JPH0816311B2 - オイル調皮革様シート - Google Patents

オイル調皮革様シート

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JPH0816311B2
JPH0816311B2 JP29645687A JP29645687A JPH0816311B2 JP H0816311 B2 JPH0816311 B2 JP H0816311B2 JP 29645687 A JP29645687 A JP 29645687A JP 29645687 A JP29645687 A JP 29645687A JP H0816311 B2 JPH0816311 B2 JP H0816311B2
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    • D06N3/00Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
    • D06N3/12Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins
    • D06N3/14Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins with polyurethanes

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は反発性が小さく柔軟な風合いで、手に触れた
感覚がぬめり感を感ずる表面を有し、表面強さ、多孔構
造の破壊強さなどの良好なオイル調皮革様シートに関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来、ポリウレタンを主体とする重合体の多孔質面層
を有する皮革様シートにおいて、表面の物性を改良する
ことには多くの提案がある。とりわけ、表面の折れしわ
状態、透気性、透湿性、反発性などの改良について、皮
革様シートの構造と構成と主体に使用原材料、製造条件
などを検討してきた。例えば、表面に柔軟剤を付着後、
脂肪族炭化水素、高級アルコールなどを含む重合体溶液
を塗布し、乾燥して仕上げる柔軟な皮革様シート物の製
造法を特開昭53−24006号公報に、高分子量脂肪族化合
物を含む高分子弾性体を塗布し、乾燥して耐傷性と風合
いを改良することを特公昭56−9595号公報に、表面の手
触りを改良するために炭素数11以上の多環式カルボン酸
またはそのエステルを塗布することを特公昭59−42109
号公報に、表面塗布重合体と架橋型シリコーン、脂肪酸
アミド、高級脂肪酸、高級アルコール、高級脂肪酸エス
テルなど摩擦係数を低下せしめる物質とからなる組成物
を表面に付与して表面特性を改良することを特公昭55−
49190号公報に提案した。更に、ラノリン、ラノリンア
ルコール、ラノリン脂肪酸またはそれらの誘導体を人造
皮革の表面に付与して柔軟なぬめり感のある触感の表面
を得ることが特公昭59−9672号公報に提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の皮革様シートが外観性能の改良、例えば折れし
わ形態を天然皮革に類似させるとか、ドレープ性を改良
して見た目の重厚感を得るとか、また性能的には透気性
・透湿性を高めることに検討の方向があつた。しかし、
従来の皮革様シートは柔軟性ではあるが感触はかさかさ
した乾いた手ざわりである。そこで、ぬめり感をもつた
柔軟な風合い触感の皮革様シートとするために柔軟剤や
可塑剤あるいは風合い改良のための油剤で処理すること
も行われているが、これらの処理剤だけを用いた場合に
は処理剤特有のべとつきが生じたり、長時間経過すると
処理剤のブリードやポリウレタンに好ましくない作用を
及ぼすとかで、処理剤だけで触感を改良することは好ま
しくない。また、従来の摩擦係数を低下させる処理で
は、表面物性の改良には効果があるがぬめり感のある触
感を満足させるまでは致つていない。
本発明は反発感が小さく柔軟な風合いで、手に触れた
感覚、とりわけ表面層の感覚がタックのないぬめり感を
感じ、表面強さ、表面層破壊強さの良好なオイル調皮革
様シートを提供するにある。更に、皮革に類似の表面お
よび折れしわを有し、見た目の重厚感および柔らかさを
感ずる視覚的性能を併せて改良したオイル調皮革様シー
トを提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はポリウレタンを主体とした重合体で構成され
た表面層を有する皮革様シートの表面がポリウレタンと
ポリオキシエチレン変性またはグリセリン変性硬化油と
からなる組成物の塗膜層で構成されていることを特徴と
するオイル調皮革様シートである。
すなわち、本発明は皮革様シートの多孔質構造の表面
層あるいは非多孔質構造の連続皮膜または非連続皮膜の
薄い表面層の表面に、ポリウレタンを主体とした重合体
と着色剤とからなる着色層が形成された上にあるいは着
色層を中間にしてポリウレタンとポリオキシエチレン変
性またはグリセリン変性の硬化油とからなる組成物の塗
膜層が形成された構成の皮革様シートである。または、
表面層の表面にポリウレタンとポリオキシエチレン変性
またはグリセリン変性の硬化油とからなる組成物の塗膜
層が形成された構成の皮革様シートである。
本発明で使用するポリウレタンを主体とした重合体で
構成された表面層を有する皮革様シートは、ポリウレタ
ンを主体とした重合体の多孔質構造の単一シートでなる
皮革様シートまたは繊維質基体の一面にポリウレタンを
主体とした重合体の多孔質構造で主として構成された表
面層が付与されてなる皮革様シートあるいは繊維質基体
の一面にポリウレタンを主体とした重合体の非多孔質構
造の連続皮膜または非連続皮膜の薄い表面層が付与され
てなる皮革様シートである。
本発明の皮革様シートを構成する繊維質基体層(1)
とポリウレタンを主体とする重合体で構成された表面層
(2)とからなるシートは、繊維質基体層(1)を構成
する繊維として、ナイロン−6、ナイロン66、ナイロン
610、芳香環を含有するポリアミドなどのポリアミド
類、ポリエチレンテレフタレート、エチレンテレフタレ
ート80モル%以上の共重合体、ポリブチレンテレフタレ
ートなどのポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどのポリオレフイン類、ポリアクリロニトリル、
ポリビニルアルコールなどの合成繊維、再生繊維から選
ばれた少なくとも1種の繊維、特に柔軟でドレープ性が
あり、外観の良好なものを指向するなら合成重合体を紡
糸して得た極細繊維発生型多成分繊維または極細繊維発
生型多成分繊維を主体とした繊維を用いて織布、編布、
繊維立毛織布、繊維立毛編布、繊維絡合不織物などの布
帛とし、より皮革の性能に類似させようとするなら布帛
にはポリウレタン、アクリル樹脂、合成ゴム、ポリエス
テルエラストマー等の弾性重合体を含有させて作つた繊
維質基体シートである。好ましくは多成分繊維を用いて
布帛を作り、弾性重合体を含有させる前または弾性重合
体を含有させた後に布帛を構成する多成分繊維を化学的
処理および/または機械的処理で極細繊維化させるこ
と、布帛に含有させる弾性重合体がポリウレタン、好ま
しくは後に記載のポリウレタンを主体とした重合体の溶
液または分散液を多孔質構造に凝固した多孔質重合体を
含有した繊維質基体シートである。この繊維質基体シー
トの一面にはポリウレタンを主体とする重合体の表面層
(2)を付与したシートとする。この表面層の構造は微
細スポンジ状あるいは縦長状、蜂の巣状、縦割れ状、水
滴状などの大きな気泡構造などで形成された多孔質表面
層、層内に支配的多数の気泡を有さない非多孔質の連続
皮膜あるいは非連続皮膜の薄い皮膜でなる非多孔質表面
層である。好ましくは多孔質表面層である。多孔質表面
層あるいは非多孔質表面層(2)を構成するポリウレタ
ンとしてはN.N′−ジメチルホルムアミドを主体とする
有極性溶剤に可溶なポリウレタンで、ポリウレタンを構
成する有機ジイソシアネートが芳香環を含む有機ジイソ
シアネートで構成されたポリウレタンが好ましいもので
ある。ポリウレタンを主体とする重合体の溶液または分
散液を布帛または繊維質基体の一面に塗布して多孔質構
造の層に凝固する。多孔質構造は微細多孔質構造でもよ
いが、微細多孔質構造だけの表面層は反発が大きくてド
レープ性が悪い、折れしわ形態・外観が悪いなどのた
め、好ましくは表面層内部気孔構造は気孔の平均直径15
〜300μmの球状、水滴状、徳利状などの大きな気泡の
いずれかが支配的な気孔形状として微細気孔と混在して
いるあるいは微細多孔質隔膜をへて配列している見掛密
度0.25〜0.48g/cm3の多孔質構造の表面層(2)であ
る。この多孔質構造の表面層(2)を構成するポリウレ
タンは平均分子量500〜3000のポリマージオール、例え
ば低分子量ジオールとジカルボン酸の縮合重合で得たポ
リエステルジオール、ラクタムの開環重合で得ポリラク
トンジオール、ポリオキシアルキレングリコール、ポリ
カーボネートジオールあるいはそれらのブロツク共重合
体のジオールなどから選ばれた少なくとも1種類と、芳
香環を含む有機ジイソシアネート、脂肪族環を含む有機
ジイソシアネートなどから選ばれた少なくとも1種類あ
るいはそれら有機ジイソシアネートと脂肪族有機ジイソ
シアネートとの混合有機ジイソシアネートと、活性水素
原子を2個有する低分子化合物、例えばジオール類、ヒ
ドラジン、ヒドラジド類、ヒドロキシアミン類、ジアミ
ン類などから選ばれた少なくとも1種類とを常法によつ
て反応させて得たポリウレタンである。ここに得たポリ
ウレタンの好ましい態様のものはN,N′−ジメチルホル
ムアミドを主体とする有極性溶剤に可溶なポリウレタン
である。他の溶媒に可溶なポリウレタンでは、例え同じ
組成で重合されて得られたポリウレタンでも、次の処理
工程で好ましくない表面層状態、例えば多孔質構造が潰
れたり、変形したりあるいは再溶解したりして、十分な
外観性能が得られないものとなる。反発性が大きくなり
風合い、二次製品加工性などが悪くなる。
次に、ポリウレタンを主体とした重合体で構成された
表面層を有する皮革様シートの表面に付与する塗布組成
物は、表面層構成ポリウレタンと同じ種類のポリウレタ
ンでもよいが、好ましくは耐黄変性、染料親和性、耐摩
耗性に優れ、更に柔軟でタツクのないぬめり感のあるポ
リウレタンである。このようなポリウレタンとしてはポ
リマージオールと反応させる有機ジイソシアネートとし
て脂肪族ジイソシアネート、脂肪族環ジイソシアネート
から選ばれた少なくとも1種類の有機ジイソシアネート
を主体とする有機ジイソシアネートと、脂肪族環ジアミ
ン、ヒドラジン、ジアミンあるいはジオールから選ばれ
た少なくとも1種類の鎖伸長剤とを常法により反応して
得たポリウレタンである。また、ポリウレタンに配合し
て使用するポリオキシエチレン変性またはグリセリン変
性硬化油は、例えば、ひまし油、亜麻仁油、綿実油、け
し油、桐油などの天然油、合成された不飽和高級脂肪
酸、例えばリシノール酸、リノレイン酸、リノレン酸な
どを原料とし処理され、更に酸化エチレンをモル数で5
〜500モル、好ましくは10〜100モル付加したポリオキシ
エチレン変性硬化油またはグリセリンを付加したグリセ
リン変性硬化油である。これらの硬化油はポリウレタン
を主体とした重合体に対して5〜100重量%配合した組
成物である。このポリウレタン溶液にポリオキシエチレ
ン変性硬化油あるいはグリセリン変性硬化油を配合した
組成液は、皮革様シートの表面にグラビヤ法、スプレー
法、スリツトコート法などで塗布する。塗布量はポリウ
レタン固形分として0.5〜15g/m2の量である。塗布量を
多くすることはかえつて表面触感を損なつたり、表面物
性を低下させたりして好ましくない。
本発明の表面層を構成するポリウレタンおよび表面塗
布ポリウレタン組成物には耐光安定剤、酸化防止剤、撥
水・撥油剤、着色剤などを添加することもよいし、皮革
様シートに仕上げる工程において酸化防止剤、耐光安定
剤、撥水・撥油剤、柔軟化剤、着色剤、着色・変色防止
剤などの処理を付加することもよい。また、皮革様シー
トの仕上げ工程の任意の段階でエボンス加工により表面
に所望の模様付けをすること、光沢調整のカレンダー掛
けを行うことも好ましい。
本発明で得た皮革様シートは表面が柔軟でタツクのな
いぬめり感を有する触感で、折れしわ形態およびドレー
プ性が天然皮革に類似した見た目の重圧感・柔軟さを有
し、色の深みがありかつ色調が濃く見える、構造破壊強
さ、表面強さなどの性能に優れていて、この皮革様シー
トは靴とりわけスポーツシユーズ、衣料、鞄、袋物、手
袋などの製品に加工するのに有用である。
〔実施例〕
次に、本発明を具体的な実施例で説明する。なお、実
施例中の部および%はことわりのない限り重量に関する
ものである。
実施例1 平均分子量1500のポリブチレンアジペートグリコール
150部、4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネート100
部およびエチレングリコール18.6部を反応させて得たポ
リウレタン−I〔ポリウレタン中のハードセグメント量
44.2%(計算値)〕を用い、ポリウレタン−I15%、凝
固調節剤1.5%、カーボンブラツク0.5%、N,N′−ジメ
チルホルムアミド(以下DMFとする)83%からなるポリ
ウレタン溶液を目付150g/m2のナイロン繊維絡合不織布
に含浸し、更に同じポリウレタン溶液を目標液量530g/m
2の量を塗布した後、DMF30%水溶液、温度40℃の凝固液
中に浸漬して凝固し、水洗、乾燥してシート状基材
(A)を得た。この基材(A)は繊維絡合不織布に多孔
ポリウレタンが含有した基体層と多孔質ポリウレタン表
面層とからなる構成物である。
一方、上記ポリウレタン−I7%、カーボンブラツク3
%、DMF25%、メチルエチルケトン45%、シクロヘキサ
ノン20%からなるポリウレタン溶液をシート状基材
(A)の表面層表面にグラビヤコーターで固形分量2.5g
/m2になる液量を塗布し、乾燥して表面着色層を形成し
た。次いで牛革模様のエボンスを行い、もみ加工を行つ
た後、表面塗布組成液として上記ポリウレタン−I7%、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油3.5%、DMF25%、メチ
ルエチルケトン44.5%、シクロヘキサノン20%からなる
ポリウレタン組成液をグラビヤコーターで固形分量3g/m
2になる液量を塗布し、乾燥して皮革様シートを作つ
た。この皮革様シートは優れたオイル調の触感を有し、
落ちついた濃い黒度の表面で、風合い、折れしわ外観、
表面強さ等の良好なもので、この皮革様シートはゴルフ
靴、サツカーシユーズ等のスポーツ用靴として好適であ
つた。
比較のために、表面塗布組成液にポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油を配合しないポリウレタン溶液を実施例1
と同じ条件で塗布し、乾燥して得た皮革様シートは表面
がエナメル様の光沢面になり、白つぽい黒度で、かさか
さした風合い、ぼきぼき折れる折れしわ外観であつて、
見るからに硬い感じの皮革様シートであり、スポーツ用
靴としても外観が悪いものであつた。
実施例2 平均分子量2000のポリエチレンアジペートグリコール
200部、4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネート163
部およびエチレングリコール34部を反応させてポリウレ
タン−IIを得た〔ポリウレタン中のハードセグメント量
49.6%(計算値)、ポリウレタン10%濃度N,N′−ジメ
チルホルムアミド溶液の30℃における溶液粘度2.9ポイ
ズである〕。このポリウレタン−II16%、ポリ塩化ビニ
ル2%、凝固調節剤2%、酸化チタン2%、DNF78%の
ポリマー溶液をポリエステル繊維で製編された片面起毛
パイル編地に含浸、飽充し、温度45℃のDMF40%水溶液
中に浸漬して凝固し、水洗、乾燥して多孔質シート状基
材(B)を得た。
次に表面に塗布するポリウレタン−IIIとして、平均
分子量1400のポリカプロラクトングリコール140部、4,
4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート81部お
よびイソホロンジアミン34部を溶液重合法で反応させて
ポリウレタン−IIIを得た。このポリウレタン−III12
%、酸化チタン12%、イソプロパノール/シクロヘキサ
ノン/テトラヒドロフランの混合溶剤76%からなるポリ
ウレタン組成液をエボンス加工した離型紙上に溶液量で
約85g/m2の量を塗布し、乾燥し、更にポリウレタン接着
剤液を塗布し、液の大部分を蒸発させた後、上記多孔質
シート状基材(B)のパイル面側に接着し、表面に薄い
非多孔質皮膜表面層を有する皮革様シートを作つた。次
に、ポリウレタン−III7%、酸化珪素1%、グリセリン
変性硬化亜麻仁油2%、イソプロパノール/トルエン混
合溶剤90%からなる組成液をグラビヤコーターで固形分
量で1.5g/m2の量を塗布し、乾燥して皮革様シートを作
つた。この皮革様シートはオイル調感に優れ、柔軟性に
富み、カジュアルシユーズ、スポーツシユーズ、バツ
グ、ケース用などの素材として好適なものであつた。
〔発明の効果〕
本発明の皮革様シートの仕上げ法で仕上げた皮革様シ
ートは、表面が柔軟でタツクのないぬめり感を有する触
感で、見た目の重厚感・柔軟さを有し、色の深みがあり
かつ色調が濃く見えるオイル調の皮革様シートが得られ
る。更に、表面強さ、反発特性の優れたものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリウレタンを主体とした重合体で構成さ
    れた表面層を有する皮革様シートの表面がポリウレタン
    とポリオキシエチレン変性またはグリセリン変性硬化油
    とからなる組成物の塗膜層で構成されていることを特徴
    とするオイル調皮革様シート。
  2. 【請求項2】皮革様シートが繊維質基体とポリウレタン
    を主体とした重合体とで構成された表面層とからなる特
    許請求の範囲第1項記載のオイル調皮革様シート。
  3. 【請求項3】表面層が多孔質構造で主として構成されて
    いる特許請求の範囲第1項または第2項記載のオイル調
    皮革様シート。
  4. 【請求項4】表面層が非多孔質構造の連続皮膜または非
    連続皮膜で主として構成されている特許請求の範囲第1
    項または第2項記載のオイル調皮革様シート。
  5. 【請求項5】表面層の表面がポリウレタンを主体とした
    重合体と着色剤とからなる着色層を有している特許請求
    の範囲第1項ないし第4項記載のいずれかであるオイル
    調皮革様シート。
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