JPH0950108A - 写真処理システム - Google Patents

写真処理システム

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Publication number
JPH0950108A
JPH0950108A JP7199619A JP19961995A JPH0950108A JP H0950108 A JPH0950108 A JP H0950108A JP 7199619 A JP7199619 A JP 7199619A JP 19961995 A JP19961995 A JP 19961995A JP H0950108 A JPH0950108 A JP H0950108A
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JP
Japan
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cartridge
film
negative film
photographic
recorded
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Application number
JP7199619A
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English (en)
Inventor
Sumio Yoshikawa
純生 吉川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH0950108A publication Critical patent/JPH0950108A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レギュラー、イレギュラー処理に拘らず、受
付からラボでの処理を経て、出荷するまでの写真フィル
ム等の正確なハンドリング、並びに磁気記録層の有効な
利用を図る。 【解決手段】 受付部で受付けた写真フィルムの磁気記
録層にラボ処理に必要な情報を記録し、スキャナ部で
は、この情報を読み取ると共に画像を読み取ってプリン
ト条件を決定する。各工程では、必要に応じて磁気記録
層に記録された情報を常に読取り、かつ書き込むことに
より、次工程での処理形態(通常処理でよいか、特殊な
処理か)を伝達することができる。基本的には、LSI
カード等、別途記録媒体が不要となるため、作業効率が
向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カートリッジに収
容され画像が記録された画像コマ領域と共に磁気記録層
が設けられた複数の写真フィルムを処理するための写真
処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラボシステムでは、顧客から依頼
された写真フィルム(以下、ネガフィルムという)を受
付け、現像し、印画紙へプリントした後、印画紙を現像
し、これらをDP袋にまとめて収容して返却するように
なっている。
【0003】このとき、例えば、受付時には同時プリン
トか再注文か、プリント枚数、トリミング等の特殊プリ
ントの指定の有無等を応対する店員と口頭によって行
い、これを指定の用紙(DP袋の裏面側に印刷された記
入欄)に書き込むようになっている。
【0004】また、ラボ内では、異なる機器での工程
で、情報を伝達する必要がある。この場合、少量処理で
は情報の伝達手段として、手書きしたメモであっても対
応可能であるが、大量処理(ネガフィルムを複数本接合
してロール化し、連続的に処理)する場合には適さな
い。このため、大量処理するラボでは、LSIカード等
を情報の記録媒体として使用し、常にロール化されたネ
ガフィルムと共に移送している。これによれば、情報の
伝達を確実に行うことができる。
【0005】ところで、磁気記録層が設けられたネガフ
ィルムでは、この磁気記録層に様々な情報を記録するこ
とができるため、LSIカードの代わりとして適用する
ことが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気記
録層が設けられたネガフィルムのハンドリングは、従来
のネガフィルムと若干異なることがあり、磁気記録層を
用いた最適な情報伝達手段を確立するには至っていな
い。すなわち、何らトラブル無く処理される場合には、
容易に想定できるが、異常発生時や特殊プリントの依頼
等、イレギュラーな処理まで考慮したハンドリングを確
立する必要がある。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、レギュラー、
イレギュラー処理に拘らず、受付からラボでの処理を経
て、出荷するまでの写真フィルム等の正確なハンドリン
グ、並びに磁気記録層の有効な利用を図ることができる
写真処理システムを得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、カートリッジに収容され画像が記録された画像コマ
領域と共に磁気記録層が設けられた複数の写真フィルム
を処理するための写真処理システムであって、顧客から
撮影済かつ未現像、又は現像済の写真フィルムが収容さ
れたカートリッジを受付け、ラボ処理に必要な情報を磁
気記録層に記録する注文受付ユニットと、DP袋に収容
された状態で、ラボへ移送された写真フィルムを未現像
/現像済に分類して、前記カートリッジから取り出し、
それぞれ分類毎に複数本接合し、ロール状とするスプラ
イスユニットと、ロール状の未現像写真フィルムを現像
するフィルムプロセッサユニットと、ロール状の現像済
写真フィルムに記録された画像を読取り、かつ磁気記録
層に記録された情報を読み取って、プリント条件を決定
するスキャナユニットと、画像コマを順次焼付位置に位
置決めし、前記プリント条件に基づいて印画紙へ画像を
露光する主露光部、及び前記スキャナ部で読み取った画
像情報に基づいてインデックスプリント画像を露光する
インデッスクプリント部を備えたプリンタユニットと、
露光された印画紙及びインデックスプリントを現像処理
し、該印画紙及びインデックスプリントを写真フィルム
1本毎に仕分けるペーパカッタ/ソータユニットと、写
真フィルムを1本毎に分離するデスプライス部、分離さ
れた写真フィルムをカートリッジに収容するアタッチ
部、前記DP袋、カートリッジ、印画紙、インデックス
プリント等の写真材料間で照合を行う照合部を備え、一
致したものをまとめて出荷する出荷ユニットと、を有
し、前記写真フィルムが、この写真フィルムに設けられ
た磁気記録層に情報を書き込む又は磁気記録層から情報
を読取ることで、各ユニット間での情報を伝達するため
の記録媒体を兼ねることを特徴としている。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、受付ユニ
ットで受付けた写真フィルムの磁気記録層にラボ処理に
必要な情報を記録し、スキャナユニットでは、この情報
を読み取ると共に画像を読み取ってプリント条件を決定
する。
【0010】各ユニットでは、必要に応じて磁気記録層
に記録された情報を常に読取り、かつ書き込むことによ
り、次工程のユニットでの処理形態(通常処理でよい
か、特殊な処理か)を伝達することができる。基本的に
は、LSIカード等、別途記録媒体が不要となるため、
作業効率が向上する。なお、バックアップ機能として従
来のLSIカードを付帯させるようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1乃至図3には、本発明の実施
の形態に適用される写真材料が示されている。
【0012】図1は、磁気記録層16が設けられたネガ
フィルム10であり、このように磁気記録層16が設け
られたネガフィルム10には、バーコード12にフィル
ムIDが記録されている(フィルムIDの予記録)。
【0013】図1に示すネガフィルム10の後端部には
孔20が形成されている。この孔20はカートリッジ2
2(図2参照)との連結用に適用される。
【0014】次に、図2はカートリッジ22であり、ケ
ーシング24内には、前記ネガフィルム10を層状に巻
き取って収容するスプール26が配設されている。スプ
ール26には、軸線方向に沿ってスリット状の貫通孔2
8が形成され、その内周面には突起爪30が形成されて
いる。この突起爪30に前記ネガフィルム10の孔20
(図1参照)が嵌合されることによって、ネガフィルム
10の後端部はスプール26に連結され、かつ層状に巻
き取られる。また、カートリッジ22の外周面には、カ
ートリッジIDが予めバーコード及び文字(数字)によ
って記録されている(カートリッジID(以後、CID
と称す)の予記録)。
【0015】なお、このスプール26の軸端はケーシン
グ24外へ突出されており、この軸端を回転させること
によって、ネガフィルム10をカートリッジ22内から
出入れすることができるようになっている。
【0016】次に、図3(A)にはDP袋34が示され
ており、顧客がDPE店に同時プリント等を依頼したと
きに、DPE店にて発行され、前記カートリッジ22
(図2参照)を入れると共に、顧客の名前、電話番号、
フィルムメーカ名、プリントサイズ等の必要事項が記入
され、ラボへ搬送されると共に請求書が貼付けられて顧
客に返却されるようになっている。このDP袋34に
は、DP袋IDがバーコード12及び文字(数字)14
によって記録されている(DP袋ID(以後、DPID
と称す)の予記録)。
【0017】また、図3(B)にはインデックスプリン
ト118が示されている。このインデックスプリント1
18は、1本のネガフィルム10に記録されている画像
が縦横に並べられて記録されている。この記録は、例え
ば、ネガフィルム10の画像をスキャナー114(図6
参照)等で読み取って、感熱記録したり、印画紙に焼付
けたり、普通紙にトナー記録したりしている。なお、本
実施の形態では、印画紙に焼付けることによって、イン
デックスプリント118を作成している。
【0018】ここに記録された画像は、特に画質にはこ
だわらず、画像の大体の情景が分かれば良い程度の解像
度とされている。また、このインデックスプリント11
8の作成時、各画像にはネガフィルム10に付されたコ
マ番号が記録されたり、ネガフィルム10に記録された
フィルムIDが記録されるようになっている。さらに、
サイズとしては、DP袋34に入る程度が好ましい。
【0019】以上のものに、プリント36を含めたもの
が本発明の実施の形態に適用される写真材料であり、こ
のような写真材料を用いてラボシステムにおいて、写真
処理がなされることになる。
【0020】次に、大ラボにおける写真処理システムを
説明する。顧客が撮影済のネガフィルム10をDPE店
に持参すると、DPE店では、図4に示される注文受付
機230によって注文を受付ける。 (注文受付機)図4に示すように、注文受付機230は
ケーシング230A内に収容された本体231と、ケー
シング230Aと別体のバーコードリーダ232と、か
ら構成されている。
【0021】バーコードリーダ232は、写真処理依頼
の受付作業を行うオペレータの操作により、先端部に設
けられた読取部が前述のカートリッジ22に設けられた
バーコードに対応されることによってバーコードを読取
ることができる。バーコードリーダ232は制御装置2
42に接続されており(図5参照)、読取ったバーコー
ドが表すデータを制御装置242へ出力する。
【0022】次に、本体231について説明する。ケー
シング230Aの上面にはキーボード238、ディスプ
レイ240が設けられている。
【0023】また、本体231の右側面には、プリンタ
244が取付けられている。プリンタ244には、入力
/表示を兼ねるタッチパネル244Bが設けられてお
り、プリントに際してのフォーマット等の指示を入力で
き、かつその指示内容が表示可能となっている。
【0024】キーボード238の右側のケーシング面に
は、プリント注文票246を挿入するための挿入口24
8が設けられている。プリント注文票246は顧客が焼
増し処理を依頼する際に焼増ししたい画像コマをDPE
店に伝達するために用いられる帳票であり、焼増しした
い画像コマを特定する情報が顧客によって所謂マークシ
ート方式でマークとして記録される。挿入口248の内
部にはマークシートリーダ250が設けられている。マ
ークシートリーダ250はオペレータが挿入部248に
プリント注文票246を挿入することにより、該プリン
ト注文票246に記録されたマークを読み取ることがで
きる。
【0025】また、キーボード238の左側には、フロ
ッピーディスク装填部249が配設されており、前記プ
リント注文票246の代わりにフロッピーディスクに記
録された情報を読取ることも可能となっている。さら
に、読み取られた情報を、フロッピーディスクに記録
し、保管することも可能である。
【0026】ディスプレイ240の図4の左側には、フ
ィルムデータ読取装置236が配設されている。フィル
ムデータ読取装置236はケーシング230Aの上面に
開口230Bが設けられており、さらに開口230Bに
対応して遮光蓋252が設けられている。遮光蓋252
は開口230Bを閉止する位置、または開口230Bを
開放する位置へ回転可能とされている。なお、遮光蓋2
52には、カートリッジ22のスプール26を支持する
突起部252Aが設けられ、閉止状態で、スプール26
の一端に軸支されるようになっている。
【0027】カバー230A内部には開口230Bに対
応する位置にカートリッジ装填部256が配設されてお
り、開放状態とされた開口230Bを介して投入された
カートリッジ22は、カートリッジ装填部256に受け
渡されて読取位置にセットされる。
【0028】また、フィルムデータ読取装置236の内
部の読取位置の近傍にはカートリッジ駆動アクチュエー
タ260(図5参照)が配設され、カートリッジ22の
スプール26を回転させると共に、カートリッジ22の
シャッターを開閉させる。読取位置に位置しているカー
トリッジ22のフィルム引き出し方向には、搬送ローラ
対262、264が設けられている。搬送ローラ対26
2、264はパルスモータ269(図5参照)の駆動力
が伝達されて回転し、ネガフィルム10を搬送する。こ
れにより、ネガフィルム10は、カートリッジ22から
引き出され、搬送ローラ対262、264を介し、かつ
ガイド板265に案内されてリール267に巻き取られ
るようになっている。このリール267は、カートリッ
ジ22から引き出されたネガフィルム10を一時的に収
容する役目を有している。
【0029】搬送ローラ対262と搬送ローラ対264
との間には、ネガフィルム10のトラックに対応して磁
気ヘッド270が設けられている。磁気ヘッド270は
増幅器272、A/D変換器274を介して制御装置2
42に接続されている。トラックに記録されている情報
は、ネガフィルム10搬送時に読取ヘッド270で読み
取られ、デジタルデータに変換されて制御装置242へ
出力される。
【0030】このように、注文を受付たカートリッジ2
2は、DP袋34に収容されて、ラボへ搬入される。
【0031】図6には、本発明の実施の形態にかかる写
真処理装置として、所謂大ラボといわれる機器の概略図
が示されている。 (フィルムスプライサ)大ラボでは、まず、フィルムス
プライサ100において、搬入されたネガフィルム(カ
ートリッジ22に収容されている)10を次々に接合
し、長尺のロール状ネガフィルム10を形成する。すな
わち、図7に示される如く、スプライサ100のスプラ
イス部101は、接合ヘッド部101Aと受け台101
Bとを備えており、テープ(図示省略)を供給して、ネ
ガフィルム10を挟持加熱することにより、ネガフィル
ム10を接合している。
【0032】カートリッジ22がこのスプライサ100
にかけられると、現像のトラブルを回避するために、カ
ートリッジ22に予め記録されたバーコードを読取り、
ネガ/ポジ/BW(白黒/カラー)の判定が行われる。
後工程の現像に適したフィルムの場合には、スプール軸
を回転させることによって、フィルムはカートリッジ2
2から出されることになる。また、現像/未現像のチェ
ックも、例えば、赤外線の透過センサにより、透過光量
を検知し、確認される。未現像ならばネガフィルム10
はさらに引き出される。
【0033】ここで、フィルムスプライサ100には、
デタッチャー102が設けられており、ネガフィルム1
0がカートリッジ22から全て引き出されると、カート
リッジ22内のスプール26に連結されているネガフィ
ルム10の後端部が離脱されるようになっている。すな
わち、ネガフィルム10の孔20を突起爪30から離脱
させ、スプール26とネガフィルム10とを離反させる
ようになっている。これによって、ネガフィルム10の
全てがカートリッジ22から引き出され、連結されるこ
とになる。
【0034】一方、カートリッジ22は、図7に示され
る箱型のコンテナ300に装填されるようになってい
る。
【0035】図7に示される如くコンテナ300には、
カートリッジ22が収容可能な格子状の複数の収容溝3
02が設けられている。コンテナ300は、スプライサ
100に設けられたX−Y移動機構部350に装填され
るようになっている。
【0036】X−Y移動機構部350は、枠状のX移動
部材352と、このX移動部材352の枠内に収容され
たY移動部材354とで構成されている。X移動部材3
52は水平方向の2本のシャフト356、358に支持
され、その内の1本のシャフト356には、雄ねじが形
成され、X移動部材352と螺合されている。このた
め、シャフト356をモータ365で回転させることに
よって、X移動部材352を水平方向に移動させること
ができる。
【0037】一方、Y移動部材354は、垂直方向の2
本のシャフト362、364に支持され、その内の1本
が雄ねじとされて、モータ366の駆動力で回転するよ
うになっている。
【0038】このため、モータ366の駆動力によりY
移動部材354は、X移動部材352の枠内で上下方向
に移動されることになる。
【0039】このコンテナ300は前記X−Y移動機構
部350への装填状態で駆動力を受けてX−Y方向に移
動され、各収容溝302が順次前記ネガフィルム10と
離反されたカートリッジ22の排出部304の排出端へ
位置決めされるようになっている。
【0040】このため、排出部304から、シリンダ3
68のロッド368Aの突出によって押圧されるカート
リッジ22は収容溝302へ収容されることになる。カ
ートリッジ22の収容後は、コンテナ300のX−Y方
向移動によって、空の収容溝302を排出口へ位置決め
させることができる。これを、順次繰り返すことによ
り、複数の収容溝302の全てにカートリッジ22を装
填することができる。
【0041】ここで、コンテナ300は複数個設けら
れ、各コンテナ毎にIDが設けられている(コンテナI
D(以後、COIDと称す)の予記録)。
【0042】さらに、収容溝302にはそれぞれ番地が
決められており、コントローラ308では、装填されて
いるコンテナ22のコンテナID、前記排出口へ位置決
めされる収容溝302の番地をセンサ311で読取り、
かつカートリッジ22のカートリッジIDをセンサ30
6で読み取って、これらをセットにして記録ヘッド30
7によってネガフィルム10の磁気記録層16に磁気記
録するようにしている。さらに、磁気記録層16には、
DP袋IDも記録されるようになっている(ネガ←DP
ID、COID、CID)。
【0043】カートリッジ22が全ての収容溝302に
収容されたコンテナ300は、前記スプライサ100か
ら取り外され、後述する照合部106のアタッチャー1
10へ運搬され(図6の黒塗り太矢印C参照)、このア
タッチャー110に前記コンテナ300は装着されるよ
うになっている。
【0044】また、本発明の実施の形態では、カートリ
ッジ22に記録されたカートリッジID、コンテナ22
に記録されたコンテナIDを読み取って、このDP袋3
4に前記IDをバーコード及び文字(数字)で印字する
印字装置104を配設している(DP←CID、COI
D)。コンテナIDは、DP袋34ではなく、スプライ
サ100のプリンタ(印字装置)で印字されるロットカ
ードに印字し、これをDP袋34に貼付けるようにして
もよい。
【0045】これらIDは、最終出荷時にカートリッジ
22等との照合に適用される。DP袋34はカートリッ
ジ22が取り出されると、図6の細矢印Aの如く、出荷
前の照合部106へ送られるようになっている。このと
き、DP袋34はフィルムロールに対応したロットにま
とめられて送られる。
【0046】フィルムスプライサ100によって分離さ
れたネガフィルム10とカートリッジ22は、検定器1
08へ搬送されるようになっている(図6の白抜き太矢
印B1参照)。
【0047】検定器108では、フィルム間の接合状態
のチェックを行った後、フィルムプロセッサ112へ送
られるようになっている(図6の白抜き太矢印B2参
照)。 (フィルムプロセッサ)フィルムプロセッサ112で
は、現像、定着、水洗等の処理槽内をフィルムが搬送さ
れ、かつ乾燥処理されることになり顕像化される。この
顕像化されたフィルムはロール状に巻き取られた状態
で、スキャナー114へ搬送される(図6の白抜き太矢
印B3参照)。 (スキャナー)スキャナー114では、ネガフィルム1
0に記録された画像をCCD等の撮像素子で読み取っ
て、その画像情報がプリンタ120のインデックスプリ
ント部116へ供給されるようになっている(図4の鎖
線矢印D1参照)。インデックスプリント部116で
は、フィルム1本分の画像をマトリックス形式で1枚の
シートに記録する。このシートはインデックスプリント
118と称されて、カートリッジ22及び印画紙36と
共に顧客へ渡されるようになっており、画像が記録され
るインッデクスプリント118は、ペーパプロセッサ1
26を経て図6の鎖線矢印D2、D3の如く照合部10
6へ送られるようになっている。フィルムロールのロッ
トに対応して、まとめて移動させることが好ましい。
【0048】ところで、このインデックスプリント部1
16には、ネガフィルム10バーコードに記録されたフ
ィルムIDも出力されるようになっており、インデック
スプリント118の一部にこのIDが印字される。この
インデックスプリント118に記録されたIDは、顧客
へ返却の際に他の写真材料との照合に用いられる。な
お、同時プリントの場合は、フィルムIDとカートリッ
ジIDとは同一であるので、磁気記録層16からカート
リッジIDを出力するようにしてもよい。
【0049】一方、スキャナー114で画像が読み取ら
れたネガフィルム10は、次にプリンタ120へ搬送さ
れる(図4の白抜き太矢印B4参照)。 (プリンタ)プリンタ120では、ロール状ネガフィル
ム10の画像コマが順次焼付位置に位置決めされ、所定
の露光量で透過画像が印画紙36上に焼き付けられる。
これを順次行うことにより、印画紙36上に順次画像が
焼付けられる。ここで、インデックスプリント118
は、この各画像のプリントがなされる印画紙36に連続
して(ネガフィルム10の1本毎に)焼付けられるよう
になっている。
【0050】このプリンタ120には、ネガフィルム1
0からコンテナIDを読取るID読取装置122と、読
み取ったIDをロール状の印画紙36の先端又は後端に
対応して印字するID印字装置124とが配設されてお
り、各画像コマによる画像焼付に先立って又は1ロール
が終了した時点でコンテナIDが印字されるようになっ
ている。また、プリンタ120では、接合された各フィ
ルム毎のフィルムIDを読み取って、フィルムIDの切
換毎に印画紙36にフィルムIDを記録する。従って、
フィルム1本毎に区切られてそれぞれのフィルムIDが
印画紙36に印字される(P←COID、FID)。な
お、印字ではなく、乳剤面への焼込みによって記録して
もよい。
【0051】焼付処理が終了したネガフィルム10は、
顧客に返却すべく、照合部106のアタッチャー110
へ送られる(図6の白抜き太矢印B5参照)。また、印
画紙36は、ペーパプロセッサ126へ搬送され(図4
の網掛け矢印E1参照)、現像処理が行われるようにな
っている。 (ペーパプロセッサ)ペーパプロセッサ126では、焼
付処理(各画像及びインデクッスプリント)された印画
紙36が現像、定着、水洗、乾燥等の各処理がなされ、
その後、ロール状の印画紙36のままペーパカッタ12
8へ搬送されるようになっている(図6の網掛け矢印D
3、E2参照)。 (照合部)一方、図8に示される如く、照合部106の
アタッチャー110では、現像処理、焼付処理等が終了
したロール状のネガフィルム10がセットされ、かつ、
前記コンテナ300がセットされるようになっている。
【0052】ここで、ロール状のネガフィルム10の磁
気記録層16には、コンテナ300のIDが記録されて
いるため、このコンテナ300のIDを読み取って、セ
ットされたコンテナ300との照合を行うようになって
いる。
【0053】アタッチャー110では、デスプライサ部
111が設けられている。このデスプライス部111
は、加熱ヘッド部111Aと受け台111Bとで構成さ
れ、ネガフィルム10の接合テープが貼付けられた部分
を挟持加熱して粘着力を低下させることによって、接合
テープを剥離し、ネガフィルム10の間の接合部を引き
離す役目を有している。
【0054】また、アタッチャー機構113によってネ
ガフィルム10の搬送方向先端部をカートリッジ22内
へ案内し係合するようになっている。
【0055】コンテナ300は、その上下端を支持する
アーム部370A、370Bが設けられたX−Y移動機
構部370に装填されている。このX−Y移動機構部3
70は、2部材が上下方向にスライド可能に組付けられ
た基部370Cがシャフト372、374、376に支
持され、かつシャフト372、374に形成された雄ね
じと螺合されている。ここで、雄ねじ372及び/又は
374が図示しないモータによって回転することによっ
て、X−Y移動機構部370がX−Y方向に移動される
ようになっている。
【0056】コンテナ300のセット位置には、カート
リッジピックアップ部310が設けられており、コンテ
ナ300のX−Y移動によって収容溝302がこのピッ
クアップ部310に位置決めされるようになっている。
【0057】ピックアップ部310は、シリンダ310
Aと案内路310Bとで構成され、シリンダ310Aの
ロッド310Cがコンテナ300の底部に設けられた孔
(図示省略)を貫通して突出されることにより、収容溝
302に収容されたカートリッジ22が案内路310B
に送り出され、ネガフィルム10との接合位置へ転送す
るようになっている。
【0058】ここで、セットされたロール状ネガフィル
ム10の最外層が引き出され搬送される搬送路上には、
ID読取装置130が配設され、フィルム上に記録され
ているフィルムIDのバーコード及び/又は磁気記録層
16に記録されたカートリッジ22のID、フィルムI
D及びコンテナ300のID及び番地が読み取られるよ
うになっている。コントローラ312では、まず、アタ
ッチャー110に装填されているコンテナ300のコン
テナIDをセンサ314で検出し、検出したIDと一致
しているか否かを判断し、一致していれば、読み出され
た番地に対応する収容溝302をピックアップ部310
に位置決めするようにコンテナ300のX−Y移動を制
御するようになっている。これにより、通常はコンテナ
300を原位置から順番に収容溝302をピックアップ
部310に位置決めすれば、ネガフィルム10とカート
リッジ22とが一致することになる。
【0059】このとき、カートリッジ22上に記録され
たバーコードのIDを読取り、ネガフィルム10に記録
されたIDと照合を行えば、さらに照合の信頼性は高く
なる。
【0060】コントローラ312によって読み出された
番地に対応する収容溝302がピックアップ部に位置決
めされると、カートリッジ22をコンテナ300から取
出し、所定位置へ位置決めして待機させ、ネガフィルム
10の接合部を分離した後、ネガフィルム10を、再度
カートリッジ22内へ長尺のまま収容するようにしてい
る。これにより、1本のネガフィルム10の切断作業が
省略できると共に、磁気記録層16を切断することな
く、保存しておくことが可能となる。また、カートリッ
ジ22に収容されているため、ネガフィルム10が傷付
くことはなく、再注文時において仕上がり精度を損なう
恐れがない。
【0061】デスプライサ部111の上流側には、CC
Dカメラ115が配置されている。このCCDカメラ1
15では、ネガフィルム10に記録された画像を読み取
っている。読取る画像は、ネガフィルム10に記録され
た全画像であっても、先頭の画像と最終の画像のみであ
ってもよい。この画像情報は、スキャナー114で読み
取った情報をカード等の記録媒体を介して得てもよい
し、直接伝送によって得てもよい。
【0062】読み取られた画像は、照合部106に設け
られモニタ117(図9参照)に出力され、表示される
ようになっている。
【0063】このとき、照合部106には、別の経路に
よって運搬され、ペーパカッタ128で画像毎に切断さ
れ、1オーダ毎に束ねられた印画紙36が配置されてい
る。
【0064】オペレータは、モニタ117に表示された
画像を見ることによって、いまからアタッチ(カートリ
ッジ22に係合し収容)するネガフィルム10と、この
ネガフィルム10に基づいて焼付処理された印画紙36
との照合を行うようになっている。なお、印画紙36と
インデックス118との照合がとれていることが前提
で、ネガフィルム10とインデックスプリント118と
を照合するようにしてもよい。この場合、インデックス
プリント118を直接目視してもよいし、拡大投影して
もよい。
【0065】照合部106にはDP袋34及びインデッ
クスプリント118も送られて来ている。
【0066】照合部106では、DP袋34、カートリ
ッジ22、印画紙36及びインデックスプリント118
のそれぞれに記録されたIDが読み取られて照合され、
一致した場合にカートリッジ22、印画紙36及びイン
デックスプリント118がDP袋34に入れられて出荷
(DPE店を介して顧客へ返却)されるようになってい
る。
【0067】以下に本発明の実施の形態の作用を説明す
る。写真処理を依頼する場合、顧客は処理対象のネガフ
ィルム10を収容しているカートリッジ22を持参(焼
増し処理を依頼する場合にはプリント依頼票246も持
参)してDPE店に出向き、依頼する写真処理の種類
(現像/同時プリント/焼増し等)をオペレータに口頭
で伝達すると共に、カートリッジ22をオペレータに手
渡す。これによりオペレータは、まずキーボード238
を操作して依頼された写真処理の種類を入力し、次にカ
ートリッジ22に記録されているバーコードをバーコー
ドリーダ232によって読み取らせ、次にネガフィルム
10のトラックに磁気記録されている情報の読み取りを
指示する。更に、焼増し処理を依頼された場合には、プ
リント依頼票246を挿入部248に挿入し、プリント
依頼票246に記録されている情報をマークシートリー
ダ250によって読み取らせる。読み取られたデータは
メモリに記憶され、入力データの内容がディスプレイ2
40に表示される。オペレータは入力データの内容をデ
ィスプレイ240によって確認することができる。
【0068】次に、オペレータによりフィルムデータの
読取指示が入力されることによってフィルムデータ読取
処理が行われる。まず、遮光蓋252を回転させ、開口
236Bを開放し、カートリッジ22を投入し、カート
リッジ22が投入されたか否か判定し、肯定されると遮
光蓋252が閉止される。ここで、投入されたカートリ
ッジ22が所定位置に装填されると、カートリッジ駆動
アクチュエータ260によりカートリッジ22のカムを
回動させる。これによりカートリッジ22の開口が開放
される。次にカートリッジ駆動アクチュエータ260に
よりスプール26を回転させ、ネガフィルム10の先端
部をカートリッジ22内部から引き出し、搬送ローラ対
262、264にネガフィルム10を挟持させる。
【0069】次に、搬送ローラ用ドライバ268を介し
てパルスモータ266を駆動し、搬送ローラ対262、
264によってネガフィルム10を引出し方向に搬送す
ると共に、ネガフィルム10に記録された情報を磁気ヘ
ッド270によって読み取る。情報の読み取りが完了す
るとパルスモータ266を逆転させると共に、カートリ
ッジ駆動アクチュエータ260によってスプール26を
巻取方向に回転させ、引き出したネガフィルム10をカ
ートリッジ22内に全て収容させる。次にカムを回動さ
せ、カートリッジ22の開口を閉止し、ディスプレイ2
40上に「カートリッジ取出可能」である旨を表示す
る。
【0070】取り出されたカートリッジ22は、DP袋
36に収容されて、ラボへと移送されて、まず、フィル
ムスプライサ100へ搬送される。
【0071】フィルムスプライサ100では、まずカー
トリッジ22に記録されたIDを読取り、DP袋34に
このIDを印字する。
【0072】また、このときフィルムスプライサ100
には、収容溝302が空のコンテナ300が軸に回転可
能に装填され、原位置の状態(番地の最も若い収容溝3
02が排出口304の排出端に位置決めされた状態)で
待機している。
【0073】次に、カートリッジ22からネガフィルム
10を引出し、ロール状に巻き取っていく。ここで、ネ
ガフィルム10に磁気記録層16にカートリッジ22か
ら読み取ったIDを磁気記録する。さらに、この磁気記
録層16に、前記DP袋34のDP袋ID及びコンテナ
22のコンテナIDを磁気記録する。
【0074】この時点で、DP袋34は、照合部106
へと搬送される(図4の黒塗り太矢印C参照)。
【0075】ネガフィルム10が全て引き出されると、
ネガフィルム10に設けられた孔20をスプール軸26
の突起爪30から離脱され、ネガフィルム10は、カー
トリッジ22から一旦分離される。分離されたカートリ
ッジ22は、排出口を介してコンテナ300の収容溝3
02へ収容される。このとき、コントローラ308で
は、磁気記録層16に収容溝302の番地が記憶され
る。
【0076】上記工程を繰り返し、収容溝302の全て
にカートリッジ22が収容された状態で、コンテナ30
0は取り外され、照合部106のアタッチャー110へ
搬送される。また、フィルムスプライサ100には、新
たなコンテナ300が装填される。
【0077】ネガフィルム10は、次々に後端と先端同
士が接合され、所定本数のロール状とされ、このロール
状ネガフィルム10のまま、検定器108を経てフィル
ムプロセッサ112へと搬送される。
【0078】フィルムプロセッサ112では、ロール状
ネガフィルム10がリーダに案内されて現像、定着、水
洗及び乾燥等の各処理がなされ、画像が顕像化される。
【0079】フィルムプロセッサ112によって現像処
理等が終了したロール状ネガフィルム10は、スキャナ
ー114へ搬送され、各画像コマの画像がCCD等の撮
像素子によって読み込まれる。読み込まれた画像データ
は、インデックスプリンタ116へ送られ、画像データ
に基づいて、スキャナー114では、1枚のシートに縦
横共に数コマづつの表形式で1本分のネガフィルム10
の画像が記録され、インデックスプリント118が作成
される。このインデックスプリント118によって、ネ
ガフィルム10がカートリッジ22に収容された状態で
顧客に返却されても、ネガフィルム10に記録された画
像を容易に見ることができる。
【0080】また、スキャナー114では、各ネガフィ
ルム10に記録されたフィルムIDを読み取って、イン
デックスプリンタ116へ送り、インデックスプリンタ
116では、この読み取られたフィルムIDをインデッ
クスプリント118へ印字する。これにより、インデッ
クスプリント118は印字されたフィルムIDによって
他の写真材料と照合が容易となる。なお、インデックス
プリント118は、作成終了後に照合部106へ送られ
る。
【0081】スキャナー114で画像が読み取られたネ
ガフィルム10は、次にプリンタ120へと送られる。
プリンタ120では、ネガフィルム10に記録された画
像コマが順次焼付開口へ位置決めされ、その透過光を光
学系を介して印画紙36へ露光することによって、画像
が焼付けられる。
【0082】ここで、ロール状ネガフィルム10には、
コンテナIDが記録されており、プリンタ120ではこ
のコンテナIDを読み取って、ロール状印画紙36毎の
先端又は後端にこのコンテナIDが印字される又は焼込
まれる。また、プリンタ120では、接合された各フィ
ルム毎のフィルムIDを読み取って、フィルムIDの切
換毎に印画紙36にフィルムIDを記録する。従って、
フィルム1本毎に区切られてそれぞれのフィルムIDが
印画紙36に印字される又は焼込まれることになる。な
お、フィルムIDは印画紙36の各画像毎に裏面に印字
してもよいし、フィルムIDの印字と共に印画紙36に
コマ番号やカメラで記録された情報等を印字するように
してもよい。
【0083】プリンタ120において適用されたネガフ
ィルム10は、照合部106のアタッチャー110へ搬
送される。このアタッチャー110には、既にコンテナ
300が運搬され所定位置に装着されている。ここで、
ネガフィルム10の磁気記録層16に記録されたコンテ
ナID及び番地を読取り、装着されているコンテナ30
0のコンテナIDと一致しているか否かを判断する(図
9の照合A)。一致が確認された場合には、読み出され
た番地の収容溝302をピックアップ部310の所定位
置に位置決めする。
【0084】アタッチャー110では、フィルム同士の
接合が解除されると共にそれぞれのネガフィルム10が
元のカートリッジ22へ収容される。これと同時に、カ
メラ115によって1オーダ毎にフィルムの先頭コマと
最終コマの画像を撮影し、モニタ117に表示する。
【0085】本システムでは、ネガフィルム10は焼付
処理が終了すると、当初収容されていたカートリッジ2
2に再度収容した状態で顧客に返却するようになってい
る。ここで、問題となるのは、カートリッジ22に収容
した後では、従来から行っている、オペレータの目視に
よるネガフィルム10の画像と、印画紙36の画像との
照合が行えなくなる。そこで、カートリッジ22にネガ
フィルム10を収容する前にネガフィルム10の画像を
カメラ115で撮影し、モニタ117に表示する。これ
により、ネガフィルム10のカートリッジ22への収容
作業に並行して目視による画像の照合作業を行うことが
できる。
【0086】接合が解除された1本分のネガフィルム1
0は、このネガフィルム10の磁気記録層16に記録さ
れたカートリッジIDが読み取られる。次いで、前記ピ
ックアップ部310に位置している収容溝302内に収
容されているカートリッジ22を取出し、カートリッジ
IDを読取り、これらが一致しているか否かを判断する
(図9の照合B)。一致が確認されれば、元のカートリ
ッジ22であると判断でき、カートリッジ22を所定の
位置にセットする。このセット位置において、ネガフィ
ルム10の後端部を案内部材を用いてカートリッジ22
へ挿入し、孔20をスプール軸26の貫通孔28内に設
けられた突起爪30に再度係合させる。係合が完了した
後にスプール軸26を回転させることによって、ネガフ
ィルム10は順次巻き取られ、全てがカートリッジ22
内に収容される。
【0087】次にコンテナ300がX−Y方向に移動
し、次の収容溝302がピックアップ部310に位置決
めされた状態で、上記工程を繰り返すことにより、ネガ
フィルム10を順次元のカートリッジ22に収めること
ができる。なお、コンテナ22が何ら支障がなく運搬さ
れた場合には、1列毎に行を変えれば、順番が狂うこと
はないが、確認の意味でネガフィルム10に記録された
カートリッジIDとカートリッジ22に記録されている
カートリッジIDとの照合を行うことが好ましい。
【0088】一方、プリンタ120で画像が焼付けられ
た印画紙36は、ペーパプロセッサ126へ搬送され、
現像、定着、水洗及び乾燥等の各処理がなされて、顕像
化され、ペーパカッタ128へ搬送される。ペーパカッ
タ128では、ロール状の印画紙36の先端に記録され
たコンテナ300のIDを読取り、コンテナ300に予
め記録されているコンテナIDと照合する(図9の照合
C)。これにより、プリンタ120に装填されたロール
状の印画紙は、既にアタッチャー110に装填が完了し
ているコンテナ300に収容されているカートリッジ2
2から引き出されたネガフィルム10に基づいて画像が
焼付けられたものと判断できる。
【0089】さらに、印画紙36には、ネガフィルム1
0のIDが印字されており、これを読み取って、アタッ
チャー110に装填されているロール状ネガフィルム1
0のバーコード及び/又は磁気記録層16に記録されて
いるフィルムIDと照合する(図9の照合D)。この照
合により、ロール状の印画紙36の1オーダ分の境目が
破断でき、これを1束にしてソーティングが行われる。
【0090】ここで、照合部106には、DP袋34、
インデックスプリント118も揃っており、まず、イン
デックスプリント118に記録されたネガフィルム10
のIDを読取り、ネガフィルム10のバーコード及び/
又は磁気記録層16に記録されたフィルムIDと照合す
る(図9の照合E)。この照合により、1オーダ毎のネ
ガフィルム10とインデックスプリント118とを組み
合わせることができる。なお、このとき、インデックス
プリント118の絵柄と、印画紙36の絵柄とを目視で
確認することによる照合は、より確実となる。また、照
合枚数は少なくとも先頭と最終の絵柄をピックアップす
ることが望ましい。
【0091】次に、DP袋34には、受付当初にカート
リッジIDとコンテナIDとが記録されており、又はカ
ートリッジIDとコンテナIDとが記録されたロットカ
ードが貼付けられており、これらは、既にアタッチャー
110に装填されているコンテナ300から検出したコ
ンテナIDとカートリッジ22から検出したカートリッ
ジIDと照合する(図9の照合F及び照合G)。
【0092】次に、ネガフィルム10の磁気記録層16
には、予め受付店番とその連番が記録されると共にプリ
ンタ120において焼付処理されたプリントサイズ毎の
プリント枚数が記録されている。照合部106ではこれ
らを読取り、かつDP袋34に印字されている店番、連
番を読取り、照合する(図9の照合H)。ここで、照合
部106は、ホストコンピュータにつながっており、ホ
ストコンピュータから読み取った店番に該当する料金マ
ップを読み出し、プリントサイズ毎のプリント枚数等の
プリントデータから、請求書を発行する。
【0093】発行された請求書は、DP袋34の所定位
置に貼付けられ、カートリッジ22(既に現像済ネガフ
ィルム10が収容されている)、印画紙36、インデッ
クスプリント118と共に出荷される。出荷されたDP
袋34は、それぞれ依頼先のDPE店へ送られて顧客へ
返却される。
【0094】このように、ネガフィルム10、カートリ
ッジ22及びコンテナ300にIDを記録し、かつネガ
フィルム10に設けられた磁気記録層16を利用して、
照合部106で照合をとりながら処理を進めていくた
め、各写真材料がばらばらに搬送、処理されても、煩雑
な人手作業に頼ることなく、迅速に確実に一致させるこ
とができる。
【0095】なお、本発明の実施の形態では、ネガフィ
ルム10の磁気記録層16を利用して各種の照合を行う
ようにしたが、この磁気記録層16とは別に、単独でハ
ンドリング可能なメモリカード(例えば、LSIカード
等)を併用してもよい。この併用は主にバックアップを
目的としており、仮にネガフィルム10の処理中又は搬
送中に損傷し、磁気記録層16からデータを読み取れな
くなった場合等に適用することができる。また、各写真
材料やコンテナ300には、通常はバーコード等の機械
的(例えば光学的)に読取可能な符号で記録すればよい
が、これと共にオペレータが認識できる文字や記号を併
記するようにしてもよい。
【0096】さらに、ネガフィルム10を引出したカー
トリッジ22が、コンテナ300による運搬中等に破損
した場合には、新品のカートリッジ22と交換する必要
が生じる場合がある。このような、交換が行われると、
新たなカートリッジIDとネガフィルム10に記録され
たカートリッジIDとが異なることになる。そこで、ア
タッチャー110では、ネガフィルム10の磁気記録層
16に記録されたカートリッジID(又はフィルムI
D)をラベルに印字し、このラベルを新たなカートリッ
ジ22に貼付けるようにすればよい。さらに、スプライ
サ100で発行するロットカードに破損したカートリッ
ジ22のコンテナ番地を印字する。或いは、破損したカ
ートリッジ22に相当するネガフィルム10に磁気記録
しておけば、新しいカートリッジ22との交換が容易と
なる。
【0097】上記説明した発明の実施の形態では、円滑
に処理された場合について説明したが、各機器におい
て、上記説明した手順以外でも処理が可能な場合があ
る。また、実際の処理上では、様々な位置決め処理やイ
レギュラーな処理がなされることがある。例えば、特殊
プリント(フロントプリント等の特別注文等)、ネガフ
ィルム10が当初からシミがついたもの、途中で切断さ
れているもの、規定の長さに達しないもの等がある。こ
のような、イレギュラーな処理も考慮に入れておく必要
があり、以下、各機器毎に分類して、各機器の実施態様
並びに異常(イレギュラー)処理について説明する。 (注文受付機)注文受付機230では、ネガフィルム1
0をカートリッジ22から引き出したり、巻き込んだり
する機能の他に、次のような機能も必要である。すなわ
ち、同時プリント及び再注文のいずれの場合も受付ける
が、カートリッジ22の中に入っているネガフィルム
が、撮影前か後か、現像前か後かで取扱いが大きく異な
る。これは、DPE店からラボへ移送する場合も、正確
に伝達する必要がある。
【0098】このため、カートリッジ22には、上記状
態を示す表示機能として、VEI(露光/現像表示)機
能が付加されている。これは、同時プリントの場合に
は、未現像のネガフィルムでカメラの撮影が終了したこ
とを告げる位置に指標をセットしている。また、再注文
の場合には、現像済の位置に指標をセットする。
【0099】また、現像済表示は、カートリッジ22の
タブが折れ曲がっていることによって示すIPI機能も
併用してもよい。
【0100】ディスプレイ240によるモニター機能に
おいて、現像済ネガフィルム10、すなわち再注文を受
ける場合に有効に活用することができる。ネガフィルム
10の画像をスキャニングして、ポジ画像に変換し、コ
マ番号と共に表示するようにすれば、顧客が希望する焼
き増しの画像とコマ番号の特定が容易に行える。また、
大きく引き延ばしたい場合や画像をトリミングしたいと
きにも、ポジ画像を見ながら倍率の設定、位置の指定を
行えるため、作業が容易となる。また、この顧客の指示
(指定)を磁気記録層16に記録すれば、DPE店から
ラボへ移送するのに簡便である。しかし、記憶容量が不
足する場合は、LSPカード、磁気ディスク等の他の記
録媒体を併用してもよい。
【0101】なお、上記実施の形態では、ディスプレイ
240として画像を電気的に読取り表示するようにした
が、ネガフィルム10に光を照射し、その透過光をみる
ような光学系を設けてもよい。この場合は、装置が簡略
化され、安価な装置として構成することができる。
【0102】次に、注文内容を入力した後、顧客にその
内容及び納期を確認してもらうための伝票244Aの
他、仕上がり予測料金をプリンタ244で印字してもよ
く、さらに、仕上がり後、請求書を出力できるようにし
てもよい。
【0103】照合のためのID番号を、カートリッジ2
2に予め付与されたIDを用いたが、顧客に特別に設定
したIDでもよい。また、顧客が持っている、クレジッ
トカードのIDを利用すれば、料金の支払い等を自動引
き落としにできる等のメリットがある。
【0104】特殊プリントを依頼する場合も、この注文
受付機230によって受付ることが望ましい。特殊プリ
ントとは、プリントの画質に指定を与える、バックプリ
ント又はフロントプリントに特別な文字や記号を希望す
る、等を示す。
【0105】プリントの画質指定とは、磁気情報の指定
どおりにプリント条件を固定してプリントしたり、濃度
/色味を指定することをいう。また、バックプリント又
はフロントプリントの特別な文字や記号とは、シャッタ
ースピード、焦点距離、絞り、測光モード、カメラの所
有者の番号を示す。また、タイトルの追加や変更、ポス
トカードやグリーティングカードの文面等も含まれる。
【0106】上記、注文受付機230は、DPE店にあ
ることを前提に説明したが、顧客が個人的に所有してい
ても構わない。すなわち、顧客がカートリッジ22を持
参する時に、既に注文内容を磁気記録層に記録した旨を
告げることにより、DPE店での受付は単にカートリッ
ジ22を受け取るのみでよくなる。
【0107】また、上記実施の形態では、ネガフィルム
10を例にとり説明しているが、リバーサルフィルムに
おいても、同様に受付けることが可能である。 (フィルムスプライサ100)フィルムスプライサ10
0においてロール状とされたネガフィルムの先後端にそ
れぞれリーダテープを取付ける。この場合、磁気記録層
16に相当する箇所にパーフォレーションを穿孔し、こ
のパーフォレーションの周縁で磁気ヘッドに付着した汚
れをクリーニングするようにしてもよい。
【0108】本実施の形態で適用されるネガフィルム1
0のベースの材質はA−PENと称されるもので、13
5ネガフィルムのベースの材質(TAC)とは異なって
おり、巻き癖に強いというメリットがある。なお、ベー
スが異なっても、接合のための条件(温度、圧力)には
変更はない。
【0109】前述したVEIは、状態を光学的に読み取
って露光/現像状態を判別するものであり、IPIはメ
カ的に変化した状態を検出するものである。これらは、
併用することが望ましいが、IPIのみの適用も可能で
ある。
【0110】当然、上記検査の結果、同時プリントのロ
ールに再注文のネガフィルム10を接合したり、再注文
のロールに同時プリントのネガフィルム10を接合する
ことはなされず、このような場合は、再度カートリッジ
22に巻き戻して、ロットから取り除くようになってい
る。
【0111】異常フィルムの判別のため、カートリッジ
22からネガフィルム10が出たか出ないかをメカニカ
ル又は光学的に検出するセンサを設けることが望まし
い。例えば、1回目で、ネガフィルム10の先端が出て
こない場合には、カートリッジ22のスプール26を巻
取方向へ数回転させた後、再度引き出しを行い、これを
数回行ってもネガフィルム10が出てこない場合には、
異常フィルムとして排除し、別工程で処理を行うように
する。これにより、他の円滑な処理を妨げることが防止
できる。
【0112】ネガフィルム10の引き出しが最終端まで
来たかを判断することが望ましい。例えば、ネガフィル
ム10に設けられている最終端を示すパーフォレーショ
ンを検出するか、最初からパーフォレーションの数をカ
ウントする。この検出に達する前にネガフィルム10の
引き出しに異常なトルクを検出した場合には、引き出し
を中止し、カートリッジ22に再度巻き取って異常フィ
ルム扱いとするのが望ましい。
【0113】ネガフィルム10が引き出し中に切れた場
合には、引き出されたネガフィルム10及びカートリッ
ジ22に残されたネガフィルム10を取り出し、吊り現
像等の別処理で行うようにする。
【0114】フィルムスプライサ100では高速に搬送
されるため、スタチックによる被りを防止することが必
要である。すなわち、静電気の蓄積を防止するため、導
電性ゴムローラ、導電性搬送路、或いはスパークを防止
するスパークキラーを配設することが望ましい。
【0115】また、スプライス後、ネガフィルム10を
クリーニングすることにより、磁気記録層16の読み書
きを円滑に行うようにすることが望ましい。
【0116】135サイズの再注文のネガフィルムで
は、ピースネガとして6コマ毎にカットされていたもの
を再度接合するといった工程であったが、本システムで
は、現像済のネガフィルム10をそのまま再度カートリ
ッジ22に巻き取って収容するため、同時プリントと同
様のスプライス方法でよい。
【0117】ネガフィルム10の最初の画像コマよりも
前、並びに最後の画像コマよりも後の磁気記録層16
は、ラボでの処理に必要な情報を記録するようにしてい
る。
【0118】画質の向上のため、定期的に安定した光源
を用いて、濃度を変化させたパターンを焼き込み、色、
濃度の検査を行っている。このとき、光源は安定してい
ることが必要であり、センサを用いて常に光量の監視を
行っている。
【0119】前述の如く、ラボの処理のアウトプットと
して、ネガフィルムの現像、プリントの生産を行った
後、ネガフィルム10、カートリッジ22、プリント、
インデックスプリント118、DP袋34を間違いなく
照合して、顧客に戻すことが必要であり、上記実施の形
態では、IDを管理することによって行っている。
【0120】しかし、ネガフィルム10、カートリッジ
22、プリント、インデックスプリント118、DP袋
34は、常に共通のIDを持っているとは限らず、カー
トリッジ22にトラブルがあって、別の新しいカートリ
ッジ22にネガフィルム10を収容した場合には、異な
るIDが発生することになる。
【0121】このような場合、例えば最初に読み取った
IDを基準にして、その後に発生したIDをLSIカー
ドやハードディスク等に対応付けして記憶しておくこと
により、ID間の照合を図ることができる。
【0122】例えば、このスプライス工程で、所定の1
本のネガフィルム10について、LSIカードの中に、
カートリッジIDを記録し、同番地にDP袋から読み取
ったDP袋番号、ディーラ番号、スプライスの装置番
号、ロット番号、ロット内のシーケンシャルな番号等を
記録しておく。再注文のネガフィルム10の場合には、
現像されているので、フィルムIDも読み取って記録し
てもよい。
【0123】このSLIカードを照合の工程に移送し、
照合時にIDを特定を行うために用いることにより、所
謂バックアアップ体制を確立することができる。なお、
ハードディスクを用いた場合には、オンライン又はイン
ラインで照合部へ伝送すればよい。 (情報入力装置)ラボの情報入力方法として、前述した
フィルムスプライサ100で行う方法と、専用の入力装
置と分担して行う方法とがある。すなわち、フィルムス
プライサ100では、再注文の場合には指定コマ番号と
枚数だけ入力し、入力に時間がかかるものや特殊なプリ
ント内容に関するものは専用の入力装置を用いるように
してもよい。
【0124】専用の入力装置を用いる例としては、フロ
ント印字やバック印字の印字する内容を変更する場合
や、プリントのトリミング指定、プリントのアスペクト
比の変更をする場合が挙げられる。
【0125】この情報入力装置の機能としては、DPE
の受付で使用する注文受付機230と同様の機能をもっ
ていればよい。また、ハード構成としては、磁気情報の
読み取り、書き込みが行え、ネガフィルム10又はカー
トリッジ22に収容されたネガフィルム22が取り扱え
る機構と、それを制御するコントローラがあればよい。 (フィルムプロセッサ)異常ネガフィルムを処理する場
合、吊り現像処理を行うことが望ましい。例えば、カー
トリッジ22から全くネガフィルム10が出てこない、
ネガフィルム10は出てきたが、後端がカートリッジ2
2から外れない、途中でネガフィルム10がきれてしま
い、残りがカートリッジ22内にある、といった状況に
陥ったとき、遮光された部屋内でカートリッジ22を分
解し、ネガフィルム10を傷付けないように取り出し、
従来の135フィルムと同様にストリプス状態で現像処
理する。
【0126】なお、この吊り現像は、少量処理に適して
いるため、新システムのネガフィルム10の処理量が少
ない場合は、正常時でもこの吊り現像で行ってもよい。 (スキャナ)スキャナ114は、磁気記録層16を有効
に利用する最も最適な処理工程である。従って、磁気情
報について、再度まとめて説明する。
【0127】スキャナ114では、カメラで撮影したと
きの撮影に係わる情報、ディーラでインプットした情
報、ラボにネガフィルム10が入荷されからの各種情
報、等を読み取るようになっている。
【0128】カメラでは、画質を向上させるための目的
で、色々な情報がインプットされる。ストロボの使用の
有無、被写体の天地情報、被写体の倍率情報、Bv値、
人工光源か否か、等がある。この情報を読み取った後、
スキャニングした画像の濃度情報とから、最適なプリン
ト条件を決定する。
【0129】決定したプリント条件は、ラボ用の磁気記
録層16に記録するか、LSIカード等に記録する。も
ちろんハードディスクに記録してもよい。また、記録す
る情報は、プリント条件のみに限らず、コマナンバー、
ラボID情報、処理年月日、処理した装置のID等の情
報を記録してもよい。
【0130】カメラ情報は、さらにプリントの仕上がり
を指定するものもある。例えば、連続したシーンでの、
その連続したコマを同一のプリント条件でプリントして
ほしいというメッセージ等が挙げられる。また、ネガフ
ィルム1本分を同一のプリント条件でプリントしてほし
いというメッセージもある。これらの情報を受け取るこ
とによって、このメッセージに基づいてプリント条件を
決定する。
【0131】スキャナ114では、プリント条件決定の
ための情報だけを読み取るものに限定されるものではな
い。ディーラやラボの受付時に取り扱った注文情報(プ
リントサイズ、面種、プリントするコマ、枚数等)やプ
リントのアスペクト比に係わる情報、バックプリントの
印字情報といった様々な情報を読み取り、LSIカード
等に記録しておけば、プリンタ120では敢えて磁気情
報を読み取る必要がなくなる。
【0132】なお、画質向上のための情報としては、被
写体の距離情報、被写体の画面内の位置、ストロボの光
の戻り量、逆光シーンか否か、適正露光範囲内か、人工
光源か昼光か、等の情報も含まれる。
【0133】また、他のラボで同時プリントされたもの
が、再注文されてきた場合、このプリント条件を用いる
か否かを判断する必要がある。このため、同時プリント
時のラボ、プリント条件を決めたスキャナ等の種類に関
する情報を読み取り、判断する。ここで、同時プリント
時のプリント条件を使用しないと判断した場合には、再
度プリント条件を決定すべく、画像をスキャニングす
る。この再設定情報も磁気記録しておくことが望まし
い。
【0134】スキャナ114では、光学情報の読み取り
機能も必要である。すなわち、ネガフィルム10にバー
コードで予め記録されたフィルムタイプ、フィルムI
D、ロット、コマ番号、カメラで記録したアスペクト
比、カメラ装填方向の情報等を読み取るようになってい
る。
【0135】スキャナ114においてスキャニングや磁
気情報を読み取り/書き込みする前に、ネガフィルム1
0をクリーニングすることは重要なことである。
【0136】クリーニングの方法としては、クロス
(布)によってネガフィルム10面を拭き取る方法、ブ
ラシによってゴミを除去する方法、イオン風を送ってス
タチックを生じにくくする方法等がある。また、特に磁
気記録層において、現像後の析出物を取り除くめに、磁
気ヘッドの手前にヘッドとほぼ同一形状の除去部材(ダ
ミーヘッド)を取り付けることが望ましい。このダミー
ヘッドに析出物等の異物を付着させ、磁気ヘッドへの付
着を防止することができる。
【0137】しかし、磁気ヘッドは定期的に掃除する必
要があるが、大ラボでは処理量が多いため、ネガフィル
ム10の先端に取り付けるリーダにパーフォレーション
を設け、このパーフォレーションのエッジによって磁気
ヘッドに付着した異物を取り除くようにすれば、クリー
ニングのためのメンテナンス作業間隔を長くすることが
できる。 (プリンタ)ネガフィルム10には、一定のアスペクト
比で画像が記録され、プリントアスペクト比を指定する
情報が各画像コマに対応して記録されている。この記録
は光学的又は磁気的のいずれであってもよい。両方に異
なる情報が記録されていた場合には、磁気情報を優先す
る。指定されるサイズは、従来のLサイズプリント(C
サイズ)、迫力ビジョンサイズプリント(Hサイズ)、
パノラマサイズプリント(Pサイズ)の3種類である。
【0138】プリント順序は、コマ番号順に行う方法の
他、1本又は1つのスプライスされたロールの中で、同
一のアスペクト比でプリントするものをまとめて処理す
る方法がある。この方法によれば、レンズやマスクの切
り換え回数が減少し、処理時間の短縮につながると共に
装置寿命も伸び、信頼性を高めることができる。
【0139】本プリンタ120には、磁気情報又は光学
情報をプリント裏面に印字するバックプリント機能、並
びに、プリント表面に文字又は絵柄等を焼き込むフロン
トプリント機能を搭載することが可能である。なお、バ
ックプリント機能は別工程で行ってもよい。バックプリ
ントは、ドットインパクト、インクジェット方式が適用
可能であり、フロントプリントは、レーザビーム走査、
液晶パネル露光、CRT露光方式が適用可能である。
【0140】フロントプリントにおいて、画像に重ねて
文字や絵柄を焼き込む場合、スキャナ114で読み取っ
た画像情報に基づき、焼き込み位置や色を選択するよう
にすれば、フロントプリントを目立たせることができ
る。なお、フロントプリント領域を例えば、2〜5mm
幅の白縁で囲むようにしておいてもよいし、フロントプ
リント領域全体を主露光時に露光しないようにしてもよ
い。
【0141】フロントプリントは、簡単な年月日の焼き
込みから、ポストカードやグリーティングカード、名刺
等の作製にも適用可能である。
【0142】インデックスプリントの露光ステージは、
アナログ露光の投影部と異なる位置にセッティングさ
れ、レーザビーム方式、液晶表示、CRT方式等様々な
方式を取り入れることができる。なお、インデックスプ
リント118の投影部とアナログ露光の投影部との間
に、印画紙のバッファゾーンを設けることが望ましい。
【0143】インデックスプリントは多くの場合、ネガ
フィルム1本につき1枚とされ、アナログ露光1枚の露
光時間より長くかかる、1件分のアナログ露光が終了し
た後、それを前記バッファゾーンにため、その件の最後
の部分にインデックスプリントを作製する。このとき、
タイムシーケンスは並行処理となるため、インデクスプ
リントを行っても、時間のロスはない。 (大伸ばしプリンタ)今までは小サイズのプリントを行
うことを前提に説明したが、大サイズのプリントを依頼
される場合がある。
【0144】カートリッジに収容された現像済ネガフィ
ルムをハンドリングする際、マニュアルキャリアとオー
トキャリアとがある。通常は、各種サイズのネガフィル
ムを取り扱えるよう、マニュアキャリアを用いることが
多い。
【0145】マニュアルキャリアは、カートリッジ装填
部、露光アパーチャ、フィルム巻取部という基本的な構
成を持ち、カートリッジ装填部に現像済ネガフィルムが
収容されたカートリッジを装填するようになっている。
カートリッジから送り出されたネガフィルム10は、そ
の走行路をガイドされながら、露光アパーチャ及びフィ
ルム巻取部へ進むことになる。露光すべき画像コマが焼
付位置にくると正確に位置決めされる。
【0146】一方、ネガフィルム10の先端がフィルム
巻取部に到達すると、その先端を巻取軸に巻き付かせる
か、先端自身が渦巻き状の巻き形状を形成させる。この
フィルム巻取部によって巻き癖のついたネガフィルム1
0を一時的に保存しておくことができる。
【0147】このマニュアルキャリアでは、磁気情報を
読み取ることが難しく(一定搬送できにくい)、磁気情
報を読み取るためにはオートキャリアが適している。
【0148】オートキャリアでは、プリンタ光軸を原点
としてX−Y−θ方向に移動(回転)可能としており、
トリミングプリント等に対応可能となっている。
【0149】プリントが終了したロール状のネガフィル
ム10は1本毎に分離され(デスプライス)、それぞれ
カートリッジ22に収容される(アタッチ)。
【0150】ロール状のネガフィルム10の先後端には
それぞれリーダテープが接合されており、まずこの間の
接合部を剥がし、リーダテープはネガフィルム10とは
別経路で排出させる必要がある。リーダテープとネガフ
ィルム10とを識別するためには、濃度を検出すること
が最も正確かつ簡単に行うことができる。
【0151】接合テープを剥がすのは、剥離台上でヒー
トブロックを加熱して接合部を挟持し、接着強度が下が
ったところで両方のネガフィルム10を相反する方向へ
引っ張ることで行っている。
【0152】この剥離の際、接合部を精度良く搬送、停
止させる必要がある。すなわち、ネガフィルム10を両
側に引き抜くとき接合テープを保持していなければ、ネ
ガフィルム10と一緒に持っていかれて剥離できないに
も拘らず、保持部分が少ないためである。
【0153】デスプライス後のネガフィルム10は、カ
ートリッジ22に収容すべくアタッチ工程へ進む。この
とき、ネガフィルムの後端側を検出して、このネガフィ
ルムの後端をアタッチプレートで引っ掛けて、カートリ
ッジ22の開口部から、スプール26に向かって挿入す
ることにより、ネガフィルム10の後端をスプール26
に設けられた突起爪30に係止することができる。
【0154】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る写真処理
システムは、レギュラー、イレギュラーに拘らず、受付
からラボでの処理を経て、出荷するまでの写真フィルム
等の正確なハンドリング、並びに磁気記録層の有効な利
用を図ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気記録層付ネガフィルムの形状を示す平面図
である。
【図2】ネガフィルムを収容するカートリッジの断面斜
視図である。
【図3】(A)はDP袋の斜視図、(B)はインデック
スプリントの平面図である。
【図4】注文受付機の斜視図である。
【図5】注文受付機の概略ブロック図である。
【図6】ラボ(大ラボ)システムの概略図である。
【図7】フィルムスプライサの概略を示す斜視図であ
る。
【図8】アタッチャを中心とする照合部の斜視図であ
る。
【図9】照合部における照合手順を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 ネガフィルム(写真フィルム) 16 磁気記録層 22 カートリッジ 34 DP袋 36 印画紙 100 フィルムスキャナ 110 アタッチャー 114 スキャナー 116 インデックスプリント部 118 インデックスプリント 230 注文受付機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】次に、オペレータによりフィルムデータの
読取指示が入力されることによってフィルムデータ読取
処理が行われる。まず、遮光蓋252を回転させ、開口
230Bを開放し、カートリッジ22を投入し、カート
リッジ22が投入されたか否か判定し、肯定されると遮
光蓋252が閉止される。ここで、投入されたカートリ
ッジ22が所定位置に装填されると、カートリッジ駆動
アクチュエータ260によりカートリッジ22のカムを
回動させる。これによりカートリッジ22の開口が開放
される。次にカートリッジ駆動アクチュエータ260に
よりスプール26を回転させ、ネガフィルム10の先端
部をカートリッジ22内部から引き出し、搬送ローラ対
262、264にネガフィルム10を挟持させる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】次に、搬送ローラ用ドライバ268を介し
てパルスモータ269を駆動し、搬送ローラ対262、
264によってネガフィルム10を引出し方向に搬送す
ると共に、ネガフィルム10に記録された情報を磁気ヘ
ッド270によって読み取る。情報の読み取りが完了す
るとパルスモータ269を逆転させると共に、カートリ
ッジ駆動アクチュエータ260によってスプール26を
巻取方向に回転させ、引き出したネガフィルム10をカ
ートリッジ22内に全て収容させる。次にカムを回動さ
せ、カートリッジ22の開口を閉止し、ディスプレイ2
40上に「カートリッジ取出可能」である旨を表示す
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】この時点で、DP袋34は、照合部106
へと搬送される(図6の矢印A参照)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正内容】
【0100】ディスプレイ240によるモニター機能に
おいて、現像済ネガフィルム10、すなわち再注文を受
ける場合に有効に活用することができる。ネガフィルム
10の画像をスキャニングして、ポジ画像に変換し、コ
マ番号と共に表示するようにすれば、顧客が希望する焼
き増しの画像とコマ番号の特定が容易に行える。また、
大きく引き延ばしたい場合や画像をトリミングしたいと
きにも、ポジ画像を見ながら倍率の設定、位置の指定を
行えるため、作業が容易となる。また、この顧客の指示
(指定)を磁気記録層16に記録すれば、DPE店から
ラボへ移送するのに簡便である。しかし、記憶容量が不
足する場合は、LSIカード、磁気ディスク等の他の記
録媒体を併用してもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0123
【補正方法】変更
【補正内容】
【0123】このLSIカードを照合の工程に移送し、
照合時にIDを特定を行うために用いることにより、所
謂バックアアップ体制を確立することができる。なお、
ハードディスクを用いた場合には、オンライン又はイン
ラインで照合部へ伝送すればよい。 (情報入力装置)ラボの情報入力方法として、前述した
フィルムスプライサ100で行う方法と、専用の入力装
置と分担して行う方法とがある。すなわち、フィルムス
プライサ100では、再注文の場合には指定コマ番号と
枚数だけ入力し、入力に時間がかかるものや特殊なプリ
ント内容に関するものは専用の入力装置を用いるように
してもよい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジに収容され画像が記録され
    た画像コマ領域と共に磁気記録層が設けられた複数の写
    真フィルムを処理するための写真処理システムであっ
    て、 顧客から撮影済かつ未現像、又は現像済の写真フィルム
    が収容されたカートリッジを受付け、ラボ処理に必要な
    情報を磁気記録層に記録する注文受付ユニットと、 DP袋に収容された状態で、ラボへ移送された写真フィ
    ルムを未現像/現像済に分類して、前記カートリッジか
    ら取り出し、それぞれ分類毎に複数本接合し、ロール状
    とするスプライスユニットと、 ロール状の未現像写真フィルムを現像するフィルムプロ
    セッサユニットと、 ロール状の現像済写真フィルムに記録された画像を読取
    り、かつ磁気記録層に記録された情報を読み取って、プ
    リント条件を決定するスキャナユニットと、 画像コマを順次焼付位置に位置決めし、前記プリント条
    件に基づいて印画紙へ画像を露光する主露光部、及び前
    記スキャナ部で読み取った画像情報に基づいてインデッ
    クスプリント画像を露光するインデッスクプリント部を
    備えたプリンタユニットと、 露光された印画紙及びインデックスプリントを現像処理
    し、該印画紙及びインデックスプリントを写真フィルム
    1本毎に仕分けるペーパカッタ/ソータユニットと、 写真フィルムを1本毎に分離するデスプライス部、分離
    された写真フィルムをカートリッジに収容するアタッチ
    部、前記DP袋、カートリッジ、印画紙、インデックス
    プリント等の写真材料間で照合を行う照合部を備え、一
    致したものをまとめて出荷する出荷ユニットと、を有
    し、 前記写真フィルムが、この写真フィルムに設けられた磁
    気記録層に情報を書き込む又は磁気記録層から情報を読
    取ることで、各ユニット間での情報を伝達するための記
    録媒体を兼ねることを特徴とする写真処理システム。
JP7199619A 1995-08-04 1995-08-04 写真処理システム Pending JPH0950108A (ja)

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