JPH07205122A - 外装材先付けコンクリート二次製品の製造方法と装置 - Google Patents

外装材先付けコンクリート二次製品の製造方法と装置

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JPH07205122A
JPH07205122A JP1486494A JP1486494A JPH07205122A JP H07205122 A JPH07205122 A JP H07205122A JP 1486494 A JP1486494 A JP 1486494A JP 1486494 A JP1486494 A JP 1486494A JP H07205122 A JPH07205122 A JP H07205122A
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exterior
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弧状面に外装材を先付けしたコンクリート二
次製品を簡単に安価に製造できる製造方法を提供する。 【構成】 弧状に形成した型枠1内に外装材Aを並べ、
型枠1の最下部に位置する外装材Aの目地に溶融パラフ
ィンDを流し込んで固化させると型枠1を移動させて次
の目地を最下部に位置させ、この目地にパラフィンを流
し込んで固化させ、この工程を目地ごとに繰り返して外
装材AとパラフィンDを一体化させた後、コンクリート
Eを打設し、コンクリートEが凝固すると、パラフィン
Dを加熱溶融させて除去すれば、弧状面に外装材Aを打
込んだコンクリート二次製品を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、御影石や大理石,タ
イル,レンガ等の化粧外装材を先付けした弧状コンクリ
ート二次製品の製造方法と、この方法によって製造した
コンクリート二次製品を用いた円形コンクリート構造物
及び弧状コンクリート二次製品の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の外装として表面にタイルや石を化
粧外装材として貼る工事、あるいは公園や道路等の土木
コンクリート製品にもタイルや石を化粧外装材として貼
る工事は年々増加している。また、タイルや石等をコン
クリート製品に打込む製品も年々増加している。
【0003】近年、建築業界のビル工事等では、上記の
ような外装の建物用建材としてコンクリートPC板やカ
ーテンウオール板にタイルや石材等の外装材を先付けし
た製品が工場で生産され、これを鉄骨に締結することが
建築業界で一般化されつつある。また、公園工事や一般
住宅等では、ピンコロ石やノンスリップタイル等が貼ら
れて美観を重視した施工が行われている。土木業界で
は、宅地造成や道路施工の土留工事にコンクリートのL
型ブロックが使用されるが、表面がコンクリートである
ため、美観上問題があり、このL型ブロックの洗い出し
製品やマトリック加工品、更に豪華にするためには建地
石を積み上げる等が一般的に行われている。
【0004】従来、工場でこれらのコンクリート製品に
外装材を打込む方法としては、両面粘着シートの上にタ
イル等の外装材の表面側を貼り付けて並べ、外装材と外
装材の間にポリエチレンのスポンジで製作された目地材
を入れてタイルシートパックを作成し、これをコンクリ
ート型枠に両面粘着シートで貼りつけて並べてからコン
クリートを打設する方法、あるいは石等の場合、石と石
の間にパテ材やシーリング材を作業員が手で押し込んだ
後にコンクリートを打設する方法が一般的であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なタイルシートパックにおいて、ポリエチレンのスポン
ジ製目地材は、外装材との密着性が悪く、外装材の寸法
誤差により、外装材と目地材の間に隙間が生じ、コンク
リートを打設した際に、コンクリートミルクが表面に浸
入するのを完全に防止することができず、このためコン
クリート製品の完成後に外装材の表面を水洗いする等、
作業時間が大幅にかかり、製作工程が合理化できず、
又、外装材の形状が均一化されたもの以外、例えば石の
乱貼り等のコンクリート製品の製造は非常に困難であっ
た。
【0006】さらに近年、外装材の表面形状が滑らかな
ものでなく、割肌状のタイルがコンクリート二次製品に
使用される場合があり、この場合は、なんとしてもコン
クリートミルクが表面に浸入するのを防ぐ必要があるた
め、これを使用するコンクリート二次製品の製作は困難
とされていた。特に、表面が割肌状の石についてのコン
クリート二次製品は製造が非常に困難とされていた。ま
た、従来の製造方法は、平坦面に外装材を先付けした製
品しか製造することができず、曲面に外装材を先付けし
た製品を得るのは困難であった。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解決す
るものである。即ち、いかなる形状、又は、いかなる表
面の外装材でもほとんどの外装材に対し完全な目地シー
ルが簡単に安価で行える工法に成功し、従来では困難と
された曲面に外装材を先付けしたコンクリート二次製品
の製造方法と装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、第1の発明は、弧状の型枠を弧状の方向に移動自在
となるよう支持し、この型枠内に外装材を並べて配置
し、型枠の最下部に位置させた外装材間の目地部分に溶
融したパラフィンを流し込み、このパラフィンを自然又
は強制的に冷却して固化させると型枠を移動させて次の
目地部分を最下部に位置させ、この目地部分へのパラフ
ィンの注入と固化を行ない、この工程を繰り返すことに
よって各外装材間の目地部分を固化パラフィンで埋め、
各外装材と固化パラフィンを一体化した後、型枠内の外
装材上にコンクリートを打設し、コンクリートの凝固後
に型枠内で又は脱型した状態でパラフィンを加熱溶融さ
せて除去し、コンクリートの曲面に外装材が打込まれた
プレキャストコンクリートを形成する方法を採用したも
のである。この発明において、型枠内に並べた各外装材
の隣接する部分を接着剤で部分的に固定化するようにし
てもよい。
【0009】第2の発明は、パラフィンの成形用型枠内
に外装材の下部を入れ、この成形用型枠内に溶融パラフ
ィンを流し込んで自然又は強制的に冷却して固化させ、
外装材と固化パラフィンを一体化させ、この外装材入り
成形用型枠を弧状のコンクリート打設用型枠内に成形用
型枠が互いに接するように複数個を並べて配置し、コン
クリート打設用型枠内の外装材上にコンクリートを打設
し、コンクリートの凝固後に型枠内で又は脱型した状態
でパラフィンを加熱溶融させてパラフィンとパラフィン
成形用型枠を除去し、コンクリートの曲面に外装材が打
込まれたプレキャストコンクリートを形成する方法を採
用したものである。
【0010】上記第2の発明において、パラフィンの成
形用抜型内に外装材の下部を入れ、この成形用抜型内に
溶融パラフィンを流し込んで自然又は強制的に冷却して
固化させ、外装材と固化パラフィンを一体化させて固化
パラフィンを成形用抜型から脱型し、この外装材と一体
化した固化パラフィンを弧状のコンクリート打設用型枠
内に固化パラフィンが接するように複数個を並べて配置
し、コンクリート打設用型枠内の外装材上にコンクリー
トを打設する方法を採用することもできる。
【0011】また、上記第2の発明において、パラフィ
ンの成形用型枠内に外装材を入れると共にこの型枠内に
パラフィンと混合しない液体を外装材の下部が浸漬する
量を注入し、次にこの型枠内の上部に溶融パラフィンを
流し込んで自然又は強制的に冷却して固化させ、外装材
と固化パラフィンを一体化させて固化パラフィンを成形
用型枠から脱型し、この外装材と一体化した固化パラフ
ィンを弧状のコンクリート打設用型枠内に固化パラフィ
ンが接するように複数個を並べて配置し、コンクリート
打設用型枠内の外装材上にコンクリートを打設するよう
にしてもよい。この場合は、コンクリート打設用型枠内
に並べた外装材一体化固化パラフィン間の隙間を溶融し
たパラフィンを注入して固化させることによって埋めた
り、コンクリート打設用型枠内に並べた外装材一体化固
化パラフィンの接触部分を加熱によって溶着させること
もできる。
【0012】上記の各発明によって製造された曲線のプ
レキャストコンクリート二次製品は、複数個連結して円
筒形に組立てたり、複数個連結して現場打柱の周囲に取
付けたり、円筒状に組立ててその内部に鉄筋や鉄筋篭を
挿入し、内部にコンクリートを打設したりすることがで
きる。
【0013】第3の発明は、弧状に形成したコンクリー
ト打設型枠と、この型枠の下部外面を弧状方向に移動自
在となるよう支持する複数個の回転支持部材とからな
り、前記型枠の下部外面に弧状方向に沿ってチエンやラ
ックの如き送り歯を固定し、この送り歯に噛合する回転
体で型枠を弧状方向に移動させるようにした構成を採用
したものである。
【0014】
【作用】
[第1の発明]弧状の型枠内に外装材を並べて配置し、
型枠の最下部の位置において外装材間の目地部分に溶融
したパラフィンを流し込み、このパラフィンが固化する
と型枠を移動させて次の目地部分を最下部に位置させ、
この目地部分へのパラフィンの流し込みと固化を行な
い、この工程を各目地部分ごとに繰返すことによって各
外装材間の目地部分を固化パラフィンで埋め、各外装材
とパラフィンを一体化する。次に、型枠内の外装材上に
コンクリートを打設し、コンクリートの凝固後にパラフ
ィンを加熱溶融させれば、コンクリートの曲面に外装材
が打込まれたコンクリート二次製品が完成する。
【0015】[第2の発明]外装材の下部を入れたパラ
フィン成形用型枠内に溶融パラフィンを流し込んで固化
させ、この成形用型枠を弧状のコンクリート打設用型枠
内に複数個を並べて配置し、この外装材上にコンクリー
トを打設し、コンクリートの凝固後にパラフィンを溶融
させてパラフィンとパラフィン成形用型枠を除却すれ
ば、曲面に外装材が打込まれたコンクリート二次製品が
完成する。
【0016】[第3の発明]複数個の回転支持部材で支
持した弧状の型枠内に外装材を並べ、型枠の最下部に位
置する目地部分にパラフィンを流し込んで固化すると、
送り歯に噛合する回転体で型枠を弧状方向に移動させ、
次の目地部分を最下部に位置させ、パラフィンの流し込
みと固化を行ない、型枠の移動により各目地部分ごとに
繰り返し、この後外装材上にコンクリートを打設し、コ
ンクリート凝固後にパラフィンを加熱溶融して除去すれ
ば、曲面に外装材を先付けしたコンクリート二次製品を
製造することができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0018】図1(A)は、曲面に外装材を先付けした
コンクリート二次製品の製造に用いる型枠装置を示して
おり、コンクリート打設用の型枠1は円弧状に形成さ
れ、その下部外面を複数個の支持部材2で円弧状方向に
移動自在となるよう支持されている。上記型枠1の外面
には円弧方向に沿ってチエンやラックの如き送り歯3が
固定され、この送り歯3に噛合するスプロケットやピニ
オンの如き回転体4で該型枠1を円弧状方向に移動させ
るようになっている。上記型枠装置を用いてコンクリー
ト二次製品を製造する第1の方法は、先ず型枠1内に御
影石や大理石,タイル,レンガ等の外装材Aを並べて配
置する。このとき、外装材Aは仕上りとなる表面を下向
きにして配置すると共に、各隣接する外装材A間に目地
Bが生じるように並べる。型枠1内に並べた各外装材A
はそのままでもよいが、隣接する外装材相互の上面をエ
ポキシ系の接着剤Cで部分的に固定化し、目地間隔を一
定に保持するようにする。
【0019】型枠1内に外装材Aを並べた後、図1
(B)の如く、型枠1の最下部に位置する目地Bの部分
に、加熱溶融したパラフィンDを流し込み、このパラフ
ィンDを自然冷却又は冷風等による強制冷却させて固化
させる。上記パラフィンDが固化すると、型枠1を円弧
方向に少し移動させ、次の目地Bを型枠1の最下部に位
置させ、この目地Bに溶融パラフィンDを流し込んで固
化させる。この繰り返し工程により各外装材A間の目地
BをパラフィンDで埋め、外装材AとパラフィンDを固
定一体化する。このように、型枠1の最下部に位置させ
た目地BにパラフィンDを流し込んで固化させる固定を
繰り返すようにすると、目地Bに流し込んだパラフィン
が他の部分に流れ出るのを防止することができ、目地B
をパラフィンDで確実に埋めることができる。
【0020】各外装材AとパラフィンDを一体化する
と、型枠1内で各外装材A上にコンクリートEを打設
し、コンクリートEの上面を型枠1に沿って弧状に仕上
げるか、又は平らに仕上げる。このとき、コンクリート
E内には補強用の鉄筋Fを埋設し、周囲に接続金具Gを
取付けておく。コンクリートEが凝固した後、型枠1内
又は脱型後にパラフィンDを加熱溶融させて除去すれ
ば、図3に示すように、曲面に外装材Aが打込まれたプ
レキャストコンクリート二次製品Hが完成する。上記の
ように、外装材間の目地を埋める目地材として溶融させ
たパラフィンを使用するため、外装材Aがどのような形
状や大きさであっても目地は完全にシールされ、目地の
深さも自由に調整可能である。また、打設されたコンク
リートEは徐々にかたまり、コンクリートEのペースト
等は完全にシールされた型枠(1)面に流れ出ることは
ないため、外装材Aの表面はどのような割肌状であって
もコンクリートが表面に流れ出るという問題はない。
【0021】次に、図4乃至図6は、前記型枠装置を用
いて行なうコンクリート二次製品の第2の製造方法を示
している。この第2の製造方法に使用するパラフィンの
成形用型枠5は、外装材Aの下部が納まる平面的な大き
さと深さを有する上面開口状の容器に形成されている。
【0022】先ず、成形用型枠5内に表面を下にした外
装材Aの下部を入れ、該型枠5の内部空間に溶融したパ
ラフィンDを流し込み、自然又は周囲からの水冷等によ
る強制冷却によって固化させ、外装材AとパラフィンD
及び型枠5を一体化させる。この外装材A入りの成形用
型枠5を図4(B)と図5のように、コンクリート打設
用の弧状型枠1内に成形用型枠5が互いに接するように
複数個を並べて配置する。このとき、成形用型枠5は、
アンカー的な役目をすることになる。
【0023】次に、型枠1内にコンクリートEを打設
し、内部に鉄筋Fを埋設した状態でその上面を弧状もし
くは平面に仕上げる。各外装材Aの下部は固化したパラ
フィンDで覆われ、かつパラフィンDが納まる成形用型
枠5は密接して並んでいるので、コンクリートEが外装
材Aの下面に付着したり、成形用型枠5間に流れ出るの
を防ぐことができる。コンクリートEの凝固すると、型
枠1内又は脱型後にパラフィンDを加熱溶融させ、この
パラフィンDと成形用型枠5を外装材Aの下部から除去
すれば、パラフィンDと成形用型枠5で目地が仕上り、
コンクリートEの曲面に外装材Aが打込まれたプレキャ
ストコンクリート二次製品Hが得られることになる。
【0024】上記第2の製造方法において、外装材A及
びこれと一体化したパラフィンDは、成形用型枠5内か
ら脱型し、これを型枠1内へパラフィンDが順次密接す
るように並べ、パラフィンDを少し加熱して隣接する部
分を溶融させるか、隣接する部分の間隙に溶融パラフィ
ンを流し込むことによって一体化し、この後、コンクリ
ートを打設することにより、図6で示したと同様のコン
クリート二次製品Hを製造するようにすることもでき
る。
【0025】図7乃至図10は、前記型枠装置を用いて
行なうコンクリート二次製品の第3の製造方法を示して
いる。この第3の製造方法に使用するパラフィンの成形
用抜型6は、外装材Aの全体が納まる平面的な大きさと
深さを有する上面開口状の容器に形成されている。
【0026】図7(A)に示すように、抜型6内の下部
にパラフィンと混合しない水やお湯等の液体7を注入
し、この抜型6内に外装材Aを製品後の表面が上向きと
なるように入れ、外装材Aの下部が液体7内に浸漬した
状況を作る。この抜型6内に溶融したパラフィンDを注
入し、このパラフィンDを自然又は強制的に冷却して固
化させ、外装材AとパラフィンDを一体化させる。パラ
フィンDは液体7と混合することなく浮上するため、パ
ラフィンDは外装材Aの下部に回り込むようなことはな
く、外装材Aの上部のみを覆うことになる。パラフィン
Dの固化後に抜型6からパラフィンDを脱型すると、図
7(B)のように、外装材Aの上部に固化パラフィンD
が一体化し、外装材Aの下部が露出したブロック8がで
き上がる。このようにして、でき上ったブロック8を図
8と図9に示すように、コンクリート打設用型枠1内
に、固化パラフィンDを下にすると共に、パラフィンD
が互いに抵触するように並べる。
【0027】次に、型枠1あるいはブロック9に多少の
熱を加え、パラフィンDの表面部分を溶かし、隣接する
各パラフィンDの間隙を溶けたパラフィンで埋めて一体
化する。なお、各パラフィンDの間隙を埋めるため、加
熱を省き、間隙に溶融パラフィンを流し込んで埋めるよ
うにしてもよく、この場合、型枠1を円弧方向に移動さ
せ、型枠1の最下部の位置でパラフィンの流し込みと固
化を繰返し行なえばよい。この後、型枠1内に鉄筋Fを
組込むと共に、周囲に接続用金具Gをセットし、この状
態で型枠1内にコンクリートEを打設する。
【0028】コンクリートEは、外装材A間の目地部分
に流入するが、外装材Aの下部はパラフィンDで覆われ
ているので、コンクリートEが外装材Aの下部に回り込
むことはない。コンクリートEの凝固後に、型枠1内あ
るいは脱型後にパラフィンDを加熱溶融させて除去すれ
ば、パラフィンDで目地が仕上り、コンクリート曲面に
外装材Aが打込まれたプレキャストコンクリート二次製
品Hが得られることになる。
【0029】図11と図12は前記第1乃至第3の製造
方法によって製作したプレキャストコンクリート二次製
品を用いて構成した構造物の異なった例を示している。
図11に示す例は、複数個のコンクリート二次製品Hを
円筒状に配置し、隣接するコンクリート二次製品Hを接
続金具Gでボルトを使用して連結することにより、外周
面に外装材Aを打設した円筒形の構造物とするものであ
る。
【0030】図12に示す例は、複数個のコンクリート
二次製品Hを、現場打柱9の周囲に取付け、外周面を外
装材Aで仕上げた柱構造物としたものである。同じく図
12において、複数個のコンクリート二次製品Hを円筒
状に配置し、隣接するコンクリート二次製品Hを接続金
具Gでボルト結合することにより連結して円筒状に組立
て、この円筒体の内部に鉄筋や鉄筋篭10を挿入した
後、内部にコンクリートを打設すれば、建築用や土木用
の柱構造物を形成することもできる。
【0031】図13に示す例は、在来工法で製作された
柱Iの外周へ、弧状面に外装材Aを先付けした複数個の
コンクリート二次製品Hを連結し、柱Iを化粧するので
ある。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、弧状
の外面に外装材を先付けしたコンクリート二次製品を能
率よく高精度に製作することができ、パラフィンを使用
して目地の形成を行なうので、目地の仕上りが美しいコ
ンクリート二次製品を得ることができる。また、目地の
形成をパラフィンによって行なうので、製品の洗い作業
なども不要になり、工程の合理化とコストダウンを図る
ことができ、しかもコンクリート打設時にコンクリート
と外装材の結合が確実に行なえ、接着又は圧着等の後貼
り工法に比べ、外装材の剥離事故を完全に防ぐことがで
きる製品を得ることができる。更に、弧状面に外装材を
先付けしたコンクリート二次製品を用い、建築及び土木
用の構造物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の製造装置を用いた第1の製
造方法を示す正面図、(B)は同上の目地部分にパラフ
ィンを流し込んだ状態を示す拡大縦断面図である。
【図2】同上のコンクリート打設状態を示す縦断正面図
である。
【図3】完成したコンクリート二次製品の断面図であ
る。
【図4】(A)は第2の製造方法における外装材とパラ
フィン及び成形用型枠を示す断面図、(B)は同上をコ
ンクリート打設用型枠にセットした状態を示す一部縦断
正面図である。
【図5】同上にコンクリートを打設した状態を示す縦断
正面図である。
【図6】完成したコンクリート二次製品の縦断面図であ
る。
【図7】(A)は第3の製造方法における外装材とパラ
フィン及び抜型を示す断面図、(B)は抜型より脱型し
た外装材とパラフィンを示す正面図である。
【図8】同上をコンクリート打設用型枠にセットした状
態を示す正面図である。
【図9】同上にコンクリートを打設した状態を示す縦断
正面図である。
【図10】完成したコンクリート二次製品の縦断面図で
ある。
【図11】コンクリート二次製品を用いた構造物の平面
図である。
【図12】コンクリート二次製品を用いた構造物の横断
平面図である。
【図13】在来工法で製作された柱の外周に、複数個の
コンクリート二次製品を取付け外周面を外装材で仕上げ
た柱構造物の横断平面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート打設用の型枠 2 支持部材 3 送り歯 4 回転体 5 パラフィン成形用型枠 6 抜型 7 液体 8 ブロック A 外装材 B 目地 C 接着剤 D パラフィン E コンクリート F 鉄筋 G 接続金具

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弧状の型枠を弧状の方向に移動自在とな
    るよう支持し、この型枠内に外装材を並べて配置し、型
    枠の最下部に位置させた外装材間の目地部分に溶融した
    パラフィンを流し込み、このパラフィンを自然又は強制
    的に冷却して固化させると型枠を移動させて次の目地部
    分を最下部に位置させ、この目地部分へのパラフィンの
    注入と固化を行ない、この工程を繰り返すことによって
    各外装材間の目地部分を固化パラフィンで埋め、各外装
    材と固化パラフィンを一体化した後、型枠内の外装材上
    にコンクリートを打設し、コンクリートの凝固後に型枠
    内で又は脱型した状態でパラフィンを加熱溶融させて除
    去し、コンクリートの曲面に外装材が打込まれたプレキ
    ャストコンクリートを形成することを特徴とする外装材
    先付けコンクリート二次製品の製造方法。
  2. 【請求項2】 型枠内に並べた各外装材の隣接する部分
    を接着剤で部分的に固定化することを特徴とする請求項
    1に記載の外装材先付けコンクリート二次製品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 パラフィンの成形用型枠内に外装材の下
    部を入れ、この成形用型枠内に溶融パラフィンを流し込
    んで自然又は強制的に冷却して固化させ、外装材と固化
    パラフィンを一体化させ、この外装材入り成形用型枠を
    弧状のコンクリート打設用型枠内に成形用型枠が互いに
    接するように複数個を並べて配置し、コンクリート打設
    用型枠内の外装材上にコンクリートを打設し、コンクリ
    ートの凝固後に型枠内で又は脱型した状態でパラフィン
    を加熱溶融させてパラフィンとパラフィン成形用型枠を
    除去し、コンクリートの曲面に外装材が打込まれたプレ
    キャストコンクリートを形成することを特徴とする外装
    材先付けコンクリート二次製品の製造方法。
  4. 【請求項4】 パラフィンの成形用抜型内に外装材の下
    部を入れ、この成形用抜型内に溶融パラフィンを流し込
    んで自然又は強制的に冷却して固化させ、外装材と固化
    パラフィンを一体化させて固化パラフィンを成形用抜型
    から脱型し、この外装材と一体化した固化パラフィンを
    弧状のコンクリート打設用型枠内に固化パラフィンが接
    するように複数個を並べて配置し、コンクリート打設用
    型枠内の外装材上にコンクリートを打設することを特徴
    とする請求項3に記載の外装材先付けコンクリート二次
    製品の製造方法。
  5. 【請求項5】 パラフィンの成形用型枠内に外装材を入
    れると共にこの型枠内にパラフィンと混合しない液体を
    外装材の下部が浸漬する量を注入し、次にこの型枠内の
    上部に溶融パラフィンを流し込んで自然又は強制的に冷
    却して固化させ、外装材と固化パラフィンを一体化させ
    て固化パラフィンを成形用型枠から脱型し、この外装材
    と一体化した固化パラフィンを弧状のコンクリート打設
    用型枠内に固化パラフィンが接するように複数個を並べ
    て配置し、コンクリート打設用型枠内の外装材上にコン
    クリートを打設することを特徴とする請求項3に記載の
    外装材先付けコンクリート二次製品の製造方法。
  6. 【請求項6】 コンクリート打設用型枠内に並べた外装
    材一体化固化パラフィン間の隙間を溶融したパラフィン
    を注入して固化させることによって埋める請求項4また
    は請求項5の何れかに記載の外装材先付けコンクリート
    二次製品の製造方法。
  7. 【請求項7】 コンクリート打設用型枠内に並べた外装
    材一体化固化パラフィンの接触部分を加熱によって溶着
    させる請求項4または請求項5の何れかに記載の外装材
    先付けコンクリート二次製品の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7の何れかに記載の
    製造方法によって製造された曲線のプレキャストコンク
    リート二次製品を複数個連結することにより円筒形に組
    立てた外装材先付けコンクリート構造物。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7の何れかに記載の製造方
    法によって製造された曲線のプレキャストコンクリート
    二次製品を複数個連結して現場打柱の周囲に取付けた外
    装材先付けコンクリート構造物。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至7の何れかに記載の製造
    方法によって製造された曲線のプレキャストコンクリー
    ト二次製品を複数個連結することにより円筒状に組立
    て、その内部に鉄筋や鉄筋篭を挿入してコンクリートを
    打設した外装材先付けコンクリート構造物。
  11. 【請求項11】 弧状に形成したコンクリート打設型枠
    と、この型枠の下部外面を弧状方向に移動自在となるよ
    う支持する複数個の回転支持部材とからなり、前記型枠
    の下部外面に弧状方向に沿ってチエンやラックの如き送
    り歯を固定し、この送り歯に噛合する回転体で型枠を弧
    状方向に移動させるようにした外装材先付けコンクリー
    ト二次製品の製造装置。
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