JPH08152704A - 写真処理システムにおける写真材料間照合方法 - Google Patents

写真処理システムにおける写真材料間照合方法

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Publication number
JPH08152704A
JPH08152704A JP29264794A JP29264794A JPH08152704A JP H08152704 A JPH08152704 A JP H08152704A JP 29264794 A JP29264794 A JP 29264794A JP 29264794 A JP29264794 A JP 29264794A JP H08152704 A JPH08152704 A JP H08152704A
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JP
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film
cartridge
recorded
photographic
container
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Application number
JP29264794A
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English (en)
Inventor
Masumi Hashizume
真澄 橋爪
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08152704A publication Critical patent/JPH08152704A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オペレータによる照合作業を軽減し、各写真
材料の流れを把握して、DPE店と顧客間で迅速かつ確
実な受渡しを行う。 【構成】 現像され、露光に使用されたネガフィルム1
0を自動的にカートリッジ22へ再装填するアタッチャ
ー110を備えており、このアタッチャー110による
自動化に対応できるネガフィルム10、カートリッジ2
2、コンテナ300、DP袋34の照合を行うべく、磁
気記録層16にフィルムID、DP袋ID、カートリッ
ジID、コンテナIDを記録し、この磁気記録層16を
利用して、照合部106で照合をとりながら処理を進め
る。ネガフィルム−インデックスプリントのIDによる
照合と、インデックスプリント−印画紙の目視による照
合を行うことにより、ネガフィルム−印画紙の照合をし
たのと同等の効果を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カートリッジに収容さ
れ画像が記録された画像コマ領域と共に磁気記録層が設
けられた複数の写真フィルムを、一旦カートリッジから
離脱させてロール状に接合した状態でロール状印画紙へ
の焼付処理を行った後、該写真フィルムを再度カートリ
ッジへ収容する工程を備えた写真処理システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、写真処理システムは、大ラボ(DPE専門店におい
て、写真フィルムを大量処理するシステム)と、ミニラ
ボ(DPE店等において、写真フィルムを少量処理する
システム)と、がある。
【0003】いずれのシステムにしても、顧客が同時プ
リント等を注文すると、パトローネ(カートリッジ)を
DP袋に入れ、このDP袋の一部に顧客名、電話番号、
フィルムメーカ名、プリントサイズ名等を記入し、受付
けるようになっている。
【0004】また、写真フィルムは、現像処理され(、
かつ同時プリントされ)た後、所定数の画像コマ(通常
は6コマ)毎に切断され、ネガシートと称される袋に収
容されて、顧客に返却されるようになっている。
【0005】ここで、近年、写真フィルムを一旦パトロ
ーネ(カートリッジ)から離脱して、現像処理や印画紙
への焼付処理を行った後、再度、パトローネ(カートリ
ッジ)に巻き戻すことが提案されている。これによっ
て、写真フィルムの切断処理並びにネガシートへの収容
工程が省略できる。なお、ネガフィルムをパトローネ
(カートリッジ)へ収容して返却するため、インデック
スプリント等を添付することも考えられている。
【0006】このような処理がなされる場合、DP袋、
パトローネ(カートリッジ)、写真フィルム、更にはイ
ンデックスプリントが、それぞればらばらになることが
あり、これらを間違いなく一致させて、顧客へ返却する
には、何らかの照合手段が必要であるが、従来はこの照
合はオペレータの手作業(目視による作業)に頼ってい
た。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、オペレータに
よる照合作業を軽減し、各写真材料の流れを把握して、
DPE店と顧客間で迅速かつ確実な受渡しを行うことが
できる写真処理システムを得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、カートリッジに収容され画像が記録された画像コマ
領域と共に磁気記録層が設けられた複数の写真フィルム
を前記カートリッジから引き出し又は取り外した状態
で、画像コマ毎に焼付位置に位置決めし、印画紙へ画像
を露光すると共に露光済印画紙を現像処理し、画像毎に
切断し、該印画紙を写真フィルム1本毎に仕分けるプリ
ンタプロセッサと、現像済写真フィルムに記録された1
本分の画像を見出し機能を備えたインデックスプリント
用紙に記録するインデックスプリンタと、前記印画紙へ
の露光が終了した写真フィルムをカートリッジへ再装填
するアタッチャーと、を備え、前記プリンタプロセッサ
から出力される印画紙、インデクスプリンタで作成され
たインデックスプリント用紙、写真フィルムが再装填さ
れたカートリッジのそれぞれをDP袋へ収容するための
写真処理システムにおける写真材料照合方法であって、
前記写真フィルムと、前記カートリッジと、受け付けた
未現像の写真フィルムが引き出され、かつ写真フィルム
から離反された場合にカートリッジを複数個装填可能な
装填部を備えたコンテナと、少なくとも前記カートリッ
ジを顧客とラボシステムとの間で通関するためのDP袋
と、前記インデックスプリントと、のそれぞれに、予め
それぞれフィルムID、カートリッジID、コンテナI
D、DP袋IDを記録し、受付時に、コンテナを使用す
る場合に、コンテナに記録されたコンテナIDを読み取
って、前記写真フィルムの磁気記録層にコンテナIDを
磁気記録し、照合時に、コンテナに記録されたコンテナ
IDと、前記磁気記録層に記録されたコンテナIDとを
照合するコンテナ−フィルム照合行程と、受付時に、前
記カートリッジに記録されたカートリッジIDを読み取
って、前記写真フィルムの磁気記録層にカートリッジI
Dを磁気記録し、照合時に、カートリッジに記録された
カートリッジIDと、前記磁気記録層に記録されたカー
トリッジIDとを照合するカートリッジ−フィルム照合
行程と、前記インデックスプリント作成時に、写真フィ
ルムに記録されたフィルムIDを読み取って、前記イン
デックスプリント上にフィルムIDを記録し、照合時
に、写真フィルムに記録されたフィルムIDと、インデ
ックスプリントに記録されたフィルムIDとを照合する
フィルム−インデクスプリント照合行程と、受付時に、
前記DP袋に記録されたDP袋IDを読み取って、前記
写真フィルムの磁気記録層にDP袋IDを記録し、照合
時に、DP袋に記録されたDP袋IDと、前記磁気記録
層に記録されたDP袋IDとを照合するDP袋−フィル
ム照合行程と、焼付処理、及び現像処理工程によって作
成された印画紙の画像と、インデックスプリント上に記
録された画像と、を目視によって照合するインデックス
プリント−印画紙照合工程と、の少なくとも1つの工程
の照合を行うことを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、顧客が写真フ
ィルムが収容されたカートリッジをDPE店に持参し
て、例えば同時プリントを依頼すると、DPE店では、
DP袋にカートリッジを入れることによって、これを受
付ける。 (カートリッジの流れ「その1」)DPE店からラボシ
ステムへ移行すると、カートリッジから写真フィルムを
引き離し、空となったカートリッジはコンテナの装填さ
れる。すなわち、写真フィルムが引き離されたカートリ
ッジは単体のままハンドリングせず、コンテナの装填部
に装填した状態でハンドリングする。
【0010】コンテナのハンドリングによってカートリ
ッジは、写真処理システムの最終工程である照合位置へ
送られ、コンテナから取り出された後、現像済の写真フ
ィルム(引き離された写真フィルムと同じもの)を再収
容した後、DP袋に入れられる。 (写真フィルムの流れ「その1」)写真フィルムは、受
付位置(例えば、スプライサ)でカートリッジから引き
離され、複数本の写真フィルムを長尺状に接合する。接
合されてロール状に巻き取られた写真フィルムは、まず
現像処理された後、焼付処理位置に搬送される。
【0011】この焼付位置において、写真フィルムに記
録された画像が印画紙に焼付けられる。この焼付処理が
終了した写真フィルムは、接合が解除、すなわちフィル
ム1本毎に分離され、引き離されたカートリッジに再収
容される。 (カートリッジ及び写真フィルムの流れ「その2」)D
PE店によっては、少量処理のためのラボシステム(所
謂ミニラボ)を装備している所があり、このような店で
はカートリッジから写真フィルムを完全に離脱した状態
で写真フィルムの現像処理を行い、その後、現像済写真
フィルムをカートリッジに再収容する。すなわち、印画
紙への焼付処理はカートリッジから写真フィルム引出し
ながら行い、最終コマの焼付処理が終了した状態でも写
真フィルムはスプールに係合された状態である。全ての
画像コマの焼付処理が終了した後は、スプーウを逆転さ
せることにより、写真フィルムは再収容される。 (インデックスプリントの流れ)インデックスプリント
は、例えば現像済の写真フィルムに記録された画像をス
キャナによって読取り、デジタル画像として記憶する。
記憶された画像データは、インデックスプリンタによっ
てインデックスプリントに記録される。画像が記録され
たインデックスプリントは、照合位置に送られる。な
お、インデックスプリントへの画像記録は、焼付露光で
あってもよい。 (印画紙の流れ)印画紙は、現像済の写真フィルムをプ
リンタの焼付位置にセットし、光源を照射することによ
り、その透過画像が露光される。この印画紙への露光に
より印画紙には画像が焼付けられる。その後、印画紙は
現像処理され、各画像毎に切断された後、照合位置でフ
ィルム1本を1単位(1束)とされる。 (DP袋の流れ)DP袋はDPE店でカートリッジが入
れられた状態でラボシステムへ送られ、その後は、照合
位置で待機する。その後、DP袋には、各工程を経て照
合位置に到達するカートリッジ(現像済写真フィルムが
装填されたもの)、印画紙及びインデックスプリントが
入れられたた状態でDPE店へ送り返され、顧客に返却
される。
【0012】上記の如く、写真材料は、それぞれ別の経
路の経て、照合位置に集合することになるため、これら
の写真材料の照合を確実に行う必要がある。本発明で
は、前記各写真材料の流れに準じて、以下のような照合
行程を実行している。
【0013】る。 「コンテナ−フィルム照合行程」カートリッジから写真
フィルムを離脱し、複数の写真フィルムを連結して処理
する場合には、コンテナが必要となる。
【0014】受付開始時には、空のコンテナが予め準備
されており、この空のコンテナの装填部に例えば受付順
にカートリッジから写真フィルムを引き出して分離し、
ついでこのカートリッジを装填していく。ここで、コン
テナの装填部には限りがあるため、この装填部以上のカ
ートリッジが存在する場合には、次の空のコンテナを用
意する必要がある。このように、2個以上のコンテナを
用いる場合があるため、カートリッジが何れのコンテナ
に装填されたかを記録しておく必要がある。
【0015】そこで、カートリッジを装填部に装填する
際に、予めコンテナに記録されたコンテナIDを読み取
る。この読み取られたコンテナIDを分離した写真フィ
ルムの磁気記録層に磁気記録しておく。その後、写真フ
ィルムは照合位置で分離したときと同じカートリッジに
再収容される。従って、照合時に、コンテナに記録され
たコンテナIDと、前記磁気記録層に記録されたコンテ
ナIDとを照合することによって、照合位置にあるコン
テナは、照合位置に到達してくる写真フィルムと分離さ
れたカートリッジが装填部に装填されているものと判断
することができる。 「カートリッジ−フィルム照合行程」受付時に、予め前
記カートリッジに記録されたカートリッジIDを読み取
る。その後、写真フィルムをこのカートリッジから引き
出す際に、この読み取ったカートリッジIDを前記写真
フィルムの磁気記録層に磁気記録する。
【0016】照合位置に到達した写真フィルムは、分離
されたカートリッジに再収容されるが、このとき磁気記
録層に記録されたカートリッジIDと、カートリッジに
記録されたカートリッジIDと、を照合することによっ
て、この写真フィルムが収容されていたカートリッジを
特定することができ、間違いなく、分離されたときのカ
ートリッジへ再収容することができる。 「フィルム−インデクスプリント照合行程」前記インデ
ックスプリント作成時又は予め現像後の写真フィルムか
らフィルムIDを読取る。この読み取られたフィルムI
Dをインデックスプリント作成時に前記インデックスプ
リント上にフィルムIDを記録しておく。
【0017】照合位置において、写真フィルムに記録さ
れたフィルムIDと、インデックスプリントに記録され
たフィルムIDとを照合することによって、画像を確認
しなくても写真フィルムとインデックスプリントとを確
実に照合することができる。 「DP袋−フィルム照合行程」DPE店から送られてく
るDP袋には、予めDP袋IDが記録されており、受付
時にこのDP袋IDを読み取って、前記写真フィルムの
磁気記録層に記録しておく。これにより、照合位置にお
いて、DP袋に記録されたDP袋IDと、前記磁気記録
層に記録されたDP袋IDとを照合することができる。 「インデックスプリント−印画紙照合工程」写真フィル
ムは照合位置に至るとカートリッジに収容されるため、
写真フィルムに記録された画像と、印画紙の画像との照
合を行うことができない場合がある。これは、印画紙
が、工程上写真フィルムよりも遅く照合位置に到達する
ことに起因する。そこで、印画紙よりも先に照合位置に
到達するインデックスプリント上の画像と写真フィルム
の画像との照合を行っておき、その後、焼付処理、及び
現像処理工程によって作成された印画紙が照合位置に到
達した時点で印画紙上の画像と、インデックスプリント
上の画像と、を目視によって照合することにより、結果
的に写真フィルム上の画像と印画紙上の画像との照合を
行ったことと同等の結果を得ることができる。
【0018】上記の如く、各照合行程を少なくとも1つ
行うことにより、照合作業性の向上を図ることができ
る。写真処理システム全般を通して考えれば、上記全て
の照合行程を実行することが望ましく、これにより、オ
ペレータが行えば煩雑となる照合作業を、極めて迅速
に、かつ正確に行うことができ、作業効率の向上を図る
ことができる。
【0019】また、写真フィルムの磁気記録層を用いる
ことによって、他の記録媒体(例えば、LSIカード
等)が不要であり、この記録媒体への書き込み、又は読
取りのための装置を省略することができる。
【0020】なお、上記予め記録した各写真材料のID
は、バーコード等、機械的に読取可能な文字又は記号と
オペレータが目視によって認識可能な文字又は記号を併
記することにより、照合作業効率はさらに向上する。
【0021】
【実施例】図1乃至図3には、本実施例に適用される写
真材料が示されている。
【0022】図1は、磁気記録層16が設けられたネガ
フィルム10であり、このように磁気記録層16が設け
られたネガフィルム10には、バーコード12によって
フィルムID(FIDOP)が記録されると共に磁気記録
層16にフィルムID(FIDMA)が記録されている
(フィルムIDの予記録)。なお、各IDの略号の末尾
につく縮小文字は、記録方式を示しており、OPが光学
的な記録、MAが磁気記録である(以下、同じ)。な
お、本実施例では光学記録を例にとり説明しているが、
目視によって確認でき、かつ機械による読取が可能なも
のであれば、バーコード12でなくてもよく、文字や記
号或いはパンチ孔や切欠であってもよい。
【0023】図1に示すネガフィルム10の後端部には
孔20が形成されている。この孔20はカートリッジ2
2(図2参照)との連結用に適用される。
【0024】次に、図2はカートリッジ22であり、ケ
ーシング24内には、前記ネガフィルム10を層状に巻
き取って収容するスプール軸26が配設されている。ス
プール軸26には、軸線方向に沿ってスリット状の貫通
孔28が形成され、その内周面には突起爪30が形成さ
れている。この突起爪30に前記ネガフィルム10の孔
20が嵌合されることによって、ネガフィルム10の後
端部はスプール軸26に連結され、かつ層状に巻き取ら
れる。また、カートリッジ22の外周面には、カートリ
ッジID(CIDOP)が予めバーコード及び文字(数
字)によって記録されている(カートリッジIDの予記
録)。
【0025】なお、このスプール軸26の軸端はケーシ
ング24外へ突出されており、この軸端を回転させるこ
とによって、ネガフィルム10をカートリッジ22内か
ら出入れすることができるようになっている。
【0026】次に、図3(A)にはDP袋34が示され
ており、顧客がDPE店に同時プリント等を依頼したと
きに、DPE店にて発行され、前記カートリッジ22
(図2参照)を入れると共に、顧客の名前、電話番号、
フィルムメーカ名、プリントサイズ等の必要事項が記入
され、ラボへ搬送されると共に請求書が貼付けられて顧
客に返却されるようになっている。このDP袋34に
は、DP袋ID(DPID OP)がバーコード12及び文
字(数字)14によって記録されている(DP袋IDの
予記録)。
【0027】また、図3(B)にはインデックスプリン
ト118が示されている。このインデックスプリント1
18は、1本のネガフィルム10に記録されている画像
が縦横に並べられて記録されている。この記録は、例え
ば、ネガフィルム10の画像をスキャナー114等で読
み取って、感熱記録したり、印画紙に焼付けたり、普通
紙にトナー記録したりしている。
【0028】ここに記録された画像は、特に画質にはこ
だわらず、画像の大体の情景が分かれば良い程度の解像
度とされている。また、このインデックスプリント11
8の作成時、各画像にはネガフィルム10に付されたコ
マ番号が記録されたり、ネガフィルム10に記録された
フィルムID(FIDOP)が記録されるようになってい
る。さらに、サイズとしては、DP袋34に入る程度が
好ましい。
【0029】以上が本実施例に適用される写真材料であ
り、このような写真材料を用いてラボシステムにおい
て、写真処理がなされることになる。
【0030】図4には、本実施例にかかる写真処理装置
(ラボシステム)の概略図が示されている。このラボシ
ステムでは、ネガフィルム10を複数本接合し、ロール
状にした状態で処理する形態をとっている。
【0031】このラボシステムでは、まず、フィルムス
プライサ100において、搬入されたフィルム(カート
リッジ22に収容されている)10を次々に接合し、長
尺のロール状ネガフィルム10を形成する。すなわち、
図4に示される如く、スプライサ100のスプライス部
101は、接合ヘッド部101Aと受け台101Bとを
備えており、テープ158(図7参照)を供給して、ネ
ガフィルム10を挟持加熱することにより、ネガフィル
ム10を接合している。
【0032】カートリッジ22がこのスプライサ100
にかけられると、現像のトラブルを回避するために、ネ
ガ/ポジ/BW(白黒/カラー)の判定が行われ、後工
程の現像に適したフィルムの場合には、スプール軸を回
転させることによって、フィルムはカートリッジ22か
ら出されることになる。また、現像/未現像のチェック
も、例えば、赤外線の透過センサにより、透過光量を検
知し、確認される。
【0033】ここで、フィルムスプライサ100には、
デタッチャー102が設けられており、ネガフィルム1
0がカートリッジ22から全て引き出されると、カート
リッジ22内のスプール軸26に連結されているネガフ
ィルム10の後端部が離脱されるようになっている。す
なわち、ネガフィルム10の孔20を突起爪30から離
脱させ、スプール軸26とネガフィルム10とを離反さ
せるようになっている。これによって、ネガフィルム1
0の全てがカートリッジ22から引き出され、連結され
ることになる。
【0034】一方、カートリッジ22は、箱型のコンテ
ナ300に装填されるようになっている。
【0035】コンテナ300には、カートリッジ22が
収容可能な格子状の複数の収容溝302が設けられてい
る。コンテナ300は、スプライサ100に設けられた
X−Y移動機構部(図示省略)に装填され、このX−Y
移動機構部の作動によって、上下、左右に移動できるよ
うになっている。
【0036】このため、ネガフィルム10が分離された
カートリッジ22は、順次所定の位置に位置決めされる
収容溝302へ収容されることになる。これを、順次繰
り返すことにより、複数の収容溝302の全てにカート
リッジ22を装填することができる。
【0037】ここで、コンテナ300は複数個設けら
れ、各コンテナ毎にID(COIDOP)が設けられてい
る(コンテナIDの予記録)。
【0038】コントローラ308では、装填されている
コンテナ22のコンテナIDをセンサ311で読取り、
かつカートリッジ22のカートリッジIDをセンサ30
6で読み取って、これらを記録ヘッド307によってネ
ガフィルム10の磁気記録層16に磁気記録するように
している。さらに、磁気記録層16には、DP袋IDも
記録されるようになっている(ネガ「磁気記録層」←D
PIDMA、COIDMA、CIDMA)。
【0039】カートリッジ22が全ての収容溝302に
収容されたコンテナ300は、前記スプライサ100の
軸から取り外され、後述する照合部106のアタッチャ
ー110へ運搬され(図4の黒塗り太矢印A参照)、こ
のアタッチャー110に設けられたX−Y移動機構部
(図示省略)に前記コンテナ300は装着されるように
なっている。
【0040】DP袋34はカートリッジ22が取り出さ
れると、図4の細矢印Bの如く、出荷前の照合部106
へ送られるようになっている。このとき、DP袋はフィ
ルムロールに対応したロットにまとめられて送られる。
【0041】また、フィルムスプライサ100によって
分離されたネガフィルム10は検定器108へ搬送され
るようになっている(図4の白抜き太矢印C1参照)。
【0042】検定器108では、フィルム間の接合状態
のチェックを行った後、フィルムプロセッサ112へ送
られるようになっている(図4の白抜き太矢印C2参
照)。フィルムプロセッサ112では、現像、定着、水
洗等の処理槽内をフィルムが搬送され、かつ乾燥処理さ
れることになり顕像化される。この顕像化されたフィル
ムはロール状に巻き取られた状態で、スキャナー114
へ搬送される。
【0043】スキャナー114では、ネガフィルム10
に記録された画像をCCD等の撮像素子で読み取って、
その画像情報が照合部106のインデックスプリンタ1
16へ供給されるようになっている(図4の鎖線矢印D
参照)。インデックスプリンタ116では、フィルム1
本分の画像をマトリックス形式で1枚のシートに記録す
る。このシートはインデックスプリント118と称され
て、カートリッジ22及び印画紙36と共に顧客へ渡さ
れるようになっている。
【0044】ところで、このインデックスプリンタ11
6には、ネガフィルム10の磁気記録層16に記録され
たフィルムID(FIDMA)も出力されるようになって
おり、インデックスプリント118の一部にこのID
(FIDOP)が印字される。なお、ネガフィルム10に
光学的に記録されたバーコード状のID(FIDOP)を
読んで、印字してもよい。このインデックスプリント1
18に記録されたID(FIDOP)は、顧客へ返却の際
に他の写真材料との照合に用いられる。なお、同時プリ
ントの場合は、フィルムIDとカートリッジIDとは同
一であるので、磁気記録層16からカートリッジID
(CIDMA)を出力するようにしてもよい。
【0045】一方、スキャナー114で画像が読み取ら
れたネガフィルム10は、次にプリンタプロセッサ12
0へ搬送される(図4の白抜き太矢印C3参照)。プリ
ンタプロセッサ120は、プリンタ部122と、プロセ
ッサ部124と、を備えている。
【0046】図5に示される如く、プリンタ部122で
は、受光センサ132でプリント対象の画像コマの積算
透過濃度を測定し、補正データと共に露光量を算出し、
これに基づいて光質調節部134を駆動して各色フィル
タ136を所定の位置にセットし、光源138の光質を
調節するようになっている。
【0047】焼付レンズ140は、光質調節された光で
正面されたプリント対象の画像コマを、シャッタ142
が開いている間、プリント位置にセットされた印画紙3
6に結像し、焼付露光を行う。
【0048】プロセッサ部124には、焼付露光が終了
した印画紙36がリザーバ部144を介して送り込ま
れ、現像、定着及び水洗等の各処理が成される。その
後、印画紙は、乾燥部146で乾燥された後、カッタ1
48により各画像毎に切断され、フィルム1本分毎に仕
分けられた状態で排出されるようになっている。
【0049】プリンタプロセッサ120のプリンタ部1
22では、ロール状ネガフィルム10の画像コマが順
次、前記プリント対象の画像コマとして焼付位置に位置
決めされ、所定の露光量で透過画像が印画紙36上に焼
き付けられる。これを順次行うことにより、印画紙36
上に順次画像が焼付けられる。
【0050】また、焼付処理が終了したフィルムは、こ
のプリンタプロセッサ120と一体化された照合部10
6へと送り込まれる。
【0051】照合部106の最上流側には、ネガフィル
ム10を連続して略U字型に搬送すると共に搬送方向を
略90°変更するためのリザーバ部150が設けられて
いる。
【0052】リザーバ部150の下流側にはアタッチャ
ー110が設けられている。また、このアタッチャー1
10の下流側には、前記コンテナ300ががセットされ
るようになっている。
【0053】ここで、ロール状のネガフィルム10の磁
気記録層16には、コンテナ300のID(COI
MA)が記録されているため、このコンテナ300のI
Dを読み取って、セットされたコンテナ300との照合
を行うようになっている。
【0054】図6及び図7には、プリンタプロセッサ1
20と一体となった照合部106におけるネガフィルム
10の搬送系の構造が示されている。
【0055】リザーバ部150の上面から送り出される
ネガフィルム10は、ローラ152に巻き掛けられるこ
とによって水平方向搬送とされ、デスプライス部111
へ送られるようになっている。
【0056】このデスプライス部111は、加熱ヘッド
部111Aと受け台111Bとで構成され、ネガフィル
ム10のテープ158が貼付けられた部分が受け台11
1Bに至ると、加熱ヘッド部111Aが下降し、この接
合部分を挟持加熱して粘着力を低下させるようになって
いる。
【0057】粘着力が低下させた後は、加熱ヘッド部1
11Aが上昇すると共に、受け台111Bの左右に設け
られたクランプ部154によってネガフィルム10がク
ランプされるようになっている。
【0058】受け台111Bには、中央部にネガフィル
ム10の幅方向に沿った溝111Cが形成され、この溝
111Cに対応して受け台111Bの奥側には、剥離プ
レート156が待機している。この剥離プレート156
は、伸縮駆動されるようになっており、伸び出し時に前
記溝111Cに案内されるようになっている。
【0059】このため、剥離プレート156の伸び出し
時には、粘着力の低下したテープ158が剥離プレート
156によって剥離され、2本のネガフィルム10が分
離されることになる。この状態で、クランプ部154を
互いに離反する方向へ移動させることにより、接合され
た2本のネガフィルム10は確実に分離される。
【0060】分離された先頭側のネガフィルム10は、
検定窓160を通過するようになっている。この検定窓
160は、透明の合成樹脂製で画像コマと同サイズの矩
形孔160Aが設けられている。この矩形孔160Aの
下方には、光源162が配置され、この光源162から
の光が矩形孔160Aに位置するネガフィルム10を透
過するようになっており、この透過光をオペレータが目
視することにより、ネガ画像を認識することができる。
【0061】一方、この検定窓160の前側(奥側)に
は、前記インデックスプリンタ116によってプリント
されたインデックスプリント118が排出され、立て掛
けられた状態で保持されている。このため、オペレータ
は、ネガ画像とインデックスプリント118に記録され
た画像との照合を容易に行うことができる。
【0062】インデックスプリント118は、その上下
端が溝164によって案内されており、照合作業が終了
すると、ネガフィルム10と共に図6の右方向へ搬送さ
れ、集積部166へ送り込まれるようになっている。
【0063】一方、ネガフィルム10は、アタッチャー
110によってネガフィルム10の搬送方向先端部をカ
ートリッジ22内へ案内し係合するようになっている。
このとき、コンテナ300は、X−Y移動機構部によっ
て、収容溝302が所定の位置に位置決めされるように
なっている。
【0064】すなわち、ネガフィルム10がアタッチャ
ー110の所定位置に至ると、円弧状の係合爪168を
有するアタッチプレート170が軸172を中心に回転
し、ネガフィルム10の搬送方向先端部(すなわち、ネ
ガフィルム10の後端)に設けられた孔20に係合する
ようになっている。
【0065】このとき、コンテナ300がX−Y移動機
構部の作動によって所定の位置に所定の収容溝302が
位置決めされており、この収容溝302に収容されたカ
ートリッジ22が案内路310Bに送り出され、ネガフ
ィルム10との接合位置へ転送されている。
【0066】ここで、ロール状ネガフィルム10の搬送
路上には、ID読取装置130が配設され、磁気記録層
16に記録されたカートリッジ22のID(CI
MA)、フィルムID(FIDMA)及びコンテナ300
のID(COIDMA)が読み取られるようになってい
る。コントローラ312では、まず、アタッチャー11
0に装填されているコンテナ300のコンテナIDをセ
ンサ314で検出し、検出したIDと一致しているか否
かを判断し、一致していれば、装填と同順に収容溝30
2を所定位置に位置決めするようにコンテナ300のX
−Y移動を制御するようになっている。これにより、通
常はコンテナ300を原位置から順番に収容溝302が
所定位置に位置決めされ、ネガフィルム10とカートリ
ッジ22とが一致することになる。確認のため、ネガフ
ィルム10に磁気記録されたカートリッジID(CID
MA)とカートリッジ22に記録されたID(CIDOP
とを照合することにより、これらの一致は確実となる。
【0067】所定の収容溝302がピックアップ部に位
置決めされると、カートリッジ22をコンテナ300か
ら取出し、所定位置へ位置決めして待機させるようにな
っている。
【0068】このため、孔20と係合されたアタッチプ
レート170の先端は、ネガフィルム10を伴ってカー
トリッジ22の内方へ入り込み、ネガフィルム10をス
プール軸26へ係合、受け渡すようになっている。この
受け渡し後、アタッチプレート170は、逆回転しカー
トリッジ22から抜け出るが、ネガフィルム10の後端
はスプール軸26に係合されているため、スプール軸2
6を回転させることによって、ネガフィルム10をカー
トリッジ22内に巻き込むことができる。
【0069】ネガフィルム10を全て収容したカートリ
ッジ22は、スロープ174によって集積部166へ落
下するようになっている。
【0070】このように、1本のネガフィルム10は切
断されないため、磁気記録層16を分断せずに保存して
おくことが可能となる。また、カートリッジ22に収容
されているため、ネガフィルム10が傷付くことはな
く、再注文時において仕上がり精度を損なう恐れがな
い。
【0071】集積部166には、別の経路によって運搬
され、カッタ148で画像毎に切断され、フィルム1本
部毎に束ねられた印画紙36が待機されている。
【0072】この印画紙36はインデックスプリント1
18との照合をとるようになっており、この照合作業
は、オペレータの目視によって行われる。ここで、イン
デックスプリント118には、ネガフィルム10のID
(FIDOP)が記録されており、照合部106に搬送さ
れた時点で、ネガフィルム10に記録されたネガフィル
ム10のID(FIDMA又はFIDOP)と照合され、一
致が確認されている。このため、印画紙36とインデッ
クスプリント118との照合により、結果的に印画紙3
6とネガフィルム10との照合も同時ななされることに
なる。
【0073】照合部106では、それぞれ照合が得られ
た状態でDP袋34に入れられて出荷(DPE店を介し
て顧客へ返却)されるようになっている。
【0074】以下に本実施例の作用を説明する。まず、
顧客がDPE店に撮影済のネガフィルム10が収容され
たカートリッジ22を持込み、例えば同時プリントを依
頼すると、DPE店では、DP袋34を発行し、顧客
名、電話番号、フィルムメーカ名、フィルム種等を注文
票に記入し、カートリッジ22をDP袋34に入れて受
付ける。
【0075】受付が終了したDP袋34は、ラボシステ
ムへ送られて、まず、フィルムスプライサ100へ搬送
される。
【0076】フィルムスプライサ100には、収容溝3
02が空のコンテナ300が装填され、原位置の状態
(番地の最も若い収容溝302が排出口304の排出端
に位置決めされた状態)で待機している。
【0077】次に、カートリッジ22からネガフィルム
10を引出し、ロール状に巻き取っていく。ここで、ネ
ガフィルム10に磁気記録層16にカートリッジ22か
ら読み取ったID(CIDOP)を磁気記録する(CID
MA)。さらに、この磁気記録層16に、前記DP袋34
のDP袋ID(DPIDOP)及びコンテナ22のコンテ
ナID(COIDOP)を磁気記録する(DPIDMA、C
OIDMA)。
【0078】この時点で、DP袋34は、照合部106
へと搬送される。ネガフィルム10が全て引き出される
と、ネガフィルム10に設けられた孔20をスプール軸
26の突起爪30から離脱され、ネガフィルム10は、
カートリッジ22から一旦分離される。分離されたカー
トリッジ22は、排出口を介してコンテナ300の収容
溝302へ収容される。このとき、コントローラ308
では、磁気記録層16に収容溝302の番地が記憶され
る。
【0079】上記工程を繰り返し、収容溝302の全て
にカートリッジ22が収容された状態で、コンテナ30
0は取り外され、照合部106のアタッチャー110へ
搬送される。また、フィルムスプライサ100には、新
たなコンテナ300が装填される。
【0080】ネガフィルム10は、次々に後端と先端同
士が接合され、所定本数のロール状とされ、このロール
状ネガフィルム10のまま、検定器108を経てフィル
ムプロセッサ112へと搬送される。
【0081】フィルムプロセッサ112では、ロール状
ネガフィルム10がリーダに案内されて現像、定着、水
洗及び乾燥等の各処理がなされ、画像が顕像化される。
【0082】フィルムプロセッサ112によって現像処
理等が終了したロール状ネガフィルム10は、スキャナ
ー114によって、各画像コマの画像がCCD等の撮像
素子によって読み込まれる。読み込まれた画像データ
は、インデックスプリンタ116へ送られ、画像データ
に基づいて1枚のシートに縦横共に数コマづつの表形式
で1本分のネガフィルム10の画像が記録され、インデ
ックスプリント118が作成される。このインデックス
プリント118によって、ネガフィルム10がカートリ
ッジ22に収容された状態で顧客に返却されても、ネガ
フィルム10に記録された画像を容易に見ることができ
る。
【0083】また、スキャナー114では、各ネガフィ
ルム10に記録されたフィルムID(FIDOP)を読み
取って、インデックスプリンタ116へ送り、インデッ
クスプリンタ116では、この読み取られたフィルムI
Dをインデックスプリント118へ印字する。これによ
り、インデックスプリント118は印字されたフィルム
ID(FIDOP)によって他の写真材料と照合が容易と
なる。ここで、ネガフィルム10からフィルムID(F
IDOP)を読み取ったが、磁気記録層16に記録された
フィルムID(FIDMA)を読み取ってインデックスプ
リント118に記録してもよいし、同時プリントの場合
には磁気記録層16に記録されたカートリッジID(C
IDMA)がフィルムIDと同一であるため、これを読み
取って記録してもよい。なお、インデックスプリント1
18は、作成終了後に照合部106へ送られる。
【0084】スキャナー114で画像が読み取られたネ
ガフィルム10は、次にプリンタプロセッサ120へと
送られる。プリンタプロセッサ120のプリンタ部12
2では、ネガフィルム10に記録された画像コマが順次
焼付開口へ位置決めされ、その透過光を光学系を介して
印画紙36へ露光することによって、画像が焼付けられ
る。
【0085】プリンタ部120で画像が焼付けられた印
画紙36は、プロセッサ部126へ搬送され、現像、定
着、水洗及び乾燥等の各処理がなされて、顕像化され、
ペーパカッタ128へ搬送され、画像毎に切断される。
切断された印画紙36は、フィルム1本分毎を1束とす
るソーティングが行われる。ソーティングが終了した印
画紙36は集積部166へ送られ、待機する。
【0086】一方、プリンタ120において適用された
(露光処理が終了した)ネガフィルム10は、照合部1
06のリザーバ部150を介してデスプライス部111
へ搬送される。
【0087】デスプライス部111では、加熱ヘッド1
11Aと受け台111Bとにネガフィルム10が挟持加
熱させることにより、テープ158の接合力が低下させ
る。この状態で、クランプされた2本のネガフィルム1
0を互いに離反する方向に移動させながら、剥離プレー
ト156を伸縮動作させることにより、テープ158が
取り除かれ、ネガフィルム10を分離することができ
る。分離された先頭側のネガフィルム10は、検定窓1
60を通過する。この検定窓160では、光源162か
らの光によってネガフィルム10の透過画像が見易くな
っており、この検定窓160の前方に出力され、たて掛
けられるインデックスプリント118の絵柄との照合が
なされる。
【0088】また、インデックスプリント118に記録
されたネガフィルム10のID(FIDOP)を読取り、
ネガフィルム10の磁気記録層16に記録されたフィル
ムIDと照合する(図8の照合C)。この照合により、
1オーダ毎のネガフィルム10とインデックスプリント
118とを組み合わせることができる。
【0089】上記の如く、オペレータによる目視の照
合、並びにID照合が終了したインデックスプリント1
18は、溝164に案内されて、集積部166へ搬送さ
れる。
【0090】検定窓160を通過したネガフィルム10
は、アタッチャー110へ搬送される。このアタッチャ
ー110には、既にコンテナ22が運搬され所定位置に
装着されている。ここで、ネガフィルム10の磁気記録
層16に記録されたコンテナID(COIDMA)を読取
り、装着されているコンテナ300のコンテナID(C
OIDOP)と一致しているか否かを判断する(図8の照
合A)。一致が確認された場合には、収容時と同順に収
容溝302をピックアップ部310の所定位置に位置決
めする。
【0091】本システムでは、ネガフィルム10は焼付
処理が終了すると、当初収容されていたカートリッジ2
2に再度収容した状態で顧客に返却するようになってい
る。
【0092】すなわち、前述のように接合が解除された
1本分のネガフィルム10は、このネガフィルム10の
磁気記録層16に記録されたカートリッジID(CID
MA)が読み取られる。次いで、所定の位置に位置してい
る収容溝302内に収容されているカートリッジ22を
取出し、カートリッジID(CIDOP)を読取り、これ
らが一致しているか否かを判断する(図8の照合B)。
一致が確認されれば、元のカートリッジ22であると判
断でき、カートリッジ22を所定の位置にセットする。
このセット位置において、ネガフィルム10の後端部を
アタッチプレート170を軸172を介して回転させる
ことにより、係合爪168にネガフィルム10を引っか
けてカートリッジ22へ挿入し、孔20をスプール軸2
6の貫通孔28内に設けられた突起爪30に再度係合さ
せ、受け渡す。係合が完了した後に、アタッチプレート
170を元に戻し、スプール軸26を回転させることに
よって、ネガフィルム10は順次巻き取られ、全てがカ
ートリッジ22内に収容される。ネガフィルム10が完
全に収容されたカートリッジ22は、スロープ174を
介して集積部166へ送り込まれる。
【0093】次にコンテナ300がX−Y方向に移動
し、次の収容溝302が所定の位置に位置決めされた状
態で、上記工程を繰り返すことにより、ネガフィルム1
0を順次元のカートリッジ22に収めることができる。
なお、コンテナ22が何ら支障がなく運搬された場合に
は、1列毎に行を変えれば、順番が狂うことはないが、
確認の意味でネガフィルム10に記録されたカートリッ
ジID(CIDMA)とカートリッジ22に記録されてい
るカートリッジID(CIDOP)との照合を行うことが
好ましい。
【0094】以上により、集積部166には、印画紙3
6、ネガフィルム10が収容されたカートリッジ22、
インデックスプリント118が揃い、また、DP袋34
も揃っており、まず、ここで、インデックスプリント1
18の絵柄と、印画紙36の絵柄とを目視で確認する
(照合は少なくとも先頭と最終の絵柄をピックアップす
ることが望ましい。)ことにより、印画紙36の絵柄と
ネガフィルム10に記録された画像との照合をしたのと
同等の効果が得られる(図8の照合D)。すなわち、ネ
ガフィルム−インデックスプリント間の照合と、インデ
ックスプリント−印画紙間の照合を行えば、ネガフィル
ム−印画紙間の照合を行わなくても、必ず一致すること
になる。
【0095】次に、DP袋34は、受付当初にネガフィ
ルム10の磁気記録層16に予め受付店番とその連番に
応じたDP袋34のID(DPIDMA)が記録されてお
り、この磁気記録層16に記録されたID(DPI
MA)と、DP袋34に記録されたID(DPIDOP
を照合によって一致を確認することができる(図8の照
合E)。また、ネガフィルム10の磁気記録層16に
は、DP袋34のID(DPIDMA)に対応してプリン
タ120において焼付処理されたプリントサイズ毎のプ
リント枚数が記録されている。照合部106ではこのプ
リントサイズ毎のプリント枚数も読取る。ここで、照合
部106は、ホストコンピュータにつながっており、ホ
ストコンピュータから読み取った店番に該当する料金マ
ップを読み出し、プリントサイズ毎のプリント枚数等の
プリントデータから、請求書を発行する。
【0096】発行された請求書は、DP袋34の所定位
置に貼付けられ、カートリッジ22(既に現像済ネガフ
ィルム10が収容されている)、印画紙36、インデッ
クスプリント118と共に出荷される。出荷されたDP
袋34は、それぞれ依頼先のDPE店へ送られて顧客へ
返却される。
【0097】このように、ネガフィルム10、カートリ
ッジ22、コンテナ300にID及びDP袋34に予め
IDを記録し(FIDOP、CIDOP、COIDOP、DP
ID OP)、かつネガフィルム10に設けられた磁気記録
層16にフィルムID、カートリッジID、コンテナI
D、DP袋IDを磁気記録して(FIDMA、CIDMA
COIDMA、DPIDMA)、照合部106で照合をとり
ながら処理を進めていくため、各写真材料がばらばらに
搬送、処理されても、煩雑な人手作業に頼ることなく、
迅速に確実に一致させることができる。
【0098】なお、本実施例では、ネガフィルム10の
磁気記録層16を利用して各種の照合を行うようにした
が、この磁気記録層16とは別に、単独でハンドリング
可能なメモリカード(例えば、LSIカード等)を併用
してもよい。この併用は主にバックアップを目的として
おり、仮にネガフィルム10の処理中又は搬送中に損傷
し、磁気記録層16からデータを読み取れなくなった場
合等に適用することができる。また、各写真材料やコン
テナ300には、通常はバーコード等の機械的(例えば
光学的)に読取可能な符号で記録すればよいが、これと
共にオペレータが認識できる文字や記号を併記するよう
にしてもよい。
【0099】さらに、ネガフィルム10を引出したカー
トリッジ22が、コンテナ300による運搬中等に破損
した場合には、新品のカートリッジ22と交換する必要
が生じる場合がある。このような、交換が行われると、
新たなカートリッジIDとネガフィルム10に記録され
たカートリッジIDとが異なることになる。そこで、ア
タッチャー110では、ネガフィルム10の磁気記録層
16に記録されたカートリッジID(又はフィルムI
D)をラベルに印字し、このラベルを新たなカートリッ
ジ22に貼付けるようにすればよい。
【0100】なお、上記ラボシステムは、比較的大量に
処理するため、複数のネガフィルム10を接合して、ロ
ール状にした状態で処理を行ったが、比較的少量の処理
の場合には、1本のネガフィルム10毎に処理するシス
テムの方が効率がよい。以下に、この少量処理に対応す
るラボシステムについて説明する。
【0101】図9に示される如く、DPE店に撮影済の
カートリッジ22が持ち込まれ、同時プリント等が依頼
されると、手書きによって依頼の注文内容をDP袋34
に書き込み、カートリッジ22はDP袋に収められる。
【0102】受付が終了した後は、一旦受付順にDP袋
34が整理される。DP袋34及びカートリッジ22
は、簡易デタッチャー200へセットされるようになっ
ている。
【0103】簡易デタッチャー200では、カートリッ
ジ22からネガフィルム10が引き出されて分離され、
ラボ専用カートリッジ22Aに巻き直されるようになっ
ている。空になったカートリッジ22は、受付順に後述
する簡易アタッチャー202へ送られる。
【0104】ラボ専用カートリッジは、2個が1組とさ
れてリーダ206に接合され、フィルムプロセッサ20
8へ装填されることになる。このリーダ206は、フィ
ルム10をフィルムプロセッサ208内で案内する役目
を有しており、これにより、フィルム10は、順次ラボ
専用カートリッジから引き出され、確実に現像、定着、
水洗及び乾燥等の各処理がなされる。
【0105】現像等の処理が終了したフィルム10は、
リーダ206から分離され、待機しているカートリッジ
22に再収容される。このとき、カートリッジ22との
照合は、目視によって行う。なお、カートリッジ22か
らネガフィルム10を分離する際に、磁気記録層16に
カートリッジIDを記録しておき、フィルムプロセッサ
208での処理の終了後、磁気記録層16とカートリッ
ジ22とからカートリッジIDを読み取って、照合する
ようにしてもよいが、ネガフィルム10は最高でも2本
毎に処理されるため、目視による照合でも間違いはな
く、また効率がよい。
【0106】現像済ネガフィルム10が収容されたカー
トリッジ22は、1本毎にプリンタプロセッサ210へ
セットされる。
【0107】プリンタプロセッサ210では、セットさ
れたカートリッジ22からネガフィルム10を引出し、
ネガフィルム10に記録された各画像コマを順次焼付位
置へ位置決めし、印画紙36へ画像を焼付けるようにな
っている。
【0108】また、プリンタプロセッサ210では、フ
ィルム10に記録された画像がCCD等の撮像素子によ
って読み取られ、この画像データをインデックスプリン
タ212へ出力している。インデックスプリンタ212
では、送られたデータに基づいて、インデックスプリン
ト214を作成する。なお、画像データと共にプリンタ
プロセッサ210からは、フィルム10のIDが出力さ
れ、作成されたインデックスプリント214にこのID
が印字されるようになっている。
【0109】プリンタプロセッサ210での焼付処理が
終了したネガフィルム10は、再度カートリッジ22に
巻き戻され、印画紙36と共に照合部204へ送られる
ようになっている。
【0110】照合部204では、DP袋34、カートリ
ッジ22、印画紙36及びインデックスプリント214
のそれぞれに記録されたIDが読み取られて照合され、
一致した場合にカートリッジ22、印画紙36及びイン
デックスプリント214がDP袋34に入れられて出荷
されるようになっている。
【0111】このような、少量処理のラボシステムにお
いて、必要に応じてネガフィルム10、印画紙36、D
P袋34及びインデックスプリント214のそれぞれに
付されたIDを照合することによって、オペレータによ
る画像の確認しながらの照合作業を軽減し、正確かつ迅
速に照合作業を行うことができる。
【0112】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る写真処理
システムは、オペレータによる照合作業を軽減し、各写
真材料の流れを把握して、DPE店と顧客間で迅速かつ
確実な受渡しを行うことができるという優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気層付きフィルムの形状を示す平面図であ
る。
【図2】フィルムを収容するカートリッジの断面斜視図
である。
【図3】(A)はDP袋の斜視図、(B)はインデック
スプリントの平面図である。
【図4】ラボシステムの概略図である。
【図5】プリンタプロセッサの概略構成図である。
【図6】プリンタプロセッサの一部内部構成を示す斜視
図である。
【図7】アタッチャーを中心とする照合部の斜視図であ
る。
【図8】照合部における照合手順を示すブロック図であ
る。
【図9】少量処理用のラボシステムの概略図である。
【符号の説明】
10 フィルム 16 磁気記録層 22 カートリッジ 34 DP袋 36 印画紙 100 フィルムスプライサ 102 デタッチャー 106 照合部 108 検定器 110 アタッチャー 112 フィルムプロセッサ 114 スキャナー 116 インデックスプリンタ 118 インデックスプリント 120 プリンタプロセッサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジに収容され画像が記録され
    た画像コマ領域と共に磁気記録層が設けられた複数の写
    真フィルムを前記カートリッジから引き出し又は取り外
    した状態で、画像コマ毎に焼付位置に位置決めし、印画
    紙へ画像を露光すると共に露光済印画紙を現像処理し、
    画像毎に切断し、該印画紙を写真フィルム1本毎に仕分
    けるプリンタプロセッサと、 現像済写真フィルムに記録された1本分の画像を見出し
    機能を備えたインデックスプリント用紙に記録するイン
    デックスプリンタと、 前記印画紙への露光が終了した写真フィルムをカートリ
    ッジへ再装填するアタッチャーと、を備え、 前記プリンタプロセッサから出力される印画紙、インデ
    クスプリンタで作成されたインデックスプリント用紙、
    写真フィルムが再装填されたカートリッジのそれぞれを
    DP袋へ収容するための写真処理システムにおける写真
    材料照合方法であって、 前記写真フィルムと、前記カートリッジと、受け付けた
    未現像の写真フィルムが引き出され、かつ写真フィルム
    から離反された場合にカートリッジを複数個装填可能な
    装填部を備えたコンテナと、少なくとも前記カートリッ
    ジを顧客とラボシステムとの間で通関するためのDP袋
    と、前記インデックスプリントと、のそれぞれに、予め
    それぞれフィルムID、カートリッジID、コンテナI
    D、DP袋IDを記録し、 受付時に、コンテナを使用する場合に、コンテナに記録
    されたコンテナIDを読み取って、前記写真フィルムの
    磁気記録層にコンテナIDを磁気記録し、照合時に、コ
    ンテナに記録されたコンテナIDと、前記磁気記録層に
    記録されたコンテナIDとを照合するコンテナ−フィル
    ム照合行程と、 受付時に、前記カートリッジに記録されたカートリッジ
    IDを読み取って、前記写真フィルムの磁気記録層にカ
    ートリッジIDを磁気記録し、照合時に、カートリッジ
    に記録されたカートリッジIDと、前記磁気記録層に記
    録されたカートリッジIDとを照合するカートリッジ−
    フィルム照合行程と、 前記インデックスプリント作成時に、写真フィルムに記
    録されたフィルムIDを読み取って、前記インデックス
    プリント上にフィルムIDを記録し、照合時に、写真フ
    ィルムに記録されたフィルムIDと、インデックスプリ
    ントに記録されたフィルムIDとを照合するフィルム−
    インデクスプリント照合行程と、 受付時に、前記DP袋に記録されたDP袋IDを読み取
    って、前記写真フィルムの磁気記録層にDP袋IDを記
    録し、照合時に、DP袋に記録されたDP袋IDと、前
    記磁気記録層に記録されたDP袋IDとを照合するDP
    袋−フィルム照合行程と、 焼付処理、及び現像処理工程によって作成された印画紙
    の画像と、インデックスプリント上に記録された画像
    と、を目視によって照合するインデックスプリント−印
    画紙照合工程と、 の少なくとも1つの工程の照合を行うことを特徴とする
    写真処理システムにおける写真材料間照合方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0814371A2 (en) * 1996-06-17 1997-12-29 Noritsu Koki Co., Ltd. Method and apparatus for feeding film cartridges in a photographic printer
EP0828180A1 (en) * 1996-09-10 1998-03-11 Noritsu Koki Co., Ltd. Photographic processing apparatus

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