JPH047042B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH047042B2
JPH047042B2 JP59095393A JP9539384A JPH047042B2 JP H047042 B2 JPH047042 B2 JP H047042B2 JP 59095393 A JP59095393 A JP 59095393A JP 9539384 A JP9539384 A JP 9539384A JP H047042 B2 JPH047042 B2 JP H047042B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cables
termite
pvc
electric wires
termiticide
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP59095393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60240010A (ja
Inventor
Yasuo Chokai
Ichiro Takemura
Akio Kudamatsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd, Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP59095393A priority Critical patent/JPS60240010A/ja
Publication of JPS60240010A publication Critical patent/JPS60240010A/ja
Publication of JPH047042B2 publication Critical patent/JPH047042B2/ja
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野) 本発明は、白蟻による食害防止のために被覆を
施した電線・ケーブルに関するものである。 (発明の背景) 電線・ケーブルは、種々の使用条件、使用環境
下におかれるが、その寿命は通常外被及び絶縁体
の電気的、機械的劣化により決定される。その中
において、かなりの頻度で、白蟻、鼠、コウモリ
蛾等の食害により、突然、通電、通信が不能にな
る事故が多数報告されている。 電線・ケーブルの防蟻方法は、白蟻の種類、環
境等で若干の差はあるものの、基本的には(イ)電
線・ケーブルそのものに防蟻性を付与する、及び
(ロ)電線・ケーブルの布設周辺に防蟻性を付与する
の2つに大別できる。 即ち、(イ)の方法では、電線・ケーブルの構造や
材材に工夫を凝らしたり、防蟻剤を配合した層を
設けたり、防蟻剤を塗布するといつた方法があげ
られ、(ロ)の法では、布設ルートの土壌に防蟻処理
を施すといつた方法があげられる。 これらの方法のうち、従来は電線・ケーブルの
加工及び主としてコストの点から電線・ケーブル
のシース材料に防蟻剤を配合する方法が最も一般
的に採用されていた。特にアルドリン、デイルド
リン、エンドリン等のいわゆるドリン系薬剤が主
として使用されていたが、人蓄に対して有害で環
境汚染の原因となることが明らかとなり、現在使
用禁止となつている(昭和56年10月2日、政令第
302号)。 従つて、現在は薬剤の使用に代つて、構造設
計、材料設計の点からの対応が多くなつてきた。 即ち、ケーブル自体を金属シースで保護する、
又はケーブルシース上に例えばナイロンなどの被
覆層を追加する等の方法が採用され始めている。
しかし乍ら、これらの方法は、電線・ケーブルの
シース材料に防蟻剤を配合する方法に比較し、素
材及び加工におけるコストアツプが大きく、又、
電線・ケーブルの可撓性を著しく損うことが多
い。そのため、諸外国では、未だ防蟻効果の大き
な防蟻剤を配合したシース材を用いる方法が広く
採用されている。 日本においては、このシース材としてヒノキア
スナロ材の抽出物を配合したプラスチツク(実公
昭52−34623号)、クレオソート油を10重量%以上
配合したプラスチツク(特公昭57−30787号)、ポ
リエステル系可塑剤(分子量3000以上)を配合し
たPVC(特公昭55−8810号)、
【式】XはBr m= 1〜4 YはC1〜C4のアルキリデン基 又は、 で示される化合物1種又は2種以上を5〜50重量
部を含有させた樹脂組成物(実開昭57−140016
号)、フエニトロチオン又はホキシム又はクロル
ピリホスとオクチル酸亜鉛又はバーサテイク酸亜
鉛他を混入したPVC(特開昭58−25012号又は特
開昭58−142927号、特開昭58−169810号)等が知
られている。 電線・ケーブルに使用される防蟻剤は、電線・
ケーブルが長期間使用される為、当然のことなが
ら防蟻効力続性に優れていなければならない。特
に、電線・ケーブル用被覆材料の加工について考
えると、被覆材料の混合、押出加工工程における
揮散が極く少なく、具体的には160〜220℃程度の
温度で数分間〜1時間程度の熱安定性を有するこ
とが望ましく、成形後もブルーミング等の生じな
いものが望ましい。又、成形後、材料の機械的特
性、電気特性その他に関し基材の特性が損われる
ことは当然のことながら望ましくない。 しかし乍ら、上記諸特性を満し、防蟻効果に優
れた防蟻剤を配合したシースを有する防蟻ケーブ
ルはなかつた。 (発明の開示) 本発明者らは種々研究の結果、防蟻効果に優
れ、特に高温時における熱分解性が低い特定の有
機リン剤を、電線・ケーブル用シース材料に広く
使用されるPVCに配合したところブルーミング
等を生じさせないことを見出し、この知見に基づ
いて本発明である防蟻ケーブルを完成した。即
ち、本発明は、イソプロピル2−〔エトキシ(イ
ソプロピルアミノ)チオホスホリルオキシ〕ベン
ゾアートを有効成分として含有する被覆を施した
ことを特徴とする防蟻ケーブルである。 尚、本発明に係るイソプロピル=2−〔エトキ
シ(イソプロピルアミノ)チオホスホリルオキ
シ〕ベンゾアートは、一般名イソフエンホスと称
されているものである。 本発明においては、このイソフエンホスを電
線・ケーブルの被覆組成物中に通常0.01〜10重量
%、好ましくは0.05〜5重量%含有させる。 イソフエンホスを被覆組成物に配合して成る本
発明の防蟻ケーブルが、他の防蟻剤を使用したも
のに比較して、防蟻効力はもちろんのこと、電
線・ケーブルに必要な電気的性質等にも優れてい
ることを以下の実験により示す。 (供試防蟻剤) 供試防蟻剤として使用したものを第1表に示
す。
【表】 ス


【表】 ホス


第1表の薬剤そのものの防蟻性について、下記
の殺蟻効力試験を行ない、第2表に示す通りの結
果が得られた。 殺蟻効力試験(ノツクダウン試験) (イ) 希釈溶剤:アセトン薬剤濃度を0.1%及び
1%とした。 (ロ) 供試白蟻:イエシロアリ職蟻 (ハ) 試験方法:日本しろあり対策協会指定の方
法に準じ、4時間後の死虫率(25
℃)を以つて、薬剤の殺蟻性を評
価した。
【表】 (試験シート) PVC(重合度:約1100〜1300) 100部 可塑剤(フタル酸エステル) 50部 充填剤(重質炭酸カルシウム) 30部 安定剤(三塩基性硫酸鉛) 5部 よりなるPVCコンパウンドに第1表に示す防蟻
剤を可塑剤と共に混入し、160℃で約10分間ロー
ルにて混合し、1mm厚シート状に取り出し、更に
160℃で予熱10分、加圧10分のプレス加工を施し、
防蟻剤3%添加の13cm×17cmサンプルシートを得
た。この1mm厚PVCシートを30mm角の松の辺材
の上に被覆し、重なり部及び端末部は金属テープ
付粘着テープで完全にシールし、フイールドテス
トに供した。フイールドテストは3年間行ない、
その結果を第3表に示す。
【表】 又、同様にして得たPVCシートの電気特性
(絶縁抵抗)を第4表に示す。
【表】 先ず、第3表から分ることは、プロチオホスは
薬剤そのものとしては防蟻性、殺蟻性は充分であ
るが、フイールドテストでは3%添加したPVC
シートでも1mm厚が貫通されてしまつた。従つて
電線・ケーブル用被覆物に混入しても防蟻効果は
期待できない。 クロルピリホスは、第4表に示す様に、3%添
加PVCシートの絶縁抵抗値が無添加品の約1/
1433に低下してしまい(3桁以上の低下)、電
線・ケーブルのシース材料としては不適である。
この点、イソフエンホス及びフエニトロチオンは
2桁台の低下に止まり、電線・ケーブル用シース
材料として一般に必要とされる1012Ω・cmは保つ
ことができる。 (ケーブル押出試験) 試験シートと同様の組成のPVCコンパウンド
をシース材料として押出機にて押出加工し、架橋
ポリエチレンPVCシースケーブル(3C×22SQ)
を得た。このケーブルのPVCシースより適当量
のサンプルを採取し、PVCコンパウンド中の添
加防蟻剤の残量を定量した。この結果は第5表に
示す通りである。
【表】 第5表に示す様に、フエニトロチオンは、その
添加量の殆どが分解、揮散してしまい実用的でな
いことが分る。もつとも押出時の材料温度を極力
低下させることにより、その残存率の向上はある
程度期待できるが、その為には押出機での発熱を
抑える必要があることから、スクリユー回転数を
低下せざるを得ず、押出速度の低下を来たし、押
出加工時間の増加、即ち、押出加工費用の増大は
避けられない。他方、イソフエンホスを添加した
PVCコンパウンドは、その殆どが残存しており、
この点からも極めて有効な防蟻剤であることが判
る。 イソフエンホスは、成形後もシース表面からブ
ルーミングが生ずることがない。 以上、イソフエンホスを有効成分として含有す
る被覆を施してなる本発明の防蟻ケーブルは、防
蟻効果に優れているばかりでなく、押出加工時に
おいても防蟻剤の揮散および分解が極めて少ない
ものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イソプロピル2−〔エトキシ(イソプロピル
    アミノ)チオホスホリルオキシ〕ベンゾアートを
    有効成分として含有する被覆を施したことを特徴
    とする防蟻ケーブル。
JP59095393A 1984-05-11 1984-05-11 防蟻ケ−ブル Granted JPS60240010A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59095393A JPS60240010A (ja) 1984-05-11 1984-05-11 防蟻ケ−ブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59095393A JPS60240010A (ja) 1984-05-11 1984-05-11 防蟻ケ−ブル

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Publication Number Publication Date
JPS60240010A JPS60240010A (ja) 1985-11-28
JPH047042B2 true JPH047042B2 (ja) 1992-02-07

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ID=14136402

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59095393A Granted JPS60240010A (ja) 1984-05-11 1984-05-11 防蟻ケ−ブル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007056245A (ja) * 2005-07-26 2007-03-08 Japan Enviro Chemicals Ltd 防蟻性樹脂成形体およびその製造方法

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JPS60240010A (ja) 1985-11-28

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