JPS628100Y2 - - Google Patents

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JPS628100Y2
JPS628100Y2 JP2525781U JP2525781U JPS628100Y2 JP S628100 Y2 JPS628100 Y2 JP S628100Y2 JP 2525781 U JP2525781 U JP 2525781U JP 2525781 U JP2525781 U JP 2525781U JP S628100 Y2 JPS628100 Y2 JP S628100Y2
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JP
Japan
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termite
cable
resin composition
layer
weight
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JP2525781U
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JPS57140016U (ja
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
この考案は改良された防蟻ケーブルに関するも
のである。 地中に布設された電線ケーブルの白蟻による喰
害の被害は年々莫大なものでありその経済的損失
は非常に大きいことが知られている。 かかる白蟻に対する対策としては一例として電
線ケーブルに対して次のような処置が施されてい
る。 (i) 有機りん系殺虫剤、デイルドリン、アルドリ
ンなどの有機塩素系殺虫剤などの防蟻剤にて予
めケーブル布設土壌を処理しておく、 (ii) ケーブル自体を、ドリン系防蟻剤の塗布によ
るか又は被覆材に練り込むなどにより防蟻処理
を行う、 (iii) ケーブル自体を金属シースにて保護する、 (iv) ケーブル上に特にナイロン被覆層を設ける、 しかし上記(i)及び(ii)の方法は、用いる防蟻剤が
本来人蓄に対する毒性が強いことから使用上重大
な問題がある。 そして(iii)および(iv)の方法は素材が高価であるこ
とからケーブルコストの上昇が避けられないばか
りでなく、特に金属シースを設けたものはケーブ
ルの可撓性を著しく減じその布設時の曲げ操作な
どを困難にし作業性を甚だしく低下させる欠点が
免がれない。 一方考案者等は最近、後記詳述する化合物、例
えば4臭化ビスフエノールA(帝人化成、商品名
フアイアガード2000)などを樹脂中に含有させた
防蟻性樹脂組成物を開発し、これをケーブル避覆
層に用いて白蟻による喰害を有効に防止し、しか
も上述した毒性の問題は該化合物が本来毒性を示
さないことからこれが解決されるとの知見を得特
許出願した。 しかしかかる防蟻性樹脂組成物による被覆ケー
ブルも、これが地中に布設されるなどの苛酷な使
用条件下にあつては、例えば長期間経過後にあつ
て混入された防蟻剤成分が一部ブルーム現象など
により失われるなど防蟻効果が漸次減少する問
題、あるいは地中布設ではなくても防蟻効果を向
上させるために仮りに防蟻剤混入量を増した場合
に上記ブルームによりケーブル外観を損うなどの
問題が免がれなかつた。 ここに考案者等はかかる問題を解決すべく鋭意
検討を重ねた結果この考案を完成するに至つたも
のである。 即ちこの考案は、ケーブルコア上に直接又は他
の被覆層を介して、樹脂組成物100重量部中に、
一般式 (式中Xは臭素原子、mは1〜4の整数、Yは
炭素数1〜4のアルキリデン基である)で示され
る化合物、構造式 で示される化合物のいづれか1種又は2種以上5
〜50重量部を含有させた樹脂組成物からなる被覆
層を形成したことを特徴とする防蟻ケーブルであ
る。 この考案で防蟻層形成のために用いる組成物中
の上記一般式で示される化合物としては具体的に
は次のようなものが挙げられる。 4臭化ビスフエノールA、帝人化成 商品名フ
アイアーガード2000 又上述した構造式、 によるものとしては商品名、FR−300−BA(ダ
ウ社製)がある。 この一般式及び上記構造式による化合物を混練
するための樹脂としては最も汎用されるポリ塩化
ビニル、ポリエチレン等が主に用いられるが、例
えばエチレン酢酸ビニルコポリマー等の多数の共
重体も用い得る。 上記各化合物の樹脂に対する混練量は、樹脂
100重量部に対して5〜50重量部が望ましく、そ
の理由は下限以下の量では防蟻効果が不足し、又
地方上限を超えるとブルームが著しくなり不都合
であるばかりでなく、経済性の点での不利が免が
れないことによるものである。 上記樹脂組成物中には所望により可塑剤、安定
剤、充填剤、架橋剤などの他の添加剤の必要量を
加えることは差支えない。 かかる化合物混入樹脂組成物はケーブルコアに
直接押出被覆しても良いし、使用目的あるいはケ
ーブルの種類などに応じて他の被覆層を介してこ
れを行つても良い。 また以上の如き防蟻効果を発揮する前記化合物
混入の被覆層上には前記防蟻性化合物の早期逸散
を適切に阻止する目的から薄(好ましくは0.1〜
3mm程度)く防蟻性にもすぐれた高密度ボ利エチ
レン等のジヤケツト層を設けることは特に望まし
い。ここで0.1mm以下は技術的に困難であり3mm
以上の被覆はケーブルの可とう性を損ない好まし
くない。勿論同様の特性を具備する他の樹脂の使
用を妨げるものではない。 この考案は上記の如く、本来毒性を有しない防
蟻性化合物を混入した樹脂組成物でケーブルコア
を覆つた構成であるから、前述の毒性による問題
は全く解消され又防蟻効果の持続性も著しく高
く、ケーブルの配線時における取扱い作業性も低
下せず、更にケーブルコストも比較的低廉化し得
るなど数々の優れた効果があり、工業上その利用
価値は非常に高い。 以下実施例によりこの考案を具体的に説明す
る。 実施例1〜8及び比較例1〜4 直径1.0mmの銅線7本を撚り合せた導体1上に
軟質ポリ塩化ビニルによる絶縁層2を1.0mm厚に
押出被覆しケーブルコア3を得た。 このケーブルコア上に、下表のA及びBの被覆
材料による被覆層4,5をこの順に押出し被覆し
本考案の防蟻性ケーブルを得た。得られた各ケー
ブルを白蟻の巣近くの地中に埋設し1〜7年間の
経時的な喰害を観察し結果を同表に示した。比較
のために実施例1〜4のA被覆材料から夫々4臭
化ビスフエノールA(フアイアガード2000)を除
いた被覆とした外は全く同様に行つてケーブルを
得これらを比較例1〜4とし同様に試験し結果を
同表に示した。 尚表中、○…喰害なし、△…喰痕あり、×…喰
害により被覆層貫通あり、を夫々示したものであ
る。
【表】
【表】 上表の結果によると、比較例1は防蟻層Aに1
年目で喰痕、比較例2は同5年目に喰痕、8年目
に貫通、又比較例3は7年目に喰痕、更に比較例
4で8年目に貫通に到るなど致命的な被害を蒙る
のに対して実施例品は、仮りに1年目でB層に喰
害を受けたものがあるにしても、7年経過後も防
蟻層Aが全く無傷であり、防蟻効果の著しい持続
性向上が明らかである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の防蟻ケーブルの一実施例品の構
成を説明する断面説明図である。 1……導体、2……絶縁層、3……コア、4…
…防蟻性層、5……ジヤケツト層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケーブルコア上に直接又は他の被覆層を介し
    て、樹脂組成物100重量部中に、一般式 (式中Xは臭素原子、mは1〜4の整数、Yは
    炭素数1〜4のアルキリデン基である)で示され
    る化合物、構造式 で示される化合物のいづれか1種又は2種以上5
    〜50重量部を含有させた樹脂組成物からなる被覆
    層を形成したことを特徴とする防蟻ケーブル。
JP2525781U 1981-02-26 1981-02-26 Expired JPS628100Y2 (ja)

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JPS57140016U JPS57140016U (ja) 1982-09-02
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