JP2023083872A - 手洗いユニット及びそれを備える玄関収納システム - Google Patents

手洗いユニット及びそれを備える玄関収納システム Download PDF

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Misaki Sakamoto
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Abstract

【課題】玄関回りに手洗い場を設置するときの配管作業を容易に実施可能な手洗いユニット及びそれを備える玄関収納システムを提供する。【解決手段】手洗いユニットWUは、洗面器Wが設けられた天板1と、天板1の両端に設けられた一対の側板2,3と、側板2,3の間の下部に設けられた底部4と、側板2,3の前側に設けられた前扉5とを備える。天板1、側板2,3、底部4及び前扉5に囲まれた空間Sには、洗面器Wに接続される配管10が収容される。底部4は、矩形枠状に組み付けられた桟材40と、桟材40上に設けられ、配管10を挿通する挿通孔47が形成された底板パネル46とを備える。底板パネル46は、桟材40全体に対して、着脱自在に構成される。【選択図】図3

Description

本発明は、手洗いユニット及びそれを備える玄関収納システムに関するものである。
近年、衛生意識の高まりにより、例えば、衣類を室内に持ち込まない、玄関回りでの手洗い・手指の消毒の徹底などにより、ウィルスを室内に持ち込まない新しい生活様式へのニーズの高まりが生じている。
室内に入る前にウィルスを洗い落とすために、一般的な玄関の間取りに手洗い場を設置する場合、手洗いユニットを設置した後に、そのユニットの内部や近傍の壁や床などに給水用・排水用の配管を設けることがある。この場合、手洗いユニットの洗面器が設けられた箱状のボックス(キャビネット)の内部で、配管を設置し、設置された配管を洗面器に接続するという一連の配管作業が行われる。このような作業環境の中、配管作業を容易に行うことができる手洗いユニットが求められている。
例えば、特許文献1には、洗面ボウルが設けられた洗面カウンタと、洗面カウンタを支持して前扉を有するベースキャビネットとを備え、ベースキャビネットの底面に、台枠と、蓋板が着脱可能に施蓋された底板とが設けられており、排水管が蓋板に貫通する構造が提案されている。
特許文献2には、シンクが設けられたカウンターと、両側板と、背板と、扉板と、台輪前板に支持された底板と備え、底板に蓋板が嵌め込まれ、蓋板に排水管が配管されたキャビネット配管構造が提案されている。
特許文献3には、収納空間の上側に洗面器が設けられ、下箱下部の上側に、固定底板と可動底板とが設けられており、可動底板に排水管が貫通する設備機器の下箱が提案されている。
実開昭58-1390号公報 特開平11-172732号公報 特開2001-149244号公報
しかしながら、特許文献1~3に記載の構造では、何れも、ボックス(キャビネット)の底面を構成する底板に対して着脱可能な蓋板又は可動底板が設けられているものの、着脱可能な部分が底板の一部分のみであるため、配管作業を容易に行う点では、十分とはいえず、改善の余地がある。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもので、その目的は、玄関回りに手洗い場を設置するときの配管作業を容易に実施可能な手洗いユニット及びそれを備える玄関収納システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、手洗いユニットを設置した後に、配管作業を行うことを想定して、該ユニットの底部全体が開放自在になるように工夫した。
具体的には、第1の発明は、洗面器が設けられた天板と、上記天板の両端に設けられた一対の側板と、上記一対の側板の間の下部に設けられた底部と、上記一対の側板の前側に設けられた前扉とを備えた手洗いユニットである。上記天板、一対の側板、底部及び前扉に囲まれた空間には、上記洗面器に接続される配管が収容される。上記底部は、矩形枠状に組み付けられた桟材と、該桟材上に設けられ、上記配管を挿通する挿通孔が形成された底板パネルとを備える。そして、上記底板パネルは、上記桟材の全体に対して、着脱自在に構成されることを特徴とする。
第1の発明では、底板パネルが、矩形枠状に構成された桟材全体(手洗いユニットを構成する底部の内側全体)に対して、着脱自在に構成される。つまり、底板パネルは、桟材に対して、一部分のみが着脱するのではなく、全ての部分が着脱自在になっている。そのため、底板パネルを桟材から取り外すと、手洗いユニットの底部全体(全面)が開放する。これにより、手洗いユニットを設置した後に配管作業を行う場合であっても、作業場全体をみることができ(視認性の向上)、また作業場が拡がるため(作業性の向上)、玄関回りに手洗い場を設置するときの配管作業を容易に実施できる。さらに、配管を設置する場所の自由度が向上するというメリットもある。
第2の発明は、第1の発明において、上記桟材は、上記前扉により、目隠しされることを特徴とする。
第2の発明では、桟材が、前扉により覆われて、目隠しされるため、手洗いユニットの意匠性の向上を図ることができる。具体的には、手洗いユニットを前方から見たときに、床上に見えるのは、側板と前扉で組まれた箱状のボックスのみである。そのため、桟材が目隠しされた手洗いユニットは、ボックスの下部から桟材が見える従来のユニットと比べて、一体感のあるデザインとなる。また、玄関収納の一部として、手洗いユニットを組み合わせて玄関収納システムとする場合も、従来のユニットを組み合わせる場合と比べて、玄関収納システム全体として一体感のあるデザインとなる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記桟材を構成する前後一対又は左右一対の下桟の間には、中桟が組み付けられることを特徴とする。
第3の発明では、矩形枠状の桟材を補強する中桟が組み付けられるため、桟材の強度が向上する。その結果、桟材により支持される手洗いユニットの強度や安定性の向上を図ることができる。また、桟材を補強する中桟の上に底板パネルが乗るため、底板パネルの耐荷重が向上する。その結果、ボックス内(底板パネル上)に安定して収納可能になる。
第4の発明は、第1~第3のいずれか一つの発明において、上記一対の側板は、上記桟材に、縦勝ちで組み付けられることを特徴とする。
第4の発明では、桟材に側板が縦勝ちで組み付けられるため、手洗いユニットの強度や安定性のさらなる向上を図ることができる。
第5の発明は、玄関収納システムに係り、第1~第4のいずれか一つの手洗いユニットを備える。
第5の発明では、玄関収納に組み合わされる手洗いユニットが特定される。玄関回りに手洗い場を設置する場合、手洗いユニットを、例えば玄関収納の一部(手洗いユニット家具)として、玄関収納に組み合わせて設置することも考えられる。この場合、上記の手洗いユニットであれば、配管作業を容易に実施できるため、一般的な玄関の間取りをベースに手洗い場を容易に設置できる。また、手洗いユニットの桟材は目隠しされているため、玄関収納の何れの施工方法(例えば、フロート施工や台輪施工など)でも、玄関収納システム全体として統一感のある印象を与えることができ、ウィルス対策が施されたウィルス低減玄関空間が形成される。
以上説明したように、本発明によると、玄関回りに手洗い場を設置するときの配管作業を容易に実施可能な手洗いユニット及びそれを備える玄関収納システムを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る手洗いユニットの概略構成を示す斜視図である。 図2は、上記の手洗いユニットを構成する底部として、底板パネルが桟材に取り付けられた状態を示す斜視図である。 図3は、上記の手洗いユニットを構成する底部として、底板パネルが桟材から取り外された状態を示す斜視図である。 図4は、フロート施工された本発明の実施形態に係る玄関収納システムを示す斜視図である。 図5は、台輪施工された本発明の実施形態に係る玄関収納システムを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
<手洗いユニット>
図1~図3は本発明の実施形態に係る手洗いユニットWUを示す。手洗いユニットWUは、例えば、建物の室内に設置される他、玄関回りにも好適に設置される。玄関回りに手洗い場を設置する場合、手洗いユニットWUは、単独で設置してもよく、図4及び図5に示すように、玄関収納システムESの一部を構成する手洗いユニット家具として設置してもよい。また、手洗いユニットWUは、建物を新築するときだけでなく、リフォームするとき(玄関回りに手洗い場を新たに設けるとき)にも設置できる。このように、手洗いユニットWUは、一般的な玄関の間取りの中で無理なく手洗い場を設けることが可能なユニット家具である。
手洗いユニットWUは、図1に示すように、洗面器Wと、カウンターCと、ボックスBとを備える。なお、洗面器Wは、一般の市販品を使用できる。
〔カウンター〕
カウンターCは、洗面器Wを支持するものであり、例えば平板状に形成される。平板状のカウンターCには、洗面器Wの少なくとも一部(例えば、洗面器Wの下部)を嵌めて固定するための穴や切欠きなどが形成されていてもよい。カウンターCは、例えば、熱硬化性樹脂(メラミン樹脂など)、ゴム集成材などで形成される。
〔ボックス〕
ボックスBは、カウンターCを支持するものであり、例えば矩形箱状に形成される。図1及び図2に示すように、矩形箱状のボックスBは、天板1として設けられたカウンターCと、カウンターCの左右両端に設けられた一対の側板2,3(左側側板2、右側側板3)と、側板2,3の間の下部に設けられた底部4と、側板2,3の前部に設けられた前扉5とを備える。天板1、側板2,3、底部4及び前扉5で囲まれたボックスB内部の空間Sには、洗面器Wに接続される配管10(給水管、排水管)が収容される。また、図2及び図3に示すように、ボックスBは、その他の部材として、側板2,3の間に設けられた上桟6、側板2,3の後部に設けられた背板7を備えていてもよい。なお、図2及び図3では、前扉5が省略されている。
(天板)
天板1は、カウンターCで構成される。天板1は、例えば、側板2,3の上部に設けられたL金具(不図示)を介して、側板2,3に螺合固定される。
(側板)
左右一対の側板2,3は、平板状に形成される。側板2,3の内側面(対向面)の上部には、上記したように、L金具を介して、天板1(カウンターC)の下面が取り付けられる。側板2,3の内側面の前部には、例えばダボを介して、上桟6及び底部4が組み付けられる。また、側板2,3の内側面の前部における上桟6及び底部4の間には、例えば丁番を介して、前扉5が取り付けられる。側板2,3の内側面の後部には、例えばL金具を介して、背板7が取り付けられる。
(底部)
底部4は、手洗いユニットWUの底面を構成する部分である。図2及び図3に示すように、底部4は、桟材40と、底板パネル46とを備える。底部4に桟材40を設けることで、手洗いユニットWUの強度が向上する。
桟材40は、ボックスBを支持するものであり、手洗いユニットWUの最底部を構成する。図3に示すように、桟材40は、前後一対の前後下桟41,42(前側下桟41、後側下桟42)と、左右一対の左右下桟43,44(左側下桟43、右側下桟44)とを備え、これら下桟41~44が矩形枠状に組み付けられる。具体的には、例えばダボを介して、前後下桟41,42の内側面(対向面)に、左右下桟43,44の前後両端部が組み付けられる。そして、例えばダボを介して、側板2,3の内側面(対向面)に、矩形枠状に形成された桟材40における前後下桟41,42の左右両端部が組み付けられる。つまり、桟材40(具体的には、桟材40を構成する前後下桟41,42)に、側板2,3が縦勝ちで組み付けられる。
なお、図3に示すように、桟材40を構成する前後下桟41,42の間には、桟材40の強度を高めるために、例えばダボを介して、中桟45が組み付けられていてもよい。桟材40の強度向上の結果、手洗いユニットWUの強度や安定性がさらに向上する。中桟45の配置は、配管10の位置や数に応じて適宜決定すればよく特に限定されないが、桟材40の補強の点では、前後下桟41,42における長手方向(左右方向)の略中間部が好ましい。前後下桟41,42と中桟45とは、例えばL金具でさらに螺合固定されていてもよい。なお、中桟45は、桟材40を構成する左右下桟43,44の間に組み付けられていてもよい。
図3に示すように、桟材40を構成する前後下桟41,42、左右下桟43,44及び中桟45で区画された領域R1,R2において、床Fから上方に延びる配管10が施工される。つまり、配管10は、桟材40で区画される空間S(領域R1,R2)内にも収容される。
なお、手洗いユニットWUを建物の壁Wa(図4及び図5参照)に固定するときには、後側下桟42を、直接又は壁固定用の木桟(不図示)を介して、壁Waに固定してもよい。
底板パネル46は、ボックスB内部の底面(空間Sを区画する下面)を構成するものであり、図2に示すように、桟材40上に設けられる。桟材40上に底板パネル46が載置されたボックスB内部は、配管10の収容空間だけでなく、例えば、石鹸、タオル、その他道具などの収納空間としても使用できる。桟材40を補強する中桟45の上に底板パネル46が載置される場合、底板パネル46の耐荷重が向上するため、底板パネル46上のボックスB内部空間に、比較的荷重の大きい物でも安定して収納可能になる。
底板パネル46は、図2及び図3に示すように、桟材40の枠サイズ(換言すると、ボックスB内部の底面)と同程度のサイズ、若しくはボックスBから取り外し可能に少しだけ小さいサイズに形成される。つまり、底板パネル46は、矩形枠状の桟材40全体を覆う(桟材40の枠に沿った)矩形状の一枚板で形成される。なお、底板パネル46には、床Fから上方に延びる配管10の位置や数に応じて、配管10を挿通可能な挿通孔47が形成される。
ここで、図3に示すように、底板パネル46は、桟材40に対して、篏合固定、螺合固定、その他何れの方法でも固定されていない。つまり、底板パネル46は、桟材40に対して、着脱自在に構成されている。より具体的には、一枚板状の底板パネル46全体が、桟材40全体(ボックスB底部の内側全体)に対して、取り外し可能に構成されている。上記の構成により、底板パネル46を桟材40から取り外すと、桟材40(具体的には、桟材40の内側に区画された領域R1,R2)の全体(全面)が開放される。
(前扉)
前扉5は、ボックスBの前側に開放された前側開口を開閉する扉である。前扉5は、片開きタイプでもよく、両開きタイプでもよい。
図1に示すように、前扉5は、その上下方向長さ(高さ)が、側板2,3の上下方向長さ(桟材40の底面から天板1の下面までの高さ、天板1を除くボックスBの高さ)と同程度に形成される。これにより、前扉5の閉状態では、手洗いユニットWUを前方からみて、桟材40(具体的には、桟材40を構成する前側下桟41)が前扉5で覆われて見えない。さらに、上記したように、桟材40に側板2,3が縦勝ちで組み付けられるため、手洗いユニットWUを斜め前方又は左右側方からみて、桟材40(具体的には、桟材40を構成する左右下桟43,44)が側板2,3で覆われて見えない。このように、前扉5及び側板2,3により、桟材40が目隠しされる。
(その他の部材)
上桟6は、ボックスBの強度を補強するものである。また、上桟6は、カウンターCとボックスBの連結金具(L金具など)を目隠しする効果もある。上桟6の配置は、補強の点では特に限定されず、例えば、ボックスB内部を収納として用いる場合に上桟6が邪魔になり難い部分に配置されていればよく、また目隠しの点では、図2及び図3に示すように、側板2,3の前部に配置されていることが好ましい。
背板7は、ボックスBの後側に開放された後側開口を完全に閉鎖又は一部(非完全に)閉鎖する部材である。具体的には、ボックスB内部に収容される配管が、床Fや玄関框(上り框)EF(図4及び図5参照)から上方に延びる配管10のみである場合、後側開口の全部を背板7で閉鎖してもよい。一方、壁Waから前方に延びる配管(不図示)がある場合には、該配管をボックスB内部の空間Sに収容する隙間を設けるために、後側開口の一部のみを背板7で閉鎖する。また、図2及び図3に示すように、背板7は、底部4上に配置される。なお、手洗いユニットWUを建物の壁Waに固定するときには、背板7を、直接又は壁固定用の木桟を介して、壁Waに固定してもよい。
<手洗いユニットの施工方法>
次に、手洗いユニットWUの施工方法について説明する。手洗いユニットWUの施工方法は、桟材組立工程と、ボックス組立工程と、配管作業工程と、前扉取付工程と、洗面器取付工程とを備える。
〔桟材組立工程〕
前後下桟41,42の内側面(対向面)に、ダボを介して、左右下桟43,44(及び必要に応じて中桟45)を接着固定することにより、矩形枠状の桟材40を組み立てる。必要に応じて、前後下桟41,42の内側面と中桟45とをL金具でさらに螺合固定する。
〔ボックス組立工程〕
側板2,3の内側面(対向面)に、ダボを介して、組み立てられた桟材40(具体的には、前後下桟41,42の左右両端部)(及び必要に応じて上桟6)を接着固定する。これにより、側板2,3と桟材40との組み付けは縦勝ちになる。続いて、側板2,3の上部に、L金具を介して、天板1(カウンターC)をビスで取り付ける。また、必要に応じて、側板2,3の後部に、L金具を介して、背板7をビスで取り付ける。上記の手順により、底部4として桟材40が組み付けられた矩形箱状のボックスBを組み立てることができる。
〔配管作業工程〕
配管作業工程は、ボックス設置工程と、配管工事と、底板パネル加工工程と、底板パネル取付工程とを備える。
(ボックス設置工程)
まず、ボックスBを建物内(室内、玄関回り)の所定位置に設置する。具体的には、後側下桟42、必要に応じて背板7を、直接又は壁固定用の木桟を介して、壁Waにビス固定する。また、玄関回りに手洗いユニットWUを設置する場合、予め壁Wa又は玄関框(上り框)EFに固定された台輪A(図5参照)の上にボックスBを設置してもよい。この場合、台輪Aに桟材40を固定してもよい。
(配管工事)
続いて、ボックスBが設置された状態で、配管工事を行う。配管工事は、ボックスBの内部で行われる。図3に示すように、ボックスBの内部において、配管10(給水管、排水管)を、桟材40の内側に区画された領域R1,R2における床Fから上方に延びるように配置する。なお、ボックスBの内部において、天板1又は桟材40と背板7との隙間における壁Waから前方に延びるように配管を配置してもよい。
(底板パネル加工工程)
配管工事の後、配管10の位置に合わせて、底板パネル46に、配管10を挿通可能な挿通孔47を開ける。
(底板パネル取付工程)
最後に、図3に示すように、開けた挿通孔47に配管10を通しながら、底板パネル46を桟材40に取り付ける。具体的には、底板パネル46を、桟材40に固定せずに、桟材40上に載置する。なお、底板パネル46と配管10とは、特に固定しなくてもよく、取付金具などを用いてビス固定してもよい。
上記の一連の手順により、ボックスBが所定位置に設置された状態で(ボックスB内部で)、配管作業が実施される。施工された配管10は、ボックスB内部に収容される。
〔前扉取付工程〕
配管作業後のボックスB(具体的には、側板2,3の内側面(対向面)の前部)に、丁番を介して、前扉5を取り付ける。
〔洗面器取付工程〕
最後に、ボックスBの天板1を構成するカウンターCに、洗面器Wを取り付け、配管10を接続する。
<玄関収納システム>
以上のように構成される手洗いユニットWUは、図4及び図5に示すように、玄関収納システムESの一部として組み合わせてもよい。換言すると、玄関収納システムESは、玄関回りの手洗い場として、手洗いユニットWUを備えていてもよい。
手洗いユニットWU以外の、玄関収納システムESを構成するユニットは、特に限定されないが、例えば、収納ユニットSU、天袋ユニットTUなどが挙げられる。
収納ユニットSUは、着用物を室内に持ち込まないために、玄関に設置される収納である。収納ユニットSUは、着用物を収納する棚、ハンガーレールなどを備える。棚の行列の数は、特に限定されず、玄関の間取りや大きさなどに応じて適宜決定すればよい。
天袋ユニットTUは、手洗いユニットWUの上方空間を利用するために、手洗いユニットWUの上方に設置される収納である。天袋ユニットTUの配置は、隣接する収納ユニットSUの位置に応じて適宜決定すればよい。
玄関収納システムESを構成する各ユニットSU,TU,WUの連結は、特に限定されず、一般に使用される連結方法を適用できる。例えば、各ユニットの隣接する側板同士をビス固定する方法、壁固定用の木桟を介して、隣接する各ユニットを壁Waに固定する方法などが挙げられる。
玄関収納システムESの施工方法としては、例えば、フロート施工、台輪施工などが挙げられる。フロート施工では、図4に示すように、土間D及び上り框(玄関框)EFに対して浮いた状態となるように、壁Waに直接又は壁固定用の木桟を介して、各ユニットSU,TU,WUを固定する。台輪施工では、図5に示すように、土間Dと上り框EFとを跨ぐ台輪Aを予め取り付けて、この台輪Aの上に各ユニットSU,TU,WUを設置する。土間D上の台輪Aには、上り框EFの高さに応じた脚が取り付けられる。
ここで、図4及び図5に示すように、玄関収納システムESの一部として、手洗いユニットWUを組み合わせる場合、前扉5の閉状態では桟材40(前側下桟41)が目隠しされるため、玄関収納システムES全体の下端(下辺)が横一列に揃う。また、桟材40(左右下桟43,44)が側板2,3でも目隠しされる。これらの点で、手洗いユニットWUを備える玄関収納システムES全体の意匠性が向上する。意匠性向上の効果は、特に玄関収納システムESが台輪施工される場合に顕著である。具体的には、従来の手洗いユニットを組み合わせる場合、台輪Aの上に桟材が見える(換言すると、台輪Aが二重に見える)ため、手洗いユニットが後付けされたような印象を受けると共に、玄関収納システム全体としての統一感が得られない。これに対して、図5に示すように、手洗いユニットWUを組み合わせる場合、上記の台輪Aが二重に見えるという不都合がないため、手洗いユニットWUが後付けされたような印象を受けることなく、さらに玄関収納システムES全体としての統一感も得られる。
玄関収納システムESを構成する各ユニットSU,TU,WUの配置は、特に限定されず、玄関の間取りや大きさなどに応じて適宜決定すればよい。各ユニットSU,TU,WUを備える玄関収納システムESを玄関に設置することで、衣類を室内に持ち込まず、玄関回りでの手洗い・手指の消毒の徹底により、ウィルスを室内に持ち込まない新しいウィルス低減玄関空間が形成される。
(まとめ)
以上のように構成される手洗いユニットWUは、ボックスBの底部4として、矩形枠状の桟材40と、桟材40の枠全体を覆う一枚板状の底板パネル46とを備えており、底板パネル46が桟材40に対して着脱可能になっている。これにより、一枚板状の底板パネル46を桟材40から取り外すと、ボックスB内部における(桟材40で区画される)床F全体を確認でき、配管作業をする際の視認性や作業性の向上を図ることができる。その結果、ボックスB内部で一連の配管作業を行う場合であっても、自由な位置に、簡単に配管10を取り付けることができる。従って、手洗いユニットWUによれば、玄関回りに手洗い場を設置するときの配管作業を容易に実施できる。また、手洗いユニットWUによれば、保守点検作業も容易になる。
手洗いユニットWUは、桟材40が側板2,3及び前扉5により目隠しされる。これにより、前扉5を閉じると、ボックスBの上下方向に分離した部分(桟材40)が見えず、一体感のあるデザインとなる。そのため、手洗いユニットWUの意匠性が向上する。意匠性向上の効果は、手洗いユニットWUを玄関収納に組み合わせて玄関収納システムESとする場合にも得られる。具体的には、手洗いユニットWUを備える玄関収納システムESは、フロート施工及び台輪施工の何れでも、各ユニットの下端(下辺)が横一列に整列し、全体として統一感のあるシステムデザインとなる。
手洗いユニットWUは、配管作業を容易に実施可能に構成されているため、建物の新築時、リフォーム時を問わず、また玄関収納システムESの一部としても容易に設置できる。そのため、新しい生活様式にマッチした玄関空間(ウィルス対策が施されたウィルス低減玄関空間)を構成するユニットとして、好適に適用できる。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、手洗いユニットWUは、背板7を備えているが、不要な場合には、背板7を備えていなくてもよい。また、同様に、上桟6を備えていなくてもよい。
本発明は、例えば玄関回りに手洗い場を設置するときの手洗いユニットとして、極めて有用であり、産業上の利用可能性が高い。
F 床
D 土間
A 台輪
EF 上り框
Wa 壁
ES 玄関収納システム
WU 手洗いユニット
SU 収納ユニット
TU 天袋ユニット
W 洗面器
C カウンター
B ボックス
S 空間
R1,R2 領域
1 天板
2,3 側板
4 底部
40 桟材
41 前側下桟
42 後側下桟
43 左側下桟
44 右側下桟
45 中桟
46 底板パネル
47 挿通孔
5 前扉
6 上桟
7 背板
10 配管

Claims (5)

  1. 洗面器が設けられた天板と、
    上記天板の両端に設けられた一対の側板と、
    上記一対の側板の間の下部に設けられた底部と、
    上記一対の側板の前側に設けられた前扉とを備えた手洗いユニットであって、
    上記天板、一対の側板、底部及び前扉に囲まれた空間には、上記洗面器に接続される配管が収容され、
    上記底部は、矩形枠状に組み付けられた桟材と、該桟材上に設けられ、上記配管を挿通する挿通孔が形成された底板パネルとを備え、
    上記底板パネルは、上記桟材の全体に対して、着脱自在に構成されることを特徴とする手洗いユニット。
  2. 請求項1において、
    上記桟材は、上記前扉により、目隠しされることを特徴とする手洗いユニット。
  3. 請求項1又は2において、
    上記桟材を構成する前後一対又は左右一対の下桟の間には、中桟が組み付けられることを特徴とする手洗いユニット。
  4. 請求項1~3のいずれか一項において、
    上記一対の側板は、上記桟材に、縦勝ちで組み付けられることを特徴とする手洗いユニット。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の手洗いユニットを備える玄関収納システム。
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