JP3003099B2 - 高防鼠性塩化ビニル樹脂組成物 - Google Patents

高防鼠性塩化ビニル樹脂組成物

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JP3003099B2
JP3003099B2 JP4098341A JP9834192A JP3003099B2 JP 3003099 B2 JP3003099 B2 JP 3003099B2 JP 4098341 A JP4098341 A JP 4098341A JP 9834192 A JP9834192 A JP 9834192A JP 3003099 B2 JP3003099 B2 JP 3003099B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水シート材や電線被
覆絶縁材として用いられる熱可塑性樹脂組成物に係り、
特に、防鼠効果を向上し、防鼠(鼠忌避)剤の流出によ
って土・河川等を汚染すること無く、耐水性・耐熱性を
持たせて雨水等による防鼠(鼠忌避)剤の流出の防止・
熱による防鼠(鼠忌避)剤の効力の低下を防止し、従来
以上の効力の持続性を持たせ、長期間に渡って鼠からの
被害を抑えることのできる高防鼠性塩化ビニル樹脂組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、優れた合成樹脂が安価に作られる
ようになり、成形のし易さ、耐久性の良さ等の面で、台
所用品等の日用雑貨品のあらゆる製品に用いられるに至
っている。特に、この合成樹脂は、コストが低く、電気
的性質にすぐれ誘電率が小さく誘電損が少なく、しかも
施工時の端末処理作業がやり易いところから、主として
塩化ビニル系樹脂組成物が用いられている。そして、こ
の塩化ビニル系樹脂組成物としては、機械的にもかなり
強く難燃性で、耐薬品性・電気特性が良く、着色も自由
で機械加工も良いところから軟質ポリ塩化ビニル(可塑
剤が5%以上のもの)が用いられている。
【0003】このような塩化ビニル樹脂組成物によって
被覆された絶縁電線、ケーブル等は、屋内外に布設さ
れ、常時外界と接した状態となっている。このため、塩
化ビニル樹脂組成物の被覆された絶縁電線、ケーブル等
のシースは、合成樹脂等を齧る鼠によって噛み傷を受け
る場合がある。特に、絶縁電線、ケーブル等における導
体を被覆している塩化ビニル樹脂組成物は、導体間の絶
縁、大地との絶縁を図り地絡の防止をするために重要な
ものであり、鼠による絶縁電線・ケーブル等の絶縁体や
シースへの損傷は、絶縁電線・ケーブル等に重大な影響
を与えている。
【0004】そこで、従来より絶縁電線・ケーブル等の
最外部被覆層に防鼠剤を添加する防鼠絶縁電線・防鼠ケ
ーブル等が考えられている。この防鼠剤としては、従来
より鼠が忌避する臭気及び味を呈する抗生物質の一種で
あるシクロヘキシミドが使用されている。この防鼠絶縁
電線・防鼠ケーブル等としては従来は、例えば特開昭5
9−169003号公報に示す如きものがある。
【0005】このようなシクロヘキシミドを使用した塩
化ビニル樹脂組成物は、塩化ビニル樹脂をポリマー分と
し、可塑剤にフタル酸エステル類、トリメトリー酸エス
テル類、塩化パラフィン類、あるいはエポキシ類、ホス
フェート類を添加し、この可塑剤を配合した塩化ビニル
樹脂ポリマーにマイクロカプセル化された防鼠剤である
シクロヘキシミドを練り込んで形成されている。このマ
イクロカプセルは、ゼラチンとアラビアゴムの溶液に忌
避剤を投入し、撹拌しながら単一の液体膜カプセルが2
0〜100ミクロンの径を有する集合体を形成して一群
となるまで酸を添加していって製造されるもののほか、
モマーあるいは低分子量のプレポリマー等の反応材料を
使用して形成される高分子材料からなるカプセル壁を使
用する。例えば、メラミン樹脂、ポリアミド、ポリエス
テル等で形成される。このマイクロカプセル内に封入さ
れる忌避剤には、一般的なシクロヘキシミドの他に、ブ
チル錫化合物、メルカプタン誘導体、クレオソート系
油、ナフタリン、アミノ系化合物等があるが、ここで
は、シクロヘキシミドを用いている。また、このマイク
ロカプセルは、その球径が、20〜100ミクロンの径
の大きさで、実際には視認することはできないものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように構成される
従来の防鼠性塩化ビニル系ポリマーにあっては、防鼠剤
を従来の添加量のままで、防鼠剤の添加量を増加させな
い状態で防鼠効果を向上することはできないという問題
点を有している。
【0007】さらに従来の防鼠性塩化ビニル系ポリマー
にあっては、長い時間雨水に晒されるような状態である
と、樹脂中に混練したマイクロカプセル化されたシクロ
ヘキシミドが水に溶け出し、防鼠剤の残存率が低くな
り、マイクロカプセル化されたシクロヘキシミドの防鼠
剤としての防鼠性の持続性が低いという問題点を有して
いる。
【0008】本発明は、マイクロカプセル化された防鼠
剤を塩化ビニル樹脂コンパウンドに練り込んだ塩化ビニ
ル樹脂組成物について、防鼠効果を従来より向上させ、
防鼠(鼠忌避)剤の流出によって土・河川等を汚染する
こと無く、耐水性・耐熱性を持たせて雨水等による防鼠
(鼠忌避)剤の流出の防止・熱による防鼠(鼠忌避)剤
の効力の低下を防止し、従来以上の効力の持続性を高
め、長期間に渡って鼠からの被害を抑えることのできる
高防鼠性塩化ビニル樹脂組成物を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における高防鼠性塩化ビニル樹脂組成物にお
いては、塩化ビニル系樹脂にマイクロカプセル化した
クロヘキシミドを練り込んで構成される防鼠性塩化ビニ
ル樹脂組成物において、上記防鼠性塩化ビニル樹脂組成
物にマイクロカプセル化したカプサイシンをマイクロカ
プセル化したシクロヘキシミドに対して2:3〜9:1
の割合で配合して構成したものである。
【0010】すなわち、上記目的を達成するために、本
発明における高防鼠性塩化ビニル樹脂組成物において
は、マイクロカプセル化したシクロヘキシミドを練り込
んで構成される防鼠性塩化ビニル樹脂物の中に唐辛子の
辛味成分であるマイクロカプセル化したカプサイシンを
マイクロカプセル化したシクロヘキシミドに対して2:
3〜9:1の割合で配合し、シクロヘキシミドとカプサ
イシンの2つの防鼠剤による相乗効果により防鼠効果を
向上したものである。
【0011】また、上記目的を達成するために、本発明
における高防鼠性塩化ビニル樹脂組成物においては、塩
化ビニル系樹脂にマイクロカプセル化したシクロヘキシ
ミドを練り込んで構成される防鼠性塩化ビニル樹脂組成
物に唐辛子の辛味成分であるマイクロカプセル化した
プサイシンをマイクロカプセル化したシクロヘキシミド
に対して2:3〜9:1の割合で配合すると共にポリエ
ステル系可塑剤を配合して構成したものである。
【0012】すなわち、上記目的を達成するために、本
発明における高防鼠性塩化ビニル樹脂組成物において
は、マイクロカプセル化したシクロヘキシミドを練り込
んで構成される防鼠性塩化ビニル樹脂物の中にマイクロ
カプセル化したカプサイシンをマイクロカプセル化した
シクロヘキシミドに対して2:3〜9:1の割合で配合
して防鼠効果を向上すると共に、従来から塩化ビニル樹
脂組成物の可塑剤として用いられてきたフタル酸系エス
テル可塑剤に加えてポリエステル系可塑剤を配合し、塩
化ビニル樹脂組成物の分子間を密にし、塩化ビニル樹脂
組成物の中からシクロヘキシミドとカプサイシンとが表
面に滲み出して稀薄化するのを抑制したものである。
【0013】シクロヘキシミドとカプサイシンとの配合
比率については、各配合比率を変えて3回鼠による咬害
テストを行った。このテストに用いた防鼠性塩化ビニル
樹脂組成物は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−11
00〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフ
タレート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的
には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、
炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社
製 Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化
シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製
ナラマイシンNM−MC U−80)と唐辛子の辛味成
分であるマイクロカプセル化カプサイシン(C1828
3 、具体的には、日本化薬株式会社製 R−731)
を合計で3重量部配合したものである。
【0014】試料1 試料1は、マイクロカプセル化シクロヘキシミドとマイ
クロカプセル化カプサイシンの比率を、10:0(=U
−80:R−731)にしたものである。
【0015】試料2 試料2は、マイクロカプセル化シクロヘキシミドとマイ
クロカプセル化カプサイシンの比率を、9:1(=U−
80:R−731)にしたものである。
【0016】試料3 試料3は、マイクロカプセル化シクロヘキシミドとマイ
クロカプセル化カプサイシンの比率を、8:2(=U−
80:R−731)にしたものである。
【0017】試料4 試料4は、マイクロカプセル化シクロヘキシミドとマイ
クロカプセル化カプサイシンの比率を、7:3(=U−
80:R−731)にしたものである。
【0018】試料5 試料5は、マイクロカプセル化シクロヘキシミドとマイ
クロカプセル化カプサイシンの比率を、6:4(=U−
80:R−731)にしたものである。
【0019】試料6 試料6は、マイクロカプセル化シクロヘキシミドとマイ
クロカプセル化カプサイシンの比率を、5:5(=U−
80:R−731)にしたものである。
【0020】試料7 試料7は、マイクロカプセル化シクロヘキシミドとマイ
クロカプセル化カプサイシンの比率を、4:6(=U−
80:R−731)にしたものである。
【0021】試料8 試料8は、マイクロカプセル化シクロヘキシミドとマイ
クロカプセル化カプサイシンの比率を、3:7(=U−
80:R−731)にしたものである。
【0022】試料9 試料9は、マイクロカプセル化シクロヘキシミドとマイ
クロカプセル化カプサイシンの比率を、2:8(=U−
80:R−731)にしたものである。
【0023】試料10 試料10は、マイクロカプセル化シクロヘキシミドとマ
イクロカプセル化カプサイシンの比率を、1:9(=U
−80:R−731)にしたものである。
【0024】試料11 試料11は、マイクロカプセル化シクロヘキシミドとマ
イクロカプセル化カプサイシンの比率を、0:10(=
U−80:R−731)にしたものである。
【0025】これらの試料の各組成物について、厚さ1
mmのシートでラット用固定試料を包み周辺をホチキス
で止めて試験試料を作成する。この試験試料内に24Hr
絶食させたウィスター系ラット(体重400g〜500
g)を3匹入れたケージに一夜放置し、食害の程度を観
察したものである。(○)は無傷を、(△)は試し齧り
傷があるもの、(×)は一部食害があるものを示してい
る。その結果が表1に示されている。
【0026】 表1における試料4は、3回中3回が(○)で無傷であ
り、試料1に示す如きマイクロカプセル化シクロヘキシ
ミドだけを配合した従来の組成物よりも格段の忌避効果
を示している。また、表1の試料3、5、6は、3回中
2回が(○)で無傷であり、他の1回が(△)で試し齧
り傷がある程度で極めて良好な結果を示している。さら
に、3回の繰り返しテストの中で1回でも(○)の無傷
であったものを見ると、表1の試料2、7とある。この
表1の試料2、7も試料1に示す従来の組成物よりも高
い忌避効果を示している。
【0027】したがって、本発明におけるシクロヘキシ
ミドとカプサイシンとの配合比率は、試料2〜試料7の
範囲内で有効である。すなわち、配合比率は、マイクロ
カプセル化したシクロヘキシミドに対して(シクロヘキ
シミド:カプサイシン)マイクロカプセル化したカプサ
イシンを9:1〜2:3の割合で配合するのがよい。そ
して、シクロヘキシミドとカプサイシンとの配合比率
は、最適には、マイクロカプセル化したカプサイシンを
マイクロカプセル化したシクロヘキシミドに対して4:
1〜1:1(シクロヘキシミド:カプサイシン)であ
る。
【0028】
【0029】このように従来から塩化ビニル樹脂組成物
の可塑剤として用いられてきたフタル酸系エステル可塑
剤にポリエステル系可塑剤を配合する場合、ポリエステ
ル系可塑剤を100%近く添加する方が防鼠剤及びカプ
サイシンの表面への滲み出してを抑制することができ
る。
【0030】そして、塩化ビニル樹脂組成物に配合する
シクロヘキシミドとカプサイシンは、それぞれマイクロ
カプセル化して配合するのが防鼠効果の持続性からは適
している。
【0031】またさらに、上記目的を達成するために、
本発明における高防鼠性塩化ビニル樹脂組成物において
は、塩化ビニル系樹脂100重量部に、フタル酸系エス
テル可塑剤及び又はアジピン酸系ポリエステル可塑剤を
20〜100重量部、バリウム亜鉛系安定剤3〜10重
量部、シクロヘキシミドとカプサイシンを2:3〜9:
1の割合で合計0.5〜10重量部配合して構成したも
のである。
【0032】そして、塩化ビニル樹脂組成物に配合する
シクロヘキシミドとカプサイシンは、それぞれマイクロ
カプセル化して配合するのが防鼠効果の持続性からは適
している。
【0033】そして、塩化ビニル樹脂組成物に炭酸カル
シウムを0〜100重量部配合して構成したものであ
る。
【0034】
【作用】防鼠性塩化ビニル樹脂組成物の中に唐辛子の辛
味成分であるマイクロカプセル化したカプサイシンを
イクロカプセル化したシクロヘキシミドに対して2:3
〜9:1の割合で配合して構成してあるため、従来から
用いられているシクロヘキシミドとカプサイシンとの相
乗作用により防鼠効果を向上することができる。
【0035】また、塩化ビニル系樹脂にマイクロカプセ
ル化したシクロヘキシミドを練り込んで構成される防鼠
性塩化ビニル樹脂組成物にマイクロカプセル化したカプ
サイシンをマイクロカプセル化したシクロヘキシミドに
対して2:3〜9:1の割合で配合すると共にポリエス
テル系可塑剤を配合し、あるいは、従来から塩化ビニル
系樹脂の可塑剤として用いられてきたフタル酸系エステ
ル可塑剤の代わりにポリエステル系可塑剤(アジピン酸
系ポリエステル可塑剤)を用いてマイクロカプセル化し
カプサイシンをマイクロカプセル化したシクロヘキシ
ミドに対して2:3〜9:1の割合で配合しているた
め、従来から用いられているシクロヘキシミドとカプサ
イシンとの相乗作用により防鼠効果を向上すると共に、
塩化ビニル樹脂組成物の分子間を密にし、塩化ビニル樹
脂組成物の中からシクロヘキシミドとカプサイシンとが
表面に滲み出して稀薄化するのを抑制し、シクロヘキシ
ミドの添加量を増量することなく防鼠効果を長期に保つ
ことができる。
【0036】さらに、塩化ビニル系樹脂100重量部
に、フタル酸系エステル可塑剤及び又はアジピン酸系ポ
リエステル可塑剤を20〜100重量部、バリウム亜鉛
系安定剤3〜10重量部、マイクロカプセル化したシク
ロヘキシミドとマイクロカプセル化したカプサイシンを
2:3〜9:1の割合とし合計1.0〜10重量部配合
しているため、シクロヘキシミドとカプサイシンとの相
乗作用により防鼠効果を向上すると共に、塩化ビニル樹
脂組成物の分子間を密にし、塩化ビニル樹脂組成物の中
からシクロヘキシミドとカプサイシンとが表面に滲み出
して稀薄化するのを抑制し、シクロヘキシミドの添加量
を増量することなく防鼠効果を長期に保つことができ
る。
【0037】そして、塩化ビニル樹脂組成物に炭酸カル
シウムを0〜100重量部配合してあるため、強度を向
上することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について比較例
と比較して説明する。 実施例1 本実施例は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)と唐辛子の辛味成分であるマイクロ
カプセル化カプサイシン(C1828NO3 、具体的に
は、日本化薬株式会社製 R−731)を合計で0.1
重量部配合したものである。
【0039】実施例2 本実施例は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)と唐辛子の辛味成分であるマイクロ
カプセル化カプサイシン(C1828NO3 、具体的に
は、日本化薬株式会社製 R−731)を合計で0.5
重量部配合したものである。
【0040】実施例3 本実施例は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)と唐辛子の辛味成分であるマイクロ
カプセル化カプサイシン(C1828NO3 、具体的に
は、日本化薬株式会社製 R−731)を合計で1.0
重量部配合したものである。
【0041】実施例4 本実施例は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)と唐辛子の辛味成分であるマイクロ
カプセル化カプサイシン(C1828NO3 、具体的に
は、日本化薬株式会社製 R−731)を合計で2.0
重量部配合したものである。
【0042】実施例5 本実施例は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)と唐辛子の辛味成分であるマイクロ
カプセル化カプサイシン(C1828NO3 、具体的に
は、日本化薬株式会社製 R−731)を合計で3.0
重量部配合したものである。
【0043】実施例6 本実施例は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)と唐辛子の辛味成分であるマイクロ
カプセル化カプサイシン(C1828NO3 、具体的に
は、日本化薬株式会社製 R−731)を合計で5.0
重量部配合したものである。
【0044】実施例7 本実施例は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)と唐辛子の辛味成分であるマイクロ
カプセル化カプサイシン(C1828NO3 、具体的に
は、日本化薬株式会社製 R−731)を合計で8.0
重量部配合したものである。
【0045】実施例8 本実施例は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)と唐辛子の辛味成分であるマイクロ
カプセル化カプサイシン(C1828NO3 、具体的に
は、日本化薬株式会社製 R−731)を合計で10.
0重量部配合したものである。
【0046】実施例9 本実施例は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)と唐辛子の辛味成分であるマイクロ
カプセル化カプサイシン(C1828NO3 、具体的に
は、日本化薬株式会社製 R−731)を合計で15.
0重量部配合したものである。
【0047】従来例1 従来例1は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)0.1重量部配合したものである。
【0048】従来例2 従来例2は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)0.5重量部配合したものである。
【0049】従来例3 従来例3は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)1.0重量部配合したものである。
【0050】従来例4 従来例4は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)2.0重量部配合したものである。
【0051】従来例5 従来例5は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)3.0重量部配合したものである。
【0052】従来例6 従来例6は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)5.0重量部配合したものである。
【0053】従来例7 従来例7は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)8.0重量部配合したものである。
【0054】従来例8 従来例8は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)10.0重量部配合したものであ
る。
【0055】従来例9 従来例9は、塩化ビニル樹脂(具体的には、P−110
0〜1300)100重量部に対して、ジオクチルフタ
レート(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的に
は、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭
酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製
Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シ
クロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製NM
−MC U−80)15.0重量部配合したものであ
る。
【0056】これらの実施例に基づく塩化ビニル系樹脂
組成物及び従来例に基づく塩化ビニル系樹脂組成物につ
いてのそれぞれの忌避試験と、外観形状の状態について
サンシャイン・ウェザーオ・メータ3000Hr後の忌
避試験の比較結果が表2、表3に示してある。
【0057】 この表2、表3中の忌避試験は、次のような要領で行っ
た。すなわち、まず、実施例に基づく塩化ビニル樹脂組
成物と、従来例に基づく塩化ビニル樹脂組成物のそれぞ
れについて、厚さ1mmのシートでラット用の固形飼料
を包み周辺をホチキスで止めて試験試料を作成する。そ
して、24Hr絶食させたウィスター系ラット(体重40
0g〜500g)を3匹入れたケージ内に、この試験試
料を入れて一夜放置し、食害の程度を観察する。(○)
は良で、試験試料に全く齧りついた跡がなく無傷の状態
になっているものを、(△)は可で、試験試料に試し齧
り傷がある状態のものを、(×)は不可で、試験試料に
齧りついて一部食害があるものをそれぞれ示している。
【0058】外観は、それぞれの塩化ビニル樹脂組成物
によって成形したものの外観の良否を観察したもので、
(○)が良好な状態を示しているものを、(△)が若干
悪い状態のものを、(×)が外観の悪い状態のものをそ
れぞれ示している。
【0059】表2における実施例1は防鼠剤の添加量が
0.1重量部のもので、外観は(○)であるが咬害試験
が(×)で食害を受けている。これは全体としての防鼠
剤の添加が少ないことによるものである。
【0060】この実施例1の防鼠剤の添加量と同じ添加
量(0.1重量部)の防鼠剤(シクロヘキシミド)を添
加した表3における従来例1は、実施例1同様に外観は
(○)で咬害試験が(×)である。
【0061】表2における実施例2(防鼠剤の添加量が
0.5重量部)は、外観が(○)で良好であるが、咬害
試験では(△)で、試験試料に試し齧り傷があり、防鼠
剤の忌避効果が完全ではない。しかし、例えば、試し齧
り傷程度では使用上重大な支障を生じないような物に使
用する場合には、実施例2の組成物であっても十分使用
に耐え得る。ところが、実施例2の組成物を絶縁電線の
絶縁シースに使用する場合には、試し齧り跡があると、
この齧り跡から電線内部に水が侵入し、絶縁シースが水
トリー劣化を起こすことがあるので基本的には、試験試
料に試し齧り傷が無いことが重要である。
【0062】この実施例2の防鼠剤の添加量と同じ添加
量(0.5重量部)の防鼠剤(シクロヘキシミド)を添
加した表3における従来例2は、実施例1同様に外観は
(○)で咬害試験が(△)である。
【0063】表2における実施例3(防鼠剤の添加量が
1.0重量部)、実施例4(防鼠剤の添加量が2.0重
量部)、実施例5(防鼠剤の添加量が3.0重量部)、
実施例6(防鼠剤の添加量が5.0重量部)、実施例7
(防鼠剤の添加量が8.0重量部)、実施例8(防鼠剤
の添加量が10.0重量部)は、外観が(○)で良好
で、咬害試験でも(○)良で、試験試料に試し齧り傷1
つなく、試験試料に全く齧りついた跡がない無傷の状態
となっている。すなわち、防鼠剤の忌避効果が完全な状
態となっている。
【0064】これに対し、実施例3の防鼠剤の添加量と
同じ添加量(1.0重量部)の防鼠剤(シクロヘキシミ
ド)を添加した表3における従来例3は、外観が(○)
で良好であるが、咬害試験では(△)で、試験試料に試
し齧り傷があり、防鼠剤の忌避効果が完全ではない。
【0065】また、実施例4〜7の防鼠剤の添加量と同
じ添加量の防鼠剤(シクロヘキシミド)を添加した表3
における従来例4〜7は、実施例4〜7同様に外観は
(○)で咬害試験が(○)である。
【0066】さらに、外観が(○)で良好で、咬害試験
でも(○)良で、試験試料に試し齧り傷1つなく、試験
試料に全く齧りついた跡がない無傷の状態となっている
実施例8に対し、実施例8の防鼠剤の添加量と同じ添加
量(10.0重量部)の防鼠剤(シクロヘキシミド)を
添加した表3における従来例8は、咬害試験が(○)良
で、試験試料に試し齧り傷1つなく、試験試料に全く齧
りついた跡がない無傷の状態となっているが、外観が
(△)で若干悪い状態になっている。
【0067】表2における実施例9(防鼠剤の添加量が
15.0重量部)は、咬害試験が(○)良で、試験試料
に試し齧り傷1つなく、試験試料に全く齧りついた跡が
ない無傷の状態と防鼠剤の忌避効果が完全な状態となっ
ているが、(△)で若干悪い状態になっている。
【0068】これに対し、実施例9の防鼠剤の添加量と
同じ添加量(15.0重量部)の防鼠剤(シクロヘキシ
ミド)を添加した表3における従来例9は、咬害試験が
(○)良で、試験試料に試し齧り傷1つなく、試験試料
に全く齧りついた跡がない無傷の状態と防鼠剤の忌避効
果が完全な状態となっているが、外観が(×)で外観が
悪い状態となっている。
【0069】以上、表2に示されている実施例1〜9と
表3に示されている従来例1〜9の比較から次のことが
判明した。実施例の場合、防鼠剤の添加量を1.0重量
部〜10.0重量部の範囲内とした場合には、外観が良
好で、咬害試験でも試験試料に試し齧り傷1つなく防鼠
剤の忌避効果が完全な状態とすることができる。これに
対し、従来例の場合、防鼠剤の添加量を2.0重量部以
上添加しないと咬害試験で試験試料に試し齧り傷1つな
い完全な防鼠効果を得ることができない。また防鼠剤の
添加量を10.0重量部以上添加してしまうと、外観が
悪くなり、使用に耐えなくなる。このように防鼠剤の添
加量が同一の場合、実施例の方が、従来例より高い防鼠
効果を示している。
【0070】したがって、防鼠剤の添加量が同一の場
合、成形後の外観をも考慮すると、従来例の防鼠剤の添
加量2.0重量部〜8.0重量部に比して、実施例の防
鼠剤の添加量が、1.0重量部〜10.0重量部と自由
度を持たせることができる。
【0071】なお、実施例1〜9においては、可塑剤と
してジオクチルフタレート(フタル酸系エステル可塑
剤)を用いたが、このジオクチルフタレートに加えて、
あるいはジオクチルフタレートに代えてポリエステル系
可塑剤を用いることもできる。このポリエステル系可塑
剤をジオクチルフタレートに加えて、あるいはジオクチ
ルフタレートに代えて用いると、塩化ビニル樹脂組成物
の分子間を密にし、塩化ビニル樹脂組成物の中からシク
ロヘキシミドとカプサイシンとが表面に滲み出して稀薄
化するのを抑制し、シクロヘキシミドの添加量を増量す
ることなく防鼠効果を長期に保つことができる。
【0072】また、実施例においては、安定剤としてP
b系安定剤を用いたが、Ba−Zn系安定剤を用いるこ
ともできる。
【0073】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0074】防鼠性塩化ビニル樹脂組成物の中に唐辛子
の辛味成分であるマイクロカプセル化したカプサイシン
マイクロカプセル化したシクロヘキシミドに対して
2:3〜9:1の割合で配合して構成してあるため、従
来から用いられているシクロヘキシミドとカプサイシン
との相乗作用により防鼠効果を向上することができる。
【0075】また、塩化ビニル系樹脂にマイクロカプセ
ル化したシクロヘキシミドを練り込んで構成される防鼠
性塩化ビニル樹脂組成物にマイクロカプセル化したカプ
サイシンをシクロヘキシミドに対して2:3〜9:1の
割合で配合すると共にポリエステル系可塑剤を配合し、
あるいは、従来から塩化ビニル系樹脂の可塑剤として用
いられてきたフタル酸系エステル可塑剤の代わりにポリ
エステル系可塑剤(アジピン酸系ポリエステル可塑剤)
を用いてマイクロカプセル化したカプサイシンをマイク
ロカプセル化したシクロヘキシミドに対して2:3〜
9:1の割合で配合すると、従来から用いられているシ
クロヘキシミドとカプサイシンとの相乗作用により防鼠
効果を向上すると共に、塩化ビニル樹脂組成物の分子間
を密にし、塩化ビニル樹脂組成物の中からシクロヘキシ
ミドとカプサイシンとが表面に滲み出して稀薄化するの
を抑制し、シクロヘキシミドの添加量を増量することな
く防鼠効果を長期に保つことができる。
【0076】さらに、塩化ビニル系樹脂100重量部
に、フタル酸系エステル可塑剤及び又はアジピン酸系ポ
リエステル可塑剤を20〜100重量部、バリウム亜鉛
系安定剤3〜10重量部、シクロヘキシミドとカプサイ
シンを2:3〜9:1の割合で合計0.5〜10重量部
配合しているため、従来から用いられているシクロヘキ
シミドとカプサイシンとの相乗作用により防鼠効果を向
上すると共に、塩化ビニル樹脂組成物の分子間を密に
し、塩化ビニル樹脂組成物の中からシクロヘキシミドと
カプサイシンとが表面に滲み出して稀薄化するのを抑制
し、シクロヘキシミドの添加量を増量することなく防鼠
効果を長期に保つことができる。
【0077】そして、塩化ビニル樹脂組成物に炭酸カル
シウムを0〜100重量部配合してあるため、強度を向
上することができる。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂にマイクロカプセル化
    したシクロヘキシミドを練り込んで構成される防鼠性塩
    化ビニル樹脂組成物において、上記防鼠性塩化ビニル樹
    脂組成物にマイクロカプセル化したカプサイシンをマイ
    クロカプセル化したシクロヘキシミドに対して2:3〜
    9:1の割合で配合したことを特徴とする高防鼠性塩化
    ビニル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル系樹脂にマイクロカプセル化
    したシクロヘキシミドを練り込んで構成される防鼠性塩
    化ビニル樹脂組成物において、上記防鼠性塩化ビニル樹
    脂組成物にマイクロカプセル化したカプサイシンをマイ
    クロカプセル化したシクロヘキシミドに対して2:3〜
    9:1の割合で配合すると共にポリエステル系可塑剤を
    配合したことを特徴とする高防鼠性塩化ビニル樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 塩化ビニル系樹脂100重量部に、フタ
    ル酸系エステル可塑剤又はアジピン酸系ポリエステル可
    塑剤を20〜100重量部、バリウム亜鉛系安定剤3〜
    10重量部、マイクロカプセル化したシクロヘキシミド
    とマイクロカプセル化したカプサイシンを2:3〜9:
    1の割合とし合計1.0〜10重量部配合してなる高防
    鼠性塩化ビニル樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 塩化ビニル系樹脂100重量部に、フタ
    ル酸系エステル可塑剤とアジピン酸系ポリエステル可塑
    剤を合計で20〜100重量部、バリウム亜鉛系安定剤
    3〜10重量部、マイクロカプセル化したシクロヘキシ
    ミドとマイクロカプセル化したカプサイシンを2:3〜
    9:1の割合とし合計1.0〜10重量部配合してなる
    高防鼠性塩化ビニル樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 上記防鼠性塩化ビニル樹脂組成物に、炭
    酸カルシウムを0〜100重量部(但し、0重量部を除
    く)配合してなる請求項1、2、3又は4に記載の高防
    鼠性塩化ビニル樹脂組成物。
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