JPH08156820A - トラクタ−の旋回制御装置 - Google Patents

トラクタ−の旋回制御装置

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JPH08156820A
JPH08156820A JP6302413A JP30241394A JPH08156820A JP H08156820 A JPH08156820 A JP H08156820A JP 6302413 A JP6302413 A JP 6302413A JP 30241394 A JP30241394 A JP 30241394A JP H08156820 A JPH08156820 A JP H08156820A
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hydraulic
hydraulic clutch
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valve
forward side
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Mitsuhiko Ikeda
光彦 池田
Junichi Oshita
淳一 大下
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、畦際での旋回操作を容易にして作
業者に掛かる負担を軽減させようとするものである。 【構成】旋回操作と連動して旋回内側の後輪ブレ−キ装
置が作動するオ−トブレ−キ装置と、前後進切替装置と
を有するトラクタ−において、後輪ブレ−キ装置を油圧
式アクチュエ−タで作動するように構成すると共に、油
圧ポンプから前記アクチュエ−タに至る油路の途中に左
右のブレ−キ装置を択一的に切り替える油路切替弁を介
装し、この油路切替弁には前進側油圧クラッチの作動圧
油が流入すべく構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トラクタ−の旋回制
御装置に関し、畦際等での機体の旋回操作を容易にして
作業者に掛かる精神的及び肉体的負担を軽減させようと
するものである。
【0002】
【従来技術】従来、ステアリングハンドルを回して、こ
れが所定角度以上に操作されると自動的に後輪内側のブ
レ−キが効くように連動構成されたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、係る従来装
置にあっては、ブレ−キ用アクチュエ−タの作動圧力を
決める制御弁が必要となり、専用の制御弁を設ければ製
造コストが上昇したり、油圧回路が複雑になるといった
問題を生むことになる。
【0004】
【課題を解決するための技術手段】この発明は前記した
問題点に鑑みて提案するものであって、このため、次の
ような技術的手段を講じた。即ち、ステアリングハンド
ル4操作と連動して旋回内側の後輪ブレ−キ装置13が
作動するオ−トブレ−キ機構と、前進側油圧クラッチ7
と後進側油圧クラッチ8とを択一的に切り替えて機体の
進行方向を切り替える前後進切替装置6cとを有するト
ラクタ−において、前記後輪ブレ−キ装置13を油圧式
アクチュエ−タ15にて作動するよう構成すると共に、
油圧ポンプ25から前記アクチュエ−タ15に至る油路
の途中に左右のブレ−キ装置13を択一的に切り替える
油路切替弁18を介装し、この油路切替弁18には、前
進側油圧クラッチ7の作動圧油が流入すべく構成したこ
とを特徴とするトラクタ−の旋回制御装置の構成とす
る。
【0005】
【実施例】以下、図面に基づきこの発明の実施例を説明
する。まず、構成から説明すると、1はトラクタ−で前
輪2と後輪3を備え、機体前部に搭載したエンジン5の
回転動力をミッションケ−ス6内の主変速装置6aと副
変速装置6bを介して適宜減速し、これを前輪2と後輪
3とに伝えるように構成している。主変速装置6a及び
副変速装置6bは共にシンクロメッシュで構成され、主
変速装置6aは4段、副変速装置6bは高低2段の変速
が行える。又、6cは機体の進行方向を変更する前後進
切替装置であり、前後進切替レバ−23を操作して油圧
式のクラッチ、即ち、前進側油圧クラッチ7と後進側油
圧クラッチ8を択一的に切り替えて機体を前進させたり
後進させたりする。
【0006】又、ミッションケ−ス6の上部には油圧シ
リンダケ−ス9が搭載され、その左右両側部には作業機
昇降用のリフトア−ム10,10が回動自由に枢着され
ている。油圧シリンダケ−ス9内の単動式油圧シリンダ
−11に作動油が供給あるいは排出されると前記リフト
ア−ム10,10が上昇しあるいは下降する。12は上
げ、中立、下げの3位置を有する油圧制御弁である。こ
の油圧制御弁12は上昇用ソレノイド12a、あるいは
下降用ソレノイド12bを励磁することによって切り替
えられる。即ち、油圧操作レバ−16の回動基部にはポ
ジション設定器17が設けられ、リフトア−ム10の回
動基部にはリフトア−ム角センサ−21が設けられてい
る。ポジション設定器17による設定値と、リフトア−
ム角センサ−21の検出値との差に応じて両ソレノイド
12a,12bに通電される電流値が変更されるように
構成している。
【0007】13,13は左右後輪3,3の後車軸上に
設置されたブレ−キ装置であって、左右一対のブレ−キ
ペダル14,14を踏み込むか、あるいはブレ−キ用の
アクチュエ−タ15,15が作動するとブレ−キ装置1
3,13が作動するように構成している。即ち、ブレ−
キペダル14,14を踏むと、リンク、ロッド等の機械
式連係機構を介してブレ−キ装置13,13が作動し、
あるいはステアリングハンドル4を回動操作するとこれ
に連動してブレ−キ用油路切替弁18のソレノイド18
L,18Rが励磁され、アクチュエ−タ15,15を突
出させてブレ−キア−ム19を押圧し、ブレ−キ装置1
3,13を作動させるように構成している。
【0008】ブレ−キ装置13を作動させるタイミング
はステアリングハンドル4の回動基部に設けた操舵角セ
ンサ−20にて検出され、コントロ−ラ22の指示で前
記油路切替弁18が切り替えられるように構成してい
る。次に図2の油圧回路図について説明する。24,2
5は油圧ポンプ、26は減圧バルブである。この減圧バ
ルブ26にて一定圧力に減圧された作動油が前輪操舵用
のパワ−ステアリング装置(図示省略)と、前後進切替
装置6cの油圧クラッチ7,8と、他の走行バルブ(例
えば、油圧変速用バルブ、2駆4駆切替用バルブ等)に
送られる。27は前進側油圧クラッチ7の比例減圧弁、
28は後進側油圧クラッチ8の比例減圧弁、29は牽制
バルブである。比例減圧弁27,28のソレノイド27
a,28aに通電する電流値を適宜制御することによっ
て、前進側油圧クラッチ7室内と後進側油圧クラッチ8
室内の圧力調整が行えるように構成している。
【0009】前進側油圧クラッチ7内に作動油が流入し
て徐々に圧力が上昇して行くと、その背圧が牽制バルブ
29に掛かり、後進側油圧クラッチ8に至る油路を遮断
する。従って、前後進の2つの油圧クラッチ7,8が同
時に作動することがない。30は比例減圧弁27と前進
側油圧クラッチ7との間から分岐した油路であって、こ
の油路30は前記切替弁18に接続される。
【0010】図3は前記の油圧クラッチ7,8のソレノ
イドやブレ−キ用切替弁18のソレノイド18a,18
b等の関係を説明した制御ブロック図である。同図にお
いて、コントロ−ラ22の入力ポ−ト側には、ポジショ
ン設定器17、リフトア−ム角センサ−21、操舵角セ
ンサ−20、機体の前後進操作を検出する前後進検出ス
イッチ32が接続され、出力ポ−トには、上昇用ソレノ
イド12a及び下降用ソレノイド12bと、減圧弁2
7,28の比例ソレノイド27a,28aと、油路切替
弁18のソレノイド18L,18Rが接続されている。
【0011】次に作用を説明する。停止中の機体を前進
させるべく前後進切替レバ−23を前進側へ操作する
と、前後進検出スイッチ32が前進入を検出し、比例減
圧弁27の比例ソレノイド27aに電流が流される。す
ると、油圧ポンプ25から送り出された作動油が前進側
油圧クラッチ7室に流入し、このとき、図4の(ロ)に
示すような圧力カ−ブを描きながら前進側油圧クラッチ
が接続される。
【0012】なお、同図において圧力P1は駆動トルク
を伝達するのに最低必要な圧力のラインを示したもので
あり、この実施例では約10kgf/cm2に設定して
いる。所定の短時間後には、前進側油圧クラッチ7が繋
がることになるが、このとき、直進走行中であれば、ブ
レ−キ装置13が作動することがないので、油路切替弁
18は中立位置にあり、又このとき、ブレ−キ圧力は図
4の(イ)に示すようにゼロの状態を保持している。
【0013】そして、畦際に至り、オペレ−タがステア
リングハンドル4を回動操作すると、操舵角センサ−2
0が操舵角度を検出し、それが設定角度に達するとコン
トロ−ラ22から旋回内側の後輪ブレ−キ装置13に対
して制動指令が出される。このため、油路切替弁18の
左右何れかのソレノイド18L,18Rが励磁されて弁
18が切り替わり、前進側油圧クラッチ7内に流入して
いた作動油が油路30を介して切替弁18から左右いず
れかのアクチュエ−タ15内に流入し、ブレ−キア−ム
19を押動させてブレ−キ装置13を作動させる。
【0014】図5はそのときの圧力変化を表している。
同図の(イ)はブレ−キ圧力でこの実施例ではP2=1
1〜17kgf/cm2程度に設定している。このと
き、前進側油圧クラッチ7内の圧力はブレ−キが作動し
た瞬間低下するが、トルク伝達の必要最低ラインを上回
っているために、前進側油圧クラッチ7が滑るようなこ
とはない。図5はブレ−キ圧力が「弱」の場合、図6は
「強」の場合を示している。
【0015】この実施例では、図6の場合、比例減圧弁
27のソレノイド27aに通電する電流値を大きくし、
3=18kgf/cm2程度の圧力をブレ−キのアクチ
ュエ−タ15に掛けるようにしている。「弱」制動は圃
場が軟らかい所、「強」制動は圃場が硬い所で使用する
と圃場の地盤が荒れることが少ない。
【0016】次に上記実施例で説明したトラクタ−1の
改良装置について説明する。トラクタ−1の腹下部にお
いて、後輪駆動系から前輪駆動系に分岐する箇所に前輪
増速用の油圧クラッチ機構40を介装している。この油
圧クラッチ機構40は周知の構造であるから詳細な説明
は省略するが、前輪増速用の切替弁42を制御すること
によって、前輪増速の状態と、四輪同速の状態と、後輪
駆動の状態とに切り替えられる。更に詳述すると、ソレ
ノイド42aを励磁すると前輪増速クラッチ43が繋が
って前輪2の周速が後輪3の周速の2倍になる前輪増速
状態になり、ソレノイド42bが励磁されると標準四駆
クラッチ44が繋がって前後輪2、3の周速が略一致す
る状態になり、両ソレノイド42a、42bが共に消磁
されると、切替弁42が中立に戻って後輪3のみが駆動
される二輪駆動状態となるように構成されている。
【0017】46は右側ブレ−キ装置13を作動させる
制御弁、47は左側ブレ−キ装置13を作動させる制御
弁である。これらの制御弁46、47は夫々一対のソレ
ノイド46a,46b、47a,47bを有し、ソレノ
イド46a,47aが励磁されると「弱」制動状態とな
り、ソレノイド46b,47bが励磁されると「強」制
動状態になる。
【0018】図8はこの改良装置に必要な構成を記載し
たブロック図である。コントロ−ラ22の入力側には、
前記操舵角センサ−20以外に、前輪車速センサ−49
と、後輪車速センサ−50が接続され、出力側には、ソ
レノイド42a,42b,46a,46b,47a,4
7bが接続されている。コントロ−ラ22内には旋回時
の制御パタ−ンを記憶したプログラムが組み込まれてお
り、前輪車速センサ−49と後輪車速センサ−50とか
ら得たセンサ−情報を元に、切替弁42のソレノイド4
2a,42bを適宜制御するものである。
【0019】図9はその制御フロ−チャ−トであり、同
図により作用を説明すると、ステアリングハンドル4を
回動操作して所定角度以上にハンドル4が操作されたこ
とが操舵角センサ−20で検出され、且つ、旋回時の制
御モ−ドが二駆モ−ドであればブレ−キ制動力を「強」
に切り替えて機体を旋回させる。旋回モ−ドが二駆モ−
ドになっているときは圃場が硬い場所であることが多
く、このようなときには急旋回をさせても圃場が荒れる
恐れが少ないので、ブレ−キ制動力を強める。一方、圃
場が幾分軟らかい場所では標準四駆状態あるいは前輪増
速状態で旋回する場合が多いので、このようなときには
ブレ−キ制動力を弱めて機体を旋回させるようにしてい
る。
【0020】次に図10乃至図12に記載した改良装置
について説明する。図10は「弱」制動モ−ド以外にも
う1段制動力を弱くする湿田専用の「微弱」制動モ−ド
を設けたものである。先の実施例と同じ構成については
同一符号を付した。構成が相異するもののみ別符号を付
して構成を説明する。符号60,61は夫々左右のブレ
−キ装置13のアクチュエ−タ15の作動圧力を変える
圧力制御弁である。
【0021】夫々の圧力制御弁60,61のソレノイド
60a,61aに通電する電流値を適宜制御することに
よってアクチュエ−タ15に送り込まれる作動油の流量
がコントロ−ルされる。図11は図8に相当するブロッ
ク図である。この改良装置では、湿田モ−ド切替スイッ
チ63がコントロ−ラ22に接続される。
【0022】湿田モ−ド切替スイッチ63をONにする
と、前記圧力制御弁60,61に通電される電流値が微
弱なものに設定され、ステアリングハンドル4を回動操
作したときのブレ−キ装置13の制動力が弱めに設定さ
れる。湿田モ−ド切替スイッチ63をOFFにすると、
前・後輪2、3の回転状況から前輪増速モ−ドが最適
か、標準四駆モ−ドが最適かをコントロ−ラ22で判別
させる。
【0023】前・後輪車速センサ−49,50の検出結
果から、前輪増速モ−ドが相応しいと判断される場合に
はブレ−キ装置13の制動力を「弱」に設定し、標準四
駆モ−ドが相応しい場合には、ブレ−キ装置13の制動
力を「強」に設定する。
【0024】
【発明の効果】この発明は前記の如く、ステアリングハ
ンドル操作と連動して旋回内側の後輪ブレ−キ装置が作
動するオ−トブレ−キ機構と、前進側油圧クラッチと後
進側油圧クラッチとを択一的に切り替えて機体の進行方
向を切り替える前後進切替装置とを有するトラクタ−に
おいて、前記後輪ブレ−キ装置を油圧式アクチュエ−タ
にて作動するよう構成すると共に、油圧ポンプから前記
アクチュエ−タに至る油路の途中に左右のブレ−キ装置
を択一的に切り替える油路切替弁を介装し、この油路切
替弁には、前進側油圧クラッチの作動圧油が流入すべく
構成したものであるから、ブレ−キ装置用の圧力制御バ
ルブを特別に設ける必要性がなく、回路構成も簡略化さ
れて安価な装置を具現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタ−の側面図である。
【図2】油圧回路図である。
【図3】制御ブロック図である。
【図4】前進側油圧クラッチが繋がるときの圧力変化を
説明したグラフである。
【図5】弱制動時の前進側油圧クラッチの圧力変化を説
明したグラフである。
【図6】強制動時の前進側油圧クラッチの圧力変化を説
明したグラフである。
【図7】油圧回路図である。
【図8】制御ブロック図である。
【図9】制御フロ−チャ−トである。
【図10】図7に相当する油圧回路図である。
【図11】図8に相当する制御ブロック図である。
【図12】図9に相当する制御フロ−チャ−トである。
【符号の説明】
1 トラクタ− 2 前輪 3 後輪 4 ステアリングハンドル 6 ミッションケ−ス 7 前進側油圧クラッチ 8 後進側油圧クラッチ 9 油圧シリンダケ−ス 10 リフトア−ム 13 ブレ−キ装置 15 コントロ−ラ 20 操舵角センサ− 21 リフトア−ム角センサ− 22 コントロ−ラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングハンドル操作と連動して旋回
    内側の後輪ブレ−キ装置が作動するオ−トブレ−キ機構
    と、前進側油圧クラッチと後進側油圧クラッチとを択一
    的に切り替えて機体の進行方向を切り替える前後進切替
    装置とを有するトラクタ−において、前記後輪ブレ−キ
    装置を油圧式アクチュエ−タにて作動するよう構成する
    と共に、油圧ポンプから前記アクチュエ−タに至る油路
    の途中に左右のブレ−キ装置を択一的に切り替える油路
    切替弁を介装し、この油路切替弁には、前進側油圧クラ
    ッチの作動圧油が流入すべく構成したことを特徴とする
    トラクタ−の旋回制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6795216B1 (en) 1998-06-12 2004-09-21 Canon Finetech Inc. Print system and print method

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