JPH08161941A - ケーブルシースおよびその製法 - Google Patents
ケーブルシースおよびその製法Info
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- JPH08161941A JPH08161941A JP6299984A JP29998494A JPH08161941A JP H08161941 A JPH08161941 A JP H08161941A JP 6299984 A JP6299984 A JP 6299984A JP 29998494 A JP29998494 A JP 29998494A JP H08161941 A JPH08161941 A JP H08161941A
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- Japan
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- plasticizer
- cable sheath
- polyvinyl chloride
- cable
- chloride composition
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 作業効率が高く、カビの発生を抑制し、作業
者の健康を害するおそれのないケーブルシースおよびそ
の製法を提供する。 【構成】 可塑剤を含むポリ塩化ビニル組成物からなる
被覆層の表面に可塑剤移行防止層を設ける。また、前記
可塑剤移行防止層の厚さを100μm以上とする。ポリ
塩化ビニル組成物からなる被覆層と、可塑剤移行防止層
とを被覆してケーブルシースとする。
者の健康を害するおそれのないケーブルシースおよびそ
の製法を提供する。 【構成】 可塑剤を含むポリ塩化ビニル組成物からなる
被覆層の表面に可塑剤移行防止層を設ける。また、前記
可塑剤移行防止層の厚さを100μm以上とする。ポリ
塩化ビニル組成物からなる被覆層と、可塑剤移行防止層
とを被覆してケーブルシースとする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば洞道内に布設さ
れるケーブルシースに関して、製造効率が高く、カビの
繁殖を抑え、人体への有害性を排除したものである。
れるケーブルシースに関して、製造効率が高く、カビの
繁殖を抑え、人体への有害性を排除したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ケーブルシースとしては、汎用樹
脂の中では機械的強度が大であり、耐薬品性、耐候性、
耐熱性に優れることから、ポリ塩化ビニルが広く用いら
れている。しかし、ポリ塩化ビニルは結晶度が低い、流
動性が悪いなどの欠点をも有し、成形加工に適する望ま
しい物性を得るためには、ジオクチルフタレート(DO
P)、ジイソデシルフタレート(DIDP)、ジトリデ
シルフタレート(DTDP)、トリクレジルホスフェー
ト(TCP)などの可塑剤および、ステアリン酸カドミ
ニウムとステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウ
ムとステアリン酸亜鉛、オルトケイ酸などの安定剤を配
合することが不可欠であった。このように添加物を配合
して得られたポリ塩化ビニル組成物は、絶縁線心等の上
に押出加工によってケーブルシースとされる。
脂の中では機械的強度が大であり、耐薬品性、耐候性、
耐熱性に優れることから、ポリ塩化ビニルが広く用いら
れている。しかし、ポリ塩化ビニルは結晶度が低い、流
動性が悪いなどの欠点をも有し、成形加工に適する望ま
しい物性を得るためには、ジオクチルフタレート(DO
P)、ジイソデシルフタレート(DIDP)、ジトリデ
シルフタレート(DTDP)、トリクレジルホスフェー
ト(TCP)などの可塑剤および、ステアリン酸カドミ
ニウムとステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウ
ムとステアリン酸亜鉛、オルトケイ酸などの安定剤を配
合することが不可欠であった。このように添加物を配合
して得られたポリ塩化ビニル組成物は、絶縁線心等の上
に押出加工によってケーブルシースとされる。
【0003】ところで、このようなケーブルが洞道内に
布設された場合には、上記のポリ塩化ビニル組成物中の
可塑剤がシース表面にわずかづつ移行し、この表面に移
行した可塑剤を栄養源としてカビが繁殖することがあ
る。こうしたカビがケーブル特性に与える影響は殆ど無
いものの、カビが空気中に高い濃度で存在するようにな
った場合の人体への影響が懸念される。
布設された場合には、上記のポリ塩化ビニル組成物中の
可塑剤がシース表面にわずかづつ移行し、この表面に移
行した可塑剤を栄養源としてカビが繁殖することがあ
る。こうしたカビがケーブル特性に与える影響は殆ど無
いものの、カビが空気中に高い濃度で存在するようにな
った場合の人体への影響が懸念される。
【0004】そこで、ケーブルシースに生えるカビを防
止するために、ケーブル表面に防カビ塗料を塗布するこ
とが広く行なわれてきた。このような防カビ塗料として
は、10,10'-オキシビスフェノキシアルシン(以
下、バイナジンと称する)、2-(4-チアゾリル)ベンズ
イミダゾール(以下、ホクスターE50と称する)など
の防カビ塗料を主成分としたものが用いられている。
止するために、ケーブル表面に防カビ塗料を塗布するこ
とが広く行なわれてきた。このような防カビ塗料として
は、10,10'-オキシビスフェノキシアルシン(以
下、バイナジンと称する)、2-(4-チアゾリル)ベンズ
イミダゾール(以下、ホクスターE50と称する)など
の防カビ塗料を主成分としたものが用いられている。
【0005】ところが、このような防カビ塗料は、一般
に人体に有害であり、中でも上記のバイナジンは高い毒
性を有する有機砒素化合物であるから、塗布作業を行な
う作業者が非常な注意を払って直接接触しないようにす
る必要があった。また、このような塗布作業はケーブル
シース押出し後に行なうことから、ケーブルシース押出
し後の作業工程が多く、作業効率が低いという問題があ
った。
に人体に有害であり、中でも上記のバイナジンは高い毒
性を有する有機砒素化合物であるから、塗布作業を行な
う作業者が非常な注意を払って直接接触しないようにす
る必要があった。また、このような塗布作業はケーブル
シース押出し後に行なうことから、ケーブルシース押出
し後の作業工程が多く、作業効率が低いという問題があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明の課題
は、作業効率が高く、カビの発生を抑制し、作業者の健
康を害するおそれのないケーブルシースおよびその製法
を提供することにある。
は、作業効率が高く、カビの発生を抑制し、作業者の健
康を害するおそれのないケーブルシースおよびその製法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、絶縁線心
などの上に、従来品同様に可塑剤を含むポリ塩化ビニル
組成物からなる被覆層を設け、さらにこの被覆層の表面
に可塑剤移行防止層を設けることによって、また、前記
の可塑剤移行防止層の厚みを100μm以上に設けてケ
ーブルシースとすることによって解決される。以下、本
発明を詳しく説明する。
などの上に、従来品同様に可塑剤を含むポリ塩化ビニル
組成物からなる被覆層を設け、さらにこの被覆層の表面
に可塑剤移行防止層を設けることによって、また、前記
の可塑剤移行防止層の厚みを100μm以上に設けてケ
ーブルシースとすることによって解決される。以下、本
発明を詳しく説明する。
【0008】本発明のケーブルシースは、絶縁線心等の
上に可塑剤を含むポリ塩化ビニル組成物を押出し加工に
よって被覆し、さらに引続いてこの被覆層の表面に紫外
線硬化型樹脂等による可塑剤移行防止層を被覆したもの
であり、この可塑剤移行防止層を表面に被覆することに
よって、前記可塑剤が前記ポリ塩化ビニル組成物層中を
移行しても、この可塑剤がケーブルシース表面に現れて
この可塑剤にカビが繁殖することを防止したものであ
る。
上に可塑剤を含むポリ塩化ビニル組成物を押出し加工に
よって被覆し、さらに引続いてこの被覆層の表面に紫外
線硬化型樹脂等による可塑剤移行防止層を被覆したもの
であり、この可塑剤移行防止層を表面に被覆することに
よって、前記可塑剤が前記ポリ塩化ビニル組成物層中を
移行しても、この可塑剤がケーブルシース表面に現れて
この可塑剤にカビが繁殖することを防止したものであ
る。
【0009】上記ポリ塩化ビニル組成物としては、ポリ
塩化ビニル樹脂をベースとして用い、ジオクチルフタレ
ート(DOP)、ジイソデシルフタレート(DID
P)、ジトリデシルフタレート(DTDP)、トリクレ
ジルホスフェート(TCP)などの可塑剤および、ステ
アリン酸カドミニウムとステアリン酸バリウム、ステア
リン酸カルシウムとステアリン酸亜鉛、オルトケイ酸な
どの安定剤を配合して用いる。このような可塑剤および
安定剤を添加することにより、ベースとして用いるポリ
塩化ビニルの物性を改善し、成形加工に適し、長期の使
用に耐える樹脂組成物を得ることができる。また、この
他にも、適当な滑剤、充填剤、衝撃改良剤などの配合剤
は任意に加えることができる。
塩化ビニル樹脂をベースとして用い、ジオクチルフタレ
ート(DOP)、ジイソデシルフタレート(DID
P)、ジトリデシルフタレート(DTDP)、トリクレ
ジルホスフェート(TCP)などの可塑剤および、ステ
アリン酸カドミニウムとステアリン酸バリウム、ステア
リン酸カルシウムとステアリン酸亜鉛、オルトケイ酸な
どの安定剤を配合して用いる。このような可塑剤および
安定剤を添加することにより、ベースとして用いるポリ
塩化ビニルの物性を改善し、成形加工に適し、長期の使
用に耐える樹脂組成物を得ることができる。また、この
他にも、適当な滑剤、充填剤、衝撃改良剤などの配合剤
は任意に加えることができる。
【0010】本発明のケーブルシースの可塑剤移行防止
層としては、紫外線硬化型樹脂の中でもラジカル重合型
のアクリレート系樹脂、例えばエステルまたはエーテル
アクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリ
レート、アミノ樹脂アクリレート、アクリル樹脂アクリ
レート、不飽和ポリエステルなどが好適に用いられる。
層としては、紫外線硬化型樹脂の中でもラジカル重合型
のアクリレート系樹脂、例えばエステルまたはエーテル
アクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリ
レート、アミノ樹脂アクリレート、アクリル樹脂アクリ
レート、不飽和ポリエステルなどが好適に用いられる。
【0011】上記のような紫外線硬化型のラジカル重合
型アクリレート系樹脂をケーブルシースの可塑剤移行防
止層形成に用いることによって、前記のポリ塩化ビニル
組成物中に含まれる前記可塑剤がケーブルシース表面に
移行することを封止し、この可塑剤にカビが繁殖するこ
とを防ぐことができる。
型アクリレート系樹脂をケーブルシースの可塑剤移行防
止層形成に用いることによって、前記のポリ塩化ビニル
組成物中に含まれる前記可塑剤がケーブルシース表面に
移行することを封止し、この可塑剤にカビが繁殖するこ
とを防ぐことができる。
【0012】また、前述のようにポリ塩化ビニル組成物
中に含まれる可塑剤が、ケーブルシース表面に移行する
ことを完全に封止し、カビの繁殖を防止するためには、
前記可塑剤移行防止層を厚さ100μm以上、好ましく
は100〜1000μmに被覆して設けることが望まし
い。
中に含まれる可塑剤が、ケーブルシース表面に移行する
ことを完全に封止し、カビの繁殖を防止するためには、
前記可塑剤移行防止層を厚さ100μm以上、好ましく
は100〜1000μmに被覆して設けることが望まし
い。
【0013】さらには上記のように、紫外線硬化型のラ
ジカル重合型アクリレート系樹脂を用いて可塑剤移行防
止層を形成することによって、前記ポリ塩化ビニル組成
物中の前記可塑剤がシース表面に移行することを封止す
ることができるため、シースを被覆した後に改めて防カ
ビ塗料を塗布する必要がなく、従って従来の作業工程を
短縮することができ、作業効率の向上をはかることがで
きる。しかも、人体に有害な防カビ塗料を使用せずにカ
ビの繁殖を防止することができるため、布設あるいは点
検作業などにあたる作業者の健康に悪影響を与えるおそ
れがない。
ジカル重合型アクリレート系樹脂を用いて可塑剤移行防
止層を形成することによって、前記ポリ塩化ビニル組成
物中の前記可塑剤がシース表面に移行することを封止す
ることができるため、シースを被覆した後に改めて防カ
ビ塗料を塗布する必要がなく、従って従来の作業工程を
短縮することができ、作業効率の向上をはかることがで
きる。しかも、人体に有害な防カビ塗料を使用せずにカ
ビの繁殖を防止することができるため、布設あるいは点
検作業などにあたる作業者の健康に悪影響を与えるおそ
れがない。
【0014】また、本発明のケーブルシースの製法とし
ては、例えば絶縁線心等の上に前記のポリ塩化ビニル組
成物を押出して被覆層を施した後、この被覆層の上に紫
外線硬化型のラジカル重合型アクリレート系樹脂を塗布
し、紫外線を照射して可塑剤移行防止層を設けて形成す
る方法などが用いられる。
ては、例えば絶縁線心等の上に前記のポリ塩化ビニル組
成物を押出して被覆層を施した後、この被覆層の上に紫
外線硬化型のラジカル重合型アクリレート系樹脂を塗布
し、紫外線を照射して可塑剤移行防止層を設けて形成す
る方法などが用いられる。
【0015】
【実施例】銅線を撚り合わせてなる導体上に、半導電層
を設け、この半導電層の上に絶縁体層を設けた。この絶
縁体層の上に半導電性布テープを巻回し、この半導電性
布テープの上に遮蔽編組を施し、さらに布テープを巻回
してケーブル中心部を形成した。
を設け、この半導電層の上に絶縁体層を設けた。この絶
縁体層の上に半導電性布テープを巻回し、この半導電性
布テープの上に遮蔽編組を施し、さらに布テープを巻回
してケーブル中心部を形成した。
【0016】重合度1300〜1700のポリ塩化ビニ
ルに、可塑剤としてDOPを50〜80PHR、安定剤
として三塩基性硫酸塩を5〜10PHR添加してポリ塩
化ビニル組成物を調製した。このポリ塩化ビニル組成物
を押出成形機からダイ温度170〜190℃にて、前述
のケーブル中心部の上にチューブ状に押出して被覆層を
施し、引続きこの被覆層の上に重ねて、紫外線硬化型の
ラジカル重合型アクリレート系樹脂である「デソライト
R1012」(商品名)を塗布し、紫外線を照射してこ
れを硬化させ、可塑剤移行防止層を形成した。ポリ塩化
ビニル組成物による被覆層は厚さ3mmに、紫外線硬化型
のラジカル重合型アクリレート樹脂による可塑剤移行防
止層は厚さ100μmに形成し、ケーブルシースとし
た。
ルに、可塑剤としてDOPを50〜80PHR、安定剤
として三塩基性硫酸塩を5〜10PHR添加してポリ塩
化ビニル組成物を調製した。このポリ塩化ビニル組成物
を押出成形機からダイ温度170〜190℃にて、前述
のケーブル中心部の上にチューブ状に押出して被覆層を
施し、引続きこの被覆層の上に重ねて、紫外線硬化型の
ラジカル重合型アクリレート系樹脂である「デソライト
R1012」(商品名)を塗布し、紫外線を照射してこ
れを硬化させ、可塑剤移行防止層を形成した。ポリ塩化
ビニル組成物による被覆層は厚さ3mmに、紫外線硬化型
のラジカル重合型アクリレート樹脂による可塑剤移行防
止層は厚さ100μmに形成し、ケーブルシースとし
た。
【0017】上記のようにして得られたケーブルを洞道
内に布設し、従来のケーブルの使用環境と同様に気温2
0〜30℃、湿度70〜85%の環境の下で約1年間に
わたって観察したところ、このケーブルのシースにおけ
るカビの繁殖は、従来品と比較して、確かに抑制されて
いることが判った。
内に布設し、従来のケーブルの使用環境と同様に気温2
0〜30℃、湿度70〜85%の環境の下で約1年間に
わたって観察したところ、このケーブルのシースにおけ
るカビの繁殖は、従来品と比較して、確かに抑制されて
いることが判った。
【0018】
【発明の効果】本発明のケーブルシースは、絶縁線心の
上に、ポリ塩化ビニルに可塑剤および安定剤などの配合
物を添加してなるポリ塩化ビニル組成物によって被覆層
が施され、この被覆層の上に可塑剤移行防止層が形成さ
れたものである。このようにポリ塩化ビニル組成物によ
る被覆層の上に可塑剤移行防止層を設けたことから、前
記のポリ塩化ビニル組成物による被覆層に含まれる可塑
剤が、この被覆層中をケーブル表面に向って移行したと
しても、前記可塑剤移行防止層によってこのような可塑
剤を封止することができ、このような可塑剤がケーブル
表面にまで現れることを防止することができる。従っ
て、この可塑剤を栄養源としてケーブル表面にカビが繁
殖することを防止することができる。
上に、ポリ塩化ビニルに可塑剤および安定剤などの配合
物を添加してなるポリ塩化ビニル組成物によって被覆層
が施され、この被覆層の上に可塑剤移行防止層が形成さ
れたものである。このようにポリ塩化ビニル組成物によ
る被覆層の上に可塑剤移行防止層を設けたことから、前
記のポリ塩化ビニル組成物による被覆層に含まれる可塑
剤が、この被覆層中をケーブル表面に向って移行したと
しても、前記可塑剤移行防止層によってこのような可塑
剤を封止することができ、このような可塑剤がケーブル
表面にまで現れることを防止することができる。従っ
て、この可塑剤を栄養源としてケーブル表面にカビが繁
殖することを防止することができる。
【0019】また、本発明のケーブルシースの製法は、
絶縁線心上に、ポリ塩化ビニルに可塑剤および安定剤な
どの配合物を加えたポリ塩化ビニル組成物による被覆層
を施した後、このポリ塩化ビニル組成物による被覆層の
上に紫外線硬化型のラジカル重合型アクリレート系樹脂
などによる被覆を施して可塑剤移行防止層を形成するも
のである。このように本発明のケーブルシースの製法に
おいては、ポリ塩化ビニル組成物による被覆層と、紫外
線硬化型樹脂による可塑剤移行防止層との連続被覆によ
りシースを形成し、可塑剤移行防止層によってポリ塩化
ビニル組成物中の可塑剤がシース表面に移行することを
封止できることから、可塑剤がシース表面に移行してこ
の可塑剤を栄養源としてカビが繁殖するおそれがなく、
従ってシース被覆後に改めて防カビ塗料を塗布する必要
がない。
絶縁線心上に、ポリ塩化ビニルに可塑剤および安定剤な
どの配合物を加えたポリ塩化ビニル組成物による被覆層
を施した後、このポリ塩化ビニル組成物による被覆層の
上に紫外線硬化型のラジカル重合型アクリレート系樹脂
などによる被覆を施して可塑剤移行防止層を形成するも
のである。このように本発明のケーブルシースの製法に
おいては、ポリ塩化ビニル組成物による被覆層と、紫外
線硬化型樹脂による可塑剤移行防止層との連続被覆によ
りシースを形成し、可塑剤移行防止層によってポリ塩化
ビニル組成物中の可塑剤がシース表面に移行することを
封止できることから、可塑剤がシース表面に移行してこ
の可塑剤を栄養源としてカビが繁殖するおそれがなく、
従ってシース被覆後に改めて防カビ塗料を塗布する必要
がない。
【0020】したがって、本発明のケーブルシースの製
法によれば、従来の作業工程を簡略化することができ、
作業効率の向上をはかることができる。また、人体に有
害な防カビ塗料を使用せずにカビの繁殖を防止すること
ができ、布設あるいは点検作業などにあたる作業者の健
康に悪影響を与えるおそれがない。
法によれば、従来の作業工程を簡略化することができ、
作業効率の向上をはかることができる。また、人体に有
害な防カビ塗料を使用せずにカビの繁殖を防止すること
ができ、布設あるいは点検作業などにあたる作業者の健
康に悪影響を与えるおそれがない。
Claims (3)
- 【請求項1】 可塑剤を含むポリ塩化ビニル組成物から
なる被覆層の表面に可塑剤移行防止層を設けたことを特
徴とするケーブルシース。 - 【請求項2】 請求項1記載のケーブルシースにおい
て、可塑剤移行防止層の厚さが100μm以上であるこ
とを特徴とするケーブルシース。 - 【請求項3】 ポリ塩化ビニル組成物からなる被覆層
と、可塑剤移行防止層とを被覆することを特徴とするケ
ーブルシースの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6299984A JPH08161941A (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | ケーブルシースおよびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6299984A JPH08161941A (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | ケーブルシースおよびその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08161941A true JPH08161941A (ja) | 1996-06-21 |
Family
ID=17879349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6299984A Pending JPH08161941A (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | ケーブルシースおよびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08161941A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004061871A1 (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-22 | Yazaki Corporation | 電線のコーティング方法 |
WO2004061870A1 (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-22 | Yazaki Corporation | 電線のコーティング装置及び電線 |
CN103524936A (zh) * | 2013-09-30 | 2014-01-22 | 芜湖航天特种电缆厂 | 一种抗老化pvc电缆护套料及其制备方法 |
-
1994
- 1994-12-02 JP JP6299984A patent/JPH08161941A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004061871A1 (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-22 | Yazaki Corporation | 電線のコーティング方法 |
WO2004061870A1 (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-22 | Yazaki Corporation | 電線のコーティング装置及び電線 |
CN103524936A (zh) * | 2013-09-30 | 2014-01-22 | 芜湖航天特种电缆厂 | 一种抗老化pvc电缆护套料及其制备方法 |
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