JPH0154292B2 - - Google Patents

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JPH0154292B2
JPH0154292B2 JP10674482A JP10674482A JPH0154292B2 JP H0154292 B2 JPH0154292 B2 JP H0154292B2 JP 10674482 A JP10674482 A JP 10674482A JP 10674482 A JP10674482 A JP 10674482A JP H0154292 B2 JPH0154292 B2 JP H0154292B2
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JP
Japan
Prior art keywords
concrete
slump
added
slump loss
cement
Prior art date
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Expired
Application number
JP10674482A
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English (en)
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JPS58223651A (ja
Inventor
Yoshiharu Watanabe
Hisayuki Shimizu
Mineo Ito
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP10674482A priority Critical patent/JPS58223651A/ja
Publication of JPS58223651A publication Critical patent/JPS58223651A/ja
Publication of JPH0154292B2 publication Critical patent/JPH0154292B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、高性能減水剤を添加したコンクリー
トのスランプロス防止材に関する。本発明におい
て、コンクリートのスランプとは、セメントペー
スト、モルタルのフロー、コンクリートのスラン
プの総称である。 従来から、高性能減水剤を添加したコンクリー
トは、強度発現が良好であることから、コンクリ
ート製品等の製造に賞用されているが、その反面
において、スランプロスが著しく大きく作業性が
十分にとれないので、その改善が強く要望されて
いるのもまた事実である。そのため、 (i) コンクリートの混練時にスランプロスを見込
んで単位水量を増やし必要以上に軟かくした
り、 (ii) アジテーター車などによる運搬途中に、設計
された時間毎に高性能減水剤を分割添加した
り、 (iii) 流動化剤などを添加して、施工現場にてスラ
ンプを回復させたりすることが行なわれてい
る。 しかしながら、(i)の方法では、単位水量を増や
した分の強度低下があり、(ii)の方法では、アジテ
ーター車内のコンクリートの状態が十分に把握で
きないことに加えて、コンクリート温度によつて
スランプロスの程度が著しく変動するので、スラ
ンプの維持管理は極めて難しい。また(iii)の方法で
は、スランプの回復は一時的であつて、回復後は
急速に低下するので、遠心力締固めなどの作業性
が悪くなり、しかも、この種の流動化剤には、遅
延剤が多用されているので、著しく強度発現を損
なう場合も少なくない。 本発明者は、(i)〜(iii)の方法による前記の欠点を
解決する目的で種々検討した結果、セメント、あ
るいはコンクリートの混練時に少量添加するのみ
で、すぐれた効果のあるスランプロス防止材を開
発したものである。 すなわち、本発明は、クエン酸、酒石酸、リン
ゴ酸及びそれらの酸の塩から選ばれた1種又は2
種以上と炭酸カルシウム粉末とを含有してなる高
性能減水剤を添加したコンクリートのスランプロ
ス防止材である。 以下、詳しくは本発明を説明すると、本発明の
スランプロス防止材は、高性能減水剤が添加され
ていないコンクリートに使用すると、逆に、スラ
ンプロスを促進するという興味ある性質を示すも
のである。高性能減水剤とは、多量添加しても、
凝結遅延や空気連行などのコンクリートの硬化に
悪影響を与えることなく高分散性を発揮すること
のできる分散剤であり、その主成分の化学構造式
からポリアルキルアリルスルスルホン酸塩系とト
リアジン誘導体の高縮合物系に大別され、良好な
強度発現を得るために使用されているものであ
る。それらの市販品としては、例えば、花王石鹸
(株)商品名「マイテイ100」、「マイテイ50」、竹本油
脂(株)商品名「ポールフアイン510N」、山陽国策パ
ルプ(株)商品名「サンフローPS」、「サンフロー
PS100」、ポゾリス物産(株)商品名「NT―1450」、
「NL―4000」、昭和電工(株)商品名「メルメント」
などがある。 本発明のスランプロス防止材を構成する個々の
成分割合は、コンクリートの配合条件と温度、必
要とする作業時間等によつて、変量して使用する
ので一律の割合を規定することは困難であるが、
一応、セメントに対し、炭酸カルシウム粉末は
0.5〜10重量%、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、
及びそれらの酸の塩から選ばれた1種又は2種以
上を0.03〜0.5重量%添加されるような割合に調
合しておくのが便利である。勿論、個々の成分
は、あらかじめ混合することなく、コンクリート
の混練時に添加することもできる。 クエン酸、酒石酸、リンゴ酸及びそれらの酸の
塩としては、それらの酸以外にナトリウム、カリ
ウム、リチウム、ストロンチウム、カルシウム、
マグネシウム、亜鉛、鉛、銅、鉄などの塩類があ
げられる。それらの1種又は2種以上をセメント
に対し0.03重量%未満ではスランプロス防止の実
用的効果はなく、0.5重量%をこえると初期強度
の発現が遅れるので好ましくない。これらのう
ち、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸及びそれらのナ
トリウム塩とカリウム塩が経剤性、無毒性、性能
面から特に好ましい。 炭酸カルシウム粉末は、スランプロス防止効果
の助長作用を有するもので、セメントに対し0.5
重量%未満ではその効果が小さく、10重量%をこ
えるとコンクリートの硬化が遅延するので好まし
くない。炭酸カルシウム粉末は、その結晶形態
や、重質、軽質、胡粉のちがいは特に問わない。
また、粉末度については、セメントと同程度の
3000cm2/g(ブレーン値)以上あればよいが、そ
れを細かくする程、同じスランプロス助長効果を
発揮させるのに添加量を少なくできる。 本発明のスランプロス防止材を使用するセメン
トの種類については、何ら制約をうけず、普通、
早強、超早強、中庸熱、白色のポルトランドセメ
ント、高炉スラグ、シリカ、フライアツシユなど
を配合した混合セメント、高強度の発現を目的し
て石膏を20重量%程度まで添加したセメント等の
いずれであつてもよい。 本発明のスランプロス防止材は、高性能減水剤
を使用したコンクリートに添加することにより、
そのすぐれた強度発現を損なわせることなくスラ
ンプロスを防止できるという効果を発揮する。 以下、実施例をあげてさらに本発明を説明す
る。 実施例 1 高性能減水剤として、ポリアルキルアリルスル
ホン酸塩を主成分とする花王石鹸(株)商品名「マイ
テイ150」を使用し、オキシカルボン酸類の種類
と添加量、及び炭酸カルシウム(石灰石、ブレー
ン値4000cm2/g)の添加量を変化させて、第1表
のコンクリートを混練した。なお、スランプロス
防止材は、単にセメントに対し外割添加とし、セ
メントは普通ポルトランドセメント、粗骨材は完
全砕石を使用した。 このコンクリートの経時スランプと材令1日の
圧縮強度を10℃の室内で測定した結果を第2表に
示す。 実験No.1、8、9、15、31は比較例であり、他
は本発明の実施例である。 スランプは、50のコンクリートを強制練りミ
キサーで混練した直後に測定し、その後は、容器
に採り、静置し、所定の時間が経過したらミキサ
ーで練り直して繰り返し測定した。 強度測定のテストピースは、10〓×20cmのシリ
ンダーを用い、スランプロス測定終了後に成型し
たものである。
【表】
【表】
【表】 第2表に示されるように、本発明の実施例は、
スランプロス防止効果が顕著であり、しかも強度
発現は若干高くなる傾向にある。 実施例 2 この例は、高強度を目的として、普通ポルトラ
ンドセメントにさらに多量の石膏を配合してなる
高強度セメントを用いたものである。 市販の軽質炭酸カルシウム50重量部とクエン酸
ナトリウム2重量部を混合し、本発明のスランプ
ロス防止材を調製した。 これを高強度セメントに対して外割で5.2重量
%添加すると共に、「マイテイ150」の変わりに、
トリアジン誘導体の高縮合物を主成分とする昭和
電工(株)商品名「メルメントF―10」をを1.2重量
%添加した以外は、実施例1と同様にコンクリー
トを混練し、経時スランプと材令28日の圧縮強度
を測定した。その結果を第3表に示す。 実験No.32〜38は実施例、実験No.39は本発明のス
ランプロス防止材を添加しない比較例である。 第3表に示した通り、高強度セメントに添加し
た場合でも、その高強度発現を損なわせることな
くスランプロスを防止できる。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 クエン酸、酒石酸、リンゴ酸及びそれらの酸
    の塩から選ばれた1種又は2種以上と炭酸カルシ
    ウム粉末とを含有してなる高性能減水剤を添加し
    たコンクリートのスランプロス防止材。
JP10674482A 1982-06-23 1982-06-23 コンクリ−トのスランプロス防止材 Granted JPS58223651A (ja)

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JPS58223651A JPS58223651A (ja) 1983-12-26
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JPH0712963B2 (ja) * 1984-12-26 1995-02-15 電気化学工業株式会社 ダムコンクリート用のセメント混和材及びダムコンクリートの製法
US6106608A (en) * 1995-03-31 2000-08-22 Andree; Gerd Floor patching and leveling compound and associated method

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JPS58223651A (ja) 1983-12-26

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