JPH08152790A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08152790A
JPH08152790A JP6296594A JP29659494A JPH08152790A JP H08152790 A JPH08152790 A JP H08152790A JP 6296594 A JP6296594 A JP 6296594A JP 29659494 A JP29659494 A JP 29659494A JP H08152790 A JPH08152790 A JP H08152790A
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利博 笠井
Masashi Takahashi
雅司 高橋
Minoru Yoshida
稔 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導電性転写ベルトへの電荷付与を安定に実施
することができ、良好で安定な転写が可能となり、半導
電性転写ベルトの絶縁破壊も防止することが可能となる
画像形成装置を提供する。 【構成】半導電性転写ベルト11への電荷付与を、抵抗
値が104 〜1010Ωの給電ローラ23a(23b,2
3c,23d)を採用することによって安定に実施する
ことができる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばモノクロ及びカ
ラー複写機、モノクロ及びカラープリンタ等の画像形成
装置に係り、詳しくは、乾式現像法により現像された現
像剤像を半導電性転写ベルト等の搬送手段により搬送さ
れる被転写材に転写して画像を形成する画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乾式現像法を用いる画像形成装置
において、被転写材への感光体等からの現像剤像の転写
は、コロナ帯電器を用いて被転写材の画像面とは逆の面
から電荷を与えて行ってきたが、この方法では転写電圧
が4〜8kVと非常に高圧で危険であり、また人体に有
害なオゾンが発生するといった問題点がある。
【0003】また、フルカラーの画像を形成する方法と
して、4本の感光体を水平に並べ、それぞれの感光体に
接するように被転写材を搬送する絶縁性ベルトとコロナ
チャージャを用いた転写装置が実用化されている。しか
しながら、この方式では、転写電圧が4〜8kVと非常
に高圧で危険であり、また人体に有害なオゾンが発生す
る。また、ベルト自体が帯電するために除電器が必要と
なるといった問題点がある。
【0004】そこで、1〜2kVの電圧で転写が行え、
且つ、オゾンの発生が少ない転写方式として、例えば特
公昭60−10625号公報及び特開平4−28053
0号公報に示されるように、導電性ローラと導電性カー
ボンを絶縁性樹脂に分散した半導電性ベルトから構成さ
れる転写装置が考案されている。この半導電性ベルトは
電荷が蓄積し続けることがないため、除電器が不要であ
るというメリットがある。
【0005】また、例えば特開昭49−62135号公
報に示されるように、トナー像の転写と同時に電気絶縁
性ベルトの帯電により転写材をベルト上に吸着させて搬
送するもの。また、例えば、特開昭49−89537号
公報に示されるように、誘電性ベルトの感光体とは反対
側面を転写位置またはそれ以前に帯電し、感光体上の現
像像を転写材に転写し該帯電により誘電性部材と転写材
との間に生じた静電吸着力を利用して転写材を感光体表
面から分離するもの。等の転写材の吸着に関する従来法
があるが、これらは共に、上述したように誘電性ベルト
のために除電器によるベルトの除電プロセスが必要であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に半導電性ベ
ルトを用いた転写装置では、ベルトが半導電性のために
電荷が蓄積し続けることがないため、除電器が不要であ
るというメリットがあるが、ベルトが半導電性のために
導電性の接触転写帯電器では火花放電が局所的に発生し
易くなり、転写電荷が均一に付与出来なくなり、転写性
能が悪化するという不具合が生じた。
【0007】さらに同様に、半導電性転写ベルトへの転
写材の静電吸着を行うための接触帯電器に関しても、導
電性の接触帯電器では均一な電荷を転写材に付与できな
いために吸着性能が悪化するという不具合が生じた。
【0008】また、吸着性能に関しては導電性のレジス
トローラでは、低湿・常温では転写材の半導電性ベルト
への吸着性能は問題ないが、高湿環境下では転写材
(紙)の吸湿による電気抵抗値の低下によって、吸着帯
電器からの電荷が転写材(紙)を伝わって導電性のレジ
ストローラへ流れ込み、吸着性能が確保できないといっ
た問題点がある。
【0009】また、転写ベルトが半導電性のために、転
写帯電器からの電荷が転写ベルトの表面或いは内部を通
って吸着部に作用し、吸着不良を生じてしまうといった
不具合も発生した。
【0010】さらに、転写ベルトが半導電性のために、
転写帯電器からの電荷が転写ベルトの表面或いは内部を
通って転写ベルトと接している導電性部分へリークし、
転写部で有効な転写電界を形成できずに、転写不良を生
じてしまうといった不具合も発生した。
【0011】本発明は上記事情に基づきなされたもの
で、第1の目的とするところは、半導電性転写ベルトへ
の電荷付与を安定に実施することができ、良好で安定な
転写が可能となり、半導電性転写ベルトの絶縁破壊も防
止することが可能となる画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0012】また、第2の目的とするところは、半導電
性転写ベルトへの被転写材の静電吸着を良好で安定に実
施することが可能であり、半導電性転写ベルトの絶縁破
壊も防止することが可能となる画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】また、第3の目的とするところは、さら
に、多湿環境下でも安定な被転写材の半導電性転写ベル
トへの吸着も可能となる画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0014】また、第4の目的とするところは、半導電
性転写ベルトの表面抵抗値を適正な範囲に設定でき、安
定な吸着動作が行えると共に転写不良を生じることがな
い画像形成装置を提供することを目的とする。
【0015】また、第5の目的とするところは、転写電
荷付与手段から半導電性転写ベルトへ付与された電荷
が、半導電性ベルトを介して転写領域以外へ漏洩するこ
とが、防止でき、転写不良を生じないで、良好で安定な
転写が可能となる画像形成装置を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するための第1の手段として、像担持体に形成された
現像剤像を転写するよう前記像担持体に転写材を搬送
し、この転写材を前記像担持体に当接させる体積固有抵
抗値が108 〜1015Ω・cmで厚みが30〜300μ
mの搬送手段と、この搬送手段とのニップ幅が0.2m
m〜2mmで、かつ接触状態の時の抵抗値が104 〜1
10Ωであり、前記搬送手段にバイアス電圧を印加する
事により搬送手段上の転写材に現像剤像を転写する弾性
バイアス印加手段とを具備してなる構成としたものであ
る。
【0017】また、第2の手段として、像担持体に形成
された現像剤像を転写するよう前記像担持体に転写材を
搬送し、この転写材を前記像担持体に当接させる体積固
有抵抗値が108 〜1015Ω・cmで厚みが30〜30
0μmの搬送手段と、この搬送手段により搬送される転
写材上に前記現像剤像を転写する転写手段と、前記搬送
手段の転写材担持面に対向する側に設けられた搬送手段
との接触ニップ幅が0.2mm〜2mmで、この接触状
態の時の抵抗値が104 〜1010Ωであり、前記搬送手
段に転写材を静電吸着させるための弾性吸着手段とを具
備してなる構成としたものである。
【0018】また、第3の手段として、像担持体に形成
された現像剤像を転写するよう前記像担持体に転写材を
搬送し、この転写材を前記像担持体に当接させる体積固
有抵抗値が108 〜1015Ω・cmで厚みが30〜30
0μmの搬送手段と、この搬送手段により搬送される転
写材上に前記現像剤像を転写する転写手段と、前記搬送
手段の転写材担持面に対向する側に設けられた搬送手段
との接触ニップ幅が0.2mm〜2mmで、この接触状
態の時の抵抗値が104 〜1010Ωであり、前記搬送手
段に転写材を静電吸着させるため弾性吸着手段と、前記
転写材と前記現像剤像との同期をとるための弾性吸着手
段より上流側にある表面が絶縁性のレジストローラとを
具備してなる構成としたものである。
【0019】また、第4の手段として、像担持体に形成
された現像剤像を転写するよう前記像担持体に転写材を
搬送し、この転写材を前記像担持体に当接させる体積固
有抵抗値が108 〜1015Ω・cmで厚みが30〜30
0μmで表面抵抗値が108〜1015Ω/□の搬送手段
と、この搬送手段により搬送される転写材上に前記現像
剤像を転写する転写手段と、前記搬送手段の転写材担持
面に対向する側に設けられた搬送手段との接触ニップ幅
が0.2mm〜2mmで、この接触状態の時の抵抗値が
104 〜1010Ωであり、前記搬送手段に転写材を静電
吸着させるため弾性吸着手段と、この弾性吸着手段と接
する転写材搬送手段の逆の面に接する転写材搬送部材支
持手段とを有し、転写材搬送部材の吸着手段が接してい
る面から、感光体が接している面までの抵抗値が、該転
写部材が転写材搬送部材と接する部分から像担持体まで
の抵抗値より大きい構成としたものである。
【0020】また、第5の手段として、像担持体に形成
された現像剤像を転写するよう前記像担持体に転写材を
搬送し、この転写材を前記像担持体に当接させる体積固
有抵抗値が108 〜1015Ω・cmで厚みが30〜30
0μmで表面抵抗値が108〜1015Ω/□の転写材搬
送部材と、この転写材搬送部材を支持して駆動する2つ
以上の転写材搬送部材支持・駆動部材と、転写材上に現
像剤像を転写する転写材搬送部材と接する転写手段とを
有し、転写手段が転写材搬送部材と接している面から、
一方の転写材搬送部材支持・駆動部材が転写材搬送部材
と接している面までの転写材搬送部材の抵抗値が、転写
手段が転写材搬送部材と接している面から、像担持体が
転写材搬送部材と接している面までの転写材搬送部材の
抵抗値よりも高い構成としたものである。
【0021】
【作用】上記第1の手段の画像形成装置によれば、半導
電性転写ベルトへの電荷付与を抵抗値が104 〜1010
Ωの弾性バイアス印加手段を採用することによって安定
に実施することができるために、良好で安定な転写が可
能となり、半導電性転写ベルトの絶縁破壊も防止するこ
とが可能となる。
【0022】また、第2の手段の画像形成装置によれ
ば、半導電性転写ベルトへの被転写材の静電吸着を抵抗
値が104 〜1010Ωの弾性吸着バイアス印加手段を採
用することによって良好で安定に実施することが可能で
あり、半導電性転写ベルトの絶縁破壊も防止することが
可能となる。
【0023】また、第3の手段の画像形成装置によれ
ば、転写材をタイミングを計って送り出すレジストロー
ラの表面を絶縁性にすることによって、多湿環境下でも
安定な被転写材の半導電性転写ベルトへの吸着も可能に
なる。
【0024】また、第4の手段の画像形成装置によれ
ば、転写材搬送部材の吸着手段が接している面から、像
担持体が接している面までの抵抗値が、転写手段から像
担持体までの抵抗値より大きいために、吸着動作が安定
し、転写不良を生じることがない。
【0025】また、第5の手段の画像形成装置によれ
ば、転写材搬送部材の吸着手段と接している面から、一
方の転写材搬送部材支持・駆動部材が転写材搬送部材と
接している面までの転写材搬送部材の抵抗値が、転写手
段が転写材搬送部材と接している面から、像担持体が転
写材搬送部材と接している面までの転写材搬送部材の抵
抗値よりも高く設定することによって、転写電荷付与手
段から半導電性転写ベルトへ付与された電荷が、半導電
性ベルトを介して転写領域以外へ漏洩することが、防止
できるために、転写不良を生じないで、良好で安定な転
写が可能となる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明の画像形成装置の概略断面図であ
る。図1において、像担持体である感光体ドラム1a
は、図示矢印方向へ回転可能に設けられている。
【0027】この感光体ドラム1aの周囲には回転方向
に沿って以下のものが配設されている。すなわち、感光
体ドラム1aを一様に帯電させる帯電手段である帯電ロ
ーラ5aが感光体ドラム1aの表面に接触して設けら
れ、この帯電ローラ5aの下流側には帯電した感光体ド
ラム1aに露光して静電潜像を形成する静電潜像形成手
段である露光装置7aが設けられている。また露光装置
7aの下流には黒色の現像剤である黒トナーTaを収納
し、この黒トナーTaで露光装置7aにより形成された
静電潜像を現像する現像手段である現像器9aが設けら
れている。現像器9aの下流には感光体ドラム1aに対
し、転写材である転写紙Pを搬送する搬送手段10が設
けられている。この搬送手段10については後述する。
【0028】更に、感光体ドラム1aの転写紙Pとの当
接位置よりも下流側には清掃手段であるブレード式クリ
ーニング装置17a及び除電手段である除電ランプ19
aが設けられている。ブレード式クリーニング装置17
aは、現像剤像であるトナー像Ta′の転写後に感光体
ドラム1a上に残留した黒トナーTaをブレード21に
より掻き落として除去するものである。
【0029】また除電ランプ19aは、転写後、感光体
ドラム1aの表面を除電するものである。この除電ラン
プ19aによる除電により画像形成の1サイクルを終
え、次に画像形成する時に未帯電の感光体ドラム1aは
再び帯電ローラ5aにより帯電される。
【0030】搬送手段10は、感光体ドラム1aのドラ
ム幅とほぼ等しい幅を有した転写材搬送部材としての無
端のベルト11からなっている。ベルト11は、転写紙
Pの搬送路の上流側に設けられた転写材搬送部材支持・
駆動部材としての保持ローラ13及び搬送路の下流側に
設けられた転写材搬送部材支持・駆動部材としての保持
ローラ15に巻き掛けられた状態で張設されている。保
持ローラ13から保持ローラ15までの距離は、約30
0mmである。
【0031】そして、ベルト11は、保持ローラ13及
び保持ローラ15が、各々図示矢印h及びj方向に回転
することにより、保持ローラ13及び保持ローラ15の
外周に接触しながら図中矢印e方向に走行するようにな
っている。本実施例では、ベルト11の移動速度は、5
0mm/sであり、A4用紙で8枚/分の印字速度であ
る。
【0032】また、上記のように構成された搬送手段1
0の近傍には、多数枚の転写紙Pを一括して収容する給
紙カセット25が設けられており、ピックアップローラ
27の図示矢印f方向に回転により、最上端の転写紙P
を1枚ずつ取出されるようになっている。
【0033】ピックアップローラ27の回転は、取り出
された転写紙Pの先端が、搬送手段10の手前側に配設
された下ローラ29Aと上ローラ29Bとからなる停止
中のレジストローラ対29に突き当たった状態、かつ、
少し撓んだ状態となるまでの時間継続して停止する。こ
れにより、転写紙Pは、先端の位置決めと整位とがなさ
れた状態となる。
【0034】また、レジストローラ対29は、感光体ド
ラム1aに形成されたトナー像Ta′の先端が、転写紙
Pの先端にくるようにタイミングをとって回転を開始
し、転写紙Pを搬送手段10へ送り出すようになってい
る。
【0035】送り出された転写紙Pは、ベルト11を挟
んで保持ローラ13と対向する位置に設置された弾性吸
着手段である吸着ローラ24に搬送される。この吸着ロ
ーラ24として、φ10mmのカーボン分散ウレタンゴ
ムローラを用いた。
【0036】吸着ローラ24への電圧の供給は、電源4
1により行う。印加電圧は−1.5kVとした。吸着の
ための印加電圧は高ければ高い程、ベルト11に付与す
る電荷量が増え吸着力が増すが、ベルト11の耐電圧性
に限界がある(大きくても3kV程度)。
【0037】吸着ローラ24は、ベルト11あるいは転
写紙Pの動きに従動して回転する。転写紙Pが吸着ロー
ラ24の配設位置に搬送されてくると同時に吸着ローラ
24に吸着バイアスが印加される。それにより転写紙P
表面は負に帯電し、ベルト11の反対側(保持ローラ1
3側)は正に帯電する。この電荷による静電力で転写紙
Pをベルト11に吸着することができる。
【0038】また、上述の感光体ドラム1a、帯電ロー
ラ5a、露光装置7a、現像器9a、ブレードクリーニ
ング装置17a及び除電ランプ19aによって黒色用の
プロセスユニット100aを構成している。
【0039】また、ベルト11上の保持ローラ13と保
持ローラ15との間に対応する位置には、上述の黒色用
のプロセスユニット100aの他に、転写紙Pの搬送方
向に沿ってイエロー画像形成用のプロセスユニット10
0b、マゼンダ画像形成用のプロセスユニット100
c、及びシアン画像形成用のプロセスユニット100d
が順次配設されている。
【0040】これらイエロー用のプロセスユニット10
0b、マゼンダ用のプロセスユニット100c、及びシ
アン用のプロセスユニット100dは、黒色用のプロセ
スユニット100aと基本構成は同一であるので、前述
の符号aを、イエロー用は符号b,マゼンダ用はc,シ
アン用はdの符号に変えることで、詳細な説明は省略す
る。
【0041】ベルト11を搬送される転写紙Pは、各々
の感光体ドラム1a,1b,1c,1dと順次接触す
る。この転写紙Pと各々の感光体ドラム1a,1b,1
c,1dとの当接位置近傍には、弾性バイアス印加手段
であり転写手段である給電ローラ23a,23b,23
c,23dが感光体ドラム1a,1b,1c,1dに1
対1に対応して設けられている。
【0042】すなわち、給電ローラ23a,23b,2
3c,23dは、対応する感光体ドラム1a,1b,1
c,1dとベルト11との当接位置近傍で、ベルト11
に背面に接触して設けられ、ベルト11を介して感光体
ドラム1a,1b,1c,1dと対向するようになって
いる。
【0043】また、これら給電ローラ23a,23b,
23c,23dは、ベルト11の走行に従動して回転す
るようになっていると共に、給電ローラ23a,23
b,23c,23dは、電圧印加手段であるバイアス電
源31a、31b、31c、31dに接続されている。
【0044】ここで、このように構成された画像形成装
置の画像形成プロセスについて述べる。上述の4つのプ
ロセスユニット100a,100b,100c,100
dの各々の回転する感光体ドラム1a,1b,1c,1
dが、まず、帯電ローラ5a,5b,5c,5dによっ
て一様に約−500Vに帯電される。
【0045】帯電ローラ5aによって一様に帯電された
感光体ドラム1aに、露光装置7aからレーザビームが
照射され、静電潜像が形成される。この静電潜像は現像
器9aにより予め十分に帯電された黒トナーTaにより
現像が行われ感光体ドラム1a上に黒色トナー像Ta′
が形成される。
【0046】また、イエロー用のプロセスユニット10
0b、マゼンダ用のプロセスユニット100c、シアン
用のプロセスユニット100dの各感光体ドラム1b,
1c,1d上にも、イエロートナー像Tb′,マゼンダ
トナー像Tc′,シアントナー像Td′が形成される。
【0047】一方、転写紙Pは給紙カセット25からピ
ックアップローラ27により取り出され、レジストロー
ラ対29へ送られる。レジストローラ対29は転写紙P
の先端にトナー像Ta′の先端がくるように感光体ドラ
ム1aの回転とタイミングを取った後、転写紙Pをベル
ト11上へ送り出す。
【0048】送り出された転写紙Pは、吸着ローラ24
の作用によってベルト11に吸着され搬送される。さら
に、転写紙Pが転写位置に搬送されてくるとベルト11
には各々の電源31a,31b,31c,31dに接続
されている給電ローラ23a,23b,23c,23d
から電荷が順次付与される。このベルト11に付与され
た電荷によって、感光体ドラム1a,1b,1c,1d
とベルト11との間に転写電界が順次形成される。
【0049】従って、まず、感光体ドラム1a上の黒ト
ナー像Ta′が転写紙P上に転写される。この黒トナー
像Ta′を担持した転写紙Pは搬送されて感光体ドラム
1bに達する。感光体ドラム1bに形成されたイエロー
トナー像Tb′が、先に転写された黒トナー像Ta′上
に重ねて転写される。転写紙Pは更に搬送されて感光体
ドラム1c、感光体ドラム1dに順次対向し、同様にマ
ゼンダトナー像Tc′,シアントナー像Td′が重ねて
転写される。
【0050】このように、多重転写により形成されたカ
ラートナー像T′を担持した転写紙Pは、保持ローラ1
5に対応した位置でベルト11から剥離され、定着手段
である定着器33へ送られ、加熱ローラ33と加圧ロー
ラ35との間を通過する。この時、カラートナー像T′
が加熱ローラ33と接触する状態で転写紙P上に定着さ
れる。
【0051】ここで、搬送手段10に用いたベルト11
について詳細に説明する。ベルト11は、転写材である
転写紙Pの搬送と、 現像剤像であるトナー像T′の転
写という2つの機能が要求されるが、以後、転写ベルト
11という名称に統一して説明する。
【0052】この転写ベルト11の組成は、導電性カー
ボン粒子を10重量部混入した熱硬化性ポリイミド90
重量部で、これを金型に注入し、イミド化反応によって
シームレスの転写ベルト11を作製した。成形後のサイ
ズは、幅270mmでφ668mmの環状で、膜厚は1
00μmである。ベルト材料の基材としては、他にもポ
リカーボネイト、ポリエチレンテフタレート、ポリテト
ラフルオロエチレン(テフロン)、ポリフッカビニリデ
ン(PVDF)等の樹脂や、合成された種々のポリマー
アロイ等でも良い。また、構成としても単層構造だけで
なく、多層構造でも良い。
【0053】この導電性カーボンを分散させたポリイミ
ドフィルムの電気抵抗の測定を行った。測定は、三菱油
化製の抵抗測定器で商品名がHirestaで型名HR
SSプローブを用いて、500V印加し、10秒後の抵
抗値を求めた。抵抗値は、体積抵抗値と表面抵抗値の両
方を求めた。測定は測定マニュアルに準じて実施した。
また、測定環境は高温・多湿(30℃、85%RH)、
常温・常湿(21℃、50%RH)、低温・低湿(10
℃、20%RH)で実施した。この結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】この表1から表面抵抗は環境に関わらず、
3.0×1013Ω/□であることがわかる。また、体積
抵抗値も同様に環境に関わらず、3〜4×1013Ω・c
mである。
【0056】次に、転写手段である給電ローラ23に関
して詳細に説明する。この給電ローラ23(23a,2
3b,23c,23dを総称して単に23とする)は、
転写ベルト11上に搬送されている転写紙Pに感光体ド
ラム1(1a,1b,1c,1dを総称して単に1とす
る)上のトナー像T′(Ta′,Tb′,Tc′,T
d′を総称して単にT′とする)を静電的に転写させる
ための電荷を供給する役割を受け持っている。
【0057】このために当初、バイアスで下に接続され
た金属ローラを用いて実験を実施したところ、その放電
が不安定で火花放電となってしまい、転写ベルト11に
均一に電荷を付与することが出来ず、転写不良が多数発
生してしまった。これは、放電を安定して行うための安
定したニップが剛体の金属ローラでは得られないためで
あると考えられる。(機械的に非常に高度な精度が要求
される。)さらに、異常放電のために転写ベルトに絶縁
破壊が生じてしまい、電圧の印加が不可能となってしま
った。
【0058】そこで、金属よりは抵抗性があり、弾性の
ある導電性ゴムローラを用いることにした。具体的に
は、カーボンが分散したウレタンゴムローラを用いた。
このウレタンゴムローラは、φ6mmの金属シャフトの
周りに3mmの厚みのウレタンゴムを巻いたものであ
り、JIS−A規格のゴム硬度は60°である。このゴ
ム硬度は前述の安定したニップを形成するためには、2
5°〜65°が適当である。これ以上柔らかいと、永久
歪みを生じてしまう。また、抵抗値は4×104 Ωであ
った。
【0059】この抵抗値の測定方法は、図2のように、
転写ローラ23の金属シャフトの両側にそれぞれ500
gの重り201をつけて、金属平板200に接触させた
状態で、金属シャフトと金属平板200に電圧202を
印加して、電流を電流計203で測定し、抵抗値を求め
た。
【0060】このウレタンゴムローラを給電ローラとし
て図1の装置に採用した場合に、通常のPPC用紙であ
る64g紙を転写材として用いて、多重転写実験を実施
した。
【0061】4組の給電ローラ23に種々のバイアス電
圧値を印加し、また実験環境を、高温・多湿(30℃、
85%RH)、常温・常湿(21℃、50%RH)、低
温・低湿(10℃、20%RH)として、多重転写特性
の評価を実施した。その結果を表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】この表2は、4種類の給電ローラ23に印
加する電圧を種々変化させて、転写残り画像濃度及び転
写画像濃度を測定したもののうち、最も転写画像残り画
像濃度が低く、転写画像濃度が高い時の測定データであ
る。
【0064】この時の転写バイアス印加条件は、第1転
写バイアス値(バイアス電源31aの出力電圧値)が1
200V、第2転写バイアス値(バイアス電源31bの
出力電圧値)が1250V、第3転写バイアス値(バイ
アス電源31cの出力電圧値)が1300V、第4転写
バイアス値(バイアス電源31dの出力電圧値)が14
00Vである。この時、給電ローラ23からの異常放電
である火花放電等は認められず、転写不良も発生しなか
った。
【0065】次に、導電性カーボンの含有量を減らして
抵抗値を1010Ωとした給電ローラ23を用意して、同
様の多重転写特性を評価した。抵抗値の測定方法は前述
の方法と同様である。その結果、1010Ωとした給電ロ
ーラ23では、転写に必要な電荷を転写ベルト11に付
与させるためには、かなりの高電圧を印加する必要があ
った。具体的には、第4転写バイアス値が3000V程
度必要となった。この時の多重転写画像は、一部に部分
的に転写不良が認められた。
【0066】これは、給電ローラ23の抵抗値が高くな
りすぎたために、給電ローラ23の表面の放電に適した
条件になったある部分だけに放電が生じてしまったため
である。この結果から、この抵抗値が上限と考えられ
る。
【0067】次に、吸着ローラ24の最適抵抗値に関し
ての実験を実施した。転写紙Pの静電吸着力は、図3を
用いて説明する。転写ベルト11と吸着ローラ24に挟
まれた転写紙Pは、電源41に接続された吸着ローラ2
4の放電によって、マイナスに帯電する。この帯電に伴
って転写ベルト11には保持ローラ13からプラス電荷
が供給されて、静電的に転写紙Pと転写ベルト11は吸
着することになる。
【0068】当初、この吸着ローラもφ10mmの金属
シャフトを使用していたが、転写紙Pが多湿環境下で
は、抵抗値が極端に低くなり、バイアス電源に接続され
た吸着ローラ24からの電荷保持能力が低くなってしま
うために、転写ベルト11と転写紙Pの静電的な吸着力
が減少するといった現象が見られた。
【0069】これに対処するために、吸着ローラ24に
印加する電圧値を高くして、電荷の減衰を補償すること
を行った。その結果、印加する電圧が、2000V以上
となってしまい、吸着ローラ24が異常放電(火花放
電)してしまい、転写紙Pに均一な電荷付与が出来なく
なってしまった。さらに、異常放電の結果、転写ベルト
11が部分的に絶縁破壊を生じてしまった。
【0070】、この原因は、給電ローラ24で生じたこ
とと全く同一内容であると考えられる。つまり放電を安
定して行うための安定したニップが剛体の金属ローラで
は得られないためであると考えられる。(機械的に非常
に高度な精度が要求される。)そこで、吸着ローラ24
も給電ローラ23と同様に弾性力の有る抵抗性ローラと
することで、放電の安定性を図った。φ6mmの金属シ
ャフトに厚みが2mmでカーボンを分散させて抵抗値を
104 Ωとしたものを用いた結果、高電圧を印加しても
異常放電(火花放電)せずに、転写材(紙)が転写ベル
トに吸着するのに充分な電荷を与えることが可能であっ
た。
【0071】次に、導電性カーボンの含有量を減らして
抵抗値を1010Ωとした吸着ローラ24を用意して、同
様に吸着性能を評価した。抵抗値の測定方法は前述の方
法と同様である。その結果、1014Ωとした吸着ローラ
24では、吸着に必要な電荷を転写紙Pに付与させるた
めには、かなりの高電圧を印加する必要があった。具体
的には、3,000V程度必要となった。この時の吸着
性能は、一部に部分的に転写紙Pが浮いた状態で吸着不
良が認められた。
【0072】これは、吸着ローラ24の抵抗値が高くな
りすぎたために、吸着ローラ24の表面の放電に適した
条件になった有る部分だけに放電が生じてしまったため
である。この結果から、この抵抗値が上限と考えられ
る。
【0073】次に、レジストローラに関して検討を加え
た。これは、多湿環境下で多重転写特性の評価を行って
いた時に、転写紙Pの転写ベルト11への吸着動作が不
安定となり、多重転写画像の色ずれが生じたことに由来
する。転写紙Pの転写ベルト11の吸着力は、前述した
ように、転写ベルト11の内側に設置された保持ローラ
13があり、これと転写ベルト11を挟んで対向してい
る吸着ローラ24からの電荷が転写紙Pに付与されるの
に伴い、設置された保持ローラ13からも転写ベルト1
1へ吸着ローラ24からとは逆極性の電荷が付与され
る。この電荷によって静電力が働き、転写紙Pが転写ベ
ルト11へ吸着されるのである。(図3参照) ここで、吸着力が低下するのは、付与された電荷が漏洩
するためであると考えられる。そこで、転写ベルト11
と転写紙Pの抵抗値の環境(湿度)依存性の評価を実施
した。
【0074】転写ベルト11は、環境に依らずに、体積
抵抗値は3〜4×1013Ω・cm、表面抵抗値も3〜4
×1013Ω・cm或いはそれ以上であった。(表1参
照) これに対して、転写紙Pは、表3で示すように、10
℃、20%RHでは体積抵抗値で3.3×1011Ω・c
m、21℃、50%RHでは4.9×1010Ω・cm、
30℃、85%RHでは〜6.0×107 Ω・cmと環
境に対して大きく抵抗値が変化してしまう。
【0075】
【表3】
【0076】さらに、表面抵抗値も10℃、20%RH
では3×1012Ω/□、21℃、50%RHでは2.2
×1010Ω/□、30℃、85%RHでは1×108 Ω
/□と変化する。(表3参照) 以上から、転写紙Pの環境(湿度)による抵抗値の変化
が大きいために、転写紙Pに吸着ローラ24から付与さ
れた電荷は、転写紙P自身の低抵抗化のために、導電性
ローラであるレジストローラ対29を伝わって漏洩して
いたものと考えられる。この様子を図4に示す。
【0077】そこで、このレジストローラ29を絶縁性
のゴムローラとして、多湿環境下で多重転写を行ったと
ころ、多重転写画像の色ずれは認められなかった。つま
り、転写紙Pは転写ベルト11にしっかり吸着してい
た。
【0078】次に、転写ベルト11の抵抗値について詳
細に検討を加えた。抵抗値について考慮しなければなら
ない事柄は、転写紙Pの静電吸着性能・多重転写性能で
ある。ここでは、転写性能に関して第1転写領域を拡大
した図5を基に検討する。
【0079】転写紙Pは転写ベルト11と共に給電ロー
ラ23aと感光体1aで挟まれる。この状態で、給電ロ
ーラ23aには、バイアス電源31aが接続されてい
る。給電ローラ23aと感光体ドラム1aとで形成され
る電界によって、給電ローラ24から放電が生じる。こ
の時の放電電圧(放電開始電圧とは異なる。)は120
0Vであった。
【0080】放電が生じることによって、図示したよう
に放電電流iが転写ベルト11及び転写紙Pを通して、
感光体ドラム1a側へ流れる。但し、転写ベルト11の
抵抗値は、1013Ω・cmと高いために、電荷は転写ベ
ルト11に留まる。この電荷と感光体ドラム1aとで形
成する電界によって、 感光体ドラム1a上のトナー像
Ta′は転写紙Pに静電的に転写されることになる。
【0081】以上が転写の機構であるが、転写ベルト1
1として半導電性のベルトを使用しているために、前述
した放電電荷は図6に示したような経路をとって移動す
る。つまり、図中のA1という経路とA2という経路で
ある。A1という経路は、実際の転写に寄与する電荷で
あり、若干の感光体ドラム1a側へ漏洩するものと転写
ベルト11に滞留するものである。A2という経路は、
転写ベルト11の表面(内側)を介して、接地された導
電性の保持ローラ13へ漏洩する電流であ3る。ここ
で、A2は全く転写動作には寄与しないために、不要な
電流ということになる。
【0082】ここで、保持ローラ13は転写動作が完了
した転写ベルト11に残留する電荷を漏洩するために導
電性が必要である。これによって、特別な除電工程を省
略しているために、必要不可欠の構成部品である。
【0083】そこで、転写を効率良く実施するために
は、A1>A2となるように設定する必要がある。さら
に言えば、「(転写ベルト11の体積抵抗値+感光体ド
ラム1aの体積抵抗値)<転写ベルト11の表面抵抗
値」となるように設定しなければならないということで
ある。
【0084】実施例で用いた転写ベルト11は、常温・
常湿では、表1より体積抵抗値で3×1013Ω・cmで
ある。転写ベルト11の厚みは100μmであり、給電
ローラ23aの転写ベルト11に接している幅は200
mm、給電ローラ23aの転写ベルト11への接触ニッ
プ幅は2mmであるので、 体積抵抗値は7.5×10
10Ωとなる。尚、転写部の接触ニップ幅は、転写動作中
実験機を強制オフして、感光体ドラム1aと接触してい
る幅を画像の様子を観察して求めた。
【0085】次に感光体ドラム1aの体積抵抗値は、前
述した三菱油化製の抵抗測定器で商品名がHirest
aで型名HRSSプローブを用いて、500V印加し、
10秒後の抵抗値で求めた結果、2×1014Ω・cmで
あった。
【0086】そこで、転写ベルト11の実際の抵抗値を
求めた方法と同じようにして、抵抗値を算出したとこ
ろ、1×1011Ωであった。(転写ベルト11と感光体
ドラム1aの接触ニップ幅を2mm、感光体ドラム1a
の膜厚を20μmとして計算した。)故に、転写ベルト
11と感光体ドラム1aの体積方向の抵抗値は約2×1
11Ωである。
【0087】また、表面抵抗値に関して、図7を参照し
ながら説明する。転写ベルト11の表面抵抗は約3×1
13Ω/□であり、給電ローラ23aの転写ベルト11
に接しているところから、保持ローラ13が転写ベルト
11に接するまでの距離(L1)は52mmである。給
電ローラ23の転写ベルト11に接している幅は200
mmであるので、給電ローラ23aと保持ローラ13の
間の抵抗値は、3×1013( Ω/□)/200×52=
7.8×1012Ω となる。
【0088】故に、転写ベルト11の体積抵抗値+感光
体ドラム1aの体積抵抗値(2×1011Ω)の方が、転
写ベルト11の表面抵抗値(7.8×1012Ω)より小
さいために、放電電荷が有効に転写電界を形成すること
になる。実際の画像も転写不良がない良好な画像であっ
た。
【0089】ここで、議論を図6に戻して、吸着ローラ
24による影響を考慮する必要がある。吸着ローラ24
もバイアス電圧を印加することによって、転写紙Pに電
荷を付与し、転写ベルト11に吸着させるという役割を
担っている。
【0090】この時の電荷は、転写紙Pを伝わって流れ
るA4と保持ローラ13へ漏洩するA3である。A4の
抵抗成分を考えると、転写紙Pの表面抵抗は、表3より
常温・常湿では2.2×1010Ω/□であり、吸着ロー
ラ24と第1転写部までの距離(図7のL1)は52m
mである。また、吸着ローラ24の幅は200mmであ
るので、転写紙Pの表面抵抗値は、5.5×108 Ωと
なる。
【0091】さらに、感光体ドラム1aの抵抗値は前述
の計算結果より、1×1011Ωであるために、A4の電
流が流れる経路の抵抗値は、ほぼ1×1011Ωというこ
とになる。
【0092】さらに、A3に関して同様の検討を行う
と、転写紙の体積抵抗値は4.9×1010Ω・cmで、
吸着ローラ24の転写紙Pに対するニップ幅が2mm
で、吸着ローラ24の幅が200mm、転写紙Pの厚み
は0.1mmであるために、転写紙Pの体積抵抗は、
1.2×108 Ωとなる。さらに、転写ベルト11の体
積抵抗は前述のように、7.5×1010Ωであるので、
A3の電流が流れる経路の抵抗値は、ほぼ7.5×10
10Ωである。
【0093】ここで、吸着プロセスが転写プロセスに影
響を与えないためには、A2及びA3の電荷が相互に影
響を及ぼさない程度に、各々のプロセスに関与するA1
及びA3に影響が無いことである。このことを考える
と、前述したようにA2に関与する抵抗値(7.8×1
12Ω)は、A1に関与する抵抗値(2×1011Ω)よ
り大きいために、転写プロセスは吸着プロセスに悪影響
を及ぼさないことがわかる。さらに、A4に関与する抵
抗値(1×1011Ω)は、A3に関与する抵抗値(7.
5×1010Ω)より大きいために、吸着プロセスは転写
プロセスに悪影響を及ぼさないことがわかる。
【0094】次に、転写ベルト11としてポリカーボネ
イト樹脂中にカーボンを分散させて製作したものについ
て評価した。先ず、この転写ベルト11の体積抵抗値と
表面抵抗値を前述の測定器並びに測定方法で測定した結
果を表4に示す。
【0095】
【表4】
【0096】この表4は各環境下に於けるカーボン分散
ポリカーボネイト転写ベルトの抵抗値の測定データを記
載しているが、議論は常温・常湿環境下に於ける抵抗値
で行う。(他の環境下でも基本的には同じ結果とな
る。)表4より、体積抵抗値は4×107 Ω・cmであ
る。
【0097】転写ベルト11の厚みは、カーボン分散ポ
リイミド転写ベルトと同様に100μmとした。さら
に、給電ローラ23aの転写ベルト11に接している幅
は200mm、給電ローラ23aの転写ベルト11への
接触ニップ幅はカーボン分散ポリイミド転写ベルトと同
様に2mmであったので、体積抵抗値は1×105 Ωと
なる。
【0098】また、使用した感光体ドラム1aは全く同
じものを使用したので、感光体ドラム1aの体積抵抗値
は1×1011Ωである。故に、転写ベルト11と感光体
ドラム1aの体積方向の抵抗値は約1×1011Ωで有
る。つまり、カーボン分散ポリカーボネイト転写ベルト
11の抵抗値は感光体ドラム1aの抵抗値と比較して極
端に小さいことがわかる。
【0099】また、表面抵抗値に関して、表4を参照し
ながら説明する。転写ベルト11の表面抵抗は8×10
8 Ω/□であり、給電ローラ23aの転写ベルト11に
接しているところから、保持ローラ13が転写ベルト1
1に接するまでの距離(L1)は52mmである。給電
ローラ23aの転写ベルト11に接している幅は200
mmであるので、給電ローラ23aと保持ローラ13の
間の抵抗値は、8×108 ( Ω/□)/200×52=
2×108 Ω となる。
【0100】故に、転写ベルト11の体積抵抗値+感光
体ドラム1aの体積抵抗値(1×1011Ω)の方が、転
写ベルト11の表面抵抗値(2×108 Ω)より大きい
ために、放電電荷が有効に転写電界を形成することが出
来ずに、導電性保持ローラ13へ流れることになる。こ
れは、実際の画像にも反映されており、転写不良が発生
した。また、保持ローラ13に多量の電荷が流入するこ
とにより、吸着動作が不安定となった。
【0101】また、同じような現象が第4転写ステーシ
ョンでも発生した。このことを図8を用いて説明する。
転写紙Pは、転写ベルト11と共に給電ローラ23dと
感光体ドラム1dで挟まれる。この状態で、給電ローラ
23dにはバイアス電源31dが接続されている。給電
ローラ23dと感光体ドラム1dとで形成される電界に
よって、給電ローラ23dから放電が生じる。この時の
放電電圧(放電開始電圧とは異なる。)は、1400V
であった。
【0102】放電が生じることによって、図示したよう
に放電電流A3が転写ベルト11及び転写紙Pを通し
て、感光体ドラム1d側へ流れる。但し、転写ベルト1
1の抵抗値は1013Ω・cmと高いために、電荷は転写
ベルト11に留まる。この電荷と感光体ドラム1dとで
形成する電界によって、感光体ドラム1d上のトナー像
Td′は転写紙Pに静電的に転写されることになる。
【0103】以上が転写の機構であるが、転写ベルト1
1として半導電性のベルトを使用しているために、前述
した放電電荷は図中のA4という経路を辿るものも存在
する。
【0104】A3という経路は、実際の転写に寄与する
電荷であり、若干の感光体ドラム1d側へ漏洩するもの
と転写ベルト11に滞留するものである。A4は、転写
ベルト11の表面(内側)を介して、接地された導電性
の保持ローラ15へ漏洩する電流である。ここで、A4
は全く転写動作には寄与しなために、不要な電流という
ことになる。
【0105】ここで、保持ローラ15は転写動作が完了
した転写ベルト11に残留する電荷を漏洩するために導
電性が必要である。これによって、特別な除電工程を省
略しているために、必要不可欠の構成部品である。そこ
で、転写を効率良く実施するためには、A3>A4とな
るように設定する必要がある。さらに言えば、「(転写
ベルト11の体積抵抗値+感光体ドラム1dの体積抵抗
値)<転写ベルト11の表面抵抗値」となるように設定
しなければならないということである。
【0106】実施例で用いた転写ベルト11は、常温・
常湿では、表1より、体積抵抗値で3×1013Ω・cm
である。転写ベルト11の厚みは100μmであり、給
電ローラ23dの転写ベルト11に接している幅は20
0mm、給電ローラ23dの転写ベルト11への接触ニ
ップ幅は2mmであるので、体積抵抗値は7.5×10
10Ωとなる。尚、転写部の接触ニップ幅は、転写動作中
実験機を強制オフして、感光体と接触している幅を画像
の様子を観察して求めた。
【0107】次に感光体ドラム1dの体積抵抗値は、前
述した三菱油化製の抵抗測定器で商品名がHirest
aで型名HRSSプローブを用いて、500V印加し、
10秒後の抵抗値で求めた結果、2×1014Ω・cmで
あった。そこで、転写ベルト11の実際の抵抗値を求め
た方法と同じようにして、抵抗値を算出したところ、1
×1010Ωであった。(転写ベルト11と感光体ドラム
1dの接触ニップ幅を2mmとして計算した。)故に、
転写ベルト11と感光体ドラム1dの体積方向の抵抗値
は約2×1011Ωである。
【0108】また、表面抵抗値に関しては、図9を参照
しながら説明する。転写ベルト11の表面抵抗は約3×
1013Ω/□であり、給電ローラ23dの転写ベルト1
1に接しているところから、保持ローラ15が転写ベル
ト11に接するまでの距離(L2)は40mmである。
給電ローラ23dの転写ベルト11に接している幅は2
00mmであるので、給電ローラ23dと保持ローラ1
5の間の抵抗値は、3×1013( Ω/□)/200×4
0=6×1012Ω となる。
【0109】故に、転写ベルト11の体積抵抗値+感光
体ドラム1dの体積抵抗値(1×1011Ω)の方が、転
写ベルト11の表面抵抗値(6×1012Ω)より小さい
ために、放電電荷が有効に転写電界を形成することにな
る。実際の第4転写画像は、転写不良も無く良好な画像
が得られた。
【0110】次に、転写ベルト11としてポリカーボネ
イト樹脂中にカーボンを分散させて製作したものについ
て評価した。先ず、この転写ベルト11の体積抵抗値と
表面抵抗値を前述の測定器並びに測定方法で測定した結
果を表5に示す。
【0111】
【表5】
【0112】この表4は、各環境下に於けるカーボン分
散ポリカーボネイト転写ベルトの抵抗値の測定データを
記載しているが、議論は常温・常湿環境下に於ける抵抗
値で行う。(他の環境下でも基本的には同じ結果とな
る。)表5より、体積抵抗値は4×107 Ω・cmであ
る。
【0113】転写ベルト11の厚みは、カーボン分散ポ
リイミド転写ベルトと同様に100μmとした。さら
に、給電ローラ23dの転写ベルト11に接している幅
は200mm、給電ローラ23dの転写ベルト11への
接触ニップ幅はカーボン分散ポリイミド転写ベルトと同
様に2mmであったので、体積抵抗値は1×105 Ωと
なる。
【0114】また、使用した感光体ドラム1dは全く同
じものを使用したので、感光体ドラム1dの体積抵抗値
は1×1010Ωである。故に、転写ベルト11と感光体
ドラム1dの体積方向の抵抗値は約1×1010Ωであ
る。つまり、カーボン分散ポリカーボネイト転写ベルト
11の抵抗値は感光体ドラム1dの抵抗値と比較して極
端に小さいことがわかる。
【0115】また、表面抵抗値に関して、表4を参照し
ながら説明する。転写ベルト11の表面抵抗は8×10
8 Ω/□であり、給電ローラ23dの転写ベルト11に
接しているところから、保持ローラ15が転写ベルト1
1に接するまでの距離(L1)は40mmである。給電
ローラ23dの転写ベルト11に接している幅は200
mmであるので、給電ローラ23dと保持ローラ15の
間の抵抗値は、8×108 ( Ω/□)/200×40=
6×108 Ω となる。
【0116】故に、転写ベルト11の体積抵抗値+感光
体ドラム1dの体積抵抗値(1×1010Ω)の方が、転
写ベルト11の表面抵抗値(1.6×108 Ω)より大
きいために、放電電荷が有効に転写電界を形成すること
が出来ずに、導電性保持ローラ15へ流れることにな
る。これは、実際の画像にも反映されていた。
【0117】つまり、転写効率が悪いために、常温・常
湿で3.2×1013Ω・cmの体積抵抗率のカーボン分
散ポリイミド・転写ベルト11のバイアス印加条件を変
更しても、本ベルトによる転写効率は改善されずに転写
不良が発生した。さらに、バイアス電源31dは過剰電
流が流れたために、その機能を自己停止してしまった。
【0118】以上のことから、転写手段である給電ロー
ラ23a(23d)が、転写材搬送部材である転写ベル
ト11と接している面から、一方の転写材搬送部材支持
・駆動部材としての保持ローラ13(15)が転写ベル
ト11として接している面までの転写ベルト11の抵抗
値が、給電ローラ23a(23d)が転写ベルト11と
接している面から、像担持体としての感光体ドラム1a
(1d)までの抵抗値よりも高いことが必要であること
がわかる。
【0119】なお、本発明は上記一実施例に限るもので
なく、例えば、搬送手段10として、転写材搬送部材と
してのベルト11を転写材搬送部材支持・駆動部材とし
ての保持ローラ13,15を介して偏平状に張設したも
のについて説明したが、ドラム状に張設してもよい。そ
の他、本発明の要旨を変えない範囲で種々変形実施可能
なことは勿論である。
【0120】
【発明の効果】本発明は、以上説明したようにしたか
ら、次のような効果を奏する。請求項1記載の画像形成
装置によれば、半導電性転写ベルトへの電荷付与を抵抗
値が104 〜1010Ωの弾性バイアス印加手段を採用す
ることによって安定に実施することができるために、良
好で安定な転写が可能となり、半導電性転写ベルトの絶
縁破壊も防止することができる。
【0121】また、請求項2記載の画像形成装置によれ
ば、半導電性転写ベルトへの被転写材の静電吸着を抵抗
値が104 〜1010Ωの弾性吸着バイアス印加手段を採
用することによって良好で安定に実施することが可能で
あり、半導電性転写ベルトの絶縁破壊も防止することが
できる。
【0122】また、請求項3記載の画像形成装置によれ
ば、転写材をタイミングを計って送り出すレジストロー
ラの表面を絶縁性にすることによって、多湿環境下でも
安定な被転写材の半導電性転写ベルトへの吸着も可能に
なる。
【0123】また、請求項4記載の画像形成装置によれ
ば、転写材搬送部材の吸着手段が接している面から、像
担持体が接している面までの抵抗値が、転写手段から像
担持体までの抵抗値より大きいために、吸着動作が安定
し、転写不良を生じることがない。
【0124】また、請求項5記載の画像形成装置によれ
ば、転写材搬送部材の吸着手段と接している面から、一
方の転写材搬送部材支持・駆動部材が転写材搬送部材と
接している面までの転写材搬送部材の抵抗値が、転写手
段が転写材搬送部材と接している面から、像担持体が転
写材搬送部材と接している面までの転写材搬送部材の抵
抗値よりも高く設定することによって、転写電荷付与手
段から半導電性転写ベルトへ付与された電荷が、半導電
性ベルトを介して転写領域以外へ漏洩することが、防止
できるために、転写不良を生じないで、良好で安定な転
写ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略
図。
【図2】ローラの抵抗測定の説明図。
【図3】転写紙の吸着動作の説明図。
【図4】吸着動作時の電荷の流れを示す図。
【図5】転写動作の説明図。
【図6】第1転写時の電荷の流れを示す図。
【図7】第1転写部と吸着部の配置を示す図。
【図8】最終転写部に於ける電荷の流れを示す図。
【図9】最終転写部と転写ベルトの保持ローラの位置関
係を示す図。
【符号の説明】
1(1a,1b,1c,1d)…感光体ドラム(像担持
体)、10…搬送手段、11…転写ベルト(転写材搬送
部材)、13…保持ローラ(転写材搬送部材支持・駆動
部材)、15…保持ローラ(転写材搬送部材支持・駆動
部材)、23(23a,23b,23c,23d)…給
電ローラ(弾性バイアス印加手段,転写手段)、24…
吸着ローラ(弾性吸着手段)、29…レジストローラ
対、31a、31b、31c、31d…バイアス電源
(電圧印加手段)、P…転写紙(転写材)、T′(T
a′,Tb′,Tc′,Td′)…トナー像(現像剤
像)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体に形成された現像剤像を転写する
    よう前記像担持体に転写材を搬送し、この転写材を前記
    像担持体に当接させる体積固有抵抗値が108 〜1015
    Ω・cmで厚みが30〜300μmの搬送手段と、 この搬送手段とのニップ幅が0.2mm〜2mmで、か
    つ接触状態の時の抵抗値が104 〜1010Ωであり、前
    記搬送手段にバイアス電圧を印加する事により搬送手段
    上の転写材に現像剤像を転写する弾性バイアス印加手段
    と、を具備してなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】像担持体に形成された現像剤像を転写する
    よう前記像担持体に転写材を搬送し、この転写材を前記
    像担持体に当接させる体積固有抵抗値が108 〜1015
    Ω・cmで厚みが30〜300μmの搬送手段と、 この搬送手段により搬送される転写材上に前記現像剤像
    を転写する転写手段と、 前記搬送手段の転写材担持面に対向する側に設けられた
    搬送手段との接触ニップ幅が0.2mm〜2mmで、こ
    の接触状態の時の抵抗値が104 〜1010Ωであり、前
    記搬送手段に転写材を静電吸着させるための弾性吸着手
    段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】像担持体に形成された現像剤像を転写する
    よう前記像担持体に転写材を搬送し、この転写材を前記
    像担持体に当接させる体積固有抵抗値が108 〜1015
    Ω・cmで厚みが30〜300μmの搬送手段と、 この搬送手段により搬送される転写材上に前記現像剤像
    を転写する転写手段と、 前記搬送手段の転写材担持面に対向する側に設けられた
    搬送手段との接触ニップ幅が0.2mm〜2mmで、こ
    の接触状態の時の抵抗値が104 〜1010Ωであり、前
    記搬送手段に転写材を静電吸着させるため弾性吸着手段
    と、 前記転写材と前記現像剤像との同期をとるための弾性吸
    着手段より上流側にある表面が絶縁性のレジストローラ
    と、を有する画像形成装置。
  4. 【請求項4】像担持体に形成された現像剤像を転写する
    よう前記像担持体に転写材を搬送し、この転写材を前記
    像担持体に当接させる体積固有抵抗値が108 〜1015
    Ω・cmで厚みが30〜300μmで表面抵抗値が10
    8 〜1015Ω/□の搬送手段と、 この搬送手段により搬送される転写材上に前記現像剤像
    を転写する転写手段と、 前記搬送手段の転写材担持面に対向する側に設けられた
    搬送手段との接触ニップ幅が0.2mm〜2mmで、こ
    の接触状態の時の抵抗値が104 〜1010Ωであり、前
    記搬送手段に転写材を静電吸着させるため弾性吸着手段
    と、 この弾性吸着手段と接する転写材搬送手段の逆の面に接
    する転写材搬送部材支持手段と、を有し、 転写材搬送部材の吸着手段が接している面から、感光体
    が接している面までの抵抗値が、該転写部材が転写材搬
    送部材と接する部分から像担持体までの抵抗値より大き
    いことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】像担持体に形成された現像剤像を転写する
    よう前記像担持体に転写材を搬送し、この転写材を前記
    像担持体に当接させる体積固有抵抗値が108 〜1015
    Ω・cmで厚みが30〜300μmで表面抵抗値が10
    8 〜1015Ω/□の転写材搬送部材と、 この転写材搬送部材を支持して駆動する2つ以上の転写
    材搬送部材支持・駆動部材と、 転写材上に現像剤像を転写する転写材搬送部材と接する
    転写手段と、を有し、 転写手段が転写材搬送部材と接している面から、一方の
    転写材搬送部材支持・駆動部材が転写材搬送部材と接し
    ている面までの転写材搬送部材の抵抗値が、転写手段が
    転写材搬送部材と接している面から、像担持体が転写材
    搬送部材と接している面までの転写材搬送部材の抵抗値
    よりも高いことを特徴とする画像形成装置。
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