JPH08158623A - 建物の配管収納部構造 - Google Patents

建物の配管収納部構造

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JPH08158623A
JPH08158623A JP30192694A JP30192694A JPH08158623A JP H08158623 A JPH08158623 A JP H08158623A JP 30192694 A JP30192694 A JP 30192694A JP 30192694 A JP30192694 A JP 30192694A JP H08158623 A JPH08158623 A JP H08158623A
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Kenji Katsuta
健嗣 勝田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床を貫通して配管されている管を収納するこ
とができ、しかも、空間効率がよく、施工に手間がかか
らず、コストが高くならないようにできる建物の配管収
納部構造を提供すること。 【構成】 天井5に当接または近接する高さに形成され
ている収納庫1を、背板16が後側の壁面2と所定距離
離間すると共に右側壁12が右側の壁面3と所定距離離
間する位置に設置し、かつ、前記収納庫1と前記壁面3
との間の隙間をカバー4で塞ぐことにより、前記収納庫
1と前記壁面2,3と前記カバー4と天井5ならびに床
6とで囲まれた配管収納スペースPSが形成されてお
り、前記収納庫1の背板16が、前記収納庫1の内側か
ら取り外し可能に設置されている。なお、前記収納庫1
の左側板11には、背板16より後方に突出した延長部
111が設けられており、その延長部111が前記収納
庫1とその後側の壁面2との間の隙間を塞ぐカバーにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の配管収納部構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】多層建物においては、2階より上の階に
配管した給排水管やガス管や給湯管などの管を、床を貫
通して下の階に配管させることがある。従来の建物で
は、このように床を貫通して垂直方向に配管されている
管が、室内にむき出しのままになっていたり、配管収納
専用に建てた壁によって覆い隠されていたりするのが一
般である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、管が室
内に向き出しの状態になっていると、見栄えが悪いし、
管内を流れる水の音が聞こえて気になることもある。ま
た、管を専用の壁で覆い隠すと、見栄えは良くなるし、
管内を流れる水の音も聞こえ難くなるものの、空間効率
が悪いと共に、施工に手間がかかり、コストも高くなる
という問題があった。
【0004】なお、施工に手間がかからず、低コストで
ありながら、配管されている管を空間効率良く収納する
ことができるものとして、例えば、特開平4−1709
05号公報に記載されているような厨房設備や、実公昭
60−38958号公報に記載されているようなバスユ
ニットがある。ところが、前記厨房設備は、この厨房設
備に接続されている管を収納することしか考慮されてお
らず、また、前記バスユニットは、このバスユニットに
接続されている管を収納することしか考慮されていない
ので、床を貫通して垂直方向に配管されている管を収納
することはできない。
【0005】そこで、本発明は、上記のような問題に着
目し、床を貫通して垂直方向に配管されている管を収納
することができ、しかも、空間効率がよく、施工に手間
がかからず、コストが高くならないようにすることがで
きる建物の配管収納部構造を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の建物の配管収納部構造では、天井に当接ま
たは近接する高さに形成されている収納庫を少なくとも
背板が壁面と所定距離離間する位置に設置すると共に、
前記収納庫と前記壁面との間の隙間をカバーで塞ぐこと
により、前記収納庫と前記壁面と前記カバーと天井なら
びに床とで囲まれた配管収納スペースが形成されてお
り、前記収納庫の背板が、前記収納庫の内側から取り外
し可能に設置されている。なお、前記収納庫の側板に背
板より後方に突出した延長部を設け、その延長部で前記
カバーを形成してもよい。
【0007】
【作用】本発明の建物の配管収納部構造では、収納庫と
壁面とカバーと天井ならびに床とで配管収納スペースを
形成しているので、この配管収納スペースには、床を貫
通して垂直方向に配管されている管を収納することがで
きる。また、配管収納専用に壁を建てる必要がないの
で、空間効率がよく、施工に手間がかからないし、コス
トも高くならないようにすることができる。
【0008】前記配管収納スペース内を点検する場合に
は、収納庫の背板を収納庫の内側から取り外し、そうす
ることによって形成された収納庫の背面側の開口部を点
検口として点検作業を行うことができる。
【0009】なお、収納庫の側板に設けた延長部でカバ
ーを形成すると、カバーの取り付け作業が不要になるの
で、施工性が更に向上する。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて、実施例の建物の配管
収納部構造について説明する。図1は本実施例の建物の
配管収納部構造を示す平面図、図2は図1の要部IIの拡
大図、図3は図1の III−III 断面図で、本実施例の配
管収納部構造では、洗面キャビネットKの右側に、収納
庫1と、壁面2,3のコーナー部と、カバー4と、天井
5ならびに床6とで囲まれた配管収納スペースPSが構
成されている。
【0011】前記収納庫1は、図3に示すように、天井
5に当接ならびに近接する高さに形成されている。ま
た、この収納庫1は、図3ならびに図6に示すように、
左側板11ならびに右側板12と、これらの両側板1
1,12を連結している木枠13と、天板14ならびに
地板15と、背板16と、上扉17a、中扉17b、下
扉17dと、幕板18と、蹴込み板19と、で外側が構
成され、2枚の固定棚板20,20によって内部が上中
下3つの空間に仕切られている。また、上の空間には3
枚の可動棚板21が設けられ、中央の空間には5個のワ
イヤー籠22が設けられ、下の空間には一枚の可動棚板
21が設けられている。
【0012】前記背板16は、上下4つの板材161,
162,163,164に分割されており、これらの板
材161,162,163,164は、それぞれ、前記
木枠13に対して木ねじ7で固定されている。また、1
番上の板材161は、天板14と上側の固定棚板20と
の間に配置されていて、前記木ねじ7を取り外すことに
よって収納庫1の内側から取り外すことができるように
なっており、3番目の板材163は、下側の固定棚板2
0と地板15との間に配置されていて、前記木ねじ7を
取り外すことによって収納庫1の内側から取り外すこと
ができるようになっている。
【0013】前記左側板11には、背板16よりも後方
に突出した延長部111が設けられており、その延長部
111で、収納庫1と、その収納庫1の後側に位置する
壁面2との間の隙間を塞ぐカバーが形成されている。
【0014】また、この収納庫1は、前記背板16が後
側の壁面2と所定距離離間すると共に、前記右側板12
が右側の壁面3と所定距離離間する位置に設置されてお
り、前記左側板11の延長部111がL形金具8を介し
て前記壁面2に固定されている。
【0015】前記カバー4は、図2に示すように、前記
収納庫1と、その収納庫1の右側に位置する壁面3との
間の隙間を塞ぐ位置に設けられており、前記収納庫1の
右側板12と前記壁面3とに木桟9を固定した後に、そ
れらの木桟9に対して固定されている。
【0016】次に、実施例の配管収納部構造の作用を説
明する。
【0017】施工の際は、天井5に当接または近接する
高さに形成されている収納庫1を、その背板16が後側
の壁面2と所定距離離間すると共に右側板12が右側の
壁面3と所定距離離間する位置に設置すると共に、前記
収納庫1とその右側に位置する壁面3との間の隙間をカ
バー4で塞ぐ。そうすることにより、前記収納庫1と前
記壁面2,3と前記カバー4と天井5ならびに床6とで
囲まれたL形の配管収納スペースPSが形成される。な
お、収納庫1とその後側に位置する壁面2との間の隙間
は、収納庫1の左側板11に設けた延長部111で塞が
れるので、こちら側はカバーの取り付け作業が不要であ
る。
【0018】つまり、本実施例の建物の配管収納部構造
では、収納庫1と壁面2,3とカバー4と天井5ならび
に床6とで配管収納スペースPSを形成しているので、
この配管収納スペースPSには、図3に示すように、床
6を貫通して垂直方向に配管されている管Pを収納する
ことができる。また、配管収納専用に壁を建てる必要が
ないので、空間効率がよく、施工に手間がかからない
し、コストも高くならないようにすることができる。
【0019】前記配管収納スペースPS内を点検する場
合には、収納庫1の背板16の上部を形成している1番
上の板材161、あるいは、前記背板16の下部を形成
している上から3番目の板材163を収納庫1の内側か
ら取り外し、そうすることによって形成された収納庫1
の背面16側の開口部160を点検口として点検作業を
行うことができる。つまり、収納庫1を移動させなくて
も配管収納スペースPS内を点検することができる。な
お、図6は、前記板材161,163を2枚共取り外し
た状態を示している。
【0020】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の
変更等があっても本発明に含まれる。例えば、実施例で
は、収納庫を、その背板が後側の壁面と所定距離離間す
ると共に右側板が右側の壁面と所定距離離間する位置に
設置することによってL形の配管収納スペースを形成し
たが、収納庫の右側板を壁面に当接させることによって
収納庫の背板と後側の壁面との間のみに配管収納スペー
スを形成してもよい。また、実施例では、洗面キャビネ
ットの隣に配管収納スペースを形成した例を示したが、
本発明構造は、洗面所に限らず、台所、トイレなど、管
が配管されている場所であればどこに適用してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明請求項1記
載の配管収納部構造にあっては、収納庫と壁面とカバー
と天井ならびに床とで配管収納スペースを形成したの
で、この配管収納スペースに、床を貫通して垂直方向に
配管されている管を収納することができると共に、空間
効率がよく、施工に手間がかからず、コストが高くなら
ないようにすることができる。また、前記収納庫の背板
を収納庫の内側から取り外すことができるので、収納庫
を移動させなくても配管収納スペース内を点検すること
ができる。
【0022】また、本発明請求項2記載の配管収納部構
造にあっては、収納庫の側板に設けた延長部でカバーを
形成しているので、施工時にはカバーの取り付け作業が
不要となり、施工性が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の建物の配管収納部構造を示す平面図で
ある。
【図2】図1の要部IIの拡大図である。
【図3】図1の III−III 断面図である。
【図4】収納庫を示す斜視図である。
【図5】収納庫を示す断面図である。
【図6】実施例の建物の配管収納部構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 収納庫 16 背板 2,3 壁面 4 カバー 5 天井 6 床

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井に当接または近接する高さに形成さ
    れている収納庫を少なくとも背板が壁面と所定距離離間
    する位置に設置すると共に、前記収納庫と前記壁面との
    間の隙間をカバーで塞ぐことにより、前記収納庫と前記
    壁面と前記カバーと天井ならびに床とで囲まれた配管収
    納スペースが形成されており、前記収納庫の背板が、前
    記収納庫の内側から取り外し可能に設置されていること
    を特徴とする建物の配管収納部構造。
  2. 【請求項2】 前記収納庫の側板に背板より後方に突出
    した延長部が設けられ、その延長部で前記カバーが形成
    されている請求項1記載の建物の配管収納部構造。
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