ているが、図
16(図16は廃紙材7を積層して形成した紙製ハンガ
ー1に実施したものを示すが、紙製ハンガー21及び5
1にあっても同様である。)に示すように構成して紙製
ハンガー81を形成してもよい。
方法としては、平面状に変形させた金属線材79の下端
部を廃紙材7間、若しくはマット状素材31内或いはシ
ート状廃紙材53間に位置させた状態で加熱圧締して溶
融した合成樹脂の融着力により固定してもよい。 (5).上記した各実施例の紙製ハンガー1、21及び51
は、原料となる廃紙材7の積層枚数、マット状素材31
に含有される合成樹脂料、紙製ハンガー21に融着され
る廃紙材7等の補強用紙材により強度を得ているが、図
16(図16は廃紙材7を積層して形成した紙製ハンガ
ー1に実施したものを示すが、紙製ハンガー21及び5
1にあっても同様である。)に示すように構成して紙製
ハンガー81を形成してもよい。
【0049】即ち、複数枚の廃紙材7を加熱圧締する際
に、従来使用されていた針金を偏平山形形状或いは偏平
三角形状の枠形状からなる支持部83aの頂部に逆J字
形のフック部83bを有した簡易ハンガー83を、廃紙
材7相互間に位置させる。そして廃紙材7相互間に簡易
ハンガー83を固定することにより掛けようとする服の
重量に耐え得る強度を得てもよい。
に、従来使用されていた針金を偏平山形形状或いは偏平
三角形状の枠形状からなる支持部83aの頂部に逆J字
形のフック部83bを有した簡易ハンガー83を、廃紙
材7相互間に位置させる。そして廃紙材7相互間に簡易
ハンガー83を固定することにより掛けようとする服の
重量に耐え得る強度を得てもよい。
【0050】尚、紙製ハンガー21に簡易ハンガー83
を内装させようとする場合には、薄手状に形成された少
なくとも2枚のマット状素材31間に簡易ハンガー83
を介在させた後に、これらを加熱圧締して溶融する合成
樹脂により紙の繊維相互及び簡易ハンガー83を融着さ
せればよい。 (6).上記した各請求項は紙製ハンガーの支持部を廃紙材
により形成したことを特徴としており、その形状及びフ
ック部の有無に限定されるものではない。
を内装させようとする場合には、薄手状に形成された少
なくとも2枚のマット状素材31間に簡易ハンガー83
を介在させた後に、これらを加熱圧締して溶融する合成
樹脂により紙の繊維相互及び簡易ハンガー83を融着さ
せればよい。 (6).上記した各請求項は紙製ハンガーの支持部を廃紙材
により形成したことを特徴としており、その形状及びフ
ック部の有無に限定されるものではない。
【0051】そして各請求項に係る支持部85を図17
(図17は請求項1に係る支持部を示しているが、請求
項2及び3に係る支持部であっても同様である。)に示
すように、服が掛けられる上面を、長手直交方向の縦断
面が半円状の湾曲面85aに形成すると共に頂部側に長
手直交方向へ延出する切欠85bを設けて形成する。
(図17は請求項1に係る支持部を示しているが、請求
項2及び3に係る支持部であっても同様である。)に示
すように、服が掛けられる上面を、長手直交方向の縦断
面が半円状の湾曲面85aに形成すると共に頂部側に長
手直交方向へ延出する切欠85bを設けて形成する。
【0052】そして上記した簡易ハンガー83の支持部
83aを湾曲面85aの下面に位置させると共にフック
部83bを切欠85b内に位置させて簡易ハンガー83
に支持部85を引っ掛けて取付ける。
83aを湾曲面85aの下面に位置させると共にフック
部83bを切欠85b内に位置させて簡易ハンガー83
に支持部85を引っ掛けて取付ける。
【0053】このため、簡易ハンガー83の支持部83
aに服を直接掛ける場合には服の支持面が少ないため、
肩の部分にしわが生じたりしていたが、簡易ハンガー8
3に取付けられる支持部85の湾曲面85aにより支持
面を多くすることができ、服にしわが生じ難くすること
ができる。 (7).上記説明の紙製ハンガー60・70はリブ61、7
5を設けて掛けようとする服の重量に耐え得る強度を得
るように構成しているが、図16(図16は紙製ハンガ
ー1と同種構造のものを示すが、紙製ハンガー21・5
1と同種構造であっても同様である。)に示すように廃
紙材7相互を積層する際に従来廃棄処分されていた針金
製の簡易ハンガー81を中間部に介在させた状態で加熱
圧締して溶融する熱可塑性合成樹脂により融着した紙製
ハンガー83であってもよい。
aに服を直接掛ける場合には服の支持面が少ないため、
肩の部分にしわが生じたりしていたが、簡易ハンガー8
3に取付けられる支持部85の湾曲面85aにより支持
面を多くすることができ、服にしわが生じ難くすること
ができる。 (7).上記説明の紙製ハンガー60・70はリブ61、7
5を設けて掛けようとする服の重量に耐え得る強度を得
るように構成しているが、図16(図16は紙製ハンガ
ー1と同種構造のものを示すが、紙製ハンガー21・5
1と同種構造であっても同様である。)に示すように廃
紙材7相互を積層する際に従来廃棄処分されていた針金
製の簡易ハンガー81を中間部に介在させた状態で加熱
圧締して溶融する熱可塑性合成樹脂により融着した紙製
ハンガー83であってもよい。
【0054】該構造の紙性ハンガー83にあっては従来
廃棄処分されていた廃紙材7及び簡易ハンガー81によ
り構成することができ、材料コストを低減できると共に
服の重量に充分耐え得る強度を得ることができる。 (8).請求項1〜3の紙製ハンガー1・21・51にあっ
ては、少なくともその支持部3・21a・55を夫々の
廃紙材により構成するものとしたが、図17(図17は
廃紙材7の積層板で支持部3を構成した場合を示すが、
マット状素材31及びシート状廃紙材53で支持部21
a・55を構成した場合であっても同様である。)に示
すように、支持部85の上面を幅広湾曲状に形成すると
共にその中間部に長手方向へ延出するスリット87を形
成し、針金製の簡易ハンガー89に支持部85を係止さ
せて構成される紙製ハンガー91であってもよい。この
紙製ハンガー91にあっては、支持部85のスリット8
7を挿通して上方へ突出する簡易ハンガー89のフック
89aによりフック部を構成している。 (9).上記した実施例の紙製ハンガー1・21・51は、
廃紙材7或いはシート状廃紙材にラミネート加工された
熱可塑性合成樹脂膜7a、又は添加される合成樹脂によ
り掛けようとする服の重量に耐え得る強度を得ている
が、特に荷重が作用する箇所にあっては、該箇所に別の
熱可塑性合成樹脂シートを重ね合わせた状態で加熱圧締
して融着強度を高めることにより耐荷重性の高い紙製ハ
ンガー1・21・51とすることができる。 (10). 紙製ハンガー1、21及び51の脆弱箇所に対し
て熱可塑性の合成樹脂シートを重ね合わせて加熱圧締し
て紙における合成樹脂量を多くして強度を得るようにし
たが、熱可塑性合成樹脂はそれ自体として弾性を有して
いるため、少量では高い強度が得られなかった。このよ
うな場合にあっては、熱可塑性合成樹脂に変えて熱硬化
性合成樹脂を使用することにより少量で高い強度を得る
ことができる。
廃棄処分されていた廃紙材7及び簡易ハンガー81によ
り構成することができ、材料コストを低減できると共に
服の重量に充分耐え得る強度を得ることができる。 (8).請求項1〜3の紙製ハンガー1・21・51にあっ
ては、少なくともその支持部3・21a・55を夫々の
廃紙材により構成するものとしたが、図17(図17は
廃紙材7の積層板で支持部3を構成した場合を示すが、
マット状素材31及びシート状廃紙材53で支持部21
a・55を構成した場合であっても同様である。)に示
すように、支持部85の上面を幅広湾曲状に形成すると
共にその中間部に長手方向へ延出するスリット87を形
成し、針金製の簡易ハンガー89に支持部85を係止さ
せて構成される紙製ハンガー91であってもよい。この
紙製ハンガー91にあっては、支持部85のスリット8
7を挿通して上方へ突出する簡易ハンガー89のフック
89aによりフック部を構成している。 (9).上記した実施例の紙製ハンガー1・21・51は、
廃紙材7或いはシート状廃紙材にラミネート加工された
熱可塑性合成樹脂膜7a、又は添加される合成樹脂によ
り掛けようとする服の重量に耐え得る強度を得ている
が、特に荷重が作用する箇所にあっては、該箇所に別の
熱可塑性合成樹脂シートを重ね合わせた状態で加熱圧締
して融着強度を高めることにより耐荷重性の高い紙製ハ
ンガー1・21・51とすることができる。 (10). 紙製ハンガー1、21及び51の脆弱箇所に対し
て熱可塑性の合成樹脂シートを重ね合わせて加熱圧締し
て紙における合成樹脂量を多くして強度を得るようにし
たが、熱可塑性合成樹脂はそれ自体として弾性を有して
いるため、少量では高い強度が得られなかった。このよ
うな場合にあっては、熱可塑性合成樹脂に変えて熱硬化
性合成樹脂を使用することにより少量で高い強度を得る
ことができる。
【0055】
【発明の効果】このため本発明は、原料コストを少なく
して製作コストを更に低減することができる。
して製作コストを更に低減することができる。
【0056】又、本発明は、使用後においては簡易、か
つ低コストに廃棄処分することができる。
つ低コストに廃棄処分することができる。
【図1】請求項1に係る紙製ハンガーの斜視図である。
【図2】図1のII-II 線断面図である。
【図3】図3は廃紙材の接合状態を示す拡大縦断面図で
ある。
ある。
【図4】積層板を示す拡大縦断面図である。
【図5】請求項2に係る紙製ハンガーの全体斜視図であ
る。
る。
【図6】廃紙材の粉砕状態を示す説明図である。
【図7】マット状素材の形成状態を示す説明図である。
【図8】請求項2の変更例に係る紙製ハンガーの概略を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図9】紙製ハンガーの中央縦断面図である。
【図10】請求項3に係る紙製ハンガーの概略を示す斜
視図である。
視図である。
【図11】図10のXI-XI 線縦断面図である。
【図12】請求項1〜3の共通変更例を示す斜視図であ
る。
る。
【図13】請求項1〜3の共通変更例を示す斜視図であ
る。
る。
【図14】請求項1〜3の共通変更例を示す斜視図であ
る。
る。
【図15】請求項1〜3の共通変更例を示す斜視図であ
る。
る。
【図16】請求項1〜3の共通変更例を示す斜視図であ
る。
る。
【図17】請求項1〜3の共通変更例を示す斜視図であ
る。
る。
1 紙製ハンガー 3 支持部 5 フック部 7 廃紙材 7a 合成樹脂膜 21 紙製ハンガー 23 廃紙材 31 マット状素材 41 紙製ハンガー 51 紙製ハンガー 53 シート状廃紙材 55 支持部 57 フック部
Claims (14)
- 【請求項1】水平方向へ下降傾斜しながら延出する正面
が偏平山形形状或いは偏平三角形状の支持部と、該支持
部の頂部に設けられる逆J字形のフック部とからなるハ
ンガーにおいて、前記支持部は少くとも一面に熱可塑性
合成樹脂膜がラミネート加工され、所要の厚さからなる
少なくとも2枚の廃紙材を加熱圧締して溶融する合成樹
脂により融着してなる紙製ハンガー。 - 【請求項2】水平方向へ下降傾斜しながら延出する正面
が偏平山形形状或いは偏平三角形状からなる支持部と、
該支持部の頂部に設けられる逆J字形のフック部とから
なるハンガーにおいて、前記支持部は少くとも一面に熱
可塑性合成樹脂膜がラミネート加工された廃紙材を粉砕
して合成樹脂膜を細分化すると共に紙を繊維化して所望
の厚さのマット状紙素材に形成した状態で加熱圧締する
ことにより紙繊維を所望の密度に圧縮しながら溶融する
合成樹脂により繊維を融着した紙製ハンガー。 - 【請求項3】水平方向へ下降傾斜しながら延出する正面
が偏平山形形状或いは偏平三角形状の支持部と、該支持
部の頂部に設けられる逆J字形のフック部とからなるハ
ンガーにおいて、前記支持部は少くとも一面に熱可塑性
合成樹脂膜がラミネート加工された柔軟性を有した複数
枚のシート状廃紙材を積層した状態で加熱圧締して溶融
する合成樹脂により相互を融着してなる紙製ハンガー。 - 【請求項4】前記支持部の外側縁にはリブを設けた請求
項4又は5の紙製ハンガー。 - 【請求項5】前記支持部はその上面が所定の幅で湾曲面
に形成された請求項1、2又は3の紙製ハンガー。 - 【請求項6】前記フック部は前記支持部と一体に形成さ
れた請求項1、2又は3の紙製ハンガー。 - 【請求項7】前記フック部は前記支持部と同種の廃紙材
から逆Jに打ち抜き形成し、その下端部を支持部中間部
における廃紙材相互間に差し込んだ状態で加熱圧締して
溶融する合成樹脂により融着した請求項1の紙製ハンガ
ー。 - 【請求項8】前記フック部は金属線材を逆J字形に折り
曲げ形成してなり、その下端部を支持部の中間部に挿通
固着してなる請求項1、2又は3の紙製ハンガー。 - 【請求項9】前記廃紙材は大きさが不揃いの平板相互
を、合成樹脂膜と同種の合成樹脂シートを重ね合わせた
状態で加熱して所定の大きさに形成した請求項1又は9
の紙製ハンガー。 - 【請求項10】上記廃紙材を加熱圧締する際に合成樹脂
を添加した請求項1、2又は3の紙製ハンガー。 - 【請求項11】合成樹脂は廃紙材にラミネート加工され
た合成樹脂膜と同種の熱可塑性合成樹脂からなる請求項
10の紙製ハンガー。 - 【請求項12】合成樹脂は熱硬化性合成樹脂からなる請
求項10の紙製ハンガー。 - 【請求項13】上記紙製ハンガーの少なくとも支持部全
体には少なくも一面に合成樹脂膜がラミネート加工され
た補強用廃紙材を加熱圧締して溶融する合成樹脂膜によ
り融着した請求項2の紙製ハンガー。 - 【請求項14】上記紙製ハンガーの脆弱部には少なくも
一面に合成樹脂膜がラミネート加工された補強用廃紙材
を加熱圧締して溶融する合成樹脂膜により融着した請求
項2の紙製ハンガー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33316894A JPH08164053A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 紙製ハンガー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33316894A JPH08164053A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 紙製ハンガー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08164053A true JPH08164053A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18263060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33316894A Pending JPH08164053A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 紙製ハンガー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08164053A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2324239A (en) * | 1997-04-18 | 1998-10-21 | John Hampden Press Limited | Garment hanger |
JP2003169741A (ja) * | 2001-09-29 | 2003-06-17 | Tatsuyuki Kono | ハンガ及びこのハンガを使用した衣服の吊り下げ方法 |
GB2444315A (en) * | 2006-11-28 | 2008-06-04 | Three Monkey Design Ltd | Clothes hanger formed of laminated cardboard |
JP2011147642A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Yasuo Ohira | かさばらないハンガー |
WO2012171223A1 (zh) * | 2011-06-17 | 2012-12-20 | Lo Yatsing | 可降解衣架 |
JP2018057625A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 株式会社チャナカンパニー | 衣服用ハンガー |
WO2021007102A1 (en) * | 2019-07-05 | 2021-01-14 | Avery Dennison Retail Information Services, Llc | Hanging device |
USD926588S1 (en) | 2019-07-05 | 2021-08-03 | Avery Dennison Retail Information Services, Llc | Bag |
USD926480S1 (en) | 2019-07-05 | 2021-08-03 | Avery Dennison Retail Information Services, Llc | Display hook |
USD926479S1 (en) | 2019-07-05 | 2021-08-03 | Avery Dennison Retail Information Services, Llc | Display hook |
US20230157470A1 (en) * | 2020-05-11 | 2023-05-25 | Mainetti S.P.A. | Method for producing hangers and similar devices for clothing support, comprising at least one concave area, starting from a flat layer of paper material |
-
1994
- 1994-12-13 JP JP33316894A patent/JPH08164053A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003169741A (ja) * | 2001-09-29 | 2003-06-17 | Tatsuyuki Kono | ハンガ及びこのハンガを使用した衣服の吊り下げ方法 |
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WO2012171223A1 (zh) * | 2011-06-17 | 2012-12-20 | Lo Yatsing | 可降解衣架 |
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WO2021007102A1 (en) * | 2019-07-05 | 2021-01-14 | Avery Dennison Retail Information Services, Llc | Hanging device |
USD926588S1 (en) | 2019-07-05 | 2021-08-03 | Avery Dennison Retail Information Services, Llc | Bag |
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