JPH0816019B2 - 煙霧状シリカのスラリー - Google Patents

煙霧状シリカのスラリー

Info

Publication number
JPH0816019B2
JPH0816019B2 JP24100887A JP24100887A JPH0816019B2 JP H0816019 B2 JPH0816019 B2 JP H0816019B2 JP 24100887 A JP24100887 A JP 24100887A JP 24100887 A JP24100887 A JP 24100887A JP H0816019 B2 JPH0816019 B2 JP H0816019B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fumed silica
admixture
dispersion
cement
viscosity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24100887A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63147849A (ja
Inventor
アーノルド・モリイ・ローゼンバーグ
ジエイムズ・マイケル・ゲイデイス
ローレンス・ジヨセフ・キント
Original Assignee
ダブリユー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカツト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US06/912,018 external-priority patent/US4888058A/en
Application filed by ダブリユー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカツト filed Critical ダブリユー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカツト
Publication of JPS63147849A publication Critical patent/JPS63147849A/ja
Publication of JPH0816019B2 publication Critical patent/JPH0816019B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B18/00Use of agglomerated or waste materials or refuse as fillers for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of agglomerated or waste materials or refuse, specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
    • C04B18/04Waste materials; Refuse
    • C04B18/14Waste materials; Refuse from metallurgical processes
    • C04B18/146Silica fume
    • C04B18/147Conditioning
    • C04B18/148Preparing silica fume slurries or suspensions
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高濃度の煙霧状シリカ(silikon fume)の安
定化した水性分散液の形成および利用を指向するもので
ある。ここに記載した水性分散液は、高濃度の形状の煙
霧状シリカを容易に移送し、計量し、かつ取り扱う手
段、およびこれを種々の工業的用途に容易に利用する手
段を提供する。本件明細書に記載する組成物は、セメン
タイト質組成物(cementitious composition)組成物用
の、耐久性および強度特性を増強するための混和剤とし
て高度に適していることが見いだされている。
極めて高純度の金属ケイ素またはフェロシリコン合金
の商業的製造中の主要な副生成物は、いわゆる煙霧状シ
リカである。金属ケイ素の場合には煙霧状シリカは極め
て高含量の二酸化ケイ素を有し、一方、フェロシリコン
合金の場合には、二酸化ケイ素は約80ないし約90パーセ
ント存在する。金属ケイ素の製造工程は石英、石炭およ
び木材チップよりなる原料を、炭素電極を備えた炉中に
供給することよりなる。この炉の底部に発生する高温
で、上記二酸化ケイ素は炭素により還元されて金属ケイ
素となる。気体副生成物は一酸化炭素であり、これは酸
化されて二酸化炭素になる。また、酸化されて二酸化ケ
イ素になる亜酸化ケイ素は、気体として炉の頂部に達す
る。この工程の流出物である微粒子状物質は煙霧状シリ
カと呼ばれる。
金属ケイ素およびケイ素合金、たとえばフェロシリコ
ン合金は上記の炉を用いて形成することができる。特定
の製品を得るには、明確な、一定の化学組成を有し、形
成すべきケイ素材料の特徴を示す煙霧状シリカ副生成物
を凝縮させる。
粉末状の煙霧状シリカは、その嵩密度が低く、かつ、
ふわふわした性情を有するため、取扱い、移送および使
用が極めて困難である。したがって、この材料は、通常
は水性分散液に転化して、移送、計量、および一般的取
扱いがより容易になし得るようにする。この種の分散液
の問題点は、この分散液が低い固体分濃度(約45%また
はそれ以下)を有する場合の、大量の水を移送すること
に伴う経済性の乏しさ、または、高い固体分濃度(約45
%以上)を有する分散液のゲル化および固化につながる
安定性の乏しさである。
煙霧状シリカは硬化したセメント基材形成物の強度を
高めることが知られている。しかし、この所望の結果を
達成するためには、煙霧状シリカを大量に用いなければ
ならない。混合ずみ現場(ready−mix site)で用いる
にしても建設現場でセメント混合物に添加するにして
も、固有の移送、取扱いおよび計量の問題の故に、乾燥
煙霧状シリカを利用するのは実用的ではない。
煙霧状シリカは一般に、水対セメント比の低いセメン
ト組成物を形成するのに用いる。現在市販されている公
知の安定な流動性のシリカ分散液は、スラリーの水分含
量が所望の水対セメント比を得るのに必要な値をはるか
に超えているので、この種の組成物を製造するには適し
ていない。高含量分散液は現場条件下では安定でも貯蔵
可能でもなく、その流動性を保持して、混合ずみまたは
建設現場で利用する場合に、セメント基材組成物の他の
成分との一様混合が可能であるというわけにはいかな
い。
英国特許出願2,131,409−Aは、ケイ素およびフェロ
シリコンの製造工程より得られる煙霧状シリカの水性分
散液が、少なくとも一種の非高域減水剤(non−high ra
nge water reducing agenxt)または少なくとも一種の
高域減水剤(high range water reducing agenxt)を含
有させることにより形成し得ることを開示している。こ
れらの減水剤には、スルホン酸リグニン、メラミン誘導
体またはナフタレン誘導体、ならびに、セルローズエー
テル類、糖類、炭水化物、ある種の亜鉛塩、および、あ
る種のヒドキシカルボン酸およびその塩がある。この引
用文献は数多くの減水剤がシリカ分散液を形成するのに
使用し得ることを示唆しているが、これらの減水剤の幾
つかが製造に、貯蔵に、輸送に、したがって使用に適す
る分散液を与えないことは周知の事実である。
日本公開特許出願61−117143は、上記英国特許文献に
示唆されている減水剤の幾つかの無効性を示している。
この日本文献はスルホン酸リグニン(ウルトラジン(Ul
trazin))および/またはC5−C10オレフィン/無水マ
レイン酸共重合体(ワーク(Work)500)のみが煙霧状
シリカ分散液の粘度を減少させることを示しているが、
これらの分散液は長期間にわたって安定ではない。
本発明の一つの目標は、長期間にわたって流動性を保
持する可能性のある、高い固体含量を有する煙霧状シリ
カ水性分散液を提供することにある。
本発明の他の目標は、セメント基材組成物、特に低い
水対セメント比を有する組成物の形成に用いるのに適し
た安定な、流動性のある、高含量の煙霧状シリカ水性分
散液を提供することにある。
本発明のさらにその他の目標は高温で安定な煙霧状シ
リカ水性分散液を提供することにある。
本発明は金属ケイ素またはフェロシリコン合金の製造
工程より得られる煙霧状シリカの安定な水性分散液を指
向するものである。金属ケイ素製造工程よりの煙霧状シ
リカに関しては、アルカリ金属がナトリウムまたはカリ
ウムより選択したものであるポリアクリル酸アルカリ金
属塩を分散液中に0.01ないし1重量%存在させることに
より分散液が安定化する。フェロシリコン合金製造工程
の場合には、これより得られる煙霧状シリカはリン酸、
フルオロケイ酸、フッ化ケイ素酸、クエン酸またはその
ナトリウムもしくはカリウム塩より選択した薬剤を0.25
ないし1%存在させることにより分散液を形成させるこ
とができる。これらの分散液は、低水対セメント比セメ
ント基材組成物の形成を助けるセメント混和剤として使
用し得る。
本発明において有用であることが見いだされている第
1の煙霧状シリカは、通常の金属ケイ素製造工程中で形
成された無定形シリカ副生成物である。本件明細書およ
び添付の特許請求の範囲に用いられる“第1の煙霧状シ
リカ”の語は、埋め込み型(subumerged)電気アーク炉
等の煙道ガスより、金属ケイ素の、すなわち96パーセン
トを超えるSiを有する金属の製造工程中で回収した微小
粒状副生材料を意味する。
この煙霧状シリカの主成分は、少なくとも94重量パー
セント存在する二酸化ケイ素である。本件安定な水性分
散液を形成する際に用いるのに適した煙霧状シリカの分
析値および性質を以下に示す。
成分 重量% SiO2 94−98 SiC 0.2−0.7 Fe2O3 0.02−0.15 TiO2 0.01−0.02 Al2O3 0.1−0.4 MgO 0.2−0.9 CaO 0.1−0.3 Na2O 0.1−0.5 K2O 0.2−0.7 S 0.1−0.3 C 0.2−1.3 P 0.03−0.06 強熱損失(1000℃) 0.8−1.5 嵩密度、貯槽(bunker)より、g/ 200−300 嵩密度、圧縮後、g/ 500−700 真の密度、g/cm3 2.20−2.25 比表面積、m2/g 18−20 一次粒径、百分比 1m 90 本発明において有用であることが見いだされた他の煙
霧状シリカは通常のフェロシリコン金属合金の製造工程
中で形成される無定形シリカ副生成物である。本出願明
細書および添付の特許請求の範囲に用いられる“第2の
煙霧状シリカ”の語は、鉄対ケイ素金属の含量比が30:7
0ないし20:80であるフェロシリコン合金の製造工程中の
電気アーク炉等の煙道ガスより回収した微小粒状副生材
料を意味する。この生成物は合金製造により放出された
成分を有する煙霧状シリカ副生成物を与える。
本件煙霧状シリカの主成分は、約86ないし約90重量パ
ーセント存在する二酸化ケイ素である。本件安定な水性
分散液の形成に用いるのに適した典型的な煙霧状シリカ
の分析値および性質を以下に示す。
成分 重量% SiO2 86−90 SiC 0.1−0.4 Fe2O3 0.3−5.0 TiO2 0.02−0.06 Al2O3 0.2−1.7 MgO 1.0−3.5 CaO 0.2−0.5 Na2O 0.3−1.8 K2O 1.5−3.5 S 0.2−0.4 C 0.8−2.3 P 0.03− 強熱損失(1000℃) 2.4−4.0 嵩密度、貯槽(bunker)より、g/ 200−300 嵩密度、圧縮後、g/ 500−700 真の密度、g/cm3 2.20− 比表面積、m2/g 18−20 一次粒径、百分比 1m 90 その他の諸成分とともに、以下に記載する手法で分散
液を形成することにより、その中に第1の、または第2
の煙霧状シリカを75重量パーセント以内含有する安定
な、流動性の組成物を得ることができる。この分散液は
より少量の煙霧状シリカを含有するものであってもよ
く、正確な量は意図する最終用途により決められる。分
散液は約20ないし75重量パーセントの、好ましくは約45
ないし65重量パーセントの第1の、または第2の煙霧状
シリカを含有し得る。少なくとも50ないし65重量パーセ
ントの、最も好ましくは約55ないし65重量パーセントの
量の煙霧状シリカを有する安定な分散液は、低水対セメ
ント比のセメント基材組成物を形成するのに高度に望ま
しい。
本発明記載の安定な、流動性のある第1の煙霧状シリ
カ分散液を得るには、約0.01ないし1、好ましくは0.05
ないし0.5、最も好ましくは0.05ないし0.25重量パーセ
ントのポリアクリル酸アルカリ金属塩を含有させること
が必要である。アルカリ金属はナトリウムまたはカリウ
ムより選択する。本明細書で、および添付の特許請求の
範囲で本発明の記述に用いる“ポリアクリル酸アルカリ
金属塩”の語は、アクリル酸およびメタクリル酸の単量
体単位より形成された単独重合体およびこれらの単量体
の共重合体ならびにこれらの重合体の混合物の実質的に
中和された塩を表す。加えて、“ポリアクリル酸アルカ
リ金属塩”の語は、アクリル酸およびメタクリル酸より
選択した主要な単量体単位と、上記のような少量のオレ
フィン性二重結合含有化合物、たとえばアクリル酸およ
びメタクリル酸の未置換および置換エステル、酢酸ビニ
ル等とを有する共重合体をも包含する。得られる、ここ
で用いるポリアクリル酸塩は、ナトリウムまたはカリウ
ムより選択したアルカリ金属の、実質的に中和された塩
の形状であるべきである。このポリアクリル酸塩は、た
とえば約1,000ないし20,000の、好ましくは2,000ないし
15,000の重量平均分子量を有する低分子量のものでなけ
ればならない。
本件第1の煙霧状シリカの分散液の形成に用いるのに
好ましい重合体はポリアクリル酸塩およびポリメタクリ
ル酸塩の実質的な単独重合体または約10%以下の上記の
共重合単量体基を有する共重合体である。塩を形成する
好ましいアルカリ金属はナトリウムである。このポリア
クリル酸ナトリウムまたはポリアクリル酸カリウムは、
好ましくは約2,000ないし5,000の分子量を有する。好ま
しい重合体がポリメタクリル酸ナトリウムまたはリメタ
クリル酸カリウムである場合には、分子量は好ましくは
6,000ないし12,000である。
本発明記載の安定な、流動性を有する第2の煙霧状シ
リカ分散液を得るには、約70ないし80%のケイ素を有す
る合金を得るフェロシリコン合金の製造工程より得られ
る煙霧状シリカ副生成物と、リン酸、たとえば種々の公
知のポリリン酸;クエン酸;または、そのナトリウムも
しくはカリウム塩またはその混合物より選択した安定剤
とを用いることが必要である。好ましい材料は上記遊離
酸のナトリウム塩である。分散液の安定性は、上記の安
定剤とともにフルオロケイ酸、フッ化水素酸、またはそ
のナトリウムもしくはカリウム塩、またはその混合物よ
り選択した安定剤を用いてさらに増強することができ
る。全安定化物質は水性分散液中に0.25ないし1.0、好
ましくは0.4ないし0.85重量パーセントの量存在しなけ
ればならない。
(1)高濃度の第1の煙霧状シリカおよび上記のポリ
アクリル酸アルカリ金属塩重合体、または、(2)第2
の煙霧状シリカおよび上記の酸もしくはその塩の1種も
しくは混合物よりなる本件組成物は、低粘度を示す安定
な流動性の生成物である。ある場合には約2,000cP(セ
ンチポイズ)以内の、好ましくは約1,000cP以内の粘度
を有する流動性生成物を製造することが好ましい。ある
場合には、特に第1の煙霧状シリカ材料を用いる場合に
は、ヒドロキシアルキルセルローズ、カルボキシアルキ
ルセルローズまたはポリ酸化アルキレンより選択した濃
化剤を用いることにより、生成物の安定性を減殺するこ
となく、これが容易に達せられることが見いだされてい
る。好ましい材料はヒドロキシプロピルセルローズ、カ
ルボキシメチルセルローズおよびポリ酸化エチレンであ
る。この濃化剤は他の成分と同時に混合しても、煙霧状
シリカ分散液の形成に続いて添加してもよい。使用量は
生成物の所望の濃度に応じて変わるが、簡単な試行によ
り容易に決定し得る。得られる生成物の粘度は、ブルッ
クフィールド粘度計(Brookfield Viscometer)を用
い、3番(No.3)スピンドルを60rpmで使用する、また
はこれと同等の測定装置を用いる標準的な技術により室
温で測定して、約2,000cP以下、好ましくは1,000cP以下
でなければならない。本明細書または添付の特許請求の
範囲で用いる“粘度”の語は、上記の技術により測定さ
れる流動特性を表すであろう。
本件組成物は高強度のセメント基材組成物、たとえば
ポルトランドセメントのような水硬セメントを用いて形
成するモルタル、セメントおよびコンクリート組成物の
形成に極めて適していることが見いだされている。特
に、本件組成物は低水対セメント比の、たとえば0.45ま
たはそれ以下の(たとえば0.25ないし約0.45の)比を有
するセメント基材組成物の形成に極めて適してることが
見いだされており、0.40またはそれ以下の(たとえば0.
33ないし約0.40の)比を、さらには0.37未満の比を有す
るセメント基材組成物の形成に用いることができる。こ
れは、(1)本件組成物が流動状態に留まることが可能
であり、したがって、セメント基材組成物中に容易に分
散し得ること;(2)本件組成物が極めて高い固体(煙
霧状シリカ)含量と極めて少ない水分含量とを有するこ
と;および(3)本件組成物が貯蔵設備および混合現場
で遭遇するような高温で安定性を示し得ることのため
に、本件組成物を用いてなし得るのである。
セメント基材組成物に添加し得る本件第1または第2
の煙霧状シリカの量(固体)は、セメント含量を基準に
して約25重量%までになり得る。高強度のセメント形成
物を形成するには、セメント含量を基準にして好ましく
は1ないし、20、最も好ましくは5ないし15重量%を使
用すべきである。煙霧状シリカは、通常、セメント基材
組成物の形成に用いる凝縮物の当量部分に置き換わる。
得られる形成物は7000psi以上の、さらには9000psi以上
もの極めて高い圧縮強度を示す。これは、本発明の限定
を意味するわけではないが、通常の混合物で起こること
が知られている浮き水(bleeding)を減少させる煙霧状
シリカとセメントの相互作用、得られる形成物中の煙霧
状シリカの高含量、および最初に形成される水硬セメン
ト基材組成物の低水対セメント比を含む幾つかの因子の
組み合わせにとって妥当なものであると考えられる。
以下の実施例は説明の目的のみに与えられるものであ
って、本明細書に記載され、添付の特許請求の範囲に定
義された本発明の限定を意味するものではない。他の指
示のない限り、全ての部およびパーセントは重量部およ
び重量%である。
実施例 第1の煙霧状シリカの分散液 実施例 1 高速混合装置に水39.8部と重量平均分子量7,000の市
販のポリアクリル酸ナトリウム(水酸化ナトリウムでpH
7.0に中和したポリアクリル酸)0.1部とを導入した。こ
の溶液に金属ケイ素(実質的に100パーセントのケイ
素)の電気アーク炉製造工程より副生成物として得た煙
霧状シリカ60部を増加分として(incrementally)添加
した。煙霧状シリカのカチオン分析は、50gの煙霧状シ
リカを250gの脱イオン水で洗浄し、液を集めて原子吸
収スペクトル法で分析することにより行った。カチオン
濃度(ppm)は:Al=7.6;Ca=50;Fe=2.5;K=240;Mg=10
5;Mn=7.4;Na=120;Pb=1.7;およびZn=10.5であった。
形成した分散液のpHは、形成時に7.49、38日後に7.44
であった。試料の粘度はブルックフィールド粘度計を用
い、3番スピンドルを60rpmで使用して測定した。形成
された初期の分散液は120cPの粘度を有していた。環境
温度で38日間貯蔵したのちに、この分散液は僅かに固化
していたが極めて流動性に富んでいた。この試料を振と
うし、測定した粘度は120cPであった。
実施例 2 最初に水37.5部のみを用い、煙霧状シリカの添加に続
いて市販の2−ヒドロキシプロピルセルローズ(分子量
1,000,000)の1パーセント水溶液2.5部を用いたことを
除き、実施例1に記載したものと同一の材料および手順
を用いて分散液を形成させた。用いた水の全量は約39.9
部であった。
形成した分散液の形成時のpHは7.43、38日後には7.40
であった。この試料は長期間放置したのち僅かに固化し
たが、流動性は保持していた。この試料を粘度測定に先
立って振とうした。初期の粘度は910cP、38日後には106
0であった。
実施例 3 用いたポリアクリル酸ナトリウムが分子量約2,000の
製品であるコロイド119(Colloid 119)であったことを
除いて、実施例2に記載したものと同一の材料および手
順を用いて分散液を形成させた。
形成した60%煙霧状シリカ分散液は7.24の初期pHと91
4cPの粘度とを有していた。7日後の粘度は808cPであ
り、環境条件で30日間貯蔵したのちのpHは7.37、粘度は
950であった。この間、分散液は流動性を保持した。
実施例 4 用いた煙霧状シリカ副生成物が、無縁の金属(Al;Fe;
K;Mg;Mn;Na;Pb;Zn)を極めて低い含有量でしか含有しな
い煙霧状シリカを与える高純度金属ケイ素(100%Si)
製造工程からのものであることを除いて、実施例2に記
載したものと同一の手法で、60パーセント煙霧状シリカ
水性分散液を形成させた。
この分散液は極めて流動性に富み、320cPの粘度を有
していた。この物質の初期のpHは7.2であった。5日後
の粘度は340cPであり、36日後には粘度は384cPであっ
た。
高温安定性を試験するために、上で形成した分散液の
試料を密閉した容器に入れ、この試料を50℃に維持する
処理を行った。この分散液の粘度を測定し、24時間後に
280cP;48時間後に294cP;5日後に274cP;12日後に320cP;1
9日後に324cP;26日後に470cPを得た。
上記の結果は、高煙霧状シリカ含量の分散液が環境条
件下で、および高温条件下で長期間にわたって安定性お
よび流動性を示し得ることを示している。
実施例 5 比較の目的で、英国特許出願2,131,409−Aの示唆に
従って分散液を形成させた。この出願は、微少シリカ
(microsilica)と少なくとも1種の非高域減水剤また
は少なくとも1種の高域減水剤との混和物より煙霧状シ
リカの水性分散液を形成し得ることを示唆している。
上記実施例4で用いたものと同一の手法で煙霧状シリ
カの水性分散液を形成させた。39.9部の水に、高域減水
剤として公知の、市販のナフタレン−ホルムアルデヒド
のスルホン化縮合物(ナトリウム塩として)1.2部を添
加した。この溶液に、上記実施例4に用いた高純度金属
ケイ素製造工程より得た煙霧状シリカ60部を添加した。
形成し分散液を、1個は環境温度で、1個は昇温条件
下で試験するために、2個の試料に分割した。
環境温度(23℃)試料の粘度は最初174cP;2日後に212
cP;5日後に314cP;12日後に810cP;19日後に970cP;26日後
に1240cPであった。
高温(50℃)にさらした試料の粘度は1日後に818cP;
2日後に1,380cPであり;5日以内に硬化した材料になっ
た。
上記のデータは、上記実施例4で得たものと比較する
と、先行技術の材料の不安定性と、本件記載の第1の煙
霧状シリカ分散液の安定性および流動性を長期間にわた
り保持する能力とを示している。
第2の煙霧状シリカの分散液 実施例 6 高速撹拌機を備えた容器に、水39.25部、トリポリリ
ン酸ナトリウム0.5部、およびクエン酸0.25部を入れ
た。この溶液に、75%フェロシリコン合金の商業的製造
工程で得た煙霧状シリカ60部を、迅速に撹拌しながら徐
々に添加した。
得られた分散液は流動性があり、5.88のpHと800cPの粘
度とを有していた。この分散液は環境温度で3週間貯蔵
した間、流動性を保持することが観測された。粘度を周
期的に測定して、1週間後に800cP;2週間後に518cP;3週
間後に290cPを得た。
実施例 7 Na2SiF60.25部をポリリン酸塩の替わりに用いたこと
を除いて、上記実施例6に記載したものと同一の手法で
分散液を形成させた。最初の分散液は濃い半流動性のも
のであったが、短時間の熟成ののちに流動性のものとな
った。4日後の粘度は650cPであり;8日後には560cPであ
り;17日後には380cPであった。
実施例 8 安定剤が下記表1に示した薬剤の組み合わせであるこ
とを除いて上記実施例6に記載したものと同一の手法で
一連の分散液を形成させた。いずれの場合にも分散液は
形成時には流動性を有し、かつ、長期間流動性を保持し
た。分散液の粘度は貯蔵の最初の時期にわたって測定
し、下に示した。全ての試料が、長期の貯蔵期間にわた
って流動性を保持した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24/38 B 28/02 (72)発明者 ローレンス・ジヨセフ・キント アメリカ合衆国メリーランド州21797ウツ ドバイン・オールドワシントンロード 7110

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 金属ケイ素製造中に得られる第1
    の煙霧状シリカ副生成物20ないし75重量パーセントとポ
    リアクリル酸アルカリ金属塩0.01ないし1重量パーセン
    トとよりなる水性分散液、 または、 (b) 70ないし80パーセントフェロシリコン金属合金
    製造中に得られる第2の煙霧状シリカ副生成物20ないし
    75重量パーセントとリン酸、クエン酸、これらの酸のナ
    トリウムまたはカリウム塩、およびこれらの混合物より
    選択した安定剤0.25ないし1パーセントとよりなる水性
    分散液 として特徴付けられる、煙霧状シリカを基礎材料とする
    セメント基材組成物用混和剤。
  2. 【請求項2】上記混和剤が水性分散液(a)であり、そ
    の中のポリアクリル酸塩がポリアクリル酸またはポリメ
    タクリル酸のナトリウム塩より選択したものであること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の混和剤。
  3. 【請求項3】上記混和剤がトリポリリン酸ナトリウムま
    たはトリポリリン酸カリウムより選択した安定剤を有す
    る水性分散液(b)であることを特徴とする、特許請求
    の範囲第1項記載の混和剤。
  4. 【請求項4】上記混和剤がさらにヒドロキシアルキルセ
    ルローズ、カルボキシアルキルセルローズまたはポリ酸
    化アルキレンより選択した薬剤をも、安定性および粘度
    を増強するのに十分な量含有することを特徴とする、特
    許請求の範囲第2項記載の混和剤。
  5. 【請求項5】第1または第2の煙霧状シリカが分散液中
    に45ないし65パーセント存在することを特徴とする特許
    請求の範囲第1、第2、第3または第4項記載の混和
    剤。
  6. 【請求項6】上記混和剤の粘度が2000cP未満であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1、第2、第3または第
    4項記載の混和剤。
  7. 【請求項7】第1の煙霧状シリカが50ないし65パーセン
    ト存在し、上記薬剤がヒドロキシプロピルセルローズ、
    カルボキシメチルセルローズまたはポリ酸化エチレンよ
    り選択したものであることを特徴とする特許請求の範囲
    第4項記載の混和剤。
  8. 【請求項8】水硬セメントと微粒状材料との混合物を形
    成させ、この混合物に上記特許請求の範囲第1ないし第
    7項のいずれかに記載された組成物を導入し、水対セメ
    ント重量比を約0.25ないし0.45にするのに十分な量の水
    をこの混合物に添加することを特徴とするセメント基材
    組成物の形成方法。
JP24100887A 1986-09-29 1987-09-28 煙霧状シリカのスラリー Expired - Lifetime JPH0816019B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US91201986A 1986-09-29 1986-09-29
US912019 1986-09-29
US912018 1986-09-29
US06/912,018 US4888058A (en) 1986-09-29 1986-09-29 Silica fume slurry

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63147849A JPS63147849A (ja) 1988-06-20
JPH0816019B2 true JPH0816019B2 (ja) 1996-02-21

Family

ID=27129592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24100887A Expired - Lifetime JPH0816019B2 (ja) 1986-09-29 1987-09-28 煙霧状シリカのスラリー

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP0263606A3 (ja)
JP (1) JPH0816019B2 (ja)
AU (1) AU594812B2 (ja)
CA (1) CA1272742A (ja)
DK (1) DK509087A (ja)
NO (1) NO874075L (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0269015A3 (en) * 1986-11-21 1989-03-01 HENKEL CORPORATION (a Delaware corp.) Sag resistant dry set mortar composition
NO162848C (no) * 1987-09-11 1990-02-28 Elkem As Fremgangsmaate for tilsetning av silica stoev til en toerr sproeyte-betongblanding.
GB8904273D0 (en) * 1989-02-24 1989-04-12 Sandoz Ltd Improvements in or relating to chemical compounds
CH681541A5 (ja) * 1990-03-03 1993-04-15 Sandoz Ag
GB9903938D0 (en) * 1999-02-22 1999-04-14 Univ Keele Cementitious compositions
JP4959185B2 (ja) * 2005-12-14 2012-06-20 住友大阪セメント株式会社 シリカフュームスラリー
JP4895693B2 (ja) * 2006-06-06 2012-03-14 住友大阪セメント株式会社 コンクリートの製造方法及びコンクリート
JP4837483B2 (ja) * 2006-08-04 2011-12-14 住友大阪セメント株式会社 高強度コンクリート用シリカフュームスラリー
JP4976803B2 (ja) * 2006-10-13 2012-07-18 電気化学工業株式会社 グラウト組成物およびそれを用いたグラウト材料
JP5189274B2 (ja) * 2006-11-10 2013-04-24 電気化学工業株式会社 地盤注入材及びそれを用いた地盤注入工法
JP6189934B2 (ja) * 2012-04-20 2017-08-30 ジーシーピー・アプライド・テクノロジーズ・インコーポレーテッド セメント性組成物のための安定な脱泡剤
US9994484B2 (en) * 2013-07-30 2018-06-12 United States Gypsym Company Fast setting portland cement compositions with alkali metal citrates and phosphates with high early-age compressive strength and reduced shrinkage
CN105130307A (zh) * 2015-08-29 2015-12-09 华南理工大学 一种高流动性硅灰浆的制备方法
CA3125976A1 (en) * 2019-01-10 2020-07-16 Construction Research & Technology Gmbh Additive and admixture for cementitous compositions, cementitious compositions, cementitious structures and methods of making the same
US20220098120A1 (en) * 2019-01-10 2022-03-31 Construction Research & Technology Gmbh Method of stabilizing an admixture component, a stabilized admixture for cementitious compositions, cementitious composition, cementitious structures and methods of making the same

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2510224A1 (de) * 1974-03-14 1975-09-25 Alfong Betonhaerdningsmedel & Verfahren und zusatzmittel zur herstellung von betongegenstaenden
NO153566B (no) * 1982-12-07 1986-01-06 Elkem As Tilsetningsblanding for betong og moertel, fremgangsmaate til fremstilling av blandingen, samt anvendelse derav.

Also Published As

Publication number Publication date
NO874075L (no) 1988-03-30
NO874075D0 (no) 1987-09-28
DK509087D0 (da) 1987-09-28
DK509087A (da) 1988-03-30
JPS63147849A (ja) 1988-06-20
EP0263606A3 (en) 1988-08-31
AU7888287A (en) 1988-03-31
CA1272742A (en) 1990-08-14
AU594812B2 (en) 1990-03-15
EP0263606A2 (en) 1988-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU601137B2 (en) An improved rice hull ash concrete admixture
US5693137A (en) Use of alumina clay with cement fly ash mixtures
JPH0816019B2 (ja) 煙霧状シリカのスラリー
US3232777A (en) Cementitious composition and method of preparation
US5843216A (en) Concrete additive comprising a multicomponent admixture containing silica fume, its method of manufacture and concrete produced therewith
JPH0135789B2 (ja)
EP0375081A1 (en) Cement, method of preparing such cement and method of making products using such cement
CA2975415C (en) Liquid coloring suspension and colored cementitious composition
US4505753A (en) Cementitious composite material
US4888058A (en) Silica fume slurry
US5762701A (en) Pozzolanic compositions
JP2672004B2 (ja) シリカヒユームスラリー
JPH058136B2 (ja)
US5275652A (en) Concrete additive comprising a multicomponent admixture containing silica fume, its method of manufacture and concrete produced therewith
JPH04228462A (ja) 石工セメント添加剤
AU762541B2 (en) Supported carbonic acid esters useful as set accelerators and thixotropic agents in cement
JP2525331B2 (ja) 地盤注入用薬液
TR201809266T4 (tr) Eskime niteliği iyileştirilmiş hidrolik bağlayıcı.
JP2747297B2 (ja) セメント混和剤
Hanna et al. Evaluation of the activity of pozzolanic materials
WO2004005189A1 (en) A stable aqueous dispersion of microsilica
JPH0497929A (ja) セメント混和剤用微粒子シリカ水性分散体
WO2023100915A1 (ja) 粉末状水硬性組成物
JP2853773B2 (ja) 地盤注入剤
JPH0154292B2 (ja)