JPH0816059B2 - 免疫調節剤 - Google Patents

免疫調節剤

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JPH0816059B2
JPH0816059B2 JP5119974A JP11997493A JPH0816059B2 JP H0816059 B2 JPH0816059 B2 JP H0816059B2 JP 5119974 A JP5119974 A JP 5119974A JP 11997493 A JP11997493 A JP 11997493A JP H0816059 B2 JPH0816059 B2 JP H0816059B2
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格 山本
章 松原
理 水野
完治 富谷
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三井東圧化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、免疫調節作用を有する
1,2−ジチオール−3−チオン化合物を有効成分とす
る新規免疫調節剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に免疫調節作用とは、免疫機能が正
常に機能している状態ではほとんど影響を与えないが、
免疫機能が低下したときはこれを増強させ、逆に免疫機
能亢進状態ではこれを低下させ、それぞれ免疫機能の異
常を是正し、正常な状態に戻す作用と理解される。免疫
機能亢進も抑制機構の低下が原因となっているが他方免
疫機能の低下状態も抑制機構の亢進が原因たりうるの
で、免疫調節機能の抑制の乱れに対して調節的に作用
し、それを是正する方向に働く作用が免疫調節作用とい
える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまでの免疫調節剤
としてはレバミゾール、胸腺ホルモン等が知られてお
り、それらを用いた治療において多くの副作用が報告さ
れている。例えば、レバミゾールについては吐気、発
疹、血液障害等が報告されており、中でも重大な副作用
は顆粒球減少症であるが、この副作用は投薬中止により
消失するのであるが、該剤を長期にわたって投薬する時
は白血球数の厳密な追跡をおこなわねばならない。この
理由から公知の免疫調節剤において通常認められている
重篤な副作用を持たない新しい免疫調節剤が強く望まれ
ている。
【0004】近年、種々の原因で抑制された免疫機能を
回復させ、亢進した免疫機能を正常に回復し、更に正常
な免疫機能の強化、維持によりウィルス、細菌などの病
原寄生体の生体内感染や増殖に対抗し、またガンの如き
生体内異物の増殖に対しても抵抗を強める免疫調節剤の
重要性が著しく増加しつつある。そしてこのような薬剤
は各種アレルギー、リウマチ性関節炎、糖尿病、免疫不
全症、多発性硬化症、ギラン・バレー症候群等の患者に
も適用が望まれる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な目的に使用するための免疫調節剤を種々検索した結
果、肝疾患治療に広く使用されているリポ酸(チオクト
酸dl体)が優れた免疫調節作用を有することを見出し
(山本格、日本薬学会、第104年会、講演要旨集39
7頁(1984))、さらに鋭意検討し、ジチオール化
合物の特定のものを有効成分としたときに免疫調節に優
れた作用を有することを見出し、本発明に到達した。す
なわち、本発明は下記一般式(I)(化2)で表わされ
る化合物またはその塩を有効成分とする免疫調節剤であ
る。
【0006】
【化2】 式中、R1 は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基
またはフェニル基を表わし、R2 は下記(a)、(b)
または(c)を表わす。 (a)低級アルキル基、(b)ハロゲン原子、低級アル
キル基、低級アルキル基で置換されたあるいは置換され
ていないアミノ基、ニトロ基、低級アルコキシ基、シア
ノ基もしくは水酸基により置換された、フェニル基、フ
リル基、チエニル基、ピリジニル基、ピリミジニル基ま
たはピラジニル基、 (c)−CH=CH−R3 ここにR3 はハロゲン原子、低級アルキル基、ニトロ
基、低級アルコキシ基、シアノ基もしくは水酸基により
置換された、フェニル基、フリル基、チエニル基、ピリ
ミジニル基またはピラジニル基を表わす。
【0007】本発明の免疫調節剤は前記一般式(I)で
表わされる化合物(以下本化合物という)を有効成分と
する。その置換基R1 としては、水素原子、塩素原子、
フッ素原子等のハロゲン原子、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec
−ブチル基、i−ブチル基、tert−ブチル基、n−
アミル基、i−アミル基、sec−アミル基、n−ヘキ
シル基等の低級アルキル基あるいはフェニル基が挙げら
れる。また、置換基R2 としては、(a)上記の低級ア
ルキル基、(b)ハロゲン原子、上記の低級アルキル
基、上記の低級アルキル基により置換されたあるいは置
換されないアミノ基、ニトロ基、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基、tert−ブトキシ基
等の低級アルコキシ基、シアノ基もしくは水酸基により
置換された、フェニル基、フリル基、チエニル基、ピリ
ジニル基、ピリミジニル基またはピラジニル基、または
(c)−CH=CH−R3 (R3 は上記のハロゲン原
子、上記の低級アルキル基、ニトロ基、上記の低級アル
コキシ基、シアノ基もしくは水酸基により置換された、
フェニル基、フリル基、チエニル基、ピリミジニル基ま
たはピラジニル基を表わす)が挙げられる。
【0008】本発明の免疫調節剤は慢性関節リウマチ、
全身性エリテマトーデス、腎炎および多発性硬化症など
の自己免疫疾患ならびにその他の即時型および遅延型ア
レルギー症、あるいは悪性腫瘍、重症感染症をはじめと
する免疫不全症、免疫低下症などの治療に広く用いるこ
とができる。本発明の免疫調節剤の成人投与量は上記化
合物として1回あたり0.1〜500mgであり、1日
1回またはそれ以上投与することもできる。投与方法は
たとえば錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤などとして経
口的に用いられる他、注射剤あるいは坐剤として投与す
ることもできる。
【0009】
【実施例】以下、実施例により説明する。原料として用
いた5−メチル−1,2−ジチオール−3−チオンは B
ull. Soc.Chem. France 1962年、2182頁( Thu
rllier, A )に従って製造した。 参考例14,4−ジ(メチルメルカプト)−3−ブテン−2−オ
無水ベンゼン500mlに60%水素化ナトリウム40
g(1.0モル)を懸濁し、内温が60℃を超えないよ
うにしながらtert−アミルアルコール88.2g
(1.0モル)を滴下し、還流下に2時間加熱撹拌した
のち、室温で終夜放置した。次いで、内温を10℃以下
に保ちながら、アセトン29g(0.5モル)と二硫化
炭素38.1g(0.5モル)混液を滴下し、室温で5
時間撹拌した後、氷冷撹拌下にヨウ化メチル141.9
g(1.0モル)を滴下した。その後室温で3時間撹拌
した後、終夜放置した。反応混合物に水を加え、有機層
を分液して水洗の後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧下に留去し、得られた残渣にヘキサンを加えて
結晶化させ、粗結晶59.7gを得た。エタノールから
再結晶して、4,4−ジ(メチルメルカプト)−3−ブ
テン−2−オンを黄色針状結晶として得た。 収量 51.9g(収率61.4%) 融点 65〜66.5℃
【0010】参考例23−メチル−4,4−ジ(メチルメルカプト)−3−ブ
テン−2−オン 無水ベンゼン700mlに60%水素化ナトリウム20
g(0.5モル)を加え、60℃に加熱し、かきまぜな
がらtert−アミルアルコール44.1g(0.5モ
ル)を滴下した。滴下後4時間60℃でかきまぜた。こ
れに二硫化炭素19g(0.25モル)およびメチルエ
チルケトン18g(0.25モル)の混合溶液を上記反
応溶液に温度10℃以下に保ちながら滴下した。滴下後
室温で4時間かきまぜ、ついで沃化メチル71g(0.
5モル)を氷冷下滴下後、室温で4時間かきまぜた。不
溶物を濾去し、母液を水洗し無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥後、溶媒を留去し、黄色油状物を得た。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒n−ヘキサン:酢
酸エチル=10:1)により精製し黄色油状物を得た。 収量 31.4g(収率71%) NMR(CDCl3ppm ) 2.10( 3H, s)、 2.30( 3H, s ) 、 2.34( 3H, s )
、 2.38( 3H, s )
【0011】参考例33−エチル−4,4−ジ(メチルメルカプト)−3−ブ
テン−2−オン アセトンに代えてメチルプロピルケトンを用い、反応の
スケールをメチルプロピルケトンの使用量として10.
8g(0.13モル)とする他は参考例1と同様にして
表題化合物を黄色油状物として得た。 収量 17.6g(収率74%) NMR(CDCl3ppm ) 1.04( 3H, t )、 2.28( 3H, s )、 2.32( 3H, s )、 2.
38( 3H, s )、2.62( 3H, q )
【0012】合成例15−メチル−1,2−ジチオール−3−チオン(化合物
No.1) キシレン1.3Lに五硫化リン130g(0.58モ
ル)を懸濁させ、還流下に参考例1で製造した4,4−
ジ(メチルメルカプト)−3−ブテン−2−オン51.
9g(0.32モル)の200mlキシレン溶液を滴下
した。30分間還流下に加熱した後、反応混合物をジエ
チルエーテル1.5L中に注ぎ込んだ。不溶物を濾去
し、母液を水、次いで1%水酸化ナトリウム水溶液で洗
った。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧
下に留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)により精製して、
5−メチル−1,2−ジチオール−3−チオンを赤色油
状物として得た。 収量 21.9g(収率46.0%) NMR(CDCl3ppm ) 7.0( 1H, s ) 、 2.54( 3H, s )
【0013】合成例24,5−ジメチル−1,2−ジチオール−3−チオン
(化合物No.2) 参考例2で製造した3−メチル−4,4−ジ(メチルメ
ルカプト)−3−ブテン−2−オン31g(0.18モ
ル)をキシレン100mlに溶解し、五硫化リン65g
(0.3モル)を懸濁したキシレン700mlの還流液
に30分を要して滴下した。滴下後30分間還流した
後、室温に冷却し、エチルエーテル700mlを加え、
不溶物を濾去した。母液を水洗後、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。溶媒を留去後粗結晶17gを得
た。酢酸エチルより再結晶し、橙色結晶を得た。 収量 9.7g(収率35%) 融点 95.5〜97℃
【0014】合成例34−メチル−5−メチル−1,2−ジチオール−3−チ
オン(化合物No.3) 参考例3で製造した3−エチル−4,4−ジ(メチルメ
ルカプト)−3−ブテン−2−オン17g(90モル)
を用い合成例1と同様の処理を行い、黒色油状物として
表題化合物を得た。 収量 6.8g(収率43%) NMR(CDCl3ppm ) 1.05( 3H, t )、 2.52( 3H, s )、2.68( 2H, q )
【0015】合成例45−メチル−4−フェニル−1,2−ジチオール−3−
チオン(化合物No.4) 1)3−フェニル−4,4−ジ(メチルメルカプト)−
3−ブテン−2−オン無水ベンゼン150mlに60%
水素化ナトリウム6.6g(0.17モル)を懸濁し、
内温60℃に保ちながらtert−アミルアルコール1
8ml(0.17モル)を撹拌しながら滴下した。滴下
後3時間還流した後、氷冷し、内温10℃以下で二硫化
炭素6.7g(82ミリモル)、フェニルアセトン11
g(82ミリモル)の混液を滴下した。滴下後室温で5
時間かきまぜた後、氷冷下沃化メチル24.1g(0.
17モル)を滴下した。室温で3時間かきまぜた後、反
応液に水200ml、酢酸エチル400mlを加えて、
目的物を有機層に抽出し、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。溶媒を留去し、シリカゲルクロマトグラフ
ィーにより精製し、目的物を黄色油状として得た。 収量 13.2g(収率67.6%) NMR(CDCl3ppm ) 2.20( 3H, s )、 2.26( 3H, s )、2.44( 3H, s ) 、7.3
8( 5H, bs )
【0016】2)5−メチル−4−フェニル−1,2−
ジチオール−3−チオン 3−フェニル−4,4−ジ(メチルメルカプト)−3−
ブテン−2−オン13.1g(55ミリモル)を用いて
合成例1と同様に処理し、表題化合物を橙色結晶として
得た。 収量 6.0g(収率48.3%) 融点 85〜86℃ NMR(CDCl3ppm ) 2.40( 3H, s )、 7.10 〜7.30( 2H, m ) 、7.40〜7.60
( 3H, m )
【0017】合成例55−〔2−(4−メトキシフェニル)エテニル〕−1,
2−ジチオール−3チオン(化合物No.5) 5−メチル−1,2−ジチオール−3−チオン0.40
g(2.7ミリモル)とp−メトキシベンズアルデヒド
0.40g(2.9ミリモル)をメタノール6mlに溶
解させ、ピペリジン0.05mlを加え、還流下に5時
間加熱撹拌した。放冷後、析出してきた粗結晶を濾取
し、ベンゼン−エタノールから再結晶して目的物を赤色
結晶として得た。 収量 0.18g(収率25.0%) 融点 129〜131℃ NMR(DMSO−d6, δppm ) 7.64( 2H, d )、 7.16 〜7.52( 3H, m ) 、6.94( 2H, d
) 、3.79( 3H, s,-OCH3
【0018】合成例65−〔2−(4−クロルフェニル)エテニル〕−1,2
−ジチオール−3チオン(化合物No.6) 5−メチル−1,2−ジチオール−3−チオン0.40
g(2.7ミリモル)とp−クロルベンズアルデヒド
0.40g(2.8ミリモル)をメタノール6mlに溶
解させ、ピペリジン0.05mlを加えて還流下に5時
間加熱撹拌した。放冷後、析出した結晶を濾取し、ベン
ゼン−エタノールから再結晶して目的物を赤色結晶とし
て得た。 収量 0.28g(収率38.3%) 融点 156〜157℃ NMR(DMSO−d6, δppm ) 7.75( 2H, d )、 7.58 〜7.67( 3H, m ) 、7.52( 2H,
d)
【0019】合成例75−〔2−(4−メトキシフェニル)エテニル〕−4−
メチル−1,2−ジチオール−3−チオン(化合物No.
7) 4,5−ジメチル−1,2−ジチオール−3−チオン
0.8g(5ミリモル)をエチルアルコール40mlに
溶解し、これらパラメトキシベンズアルデヒド0.7g
(5ミリモル)およびピペリジン80mgを加え、8時
間還流した。室温に放冷後、赤色結晶を得た。ベンゼン
−エチルアルコール混液から再結晶し、黒色板状晶を得
た。 収量 0.58g(収率41%)
【0020】合成例84−フェニル−5−〔2−(2−フリル)エテニル〕−
1,2−ジチオール−3− チオン(化合物No.8) エチルアルコール30mlに5−メチル−4−フェニル
−1,2−ジチオール−3−チオン1.9g(8.5ミ
リモル)、フルフラール0.9g(9.4ミリモル)お
よびピペリジン0.1gを加え、10時間還流した。室
温に放冷後、粗結晶を得た。ベンゼン−エチルアルコー
ルにより再結晶し、目的化合物を得た。 収量 1.3g(収率50.4%) 融点 169〜170℃ NMR( CDCl3−d6, δppm ) 6.36〜6.56( 2H, m ) 、6.64( 1H, α) 、7.08〜7.60(
7H, m )
【0021】以下同様に5−メチル−1,2−ジチオー
ル−3−チオンまたは4,5−ジメチル−1,2−ジチ
オール−3−チオンを出発原料として、対応する置換ベ
ンズアルデヒドとメタノール中、ピペリジン存在下加熱
還流することにより化合物No.12〜28の化合物を合成し
た。物性値は表−3(表3〜表5)にまとめて示した。
【0022】また、5−(4−メトキシフェニル)−
1,2−ジチオール−3−チオン(アネトールトリチオ
ン)(化合物No.9) 5−フェニル−1,2−ジチオール−3−チオン(化合
物No.105−(4−ジメチルアミノフェニル)−1,2−ジチオ
ール−3−チオン(化合物No.11) は公知の方法、例えば J. Am. Chem. Soc 1962年
2941頁( Erwin・k)に従って製造した。
【0023】実施例1 A.マウス脾細胞幼若化反応に対する作用 マウス脾細胞のコンカナバリンA( Concanavalin A、
以下、Con A)によって誘起されるDNA合成に及ぼす
本化合物の作用を検討した。BALB/C マウス(雌10週
齢)の脾細胞1×105 個を Con A 2μg/mlおよび
本化合物10-6、10-3あるいは10-4Mと共に10%
牛胎児血清を含むRPMI 1640培地中、37℃、5%
CO2 下で48時間培養後、3-Hチミジンを添加し更に
18時間培養した。培養細胞をハーベスターで採取し、
液体シンチレーションカウンターで3-Hチミジンの細胞
内取り込み量を測定した。結果は表−1(表1)に示し
た。表示値は対照ウエルの取り込み量を100とした時
の相対値である。
【0024】B.抗体産生増強作用 マウスのヒツジ赤血球(SRBC)に対する抗体産生に
及ぼす本化合物の作用を検討した。ICR系マウス
(雌、7週齢)を1群4匹用い、マウスの尾静脈内にS
RBC5×107 個を注射し免疫した。本化合物は免疫
日および翌日の2回、0.5%メチルセルロースに懸濁
し経口投与した。免疫3日後にマウスの脾細胞中の抗S
RBC抗体産生細胞数(PFC数)をJerneの方法( S
cience, 140巻,405頁,1963年)で測定し
た。結果は表−2(表2)に示した。表示値は対照群の
PFC数を100とした時の相対値である。
【0025】C.急性毒性試験 マウスにおける急性毒性を経口投与法にて検討した。d
dY系マウス(雄、7週齢)を1群5匹用い、本化合物
を0.5%メチルセルロースに懸濁し経口投与した。投
与後14日間の経過を観察し、死亡数を調べた。化合物
No.6を使用した場合、500mg/kg投与で死亡例は
なく、更に体重変動への影響も認められなかった。一
方、リポ酸は500mg/kg投与で4匹中3匹が死亡
した。
【0026】D.製剤例 20mgの活性化合物を含有し、かつ次の組成を有する
錠剤を、通常の技術により調製した。 化合物No.3 20mg 乳糖 78mg コンスターチ 50mg ステアリン酸マグネシウム 2mg 他の本化合物も同様にして製剤化できる。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】表−3
【0030】
【表4】表−3の続き1
【0031】
【表5】表−3の続き2

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)(化1)で表わされる
    化合物を有効成分とする免疫調節剤。 【化1】 式中、R1 は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基
    またはフェニル基を表わし、R2 は下記(a)、(b)
    または(c)を表わす。 (a)低級アルキル基、(b)ハロゲン原子、低級アル
    キル基、低級アルキル基で置換されたあるいは置換され
    ていないアミノ基、ニトロ基、低級アルコキシ基、シア
    ノ基もしくは水酸基により置換された、フェニル基、フ
    リル基、チエニル基、ピリジニル基、ピリミジニル基ま
    たはピラジニル基、 (c)−CH=CH−R3 ここにR3 はハロゲン原子、低級アルキル基、ニトロ
    基、低級アルコキシ基、シアノ基もしくは水酸基により
    置換された、フェニル基、フリル基、チエニル基、ピリ
    ミジニル基またはピラジニル基を表わす。
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