JPH08160173A - ケースのカバー取付構造 - Google Patents
ケースのカバー取付構造Info
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- JPH08160173A JPH08160173A JP29730694A JP29730694A JPH08160173A JP H08160173 A JPH08160173 A JP H08160173A JP 29730694 A JP29730694 A JP 29730694A JP 29730694 A JP29730694 A JP 29730694A JP H08160173 A JPH08160173 A JP H08160173A
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- Japan
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- cover
- case
- inward
- outward
- engaging claw
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ケースに対するカバーの開閉を、ネジや工具
を必要とせずにワンタッチ操作で手際よく容易に行うこ
とができ、しかも、カバーの閉じ操作時に、該カバーを
不測にも途中で止めてしまった場合、カバーが必然的に
外れるようにして該カバーの完全ロックを促すことがで
きるようにする。 【構成】 ケース1にカバー引掛用の被係合部12と外
向き係合爪14を有する弾性片部13とを設ける共に、
カバー3には前記被係合部12に係脱可能な係合部16
と前記外向き係合爪14に係脱可能な内向き係合爪17
とを設け、前記外向き係合爪14と前記内向き係合爪1
7にはカバー押し嵌め時に摺接して前記弾性片部13を
弾性変形させるテーパー面14a,17aを形成したも
のである。
を必要とせずにワンタッチ操作で手際よく容易に行うこ
とができ、しかも、カバーの閉じ操作時に、該カバーを
不測にも途中で止めてしまった場合、カバーが必然的に
外れるようにして該カバーの完全ロックを促すことがで
きるようにする。 【構成】 ケース1にカバー引掛用の被係合部12と外
向き係合爪14を有する弾性片部13とを設ける共に、
カバー3には前記被係合部12に係脱可能な係合部16
と前記外向き係合爪14に係脱可能な内向き係合爪17
とを設け、前記外向き係合爪14と前記内向き係合爪1
7にはカバー押し嵌め時に摺接して前記弾性片部13を
弾性変形させるテーパー面14a,17aを形成したも
のである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば空調用ダクト
内に挿入される工業用の電子式温湿度計等の挿入形検出
器として適用可能な密閉性を要するケースのカバー取付
構造に関するものである。
内に挿入される工業用の電子式温湿度計等の挿入形検出
器として適用可能な密閉性を要するケースのカバー取付
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図26(a)は第1の従来例に係るケー
スのカバー取付構造を示す側面図、図26(b)は図2
6(a)の正面図である。図において、1は挿入形検出
器の本体となるケースであり、このケース1の開口部に
はパッキン2を介してカバー3が全てネジ4で締め付け
られ、これにより、前記ケース1とパッキン2とカバー
3との密着性を図ってその防滴性を確保している。
スのカバー取付構造を示す側面図、図26(b)は図2
6(a)の正面図である。図において、1は挿入形検出
器の本体となるケースであり、このケース1の開口部に
はパッキン2を介してカバー3が全てネジ4で締め付け
られ、これにより、前記ケース1とパッキン2とカバー
3との密着性を図ってその防滴性を確保している。
【0003】図27(a)は第2の従来例に係るケース
のカバー取付構造を示す側面図、図27(b)は図27
(a)の正面図であり、この従来例では、ケース1の開
口側下部に形成された凹部1aにカバー3の下端凸部3
aを嵌合させ、この状態で該カバー3の上部をネジ4で
ケース1に締め付けることによって、図26の場合と同
様に密着性を図って防滴性を確保している。
のカバー取付構造を示す側面図、図27(b)は図27
(a)の正面図であり、この従来例では、ケース1の開
口側下部に形成された凹部1aにカバー3の下端凸部3
aを嵌合させ、この状態で該カバー3の上部をネジ4で
ケース1に締め付けることによって、図26の場合と同
様に密着性を図って防滴性を確保している。
【0004】図28は第3の従来例に係るケースのカバ
ー取付構造を示す斜視図、図29は図28の要部拡大断
面図である。この第3の従来例では、ケース1の開口部
の一側端壁に係合突起5を突設すると共に、その係合突
起5と反対側の側部には弾性片部6を一体形成し、この
弾性片部6にはテーパー面7aを有する係合爪7を一体
形成している。また、カバー2には前記係合突起5に嵌
め込む嵌合穴8を設けると共に、その嵌合穴8との反対
側で前記係合爪7に係合させる係合孔9を設けている。
ー取付構造を示す斜視図、図29は図28の要部拡大断
面図である。この第3の従来例では、ケース1の開口部
の一側端壁に係合突起5を突設すると共に、その係合突
起5と反対側の側部には弾性片部6を一体形成し、この
弾性片部6にはテーパー面7aを有する係合爪7を一体
形成している。また、カバー2には前記係合突起5に嵌
め込む嵌合穴8を設けると共に、その嵌合穴8との反対
側で前記係合爪7に係合させる係合孔9を設けている。
【0005】そして、ケース1の係合突起5にカバー3
の嵌合穴8を嵌め込んで該カバー3を閉じることによ
り、ケース1の弾性片部6の係合爪7にカバー3の係合
孔9をロックさせている。
の嵌合穴8を嵌め込んで該カバー3を閉じることによ
り、ケース1の弾性片部6の係合爪7にカバー3の係合
孔9をロックさせている。
【0006】ここで、前記カバー3の閉じ過程では、該
カバー3の係合孔9を形成している枠状壁部9aがケー
ス1側の係合爪7のテーパー面7aを押圧することによ
り、その係合爪7と一体の弾性片部6は図29の実線で
示すように内側に弾性変形する。
カバー3の係合孔9を形成している枠状壁部9aがケー
ス1側の係合爪7のテーパー面7aを押圧することによ
り、その係合爪7と一体の弾性片部6は図29の実線で
示すように内側に弾性変形する。
【0007】従って、その弾性片部6の弾発力(弾性復
元力)により前記係合爪7の先端部7b(この先端部7
bは図29に示すようにテーパー面7aの鏡面加工時に
略平坦状に形成されている)が前記カバー3の枠状壁部
9aの内壁面に圧接した状態で前記カバー3は閉じられ
る。
元力)により前記係合爪7の先端部7b(この先端部7
bは図29に示すようにテーパー面7aの鏡面加工時に
略平坦状に形成されている)が前記カバー3の枠状壁部
9aの内壁面に圧接した状態で前記カバー3は閉じられ
る。
【0008】そして、カバー3の係合孔9とケース1側
の係合爪7とが完全に合致した時点で、弾性片部6の弾
性復元力により前記係合爪7が前記係合孔9に突入して
ロックされる。
の係合爪7とが完全に合致した時点で、弾性片部6の弾
性復元力により前記係合爪7が前記係合孔9に突入して
ロックされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のケースのカバー
取付構造は以上のように成っているので、図26および
図27に示すようなネジ締め付けによるカバー取付構造
では、カバーの開閉にドライバー等の工具が必要となっ
て手間がかかるという問題点があった。また、図28お
よび図29に示すケースのカバー取付構造では、カバー
3の閉じ過程で該カバー3の枠状壁部9aの内壁面にケ
ース1側の係合爪7が圧接することにより、カバー3の
係合孔9とケース1の係合爪7とが合致係合する以前
に、該係合爪7の圧接抵抗でカバー3がロックされたも
のと錯覚して該カバー3の閉じ操作をを途中で止めてし
まう場合があり、この場合、密閉性が確保されなかった
り、外部からの振動などによってカバー3が知らないう
ちに外れてしまうという問題点があった。
取付構造は以上のように成っているので、図26および
図27に示すようなネジ締め付けによるカバー取付構造
では、カバーの開閉にドライバー等の工具が必要となっ
て手間がかかるという問題点があった。また、図28お
よび図29に示すケースのカバー取付構造では、カバー
3の閉じ過程で該カバー3の枠状壁部9aの内壁面にケ
ース1側の係合爪7が圧接することにより、カバー3の
係合孔9とケース1の係合爪7とが合致係合する以前
に、該係合爪7の圧接抵抗でカバー3がロックされたも
のと錯覚して該カバー3の閉じ操作をを途中で止めてし
まう場合があり、この場合、密閉性が確保されなかった
り、外部からの振動などによってカバー3が知らないう
ちに外れてしまうという問題点があった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、ネジやドライバー等の工具を必
要とせずに、ケースに対するカバーの開閉をワンタッチ
操作で容易に手際よく行うことができ、しかも、カバー
の閉じ操作時において、該カバーを不測にも途中で止め
てしまった場合、そのカバーが必然的に外れるようにし
て該カバーの完全ロックを促すことができるケースのカ
バー取付構造を得ることを目的とする。
ためになされたもので、ネジやドライバー等の工具を必
要とせずに、ケースに対するカバーの開閉をワンタッチ
操作で容易に手際よく行うことができ、しかも、カバー
の閉じ操作時において、該カバーを不測にも途中で止め
てしまった場合、そのカバーが必然的に外れるようにし
て該カバーの完全ロックを促すことができるケースのカ
バー取付構造を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るケ
ースのカバー取付構造は、開口部にパッキンを介して密
閉状態に取り付けるべきケースとカバーとに相対的に設
けた係合部と、前記ケースにおける前記係合部との反対
側に一体形成されて該ケースの開口径方向の内側に向っ
て弾性変形可能な弾性片部と、この弾性片部に一体形成
された外向き係合爪と、前記カバーにおける前記外向き
係合爪との対応位置に一体形成されて該外向き係合爪に
係合させる内向き係合爪とを備え、前記外向き係合爪と
内向き係合爪には、ケースへのカバー押し嵌め時に内向
き係合爪が外向き係合爪に乗り上げてカバー押し嵌め方
向へ移動するに伴って前記弾性片部を内側に漸次大きく
弾性変形させ、その弾性復元力と前記パッキンの弾発力
で前記カバーに開方向の力を作用させる方向に傾斜した
テーパー面がそれぞれ形成され、カバー押し嵌め終端位
置では前記内向き係合爪が前記外向き係合爪を乗り越え
て前記弾性片部の弾性復元力で前記外向き係合爪が前記
内向き係合爪にロックするように構成したことを特徴と
する。
ースのカバー取付構造は、開口部にパッキンを介して密
閉状態に取り付けるべきケースとカバーとに相対的に設
けた係合部と、前記ケースにおける前記係合部との反対
側に一体形成されて該ケースの開口径方向の内側に向っ
て弾性変形可能な弾性片部と、この弾性片部に一体形成
された外向き係合爪と、前記カバーにおける前記外向き
係合爪との対応位置に一体形成されて該外向き係合爪に
係合させる内向き係合爪とを備え、前記外向き係合爪と
内向き係合爪には、ケースへのカバー押し嵌め時に内向
き係合爪が外向き係合爪に乗り上げてカバー押し嵌め方
向へ移動するに伴って前記弾性片部を内側に漸次大きく
弾性変形させ、その弾性復元力と前記パッキンの弾発力
で前記カバーに開方向の力を作用させる方向に傾斜した
テーパー面がそれぞれ形成され、カバー押し嵌め終端位
置では前記内向き係合爪が前記外向き係合爪を乗り越え
て前記弾性片部の弾性復元力で前記外向き係合爪が前記
内向き係合爪にロックするように構成したことを特徴と
する。
【0012】請求項2の発明に係るケースのカバー取付
構造は、開口部にパッキンを介してカバーを密閉状態に
取り付けるケースのカバー取付構造において、前記ケー
スとカバーとに相対的に設けた係合部と、前記カバーに
おける前記係合部との反対側に一体形成されて該カバー
の開口径方向の外側に向って弾性変形可能な弾性片部と
この弾性片部に一体形成された内向き係合爪と、前記ケ
ースにおける前記内向き、係合爪との対応位置に一体形
成されて該内向き係合爪に係合させる外向き係合爪とを
備え、前記内向き係合爪と外向き係合爪には、ケースへ
のカバー押し嵌め時に外向き係合爪が内向き係合爪に乗
り上げてカバー押し嵌め方向へ移動するに伴って前記弾
性片部を外側に漸次大きく弾性変形させ、その弾性復元
力で前記カバーに開方向の力を作用させる方向に傾斜し
たテーパー面がそれぞれ形成され、カバー押し嵌め終端
位置では前記外向き係合爪が前記内向き係合爪を乗り越
えて前記弾性片部の弾性復元力で前記内向き係合爪が前
記外向き係合爪にロックするように構成したことを特徴
とする。
構造は、開口部にパッキンを介してカバーを密閉状態に
取り付けるケースのカバー取付構造において、前記ケー
スとカバーとに相対的に設けた係合部と、前記カバーに
おける前記係合部との反対側に一体形成されて該カバー
の開口径方向の外側に向って弾性変形可能な弾性片部と
この弾性片部に一体形成された内向き係合爪と、前記ケ
ースにおける前記内向き、係合爪との対応位置に一体形
成されて該内向き係合爪に係合させる外向き係合爪とを
備え、前記内向き係合爪と外向き係合爪には、ケースへ
のカバー押し嵌め時に外向き係合爪が内向き係合爪に乗
り上げてカバー押し嵌め方向へ移動するに伴って前記弾
性片部を外側に漸次大きく弾性変形させ、その弾性復元
力で前記カバーに開方向の力を作用させる方向に傾斜し
たテーパー面がそれぞれ形成され、カバー押し嵌め終端
位置では前記外向き係合爪が前記内向き係合爪を乗り越
えて前記弾性片部の弾性復元力で前記内向き係合爪が前
記外向き係合爪にロックするように構成したことを特徴
とする。
【0013】請求項3の発明に係るケースのカバー取付
構造は、請求項1記載のケースの内側にカバー位置決め
用のリブを、且つ、カバーの内側には前記リブに対応し
たカバー位置決め用の突起をそれぞれ設けると共に、そ
れらのリブと突起には、ケースへのカバー押し嵌め時に
相互が摺接係合してケースの外向き係合爪とカバーの内
向き係合爪との突端相互の圧接位置でその圧接解除方向
のカバー押し上げ力を作用させるテーパー面を形成した
ことを特徴とする。
構造は、請求項1記載のケースの内側にカバー位置決め
用のリブを、且つ、カバーの内側には前記リブに対応し
たカバー位置決め用の突起をそれぞれ設けると共に、そ
れらのリブと突起には、ケースへのカバー押し嵌め時に
相互が摺接係合してケースの外向き係合爪とカバーの内
向き係合爪との突端相互の圧接位置でその圧接解除方向
のカバー押し上げ力を作用させるテーパー面を形成した
ことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1の発明におけるケースのカバー取付構
造は、ケースの係合部にカバーの係合部を引っ掛けた状
態で該カバーを閉じると、カバー側の内向き係合爪がケ
ース側の外向き係合爪に乗り上げてそれらのテーパー面
相互が摺接し、該テーパー面相互の摺接作用で前記外向
き係合爪と一体の弾性片部が弾性変形し、前記内向き係
合爪が前記外向き係合爪をカバー閉じ方向に乗り越えな
い限り、前記弾性片部の弾性復元力による前記テーパー
面の相互作用とパッキンの弾発力とによって、カバー開
方向の力が作用するので、カバーの閉じ操作を途中で止
めると該カバーは即座に外れる。従って、カバー側の前
記内向き係合爪がケース側の外向き係合爪をカバー閉じ
方向に通過する位置まで該カバーを完全に押し込まざる
を得ず、前記内向き係合爪が前記外向き係合爪をカバー
閉じ方向に通過すると、前記弾性片部の弾性復元力で該
弾性片部と一体の前記外向き係合爪がカバー側の前記内
向き係合爪にロックされることにより、ケースに対して
カバーが非ロック状態で保持されるのを未然に防止で
き、ケースとカバーとパッキンの密着性およびそれに伴
うケースの防塵・防滴性を確保できる。また、前記弾性
片部は、前記内向き係合爪と前記外向き係合爪とのロッ
ク解除方向に外部から押圧変形可能となっているので、
その弾性片部を外部から押圧すると、該弾性片部と一体
の前記外向き係合爪が前記内向き係合爪とのロックを解
除されてパッキンの弾発力でカバー開方向に移動する。
その移動により、前記内向き係合爪が前記外向き係合爪
に乗り上げてそれらのテーパー面相互が摺接する。この
とき、前記弾性片部の弾性復元力による前記テーパー面
相互の摺接作用とパッキンの弾発力とによってカバーが
開動作する。従って、カバーの開閉をネジやドライバー
等の工具を必要とせずに手際よく容易に行うことができ
る。
造は、ケースの係合部にカバーの係合部を引っ掛けた状
態で該カバーを閉じると、カバー側の内向き係合爪がケ
ース側の外向き係合爪に乗り上げてそれらのテーパー面
相互が摺接し、該テーパー面相互の摺接作用で前記外向
き係合爪と一体の弾性片部が弾性変形し、前記内向き係
合爪が前記外向き係合爪をカバー閉じ方向に乗り越えな
い限り、前記弾性片部の弾性復元力による前記テーパー
面の相互作用とパッキンの弾発力とによって、カバー開
方向の力が作用するので、カバーの閉じ操作を途中で止
めると該カバーは即座に外れる。従って、カバー側の前
記内向き係合爪がケース側の外向き係合爪をカバー閉じ
方向に通過する位置まで該カバーを完全に押し込まざる
を得ず、前記内向き係合爪が前記外向き係合爪をカバー
閉じ方向に通過すると、前記弾性片部の弾性復元力で該
弾性片部と一体の前記外向き係合爪がカバー側の前記内
向き係合爪にロックされることにより、ケースに対して
カバーが非ロック状態で保持されるのを未然に防止で
き、ケースとカバーとパッキンの密着性およびそれに伴
うケースの防塵・防滴性を確保できる。また、前記弾性
片部は、前記内向き係合爪と前記外向き係合爪とのロッ
ク解除方向に外部から押圧変形可能となっているので、
その弾性片部を外部から押圧すると、該弾性片部と一体
の前記外向き係合爪が前記内向き係合爪とのロックを解
除されてパッキンの弾発力でカバー開方向に移動する。
その移動により、前記内向き係合爪が前記外向き係合爪
に乗り上げてそれらのテーパー面相互が摺接する。この
とき、前記弾性片部の弾性復元力による前記テーパー面
相互の摺接作用とパッキンの弾発力とによってカバーが
開動作する。従って、カバーの開閉をネジやドライバー
等の工具を必要とせずに手際よく容易に行うことができ
る。
【0015】請求項2の発明におけるケースのカバー取
付構造は、ケースの係合部にカバーの係合部を引っ掛け
た状態で該カバーを閉じると、請求項1と同様に弾性片
部の内向き係合爪とカバーの外向き係合爪との作用によ
り、ケースに対してカバーを保持することができ、請求
項1と同様の作用を得ることができる。
付構造は、ケースの係合部にカバーの係合部を引っ掛け
た状態で該カバーを閉じると、請求項1と同様に弾性片
部の内向き係合爪とカバーの外向き係合爪との作用によ
り、ケースに対してカバーを保持することができ、請求
項1と同様の作用を得ることができる。
【0016】請求項3の発明におけるケースのカバー取
付構造では、ケースへのカバー押し嵌め時において、ケ
ース側のカバー位置決め用リブとカバー側の位置決め用
突起のそれぞれに形成されたテーパー面相互の摺接作用
によって、前記外向き係合爪と前記内向き係合爪との突
端相互の圧接位置でその圧接解除方向のカバー押し上げ
力が作用するので、その押し上げ力によって、押し嵌め
時のカバーが前記内向き係合爪と外向き係合爪との突端
圧接力により途中で止まるのを未然に防止できる。
付構造では、ケースへのカバー押し嵌め時において、ケ
ース側のカバー位置決め用リブとカバー側の位置決め用
突起のそれぞれに形成されたテーパー面相互の摺接作用
によって、前記外向き係合爪と前記内向き係合爪との突
端相互の圧接位置でその圧接解除方向のカバー押し上げ
力が作用するので、その押し上げ力によって、押し嵌め
時のカバーが前記内向き係合爪と外向き係合爪との突端
圧接力により途中で止まるのを未然に防止できる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例によるカバー取付状態
のケースの背面図、図2は図1のA−A線断面図、図3
は図1のB−B線断面図、図4はケースの側面図、図5
は図4の背面図、図6は図4の正面図、図7は図5のC
−C線断面図、図8は図5のD−D線断面図、図9は図
7のE部の拡大断面図、図10は図6のF−F線に沿っ
た拡大断面図であり、図26〜図29と同一または相当
部分には同一符号を付して説明する。
する。図1はこの発明の一実施例によるカバー取付状態
のケースの背面図、図2は図1のA−A線断面図、図3
は図1のB−B線断面図、図4はケースの側面図、図5
は図4の背面図、図6は図4の正面図、図7は図5のC
−C線断面図、図8は図5のD−D線断面図、図9は図
7のE部の拡大断面図、図10は図6のF−F線に沿っ
た拡大断面図であり、図26〜図29と同一または相当
部分には同一符号を付して説明する。
【0018】図において、1は例えば空調用ダクト内に
挿入される工業用電子式温湿度計等の挿入形検出器の本
体として適用されるケースで、図示しない温度センサや
湿度センサを取り付け保護する保護管等が接続され、且
つ、前記温度センサや湿度センサに接続される端子や基
板を内蔵するように成っている。
挿入される工業用電子式温湿度計等の挿入形検出器の本
体として適用されるケースで、図示しない温度センサや
湿度センサを取り付け保護する保護管等が接続され、且
つ、前記温度センサや湿度センサに接続される端子や基
板を内蔵するように成っている。
【0019】かかるプラスチック製のケース1は前面側
が開口しており、該開口部にはゴム製のパッキン2を介
してカバー3が密閉状態に取り付けられるようになって
おり、それらの具体的関連構成について以下に説明す
る。
が開口しており、該開口部にはゴム製のパッキン2を介
してカバー3が密閉状態に取り付けられるようになって
おり、それらの具体的関連構成について以下に説明す
る。
【0020】まず、ケース1において、その開口端周縁
部にはパッキン圧縮用凸部11が、且つ下部両側にはカ
バー引掛用の被係合部12がそれぞれ一体形成され、ま
た、上部中央には弾性片部13が一体形成されている。
部にはパッキン圧縮用凸部11が、且つ下部両側にはカ
バー引掛用の被係合部12がそれぞれ一体形成され、ま
た、上部中央には弾性片部13が一体形成されている。
【0021】この弾性片部13は、ケース1の上部中央
外壁面との間に間隙を存し且つ該壁面に沿ってケース1
の前面開口側に向って延びている。従って、前記弾性片
部13は前記ケース1の開口部の径方向内側に向って弾
性変形可能となっている。
外壁面との間に間隙を存し且つ該壁面に沿ってケース1
の前面開口側に向って延びている。従って、前記弾性片
部13は前記ケース1の開口部の径方向内側に向って弾
性変形可能となっている。
【0022】かかる弾性片部13には外向き係合爪14
が一体形成され、この外向き係合爪14には図9に示す
ようにテーパー面14aが鏡面加工により形成されてお
り、このテーパー面14aはカバー3の押し嵌め方向に
向って漸次高く傾斜面となっている。このようなテーパ
ー面14aを有する前記弾性片部13の突端14bはそ
のテーパー面14aの鏡面加工により生じる平坦面とな
っている。
が一体形成され、この外向き係合爪14には図9に示す
ようにテーパー面14aが鏡面加工により形成されてお
り、このテーパー面14aはカバー3の押し嵌め方向に
向って漸次高く傾斜面となっている。このようなテーパ
ー面14aを有する前記弾性片部13の突端14bはそ
のテーパー面14aの鏡面加工により生じる平坦面とな
っている。
【0023】一方、前記カバー3の周壁内端面にはパッ
キン収納用凹部15が形成され、このパッキン収納用凹
部15には、ケース1のパッキン圧縮用凸部11との間
で圧縮された前記パッキン2が嵌着されている。また、
前記カバー3の下部両側には前記ケース1の被係合部1
2に係脱可能に引っ掛け係合させるための係合部16が
形成されており、その被係合部12と係合部16は図示
例において凹凸係合させる断面形状となっている。
キン収納用凹部15が形成され、このパッキン収納用凹
部15には、ケース1のパッキン圧縮用凸部11との間
で圧縮された前記パッキン2が嵌着されている。また、
前記カバー3の下部両側には前記ケース1の被係合部1
2に係脱可能に引っ掛け係合させるための係合部16が
形成されており、その被係合部12と係合部16は図示
例において凹凸係合させる断面形状となっている。
【0024】かかるカバー3の上部中央内壁面には、前
記ケース1の外向き係合爪14に係脱可能にロックさせ
るための内向き係合爪17が一体形成され、この内向き
係合爪17には図12および図13に明示したようにテ
ーパー面17aが鏡面加工により形成され、このテーパ
ー面17aはケース1側の外向き係合爪14のテーパー
面14aと同一の角度で同一方向に傾斜している。
記ケース1の外向き係合爪14に係脱可能にロックさせ
るための内向き係合爪17が一体形成され、この内向き
係合爪17には図12および図13に明示したようにテ
ーパー面17aが鏡面加工により形成され、このテーパ
ー面17aはケース1側の外向き係合爪14のテーパー
面14aと同一の角度で同一方向に傾斜している。
【0025】ここで、カバー3の内向き係合爪17は、
ケース1に対するカバー3の押し嵌め時にケース1側の
外向き係合爪14に乗り上げ、該外向き係合爪14のテ
ーパー面14aに前記内向き係合爪17のテーパー面1
7aが摺接してケース3の閉じ方向に移動することによ
り、前記外向き係合爪14を一体に有する弾性片部13
が内側に弾性変形するようになっている。
ケース1に対するカバー3の押し嵌め時にケース1側の
外向き係合爪14に乗り上げ、該外向き係合爪14のテ
ーパー面14aに前記内向き係合爪17のテーパー面1
7aが摺接してケース3の閉じ方向に移動することによ
り、前記外向き係合爪14を一体に有する弾性片部13
が内側に弾性変形するようになっている。
【0026】そして、カバー3側の前記内向き係合爪1
7がケース1側の前記外向き係合爪14をカバー閉じ方
向に通過した時点で、前記弾性片部13の弾性復元力で
該弾性片部13と一体の前記外向き係合爪14が前記内
向き係合爪17にロックされるようになっている。
7がケース1側の前記外向き係合爪14をカバー閉じ方
向に通過した時点で、前記弾性片部13の弾性復元力で
該弾性片部13と一体の前記外向き係合爪14が前記内
向き係合爪17にロックされるようになっている。
【0027】そのロック状態において、前記弾性片部1
3は外部からの人為的押圧操作で前記外向き係合爪14
と前記内向き係合爪17とのロック解除方向に弾性変形
させることができるようになっている。
3は外部からの人為的押圧操作で前記外向き係合爪14
と前記内向き係合爪17とのロック解除方向に弾性変形
させることができるようになっている。
【0028】また、ケース1内の上部両側にはカバー位
置決め用のリブ18が一体形成されると共に、カバー3
の内側には前記リブ18に係脱可能に係合させるための
カバー位置決め用の突起19が一体形成されている。
置決め用のリブ18が一体形成されると共に、カバー3
の内側には前記リブ18に係脱可能に係合させるための
カバー位置決め用の突起19が一体形成されている。
【0029】そして、前記リブ18と前記突起19のそ
れぞれの先端部には、図13および図19等に示すよう
に、テーパー面18a,19aが摺接係合可能に形成さ
れている。ここで、前記突起19は、ケース1に対する
カバー3の押し嵌め時において、該カバー3側の内向き
係合爪17とケース1側の外向き係合爪14との突端相
互の圧接係合位置でその圧接解除方向のカバー押し上げ
力を、前記リブ18を介してカバー3の内向き係合爪1
7に作用させるようになっている。
れぞれの先端部には、図13および図19等に示すよう
に、テーパー面18a,19aが摺接係合可能に形成さ
れている。ここで、前記突起19は、ケース1に対する
カバー3の押し嵌め時において、該カバー3側の内向き
係合爪17とケース1側の外向き係合爪14との突端相
互の圧接係合位置でその圧接解除方向のカバー押し上げ
力を、前記リブ18を介してカバー3の内向き係合爪1
7に作用させるようになっている。
【0030】次にカバー3の取り付け及び該取付け時の
動作について説明する。まず、カバー3の取り付けに際
しては、図17に示すように、ケース1下部の被係合部
12にカバー3の係合部16を引っ掛け係合させる。こ
の状態でカバー3を閉じると、ケース1のパッキン圧縮
凸部11でパッキン2が漸次圧縮されると共に、ケース
1上部の弾性片部13でカバー3上部の内向き係合爪1
7がカバー閉じ方向にガイドされる。
動作について説明する。まず、カバー3の取り付けに際
しては、図17に示すように、ケース1下部の被係合部
12にカバー3の係合部16を引っ掛け係合させる。こ
の状態でカバー3を閉じると、ケース1のパッキン圧縮
凸部11でパッキン2が漸次圧縮されると共に、ケース
1上部の弾性片部13でカバー3上部の内向き係合爪1
7がカバー閉じ方向にガイドされる。
【0031】これにより、カバー3側の内向き係合爪1
7が図18に示すようにケース1側弾性片部13と一体
の外向き係合爪14に乗り上げてそれらのテーパー面1
7a,14a相互が摺接する。このとき、ケース1側の
リブ18とカバー3側の突起19は、図19に示すよう
に未だ非係合状態となっている。
7が図18に示すようにケース1側弾性片部13と一体
の外向き係合爪14に乗り上げてそれらのテーパー面1
7a,14a相互が摺接する。このとき、ケース1側の
リブ18とカバー3側の突起19は、図19に示すよう
に未だ非係合状態となっている。
【0032】このようにして、前記外向き係合爪14に
乗り上げた前記内向き係合爪17は、それらのテーパー
14a,17a相互が上記摺接状態のままカバー3の閉
じ方向に移動していくことにより、前記弾性片部13が
内側に弾性変形する(図20参照)。
乗り上げた前記内向き係合爪17は、それらのテーパー
14a,17a相互が上記摺接状態のままカバー3の閉
じ方向に移動していくことにより、前記弾性片部13が
内側に弾性変形する(図20参照)。
【0033】そして、前記外向き係合爪14の突端14
b付近に前記内向き係合爪17の突端17bが到達する
と、図21に示すように、ケース1側のリブ18とカバ
ー3側の突起19とのテーパー面18a,19a相互が
摺接係合する。このとき、カバー3側の前記内向き係合
爪17のテーパー面17aには、前記突起19のテーパ
ー面19a上に前記リブ18のテーパー面18aが乗り
上げることによるカバー押し上げ力pと前記弾性片部1
3の弾性復元力Pが作用している。
b付近に前記内向き係合爪17の突端17bが到達する
と、図21に示すように、ケース1側のリブ18とカバ
ー3側の突起19とのテーパー面18a,19a相互が
摺接係合する。このとき、カバー3側の前記内向き係合
爪17のテーパー面17aには、前記突起19のテーパ
ー面19a上に前記リブ18のテーパー面18aが乗り
上げることによるカバー押し上げ力pと前記弾性片部1
3の弾性復元力Pが作用している。
【0034】従って、この状態でカバー3の押し込み操
作力を不測にも解除すると、前記カバー押し上げ力pと
前記弾性復元力Pおよびパッキン2の弾発力によって、
前記カバー3は必然的に開動作する。
作力を不測にも解除すると、前記カバー押し上げ力pと
前記弾性復元力Pおよびパッキン2の弾発力によって、
前記カバー3は必然的に開動作する。
【0035】図20および図21の状態から前記内向き
係合爪17がカバー閉じ方向に継続移動し、該内向き係
合爪17の突端17aが前記外向き係合爪14の平坦状
突端14a上に乗り上げると、この状態では前記弾性片
部13が更に大きく弾性変形することによって、前記突
端17a,14a相互の圧接力が大きくなるが、この場
合、図23に示すように前記リブ18のテーパー面18
aの傾斜下端が前記突起19のテーパー面19aの傾斜
上端部付近にまで大きく乗り上げることにより、カバー
押し上げ力pとは反対の方向に突起19を含むカバー3
全体が変位し、その分だけパッキン2が圧縮され、カバ
ー押し上げ力pも大きくなると共に、前記弾性片部13
の弾性復元力Pも更に大きくなる。しかも、前記外向き
係合爪14の大きな弾性変形により、その突端14b面
はカバー開方向側が低くなるように傾斜するので、前記
突端14b,17b相互が圧接した状態でカバー3の押
し込み操作力を解除したとしても、該カバー3は更に増
大した前記カバー押し上げ力pと前記弾性復元力Pとパ
ッキン2の弾発力によって同じく開動作する。従って、
前記突端17a,14a相互の摩擦力でカバー3が途中
で止まるようなことはない。
係合爪17がカバー閉じ方向に継続移動し、該内向き係
合爪17の突端17aが前記外向き係合爪14の平坦状
突端14a上に乗り上げると、この状態では前記弾性片
部13が更に大きく弾性変形することによって、前記突
端17a,14a相互の圧接力が大きくなるが、この場
合、図23に示すように前記リブ18のテーパー面18
aの傾斜下端が前記突起19のテーパー面19aの傾斜
上端部付近にまで大きく乗り上げることにより、カバー
押し上げ力pとは反対の方向に突起19を含むカバー3
全体が変位し、その分だけパッキン2が圧縮され、カバ
ー押し上げ力pも大きくなると共に、前記弾性片部13
の弾性復元力Pも更に大きくなる。しかも、前記外向き
係合爪14の大きな弾性変形により、その突端14b面
はカバー開方向側が低くなるように傾斜するので、前記
突端14b,17b相互が圧接した状態でカバー3の押
し込み操作力を解除したとしても、該カバー3は更に増
大した前記カバー押し上げ力pと前記弾性復元力Pとパ
ッキン2の弾発力によって同じく開動作する。従って、
前記突端17a,14a相互の摩擦力でカバー3が途中
で止まるようなことはない。
【0036】そして、カバー3の閉じ操作により、前記
内向き係合爪17が図24に示すように前記外向き係合
爪14をカバー閉じ方向に通過すると、前記弾性片部1
3の弾性復元力Pで該弾性片部13と一体の前記外向き
係合爪14がカバー3側の前記内向き係合爪17にロッ
クされる(図2参照)。
内向き係合爪17が図24に示すように前記外向き係合
爪14をカバー閉じ方向に通過すると、前記弾性片部1
3の弾性復元力Pで該弾性片部13と一体の前記外向き
係合爪14がカバー3側の前記内向き係合爪17にロッ
クされる(図2参照)。
【0037】これにより、ケース1とカバー3とパッキ
ン2の密着性およびそれに伴うケース1の防塵・防滴性
を確保できる。
ン2の密着性およびそれに伴うケース1の防塵・防滴性
を確保できる。
【0038】また、前記弾性片部13は、前記内向き係
合爪17と前記外向き係合爪14とのロック解除方向に
外部から押圧変形可能となっているので、その弾性片部
13を外部から押圧すると、該弾性片部13と一体の前
記外向き係合爪14が前記内向き係合爪17とのロック
を解除されてパッキン2の弾発力でカバー開方向に移動
する。その移動により、前記内向き係合爪17が前記外
向き係合爪14に乗り上げてそれらのテーパー面17
a,14a相互が摺接する。このとき、前記弾性片部1
3の弾性復元力による前記テーパー面17a,14a相
互の摺接作用とパッキン2の弾発力とによってカバーが
開動作する。
合爪17と前記外向き係合爪14とのロック解除方向に
外部から押圧変形可能となっているので、その弾性片部
13を外部から押圧すると、該弾性片部13と一体の前
記外向き係合爪14が前記内向き係合爪17とのロック
を解除されてパッキン2の弾発力でカバー開方向に移動
する。その移動により、前記内向き係合爪17が前記外
向き係合爪14に乗り上げてそれらのテーパー面17
a,14a相互が摺接する。このとき、前記弾性片部1
3の弾性復元力による前記テーパー面17a,14a相
互の摺接作用とパッキン2の弾発力とによってカバーが
開動作する。
【0039】なお、以上の実施例では、ケースに弾性片
部および外向き係合爪を設け、カバーに内向き係合爪を
設けた例を説明したが、反対にカバーに弾性片部および
内向き係合爪を設けると共にケースに外向き係合爪を設
けても同様の効果を得ることができる。
部および外向き係合爪を設け、カバーに内向き係合爪を
設けた例を説明したが、反対にカバーに弾性片部および
内向き係合爪を設けると共にケースに外向き係合爪を設
けても同様の効果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、カバーの閉じ操作時に該カバー側の内向き係合爪が
ケース側の弾性片部と一体の外向き係合爪をカバー閉じ
方向に乗り越えない限り、前記弾性片部の弾性復元力に
よる前記内向き係合爪と前記外向き係合爪のテーパー面
の相互作用とパッキンの弾発力とによって、カバー開方
向の力が作用し、カバーの閉じ操作を途中で止めた際、
該カバーが即座に外れるので、ケース側の外向き係合爪
をカバー閉じ方向に通過する位置まで該カバーを完全に
押し込まざるを得ず、このため、カバー閉じ操作時に該
カバーが途中で止まってケースに対し非ロック状態で保
持されるようなことがなくなり、カバーを確実にロック
できるので、ケースとカバーとパッキンの密着性および
それに伴うケースの防塵・防滴性を確保できるという効
果がある。
ば、カバーの閉じ操作時に該カバー側の内向き係合爪が
ケース側の弾性片部と一体の外向き係合爪をカバー閉じ
方向に乗り越えない限り、前記弾性片部の弾性復元力に
よる前記内向き係合爪と前記外向き係合爪のテーパー面
の相互作用とパッキンの弾発力とによって、カバー開方
向の力が作用し、カバーの閉じ操作を途中で止めた際、
該カバーが即座に外れるので、ケース側の外向き係合爪
をカバー閉じ方向に通過する位置まで該カバーを完全に
押し込まざるを得ず、このため、カバー閉じ操作時に該
カバーが途中で止まってケースに対し非ロック状態で保
持されるようなことがなくなり、カバーを確実にロック
できるので、ケースとカバーとパッキンの密着性および
それに伴うケースの防塵・防滴性を確保できるという効
果がある。
【0041】また、前記弾性片部は、前記内向き係合爪
と前記外向き係合爪とのロック解除方向に外部から押圧
変形可能となっているので、その弾性片部を外部から押
圧するだけで、該弾性片部と一体の前記外向き係合爪が
前記内向き係合爪とのロックを解除されてパッキンの弾
発力でカバー開方向に移動することにより、カバーの取
り外しも容易に行え、従って、カバーの開閉をネジやド
ライバー等の工具を必要とせずに手際よく行えるという
効果がある。
と前記外向き係合爪とのロック解除方向に外部から押圧
変形可能となっているので、その弾性片部を外部から押
圧するだけで、該弾性片部と一体の前記外向き係合爪が
前記内向き係合爪とのロックを解除されてパッキンの弾
発力でカバー開方向に移動することにより、カバーの取
り外しも容易に行え、従って、カバーの開閉をネジやド
ライバー等の工具を必要とせずに手際よく行えるという
効果がある。
【0042】請求項2の発明によれば、カバーに弾性片
部および内向き系合爪を設けると共にケースに外向き係
合爪を設けたので、前記請求項1と同一の効果が得られ
る。
部および内向き系合爪を設けると共にケースに外向き係
合爪を設けたので、前記請求項1と同一の効果が得られ
る。
【0043】請求項3の発明によれば、ケースへのカバ
ー押し嵌め時において、ケース側のカバー位置決め用リ
ブとカバー側の位置決め用突起のそれぞれに形成された
テーパー面相互の摺接作用によって、前記外向き係合爪
と前記内向き係合爪との突端相互の圧接位置でその圧接
解除方向のカバー押し上げ力が作用するように構成した
ので、その押し上げ力によって、押し嵌め時のカバーが
前記内向き係合爪と外向き係合爪との突端圧接力により
途中で止まるのを未然に防止できるという効果がある。
ー押し嵌め時において、ケース側のカバー位置決め用リ
ブとカバー側の位置決め用突起のそれぞれに形成された
テーパー面相互の摺接作用によって、前記外向き係合爪
と前記内向き係合爪との突端相互の圧接位置でその圧接
解除方向のカバー押し上げ力が作用するように構成した
ので、その押し上げ力によって、押し嵌め時のカバーが
前記内向き係合爪と外向き係合爪との突端圧接力により
途中で止まるのを未然に防止できるという効果がある。
【図1】この発明の一実施例によるカバー取付状態のケ
ースの背面図である。
ースの背面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図2におけるケースの側面図である。
【図5】図4の背面図である。
【図6】図4の正面図である。
【図7】図5のC−C線断面図である。
【図8】図5のD−D線断面図である。
【図9】図7のE部の拡大断面図である。
【図10】図6のF−F線に沿った拡大断面図でであ
る。
る。
【図11】図2におけるカバーの正面図である。
【図12】図11のG−G線断面図である。
【図13】図11のH−H線断面図である。
【図14】図13のJ部の拡大断面図である。
【図15】図12のI部の拡大断面図である。
【図16】動作を説明するための断面図である。
【図17】動作を説明するための断面図である。
【図18】図16のK部の拡大断面図である。
【図19】図17のL部の拡大断面図である。
【図20】図18に関連した動作説明図である。
【図21】図19に関連した動作説明図である。
【図22】図20に関連した動作説明図である。
【図23】図21に関連した動作説明図である。
【図24】図22に関連した動作説明図である。
【図25】図23に関連した動作説明図である。
【図26】図26(a)は第1の従来例に係るケースの
カバー取付構造を示す側面図、図26(b)は図26
(a)の正面図である。
カバー取付構造を示す側面図、図26(b)は図26
(a)の正面図である。
【図27】図27(a)は第2の従来例に係るケースの
カバー取付構造を示す側面図、図27(b)は図27
(a)の正面図である。
カバー取付構造を示す側面図、図27(b)は図27
(a)の正面図である。
【図28】第3の従来例に係るケースのカバー取付構造
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図29】図28の要部拡大断面図である。
1 ケース 2 パッキン 3 カバー 12 被係合部 13 弾性片部 14 外向き係合爪 14a テーパー面 16 係合部 17 内向き係合爪 17a テーパー面 18 カバー位置決め用リブ 18a テーパー面 19 カバー位置決め用突起 19a テーパー面
Claims (3)
- 【請求項1】 ケースの開口部にパッキンを介してカバ
ーを密閉状態に取り付けるケースのカバー取付構造にお
いて、前記ケースとカバーとに相対的に設けた係合部
と、前記ケースにおける前記係合部との反対側に一体形
成されて該ケースの開口径方向の内側に向って弾性変形
可能な弾性片部と、この弾性片部に一体形成された外向
き係合爪と、前記カバーにおける前記外向き係合爪との
対応位置に一体形成されて該外向き係合爪に係合させる
内向き係合爪とを備え、前記外向き係合爪と内向き係合
爪には、ケースへのカバー押し嵌め時に内向き係合爪が
外向き係合爪に乗り上げてカバー押し嵌め方向へ移動す
るに伴って前記弾性片部を内側に漸次大きく弾性変形さ
せ、その弾性復元力と前記パッキンの弾発力で前記カバ
ーに開方向の力を作用させる方向に傾斜したテーパー面
がそれぞれ形成され、カバー押し嵌め終端位置では前記
内向き係合爪が前記外向き係合爪を乗り越えて前記弾性
片部の弾性復元力で前記外向き係合爪が前記内向き係合
爪にロックするように構成したことを特徴とするケース
のカバー取付構造。 - 【請求項2】 ケースの開口部にパッキンを介してカバ
ーを密閉状態に取り付けるケースのカバー取付構造にお
いて、前記ケースとカバーとに相対的に設けた係合部
と、前記カバーにおける前記係合部との反対側に一体形
成されて該カバーの開口径方向の外側に向って弾性変形
可能な弾性片部と、この弾性片部に一体形成された内向
き係合爪と、前記ケースにおける前記内向き係合爪との
対応位置に一体形成されて該内向き係合爪に係合させる
外向き係合爪とを備え、前記内向き係合爪と外向き係合
爪には、ケースへのカバー押し嵌め時に外向き係合爪が
内向き係合爪に乗り上げてカバー押し嵌め方向へ移動す
るに伴って前記弾性片部を外側に漸次大きく弾性変形さ
せ、その弾性復元力で前記カバーに開方向の力を作用さ
せる方向に傾斜したテーパー面がそれぞれ形成され、カ
バー押し嵌め終端位置では前記外向き係合爪が前記内向
き係合爪を乗り越えて前記弾性片部の弾性復元力で前記
内向き係合爪が前記外向き係合爪にロックするように構
成したことを特徴とするケースのカバー取付構造。 - 【請求項3】 請求項1記載のケースのカバー取付構造
におけるケースの内側にはカバー位置決め用のリブが、
且つ、カバーの内側には前記リブに対応したカバー位置
決め用の突起がそれぞれ設けられ、それらのリブと突起
には、ケースへのカバー押し嵌め時に相互が摺接係合し
てケースの外向き係合爪とカバーの内向き係合爪との突
端圧接位置でその圧接解除方向のカバー押し上げ力を作
用させるテーパー面が形成されていることを特徴とする
ケースのカバー取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29730694A JPH08160173A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | ケースのカバー取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29730694A JPH08160173A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | ケースのカバー取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08160173A true JPH08160173A (ja) | 1996-06-21 |
Family
ID=17844809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29730694A Pending JPH08160173A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | ケースのカバー取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08160173A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005186897A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Hino Motors Ltd | ノブの取付構造 |
JP2013171045A (ja) * | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Dr Johannes Heidenhain Gmbh | ロータリエンコーダ |
JP2019182329A (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | テイ・エス テック株式会社 | シートへのセンサーの配置構造及び車両用シート |
KR20210094875A (ko) * | 2020-01-22 | 2021-07-30 | 주식회사 원진일렉트로닉스 | 무선 디포깅 센서 |
CN115585184A (zh) * | 2022-11-03 | 2023-01-10 | 贵州电网有限责任公司 | 一种用于电网线路热缺陷显示的预警螺丝 |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP29730694A patent/JPH08160173A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005186897A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Hino Motors Ltd | ノブの取付構造 |
JP4681222B2 (ja) * | 2003-12-26 | 2011-05-11 | 日野自動車株式会社 | ノブの取付構造 |
JP2013171045A (ja) * | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Dr Johannes Heidenhain Gmbh | ロータリエンコーダ |
JP2019182329A (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | テイ・エス テック株式会社 | シートへのセンサーの配置構造及び車両用シート |
KR20210094875A (ko) * | 2020-01-22 | 2021-07-30 | 주식회사 원진일렉트로닉스 | 무선 디포깅 센서 |
CN115585184A (zh) * | 2022-11-03 | 2023-01-10 | 贵州电网有限责任公司 | 一种用于电网线路热缺陷显示的预警螺丝 |
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