JP3651652B2 - 防鼠性塩化ビニルシースケーブル - Google Patents

防鼠性塩化ビニルシースケーブル Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、導体に絶縁体を被覆してなる絶縁導体を2本合わせた上に、又は該絶縁導体を複数本撚り合わせ介在物を介在させて成形し最外層に、それぞれマイクロカプセル化シクロヘキシミドを配合したシースを被覆してなる防鼠性塩化ビニルシースケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の絶縁ケーブルには、例えば、図3に示す如く、軟銅線で構成される導体1にポリ塩化ビニル樹脂によって構成される絶縁体2を被覆した絶縁導体3を2本合わせ、この上にポリ塩化ビニルによって構成されるシース4を被覆して構成される塩化ビニルシースケーブル5(例えば、VVFケーブル)、あるいは、図4に示す如く、軟銅線で構成される導体1にポリ塩化ビニル樹脂によって構成される絶縁体2を被覆した絶縁導体3を複数本(図4では、3本)撚り合わせ、介在6を介在させて丸形に成形し、押え巻きテープ7を巻き付け、この上にポリ塩化ビニルによって構成されるシース4を被覆して構成される塩化ビニルシースケーブル8(例えば、VVRケーブル)がある。
このように塩化ビニル樹脂組成物からなるシースの被覆された塩化ビニルシースケーブルは、屋内外に布設され、常時外界と接した状態となっている。このため、外界と接するシースは、鼠によって齧られ噛み傷を受ける場合があり、絶縁ケーブルに重大な影響を与えている。
【0003】
そこで、従来よりシースを構成する塩化ビニル樹脂組成物に防鼠剤を添加する防鼠性塩化ビニルシースケーブルが提案されている。この防鼠剤には、従来より鼠が忌避する臭気及び味を呈する抗生物質の一種であるシクロヘキシミドが使用されている。
このようなシクロヘキシミドを使用した塩化ビニル樹脂組成物は、塩化ビニル樹脂をポリマー分とし、可塑剤にフタル酸エステル類を添加し、この可塑剤を配合した塩化ビニル樹脂ポリマーにマイクロカプセル化された防鼠剤であるシクロヘキシミドを練り込んで形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成される従来の防鼠性塩化ビニル系ポリマーにあっては、長い時間雨水に晒されるような状態があると、樹脂中に混練したマイクロカプセル化されたシクロヘキシミドが水に溶け出し、防鼠剤の残存率が低くなり、マイクロカプセル化されたシクロヘキシミドの防鼠剤としての防鼠性の持続性が低下してしまうという問題点を有している。
【0005】
このような防鼠剤は、添加量を多くすれば多くするほど防鼠効果を向上することができ、防鼠性を持続させることができる。したがって、より防鼠効果を向上させ、持続性を持たせるためには、添加量を際限なく多くすればよいということになる。
【0006】
そこで、従来からシースの防鼠効果を持続させるために、シースを構成する塩化ビニル樹脂ポリマーに添加するマイクロカプセル化シクロヘキシミドの量を適宜増加していた。しかし、マイクロカプセル化シクロヘキシミドは、塩化ビニル樹脂ポリマーから見ると異物であり、それが大量に配合されるとシース表面の平滑性は悪くなる。すなわち、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの量を増加させ、一定量を超えると、外観が著しく悪くなり、見てくれが悪くなって商品価値が著しく低下するという問題点を有している。
【0007】
加えて、塩化ビニル樹脂ポリマーから見ると異物であるマイクロカプセル化シクロヘキシミドの大量配合によってシースの引張強度が加速度的に低下し、脆くなってシースのケーブルの保護という効果が低下してしまうという問題点を有している。
【0008】
本発明の目的は、防鼠効果を従来より向上させ、防鼠剤の流出によって土・河川等を汚染すること無く、耐水性・耐熱性を持たせて雨水等による防鼠剤の流出の防止・熱による防鼠剤の効力の低下を防止し、防鼠効果の持続性を高め、長期間に渡って鼠からの被害を防ぐと共に、外観上の見てくれを良くして商品価値を高めようということにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の防鼠性塩化ビニルシースケーブルは、塩化ビニル系樹脂にマイクロカプセル化シクロヘキシミドを配合量を変えて添加してなる2種類の防鼠性塩化ビニル樹脂組成物を用い、マイクロカプセル化シクロヘキシミドを多く配合してある塩化ビニル系樹脂を内層に、マイクロカプセル化シクロヘキシミドを少なく配合してある塩化ビニル系樹脂を外層にしてシースを2層に形成して構成したものである。
シクロヘキシミドを包み込むマイクロカプセルは、ゼラチンとアラビアゴムの溶液に忌避剤を投入し、撹拌しながら単一の液体膜カプセルが20〜100ミクロンの径を有する集合体を形成して一群となるまで酸を添加していって製造されるもののほか、モマーあるいは低分子量のプレポリマー等の反応材料を使用して形成される高分子材料からなるカプセル壁を使用するものである。このカプセル壁は、例えば、メラミン樹脂、ポリアミド、ポリエステル等で形成され、その球径は、20〜100ミクロンの径の大きさで、実際には視認することはできないものである。
【0010】
このように、請求項1に記載の発明は、シースを2層に構成し、内層にマイクロカプセル化シクロヘキシミドを多く配合してある塩化ビニル系樹脂を被覆して防鼠効果を向上させ、外層にマイクロカプセル化シクロヘキシミドを少なく配合してある塩化ビニル系樹脂を被覆して雨水等による内層に配合された防鼠剤の流出を防止すると共に熱による内層に配合された防鼠剤の効力の低下を防止して、防鼠効果の持続性を高め、長期間に渡って鼠からの被害を防いでおり、かつ、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量を少なく配合してシース表面の平滑性を確保し、外観上の見てくれを良くして商品価値を高めている。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の防鼠性塩化ビニルシースケーブルは、シースの形成を、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量の異なる塩化ビニル系樹脂コンパウンドを2層押出し被覆によって行うようにしたものである。
すなわち、マイクロカプセル化シクロヘキシミドを多く配合してある塩化ビニル系樹脂と、マイクロカプセル化シクロヘキシミドを少なく配合してある塩化ビニル系樹脂をそれぞれ2層押出し機を用いてマイクロカプセル化シクロヘキシミドを多く配合してある塩化ビニル系樹脂を内層になるように絶縁体の上に押出し被覆する。
【0012】
このように、請求項2に記載の発明は、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量の異なる塩化ビニル系樹脂コンパウンドを2層押出し被覆してシースの形成を行っているため、一括してマイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量の異なる樹脂を2層にしてシースを形成することができ、内層シースのマイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量を外観性を損なう量のマイクロカプセル化シクロヘキシミドを配合することができ、防鼠効果を向上することができ、防鼠効果の持続性を高め、長期間に渡って鼠からの被害を防ぐことができ、外層シースのマイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量を少なくして表面が平滑なシースを押出し被覆することができる。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項3に記載の防鼠性塩化ビニルシースケーブルは、内層シースを構成する防鼠性塩化ビニル樹脂組成物のマイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量を塩化ビニル系樹脂100重量部に対して10〜22重量部に、外層シースを構成する防鼠性塩化ビニル樹脂組成物のマイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量を、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.5〜8重量部としたものである。
【0014】
内層シースのマイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量を塩化ビニル系樹脂100重量部に対して10〜22重量部としたのは、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量が塩化ビニル系樹脂100重量部に対して10重量部未満では、試し齧り傷を防止できないからで、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量が塩化ビニル系樹脂100重量部に対して22重量部を超えて添加しても、試し齧り傷を防止する効果に変化がなく、これ以上添加すると外観が著しく悪くなると共に引張り強度が所定値(18MPa)を下回って脆くなるからである。
【0015】
また、外層シースのマイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量を塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.5〜8重量部としたのは、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量が塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.5重量部未満では、齧りついて食害を受けてしまい、防鼠シースとしての役目を果たさないからで、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量が塩化ビニル系樹脂100重量部に対して8重量部を超えて添加すると外観の平滑性が損なわれ商品価値の定価を招くからである。
【0016】
このように、請求項3に記載の発明は、シースを2層に構成し、内層にマイクロカプセル化シクロヘキシミドを塩化ビニル系樹脂100重量部に対して10〜22重量部と通常(0.5〜8重量部)より遥かに多くの量配合して防鼠効果を向上させると共に、内層に配合されるマイクロカプセル化シクロヘキシミドが何等かの原因で流出することがあっても防鼠効果を従来より長期に渡って維持することができる。また、外層にマイクロカプセル化シクロヘキシミドを塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.5〜8重量部と通常(0.5〜8重量部)の量配合して従来の防鼠効果を得ると共にマイクロカプセル化シクロヘキシミドを高濃度に配合する内層を外側から覆うことにより内層に配合されるマイクロカプセル化シクロヘキシミドの流出を防止でき高い防鼠効果を長期に渡って維持することができる。
【0017】
上記目的を達成するために、請求項4に記載の防鼠性塩化ビニルシースケーブルは、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレートを45重量部、Pb系安定剤を4重量部、炭酸カルシウムを20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミドを10〜22重量部配合してなるコンパウンドを内層シースに、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレートを45重量部、Pb系安定剤を4重量部、炭酸カルシウムを20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミドを0.5〜8重量部配合してなるコンパウンドを外層シースに被覆して構成したものである。
【0018】
このように構成することにより、防鼠効果を従来より向上させ、防鼠剤の流出によって土・河川等を汚染すること無く、耐水性・耐熱性を持たせて雨水等による防鼠剤の流出の防止・熱による防鼠剤の効力の低下を防止し、防鼠効果の持続性を高め、長期間に渡って鼠からの被害を防ぐと共に、外観上の見てくれを良くして商品価値を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る防鼠性塩化ビニルシースケーブルの実施の形態について説明する。
図1には、本発明に係る防鼠性塩化ビニルシースケーブルの一実施の形態が示されている。
図1において、1は軟銅線によって構成される導体で、この導体1の上にはポリ塩化ビニル樹脂によって構成される絶縁体2が被覆されており、絶縁導体3が構成されている。この絶縁導体3を2本合わせ、この上にシース9が被覆され防鼠性塩化ビニルシースケーブル10(例えば、VVFケーブル)が構成されている。このシース9は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対してマイクロカプセル化シクロヘキシミドを10〜22重量部配合してなる内層シース9Aと塩化ビニル系樹脂100重量部に対してマイクロカプセル化シクロヘキシミドを0.5〜8重量部配合してなる外層シース9Bの2層構造となっている。すなわち、このシース9は、少なくとも塩化ビニル系樹脂に、ジオクチルフタレート、Pb系安定剤、炭酸カルシウム、マイクロカプセル化シクロヘキシミドを配合して2層構造となっている。
【0020】
図2には、本発明に係る防鼠性塩化ビニルシースケーブルの他の実施の形態が示されている。
図2において、1は軟銅線によって構成される導体で、この導体1の上にはポリ塩化ビニル樹脂によって構成される絶縁体2が被覆されており、絶縁導体3が構成されている。この絶縁導体3を複数本(図2では、3本)撚り合わせ、介在6を介在させて丸形に成形し、押え巻きテープ7を巻き付け、この押え巻きテープ7の上にシース9が被覆されて防鼠性塩化ビニルシースケーブル11(例えば、VVRケーブル)が構成されている。このシース9は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対してマイクロカプセル化シクロヘキシミドを10〜22重量部配合してなる内層シース9Aと塩化ビニル系樹脂100重量部に対してマイクロカプセル化シクロヘキシミドを0.5〜8重量部配合してなる外層シース9Bの2層構造となっている。すなわち、このシース9は、少なくとも塩化ビニル系樹脂に、ジオクチルフタレート、Pb系安定剤、炭酸カルシウム、マイクロカプセル化シクロヘキシミドを配合して2層構造となっている。
【0021】
【実施例】
以下、本発明に係る防鼠性塩化ビニルシースケーブルのシースの内層を構成する具体的実施例について比較例、従来例と比較して説明する。
【0022】
実施例1
実施例1は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を8重量部配合したものである。
【0023】
実施例2
実施例2は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を10重量部配合したものである。
【0024】
実施例3
実施例3は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を12重量部配合したものである。
【0025】
実施例4
実施例4は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を14重量部配合したものである。
【0026】
実施例5
実施例5は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を16重量部配合したものである。
【0027】
実施例6
実施例6は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を18重量部配合したものである。
【0028】
実施例7
実施例7は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を20重量部配合したものである。
【0029】
実施例8
実施例8は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を22重量部配合したものである。
【0030】
比較例1
比較例1は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を24重量部配合したものである。
【0031】
比較例2
比較例2は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を26重量部配合したものである。
【0032】
従来例1
従来例1は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を0,1重量部配合したものである。
【0033】
従来例2
従来例2は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を0.5重量部配合したものである。
【0034】
従来例3
従来例3は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を1.0重量部配合したものである。
【0035】
従来例4
従来例4は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を2.0重量部配合したものである。
【0036】
従来例5
従来例5は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を3.0重量部配合したものである。
【0037】
従来例6
従来例6は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を5.0重量部配合したものである。
【0038】
従来例7
従来例7は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を8.0重量部配合したものである。
【0039】
従来例8
従来例8は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を10.0重量部配合したものである。
【0040】
従来例9
従来例9は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート
(DOP)45重量部、Pb系安定剤(具体的には、水澤化学株式会社製 OGW−02)4重量部、炭酸カルシウム(具体的には、白石カルシウム株式会社製Vigot10)20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株式会社製 NM−MC U−80)を15.0重量部配合したものである。
【0041】
これらの実施例1〜実施例8に基づく防鼠性塩化ビニルシース組成物のそれぞれについて、1.0mm厚のプレスシートを作成し、JIS−C3005に基づく引張試験によって、引張強度(MPa)を測定し、比較例1〜比較例2に基づく防鼠性塩化ビニルシース組成物のそれぞれについて、1.0mm厚のプレスシートを作成し、JIS−C3005に基づく引張試験によって、引張強度(MPa)を測定した。実施例1〜実施例8、比較例1〜比較例2について引張試験による引張強度(MPa)を測定を行うのは、防鼠剤の配合量を増加させると引張強度が低下することが一般に知られており、実施例1〜実施例8、比較例1〜比較例2は、防鼠剤の配合量が従来の防鼠性塩化ビニルシース組成物より多いため、防鼠効果の向上の代償に脆さが出てしまっては、防鼠性塩化ビニルシースとしては使用に耐えないからである。
【0042】
一方、従来例1〜従来例9に基づく防鼠性塩化ビニルシース組成物は、経験からJIS−C3005に基づく引張試験によって、引張強度(MPa)が『18MPa以上』であるため、JIS−C3005に基づく引張試験による引張強度(MPa)の測定を行っていない。
また、従来例1〜従来例9については、従来例1〜従来例9の各組成物について、防鼠性塩化ビニルシースとして被覆したときの外観の程度(外観状態)について観察した。
【0043】
また、従来例1〜従来例9については、試料の各組成物について、厚さ1mmのシートでラット用固形飼料を包み周辺をホチキスで止めて試験試料を作成する。この試験試料を24Hr絶食させたウィスター系ラット(体重400g〜500g)を3匹入れたケージに入れて一夜放置し、食害の程度を観察した。
さらに、実施例1〜実施例8、比較例1〜比較例2については、実施例1〜実施例8及び比較例1〜比較例2の各組成物のそれぞれについて、厚さ1mmのシートを作成し、従来例2の組成物で厚さ0.5mmのシートを作成し、この2枚のシートを貼り合わせたもので、1mmのシートを内側にしてラット用固形飼料を包み周辺をホチキスで止めて試験試料を作成する。この試験試料を24Hr絶食させたウィスター系ラット(体重400g〜500g)を3匹入れたケージに入れて一夜放置し、食害の程度を観察した。食害試験結果については、それぞれ
(○)が無傷を、(△)が試し齧り傷があるもの、(×)が食害があるものを示している。
その比較結果が表1、表2に示してある。
【0044】
【表1】
Figure 0003651652
【表2】
Figure 0003651652
この表1中の引張強度(MPa)の測定は日本工業規格に定めるJIS−C3005に基づく引張試験に基づいてそれぞれ行ったものである。この引張強度
(MPa)は、どの程度の荷重(MPa)で引っ張ったときに引き千切れるかを示したもので、一定の強度を有することを目的として評価するもので、『18MPa以上』あることを目標としており、引張試験結果は、(○)が引張強度『18MPa以上』を満足しており、(×)が引張強度『18MPa』を下回り、防鼠性塩化ビニルシースとして使用に耐えない引張強度であることを示している。
【0045】
この表1中の鼠による食害試験は、同一試料を3回に渡って観察したもので、1回目は、試験試料を24Hr絶食させたウィスター系ラット(体重400g〜500g)を3匹入れたケージに入れて一夜放置した後に観察したもので、2回目は、さらにその状態のまま放置し、所定時間(例えば、さらに一夜)を放置した後に観察したもので、3回目は、さらにその状態のまま放置し、所定時間(例えば、さらに一夜)を放置した後に観察したものである。食害試験結果は、1回目の食害試験結果で齧り傷が全く無く無傷ものが(○)、試し齧り傷のあるものが(△)、食害のあるものが(×)である。2回目の食害試験結果は、1回目の食害試験結果で食害があり(×)であっても、その後に齧り傷が全く無く無傷の場合は(○)で、試し齧り傷があるものは(△)、食害があるものは(×)ということになる。さらに、3回目の食害試験結果は、2回目の食害試験結果で食害があり(×)であっても、その後に齧り傷が全く無く無傷の場合は(○)で、試し齧り傷があるものは(△)、食害があるものは(×)ということになる。
【0046】
実施例1〜実施例8は、実施例1〜実施例8に基づく防鼠性塩化ビニルシース組成物のそれぞれについて作成した1.0mm厚のプレスシートのそれぞれに、従来例2の組成物で厚さ0.5mmに作成した同一のシートを貼り合わせ、実施例1〜実施例8に基づく組成物で作成した1mmのシートを内側にしてラット用固形飼料を包み周辺をホチキスで止めて作成した試験試料について食害試験を行なったものである。すなわち、本発明に係る防鼠性塩化ビニルシースで外層シースを構成する2枚貼り合わせたシートの外側になるシートの防鼠剤の配合量は、実施例1〜実施例8の全ての試料に渡って0.5重量部と同一である。この外層シースとなるシートの防鼠剤の配合量が0.5重量部のものについての外観状態は、表2の従来例2に示される如く、良好となっているため、実施例1〜実施例8の全ての試料に渡って良好である。
このように実施例1〜実施例8には、実施例1〜実施例8に基づく組成物のそれぞれについて作成した1.0mm厚のプレスシートに、従来例2の組成物で厚さ0.5mmに作成した同一のシートを貼り合わせ、実施例1〜実施例8に基づく組成物で作成したシートを内側にしてラット用固形飼料を包み周辺をホチキスで止めて試験試料が作成されているが、試験結果を個別に見ると、実施例1は、内層シースとなる組成物に配合される防鼠剤の配合量が8重量部で、食害試験結果において1回目の食害試験結果が(×)で食害有りで、2回目の食害試験結果が(○)で齧り傷が全く無く無傷となっている。また、実施例2〜実施例8は、内層シースとなる組成物に配合される防鼠剤の配合量が10重量部〜22重量部で、食害試験結果において1回目の食害試験結果が(△)で試し齧り傷有りとなっており、2回目の食害試験結果が(○)で齧り傷が全く無く無傷となっている。このことから、防鼠効果を示すのは、外側に貼り合わしたシートのみでなく、内側のシートである実施例1〜実施例8に基づく組成物のそれぞれについて作成した1.0mm厚のプレスシートの防鼠剤の配合量が食害試験結果に影響を与えていることが判る。
【0047】
この食害試験結果だけから判断すると、本発明に係る防鼠性塩化ビニルシースの内層シースとなる組成物の防鼠剤の配合量は、10重量部〜26重量部が適当ということがいえる。
【0048】
比較例1〜比較例2は、比較例1〜比較例2に基づく組成物のそれぞれについて作成した1.0mm厚のプレスシートに、従来例2の組成物で厚さ0.5mmに作成した同一のシートを貼り合わせて比較例1〜比較例2に基づく組成物で作成したシートを内側にしてラット用固形飼料を包み周辺をホチキスで止めて試験試料が作成されている。この比較例1〜比較例2の試験試料についての食害試験結果を見ると、共に1回目の食害試験結果が(△)で試し齧り傷有りとなっており、2回目の食害試験結果が(○)で齧り傷が全く無く無傷となっている。このことから比較例1〜比較例2は、食害試験結果において満足するものとなっている。しかし、比較例1〜比較例2は、防鼠剤の配合量が24重量部〜26重量部と多くなっているため、引張強度が低下し、目標値である『18MPa』を下回ってしまい、引張試験結果がいずれも(×)となっており、防鼠性塩化ビニルシースとして使用に耐えない引張強度であることを示している。
このことから比較例1〜比較例2は、食害試験結果が満足できても引張強度に問題があり、防鼠性塩化ビニルシースとして適当でないということになる。
したがって、表1の食害試験結果及び引張強度の両方から総合的に判断すると、本発明に係る防鼠性塩化ビニルシースの内層シースとなる組成物の防鼠剤の配合量は、10重量部〜22重量部が適当ということになる。
【0049】
一方、従来例1〜従来例9は、従来例1〜従来例9に基づく防鼠性塩化ビニルシース組成物のそれぞれについて作成した1.0mm厚のプレスシートの内側にしてラット用固形飼料を入れ、包むように周辺をホチキスで止めて作成した試験試料について食害試験を行なうと共に外観の平滑性に問題がないか観察を行なったものである。
【0050】
鼠による食害試験結果は、従来例1が(×)で食害有りで、従来例2が(△)で試し齧り傷有りとなっており、従来例3〜従来例9が(○)で齧り傷が全く無く無傷となっている。
この結果から、鼠による食害については、防鼠剤の配合量が0.5重量部〜15.0重量部となっている従来例3〜従来例9が適当となっている。
【0051】
また、防鼠剤の配合量と外観との関係を見ると、防鼠剤の配合量が0.1重量部〜8.0重量部となっている従来例1〜従来例7が(○)で表面に全く凹凸が見られない良好となっており、防鼠剤の配合量が10.0重量部の従来例8の外観性が(△)で表面に多少の凹凸が見られ平滑性に掛けている状態となっており、防鼠剤の配合量が15.0重量部の従来例9が(×)で表面にはっきりと凹凸が見られ平滑性が著しく悪い状態となっている。
この鼠による食害試験結果及び外観状態から、本発明に係る防鼠性塩化ビニルシースで外層シースを構成する組成物としては、従来例1、従来例8、従来例9は適当でなく、防鼠剤の配合量が0.5重量部〜8重量部の従来例2〜従来例7が適当であることが判る。
【0052】
したがって、本発明に係る防鼠性塩化ビニルシースの組成物として実施例1〜実施例8に基づく組成物を用いる場合は、シースを2層構造とし、実施例2〜実施例8に基づく組成物によって内層シースを被覆して高い防鼠効果を得、内層シースの上に従来例2〜7に基づく組成物によって外層シースを被覆して防鼠性塩化ビニルシースケーブルの外観を平滑にして商品としての価値を高める。
【0053】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0054】
請求項1に記載の発明によれば、シースを2層に構成し、内層にマイクロカプセル化シクロヘキシミドを多く配合してある塩化ビニル系樹脂を被覆して防鼠効果を向上させ、外層にマイクロカプセル化シクロヘキシミドを少なく配合してある塩化ビニル系樹脂を被覆して雨水等による内層に配合された防鼠剤の流出を防止すると共に熱による内層に配合された防鼠剤の効力の低下を防止して、防鼠効果の持続性を高め、長期間に渡って鼠からの被害を防いでおり、かつ、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量を少なく配合してシース表面の平滑性を確保し、外観上の見てくれを良くして商品価値を高めている。
【0055】
請求項2に記載の発明によれば、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量の異なる塩化ビニル系樹脂コンパウンドを2層押出し被覆してシースの形成を行っているため、一括してマイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量の異なる樹脂を2層にしてシースを形成することができ、内層シースのマイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量を外観性を損なう量のマイクロカプセル化シクロヘキシミドを配合することができ、防鼠効果を向上することができ、防鼠効果の持続性を高め、長期間に渡って鼠からの被害を防ぐことができ、外層シースのマイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量を少なくして表面が平滑なシースを押出し被覆することができる。
【0056】
請求項3に記載の発明によれば、シースを2層に構成し、内層にマイクロカプセル化シクロヘキシミドを塩化ビニル系樹脂100重量部に対して10〜22重量部と通常(0.5〜8重量部)より遥かに多くの量配合して防鼠効果を向上させると共に、内層に配合されるマイクロカプセル化シクロヘキシミドが何等かの原因で流出することがあっても防鼠効果を従来より長期に渡って維持することができる。また、外層にマイクロカプセル化シクロヘキシミドを塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.5〜8重量部と通常(0.5〜8重量部)の量配合して従来の防鼠効果を得ると共にマイクロカプセル化シクロヘキシミドを高濃度に配合する内層を外側から覆うことにより内層に配合されるマイクロカプセル化シクロヘキシミドの流出を防止でき高い防鼠効果を長期に渡って維持することができる。
【0057】
請求項4に記載の発明によれば、防鼠効果を従来より向上させ、防鼠剤の流出によって土・河川等を汚染すること無く、耐水性・耐熱性を持たせて雨水等による防鼠剤の流出の防止・熱による防鼠剤の効力の低下を防止し、防鼠効果の持続性を高め、長期間に渡って鼠からの被害を防ぐと共に、外観上の見てくれを良くして商品価値を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2芯の防鼠性塩化ビニルシースケーブルの実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る多芯の防鼠性塩化ビニルシースケーブルの実施の形態を示す断面図である。
【図3】従来の2芯の絶縁ケーブルの実施の形態を示す断面図である。
【図4】従来の多芯の絶縁ケーブルの実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…………………………………………導体
2…………………………………………絶縁体
3…………………………………………絶縁導体
6…………………………………………介在
7…………………………………………押え巻きテープ
9…………………………………………シース
10,11………………………………防鼠性塩化ビニルシースケーブル

Claims (4)

  1. 塩化ビニル系樹脂にマイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量を変えて2種類の防鼠性塩化ビニル樹脂組成物を用い、マイクロカプセル化シクロヘキシミドを多く配合してある塩化ビニル系樹脂を内層に、マイクロカプセル化シクロヘキシミドを少なく配合してある塩化ビニル系樹脂を外層にして2層にシースを形成してなる防鼠性塩化ビニルシースケーブル。
  2. 上記シースの形成は、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量の異なる塩化ビニル系樹脂コンパウンドを2層押出し被覆によって行うものである請求項1に記載の防鼠性塩化ビニルシースケーブル。
  3. 上記内層シースを構成する防鼠性塩化ビニル樹脂組成物のマイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して10〜22重量部、上記外層シースを構成する防鼠性塩化ビニル樹脂組成物のマイクロカプセル化シクロヘキシミドの配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.5〜8重量部である請求項1又は2に記載の防鼠性塩化ビニルシースケーブル。
  4. 塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレートを45重量部、Pb系安定剤を4重量部、炭酸カルシウムを20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミドを10〜22重量部配合してなるコンパウンドを内層シースに、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレートを45重量部、Pb系安定剤を4重量部、炭酸カルシウムを20重量部、マイクロカプセル化シクロヘキシミドを0.5〜8重量部配合してなるコンパウンドを外層シースに被覆してなる防鼠性塩化ビニルシースケーブル。
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