JPH08152515A - 光学補償シートの製造方法 - Google Patents

光学補償シートの製造方法

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JPH08152515A
JPH08152515A JP6292967A JP29296794A JPH08152515A JP H08152515 A JPH08152515 A JP H08152515A JP 6292967 A JP6292967 A JP 6292967A JP 29296794 A JP29296794 A JP 29296794A JP H08152515 A JPH08152515 A JP H08152515A
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JP
Japan
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rubbing
film
liquid crystal
optical compensation
producing
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JP6292967A
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English (en)
Inventor
Yosuke Nishiura
陽介 西浦
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続ラビングにおける擦り傷等の欠陥を防止
し、製品の歩留まり向上を図る。 【構成】 透明高分子フイルム上に配向膜が形成された
長尺フィルム基盤をラビングロールによって該配向膜の
表面を連続してラビングした後、少なくとも液晶形成能
を有する化合物を含む層を塗設する光学補償シートの製
造方法において、式(1)で定義されるラビング強度L
が0.5m以上20m以下でラビングする光学補償シー
トの製造方法。 式(1) {L=N×1(1+2πrn/v)} (但しNはラビングロール本数、rはラビングロールの
半径、nはラビングロールの回転数、vは長尺フィルム
の搬送速度を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶表示素子のコン
トラスト及び視角特性を改善する光学補償シートの製造
方法に関し,特に液晶を優先配向させるための配向膜の
ラビング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶セル等における液晶分子の配向処理
方法には、基盤の表面に配向膜を形成し、この配向膜の
表面をレーヨンやコットン布を巻いたラビングロールに
よって一方向にラビングする方法が知られている。ま
た、基盤としてフィルム基盤を用いて液晶分子をその表
面に配向させる場合、液晶セルの様に個々のサイズの基
盤毎にラビング処理を施すことは非効率的であるため、
通常長尺フィルム基盤をロール・ツー・ロールで連続処
理によるラビングを行う方が効率的である。この時、ラ
ビング強度が小さすぎると配向膜の配向規制力が小さく
望ましくない。また、ラビング強度が大きすぎると配向
膜表面に擦り傷等の欠陥ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年液晶表示板の大型
化にともない、これら筋状のむらが原因の歩留まり低下
が大きな問題となってきた。さらに、画像の微細化によ
ってむらの大きさもサブミクロンを問題にするまでにな
った。さらに、ラビング処理の広幅・高速化等が加わ
り、配向膜表面に擦り傷を作らずに、必要な配向能を持
たせる方法の開発が急務となってきた。本発明の目的
は、長尺フィルムに、擦り傷を作ることなく必要な配向
規制力を効率良く与えるための連続ラビング処理方法を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、(1) 透
明高分子フイルム上に配向膜が形成された長尺フィルム
基盤をラビングロールによって該配向膜の表面を連続し
てラビングした後、少なくとも液晶形成能を有する化合
物を含む層を塗設する光学補償シートの製造方法におい
て、式(1)で定義されるラビング強度Lが0.5m以
上20m以下の条件でラビングすることを特徴とする光
学補償シートの製造方法。 式(1) L=N×l(1+2πrn/v) (2) 式(1)のラビングロール本数Nが少なくとも
2本以上であることを特徴とする(1)記載の光学補償
シートの製造方法。 (3) 相対湿度10%以上65%以下の条件でラビン
グする事を特徴とする(1)または(2)記載の光学補
償シートの製造方法。 (4) 該配向膜がポリイミド、変性ポリビニルアルコ
ールから選ばれた素材からなることを特徴とする
(1)、(2)または(3)記載の光学補償シートの製
造方法。 (5) 該液晶形成能を有する化合物が円盤状化合物で
ある事を特徴とする(1)、(2),(3)または
(4)記載の光学補償シートの製造方法。によって達成
された。
【0005】配向膜の代表的なものとしてポリイミド膜
がある。これはポリアミック酸(例えば、日産化学
(株)製SE−7210)を支持体面に塗布し100℃
から300℃で焼成後ラビングすることにより、ネマテ
ィック液晶やディスコティック液晶を配向させることが
できる。しかし、高分子フイルム上に配向膜を形成させ
る場合には高温の焼成ができないため,可溶性ポリイミ
ド(例えば日産化学(株)製SE−1180)やアルキ
ル鎖変性系ポバール(例えば、クラレ(株)製MP20
3、同V2250など)の塗膜が焼成の必要がなく好ま
しい。その他、ポリビニルブチラール、ポリメチルメタ
クリレート、など疎水性表面を形成する有機高分子膜な
らば大抵のものがその表面をラビングすることにより液
晶に対する配向規制力を付与できる。
【0006】次に本発明のラビング条件について説明す
る。配向膜を形成させた長尺フイルムに,擦り傷や塵を
発生させる事無く必要な配向規制力を与えるラビング条
件を検討した結果,ラビング強度を0.5m以上20m
以下にすることにより特異的に欠陥の無い,液晶に均一
な配向規制力を与えることを見いだした。また,複数本
のラビングロールを用いる事により,さらにむらのない
配向規制力を与えることができ,上に設ける液晶の配向
むらを無くす事ができる。さらに,複数本のラビングロ
ールの回転数や径を異ならせる事が好ましい。ラビング
する際の雰囲気については,相対湿度が重要であること
を見いだした。即ち10%以下では擦り傷や塵の発生が
多く,65%を超える湿度では配向規制力が小さくなり
好ましくない。
【0007】このようにして得られたラビング処理され
たフィルムは液晶セルあるいは液晶表示素子の視野角を
目的とした光学補償シートとして用いられる。本発明に
おける液晶形成能を有する化合物としては,下記に示す
ような,分子自身が負の一軸性を持ち,かつラビング処
理された配向膜によってその光軸が基板面に対して斜め
になるように配向する円盤状化合物が好ましい。
【0008】
【化1】
【0009】
【化2】
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】本発明の製造方法で得られた配向膜上に上
記の円盤状化合物を塗布した後,ディスコティックネマ
ティック液晶形成温度で熱処理する事で該円盤状化合物
を優先配向させ、光学異方性を有した光学補償シートを
製造するこたができる。
【0013】
【実施例】
実施例1 トリアセチルセルロースが17.4wt%、トリフェニ
ルホスフェートが2.6wt%となるようにメチレンク
ロライドとメタノールの重量比9対1の混合溶媒中に溶
かしたドープを有効長6mのステンレスバンド上に2m
/分の速度で乾燥膜厚が127μmになるように流延し、
はぎ取った後、60℃〜120℃の熱風で乾燥した。一
方の側にゼラチン層(0.1μm)を塗設し、次に塗設
したゼラチン層の上に長鎖アルキル変性ポバール(クラ
レ(株)製MP−203)を塗布し、60℃の温風で9
0秒間乾燥させた後、半径4cmのラビングロールを用
いて、表1の条件でラビング処理を行い配向膜を形成し
た。面内の主屈折率をnx’、ny’、厚さ方向の屈折率
をnz’、厚さをd’とした時、トリアセチルセルロー
スフィルムは、|nx’−ny’|×d’=5nm、
{(nx’+ny’)/2−nz’}×d’=70nmで
あり、ほぼ負の一軸性であり、光軸がほぼフイルム法線
方向にあった。
【0014】この配向膜上に、前記円盤状化合物TE−
8(m=4)が25.3wt%、SARTOMAR−
3608ソマール(株)製)が8.5wt%,イルガキ
ュア907(商品名、日本チバガイギー(株)製)が
0.3wt%,CAB(イーストマンケミカル(株)
製)が0.1wt%となるようにメチルエチルケトン中
に溶かした液をバーコーターを用いて7cc/m2塗布
して、2.5μ厚の円盤状化合物を含む層を有したフィ
ルムを作成した。このフィルムを120℃に設定された
恒温槽に5分間入れてディスコティック液晶を形成、熟
成させた後に、引き続き120℃の条件下で水銀灯(4
00ワット)を30秒間照射し、室温まで放冷する事に
より、光学補償シートを得た。このようにして作成した
フィルムをクロスニコル下で観察し配向能を評価した
後、表面の擦り傷を電子顕微鏡で観察した。
【0015】実施例2 これらの光学補償シートをTFTカラー液晶テレビ6E
−C3(シャープ(株)製)に図1のように装着し、実
際の画像による視認性評価を実施した。
【0016】比較例 表1の比較例に示す条件でラビングした他は実施例1と
同様にして作った光学補償シートをクロスニコル下で観
察し配向能を評価した後、表面の擦り傷を電子顕微鏡で
観察した。 更にこのフィルムを実施例2と同じTFT
カラー液晶テレビへ同じ構成で装着し視認性評価を実施
した。
【0017】表1には配向能、擦り傷観察の結果とこれ
らフィルムを用いて作成した液晶テレビの視認性評価結
果を示した。
【0018】表1 表1 ──────────────────────────────────── 本発明との関係 本発明 本発明 本発明 比較例 比較例 1 2 3 1 2 ──────────────────────────────────── ラビングロール 3 6 1 6 1 の本数N(本) ──────────────────────────────────── 接触長さl(cm) 1 1 1 1.3 1 ──────────────────────────────────── ラビング雰囲気 60 30 30 80 30 の相対湿度(%) ──────────────────────────────────── ラビングロール 520 2000 2000 3000 520 回転速度n (rpm) ──────────────────────────────────── フィルム搬送速度 500 250 500 250 500 v (cm/min) ──────────────────────────────────── ラビング強度L(m) 0.8 12 1 23 0.3 ──────────────────────────────────── 配向能 ○ ○ ○ × × ──────────────────────────────────── 擦り傷 ○ ○ △ × ○ ──────────────────────────────────── 筋状のむら視認性 ○ ○ △ × × ────────────────────────────────────
【0019】
【発明の効果】以上示した結果のように、フィルム基板
を連続してラビング処理する際に本発明の条件が配向
能、筋状のむらに対して優れており、ラビング強度,ラ
ビングロール本数,ラビング湿度に関する本発明の条件
が特異的に配向能とむらを両立させ,欠陥のない視認性
の良い液晶表示素子が得られることが判る。
【図面の簡単な説明】
【図1】TFTカラー液晶テレビの構成を示す。
【符号の説明】
L:ラビング強度 N:ラビングロール本数 l:ラビング布と基板表面が接する部分の長さ(cm) r:ラビングロールの半径(cm) n:ラビングロールの回転速度(rpm) v:フイルム基板の搬送速度(cm/min) TNC:TN型液晶セル A、B:偏光板 PA、PB:偏光軸 RF1、RF2:光学補償フィルム BL:バックライト R1、R2:光学補償フィルムのラビング方向

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明高分子フイルム上に配向膜が形成さ
    れた長尺フィルム基盤表面をラビングロールによって連
    続してラビングした後、少なくとも液晶形成能を有する
    化合物を含む層を塗設する光学補償シートの製造方法に
    おいて、式(1)で定義されるラビング強度Lが0.5
    m以上20m以下の条件でラビングすることを特徴とす
    る光学補償シートの製造方法。 式(1) L=N×l(1+2πrn/v) (但しNはラビングロール本数、rはラビングロールの
    半径、nはラビングロールの回転数、vは長尺フィルム
    の搬送速度を示す。)
  2. 【請求項2】 式(1)のラビングロール本数Nが少な
    くとも2本以上であることを特徴とする請求項1記載の
    光学補償シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 相対湿度10%以上65%以下の条件で
    ラビングする事を特徴とする請求項1または2記載の光
    学補償シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 該配向膜がポリイミド、変性ポリビニル
    アルコールから選ばれた素材からなることを特徴とする
    請求項1、2または3記載の光学補償シートの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 該液晶形成能を有する化合物が円盤状化
    合物である事を特徴とする請求項1,2,3または4記
    載の光学補償シートの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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