JPH02265675A - 遠赤外線乾燥装置 - Google Patents

遠赤外線乾燥装置

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JPH02265675A
JPH02265675A JP1291028A JP29102889A JPH02265675A JP H02265675 A JPH02265675 A JP H02265675A JP 1291028 A JP1291028 A JP 1291028A JP 29102889 A JP29102889 A JP 29102889A JP H02265675 A JPH02265675 A JP H02265675A
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JP
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drying
far
dried
infrared
drying oven
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Application number
JP1291028A
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English (en)
Inventor
Shohei Osada
長田 昭平
Takefumi Nishiyama
西山 武文
Hajime Kato
一 加藤
Kenji Ozawa
建二 小澤
Tsukasa Takahashi
司 高橋
Sadao Toikawa
樋川 貞夫
Nobuo Iwatani
岩谷 伸雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DENKOO KK
Denkoh Co Ltd
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
DENKOO KK
Tokyo Electric Power Co Inc
Denkoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水性塗料などの塗料や接着剤等が塗られた被
乾燥物を遠赤外線を利用して短時間に且つ仕上がりがき
れいに乾燥することができる比較的小形な遠赤外線乾燥
装置に関する。
【従来の技術〕
近年、木材塗装や金属塗装において、使い易く安全性の
高い透明または不透明の水性塗料が多用されている。そ
して、第15図に示すように、例えば木材1の表面に施
した目止剤2の上に塗られた水性塗料から成る塗膜3を
乾燥するには、従来は、その被乾燥物4を空気中に放置
しておく自然乾燥によるか、適宜の燃料を燃焼した熱ま
たは白熱灯の点灯熱を利用した通常の加熱乾燥によって
いた。あるいは、被乾燥物4に赤外線ランプを利用して
赤外線を照射し、この赤外線により乾燥することも行わ
れていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、自然乾燥による場合は、周囲環境の温度及び湿
度により塗[3の乾燥程度は大きく影響を受けて乾きに
くく、また通常の加熱乾燥による場合は、自然乾燥より
はよいがそれでもまだ乾きにくいものであった。そして
、上記の自然乾燥の場合も加熱乾燥の場合もその乾燥状
態を微細に観察してみると、第15図において塗膜3の
部分を拡大して示すように、塗膜3の上方から照射され
る熱線によりまず上記塗膜3の表面が乾燥して硬化して
しまうので、この硬化した表層面がカバーとなって内層
の塗料の水分が逃げられず、塗膜3の内部の乾燥が非常
に悪くなるものであった。乾燥時間を長くかけることに
より、塗膜3の内部も徐々に乾燥して行くが、特に自然
乾燥では数日間あるいは数週間もの期間をかけても十分
な乾燥が得られないことがあったにのように、塗膜3の
内部が完全に乾燥しないことがあることから、塗膜3の
表面にボテボテ感が残るものであった。そして、木材や
金属への塗装においては最低3回以上の重ね塗りをする
ことが多く、十分に乾燥していない1回目の塗装の上に
2回目の塗装をし、さ′らに3回目の塗装をするので、
下層の塗膜3はますます乾きにくくなると共にボテボテ
感も増すものであった。従って、木材や金属への塗料の
付きが悪くなり剥げ易くなると共に、塗装の仕上がりが
悪くなり塗装面のつやが出ないことがあった。
これに対して、被乾燥物4に赤外線ランプを利用して赤
外線を照射して乾燥する場合は、塗膜3の上方から照射
された赤外線は該塗膜3の表面からある程度内部まで浸
透して内部から乾燥することはできるが、その浸透の度
合いはまだ不十分であり、塗膜3を短時間で完全に乾か
すことはできなかった。例えば、3回の重ね塗りにおい
て、各回の塗装毎に約20〜25分の乾燥時間を要し、
塗装の乾燥作業全体としては長時間を要するものであっ
た・ そこで、本発明は、このような問題点を解決し、遠赤外
線を利用して被乾燥物を短時間に且つ仕上がりがきれい
に乾燥することができる遠赤外s乾燥装置を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために1本発明による遠赤外線乾燥
装置は、箱状容器の内周面を赤外線反射部材で覆うと共
に前面には開閉扉を設けて乾燥炉を形成し、この乾燥炉
内には被乾燥物に遠赤外線を照射する遠赤外線ヒータを
設けたものである6また。乾燥温度をコントロールする
ために、上記乾燥炉の内部には炉内温度を検知する温度
センサを配置し、この温度センサからの検知信号を入力
して遠赤外線ヒータをオン、オフさせ、被乾燥物の状態
に応じた乾燥温度に制御する温度側al器を設けたもの
である。
さらに、被乾燥物の全体を均一に乾燥するには、上記乾
燥炉の内部には被乾燥物を載置して回転するターンテー
ブルを設けると効果的である。
また、遠赤外線ヒータは乾燥炉の上部にて天板と共にユ
ニット化されたヒータ収納部の中に設置し、このヒータ
収納部を上記乾燥炉の上部に着脱可能に取り付けてもよ
い。
〔作 用〕
このように構成された遠赤外線乾燥装置は、乾燥炉の内
部に水性塗料などの塗料や接着剤等が塗られた被乾燥物
を収容し、この被乾燥物に上記乾燥炉内に′設けられた
遠赤外線ヒータから遠赤外線を照射することにより、上
記被乾燥物に塗られた塗料や接着剤等をその内部から表
面へと乾燥するものである。これにより、上記塗料や接
着剤等を短時間に完全に乾燥することができると共に、
従来のようなボテボテ感を無くして仕上がりをきれいに
することができる。
〔実施例〕
以下1本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本発明による遠赤外線乾燥装置の第一の実施例
を示す斜視図である。図において、乾燥炉5は、透明ま
たは不透明の水性塗料などの塗料や接着剤等が塗られた
被乾燥物を内部に収容して遠赤外線を利用して乾燥する
本体となるもので、例えば12n+n+厚のラワンベニ
ヤ等の木製とされ、幅600 m、奥行き600nm、
高さ600 allの比較的小形な箱状容器に形成され
ると共に、その天板8及び底板9並びに両側面板15さ
らに前面及び後面の内周面の内面全面にはアルミニウム
箔またはアルミニウム板等の赤外線反射部材6が貼り付
けである。
この赤外線反射部材6は、乾燥炉Sの材質であるラワン
ベニヤ等の木材を保護するためと、後述の遠赤外線ヒー
タ13から照射される遠赤外線を内方へ反射して効率よ
く被乾燥物に当てるためである。そして、第1図に示す
ように、上記箱状容器の前面には、被乾燥物を出し入れ
するための両開き形の開閉扉7a、7bが設けられてい
る。なお、上記底板9の下面には、運搬用のキャスタ1
1゜11、・・・が四隅に設けられている。
上記乾燥炉5の内部には、遠赤外線ヒータ13が設けら
れている。この遠赤外線ヒータ13は、被乾燥物に遠赤
外線を照射して乾燥するもので、第1図においては面状
ヒータに形成されており、天板8及び底板9並びに両側
面板15の内側の四面に設けられている。なお、その電
力は例えば800Wとされている。また、上記遠赤外線
ヒータ13による加熱の温度コントロールは5例えばサ
ーモスイッチを使用して予め設定した特定の温度になる
ようにされている。また、第1図において、符号14′
は被乾燥物を載せたり、あるいは吊り下げたりする受台
を示しており、例えば金網またはベニヤ板などから成る
次に、このように構成された遠赤外線乾燥装置を使用す
るには、まず、第1図において乾燥炉5の前面の開閉扉
7a、7bを開いて、内部の受台14′を利用して被乾
燥物1例えば水性塗料が塗られた木材またはドライフラ
ワ−製作用の花木等を内部に収容する。この状態で、上
記開閉扉7a。
7bを閉める。次に、上記乾燥炉5内の遠赤外線ヒータ
13の電源をオンとする。すると、上記遠赤外線ヒータ
13が動作し、内部の被乾燥物に遠赤外線が照射される
。これにより、上記被乾燥物は特定の設定温度に加熱さ
れてその内部から表面へと乾燥される。そして、適宜の
時間が経過したところで、上記開閉Ji7a−,7bを
開いて内部の被乾燥物を取り出せばよい。なお、この実
施例における被乾燥物の他の例としては、陶磁器の器生
地の乾燥や、ガラス製品等の予熱・乾燥や、電子部品の
予熱・乾燥等がある。。
第2図は本発咀による遠赤外線乾燥装置の第二の実施例
を示す外観斜視図であり、第3図はその内部端造を示す
中央縦断面図である。この実施例においては、乾燥炉5
は、例えば12nm厚のラワンベニヤ等の木製とされ、
@600■、奥行き600 mm、高さ900mの比較
的小形な直方体容器に形成されると共に、第3図に示す
ように、天板8及び底板9にはそれぞれ乾燥時に発生す
る水蒸気を外部へ逃すための通気孔10,10.・・・
が9段されている。さらに、上記底板9の下面には、運
搬用のキャスタ11,11.・・・が四隅に設けられて
いる。
なお、第2図において、符号12a、12bは上記開閉
扉7a、7bにそれぞれ設けられた把手である。
上記乾燥炉5内の上部にて天板8の近傍には、第3図に
示すように、遠赤外線ヒータ13が水平方向に設けられ
ている。この遠赤外線ヒータ13は、後述の被乾燥物4
に遠赤外線を照射するもので、例えば棒状または面状あ
るいはランプ状に形成され、例えば電カフ00Wのもの
が1〜2個取り付けられている。また、上記乾燥炉5の
内部には、乾燥台14が設けられている。この乾燥台1
4は、水性塗料などの塗料や接着剤等が塗られた被乾燥
物4をその上面に載置するもので、細い角材を縦横に組
んで格子状に形成されたり、平面状の板に適宜の径の貫
通孔を複数個穿設して形成されており1両側面板15.
15の内側に例えば上下に50閣間隔で複数段設けられ
た係止部材16,16゜・・・に両側端部を係止するこ
とにより乾燥炉5内の底部から中間部にかけてその設置
高さが可変とされている。
そして、上記乾燥台14の上面には、温度センサ17が
配置されている。この温度センサ17は、上記乾燥台1
4の位置における温度を検知するもので、例えば半導体
ダイオードまたはサーミスタから成り、乾燥台14の上
面の適宜位置に自由に置けるようになっている。さらに
、上記乾燥炉5の例えば天板8の上面には、温度制御器
18が設けられている。この温度制御器18は、上記温
度センサ17からケーブル19を介して検知信号を入力
し、上記乾燥台14上の温度を測定すると共にその温度
を略一定とするように前記遠赤外線ヒータ13をオン、
オフさせ、被乾燥物4の塗装状態等に応じた乾燥温度に
制御するもので、電源は交流100Vまたは200■と
されている。第4図は上記温度制御器18の前面パネル
の配置例を示すもので、電源のオン、オフのスイッチ2
0と、電源オンのパイロットランプ21と、温度測定と
温度設定のモードを切り操入る切換スイッチ22と、温
度設定モード時に設定温度を調節するツマミ23と、遠
赤外線ヒータ13のオン動作を知らせるモニターランプ
24と、設定温度または現在の測定温度を表示する液晶
表示器などの表示器25とから成る。なお、符号26は
ゴム足である。
また、上記乾燥炉5の内部には、第3図に示すように上
部の適宜の箇所に照明装置27が設けられると共に、第
2図に示すように前面の開閉扉7a、7bにはそれぞれ
ガラス製ののぞき窓28a。
28bが設けられている。この照明装置27とのぞき窓
28a、28bは、上記乾燥炉5内に収容され乾燥台1
4の上面に載置されて乾燥中の被乾燥物4の状態を外部
から観察するためのもので、天板8の上面に設けられた
スイッチ29により上記照明装置27を点灯したり、消
灯するようになっている。なお、上記照明装置27及び
のぞき窓28a、28bは必ずしも設けなくともよい。
さらに、第5図に示すように、乾燥炉5内の乾燥台14
の上面には、被乾燥物4を載置して矢印Aのようにゆっ
くり回転するターンテーブル30を設けてもよい。この
ターンテーブル30は、上記乾燥台14の上面に設置し
たモータ31の回転軸32の上端に水平に設けられた円
盤状の板材から成る。従って、上記ターンテーブル30
は、乾燥台14と共にその設置高さが上下に可変とされ
ると共に、水平面内でその回転中心の周りに矢印Aのよ
うに回転しうろこととなる。そして、この場合は、乾燥
炉5内の上部にて天板8の近傍に水平方向に設けられた
遠赤外線ヒータ13の他に、上記乾燥炉5内の中間部に
て側面板15の近傍。
例えばどこか一箇所のコーナ一部に第二の遠赤外線ヒー
タ13′を上下方向に設けるとよい、この第5図の実施
例の場合は、ターンテーブル30上の被乾燥物4が矢印
へ方向にゆっくり回転すると共に、第一の遠赤外線ヒー
タ13により上方から遠赤外線が照射され、且つ第二の
遠赤外線ヒータ13′により側方からも遠赤外線が照射
されるので、立体的な被乾燥物4についてその全体を均
一に乾燥することができる。
また、第6図に示すように、乾燥炉5の上部に設ける遠
赤外線ヒータ13は、天板8とともにユニット化された
ヒータ収納部33の中に設置し、このヒータ収納部33
を上記乾燥炉5の上部にプラグインユニット式に上下方
向に着脱可能に取り付けてもよい。この場合は、上記ヒ
ータ収納部33を取り換えることにより、被乾燥物4の
材質、形状等に応じて、遠赤外線ヒータ13の形式を棒
状または面状あるいはランプ状のものに適宜交換したり
、適当な大きさの電力のものを選択して。
効率の良い乾燥をすることができる。
次に、このように構成された第二の実施例による遠赤外
線乾燥装置を使用するには、まず、第2図において乾燥
炉5の前面の開閉J37a、7bを開いて、第3図に示
すように内部の乾燥台14の上面に例えば透明または不
透明の水性塗料が塗られた被乾燥物4を載置し、上記開
閉扉7a、7bを閉める。このとき、上記乾燥台14は
、被乾燥物4の大きさ及び形状等により、その乾燥に適
する高さに合わせて設置されている。次に、第4図に示
された温度制御器18の前面パネルを操作する。すなわ
ち、電源のスイッチ20をオンとし、モードの切換スイ
ッチ22を温度設定側に切り換え、表示器25の数値を
見ながらツマミ23を操・作して、例えば50℃または
60℃のように設定温度を調節する。この状態で、上記
切換スイッチ22を温度測定側に切り換えておく。する
と、第3図に示す遠赤外線ヒータ13が動作し、遠赤外
線を被乾燥物4がねへ照射し、乾燥台14の上面に配置
された温度センサ17がその位置における温度を検知し
て、その検知信号をケーブル19を介して温度制御器1
8へ送出する。温度制御器18は、上記検知信号を入力
して上記の設定温度と現在の測定温度とを比較し、測定
温度が設定温度よりも低いときは遠赤外線ヒータ13を
オンとしておき、測定温度が設定温度よりも高くなると
自動的に遠赤外線ヒータ13をオフとする。以後この動
作を繰り返して、第7図に示すように、設定温度の±1
℃以内に納まるように温度制御する。これにより、第3
図に示す被乾燥物4は所定の設定温度に加熱されてその
表面の塗膜3が内部から表面へと乾燥される。
次に、上記第一の実施例または第二の実施例による遠赤
外線乾燥装置を使用して行う木材塗装の塗膜の乾燥工程
について、第8図〜第11図を参照して説明する。まず
、第8図に示すように、木材1の表面を研磨紙で磨いた
後、木の目を埋めて表面を平らにするため目止剤2を塗
り、この状態で第1図または第3図に示す乾燥炉5の中
に入れて遠赤外線を照射する。このとき、上記目止剤2
は薄層であるので簡単に乾く。次に、第9図に示すよう
に、上記口止剤2の上に例えば透明または不透明の水性
塗料を塗って塗膜3を形成する。そして、この状態で被
乾燥物4として第1図または第3図に示す乾燥炉5の中
に入れて遠赤外線を照射する。このとき、第9図に塗膜
3の部分を拡大して示すように、遠赤外線はその性質に
より赤外線よりも塗膜3の内部までよく浸透し、その内
層から水分を蒸発させて表面まで乾燥することができ、
短時間たとえば3〜4分間で完全に乾燥する。
その後、上記被乾燥物4を強制冷却では5分間、自然冷
却では10分間の冷却の後、塗装表面を研磨紙で磨く1
次に、第10図に示すように、上記1回目の塗装の上に
2回目の塗装として水性塗料を重ね塗りして第二の塗膜
3′を形成する。そして、この状態で被乾燥物4として
再び乾燥炉5の中に入れて遠赤外線を照射する。このと
き、上記と同様に、遠赤外線はその性質により第二の塗
膜3′の内部までよく浸透し、その内層から水分を蒸発
させて表面まで約3〜4分の短時間で完全に乾燥するこ
とができる。ここでまた、上記被乾燥物4を強制冷却で
は5分間、自然冷却では10分間の冷却の後、塗装表面
を研磨紙で磨く。そめ後、第11図に示すように、上記
2回目の塗装の上に3回目の塗装として水性塗料を重ね
塗りして第三の塗膜3#を形成する。そして、この状態
で被乾燥物4として再び乾燥炉5の中に入れて遠赤外線
を照射する。このとき、上記と同様に、遠赤外線はその
性質により第三の塗膜3′の内部までよく浸透し、その
内層から水分を蒸発させて表面まで約3〜4分の短時間
で完全に乾燥することができる。
このようにして、例えば3回の重ね塗りをした塗装にお
いても、従来に比し極めて短時間に各層の塗膜3.3’
 、3’を完全に乾燥することができると共に、極めて
滑らかな塗装被膜が得られる。
なお、金属塗装の塗膜の乾燥工程については図示省略し
たが、第8図に示す口止剤2の工程を除き、上記木材塗
装の乾燥工程と全く同様である。
第12図〜第14図は本発明の遠赤外線乾燥装置の他の
使用例を示す説明図である。第12図は木材1自体を乾
燥する場合を示しており、被乾燥物4として木材1を第
1図または第3図に示す乾燥炉5の中に入れて遠赤外線
を照射することにより、その内部に浸入している水分を
蒸発させ、て短時間で乾燥することができる。なお、こ
の場合は、木材1の厚みが約20m++程度までは十分
な乾燥ができるが、それよりも厚い木材の乾燥にはあま
り適さない、第13図は木製板材34の自然乾燥により
生じた反りを修正する場合を示しており1反りが生じた
湾曲内側面を水で濡らした状態の木製板材34を被乾燥
物4として乾燥炉5の中に入れて湾曲外側面に遠赤外線
を照射することにより、上記湾曲外側面がわをより強く
乾燥して収縮させ。
簡単に且つ短時間でその反りを修正することができる。
第14図は陶芸における作陶物35の陶土を乾燥する場
合を示しており、被乾燥物4として作業台36の上に乗
せられた作陶物35を乾燥炉5の中に入れて遠赤外線を
照射することにより。
陶土の内部に浸み込んでいる水分を蒸発させて短時間で
且つ歪がない状態で完全に乾燥することができる。
なお、図示省略したが、木材または金属あるいはその他
の部材を酢酸ビニル樹脂接着剤またはカゼイン接着剤等
で接着したものを被乾燥物4として乾燥する場合も、短
時間に完全に乾かすことができる。このとき1例えば電
気部品の接着においては、その接着剤を完全に乾燥して
固化することができるので、その接着部におけるリーク
電流の発生を防止することができる。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように構成されたので、乾燥炉5の内部
に水性塗料などの塗料や接着剤等が塗られた被乾燥物4
を収容し、この被乾燥物4に上記乾燥炉5内に設けられ
た遠赤外線ヒータ13から遠赤外線を照射することによ
り、上記被乾燥物4に塗られた水性塗料等をその内部か
ら表面へと乾燥することができる。従って、上記水性塗
料や接着剤等を短時間に完全に乾燥することができると
共に、従来のようなボテボテ感を無くして仕上がりをき
れいにすることができる。特に、水性塗料の乾燥におい
ては、従来では得られなかった塗装面のつやを出すこと
ができる。
なお、乾燥炉5の内部に温度センサ17を配置すると共
に、温度制御器18を設けたものにおいては、被乾燥物
4の塗装状態等に応じた乾燥温度に制御することができ
、更に効率の良い仕上がりのきれいな乾燥を実施するこ
とができる。また。
乾燥炉5の内部に被乾燥物4を載置して回転するターン
テーブル30を設けたものにおいては、上記被乾燥物4
を回転しながら遠赤外線を照射することができ、その全
体を均一に乾燥することができる。さらに、乾燥炉5の
上部に設ける遠赤外線ヒータ13を、天板8とともにユ
ニット化されたヒータ収納部33の中に設置し、このヒ
ータ収納部33を上記乾燥炉5の上部に着脱可能に取り
付けたものにおいては、被乾燥物4の材質、形状等に応
じて、遠赤外線ヒータ13の形式を適宜交換したり、適
当な大きさの電力のものを選択することができ、効率の
良い乾燥をすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による遠赤外線乾燥装置の第一の実施例
を示す斜視図、第2図は本発明の第二の実施例を示す外
観斜視図、第3図はその内部構造を示す中央縦断面図、
第4図は温度制御器の前面パネルの配置例を示す説明図
、第5図は本発明の他の実施例を示す中央縦断面図、第
6図は本発明の更に他の実施例を示す中央縦断面図2第
7@は遠赤外線ヒータと被乾燥物との距離1500m+
とじ設定温度を50℃または60℃とした場合の塗膜面
近傍における温度の実測結果例を示すグラフ、第8図〜
第11図は本発明の遠赤外線乾燥装置を使用して行う木
材塗装の塗膜の乾燥工程を示す説明図第12図〜第14
図は本発明の遠赤外線乾燥装置の他の使用例を示す説明
図、第15@は従来の自然乾燥または通常の加熱乾燥に
よる木材塗装の塗膜の乾燥状態を示す説明図である。 4・・・被乾燥物、 5・・・乾燥炉、 6・・・赤外
線反射部材、  7a、7b・・・開閉扉、 8・・・
天板、9・・・底板、 10・・・通気孔、 11・・
・キャスタ、13.13’・・・遠赤外線ヒータ、  
14′・・・受台、14・・・乾燥台、  15・・・
側面板、 16・・・係止部材、 17.・・温度セン
サ、 18・・・温度制御器、19・・・ケーブル、 
27・・・照明装置、  28a。 28b・・・のぞき窓、 29・・・スイッチ、 30
・・・ターンテーブル、  31・・・モータ、  3
2・・・回転軸、 33・・・ヒータ収納部。 長田昭平 西山武文 加熱 小澤建二 東京電力株式会社 株式会社デンコー 第 図 第 図 旧 第 因 旧 第 図 一一一11j閉(分) 第8図 1春 タト末隼p、東勢丁 8 ◇ 8 ◇ 第 図 第 諷 第 図 道車外縛IIIF、射 第13図 ミ寥ヨAトタト季撃p4.負弓T 8 ◇ 凸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)箱状容器の内周面を赤外線反射部材で覆うと共に
    前面には開閉扉を設けて乾燥炉を形成し、この乾燥炉内
    には被乾燥物に遠赤外線を照射する遠赤外線ヒータを設
    けたことを特徴とする遠赤外線乾燥装置。
  2. (2)上記乾燥炉の内部には炉内温度を検知する温度セ
    ンサを配置し、この温度センサからの検知信号を入力し
    て遠赤外線ヒータをオン、オフさせ、被乾燥物の状態に
    応じた乾燥温度に制御する温度制御器を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の遠赤外線乾燥装置。
  3. (3)上記乾燥炉の内部には被乾燥物を載置して回転す
    るターンテーブルを設けたことを特徴とする請求項2記
    載の遠赤外線乾燥装置。
  4. (4)遠赤外線ヒータは乾燥炉の上部にて天板と共にユ
    ニット化されたヒータ収納部の中に設置し、このヒータ
    収納部を上記乾燥炉の上部に着脱可能に取り付けたこと
    を特徴とする請求項2または3記載の遠赤外線乾燥装置
JP1291028A 1988-12-23 1989-11-10 遠赤外線乾燥装置 Pending JPH02265675A (ja)

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JP1291028A JPH02265675A (ja) 1988-12-23 1989-11-10 遠赤外線乾燥装置

Applications Claiming Priority (3)

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JP32355088 1988-12-23
JP63-323550 1988-12-23
JP1291028A JPH02265675A (ja) 1988-12-23 1989-11-10 遠赤外線乾燥装置

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ID=18155952

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JP1291028A Pending JPH02265675A (ja) 1988-12-23 1989-11-10 遠赤外線乾燥装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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