JPH08158535A - 建築用パネル構造材 - Google Patents

建築用パネル構造材

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JPH08158535A
JPH08158535A JP6330623A JP33062394A JPH08158535A JP H08158535 A JPH08158535 A JP H08158535A JP 6330623 A JP6330623 A JP 6330623A JP 33062394 A JP33062394 A JP 33062394A JP H08158535 A JPH08158535 A JP H08158535A
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JP
Japan
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surface material
rear surface
front surface
side edge
intermediate member
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JP6330623A
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English (en)
Inventor
Shinichi Tomaru
眞一 東丸
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KAMIKATSUCHIYOU
Original Assignee
KAMIKATSUCHIYOU
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数個組合せることにより壁や床等を構成し
得る建築用パネル構造材であって、重量の軽減を図ると
共に電気配線等を配置するスペースを生じさせ得る建築
用パネル構造材と、加工を容易にして製造コストを軽減
し得る建築用パネル構造材を提供する。 【構成】 (1) 側縁材12、14、上部中間材1
6、下部中間材18および中部中間材20で構成した枠
状部分の四角状の空間部を、その前後両面側に板材から
なる前部表面材の集合24および後部表面材の集合26
を配置して、該空間部を塞ぐようにし、かつ集合24と
集合26の配列方向は斜め向きで互いに交差する方向と
した建築用パネル構造材10である。 (2)上記枠状部分の前後両側面に前部表面材と後部表
面材とを配置した建築用パネル構造材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築用パネル構造材に関
するものであり、特に角材と板材とを組み合わせて構成
した建築用パネル構造材に関するものである。本発明の
建築用パネル構造材は、例えば壁、梁、床等に使用すれ
ば特に有効である。
【0002】
【従来の技術】従来より木造建築は種々工程が多くコス
トが高くつき、工期が長くかかるので、その改善が望ま
れており、その改善策の一つとして同種のものをいくつ
か組合せることによって壁等を構成し得るパネル構造材
が提案されている。例えば、実公昭63ー26499号
のパネル構造材がこれである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
パネル構造材はすべて角材で構成され、内部に空間を生
じない状態に角材で詰まっているので重量が重い上に、
内部が角材で詰まっているのでスペースがなく、電気配
線等を配置することができないという問題点があった。
また、上記建築用パネル構造材はその内部空間に配置す
るための角材の形状が複雑で、加工に手間が掛かり、製
造コストが高くなる等の問題点があった。さらに、上記
パネル構造材は断熱性や遮音性において充分でないとい
う問題点があった。本発明はこのような事情を背景とし
てなされたものであり、本発明の目的は重量を軽減する
と共に電気配線等を配置するためのスペースを生じさせ
得る建築用パネル構造材および部品形状を簡単にして加
工容易とし、製造コストを軽減させ得る建築用パネル構
造材並びに断熱性、遮音性を有する建築用パネル構造材
を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するためになされたものであり、本発明は下記
のように構成される。 A 角材を用いて形成され、両側に所定間隔を隔てて平
行に配置された一対の側縁材と、前記側縁材の上下両端
部間にそれぞれ互いに平行に配置され、かつ両側縁材と
結合するように形成された角材からなる上部中間材およ
び下部中間材と、前記両側縁材間で前記上部中間材と下
部中間材との間に所定間隔を隔て、かつ上部中間材また
は下部中間材と平行に配置され、両側縁材と結合するよ
うに形成された角材からなる1または2以上の中部中間
材と、前記両側縁材と前記上部中間材、中部中間材、下
部中間材とで囲まれた四角状の空間部を該空間部の前後
両面側で塞ぐように該前後両面側にそれぞれ配置された
板材からなる複数の前部表面材および後部表面材とを備
えて構成され、しかも前記前部表面材および後部表面材
は前記四角状の空間部に斜め向きに配置されると共に前
部表面材と後部表面材の前記斜め向きの方向が互いに交
差するようにされ、かつ前部表面材と後部表面材との間
に所定の間隔を設けるようにし、前記両側縁材と前記上
部中間材、中部中間材および下部中間材とはほぞとほぞ
穴との嵌合によって結合し、前記前部表面材および後部
表面材が前記側縁材、上部中間材、中部中間材および下
部中間材と重なり合う部分はほぞとほぞ溝との嵌合によ
って結合し、前部表面材同士および後部表面材同士が重
なり合う部分は前部表面材および後部表面材の側縁に沿
って形成された凹部と凸部とを嵌め合わせて結合した建
築用パネル構造材。 B 前記A項記載の建築用パネル構造材において、前記
前部表面材の内側と後部表面材の内側とを密着させるよ
うにした建築用パネル構造材。 C 前記A項記載の建築用パネル構造材において、前記
前部表面材と後部表面材とが前記四角状の空間部の前後
両面側にそれぞれ斜め向きで、かつ互いに交差する方向
に配置されているのに代えて、前部表面材と後部表面材
とを前記四角状の空間部の前後両面側にそれぞれ縦方向
もしくは横方向で、かつ互いに交差する方向に配置する
と共に、前部表面材の内側と後部表面材の内側とを直接
もしくは他の部材を介して接着するようにした建築用パ
ネル構造材。 D 角材を用いて形成され、両側に所定間隔を隔てて平
行に配置された一対の側縁材と、前記両側縁材の上下両
端部間にそれぞれ互いに平行に配置され、かつ両側縁材
と結合するように形成された角材からなる上部中間材お
よび下部中間材と、前記両側縁材間で前記上部中間材と
下部中間材との間に所定間隔を隔て、かつ上部中間材ま
たは下部中間材と平行に配置され、両側縁材と結合する
ように形成された角材からなる1または2以上の中部中
間材と、前記両側縁材と前記上部中間材、中部中間材、
下部中間材とで囲まれた四角状の各空間部内にそれぞれ
対角線方向に筋違材自体が配置され、かつ隣接する空間
部間では筋違材自体が配置された前記対角線方向の傾き
が交互になるようにされた角材からなる複数の筋違材
と、前記両側縁材、上部中間材、中部中間材、下部中間
材および筋違材で形成した枠状部分で上部中間材、中部
中間材、下部中間材および筋違材の前後両側に両側縁材
に沿う方向に配置された板材からなる複数の前部表面材
および後部表面材とを備えて構成され、しかも、前記両
側縁材と前記上部中間材、中部中間材および下部中間材
とはほぞとほぞ穴との嵌合によって結合し、前記筋違材
が前記側縁材、上部中間材、中部中間材および下部中間
材と接する部分はほぞとほぞ穴との嵌合、かすがいもし
くは釘によって結合し、前記前部表面材および後部表面
材が前記側縁材と重なり合う部分はほぞとほぞ溝との嵌
合によって結合し、前部表面材同士もしくは後部表面材
同士が重なり合う部分は前部表面材もしくは後部表面材
の側縁に沿って形成された凹部と凸部とを嵌め合せて結
合した建築用パネル構造材。 E 前記A項〜D項のいずれかに記載の建築用パネル構
造材において、前記両側縁材の両端部にほぞを突設し、
かつ一方の側縁材の側面には突条を設けると共に他方の
側縁材の側面には前記突条の嵌り得る大きさの溝を形成
した建築用パネル構造材。 F 前記A項もしくはD項記載の建築用パネル構造材に
おいて、前記前部表面材と後部表面材との間の空間部に
断熱材および/または遮音材を少なくとも配置した建築
用パネル構造材。
【0005】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1に示すように建築用パネル構造材10は
1対の側縁材12、14と上部中間材16、下部中間材
18、2つの中部中間材20および前部表面材の集合2
4、後部表面材の集合26から構成されている。側縁材
12は図2(イ)に示すように角材で構成され、その外
側に形成された溝30にはやとい実32が嵌め込まれる
と共に、内側には2条のほぞ溝34が形成され、さらに
上下両端部には図1に示すようにほぞ36、38が突設
されている。側縁材14は図2(ロ)に示すように、側
縁材14と同様に角材で構成され、その外側に溝40が
形成されると共に、内側には2条のほぞ溝42が形成さ
れ、さらに上下両端部には図1に示すようにほぞ44、
46が突設されている。なお、複数の建築用パネル構造
材10同士を組付ける際には、溝40に他の建築用パネ
ル構造材10のやとい実32を嵌め込み、接合が完全に
なるようにされている。やとい実32を中止し、代わり
に上部中間材12の側面に本実状の突条を一体に設けて
もよい。
【0006】この1対の側縁材12、14の上下両端部
間には、角材からなる上部中間材16と下部中間材18
が 平 行に配置され、さらに上部中間材16と下部中間
材18の間には、角材からなる2つの中部中間材20が
平行に、かつ上部中間材16、下部中間材18間を略等
分するように配置されている。上部中間材16と下部中
間材18は、図2(ハ)、(ニ)に示すようにその上側
もしくは下側に2条のほぞ溝48、50が形成されてい
る。また、中部中間材20は図2(ホ)に示すように上
下両側にそれぞれ2条のほぞ溝54、56が形成されて
いる。なお、両側縁材12、14と前記各部材16、1
8、20とはそれぞれほぞとほぞ穴との嵌合によって結
合される。
【0007】また、図1に示すように上記各部材12、
14、16、18、20により形成された四角状の各空
間部には、板材からなる複数の前部表面材の集合24
と、同じく板材からなる複数の後部表面材の集合26
が、前記空間部の前後両側に配置され、それぞれ空間部
を塞ぐようにされている。前部表面材の集合24は図3
に示すように前部表面材25a〜25gを集合したもの
であり、前記空間部を塞ぎ得るように四角状をなし、そ
の外縁には全周にわたってほぞ58が形成され、前記空
間部周辺の部材に2条に形成されたほぞ溝のうち、前部
側のほぞ溝に嵌合するようにされている。なお、各前部
表面材25a〜25gは、図3、図4に示すように前記
空間部の対角線に略沿う方向に配列されると共に、各前
部表面材の側面には図5(イ)に示すように、互いに嵌
り合う凹凸部が形成され、各前部表面材の継目は相欠き
継となっている。なお、前部表面材の集合24は図3で
は7つの前部表面材が集まってできたものを図示してい
るが、この数は適宜増減することも可能である。
【0008】前部表面材の集合24は次のようにして製
造される。先ず、前部表面材と同様な断面形状を有する
長尺の板材を複数個(本実施例では3枚(もしくは4
枚))接着して図6に示すように幅広の板材59をつく
り、点線のように三角状にカットすれば図3に示す前部
表面材25a〜25cの集合および前部表面材25e〜
25gの集合に近い形状の部材がいくつか得られる。別
途、図3に示す前部表面材25dを製造し、この両側に
前記三角状の2つの前部表面材の集合を一体に接着した
後、周縁にほぞ58を形成すれば前部表面材の集合24
が完成する。後部表面材の集合26も同じ方法で製造さ
れる。この方法によれば、材料取りに無駄がないという
利点がある。なお、前部表面材の集合24の製造に当た
っては、図5(ロ)に示すように前部表面材25a、2
5g側のコーナー部の∠P、∠S をそれぞれ直角より
若干大きく、四角の他の2角を直角より若干小さくし、
前部表面材25a、25g側のコーナー部に近ずくにつ
れて、漸次大きくなるような微小な隙間を、各側縁材1
2、14、各中間材16、18、20との間に設けるよ
うにすることが望ましい。(同図における隙間は作図上
誇張して示す)。というのは、木材は雨水等で濡れた場
合には、繊維方向よりも繊維方向に対し直角方向に膨ら
む傾向が強く、しかも当然のことながら各前部表面材は
その長手方向に繊維方向がくるようにされているので、
図3(イ)で説明すると前部表面材25aと前部表面材
25gとを結ぶ対角線方向に膨らむことになる。従っ
て、上述のように膨らむ量の大きいコーナー側に予め隙
間(逃がし)を設けておけば、雨水等で濡れた場合にそ
の応力により建築用パネル構造材10が狂って歪んだり
する等のトラブルを回避できるからである。もっとも、
前部表面材25aと前部表面材25gの中間の前部表面
材25d側は上記隙間を設けていないので筋違材として
の効果を損なうことはない。これらのことは後部表面材
の集合26についても同様である。
【0009】後部表面材の集合26は前記前部表面材の
集合24と同様に、各後部表面材が集まって構成される
が、各後部表面材の配列方向は図7に示すように前記前
部表面材と交叉するようにされている点で異なる。前記
空間部への取付けは、後面側のほぞ溝に嵌め込んで取付
ける。なお、後部表面材の集合26は、前部表面材の集
合24と同じ形状のものを裏返したのと同じである。こ
のように空間部に対角線方向に配置された前部表面材と
後部表面材は筋違材の作用をすると共に、しかも前部表
面材と後部表面材は互いに交叉する方向に配置されてい
るので建築用パネル構造材の強度がさらに向上する。な
お、前部表面材と後部表面材との間には図8に示すよう
に所定の間隔(図上Kで示す部分)を生ずるようにさ
れ、電気配線等を通すことができるようにされている。
また、上述のように前部表面材と後部表面材との間に所
定間隔の空間ができるので、建築用パネル構造材10の
重量が軽量化でき、取扱が容易となる。もっとも、目的
に応じて前記間隔をなくし、前部表面材の内側と後部表
面材の内側を密着させることも可能である。さらに、各
前部表面材および各後部表面材の継目は相欠き継とさ
れ、かつ前部表面材および後部表面材が側縁材、上部中
間材、中部中間材、下部中間材と重なる部分はほぞとほ
ぞ溝の嵌合によって結合させているので、建築用パネル
構造材の気密が完全である。
【0010】本実施例の建築用パネル構造材10は、上
述のような各部材で構成されるが、ほぞとほぞ穴、ほぞ
とほぞ溝との嵌合部分は接着剤で固化させると共に、各
側縁材12、14と、上部中間材16、下部中間材1
8、中部中間材20との結合部は、例えば図9に示すよ
うに植込ボルト61を使用し、結合強度の向上を図って
いる。以上のように構成された建築用パネル構造材10
は、例えば図10に示すように壁として使用できる。す
なわち、梁62と土台63に形成されたほぞ穴に、建築
用パネル構造材10のほぞ36、38、44、46を嵌
合すると共に、隣接する建築用パネル構造材10同士は
側縁材12に突設されたやとい実32と、他の建築用パ
ネル構造材10の側縁材14に形成された溝40とを嵌
合させ、さらに各部材をボルト66で結合して、壁を構
成したものである。本実施例の建築用パネル構造材は壁
以外に床等を構成するために使用することも可能であ
る。また、図10に示す建築用パネル構造材64のよう
に、前部表面材、後部表面材を取付ける区画を2つにす
る等その長さは目的に応じて自由に選択することが可能
である。なお、建築用パネル構造材64のように横長方
向に使用する場合は、鉛直方向に配置された部材、例え
ば柱65等にほぞ穴を設け、これに建築用パネル構造材
64の両端部に立設されたほぞを嵌合させて取付けを行
なうことが望ましい。もっとも、建築用パネル構造材1
0の側縁材にほぞ穴を設けて建築用パネル構造材64を
取付けることも可能である。
【0011】図11は本発明の他の実施例を示す。図1
1に示す建築用パネル構造材68は前記実施例の一部を
変更したものであり、変更を要しない部分は同一番号を
付し、詳しい説明は省略する。前部表面材と後部表面材
の配列方向を変更した点、前部表面材の内側と後部表面
材の内側とを直接接着した点等が前記実施例と大きく相
違する。すなわち、建築用パネル構造材68の側縁材1
2、14、上部中間材16、下部中間材18、中部中間
材20で形成される四角状の空間部には、その前表面側
と後表面側にそれぞれ前部表面材の集合70と後部表面
材の集合72とが縦方向もしくは横方向に配置され、か
つ互いに交差するようにされている。前部表面材の集合
70は図12に示すように前部表面材71a〜71eを
横方向に並べて一体に接着し、周縁にほぞ73を形成し
たものであり、各接合部は図13(イ)に示すような本
実継とされている。なお、前部表面材は図13(ロ)に
示すような背板、すなわち円木より板等を取った残りの
材で構成することも可能である。円弧部分を内側にすれ
ば体裁を損なうこともなく、また材料の有効利用を図り
得る効果がある。後部表面材の集合72は図14に示す
ように後部表面材を縦方向に配列した点で前部表面材の
集合70と異なるが、他は同じである。但し、正方形の
場合は、後部表面材の集合72は前部表面材の集合70
と全く同じであり、使用方法を縦方向か横方向にすれば
よい。
【0012】前部表面材の集合70と後部表面材の集合
72は、図15に示すようにその内側同士が接着剤によ
り固着され一体とされた状態で、前記空間部周辺の部材
に形成されたほぞ溝にそれぞれ嵌め込まれて取付けられ
る。前部表面材と後部表面材とが縦横に配置され、かつ
一体に接着されているので建築用パネル構造材68の強
度か大きくなる利点がある。電気配線等を配置する必要
のない場合に特に利用効果が大きい。また、前部表面材
の集合70、後部表面材の集合72の製造方法は、各前
部表面材、後部表面材と同様な断面形状を有する複数の
長尺の板材を、図6に示す要領で接着して幅広の板材と
し、これを四角状にカットとし周縁にほぞを形成すれば
よいので、斜めにカットする部分がなく、製造が容易
で、かつ材料取りに無駄がなく、従って建築用パネル構
造材自体のコストを軽減できる利点がある。なお、前部
表面材の集合70と後部表面材の集合72はその内側同
士を直接接着するほか、他の部材例えば板材、桟等を介
して接着するようにしてもよい。
【0013】図16は本発明のさらに他の実施例を示
す。建築用パネル構造材76はそれぞれ角材からなる両
側縁材78、79、上部中間材80、下部中間材82、
中部中間材84および筋違材86により建築用パネル構
造材10と同様に枠状に形成され、かつ各筋違材86は
交互方向に傾斜して配置されると共に、上部中間材8
0、下部中間材82、中部中間材84および筋違材86
の前後両側には板材からなる複数の前部表面材88と後
部表面材90とが取付けられ、かつ各前部表面材88お
よび後部表面材90の継目は建築用パネル構造材10の
場合と同様に、相欠き継とされ、さらに側縁材78、7
9と前部表面材および後部表面材との重なり合う部分は
ほぞとほぞ溝とで結合されている。また、建築用パネル
構造材同士を組付ける場合には、建築用パネル構造材1
0の場合と同様に両側縁材78の側面に形成された溝の
一方に取付けられたやとい実92を、他の建築用パネル
構造材の側縁材79に形成された溝に嵌合させて行な
う。また、側縁材78、79の両端には、ほぞ94、9
5、96、97が突設され、前記建築用パネル構造材1
0の場合と同様に梁や土台等に取付け、壁等を構成する
ことができる。さらに、上部中間材80、下部中間材8
2および中部中間材84で囲まれる区画を、2つあるい
は3つ以上とする等建築用パネル構造材の長さを目的に
応じて適宜変更することも可能である。本実施例によれ
ば、上部中間材80等の中間材の前後両側に前部表面材
88、後部表面材90を配置しているので、内部に空間
を生じ、電気配線等を配置し得るスペースができると共
に、重量が軽減され、取扱の容易化、コストの低減等を
図ることができる。また、前部表面材88同士および後
部表面材90同士の各継目は、相欠き継とされると共
に、側縁材78、79と前部表面材88および後部表面
材90の合せ目は、ほぞとほぞ溝を嵌合させているの
で、気密性の高い建築用パネル構造材が得られる。
【0014】前述した図1と図16に示す各実施例にお
いて、前部表面材同士、後部表面材同士の継目は例えば
図17(イ)〜(ハ)に示す本実継、やとい実継、相互
継等を採用することも可能であり、図11に示す実施例
では図17(ロ)、(ハ)のやとい実継、相互継等を採
用することも可能である。また、図1と図16に示す実
施例において、前部表面材および後部表面材と、側縁
材、上部中間材、中部中間材、下部中間材との結合部分
は図17(ニ)に示す要領でほぞ溝に平ほぞを嵌め込ん
で結合させる等してもよい。さらに、図1と図16に示
す各実施例において、前部表面材と後部表面材との空間
部に断熱材、遮音材等を配置してもよい。以上本発明の
実施例について説明したが、本発明はこのような実施例
に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において種々なる態様で実施し得ることは勿論
である。
【0015】
【発明の効果】本発明は上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。請求項1および請求項
2記載の建築用パネル構造材によれば、筋違材を省略で
きるので、製造コストを低減できると共に、側縁材と上
部、中部、下部の各中間材とで囲まれた四角状の空間部
には、その前後両側にそれぞれ複数の板材からなる前部
表面材と後部表面材を空間部の略対角線方向に傾斜して
配置し、その空間部を塞ぐようにされているので、この
部分が筋違材の役割をし、しかも前部表面材と後部表面
材の傾斜方向が互いに交差するようにされているので、
さらに建築用パネル構造材の強度向上を図ることができ
る。また、建築用パネル構造材の両側は前部表面材と後
部表面材で覆われると共に、各部材の重なる部分はほぞ
とほぞ溝または凹部と凸部を嵌め合わせているので、構
造材としての気密性が向上する。請求項1および請求項
4記載の建築用パネル構造材によれば、前部表面材と後
部表面材との間にスペースがあるので、電気配線や断熱
材等を配置するのに便利であり、また重量の軽減を図る
ことができ、取扱が容易となる。請求項3記載の建築用
パネル構造材によれば、前部表面材と後部表面材は縦方
向もしくは横方向に配置するので、製造時斜めに切り落
とす部分がなく加工が容易で、材料取りに無駄がないの
で製造コストを軽減できる。また、前部表面材の内側と
後部表面材の内側とを接着し一体としているので、建築
用パネル構造材の強度が大きく丈夫である。請求項4記
載の建築用パネル構造材によれば、前部表面材と後部表
面材との間に空間ができ、重量軽減を図り得ると共に、
取扱が容易となり、また製造コストを軽減できる。ま
た、建築用パネル構造材内には筋違材を配置すると共に
建築用パネル構造材の両側に配置された前部表面材同士
および後部表面材同士の継目は凹凸部を互いに嵌め込ん
で結合させ、さらに前部表面材および後部表面材と側縁
材との重なる部分はほぞとほぞ溝で結合しているので、
構造材としての気密性を高めると共に、強度の向上を図
ることができる。請求項5記載の建築用パネル構造材に
よれば、側縁材の上下両端にほぞが突設されているの
で、梁や桁、土台等に取付け、壁や床等を構成すること
が容易である。また、各側縁材の側面に形成された突条
部と溝とを嵌め込んで建築用パネル構造材同士を結合さ
せると、結合部の気密性が高まり、強度も向上する。請
求項6記載の建築用パネル構造材によれば、内部の空間
部に断熱材や遮音材が配置されているので断熱性や遮音
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)、(ロ)は本発明の一実施例を示す一部
を破断した正面図と側面図である。
【図2】(イ)〜(ホ)は、同実施例に使用する一部の
部品の断面図である。
【図3】(イ)、(ロ)は同実施例に使用する他の部品
を集合した状態を示す平面図と側面図である。
【図4】上記集合部品を分解して示す各部品の平面図と
部分断面図である。
【図5】(イ)は図3におけるAーA拡大断面図、
(ロ)は上記集合部品の取付け状態を示す説明図であ
る。
【図6】同実施例に使用する部品の製造工程の一部を示
す説明図である。
【図7】(イ)、(ロ)は、同実施例に使用するさらに
他の部品の集合を示す平面図と側面図である。
【図8】同実施例の結合部の一部を示す拡大断面図であ
る。
【図9】同実施例に使用する部品の結合方法の一例を示
す説明図である。
【図10】同実施例の使用状態を示す説明図である。
【図11】(イ)、(ロ)は本発明のさらに他の実施例
を示す一部を破断した正面図と側面図である。
【図12】(イ)(ロ)は同実施例に使用する部品を集
合した状態を示す平面図と側面図である。
【図13】(イ)は図12におけるB−B拡大断面図、
(ロ)は(イ)に示す部材の変形例を示す断面図であ
る。
【図14】(イ)、(ロ)は、同実施例に使用するさら
に他の部品の集合を示す平面図と正面図である。
【図15】同実施例の結合部の一部を示す拡大断面図で
ある。
【図16】(イ)、(ロ)は本発明のさらに他の実施例
を示す一部を破断した正面図と断面図である。
【図17】(イ)〜(ホ)は上記各実施例に適用し得る
部材結合の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 建築用パネル構造材 12 側縁材 14 側縁材 16 上部中間材 18 下部中間材 20 中部中間材 24 前部表面材の集合 26 後部表面材の集合 34 ほぞ溝 36 ほぞ 38 ほぞ 42 ほぞ溝 44 ほぞ 46 ほぞ 48 ほぞ溝 50 ほぞ溝 54 ほぞ溝 56 ほぞ溝 58 ほぞ 64 建築用パネル構造材 68 建築用パネル構造材 70 前部表面材の集合 72 後部表面材の集合 73 ほぞ 76 建築用パネル構造材 78 側縁材 79 側縁材 80 上部中間材 82 下部中間材 84 中部中間材 86 筋違材 88 前部表面材 90 後部表面材 94 ほぞ 95 ほぞ 96 ほぞ 97 ほぞ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】 (イ)〜(ニ)は上記各実施例に適用し得
る部材結合の他の例を示す説明図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角材を用いて形成され、両側に所定間隔
    を隔てて平行に配置された一対の側縁材と、 前記側縁材の上下両端部間にそれぞれ互いに平行に配置
    され、かつ両側縁材と結合するように形成された角材か
    らなる上部中間材および下部中間材と、 前記両側縁材間で前記上部中間材と下部中間材との間に
    所定間隔を隔て、かつ上部中間材または下部中間材と平
    行に配置され、両側縁材と結合するように形成された角
    材からなる1または2以上の中部中間材と、 前記両側縁材と前記上部中間材、中部中間材、下部中間
    材とで囲まれた四角状の空間部を該空間部の前後両面側
    で塞ぐように該前後両面側にそれぞれ配置された板材か
    らなる複数の前部表面材および後部表面材とを備えて構
    成され、 しかも前記前部表面材および後部表面材は前記四角状の
    空間部に斜め向きに配置されると共に前部表面材と後部
    表面材の前記斜め向きの方向が互いに交差するようにさ
    れ、かつ前部表面材と後部表面材との間に所定の間隔を
    設けるようにし、前記両側縁材と前記上部中間材、中部
    中間材および下部中間材とはほぞとほぞ穴との嵌合によ
    って結合し、前記前部表面材および後部表面材が前記側
    縁材、上部中間材、中部中間材および下部中間材と重な
    り合う部分はほぞとほぞ溝との嵌合によって結合し、前
    部表面材同士および後部表面材同士が重なり合う部分は
    前部表面材および後部表面材の側縁に沿って形成された
    凹部と凸部とを嵌め合わせて結合した建築用パネル構造
    材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建築用パネル構造材にお
    いて、前記前部表面材の内側と後部表面材の内側とを密
    着させるようにした建築用パネル構造材。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の建築用パネル構造材にお
    いて、前記前部表面材と後部表面材とが前記四角状の空
    間部の前後両面側にそれぞれ斜め向きで、かつ互いに交
    差する方向に配置されているのに代えて、前部表面材と
    後部表面材とを前記四角状の空間部の前後両面側にそれ
    ぞれ縦方向もしくは横方向で、かつ互いに交差する方向
    に配置すると共に、前部表面材の内側と後部表面材の内
    側とを直接もしくは他の部材を介して接着するようにし
    た建築用パネル構造材。
  4. 【請求項4】 角材を用いて形成され、両側に所定間隔
    を隔てて平行に配置された一対の側縁材と、 前記両側縁材の上下両端部間にそれぞれ互いに平行に配
    置され、かつ両側縁材と結合するように形成された角材
    からなる上部中間材および下部中間材と、 前記両側縁材間で前記上部中間材と下部中間材との間に
    所定間隔を隔て、かつ上部中間材または下部中間材と平
    行に配置され、両側縁材と結合するように形成された角
    材からなる1または2以上の中部中間材と、 前記両側縁材と前記上部中間材、中部中間材、下部中間
    材とで囲まれた四角状の各空間部内にそれぞれ対角線方
    向に筋違材自体が配置され、かつ隣接する空間部間では
    筋違材自体が配置された前記対角線方向の傾きが交互に
    なるようにされた角材からなる複数の筋違材と、 前記両側縁材、上部中間材、中部中間材、下部中間材お
    よび筋違材で形成した枠状部分で上部中間材、中部中間
    材、下部中間材および筋違材の前後両側に両側縁材に沿
    う方向に配置された板材からなる複数の前部表面材およ
    び後部表面材とを備えて構成され、 しかも、前記両側縁材と前記上部中間材、中部中間材お
    よび下部中間材とはほぞとほぞ穴との嵌合によって結合
    し、前記筋違材が前記側縁材、上部中間材、中部中間材
    および下部中間材と接する部分はほぞとほぞ穴との嵌
    合、かすがいもしくは釘によって結合し、前記前部表面
    材および後部表面材が前記側縁材と重なり合う部分はほ
    ぞとほぞ溝との嵌合によって結合し、前部表面材同士も
    しくは後部表面材同士が重なり合う部分は前部表面材も
    しくは後部表面材の側縁に沿って形成された凹部と凸部
    とを嵌め合せて結合した建築用パネル構造材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    建築用パネル構造材において、前記両側縁材の両端部に
    ほぞを突設し、かつ一方の側縁材の側面には突条を設け
    ると共に他方の側縁材の側面には前記突条の嵌り得る大
    きさの溝を形成した建築用パネル構造材。
  6. 【請求項6】 請求項1もしくは請求項4記載の建築用
    パネル構造材において、前記前部表面材と後部表面材と
    の間の空間部に断熱材および/または遮音材を少なくと
    も配置した建築用パネル構造材。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020014942A (ja) * 2011-12-07 2020-01-30 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニーBecton, Dickinson And Company リリース可能な流体コネクタ付の点滴装置

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