JPH06182725A - 外装材先付けコンクリート製品の製造方法 - Google Patents

外装材先付けコンクリート製品の製造方法

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JPH06182725A
JPH06182725A JP35683392A JP35683392A JPH06182725A JP H06182725 A JPH06182725 A JP H06182725A JP 35683392 A JP35683392 A JP 35683392A JP 35683392 A JP35683392 A JP 35683392A JP H06182725 A JPH06182725 A JP H06182725A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外装材先付けコンクリート製品の成形時にお
ける外装材表面の汚損発生を防ぎ、外装材の剥れ発生が
ない良質の製品を低コストで製作できるようにする。 【構成】 外装材ユニット用型枠11内に外装材を並べ
ると共に、注入した水又は温水14に外装材の下半部を
浸漬させ、この状態でパラフィン16を流し込んでその
上に磁石17を埋込んだ可撓性シート18を重ねて固化
させることにより、外装材ユニットを形成し、次にこの
ユニットをコンクリート製品用型枠内に並べて磁石17
で固定した状態でコンクリートを打設し、パラフィンを
溶かして除去すれば、表面に外装材が固定されたコンク
リート製品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タイルや石等の外装
材を先付けした建築用や土木用のコンクリート二次製
品、特に、立上り部分や屈曲部分を有するコンクリート
二次製品の製造に適した製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の外装として表面にタイルや石を化
粧外装材として貼る工事、あるいは公園や道路等の土木
コンクリート製品にもタイルや石を化粧外装材として貼
る工事は年々増加している。
【0003】また、タイルや石等をコンクリート製品に
打込む製品も年々増加している。
【0004】近年建築業界のビル工事等では、上記のよ
うな外装の建物用建材として、コンクリートPC板やカ
ーテンウオール板にタイルや石材等の外装材を先付けし
た製品が工場で生産され、これを鉄骨に締結することが
建築業界で一般化されつつある。
【0005】また、公園工事や一般住宅等では、ピンコ
ロ石やノンスリップ等が貼られて美観を重視した施工が
行なわれている。
【0006】土木業界では、宅地造成や道路施工の土留
工事にコンクリートのL型擁壁が使用されるが、表面が
コンクリートであると美観上問題があり、このL型擁壁
の洗い出し製品やマトリック加工品、更に豪華にするた
めには建地石を積み上げる等が一般的に行なわれてい
る。
【0007】従来、工場でこれらのコンクリート製品に
外装材を打込む方法としては、図9(A)と(B)に例
示したように、コンクリート製品用型枠1の内部に、タ
イル等の外装材A間の目地を一定にするため、外装材A
の厚みよりも低い目地板2を格子状に設け、目地板2で
囲まれた各枠状空間に外装材Aを表面が下向きになるよ
う嵌め込んで並べ、その後、型枠1内にコンクリートB
を打設し、コンクリートBを凝固させることによって外
装材Aと固着一体化し、コンクリートBの凝固後に脱型
することにより、図10に示すようなコンクリート製品
Cを得るものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な製造方法は、外装材Aと目地板2の密着性が悪く、外
装材Aと目地板2の間に隙間が生じ、コンクリートBを
打設した際に、コンクリートミルクが外装材Aの表面に
浸入するのを完全に防止することができず、このためコ
ンクリート製品の完成後に外装材Aの表面を水洗いする
等、作業時間が大幅にかかり、製作工程が合理化できな
いという問題がある。
【0009】また、上記のような問題を解決するため、
従来の目地板2に代えてパラフィンを用い、型枠内に配
置した外装材の目地部分を温度変化により、固体から液
状に液状から固形になる物質、例えばパラフィン(以
下、パラフィンと呼ぶ)で形成し、コンクリート打設後
にパラフィンを溶解除去する方法が先の出願である特願
平4−207495で提案されている。
【0010】この方法は、外装材とパラフィンが密着
し、コンクリートミルクが外装材の表面に浸入するのを
防ぐことができるが、外装材が磁器質タイルや御影石の
ような吸水性の高い材質の場合、パラフィンに浸したり
接したりするとパラフィンを吸収し、浸透したパラフィ
ンによって表面にしみが生じ、製品完成後に色ちがい等
の問題が発生すると共に、吸収されたパラフィンはコン
クリートとの接着力を低下させ、外装材が剥離するとい
う危険が生じる。また、パラフィンを流し込む場合に万
一外装材の裏足部分に付着すると外装材は必らず付着強
度を低下させ品質管理が困難となる。
【0011】従って吸水性の高い材質の外装材の場合、
パラフィンを用いた製造方法によるコンクリート製品の
製造は不可能であった。
【0012】更に、従来の製造方法においては、外装材
を平面的に並べてコンクリートを打設する必要があるた
め、アール状になった立上り部分や屈曲部分を有するコ
ンクリート製品の製作は不可能であり、品質管理の徹底
も困難である。
【0013】そこで、この発明の課題は、外装材の表面
にコンクリートミルクが浸入するのを確実に防止でき、
外装材の表面を水洗いする等の作業を不要にすることが
できると共に、外装材が吸水性の高い材質であっても支
障なし使用することが可能となり、かつアール状の立上
り部分や屈曲部分の一体成形が可能で確実な付着力を保
障出来る外装材先付けコンクリート製品の製造方法を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、第1の発明は、外装材ユニット用型枠内に、
タイルや石等の外装材を指定された位置に表面を上に裏
足部分を下にして配列し、この外装材の所定高さ位置ま
でを外装材ユニット用型枠内に注入した水又は温水に浸
漬させ、次に熱変化により固状から液状に、又は液状か
ら固状に変化すると共に、上記型枠内の液体と分離する
物性の液状物を型枠内に流し込み、この液状物の表面に
磁石を埋設した可撓性シートを重ね、自然に又は強制冷
却することによって液状物を固状にした状態で、外装材
の液体より上部と固状物及び可撓性シートを一体化して
タイルや石材等外装材の裏足が完全に露出した外装材ユ
ニットを形成する方法を採用したものである。
【0015】第2の発明は、外装材ユニット用型枠内
に、タイルや石等の外装材を指定された位置に表面を上
に裏足部分を下にして配列し、この外装材を所定高さ位
置までを外装材ユニット用型枠内に注入した水又は温水
に浸漬させ、次に熱変化により固状から液状に、又は液
状から固状に変化すると共に、上記型枠内の液体と分離
する物質の液状物を型枠内に流し込み、この液状物の表
面に磁石を埋設した可撓性シートを重ね、自然に又は強
制冷却することによって液状物を固状にした状態で、外
装材の液体よりも上部と固状物及び可撓性シートを一体
化して外装材ユニットを形成し、型枠から脱型した外装
材ユニットをコンクリート製品用型枠内に可撓性シート
の磁石による吸着によって固定配置し、このコンクリー
ト製品用型枠内にコンクリートを打設し、凝固したコン
クリートと外装材を一体化すると共に、型枠又は製品に
熱を加えて固状物を液状にとかして除去し、可撓性シー
トを分離除去する方法を採用したものである。
【0016】この発明において、外装材ユニット用型枠
内に配列する外装材に予め水又は温水を含浸させておく
ようにしてもよい。
【0017】
【作用】外装材ユニット用型枠内へ外装材をコンクリー
ト製品の種類に応じて指示された形状に並べて設置し、
この型枠内に予め又は外装材の設置後に注入した水又は
温水に外装材の下部を浸漬させる。
【0018】外装材が吸水性の高い材質の場合、外装材
に水又は温水が含浸することになる。この状態で型枠内
に溶かされた液状になったパラフィン等の液状物を流し
込み、外装材の上部を完全に覆うと共に、この液状物上
に磁石を埋設した可撓性シートを重ねる。
【0019】パラフィン等の液状物は型枠内に注入した
液体と完全に分離するため、外装材の液体に浸漬してい
る部分には付着することがないと共に、吸水性の高い外
装材でも先に液体が含浸しているので内部への浸入発生
はない。
【0020】パラフィン等の液状物は時間をおけば自然
に凝固してゆく。
【0021】また早い時間で凝固させる場合は強制的に
冷却させ、こうして外装材の上部とパラフィン及び可撓
性シートとが一体化された外装材ユニットが形成され
る。
【0022】次に、型枠から脱型した外装材ユニットを
コンクリート製品用型枠内に可撓性シートを下にして並
べ、可撓性シートに埋設した磁石で型枠に固定化し、そ
の上にコンクリートを打設する。
【0023】コンクリートはパラフィン上に露出する裏
足部分を覆い、外装材のパラフィンで覆われた表面側に
は浸入することはない。
【0024】打設したコンクリートは、パラフィンの融
解温度以下の状態で凝固するのを待ち、コンクリートが
凝固するとコンクリートに養生用の蒸気をかけ、養生温
度がパラフィンの融解温度を超えると、パラフィンは融
解して液状になり型枠の下部に設けた抜取り穴の栓を抜
くことによってパラフィンを型枠外へ流出させれば、型
枠内に外装材とコンクリートが一体化され、かつ可撓性
シートと分離したコンクリート製品が得られ、これを型
枠内から取り出せば表面に外装材を先付けしたコンクリ
ート製品が完成する。その他状況に応じてパラフィンが
固形状のまま製品を型枠から脱型したのち、蒸気等で高
温にすることで製品からパラフィンを取り除く場合もあ
る。
【0025】上記コンクリート製品の製作時において、
外装材ユニットは、パラフィンに可撓性シートが重なっ
ているので、パラフィンに割れや折損を生じさせること
なく外装材ユニットを弧状に屈曲させることができ、従
ってアールを有する立上りや屈曲部分を備えた型枠の内
面に沿わせて取り付けることができ、これによってアー
ルを有する立上りや屈曲部分のあるコンクリート製品が
製造できる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面の図1乃
至図8に基づいて説明する。
【0027】図面は外装材にタイルaを用いたコンクリ
ート製品の製造方法を例示し、図1(A)と(B)に示
すように、タイルユニット用型枠11は多数のタイルa
が平面的に並んで納まる大きさを有し、その内部にタイ
ル割りゲージ12が着脱自在に収納されている。
【0028】このタイル割りゲージ12は、タイルaの
厚みの略半分程度の高さを有する目地板13を格子状に
組み立て、目地板13で囲まれた枠状空間にタイルaが
丁度納まるように形成されている。
【0029】図1(A)のように、タイルユニット用型
枠11内にタイル割りゲージ12を組込んだ後、該ゲー
ジ12の各枠状空間内に、タイルaを表面を上に裏足部
分を下にして配置する。
【0030】平面的に並ぶタイルaは、目地板13によ
って周囲に正確な目地間隔が保持されると共に、タイル
(a)の表面側上半部がタイル割りゲージ12上に突出
した状態になる。
【0031】次に、図2の如く、タイルユニット用型枠
11の内部に水や温湯でパラフィンより比重が大でパラ
フィンと分離する液体14をタイル割りゲージ12の高
さ位置まで注入し、タイルaの下半部を液体14に浸漬
状とする。
【0032】上記型枠11への液体14の注入は、タイ
ルaの配置後に注入するだけでなく、タイルaの配置前
に予め型枠11内へ注入しておいてもよい。
【0033】図3の如く、液体14の注入後に、タイル
ユニット用型枠11の内部でタイルaの適宜上部の位置
に補強材となるメッシュ鉄筋15をセットする。
【0034】次に、タイルユニット用型枠11内に図4
の如く溶かされた液体状のパラフィン16を流し込み、
タイルaの上半部を液体状パラフィン16で完全に覆っ
た状態とする。
【0035】液体状パラフィン16は該型枠11内に予
め注入した液体14と完全に分離した状態で液体14上
に浮上する。
【0036】上記パラフィン16の流し込み後に、この
パラフィン16上に磁石17を埋設した可撓性のシート
18を重ねて敷設する。
【0037】この可撓性シート18はゴム板や同効の材
料を用い、パラフィン16の表面全面を覆う大きさに形
成され、磁石17は適宜の配列で埋設されている。
【0038】液状体パラフィン16は、タイル割りゲー
ジ12よりも上部の位置にたまり、タイルaの表面側上
半部を包むように流れ込み、タイル割りゲージ12の下
の液体14とは分離状態で、自然又は強制的な冷却によ
って固形化する。
【0039】固形化したパラフィン16は、タイルaに
対する接着力によって、タイルaとメッシュ鉄筋15及
び可撓性シート18と一体化し、タイルユニット19を
形成する。
【0040】この場合、液体14の中に浸漬されたタイ
ルaの裏足部分の側である下半部にはパラフィン16の
付着発生はない。
【0041】パラフィン16の固化によって形成された
タイルユニット19は、図5に示すように、タイルユニ
ット用型枠11内から脱型して取り出す。
【0042】次に図6と図7の如く、コンクリート製品
の形状に適合するコンクリート製品用型枠21を用意
し、この型枠21内に多数のタイルユニット19を並べ
て配置する。
【0043】この場合、タイルユニット19は可撓性シ
ート18を下に、タイルaの裏足部分を上にして並べ、
可撓性シート18に埋設した磁石17による吸着によっ
て型枠21に固定化する。
【0044】図示の場合型枠21にはアールをもった立
上り部分22を設け、タイルユニット19は、この立上
り部分22の内面に沿うよう弧状に屈曲させて取り付け
る。
【0045】タイルユニット19はパラフィン16に可
撓性シート18が積層された構造になっているので、屈
曲時にパラフィン16が割れたり折れたりするのを可撓
性シート18が防止し、立上り部分22のアール形状に
沿う屈曲が支障なく行なえる。
【0046】タイルユニット19を配置した型枠21内
にコンクリート23を打設し、表面をコテによって仕上
げる。
【0047】打設されたコンクリート23は徐々にかた
まるが、コンクリート23のペースト等は、パラフィン
16により完全にシールされたタイルaの表面側には流
れ出ず、タイルaの表面を汚損することはない。
【0048】コンクリート23がパラフィン16の融解
温度以下の状態で凝固するのを待ち、凝固後にコンクリ
ート23を蒸気等で養生し、養生温度がパラフィン16
の融解温度を超えると、パラフィン16は、とけ始めて
液体化する。
【0049】その後型枠21の下面に設けた穴(図示省
略)の栓を抜いて開くことにより、パラフィン16は型
枠21外へ流出し、型枠21内にタイルaとコンクリー
ト23が一体化したコンクリート製品及びこれと分離し
た可撓性シート18が残る。
【0050】コンクリート23はタイルaに対し、パラ
フィン16の付着が全くない裏足部分と結合し、タイル
a間の目地を埋めるので、コンクリート23とタイルa
は強固に一体化することになる。
【0051】所定温度と時間だけ養生してコンクリート
23の強度を高めた後、脱型を行なえば図8に示すよう
に、アールのある立上り部分を有し、タイルaが先付さ
れたコンクリート製品24の完成品が得られる。
【0052】上記において、パラフィン16の融解除去
はコンクリート23を放置して凝固させた後、型枠21
からコンクリート製品24を脱型し、この脱型後にパラ
フィン16を加熱融解させて回収するようにしてもよ
い。
【0053】また、外装材はタイルaを例示したが石材
でもよく、形成するコンクリート製品24は図示のよう
なコンクリート平板以外にコンクリートPC版,カーテ
ンウオール,コンクリートL型擁壁,歩道コンクリート
ブロック,コンクリート塀をあげることができ、これら
の製作にはそれぞれの形状や大きさに応じたコンクリー
ト製品用型枠を用意すればよい。
【0054】更に、上記の製造方法において、外装材に
吸水性の高いタイルや石を用いる場合、タイルユニット
19を形成する工程において、型枠11内に注入した液
体14に外装材の下半部を浸漬させることにより、外装
材が液体を吸収し、パラフィン16の流し込み時に、パ
ラフィン16が外装材に浸透するのを防止でき、これに
よってコンクリート製品成形工程時に、コンクリート2
3と外装材の接着面をパラフィン16が剥離させるとい
う問題や、パラフィンの浸透によって製品完成後に外装
材の表面に色ちがいが生じるのを防ぐことができる。
【0055】また、タイルユニット19を形成する工程
で、外装材にパラフィンが吸収されるのをより完全に防
止するため、型枠11内に配置する前に予め外装材を液
体に浸して液体を吸収させておくようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明は、外装材ユニ
ット用型枠内に配置した外装材の所定高さ位置まで液体
に浸漬させた状態でパラフィン等の液状物を型枠内に流
し込んでその表面に磁石を埋設した可撓性シートを重
ね、パラフィンを固状にし、外装材と固状物及び可撓性
シートを結合して外装材ユニットを形成すると共に、こ
の外装材ユニットをコンクリート製品用型枠内に組込ん
で磁石で固定し、この型枠内にコンクリートを打設して
固化させた後、前記固状物を液状にとかして除去するよ
うにしたので、外装材先付けコンクリート製品の成形に
おいて、パラフィン等の固状物で外装材の表面側を覆
い、コンクリート打設時にコンクリートミルクが外装材
の表面側に浸透するのを確実に防止でき製品完成後の洗
い作業が不要となり、作業の省力化と合理化によってコ
ストダウンを図ることができ、表面の美しい製品を安価
に製造できる。
【0057】また、外装材を液体に浸漬した状態でパラ
フィン等を注入するので、液体とパラフィン等は完全に
分離し、パラフィン等が外装材の表面側に浸透して汚損
することがなく、パラフィン等の除去作業が不要にな
る。
【0058】更に、外装材を液体に浸漬させるため、外
装材が吸水性の高い材質の場合でも、先に液体を吸収し
ているので、パラフィン等の流し込み時に外装材にパラ
フィン等が浸透して外装材とコンクリートの接合力を低
下させるというようなことがなく、しかも外装材の表面
にパラフィン等が浸み出るのを防ぐことができ剥離事故
のない良質の製品を提供できる。
【0059】更にまた、外装材ユニットはパラフィンの
表面に磁石を埋設した可撓性シートを重ねて設けたの
で、コンクリート製品型枠内への配置時に磁石で固定化
でき、安定した配置状態が得られると共に、可撓性シー
トがパラフィンを屈曲させたときの割れや折れを防止で
き、これにより外装材ユニットの屈曲が自在になり、ア
ールを有する立上りや折れ曲りを有するコンクリート製
品の製作が可能になる。
【0060】なお、パラフィンは簡単に成形できるため
人手がかからない上、回収されたパラフィンは水との比
重差により、水とは分離して回収することができ、出来
上った製品もほとんど水洗い等の作業が不要になり、繰
り返し使用できコストダウンにつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は外装材ユニット用型枠にタイルをセッ
トした縦断面図、(B)は同上の平面図。
【図2】外装材ユニット用型枠内に液体を注入した縦断
面図。
【図3】外装材ユニット用型枠内にメッシュ鉄筋をセッ
トした縦断面図。
【図4】同上にパラフィンを充填した縦断面図。
【図5】外装材ユニットの脱型を示す縦断面図。
【図6】コンクリート製品成形時の縦断面図。
【図7】同上要部を拡大した縦断面図。
【図8】完成したコンクリート製品の縦断面図。
【図9】(A)は従来のコンクリート製品の製造を示す
縦断面図、(B)は同上における型枠の平面図。
【図10】従来のコンクリート製品の縦断面図。
【符号の説明】
11 タイルユニット用型枠 12 タイル割りゲージ 13 目地板 14 液体 15 メッシュ鉄筋 16 パラフィン 17 磁石 18 可撓性シート 19 タイルユニット 21 コンクリート製品用型枠 22 立上り部分 23 コンクリート 24 コンクリート製品 a タイル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装材ユニット用型枠内に、タイルや石
    等の外装材を指定された位置に表面を上に裏足部分を下
    にして配列し、この外装材の所定高さ位置までを外装材
    ユニット用型枠内に注入した水又は温水に浸漬させ、次
    に熱変化により固状から液状物に、又は液状物から固状
    に変化すると共に、上記型枠内の液体と分離する物性の
    液状物を型枠内に流し込み、この液状物の表面に磁石を
    埋設した可撓性シートを重ね、自然に又は強制冷却する
    ことによって液状物を固状にした状態で、外装材の液体
    より上部と固状物及び可撓性シートを一体化して外装材
    ユニットを形成することを特徴とする外装材先付けコン
    クリート製品用外装ユニットの製造方法。
  2. 【請求項2】 外装材ユニット用型枠内に、タイルや石
    等の外装材を指定された位置に表面を上に裏足部分を下
    にして配列し、この外装材の所定高さ位置までを外装材
    ユニット用型枠内に注入した水又は温水に浸漬させ、次
    に熱変化により固状から液状物に、又は液状物から固状
    に変化すると共に、上記型枠内の液体と分離する物性の
    液状物を型枠内に流し込み、この液状物の表面に磁石を
    埋設した可撓性シートを重ね、自然に又は強制冷却する
    ことによって液状物を固状にした状態で、外装材の液体
    より上部と固状物及び可撓性シートを一体化して外装材
    ユニットを形成し、型枠から脱型した外装材ユニットを
    コンクリート製品用型枠内に可撓性シートの磁石による
    吸着によって固定配置し、このコンクリート製品用型枠
    内にコンクリートを打設し、凝固したコンクリートと外
    装材を一体化すると共に、型枠又は製品に熱を加えて固
    状物を液状にとかして除去し、可撓性シートを分離除去
    することを特徴とする外装材先付けコンクリート製品の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 外装材ユニット用型枠内に配列する外装
    材に予め水を含浸させ熱変化により固状から液状に、又
    は液状から固状に変化する物質が外装材に浸入すること
    を防ぐことに特徴をもつ請求項2記載の外装材先付けコ
    ンクリート製品の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載の製造方法に
    より製造されたコンクリートPC版。
  5. 【請求項5】 請求項2又は請求項3記載の製造方法に
    より製造されたコンクリートカーテンウオール。
  6. 【請求項6】 請求項2又は請求項3記載の製造方法に
    より製造されたコンクリートL型擁壁。
  7. 【請求項7】 請求項2又は請求項3記載の製造方法に
    より製造されたコンクリート平板又は歩道用コンクリー
    トブロック及びコンクリート塀。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114905601A (zh) * 2022-04-08 2022-08-16 郭广荣 一种混合土预制板制作设备

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CN114905601A (zh) * 2022-04-08 2022-08-16 郭广荣 一种混合土预制板制作设备
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