JP4959185B2 - シリカフュームスラリー - Google Patents

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Description

本発明は、シリカフュームの輸送及び取扱いを容易にしたシリカフュームスラリー、特に高強度コンクリートの製造に好適なシリカフュームスラリー、及びそれを用いて製造したコンクリートに関する。
シリカフュームは、シリカ質の超微粒子材料であり、従来、ポゾラン反応、マイクロフィラー効果によるコンクリートの高強度化、低水結合材比のコンクリートの流動性改善などを目的にコンクリート混和材料として使用されている。また吹き付けコンクリートの使用時におけるはね返り量及び粉塵量の低減等、作業環境の改善の目的にも用いられている。
近年、構造物の高層化、トンネル工事の増加により、シリカフュームが使用された高強度コンクリート及び吹き付けコンクリートの使用量が増加傾向にある。シリカフュームをこれらコンクリートに配合する際、シリカフュームは粉状のまま直接配合されることが多かった。しかしながらこの場合、シリカフュームは、嵩密度が0.2〜0.3程度と著しく嵩高であるため、一度に大量輸送することが困難であり、また、作業時に粉塵が発生しやすく、取扱いが難しかった。さらにシリカフュームは、コンクリート中へ均一に混合され難く、局部的に凝集するという問題点を有していた。
このような問題を解決するものとして、シリカフュームをあらかじめ水でスラリー化したシリカフュームスラリーが提案されている。しかしながら、これら従来のシリカフュームスラリーは、シリカフュームスラリー濃度が50重量%程度、すなわち、その約半分が水であったため、輸送コスト低減の観点から、シリカフュームスラリーの高濃度化が求められていた。
また、高強度コンクリートのように、単位水量を少なく抑えたコンクリートの製造時に従来のシリカフュームスラリーを添加すると、骨材の表面水率が高い場合には所定の単位水量を超えてしまう、あるいは所定量のシリカフュームが添加できない等の不具合が生じていた。そのため高強度コンクリートへの使用の観点からも、シリカフュームスラリーの高濃度化が強く望まれていた。
しかしながら、単に水を減らして従来のシリカフュームスラリーを高濃度化した場合、シリカフュームスラリーの粘度が高くなり過ぎるため、取扱いが著しく困難になり、また、コンクリート中の分散性も著しく低下するという問題があった。
これらの問題を解決するものとして、シリカフュームにセメントコンクリート・モルタル用の高性能減水剤である分散剤と水を加えて高濃度のシリカフュームスラリーとする方法が提案されている。例えば、特許文献1には、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物系、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物系、リグニンスルホン酸塩系、ポリカルボン酸塩系、ナフタレンスルホン酸とリグニンスルホン酸の共縮合物系、高縮合トリアジン系等が挙げられている。
また、特許文献2には、硫酸や炭酸ガスをpH調整剤として加え、シリカフュームスラリーのpHを1.0〜5.8に調整することで粘性を下げることが提案されている。
さらに、特許文献3には、脂肪族(不飽和)スルホン酸と不飽和カルボン酸の共重合体、あるいは、ポリアクリル酸塩とナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩等を組み合わせた分散剤とpH調整剤とを併用することで、濃度40〜60重量%の低粘性シリカフュームスラリーを得ることが開示されている。
しかしながら、ポリカルボン酸塩は、シリカフュームの分散性に優れていないため、得られるスラリーの流動性は悪く、50重量%を超える高濃度のシリカフュームスラリーの製造には適していない。また、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩は、シリカフュームの分散性に優れているが、高強度コンクリートの製造に広く使用されているポリカルボン酸系高性能AE減水剤と混合すると、フレッシュコンクリートの流動性を著しく低下させてしまうため、高強度コンクリートに所定の流動性を付加するには、ポリカルボン酸系高性能AE減水剤を過剰添加せざるを得ず、コンクリートの凝結遅延、強度発現の停滞等の問題が発生する。
また、pH調整によってシリカフュームスラリーの流動性を改善する場合、酸の種類あるいは添加量の多寡によっては、凝結異常、強度低下、異常膨張、鉄筋の発錆など高強度コンクリートの物性に悪影響を与えるという問題がある。
さらに、いずれの場合も長期間保存しておくとシリカフュームが沈降したり、ゲル化して流動性が失われるという大きな問題がある。
特開昭60−129132号公報 特許第2672004号公報 特許第3451407号公報
本発明は、高濃度のシリカフュームスラリーであって、長期にわたって良好な流動性が維持され、かつ、コンクリートに配合した場合にコンクリートの物性に悪影響を及ぼさない、セメント混和用高濃度シリカフュームスラリーを提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討を行った結果、分散剤としてクエン酸を適量用いることで流動性の良好な高濃度のシリカフュームスラリーを得ることができ、さらに、製造したシリカフュームスラリーを撹拌装置を用いて継続的な機械的強制撹拌を施すことにより長期にわたって流動性の低下を防ぐことができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
(1)シリカフュームと水を主成分とし、クエン酸シリカヒュームに対して0.05〜0.25重量%添加された、シリカフュームの濃度が60〜75重量%であるスラリーであって、低速連続式または高速間欠式の継続的な機械的強制撹拌を施すことによって、Pロート流下時間で16秒以内であるスラリーの流動性が保持されているセメント混和用高濃度シリカフュームスラリー;
(2)上記(1のシリカフュームスラリーを用いて製造することを特徴とするコンクリートの製造方法;
を提供するものである。
本発明によれば、流動性の良好なセメント混和用高濃度シリカフュームスラリーを得て、長期にわたってその流動性の低下を防ぐことができ、シリカフュームの輸送や取り扱いを容易とし、かつ、長期保存時のタンクや配管等の閉塞事故を回避することができる。また、本発明のシリカフュームスラリーをコンクリートに配合した場合にコンクリートの物性に悪影響を及ぼすことはない。
本発明のシリカフュームスラリーは、シリカフュームと水を主成分とし、分散剤として適量のオキシカルボン酸を加えて製造される。
本発明で使用されるシリカフュームは、シリカ質を主成分とする超微粒子材料であり、JIS A 6207に規定される「コンクリート用シリカフューム」、あるいはそれに準じた品質のものである。このようなシリカフュームとしては、例えば、シリコン、含シリコン合金、フェロシリコン等を製造する際に生成する超微粒子の副産物が挙げられる。
本発明におけるシリカフュームのスラリー中の濃度は、60〜75重量%であることが好ましい。シリカフューム濃度が60重量%未満では水の量が多くなり、シリカフュームスラリーの輸送コストが嵩み、また、高強度コンクリートへのシリカフュームスラリーの配合量が制限されてしまうおそれがある。一方、シリカフューム濃度が75重量%を超えると、オキシカルボン酸の粘度低下作用も効果が及ばず、シリカフュームスラリーの粘度が高くなり過ぎて、撹拌や定量供給等の取扱いが困難となり、シリカフュームの分散性が不十分となるおそれがある。
本発明で使用されるオキシカルボン酸としては、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、グリセリン酸、マンデル酸等が挙げられるが、毒性や臭気の有無、取扱い、価格、コンクリートに与える悪影響が少ない点からクエン酸が特に好ましい。このクエン酸は無水塩、一水塩、水溶液のいずれも使用でき、安価な工業用グレードの利用が好ましい。
分散剤としてのオキシカルボン酸の添加量が少なすぎると十分に粘度低下されたシリカフュームスラリーを得られなくなるおそれがあり、多すぎると配合コンクリートの強度発現が不十分になるおそれがある。
オキシカルボン酸の添加量は無水物換算でシリカフュームに対して0.05〜0.25重量%であることが好ましい。
本発明のシリカフュームスラリーの製造方法は、シリカフューム、水およびオキシカルボン酸を均一に混合できれば特に制限されない。通常、水にオキシカルボン酸を溶解させ、高速撹拌下シリカフュームを少しずつ投入しながら分散させてスラリー化するのが、本発明のシリカフュームスラリーを得る上で好適な方法である。
かくして製造された本発明のシリカフュームスラリーは使用あるいは輸送までの間、貯蔵タンクに貯蔵される。本発明のシリカフュームスラリーは、この貯蔵の間、継続的な機械的強制撹拌を施すことによってスラリーの流動性が保持されていることを特徴とする。
継続的な機械的強制撹拌とは、連続的もしくは断続的に機械的な強制撹拌を行うことを意味するが、消費電力の削減の観点から低速連続撹拌あるいは高速間欠撹拌であることが好ましい。
機械式撹拌装置は、高粘度用の一般的な回転数=5〜300rpm、定格トルク=0.5N・m程度の能力を有する撹拌装置であれば特に限定されず、製造するシリカフュームスラリーの容量に合せて出力等が選択される。また、撹拌翼はエッジドタービン翼、プロペラ翼、タービン翼、パドル翼、アンカー翼、リボン翼等いずれも用いることができ、貯蔵タンク内のスラリーを均一に撹拌し、かつ長期間スラリーの流動性が保持できるのであれば、安価かつ簡易な装置が好ましい。
本発明のシリカフュームスラリーのセメント組成物への混和量は、使用対象となるコンクリート等セメント組成物に応じて、適宜定められるが、基本的には使用対象となるコンクリート等セメント組成物に所望のワーカビリティー、強度及び耐久性等の品質を付与する量であればよい。例えば、通常セメント組成物中に含まれるセメント重量に対して、濃度60重量%のシリカフュームスラリーの場合、スラリーとして5〜30重量%の割合で混和するのが適量である。
以下に本発明の実施例を挙げて、さらに詳しく本発明を説明する。
(1)高濃度シリカフュームスラリーの製造
[使用材料]
水:水道水
シリカフューム:940−U(エルケムジャパン株式会社、以下SFと略記)
分散剤1:無水クエン酸(和光純薬株式会社、以下クエン酸と略記)
分散剤2:ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物系減水剤「マイテイ150」(花王株式会社、以下マイテイと略記)
[高濃度SFスラリーの製造]
20℃恒温下で水道水8kgを円筒型30リットルポリエチレン容器に入れ、分散剤1または分散剤2を所定量添加して溶解させた後、ハンドミキサーで高速機械撹拌しながらSF12kgを少しずつ投入し、5分間撹拌して濃度60重量%のSFスラリーを得た。
表1にSFスラリーの混合割合を示す。
分散剤1/クエン酸の添加量は、SF重量に対して0%、0.05%、0.1%、0.25%、0.5%の5水準とし、比較用の分散剤2/マイテイの添加量は、SF重量に対して0.5%として、計6配合のSFスラリーを調製した。
Figure 0004959185
[スラリーの試験]
スラリーの流動性:20℃恒温下でPロートを用いてその流下時間を測定した。
[SFスラリーの流動性及び安定性試験]
製造したSFスラリーをそれぞれ2個の円筒型20リットルポリエチレン容器に均等に分け、20℃恒温室内で密封保存した。本発明の実施例用SFスラリーは、製造後1日1回ハンドミキサーで1分間高速機械撹拌を行った。一方、比較例用SFスラリーは、比較例1を除き機械撹拌を一切行わなかった。
保存期間は最長56日間とし、所定の保存期間ごとにスラリーの状態を目視で確認し、SFスラリーの流動性をPロートの流下時間で評価した。
表2に20℃恒温におけるSFスラリーのPロート流下時間(流動性)を示す。
Figure 0004959185
表2に示すように、実施例1〜は、クエン酸添加及び機械撹拌を行うことによって製造後56日間保存しても流動性が良好に保持された。
一方、比較例1は、クエン酸無添加で機械撹拌を行ったが、製造直後からスラリーの粘性が極めて高く、流動性は悪かった。比較例2は、クエン酸無添加の上、機械撹拌を行わなかったため流動性は悪く、製造後数日で材料分離及びゲル化してしまった。
比較例3〜6は、クエン酸を添加したが機械撹拌を行わなかったため、製造直後の流動性は良好であったが、製造翌日には粘性が増し、流動性が低下した。さらに保存期間が7日以降は材料分離及びゲル化してしまった。
比較例7は、従来技術としてSFの分散性に優れたマイテイを添加し機械撹拌を行わなかった場合で、製造直後から製造後28日までの流動性は問題なかったが、製造後56日で材料分離及びゲル化してしまった。
参考例1は、20℃の水道水のみをPロートで流下させた場合の流下時間を示した。この値に近いほどSFスラリーの流動性は優れていると判断できる。
以上、クエン酸添加及び機械撹拌を行うことによってSFスラリーは、製造後56日間保存しても流動性が良好に保持された。一方、クエン酸添加または機械撹拌を行わなかったSFスラリーは、製造後、材料分離及びゲル化して流動性が失われた。
(2)コンクリート試験
[使用材料]
水:水道水
セメント:低熱ポルトランドセメント(住友大阪セメント株式会社)
SFスラリー:表1の(2)〜(6)
細骨材:千葉県君津産山砂
粗骨材:茨城県岩瀬産硬質砂岩砕石
ポリカルボン酸系高性能AE減水剤:「シーカメント1200N」(日本シーカ株式会社、以下SPと略記)
消泡剤:「シーカアンチフォームW」(日本シーカ株式会社)
[高強度コンクリート配合試験]
表3の配合で高強度コンクリートの配合試験を実施した。1配合の練り混ぜ量は55リットルとし、20℃恒温室内で容量100リットルのニ軸強制ミキサー(太平洋機工製)を用いた。
材料の投入及び練り混ぜ手順は、まず粗骨材と細骨材とセメントを投入して空練りを10秒間行い、次にSFスラリーと水を投入して予備練りを20秒間行った後、最後にSPと消泡剤を投入して480秒間の本練りを行った。
なお、SFスラリーは、いずれも製造後7日間保存しておいたものを使用した。実施例5〜8のクエン酸を添加したSFスラリーは、保存中、毎日1分間高速機械撹拌を行い、比較例8、9のマイテイを添加したSFスラリーは、保存中、機械撹拌を一切行わなかった。
ポリカルボン酸系高性能AE減水剤SPの添加量は実施例5〜8及び比較例8が結合材(セメント+シリカフューム)質量に対して2.2%である。比較例9は、流動性を改善するため結合材質量に対して3.5%に増量した。また、消泡剤の添加量は、結合材質量に対して0.01%一定とした。なお、SP及び消泡剤は、練り混ぜ水とみなして水量を補正した。
練り上がり後、直ちにコンクリート試験を実施し、圧縮強度測定用供試体を作成した。フレッシュコンクリートのスランプフローはJIS A 1150、空気量はJIS A1101、コンクリートの圧縮強度はJIS A1108に則して実施した。圧縮強度の材齢は7、28、56、91日とした。
高強度コンクリートの配合試験結果を表4に示す。
Figure 0004959185
Figure 0004959185
表4に示すように、実施例5〜7は、コンクリートの流動性及び強度発現は良好であった。一方、参考例3は、コンクリートの流動性は良好であったが、強度発現は実施例5〜7より劣った。これはクエン酸の添加量が過剰であったためと考えられる。
また、比較例8、9は、従来技術としてSFの分散性に優れたマイテイを添加し機械撹拌を行わなかった場合であるが、SF用分散剤マイテイと高強度コンクリート用AE減水剤SPの相性が悪く、コンクリートの流動性は悪かった。比較例9は、SPの添加量を2.2%から3.5%まで増量しても流動性は改善されず、強度も若干低下してしまった。
以上、クエン酸をSFに対して0.05〜0.25重量%添加し、機械撹拌して保存したSFスラリーを用いた場合は、高強度コンクリートの流動性及び強度発現のいずれも良好であった。

Claims (2)

  1. シリカフュームと水を主成分とし、クエン酸シリカヒュームに対して0.05〜0.25重量%添加された、シリカフュームの濃度が60〜75重量%であるスラリーであって、低速連続式または高速間欠式の継続的な機械的強制撹拌を施すことによって、Pロート流下時間で16秒以内であるスラリーの流動性が保持されているセメント混和用高濃度シリカフュームスラリー。
  2. 請求項1に記載のシリカフュームスラリーを用いて製造することを特徴とするコンクリートの製造方法。
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