JPH0895223A - 写真処理システム - Google Patents

写真処理システム

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Publication number
JPH0895223A
JPH0895223A JP6231923A JP23192394A JPH0895223A JP H0895223 A JPH0895223 A JP H0895223A JP 6231923 A JP6231923 A JP 6231923A JP 23192394 A JP23192394 A JP 23192394A JP H0895223 A JPH0895223 A JP H0895223A
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JP
Japan
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cartridge
recorded
photographic
film
container
Prior art date
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Application number
JP6231923A
Other languages
English (en)
Inventor
Masumi Hashizume
真澄 橋爪
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP6231923A priority Critical patent/JPH0895223A/ja
Publication of JPH0895223A publication Critical patent/JPH0895223A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オペレータによる照合作業を軽減し、各写真
材料の流れを把握して、DPE店と顧客間で迅速かつ確
実な受渡しを行う。 【構成】 ネガフィルム10、カートリッジ22、コン
テナ300にそれぞれを特定するIDを予め設け、ネガ
フィルム10の磁気記録層16にはDP袋ID、カート
リッジID、コンテナIDを記録し、DP袋34にカー
トリッジID、コンテナIDを記録する。ネガフィルム
10に設けられた磁気記録層16を利用して、照合部1
06で照合をとりながら処理を進めていくため、各写真
材料がばらばらに搬送、処理されても、煩雑な人手作業
に頼ることなく、迅速に確実に一致させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カートリッジに収容さ
れ画像が記録された画像コマ領域と共に磁気記録層が設
けられた複数の写真フィルムを、一旦カートリッジから
離脱させてロール状に接合した状態でロール状印画紙へ
の焼付処理を行った後、該写真フィルムを再度カートリ
ッジへ収容する工程を備えた写真処理システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、写真処理システムは、大ラボ(DPE専門店におい
て、写真フィルムを大量処理するシステム)と、ミニラ
ボ(DPE店等において、写真フィルムを少量処理する
システム)と、がある。
【0003】いずれのシステムにしても、顧客が同時プ
リント等を注文すると、パトローネ(カートリッジ)を
DP袋に入れ、このDP袋の一部に顧客名、電話番号、
フィルムメーカ名、プリントサイズ名等を記入し、受付
けるようになっている。
【0004】また、写真フィルムは、現像処理され(、
かつ同時プリントされ)た後、所定数の画像コマ(通常
は6コマ)毎に切断され、ネガシートと称される袋に収
容されて、顧客に返却されるようになっている。
【0005】ここで、近年、写真フィルムを一旦パトロ
ーネ(カートリッジ)から離脱して、現像処理や印画紙
への焼付処理を行った後、再度、パトローネ(カートリ
ッジ)に巻き戻すことが提案されている。これによっ
て、写真フィルムの切断処理並びにネガシートへの収容
工程が省略できる。なお、ネガフィルムをパトローネ
(カートリッジ)へ収容して返却するため、インデック
スプリント等を添付することも考えられている。
【0006】このような処理がなされる場合、DP袋、
パトローネ(カートリッジ)、写真フィルム、更にはイ
ンデックスプリントが、それぞればらばらになることが
あり、これらを間違いなく一致させて、顧客へ返却する
には、何らかの照合手段が必要であるが、従来はこの照
合はオペレータの手作業(目視による作業)に頼ってい
た。
【0007】特に、大ラボにおいては、複数のネガフィ
ルムをロール状に接合して現像工程、焼付工程を経て照
合位置に届き、ネガフィルムから離脱したカートリッジ
は複数個単位でコンテナに収容された状態で照合位置に
届き、さらにDP袋は受付時に集められて照合工程に届
く、といった各写真材料がそれぞれ別の経路で運搬され
るため、照合に時間がかかり、作業効率の低下を招いて
いた。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、オペレータに
よる照合作業を軽減し、各写真材料の流れを把握して、
DPE店と顧客間で迅速かつ確実な受渡しを行うことが
できる写真処理システムを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、カートリッジに収容され画像が記録された画像コマ
領域と共に磁気記録層が設けられた複数の写真フィルム
を、一旦カートリッジから離脱させてロール状に接合し
た状態でロール状印画紙への焼付処理を行った後、該写
真フィルムを再度カートリッジへ収容する工程を備え、
前記写真フィルムと、前記カートリッジと、少なくとも
前記カートリッジを顧客とラボシステムとの間で通関す
るためのDP袋と、受け付けた未現像の写真フィルムが
引き出され、かつ離反されたカートリッジが装填され、
それぞれに予め番地が定められた複数の装填部を備えた
コンテナと、の各々に、予めフィルムID、カートリッ
ジID、DP袋ID、コンテナIDが記録された写真材
料を用いた写真処理システムであって、前記受付時に、
前記写真フィルムの磁気記録層にカートリッジID、D
P袋ID、コンテナID並びに番地の少なくとも1つを
記録する第1の記録手段と、前記受付時に、必要に応じ
て前記DP袋にカートリッジID、コンテナID並びに
番地を記録する第2の記録手段と、焼付処理工程におい
て、前記写真フィルムの磁気記録層に記録されたコンテ
ナIDを読取る読取手段と、前記読取手段で読み取られ
たコンテナIDを画像が連続して焼付けられる印画紙ロ
ールの前端又は後端に記録する第3の記録手段と、前記
写真フィルム1本分に記録された一連の画像が記録され
たインデックスシートに、フィルムIDを記録する第4
の記録手段と、現像済かつ印画紙への焼付処理済写真フ
ィルムに記録された画像と画像毎に切断された印画紙の
画像とを照合する第1の照合手段と、現像済かつ印画紙
への焼付処理済写真フィルム、コンテナ、DP袋が写真
処理システムの最終工程である照合工程に揃ったとき
に、予め記録されたID及び第1乃至第3の記録手段で
記録されたIDに基づいて以下の〜の少なくとも1
つ以上の照合を実行する第2の照合手段と、を有してい
る。 写真フィルムの磁気記録層に記録されたコンテナID
とコンテナのIDとの照合 印画紙ロールに記録されたコンテナIDとコンテナの
IDとの照合 写真フィルムの磁気記録層に記録されたコンテナの番
地に該当する装填部に収容されたカートリッジのID
と、該磁気記録層に記録されたカートリッジIDとの照
合 DP袋に記録されたカートリッジIDと写真フィル
ムが収容されたカートリッジのIDとの照合 写真フィルムに記録されているフィルムIDと第4
の記録手段によってインデックスシートに記録されたフ
ィルムIDとの照合
【0010】請求項2に記載の発明は、カートリッジに
収容され画像が記録された画像コマ領域と共に磁気記録
層が設けられた複数の写真フィルムを、一旦カートリッ
ジから離脱させてロール状に接合した状態でロール状印
画紙への焼付処理を行った後、該写真フィルムを再度カ
ートリッジへ収容する写真処理システムであって、前記
写真フィルムに記録された画像を読取る撮像手段と、撮
像手段で撮像された画像を表示する表示手段と、を備
え、写真フィルムがカートリッジに再収容される工程に
並行して印画紙の画像との照合を実行することを特徴と
している。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記DP袋に記録さ
れた受付店番と、前記写真フィルムの焼付処理時に磁気
記録層に記録されたプリントサイズ毎のプリント枚数
と、予め設定された受付店番に対応するDPE料金と、
に基づいて請求書を出力する請求書出力手段を備えてい
ることを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、顧客が写真フ
ィルムが収容されたカートリッジをDPE店に持参し
て、例えば同時プリントを依頼すると、DPE店では、
DP袋にカートリッジを入れることによって、これを受
付ける。
【0013】DPE店からラボシステムへ移行すると、
写真フィルムはカートリッジから離脱される。写真フィ
ルムを離脱したカートリッジは単体のままハンドリング
せず、コンテナの装填部に装填した状態でハンドリング
する。このとき、コンテナにはID,装填部には予め番
地が決められており、例えば、この番地の若い順番に収
容体を収容していく。
【0014】第1の記録手段では、写真フィルムの磁気
記録層にカートリッジID、DP袋ID、コンテナID
並びに番地を記録する。また、第2の記録手段では、D
P袋にカートリッジID、コンテナID並びに番地を記
録する。
【0015】装填部に全てカートリッジが装填された時
点で、このコンテナは、写真処理システムの最終工程で
ある照合位置へ運搬する。
【0016】ロール状に接合された複数の写真フィルム
は現像工程を経て、焼付処理工程へ送られ、ロール状印
画紙に順次画像を焼付ける。焼付処理工程が終了した写
真フィルムは、前記照合位置に運搬され、ロール状印画
紙は現像工程へ運搬された後、画像毎に切断されて照合
工程へと至る。なお、ロール状印画紙は、切断前にこの
ロール状印画紙に記録されたコンテナのIDとコンテナ
自体に設けられたコンテナIDとを照合することによ
り、照合工程にあるロール印画紙がコンテナに収容され
ているカートリッジから引き出された写真フィルムに基
づいて焼付処理されたものか否かを確認する。
【0017】写真フィルムは最終的にカートリッジ内に
収容されてしまうため、この収容作業よりも先又は並行
して写真フィルムと印画紙との照合を行う必要がある。
【0018】次に、現像済の写真フィルムが収容された
カートリッジ、同時プリントされた印画紙をDP袋に収
容する前の照合について説明する。
【0019】まず、写真フィルムをカートリッジに再装
填するにあたり、写真フィルムの磁気記録層に記録され
たコンテナIDと、所定の位置に配置されているコンテ
ナのIDとが一致しているか否かを判断し、一致した場
合には、磁気記録されているコンテナの番地の装填部に
装填されているカートリッジを取り出す。
【0020】次に、磁気記録層に記録されたカートリッ
ジIDを読取り、取り出されたカートリッジのIDと照
合する。照合の結果一致した場合には、写真フィルムを
カートリッジ内に収容する。
【0021】このカートリッジのIDとDP袋に記録さ
れたカートリッジIDとを照合し、一致した場合には、
このカートリッジをDP袋へ収容すると共に、既にこの
カートリッジに収容された写真フィルムとの照合が完了
している印画紙を収容し、DPE店を介して顧客に返却
する。
【0022】このように、写真フィルムに設けられた磁
気記録層及びDP袋にカートリッジや、カートリッジが
装填されるコンテナを特定するIDを記録し、照合時に
このIDを用いて照合するようにしたので、照合作業を
効率よく行うことができる。
【0023】また、ロール状の印画紙にコンテナのID
を記録するようにしたので、写真フィルムとの照合の結
果一致したコンテナIDと照合することによって、印画
紙と写真フィルム(及びカートリッジ)とを対応させる
ことができる。なお、印画紙と写真フィルムとは画像の
一致が前提であるため、画像の照合は別途行う必要があ
る(前述)。
【0024】請求項2に記載の発明によれば、本システ
ムでは写真フィルムはカートリッジ再度収容された状態
で顧客に返却するため、写真フィルムに記録された画像
と印画紙に記録された画像との照合工程と、写真フィル
ムをカートリッジに収容する工程との時期的な調整が必
要となる。しかし、大量処理するラボシステム(大ラ
ボ)では、このような時期を調整することは困難であ
り、作業性に支障をきたすことになる。そこで、写真フ
ィルムをカートリッジに収容する工程に並行して、写真
フィルムに記録された画像を撮像手段で撮像し、表示手
段に表示する。この撮像は、例えば、写真フィルム1本
の先頭コマと最終コマのみであっても、全コマであって
もよい。
【0025】オペレータはこの表示手段に表示された画
像を見ることによって、写真フィルムのカートリッジへ
の収容作業に並行して(或いは、カートリッジへの収容
が終わった後でも)印画紙の画像との照合を行うことが
できる。
【0026】なお、前肯定においてインデックスシート
(例えばインデックスプリント)をスキャナーを使って
読取り、記録している場合には、このスキャナーから記
録媒体を介して画像を得てもよい。
【0027】また、写真フィルムと印画紙とを直接照合
せずに、印画紙とインデックスプリントとを照合し、そ
の後、インデックスプリントと写真フィルムとを照合す
るようにしてもよい。このとき、印画紙とインデックス
プリントとは目視で絵柄を照合する。
【0028】請求項3に記載の発明によれば、プリント
枚数はそれぞれの写真フィルムによって異なる。すなわ
ち、同じ24枚撮りフィルムであっても、未撮影コマや
失敗コマが存在したり、装填するカメラによっては25
枚分撮影できたりするからである。一方、プリント料金
も受付けるDPE店によって異なる。また、同時プリン
トの場合は全て同一サイズでプリントされるのが普通で
あるが、近年では、通常サイズ(例えばLサイズ)とパ
ノラマサイズ或いは迫力ビジョンサイズ等に途中切換可
能なカメラが市販されているため、サイズの異なるプリ
ントがなされることが多い。
【0029】そこで、焼付処理時にプリントサイズ毎の
プリント枚数を磁気記録層に記録しておき、カートリッ
ジへの収容前にこの記録を読取る。さらに、DP袋に予
め記録されている受付店番を読取る。ラボのコンピュー
タには、通常受付店番に対応して予め料金マップが設定
されており、前記受付店番に基づいて料金マップを読み
出し、プリントサイズ毎のプリント枚数に基づいて、請
求書を発行する。請求書はDP袋に貼付けられ、顧客に
返却する。
【0030】このように、磁気記録層を利用してプリン
トサイズ毎のプリント枚数を記録しておくことにより、
請求書の発行も自動に行うことが可能となる。この場
合、写真フィルムとDP袋との照合は必須の要件であ
り、上述(請求項1の作用参照)した照合によれば、確
実に写真フィルムとDP袋との照合を行うことができる
ため、請求書の自動発行も容易に行うことができる。
【0031】
【実施例】図1乃至図3には、本実施例に適用される写
真材料が示されている。
【0032】図1は、磁気記録層16が設けられたネガ
フィルム10であり、このように磁気記録層16が設け
られたネガフィルム10には、バーコード12と共に磁
気記録層16にフィルムIDが記録されている(フィル
ムIDの予記録)。
【0033】図1に示すネガフィルム10の後端部には
孔20が形成されている。この孔20はカートリッジ2
2(図2参照)との連結用に適用される。
【0034】次に、図2はカートリッジ22であり、ケ
ーシング24内には、前記ネガフィルム10を層状に巻
き取って収容するスプール軸26が配設されている。ス
プール軸26には、軸線方向に沿ってスリット状の貫通
孔28が形成され、その内周面には突起爪30が形成さ
れている。この突起爪30に前記ネガフィルム10の孔
20が嵌合されることによって、ネガフィルム10の後
端部はスプール軸26に連結され、かつ層状に巻き取ら
れる。また、カートリッジ22の外周面には、カートリ
ッジIDが予めバーコード及び文字(数字)によって記
録されている(カートリッジIDの予記録)。
【0035】なお、このスプール軸26の軸端はケーシ
ング24外へ突出されており、この軸端を回転させるこ
とによって、ネガフィルム10をカートリッジ22内か
ら出入れすることができるようになっている。
【0036】次に、図3(A)にはDP袋34が示され
ており、顧客がDPE店に同時プリント等を依頼したと
きに、DPE店にて発行され、前記カートリッジ22
(図2参照)を入れると共に、顧客の名前、電話番号、
フィルムメーカ名、プリントサイズ等の必要事項が記入
され、ラボへ搬送されると共に請求書が貼付けられて顧
客に返却されるようになっている。このDP袋34に
は、DP袋IDがバーコード12及び文字(数字)14
によって記録されている(DP袋IDの予記録)。
【0037】また、図3(B)にはインデックスプリン
ト118が示されている。このインデックスプリント1
18は、1本のネガフィルム10に記録されている画像
が縦横に並べられて記録されている。この記録は、例え
ば、ネガフィルム10の画像をスキャナー114等で読
み取って、感熱記録したり、印画紙に焼付けたり、普通
紙にトナー記録したりしている。
【0038】ここに記録された画像は、特に画質にはこ
だわらず、画像の大体の情景が分かれば良い程度の解像
度とされている。また、このインデックスプリント11
8の作成時、各画像にはネガフィルム10に付されたコ
マ番号が記録されたり、ネガフィルム10に記録された
フィルムIDが記録されるようになっている。さらに、
サイズとしては、DP袋34に入る程度が好ましい。
【0039】以上が本実施例に適用される写真材料であ
り、このような写真材料を用いてラボシステムにおい
て、写真処理がなされることになる。
【0040】図4には、本実施例にかかる写真処理装置
として、所謂大ラボといわれる機器の概略図が示されて
いる。
【0041】大ラボでは、まず、フィルムスプライサ1
00において、搬入されたフィルム(カートリッジ22
に収容されている)10を次々に接合し、長尺のロール
状ネガフィルム10を形成する。すなわち、図5に示さ
れる如く、スプライサ100のスプライス部101は、
接合ヘッド部101Aと受け台101Bとを備えてお
り、テープ(図示省略)を供給して、ネガフィルム10
を挟持加熱することにより、ネガフィルム10を接合し
ている。
【0042】カートリッジ22がこのスプライサ100
にかけられると、現像のトラブルを回避するために、ネ
ガ/ポジ/BW(白黒/カラー)の判定が行われる。後
工程の現像に適したフィルムの場合には、スプール軸を
回転させることによって、フィルムはカートリッジ22
から出されることになる。また、現像/未現像のチェッ
クも、例えば、赤外線の透過センサにより、透過光量を
検知し、確認される。未現像ならばネガフィルム10は
さらに引き出される。
【0043】ここで、フィルムスプライサ100には、
デタッチャー102が設けられており、ネガフィルム1
0がカートリッジ22から全て引き出されると、カート
リッジ22内のスプール軸26に連結されているネガフ
ィルム10の後端部が離脱されるようになっている。す
なわち、ネガフィルム10の孔20を突起爪30から離
脱させ、スプール軸26とネガフィルム10とを離反さ
せるようになっている。これによって、ネガフィルム1
0の全てがカートリッジ22から引き出され、連結され
ることになる。
【0044】一方、カートリッジ22は、図5に示され
る箱型のコンテナ300に装填されるようになってい
る。
【0045】図5に示される如くコンテナ300には、
カートリッジ22が収容可能な格子状の複数の収容溝3
02が設けられている。コンテナ300は、スプライサ
100に設けられたX−Y移動機構部350に装填され
るようになっている。
【0046】X−Y移動機構部350は、枠状のX移動
部材352と、このX移動部材352の枠内に収容され
たY移動部材354とで構成されている。X移動部材3
52は水平方向の2本のシャフト356、358に支持
され、その内の1本のシャフト356には、雄ねじが形
成され、X移動部材352と螺合されている。このた
め、シャフト356をモータ360で回転させることに
よって、X移動部材352を水平方向に移動させること
ができる。
【0047】一方、Y移動部材354は、垂直方向の2
本のシャフト362、364んいしじされ、その内の1
本が雄ねじとされて、モータ366の駆動力で回転する
ようになっている。
【0048】このため、モータ366の駆動力によりY
移動部材354は、X移動部材352の枠内で上下方向
に移動されることになる。
【0049】このコンテナ300は前記X−Y移動機構
部350への装填状態で駆動力を受けてX−Y方向に移
動され、各収容溝302が順次前記ネガフィルム10と
離反されたカートリッジ22の排出部304の排出端へ
位置決めされるようになっている。
【0050】このため、排出部304から、シリンダ3
68のロッド368Aの突出によって押圧されるカート
リッジ22は収容溝302へ収容されることになる。カ
ートリッジ22の収容後は、コンテナ300のX−Y方
向移動によって、空の収容溝302を排出口へ位置決め
させることができる。これを、順次繰り返すことによ
り、複数の収容溝302の全てにカートリッジ22を装
填することができる。
【0051】ここで、コンテナ300は複数個設けら
れ、各コンテナ毎にIDが設けられている(コンテナI
Dの予記録)。
【0052】さらに、収容溝302にはそれぞれ番地が
決められており、コントローラ308では、装填されて
いるコンテナ22のコンテナID、前記排出口へ位置決
めされる収容溝302の番地をセンサ311で読取り、
かつカートリッジ22のカートリッジIDをセンサ30
6で読み取って、これらをセットにして記録ヘッド30
7によってネガフィルム10の磁気記録層16に磁気記
録するようにしている。さらに、磁気記録層16には、
DP袋IDも記録されるようになっている(ネガ←DP
ID、COID、CID)。
【0053】カートリッジ22が全ての収容溝302に
収容されたコンテナ300は、前記スプライサ100の
軸から取り外され、後述する照合部106のアタッチャ
ー110へ運搬され(図4の黒塗り太矢印C参照)、こ
のアタッチャー110に設けられた軸(図示省略)に前
記コンテナ300は回転可能に装着されるようになって
いる。
【0054】また、本実施例では、カートリッジ22に
記録されたカートリッジID、コンテナ22に記録され
たコンテナIDを読み取って、このDP袋34に前記I
Dをバーコード及び文字(数字)で印字する印字装置1
04を配設している(DP←CID、COID)。コン
テナIDは、DP袋34ではなく、スプライサ100の
プリンタ(印字装置)で印字されるロットカードに印字
し、これをDP袋34に貼付けるようにしてもよい。
【0055】これらIDは、最終出荷時にカートリッジ
22等との照合に適用される。DP袋34はカートリッ
ジ22が取り出されると、図4の細矢印Aの如く、出荷
前の照合部106へ送られるようになっている。このと
き、DP袋はフィルムロールに対応したロットにまとめ
られて送られる。
【0056】フィルムスプライサ100によって分離さ
れたネガフィルム10とカートリッジ22は、検定器1
08へ、カートリッジ22がアタッチャー110へ搬送
されるようになっている(図4の白抜き太矢印B1参
照)。
【0057】検定器108では、フィルム間の接合状態
のチェックを行った後、フィルムプロセッサ112へ送
られるようになっている(図4の白抜き太矢印B2参
照)。フィルムプロセッサ112では、現像、定着、水
洗等の処理槽内をフィルムが搬送され、かつ乾燥処理さ
れることになり顕像化される。この顕像化されたフィル
ムはロール状に巻き取られた状態で、スキャナー114
へ搬送される(図4の白抜き太矢印B3参照)。
【0058】スキャナー114では、ネガフィルム10
に記録された画像をCCD等の撮像素子で読み取って、
その画像情報がインデックスプリンタ116へ供給され
るようになっている(図4の鎖線矢印D1参照)。イン
デックスプリンタ116では、フィルム1本分の画像を
マトリックス形式で1枚のシートに記録する。このシー
トはインデックスプリント118と称されて、カートリ
ッジ22及び印画紙36と共に顧客へ渡されるようにな
っており、画像が記録されるインッデクスプリント11
8は、図4の鎖線矢印D2の如く照合部106へ送られ
るようになっている。フィルムロールのロットに対応し
て、まとめて移動させることが好ましい。
【0059】ところで、このインデックスプリンタ11
6には、ネガフィルム10の磁気記録層16に記録され
たフィルムIDも出力されるようになっており、インデ
ックスプリント118の一部にこのIDが印字される。
このインデックスプリント118に記録されたIDは、
顧客へ返却の際に他の写真材料との照合に用いられる。
なお、同時プリントの場合は、フィルムIDとカートリ
ッジIDとは同一であるので、磁気記録層16からカー
トリッジIDを出力するようにしてもよい。
【0060】一方、スキャナー114で画像が読み取ら
れたネガフィルム10は、次にプリンタ120へ搬送さ
れる(図4の白抜き太矢印B4参照)。
【0061】プリンタ120では、ロール状ネガフィル
ム10の画像コマが順次焼付位置に位置決めされ、所定
の露光量で透過画像が印画紙36上に焼き付けられる。
これを順次行うことにより、印画紙36上に順次画像が
焼付けられる。
【0062】このプリンタ120には、ネガフィルム1
0からコンテナIDを読取るID読取装置122と、読
み取ったIDをロール状の印画紙36の先端又は後端に
対応して印字するID印字装置124とが配設されてお
り、各画像コマによる画像焼付に先立って又は1ロール
が終了した時点でコンテナIDが印字されるようになっ
ている。また、プリンタ120では、接合された各フィ
ルム毎のフィルムIDを読み取って、フィルムIDの切
換毎に印画紙36にフィルムIDを記録する。従って、
フィルム1本毎に区切られてそれぞれのフィルムIDが
印画紙36に印字される(P←COID、FID)。な
お、印字ではなく、乳剤面への焼込みによって記録して
もよい。
【0063】焼付処理が終了したフィルムは、顧客に返
却すべく、照合部106のアタッチャー110へ送られ
る(図4の白抜き太矢印B5参照)。また、印画紙36
は、ペーパプロセッサ126へ搬送され(図4の網掛け
矢印E1参照)、現像処理が行われるようになってい
る。
【0064】ペーパプロセッサ126では、焼付処理さ
れた印画紙36が現像、定着、水洗、乾燥等の各処理が
なされ、その後、ロール状の印画紙36のままペーパカ
ッタ128へ搬送されるようになっている(図4の網掛
け矢印E2参照)。
【0065】一方、図6に示される如く、照合部106
のアタッチャー110では、現像処理、焼付処理等が終
了したロール状のネガフィルム10がセットされ、か
つ、前記コンテナ300ががセットされるようになって
いる。
【0066】ここで、ロール状のネガフィルム10の磁
気記録層16には、コンテナ300のIDが記録されて
いるため、このコンテナ300のIDを読み取って、セ
ットされたコンテナ300との照合を行うようになって
いる。
【0067】アタッチャー110では、デスプライサ部
111が設けられている。このデスプライス部111
は、加熱ヘッド部111Aと受け台111Bとで構成さ
れ、ネガフィルム10の接合テープが貼付けられた部分
を挟持加熱して粘着力を低下させることによって、接合
テープを剥離し、ネガフィルム10の間の接合部を引き
離す役目を有している。
【0068】また、アタッチャー機構113によってネ
ガフィルム10の搬送方向先端部をカートリッジ22内
へ案内し係合するようになっている。
【0069】コンテナ300は、その上下端を支持する
アーム部370A、370Bが設けられたX−Y移動機
構部370に装填されている。このX−Y移動機構部3
70は、2部材が上下方向にスライド可能に組付けられ
た基部370Cがシャフト372、374、376に支
持され、かつシャフト372、374に形成された雄ね
じと螺合されている。ここで、雄ねじ372及び/又は
374が図示しないモータによって回転することによっ
て、X−Y移動機構部370がX−Y方向に移動される
ようになっている。
【0070】コンテナ300のセット位置には、カート
リッジピックアップ部310が設けられており、コンテ
ナ300のX−Y移動によって収容溝302がこのピッ
クアップ部310に位置決めされるようになっている。
【0071】ピックアップ部310は、シリンダ310
Aと案内路310Bとで構成され、シリンダ310Aの
ロッド310Cがコンテナ300の底部に設けられた孔
(図示省略)を貫通して突出されることにより、収容溝
302に収容されたカートリッジ22が案内路310B
に送り出され、ネガフィルム10との接合位置へ転送す
るようになっている。
【0072】ここで、セットされたロール状ネガフィル
ム10の最外層が引き出され搬送される搬送路上には、
ID読取装置130が配設され、磁気記録層16に記録
されたカートリッジ22のID、フィルムID及びコン
テナ300のID及び番地が読み取られるようになって
いる。コントローラ312では、まず、アタッチャー1
10に装填されているコンテナ300のコンテナIDを
センサ314で検出し、検出したIDと一致しているか
否かを判断し、一致していれば、読み出された番地に対
応する収容溝302をピックアップ部310に位置決め
するようにコンテナ300のX−Y移動を制御するよう
になっている。これにより、通常はコンテナ300を原
位置から順番に収容溝302をピックアップ部310に
位置決めすれば、ネガフィルム10とカートリッジ22
とが一致することになる。
【0073】コントローラ312によって読み出された
番地に対応する収容溝302がピックアップ部に位置決
めされると、カートリッジ22をコンテナ300から取
出し、所定位置へ位置決めして待機させ、ネガフィルム
10の接合部を分離した後、ネガフィルム10を、再度
カートリッジ22内へ長尺のまま収容するようにしてい
る。これにより、1本のネガフィルム10の切断作業が
省略できると共に、磁気記録層16を切断することな
く、保存しておくことが可能となる。また、カートリッ
ジ22に収容されているため、ネガフィルム10が傷付
くことはなく、再注文時において仕上がり精度を損なう
恐れがない。
【0074】デスプライサ部111の上流側には、CC
Dカメラ115が配置されている。このCCDカメラ1
15では、ネガフィルム10に記録された画像を読み取
っている。読取る画像は、ネガフィルム10に記録され
た全画像であっても、先頭の画像と最終の画像のみであ
ってもよい。この画像情報は、スキャナー114で読み
取った情報をカード等の記録媒体を介して得てもよい
し、直接伝送によって得てもよい。
【0075】読み取られた画像は、照合部106に設け
られモニタ117(図7参照)に出力され、表示される
ようになっている。
【0076】このとき、照合部106には、別の経路に
よって運搬され、ペーパカッタ128で画像毎に切断さ
れ、1オーダ毎に束ねられた印画紙36が配置されてい
る。
【0077】オペレータは、モニタ117に表示された
画像を見ることによって、いまからデタッチ(カートリ
ッジ22に係合し収容)するネガフィルム10と、この
ネガフィルム10に基づいて焼付処理された印画紙36
との照合を行うようになっている。なお、印画紙36と
インデックス118との照合がとれていることが前提
で、ネガフィルム10とインデックスプリント118と
を照合するようにしてもよい。この場合、インデックス
プリント1182を直接目視してもよいし、拡大投影し
てもよい。
【0078】照合部106にはDP袋34及びインデッ
クスプリント118も送られて来ている。
【0079】照合部106では、DP袋34、カートリ
ッジ22、印画紙36及びインデックスプリント118
のそれぞれに記録されたIDが読み取られて照合され、
一致した場合にカートリッジ22、印画紙36及びイン
デックスプリント118がDP袋34に入れられて出荷
(DPE店を介して顧客へ返却)されるようになってい
る。
【0080】以下に本実施例の作用を説明する。まず、
顧客がDPE店に撮影済のネガフィルム10が収容され
たカートリッジ22を持込み、例えば同時プリントを依
頼すると、DPE店では、DP袋34を発行し、顧客
名、電話番号、フィルムメーカ名、フィルム種等を注文
票に記入し、カートリッジ22をDP袋34に入れて受
付ける。
【0081】受付が終了したDP袋34は、ラボへ送ら
れて、まず、フィルムスプライサ100へ搬送される。
【0082】フィルムスプライサ100では、まずカー
トリッジ22に記録されたIDを読取り、DP袋34に
このIDを印字する。
【0083】また、このときフィルムスプライサ100
には、収容溝302が空のコンテナ300が軸に回転可
能に装填され、原位置の状態(番地の最も若い収容溝3
02が排出口304の排出端に位置決めされた状態)で
待機している。
【0084】次に、カートリッジ22からネガフィルム
10を引出し、ロール状に巻き取っていく。ここで、ネ
ガフィルム10に磁気記録層16にカートリッジ22か
ら読み取ったIDを磁気記録する。さらに、この磁気記
録層16に、前記DP袋34のDP袋ID及びコンテナ
22のコンテナIDを磁気記録する。
【0085】この時点で、DP袋34は、照合部106
へと搬送される(図4の黒塗り太矢印C参照)。
【0086】ネガフィルム10が全て引き出されると、
ネガフィルム10に設けられた孔20をスプール軸26
の突起爪30から離脱され、ネガフィルム10は、カー
トリッジ22から一旦分離される。分離されたカートリ
ッジ22は、排出口を介してコンテナ300の収容溝3
02へ収容される。このとき、コントローラ308で
は、磁気記録層16に収容溝302の番地が記憶され
る。
【0087】上記工程を繰り返し、収容溝302の全て
にカートリッジ22が収容された状態で、コンテナ30
0は取り外され、照合部106のアタッチャー110へ
搬送される。また、フィルムスプライサ100には、新
たなコンテナ300が装填される。
【0088】ネガフィルム10は、次々に後端と先端同
士が接合され、所定本数のロール状とされ、このロール
状ネガフィルム10のまま、検定器108を経てフィル
ムプロセッサ112へと搬送される。
【0089】フィルムプロセッサ112では、ロール状
ネガフィルム10がリーダに案内されて現像、定着、水
洗及び乾燥等の各処理がなされ、画像が顕像化される。
【0090】フィルムプロセッサ112によって現像処
理等が終了したロール状ネガフィルム10は、スキャナ
ー114へ搬送され、各画像コマの画像がCCD等の撮
像素子によって読み込まれる。読み込まれた画像データ
は、インデックスプリンタ116へ送られ、画像データ
に基づいて、スキャナー114では、1枚のシートに縦
横共に数コマづつの表形式で1本分のネガフィルム10
の画像が記録され、インデックスプリント118が作成
される。このインデックスプリント118によって、ネ
ガフィルム10がカートリッジ22に収容された状態で
顧客に返却されても、ネガフィルム10に記録された画
像を容易に見ることができる。
【0091】また、スキャナー114では、各ネガフィ
ルム10に記録されたフィルムIDを読み取って、イン
デックスプリンタ116へ送り、インデックスプリンタ
116では、この読み取られたフィルムIDをインデッ
クスプリント118へ印字する。これにより、インデッ
クスプリント118は印字されたフィルムIDによって
他の写真材料と照合が容易となる。なお、インデックス
プリント118は、作成終了後に照合部106へ送られ
る。
【0092】スキャナー114で画像が読み取られたネ
ガフィルム10は、次にプリンタ120へと送られる。
プリンタ120では、ネガフィルム10に記録された画
像コマが順次焼付開口へ位置決めされ、その透過光を光
学系を介して印画紙36へ露光することによって、画像
が焼付けられる。
【0093】ここで、ロール状ネガフィルム10には、
コンテナIDが記録されており、プリンタ120ではこ
のコンテナIDを読み取って、ロール状印画紙36毎の
先端又は後端にこのコンテナIDが印字される又は焼込
まれる。また、プリンタ120では、接合された各フィ
ルム毎のフィルムIDを読み取って、フィルムIDの切
換毎に印画紙36にフィルムIDを記録する。従って、
フィルム1本毎に区切られてそれぞれのフィルムIDが
印画紙36に印字される又は焼込まれることになる。な
お、フィルムIDは印画紙36の各画像毎に裏面に印字
してもよいし、フィルムIDの印字と共に印画紙36に
コマ番号やカメラで記録された情報等を印字するように
してもよい。
【0094】プリンタ120において適用されたネガフ
ィルム10は、照合部106のアタッチャー110へ搬
送される。このアタッチャー110には、既にコンテナ
22が運搬され所定位置に装着されている。ここで、ネ
ガフィルム10の磁気記録層16に記録されたコンテナ
ID及び番地を読取り、装着されているコンテナ300
のコンテナIDと一致しているか否かを判断する(図7
の照合A)。一致が確認された場合には、読み出された
番地の収容溝302をピックアップ部310の所定位置
に位置決めする。
【0095】アタッチャー110では、フィルム同士の
接合が解除されると共にそれぞれのネガフィルム10が
元のカートリッジ22へ収容される。これと同時に、カ
メラ115によって1オーダ毎にフィルムの先頭コマと
最終コマの画像を撮影し、モニタ117に表示する。本
システムでは、ネガフィルム10は焼付処理が終了する
と、当初収容されていたカートリッジ22に再度収容し
た状態で顧客に返却するようになっている。ここで、問
題となるのは、カートリッジ22に収容した後では、従
来から行っている、オペレータの目視によるネガフィル
ム10の画像と、印画紙36の画像との照合が行えなく
なる。そこで、カートリッジ22にネガフィルム10を
収容する前にネガフィルム10の画像をカメラ115で
撮影し、モニタ117に表示する。これにより、ネガフ
ィルム10のカートリッジ22への収容作業に並行して
目視による画像の照合作業を行うことができる。
【0096】接合が解除された1本分のネガフィルム1
0は、このネガフィルム10の磁気記録層16に記録さ
れたカートリッジIDが読み取られる。次いで、前記ピ
ックアップ部310に位置している収容溝302内に収
容されているカートリッジ22を取出し、カートリッジ
IDを読取り、これらが一致しているか否かを判断する
(図7の照合B)。一致が確認されれば、元のカートリ
ッジ22であると判断でき、カートリッジ22を所定の
位置にセットする。このセット位置において、ネガフィ
ルム10の後端部を案内部材を用いてカートリッジ22
へ挿入し、孔20をスプール軸26の貫通孔28内に設
けられた突起爪30に再度係合させる。係合が完了した
後にスプール軸26を回転させることによって、ネガフ
ィルム10は順次巻き取られ、全てがカートリッジ22
内に収容される。
【0097】次にコンテナ300がX−Y方向に移動
し、次の収容溝302がピックアップ部310に位置決
めされた状態で、上記工程を繰り返すことにより、ネガ
フィルム10を順次元のカートリッジ22に収めること
ができる。なお、コンテナ22が何ら支障がなく運搬さ
れた場合には、1列毎に行を変えれば、順番が狂うこと
はないが、確認の意味でネガフィルム10に記録された
カートリッジIDとカートリッジ22に記録されている
カートリッジIDとの照合を行うことが好ましい。
【0098】一方、プリンタ120で画像が焼付けられ
た印画紙36は、ペーパプロセッサ126へ搬送され、
現像、定着、水洗及び乾燥等の各処理がなされて、顕像
化され、ペーパカッタ128へ搬送される。
【0099】ペーパカッタ128では、ロール状の印画
紙36の先端に記録されたコンテナ300のIDを読取
り、コンテナ300に予め記録されているコンテナID
と照合する(図7の照合C)。これにより、プリンタ1
20に装填されたロール状の印画紙は、既にアタッチャ
ー110に装填が完了しているコンテナ300に収容さ
れているカートリッジ22から引き出されたネガフィル
ム10に基づいて画像が焼付けられたものと判断でき
る。
【0100】さらに、印画紙36には、1オーダ毎の境
にネガフィルム10のIDが印字されており、これを読
み取って、アタッチャー110に装填されているロール
状ネガフィルム10の磁気記録層16に記録されている
フィルムIDと照合する(図7の照合D)。この照合に
より、ロール状の印画紙36の1オーダ分の境目が破断
でき、これを1束にしてソーティングが行われる。
【0101】ここで、照合部106には、DP袋34、
インデックスプリント118も揃っており、まず、イン
デックスプリント118に記録されたネガフィルム10
のIDを読取り、ネガフィルム10の磁気記録層16に
記録されたフィルムIDと照合する(図7の照合E)。
この照合により、1オーダ毎のネガフィルム10とイン
デックスプリント118とを組み合わせることができ
る。なお、このとき、インデックスプリント118の絵
柄と、印画紙36の絵柄とを目視で確認することによる
照合は、より確実となる。また、照合枚数は少なくとも
先頭と最終の絵柄をピックアップすることが望ましい。
【0102】次に、DP袋34には、受付当初にカート
リッジIDとコンテナIDとが記録されており、又はカ
ートリッジIDとコンテナIDとが記録されたロットカ
ードが貼付けられており、これらは、既にアタッチャー
110に装填されているコンテナ300から検出したコ
ンテナIDとカートリッジ22から検出したカートリッ
ジIDと照合する(図7の照合F及び照合G)。
【0103】次に、ネガフィルム10の磁気記録層16
には、予め受付店番とその連番が記録されると共にプリ
ンタ120において焼付処理されたプリントサイズ毎の
プリント枚数が記録されている。照合部106ではこれ
らを読取り、かつDP袋34に印字されている店番、連
番を読取り、照合する(図7の照合H)。ここで、照合
部106は、ホストコンピュータにつながっており、ホ
ストコンピュータから読み取った店番に該当する料金マ
ップを読み出し、プリントサイズ毎のプリント枚数等の
プリントデータから、請求書を発行する。
【0104】発行された請求書は、DP袋34の所定位
置に貼付けられ、カートリッジ22(既に現像済ネガフ
ィルム10が収容されている)、印画紙36、インデッ
クスプリント118と共に出荷される。出荷されたDP
袋34は、それぞれ依頼先のDPE店へ送られて顧客へ
返却される。
【0105】このように、ネガフィルム10、カートリ
ッジ22及びコンテナ300にIDを記録し、かつネガ
フィルム10に設けられた磁気記録層16を利用して、
照合部106で照合をとりながら処理を進めていくた
め、各写真材料がばらばらに搬送、処理されても、煩雑
な人手作業に頼ることなく、迅速に確実に一致させるこ
とができる。
【0106】なお、本実施例では、ネガフィルム10の
磁気記録層16を利用して各種の照合を行うようにした
が、この磁気記録層16とは別に、単独でハンドリング
可能なメモリカード(例えば、LSIカード等)を併用
してもよい。この併用は主にバックアップを目的として
おり、仮にネガフィルム10の処理中又は搬送中に損傷
し、磁気記録層16からデータを読み取れなくなった場
合等に適用することができる。また、各写真材料やコン
テナ300には、通常はバーコード等の機械的(例えば
光学的)に読取可能な符号で記録すればよいが、これと
共にオペレータが認識できる文字や記号を併記するよう
にしてもよい。
【0107】さらに、ネガフィルム10を引出したカー
トリッジ22が、コンテナ300による運搬中等に破損
した場合には、新品のカートリッジ22と交換する必要
が生じる場合がある。このような、交換が行われると、
新たなカートリッジIDとネガフィルム10に記録され
たカートリッジIDとが異なることになる。そこで、ア
タッチャー110では、ネガフィルム10の磁気記録層
16に記録されたカートリッジID(又はフィルムI
D)をラベルに印字し、このラベルを新たなカートリッ
ジ22に貼付けるようにすればよい。さらに、スプライ
サ100で発行するロットカードに破損したカートリッ
ジ22のコンテナ番地を印字しておけば、新しいカート
リッジ22との交換が容易となる。
【0108】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る写真処理
システムは、オペレータによる照合作業を軽減し、各写
真材料の流れを把握して、DPE店と顧客間で迅速かつ
確実な受渡しを行うことができるという優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気層付きフィルムの形状を示す平面図であ
る。
【図2】フィルムを収容するカートリッジの断面斜視図
である。
【図3】(A)はDP袋の斜視図、(B)はインデック
スプリントの平面図である。
【図4】大ラボの処理システム図である。
【図5】大ラボのスプライサの主要部を示す斜視図であ
る。
【図6】大ラボのアタッチャーの主要部を示す斜視図で
ある。
【図7】照合部における照合手順を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 フィルム 22 カートリッジ 34 DP袋 36 印画紙 (大ラボ) 100 フィルムスプライサ 102 デタッチャー 106 照合部 108 検定器 110 アタッチャー 112 フィルムプロセッサ 114 スキャナー 116 インデックスプリンタ 120 プリンタ 126 ペーパプロセッサ 128 ペーパカッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 3/00 580 F G03D 13/00 F R

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジに収容され画像が記録され
    た画像コマ領域と共に磁気記録層が設けられた複数の写
    真フィルムを、一旦カートリッジから離脱させてロール
    状に接合した状態でロール状印画紙への焼付処理を行っ
    た後、該写真フィルムを再度カートリッジへ収容する工
    程を備え、 前記写真フィルムと、前記カートリッジと、少なくとも
    前記カートリッジを顧客とラボシステムとの間で通関す
    るためのDP袋と、受け付けた未現像の写真フィルムが
    引き出され、かつ離反されたカートリッジが装填され、
    それぞれに予め番地が定められた複数の装填部を備えた
    コンテナと、の各々に、予めフィルムID、カートリッ
    ジID、DP袋ID、コンテナIDが記録された写真材
    料を用いた写真処理システムであって、 前記受付時に、前記写真フィルムの磁気記録層にカート
    リッジID、DP袋ID、コンテナID並びに番地の少
    なくとも1つを記録する第1の記録手段と、 前記受付時に、必要に応じて前記DP袋にカートリッジ
    ID、コンテナID並びに番地を記録する第2の記録手
    段と、 焼付処理工程において、前記写真フィルムの磁気記録層
    に記録されたコンテナIDを読取る読取手段と、 前記読取手段で読み取られたコンテナIDを画像が連続
    して焼付けられる印画紙ロールの前端又は後端に記録す
    る第3の記録手段と、 前記写真フィルム1本分に記録された一連の画像が記録
    されたインデックスシートに、フィルムIDを記録する
    第4の記録手段と、 現像済かつ印画紙への焼付処理済写真フィルムに記録さ
    れた画像と画像毎に切断された印画紙の画像とを照合す
    る第1の照合手段と、 現像済かつ印画紙への焼付処理済写真フィルム、コンテ
    ナ、DP袋が写真処理システムの最終工程である照合工
    程に揃ったときに、予め記録されたID及び第1乃至第
    3の記録手段で記録されたIDに基づいて以下の〜
    の少なくとも1つ以上の照合を実行する第2の照合手段
    と、 を有する写真処理システム。 写真フィルムの磁気記録層に記録されたコンテナID
    とコンテナのIDとの照合 印画紙ロールに記録されたコンテナIDとコンテナの
    IDとの照合 写真フィルムの磁気記録層に記録されたコンテナの番
    地に該当する装填部に収容されたカートリッジのID
    と、該磁気記録層に記録されたカートリッジIDとの照
    合 DP袋に記録されたカートリッジIDと写真フィル
    ムが収容されたカートリッジのIDとの照合 写真フィルムに記録されているフィルムIDと第4
    の記録手段によってインデックスシートに記録されたフ
    ィルムIDとの照合
  2. 【請求項2】 カートリッジに収容され画像が記録され
    た画像コマ領域と共に磁気記録層が設けられた複数の写
    真フィルムを、一旦カートリッジから離脱させてロール
    状に接合した状態でロール状印画紙への焼付処理を行っ
    た後、該写真フィルムを再度カートリッジへ収容する写
    真処理システムであって、 前記写真フィルムに記録された画像を読取る撮像手段
    と、 撮像手段で撮像された画像を表示する表示手段と、 を備え、写真フィルムがカートリッジに再収容される工
    程に並行して印画紙の画像との照合を実行することを特
    徴とする写真処理システム。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2に記載の発明
    において、 前記DP袋に記録された受付店番と、前記写真フィルム
    の焼付処理時に磁気記録層に記録されたプリントサイズ
    毎のプリント枚数と、予め設定された受付店番に対応す
    るDPE料金と、に基づいて請求書を出力する請求書出
    力手段を備えていることを特徴とする写真処理システ
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006010763A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成処理システム

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JP2006010763A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成処理システム

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