JP3806420B2 - シラスを用いた低強度モルタル充填材 - Google Patents

シラスを用いた低強度モルタル充填材 Download PDF

Info

Publication number
JP3806420B2
JP3806420B2 JP2003304702A JP2003304702A JP3806420B2 JP 3806420 B2 JP3806420 B2 JP 3806420B2 JP 2003304702 A JP2003304702 A JP 2003304702A JP 2003304702 A JP2003304702 A JP 2003304702A JP 3806420 B2 JP3806420 B2 JP 3806420B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shirasu
cement
filler
mortar
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003304702A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004002203A (ja
Inventor
宏治 高橋
洋祐 堀井
篤久 安武
正雪 安田
英二 末岡
清史 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Engineering Co Ltd
Original Assignee
Toyo Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Construction Co Ltd filed Critical Toyo Construction Co Ltd
Priority to JP2003304702A priority Critical patent/JP3806420B2/ja
Publication of JP2004002203A publication Critical patent/JP2004002203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3806420B2 publication Critical patent/JP3806420B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

本発明は、地山の空隙、裏込めなどに充填される低強度モルタル充填材に関する。
従来、地山に空洞が存在する場合に、陥没等の発生を防止するため、また、構造物築造後の裏込め材による埋め戻しなどにモルタル充填材が充填される。なお、モルタル充填材が充填されて硬化された後に、モルタル充填材が充填されている地山で、掘削や基礎の構築などが行われる可能性があり、掘削や基礎の構築に支障が無いように、モルタル充填材として、一般に低強度のエアモルタルが用いられる。
エアモルタルには、一般のモルタル、コンクリートには使用されない起泡剤が不可欠であるが、生コン工場では、エアモルタル以外のモルタル、コンクリート等に起泡剤が混入してしまうと、これらに悪影響があるので、通常エアモルタルの製造を行わない。そこで、エアモルタルを使用するには、既存の生コン工場を使わずに、エアモルタル専用のモルタル製造プラントを用いるか、または、現場にてアジテータ車内で気泡を後添加するなどの工程が必要となる。すなわち、エアモルタルは製造の際の工程が複雑であり、必ずしも利用しやすい充填材ではなかった。
このようなことから、エアモルタルの代替えとなる低強度モルタル充填材として、製造が容易で安価なものが求められていた。
そこで、本出願人らは、モルタルに、砂等の細骨材に代えて、南九州に多量に存在する火山堆積物である「シラス」を用いることにより、低強度モルタル充填材が得られるのではないかとの考えに基づいて検討を行った。
なお、シラスをセメント系の硬化体であるコンクリートに加えるという提案が行われている(例えば、非特許文献1参照。)。
社団法人日本コンクリート工学協会「コンクリート工学年次論文集 第22巻、第2号(2000)」 社団法人日本コンクリート工学協会 2000年6月1日発行
ところで、シラスの産出地において、掘削等の土木工事が行われ、大量のシラスが発生しても、火山堆積物であるシラスは、通常の土砂とは異なり有効利用することが困難であり、発生したシラスの多くが建設発生土として埋立処分されていた。そこで、上述の非特許文献1に示されるように、コンクリートにシラスを細骨材として利用する研究が行われていた。
一方、上述のように地山の空洞への充填材としては、低強度であることが必須であり、例えば、上述の充填用に用いられるエアモルタルにおいては、(圧縮強度を調整可能であるが、)標準的には圧縮強度が1.0N/mm2以下のものが使用されていた。
それに対して、従来、シラスを細骨材の一部として用いるセメント系の硬化体の研究においては、エアモルタルと同様の低強度の硬化体を得ることは考慮されておらず、エアモルタルと同様の低強度のシラスを用いたモルタルは未だ開発されていない。
本発明の課題は、火山堆積物であるシラスを使って、製造が容易で、低コストで、かつ、地山の空洞を充填することや、裏込め材としての適した強度と流動性を有する低強度モルタル充填材を提供することである。
請求項1に記載の発明は、地山の空洞、裏込め等に充填されるシラスを用いた低強度モルタル充填材であって、セメント、無機質系粉末、シラス、水で構成され、骨材にはシラスのみを使用したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、起泡剤を用いて大量の空気を含ませなくとも、シラスを大量に使用することにより、低強度のモルタル充填材を得られることから、製造も通常のモルタルと同様に生コン工場で行うことが可能で、エアモルタルのように専用のプラントや現場にて気泡を後添加することを必要とせず、容易に製造することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の低強度モルタル充填材において、水WとセメントCとの重量比W/Cが4.0以上であることを特徴とする。
水・セメント比W/Cを4.0以上とすることにより、他の組成との関係(例えば、セメントCと粉体Pとの重量比、シラスSHと粉体Pと重量比)にもよるが、硬化後のモルタルを1.0N/mm2以下の低強度とすることが可能となる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の低強度モルタル充填材において、シラスが単位容積当り800Kg/m3以上含まれることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、シラスが単位容積当り800Kg/m3以上含まれることにより、ブリーディング率を3.0%以下に下げることが可能となり、低強度モルタル充填材の硬化後の品質を高めることができる。
また、シラスが単位容積当り800Kg/m3以上と多量に含まれることから、他の細骨材等を添加する必要は全くなく、基本的に、セメント、無機質系粉末、シラス、水と必要に応じた混和剤を含んでいれば良い。ここで、上述のようにシラスは、未だ有効利用が図られていない火山堆積物であり、安価に入手することが可能であり、特に、シラスの産出地を有する九州では、極めて安価に入手可能である。
従って、低強度モルタル充填材がシラスを大量に含有するものとしても、極めて安価に製造することができる。また、低強度モルタル充填材は、低強度が必須なので、セメントも少量しか使用されず、安価に製造することが可能である。
さらに、シラスは、上述のように埋立処分等される建設発生土なので、これを単位容積当り大量に使用することで、シラスの埋立処理量を削減でき、環境対策となるとともに、埋立にかかる費用を低減することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の低強度モルタル充填材において、セメント、無機質系粉末、シラス、水を混練した際のモルタルフローが180mm以上であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、低強度モルタル充填材のフレッシュ性状として、モルタルフローが180mmとされることにより、地山の空隙に低強度モルタル充填材を充填する際に、容易に充填することが可能となるとともに、充填に際して隙間が生じるの防止することができ、作業性が向上する。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の低強度モルタル充填材において、シラスSHと、セメント及び無機質系粉末とを合わせた粉体Pとの重量比SH/Pが2.5以上であることを特徴とする。
シラス・粉体比SH/Pを2.5以上とすることで、他の組成との関係(例えば、セメントCと粉体Pとの重量比、水WとセメントCもしくは粉体Pとの重量比)にもよるが、硬化後のモルタルを例えば、1.0N/mm2以下の低強度とすることが可能となるとともに、モルタルフローを180mm以上とし、ブリーディング率を例えば3%以下とすることが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の低強度モルタル充填材において、無機質系粉末FAと、セメント及び無機質系粉末とを合わせた粉体Pとの重量比FA/Pが0.7以上であることを特徴とする。
無機質系粉末・粉体比FA/Pを0.7以上とすることにより、他の組成との関係(例えば、シラスSHと粉体Pと重量比、水WとセメントCもしくは粉体Pとの重量比)にもよるが、硬化後のモルタルを例えば、1.0N/mm2以下の低強度とすることが可能となる。
本発明によれば、起泡剤を用いて大量の空気を含ませなくとも、シラスを大量に使用することにより、低強度のモルタル充填材を得られることから、製造も通常のモルタルと同様に生コン工場で行うことが可能で、エアモルタルのように専用のプラントや気泡をアジテータ車内へ後添加を行う作業を必要とせず、容易に製造することができる。
また、シラスが多量に含まれることから、低強度モルタル充填材を安価に製造することができる。
以下に、本発明の実施形態の低強度モルタル充填材を詳細に説明する。
この実施形態の低強度モルタル充填材(以下、充填材と省略する場合がある。)は、セメント、無機質系粉末、シラス、水を含むものである。また、低強度モルタル充填材は、混和剤を含むものである。低強度モルタル充填材は、シラスを骨材として用いるとともに、骨材としてはシラスのみを用いる。
セメントとしては、ポルトランドセメントを用いることができるが、ポルトランドセメントに代えて、混合セメントである高炉セメント、フライアッシュセメント、シリカセメントを用いても良い。
無機質系粉末は、例えば、フライアッシュであるが、高炉スラグ微粉末、シリカフューム、石灰石微粉末、石炭灰、ポゾラン等(石炭灰、ポゾランにはフライアッシュも含まれる)を用いることができる。なお、この実施形態において、無機質系粉末は、例えば、セメントと同程度の平均粒径の粉末であり、低強度とするためにセメントの含有量が少ない低強度モルタル充填材において、モルタルで必要な粉体を一部置換した状態となっており、セメントの減少によるフレッシュ時の材料の分離やブリーディング率の上昇等を抑制するものである。また、無機質系粉末は、基本的に、各種混合セメントにおいて、ポルトランドセメントに混ぜられて使用される材料が適している。
シラスは、南九州に広く分布する軽石流及び降下軽石の非溶結火砕流堆積物である。シラスには、上述のように軽石流堆積物と、降下軽石堆積物とがあるが、大部分は、砂分(粒径2mm〜20μm)及びシルト(粒径20μm〜2μm)からなる。シラスの鉱物組成は、火山ガラス、斜長石を主成分とし、輝石、石英、磁鉄鉱などを複成分としている。シラスの化学組成は、ケイ酸分約70%、アルミナ分約14%、アルカリ酸化物約8%とである。
混和剤としては、高性能AE減水剤(SP)を用いた。
高性能AE減水剤(SP)は、コンステンシーに影響することなく単位水量を大幅に減少させるか、または単位水量に影響することなくスランプを大幅に増加させ、スランプなどのフレッシュ時の性能を保持させる混和剤である。
また、混和剤として高性能AE減水剤(SP)に加えてAE助剤(AE)を加えても良い。AE助剤を添加し、空気を混入することによりモルタルの低強度、ブリーディング率の低減効果はあるが、低強度モルタル充填材のコストを低減する上では、AE助剤(AE)を含まないことが好ましい。
なお、AE助剤(AE)は、AE減水剤を用いた場合の連行エア調整をするものであり、AE剤の一種である。
そして、上述セメント、フライアッシュ(無機質系粉末)に混和剤をあらかじめ添加した水を加えて練混ぜ、さらにシラスを加えて練混ぜたことにより、充填材を得ることができ、これを地山の空洞等に充填して硬化させることになる。
次ぎに、充填材のセメント、フライアッシュ、シラス、水、混和剤の組成についての説明を行う。
なお、この例においては、低強度モルタル充填材として、以下の性状(目標性能)を有することを条件として、充填材の組成を決定した。
すなわち、充填材の硬化前のフレッシュ性状として、モルタルフローが180mm〜220mmであることと、材料分離がないことと、ブリーディング率が3.0%以下であることと、フレッシュ保持時間が60分以上であることとである。これにより、充填材の施工性を良好なものとすることができる。なお、モルタルフローが180mmより小さいと、地山の空隙内への充填材の充填において、空隙内に十分に充填材が回り込まず、間隙の発生等の原因になる。また、モルタルフローが220mmより大きいと材料分離等の発生の可能性が高くなる。また、ブリーディング率が3%より大きいと充填材の硬化後の品質が十分でなくなる可能性がある。
また、充填材の硬化後の硬化性状として設計基準強度(圧縮強度)が1.0N/mm2以下であることと、単位容積質量が1t/m3以上であり、水に浮かない質量を有することが好ましい。
そして、充填材は、単位容積当りに含まれるシラスの重量(単位量kg/m3)が800kg/m3以上とされている。すなわち、充填材において、シラスの単位量は、800〜1200kg/m3であることが好ましい。
ここで、シラスの単位量を800kg/m3以上とすることにより、ブリーディング率を3.0%以上とすることが可能となり、充填材の硬化後の品質を十分なものとすることができる。
なお、シラスの単位量は、フレッシュ時の流動性を確保する上(モルタルフロー180mm以上)で、1200kg/m3以下であることが好ましい。
また、表乾密度が2g/cm3程度のシラスの単位量を800〜1200kg/m3とした場合に、単位容積質量が1.0t/m3より小さくなることがない。
前記セメントは、その単位量(kg/m3)が60〜160kg/m3であることが好ましい。セメントの単位量が60kg/m3より少ない場合には、不足容積分をフライアッシュまたはシラスにより補った場合、フロー値180mm以上がでない可能性がある。また、不足容積分を単位水量で補った場合では、ブリーディング率3%以下に抑えられない可能性があるなど充填材としての使用が困難になる可能性がある。また、セメントの単位量が160kg/m3より多い場合には、水の単位量を多くしたり、AE助剤(AE)の添加量を多くして空気量を増やしたりしても、圧縮強度が1.0N/mm2を越える可能性が高い。
フライアッシュは、充填材の硬化時の圧縮強度が1.0N/mm2以下となる上で、セメントより多いことが好ましく、後述するようにフライアッシュFAと、フィライアッシュとセメントを合わせた粉体Pとの比が、0.7(70%)以上であることから、フライアッシュの単位量は、セメントの単位量の2.3倍以上となっていることが好ましい。
混和剤としての高性能AE減水剤は、モルタルフローを180mm以上とする上で、上述の粉体に対して1%程度以上含まれることが好ましく、コストを考慮した場合に、3%以下であることが好ましい。
AE助剤(AE)は、添加量を増加させることにより、モルタルの空隙率を増加させ、圧縮強度を低下させることができるので、圧縮強度が高い場合には添加することや、添加量を増やすことで、目的の強度及び空隙率を調整することができる。また、空隙量を増加させることによりブリーディングを抑制する効果もある。ただし、コストを考慮した場合に、添加しない方が好ましく、添加するものとしても、粉体Pに対して4%以下であることが好ましい。
水は、ブリーディングを抑制する上で、単位量が370kg/m3以下であることが好ましく、モルタルフローを180mm以上とする上では、290kg/m3以上であることが好ましい。また、より好ましくは、単位水量が360kg/m3程度であることが好ましい。
また、低強度モルタル充填材の性状は、各成分の単位量で決まるものではなく、各成分の相互の関係により決まるものであり、各成文は、以下の比で配合されることが好ましい。
すなわち、水WとセメントCとの水セメント比W/C(%)は、400%(W/Cは4.0)以上(セメント水比C/Wが0.25以下)であることが好ましい。なお、AE助剤(AE)を使用しない場合には、水セメント比W/C(%)は、450%以上(セメント水比C/Wが0.22以下)であることが好ましい。このように、水セメント比W/C(%)を400%以上とすることで、硬化時の充填材を圧縮強度が1.0N/mm2以下の低強度とすることができる。また、AE助剤を含まない場合に、より好ましくは、水セメント比W/C(%)が500%以上(セメント水比C/Wが0.2以下)であることが好ましい。
しかし、水セメント比W/C(%)を大きくした場合は、ブリーディング率が3%を超える可能性が高くなる。ブリーディング率が多く、かつ、圧縮強度が高くなるような場合には、例えば、水セメント比を大きくするとともに、AE助剤(AE)を添加することにより、ブリーディング及び圧縮強度の目標性能を満足させることが可能となる。
また、水Wと、セメント及びフライアッシュを合わせた粉体Pとの水粉体比W/P(%)は、モルタルフローを180mm以上とする上で、100%(W/Pが1以上)以上であることが好ましい。
また、フライアッシュFAと、前記粉体Pとのフライアッシュ粉体比(フライアッシュ置換率)FA/P(%)は、圧縮強度を1.0N/mm2以下の低強度とする上で、70%以上であることが好ましい。
すなわち、圧縮強度を低くするためには、水セメント比を高くし、セメントの単位量を少なくする必要があるが、セメントの単位量を少なくするために、水が多くなると、ブリーディング率が高くなってしまう。そこで、セメントの単位量を少なくした分、フライアッシュの量を多くすることが好ましく、上述のようにフライアッシュ置換率FA/P(%)は、70%以上であることが好ましい。
また、シラスSHと、前記粉体Pとのシラス粉体比SH/P(%)は、モルタルフローを180mm以上とする上では、3.5以下となっていることが好ましく、圧縮強度を1.0N/mm2以下とし、ブリーディング率を3%以下とする上では、2.5以上となっていることが好ましい。より好ましくは、シラス粉体比SH/P(%)が3程度となっていることが好ましい。
この実施例では、低強度モルタル充填材にシラスを使用し、上述のように、充填材のフレッシュ性状として、モルタルフロー180mm〜220mmとし、材料分離がないこと、ブリーディング率3.0%以下であること、フレッシュ保持時間が60分以上であること、硬化性状として設計基準強度(圧縮強度)が1.0N/mm2以下であること、単位容積質量が1t/m3以上であることを条件(目標性能)として、これらの条件を満たす組成比を求めるための実験をシリーズ1からシリーズ3まで行った。
そして、シリーズ1〜シリーズ3の実験で得られた知見に基づいて、本発明の実施例となる充填材の組成を決定し、この組成に基づいてシリーズ4の実験を行った。従って、シリーズ4の実験が本発明の実施例となる。
この実施例で用いられた充填材料を表1に示す。
Figure 0003806420
なお、シラスの粒度分布は、細骨材のJIS規格の粒度分布範囲と比較した場合に、0.3mm以下の分布がJIS規格の粒度分布範囲より多く、0.15mm以下のものがJIS規格の粒度分布範囲の上限の2倍以上となる30%程度と多量に含まれていた。
モルタルの練混ぜ方法は、モルタルミキサ(公称容量20リットル)を用い、以下のようにJIS R 5201に準拠して行った。
すなわち、まず、セメント、フィライアッシュ、水(既に混和材が添加されている)を30秒間練り混ぜ、次いで、シラスを加えて60秒間練り混ぜ、一旦モルタルミキサを90秒間停止して、ミキサ内のモルタルをかき落とし、再び、60秒間練り混ぜた後、できあがった充填材をモルタルミキサから排出した。
製造された充填材の試験項目と試験方法を表2に示す。
Figure 0003806420
なお、試験体となる充填材の養生は、所定の材齢まで型枠を残置したまま気中養生とした。
実験例のシリーズ1として、表3に示す実験の要因と水準で、表4に示す1−1〜1−9の実験ケースでの実験を行った。
実験結果を表5に示す。
Figure 0003806420
Figure 0003806420
Figure 0003806420
シリーズ1の実験結果から以下の知見を得られた。
充填材のモルタルフローについては、水粉体比W/Pが同じであれば、フライアッシュ粉体比(フライアッシュ置換率)FA/Pが変化してもモルタルフローに変化は見られなかった。水の単位量が増加するに従いモルタルフローが増加する傾向が見られ、その程度は、水の単位量20kg/m3の変化当り概ね50mmのモルタルフローの増減であった。
充填材の空気量については、水粉体比が小さくなるほど、また、フライアッシュ置換率FA/Pが小さくなるほどモルタルの粘性が大きくなり、空気を巻き込みやすくなる傾向が見られた。
充填材のブリーディング率においては、水の単位量が増加すると直線的にブリーディング率が増加し、ブリーディング率は水の単位量10kg/m3の変化当り概ね0.5%増減する傾向が見られた。
充填材の圧縮強度においては、フライアッシュ置換率FA/Pが大きくなるに従い、また、水セメント比W/Cが大きくなるに従い、圧縮強度は小さくなる傾向が見られた。
特に、水セメント比W/Cと圧縮強度には、高い相関があり、材齢7日と、材齢28日との圧縮強度、fc7及びfc28は、以下の一次式で表すことが可能であった。
fc7=7.4C/W−1.9
fc28=11.1C/W−1.2
すなわち、材齢28日では、水セメント比W/Cの逆数であるセメント水比C/W0.1当り圧縮強度が1.1N/mm2増減する傾向が見られた。
充填材の単位容積質量では、同じ水粉体比W/Pの場合に、フライアッシュ置換率FA/Pが大きくなるほど、小さくなった。
実験例のシリーズ2として、表6に示す実験の要因と水準で、表7に示す2−1〜2−7の実験ケースでの実験を行った。シリーズ2では、空気量の違いによる充填材の性状の変化と、合わせて、水粉体比W/P及びフライアッシュ粉体比FA/Pについても検討した。
実験結果を表8に示す。
Figure 0003806420
Figure 0003806420
Figure 0003806420
シリーズ2の実験結果から以下の知見を得られた。
充填材のモルタルフローについては、水粉体比W/Pが大きくなるに従いモルタルフローは大きくなり、後述するように空気の混入量は少なくなった。しかし、水粉体比W/P(%)が110%では、空気量が変化してもモルタルフローの値は、140〜170mmの範囲内であり、空気量の違いによる流動性への影響はあまり見られなかった。このことから流動性に影響を及ぼすものは、水粉体比W/Pと考えられ、流動性が大きくなるに従い空気連行性が低下することが考えられた。従って、空気量をAE助剤(AE)で変化させた場合の影響は、小さいことが考えられた。
充填材の空気量については、AE助剤(AE)を添加しないものは空気量に与える水粉体比の影響は見られないが、AE助剤(AE)を粉対Pに対して1.0%添加したものについては、水粉体比が多くなるに従い空気量が小さくなった。すなわち、上述のようにモルタルの流動性が大きくなることにより空気連行性が小さくなることで空気量の減少が見られるものと思われる。
また、AE助剤(AE)が無い場合も、AE助剤(AE)が1%の場合も、フライアッシュ置換率FA/Pの空気量への影響はほとんど無かった。
ブリーディング率においては、空気量が増加するとともに減少してく傾向が見られた。
このことにより、空気を混入させることにより、ブリーディングを抑制できることがわかった。
充填材の圧縮強度においては、水粉体比W/P、フライアッシュ置換率FA/Pが大きくなるほど、また、空気量が多くなるほど圧縮強度は小さくなる傾向が見られた。
ここで、セメント空隙比c/vを以下の式により求めることができる。
c/v=Vc/(Vw+Vair)
Vc:セメントの単位容積、Vw:水の単位容積、Vair:空気の単位容積
そして、セメント空隙比は、材齢7,28日とも圧縮強度に高い相関が見られ、材齢28では、セメント空隙比0.01当り圧縮強度0.27N/mm2増減する。
このことからセメント空隙比と圧縮強度(材齢28日の圧縮強度fc28)は、以下の一次式で表すことが可能で、セメント空隙比から圧縮強度を推定できると考えられる。また、材齢7日の圧縮強度fc7も以下の式で表すことが可能である。
fc28=27.3c/v−1.1
fc7=20.7c/v−1.0
実験例のシリーズ3として、表9に示す実験の要因と水準で、表10に示す3−1〜3−4の実験ケースでの実験を行った。すなわち、シラス粉体比SH/Pを4水準変化させることで、流動性、ブリーディング、圧縮強度への影響を確認することを目的とした。
実験結果を表11に示す。
Figure 0003806420
Figure 0003806420
Figure 0003806420
シリーズ3の実験結果から以下の知見を得られた。
充填材のモルタルフローについては、シラス粉体比SH/Pが増加するに従い、流動性が低下していく結果となった。このことからモルタルフローを180mm以上とするには、高性能AE減水剤(SP)を適当量使用することを前提として、シラス粉体比3.5以下が望ましいと考えられる。
充填材の空気量については、シラス粉体比SH/P2.5までは5%程度であるが、シラス粉体比が多くなるに従い、より多くの空気を混入する結果となった。このことは、シラス粉体比SH/Pの増加に伴い流動性が低下したことにより、空気を連行しやすくなったものと思われる。
充填材のブリーディング率においては、シラス粉体比SH/Pが少ないほど(この実験においては、単位水量が多くなるほど)多くなる結果となった。ブリーディング率の目標性能3.0%以下を満足するには、シラス粉体比は2.5%以上が望ましいと考えられた。なお、今回の実験において、表10に示すようにシラス粉体比が2.5%のときのシラスSHの単位量が784kg/m3であり、ブリーディング率を3.0%以下とする上では、シラスSHの単位量が800kg/m3以上であることが好ましい。
充填材の圧縮強度においては、シラス粉体比SH/Pが高くなるほど、圧縮強度が低下する結果となった。このことは、シラス粉体比SH/Pが高くなるに従い空気量が増加した結果、圧縮強度が低下したものと考えられた。
上述のセメント空隙比は、材齢7,28日ともに圧縮強度と高い相関が見られ、材齢28日では、セメント空隙比0.01当り圧縮強度は約0.35N/mm2増減する。このことからセメント空隙比と圧縮強度の一次式で圧縮強度が推定できると考えられる。
fc7=35.3c/v−1.8
fc28=26.3c/v−1.4
充填材の単位容積質量では、シラス粉体比が2.5以上となると単位容積質量がほぼ直線的に減少する結果となった。このことは、シラス粉体比SH/Pが高くなるに従い、流動性が小さくなり、空気が多く混入され、単位容積質量を減少させたものと考えられる。
実験シリーズ4では、これまでのシリーズ1〜シリーズ3の結果を元に上述の目標性能を満足する配合として、以下の2種類について最適配合を抽出することとした。
すなわち、AE助剤(AE)を使用せず設定上の空気量を0%にした場合(1)と、AE助剤(AE)を使用し、空気を混入した場合(2)とである。
(1)AE助剤(AE)を使用しない場合
上述のシリーズ1〜3の結果より、目標性能を満足させる実験条件として以下の条件を決定した。
1)セメント水比:圧縮強度の結果より、0.22以下(水セメント比(%)にすると450%以上)とする。
2)水の単位量:ブリーディングの結果より、360kg/m3以下にする。
3)FA置換率FA/P(%):圧縮強度試験結果より、70%以上とする。
4)シラス粉体比:シリーズ3の結果より3.0程度とする。
なお、上記条件は、本発明を限定するものではなく、より好ましいと推定される条件である。
(2)AE助剤(AE)を使用する場合
シリーズ1〜3の結果より、シリーズ2の実験ケース2−7において、モルタルフローは少し低いが、概ね要求性能を満足する結果が得られており、以下の方法により材料費を安価にした配合を検討することとした。すなわち、実験ケース2−7の条件を以下のように変更して実験を行うものとした。
1)AE助剤(AE)添加量の削減:設定空気量を15%から10%とし、AE助剤(AE)添加量を削減する。
2)水セメント比W/C(%):強度を低減するために365%から400%とする。
3)フライアッシュ置換率FA/P(%):強度を低減するために70%から72.5%とする。
(2)では、実験ケース2−7に対して、コスト低減のためにAE助剤(AE)の添加量を削減し、かつ、AE助剤(AE)の削減による空気量の低下に伴う充填材の強度の上昇を、水セメント比W/Cの増加と、フライアッシュ置換率FA/Pの増加により抑制したものである。
以上の条件に基づいて、実験シリーズ4では、表12に示す4−1〜4−3の実験ケースでの実験を行った。なお、モルタルフロー、空気量、単位容積質量については、充填材の練り混ぜ後、0分、30分、60分の経時変化を測定した。
実験結果を表13に示す。
Figure 0003806420
Figure 0003806420
充填材のモルタルフローについては、AE助剤(AE)を使用しない場合及び使用した場合においても、設定保持時間60分での目標モルタルフローの180mmから220mmを満足していることがわかる。この結果により保持時間60分以内では、いずれのケースにおいても流動性は目標性能を十分に満足すると考えられる。なお、経済性を考慮した場合に、AE助剤(AE)を添加しない配合が望ましいと思われる。
充填材の空気量については、60分の時間経過において、各実験ケースとも概ね2%程度であり、空気量の経時変化による他の性状への影響は小さいものと思われる。
充填材のブリーディング率については、各ケースとも目標性能の3.0%以下を十分に満足する結果となった。なお、水セメント比を小さくすることにより、ブリーディングを押さえられることが示された。
充填材の単位容積質量については、経時変化により増加が見られた。これは、空気量が60分で2%低下したことにより、単位容積質量が増加したものと思われる。
充填材の圧縮強度については、AE助剤を添加せずに水セメント比W/C(%)を450としたものが、僅かに目標性能としての、1.0N/mm2を越えたが、これは、例えば、シラス粉体比SH/Pの増加、AE助剤の添加等により、セメント空隙率比を下げることで、強度を低減することが可能である。
以上のことから、充填材のモルタルフローは、水セメント比、フライアッシュ置換率(フライアッシュ粉体比)等により、影響を受けるが高性能AE減水剤により調節可能であり、目標性能としてのモルタルフロー180mm〜220mm、フレッシュ性状保持時間60分を満足させることが可能である。
また、充填材のブリーディング率は、単位水量を370kg/m3以下とし、さらに水セメント比を小さくすることや、AE助剤の添加による空気量増加により、3.0%以下とすることが可能である。
圧縮強度は、水セメント比(セメント水比)から推定可能で、セメント水比C/Wを0.2以下(水セメント比W/C(%)を500%以上)とすることで目標性能1.0N/m2以下を満足させることができる。なお、セメント水比C/W0.2以下でブリーディング率の目標性能を満足できない場合には、例えば、セメント水比C/Wの上限を0,25(水セメント比W/Cの下限を400%)のように上げて(下げて)、AE助剤により空気量を増加させることで、ブリーディング率と圧縮強度の両方の目標性能を達成することができる。
単位容積質量は、いずれの実験ケースにおいても、目標性能1.0t/m3以上を達成しており、上述の条件により達成可能である。
以上の結果から、今回の実験においては、実験ケース4−2の条件が最も適していると思われる。
実際には、現場で使用される材料の物性値の違い、無機質系粉末の種類等により、ベストとなる条件が異なるものと思われ、本発明の条件の範囲内で、実験等により各材料の単位量を決定する必要がある。

Claims (6)

  1. 地山の空洞、裏込め等に充填されるシラスを用いた低強度モルタル充填材であって、
    セメント、無機質系粉末、シラス、水で構成され、骨材にはシラスのみを使用したことを特徴とするシラスを用いた低強度モルタル充填材。
  2. 水WとセメントCとの重量比W/Cが4.0以上であることを特徴とする請求項1に記載のシラスを用いた低強度モルタル充填材。
  3. シラスが単位容積当り800Kg/m3以上含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載のシラスを用いた低強度モルタル充填材。
  4. セメント、無機質系粉末、シラス、水を混練した際のモルタルフローが180mm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシラスを用いた低強度モルタル充填材。
  5. シラスSHと、セメント及び無機質系粉末とを合わせた粉体Pとの重量比SH/Pが2.5以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシラスを用いた低強度モルタル充填材。
  6. 無機質系粉末FAと、セメント及び無機質系粉末とを合わせた粉体Pとの重量比FA/Pが0.7以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシラスを用いた低強度モルタル充填材。
JP2003304702A 2003-08-28 2003-08-28 シラスを用いた低強度モルタル充填材 Expired - Fee Related JP3806420B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003304702A JP3806420B2 (ja) 2003-08-28 2003-08-28 シラスを用いた低強度モルタル充填材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003304702A JP3806420B2 (ja) 2003-08-28 2003-08-28 シラスを用いた低強度モルタル充填材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004002203A JP2004002203A (ja) 2004-01-08
JP3806420B2 true JP3806420B2 (ja) 2006-08-09

Family

ID=30438938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003304702A Expired - Fee Related JP3806420B2 (ja) 2003-08-28 2003-08-28 シラスを用いた低強度モルタル充填材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3806420B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006069855A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Taiheiyo Cement Corp 空洞充填材
JP4786918B2 (ja) * 2005-03-18 2011-10-05 電気化学工業株式会社 セメント組成物およびその使用方法
JP2007051232A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Gaiatech:Kk 低強度空洞充填材及び低強度地盤の空洞充填工法
JP4976073B2 (ja) * 2006-07-26 2012-07-18 鹿島建設株式会社 地中充填材および土構造物の補修工法
JP6520164B2 (ja) * 2015-02-04 2019-05-29 株式会社大林組 ソイルセメントおよびソイルセメントを用いた盛土工法
JP7029130B2 (ja) * 2020-05-22 2022-03-03 株式会社エステック 気泡含有グラウト、及び、気泡含有グラウトの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004002203A (ja) 2004-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5051579B2 (ja) 高流動超早強性混和剤および高流動超早強性コンクリート
JP5165873B2 (ja) 鉄筋継手用充填材を用いた鉄筋継手充填施工方法
JP6392553B2 (ja) セメント硬化体の製造方法およびセメント硬化体
JP6404629B2 (ja) 高流動保持型水中不分離性グラウト組成物
JP2018193280A (ja) 早強性超高強度グラウト組成物
JP6086585B2 (ja) グラウト組成物及びグラウト材
JP4538438B2 (ja) グラウト組成物およびそれを用いたグラウト材料
JP4976803B2 (ja) グラウト組成物およびそれを用いたグラウト材料
JP3806420B2 (ja) シラスを用いた低強度モルタル充填材
JP2009234893A (ja) 耐硫酸性セメント組成物及び耐硫酸性コンクリート
JP2003286064A (ja) セメント組成物
JP5227161B2 (ja) セメント混和材及びセメント組成物
JP5145918B2 (ja) 水中不分離性セメント系充填組成物及び水中不分離性セメントモルタル
JP2004284873A (ja) 水硬性複合材料
JP6983522B2 (ja) セメント組成物
JP6955938B2 (ja) 高流動コンクリート
JP5709046B2 (ja) セメント組成物
JP2001206754A (ja) 高流動コンクリート
JP2006062946A (ja) 高強度モルタル、高強度コンクリート、高強度モルタル硬化体の製造方法、構造物の耐久性の改善方法及び高強度モルタル用のプレミックス材料
JP2006036607A (ja) ポリマーセメントモルタル硬化体
JP2004043234A (ja) 超高強度モルタル
JP4791892B2 (ja) 吹付材料
JP6180273B2 (ja) 高流動コンクリート
JP6983523B2 (ja) セメント組成物
JP5383045B2 (ja) グラウト用セメント組成物およびそれを用いたグラウト材料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060512

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3806420

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130519

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140519

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees