JPH0815581B2 - 遠赤外線パネル式ヒ−タを備えた塗装乾燥装置 - Google Patents
遠赤外線パネル式ヒ−タを備えた塗装乾燥装置Info
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- JPH0815581B2 JPH0815581B2 JP61252189A JP25218986A JPH0815581B2 JP H0815581 B2 JPH0815581 B2 JP H0815581B2 JP 61252189 A JP61252189 A JP 61252189A JP 25218986 A JP25218986 A JP 25218986A JP H0815581 B2 JPH0815581 B2 JP H0815581B2
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- heater
- heaters
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Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は遠赤外線パネル式ヒータを備えた塗装乾燥装
置に関し、特に被塗装部材を均一に乾燥させる技術に関
するものである。
置に関し、特に被塗装部材を均一に乾燥させる技術に関
するものである。
従来技術 遠赤外線はその波長が長いことからたとえばプラスチ
ック或いは樹脂を主成分とする塗料に対して浸透力が大
きく且つ塗料に効率良く吸収される特徴がある。このた
め、搬送装置により一列に搬送される被塗装部材に対面
し且つ少なくとも上下方向において面状に配列された複
数の遠赤外線パネル式ヒータを有する塗装乾燥装置が考
えられている。このようにすれば、遠赤外線パネル式ヒ
ータから放射された遠赤外線が塗料に吸収されてその内
部も好適に加熱されるのでヒータが比較的低温でも被塗
装部材が速やかに乾燥され且つ高品質が得られる。ま
た、遠赤外線が塗料に無駄なく吸収されるので、高いエ
ネルギ効率が得られる。
ック或いは樹脂を主成分とする塗料に対して浸透力が大
きく且つ塗料に効率良く吸収される特徴がある。このた
め、搬送装置により一列に搬送される被塗装部材に対面
し且つ少なくとも上下方向において面状に配列された複
数の遠赤外線パネル式ヒータを有する塗装乾燥装置が考
えられている。このようにすれば、遠赤外線パネル式ヒ
ータから放射された遠赤外線が塗料に吸収されてその内
部も好適に加熱されるのでヒータが比較的低温でも被塗
装部材が速やかに乾燥され且つ高品質が得られる。ま
た、遠赤外線が塗料に無駄なく吸収されるので、高いエ
ネルギ効率が得られる。
発明が解決すべき課題 ところで、上記塗装乾燥装置においては少なくとも上
下方向において配設された遠赤外線パネル式ヒータから
放射された遠赤外線が被塗装部材に吸収され、これによ
り被塗装部材が専ら加熱されるが、各遠赤外線パネル式
ヒータにそれぞれ同じ電力エネルギなどを供給させる
と、対流などの影響により被加熱部材の上部温度が下部
に対して高くなり、温度分布に不均一が生じる不都合が
あった。また、一列に搬送される被塗装物を加熱するた
めにその側面に立設され且つ複数のパネル式ヒータが上
下方向において面状に配列された形式の遠赤外線ヒータ
では、被塗装部材の形状が立体的となるほど、被塗装物
の上部や下部における塗装の乾燥が不充分となるという
欠点があった。
下方向において配設された遠赤外線パネル式ヒータから
放射された遠赤外線が被塗装部材に吸収され、これによ
り被塗装部材が専ら加熱されるが、各遠赤外線パネル式
ヒータにそれぞれ同じ電力エネルギなどを供給させる
と、対流などの影響により被加熱部材の上部温度が下部
に対して高くなり、温度分布に不均一が生じる不都合が
あった。また、一列に搬送される被塗装物を加熱するた
めにその側面に立設され且つ複数のパネル式ヒータが上
下方向において面状に配列された形式の遠赤外線ヒータ
では、被塗装部材の形状が立体的となるほど、被塗装物
の上部や下部における塗装の乾燥が不充分となるという
欠点があった。
問題点を解決するための手段 本発明は以上の事情を背景として為されたものであ
り、その要旨とするところは、搬送装置により一列に搬
送される被塗装部材に対面し且つ上下方向において面状
に配列された上部パネル式ヒータ、中央部パネル式ヒー
タ、下部パネル式ヒータを有する塗装乾燥装置におい
て、前記上部パネル式ヒータおよび下部パネル式ヒータ
を前記中央部パネル式ヒータに対して回動可能に設ける
とともに、その上部パネル式ヒータおよび下部パネル式
ヒータの回動角度を調節するパネル駆動装置と、前記被
塗装部材の形状に応じて回動角度を予め記憶する記憶装
置と、パネル駆動装置により前記上部パネル式ヒータお
よび下部パネル式ヒータを前記被塗装部材の形状に応じ
て記憶装置に予め記憶された回動角度へ回動させる駆動
制御装置とを設け、さらに、前記上部パネル式ヒータの
温度を検出し、その上部パネル式ヒータの温度を設定値
に一致させるように該上部パネル式ヒータの出力を制御
する上部出力制御装置と、前記中央部パネル式ヒータの
温度を検出し、その中央部パネル式ヒータの温度を設定
値に一致させるように中央部パネル式ヒータの出力を制
御する中央部出力制御装置と、前記下部パネル式ヒータ
の温度を検出し、該下部パネル式ヒータの温度を設定値
に一致させるように下部パネル式ヒータの出力を制御す
る下部出力制御装置とを、設けたことにある。
り、その要旨とするところは、搬送装置により一列に搬
送される被塗装部材に対面し且つ上下方向において面状
に配列された上部パネル式ヒータ、中央部パネル式ヒー
タ、下部パネル式ヒータを有する塗装乾燥装置におい
て、前記上部パネル式ヒータおよび下部パネル式ヒータ
を前記中央部パネル式ヒータに対して回動可能に設ける
とともに、その上部パネル式ヒータおよび下部パネル式
ヒータの回動角度を調節するパネル駆動装置と、前記被
塗装部材の形状に応じて回動角度を予め記憶する記憶装
置と、パネル駆動装置により前記上部パネル式ヒータお
よび下部パネル式ヒータを前記被塗装部材の形状に応じ
て記憶装置に予め記憶された回動角度へ回動させる駆動
制御装置とを設け、さらに、前記上部パネル式ヒータの
温度を検出し、その上部パネル式ヒータの温度を設定値
に一致させるように該上部パネル式ヒータの出力を制御
する上部出力制御装置と、前記中央部パネル式ヒータの
温度を検出し、その中央部パネル式ヒータの温度を設定
値に一致させるように中央部パネル式ヒータの出力を制
御する中央部出力制御装置と、前記下部パネル式ヒータ
の温度を検出し、該下部パネル式ヒータの温度を設定値
に一致させるように下部パネル式ヒータの出力を制御す
る下部出力制御装置とを、設けたことにある。
作用および発明の効果 このようにすれば、塗装乾燥装置の被塗装部材に対面
する複数の上部パネル式ヒータ、中央部パネル式ヒー
タ、下部パネル式ヒータの温度を、上部出力制御装置、
中央部出力制御装置、下部出力制御装置によって独立に
設定値に一致させる温度制御が行われるので、各パネル
式ヒータに対する外部の影響が個々の出力制御装置によ
る温度制御によって解消され、温度分布の不均一に起因
して被塗装部材の下側部分の乾燥不足により塗装不良が
発生することが防止される。しかも、中央部パネル式ヒ
ータに対して上部パネル式ヒータおよび下部パネル式ヒ
ータが回動可能に設けられ且つそれら上部パネル式ヒー
タおよび下部パネル式ヒータの回動角度を調節するパネ
ル駆動装置が設けられ、それにより、それら上部パネル
式ヒータおよび下部パネル式ヒータが前記被塗装部材の
形状に応じて記憶装置に予め記憶された角度へ回動させ
られるので、被塗装部材が厚肉となって立体的形状とな
るほど被塗装部材の上部や下部に対する遠赤外線の放射
が不足してその被塗装部材の上部や下部における塗装の
乾燥が不充分となるという不都合が解消されるのであ
る。
する複数の上部パネル式ヒータ、中央部パネル式ヒー
タ、下部パネル式ヒータの温度を、上部出力制御装置、
中央部出力制御装置、下部出力制御装置によって独立に
設定値に一致させる温度制御が行われるので、各パネル
式ヒータに対する外部の影響が個々の出力制御装置によ
る温度制御によって解消され、温度分布の不均一に起因
して被塗装部材の下側部分の乾燥不足により塗装不良が
発生することが防止される。しかも、中央部パネル式ヒ
ータに対して上部パネル式ヒータおよび下部パネル式ヒ
ータが回動可能に設けられ且つそれら上部パネル式ヒー
タおよび下部パネル式ヒータの回動角度を調節するパネ
ル駆動装置が設けられ、それにより、それら上部パネル
式ヒータおよび下部パネル式ヒータが前記被塗装部材の
形状に応じて記憶装置に予め記憶された角度へ回動させ
られるので、被塗装部材が厚肉となって立体的形状とな
るほど被塗装部材の上部や下部に対する遠赤外線の放射
が不足してその被塗装部材の上部や下部における塗装の
乾燥が不充分となるという不都合が解消されるのであ
る。
実施例 以下、本発明の一実施例を示す図面に基づいて詳細に
説明する。
説明する。
第1図において、塗装が終了した被塗装部材10はハン
ガーコンベア12のハンガ14に吊り下げられた状態で一列
に搬送されるようになっている。このようにして搬送さ
れる被塗装部材10の両側には、その被塗装部材10に対面
して一面に配列された互いに同様の遠赤外線パネル式ヒ
ータ16、18、20を複数有する塗装乾燥ユニット22が複数
配設されている。この塗装乾燥ユニット22は必要に応じ
た数だけ必要に応じた位置に配設されることにより塗装
乾燥装置が構成される。22は塗装乾燥ユニット22の遠赤
外線出力を制御するための自立式の制御盤である。
ガーコンベア12のハンガ14に吊り下げられた状態で一列
に搬送されるようになっている。このようにして搬送さ
れる被塗装部材10の両側には、その被塗装部材10に対面
して一面に配列された互いに同様の遠赤外線パネル式ヒ
ータ16、18、20を複数有する塗装乾燥ユニット22が複数
配設されている。この塗装乾燥ユニット22は必要に応じ
た数だけ必要に応じた位置に配設されることにより塗装
乾燥装置が構成される。22は塗装乾燥ユニット22の遠赤
外線出力を制御するための自立式の制御盤である。
第2図および第3図に示すように、塗装乾燥ユニット
22は自立式であって車輪24により支持されている。塗装
乾燥ユニット22は縦長であって外周パネル25により囲ま
れたフレーム26を備えており、そのフレーム26には、遠
赤外線パネル式ヒータ16a、16b、16cが上段に、遠赤外
線パネル式ヒータ18a、18b、18c、18d、18e、18fが中段
に、遠赤外線パネル式ヒータ20a、20b、20cが下段に取
りつけられている。遠赤外線パネル式ヒータ16a、16b、
16c、および遠赤外線パネル式ヒータ20a、20b、20cは、
フレーム26において回動可能に取りつけられ且つモータ
27aおよび27cにより回動駆動される回動ブラケット28お
よび30にそれぞれ設けられている。第3図の1点鎖線
は、上記上段の遠赤外線パネル式ヒータ16a、16b、16
c、および下段の遠赤外線パネル式ヒータ20a、20b、20c
の最大回動位置を示している。
22は自立式であって車輪24により支持されている。塗装
乾燥ユニット22は縦長であって外周パネル25により囲ま
れたフレーム26を備えており、そのフレーム26には、遠
赤外線パネル式ヒータ16a、16b、16cが上段に、遠赤外
線パネル式ヒータ18a、18b、18c、18d、18e、18fが中段
に、遠赤外線パネル式ヒータ20a、20b、20cが下段に取
りつけられている。遠赤外線パネル式ヒータ16a、16b、
16c、および遠赤外線パネル式ヒータ20a、20b、20cは、
フレーム26において回動可能に取りつけられ且つモータ
27aおよび27cにより回動駆動される回動ブラケット28お
よび30にそれぞれ設けられている。第3図の1点鎖線
は、上記上段の遠赤外線パネル式ヒータ16a、16b、16
c、および下段の遠赤外線パネル式ヒータ20a、20b、20c
の最大回動位置を示している。
これにより、ハンガーコンベア12によって搬送される
被塗装部材10の品番を示す信号が、図示しない品番セン
サ或いは品番入力キーを備えた品番信号出力装置29か
ら、被塗装部材10の各品番の形状に応じた回動角度を予
め記憶する記憶装置31へ入力されると、その記憶装置31
は入力された品番の形状に応じた回動角度をモータ駆動
制御装置33へ供給し、モータ駆動制御装置33は、遠赤外
線パネル式ヒータ16a、16b、16c、および遠赤外線パネ
ル式ヒータ20a、20b、20cを、ハンガーコンベア12によ
って搬送される被塗装部材10の品番に従って予め記憶さ
れた角度へ被塗装部材10の形状に応じて自動的に回動さ
せる。
被塗装部材10の品番を示す信号が、図示しない品番セン
サ或いは品番入力キーを備えた品番信号出力装置29か
ら、被塗装部材10の各品番の形状に応じた回動角度を予
め記憶する記憶装置31へ入力されると、その記憶装置31
は入力された品番の形状に応じた回動角度をモータ駆動
制御装置33へ供給し、モータ駆動制御装置33は、遠赤外
線パネル式ヒータ16a、16b、16c、および遠赤外線パネ
ル式ヒータ20a、20b、20cを、ハンガーコンベア12によ
って搬送される被塗装部材10の品番に従って予め記憶さ
れた角度へ被塗装部材10の形状に応じて自動的に回動さ
せる。
第4図に示すように、たとえば、上記遠赤外線パネル
式ヒータ16aは、ジルコニア、アルミナ、その他のセラ
ミックスにより0.1乃至0.2mm程度の厚みに表面がコーテ
ィングされた鋼板32と、この鋼板32の裏面においてマイ
カ34に挟まれることにより絶縁された状態で密着させら
れた抵抗発熱体36と、この抵抗発熱体36を覆うセラミッ
クウールなどの断熱材38とを備えている。このため、接
続端子40を介して電力が供給されることにより抵抗発熱
体36が発熱するに伴って鋼板32の表面温度が上昇する
と、その温度に応じた比較的長い波長の遠赤外線が放射
される。なお、上記鋼板32の裏面には、その表面温度を
検出するための熱電対42が当接させられている。
式ヒータ16aは、ジルコニア、アルミナ、その他のセラ
ミックスにより0.1乃至0.2mm程度の厚みに表面がコーテ
ィングされた鋼板32と、この鋼板32の裏面においてマイ
カ34に挟まれることにより絶縁された状態で密着させら
れた抵抗発熱体36と、この抵抗発熱体36を覆うセラミッ
クウールなどの断熱材38とを備えている。このため、接
続端子40を介して電力が供給されることにより抵抗発熱
体36が発熱するに伴って鋼板32の表面温度が上昇する
と、その温度に応じた比較的長い波長の遠赤外線が放射
される。なお、上記鋼板32の裏面には、その表面温度を
検出するための熱電対42が当接させられている。
第5図は前記塗装乾燥装置の制御盤23内の主として設
けられた制御回路を示している。図において、上段の遠
赤外線パネル式ヒータ16aに取り付けられた熱電対42か
らの信号は上段温度コントローラ48へ供給される。この
上段温度コントローラ48は設定値と検出温度(遠赤外線
パネル式ヒータ16aの表面温度)とを一致させるための
制御出力をSCRユニット54へ供給し、SCRユニット54が遠
赤外線パネル式ヒータ16a、16b、16cへの電流を調節す
る。また、中段の遠赤外線パネル式ヒータ18aに取り付
けられた熱電対44からの信号は中段温度コントローラ50
へ供給される。この中段温度コントローラ50は設定値と
検出温度(遠赤外線パネル式ヒータ18aの表面温度)と
を一致させるための制御出力をSCRユニット56へ供給
し、SCRユニット56が遠赤外線パネル式ヒータ18a乃至18
fへの電流を調節する。そして、下段の遠赤外線パネル
式ヒータ20aに取り付けられた熱電対46からの信号は下
段温度コントローラ52へ供給される。この下段温度コン
トローラ52は設定値と検出温度(遠赤外線パネル式ヒー
タ20aの表面温度)とを一致させるための制御出力をSCR
ユニット58へ供給し、SCRユニット58が遠赤外線パネル
式ヒータ20a、20b、20cへの電流を調節する。
けられた制御回路を示している。図において、上段の遠
赤外線パネル式ヒータ16aに取り付けられた熱電対42か
らの信号は上段温度コントローラ48へ供給される。この
上段温度コントローラ48は設定値と検出温度(遠赤外線
パネル式ヒータ16aの表面温度)とを一致させるための
制御出力をSCRユニット54へ供給し、SCRユニット54が遠
赤外線パネル式ヒータ16a、16b、16cへの電流を調節す
る。また、中段の遠赤外線パネル式ヒータ18aに取り付
けられた熱電対44からの信号は中段温度コントローラ50
へ供給される。この中段温度コントローラ50は設定値と
検出温度(遠赤外線パネル式ヒータ18aの表面温度)と
を一致させるための制御出力をSCRユニット56へ供給
し、SCRユニット56が遠赤外線パネル式ヒータ18a乃至18
fへの電流を調節する。そして、下段の遠赤外線パネル
式ヒータ20aに取り付けられた熱電対46からの信号は下
段温度コントローラ52へ供給される。この下段温度コン
トローラ52は設定値と検出温度(遠赤外線パネル式ヒー
タ20aの表面温度)とを一致させるための制御出力をSCR
ユニット58へ供給し、SCRユニット58が遠赤外線パネル
式ヒータ20a、20b、20cへの電流を調節する。
このように、本実施例においては、上段の遠赤外線パ
ネル式ヒータ16a、16b、16cと、中段の遠赤外線パネル
式ヒータ18a乃至18fと、下段の遠赤外線パネル式ヒータ
20a、20b、20cの温度設定が独立に行われ得て、上中下
の遠赤外線の出力がそれぞれ被塗装部材10の表面温度分
布が均一となるように設定調節できるので、対流の影響
などによる被塗装部材10の上部および下部間に発生する
温度差が好適に解消されるのである。
ネル式ヒータ16a、16b、16cと、中段の遠赤外線パネル
式ヒータ18a乃至18fと、下段の遠赤外線パネル式ヒータ
20a、20b、20cの温度設定が独立に行われ得て、上中下
の遠赤外線の出力がそれぞれ被塗装部材10の表面温度分
布が均一となるように設定調節できるので、対流の影響
などによる被塗装部材10の上部および下部間に発生する
温度差が好適に解消されるのである。
しかも、中段の遠赤外線パネル式ヒータ18a乃至18fに
対して上段の遠赤外線パネル式ヒータ16a乃至16cおよび
下段の遠赤外線パネル式ヒータ20a乃至20cが回動可能に
設けられ且つそれら上段の遠赤外線パネル式ヒータ16a
乃至16cおよび下段の遠赤外線パネル式ヒータ20a乃至20
cの回動角度を調節するモータ27aおよび27cが設けら
れ、それにより、それら上段の遠赤外線パネル式ヒータ
16a乃至16cおよび下段の遠赤外線パネル式ヒータ20a乃
至20cが前記被塗装部材10の形状に応じて記憶装置31に
予め記憶された角度へ回動させられ得るので、被塗装部
材10が厚肉となって立体的形状となるほど被塗装部材10
の上部や下部に対する遠赤外線の放射が不足してその被
塗装部材10の上部や下部における塗装の乾燥が不充分と
なるという不都合が解消されるのである。
対して上段の遠赤外線パネル式ヒータ16a乃至16cおよび
下段の遠赤外線パネル式ヒータ20a乃至20cが回動可能に
設けられ且つそれら上段の遠赤外線パネル式ヒータ16a
乃至16cおよび下段の遠赤外線パネル式ヒータ20a乃至20
cの回動角度を調節するモータ27aおよび27cが設けら
れ、それにより、それら上段の遠赤外線パネル式ヒータ
16a乃至16cおよび下段の遠赤外線パネル式ヒータ20a乃
至20cが前記被塗装部材10の形状に応じて記憶装置31に
予め記憶された角度へ回動させられ得るので、被塗装部
材10が厚肉となって立体的形状となるほど被塗装部材10
の上部や下部に対する遠赤外線の放射が不足してその被
塗装部材10の上部や下部における塗装の乾燥が不充分と
なるという不都合が解消されるのである。
以上、本発明の一実施例を示す図面に基づいて説明し
たが、本発明はその他の態様においても適用される。た
とえば、前述の実施例の各遠赤外線パネル式ヒータは、
電力エネルギが供給されることにより遠赤外線が放射さ
れる形式であったが、蒸気、燃焼ガス、或いは油などの
熱媒体により熱エネルギが供給される形式のものであっ
ても差支えない。
たが、本発明はその他の態様においても適用される。た
とえば、前述の実施例の各遠赤外線パネル式ヒータは、
電力エネルギが供給されることにより遠赤外線が放射さ
れる形式であったが、蒸気、燃焼ガス、或いは油などの
熱媒体により熱エネルギが供給される形式のものであっ
ても差支えない。
第1図は本発明の一実施例を示す外観図である。第2図
および第3図は第1図の乾燥ユニットの正面図および側
面断面図である。第4図は第1図の実施例の遠赤外線パ
ネル式ヒータの構成を説明する一部を切り欠いた拡大図
である。第5図は第1図の実施例に備えられた制御回路
図である。 10:被塗装部材 12:ハンガーコンベア(搬送装置) 16a乃至16c:遠赤外線パネル式ヒータ(上部パネル式ヒ
ータ) 18a乃至18f:遠赤外線パネル式ヒータ(中央部パネル式
ヒータ) 20a乃至20c:遠赤外線パネル式ヒータ(下部パネル式ヒ
ータ) 27a、27c:モータ(パネル駆動装置) 31:記憶装置 33:モータ駆動制御装置(駆動制御装置) 48:上段温度コントローラ(上部出力制御装置) 50:中段温度コントローラ(中央部出力制御装置) 52:下段温度コントローラ(下部出力制御装置)
および第3図は第1図の乾燥ユニットの正面図および側
面断面図である。第4図は第1図の実施例の遠赤外線パ
ネル式ヒータの構成を説明する一部を切り欠いた拡大図
である。第5図は第1図の実施例に備えられた制御回路
図である。 10:被塗装部材 12:ハンガーコンベア(搬送装置) 16a乃至16c:遠赤外線パネル式ヒータ(上部パネル式ヒ
ータ) 18a乃至18f:遠赤外線パネル式ヒータ(中央部パネル式
ヒータ) 20a乃至20c:遠赤外線パネル式ヒータ(下部パネル式ヒ
ータ) 27a、27c:モータ(パネル駆動装置) 31:記憶装置 33:モータ駆動制御装置(駆動制御装置) 48:上段温度コントローラ(上部出力制御装置) 50:中段温度コントローラ(中央部出力制御装置) 52:下段温度コントローラ(下部出力制御装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今堀 嘉夫 三重県員弁郡東員町笹尾東3丁目28−15 (56)参考文献 実開 昭57−55568(JP,U) 実開 昭59−131876(JP,U) 実開 昭61−8478(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】搬送装置(12)により一列に搬送される被
塗装部材(10)に対面し且つ上下方向において面状に配
列された上部パネル式ヒータ(16a、16b、16c)、中央
部パネル式ヒータ(18a、18b、18c、18d、18e、18f)、
下部パネル式ヒータ(20a、20b、20c)を有する塗装乾
燥装置において、 前記上部パネル式ヒータ(16a、16b、16c)および下部
パネル式ヒータ(20a、20b、20c)を前記中央部パネル
式ヒータ(18a、18b、18c、18d、18e、18f)に対して回
動可能に設けるとともに、該上部パネル式ヒータ(16
a、16b、16c)および下部パネル式ヒータ(20a、20b、2
0c)の回動角度を調節するパネル駆動装置(27a、27c)
と、前記被塗装部材(10)の形状に応じて回動角度を予
め記憶する記憶装置(31)と、パネル駆動装置(27a、2
7c)により前記上部パネル式ヒータ(16a、16b、16c)
および下部パネル式ヒータ(20a、20b、20c)を前記被
塗装部材(10)の形状に応じて記憶装置(31)に予め記
憶された回動角度へ回動させる駆動制御装置(33)とを
設け、 前記上部パネル式ヒータ(16a、16b、16c)の温度を検
出し、該上部パネル式ヒータ(16a、16b、16c)の温度
を設定値に一致させるように該上部パネル式ヒータ(16
a、16b、16c)の出力を制御する上部出力制御装置(4
8)と、前記中央部パネル式ヒータ(18a、18b、18c、18
d、18e、18f)の温度を検出し、該中央部パネル式ヒー
タ(18a、18b、18c、18d、18e、18f)の温度を設定値に
一致させるように該中央部パネル式ヒータ(18a、18b、
18c、18d、18e、18f)の出力を制御する中央部出力制御
装置(50)と、前記下部パネル式ヒータ(20a、20b、20
c)の温度を検出し、該下部パネル式ヒータ(20a、20
b、20c)の温度を設定値に一致させるように該下部パネ
ル式ヒータ(20a、20b、20c)の出力を制御する下部出
力制御装置(52)とを、設けたことを特徴とする遠赤外
線パネル式ヒータを備えた塗装乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61252189A JPH0815581B2 (ja) | 1986-10-23 | 1986-10-23 | 遠赤外線パネル式ヒ−タを備えた塗装乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61252189A JPH0815581B2 (ja) | 1986-10-23 | 1986-10-23 | 遠赤外線パネル式ヒ−タを備えた塗装乾燥装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63104681A JPS63104681A (ja) | 1988-05-10 |
JPH0815581B2 true JPH0815581B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=17233738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61252189A Expired - Lifetime JPH0815581B2 (ja) | 1986-10-23 | 1986-10-23 | 遠赤外線パネル式ヒ−タを備えた塗装乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0815581B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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JPH07120507B2 (ja) * | 1989-12-25 | 1995-12-20 | 日本電気株式会社 | 蛍光膜の乾燥装置 |
JP4613452B2 (ja) * | 2001-07-03 | 2011-01-19 | 凸版印刷株式会社 | エッチング部品の製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1986
- 1986-10-23 JP JP61252189A patent/JPH0815581B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63104681A (ja) | 1988-05-10 |
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