JPH081622A - 外装材先付けコンクリート二次製品とその製造方法 - Google Patents

外装材先付けコンクリート二次製品とその製造方法

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JPH081622A
JPH081622A JP6166056A JP16605694A JPH081622A JP H081622 A JPH081622 A JP H081622A JP 6166056 A JP6166056 A JP 6166056A JP 16605694 A JP16605694 A JP 16605694A JP H081622 A JPH081622 A JP H081622A
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concrete
product
hot water
soluble agent
exterior material
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JP6166056A
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Seisuke Matsuura
盛輔 松浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外装材を変色させたり、コンクリートの付着
性を悪くすることなく外装材の先付けが簡単に能率よく
行なえる製造方法を提供する。 【構成】 型枠11内の多孔性底板13上に、封印材1
9とその上に砂23を敷設し、砂23上に外装剤2を配
置し、目地部分に溶融した熱水溶性剤21を流し込んで
固化させ、この状態で型枠11内にコンクリート1を打
設し、コンクリート1の凝固後に熱水溶性剤21を加熱
溶融させ、製品を脱型すれば、表面に外装材2を先付け
したコンクリート二次製品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、擁壁や建築物の壁面
等に用いる外装材先付けコンクリート二次製品とその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】外装材に切り石やタイル、自然石等を用
い、この外装材をコンクリートの表面にプレキャストし
て製造する擁壁や壁面材等のコンクリート二次製品につ
いては、その製造方法や装置と共に、数々の提案がなさ
れている。とくに、昨今、深目地を有する切り石や自然
石を用いたコンクリート二次製品が注目を集めている。
【0003】切り石や自然石を用いたコンクリート二次
製品のプレキャスト成型で最も困難なことは、外装材の
形状が一定でないことにより発生している。即ち、プレ
キャストしたコンクリート二次製品の外装材の表面にコ
ンクリートが付着していたのでは、商品としての価値を
全く失ってしまう。
【0004】このため、従来より種々の工夫がなされて
きたが、その一つとして、コンクリート二次製品の表面
に現われる外装材の表面部分をパラフィンや特殊な薬品
で覆い、コンクリートが付着しないように配慮した後、
コンクリートを打設するという製造方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法に
用いられるパラフィンは、外装材が多孔質の石材である
場合、石材がこれを吸収して変色したり、コンクリート
との付着性を悪くするという問題があり、更にパラフィ
ン自体が液相から固相に変わる際に大きく体積変化をす
るため、使用に当っては体積変化を見越す技術を必要と
していた。
【0006】また、特殊な薬品を使用する場合でも、材
料的に高価であったり、取扱に熟練を要するという欠点
がある。
【0007】他方、従来の製造方法では、擁壁のよう
に、一面のみに外装材をプレキャストした景観材料とし
ては使用されていたが、従来のどの方法をもっても、2
面もしくは3〜6面に外装材を先付けしたコンクリート
二次製品を製作することはできなかった。
【0008】そこで、この発明の課題は、外装材を変色
させたり、コンクリートの付着性を悪くすることなく、
外装材の先付けが単純な技術で行なえると共に、二面以
上の表面にも外装材をプレキャストすることができる外
装材先付けコンクリート二次製品とその製造方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、第1の発明は、並列する外装材の途中をコン
クリートで結合し、コンクリートの両面に外装材を突出
させた構成を採用したものである。
【0010】同第2の発明は、厚みのあるコンクリート
の両面に外装材を突出状にプレキャストすることによ
り、両面で外装材を突出状にプレキャストすることによ
り、両面で外装材の配置が異なるようにした構成を採用
したものである。
【0011】同第3の発明は、コンクリートで形成され
た多面体の各面に外装材を突出状にプレキャストするこ
とにより、各面に外装材を固定した構造を採用したもの
である。
【0012】同第4の発明は、型枠内に外装材を配置
し、外装材間の目地部分に溶融した熱水溶性剤を充填
し、これが固化した後コンクリート内にコンクリートを
投入し、該コンクリートの凝固後に熱水溶性剤を加熱溶
融させ、製品を脱型する構成を採用したものである。
【0013】同第5の発明は、型枠内の底部に、紛粒体
を熱水溶性剤で固めた封印材と、その上に紛粒体を敷設
し、この紛粒体状に外装材を並べて配置し、外装材間の
目地部分に溶融した熱水溶性剤を流し込んで硬化させた
後、型枠内にコンクリートを打設し、コンクリートを凝
固後に熱水溶性剤を加熱溶融させて型枠外に取り出し、
この後製品を脱型する構成を採用したものである。
【0014】同第6の発明は、型枠内の底部に、紛粒体
を熱水溶性剤で固めた封印剤と、その上に紛粒体を敷設
し、上端部を熱水溶性剤で覆った外装材を前記紛粒体上
に並べて配置し、外装材間の目地部分に溶融した熱水溶
性剤を流し込んで硬化させた後、型枠内の外装材間にコ
ンクリートを打設し、コンクリートの凝固後に熱水溶性
剤を加熱溶融させて型枠外に取り出し、この後製品を脱
型する構成を採用したものである。
【0015】同第7の発明は、その枠内の底部に、紛粒
体を熱水溶性剤で固めた封印材と、その上に紛粒体を敷
設し、この紛粒体上に外装材を並べて配置し、外装材間
の目地部分に溶融した熱水溶性剤を流し込んで硬化させ
た後、型枠内にコンクリートを打設し、一面側を熱水溶
性剤で結合した外装材の他面側を上記コンクリート上に
重ねて固着化し、コンクリートの凝固後に熱水溶性剤を
加熱溶融させて型枠外に取り出し、この後製品を脱型す
る構成を採用したものである。
【0016】同第8の発明は、一面が開口する型枠の内
面及びこの型枠の開口を閉じる蓋板の内面に、目地部分
を熱水溶性剤で固めて外装材を取り付け、前記型枠内に
コンクリートを投入してその凝固前に型枠の開口部分に
蓋板をその外装材がコンクリートに接着するよう取り付
け、コンクリートの凝固後に熱水溶性剤を加熱溶融させ
て製品を脱型する構成を採用したものである。
【0017】
【作用】型枠内の底部に封印材とその上に紛粒体を敷設
し、この紛粒体の上に外装材を並べて配置する。該紛粒
体は外装材を安定させる役目をする。
【0018】次に、外装材間の目地部分に溶融した熱水
溶性剤を所定の高さまで流し込んで硬化させ、この状態
で型枠内にコンクリートを打設すれば、コンクリートは
外装材に接着すると共に一部が目地の部分に浸入する。
【0019】コンクリートが凝固すると、熱水溶性剤を
加熱して溶融させ、これを型枠の外部に取り出し、この
後製品を脱型すれば、コンクリートの一面側に外装材を
プレキャストした二次製品が得られる。
【0020】また、上記の製造工程において、外装材に
長い寸法のものを用い、紛粒体上に設置した外装材の上
端部表面を熱水溶性剤で覆い、この状態で型枠内の各外
装材間に形成された目地部分コンクリートを打設すれば
両面に外装材が突出するコンクリート二次製品が得られ
る。
【0021】更に、上記の製造工程に、熱水溶性剤で固
めた外装材を載置すれば、二面に外装材がインサートさ
れたコンクリート二次製品が得られる。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0023】図1乃至図4は、コンクリート二次製品の
異なった例を示し、図1に示す第1の例は、コンクリー
ト1の一面側に外装材2をプレキャストした片面景観用
の製品Aである。
【0024】図2に示す第2の例は、外装材2に長い寸
法のものを用い、外装材2の途中をコンクリート1で結
合し、コンクリート1の両面に外装材2を突出させた両
面景観用の製品Bである。
【0025】図3に示す第3の例は、厚さの厚いコンク
リート1の両面に外装材2をプレキャストした厚みのあ
る両面景観用の製品Cである。
【0026】図4に示す第4の例は、コンクリート1の
六面に外装材2をプレキャストした多面景観用の製品D
である。
【0027】上記の各例において、外装材2は切り石、
砕石、自然石、タイルあるいはコンクリートブロック、
平板、化粧板等であり、第3の例に示す厚みのある両面
景観用の製品Cには、コンクリート1に基礎と定着する
ためのシース穴4が形成している。
【0028】図5乃至図8は上記第1の例の製品Aを製
造する装置と方法を示している。
【0029】先ず型枠11は、図5に示すように、下部
内周に縁取り12を設けた周枠13と、この周枠13内
に嵌合する平面的な大きさを有し、縁取り12で水平に
支持される底板14と、周枠13を載置する漏斗15と
からなり、底板14には多数の穴16が設けらていると
共に、漏斗15は最底部に連結管17が設けており、連
結管17の下方に受け皿18が配置されている。
【0030】図8は型枠11内の底板14上に敷設する
封印材19であり、砂、小石、細砂、サンコ粒等の乾燥
した紛粒体20を常温で硬化し、熱水あるいは蒸気で解
け、粘着、接着性のあるゼラチン質またはニカワ等の熱
水溶性剤21で封じ込めて形成され、底板14に設けた
穴16より、若干大きい寸法をもっかたまり状となり、
穴16を閉じることにより、型枠11内に充填する材料
が落ちないようにする。なお、熱水溶性剤21の具体的
な例としては膠を用いる。
【0031】また、底板14に設ける穴16は図示のよ
うな円形に必ずしも限定されないと共に、図6に示すよ
うに、底板14は、上面に突条22と並べて設けた構造
のものを用いることもできる。
【0032】次に、一面側に外装材をプレキャストした
製品の製造方法を図7に基づいて説明する。
【0033】上下面が開口した矩形状周枠13内に底板
14を取り付けて型枠11をセットし、先ず底板14上
に封印材19を適宜厚みで敷きつめ、その上に砂23を
適当量充填した後、砂23の上に外装材2を並べて配置
する。上記の砂23は、外装材2を型枠11内に安定さ
せるために使用するものであり、不定形な自然石を用い
て、仕上り面に起伏をつける場合に役割は大きく、この
砂23の中に外装材2の下部を押込んで安定させる。
【0034】外装材2間に形成される目地部分の水平を
確認した後、溶融した熱水溶性剤21をこの目地部分に
所定高さまで流し込む。熱水溶性剤21は若干砂23に
吸収されるものの、ほとんどがこの目地部分に留まり、
後から投入されるコンクリート1のシールの役割を果た
す。
【0035】熱水溶性剤21として用いる膠は、液相か
ら固相への変化時にも体積の変化がなく、しかも加熱に
より溶融すると流動性が非常によいので、目地部分のシ
ール剤として最適である。
【0036】熱水溶性剤21が硬化したことを確認する
と、型枠11内にコンクリート1を投入し、投入が完了
すると型枠11下に図5の漏斗15を重ね、コンクリー
ト1の凝固を待ち、促進養生を行なう場合は、蒸気養生
槽中に型枠11を置く。
【0037】促進養生を行なうと、コンクリート1の硬
化と共に、熱水溶性剤21が溶融を始め、底板14の穴
16から流出し、受け皿18内に留まる。
【0038】コンクリート1の養生が完了した後、型枠
11を反転又は反転分解する脱型工程を行ない、製品A
を取り出せばよい。
【0039】なお、外装材2に、タイル、切り石、砕
石、自然石あるいはコンクリートブロック、平板、化粧
板のような平たい板状材料を用いてプレキャストする場
合は、封印材19と砂23の使用を省き、図6に示した
底板14を用い、この底板14上に直接外装材2を配置
し、目地部分に熱水溶性剤を充填することにより、片面
景観用の製品を製作することができる。
【0040】次に、両面景観用の製品Bの製造方法を図
9に基づいて説明する。なお、先に述べた片面景観用製
品Aの製造方法と同一部分には同一符号を付して説明す
る。以下の例においても同様である。
【0041】図9のように、基本的には、片面景観用製
品Aの製造方法と同一であるが、プレキャストする外装
材2に長いものを用いるため、コンクリート24を打設
する側にも外装材2の上端が露出しており、この露出し
た部分にコンクリートを付着させない工夫を施してい
る。
【0042】具体的には、コンクリート1を打設する前
の工程で、外装材2の上端の露出させたい面に、予め別
の工程で溶融した熱水溶性剤21を刷毛など適当な方法
で塗布することでこの問題を解決してる。
【0043】上記塗布した熱水溶性剤21は、加熱によ
る溶融によって除去することができる。
【0044】次に、図10、図12に基づいて厚さの厚
い両面景観用の製品Cの製造方法を説明する。
【0045】先に述べた片面景観用製品Aの製造方法で
説明した、コンクリート1を打設する工程までは同様で
ある。前述したコンクリート24の厚さが厚くなり、高
さが高くなると、予め作られた基礎と結合して転倒を防
ぐ必要がでてくる。
【0046】一般的には、基礎から鉄筋を通して、鉄筋
のの強度で転倒を防ぐという方法がとられる。図10と
図11の25は、製品となった時、この鉄筋を通すため
のシース穴4を形成する、熱水溶性剤で作られた棒状部
材である。この部材25の製造方法は後述する。
【0047】図10のように、1回目のコンクリート1
を投入した後、その上に棒状部材25を配置し、型枠1
1内に2回目のコンクリート1aを投入して一方の工程
を完了する。
【0048】図12A、Bは、上記2回目のコンクリー
ト1a上に配置する外装材結合体の製造方法であり、こ
れも片面景観用製品Aの製造方法と同様の工程を踏む
が、コンクリートを充填するのではなく、熱水溶性剤2
1を充填した状態で完了するよう型枠11の高さは低い
ものとなっている。
【0049】このようにして、熱水溶性剤21が硬化す
ると、周枠13を取りはずして反転し、図10の示した
2回目のコンクリート1a上への取り付けを待つ状態に
なる。
【0050】図11は、図10で示した2回目のコンク
リート1a上に図12で示した外装剤結合体を組み合わ
せた状態を示し、当然脱型後一体化しなければならない
ので、2回目のコンクリート1aが凝固してしまわない
うちに、図12の外装材結合体を組み合わせる必要があ
る。なお、図示していないが、2回目のコンクリート1
aとその上に重ねて押し付ける外装材2の間は空気層あ
るいは気泡ができないよう適宜な方法でエア抜きの対策
を行なうことは言うまでもない。
【0051】このようにして形成が完了した後、蒸気な
どで加熱し、熱水溶性剤21を溶融除去して脱型すれ
ば、図3に示した製品Cを得ることができる。
【0052】前記した棒状部材25の作り方は簡単であ
る。作成したい棒の外径と同じ内径をもつ管を用意し、
これを管の長手方向に2分割する。分割した面から液体
が流れない対策を適宜施した後、再び合わせて、分解可
能なように結合する。しかる後、一方端を塞ぎ垂直に立
てかけ、くだんの熱水溶性剤を注入する。熱水溶性剤が
硬化して後、管を分解して棒状部材25を得ることがで
きる。
【0053】次に、図13乃至図16に示す多面景観用
製品Dの製造方法を説明する。
【0054】この方法もこれまでに説明した製造方法の
応用である。この方法では、2面以上の面に材料をプレ
キャストすることのできる方法である。またこの方法
は、比較的平板状の材料をプレキャストする場合に適し
た方法と言える。
【0055】図13乃至図16は、立方体の6面材料を
プレキャストするための型枠と使用する材料、およびそ
れらを充填した状態の断面図を示す。先ず図13は、箱
状の平面展開をした図である。5枚のそれぞれの型枠
は、組み立てられて図16になるようにその接点は蝶番
26で連結されている。また、連結されていない図12
で示した蓋板に当る部分もそれ自体では型枠11の機能
を持っている部品である。
【0056】前述したようこのような平板状の材料を使
用する場合は、型枠の底板部分に直接、熱水溶性剤を注
入することになる。展開した状態で、それぞれの板の上
に周枠13をセットし、プレキャストする材料を配置
し、熱水溶性剤を注入する。これが、図14の状態であ
る。熱水溶性剤が硬化後、周枠13は取り外して、箱状
に組立を待つ。次に図15に示すように、同様の方法
で、蓋板になる板を製作し、硬化を待って、周枠13を
取り外す。
【0057】いずれもが硬化した時点で、図13、図1
4に示した型枠11を箱状に組み立てる。しかる後コン
クリート1を充填し、図15で製作した蓋板に当たる部
分を組み合わせて、図16のように完成する。この場合
も、両面を見せる厚さの厚い景観用製品Cの作り方で説
明したように、図13、14に示した型枠にコンクリー
ト1を充填した部品と、図15で製作した蓋板に当たる
部分を組み合わせる場合には、空気層あるいは気泡がで
きないように適宜な方法でエア抜きの対策を行なうこと
は言うまでもない。養生後脱型する方法も前述の製品C
の場合と同様である。
【0058】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、外装
材を変色させたり、コンクリートの付着性を悪くするこ
となく、外装材を先付けしたコンクリート二次製品を製
造することができ、外装材を先付けした製品の品質向上
と製造能率の向上が図れる。
【0059】また、外装材の先付けが簡単な技術で行な
えると共に、二面以上の表面にも外装材をプレキャスト
することができ、従来では得られなかった外装材先付け
コンクリート二次製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】片面景観の製品を示す縦断面図である。
【図2】両面景観用の製品を示す縦断免図である。
【図3】厚さの厚い両面景観用の製品を示す縦断面図で
ある。
【図4】多面景観用の製品を示す縦断面図である。
【図5】型枠の構造を示す分解斜視図である。
【図6】底板の他の例を示す斜視図である。
【図7】片面景観用製品の製造方法を示す縦断面図であ
る。
【図8】封印材の正面図である。
【図9】両面景観用製品の製品方法を示す縦断面図であ
る。
【図10】厚さの厚い両面景観用製品の製造方法を示す
2回目のコンクリート打設状態の縦断面図である。
【図11】同上の製品完成の状態を示す縦断面図であ
る。
【図12】AとBは同上に用いる外装材結合の製造方法
を示す縦断面図である。
【図13】多面景観用製品の製造に用いる型枠の展開図
である。
【図14】同上の正面図である。
【図15】A、Bは同上に用いる蓋板の正面図である。
【図16】同上の製品完成の状態を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 コンクリート 2 外装材 11 型枠 12 縁取り 13 周枠 14 底板 16 穴 19 封印材 20 紛粒体 21 熱水溶性剤 23 砂
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 外装材先付けコンクリート二次製品と
その製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、擁壁や建築物の壁
、道路、造園、海洋等に用いる外装材先付けコンクリ
ート二次製品とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】外装材に切り石やタイル、自然石等を用
い、この外装材をコンクリートの表面にプレキャストし
て製造する擁壁や壁面材等のコンクリート二次製品につ
いては、その製造方法や装置と共に、数々の提案がなさ
れている。とくに、昨今、深目地を有する切り石や自然
石を用いたコンクリート二次製品が注目を集めている。
【0003】切り石や自然石を用いたコンクリート二次
製品のプレキャスト成型で最も困難なことは、外装材の
形状が一定でないことにより発生している。即ち、プレ
キャストしたコンクリート二次製品の外装材の表面にコ
ンクリートが付着していたのでは、商品としての価値を
全く失ってしまう。
【0004】このため、従来より種々の工夫がなされて
きたが、その一つとして、コンクリート二次製品の表面
に現われる外装材の表面部分をパラフィンや特殊な薬品
で覆い、コンクリートが付着しないように配慮した後、
コンクリートを打設するという製造方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法に
用いられるパラフィンは、外装材が多孔質の石材である
場合、石材がこれを吸収して変色したり、コンクリート
との付着性を悪くするという問題があり、更にパラフィ
ン自体が液相から固相に変わる際に大きく体積変化をす
るため、使用に当っては体積変化を見越す技術を必要と
していた。
【0006】また、特殊な薬品を使用する場合でも、材
料的に高価であったり、取扱に熟練を要するという欠点
がある。
【0007】他方、従来の製造方法では、擁壁のよう
に、一面のみに外装材をプレキャストした景観材料とし
ては使用されていたが、従来のどの方法をもっても、2
面もしくは3〜6面に外装材を先付けしたコンクリート
二次製品を製作することはできなかった。
【0008】そこで、この発明の課題は、外装材を変色
させたり、コンクリートの付着性を悪くすることなく、
外装材の先付けが単純な技術で行なえると共に、二面以
上の表面にも外装材をプレキャストすることができる外
装材先付けコンクリート二次製品とその製造方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、第1の発明は、並列する外装材の途中をコン
クリートで結合し、コンクリートの両面に外装材を突出
させた構成を採用したものである。
【0010】同第2の発明は、厚みのあるコンクリート
の両面に外装材を突出状にプレキャストすることによ
り、両面で外装材を突出状にプレキャストすることによ
り、両面で外装材の配置が異なるようにした構成を採用
したものである。
【0011】同第3の発明は、コンクリートで形成され
た多面体の各面に外装材を突出状にプレキャストするこ
とにより、各面に外装材を固定した構造を採用したもの
である。
【0012】同第4の発明は、型枠内に外装材を配置
し、外装材間の目地部分に溶融した熱水溶性剤を充填
し、これが固化した後コンクリート内にコンクリートを
投入し、該コンクリートの凝固後に熱水溶性剤を加熱溶
融させ、製品を脱型する構成を採用したものである。
【0013】同第5の発明は、型枠内の底部に、粒体
を熱水溶性剤で固めた封印材と、その上に粒体を敷設
し、この粒体状に外装材を並べて配置し、外装材間の
目地部分に溶融した熱水溶性剤を流し込んで硬化させた
後、型枠内にコンクリートを打設し、コンクリートを凝
固後に熱水溶性剤を加熱溶融させて型枠外に取り出し、
この後製品を脱型する構成を採用したものである。
【0014】同第6の発明は、型枠内の底部に、粒体
を熱水溶性剤で固めた封印剤と、その上に粒体を敷設
し、上端部を熱水溶性剤で覆った外装材を前記粒体上
に並べて配置し、外装材間の目地部分に溶融した熱水溶
性剤を流し込んで硬化させた後、型枠内の外装材間にコ
ンクリートを打設し、コンクリートの凝固後に熱水溶性
剤を加熱溶融させて型枠外に取り出し、この後製品を脱
型する構成を採用したものである。
【0015】同第7の発明は、その枠内の底部に、粉粒
体を熱水溶性剤で固めた封印材と、その上に粒体を敷
設し、この粒体上に外装材を並べて配置し、外装材間
の目地部分に溶融した熱水溶性剤を流し込んで硬化させ
た後、型枠内にコンクリートを打設し、一面側を熱水溶
性剤で結合した外装材の他面側を上記コンクリート上に
重ねて固着化し、コンクリートの凝固後に熱水溶性剤を
加熱溶融させて型枠外に取り出し、この後製品を脱型す
る構成を採用したものである。
【0016】同第8の発明は、一面が開口する型枠の内
面及びこの型枠の開口を閉じる蓋板の内面に、目地部分
を熱水溶性剤で固めて外装材を取り付け、前記型枠内に
コンクリートを投入してその凝固前に型枠の開口部分に
蓋板をその外装材がコンクリートに接着するよう取り付
け、コンクリートの凝固後に熱水溶性剤を加熱溶融させ
て製品を脱型する構成を採用したものである。
【0017】
【作用】型枠内の底部に封印材とその上に粒体を敷設
し、この粒体の上に外装材を並べて配置する。該
体は外装材を安定させる役目をする。
【0018】次に、外装材間の目地部分に溶融した熱水
溶性剤を所定の高さまで流し込んで硬化させ、この状態
で型枠内にコンクリートを打設すれば、コンクリートは
外装材に接着すると共に一部が目地の部分に浸入する。
【0019】コンクリートが凝固すると、熱水溶性剤を
加熱して溶融させ、これを型枠の外部に取り出し、この
後製品を脱型すれば、コンクリートの一面側に外装材を
プレキャストした二次製品が得られる。
【0020】また、上記の製造工程において、外装材に
長い寸法のものを用い、粒体上に設置した外装材の上
端部表面を熱水溶性剤で覆い、この状態で型枠内の各外
装材間に形成された目地部分コンクリートを打設すれば
両面に外装材が突出するコンクリート二次製品が得られ
る。
【0021】更に、上記の製造工程に、熱水溶性剤で固
めた外装材を載置すれば、二面に外装材がインサートさ
れたコンクリート二次製品が得られる。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0023】図1乃至図4は、コンクリート二次製品の
異なった例を示し、図1に示す第1の例は、コンクリー
ト1の一面側に外装材2をプレキャストした片面景観用
の製品Aである。
【0024】図2に示す第2の例は、外装材2に長い寸
法のものを用い、外装材2の途中をコンクリート1で結
合し、コンクリート1の両面に外装材2を突出させた両
面景観用の製品Bである。
【0025】図3に示す第3の例は、厚さの厚いコンク
リート1の両面に外装材2をプレキャストした厚みのあ
る両面景観用の製品Cである。
【0026】図4に示す第4の例は、コンクリート1の
六面に外装材2をプレキャストした多面景観用の製品D
である。
【0027】上記の各例において、外装材2は切り石、
砕石、自然石、タイルあるいはコンクリートブロック、
平板、化粧板等であり、第3の例に示す厚みのある両面
景観用の製品Cには、コンクリート1に基礎と定着する
ためのシース穴4が形成している。
【0028】図5乃至図8は上記第1の例の製品Aを製
造する装置と方法を示している。
【0029】先ず型枠11は、図5に示すように、下部
内周に縁取り12を設けた周枠13と、この周枠13内
に嵌合する平面的な大きさを有し、縁取り12で水平に
支持される底板14と、周枠13を載置する漏斗15と
からなり、底板14には多数の穴16が設けらていると
共に、漏斗15は最底部に連結管17が設けており、連
結管17の下方に受け皿18が配置されている。
【0030】図8は型枠11内の底板14上に敷設する
封印材19であり、砂、小石、細砂、サン粒等の乾燥
した粒体20を常温で硬化し、熱水あるいは蒸気で解
け、粘着、接着性のあるゼラチン質またはニカワ等の熱
水溶性剤21で封じ込めて形成され、底板14に設けた
穴16より、若干大きい寸法をもっかたまり状となり、
穴16を閉じることにより、型枠11内に充填する材料
が落ちないようにする。なお、熱水溶性剤21の具体的
な例としては膠を用いる。
【0031】また、底板14に設ける穴16は図示のよ
うな円形に必ずしも限定されないと共に、図6に示すよ
うに、底板14は、上面に突条22と並べて設けた構造
のものを用いることもできる。
【0032】次に、一面側に外装材をプレキャストした
製品の製造方法を図7に基づいて説明する。
【0033】上下面が開口した矩形状周枠13内に底板
14を取り付けて型枠11をセットし、先ず底板14上
に封印材19を適宜厚みで敷きつめ、その上に砂23を
適当量充填した後、砂23の上に外装材2を並べて配置
する。上記の砂23は、外装材2を型枠11内に安定さ
せるために使用するものであり、不定形な自然石を用い
て、仕上り面に起伏をつける場合に役割は大きく、この
砂23の中に外装材2の下部を押込んで安定させる。
【0034】外装材2間に形成される目地部分の水平を
確認した後、溶融した熱水溶性剤21をこの目地部分に
所定高さまで流し込む。熱水溶性剤21は若干砂23に
吸収されるものの、ほとんどがこの目地部分に留まり、
後から投入されるコンクリート1のシールの役割を果た
す。
【0035】熱水溶性剤21として用いる膠は、液相か
ら固相への変化時にも体積の変化がなく、しかも加熱
により溶融すると流動性が非常によいので、目地部分の
シール剤として最適である。
【0036】熱水溶性剤21が硬化したことを確認する
と、型枠11内にコンクリート1を投入し、投入が完了
すると型枠11下に図5の漏斗15を重ね、コンクリー
ト1の凝固を待ち、促進養生を行なう場合は、蒸気養生
槽中に型枠11を置く。
【0037】促進養生を行なうと、コンクリート1の硬
化と共に、熱水溶性剤21が溶融を始め、底板14の穴
16から流出し、受け皿18内に留まる。
【0038】コンクリート1の養生が完了した後、型枠
11を反転又は反転分解する脱型工程を行ない、製品A
を取り出せばよい。
【0039】なお、外装材2に、タイル、切り石、砕
石、自然石あるいはコンクリートブロック、平板、化粧
板のような平たい板状材料を用いてプレキャストする場
合は、封印材19と砂23の使用を省き、図6に示した
底板14を用い、この底板14上に直接外装材2を配置
し、目地部分に熱水溶性剤を充填することにより、片面
景観用の製品を製作することができる。
【0040】次に、両面景観用の製品Bの製造方法を図
9に基づいて説明する。なお、先に述べた片面景観用製
品Aの製造方法と同一部分には同一符号を付して説明す
る。以下の例においても同様である。
【0041】図9のように、基本的には、片面景観用製
品Aの製造方法と同一であるが、プレキャストする外装
材2に長いものを用いるため、コンクリート24を打設
する側にも外装材2の上端が露出しており、この露出し
た部分にコンクリートを付着させない工夫を施してい
る。
【0042】具体的には、コンクリート1を打設する前
の工程で、外装材2の上端の露出させたい面に、予め別
の工程で溶融した熱水溶性剤21を刷毛など適当な方法
で塗布することでこの問題を解決してる。
【0043】上記塗布した熱水溶性剤21は、加熱によ
る溶融によって除去することができる。
【0044】次に、図10、図12に基づいて厚さの厚
い両面景観用の製品Cの製造方法を説明する。
【0045】先に述べた片面景観用製品Aの製造方法で
説明した、コンクリート1を打設する工程までは同様で
ある。前述したコンクリート24の厚さが厚くなり、高
さが高くなると、予め作られた基礎と結合して転倒を防
ぐ必要がでてくる。
【0046】一般的には、基礎から鉄筋を通して、鉄筋
のの強度で転倒を防ぐという方法がとられる。図10と
図11の25は、製品となった時、この鉄筋を通すため
のシース穴4を形成する、熱水溶性剤で作られた棒状部
材である。この部材25の製造方法は後述する。
【0047】図10のように、1回目のコンクリート1
を投入した後、その上に棒状部材25を配置し、型枠1
1内に2回目のコンクリート1aを投入して一方の工程
を完了する。
【0048】図12A、Bは、上記2回目のコンクリー
ト1a上に配置する外装材結合体の製造方法であり、こ
れも片面景観用製品Aの製造方法と同様の工程を踏む
が、コンクリートを充填するのではなく、熱水溶性剤2
1を充填した状態で完了するよう型枠11の高さは低い
ものとなっている。
【0049】このようにして、熱水溶性剤21が硬化す
ると、周枠13を取りはずして反転し、図10の示した
2回目のコンクリート1a上への取り付けを待つ状態に
なる。
【0050】図11は、図10で示した2回目のコンク
リート1a上に図12で示した外装剤結合体を組み合わ
せた状態を示し、当然脱型後一体化しなければならない
ので、2回目のコンクリート1aが凝固してしまわない
うちに、図12の外装材結合体を組み合わせる必要があ
る。なお、図示していないが、2回目のコンクリート1
aとその上に重ねて押し付ける外装材2の間は空気層あ
るいは気泡ができないよう適宜な方法でエア抜きの対策
を行なうことは言うまでもない。
【0051】このようにして形成が完了した後、蒸気な
どで加熱し、熱水溶性剤21を溶融除去して脱型すれ
ば、図3に示した製品Cを得ることができる。
【0052】前記した棒状部材25の作り方は簡単であ
る。作成したい棒の外径と同じ内径をもつ管を用意し、
これを管の長手方向に2分割する。分割した面から液体
が流れない対策を適宜施した後、再び合わせて、分解可
能なように結合する。しかる後、一方端を塞ぎ垂直に立
てかけ、くだんの熱水溶性剤を注入する。熱水溶性剤が
硬化して後、管を分解して棒状部材25を得ることがで
きる。
【0053】次に、図13乃至図16に示す多面景観用
製品Dの製造方法を説明する。
【0054】この方法もこれまでに説明した製造方法の
応用である。この方法では、2面以上の面に材料をプレ
キャストすることのできる方法である。またこの方法
は、比較的平板状の材料をプレキャストする場合に適し
た方法と言える。
【0055】図13乃至図16は、立方体の6面材料を
プレキャストするための型枠と使用する材料、およびそ
れらを充填した状態の断面図を示す。先ず図13は、箱
状の平面展開をした図である。5枚のそれぞれの型枠
は、組み立てられて図16になるようにその接点は蝶番
26で連結されている。また、連結されていない図12
で示した蓋板に当る部分もそれ自体では型枠11の機能
を持っている部品である。
【0056】前述したようこのような平板状の材料を使
用する場合は、型枠の底板部分に直接、熱水溶性剤を注
入することになる。展開した状態で、それぞれの板の上
に周枠13をセットし、プレキャストする材料を配置
し、熱水溶性剤を注入する。これが、図14の状態であ
る。熱水溶性剤が硬化後、周枠13は取り外して、箱状
に組立を待つ。次に図15に示すように、同様の方法
で、蓋板になる板を製作し、硬化を待って、周枠13を
取り外す。
【0057】いずれもが硬化した時点で、図13、図1
4に示した型枠11を箱状に組み立てる。しかる後コン
クリート1を充填し、図15で製作した蓋板に当たる部
分を組み合わせて、図16のように完成する。この場合
も、両面を見せる厚さの厚い景観用製品Cの作り方で説
明したように、図13、14に示した型枠にコンクリー
ト1を充填した部品と、図15で製作した蓋板に当たる
部分を組み合わせる場合には、空気層あるいは気泡がで
きないように適宜な方法でエア抜きの対策を行なうこと
は言うまでもない。養生後脱型する方法も前述の製品C
の場合と同様である。
【0058】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、外装
材を変色させたり、コンクリートの付着性を悪くするこ
となく、外装材を先付けしたコンクリート二次製品を製
造することができ、外装材を先付けした製品の品質向上
と製造能率の向上が図れる。
【0059】また、外装材の先付けが簡単な技術で行な
えると共に、二面以上の表面にも外装材をプレキャスト
することができ、従来では得られなかった外装材先付け
コンクリート二次製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】片面景観の製品を示す縦断面図である。
【図2】両面景観用の製品を示す縦断免図である。
【図3】厚さの厚い両面景観用の製品を示す縦断面図で
ある。
【図4】多面景観用の製品を示す縦断面図である。
【図5】型枠の構造を示す分解斜視図である。
【図6】底板の他の例を示す斜視図である。
【図7】片面景観用製品の製造方法を示す縦断面図であ
る。
【図8】封印材の正面図である。
【図9】両面景観用製品の製品方法を示す縦断面図であ
る。
【図10】厚さの厚い両面景観用製品の製造方法を示す
2回目のコンクリート打設状態の縦断面図である。
【図11】同上の製品完成の状態を示す縦断面図であ
る。
【図12】AとBは同上に用いる外装材結合の製造方法
を示す縦断面図である。
【図13】多面景観用製品の製造に用いる型枠の展開図
である。
【図14】同上の正面図である。
【図15】A、Bは同上に用いる蓋板の正面図である。
【図16】同上の製品完成の状態を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】 1 コンクリート 2 外装材 11 型枠 12 縁取り 13 周枠 14 底板 16 穴 19 封印材 20 粒体 21 熱水溶性剤 23 砂

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列する外装材の途中をコンクリートで
    結合し、コンクリートの両面に外装材を突出させた外装
    材先付けコンクリート二次製品。
  2. 【請求項2】 厚みのあるコンクリートの両面に外装材
    を突出状にプレキャストすることにより、両面で外装材
    の配置が異なるようにした外装材先付コンクリート二次
    製品。
  3. 【請求項3】 コンクリートで形成された多面体の各面
    に外装材を突出状にプレキャストすることにより、各面
    に外装材を固定した外装材先付けコンクリート二次製
    品。
  4. 【請求項4】 型枠内に外装材を配置し、外装材間の目
    地部分に溶融した熱水溶性剤を充填し、これが固化した
    後コンクリート内にコンクリートを投入し、該コンクリ
    ートの凝固後に熱水溶性剤を加熱溶融させ、製品を脱型
    することを特徴とする外装材先付けコンクリート二次製
    品の製造方法。
  5. 【請求項5】 型枠内の底部に、粉粒体を熱水溶性剤で
    固めた封印材と、その上に粉粒体を敷設し、この粉粒体
    上に外装材を並べて配置し、外装材間の目地部分に溶融
    した熱水溶性剤を流し込んで硬化させた後、型枠内にコ
    ンクリートを打設し、コンクリートの凝固後に熱水溶性
    剤を加熱溶融させて型枠外に取り出し、この後製品を脱
    型することを特徴とする外装材先付けコンクリート二次
    製品の製造方法。
  6. 【請求項6】 型枠内の底部に、粉粒体を熱水溶性剤で
    固めた封印材と、その上に紛粒体を敷設し、上端部を熱
    水溶性剤で覆った外装材を前記紛粒体上に並べて配置
    し、外装材間の目地部分に溶融した熱水溶性剤を流し込
    んで硬化させた後、型枠内の外装材間にコンクリートを
    打設し、コンクリートの凝固後に熱水溶性剤を加熱溶融
    させて型枠外に取り出し、この後製品を脱型することを
    特徴とする外装材先付けコンクリート二次製品の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 型枠内の底部に、紛粒体を熱水溶性剤で
    固めた封印材と、その上に紛粒体を敷設し、この紛粒体
    上に外装材を並べて配置し、外装材間の目地部分に溶融
    した熱水溶性剤を流し込んで硬化させた後、型枠内にコ
    ンクリートを打設し、一面側を熱水溶性剤で結合した外
    装材の他面側を上記コンクリート上に重ねて固着化し、
    コンクリートの凝固後に熱水溶性剤を加熱溶融させて型
    枠外に取り出し、この後製品を脱型することを特徴とす
    る外装材先付けコンクリート二次製品の製造方法。
  8. 【請求項8】 一面が開口する型枠の内面及びこの型枠
    の開口を閉じる蓋板の内面に、目地部分を熱水溶性剤で
    固めて外装材を取り付け、前記型枠内にコンクリートを
    投入してその凝固前に型枠の開口部分に蓋板をその外装
    材がコンクリートに接着するよう取り付け、コンクリー
    トの凝固後に熱水溶性剤を加熱溶融させて製品を脱する
    ことを特徴とする外装材先付けコンクリート二次製品の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 熱水溶性剤が膠である請求項4乃至8記
    載の外装材先付けコンクリート二次製品の製造方法。
  10. 【請求項10】 外装材先付けコンクリート二次製品の
    製造に用いる型枠であって、内周に縁取りを設けた周枠
    と、この周枠内に嵌合する平面的な大きさを有し、縁取
    りで水平に支持される底板と、周枠を載置する漏斗とか
    らなり、底板には多数の穴が設けられている。
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