JPH08153143A - 媒体発行装置及び該装置を用いた自動取引装置 - Google Patents

媒体発行装置及び該装置を用いた自動取引装置

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JPH08153143A
JPH08153143A JP29540494A JP29540494A JPH08153143A JP H08153143 A JPH08153143 A JP H08153143A JP 29540494 A JP29540494 A JP 29540494A JP 29540494 A JP29540494 A JP 29540494A JP H08153143 A JPH08153143 A JP H08153143A
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JP29540494A
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English (en)
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Masayuki Imai
雅之 今井
Takehiro Imabayashi
竹弘 今林
Makoto Kurihara
誠 栗原
Mitsushige Nakao
光重 中尾
Takeshi Kashiwada
猛 柏田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
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    • G07FCOIN-FREED OR LIKE APPARATUS
    • G07F19/00Complete banking systems; Coded card-freed arrangements adapted for dispensing or receiving monies or the like and posting such transactions to existing accounts, e.g. automatic teller machines
    • G07F19/20Automatic teller machines [ATMs]
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    • G07FCOIN-FREED OR LIKE APPARATUS
    • G07F19/00Complete banking systems; Coded card-freed arrangements adapted for dispensing or receiving monies or the like and posting such transactions to existing accounts, e.g. automatic teller machines
    • G07F19/20Automatic teller machines [ATMs]
    • G07F19/201Accessories of ATMs
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07GREGISTERING THE RECEIPT OF CASH, VALUABLES, OR TOKENS
    • G07G5/00Receipt-giving machines

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  • Finance (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はレシート等の媒体を発行する媒体発行
装置に関し、顧客の要望を持たす機能を具備した上で、
省スペース、運用効率の向上を実現することを目的とす
る 【構成】 複数のロール紙を夫々収納する収納手段と、
夫々のロール紙毎に繰り出し、戻し動作を行う複数のロ
ール紙駆動手段と、夫々のロール紙駆動手段より繰り出
されたロール紙に対して印字を行う共通印字手段と、夫
々のロール紙を所定の長さで切断する共通切断手段と、
切断された切断片を搬送する共通搬送手段と、搬送され
た切断片を排出する共通排出口とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レシート等の媒体を発
行する媒体発行装置に関し、特には、金融機関等の店舗
に設置され、顧客自身がカード等の媒体を挿入すること
により、入金や出金等の取引を実行する自動取引装置に
関する。自動取引装置では、顧客が行った取引内容を印
字したレシートを発行しているが、顧客に対するサービ
スの一環として、顧客が過去に行った取引履歴、金融機
関のサービス情報等の付加情報も出力して、顧客に明示
できることが求められている。
【0002】
【従来の技術】従来の自動取引装置においては、付加情
報を顧客に提供する技術としては、顧客が取引を行って
いる最中、或いは取引終了時に、装置に設けられた表示
部にて付加情報を表示して、顧客に明示していた。しか
し、上記した技術では、付加情報を表示するのみである
ため、顧客は付加情報を家に持ち帰ることができず、そ
のような付加情報を詳細に検討することができなかっ
た。
【0003】このような不手際を解決する為に、顧客が
過去に行った取引履歴や、金融機関の宣伝情報をレシー
トとは別個に発行する発行部を設ける技術が提唱されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な、自動取引装置に付加情報の発行部を新たに設ける技
術においては、既存のレシート発行部の他に付加情報発
行部を設ける必要があり、装置の大型化を招いてしま
い、既存の設置スペース内に設置出来ず、設置効率が悪
いという問題点がある。
【0005】又、このような付加情報の発行部がレシー
ト発行部と独立している為、付加情報発行部に収容され
た用紙からは、付加情報のみしか発行できず、汎用性が
ない。又、最近では、自動取引装置にて小切手やトラベ
ラーチェック等の金券を発行したいという要望がある
が、従来の自動取引装置の付加情報発行部では、そのよ
うな金券は発行しておらず、顧客の要望に応じることが
できないという問題点がある。
【0006】本発明は、上記した問題点を解決して、顧
客の要望を満たす機能を具備しつつも、省スペースで、
且つ運用効率の良い媒体発行装置、及び該媒体発行装置
を採用した自動取引装置を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
を表す図である。1A、1Bはロール紙収納手段であ
り、夫々ロール紙を収納している。2A、2Bはロール
紙であり、夫々別のロール紙収納手段にセットされてい
る。
【0008】3A、3B、3Cはロール紙駆動手段であ
り、夫々のロール紙の繰り出し、及び巻き戻しを行う。
3Aはロール紙2Aの繰り出し、巻き戻しを行い、3B
はロール紙2Bの繰り出し、巻き戻しを行う。又、3C
はロール紙2A、2Bが合流する部分に設けられ、ロー
ル紙2A、2Bの繰り出し、巻き戻しを行う。4は共通
印字手段であり、夫々のロール紙駆動手段より繰り出さ
れたロール画はに対して印字を行う。
【0009】5は共通切断手段であり、印字されたロー
ル紙を所定の長さに切断する。6は共通搬送手段であ
り、共通切断手段により切断された切断片を搬送する。
7は制御手段であり、装置全体を制御する。
【0010】
【作用】請求項1の作用としては、複数のロール紙が媒
体発行装置に収納されており、夫々がロール紙駆動手段
により繰り出されて、共通印字手段により印字を施され
て、共通切断手段により所定の長さに切断されて、共通
搬送手段により搬送されて、共通排出口から排出され
る。
【0011】印字手段、切断手段、搬送手段、排出口を
1つで併用することにより、複数のロール紙から媒体を
発行する機能を備えつつも、省スペースの媒体発行装置
を実現することができる。請求項2の作用としては、一
方のロール紙には一方のロール紙に対応した情報を共通
印字手段にて印字させ、他方のロール紙には他方のロー
ル紙に対応した情報を印字させる。
【0012】夫々のロール紙に対応した情報を1個の印
字手段にて印字させることができ、複数種類の媒体の発
行が可能となる。請求項3の作用としては、一方のロー
ル紙を繰り出して、印字、切断後、切断片は共通排出口
から排出される。その後、共通切断手段近傍の一方のロ
ール紙の先端は、ロール紙駆動手段により戻されて、続
いて他方のロール紙が繰り出されて、印字され、切断さ
れ、排出される。
【0013】これにより、複数のロール紙に印字を行う
場合においても、複数のロール紙をからませることな
く、順次媒体を発行することが可能となる。請求項4の
作用としては、一方のロール紙の切断片と、他方のロー
ル紙の切断片とを同時に排出することから、顧客が複数
回排出口にてを延ばす手間を無くすとともに、顧客の媒
体の取り忘れを防止することができる。
【0014】請求項5の作用としては、一方のロール紙
の切断後、切断片を共通排出口から排出する前に、切断
片を停滞させておき、その後他方のロール紙に印字を行
い切断し、共通搬送手段により一方のロール紙の切断片
と他方のロール紙の切断片を同時に排出口に排出させ
る。これにより、異なる時間に印字、切断された複数の
媒体を同時に搬送手段にて搬送し、排出させることが可
能となる。
【0015】請求項6の作用としては、自動取引装置に
おいて、指示手段からの指示に基づき、制御手段が共通
印字手段にて印字するべき情報を判断する。これによ
り、1つの印字手段にて異なる情報の印字が可能とな
り、装置の大型化を防止する。請求項7の作用として
は、指示手段からの指示に基づき、制御手段が共通印字
手段にて印字するべき情報を判断し、印字後の媒体を共
通の搬送手段にて搬送して共通の排出口にて排出する。
【0016】これにより、1つの印字手段、搬送手段、
排出口にて異なる情報印字媒体の発行が可能となり、装
置の大型化を防止する。請求項8の作用としては、印字
すべき媒体のフォーマット毎に媒体を格納しておき、指
示手段からの指示に基づいて印字するべき情報を判断
し、印字するべき情報に該当するフォーマットを有する
媒体を繰り出して、印字を行い、共通の搬送手段にて搬
送して共通の排出口より排出する。
【0017】これにより、印字すべき情報に対応したフ
ォーマットの媒体の発行を、1つの印字手段、搬送手
段、排出口にて行うことができ、装置の大型化を防止す
る。請求項9の作用としては、自動取引装置において、
共通印字手段が、一方の媒体に対しては取引内容を印字
し、他方の媒体に対しては取引内容以外の付加情報を印
字する。
【0018】即ち、取引内容の印字と付加情報の印字を
1つの共通手段にて行うことにより、装置の大型化を防
止することができる。請求項10の作用としては、自動
取引装置において、取引内容を印字した媒体と付加情報
を印字した媒体を1つの排出口から排出することによ
り、装置の大型化を防止することができる。
【0019】請求項11の作用としては、取引内容の印
字と付加情報の印字とを1つの印字手段にて行うととも
に、取引内容を印字した媒体と付加情報を印字した媒体
を1つの排出口から排出する。これにより、取引内容、
付加情報の発行を1つの印字手段、1つの排出口にて行
うことができ、媒体を共通印字手段から共通排出口へと
搬送する搬送手段も1つにすることができ、装置の大型
化を防止することができる。
【0020】請求項12の作用としては、表示画面にて
入金、出金等の選択肢に加えて、付加情報の発行を選択
肢として表示して、付加情報の発行が選択された場合に
は、取引内容を排出する排出口と同じ排出口から付加情
報が排出される。即ち、顧客は付加情報の発行の発行を
選択することができ、しかも取引内容の排出口と同一の
排出口から受け取ることができ、付加情報固有の排出口
を意識する必要が無い。
【0021】請求項13の作用としては、顧客が選択し
た取引の実行時、或いは実行後に取引情報の発行要否を
問う画面が表示部にて表示され、付加情報の発行が選択
された場合には、取引内容と付加情報が共通の排出口か
ら排出される。即ち、顧客は入出金取引のついでに、付
加情報の発行を指定することができ、共通の排出口か
ら、取引内容、付加情報の双方を受け取ることができ、
付加情報発行の為の独立した操作、及び別々の排出口に
手を延ばす煩わしさが無い。
【0022】請求項14の作用としては、顧客が選択し
た取引の実行時、或いは実行後に取引情報の発行要否を
問う画面が表示部にて表示され、付加情報の発行が選択
された場合には、取引内容と付加情報が共通の排出口か
ら同時に排出される。即ち、顧客は入金取引のついで
に、付加情報の発行を指定することができ、付加情報の
発行の為の独立した操作、別々の排出口に手を延ばす煩
わしさ、及び双方の媒体が排出される間待たされる煩わ
しさがない。
【0023】請求項15の作用としては、取引内容と付
加情報の印字方向を異ならせることにより、媒体のサイ
ズ、印字手段の印字範囲に縛られること無く、夫々に適
したサイズの媒体を発行させることが可能となる。請求
項16の作用としては、一方の媒体から顧客が行った取
引内容を印字して、レシートとして発行し、他方の媒体
からは小切手等の金券を発行させる。
【0024】これにより、自動取引装置にて、顧客の過
去の取引履歴や金融機関の宣伝情報だけでなく、金券を
発行することも可能となり、より多くの顧客の要望を満
たす自動取引装置を、装置の大型化を招くことなく実現
できる。請求項17の作用としては、自動取引装置にお
いて、1つの印字手段、切断手段、搬送手段、排出口
で、複数のロール紙に対して、複数種類の媒体を発行す
る。
【0025】普通の用紙に比べて、小さなスペースで多
数回分の媒体の収納可能なロール紙にて、自動取引装置
の大型化させることなく、複数種類の媒体の発行を実現
することができる。請求項18の作用としては、夫々の
ロール紙に対して、別個の情報を印字可能とすることに
より、自動取引装置を大型化させることなく、自動取引
装置にて発行できる媒体の幅を広げることができる。
【0026】請求項19の作用としては、一方のロール
紙を繰り出して、印字、切断後、切断片は共通排出口か
ら排出される。その後、共通切断部近傍の一方のロール
紙の先端は、ロール紙駆動手段により戻されて、続いて
他方のロール紙が繰り出されて、印字、切断され、排出
される。これにより、複数のロール紙に印字を行う場合
においても、複数のロール紙をからませることなく、順
次複数の媒体を発行することが可能となる自動取引装置
が実現できる。
【0027】請求項20の作用としては、一方のロール
紙の切断片と、他方のロール紙の切断片とを同時に排出
することから、顧客が複数回排出口にてを延ばす手間を
無くすとともに、顧客の媒体の取り忘れを防止すること
ができ、操作性の良い自動取引装置を実現することがで
きる。請求項21の作用としては、一方のロール紙の切
断後、切断片を共通排出口から排出する前に、切断片を
停滞させておき、その後他方のロール紙に印字を行い切
断し、一方のロール紙の切断片と他方のロール紙の切断
片を共通搬送手段にて同時に排出口に排出させる。
【0028】これにより、異なる時間に印字、切断され
た複数の媒体を同時に搬送手段にて搬送し、排出させ
て、夫々の媒体が排出されるインターバルを無くし、操
作性の良い自動取引装置を実現することができる。請求
項22の作用としては、一方のロール紙には顧客が行っ
た取引内容を印字して、レシートとして発行し、他方の
ロール紙には取引内容以外の付加情報を印字する。
【0029】これにより、レシートと付加情報双方の発
行が共通の発行部で可能になり、顧客に対するサービス
の向上と装置の大型化の削減を同時に実現できる。表示
画面にて入金、出金等の選択肢に加えて、付加情報の発
行を選択肢として表示して、付加情報の発行が選択され
た場合には、取引内容を排出する排出口と同じ排出口か
ら付加情報が排出される。
【0030】即ち、顧客は付加情報の発行の発行を選択
することができ、しかもレシート用の排出口と同一の排
出口から受け取ることができ、付加情報固有の排出口を
意識する必要が無い。請求項23の作用としては、自動
取引装置の表示部に表示された取引種類から、付加情報
の発行が選択されると、ロール紙駆動手段にて他方のロ
ール紙が繰り出され、共通印字手段にて付加情報が印字
され、共通切断手段にて切断された後、共通搬送手段を
介して切断片、即ち付加情報が前記共通排出口に排出さ
れる。
【0031】即ち、顧客の要望に応じて、自動取引装置
のレシート発行部から付加情報を発行することができ
る。顧客が選択した取引の実行時、或いは実行後に取引
情報の発行要否を問う画面が表示部にて表示され、付加
情報の発行が選択された場合には、取引内容と付加情報
が共通の排出口から排出される。
【0032】即ち、顧客は入出金取引のついでに、付加
情報の発行を指定することができ、共通の排出口から、
取引内容、付加情報の双方を受け取ることができ、付加
情報発行の為の独立した操作、及び別々の排出口に手を
延ばす煩わしさが無い。請求項24の作用としては、顧
客が選択した取引の実行時、或いは実行後に表示部にて
付加情報発行の要否を問う画面を表示せしめ、共通印字
手段にて一方のロール紙に取引内容を印字し、共通切断
手段にて切断し、切断片を共通搬送手段を介して共通排
出口に排出後、顧客が付加情報の発行を顧客操作部より
選択していれば、媒体駆動手段にて他方のロール紙を前
記共通印字手段へと繰り出し、共通印字手段にて他方の
ロール紙に付加情報を印字して、共通切断手段にて切断
し、切断片を共通搬送手段を介して前記排出口に排出さ
せる。
【0033】これにより、入金、出金等の取引を行う際
に、付加情報の発行を併せて指定して、レシート発行後
に付加情報を連続して発行することが可能となるので、
1取引終了を待って付加情報発行を改めて選択操作する
必要を無くし、入出金取引時の付加情報の発行を可能と
する。請求項25の作用としては、顧客が選択した取引
の実行時、或いは実行後に表示部にて付加情報発行の要
否を問う画面を表示せしめ、共通印字手段にて一方のロ
ール紙に取引内容を印字し、共通切断手段にて切断した
後、顧客が付加情報の発行を顧客操作部より選択した場
合には、共通搬送手段が一方のロール紙の切断片を排出
させる前に、媒体駆動手段にて他方のロール紙を共通印
字手段へと繰り出し、付加情報を印字して、共通切断手
段にて切断してから共通搬送手段にて一方のロール紙の
切断片と他方のロール紙の切断片を同時に共通排出口よ
り排出させる。
【0034】これにより、入金、出金等の取引を行う際
に、付加情報の発行を併せて指定して、レシートと付加
情報を共通排出口から同時に排出することが可能となる
ので、1取引終了を待って付加情報発行を改めて選択操
作する必要を無くすとともに、レシートだけを受け取
り、付加情報を取り忘れるという事態を防止することが
できる。
【0035】請求項26の作用としては、一方のロール
紙収納部、及び他方のロール紙収納部が同一幅のロール
紙を収納可能とすることにより、付加情報の発行を必要
としない場合においては、他方のロール紙を一方のロー
ル紙の予備として用いることが可能となり、自動取引装
置内のユニットの無駄を無くし、装置の運用効率を高め
ることが可能となる。
【0036】請求項27の作用としては、一方のロール
紙に対しては、ロール紙の繰り出し方向に文字を印字
し、他方のロール紙に対しては、ロール紙の繰り出し方
向に対して直交する方向に文字を印字する。即ち、一方
のロール紙においては、ロール紙の幅は、発行される媒
体の幅に相当し、他方のロール紙においては、ロール紙
の幅は、発行される媒体の長さに相当することになる。
【0037】これにより、同じ幅のロール紙を使った場
合においても、幅の異なる媒体の発行が可能となる。
【0038】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 (1)自動取引装置の外観の説明 図2は本発明の技術を搭載した自動取引装置の外観図で
ある。21Aは表示画面であり、顧客に対して操作案内
を表示する。
【0039】21Bはキーボードであり、表示画面21
Aの表示案内に基づいて、顧客が該キーボード21Bを
操作することにより、取引が進められる。22はカード
挿入/排出口であり、顧客が取引を行う際には、該カー
ド挿入/排出口22からカードが挿入され、取引が終了
すると該カード挿入/排出口からカードが排出される。
【0040】23は現金払出口であり、支払い取引時
に、該払出口から現金が払い出される。24は封筒取り
出し口であり、封筒入金用の封筒を格納しておく。顧客
が封筒入金取引を行う際には、該封筒取り出し口24か
ら封筒を取り出し、封筒の中に現金を入れて封筒入金取
引を行う。
【0041】25は現金入金口であり、封筒入金取引時
に、上述した封筒に入れられた現金が該入金口25より
挿入される。26はレシート排出口であり、顧客が行っ
た取引内容が記載されたレシートが排出される。 (2)自動取引装置の構成の説明 図3は本発明の自動取引装置の基本構成を表すブロック
図である。
【0042】31は顧客操作部であり、顧客に対して操
作案内を表示するとともに、該案内に基づいて顧客が操
作を行う。図2の表示画面21A、及びキーボード21
Bは該顧客操作部31に含まれる。32はカードリーダ
部であり、顧客が挿入したカードに記録されている顧客
情報を読み取る。
【0043】図2のカード挿入口/排出口22は、該カ
ードリーダ部32に含まれる。33は紙幣計数部であ
り、出金用の紙幣を格納して、支払い取引時に紙幣を放
出する。図2の現金払出口23は、該紙幣計数部33に
含まれる。35は封筒入金ユニットであり、入金取引時
に封筒に入れられた紙幣を収容し、該封筒に、カードリ
ーダ部32が読み取った顧客情報を印字する。
【0044】図2の現金入金口25は、該封筒入金ユニ
ット35に含まれる。36はレシート発行部であり、自
動取引装置が行った取引の内容を印字したレシートを発
行する。図2のレシート排出口26は、該レシート発行
部36に含まれる。尚、該レシート発行部36はレシー
トの他にサービス情報を印字した媒体を発行する機能を
具備しており、この点については後に詳述する。
【0045】37は主制御部であり、自動取引装置全体
を制御する。38はジャーナル印字部であり、自動取引
装置が行った取引の内容を印字して保存する。39は管
理操作部であり、自動取引装置の状態を表示するととも
に、該表示に基づいて、行員等の保守者が管理操作を行
う。
【0046】この管理操作部39は通常、自動取引装置
の後部に設けられているが、顧客操作部31と兼用する
ことも可能である。 (3)自動取引装置の基本動作の説明 図2、及び図3を用いて自動取引装置の基本動作を説明
する。 (3─1)出金取引 先ず、顧客はカードを挿入して、表示画面21Aに表示
された取引選択画面から出金取引をキーボード21Bに
て選択するとともに、暗証番号を入力する。
【0047】主制御部37は、顧客が入力した暗証番号
を図示せぬセンタコンピュータと交信することにより、
顧客の正当性を確認する。顧客の正当性を確認すると、
主制御部37は表示画面21Aにて出金金額を問う画面
を表示させて、顧客はキーボード21Bより出金金額を
入力する。続いて、主制御部37はキーボード21Bよ
り入力された出金金額と、カードリーダ部32が読み取
った顧客情報をセンタコンピュータへと送信し、指定さ
れた出金の要否を確認する。
【0048】出金可能であれば、主制御部37は、指定
された金額分の紙幣を紙幣計数部33より繰り出し、現
金払出口23より排出させるこの時、制御部37は行っ
た取引内容をレシート発行部36にて印字して、レシー
トとしてレシート排出口26より排出させる。尚、顧客
情報がセンタコンピュータに送られ、出金取引が可能と
確認された時点で、センタコンピュータ内の顧客の口座
は、出金後の内容に更新される。
【0049】(3─2)封筒入金取引 顧客はカードを挿入して、表示画面21Aに表示された
取引選択画面から封筒入金取引をキーボード21Bにて
選択するとともに、暗証番号を入力する。主制御部37
は、顧客が入力した暗証番号を図示せぬセンタコンピュ
ータと交信することにより、顧客の正当性を確認後、現
金入金口25をオープンさせる。
【0050】顧客は、封筒取出口24から封筒を取り出
し、入金したい金額分の紙幣を封筒に入れて、外封筒を
現金入金口に投入する。主制御部37は現金入金口をク
ローズさせて、表示画面21Aに、入金金額を問う画面
を表示させる。顧客からキーボード21Bより入金金額
が入力されると、主制御部37は入金金額と、カードリ
ーダ部32にて読み取った顧客情報をセンタへと送信
し、指定された入金の要否を確認し、カードリーダ部3
2が読み取った顧客情報を封筒に印字して、封筒を収納
する。
【0051】この時、制御部37は行った取引内容をレ
シート発行部36にて印字して、レシートとしてレシー
ト排出口26より排出させる。尚、顧客情報がセンタコ
ンピュータに送られ、入金取引が可能と判断された時点
ではセンタコンピュータ内の顧客の口座は更新されな
い。これは、封筒入金では封筒内の金額が指定した入金
額と合致しているかどうか判別できない為であり、業務
終了時に、行員等の係員が確認を行ってから、顧客の口
座が更新される。
【0052】又、封筒入金取引において、封筒内に入れ
るものは現金に限らず、小切手等の金券でも良い。自動
取引装置では上記した出金取引、入金取引の他に、振込
取引も扱うことが可能である。尚、本実施例では、レシ
ート発行部36にて、レシートの他に、サービス情報を
印字して発行を行う。 (4)レシート発行部36の説明 図4はレシート発行部36の構成図である。
【0053】41Aはレシート用ロール紙であり、レシ
ート用のロール紙である。41Bはサービス情報用ロー
ル紙であり、サービス情報用のロール紙である。42
A、42Bはロール紙保持部であり、ロール紙を保持し
ている。ロール紙保持部42Aはレシート用ロール紙4
1Aを保持しており、ロール紙保持部42Bはサービス
情報用ロール紙41Bを保持している。
【0054】43A、43Bはロール紙のニアエンド検
出センサであり、ロール紙の径の減少を検出することに
より、ロール紙のニアエンドを検出する。ニアエンド検
出センサ43Aはレシート用ロール紙41Aのニアエン
ドを検出し、ニアエンド検出センサ43Bは、サービス
情報用ロール紙41Bのニアエンドを検出する。44
A、44Bはロール紙のエンド検出センサであり、繰り
出されるレシートの最後端を検出することにより、ロー
ル紙のエンド状態を検出する。エンド検出センサ44A
はレシート用ロール紙41Aのエンド状態を検出し、エ
ンド検出センサ44Bはサービス情報用ロール紙41B
のエンド状態を検出する。
【0055】45Aはロール紙先端検出センサであり、
レシート用ロール紙45の先端を検出することにより、
レシート用ロール紙41Aの先端位置把握の指標とな
る。本実施例においては、ロール紙先端検出センサ45
Aは、レシート用ロール紙41Aに対してのみ設けられ
ており、サービス情報用ロール紙41Bの先端位置把握
については、後述する切断基準用センサ51が兼用して
行っている。
【0056】このようにすることにより、夫々のロール
紙に対して、先端位置把握用のセンサを設ける必要を無
くし、センサにかかる費用、及び設置スペースの削減を
図ることができる。46A、46Bはロール紙繰り出し
ローラであり、ロール紙の繰り出しを行う。ロール紙繰
り出しローラ46Aはレシート用ロール紙41Aの繰り
出しを行い、ロール紙繰り出しローラ46Bはサービス
情報用ロール紙41Bの繰り出しを行う。
【0057】47は合流ローラであり、繰り出されてき
たレシート用ロール紙41A、及びサービス情報用ロー
ル紙41Bの先端が合流する部分に設けられており、ロ
ール紙を後述するプリンタユニット48へと導く。48
はプリンタユニットであり、繰り出されたロール紙に対
して印字処理を施すユニットであり、印字を行う印字ヘ
ッド48Aと、ロール紙を印字ヘッド48Aに押しつけ
るプラテン48Bと、印字ヘッド48Aをロール紙繰り
出し方向と直交する方向に移動させるスペースモータ4
8Cとを具備する。
【0058】49は送り出しローラであり、プリンタユ
ニット48を通過したロール紙の先端を後述するカッタ
52へと送り出す。50は第1パルスモータであり、ロ
ール紙繰り出しローラ46A、46B、合流ローラ4
7、及び送り出しローラ49に駆動力を伝達する。51
は反射センサであり、繰り出されて来るロール紙上に付
されている黒マークを検知して、後述するカッタ52に
よる切断位置を検出する。
【0059】尚、反射センサ51は、サービス情報用ロ
ール紙41Bの先端位置の把握も行う。52はカッタで
あり、レシート用ロール紙41A及びサービス情報用ロ
ール紙41Bの切断を行う。53は搬送ベルトであり、
カッタ52により切断された切断片を、上部と下部のベ
ルトにて挟持することにより搬送する。搬送ベルト53
は駆動プーリ53A、従動プーリ53Bにより適宜な張
力与えられており、駆動プーリ53Aが駆動するのに伴
いない上下のベルトが回転し、切断片を搬送する。
【0060】54は第2パルスモータであり、駆動プー
リ53Aに対し駆動力を伝達するとともに、カッタ52
を駆動させる。55は抜き取り検出センサであり、切断
片が排出口まで搬送されたこと、及び切断片が抜き取ら
れたことを検出する。56はフィードスイッチであり、
ロール紙のセット時に押下されることにより、ロール紙
のセット動作が実行される。
【0061】57A、57Bは電磁クラッチであり、ロ
ール紙繰り出しローラ46A、46Bに対する第1パル
スモータ50の駆動伝達を切り換える。即ち、電磁クラ
ッチ57Aは、第1パルスモータ50のロール紙繰り出
しローラ48Aへの駆動伝達の接続(ON)/切離し
(OFF)を行い、電磁クラッチ57Bは第1のパルス
モータ50のロール紙繰り出しローラ48Bへの駆動伝
達の接続(ON)/切離(OFF)を行う。
【0062】この電磁クラッチ57A、57BをON/
OFFして、駆動伝達を切り換えることにより、モータ
の数を減らし、コストダウン、省スペースを図る。尚、
レシート発行部36の筺体側面には図示せぬプリント板
が搭載されており、該プリント板がメモリ機能を、MP
Uを備えたユニット制御部として、レシート発行部36
全体を制御している。
【0063】(4─1)第1パルスモータの駆動伝達 図5は第1パルスモータ50の駆動伝達を表す図であ
り、図4とは逆の側面から見た図である。図4と対応す
る部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0064】58Aは駆動ギアであり、ロール紙繰り出
しローラ46A、46Bと噛み合って回動することによ
り、ロール紙繰り出しローラ46A、46Bを回転させ
る。58Bは伝達ベルトであり、第1のパルスモータ5
0、駆動ギア58A、合流ローラ47、及び送り出しロ
ーラ49に渡って掛けられている。伝達ベルト58Bに
より、第1パルスモータ50の駆動が、駆動ギア58
A、合流ローラ47、送り出しローラ49に伝達され
る。
【0065】58Cはアイドルギアであり、第1のパル
スモータ50と駆動ギア58Aとの間に噛み込まれてお
り、駆動ギア58Aの回転速度の調整を行っている。レ
シート用ロール紙41A用のロール紙繰り出しローラ4
6Aに設けられた電磁クラッチ57Aをオンにして、第
1のパルスモータ50を駆動させると、伝達ベルト58
Bにより駆動ギア58Aが回動し、クラッチ57Aの作
用により、駆動ギア58Aの回転がロール紙繰り出しロ
ーラ46Aに伝達されて、ロール紙繰り出しローラ46
Aは回転する。
【0066】又、サービス情報用ロール紙41B用のロ
ール紙繰り出しローラ46Bに設けられた電磁クラッチ
57Bをオンにして、第1のパルスモータ50を駆動さ
せると、伝達ベルト58Bにより駆動ギア58Aが回動
し、電磁クラッチ57Bの作用により、駆動ギア58A
の回転がロール紙繰り出しローラ46Bに伝達されて、
ロール紙繰り出しローラ46Bは回転する。
【0067】このように、本実施例では電磁クラッチ5
7A、57Bを切り換えることにより、回動させるロー
ル紙繰り出しローラ46A、46Bを切り換えて、いず
れか一方のロール紙を繰り出すことが可能となる。 (4─2)第2パルスモータの駆動伝達 図6は第2パルスモータ54の駆動伝達、及びカッタ5
2の機構を表す図である。
【0068】下図は、図4と同一面から見た図であり、
上図は下図を折り返した図である。図4と対応する部分
には同一符号を付して説明を省略する。52Aはレバー
であり、後述するカッタ52内の可動刃と同軸に軸支さ
れており、該レバー52Aが回動するのに伴い、可動刃
も回動して切断動作が行われる。
【0069】52Bはカムであり、中心の軸に回動自在
に設けられるとともに、レバー52Aに設けられた長孔
に摺動自在に設けられている。52Cはカムセンサであ
り、カム52Cの外周上に設けられた突起部の通過を検
出することにより、カム52Cの位置(ホームポジショ
ン)を検出する。52Dは板バネであり、カム52Bの
外周上に設けられた切り欠き部と係合することにより、
カム52Cのストッパの役割を果たす。
【0070】54Aは伝達ギアであり、該伝達ギア54
Aと第2パルスモータ54に渡って掛けられたベルト5
4Bにより、第2のパルスモータ54の駆動が伝達され
て回動する。54Cは搬送用一方向クラッチであり、駆
動プーリ53Aと同軸に設置されるとともに、伝達ギア
54Aと噛み合っており、伝達ギア54がロール紙搬送
方向に回動する時にのみ、第2パルスモータ54の駆動
を駆動プーリ53Aに伝達し、駆動プーリ53Aを回転
させる。
【0071】54Dはカム用一方向クラッチであり、カ
ム52Cと同軸に設置されて、伝達ギア54Aと噛み合
っており、伝達ギア54がロール紙戻し方向に回動する
時にのみ、カム52Cに第2のパルスモータ54の駆動
を伝達し、カム52Cを回転させる。従って、第2パル
スモータ54がロール紙搬送方向に駆動する際には、カ
ム52Cは回動せずに駆動プーリ53Aのみが回動し、
第2パルスモータ54がロール紙戻し方向に駆動する際
には、駆動プーリ53Aは回動せずにカム52Cのみが
回動する。
【0072】このような構成にすることにより、モータ
の数を減らし、コストダウン、省スペースを図ってい
る。 (4─3)カッタの切断動作 図7はカッタ52の切断動作を表す図である。図6と対
応する部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0073】図6、図7を用いてカッタ52の切断動作
を説明する。カッタ52の内部は、回動する可動刃52
Eと、固定された固定刃52Fとから構成されている。
可動刃52Eは、レバー52Aの回動支点52Gと同一
支点にて軸支されており、レバー52Aが回動するのに
伴い可動刃52Eも回動する。
【0074】レバー52Aには長穴52Hが設けられて
おり、この長穴52Hを介して、レバー52Aとカム5
2Bは連結されている。又、カム52Bはシャフト軸5
2Iを中心に回動可能であり、該シャフト軸52Iに
は、カム用一方向クラッチ54Dが取り付けられてい
る。シャフト軸52Iにはピン52Jが設けられてお
り、カム52Bの内穴52Kに接触することによりカム
52Bを回転させる。
【0075】更には、カム52Bの円周上には突起部分
52Lが設けられており、該突起部分52Lをカムセン
サ52Cが検出することにより、カム52Bの回動角度
が判断される。同じく、カム52Bの円周上には切り欠
き部52Mが設けられており、該切り欠き部52Mが板
バネ52Dと係合する。
【0076】又、カッタ52には可動刃ガイド52Nが
設けられており、可動刃52Eの回動範囲を規制する。
通常状態(状態a)においては、板バネ52Dはカム5
2Bの切り欠き部52Mと係合しており、該板バネ52
Dがカム52Bを位置決めしており、カム52Bに連結
されたレバー52A、及びレバー52Aに連結された可
動刃52Gも回動しない。
【0077】第2パルスモータ54がロール紙戻し方向
に駆動すると、カム用一方向クラッチ54Dを介してシ
ャフト軸52Iが回動し、シャフト軸52Iに取り付け
られたピン52Jがカム52Bの内穴52Kに接触し、
板バネ52Dに抗してカム52Bが回転し始める。カム
52Bが回転すると、カム52Bに連結されたレバー5
2Aも回転し、レバー52Aの回動支点52Gに軸支さ
れている可動刃52Gも回動する(状態b)。
【0078】第2パルスモータ54が更に回転すると、
可動刃52Eは可動刃ガイド52Nに突き当たり、可動
刃52E、レバー52Aはそれ以上回動しないが、カム
52Bは長穴52H内をスライドすることにより回動し
続け、レバー52A及び可動刃52Eは元の位置へと戻
り始める。カム52Bの突起部分52Lがカムセンサ5
2Cを通過したことに基づき(状態c)、第2パルスモ
ータ54はロール紙戻し方向への回動を停止し、板バネ
52Dが再びカム52Bの切り欠き部52Mに係合す
る。
【0079】この時、回転による余力はカム52Bの内
穴52Kのあそびにより吸収され(状態d)、カム52
Bは元の位置へと収束する(状態e)。 (4─4)ロール紙保持部近傍の説明 図8はロール紙保持部付近の局部図である。図4と重複
する部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0080】61A、61Bはロール紙の芯であり、ロ
ール紙の中空部分に挿通される。芯61Aはレシート用
ロール紙41Aに挿通され、芯61Bはサービス情報用
ロール紙41Bの芯に挿通される。62A、62Bは保
持フレームであり、ロール紙を保持する。保持フレーム
62Aはレシート用ロール紙41Aを保持し、保持フレ
ーム61Bはサービス情報用ロール紙41Bを保持す
る。
【0081】63Aは高さ調節部材であり、レシート用
ロール紙41を保持する保持フレームの先端部に設けら
れている。64Aは止めネジであり、高さ調節部材63
Aの位置を固定する。芯61A、61Bはロール紙の幅
よりも長くなっており、ロール紙に挿通すると両端が突
出するようになっている。
【0082】又、高さ調節部材63A及びサービス情報
用の保持フレーム62Bには切り欠きが施されており、
該切り欠き部分に芯の突出部分が嵌合されることにより
ロール紙が保持される。尚、高さ調節部材63Aの位置
を調節することにより、径の異なるロール紙を収納する
ことが可能である。
【0083】図9は高さ調節部材63Aを移動させた際
の局部図である。高さ調節部材63Aを通常よりも情報
に移動させて固定させることにより、通常よりも径の大
きいロール紙を保持することが可能となる。本実施例で
は、このような高さ調節部材63Aは、レシート用ロー
ル紙41A側にのみ設けている。
【0084】これは、レシートが出金等の取引の際に必
ず発行され、使用頻度がサービス情報用ロール41Bよ
りも著しく高いことを鑑みてものである。又、レシート
用ロール紙41A用の保持フレーム62Aのフレーム間
距離と、サービス情報用ロール紙41Bの保持フレーム
62Bのフレーム間距離は、等間隔となるように設置さ
れており、同一幅のロール紙を保持している。
【0085】これは、金融機関等のユーザがサービス情
報の発行を必要としない際に、両フレームに同じ種類の
ロール紙を保持して、他方のロール紙を一方のロール紙
の予備用として使うことを可能とする為のものである。
このような使い方をする場合は、自動取引装置の主制御
部のプログラムを予め変更しておき、一方のレシート用
ロール紙が無くなったことに基づき、他方のロール紙が
繰り出されるような制御を行わせる。
【0086】65A、65Bはガイドであり、ロール紙
の先端をロール紙繰り出しローラ46A、46Bへとガ
イドする。ガイド65Aはレシート用ロール紙41Aの
先端をロール紙繰り出しローラ46Aへとガイドする。
ガイド65Bはサービス情報用ロール紙41Bの先端を
ロール紙繰り出しローラ46Bへとガイドする。ガイド
65A、65Bは、図5の点線にて示してあるように、
プリンタユニット48へと繰り出されるロール紙の上
面、及び下面に設けられ、ロール紙の搬送路を形成せし
めるものである。
【0087】66A、66Bはノブであり、ロール紙繰
り出しローラ46A、46Bと同一軸に取り付けられて
おり、該ノブを回転させることにより、ロール紙繰り出
しローラ46A、46Bが回転し、ロール紙の先端がロ
ール紙繰り出しローラ46A、46Bへと噛み込まれ
る。 (4─5)ロール紙のセット動作の説明 図10、図11、図12はロール紙をセットする際のユ
ニット制御部の制御を示すフローチャートその1、その
2、その3である。
【0088】図10から図12を通して、ユニット制御
部の動作が完結する。図4乃至図8、図10乃至図12
を用いて、本実施例におけるロール紙のセット動作を説
明する。先ず、行員等の操作者が、レシート用ロール紙
41Aを新たにセットする際に行う動作として、レシー
ト用ロール紙41Aに芯61Aを通し、高さ調節部材6
3Aの切り欠き部分に設置する。
【0089】続いて、操作者はレシート用ロール紙41
Aの先端をガイド65Aを介してロール紙繰り出しロー
ラ46Aへと導き、ノブ66Aを操作して、レシート用
ロール紙41Aの先端をロール紙繰り出しローラ46A
に噛み込ませる。ロール紙のセット動作としては、ここ
で終了しても良いが、操作者のロール紙セット動作時
に、ロール紙の先端が痛んでいる可能性もあることか
ら、本実施例では、ロール紙セット時には、必ずロール
紙の先端を切断して、ロール紙を整える動作を行う。し
かも、新たにセットした方のロール紙だけでなく、他方
のロール紙の切断動作も行い、保全性を一層高めてい
る。
【0090】操作者はノブ66Aを操作して、レシート
用ロール紙41Aの先端をロール紙繰り出しローラ46
Aに噛み込ませて、フィードスイッチ56を押下する。
フィードスイッチ56が押下されると(ステップ7
1)、ユニット制御部は、レシート用ロール紙41Aの
頭出しを行う為、レシート用ロール紙41Aがロール紙
先端検出センサ45Aを遮蔽しているかどうかをセンス
する(ステップ72)。
【0091】ロール紙先端検出センサ45Aが遮蔽され
ていなかった場合は、第1のパルスモータ50を送り方
向に駆動させ、ロール紙繰り出しローラ46Aのクラッ
チ57Aをオンにして、レシート用ロール紙41Aを繰
り出す(ステップ73)。繰り出されたレシート用ロー
ル紙41Aが、ロール紙先端検出センサ45Aを遮蔽す
ると(ステップ74)、ユニット制御部は、第1のパル
スモータ50の駆動を停止させて、ロール紙繰り出しロ
ーラ46Aのクラッチ57Aをオフにして、レシート用
ロール紙41Aの繰り出しを停止させる(ステップ7
5)。
【0092】ステップ72において、ロール紙先端検出
センサ45Aが遮蔽されている場合には、第1のパルス
モータ50を戻し方向に駆動させ、ロール紙繰り出しロ
ーラ46Aのクラッチ57Aをオンにして、レシート用
ロール紙41Aの先端を戻し方向に搬送する(ステップ
76)。レシート用ロール紙41Aが戻されることによ
り、ロール紙先端検出センサ45Aの遮蔽が解除される
と(ステップ77)、ユニット制御部は、第1のパルス
モータ50の駆動を停止させて、ロール紙繰り出しロー
ラ46Aのクラッチ57Aをオフにして、レシート用ロ
ール紙41Aの先端戻しを停止させる(ステップ7
5)。
【0093】このようにして、レシート用ロール紙41
Aの先端を、ロール紙先端検出センサ45Aの設けられ
た位置、つまり合流ローラ47の直前位置で停止させる
と、ユニット制御部は、続いてサービス情報用ロール紙
41B先端の頭出しを行う。このサービス情報用ロール
紙41Bの頭出しの為の指標となるのが、反射センサ5
1である。
【0094】反射センサ51は、ロール紙に記された黒
マークを検出して、切断位置判断の為の基準となるセン
サであるが、上述したように、サービス情報用ロール紙
41Bの先端の頭出しの役割も備えている。ユニット制
御部は、第1のパルスモータ50、及び第2のパルスモ
ータ54を送り方向に駆動させて、ロール紙繰り出しロ
ーラ46Bのクラッチ57Bをオンにして、サービス情
報用ロール紙41Bを繰り出す(ステップ78)。
【0095】サービス情報用ロール紙41Bの先端が、
反射センサ51を通過して反射光量が変化すると(ステ
ップ79)、ユニット制御部は、更にサービス情報用ロ
ール紙41Bを繰り出す。そして、反射センサ51がサ
ービス情報用ロール紙41Bの先端を検出後、最初の黒
マークを反射光量の変化により検出すると(ステップ8
0)、ユニット制御部は第1のパルスモータ50のパル
ス数をカウントし、所定の値に達した時(黒マークがカ
ッタ52に到達した時に該当:ステップ81)、第1パ
ルスモータ50、第2パルスモータ54を停止させて、
サービス情報用ロール紙41Bの繰り出しを停止する
(ステップ82)。
【0096】続いてユニット制御部は、第2パルスモー
タをロール紙戻し方向に駆動させてサービス情報用ロー
ル紙41Bの切断動作を行う(ステップ83)。この
時、第2パルスモータ54をロール紙戻し方向に回動さ
せても、図6にて説明したように、搬送用一方向クラッ
チ54C、カム用一方向クラッチ54Dの作用により、
サービス情報用ロール紙41Bが繰り出されること無く
切断動作を行うことができる。
【0097】カッタ52が切断動作を開始して、カム5
2Bの突起部分52Lがカムセンサ52Cを遮蔽すると
(ステップ84)、ユニット制御部はサービス情報用ロ
ール紙41Bの切断動作が終了したと判断して、第2の
パルスモータ54を停止させる(ステップ85)。続い
て、ユニット制御部は、第2パルスモータ54をロール
紙繰り出し方向に駆動させて、切断された部分を搬送ベ
ルト53により搬送させて、排出口22から排出させる
とともに、第1のパルスモータ50をロール紙戻し方向
に駆動させて(ステップ86)、パルス数が所定の値に
達するまで(サービス情報用ロール紙41Bの先端が合
流ローラ47から離れる位置まで戻された時に該当:ス
テップ87)、サービス情報用ロール紙41Bの戻し動
作を行う。
【0098】サービス情報用ロール紙41Bの先端が合
流ローラ47から離れる位置まで戻されると、ユニット
制御部は、ロール紙繰り出しローラ46Bのクラッチ5
7Bをオフにして(ステップ88)、第1のパルスモー
タ50をロール紙繰り出し方向に回転させるとともに、
ロール紙繰り出しローラ46Aのクラッチ57Aをオン
にして、レシート用ロール紙41Aの先端をカッタ52
へと繰り出す(ステップ89)。
【0099】そして、反射センサ51がレシート用ロー
ル紙41Aの黒マークを、反射光量の変化により検出す
ると(ステップ90)、ユニット制御部は第1のパルス
モータ50のパルス数をカウントし、所定の値に達した
時(黒マークがカッタ52に到達した時に該当:ステッ
プ91)、第1パルスモータ50、第2パルスモータ5
4を停止させて、レシート用ロール紙41Aの繰り出し
を停止する(ステップ92)。
【0100】続いてユニット制御部は、第2パルスモー
タをロール紙戻し方向に駆動させてレシート用ロール紙
41Aの切断動作を行う(ステップ93)。カッタ52
が切断動作を開始して、カム52Bの突起部分52Lが
カムセンサ52Cを遮蔽すると(ステップ94)、ユニ
ット制御部はレシート用ロール紙41Aの切断動作が終
了したと判断して、第2のパルスモータ54を停止させ
る(ステップ95)。
【0101】続いて、ユニット制御部は、第2パルスモ
ータ54をロール紙繰り出し方向に駆動させて、切断さ
れた部分を搬送ベルト53により搬送させて、排出口2
2から排出させるとともに、第1のパルスモータ50を
ロール紙戻し方向に駆動させて(ステップ96)、パル
ス数が所定の値に達するまで(レシート用ロール紙41
Aの先端が印字ヘッド48Aと対向する位置まで戻され
た時に該当:ステップ97)、サービス情報用ロール紙
41Aの戻し動作を行う。
【0102】レシート用ロール紙41Aの先端が、印字
ヘッド48Aと対向する位置まで戻されると、ユニット
制御部は、第1パルスモータ50を停止させ、ロール紙
繰り出しローラ46Aのクラッチ57Aをオフにする
(ステップ98)。そして、切断したサービス情報用ロ
ール紙41B、及びレシート用ロール紙41Aがレシー
ト排出口26近傍に設けられた抜き取り検出センサ55
を通過すると(ステップ99)、ユニット制御部は、切
断した部分が排出されたと判断して、第2パルスモータ
54を停止させ(ステップ100)、ロール紙セット処
理を終了する。
【0103】尚、本実施例におけるロール紙セット動作
においては、ロール紙の先端に印字動作を施すことなく
切断し、排出しているが、切断片の不正使用を防止する
為、「NG」等の文字を印字してから切断し、排出する
ことも可能である。尚、レシート用ロール紙41Aでは
なく、サービス情報用ロール紙41Bを新たに新たにセ
ットする際にも同様の動作を行うものとする。
【0104】以上説明した様に、ロール紙を新たにセッ
トする際には、必ず双方のロール紙の先端がカットされ
て整えられる。又、本実施例では、レシートがサービス
情報よりも発行される頻度が高いことを考慮して、ロー
ル紙41Bの先端を合流ローラから離れる位置まで退避
させ、レシート用ロール紙41Aの先端を印字ヘッド4
8Aと対向する位置まで退避させている。
【0105】これにより、レシートの発行の要求があっ
た際には、即時に印字ヘッド48Aによる印字動作を行
うことが可能となる。このようなセット動作は、新たに
ロール紙をセットする時だけでなく、自動取引装置の立
ち上げ時、エラー復旧時にも行うことにより、ロール紙
の先端の整理、位置決めを確実に行うことができる。
【0106】(4─6)ロール紙の説明 図13は、本実施例におけるレシート用ロール紙41
A、サービス情報用ロール紙41Bを表す図である。1
01は黒マークであり、切断の際の基準となる。102
はプレプリント部であり、予め用紙に印字されている部
分である。
【0107】プレプリント部は印字ヘッド48Aにより
印字する文字を減らして、印字時間を短縮する為に、予
め定まっている文字、記号等を用紙に印刷しておくもの
である。尚、レシートやサービス情報を発行する金融機
関の中には、文字や記号の他に、印字枠を予め印刷した
用紙を使用している所もある。
【0108】又、サービス情報を、顧客の過去の取引履
歴や金融機関の宣伝情報を印字するものであるから、取
引内容のみを印字するレシートに比べて情報量が多く、
それ故レシートよりもサイズが大幅に大きくなってしま
う。従って、レシート用ロール紙41Aにて、レシート
よりも大きいサービス情報を発行する場合、1枚のサー
ビス情報を発行する為に、レシート複数枚分の用紙サイ
ズにて切断する必要があり、レシートのプレプリント部
が複数印刷されたサービス情報が発行されてしまい、外
観上好ましくない。
【0109】又、レシート用ロール紙41Aにてサービ
ス情報を発行する時は、レシートのサイズに合わせて付
されている黒マークを、切断基準用に使用できなくな
り、切断の位置決めが複雑になってしまう。更には、レ
シートはサービス情報に比べると発行頻度が著しく高い
ことから、なるべくレシート用ロール紙41Aはレシー
トを発行する目的にのみ使用して、ロール紙の交換回数
を削減したい。
【0110】以上の理由から、本実施例ではレシート用
ロール紙41Aはレシートのみを発行する為に使用し、
サービス情報はサービス情報用ロール紙41Bから発行
するようにする。しかし、サービス情報の発行を望まな
い金融機関では、上述したサービス情報用ロール紙41
Bを収納し、レシート用ロール紙41Aと共通のプリン
タユニットにて印字し、共通のカッタで切断し、共通の
排出口から排出させる機構が無駄なものとなってしま
う。
【0111】そこで本実施例では、レシート用ロール紙
41A用の保持フレーム62Aのフレーム間隔と、サー
ビス情報用ロール紙41B用の保持フレーム62Bのフ
レーム間隔を同一にし、サービス情報用ロール紙41B
の代わりに、予備のレシート用ロール紙41Aを収容し
て、一方のレシート用ロール紙41Aが底を付いた際
に、他方のレシート用ロール紙41Aを繰り出して使用
することができるようにしている。
【0112】このことにより、レシート用紙の不足によ
る装置の休止を減らすことができ、稼動効率が向上す
る。しかし、このような要望を満たす為に双方のフレー
ム間隔を等しく固定した場合、同じ幅のロール紙しか収
容することができず、幅の異なるサービス情報の発行が
行えない。
【0113】そこで、本実施例においては、図13に示
すように、レシート用ロール紙41Aについては矢印A
方向、即ちロール紙繰り出し方向に印字をし(サイドウ
ェイ印字)、サービス情報用ロール紙41Bについて
は、矢印B方向、即ちロール紙繰り出し方向と直交する
方向に印字をする(ノーマル印字)ようにした。従っ
て、ロール紙の幅は、発行されるレシートの長さに相当
するとともに、発行されるサービス情報の幅に相当する
こととなる。
【0114】これにより、同じ幅のロール紙しか収容で
きなくても、レシートよりも大きな幅を有するサービス
情報を発行することが可能となる。 (5)実施態様の説明 以上説明した本実施例の自動取引装置にて、サービス情
報を発行する場合、次の3つの実施態様が考えられる。 取引選択時に、表示画面21Aにて表示された選択肢
の中から、サービス情報発行を選択し、他の取引とは独
立した形でサービス情報を発行する。 入金、出金等の取引時、或いは取引終了時に、サービ
ス情報の発行を要求し、レシート排出後、サービス情報
を排出する。 入金、出金等の取引時、或いは取引終了時に、サービ
ス情報の発行を要求し、レシートの排出とサービス情報
の排出を同じタイミングで行う。
【0115】(5─1)実施態様の説明 図14、図15は実施態様における自動取引装置の主
制御部37のフローチャートその1、その2である。図
14乃至図15を通して主制御部37の動作が完結す
る。図16、図17は実施態様におけるレシート発行
部36のユニット制御部のフローチャートその1、その
2である。
【0116】図16乃至図17を通してユニット制御部
の動作が完結する。図14乃至図17を用いて、実施態
様を説明する。先ず、主制御部37の動作について、
即ち図14図15について説明する。顧客により、自動
取引装置のカード挿入/排出口22にカードが挿入され
ると(ステップ101)、主制御部37は、取引選択画
面を表示画面21Aに表示させる(ステップ102)。
【0117】この取引選択画面には、入金取引や出金取
引等の一般的な金融取引とともに、サービス情報発行が
選択肢の中に含まれており、顧客がキーボード21Bに
てサービス情報発行を選択すると(ステップ103)、
主制御部37は表示画面21Aにて暗証番号の入力要求
画面を表示させる。尚、取引選択画面と暗証番号入力要
求画面の順番を入れ代わっても差し支えない。
【0118】キーボード21Bから暗証番号が入力され
ると(ステップ104)、主制御部はカードの磁気スト
ライプに記録された顧客情報と、入力された暗証番号を
センタコンピュータに送り、顧客の正当性を確認する
(ステップ105)。センタコンピュータにて照合した
結果、暗証番号が正当でなかった場合には再度暗証番号
の入力を要求し、その都度照合を行うが、一定回数行っ
ても正当な暗証番号が入力されなかった場合には、エラ
ー通知して取引を終了させる。
【0119】暗証番号による照合により、顧客の正当性
を確認すると(ステップ106)、主制御部37はセン
タコンピュータにサービス情報送信要求を送信する(ス
テップ107)。ここで、サービス情報とは一般には顧
客が過去に行った取引履歴や金融機関の金融商品の宣伝
情報等を言う。
【0120】顧客の取引履歴については、センタコンピ
ュータに顧客ファイルが登録されており、先に送ったカ
ードの磁気ストライプに記録された顧客情報から該当す
る顧客の取引履歴を導き出すことが可能である。又、金
融機関の宣伝情報については、センタコンピュータにて
一括登録している場合と、自動取引装置が各自登録して
いる場合がある。
【0121】従って、発行する内容が宣伝情報のみであ
り、しかも該宣伝情報を自動取引装置内にて登録してい
る場合は、センタコンピュータに送信要求をする必要は
無い。尚、ステップ107に入る前に、表示画面にて発
行するサービス情報の種類を選択せしめて、顧客が取引
履歴発行を選択した時にのみセンタに送信要求すること
も可能である。
【0122】主制御部37はセンタコンピュータからサ
ービス情報データを受信すると(ステップ108)、受
け取った情報をレシート発行部36にて印字させて、顧
客に発行する為の制御を行う。まず、主制御部37は、
レシート発行部36の用紙セット状態の転送命令をレシ
ート発行部37のユニット制御部に送る(ステップ10
9)。
【0123】用紙セット状態とは、レシート発行部36
に収容されているレシート用ロール紙41A、サービス
情報用ロール紙のどちらが印字を開始できる状態にある
かを表すものである。レシート発行部36のユニット制
御部は、図4の説明にて述べたように、メモリを有する
プリント板にて構成されている為、レシート発行部36
が最後に発行した媒体がどちらであったかを、メモリを
参照することにより把握することができる。
【0124】従って、ユニット制御部は、最後に発行し
た媒体がレシートであったなら、レシート用ロール紙4
1Aが印字ヘッド48Aと対向する位置まで繰り出され
ていると判断し、最後に発行した媒体がサービス情報で
あったならば、サービス情報用ロール紙41Bが印字ヘ
ッド48Aと対向する位置まで繰り出されていると判断
し、どちらが印字ヘッド48Aと対向する位置に繰り出
されているかを表す用紙セット状態情報を主制御部37
に送信する。
【0125】主制御部37は、ユニット制御部から用紙
セット状態を受信すると、現在印字ヘッド48Aと対向
する位置に繰り出されているロール紙が適切であるかを
判断し(ステップ110)、用紙セット状態が適切であ
る場合(サービス情報用ロール紙41Bが印字ヘッド4
8Aと対向する位置に繰り出されている)は、サービス
情報の印字データをユニット制御部へと送信して(ステ
ップ111)、印字動作を開始させる。
【0126】ステップ110にて用紙セット状態が不適
切である場合(レシート用ロール紙41Aが印字ヘッド
48Aと対向する位置に繰り出されている)は、用紙切
り換え命令を送信し(ステップ112)、切り換え完了
通知をユニット制御部から受信した後に(ステップ11
3)、サービス情報の印字データをユニット制御部へと
送信して印字動作を開始させる(ステップ111)。
【0127】主制御部37は、ユニット制御部から印字
完了通知を受信すると(ステップ114)、印字した部
分を切断し、放出する命令をユニット制御部に送信する
(ステップ115)。この放出命令に基づき、レシート
発行部36のユニット制御部は切断動作、切断した部分
の排出動作、切断後のロール紙の巻き戻し動作を実行さ
せ、切断片をレシート排出口26まで搬送させると、主
制御部37に放出完了通知を送信する。
【0128】主制御部37は、ユニット制御部から放出
完了通知を受信すると(ステップ116)、顧客が切断
片、即ちサービス情報を抜き取るのを待つのみとなり、
ユニット制御部から抜き取り通知を受信した時点で(ス
テップ117)、取引処理を終了する。次に、ユニット
制御部の動作、即ち図16乃至図17について説明す
る。
【0129】先ず、自動取引装置37の主制御部から用
紙セット状態転送命令を受信すると(ステップ12
1)、ユニット制御部はメモリを参照して、最後に発行
した媒体を把握する。最後に発行したのがレシートであ
るならば、印字ヘッド48Aと対向する位置に繰り出さ
れているロール紙はレシート用ロール紙41Aであり、
最後に発行したのがサービス情報であった場合は、印字
ヘッド48Aと対向する位置に繰り出されているロール
紙はサービス情報用ロール紙41Bであるから、ユニッ
ト制御部は印字ヘッド48Aと対向する位置に繰り出さ
れているロール紙の種類を用紙セット状態情報として主
制御部37へと送信する(ステップ122)。
【0130】用紙セット状態送信後、主制御部37から
切換命令、即ち印字ヘッド48Aと対向する位置にはレ
シート用ロール紙41Aがセットされており、サービス
情報用ロール紙41Bと切り換えなくてはいけないとい
う命令が送られると(ステップ133)、ユニット制御
部は第1パルスモータ50をロール紙戻し方向に駆動さ
せて、ロール紙繰り出しローラ46Aに設けられた電磁
クラッチ57Aをオンにして(ステップ124)、レシ
ート用ロール紙41Aの戻し動作を開始する。
【0131】レシート用ロール紙41Bが戻されると、
それまでレシート用ロール紙41Aにより遮蔽されてい
たロール紙先端検出センサ45Aが、レシート用ロール
紙41Aの先端が通過する際に解除される(ステップ1
25)、ユニット制御部はこの時点で第1パルスモータ
50の駆動を停止させ、電磁クラッチ57Aをオフにし
て(ステップ126)、レシート用ロール紙41Aの戻
し動作を終了させる。
【0132】即ち、レシート用ロール紙41Aの先端
は、合流ローラ47よりも戻し方向に設けられたロール
紙先端検出センサ45Aの位置にまで戻される。レシー
ト用ロール紙41Aの戻し動作が終了すると、ユニット
制御部は、サージス情報用ロール紙41Bの先端を印字
ヘッドと48Aと対向する位置に搬送する為の制御を行
う。
【0133】即ち、ユニット制御部は、第1パルスモー
タ50及び第2パルスモータ54を繰り出し方向に駆動
させ、ロール紙繰り出しローラ46Bに設けられた電磁
クラッチ57Bをオンにして(ステップ127)、サー
ビス情報用ロール紙41Bを繰り出す。繰り出し後、第
1パルスモータ50のパルス数が所定の値に達した時
(サービス情報用ロール紙41Bの先端が印字ヘッド4
8Aと対向する位置まで繰り出された時に該当:ステッ
プ128)、第1パルスモータ50と第2パルスモータ
の駆動を停止させて、繰り出しをストップし(ステップ
129)、印字ヘッド48Aと対向する位置にセットさ
れているロール紙切り換えたことを主制御部37に送信
して(ステップ130)、サービス情報の印字データの
受信待ち状態となる。
【0134】ステップ123にて、既にサービス情報用
ロール紙41Bが印字ヘッド48Aと対向する位置に繰
り出されている場合は、主制御部37から切換命令が送
られることはなく、ユニット制御部は切換動作を行うこ
となく印字データ待ち状態となる。サービス情報の印字
データを受信すると(ステップ131)、ユニット制御
部は、プリンタユニット48を起動させて(ステップ1
32)、受信したデータをロール紙に印字させる。
【0135】ユニット制御部はサービス情報印字データ
を印字する際には、ロール紙繰り出し方向と直交する方
向に印字を行わせ、レシート印字データを印字する際に
は、ロール紙繰り出し方向に印字を行わせる。受信した
印字データを印字し終わると(ステップ133)、ユニ
ット制御部は主制御部37に印字完了通知を送信する
(ステップ134)。
【0136】印字完了通知送信後、主制御部37より放
出命令を受信すると(ステッフ135)、ユニット制御
部は、ロール紙の切断動作、排出動作を実行させる為の
制御を行う。即ち、ユニット制御部は第1パルスモータ
50、第2パルスモータ54を繰り出し方向に駆動させ
て(ステップ136)、サービス情報用ロール紙41B
を繰り出すが、カッタ近傍に設けられた反射センサ51
が、ロール紙に付された黒マークを検出したことに基づ
き(ステップ137)、第1パルスモータのバルス数を
カウントし、パルス数が所定の値に達した時(ロール紙
の黒マークがカッタ52と対向する位置まで繰り出され
た時に該当:ステップ138)、第1パルスモータ50
と第2パルスモータの駆動停止させ(ステップ13
9)、サービス情報用ロール紙41Bの繰り出しを一時
停止する。
【0137】続いて、ユニット制御部は、カッタ52を
作動させる為に、第2パルスモータ54を戻し方向に駆
動させる(ステップ140)。第2パルスモータ54が
戻し方向に駆動すると、カム用一方向クラッチ54Dの
作用によりカッタ52が作動するが、搬送ベルト53を
駆動させる為の駆動プーリ53Aは、搬送用一方向クラ
ッチ54Cの作用により、ロール紙戻し方向には回転し
ない。
【0138】従って、第2パルスモータを戻し方向に駆
動させることより、ロール紙の繰り出しを停止させたま
ま、カッタ52の切断動作が行われる。第2パルスモー
タを戻し方向に駆動させると、カッタ52を回動させる
為のカム52Bが一回転してカムセンサ52Cを遮蔽す
る(ステップ141)。この時、ユニット制御部は切断
動作が終了したと判断し、第2パルスモータ54を停止
させる(ステップ142)。
【0139】続いてユニット制御部は、切断した部分は
サービス情報として排出口に搬送し、切断後のサービス
情報用ロール紙を印字ヘッド48Aと対向する位置まで
もどす為の制御を行う。即ち、ユニット制御部は、切断
した部分を排出する為に第2パルスモータ54を繰り出
し方向へと駆動し、それとともに、サービス情報用ロー
ル紙41Bの先端を戻す為に第1パルスモータ50をロ
ール紙戻し方向へと駆動させる(ステップ143)。
【0140】この時、ユニット制御部は第1パルスモー
タ50のパルス数をカウントし、所定の値に達した時
(サービス情報用ロール紙41Bの先端が印字ヘッド4
8Aと対向する位置まで戻された時に相当:ステップ1
44)、第1パルスモータ50を停止させ、電磁クラッ
チ57Bをオフにする(ステップ145)。これによ
り、サービス情報用ロール紙41Bの先端は印字ヘッド
48Aと対向する位置にて停止する。
【0141】続いて、ユニット制御部は第2パルスモー
タ54により搬送された切断片、即ちサービス情報が、
排出口近傍に設けられた抜き取り検出センサ55を遮蔽
したことに基づき(ステップ146)、第2パルスモー
タを停止させて(ステップ147)、主制御部37に放
出完了通知を送信する(ステップ148)。そして、抜
き取り検出センサ55の遮蔽が解除された時(ステップ
149)、顧客によりサービス情報が抜き取られたと判
断して、抜き取り通知を主制御部37に送信して(ステ
ップ150)、処理を終了する。
【0142】実施態様は、入金や、出金と独立して顧
客がサービス情報発行を選択し、サービス情報を発行す
るものであり、レシート発行部と発行機構を共有しつつ
も、レシートとは別個の用紙にてサービス情報が発行で
き、装置の小型化を実現しながら、顧客に対するサービ
スを充実することが可能である。尚、レシート発行部3
6にてレシート、サービス情報いずれかを発行する際に
は、発行した方のロール紙の先端を印字ヘッド48Aと
対向する位置に繰り出しておく。
【0143】従って、今回の場合は、サービス情報発行
後、サービス情報用ロール紙41Bの先端が、印字ヘッ
ド48Aと対向する位置まで戻されて、次回の取引に備
える形となる。 (5─2)実施態様の説明 図18図19は実施態様における自動取引装置の主制
御部37のフローチャートその1、その2である。
【0144】図18乃至図19を通して、主制御部37
の動作が完結する。図20、図21、及び図22は実施
態様におけるレシート発行部36のユニット制御部の
フローチャートその1、その2、及びその3である。図
20乃至図22を通して、ユニット制御部の動作が完結
する。図18乃至図22を用いて、実施態様を説明す
る。
【0145】尚、図18乃至図22では、出金取引中に
サービス情報を発行する場合の動作を説明している。先
ず、主制御部37の動作について、即ち図18乃至図1
9について説明する。顧客により、自動取引装置のカー
ド挿入/排出口22にカードが挿入されると(ステップ
201)、主制御部37は、取引選択画面を表示画面2
1Aに表示させる(ステップ202)。
【0146】取引選択画面に表示された選択肢から、顧
客がキーボード21Bにて出金取引を選択すると(ステ
ップ203)、主制御部37は表示画面21Aにて暗証
番号の入力要求画面を表示させる。キーボード21Bか
ら暗証番号が入力されると(ステップ204)、主制御
部はカードの磁気ストライプに記録された顧客情報と、
入力された暗証番号をセンタコンピュータに送り、顧客
の正当性を確認する(ステップ205)。
【0147】暗証番号の照合により、顧客の正当性を確
認すると(ステップ206)、主制御部37は表示画面
21Aにて、出金額入力画面を表示させる(ステップ2
07)。出金額入力画面表示後、顧客がキーボード21
Bにて出金額を入力すると(ステップ208)、主制御
部37は、入力された金額が出金可能であるかどうかを
問う取引可否応答要求をセンタコンピュータに送信する
(ステップ209)。
【0148】センタコンピュータでは、先に送られた顧
客情報を元に出金の可否を判断し、出金可能であれば、
顧客情報を出金後の情報に更新し、出金可能回答を自動
取引装置の主制御部37へと送信する。主制御部37
は、出金可能の応答を受信すると(ステップ210)、
紙幣計数部33から指定された金額の紙幣を繰り出し
て、出金動作を開始する(ステップ211)。
【0149】この出金動作開始後、主制御部37は表示
画面にてサービス情報発行選択画面を表示させ(ステッ
プ212)、サービス情報も発行するかどうかを顧客に
問う。顧客によりキーボード21Bからサービス情報発
行が入力されると(ステップ213)、主制御部37は
センタコンピュータにサービス情報送信要求を送信する
(ステップ214)。
【0150】主制御部37はセンタコンピュータからサ
ービス情報データを受信すると(ステップ215)、今
回行った出金取引内容を記載したレシートと、サービス
情報の双方をレシート発行部36にて発行させる為の制
御を行う。発行する順番としては、サービス情報が付加
情報であるのに対し、レシートは出金取引が行われたこ
とを証明する為のものであるから、レシートの発行を優
先させ、つづいてサービス情報の発行を行う。
【0151】まず、主制御部37は、レシート発行部3
6の用紙セット状態の転送命令をレシート発行部37の
ユニット制御部に送る(ステップ216)。主制御部3
7は、ユニット制御部から用紙セット状態を受信する
と、現在印字ヘッド48Aと対向する位置に繰り出され
ているロール紙が適切であるか、即ち印字ヘッド48A
と対向する位置にレシート用ロール紙41Aが繰り出さ
れているかを判断し(ステップ217)、サービス情報
用ロール紙41Bが印字ヘッド48Aと対向する位置に
繰り出されている場合は、用紙切り換え命令を送信し
(ステップ218)、切り換え完了通知をユニット制御
部から受信した後に(ステップ219)、レシート印字
データをユニット制御部へと送信して印字動作を開始さ
せる(ステップ220)。
【0152】ステップ217にて、レシート用ロール紙
41Aが印字ヘッド48Aと対向する位置に繰り出され
ている場合は、主制御部37は用紙切換命令を送信する
ことなくレシート印字データをユニット制御部へと送信
して印字動作開始させる(ステップ220)。主制御部
37は、ユニット制御部から印字完了通知を受信すると
(ステップ221)、印字部分を切断し、放出する命令
をユニット制御部に送信する(ステップ222)。
【0153】この放出命令に基づき、レシート発行部3
6のユニット制御部は切断動作、切断した部分の排出動
作、切断後のロール紙の巻き戻しを実行するが、レシー
ト用ロール紙41Aの先端を、通常通り印字ヘッド48
Aと対向する位置までしか戻さないと、続けてサービス
情報発行を行う際の切換が複雑になってしまう。そこ
で、出金、入金取引時にサービス情報発行が選択された
場合、ステップ222にて送る放出命令の中には、レシ
ート用ロール紙41Aの先端は、ロール紙先端検出セン
サ45Aまで戻す命令が含まれる。
【0154】主制御部37は、ユニット制御部から放出
完了通知を受信すると(ステップ223)、顧客が切断
片、即ちレシートを抜き取るのを待つ状態となり、ユニ
ット制御部から抜き取り通知を受信した時点で(ステッ
プ224)、サービス情報を発行させる為の制御を行
う。即ち、主制御部37は、サービス情報用ロール紙を
印字ヘッド48Aと対向する位置に繰り出させる為、ユ
ニット制御部に用紙切換命令を送信する(ステップ22
5)。ユニット制御部から用紙切換完了通知を受信する
と(ステップ226)、主制御部37はユニット制御部
にサービス情報印字データを送信して印字動作を開始さ
せる(ステップ227)。
【0155】主制御部37は、ユニット制御部から印字
完了通知を受信すると(ステップ228)、印字した部
分を切断し、放出する命令をユニット制御部に送信する
(ステップ229)。主制御部37は、ユニット制御部
から放出完了通知を受信すると(ステップ230)、顧
客が切断片、即ちサービス情報を抜き取るのを待つ状態
となり、ユニット制御部から抜き取り通知を受信し(ス
テップ231)、出金動作終了を確認した時点で(ステ
ップ231)、取引を終了する。
【0156】次に、ユニット制御部の動作、即ち図20
乃至図22について説明する。先ず、自動取引装置37
の主制御部から用紙セット状態転送命令を受信すると
(ステップ241)、ユニット制御部はメモリを参照し
て、最後に発行した媒体を把握し、印字ヘッド48Aと
対向する位置に繰り出されているロール紙の種類を用紙
セット状態情報として主制御部37へと送信する(ステ
ップ242)。
【0157】用紙セット状態送信後、主制御部37から
切換命令、即ち印字ヘッド48Aと対向する位置にはサ
ービス情報用ロール紙41Bがセットされており、レシ
ート用ロール紙41Aと切り換えなくてはいけないとい
う命令が送られると(ステップ243)、ユニット制御
部は第1パルスモータ50をロール紙戻し方向に駆動さ
せて、ロール紙繰り出しローラ46Bに設けられた電磁
クラッチ57Bをオンにして(ステップ244)、サー
ビス情報用ロール紙41Bの戻し動作を開始する。
【0158】ここで、ユニット制御部は第1パルスモー
タ50のパルス数をカウントし、所定の値に達した時
(サービス情報用ロール紙41Bの先端が合流ローラ4
7から離れた時:ステップ245)、第1パルスモータ
50の駆動を停止させ、電磁クラッチ57Bをオフにし
て(ステップ246)、サービス情報用ロール紙41B
の戻し動作を終了させる。
【0159】即ち、サービス情報用ロール紙41Bの先
端は、レシート用ロール紙41Aの繰り出しに邪魔にな
らない位置にまで戻される。サービス情報用ロール紙4
1Bの戻し動作が終了すると、ユニット制御部は、レシ
ート用ロール紙41Aの先端を印字ヘッドと48Aと対
向する位置に搬送する為の制御を行う。
【0160】即ち、ユニット制御部は、第1パルスモー
タ50及び第2パルスモータ54を繰り出し方向に駆動
させ、ロール紙繰り出しローラ46Aに設けられた電磁
クラッチ57Aをオンにして(ステップ247)、レシ
ート用ロール紙41Aを繰り出す。繰り出し後、第1パ
ルスモータ50のパルス数が所定の値に達した時(レシ
ート用ロール紙41Aの先端が印字ヘッド48Aと対向
する位置まで繰り出された時に該当:ステップ24
8)、第1パルスモータ50と第2パルスモータの駆動
を停止させて、繰り出しをストップし(ステップ24
9)、印字ヘッド48Aと対向する位置にセットされて
いるロール紙を切り換えたことを主制御部37に送信し
て(ステップ250)、レシートの印字データの受信待
ち状態となる。
【0161】ステップ243にて、既にレシート用ロー
ル紙41Aが印字ヘッド48Aと対向する位置に繰り出
されている場合は、主制御部37から切換命令が送られ
ることはなく、ユニット制御部は切換動作を行うことな
く印字データ待ち状態となる。レシート印字データを受
信すると(ステップ251)、ユニット制御部は、プリ
ンタユニット48を起動させて(ステップ252)、受
信したデータをレシート用ロール紙41Aに印字させ
る。
【0162】受信したレシート印字データを印字し終わ
ると(ステップ253)、ユニット制御部は主制御部3
7にレシートの印字完了通知を送信する(ステップ25
4)。印字完了通知送信後、主制御部37より放出命令
を受信すると(ステッフ255)、ユニット制御部は、
レシート用ロール紙41Aの切断動作、排出動作、及び
レシート用ロール紙41Aの戻し動作を実行させる為の
制御を行う。
【0163】ここで、ユニット制御部が主制御部37か
ら受信する放出命令には、次にサービス情報を発行する
ことを考慮して、カッタ52による切断後、レシート用
ロール紙41Aの先端をロール紙先端検出センサ45A
の位置、即ち合流ローラ47から離れる位置まで搬送さ
せる命令が含まれる。即ち、ユニット制御部は第1パル
スモータ50、第2パルスモータ54を繰り出し方向に
駆動させて(ステップ256)、レシート用ロール紙4
1Aを繰り出すが、カッタ52近傍に設けられた反射セ
ンサ51が、ロール紙に付された黒マークを検出したこ
とに基づき(ステップ257)、第1パルスモータのバ
ルス数をカウントし、パルス数が所定の値に達した時
(ロール紙の黒マークがカッタ52と対向する位置まで
繰り出された時に該当:ステップ258)、第1パルス
モータ50と第2パルスモータの駆動停止させ(ステッ
プ259)、レシート用ロール紙41Aの繰り出しを一
時停止する。
【0164】続いて、ユニット制御部は、カッタ52を
作動させる為に、第2パルスモータ54を戻し方向に駆
動させる(ステップ260)。第2パルスモータ54が
戻し方向に駆動すると、カム用一方向クラッチ54Dの
作用によりカッタ52が作動するが、搬送ベルト53を
駆動させる為の駆動プーリ53Aは、搬送用一方向クラ
ッチ54Cの作用により、ロール紙戻し方向には回転し
ない。
【0165】従って、第2パルスモータを戻し方向に駆
動させることより、ロール紙の繰り出しを停止させたま
ま、カッタ52の切断動作が行われる。第2パルスモー
タを戻し方向に駆動させると、カッタ52を回動させる
為のカム52Bが一回転してカムセンサ52Cを遮蔽す
る(ステップ261)。この時、ユニット制御部は切断
動作が終了したと判断し、第2パルスモータ54を停止
させる(ステップ262)。
【0166】続いてユニット制御部は、切断した部分は
レシートとして排出口に搬送し、切断後のレシート用ロ
ール紙41Aの先端を合流ローラ47から離れる位置ま
で戻す為の制御を行う。即ち、ユニット制御部は、切断
した部分を排出する為に第2パルスモータ54を繰り出
し方向へと駆動し、それとともに、レシート用ロール紙
41Aの先端を戻す為に第1パルスモータ50をロール
紙戻し方向へと駆動させる(ステップ263)。
【0167】ユニット制御部は、レシート用ロール紙4
1Aにより遮蔽されていたロール紙検出センサ45Aが
解除された時(ステップ264)、即ちレシート用ロー
ル紙41Aの先端がロール紙検出センサ45Aを通過し
た時、第1パルスモータ50を停止させ、電磁クラッチ
57Aをオフにする(ステップ265)。続いて、ユニ
ット制御部は第2パルスモータ54により搬送された切
断片、即ちレシートが、排出口近傍に設けられた抜き取
り検出センサ55を遮蔽したことに基づき(ステップ2
66)、第2パルスモータを停止させて(ステップ26
7)、主制御部37に放出完了通知を送信する(ステッ
プ268)。
【0168】そして、抜き取り検出センサ55の遮蔽が
解除された時(ステップ269)、顧客によりレシート
が抜き取られたと判断して、抜き取り通知を主制御部3
7に送信する(ステップ270)。以上にてレシート発
行動作が終了し、ユニット制御部は続いてサービス情報
を発行する為の制御を行う。
【0169】即ち、主制御部37から用紙切換命令を受
信すると(ステップ271)、ユニット制御部は、第1
パルスモータ50及び第2パルスモータ54を繰り出し
方向に駆動させ、ロール紙繰り出しローラ46Bに設け
られた電磁クラッチ57Bをオンにして(ステップ27
2)、サービス情報用ロール紙41Bを繰り出す。繰り
出し後、第1パルスモータ50のパルス数が所定の値に
達した時(サービス情報用ロール紙41Bの先端が印字
ヘッド48Aと対向する位置まで繰り出された時に該
当:ステップ273)、第1パルスモータ50と第2パ
ルスモータの駆動を停止させて、繰り出しをストップし
(ステップ274)、印字ヘッド48Aと対向する位置
にセットされているロール紙を切り換えたことを主制御
部37に送信して(ステップ275)、サービス情報印
字データの受信待ち状態となる。
【0170】サービス情報印字データを受信すると(ス
テップ276)、ユニット制御部は、プリンタユニット
48を起動させて(ステップ277)、受信したデータ
をサービス情報用ロール紙41Bに印字させる。受信し
たサービス情報印字データを印字し終わると(ステップ
278)、ユニット制御部は主制御部37にサービス情
報の印字完了通知を送信する(ステップ279)。
【0171】印字完了通知送信後、主制御部37より放
出命令を受信すると(ステップ280)、ユニット制御
部は、サービス情報用ロール紙41Bの切断動作、排出
動作、及びサービス情報用ロール紙41Bの戻し動作を
実行させる為の制御を行う。即ち、ユニット制御部は第
1パルスモータ50、第2パルスモータ54を繰り出し
方向に駆動させて(ステップ281)、サービス情報用
ロール紙41Bを繰り出すが、カッタ52近傍に設けら
れた反射センサ51が、ロール紙に付された黒マークを
検出したことに基づき(ステップ282)、第1パルス
モータのパルス数をカウントし、パルス数が所定の値に
達した時(ロール紙の黒マークがカッタ52と対向する
位置まで繰り出された時に該当:ステップ283)、第
1パルスモータ50と第2パルスモータ54の駆動を停
止させ(ステップ284)、サービス情報用ロール紙4
1Bの繰り出しを一時停止する。
【0172】続いて、ユニット制御部は、カッタ52を
作動させる為に、第2パルスモータ54を戻し方向に駆
動させる(ステップ285)。第2パルスモータ54を
戻し方向に駆動させると、カッタ52を回動させる為の
カム52Bが一回転してカムセンサ52Cを遮蔽する
(ステップ286)。この時、ユニット制御部は切断動
作が終了したと判断し、第2パルスモータ54を停止さ
せる(ステップ287)。
【0173】続いてユニット制御部は、切断した部分は
サービス情報として排出口に搬送し、切断後のサービス
情報用ロール紙41Bの先端を印字ヘッド48Aと対向
する位置まで戻す為の制御を行う。即ち、ユニット制御
部は、切断した部分を排出する為に第2パルスモータ5
4を繰り出し方向へと駆動し、それとともに、サービス
情報用ロール紙41Bの先端を戻す為に第1パルスモー
タ50をロール紙戻し方向へと駆動させる(ステップ2
88)。
【0174】ユニット制御部は、ここで第1パルスモー
タ50のパルス数をカウントし、所定の値に達した時
(サービス情報用ロール紙41Bの先端が印字ヘッド4
8Aと対向する位置まで戻された時:ステップ289)
第1パルスモータ50を停止させ、電磁クラッチ57B
をオフにする(ステップ290)。続いて、ユニット制
御部は第2パルスモータ54により搬送された切断片、
即ちサービス情報が、排出口近傍に設けられた抜き取り
検出センサ55を遮蔽したことに基づき(ステップ29
1)、第2パルスモータを停止させて(ステップ29
2)、主制御部37に放出完了通知を送信する(ステッ
プ293)。
【0175】そして、抜き取り検出センサ55の遮蔽が
解除された時(ステップ294)、顧客によりサービス
情報が抜き取られたと判断して、サービス情報抜き取り
通知を主制御部37に送信して(ステップ295)、処
理を終了する。実施態様は、入金や、出金取引と合わ
せてサービス情報の発行を指定することができ、サービ
ス情報発行の為に、新たに自動取引装置を操作する手間
を省くことができる。
【0176】しかも、サービス情報が取引履歴である場
合、合わせて行った出金、入金取引の履歴も含めて発行
することができ、顧客に対するサービスをより一層充実
させることができる。 (5─3)実施態様の説明 図23、図24は実施態様における自動取引装置の主
制御部37のフローチャートその1、その2である。
【0177】図23乃至図24を通して、主制御部37
の動作が完結する。図25、図26、図27は実施態様
におけるレシート発行部36のユニット制御部のフロ
ーチャートその1、その2、及びその3である。図25
乃至図27を通して、ユニット制御部の動作が完結す
る。図23乃至図27を用いて、実施態様を説明す
る。
【0178】尚、図23乃至図27では、出金取引中に
サービス情報を発行する場合の動作を説明している。先
ず、主制御部37の動作について、即ち図23乃至図2
4について説明する。ステップ301からステップ32
1は実施態様の主制御部37の制御手順を示した図1
8乃至図19のステップ201からステップ221と同
一である為、詳細な説明は省略する。
【0179】即ち、顧客の出金取引操作に応じて出金動
作を行った際、サービス情報の発行が選択されれば、レ
シート発行部36にてレシートを印字させた後、レシー
ト印字完了通知を受信する。主制御部37は、ユニット
制御部からレシートの印字完了通知を受信すると(ステ
ップ321)、印字部分を切断し保持する命令をユニッ
ト制御部に送信する(ステップ322)。
【0180】この保持命令に基づき、レシート発行部3
6のユニット制御部は切断動作、及びレシート用ロール
紙41Aの先端の戻し動作を実行するが、切断した部分
はすぐには排出させずに保持しておく。これは、続いて
発行されるサービス情報を、レシートと同じタイミング
で排出させる為のものである。主制御部37は、ユニッ
ト制御部から保持完了通知を受信すると(ステップ32
3)、続いてサービス情報を発行させる為の制御を行
う。
【0181】即ち、主制御部37は、サービス情報用ロ
ール紙を印字ヘッド48Aと対向する位置に繰り出させ
る為、ユニット制御部に用紙切換命令を送信する(ステ
ップ324)。ユニット制御部から用紙切換完了通知を
受信すると(ステップ325)、主制御部37はユニッ
ト制御部にサービス情報印字データを送信して印字動作
を開始させる(ステップ326)。
【0182】主制御部37は、ユニット制御部から印字
完了通知を受信すると(ステップ327)、印字した部
分を切断し、保持していたレシートとともに放出する命
令をユニット制御部に送信する(ステップ328)。主
制御部37は、ユニット制御部から放出完了通知を受信
すると(ステップ329)、顧客がレシート、サービス
情報を抜き取るのを待つ状態となり、ユニット制御部か
ら抜き取り通知を受信し(ステップ330)、出金動作
終了を確認した時点で(ステップ331)、取引を終了
する。
【0183】次に、ユニット制御部の動作、即ち図25
乃至図27について説明する。ステップ341からステ
ップ354は実施態様のユニット制御部の制御手順を
示した図20のステップ241からステップ254と同
一である為、詳細な説明は省略する。即ち、主制御部3
7から命令を受けて、ユニット制御部はレシート用ロー
ル紙41Aを繰り出して、受け取ったレシート印字デー
タをプリンタユニット48にて印字せしめ、印字が完了
すると主制御部37に印字完了通知を送信する。
【0184】印字完了通知送信後、主制御部37よりレ
シート保持命令を受信すると(ステッフ355)、ユニ
ット制御部は、レシート用ロール紙41Aの切断動作、
切断片の保持動作、及びレシート用ロール紙41Aの戻
し動作を実行させる為の制御を行う。ここで、ユニット
制御部が主制御部37から受信する保持命令には、次に
サービス情報を発行することを考慮して、カッタ52に
よる切断後、レシート用ロール紙41Aの先端をロール
紙先端検出センサ45Aの位置、即ち合流ローラ47か
ら離れる位置まで搬送させる命令が含まれる。
【0185】ユニット制御部は第1パルスモータ50、
第2パルスモータ54を繰り出し方向に駆動させて(ス
テップ356)、レシート用ロール紙41Aを繰り出す
が、カッタ52近傍に設けられた反射センサ51が、ロ
ール紙に付された黒マークを検出したことに基づき(ス
テップ357)、第1パルスモータのバルス数をカウン
トし、パルス数が所定の値に達した時(ロール紙の黒マ
ークがカッタ52と対向する位置まで繰り出された時に
該当:ステップ358)、第1パルスモータ50と第2
パルスモータ54の駆動停止させ(ステップ359)、
レシート用ロール紙41Aの繰り出しを一時停止する。
【0186】続いて、ユニット制御部は、カッタ52を
作動させる為に、第2パルスモータ54を戻し方向に駆
動させる(ステップ360)。第2パルスモータを戻し
方向に駆動させると、カッタ52を回動させる為のカム
52Bが一回転してカムセンサ52Cを遮蔽する(ステ
ップ361)。この時、ユニット制御部は切断動作が終
了したと判断し、第2パルスモータ54を停止させる
(ステップ362)。
【0187】続いてユニット制御部は、切断した部分を
そのまま残し、切断後のレシート用ロール紙41Aの先
端を合流ローラ47から離れる位置まで戻す為の制御を
行う。即ち、ユニット制御部は、レシート用ロール紙4
1Aの先端を戻す為に第1パルスモータ50をロール紙
戻し方向へと駆動させるが(ステップ363)、第2パ
ルスモータ54は駆動させず、カッタ52により切断さ
れたレシートを、切断位置に保留させておく。
【0188】ユニット制御部は、レシート用ロール紙4
1Aにより遮蔽されていたロール紙検出センサ45Aが
解除された時(ステップ364)、即ちレシート用ロー
ル紙41Aの先端がロール紙検出センサ45Aを通過し
た時、第1パルスモータ50を停止させ、電磁クラッチ
57Aをオフにして(ステップ365)、主制御部37
に、レシート保持完了通知を送信する(ステップ36
6)。
【0189】続いて、ユニット制御部は、サービス情報
を発行するための制御を行う。即ち、主制御部37から
用紙切換命令を受信すると(ステップ367)、ユニッ
ト制御部は、第1パルスモータ50及び第2パルスモー
タ54を繰り出し方向に駆動させ、ロール紙繰り出しロ
ーラ46Bに設けられた電磁クラッチ57Bをオンにし
て(ステップ368)、サービス情報用ロール紙41B
を繰り出す。
【0190】第2パルスモータ54が駆動することによ
り、切断位置に保留されていたレシートは、搬送ベルト
53にて搬送されるが、カッタ52から排出口までの距
離は、合流ローラ47からカッタ52までの距離に比べ
て十分長いため、レシートは排出口には到達しない。繰
り出し後、第1パルスモータ50のパルス数が所定の値
に達した時(サービス情報用ロール紙41Bの先端が印
字ヘッド48Aと対向する位置まで繰り出された時に該
当:ステップ369)、ユニット制御部は第1パルスモ
ータ50と第2パルスモータの駆動を停止させて、繰り
出しをストップし(ステップ370)、印字ヘッド48
Aと対向する位置にセットされているロール紙を切り換
えたことを主制御部37に送信して(ステップ37
1)、サービス情報印字データの受信待ち状態となる。
【0191】サービス情報印字データを受信すると(ス
テップ372)、ユニット制御部は、プリンタユニット
48を起動させて(ステップ373)、受信したデータ
をサービス情報用ロール紙41Bに印字させる。受信し
たサービス情報印字データを印字し終わると(ステップ
374)、ユニット制御部は主制御部37にサービス情
報の印字完了通知を送信する(ステップ375)。
【0192】印字完了通知送信後、主制御部37より放
出命令を受信すると(ステップ376)、ユニット制御
部は、サービス情報用ロール紙41Bの切断動作、排出
動作、及びサービス情報用ロール紙41Bの戻し動作を
実行させる為の制御を行う。即ち、ユニット制御部は第
1パルスモータ50、第2パルスモータ54を繰り出し
方向に駆動させて(ステップ377)、サービス情報用
ロール紙41Bを繰り出すが、カッタ52近傍に設けら
れた反射センサ51が、ロール紙に付された黒マークを
検出したことに基づき(ステップ378)、第1パルス
モータのパルス数をカウントし、パルス数が所定の値に
達した時(ロール紙の黒マークがカッタ52と対向する
位置まで繰り出された時に該当:ステップ379)、第
1パルスモータ50と第2パルスモータの駆動を停止さ
せ(ステップ380)、サービス情報用ロール紙41B
の繰り出しを一時停止する。
【0193】続いて、ユニット制御部は、カッタ52を
作動させる為に、第2パルスモータ54を戻し方向に駆
動させる(ステップ381)。第2パルスモータを戻し
方向に駆動させると、カッタ52を回動させる為のカム
52Bが一回転してカムセンサ52Cを遮蔽する(ステ
ップ382)。この時、ユニット制御部はサービス情報
の切断動作が終了したと判断し、第2パルスモータ54
を停止させる(ステップ383)。
【0194】続いてユニット制御部は、切断したレシー
ト及びサービス情報を排出口に搬送し、切断後のサービ
ス情報用ロール紙41Bの先端を印字ヘッド48Aと対
向する位置まで戻す為の制御を行う。即ち、ユニット制
御部は、切断した部分を排出する為に第2パルスモータ
54を繰り出し方向へと駆動し、それとともに、サービ
ス情報用ロール紙41Bの先端を戻す為に第1パルスモ
ータ50をロール紙戻し方向へと駆動させる(ステップ
384)。
【0195】ユニット制御部は、ここで第1パルスモー
タ50のパルス数をカウントし、所定の値に達した時
(サービス情報用ロール紙41Bの先端が印字ヘッド4
8Aと対向する位置まで戻された時:ステップ385)
第1パルスモータ50を停止させ、電磁クラッチ57B
をオフにする(ステップ386)。又、第2パルスモー
タが駆動することにより、第2パルスモータが繰り出し
方向に駆動することにより、サービス情報は、既に搬送
ベルト内にて保持されているレシートとともに、排出口
へと搬送される。
【0196】排出口に搬送されて来るのは、レシート、
サービス情報の順であり、ユニット制御部は先ず、第2
パルスモータ54により搬送されたレシートが、排出口
近傍に設けられた抜き取り検出センサ55を遮蔽したこ
とに基づき(ステップ387)、第2パルスモータ54
を停止させる(ステップ388)。そして、抜き取り検
出センサ55の遮蔽が解除された時(ステップ38
9)、顧客によりレシート抜き取られたと判断して、再
び第2パルスモータ54を繰り出し方向に駆動させて
(ステップ390)、サービス情報を排出口へと搬送さ
せる。
【0197】搬送されたサービス情報が排出口近傍に設
けられた抜き取り検出センサ55を遮蔽すると(ステッ
プ391)、ユニット制御部は第2パルスモータ54を
停止させて(ステップ392)、主制御部37にサービ
ス情報放出完了通知を送信する(ステップ393)。そ
して、抜き取り検出センサ55の遮蔽が解除された時
(ステップ394)、顧客によりサービス情報が抜き取
られたと判断して、主制御部37にサービス情報抜き取
り完了通知を送信して(ステップ395)、処理を終了
する。
【0198】実施態様は、入金や、出金取引と合わせ
てサービス情報の発行を指定した場合、レシートとサー
ビス情報を同じタイミングで顧客に排出するものであ
る。これにより、レシート排出とサービス情報の排出の
間の時間を短縮し、顧客に不快感を与えないとともに、
サービス情報の取り忘れを防止することができる。以上
説明した本実施例では、顧客の取引履歴、金融機関の宣
伝情報をサービス情報として発行するものであるが、こ
の他に、小切手やトラベラーチェック等の金券用のロー
ル紙を保持しておき、顧客の選択により、印字ヘッドに
て所定の事項を印字した上で排出することもできる。
【0199】このような金券を発行する際には、出金取
引を金券にて支払うかどうかを選択させる等して、レシ
ートとともに発行させて、顧客へのサービスをより充実
させることが可能である。又、ジャーナル用のロール紙
を本実施例のレシート発行部に内蔵させて、共通の印字
ヘッドにてジャーナル印字を行わせて、装置の一層の小
型化を図ることもできる。
【0200】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、複数のロール紙を収納しつつも、印字手段、切断手
段、搬送手段、排出口は共通であり、複数のロール紙か
ら媒体を発行する機能を備えつつも、省スペースの媒体
発行装置を実現することができる。
【0201】又、夫々のロール紙に対応した情報を1個
の印字手段にて印字させることができ、複数種類の媒体
の発行を装置を大型かさせることなく実現することが可
能となる。又一方のロール紙を繰り出して、媒体発行を
行った後、発行元となったロール紙の先端は、ロール紙
駆動手段により戻されて、続いて他方のロール紙による
発行を行うことにより複数のロール紙に印字を行う場合
においても、ロール紙をからませることなく、順次媒体
を発行することが可能となる。
【0202】しかも、一方のロール紙の切断部分と、他
方のロール紙の切断部分とを同時期に排出することがで
き、顧客が複数回排出口に手を延ばす手間を無くすとと
もに、顧客の媒体の取り忘れを防止することができる。
又、一方のロール紙から発行した媒体を排出する前に、
媒体を搬送手段上に停滞させておき、その後他方のロー
ル紙により発行処理を行い、搬送手段により一方のロー
ル紙からの発行媒体と他方のロール紙からの発行媒体を
同時に排出口に排出させることにより、異なる時間に発
行された複数の媒体でも同時に搬送手段にて搬送し、排
出させることが可能となる。
【0203】又、自動取引装置において、1つの印字手
段、切断手段、搬送手段、排出口で、複数のロール紙に
対して、複数種類の媒体を発行することにより、自動取
引装置の大型化させることない為、既存のスペースに
て、顧客に対するサービスを提供できる自動取引装置を
設置することができる。又、夫々のロール紙に対して、
自動取引装置にて発行できる媒体の幅を広げることがで
きる。
【0204】又、一方のロール紙の切断部分と、他方の
ロール紙の切断部分とを同時に排出することから、顧客
が複数回排出口にてを延ばす手間を無くすとともに、顧
客の媒体の取り忘れを防止することができ、操作性の良
い自動取引装置を実現することができる。又、一方のロ
ール紙の切断後、切断部分を共通排出口から排出する前
に、共通搬送手段の搬送を停止させて、切断部分を停滞
させておき、その後他方のロール紙に印字を行い切断
し、共通搬送手段による搬送を再開させて、一方のロー
ル紙の切断部分と他方のロール紙の切断部分を共通搬送
手段にて同時に排出口に排出させる。
【0205】これにより、異なる時間に印字、切断され
た複数の媒体を同時に搬送手段にて搬送し、排出させ
て、夫々の媒体が排出されるインターバルを無くし、操
作性の良い自動取引装置を実現することができる。しか
も、一方のロール紙には顧客が行った取引内容を印字し
て、レシートとして発行し、他方のロール紙には取引内
容以外の付加情報を印字することによりレシートと付加
情報双方の発行が共通の発行部で可能になり、顧客に対
するサービスの向上と装置の大型化の削減を同時に実現
できる。
【0206】又、自動取引装置の表示部に表示された取
引種類から、付加情報の発行が選択されると、ロール紙
駆動手段にて他方のロール紙が繰り出され、共通印字手
段にて付加情報が印字され、共通切断手段にて切断され
た後、共通搬送手段を介して切断部分、即ち付加情報が
前記共通排出口に排出される。即ち、顧客の要望に応じ
て、自動取引装置から付加情報を発行することができ
る。
【0207】又、顧客が選択した取引の実行時、或いは
実行後に表示部にて付加情報発行の可否を問う画面を表
示せしめ、共通印字手段にて一方のロール紙に取引内容
を印字し、共通切断手段にて切断し、切断部分を共通搬
送手段を介して共通排出口に排出後、顧客が付加情報の
発行を顧客操作部より選択していれば、媒体駆動手段に
て他方のロール紙を前記共通印字手段へと繰り出し、共
通印字手段にて他方のロール紙に付加情報を印字して、
共通切断手段にて切断し、切断部分を共通搬送手段を介
して前記排出口に排出させることにより、入金、出金等
の取引を行う際に、付加情報の発行を併せて指定して、
レシート発行後に付加情報を連続して発行することが可
能となるので、1取引終了を待って付加情報発行を改め
て選択操作する必要を無くし、入出金取引時の付加情報
の発行を可能とする。
【0208】更には、顧客が選択した取引の実行時、或
いは実行後に表示部にて付加情報発行の可否を問う画面
を表示せしめ、共通印字手段にて一方のロール紙に取引
内容を印字し、共通切断手段にて切断した後、顧客が付
加情報の発行を顧客操作部より選択した場合には、共通
搬送手段が一方のロール紙の切断部分を排出させる前に
共通搬送手段を停止させ、媒体駆動手段にて他方のロー
ル紙を共通印字手段へと繰り出し、付加情報を印字し
て、共通切断手段にて切断してから共通搬送手段を再開
させて、一方のロール紙の切断部分と他方のロール紙の
切断部分を同時に共通排出口より排出させることによ
り、入金、出金等の取引を行う際に、付加情報の発行を
併せて指定して、レシートと付加情報を共通排出口から
同時に排出することが可能となるので、1取引終了を待
って付加情報発行を改めて選択操作する必要を無くすと
ともに、レシートだけを受け取り、付加情報を取り忘れ
るという事態を防止することができる、レシート発行、
付加情報発行間のインターバルを無くし、顧客に不快感
を与えることが無い。
【0209】又、自動取引装置にて、顧客の過去の取引
履歴や金融機関の宣伝情報だけでなく、金券を発行する
ことも可能となり、より多くの顧客の要望を満たす自動
取引装置を、装置の大型化を招くことなく実現できる。
請求項16の作用としては、一方のロール紙収納部、及
び他方のロール紙収納部が同一幅のロール紙を収納可能
とすることにより、付加情報の発行を必要としない場合
においては、他方のロール紙を一方のロール紙の予備と
して用いることが可能となり、自動取引装置内のユニッ
トの無駄を無くし、装置の運用効率を高めることが可能
となる。
【0210】請求項17の作用としては、一方のロール
紙に対しては、ロール紙の繰り出し方向に文字を印字
し、他方のロール紙に対しては、ロール紙の繰り出し方
向に対して直交する方向に文字を印字する。即ち、一方
のロール紙においては、ロール紙の幅は、発行される媒
体の幅に相当し、他方のロール紙においては、ロール紙
の幅は、発行される媒体の長さに相当することになる。
【0211】これにより、同じ幅のロール紙を使った場
合においても、幅の異なる媒体の発行が可能となる。以
上から、装置の大型化を防止しつつも、顧客に対して幅
広いサービスを提供できる自動取引装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を表す図である。
【図2】本発明の実施例である自動取引装置の外観図で
ある。
【図3】本発明の実施例である自動取引装置の構成を示
すブロック図である。
【図4】本発明の実施例である自動取引装置内のレシー
ト発行部の構成概要図である。
【図5】第1のパルスモータの駆動伝達を表す図であ
り、図4とは逆の側面から見た図である。
【図6】第2パルスモータ54の駆動伝達、及びカッタ
52の機構を表す図である。下図は、図4と同一面から
見た図であり、上図は下図を折り返した図である。
【図7】カッタ52の切断動作を表す図である。
【図8】ロール紙保持部付近の局部図である。
【図9】高さ調節部材63を上部に移動させて通常より
も径の大きいレシート用ロール紙41Bを保持させた際
の、ロール紙保持部付近の局部図である。
【図10】ロール紙をセットする際のユニット制御部の
動作を表すフローチャートその1である。
【図11】ロール紙をセットする際のユニット制御部の
動作を表すフローチャートその2である。
【図12】ロール紙をセットする際のユニット制御部の
動作を表すフローチャートその3である。図10乃至図
12を通してユニット制御部の動作が完結する。
【図13】本実施例におけるレシート用ロール紙41A
及びサービス情報用ロール紙41Bを表す図である。
【図14】実施態様における自動取引装置の主制御部
37のフローチャートその1である。
【図15】実施態様における自動取引装置の主制御部
37のフローチャートその2である。図14乃至図15
を通して、主制御部37の動作が完結する。
【図16】実施態様におけるレシート発行部36のユ
ニット制御部のフローチャートその1である。
【図17】実施態様におけるレシート発行部36のユ
ニット制御部のフローチャートその2である。図16乃
至図17を通して、ユニット制御部の動作が完結する。
【図18】実施態様における自動取引装置の主制御部
37のフローチャートその1である。
【図19】実施態様における自動取引装置の主制御部
37のフローチャートその2である。図18乃至図19
を通して、主制御部37の動作が完結する。
【図20】実施態様におけるレシート発行部36のユ
ニット制御部のフローチャートその1である。
【図21】実施態様におけるレシート発行部36のユ
ニット制御部のフローチャートその2である。
【図22】実施態様におけるレシート発行部36のユ
ニット制御部のフローチャートその3である。図20乃
至図22を通して、ユニット制御部の動作が完結する。
【図23】実施態様における自動取引装置の主制御部
37のフローチャートその1である。
【図24】実施態様における自動取引装置の主制御部
37のフローチャートその2である。図23乃至図24
を通して、主制御部37の動作が完結する。
【図25】実施態様におけるレシート発行部36のユ
ニット制御部のフローチャートその1である。
【図26】実施態様におけるレシート発行部36のユ
ニット制御部のフローチャートその2である。
【図27】実施態様におけるレシート発行部36のユ
ニット制御部のフローチャートその3である。図25乃
至ず27を通して、ユニット制御部の動作が完了する。
【符号の説明】
1A、1B・・・ロール紙収納手段 2A、2B・・・ロール紙 3A、3B・・・ロール紙駆動手段 4・・・共通印字手段 5・・・共通切断手段 6・・・共通搬送手段 7・・・制御手段
フロントページの続き (72)発明者 中尾 光重 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 柏田 猛 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のロール紙を夫々収納する複数のロー
    ル紙収納手段と、 夫々のロール紙毎に繰り出し及び戻し動作を行う複数の
    ロール紙駆動手段と、 前記夫々のロール紙駆動手段手段より繰り出されたロー
    ル紙に対して印字を行う共通印字手段と、 夫々のロール紙を所定の長さで切断する共通切断手段
    と、 前記共通切断手段にて切断された夫々のロール紙の切断
    片を搬送する共通搬送手段と、 前記共通搬送手段にて搬送された切断片を排出する共通
    排出口とを有することを特徴とする媒体発行装置。
  2. 【請求項2】一方のロール紙が前記共通印字手段へと搬
    送されて来たことに基づき、前記共通印字手段にて、一
    方のロール紙に対応した印字情報を印字させ、 他方のロール紙が前記共通印字手段へと搬送されて来た
    ことに基づき、前記共通印字手段にて、他方のロール紙
    に対応した印字情報を印字させる制御手段を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の媒体発行装置。
  3. 【請求項3】前記共通印字手段にて印字された一方のロ
    ール紙を前記共通切断手段にて切断させ、該切断片を前
    記共通搬送手段を介して前記共通排出口に排出させた
    後、一方のロール紙の先端を前記ロール紙駆動手段にて
    前記共通印字手段よりもロール紙収納手段側に戻せし
    め、続いて、他方のロール紙を繰り出して前記共通印字
    手段にて印字させ、前記共通切断手段にて他方のロール
    紙を切断させた後に、該切断片を前記共通搬送手段を介
    して前記共通排出口へと排出させる制御手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体発行装置。
  4. 【請求項4】前記共通切断手段にて切断させた一方のロ
    ール紙の切断片と、前記共通切断手段にて切断した他方
    のロール紙の切断片を、前記共通排出口を介して前記共
    通排出口に同時に排出させる制御手段を有することを特
    徴とする請求項1に記載の媒体発行装置。
  5. 【請求項5】前記共通切断手段にて一方のロール紙を切
    断後、前記共通搬送手段が一方のロール紙の切断片を前
    記共通排出口に排出する前に、前記共通切断手段にて他
    方のロール紙を切断し、前記共通搬送手段にて一方のロ
    ール紙の切断片と他方のロール紙の切断片を前記共通搬
    送手段にて搬送させる制御手段を有することを特徴とす
    る請求項4に記載の媒体発行装置。
  6. 【請求項6】顧客により操作され、入金、出金等の取引
    を実行する自動取引装置であって、 複数の媒体を収納する媒体収納手段と、 該媒体収納手段内の媒体を繰り出す繰り出し手段と、 複数の媒体に対して印字を行う共通印字手段と、 顧客の操作により実行された取引内容に関するデータを
    発生する取引内容データ発生手段と、 該取引内容以外の付加情報を発生する付加情報データ発
    生手段と、 前記共通印字手段に印字するデータを指示する指示手段
    と、 前記指示手段にて取引内容の印字が指定された際、前記
    繰り出し手段にて媒体を繰り出し、前記共通印字手段に
    て前記取引内容データ発生手段のデータを印字させ、前
    記指示手段にて付加情報の印字が指定された際、前記繰
    り出し手段にて媒体を繰り出し、前記共通印字手段にて
    前記付加情報発生手段のデータを印字させる制御手段と
    を有することを特徴とする自動取引装置。
  7. 【請求項7】顧客により操作され、入金、出金等の取引
    を実行する自動取引装置であって、 複数の媒体を収納する媒体収納手段と、 複数の媒体を繰り出す繰り出し手段と、 複数の媒体に対して印字を行う共通印字手段と、 前記共通手段にて印字された媒体を搬送する共通搬送手
    段と、 前記共通搬送手段にて搬送された媒体を排出する共通排
    出口と、 顧客の操作により実行された取引内容に関するデータを
    発生する取引内容データ発生手段と、 該取引内容以外の付加情報を発生する付加情報データ発
    生手段と、 前記共通印字手段に印字するデータを指示する指示手段
    と、 前記指示手段にて取引内容の印字が指定された際、前記
    繰り出し手段にて媒体を繰り出し、前記共通印字手段に
    て前記取引内容データ発生手段のデータを印字させ、前
    記指示手段にて付加情報の印字が指定された際、前記繰
    り出し手段にて媒体を繰り出し、前記共通印字手段にて
    前記付加情報発生手段のデータを印字させ、印字された
    媒体を前記共通搬送手段にて搬送させて前記共通排出口
    より排出させる制御手段とを有することを特徴とする自
    動取引装置。
  8. 【請求項8】顧客により操作され、入金、出金等の取引
    を実行する自動取引装置であって、 複数のフォーマットを有する媒体を夫々格納する媒体収
    納手段と、 複数の媒体を夫々繰り出す繰り出し手段と、 前記繰り出し手段にて繰り出された媒体に対して印字を
    行う共通印字手段と、 前記共通手段にて印字された媒体を搬送する共通搬送手
    段と、 前記共通搬送手段にて搬送された媒体を排出する共通排
    出口と、 顧客の操作により実行された取引内容に関するデータを
    発生する取引内容データ発生手段と、 該取引内容以外の付加情報を発生する付加情報データ発
    生手段と、 前記共通印字手段に印字するデータを指示する指示手段
    と、 前記指示手段にて取引内容の印字が指定された際、取引
    内容印字用のフォーマットを有する媒体が収納された媒
    体収納手段から前記繰り出し手段にて媒体を繰り出し、
    前記共通印字手段にて前記取引内容データ発生手段のデ
    ータを印字させ、前記指示手段にて付加情報の印字が指
    定された際、付加情報印字用のフォーマットを有する媒
    体が収納された媒体収納手段から前記繰り出し手段にて
    媒体を繰り出し、前記共通印字手段にて前記付加情報発
    生手段のデータを印字させ、印字された媒体を前記共通
    搬送手段にて搬送させて前記共通排出口より排出させる
    制御手段とを有することを特徴とする自動取引装置。
  9. 【請求項9】顧客により操作され、入金、出金等の取引
    を実行する自動取引装置であって、 複数の媒体を収納する媒体収納手段と、 一方の媒体には顧客が行った取引内容を印字し、他方の
    媒体には取引内容以外の付加情報を印字する共通印字手
    段とを有することを特徴とする自動取引装置。
  10. 【請求項10】顧客により操作され、入金、出金等の取
    引を実行する自動取引装置であって、 複数の媒体を収納する媒体収納手段と、 顧客が行った取引内容が印字された一方の媒体、及び取
    引内容以外の付加情報が印字された他方の媒体を排出す
    る共通排出口とを有することを特徴とする自動取引装
    置。
  11. 【請求項11】顧客により操作され、入金、出金等の取
    引を実行する自動取引装置であって、 複数の媒体を収納する媒体収納手段と、 一方の媒体に顧客が行った取引内容を印字し、他方の媒
    体に取引内容以外の付加情報を印字する共通印字手段
    と、 前記共通印字手段にて印字された前記一方の媒体及び他
    方の媒体を排出する共通排出口とを有することを特徴と
    する自動取引装置。
  12. 【請求項12】顧客により操作され、入金、出金等の取
    引を実行する自動取引装置であって、 顧客に対して入金、出金、付加情報発行等の取引種の中
    から所望の取引の選択を問う画面を表示する表示部と、 顧客により所望の取引が選択される顧客操作部と、 該顧客操作部から付加付加情報発行が選択されたことに
    基づき、付加情報を印字した媒体を排出し、付加情報発
    行以外の取引が選択されたことに基づき、顧客が行った
    取引内容を印字した媒体を排出する共通排出口とを有す
    ることを特徴とする自動取引装置。
  13. 【請求項13】顧客により操作され、入金、出金等の取
    引を実行する自動取引装置であって、 顧客に対して取引の実行時、或いは実行後に付加情報の
    発行の要否を問う画面を表示する表示部と、 顧客により付加情報の発行の要否が選択される顧客操作
    部と、 該顧客操作部からの付加情報発行指示に基づき、取引内
    容が印字された媒体及び付加情報が印字された媒体を排
    出する共通排出口とを有することを特徴とする自動取引
    装置。
  14. 【請求項14】顧客により操作され、入金、出金等の取
    引を実行する自動取引装置であって、 顧客に対して取引の実行時、或いは実行後に付加情報の
    発行の要否を問う画面を表示する表示部と、 顧客により付加情報の発行の要否が選択される顧客操作
    部と、 該顧客操作部からの付加情報発行指示に基づき、取引内
    容が印字された媒体及び付加情報が印字された媒体を同
    時に排出する共通排出口とを有することを特徴とする自
    動取引装置。
  15. 【請求項15】顧客が行った取引内容と、付加情報とで
    は、印字方向が異なることを特徴とする請求項9乃至1
    4のいずれかに記載の自動取引装置。
  16. 【請求項16】前記付加情報は、小切手等の金券である
    ことを特徴とする、請求項9乃至14のいずれかに記載
    の自動取引装置。
  17. 【請求項17】顧客により操作され、入金、出金等の取
    引を実行する自動取引装置であって、 複数のロール紙を夫々収納する複数のロール紙収納手段
    と、 夫々のロール紙毎に繰り出し及び戻し動作を行う複数の
    ロール紙駆動手段と、 前記夫々のロール紙駆動手段手段より繰り出されたロー
    ル紙に対して印字を行う共通印字手段と、 夫々のロール紙を所定の長さで切断する共通切断手段
    と、 前記共通切断手段にて切断された夫々のロール紙の切断
    片を搬送する共通搬送手段と、 前記共通搬送手段にて搬送された切断片を排出する共通
    排出口とを有することを特徴とする自動取引装置。
  18. 【請求項18】一方のロール紙が前記共通印字手段へと
    搬送されて来たことに基づき、前記共通印字手段にて、
    一方のロール紙に対応した印字情報を印字させ、 他方のロール紙が前記共通印字手段へと搬送されて来た
    ことに基づき、前記共通印字手段にて、他方のロール紙
    に対応した印字情報を印字させる制御手段を有すること
    を特徴とする請求項17に記載の自動取引装置。
  19. 【請求項19】前記共通印字手段にて印字された一方の
    ロール紙を前記共通切断手段にて切断し、該切断片を前
    記共通搬送手段を介して前記共通排出口に排出させた
    後、一方のロール紙の先端を前記ロール紙駆動手段にて
    前記共通印字手段よりもロール紙収納手段側に戻し、続
    いて、他方のロール紙を繰り出して前記共通印字手段に
    て印字させ、前記共通切断手段にて他方のロール紙を切
    断した後に、該切断片を前記共通搬送手段を介して前記
    共通排出口へと排出させる制御手段とを有することを特
    徴とする請求項17に記載の自動取引装置。
  20. 【請求項20】前記共通切断手段にて切断した一方のロ
    ール紙の切断片と、前記共通切断手段にて切断した他方
    のロール紙の切断片を、前記共通排出口を介して前記共
    通排出口に同時に排出することを特徴とする請求項17
    に記載の自動取引装置。
  21. 【請求項21】前記共通切断手段にて一方のロール紙を
    切断後、前記共通搬送手段が一方のロール紙の切断片を
    前記共通排出口に排出する前に、前記共通切断手段にて
    他方のロール紙を切断し、一方のロール紙の切断片と他
    方のロール紙の切断片を前記共通搬送手段にて搬送させ
    る制御手段を有することを特徴とする請求項20に記載
    の自動取引装置。
  22. 【請求項22】前記共通印字手段にて、顧客が行った取
    引内容を一方のロール紙に印字せしめ、 他方のロール紙に取引内容以外の付加情報を印字せしめ
    ることを特徴とする請求項17に記載の自動取引装置。
  23. 【請求項23】顧客に対して操作指示を行う表示部と、 前記表示部からの指示に基づいて、顧客が操作を行う顧
    客操作部と、 前記表示部に表示された取引種類から、付加情報の発行
    が顧客操作部にて選択されたことに基づき、前記ロール
    紙駆動手段にて他方のロール紙を前記共通印字手段へと
    繰り出し、前記共通印字手段にて前記他方のロール紙に
    付加情報を印字し、前記共通切断手段にて印字された部
    分を切断後、前記共通搬送手段を介して該切断片を前記
    共通排出口に排出させる制御手段とを有することを特徴
    とする、請求項22に記載の自動取引装置。
  24. 【請求項24】顧客が選択した取引の実行時、或いは実
    行後に前記表示部にて付加情報発行の要否を問う画面を
    表示せしめ、前記共通印字手段にて前記一方のロール紙
    に取引内容を印字し、前記共通切断手段にて前記一方の
    ロール紙を切断し、該切断片を前記共通搬送手段を介し
    て前記共通排出口に排出後、顧客が付加情報の発行を顧
    客操作部より選択したことに基づき、前記媒体駆動手段
    にて前記他方のロール紙を前記共通印字手段へと繰り出
    し、前記共通印字手段にて前記他方のロール紙に付加情
    報を印字して、前記共通切断手段にて前記他方のロール
    紙を切断し、該切断片を前記共通搬送手段を介して前記
    排出口に排出させる制御手段とを有することを特徴とす
    る請求項22に記載の自動取引装置。
  25. 【請求項25】顧客が選択した取引の実行時、或いは実
    行後に前記表示部にて付加情報発行の要否を問う画面を
    表示せしめ、前記共通印字手段にて前記一方のロール紙
    に取引内容を印字し、前記共通切断手段にて前記一方の
    ロール紙を切断した後、顧客が付加情報の発行を顧客操
    作部より選択しなかった場合は、前記一方のロール紙の
    切断片を前記共通搬送手段を介して前記共通排出口に排
    出させ、顧客が付加情報の発行を顧客操作部より選択し
    た場合には、前記共通搬送手段が切断片を前記共通排出
    口に排出させる前に、前記媒体駆動手段にて前記他方の
    ロール紙を前記共通印字手段へと繰り出し、前記共通印
    字手段にて前記他方のロール紙に付加情報を印字して、
    前記共通切断手段にて前記他方のロール紙の切断片を切
    断し、前記共通搬送手段にて、前記一方のロール紙の切
    断片及び前記他方のロール紙の切断片を同時に前記共通
    排出口より排出させる制御手段とを有することを特徴と
    する請求項22に記載の自動取引装置。
  26. 【請求項26】前記一方のロール紙収納手段、及び他方
    のロール紙収納手段は同一幅のロール紙を収納すること
    を特徴とする請求項17に記載の自動取引装置。
  27. 【請求項27】一方のロール紙には、前記共通印字手段
    にてロール紙繰り出し方向に文字を印字せしめ、他方の
    ロール紙には前記共通手段にてロール紙繰り出し方向と
    直交する方向に文字を印字せしめる制御手段を有するこ
    とを特徴とする請求項26に記載の自動取引装置。
JP29540494A 1994-11-29 1994-11-29 媒体発行装置及び該装置を用いた自動取引装置 Pending JPH08153143A (ja)

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