JPH08151531A - キニザリン化合物、その製造方法およびその用途 - Google Patents

キニザリン化合物、その製造方法およびその用途

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JPH08151531A
JPH08151531A JP24814095A JP24814095A JPH08151531A JP H08151531 A JPH08151531 A JP H08151531A JP 24814095 A JP24814095 A JP 24814095A JP 24814095 A JP24814095 A JP 24814095A JP H08151531 A JPH08151531 A JP H08151531A
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清司 増田
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教江 玉浦
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修 海江田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規なキニザリン化合物、その製造方法、そ
れらよりなる色素、電子写真用カラートナー組成物、感
熱昇華転写記録用シート、光記録媒体、インクジェット
用インク組成物およびカラーフィルターを提供。 【解決手段】 つぎの構造式(1) 【化1】 で表わされるキニザリン骨格の5,6,7および8位の
1〜3個かつ6および7位の少なくとも一方が第二級ア
ミノ基であり、かつ5,6,7および8位の残位の少な
くとも1つがハロゲン原子、アルコキシ基、置換されて
いてもよいフェノキシ基、アルキルチオ基および置換さ
れていてもよいフェニルチオ基よりなる群から選ばれた
少なくとも1種のもので置換されているキニザリン化合
物、その製造方法、それらよりなる色素、該色素を含有
する電子写真用カラートナー組成物、感熱昇華転写記録
用シート、光記録媒体、インクジェット用インク組成物
およびカラーフィルター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なキニザリン
化合物、その製造方法、該化合物よりなる色素、該化合
物を含有してなる電子写真用カラートナー組成物、感熱
昇華転写記録用シート、光記録媒体、カラーフィルター
およびインクジェット用インク組成物に関するものであ
る。
【0002】本発明の新規なキニザリン系化合物は、4
80nm〜850nmの橙々色〜赤色〜青色〜緑色〜近赤外
領域に吸収を有し溶解性に優れており、また耐光性ある
いは耐熱性にも優れているので、光エレクトロニクス情
報分野における可視領域あるいは近赤外領域に吸収をも
つ表示材料あるいは記録材料として、例えば、昇華転写
用色素、インクジェット用インク、撮像管に用いる色分
解フィルター、液晶表示用カラーフィルター、光学用カ
ラーフィルター、カラートナー、改ざん偽造防止用バー
コード用インク、ゲスト・ホスト型液晶表示用二色性色
素、偏光板用二色性色素、コンパクトディスク等に対応
する光記録媒体等に用いる際に優れた効果を発揮する。
特にマゼンタ系あるいはシアン系着色剤として用いる際
に優れた効果を発揮する。
【0003】さらに本発明は、溶解性に優れかつ堅牢性
の高い橙々色〜赤色〜青色〜緑色域の高級着色剤とし
て、例えば繊維の染色、自動車用塗料、建材用塗料、版
材の着色剤、筆記具インキ、ガラスフレークの着色剤、
眼鏡レンズの着色剤等に用いる際に優れた効果を発揮す
る。
【0004】
【従来の技術】近年、有機色素は光エレクトロニクス・
情報記録分野において、情報表示画像あるいはそれらの
ハードコピーのカラー化が進むにつれその機能性が着目
され、表示材料あるいは記録材料として、例えば、昇華
転写用色素、インクジェット用インク、撮像管に用いる
色分解フィルター、液晶表示用カラーフィルター、光学
用カラーフィルター、カラートナー、改ざん偽造防止用
バーコード用インク、ゲスト・ホスト型液晶表示用二色
性色素、偏光板用二色性色素等の可視領域に吸収をも
つ、いわゆる可視光線吸収機能性色素の開発要求が高ま
っている。
【0005】特に近年、コンピューターグラフィックス
を含めて電子画像を扱う用途が急激に増えており、よっ
て例えばビデオムービーや電子スチルカメラのテレビ画
像などの電子画像をカラーハードコピーとして記録する
ことが求められている。
【0006】その中で、昇華転写用色素を基材シートに
塗布して熱転写シートとし、これを感熱ヘッドで選択的
に加熱し染着可能な記録紙に転写する、いわゆる感熱昇
華転写記録方式は階調再現性および色再現性の優れたフ
ルカラー画像の得られる重要な記録法として注目されて
いる。
【0007】これら熱転写シートとしては通常、イエロ
ー、マゼンタおよびシアンの3原色を用いる。しかしな
がら、従来提案されてきた色素は、感熱昇華転写記録用
として必要とする条件である(1)色相、(2)インキ
溶媒およびインキ用バインダー樹脂に対する溶解性また
は相溶性、(3)耐熱性、(4)転写性並びに(5)耐
光性のすべてを満足させるものは極めて少なく、感熱昇
華転写記録用色素として最適条件を満たした色素の出現
が期待されてきた。
【0008】なかでも光、熱、温度等に対して元来安定
であり堅牢性に優れているアントラキノン系化合物につ
いては、マゼンタ色素またはシアン色素としての吸収波
長に制御するべく、また溶媒あるいは樹脂に溶解するべ
く数多く検討されている。
【0009】たとえば、特開昭60−122192号、
特開昭60−131293号、特開昭60−15909
1号、特開昭61−227093号、特開昭60−25
3595号、特開昭62−25092号、特開昭62−
97886号、特開昭63−288787号、特開昭6
3−288788号、特開昭63−288789号、特
開平1−174490号、特開平4−21490号等に
は、1−アミノ−4−ヒドロキシアントラキノン化合物
の2位に各種の官能基を導入したマゼンタ色素が開示さ
れている。しかしながら、溶解性を有するものもある
が、吸収波長あるいは耐光性が満足できない。
【0010】また、例えば、特開昭59−227948
号、特開昭60−31559号、特開昭60−5356
3号、特開昭60−122192号、特開昭60−13
1292号、特開昭60−131294号、特開昭60
−151097号、特開昭60−172591号、特開
昭61−57391号、特開昭61−193887号、
特開昭61−255897号、特開昭62−13829
1号、特開平1−178495号、特開平1−2212
87号、特開平1−255594号、特開平1−258
995号、特開平1−258996号、特開平2−96
85号、特開平2−43093号、特開平2−1324
62号、特開平2−175293号、特開平4−122
695号、特開平4−270689号等には、アミノ
基、アルキルアミノ基、アリルアミノ基および各種の官
能基を導入したアントラキノン系シアン色素が開示され
ている。しかしながら、溶解性を有するものもあるが、
吸収波長あるいは耐光性が満足できない。
【0011】電子写真法は、一般には、光導電性感光体
上に、帯電、露光により静電荷の電気的潜像を形成し、
次いでこの電気的潜像をトナーにより現像し、得られた
トナー画像を必要に応じて転写紙等に転写し、加熱、加
圧などにより定着し可視画像を形成する方法である。こ
のためのトナーとしては、通常カーボンブラック等の黒
色着色剤をバインダー樹脂中に分散させたものが多く使
用されている。しかしながら、近年、コンピユーターグ
ラフィックスを含めて電子画像を扱う用途が急激に増え
てきたことなどから電子写真方式においてもカラー化が
進められてきており、バインダー樹脂中にイエロー、マ
ゼンタおよびシアンの各色染料および/または顔料を溶
融あるいは分散せしめてなるカラートナーが製造されて
いる。
【0012】従来、フルカラー用トナーを製造する方法
としては、バインダー樹脂と着色剤とを溶融、混練し、
粉砕した後、分級して所定の粒度分布のものを得る方法
が一般的である。この際、通常着色剤として顔料が用い
られるが、顔料による着色では着色剤はただ単にバイン
ダー樹脂中に分散しているだけであるために、透明性が
劣るという問題点がある。特にオーバーヘッドプロジェ
クター用の透明シート等に画像を形成した場合には、投
影画像が薄暗くなってしまい、色調も濁ってしまう。透
明性の問題は、顔料粒子の粒径をサブミクロン程度にす
ることで、ある程度は改善できるが、顔料をサブミクロ
ン程度に粉砕するのは難しく、またその顔料をバインダ
ー樹脂中に均一に微分散する必要があるが、その分散も
非常に難しいのが現状である。
【0013】そのため、バインダー樹脂に溶解性のある
染料の使用が数多く検討されているが、染料を着色剤に
用いると、主に耐光性が悪くなるという問題点がある。
そこで、バインダー樹脂に混和性が高く、かつ耐光性の
高い色素の使用が数多く検討されている。例えばアント
ラキノン系シアン色素では、特開平1−237667
号、特開平1−284865号、特開平2−47668
号、特開平2−110573号、特開平2−13246
2号、特開平3−87754号、特開平5−10781
2号等が開示されている。しかしながら、透明性、色
調、耐光性の全てを満足するものがないのが現状であ
る。
【0014】近年、半導体レーザーを光源として用いる
コンパクトディスク、レーザーディスク、光メモリーデ
ィスク、光カード等の光記録媒体の開発が活発である。
特に、CD,PHOTO−CDあるいはCD−ROM
は、大容量、高速アクセスのデジタル記録媒体として音
声、画像、コードデーターなどの保存再生用に、大量に
利用されている。これらのシステムはいずれも半導体レ
ーザーに感受するいわゆる近赤外吸収色素を必要とし、
それら色素に関して特性の良好なものが求められてい
る。
【0015】光記録媒体に用いる際に要求される基本的
な特性としては、(1)用途に応じて必要とする吸収波
長に制御されていること。(2)実用上、蒸着あるいは
樹脂への分散といった煩雑な工程を用いないで色素を薄
膜化する方法、すなわちスピンコートなどの簡便でかつ
生産性に優れた方法で塗工でき、かつ基板を侵さない溶
媒に対しての溶解性に優れていること。
【0016】(3)反射率が高いこと。(4)耐熱性、
耐光性が良好であること。
【0017】(5)感度が高いこと。(6)製造方法な
どにおいて経済性に優れた化合物であること。などが挙
げられる。
【0018】これらの特性を満足させるべく近年有機系
色素を用いた光記録媒体が検討され、フタロシアニン色
素、ポリメチン色素、スクワリウム色素、アントラキノ
ン色素等が提案されている。しかしながらこれまでに提
案されている色素は、上記特性をすべて満足するもので
はない。
【0019】例えば、特開昭58−169152号、特
開昭62−21584号および特開昭63−10298
8号には、アントラキノン化合物を用いる方法が提案さ
れている。しかしながら、これらの化合物は、特に耐光
性に乏しく実用的には使用できない。
【0020】カラーフィルターは、通常ガラス、プラス
チック、撮像素子、薄膜トランジスター等の基板の上に
複数色に着色された薄膜による微細な着色画素を順次繰
り返し形成し、さらに必要によりその上に保護膜を設け
た構成になっている。そして、その着色画素の形成法と
しては、さまざまな方法が提案されている。カラーフィ
ルターの構成成分である色素は大きく分けて顔料系と染
料系に分けられる。顔料系の製造方法としては例えば、
アクリル系樹脂、ポリイミド樹脂やポバール系樹脂に顔
料を分散させた着色層を用いる顔料分散法、エポキシ系
樹脂に顔料を分散させたインクを用いる印刷法、アクリ
ル系樹脂やエポキシ系樹脂に顔料を分散させた着色層を
用いる電着法が実用化されている。この他に新規な方法
として顔料とレジストを塗った三色のフィルムをそれぞ
れガラス基板に張り付けて、はがすとカラーフィルター
が形成されるという転写法や、顔料分散シリカのゾルを
使ってゾル−ゲル法によりポリシランフィルムを選択的
に着色する方法等も提案されている。しかしながら、い
ずれ方法においても顔料の樹脂に対する分散性が十分で
ないため、カラーフィルターにしたときの透過率が不十
分であったり、コントラストが悪いといった点が問題と
なっている。一方、染料系ではゼラチン等の可染性樹脂
を用いて染色する染色法が実用化されており、色彩の点
では前記顔料系に比べて優れているが、耐熱性、耐久
性、耐薬品性が悪いといった点が問題となっている。し
たがって、従来の染料系の色彩を保持してかつ耐久性の
高い材料が求められている。
【0021】また、インクジェット用のインクは、多く
の場合、臨界的なプリント特性を与えている。すなわ
ち、水性のインクジェット用インクは、一般的に紙にな
じまず、紙に対して浸透性および乾燥性が乏しい。一
方、油性のインクは紙になじみやすいが、表面張力が乏
しいため、大きすぎるインクドットを生じ、プリント品
質が低下するという欠点があった。一方それに対し、固
形あるいは半固形タイプのインクは、コントラストの良
好なプリントが得られるという特徴があり、将来展望が
期待されているが、固形あるいは半固形タイプのインク
用の色素として、特に耐光性、色調の両面を同時に満足
するものがないのが現状である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、新規なキニザリン化合物、その製造方法、該化
合物よりなる色素、該化合物を含有してなる電子写真用
カラートナー組成物、感熱昇華転写記録用シート、光記
録媒体、カラーフィルターおよびインクジェット用イン
ク組成物を提供することにある。
【0023】本発明の他目的は、480〜700nmの吸
収波長域において目的に応じた吸収波長の制御が可能で
あり、用途に応じた溶媒あるいは樹脂に対して溶解性に
優れ、また耐光性に優れた可視光線吸収材料としてアン
トラキノン系化合物の一種である新規なキニザリン系化
合物を提供することにある。
【0024】また、本発明のさらに他の目的は、該キニ
ザリン系化合物を効率良く製造する方法を提供すること
にある。
【0025】本発明の別の目的は、可視光線吸収材料等
に使用される該化合物よりなる色素を提供することにあ
る。
【0026】本発明のさらに別の目的は、バインダー樹
脂に対する溶解性または混和性のある色素を用いること
によりマゼンタ色および/またはシアン色カラートナー
として、透明性、色調および耐光性の全てを満足する電
子写真用カラートナー組成物を提供することにある。
【0027】本発明の他の目的は感熱昇華転写記録用シ
ートにおけるマゼンタおよび/またはシアン色素として
必要な(1)色相、(2)インキ溶媒およびインキ用バ
インダー樹脂に対する溶解性または相溶性、(3)耐熱
性、(4)転写性、ならびに(5)耐光性の全ての条件
を満足する色素および該色素を含有してなる感熱昇華転
写記録用シートを提供することにある。
【0028】本発明のさらに他の目的は、600〜85
0nmの吸収波長域において目的に応じた吸収波長制御が
可能であり、また用途に応じた溶媒、例えば、アルコー
ル性溶媒等に対して溶解性に優れ、かつ耐光性、耐熱性
の高い新規なアントラキノン化合物を用いることによっ
て、吸収波長、感度、反射率、耐光性に優れた新規な光
記録媒体、特に780nmあるいは680nmのレーザ
ーを使用するCD対応の光記録媒体を提供することにあ
る。
【0029】本発明の別の目的は、耐光性に優れ、かつ
濁りがなく透明感があり、かつ色調の点でも優れたカラ
ーフィルターを提供することにある。
【0030】本発明のさらに別の目的は、コントラスト
の良好なプリントが得られ、かつ耐光性および色調の点
でも優れた記録画像の得られるインクジェット用インク
組成物を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】これらの諸目的は、下記
(1)〜(18)により達成される。
【0032】(1) つぎの構造式(1)
【0033】
【化2】
【0034】で表わされるキニザリン骨格の5,6,7
および8位の1〜3個かつ6および7位の少なくとも一
方が第二級アミノ基であり、かつ5,6,7および8位
の残位の少なくとも1つがハロゲン原子、アルコキシ
基、置換されていてもよいフェノキシ基、アルキルチオ
基および置換されていてもよいフェニルチオ基よりなる
群から選ばれた少なくとも1種のもので置換されている
キニザリン化合物。
【0035】(2) キニザリン骨格の5,6,7およ
び8位の1〜3個かつ6および7位の少なくとも一方が
第二級アミノ基であり、かつ5,6,7および8位の残
位の全てがフッ素原子、アルコキシ基、置換されていて
もよいフェノキシ基、アルキルチオ基および置換されて
いてもよいフェニルチオ基よりなる群から選ばれた少な
くとも1種のもので置換されている前記(1)に記載の
キニザリン化合物。
【0036】(3) 該第二級アミノ基の少なくとも1
個が、置換基を有していてもよいアニリノ基である前記
(1)または(2)に記載のキニザリン化合物。
【0037】(4) 該アニリノ基の置換基がエステル
化されていてもよいカルボキシル基、スルホン酸基、シ
アノ基、アルキル基、アルコキシ基およびハロゲン原子
よりなる群から選ばれた少なくとも1種のものである前
記(3)に記載のキニザリン化合物。
【0038】(5) 該アニリノ基の2および6位が共
に置換されている前記(4)に記載のキニザリン化合
物。
【0039】(6) 第二級アミノ基以外の残位の全て
がフッ素原子である前記(2)〜(5)のいずれか一つ
に記載のキニザリン化合物。
【0040】(7) 第二級アミノ基が1〜2個であ
り、アルコキシ基または置換されていてもよいフェノキ
シ基が1〜2個であるとともに残位の基がフッ素原子で
ある前記(2)〜(5)のいずれか一つに記載のキニザ
リン化合物。
【0041】(8) 前記(2)〜(7)のいずれか一
つに記載のキニザリン化合物が1個の第二級アミノ基を
有してなるマゼンタ色素。
【0042】(9) 前記(2)〜(7)のいずれか一
つに記載のキニザリン化合物が2個の第二級アミノ基を
有してなるシアン色素。
【0043】(10) 前記(8)に記載のマゼンタ色
素および前記(9)に記載のシアン色素よりなる群から
選ばれた少なくとも1種の着色剤とバインダー樹脂とを
含有してなる電子写真用カラートナー組成物。
【0044】(11) 基材上に、前記(8)に記載の
マゼンタ色素および前記(9)に記載のシアン色素より
なる群から選ばれた少なくとも1種の色素を含有する色
材層を有することを特徴とする感熱昇華転写記録用シー
ト。
【0045】(12) 前記(1)〜(7)に記載のキ
ニザリン化合物を基板上に設けられた記録層に含有して
なる光記録媒体。
【0046】(13) 前記(8)に記載のマゼンタ色
素および前記(9)に記載のシアン色素よりなる群から
選ばれた少なくとも1種の色素とビヒクルを含有してな
るインクジェット用インク組成物。
【0047】(14) 該ビヒクルがワックスを含むこ
とを特徴とする前記(13)に記載のインクジェット用
インク組成物。
【0048】(15) 前記(1)〜(7)のいずれか
一つに記載のキニザリン化合物をフィルター基材に含有
してなるカラーフィルター。
【0049】(16) 前記(8)に記載のマゼンタ色
素および前記(9)に記載のシアン色素よりなる群から
選ばれた少なくとも1種の色素をフィルター基材に含有
してなるカラーフィルター。
【0050】(17) キニザリン骨格の5,6,7お
よび8位の1〜3個かつ6および7位の少なくとも一方
がハロゲン原子であるキニザリン化合物と、第一級アミ
ン化合物、脂肪族メルカプト化合物、置換されていても
よいフェニルチオール、脂肪族ヒドロキシ化合物および
置換されていてもよいフェノールよりなる群から選ばれ
た少なくとも1種のものとを反応させることを特徴とす
る前記(1)〜(7)のいずれか一つに記載のキニザリ
ン化合物の製造方法。
【0051】(18) 無水フタル酸骨格の3,4,5
および6位の1〜3個かつ4および5位の少なくとも一
方が第二級アミノ基であるとともに残位の少なくとも1
つがハロゲン原子、アルコキシ基、置換されていてもよ
いフェノキシ基、アルキルチオ基および置換されていて
もよいフェニルチオ基よりなる群から選ばれた少なくと
も1種のもので置換されている無水フタル酸誘導体と、
ハイドロキノンまたは1,4−ジメトキシベンゼンを反
応させることを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれ
か一つに記載のキニザリン化合物の製造方法。
【0052】
【発明の実施の形態】本発明によるキニザリン化合物
は、一般式(2)
【0053】
【化3】
【0054】(ただし、式中、W,X,YおよびZのう
ち、1〜3個かつXおよびYの少なくとも一方が第二級
アミノ基であるとともに、残位の少なくとも1つがハロ
ゲン原子、アルコキシ基、置換されていてもよいフェノ
キシ基、アルキルチオ基および置換されていてもよいフ
ェニルチオ基よりなる群から選ばれた少なくとも1種の
基で置換されているものである。)で表わされる化合物
である。
【0055】前記第二級アミノ基の少なくとも1個は、
置換基を有していてもよいアニリノ基であると、耐光性
が良好であることから好ましい。また該アニリノ基の置
換基は、エステル化されていてもよいカルボキシル基、
スルホン酸基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基お
よびハロゲン原子よりなる群から選ばれた少なくとも1
種のものである。一例を挙げると、例えば一般式(3)
【0056】
【化4】
【0057】[ただし、式中、Aは各々独立に−COO
1 (R1 は水素原子または炭素原子数1〜18、好ま
しくは1〜12個のアルキル基)、スルホン酸基、シア
ノ基、炭素原子数1〜8個、好ましくは1〜6個のアル
キル基、炭素原子数1〜8個、好ましくは1〜6個のア
ルコキシ基およびハロゲン原子よりなる群から選ばれた
少なくとも1種のものであり、またaは0〜5の整数、
好ましくは1〜3の整数である。]で表わされるアニリ
ノ基である。この場合、該アニリノ基の2および6位が
共に置換されているものが溶解性が優れていることから
好ましい。また、一般式(3)において、ハロゲン原子
とは、フッ素原子、塩素原子および臭素原子を意味し、
好ましくはフッ素原子および塩素原子である。
【0058】また、前記アニリノ基以外の第二級アミノ
基としては、例えば−NHR2 (ただし、R2 は炭素原
子数1〜18個、好ましくは1〜12個のアルキル基で
ある。)がある。
【0059】また、前記のいくつかのアルキル基のう
ち、炭素原子数1〜6個のアルキル基とは、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、ターシャリーブチル基、直鎖また
は分岐鎖のペンチル基、直鎖または分岐鎖のヘキシル基
を意味する。炭素原子数1〜8個のアルキル基とは、上
記のアルキル基の他に、直鎖または分岐鎖のヘプチル
基、直鎖または分岐鎖のオクチル基を意味する。炭素原
子数1〜12のアルキル基とは、上記のアルキル基の他
に、直鎖または分岐鎖のノニル基、直鎖または分岐鎖の
デシル基、直鎖または分岐鎖のウンデシル基、直鎖また
は分岐鎖のドデシル基を意味する。炭素原子数1〜18
個のアルキル基とは、上記のアルキル基の他に、直鎖ま
たは分岐鎖のトリデシル基、直鎖または分岐鎖のテトラ
デシル基、直鎖または分岐鎖のペンタデシル基、直鎖ま
たは分岐鎖のヘキサデシル基、直鎖または分岐鎖のヘプ
タデシル基、直鎖または分岐鎖のオクタデシル基などを
意味する。
【0060】また、前記一般式(3)中のAの中に含ま
れているアルコキシ基のうち、炭素原子数1〜6のアル
コキシ基とは、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピル
オキシ基、イソプロピルオキシ基、n−ブチルオキシ
基、イソブチルオキシ基、ターシャリーブチルオキシ
基、直鎖または分岐鎖のペンチルオキシ基、直鎖または
分岐鎖のヘキシルオキシ基を意味する。炭素原子数1〜
8個のアルコキシ基とは、上記のアルコキシ基の他に、
直鎖または分岐鎖のヘプチルオキシ基、直鎖または分岐
鎖のオクチルオキシ基などを意味する。
【0061】また、一般式(2)における残位の基とな
りうるアルコキシ基としては、炭素原子数1〜12個の
アルコキシ基、エーテル結合を1〜5個持ちかつ総炭素
数2〜12個のアルコシキ基、および複素環を持つアル
キル基を持った総炭素数3〜12個のアルコキシ基であ
り、前記のアルコキシ基および前記のアルコキシ基以外
に、直鎖または分枝鎖のペンチルオキシ基、直鎖または
分枝鎖のヘキシルオキシ基、直鎖または分枝鎖のヘプチ
ルオキシ基、直鎖または分枝鎖のオクチルオキシ基、直
鎖または分枝鎖のノニルオキシ基、直鎖または分枝鎖の
デシルオキシ基、直鎖または分枝鎖のウンデシルオキシ
基および直鎖または分枝鎖のドデシルオキシ基、およ
び、メトキシメトキシ基、メトキシエトキシ基、エトキ
シエトキシ基、3´,6´−オキサヘプチルオキシ基、
3´,6´−オキサオクチルオキシ基、3´,6´,9
´−オキサデシルオキシ基、3´,6´,9´−オキサ
ウンデシルオキシ基、3´,6´,9´,12´−オキ
サトリデシルオキシ基、メトキシブトキシ基、エトキシ
ブトキシ基、4´,8´,12´−オキサトリデシルオ
キシ基、4´,8´,12´,16´−オキサヘプタデ
シルオキシ基、および、テトラヒドロフルフリルオキシ
基、4−モルフォリノエトキシ基、1−ピペラジンエト
キシ基などを意味する。
【0062】また、同じく一般式(2)における残位の
基となり得る置換されていてもよいフェノキシ基とは、
無置換およびベンゼン核に炭素原子数1〜4個のアルキ
ル基または炭素原子数1〜4個のアルコキシ基またはハ
ロゲン原子が1〜2個置換したフェノキシ基であり、フ
ェノキシ基、o−メチルフェノキシ基、m−メチルフェ
ノキシ基、p−メチルフェノキシ基、o−エチルフェノ
キシ基、m−エチルフェノキシ基、p−エチルフェノキ
シ基、o−プロピルフェノキシ基、m−プロピルフェノ
キシ基、p−プロピルフェノキシ基、o−イソプロピル
フェノキシ基、m−イソプロピルフェノキシ基、p−イ
ソプロピルフェノキシ基、o−ブチルフェノキシ基、m
−ブチルフェノキシ基、p−ブチルフェノキシ基、o−
ターシャルブチルフェノキシ基、m−ターシャルブチル
フェノキシ基、p−ターシャルブチルフェノキシ基、o
−メトキシフェノキシ基、m−メトキシフェノキシ基、
p−メトキシフェノキシ基、o−エトキシフェノキシ
基、m−エトキシフェノキシ基、p−エトキシフェノキ
シ基、o−プロピオキシフェノキシ基、m−プロピオキ
シフェノキシ基、p−プロピオキシフェノキシ基、o−
イソプロピオキシフェノキシ基、m−イソプロピオキシ
フェノキシ基、p−イソプロピオキシフェノキシ基、o
−ブトキシフェノキシ基、m−ブトキシフェノキシ基、
p−プトキシフェノキシ基、2,6−ジメチルフェノキ
シ基、2,6−ジエチルフェノキシ基、2,6−ジプロ
ピルフェノキシ基、2,6−ジイソプロピルフェノキシ
基、2,6−ジブチルフェノキシ基、2,6−ジターシ
ャルブチルフェノキシ基、2,6−ジメトキシフェノキ
シ基、2,6−ジエトキシフェノキシ基、2,6−ジプ
ロピオキシフェノキシ基、2,6−ジイソプロピオキシ
フェノキシ基、2,6−ジブトキシフェノキシ基、2,
6−ジクロロフェノキシ基、2−クロロ−6−メチルフ
ェノキシ基、2−クロロ−6−エチルフェノキシ基など
を意味する。
【0063】また、同じく一般式(2)における残位の
基となり得るハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子
または臭素原子を意味し、好ましくはフッ素原子であ
る。特にフッ素原子を付与させることによって溶媒ある
いは樹脂への溶解性に効果を助長できる。
【0064】また、一般式(2)中の炭素原子数1〜1
2個のアルキルチオ基とは、メチルチオ基、エチルチオ
基、n−プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブ
チルチオ基、イソブチルチオ基、ターシャルブチルチオ
基、直鎖または分枝鎖のペンチルチオ基、直鎖または分
枝鎖のヘキシルチオ基、直鎖または分枝鎖のヘプチルチ
オ基、直鎖または分枝鎖のオクチルチオ基などを意味す
る。
【0065】また、同じく一般式(2)中の置換されて
いてもよいフェニルチオ基とは、無置換およびベンゼン
核にメチル基、ヒドロキシ基、メトキシ基、カルボキシ
ル基、シアノ基、フルオロ基等が1〜4個置換したフェ
ニルチオ基であり、チオフェノール基、o−トルエンチ
オール基、m−トルエンチオール基、p−トルエンチオ
ール基、o−ヒドロキシチオフェノール基、m−ヒドロ
キシチオフェノール基、p−ヒドロキシフェノール基、
o−メトキシチオフェノール基、m−メトキシチオフェ
ノール基、p−メトキシチオフェノール基、4−カルボ
キシ−2,3,5,6−テトラフルオロチオフェノール
基、4−シアノ−2,3,5,6−テトラフルオロチオ
フェノール基などを意味する。
【0066】本発明ではアントラキノン化合物の一種で
あるキニザリン化合物の骨格中の5,6,7または8位
のいずれかに、以下具体的に挙げる(a)タイプおよび
(b)タイプおよび(c)タイプのアミン系の置換基お
よび(d)タイプ、(e)タイプの置換基を組み合わせ
て導入したものである。
【0067】(a)タイプ アニリノ基、o−エトキシカルボニルアニリノ基、p−
エトキシカルボニルアニリノ基、m−エトキシカルボニ
ルアニリノ基、o−ブトキシカルボニルアニリノ基、p
−ブトキシカルボニルアニリノ基、m−ブトキシカルボ
ニルアニリノ基、o−オクチルオキシカルボニルアニリ
ノ基、p−オクチルオキシカルボニルアニリノ基、m−
オクチルオキシカルボニルアニリノ基、o−オクタデシ
ルオキシカルボニルアニリノ基、p−オクタデシルオキ
シカルボニルアニリノ基、m−オクデシルオキシカルボ
ニルアニリノ基、o−シアノアニリノ基、p−シアノア
ニリノ基、m−シアノアニリノ基、o−ニトロアニリノ
基、p−ニトロアニリノ基、m−ニトロアニリノ基、o
−メトキシアニリノ基、p−メトキシアニリノ基、m−
メトキシアニリノ基、o−メチルアニリノ基、p−メチ
ルアニリノ基、m−メチルアニリノ基、o−ターシャル
ブチルアニリノ基、p−ターシャルブチルアニリノ基、
m−ターシャルブチルアニリノ基、o−フルオロアニリ
ノ基、p−フルオロアニリノ基、m−フルオロアニリノ
基、2,3,5,6−テトラフルオロアニリノ基、4−
シアノ−2,3,5,6−テトラフルオロアニリノ基、
2−メチル−4−シアノアニリノ基、2−メチル−4−
ニトロアニリノ基、2−メチル−4−カルボキシアニリ
ノ基、2−メチル−4−メトキシカルボニルアニリノ
基、2−ブチル−4−ニトロアニリノ基、2−ブチル−
4−カルボキシアニリノ基、2−メトキシ−4−シアノ
アニリノ基、2−メトキシ−4−ニトロアニリノ基、2
−メトキシ−4−カルボキシアニリノ基、2−メトキシ
−4−メトキシカルボニルアニリノ基、2,6−ジフル
オロアニリノ基、 (b)タイプ 2,6−ジメチルアニリノ基、2,6−ジエチルアニリ
ノ基、2,6−ジプロピルアニリノ基、2,6−ジイソ
プロピルアニリノ基、2,6−ジブチルアニリノ基、
2,6−ジイソブチルアニリノ基、2,6−ジタ−シャ
ルブチルアニリノ基、2,6−ジヘキシルアニリノ基、
2,6−ジオクチルアニリノ基、2,6−ジメトキシア
ニリノ基、2,6−ジエトキシアニリノ基、2,6−ジ
プロポキシアニリノ基、2,6−ジイソプロポキシアニ
リノ基、2,6−ジブトキシアニリノ基、2,6−イソ
ブトキシアニリノ基、2,6−ジターシャルブトキシア
ニリノ基、2,6−ジヘキシルオキシアニリノ基、2,
6−ジオクチルオキシアニリノ基、2,6−ジエチル−
3−クロロアニリノ基、2,6−ジクロロアニリノ基、
2,6−ジブロモアニリノ基、2−メチル−6−シアノ
アニリノ基、2−メチル−6−ニトロアニリノ基、2−
メチル−6−カルボキシアニリノ基、2−メチル−6−
メトキシカルボニルアニリノ基、2−メトキシ−6−メ
チルアニリノ基、2−クロロ−6−メチルアニリノ基、
4−シアノ−2,6−ジメチルアニリノ基、4−シアノ
−2,6−ジエチルアニリノ基、4−シアノ−2,6−
ジプロピルアニリノ基、4−シアノ−2,6−ジイソプ
ロピルアニリノ基、4−シアノ−2,6−ジブチルアニ
リノ基、4−シアノ−2,6−ジイソブチルアニリノ
基、4−シアノ−2,6−ジターシャルブチルアニリノ
基、4−シアノ−2,6−ジメトキシアニリノ基、4−
シアノ−2,6−ジエトキシアニリノ基、4−シアノ−
2,6−ジプロポキシアニリノ基、4−シアノ−2,6
−ジイソプロポキシアニリノ基、4−シアノ−2,6−
ジブトキシアニリノ基、4−シアノ−2,6−ジイソブ
トキシアニリノ基、4−シアノ−2,6−ジターシャル
ブトキシアニリノ基、4−ニトロ−2,6−ジメチルア
ニリノ基、4−ニトロ−2,6−ジエチルアニリノ基、
4−ニトロ−2,6−ジプロピルアニリノ基、4−ニト
ロ−2,6−ジイソプロピルアニリノ基、4−ニトロ−
2,6−ジブチルアニリノ基、4−ニトロ−2,6−ジ
イソブチルアニリノ基、4−ニトロ−2,6−ジターシ
ャルブチルアニリノ基、4−ニトロ−2,6−ジメトキ
シアニリノ基、4−ニトロ−2,6−ジエトキシアニリ
ノ基、4−ニトロ−2,6−ジプロポキシアニリノ基、
4−ニトロ−2,6−ジイソプロポキシアニリノ基、4
−ニトロ−2,6−ジブトキシアニリノ基、4−ニトロ
−2,6−ジイソブトキシアニリノ基、4−ニトロ−
2,6−ターシャルブトキシアニリノ基、4−エトキシ
カルボニル−2,6−ジメチルアニリノ基、4−エトキ
シカルボニル−2,6−ジエチルアニリノ基、4−エト
キシカルボニル−2,6−ジプロピルアニリノ基、4−
エトキシカルボニル−2,6−ジイソプロピルアニリノ
基、4−エトキシカルボニル−2,6−ジブチルアニリ
ノ基、4−エトキシカルボニル−2,6−ジイソブチル
アニリノ基、4−エトキシカルボニル−2,6−ジター
シャルブチルアニリノ基、4−エトキシカルボニル−
2,6−ジメトキシアニリノ基、4−エトキシカルボニ
ル−2,6−ジエトキシアニリノ基、4−エトキシカル
ボニル−2,6−ジプロポキシアニリノ基、4−エトキ
シカルボニル−2,6−ジイソプロポキシアニリノ基、
4−エトキシカルボニル−2,6−ジブトキシアニリノ
基、4−エトキシカルボニル−2,6−ジイソブトキシ
アニリノ基、4−エトキシカルボニル−2,6−ジター
シャルブトキシアニリノ基、 (c)タイプ メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ
基、イソプロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、イソ
ブチルアミノ基、ターシャルブチルアミノ基、ヘキシル
アミノ基、オクチルアミノ基、ノニルアミノ基、デシル
アミノ基、ドデシルアミノ基、シクロヘキシルアミノ
基、 (d)タイプ フェノキシ基、o−メチルフェノキシ基、m−メチルフ
ェノキシ基、p−メチルフェノキシ基、o−メトキシフ
ェノキシ基、m−メトキシフェノキシ基、p−メトキシ
フェノキシ基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピル
オキシ基、イソプロピルオキシ基、n−ブチルオキシ
基、イソブチルオキシ基、ターシャリーブチルオキシ
基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオ
キシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオ
キシ基、ドデシルオキシ基、メトキシメトキシ基、メト
キシエトキシ基、エトキシエトキシ基、3´,6´−オ
キサヘプチルオキシ基、3´,6´−オキサオクチルオ
キシ基、3´,6´,9´−オキサデシルオキシ基、3
´,6´,9´−オキサウンデシルオキシ基、3´,6
´,9´,12´−オキサトリデシルオキシ基、メトキ
シブトキシ基、エトキシブトキシ基、4´,8´,12
´−オキサトリデシルオキシ基、4´,8´,12´,
16´−オキサヘプタデシルオキシ基、テトラヒドロフ
ルフリルオキシ基、 (e)タイプ メチルチオ基、エチルチオ基,プロピルチオ基、イソプ
ロピルチオ基、ブチルチオ基、イソブチルチオ基、ター
シャリーブチルチオ基、ヘキシルチオ基、オクチルチオ
基、ノニルチオ基、チオフェノール基、o−トルエンチ
オール基、m−トルエンチオール基、p−トルエンチオ
ール基、o−ヒドロキシチオフェノール基、m−ヒドロ
キシチオフェノール基、p−ヒドロキシチオフェノール
基、o−メトキシチオフェノール基、m−メトキシチオ
フェノール基、p−メトキシチオフェノール基、4−カ
ルボキシ−2,3,5,6−テトラフルオロチオフェノ
ール基、4−シアノ−2,3,5,6−テトラフルオロ
チオフェノール基、本発明者らは、用途に応じて必要な
特性を付与させるのに上記の(a)〜(d)タイプの置
換基を下記の目的別にキニザリン骨格の5,6,7およ
び/または8位に導入し、残位に好ましくはフッ素原子
を含有させることによって可能であることを見いだした
のである。
【0068】すなわち(a)、(b)および(c)タイ
プの置換基は、主に吸収波長を長波長側にシフトさせる
目的の場合に用いるのが好ましく[特に(b)タイプを
用いるのが好ましい]、置換基の種類あるいは置換基の
数によってシフトの幅を変えることができる。すなわち
480nm〜850nmの吸収波長の範囲において置換
基の種類あるいは置換基の数によって吸収波長を制御す
ることができる。
【0069】(d)タイプの置換基は、主に溶解度を大
きく向上させる目的に使用する場合に導入するのが好ま
しい。これらを用いることによってアセトン、メチルエ
チルケトンなどのケトン系の溶媒、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの炭化水素系の溶媒、クロロホルム、
ジクロルエタンなどのハロゲン系の溶媒などに高濃度に
溶解させることができる。置換基の数としては、多いほ
ど溶解性の効果が大きい。
【0070】(e)タイプの置換基は、小幅な吸収波長
の制御と同時に溶解性を付与させる目的の場合に導入す
るのが好ましい。
【0071】これらの置換基を組み合わせて導入するこ
とによって、アセトン、メチルエチルケトンなどのケト
ン系の溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化
水素系の溶媒、クロロホルム、ジクロルエタンなどのハ
ロゲン系の溶媒などに高濃度に溶解させることができる
と同時に、480nm〜850nmの吸収波長の範囲に
おいて置換基の種類あるいは置換基の数によって吸収波
長を制御することができる。特に赤色系統の可視域の物
を得る場合は、通常(a)タイプの置換基を1個と
(d)タイプの置換基を1個もしくは2個組み合わせた
ものを導入させるか、あるいは(b)タイプの置換基を
1個導入させるのが好ましい。
【0072】また特に青色系統の可視域の物を得る場合
は、(a)タイプの置換基を1個、(c)タイプの置換
基を1個と(d)タイプの置換基を1個もしくは2個組
み合わせたものを導入させるか、あるいは通常(a)タ
イプの置換基を2個と(d)タイプの置換基を1個もし
くは2個組み合わせたものを導入させるか、あるいは
(b)タイプの置換基を2個導入させるのが好ましい。
【0073】また特に、青色系統より長波長(近赤外
域)のものを得る場合は、通常(a)(b)あるいは
(c)タイプの置換基を2個もしくは3個と、必要に応
じて(d)タイプまたは(e)タイプの置換基を1個も
しくは2個組み合わせて導入させるのが好ましい。
【0074】また、これら(a)〜(e)タイプの置換
基を導入する際、キニザリン骨格の5,8位よりも6,
7位に導入した方が、耐光性が優れていることから、先
に6,7位に置換基を導入して行くことが好ましい。
【0075】これらのキニザリン化合物の具体例を挙げ
ると、次のとおりである。
【0076】(I)6位に第二級アミノ基がある場合 A.第二級アミノ基(アニリノ基)1個と残位がフッ素
原子の例 (1)6−アニリノ−5,7,8−トリフルオロキニザ
リン、(2)6−(o−エトキシカルボニルアニリノ)
−5,7,8−トリフルオロキニザリン、(3)6−
(p−エトキシカルボニルアニリノ)−5,7,8−ト
リフルオロキニザリン、(4)6−(m−エトキシカル
ボニルアニリノ)−5,7,8−トリフルオロキニザリ
ン、(5)6−(o−ブトキシカルボニルアニリノ)−
5,7,8−トリフルオロキニザリン、(6)6−(p
−ブトキシカルボニルアニリノ)−5,7,8−トリフ
ルオロキニザリン、(7)6−(m−ブトキシカルボニ
ルアニリノ)−5,7,8−トリフルオロキニザリン、
(8)6−(m−オクチルオキシカルボニルアニリノ)
−5,7,8−トリフルオロキニザリン、(9)6−
(o−シアノアニリノ)−5,7,8−トリフルオロキ
ニザリン、(10)6−(p−シアノアニリノ)−5,
7,8−トリフルオロキニザリン、(11)6−(o−
ニトロアニリノ)−5,7,8−トリフルオロキニザリ
ン、(12)6−(p−ニトロアニリノ)−5,7,8
−トリフルオロキニザリン、(13)6−(p−ターシ
ャリーブチルアニリノ)−5,7,8−トリフルオロキ
ニザリン、(14)6−(o−メトキシアニリノ)−
5,7,8−トリフルオロキニザリン、(15)6−
(p−メトキシアニリノ)−5,7,8−トリフルオロ
キニザリン、(16)6−(m−メトキシアニリノ)−
5,7,8−トリフルオロキニザリン、(17)6−
(2,6−ジメチルアニリノ)−5,7,8−トリフル
オロキニザリン、(18)6−(2,6−ジエチルアニ
リノ)−5,7,8−トリフルオロキニザリン、(1
9)6−(2,6−ジブチルアニリノ)−5,7,8−
トリフルオロキニザリン、(20)6−(2−メチル−
6−ニトロアニリノ)−5,7,8−トリフルオロキニ
ザリン、(21)6−(2−メチル−6−カルボキシア
ニリノ)−5,7,8−トリフルオロキニザリン、(2
2)6−(2,6−ジクロロアニリノ)−5,7,8−
トリフルオロキニザリン、(23)6−(2−クロロ−
6−メチルアニリノ)−5,7,8−トリフルオロキニ
ザリン、(24)6−(2,3,5,6−テトラフルオ
ロアニリノ)−5,7,8−トリフルオロキニザリン、
(25)6−(2,6−ジイソプロピルアニリノ)−
5,7,8−トリフルオロキニザリン、(26)6−
(p−スルホアニリノ)−5,7,8−トリフルオロキ
ニザリン、(27)6−(p−ナトリウムスルホネート
アニリノ)−5,7,8−トリフルオロキニザリン、 B.第二級アミノ基(アニリノ基)1個と残位がアルコ
キシ基およびフッ素原子の例 (28)6−アニリノ−7−ブトキシ−5,8−ジフル
オロキニザリン、(29)6−(o−エトキシカルボニ
ルアニリノ)−7−ブトキシ−5,8−ジフルオロキニ
ザリン、(30)6−(p−エトキシカルボニルアニリ
ノ)−7−ブトキシ−5,8−ジフルオロキニザリン、
(31)6−(m−エトキシカルボニルアニリノ)−7
−ブトキシ−5,8−ジフルオロキニザリン、(32)
6−(o−エトキシカルボニルアニリノ)−7−オクチ
ルオキシ−5,8−ジフルオロキニザリン、(33)6
−(p−エトキシカルボニルアニリノ)−7−オクチル
オキシ−5,8−ジフルオロキニザリン、(34)6−
(m−エトキシカルボニルアニリノ)−7−オクチルオ
キシ−5,8−ジフルオロキニザリン、(35)6−
(o−ブトキシカルボニルアニリノ)−7−オクチルオ
キシ−5,8−ジフルオロキニザリン、(36)6−
(p−ブトキシカルボニルアニリノ)−7−オクチルオ
キシ−5,8−ジフルオロキニザリン、(37)6−
(m−ブトキシカルボニルアニリノ)−7−オクチルオ
キシ−5,8−ジフルオロキニザリン、(38)6−
(o−ニトロアニリノ)−7−ブトキシ−5,8−ジフ
ルオロキニザリン、(39)6−(m−ニトロアニリ
ノ)−7−ブトキシ−5,8−ジフルオロキニザリン、
(40)6−(p−ニトロアニリノ)−7−ブトキシ−
5,8−ジフルオロキニザリン、(41)6−(p−ニ
トロアニリノ)−7−オクチルオキシ−5,8−ジフル
オロキニザリン、(42)6−(o−シアノアニリノ)
−7−ブトキシ−5,8−ジフルオロキニザリン、(4
3)6−(m−シアノアニリノ)−7−ブトキシ−5,
8−ジフルオロキニザリン、(44)6−(p−シアノ
アニリノ)−7−ブトキシ−5,8−ジフルオロキニザ
リン、(45)6−(p−シアノアニリノ)−7−オク
チルオキシ−5,8−ジフルオロキニザリン、(46)
6−(2,6−ジメチルアニリノ)−7−メトキシ−
5,8−ジフルオロキニザリン、(47)6−(2,6
−ジメチルアニリノ)−7−ブトキシ−5,8−ジフル
オロキニザリン、(48)6−(2,6−ジメチルアニ
リノ)−7−オクチルオキシ−5,8−ジフルオロキニ
ザリン、(49)6−(2,6−ジエチルアニリノ)−
7−メトキシ−5,8−ジフルオロキニザリン、(5
0)6−(2,6−ジエチルアニリノ)−7−ブトキシ
−5,8−ジフルオロキニザリン、(51)6−(2,
6−ジエチルアニリノ)−7−オクチルオキシ−5,8
−ジフルオロキニザリン、(52)6−(2−ニトロ−
6−メチルアニリノ)−7−メトキシ−5,8−ジフル
オロキニザリン、(53)6−(2−ニトロ−6−メチ
ルアニリノ)−7−ブトキシ−5,8−ジフルオロキニ
ザリン、(54)6−(2−ニトロ−6−メチルアニリ
ノ)−7−オクチルオキシ−5,8−ジフルオロキニザ
リン、(55)6−(2−カルボキシ−6−メチルアニ
リノ)−7−オクチルオキシ−5,8−ジフルオロキニ
ザリン、(56)6−(2,6−ジクロロアニリノ)−
7−メトキシ−5,8−ジフルオロキニザリン、(5
7)6−(2,6−ジクロロアニリノ)−7−ブトキシ
−5,8−ジフルオロキニザリン、(58)6−(2,
6−ジクロロアニリノ)−7−オクチルオキシ−5,8
−ジフルオロキニザリン、(59)6−(2−クロロ−
6−メチルアニリノ)−7−メトキシ−5,8−ジフル
オロキニザリン、(60)6−(2−クロロ−6−メチ
ルアニリノ)−7−ブトキシ−5,8−ジフルオロキニ
ザリン、(61)6−(2−クロロ−6−メチルアニリ
ノ)−7−オクチルオキシ−5,8−ジフルオロキニザ
リン、(62)6−(2,3,5,6−テトラフルオロ
アニリノ)−7−メトキシ−5,8−ジフルオロキニザ
リン、(63)6−(2,3,5,6−テトラフルオロ
アニリノ)−7−ブトキシ−5,8−ジフルオロキニザ
リン、(64)6−(2,3,5,6−テトラフルオロ
アニリノ)−7−オクチルオキシ−5,8−ジフルオロ
キニザリン、(65)6−アニリノ−(5または8),
7−ジブトキシ−(8または5)−フルオロキニザリ
ン、(66)6−アニリノ−(5または8),7−ジオ
クチルオキシ−(8または5)−フルオロキニザリン、
(67)6−(o−エトキシカルボニルアニリノ)−
(5または8),7−ジブトキシ−(8または5)−フ
ルオロキニザリン、(68)6−(p−エトキシカルボ
ニルアニリノ)−(5または8),7−ジブトキシ−
(8または5)−フルオロキニザリン、(69)6−
(m−ブトキシカルボニルアニリノ)−(5または
8),7−ジブトキシ−(8または5)−フルオロキニ
ザリン、(70)6−(p−ブトキシカルボニルアニリ
ノ)−(5または8),7−ジオクチルオキシ−(8ま
たは5)−フルオロキニザリン、(71)6−(o−ニ
トロアニリノ)−(5または8),7−ジブトキシ−
(8または5)−フルオロキニザリン、(72)6−
(p−ニトロアニリノ)−(5または8),7−ジブト
キシ−(8または5)−フルオロキニザリン、(73)
6−(m−ニトロアニリノ)−(5または8),7−ジ
ブトキシ−(8または5)−フルオロキニザリン、(7
4)6−(o−シアノアニリノ)−(5または8),7
−ジブトキシ−(8または5)−フルオロキニザリン、
(75)6−(p−シアノアニリノ)−(5または
8),7−ジブトキシ−(8または5)−フルオロキニ
ザリン、(76)6−(m−シアノアニリノ)−(5ま
たは8),7−ジブトキシ−(8または5)−フルオロ
キニザリン、 C.第二級アミノ基(アニリノ基)1個と残位が水素原
子の例 (77)6−アニリノキニザリン、(78)6−(o−
エトキシカルボニルアニリノ)キニザリン、(79)6
−(m−エトキシカルボニルアニリノ)キニザリン、
(80)6−(p−エトキシカルボニルアニリノ)キニ
ザリン、(81)6−(o−ブトキシカルボニルアニリ
ノ)キニザリン、(82)6−(m−ブトキシカルボニ
ルアニリノ)キニザリン、(83)6−(p−ブトキシ
カルボニルアニリノ)キニザリン、(84)6−(o−
オクチルオキシカルボニルアニリノ)キニザリン、(8
5)6−(m−オクチルオキシカルボニルアニリノ)キ
ニザリン、(86)6−(p−オクチルオキシカルボニ
ルアニリノ)キニザリン、(87)6−(o−シアノア
ニリノ)キニザリン、(88)6−(m−シアノアニリ
ノ)キニザリン、(89)6−(p−シアノアニリノ)
キニザリン、(90)6−(o−ニトロアニリノ)キニ
ザリン、(91)6−(m−ニトロアニリノ)キニザリ
ン、(92)6−(p−ニトロアニリノ)キニザリン、
(93)6−(o−メトキシアニリノ)キニザリン、
(94)6−(m−メトキシアニリノ)キニザリン、
(95)6−(p−メトキシアニリノ)キニザリン、
(96)6−(2,6−ジメチルアニリノ)キニザリ
ン、(97)6−(2,6−ジエチルアニリノ)キニザ
リン、(98)6−(2,6−ジプロピルアニリノ)キ
ニザリン、(99)6−(2,6−ジイソプロピルアニ
リノ)キニザリン、(100)6−(2,6−ジブチル
アニリノ)キニザリン、(101)6−(2,6−ジタ
ーシャリーブチルアニリノ)キニザリン、(102)6
−(2,6−ジクロロアニリノ)キニザリン、(10
3)6−(2−クロロ−6−メチルアニリノ)キニザリ
ン、(104)6−(2−メチル−6−ニトロアニリ
ノ)キニザリン、(105)6−(2−メチル−6−カ
ルボキシアニリノ)キニザリン、(106)6−(2,
3,4,5−テトラフルオロアニリノ)キニザリン、 D.第二級アミノ基(アニリノ基)1個と残位がフェノ
キシ基およびフッ素原子の例 (107)6−アニリノ−7−2−(クロロ−6−メチ
ルフェノキシ)−5,8−ジフルオロキニザリン、(1
08)6−(p−シアノアニリノ)−7−(2,6−ジ
クロロフェノキシ)−5,8−ジフルオロキニザリン、
(109)6−(m−エトキシカルボニルアニリノ)−
7−フェノキシ−5,8−ジフルオロキニザリン、(1
10)6−(2,6−ジクロロアニリノ)−7−(2,
6−ジクロロフェノキシ)−5,8−ジフルオロキニザ
リン、 E.第二級アミノ基(アニリノ基)1個と残位がアルコ
キシ基のみの例 (111)6−(m−エトキシカルボニルアニリノ)−
5,7,8−トリブトキシ−キニザリン、 F.第二級アミノ基(アニリノ基)1個と残位がフェニ
ルチオ基およびフッ素原子の例 (112)6−アニリノ−7−フェニルチオ−5,8−
ジフルオロキニザリン、(113)6−シアノアニリノ
−7−フェニルチオ−5,8−ジフルオロキニザリン、
(114)6−(2,6−ジクロロアニリノ)−7−フ
ェニルチオ−5,8−ジフルオロキニザリン、(11
5)6−(m−エトキシカルボニルアニリノ)−7−フ
ェニルチオ−5,8−ジフルオロキニザリン、 G.第二級アミノ基(アルキルアミノ基)1個と残位が
フッ素原子の例 (116)6−エチルアミノ−5,7,8−トリフルオ
ロキニザリン、(117)6−ブチルアミノ−5,7,
8−トリフルオロキニザリン、(118)6−オクチル
アミノ−5,7,8−トリフルオロキニザリン、(11
9)6−シクロヘキシルアミノ−5,7,8−トリフル
オロキニザリン、 H.第二級アミノ基(アニリノ基)2個と残位がフッ素
の例 (120)6,7−ジアニリノ−5,8−ジフルオロキ
ニザリン、(121)6,7−ビス(m−エトキシカル
ボニルアニリノ)−5,8−ジフルオロキニザリン、
(122)6,7−ビス(o−ブトキシカルボニルアニ
リノ)−5,8−ジフルオロキニザリン、(123)
6,7−ビス(p−ブトキシカルボニルアニリノ)−
5,8−ジフルオロキニザリン、(124)6,7−ビ
ス(m−ブトキシカルボニルアニリノ)−5,8−ジフ
ルオロキニザリン、(125)6,7−ビス(o−シア
ノアニリノ)−5,8−ジフルオロキニザリン、(12
6)6,7−ビス(p−シアノアニリノ)−5,8−ジ
フルオロキニザリン、(127)6,7−ビス(o−ニ
トロアニリノ)−5,8−ジフルオロキニザリン、(1
28)6,7−ビス(p−ニトロアニリノ)−5,8−
ジフルオロキニザリン、(129)6,7−ビス(o−
ターシャリーブチルアニリノ)−5,8−ジフルオロキ
ニザリン、(130)6,7−ビス(p−ターシャリー
ブチルアニリノ)−5,8−ジフルオロキニザリン、
(131)6,7−ビス(o−メトキシアニリノ)−
5,8−ジフルオロキニザリン、(132)6,7−ビ
ス(p−メトキシアニリノ)−5,8−ジフルオロキニ
ザリン、(133)6,7−ビス(m−メトキシアニリ
ノ)−5,8−ジフルオロキニザリン、(134)6,
7−ビス(2,6−ジブチルアニリノ)−5,8−ジフ
ルオロキニザリン、(135)6,7−ビス(2,6−
ジフルオロアニリノ)−5,8−ジフルオロキニザリ
ン、(136)6,7−ビス(2,6−ジメチルアニリ
ノ)−5,8−ジフルオロキニザリン、(137)6,
7−ビス(2,6−ジエチルアニリノ)−5,8−ジフ
ルオロキニザリン、(138)6,7−ビス(2,6−
ジクロロアニリノ)−5,8−ジフルオロキニザリン、
(139)6,7−ビス(2,6−ジイソプロピルアニ
リノ)−5,8−ジフルオロキニザリン、(140)
6,7−ビス(2,6−ジブロモアニリノ)−5,8−
ジフルオロキニザリン、(141)6,7−ビス(2,
6−ジエチル−3−クロロアニリノ)−5,8−ジフル
オロキニザリン、(142)6,7−ビス(2−メトキ
シ−6−メチルアニリノ)−5,8−ジフルオロキニザ
リン、(143)6,7−ビス(2−クロロ−6−メチ
ルアニリノ)−5,8−ジフルオロキニザリン、(14
4)6,7−ビス(2−エトキシカルボニル−6−メチ
ルアニリノ)−5,8−ジフルオロキニザリン、(14
5)6,7−ビス(2,3,5,6−テトラフルオロア
ニリノ)−5,8−ジフルオロキニザリン、(146)
6,7−ビス(2−クロロ−6−メチルアニリノ)−
5,8−ジフルオロキニザリン、(147)6,7−ビ
ス(o−オクチルオキシカルボニルアニリノ)−5,8
−ジフルオロキニザリン、(148)6,7−ビス(o
−オクタデシルオキシカルボニルアニリノ)−5,8−
ジフルオロキニザリン、(149)6,7−ビス(4−
エトキシ−2,6−ジプロピルアニリノ)−5,8−ジ
フルオロキニザリン、(150)6,7−ビス(4−メ
トキシエトキシ−2,6−ジイソプロピルアニリノ)−
5,8−ジフルオロキニザリン、(151)6,7−ビ
ス(4−ヒドロキシ−2,6−ジブチルアニリノ)−
5,8−ジフルオロキニザリン、(152)6,7−ビ
ス(2−エトキシ−6−メチルアニリノ)−5,8−ジ
フルオロキニザリン、(153)6,7−ビス(2,6
−ジエトキシアニリノ)−5,8−ジフルオロキニザリ
ン、 I.第二級アミノ基(アニリノ基)2個と残位がアルコ
キシ基およびフッ素原子の例 (154)6,7−ジアニリノ−5−ブトキシ−8−フ
ルオロキニザリン、(155)6,7−ジアニリノ−5
−オクチルオキシ−8−フルオロキニザリン、(15
6)6,7−ビス(m−エトキシカルボニルアニリノ)
−5−オクチルオキシ−8−フルオロキニザリン、(1
57)6,7−ビス(p−エトキシカルボニルアニリ
ノ)−5−オクチルオキシ−8−フルオロキニザリン、
(158)6,7−ビス(2,6−ジエチルアニリノ)
−5−ブトキシ−8−フルオロキニザリン、(159)
6,7−ビス(2,6−ジイソプロピルアニリノ)−5
−ブトキシ−8−フルオロキニザリン、(160)6,
7−ビス(2,6−ジエチル−3−クロロアニリノ)−
5−ブトキシ−8−フルオロキニザリン、(161)
6,7−ビス(2,6−ジエチル−3−クロロアニリ
ノ)−5−オクチルオキシ−8−フルオロキニザリン、
(162)6,7−ビス(2−エトキシカルボニル−6
−メチルアニリノ)−5−ブトキシ−8−フルオロキニ
ザリン、(163)6,7−ビス(2−エトキシカルボ
ニル−6−メチルアニリノ)−5−オクチルオキシ−8
−フルオロキニザリン、(164)6,7−ビス(2,
6−ジメチルアニリノ)−5−オクチルオキシ−8−フ
ルオロキニザリン、(165)6,7−ビス(2,6−
ジエチルアニリノ)−5−オクチルオキシ−8−フルオ
ロキニザリン、(166)6,7−ビス(o−エトキシ
アニリノ)−5−ブトキシ−8−フルオロキニザリン、
(167)6,7−ビス(p−エトキシアニリノ)−5
−ブトキシ−8−フルオロキニザリン、(168)6,
7−ビス(p−エトキシアニリノ)−5−エトキシエト
キシ−8−フルオロキニザリン、(169)6,7−ビ
ス(o−エトキシアニリノ)−5−オクチルオキシ−8
−フルオロキニザリン、(170)6,7−ビス(p−
メトキシエトキシアニリノ)−5−オクチルオキシ−8
−フルオロキニザリン、(171)6,7−ビス(p−
エトキシエトキシアニリノ)−5−エトキシエトキシ−
8−フルオロキニザリン、(172)6,7−ビス(o
−ブトキシアニリノ)−5−(p−3´,6´,9´−
オキサヘンデシルオキシ)−8−フルオロキニザリン、
(173)6,7−ビス(p−ブトキシアニリノ)−5
−エトキシエトキシ−8−フルオロキニザリン、(17
4)6,7−ビス(p−ヒドロキシアニリノ)−5−ブ
トキシ−8−フルオロキニザリン、(175)6,7−
ビス(o−ブチルアニリノ)−5−オクチルオキシ−8
−フルオロキニザリン、(176)6,7−ビス(p−
オクチルオキシアニリノ)−5−オクチルオキシ−8−
フルオロキニザリン、(177)6,7−ビス(p−3
´,6´,9´−オキサヘンデシルオキシアニリノ)−
5−オクチルオキシ−8−フルオロキニザリン、(17
8)6,7−ビス(2,6−ジプロピルアニリノ)−5
−ブトキシ−8−フルオロキニザリン、(179)6,
7−ビス(2,6−ジブチルアニリノ)−5−ブトキシ
−8−フルオロキニザリン、(180)6,7−ビス
(2,6−ジイソプロピルアニリノ)−5−メトキシエ
トキシ−8−フルオロキニザリン、(181)6,7−
ビス(2,6−ジフルオロアニリノ)−5−オクチルオ
キシ−8−フルオロキニザリン、(182)6,7−ビ
ス(2,6−ジクロロアニリノ)−5−ブトキシ−8−
フルオロキニザリン、(183)6,7−ビス(2,6
−ジクロロアニリノ)−5−オクチルオキシ−8−フル
オロキニザリン、(184)6,7−ビス(2,6−ジ
ブロモアニリノ)−5−ブトキシ−8−フルオロキニザ
リン、(185)6,7−ビス(2,6−ジブロモアニ
リノ)−5−オクチルオキシ−8−フルオロキニザリ
ン、(186)6,7−ビス(2−メトキシ−6−メチ
ルアニリノ)−5−ブトキシ−8−フルオロキニザリ
ン、(187)6,7−ビス(2−メトキシ−6−メチ
ルアニリノ)−5−オクチルオキシ−8−フルオロキニ
ザリン、(188)6,7−ビス(2−クロロ−6−メ
チルアニリノ)−5−ブトキシ−8−フルオロキニザリ
ン、(189)6,7−ビス(2−クロロ−6−メチル
アニリノ)−5−オクチルオキシ−8−フルオロキニザ
リン、(190)6,7−ビス(2−エトキシ−6−メ
チルアニリノ)−5−ブトキシ−8−フルオロキニザリ
ン、(191)6,7−ビス(2−エトキシ−6−メチ
ルアニリノ)−5−オクチルオキシ−8−フルオロキニ
ザリン、 J.第二級アミノ基(アニリノ基およびアルキルアミノ
基)2個と残位がアルコキシ基およびフッ素原子の例 (192)6−アニリノ−7−エチルアミノ−5(もし
くは8)−オクチルオキシ−8(もしくは5)−フルオ
ロキニザリン、(193)6−アニリノ−7−ブチルア
ミノ−8(もしくは5)−オクチルオキシ−5(もしく
は8)−フルオロキニザリン、(194)6−(m−エ
トキシカルボニルアニリノ)−7−ブチルアミノ−5
(もしくは8)−ブトキシ−8(もしくは5)−フルオ
ロキニザリン、(195)6−(o−エトキシカルボニ
ルアニリノ)−7−ブチルアミノ−8(もしくは5)−
オクチルオキシ−5(もしくは8)−フルオロキニザリ
ン、(196)6−(p−エトキシカルボニルアニリ
ノ)−7−ブチルアミノ−8(もしくは5)−オクチル
オキシ−5(もしくは8)−フルオロキニザリン、(1
97)6−(m−エトキシカルボニルアニリノ)−7−
ブチルアミノ−8(もしくは5)−オクチルオキシ−5
(もしくは8)−フルオロキニザリン、(198)6−
(o−シアノアニリノ)−7−ブチルアミノ−8(もし
くは5)−オクチルオキシ−5(もしくは8)−フルオ
ロキニザリン、(199)6−(p−シアノアニリノ)
−7−ブチルアミノ−8(もしくは5)−オクチルオキ
シ−5(もしくは8)−フルオロキニザリン、(20
0)6−(m−シアノアニリノ)−7−ブチルアミノ−
8(もしくは5)−オクチルオキシ−5(もしくは8)
−フルオロキニザリン、(201)6−(o−ニトロア
ニリノ)−7−ブチルアミノ−8(もしくは5)−オク
チルオキシ−5(もしくは8)−フルオロキニザリン、
(202)6−(p−ニトロアニリノ)−7−ブチルア
ミノ−8(もしくは5)−オクチルオキシ−5(もしく
は8)−フルオロキニザリン、(203)6−(m−ニ
トロアニリノ)−7−ブチルアミノ−8(もしくは5)
−オクチルオキシ−5(もしくは8)−フルオロキニザ
リン、(204)6−アニリノ−7−ブチルアミノ−5
(もしくは8)−ブトキシ−8(もしくは5)−フルオ
ロキニザリン、(205)6−(o−エトキシアニリ
ノ)−7−ブチルアミノ−5(もしくは8)−ブチルオ
キシ−8(もしくは5)−フルオロキニザリン、(20
6)6−(o−ブトキシアニリノ)−7−ブチルアミノ
−5(もしくは8)−ブチルオキシ−8(もしくは5)
−フルオロキニザリン、(207)6−(p−エトキシ
アニリノ)−7−ブチルアミノ−5(もしくは8)−ブ
チルオキシ−8(もしくは5)−フルオロキニザリン、
(208)6−(o−エトキシアニリノ)−7−ブチル
アミノ−5(もしくは8)−オクチルオキシ−8(もし
くは5)−フルオロキニザリン、(209)6−(o−
エトキシアニリノ)−7−ブチルアミノ−5(もしくは
8)−メトキシエトキシ−8(もしくは5)−フルオロ
キニザリン、(210)6−(p−エトキシアニリノ)
−7−ブチルアミノ−5(もしくは8)−エトキシエト
キシ−8(もしくは5)−フルオロキニザリン、(21
1)6−(o−メトキシエトキシアニリノ)−7−ブチ
ルアミノ−5(もしくは8)−ブチルオキシ−8(もし
くは5)−フルオロキニザリン、(212)6−(p−
エトキシエトキシアニリノ)−7−ブチルアミノ−5
(もしくは8)−メトキシメトキシ−8(もしくは5)
−フルオロキニザリン、(213)6−(p−ブトキシ
アニリノ)−7−ブチルアミノ−5(もしくは8)−3
´,6´,9´−オキサヘンデシルオキシ−8(もしく
は5)−フルオロキニザリン、(214)6−(o−ブ
トキシアニリノ)−7−ブチルアミノ−5(もしくは
8)−オクチルオキシ−8(もしくは5)−フルオロキ
ニザリン、(215)6−(p−ブトキシアニリノ)−
7−ブチルアミノ−5(もしくは8)−フェニルオキシ
−8(もしくは5)−フルオロキニザリン、(216)
6−(p−ブトキシアニリノ)−7−ブチルアミノ−5
(もしくは8)−オクチルオキシ−8(もしくは5)−
フルオロキニザリン、 K.第二級アミノ基(アニリノ基およびアルキルアミノ
基)2個と残位がアルコキシ基の例 (217)6−アニリノ−7−ブチルアミノ−5,8−
ジブトキシキニザリン、(218)6−(o−エトキシ
カルボニルアニリノ)−7−ブチルアミノ−5,8−ジ
ブトキシキニザリン、(219)6−(p−エトキシカ
ルボニルアニリノ)−7−ブチルアミノ−5,8−ジブ
トキシキニザリン、(220)6−(m−エトキシカル
ボニルアニリノ)−7−ブチルアミノ−5,8−ジブト
キシキニザリン、(221)6−(o−シアノアニリ
ノ)−7−ブチルアミノ−5,8−ジブトキシキニザリ
ン、(222)6−(p−シアノアニリノ)−7−ブチ
ルアミノ−5,8−ジブトキシキニザリン、(223)
6−(m−シアノアニリノ)−7−ブチルアミノ−5,
8−ジブトキシキニザリン、(224)6−(o−ニト
ロアニリノ)−7−ブチルアミノ−5,8−ジブトキシ
キニザリン、(225)6−(p−ニトロアニリノ)−
7−ブチルアミノ−5,8−ジブトキシキニザリン、
(226)6−(m−ニトロアニリノ)−7−ブチルア
ミノ−5,8−ジブトキシキニザリン、 L.第二級アミノ基(アニリノ基およびアルキルアミノ
基)2個と残位がフッ素原子の例 (227)6−(m−エトキシカルボニルアニリノ)−
7−ブチルアミノ−5,8−ジフルオロキニザリン、
(228)6−(p−メトキシアニリノ)−7−ブチル
アミノ−5,8−ジフルオロキニザリン、(229)6
−アニリノ−7−ブチルアミノ−5,8−ジフルオロキ
ニザリン、 M.第二級アミノ基(アニリノ基)2個と残位がアルキ
ルチオ基あるいはフェニルチオ基およびフッ素原子の例 (230)6,7−ビス(2,6−ジクロロアニリノ)
−5−オクチルチオ−8−フルオロキニザリン、(23
1)6,7−ビス(2,6−ジメチルアニリノ)−5−
オクチルチオ−8−フルオロキニザリン、(232)
6,7−ビス(2,6−ジイソプロピルアニリノ)−5
−オクチルチオ−8−フルオロキニザリン、(233)
6,7−ビス(2,6−ジエトキシアニリノ)−5−オ
クチルチオ−8−フルオロキニザリン、(234)6,
7−ビス(2,6−ジエトキシアニリノ)−5−フェニ
ルチオ−8−フルオロキニザリン、 N.第二級アミノ基(アニリノ基)2個と残位がアルキ
ルチオ基あるいはフェニルチオ基の例 (235)6,7−ビス(2,6−ジエチルアニリノ)
−5,8−ジブチルチオキニザリン、(236)6,7
−ビス(2,6−ジイソプロピルアニリノ)−5,8−
ジブチルチオキニザリン、(237)6,7−ビス
(2,6−ジイソプロピルアニリノ)−5,8−ジフェ
ニルチオキニザリン、(238)6,7−ビス(2,6
−ジイソプロピル−4−エトキシアニリノ)−5,8−
ジブチルチオキニザリン、 O.第二級アミノ基(アニリノ基およびアルキルアミノ
基)2個と残位がアルキルチオ基あるいはフェニルチオ
基およびフッ素原子の例 (239)6−(2,6−ジイソプロピルアニリノ)−
7−ブチルアミノ−5−オクチルチオ−8−フルオロキ
ニザリン、(240)6−(2,6−ジエトキシアニリ
ノ)−7−ブチルアミノ−5−オクチルチオ−8−フル
オロキニザリン、(241)6−(2,6−ジエトキシ
アニリノ)−7−ブチルアミノ−5−フェニルチオ−8
−フルオロキニザリン、 P.第二級アミノ基(アルキルアミノ基)2個と残位が
フッ素原子の例 (242)6,7−ジブチルアミノ−5,8−ジフルオ
ロキニザリン、 Q.第二級アミノ基(アニリノ基)3個と残位がフッ素
原子の例 (243)5,6,7−トリス(2,6−ジエチルアニ
リノ)−8−フルオロキニザリン、(244)5,6,
7−トリス(2,6−ジプロピルアニリノ)−8−フル
オロキニザリン、(245)5,6,7−トリス(2,
6−ジイソプロピルアニリノ)−8−フルオロキニザリ
ン、(246)5,6,7−トリス(2−クロロ−6−
メチルアニリノ)−8−フルオロキニザリン、(24
7)5,6,7−トリス(2,6−ジエトキシアニリ
ノ)−8−フルオロキニザリン、 R.第二級アミノ基(アニリノ基およびアルキルアミノ
基)3個と残位がフッ素原子の例 (248)5,6,7−トリス(ブチルアミノ)−8−
フルオロキニザリン、(249)5,6−ビス(2,6
−ジイソブチルプロピルアニリノ)−7−ブチルアミノ
−8−フルオロキニザリン、(250)5,6−ビス
(2,6−ジイソプロピルアニリノ)−7−オクチルア
ミノ−8−フルオロニザリン、(251)5,6−ビス
(2,6−ジエトキシアニリノ)−7−ブチルアミノ−
8−フルオロキニザリン、(252)5,6−ビス
(2,6−ジエトキシアニリノ)−7−オクチルアミノ
−8−フルオロキニザリン、 S.第二級アミノ基(アニリノ基)1個と残位が塩素原
子の例 (253)6−(m−エトキシカルボニルアニリノ)−
5,7,8−トリクロロキニザリン、(254)6−
(2,6−ジメチルアニリノ)−5,7,8−トリクロ
ロキニザリン、(255)6−(2,6−ジエチルアニ
リノ)−5,7,8−トリクロロキニザリン、(25
6)6−(2−メチル−6−カルボキシアニリノ)−
5,7,8−トリクロロキニザリン、(257)6−
(2,6−ジクロロアニリノ)−5,7,8−トリクロ
ロキニザリン、(258)6−(2,6−ジイソプロピ
ルアニリノ)−5,7,8−トリクロロキニザリン、 T.第二級アミノ基(アニリノ基)1個と残位がアルコ
キシ基および塩素原子の例 (259)6−(m−エトキシカルボニルアニリノ)−
7−オクチルオキシ−5,8−ジクロロキニザリン、
(260)6−(p−ブトキシカルボニルアニリノ)−
7−オクチルオキシ−5,8−ジクロロキニザリン、
(261)6−(p−ニトロアニリノ)−7−オクチル
オキシ−5,8−ジクロロキニザリン、(262)6−
(p−シアノアニリノ)−7−オクチルオキシ−5,8
−ジクロロキニザリン、(263)6−アニリノ−(5
または8),7−ジブトキシ−(8または5)−クロロ
キニザリン、(264)6−(m−エトキシカルボニル
アニリノ)−(5または8),7−ジブトキシ−(8ま
たは5)−クロロキニザリン、(265)6−(p−ブ
トキシカルボニルアニリノ)−(5または8),7−ジ
ブトキシ−(8または5)−クロロキニザリン、(26
6)6−(p−ニトロアニリノ)−(5または8),7
−ジブトキシ−(8または5)−クロロキニザリン、
(267)6−(p−シアノアニリノ)−(5または
8),7−ジブトキシ−(8または5)−クロロキニザ
リン、 U.第二級アミノ基(アニリノ基)2個と残位が塩素原
子の例 (268)6,7−ビス(2,6−ジエチルアニリノ)
−5,8−ジクロロキニザリン、(269)6,7−ビ
ス(2,6−ジイソプロピルアニリノ)−5,8−ジク
ロロキニザリン、 V.第二級アミノ基(アニリノ基)2個と残位がアルコ
キシ基および塩素原子の例 (270)6,7−ビス(m−エトキシカルボニルアニ
リノ)−5−オクチルオキシ−8−クロロキニザリン、
(271)6,7−ビス(p−エトキシカルボニルアニ
リノ)−5−オクチルオキシ−8−クロロキニザリン、
(272)6,7−ビス(2,6−ジエチルアニリノ)
−5−ブトキシ−8−クロロキニザリン、(273)
6,7−ビス(2,6−ジイソプロピルアニリノ)−5
−ブトキシ−8−クロロキニザリン、(274)6,7
−ビス(2,6−ジエチル−3−クロロアニリノ)−5
−ブトキシ−8−クロロキニザリン、(275)6,7
−ビス(2,6−ジエチル−3−クロロアニリノ)−5
−オクチルオキシ−8−クロロキニザリン、(276)
6,7−ビス(2−エトキシカルボニル−6−メチルア
ニリノ)−5−ブトキシ−8−クロロキニザリン、(2
77)6,7−ビス(2−エトキシカルボニル−6−メ
チルアニリノ)−5−オクチルオキシ−8−クロロキニ
ザリン、 W.第二級アミノ基(アニリノ基およびアルキルアミノ
基)2個と残位がアルコキシ基および塩素原子の例 (278)6−アニリノ−7−ブチルアミノ−8(もし
くは5)−オクチルオキシ−5(もしくは8)−クロロ
キニザリン、(279)6−(m−エトキシカルボニル
アニリノ)−7−ブチルアミノ−5(もしくは8)−ブ
トキシ−8(もしくは5)−クロロキニザリン、(28
0)6−(p−エトキシカルボニルアニリノ)−7−ブ
チルアミノ−8(もしくは5)−オクチルオキシ−5
(もしくは8)−クロロキニザリン、(281)6−
(m−エトキシカルボニルアニリノ)−7−ブチルアミ
ノ−8(もしくは5)−オクチルオキシ−5(もしくは
8)−クロロキニザリン、 X.第二級アミノ基(アニリノ基およびアルキルアミノ
基)2個と残位がアルコキシ基および水素原子の例 (282)6−アニリノ−7−ブチルアミノ−8(もし
くは5)−オクチルオキシキニザリン、(283)6−
(m−エトキシカルボニルアニリノ)−7−ブチルアミ
ノ−5(もしくは8)−ブトキシキニザリン、(28
4)6−(p−エトキシカルボニルアニリノ)−7−ブ
チルアミノ−8(もしくは5)−オクチルオキシキニザ
リン、(285)6−(m−エトキシカルボニルアニリ
ノ)−7−ブチルアミノ−8(もしくは5)−オクチル
オキシキニザリン、 Y.第二級アミノ基(アニリノ基)2個と残位がアルコ
キシ基および水素原子の例 (286)6,7−ビス(m−エトキシカルボニルアニ
リノ)−5−オクチルオキシキニザリン、(287)
6,7−ビス(p−エトキシカルボニルアニリノ)−5
−オクチルオキシキニザリン、(288)6,7−ビス
(2,6−ジエチルアニリノ)−5−ブトキシキニザリ
ン、(289)6,7−ビス(2,6−ジイソプロピル
アニリノ)−5−ブトキシキニザリン、(290)6,
7−ビス(2,6−ジエチル−3−クロロアニリノ)−
5−ブトキシキニザリン、(291)6,7−ビス
(2,6−ジエチル−3−クロロアニリノ)−5−オク
チルオキシキニザリン、(292)6,7−ビス(2−
エトキシカルボニル−6−メチルアニリノ)−5−ブト
キシキニザリン、(293)6,7−ビス(2−エトキ
シカルボニル−6−メチルアニリノ)−5−オクチルオ
キシキニザリン、(294)6,7−ビス(2,6−ジ
エチルアニリノ)キニザリン、(295)6,7−ビス
(2,6−ジイソプロピルアニリノ)キニザリン、 本発明の新規キニザリン化合物は、例えば前記の二つの
方法によって製造することができる。ひとつの製造方法
は、前記一般式(4)
【0077】
【化5】
【0078】(ただし、式中R0 はハロゲン原子を表わ
し、nは0〜3の整数を表わす。)で示される5,6,
7および8位、または5,6および7位、または5,6
および8位、または5および6位、または5および7
位、または6および7位、または6位、または7位がハ
ロゲンによって置換されたキニザリンを出発原料として
用い、それらに芳香族系アミノ化合物、脂肪族系アミノ
化合物、芳香族系ヒドロキシ化合物、脂肪族系ヒドロキ
シ化合物、芳香族系メルカプト化合物または脂肪族系メ
ルカプト化合物から選ばれた反応求核物質を各々単独に
あるいは順次にまたは同時に反応させハロゲン原子を求
核置換せしめるものである。
【0079】これらの反応求核物質のうち第一級アミン
化合物としては、例えば、一般式(5)
【0080】
【化6】
【0081】[ただし、式中、Aは各々独立に−COO
1 (R1 は水素原子または炭素原子数1〜18個、好
ましくは1〜12個のアルキル基)、スルホン酸基、シ
アノ基、炭素原子数1〜8個、好ましくは1〜6個のア
ルキル基、炭素原子数1〜8個、好ましくは1〜6個の
アルコキシ基およびハロゲン原子よりなる群から選ばれ
た少なくとも1種のものであり、またaは0〜5の整
数、好ましくは1〜3の整数である。]で表わされるア
ニリン化合物であり、この場合、該アニリン化合物の2
および6位が共に置換されているものが好ましい。ま
た、その他の第一級アミン化合物としては、例えば、N
HR2 (ただし、R2 は水素原子、炭素原子数1〜18
個、好ましくは1〜12個のアルキル基である。)があ
る。
【0082】この際、通常は有機溶媒中で反応せしめる
が、該有機溶媒としてはニトロベンゼン、アセトニトリ
ル、ベンゾニトリルなどの不活性溶媒、あるいはピリジ
ン、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−
ピロリドン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルアミ
ン、ジメチルスルホン、スルホランなどの非プロトン極
性溶媒、あるいはα−クロロナフタレン、トリクロロベ
ンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、ジクロロエ
タン等のハロゲン系溶媒、あるいはベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどを用いることができる。または該有機
溶媒を用いないで前記のアミノ化合物、ヒドロキシ化合
物などの反応求核物質それ自身を溶媒として用いること
もできる。
【0083】また縮合剤としてトリエチルアミン、トリ
−n−ブチルアミンなどの有機塩基類やフッ化カリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウムなどの無機塩基を用いるのが良い。
またはアニリン、トルイジン、アニシジン、n−ブチル
アミン、n−オクチルアミンなどのアミノ化合物におい
て反応求核物質それ自身に縮合剤としての性質が有る場
合は必ずしも前記縮合剤を用いる必要はない。あるいは
反応求核物質それ自身の反応性が強い場合、必ずしも縮
合剤を必要としない。反応温度としては20〜200
℃、好ましくは、反応溶媒等によっても異なるが、芳香
族系アミノ化合物の置換反応については50〜180
℃、脂肪族系アミノ化合物の置換反応については20〜
100℃、芳香族系ヒドロキシ化合物の置換反応につい
ては20〜120℃、脂肪族系ヒドロキシ化合物の置換
反応については50〜180℃、芳香族系メルカプト化
合物の置換反応については20〜100℃、あるいは脂
肪族系メルカプト化合物の置換反応については50〜1
80℃の範囲で行なうのが良い。
【0084】なお、出発原料である5,6,7および8
位または、5,6および7位、または5,6および8
位、または5および6位、または5および7位、または
6および7位、または6位、または7位がハロゲンによ
って置換されたキニザリンの合成は、例えば一般に良く
知られた、いわゆるフリーデル−クラフツ反応により、
3、4、5、および6位、3、4および5位、3、4お
よび6位、3および4位、4および5位、3および5
位、または4位、または5位がハロゲンにより置換され
た無水フタル酸あるいはフタル酸(好ましくは無水フタ
ル酸)と例えばハイドロキノンまたはジメトキシハイド
ロキノン類(好ましくはジメトキシハイドロキノン)と
から、例えばアシル化剤として無水塩化アルミニウムを
用いて合成できる。例えば、5,6,7および8位のハ
ロゲンがフッ素原子の場合の例が、当発明者によって見
出された方法(特開昭61−112041号に開示、特
願平5−261293号に記載)により行うことができ
る。他のハロゲンに関しても、該フッ素原子の場合と同
様にして合成できる。
【0085】もうひとつの製造方法は、無水フタル酸骨
格の3,4,5および6位の1〜3個かつ4および5位
の少なくとも一方が第二級アミノ基であると共に残位の
少なくとも1つがハロゲン原子、アルコキシ基、置換さ
れていてもよいフェノキシ基、アルキルチオ基および置
換されていてもよいフェニルチオ基よりなる群から選ば
れた少なくとも1種のもので置換されている無水フタル
酸誘導体と、ハイドロキノンまたは1,4−ジメトキシ
ベンゼンとを反応させることによるキニザリン化合物の
製造方法である。
【0086】すなわち、一般式(6)
【0087】
【化7】
【0088】(ただし、式中、W,X,YおよびZのう
ち、1〜3個かつXおよびYの少なくとも一方が第二級
アミノ基であるとともに残位の少なくとも1つがハロゲ
ン原子、アルコキシ基、置換されていてもよいフェノキ
シ基、アルキルチオ基および置換されていてもよいフェ
ニルチオ基よりなる群から選ばれた少なくとも1種の基
で置換されたものである。)で表わされる無水フタル酸
誘導体と、ハイドロキノンまたは1,4−ジメトキシベ
ンゼンとを反応させることによるキニザリン化合物の製
造方法である。
【0089】無水フタル酸のベンゼン核の一部あるいは
全部がハロゲン原子、芳香族系アミノ化合物、脂肪族系
アミノ化合物、芳香族系ヒドロキシ化合物、脂肪族系ヒ
ドロキシ化合物、芳香族系メルカプト化合物または脂肪
族系メルカプト化合物から選ばれた化合物で置換された
無水フタル酸またはフタル酸の誘導体は、テトラクロル
無水フタル酸、テトラフルオロ無水フタル酸またはテト
ラフルオロフタル酸などのハロゲン化無水フタル酸また
はハロゲン化フタル酸と所望の芳香族系アミノ化合物、
脂肪族系アミノ化合物、芳香族系ヒドロキシ化合物、脂
肪族系ヒドロキシ化合物、芳香族系メルカプト化合物ま
たは脂肪族系メルカプト化合物から選ばれた反応求核物
質とを各々単独にあるいは複数のものを順次にまたは同
時に反応させハロゲン原子を求核置換せしめることによ
り製造される。
【0090】反応温度としては20〜200℃、好まし
くは、反応溶媒等によっても異なるが、芳香族系アミノ
化合物の置換反応については50〜180℃、脂肪族系
アミノ化合物の置換反応については20〜100℃、芳
香族系ヒドロキシ化合物の置換反応については20〜1
20℃、脂肪族系ヒドロキシ化合物の置換反応について
は50〜180℃、芳香族系メルカプト化合物の置換反
応については20〜100℃、あるいは脂肪族系メルカ
プト化合物の置換反応については50〜180℃の範囲
で行なうのが良い。この際、通常は有機溶媒中で反応せ
しめるが、該有機溶媒としてはニトロベンゼン、アセト
ニトリル、ベンゾニトリルなどの不活性溶媒、あるいは
ピリジン、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
−2−ピロリドン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチ
ルアミン、ジメチルスルホン、スルホランなどの非プロ
トン極性溶媒、あるいはα−クロロナフタレン、トリク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、ジク
ロロエタンなどのハロゲン系溶媒、あるいはベンゼン、
トルエン、キシレンなどを用いることができる。または
該有機溶媒を用いないで前記のアミノ化合物、ヒドロキ
シ化合物などの反応求核物質それ自身を溶媒として用い
ることもできる。
【0091】また縮合剤としてトリエチルアミン、トリ
−n−ブチルアミンなどの有機塩基類やフッ化カリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウムなどの無機塩基を用いるのが良い。
またはアニリン、トルイジン、アニシジン、n−ブチル
アミン、n−オクチルアミンなどのアミノ化合物におい
て反応求核物質それ自身に縮合剤としての性質が有る場
合は必ずしも前記縮合剤を用いる必要はない。あるいは
反応求核物質それ自身の反応性が強い場合、必ずしも縮
合剤を必要としない。
【0092】または無水フタル酸のベンゼン核の一部あ
るいは全部がハロゲン原子、芳香族系アミノ化合物、脂
肪族系アミノ化合物、芳香族系ヒドロキシ化合物、脂肪
族系ヒドロキシ化合物、芳香族系メルカプト化合物また
は脂肪族系メルカプト化合物から選ばれた化合物で置換
された無水フタル酸またはフタル酸の誘導体は、石川
ら、有機合成協会誌、第21巻第8号(1971年)7
92頁または本研究者ら、特願平4−28185号など
の方法に従って予めフタロニトリルのベンゼン核の一部
あるいは全部が所望のハロゲン原子、芳香族系アミノ化
合物、脂肪族系アミノ化合物、芳香族系ヒドロキシ化合
物、脂肪族系ヒドロキシ化合物、芳香族系メルカプト化
合物、あるいは脂肪族系メルカプト化合物で置換された
フタロニトリルを通常の方法に従って加水分解して得る
ことができる。
【0093】前記キニザリン化合物が1個の第二級アミ
ノ基を有する場合には、該キニザリン化合物は、マゼン
タ色素として有用である。また、前記キニザリン化合物
が2個の第二級アミノ基を有する場合には、該キニザリ
ン化合物はシアン色素として有用である。
【0094】また、本発明は、前記マゼンタ色素および
前記シアン色素よりなる群から選ばれた少なくとも1種
の着色剤とバインダー樹脂とを含有してなる電子写真用
カラートナー組成物である。
【0095】本発明のカラートナーに適用するバインダ
ー樹脂としては、公知のものはすべて挙げられるが、例
えばポリスチレン、ポリビニルトルエン、ポリα−メチ
ルスチレン、ポリp−クロルスチレン、アミノスチレン
等のスチレン及びその誘導体あるいはスチレン−ビニル
ナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重
合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン
−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オ
クチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン
−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロル
メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニト
リル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン
共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−
マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体、
メタクリル酸およびメチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、ブチルメタクリレート等のメタクリル酸エ
ステル類の単独または共重合体、アクリル酸およびメチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレート等のアクリル酸
エステル類の単独または共重合体、ブタジエン、イソプ
レン等のジエン類、アクリロニトリル、ビニルエーテル
類、マレイン酸およびマレイン酸エステル類、無水マレ
イン酸、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニル系単量体の
単独あるいは、他の単量体との共重合体、エチレン、プ
ロピレン等のオレフィン系化合物の単独あるいは共重合
体、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ロジ
ン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪
族または脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素
化パラフィン、パラフィンワックス等が単独あるいは混
合して使用できる。
【0096】また、トナーの重要な性能の一つに帯電性
が挙げられるが、トナーの帯電制御は、結着樹脂、着色
剤それ自身で行っても良いが、必要に応じて色調を変化
させないような帯電制御剤を添加しても良い。本発明の
カラートナーに適用する帯電制御剤としては、公知のも
のはすべて挙げられるが、例えばサリチル酸金属錯体
類、有機ホウ素塩類、4級アンモニウム塩類、アルミニ
ウム化合物、シリコーン誘導体、亜鉛化合物、イミダゾ
ール金属錯体類、ピリジニウム塩などが使用できる。
【0097】帯電制御剤の添加量はバインダー樹脂に対
して0.05〜15重量部、好ましくは0.1〜10重
量部が適当である。これらの帯電制御剤は、バインダー
樹脂中に混合添加して用いることができ、また各種の方
法でトナー粒子の表面に付着せしめる形で用いることも
できる。
【0098】その他、本発明のカラートナーには、トナ
ーの電気的特性を制御する目的で、固体電解質、高分子
電解質、電荷移動錯体、酸化スズなど金属酸化物等の導
電体、半導体あるいは強誘電体、磁性体などを添加する
こともでき、また、熱特性等の各種物理的特性を調節す
る目的で、各種可塑剤、離型剤などの添加剤を添加する
こともできる。またさらには、トナーにTiO2 、Al
2 3 、SiO2 等の微粉末またはコロイダルシリカ等
の無機微粒子や、樹脂微粒子等の有機微粒子を添加し、
トナーの流動性、耐凝集性の向上を図ることもできる。
【0099】本発明のカラートナーの製造方法として
は、従来から用いられている一般的な方法あるいは各種
の方法が適用できる。例えば一般的方法として、樹脂、
着色剤、および場合により各種添加剤をボールミルや各
種ミキサー等を用いて均一に混合し、次いで混合物を加
圧ニーダー、エクストルーダー、ロールミル等を用いて
溶融混練し、その後その混練物を、ハンマーミルなどで
粗粉砕し、さらにエアージェット方式による微粉砕機な
どで微粉砕し、得られた微粉末を分級することによりカ
ラートナーとする方法を用いることができる。また、そ
の他の方法として一つには着色剤の存在下でエマルジョ
ン重合法、懸濁重合法、分散重合法、シード重合法など
の重合方法により重合性モノマーを重合し、所定の平均
粒子径を有せしめた着色樹脂微粒子を得ることによりカ
ラートナーとする方法を用いることができる。さらにも
う一つとしては、通常のトナーの製法と同様の粉砕分級
法、あるいはエマルジョン重合法、懸濁重合法、分散重
合法、シード重合法などの重合方法により重合性モノマ
ーを重合し、所定の平均粒子系を有せしめた樹脂微粒子
を予め合成し、この粒子を着色剤により着色あるいは染
色することによりカラートナーとする方法などを用いる
こともできる。
【0100】またバインダー樹脂と前記色素との比率
は、結着樹脂100重量部に対し、色素0.1〜10重
量部、好ましくは1〜6重量部である。
【0101】さらに本発明のカラートナーは、キャリア
と混合して電子写真用現像剤として使用できる。その際
のキャリアとしては、公知の鉄粉系、ニッケル粉、ガラ
スビーズ、フェライト粉の他、これらの粉体にスチレン
−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル
酸エステル共重合体アクリル酸エステル重合体、メタク
リル酸エステル重合体、シリコン樹脂、ポリアミド樹
脂、アイオノマー樹脂、ポリフェニレン、サルファイド
樹脂等あるいはその混合体を表面にコーティングしたも
の等が使用できる。
【0102】また、本発明は、基材上に、前記マゼンタ
色素および前記シアン色素よりなる群から選ばれた少な
くとも1種の色素を含有する色材層を有してなる感熱昇
華転写記録用シートである。
【0103】本発明の色素を用いて転写シートを作成す
る方法としては、色素、バインダー樹脂および溶剤より
構成される感熱転写記録用インキを転写シート基材上に
塗布し乾燥する。インキ中の色素の濃度としては通常1
〜5重量%である。
【0104】インク調製のためのバインダー樹脂として
は、従来公知のものがいずれも使用でき、好ましくはエ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチル
ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、メチルセルロース、酢酸セルロースなどのセルロー
ス系樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトア
セタール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド
などのビニル系樹脂などが挙げられる。この中で特にポ
リビニルブチラールが、耐熱性、染料の移行性などの点
から好ましい。
【0105】インキ調製のための媒体としては、トルエ
ン、キシレン、クロロベンゼンなどの芳香族類、酢酸エ
チル、酢酸ブチルなどのエステル類、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノンなどのケトン類、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、ブタノールなどのアルコール類、メチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ類、リグロイ
ン、シクロヘキサン、ケロシンなどの炭化水素類などが
使用できる。
【0106】インキを塗布する転写シートの基材として
は、従来公知の耐熱性および強度の良好なものであれば
使用できるが、好ましくはポリエステルフイルム、ポリ
スチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリスル
ホンフイルム、ポリカーボネートフイルム、アラミドフ
イルム、ポリビニールアルコールフイルム、セロファン
などであり、特に好ましいものはポリエステルフイルム
である。それらの厚さとしては2〜20μm、好ましく
は3〜10μm程度が適当である。
【0107】インキを転写シート基材に塗布する方法と
しては、バーコーター、ロールコーター、グラビヤコー
ター、ナイフコーターなどを用いて行うことができ、イ
ンキの塗布層の厚さは乾燥後0.1〜5μm、好ましく
は0.4〜2.0μmが良い。
【0108】なお被記録材としては、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのハロゲン系ポリ
マー;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリア
クリル酸などのビニル系ポリマー;ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンフタレートなどのポリエステル
系樹脂;ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、エチレ
ン、プロピレンなどのオレフィンと他のビニルポリマー
の共重合体系樹脂;アイオノマー、セルロースジアセテ
ートなどのセルロース系樹脂;ポリカーボネート、ポリ
スルホン、ポリイミドなどからなる繊維、織布、フイル
ム、シート、成型物などが挙げられる。
【0109】特に好ましいものは、ポリプロピレンまた
はポリエチレンテレフタレートからなる繊維、織布、フ
イルム、シート、加工紙などである。
【0110】さらに、本発明は、前記キニザリン化合物
を基板上に設けられた記録層に含有してなる光記録媒体
である。
【0111】本発明はまた、透明な樹脂製基板、該基板
上に設けられた記録層と金属の反射層からなるコンパク
トディスク対応の追記型光記録媒体において、該記録層
が前記キニザリン化合物を含有してなる光記録媒体であ
る。
【0112】この際に用いるディスク基板としては、信
号の記録、または読みだしを行うための光が透過するも
のが好ましい。光の透過率としては85%以上であって
かつ光学異方性の小さいものが望ましい。例えば、ガラ
ス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニール樹脂、ポリスチ
レン樹脂、エポキシ樹脂などからなる基板が挙げられ
る。これらの中で光学特性成形のしやすさあるいは機械
的強度などからポリカーボネート樹脂が好ましい。
【0113】この基板上に前記した色素がまず形成され
て、その上に金属の反射膜層が形成される。反射層とし
て使用する金属は、Al,Ag,Au,Cu,Ptなど
が挙げられ、この反射層は通常、真空蒸着、スパッター
法などの方法により形成される。
【0114】この発明の光記録媒体において前記色素を
含む記録層を基板上に成膜させるためには、通常塗布法
を用いるのが良い。方法としてはスピンコート法、ディ
ップ法あるいはロールコート法によって可能である。特
にスピンコート法が好ましい。その際使用する有機溶剤
は、基板を侵さないものを用いる。例えば、ヘキサン、
オクタン、シクロヘキサンなどの脂肪族、脂環式炭化水
素系あるいはメチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、アリルアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロ
ソルブなどのアルコール系の溶媒が好ましい。本発明の
前記色素は、アルコール系に特に良く溶解するので、こ
れらの溶媒を用いるのが良い。
【0115】この発明のCDは、プレーヤーに対しての
互換性の観点から基板を通しての読みだしレーザ光に対
する反射率は60%以上であることが必要とされる。こ
れらはそれぞれの色素にあわせて膜厚を最適化すること
によって可能である。通常50nm〜300nmが良
い。
【0116】さらに、本発明は、前記マゼンタ色素およ
び前記シアン色素よりなる群から選ばれた少なくとも1
種の色素とビヒクルとを含有してなるインクジェット用
インク組成物である。
【0117】インクジェット記録はシステムによって、
連続噴射型、間欠噴射型、オンデマンド型、インキミス
ト型があり、またインキジェット用インクは、水系、水
−溶剤系、溶剤系、固形タイプなどが開発されており、
一般的には、水系のものが主流である。その中で特に固
形タイプのインクは、通常の場合常温において固状ある
いは半固状で、インクジェット装置により加熱され、液
状となり噴射し、加熱されたインク液が目標物に接触し
固化して記録されるものであるが、OHPフィルムから
ティッシュペーパーまで印字が可能であり、またコント
ラストの良好なプリントが得られるという特徴があり、
将来展望が期待されているが、固形インク用の色素とし
て、特に耐光性、色調の両面を同時に満足するものがな
いのが現状である。
【0118】本発明の色素は、溶剤溶解性が高く、かつ
耐光性が非常に高く色相の点でも優れていることから、
これらのどの方式においても優れた効果を示すが、その
中でも溶剤系、固形あるいは半固形タイプのインク用色
素、特に固形あるいは半固形タイプのインク用色素とし
て適している。
【0119】また、本発明の色素は、ファインケミカル
1991年vol,20、No.21、P15にも記載
されている。ポリマー粒子を絶縁性媒体中に分散させ電
解の印加により粘度を変化させインクの吐出を制御しイ
ンクジェット記録を行なうというような、インクの電気
粘性効果を利用した新システムのインクの着色剤にも使
用できる。
【0120】また本発明に使用できるビヒクルとして
は、例えば乾性油タイプのインクの場合、樹脂にはロジ
ン変性フェノール樹脂、石油系樹脂、アルキド樹脂等、
乾性油には、あまに油、きり油、合成乾性油、溶剤には
石油系溶剤が使用できる。また有機溶剤系インクの場
合、樹脂にはポリアミド樹脂、ビニル系ニトロセルロー
ス樹脂、アクリル系樹脂等、溶剤にはトルエン、エステ
ル系溶剤、ケトン系溶剤、アルコール系溶剤が使用でき
る。また水系、水−溶剤系インクの場合、樹脂にはマレ
イン酸系樹脂、アクリル系樹脂等、溶剤には、水、アル
コール系溶剤、グリコール系溶剤等が使用できる。ま
た、固形あるいは半固形タイプのインクの場合、ビヒク
ルとしてオレイン酸等の脂肪酸にワックスを添加剤とし
て用いたものや、ベンジルエーテルを含むオレイン酸等
の脂肪酸にワックスを添加剤として用いたもの、または
ワックスを主たる成分として使用することができる。
【0121】また固形あるいは半固形タイプのインクの
ビヒクル成分として適用するワックスとしては、公知の
ものはすべて挙げられるが、木ろう、カンデリラワック
ス、カルナウバワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワッ
クス、ポリオレフィンワックス、各種低分子量ポリエチ
レン、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラ
ミックスワックス、キャンデリラワックス、ペトロラク
タム、脂肪酸エステルワックス、脂肪酸アミドワック
ス、長鎖アクリレート(例えばステアリルアクリレー
ト、ベヘニルアクリレートなど)、あるいは長鎖メタア
クリレート(例えばステアリルメタアクリレート、ベヘ
ニルメタアクリレートなど)など長鎖アクリレートある
いは長鎖メタアクリレートの重合体またはそれら長鎖ア
クリレートあるいは長鎖メタアクリレートを含むアクリ
ルまたはメタアクリル共重合体、またはその他ビニル基
を持つモノマーとの共重合体等から得られるワックスを
単独あるいは混合して用いることができる。また、適当
な割合でこれらのワックスをグラフトなどの複合化をし
て用いることもできる。
【0122】また、ワックスの使用量は、インク組成物
に対して0.5〜99.0重量%、色素の使用量はイン
ク組成物に対して0.5〜10重量%、好ましくは1.
0〜5.0重量%である。
【0123】また、本発明は、キニザリン化合物から選
ばれた少なくとも1種の色素をフィルター基材に含有さ
せてなるカラーフィルターである。
【0124】本発明のカラーフィルターの製造方法とし
ては、以下のような方法が挙げられる。
【0125】(1)本発明のキニザリン化合物を単独ま
たは他の色素と混合し、加熱により溶融した熱可塑性樹
脂と混合する方法。
【0126】(2)本発明のキニザリン化合物を単独ま
たは他の色素と混合し、樹脂と共に溶剤に溶解して混合
した後溶剤を発揮させる方法。
【0127】(3)本発明のキニザリン化合物を単独ま
たは他の色素を混合し、樹脂の前駆体である重合性ビニ
ル化合物と混合し、この混合液を重合して製造方法。
【0128】本発明では、前記樹脂組成物を着色レジス
トとして用いるカラーフィルターに優れた効果が発揮で
きることを本発明者らは見いだした。
【0129】本発明のカラーフィルターの製造方法とし
ては特に制限はなく、従来提案されている顔料系の製造
方法に適用可能である。本発明のキニザリン化合物は樹
脂に対する溶解性が高いため、いずれの方法に適用した
場合にも透明感があり、高コントラストなカラーフィル
ターを製造することができる。従来の方法に本発明のキ
ニザリン化合物を適用した方法として以下の方法が挙げ
られる。
【0130】(1)本発明のキニザリン化合物を含む樹
脂組成物を用いてレジスト化し、これを透明基板上に塗
布し、露光、現像を行って1色目の着色パターンを形成
する。この工程を3回繰り返して3色パターンを得る方
法。
【0131】(2)本発明のキニザリン化合物を含むポ
リイミド系樹脂組成物をエッチング法によって着色パタ
ーンを得る方法。
【0132】(3)本発明のキニザリン化合物を含むエ
ポキシ系樹脂組成物を着色インキとして用い、オフセッ
ト印刷機にて直接ガラス基板上に色パターンを形成す
る。この工程を3回繰り返して3色パターンを得る方
法。
【0133】(4)ガラス基板に所定形状にパターニン
グされたITO電極を一方の電極にして本発明のキニザ
リン化合物を含む樹脂組成物からなる電着液に浸漬して
電極上に1色目の着色膜を析出される。この工程を3回
繰り返してパターンを形成する方法。
【0134】以上の従来法に適用できるほか、新規な製
造方法として提案された以下の方法にも適用できる。
【0135】(5)色素とレジストを塗った三色のフィ
ルムをそれぞれガラス基板に張り付けて、はがすとカラ
ーフィルターが形成されるという方法。
【0136】(6)着色シリカのゾルを使ってゾル−ゲ
ル法によりポリシランフィルムを選択的に着色する方
法。
【0137】上記(1)の方法において、色素層のパタ
ーニングは光学的に透明な基板上で行なうことができ、
用いる基板としては、色素層のパターニングが可能であ
り、形成されたカラーフィルターが所定の機能を有する
ものであれば特に限定されるものではない。例えば、ガ
ラス板、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセル
ロース、メチルメタクリレート、ポリエステル、ブチラ
ール、ポリアミド、ポリエチレン、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、ポリカーボネート、ポリオレフィン共重合樹
脂、塩化ビニル共重合樹脂、塩化ビニリデン共重合樹
脂、スチレン共重合樹脂などの樹脂フィルムもしくは板
が挙げられる。またパターン状の色素層をカラーフィル
ターとして適用されるものと一体に形成させることも可
能である。本発明のカラーフィルターの製造方法におい
て、上記の本発明の色素と共に使用する光感応型レジス
ト用樹脂としては、光により硬化する樹脂あるいは光硬
化性樹脂であれば良い。すなわち、文献等で公知の光感
応基を含有する樹脂であればよい(「記録用材料と感光
性樹脂」日本学術振興会編学会出版センター刊、「フォ
トポリマーハンドブック」フォトポリマー懇話会編工業
調査会刊)。
【0138】例えば、(a)感光基を有する水溶性感光
性樹脂、例えばスチルバゾリウム基を有するポリビニル
アルコール樹脂、 (b)感光基を有する油溶性感光性樹脂、例えばケイ皮
酸系光架橋型感光性樹脂、ビスアジド系光分解架橋型感
光性樹脂、O−キノンジアジド系分解極性変化型感光性
樹脂など、 (c)光架橋性樹脂と光架橋剤を含有する樹脂組成物 (イ)光架橋性樹脂、例えば、ゼラチン、カゼイン、グ
ルーなどの動物性タンパク系樹脂、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロー
ス系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸、ポリ
アクリルアミド、これらの共重合体などのビニル重合系
樹脂、ポリエチレングリコール、ポリエチレンイミンな
どの開環重合系樹脂、水溶性ナイロンなどの縮合系樹
脂、ブチラール樹脂、スチレンマレイン酸共重合体、塩
素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、塩化ビニル、酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニ
ル、アクリル系樹脂、ポリエステル、フェノール系樹
脂、ポリウレタンなどの油溶性樹脂、 (ロ)光架橋剤の例 重クロム酸塩、クロム酸塩、ジアゾ化合物、ビスアジド
化合物など (d)光架橋性樹脂と重合性単量体と開始剤とからなる
樹脂組成物 (イ)(メタ)アクリル酸、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、ビニルアセテート、N−ビニルビロリド
ン、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル
(メタ)アクリルアミド、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、メチレンビス(メタ)アクリル
アミド、スチレン、(メタ)アクリロニトリルなどの重
合性単量体、(ロ)開始剤、例えばアゾビスイソブチロ
ニトリル、ベンゾイソアルキルエーテルなどの光分解型
開始剤、ベンゾフェノン、アントラキノン、2−フェニ
ルアクリジンなどの水素移動型開始剤、ベンズアンスロ
ン/トリエタノールアミン、メチレンブルー/ベンゼン
スルフィン酸塩、四塩化炭素/マンガンカルボニルなど
の電子移動型縮合系開始剤等。
【0139】好ましくは、アクリル系樹脂、エポキシ系
樹脂、さらに好ましくはアクリル系樹脂を含有してなる
レジスト樹脂が挙げられる。
【0140】例えば、好ましいアクリル樹脂としては具
体的には、例えば下記のものが挙げられる。
【0141】 樹脂(1) 下記モノマー組成からなる重量平均分子量1〜10万の樹脂 スチレン 5モル% メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 22モル% メタクリル酸エチル 54モル% メタクリル酸 19モル% 樹脂(2) 下記モノマー組成からなる重量平均分子量1〜10万の樹脂 スチレン 62モル% ジエチレングリコール モノエチルエーテルアクリレート 32モル% アクリル酸 6モル% 樹脂(3) 下記モノマー組成からなる重量平均分子量1〜10万の樹脂 メタクリル酸ベンジル 70モル% メタクリル酸 30モル% これらの具体的な製造例を下記に示す。
【0142】製造例(1) 樹脂(1)の製造例 1リットル四ツ口フラスコにジエチレングリコールジメ
チルエーテル175.0部とスチレン8.8部とメタク
リル酸2−ヒドロキシエチル43.8部とメタクリル酸
26.3部とメタクリル酸エチル96.3部を仕込み9
0℃に加熱し、事前にジエチルグリコールジメチルエー
テル145.0部とスチレン8.8部とメタクリル酸2
−ヒドロキシエチル43.8部とメタクリル酸26.3
部とメタクリル酸エチル96.3部とナイパーBMT
(日本油脂社製)2.92部を混合溶解したものを3時
間で滴下し、90℃にて3時間反応させた。さらに、ナ
イパーBMT1.75部をジエチレングリコールジメチ
ルエーテル10部で溶解させたものを添加し、1時間反
応を続け樹脂(1)のジエチレングリコールジメチルエ
ーテル溶液を得た。
【0143】樹脂(2)の製造例 1リットル四ツ口フラスコに酢酸セロソルブ175.0
部とスチレン113.8部とジエチレングリコールモノ
エチルエーテルアクリレート19.6部とアクリル酸4
1.3部を仕込み90℃に加熱し、事前に酢酸セロソル
ブ175.0部とスチレン113.8部とジエチレング
リコールモノエチルエーテルアクリレート19.6部と
アクリル酸41.3部とナイパーBMT(日本油脂社
製)2.92部を混合溶解したものを3時間で滴下し、
90℃にて3時間反応させた。さらに、ナイパーBMT
1.75部をジエチレングリコールジメチルエーテル1
0部で溶解させたものを添加し、1時間反応を続け樹脂
(2)の酢酸セロソルブ溶液を得た。
【0144】樹脂(3)の製造例 1リットル四ツ口フラスコに酢酸セロソルブ175.0
部とメタクリル酸ベンジル144.7部とメタクリル酸
30.3部を仕込み90℃に加熱し、事前に酢酸セロソ
ルブ175.0部とメタクリル酸ベンジル144.7部
とメタクリル酸30.3部とナイパーBMT(日本油脂
社製)2.92部を混合溶解したものを3時間で滴下
し、90℃にて3時間反応させた。さらに、ナイパーB
MT1.75部をジエチレングリコールジメチルエーテ
ル10部で溶解させたものを添加し、1時間反応を続け
樹脂(3)の酢酸セロソルブ溶液を得た。
【0145】そしてこれらのアクリル系樹脂と各種の
(メタ)アクリル酸エステルモノマーおよび光重合開始
剤からなる組み合わせのレジスト樹脂が好ましい。レジ
スト樹脂中の光重合開始剤としてはベンゾインアルキル
エーテル系化合物、アセトフェノン系化合物、ベンゾフ
ェノン系化合物、フェニルケトン系化合物、チオキサン
トン系化合物、アントラキノン系化合物などが挙げられ
る。
【0146】好ましいレジスト樹脂としては具体的に
は、例えば下記のものが挙げられる。 レジスト樹脂(1)配合組成 バインダー樹脂 樹脂(1) 61部 モノマー トリメチロールプロパン トリメタクリレート 36部 光重合開始剤 イルガキュア−907 4部 レジスト樹脂(2)配合組成 バインダー樹脂 樹脂(2) 57部 モノマー ベンタエリスリトール テトラアクリレート 41部 光重合開始剤 4−{p−N,N−ジエトキシ カルボニルエチル−2,6− ジ(トリクロロメチル)− s−トリアジン} 2部 レジスト樹脂(3)配合組成 バインダー樹脂 樹脂(3) 57部 モノマー ベンタエリスリトール テトラアクリレート 41部 光重合開始剤 4−{p−N,N−ジエトキシ カルボニルエチル−2,6− ジ(トリクロロメチル)− s−トリアジン} 2部 これらのレジスト樹脂は、対応するバインダー樹脂の溶
液にモノマーおよび光重合開始剤を添加・溶解させ、均
一な溶液とした後、溶媒を揮発させることによって製造
できる。
【0147】本発明のカラーフィルター用の色素には、
必要に応じて前記キニザリン化合物以外に公知の顔料や
染料を混合させることができるが、樹脂に対する溶解性
の点から染料が好ましい。特に好ましくは耐光性に優れ
た含フッ素型染料、例えば含フッ素フタロシアニン系化
合物が好ましい。
【0148】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明する。
【0149】実施例において製造した化合物の理化学的
性質を下記表に示す。これらの表中、溶解性は、1重量
%未満を△、1〜3重量%程度を○、3重量%以上を◎
で示す。
【0150】実施例1および2 500cc四ツ口フラスコに400ccのアセトニトリルと
5,6,7,8−テトラフルオロキニザリン3g(9.
61ミリモル)とアニリン約1.8g(19.3ミリモ
ル)とフッ化カリウム1.34g(23.1ミリモル)
を仕込み還流下約24時間反応させた。反応終了後フッ
化カリウムを濾別し、アセトニトリルを留去した後、塩
酸水溶液中に投入し生成した固形分を濾過し、水で洗浄
後乾燥し粗生成物4.3gを得た。その後シリカゲル
(ワコーゲルC−200)を用いてカラム精製し、6−
アニリノ−5,7,8−トリフルオロキニザリン[色素
(1)]を1.23g(収率33.2モル%)、6,7
−ジアニリノ−5,8−ジフルオロキニザリン[色素
(120)]を0.41g(収率9.3モル%)得た。
色素(1)の物性値および化合物を特定する分析値を表
1に、色素(120)の物性値および化合物を特定する
分析値を表3に示す。
【0151】実施例3および4 実施例1および2において、アニリンのかわりにo−ア
ミノ安息香酸−n−ブチル約3.7g(19.1ミリモ
ル)を用いた以外実施例1および2と同様に操作して、
6−(o−ブトキシカルボニルアニリノ)−5,7,8
−トリフルオロキニザリン[色素(5)]を1.47g
(収率31.5モル%)、6,7−ビス(o−ブトキシ
カルボニルアニリノ)−5,8−ジフルオロキニザリン
[色素(122)]を0.65g(収率10.3モル
%)得た。色素(5)の物性値および化合物を特定する
分析値を表1に、色素(122)の物性値および化合物
を特定する分析値を表3に示す。
【0152】実施例5および6 実施例1および2において、アニリンのかわりにm−ア
ミノ安息香酸エチル約3.2g(19.4ミリモル)を
用いた以外実施例1および2と同様に操作して、6−
(m−エトキシカルボニルアニリノ)−5,7,8−ト
リフルオロキニザリン[色素(4)]を1.42g(収
率32.3モル%)、6,7−ビス(m−エトキシカル
ボニルアニリノ−5,8−ジフルオロキニザリン[色素
(121)]を0.56g(収率9.7モル%)得た。
色素(4)の物性値および化合物を特定する分析値を表
1に、色素(121)の物性値および化合物を特定する
分析値を表3に示す。
【0153】実施例7 実施例1および2において、アニリンのかわりにm−ア
ミノ安息香酸−n−オクチル約4.8g(19.3ミリ
モル)を用いた以外実施例1および2と同様に操作して
6−(m−オクチルオキシカルボニルアニリノ)−5,
7,8−トリフルオロキニザリン[色素(8)]を1.
48g(収率28.4モル%)得た。その物性値および
化合物を特定する分析値を表1に示す。
【0154】実施例8 実施例1および2において、アニリンのかわりにp−ア
ミノ安息香酸−n−ブチル約3.7g(19.1ミリモ
ル)を用いた以外実施例1および2と同様に操作して、
6−(p−ブトキシカルボニルアニリノ)−5,7,8
−トリフルオロキニザリン[(色素(6)]を1.53
g(収率32.8モル%)得た。その物性値および化合
物を特定する分析値を表1に示す。
【0155】実施例9および10 実施例1および2において、アニリンのかわりにo−ア
ニシジン約2.4g(19.5ミリモル)を用いた以外
実施例1および2と同様に操作して、6−(o−メトキ
シアニリノ)−5,7,8−トリフルオロキニザリン
[色素(14)]を1.34g(収率33.6モル
%)、6,7−ビス(o−メトキシアニリノ)−5,8
−ジフルオロキニザリン[色素(131)]を0.40
g(収率8.0モル%)得た。色素(14)の物性値お
よび化合物を特定する分析値を表2に、色素(131)
の物性値および化合物を特定する分析値を表4に示す。
【0156】実施例11および12 実施例1および2において、アニリンのかわりにm−ア
ニシジン約2.4g(19.5ミリモル)を用いた以外
実施例1および2と同様に操作して、6−(m−メトキ
シアニリノ)−5,7,8−トリフルオロキニザリン
[色素(16)]を1.21g(収率30.3モル
%)、6,7−ビス(m−メトキシアニリノ)−5,8
−ジフルオロキニザリン[色素(133)]を0.54
g(収率10.8モル%)得た。色素(16)の物性値
および化合物を特定する分析値を表3に、色素(13
3)の物性値および化合物を特定する分析値を表4に示
す。
【0157】実施例13および14 実施例1および2において、アニリンのかわりにp−ア
ニシジン約2.4g(19.5ミリモル)を用いた以外
実施例1および2と同様に操作して、6−(p−メトキ
シアニリノ)−5,7,8−トリフルオロキニザリン
[色素(15)]を1.39g(収率34.8モル
%)、6,7−ビス(p−メトキシアニリノ)−5,8
−ジフルオロキニルザリン[色素(132)]を0.5
6g(収率11.2モル%)得た。色素(15)の物性
値および化合物を特定する分析値を表3に、色素(13
2)の物性値および化合物を特定する分析値を表4に示
す。
【0158】実施例15および16 実施例1および2において、アニリンのかわりに4−t
ert.−ブチルアニリン約2.9g(19.4ミリモ
ル)を用いた以外実施例1および2と同様に操作して、
6−(p−ターシャリ−ブチルアニリノ)−5,7,8
−トリフルオロキニザリン[色素(13)]を1.26
g(収率29.7モル%)、6,7−ビス(p−ターシ
ャリーブチルアニリノ)−5,8−ジフルオロキニザリ
ン[色素(130)]を0.43g(収率7.8モル
%)得た。色素(13)の物性値および化合物を特定す
る分析値を表2に、色素(130)の物性値および化合
物を特定する分析値を表4に示す。
【0159】実施例17 500cc四ツ口フラスコに400ccのジメチルスルホキ
シドと5,6,7,8−テトラフルオロキニザリン3g
(9.61ミリモル)とn−ブチルアミン約0.7g
(9.57ミリモル)とフッ化カリウム0.67g(1
1.5ミリモル)を仕込み室温で約24時間反応させ
た。反応終了後フッ化カリウムを濾別し、クロロホルム
を留去した後、水で洗浄後乾燥し粗生成物3.1gを得
た。その後シリカゲル(ワコーゲルC−200)を用い
てカラム精製し6−ブチルアミノ−5,7,8−トリフ
ルオロキニザリン[色素(117)]を2.92g(収
率83.2モル%)得た。その物性値および化合物を特
定する分析値を表2に示す。
【0160】実施例18 実施例17において、n−ブチルアニリン量を約2.1
g(28.7ミリモル)、フッ化カリウムの量を2.0
1g(34.0ミリモル)に増やした以外実施例17と
同様に操作して5,6,7−トリス(ブチルアミノ)−
8−フルオロキニザリン[色素(248)]を2.27
g(収率50.1モル%)得た。その物性値および化合
物を特定する分析値を表5に示す。
【0161】実施例19 500cc四ツ口フラスコに400ccのジメチルスルホキ
シドと5,6,7,8−テトラフルオロキニザリン3g
(9.61ミリモル)とシクロヘキシルアミン約0.9
5g(9.58ミリモル)とフッ化カリウム0.67g
(11.5ミリモル)を仕込み50℃で約24時間反応
させた。反応終了後フッ化カリウムを濾別し、アセトニ
トリルを留去した後、水で洗浄後乾燥し粗生成物3.3
gを得た。その後シリカゲル(ワコーゲルC−200)
を用いてカラム精製し6−シクロヘキシルアミノ−5,
7,8−トリフルオロキニザリン[色素(119)]を
2.02g(収率53.7モル%)得た。その物性値お
よび化合物を特定する分析値を表2に示す。
【0162】実施例20および21 200cc四ツ口フラスコにp−アミノベンゾニトリル1
00gと5,6,7,8−テトラフルオロキニザリン3
g(9.61ミリモル)を仕込み120℃で約4時間反
応させた。反応終了後、反応溶液をアセトン約400cc
水約500ccの混合液中に投入し濃塩酸で酸性にした後
生成した固形分を濾過し、水で洗浄後乾燥し粗生成物
4.8gを得た。その後シリカゲル(ワコーゲルC−2
00)を用いてカラム精製し6−(p−シアノアニリ
ノ)−5,7,8−トリフルオロキニザリン[色素(1
0)]を1.21g(収率30.7モル%)、6,7−
ビス(p−シアノアニリノ)−5,8−ジフルオロキニ
ザリン[色素(126)]を0.45(収率9.2モル
%)得た。色素(10)の物性値および化合物を特定す
る分析値を表1に、色素(126)の物性値および化合
物を特定する分析値を表4に示す。
【0163】実施例22 4−シアノアニリノ−3,5,6−トリフルオロ無水フ
タル酸4g(12.6ミリモル)とp−ジメトキシベン
ゼン4.34g(31.4ミリモル)を無水塩化アルミ
ニウム50g(0.37モル)と塩化ナトリウム5gの
溶融物(130〜135℃)の中に少しづつ加えその後
昇温して攪拌下1時間180℃に保持した。次に反応混
合物を氷水に注ぎ、その後濃塩酸50ccを加えた後生成
した固形分を濾過し、水で洗浄後乾燥し粗生成物3.2
gを得た。その後シリカゲル(ワコーゲルC−200)
を用いてカラム精製し6−(p−シアノアニリノ)−
5,7,8−トリフルオロキニザリン[色素(10)]
を1.92g(収率37.2モル%)得た。
【0164】・質量分析スペクトル m/e=410(M+ 、100) m/e=391(M+ −19,20) ・元素分析値 C(%) H(%) N(%) F(%) 理論値 61.47 2.21 6.83 13.89 分析値 61.52 2.23 6.79 13.82 実施例23 実施例20および21において、p−アミノベンゾニト
リルのかわりにp−ニトロアニリン100gを用い、反
応温度を160℃にした以外実施例20および21と同
様に操作して6−(p−ニトロアニリノ)−5,7,8
−トリフルオロキニザリン[色素(12)]を1.17
g(収率28.3モル%)得た。その物性値および化合
物を特定する分析値を表2に示す。
【0165】実施例24および25 実施例20および21において、p−アミノベンゾニト
リルのかわりに2,6−ジエチルアニリン100gを用
いた以外実施例20および21と同様に操作して6−
(2,6−ジエチルアニリノ)−5,7,8−トリフル
オロキニザリン[色素(18)]を1.36g(収率3
2.1モル%)、6,7−ビス(2,6−ジエチルアニ
リノ)−5,8−ジフルオロキニザリン[色素(13
7)]を0.58g(収率10.6モル%)得た。色素
(18)の物性値および化合物を特定する分析値を表3
に、色素(137)の物性値および化合物を特定する分
析値を表5に示す。
【0166】実施例26 500cc四ツ口フラスコに400ccのアセトニトリルと
6−ブチルアミノ−5,7,8−トリフルオロキニザリ
ン[色素(117)]を3g(8.21ミリモル)とア
ニリン約0.92g(9.88ミリモル)とフッ化カリ
ウム0.57g(9.81ミリモル)を仕込み還流下約
24時間反応させた。反応終了後フッ化カリウムを濾別
し、アセトニトリルを留去した後、水で洗浄後乾燥し粗
生成物3.9gを得た。その後シリカゲル(ワコーゲル
C−200)を用いてカラム精製し6−アニリノ−7−
ブチルアミノ−5,8−ジフルオロキニザリン[色素
(229)]を1.20g(収率33.3モル%)得
た。その物性値および化合物を特定する分析値を表5に
示す。
【0167】実施例27 実施例26において、アニリンのかわりにm−アミノ安
息香酸エチル1.63g(9.87ミリモル)を用いた
以外実施例26と同様に操作して目的物6−(m−エト
キシカルボニルアニリノ)−7−ブチルアミノ−5,8
−ジフルオロキニザリン色素(227)を1.27g
(収率30.3モル%)得た。その物性値および化合物
を特定する分析値を表4に示す。
【0168】実施例28 実施例26において、アニリンのかわりにp−アニシジ
ン1.21g(9.82ミリモル)を用いた以外実施例
26と同様に操作して6−(p−メトキシアニリノ)−
7−ブチルアミノ−5,8−ジフルオロキニザリン[色
素(228)]を1.31g(収率34.1モル%)得
た。その物性値および化合物を特定する分析値を表5に
示す。
【0169】実施例29 500cc四ツ口フラスコに400ccのオクチルアルコー
ルと3g(6.18ミリモル)の6−(p−ブトキシカ
ルボニルアニリノ)−5,7,8−トリフルオロキニザ
リン[色素(6)]と水酸化カリウム0.347g
(6.18ミリモル)を仕込み120℃で約5時間反応
させた。反応終了後、溶液を分液ロートに移し水を加え
て振とう後分液した。その後有機層のオクチルアルコー
ルを留去し得られた固形分を乾燥し6−(p−ブトキシ
カルボニルアニリノ)−7−オクチルオキシ−5,8−
ジフルオロキニザリン[色素(36)]を3.55g
(収率96.4モル%)得た。その物性値および化合物
を特定する分析値を表6に示す。 実施例30 実施例29において、色素(6)のかわりに3g(6.
56ミリモル)の色素(4)、および水酸化カリウム
0.368g(6.56ミリモル)を用いた以外実施例
40と同様に操作して6−(m−エトキシカルボニルア
リニノ)−7−オクチルオキシ−5,8−ジフルオロキ
ニザリン[色素(34)]を3.62g(収率97.2
モル%)得た。その物性値および化合物を特定する分析
値を表6に示す。
【0170】実施例31 実施例29において、色素(6)のかわりに3g(7.
31ミリモル)の色素(10)、および水酸化カリウム
0.41g(7.31ミリモル)を用いた以外実施例4
0と同様に操作して6−(p−シアノアニリノ)−7−
オクチルオキシ−5,8−ジフルオロキニザリン[色素
(45)]を3.66g(収率96.2モル%)得た。
その物性値および化合物を特定する分析値を表6に示
す。
【0171】実施例32 実施例29において、色素(6)のかわりに3g(6.
97ミリモル)の色素(12)、および水酸化カリウム
0.391(6.97ミリモル)を用いた以外実施例4
0と同様に操作して6−(p−ニトロアニリノ)−7−
オクチルオキシ−5,8−ジフルオロキニザリン[色素
(41)]を3.61g(収率95.8モル%)得た。
その物性値および化合物を特定する分析値を表6に示
す。
【0172】実施例33 実施例29において、色素(6)のかわりに3g(6.
80ミリモル)の色素(18)および水酸化カリウム
0.381(6.80ミリモル)を用いた以外実施例4
0と同様に操作して6−(2,6−ジエチルアニリノ)
−7−オクチルオキシ−5,8−ジフルオロキニザリン
[色素(51)]を3.56g(収率94.9モル%)
得た。その物性値および化合物を特定する分析値を表6
に示す。
【0173】実施例34 500cc四ツ口フラスコに400ccのn−ブタノールと
6−(m−ブトキシカルボニルアニリノ)−5,7,8
−トリフルオロキニザリン[色素(7)]3g(6.1
8ミリモル)と水酸化カリウム0.694g(12.4
ミリモル)を仕込み還流下約6時間反応させた。反応終
了後、溶液を分液ロートに移し水を加えて振とう後分液
した。その後有機層のn−ブタノールを留去し得られた
固形分を乾燥し粗生成物3.3gを得た。その後シリカ
ゲル(ワコーゲルC−200)を用いてカラム精製し6
−(m−ブトキシカルボニルアニリノ)−5(または
8),7−ジブトキシ−5−フルオロキニザリン[色素
(69)]を2.36g(収率64.3モル%)得た。
その物性値および化合物を特定する分析値を表6に示
す。
【0174】実施例35 実施例34において、6−(m−ブトキシカルボニルア
ニリノ)−5,7,8−トリフルオロキニザリンのかわ
りに6−(p−ブトキシカルボニルアニリノ)−5,
7,8−トリフルオロキニザリン3g(6.18ミリモ
ル)、n−ブタノールのかわりにn−オクチルアルコー
ルを用い反応温度を120℃とした以外実施例45と同
様に操作して6−(p−ブトキシカルボニルアニリノ)
−5(または8),7−ジオクチルオキシ−5−フルオ
ロキニザリン[色素(70)]を2.43g(収率5
5.7モル%)を得た。その物性値および化合物を特定
する分析値を表7に示す。
【0175】実施例36 500cc四ツ口フラスコに400ccのオクチルアルコー
ルと6−アニリノ−7−ブチルアミノ−5,8−ジフル
オロキニザリン[色素(229)]を3g(6.84ミ
リモル)と水酸化カリウム0.384g(6.84ミリ
モル)を仕込み120℃で約5時間反応させた。反応終
了後、溶液を分液ロートに移し水を加えて振とう後分液
した。その後有機層のオクチルアルコールを留去し得ら
れた固形分を乾燥し6−アニリノ−7−ブチルアミノ−
8(もしくは5)−オクチルオキシ−5(もしくは8)
−フルオロキニザリン[色素(193)]を3.63g
(収率96.7モル%)を得た。その物性値および化合
物を特定する分析値を表7に示す。
【0176】実施例37 実施例36において、色素(229)のかわりに3g
(5.88ミリモル)の色素(227)および水酸化カ
リウム0.33g(5.88ミリモル)を用いた以外実
施例48と同様に操作して6−(m−エトキシカルボニ
ルアニリノ)−7−ブチルアミノ−8(もしくは5)−
オクチルオキシ−5(もしくは8)−フルオロキニザリ
ン[色素(197)]を3.44g(収率94.3モル
%)得た。その物性値および化合物を特定する分析値を
表7に示す。
【0177】実施例38および39 実施例20および21において、p−アミノベンゾニト
リルのかわりに2,6−ジクロロアニリン100gを用
い反応温度を200℃にした以外は実施例20および2
1と同様に操作して6−(2,6−ジクロロアニリノ)
−5,7,8−トリフルオロキニザリン[色素(2
2)]を1.28g(収率29.3モル%)、6,7−
ビス(2,6−ジクロロアニリノ)−5,8−ジフルオ
ロキニザリン[色素(138)]を0.43g(収率
7.51モル%)得た。色素(22)の物性値および化
合物を特定する分析値を表3に、色素(138)の物性
値および化合物を特定する分析値を表5に示す。
【0178】実施例40および41 実施例20および21において、p−アミノベンゾニト
リルのかわりに2,6−ジイソプロピルアニリン100
gを用いた以外実施例20および21と同様に操作して
6−(2,6−ジイソプロピルアニリノ)−5,7,8
−トリフルオロキニザリン[色素(25)]を1.68
g(収率37.3モル%)、6,7−ビス(2,6−ジ
イソプロピルアニリノ)−5,8−ジフルオロキニザリ
ン[色素(139)]を0.79g(収率13.1モル
%)を得た。色素(25)の物性値および化合物を特定
する分析値を表3に、色素(139)の物性値および化
合物を特定する分析値を表5に示す。
【0179】
【表1】
【0180】
【表2】
【0181】
【表3】
【0182】
【表4】
【0183】
【表5】
【0184】
【表6】
【0185】
【表7】
【0186】実施例42 100cc四ツ口フラスコに50ccのアセトニトリル
と6−(m−エトキシカルボニルアニリノ)−5,7,
8−トリフルオロキニザリン0.5g(1.09ミリモ
ル)とフッ化カリウム0.1g(1.72ミリモル)と
チオフェノール0.12g(1.09ミリモル)を仕込
み、還流下で約2.5時間反応させた。反応終了後、フ
ッ化カリウムを取り除くために溶液を濾過し、その後有
機層のアセトニトリルを留去し、得られた固形分を乾燥
し6−(m−エトキシカルボニルアニリノ)−7−(フ
ェニルチオ)−5,8−ジフルオロキニザリン[色素
(115)]0.56g(収率91.9モル%)を得
た。その物性値および化合物を特定する分析値を以下に
示す。
【0187】・可視吸収スペクトル(クロロホルム中) λmax 540nm(ε:17000) ・質量分析スペクトル m/e=547(M+ ,100) m/e=501(M+ −46,20) ・元素分析値 C(%) H(%) N(%) S(%) F(%) 理論値 63.61 3.50 2.56 5.84 6.95 分析値 63.48 3.43 2.67 5.78 6.97 実施例43 100cc四ツ口フラスコに50ccのα−クロロナフ
タレンと6,7−ビス(2,6−ジイソプロピルアニリ
ノ)−5,8−ジフルオロキニザリン0.5g(0.8
0ミリモル)とフッ化カリウム0.07g(1.20ミ
リモル)とオクタンチオール0.58g(4.0ミリモ
ル)を仕込み、還流下で約24時間反応させた。反応終
了後、フッ化カリウムを取り除くために溶液を濾過し、
その後有機層のα−クロロナフタレンを留去し、得られ
た固形分を乾燥し、粗生成物0.57gを得た。その後
シリカゲル(ワコーゲルC−200)を用いてカラム精
製し、6,7−ビス(2,6−ジイソプロピルアニリ
ノ)−5−(オクチルチオ)−8−フルオロキニザリン
[色素(232)]0.38g(収率63.3モル%)
を得た。その物性値および化合物を特定する分析値を以
下に示す。
【0188】・可視吸収スペクトル(クロロホルム中) λmax 664.0nm(ε:17000) 709.5nm(ε:21700) ・質量分析スペクトル m/e=753(M+ , 60) m/e=607(M+ −146,70) m/e=592(M+ −161,80) ・元素分析値 C(%) H(%) N(%) S(%) F(%) 理論値 73.37 7.63 3.72 4.20 2.52 分析値 73.30 7.70 3.77 4.15 2.53 ・融点 254.3℃ 実施例44 500cc四ツ口フラスコに5,6,7,8−テトラフ
ルオロキニザリン3.0g(9.61ミリモル)とスル
ファニル酸ナトリウム3.75g(19.2ミリモル)
とブタノール350mlを仕込み、還流下で約10時間
反応させた。反応終了後、ブタノールを留去し、粗生成
物4.78gを得た。その後シリカゲル(ワコーゲルC
−200)を用いてカラム精製し、6−(p−ナトリウ
ムスルホネートアニリノ)−5,7,8−トリフルオロ
キニザリン[色素(27)]1.25g(収率26.7
モル%)を得た。その物性値および化合物を特定する分
析値を以下に示す。
【0189】・可視吸収スペクトル(メタノール中) λmax 521.5nm(ε:10600) ・元素分析値 C(%) H(%) N(%) F(%) S(%)灰分(%) 理論値 49.28 1.85 2.88 11.70 6.57 4.72 分析値 49.26 1.89 2.84 11.75 6.51 4.70 ・赤外分光スペクトル 実施例45 500cc四ツ口フラスコに6−(2,6−ジクロロア
ニリノ)−5,7,8−トリフルオロキニザリン0.7
g(1.54ミリモル)とフェノール3.0g(31.
9ミリモル)とイソプロピルアルコール350ml、お
よび水酸化カリウム0.0863g(1.54ミリモ
ル)を仕込み、約3時間還流し反応させた。反応終了
後、イソプロピルアルコールを留去しトルエンに溶解し
分液ロートに移し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて振
とう後分液した。その後有機層のトルエンを留去し、得
られた固形分を乾燥し6−(2,6−ジクロロアニリ
ノ)−7−フェノキシ−5,8−ジフルオロキニザリン
[色素(110)]0.772g(94.8モル%)を
得た。その物性値および化合物を特定する分析値を以下
に示す。
【0190】・可視吸収スペクトル(クロロホルム中) λmax 521.0nm(ε:17900) ・質量分析スペクトル m/e=529(M+ ,80) m/e=492(M+ −37,100) ・元素分析値 C(%) H(%) N(%) F(%) Cl(%) 理論値 59.11 2.48 2.65 7.18 13.42 分析値 59.07 2.49 2.66 7.15 13.45 ・融点 182.9℃ 実施例46 100cc四ツ口フラスコに2,6−イソプロピルアニ
リン70gと6−フルオロキニザリン3g(11.6ミ
リモル)を仕込み230℃で約3時間反応させた。反応
終了後、反応溶液をアセトン約400cc、水約500
ccの混合液中に投入し、濃塩酸で酸性にした後生成し
た固形物を濾過し、水で洗浄後乾燥し粗生成物5.4g
を得た。その後シリカゲル(ワコーゲルC−200)を
用いてカラム精製し6−(2,6−イソプロピルアニリ
ノ)キニザリン[色素(99)]4.1g(収率84.
4モル%)を得た。その物性値および化合物を特定する
分析値を以下に示す。
【0191】・可視吸収スペクトル(トルエン中) λmax 560nm(ε:14850) ・質量分析スペクトル m/e=415(M+ ,60) m/e=400(M+ −15,100) ・元素分析値 C(%) H(%) N(%) O(%) 理論値 75.16 6.06 3.37 15.40 分析値 75.07 6.10 3.31 15.51 ・溶解性 トルエンに1重量%以下 実施例47 100cc四ツ口フラスコに2,6−ジクロロアニリン
70gと6−フルオロキニザリン3g(11.6ミリモ
ル)を仕込み250℃で約5時間反応させた。反応終了
後、反応溶液をアセトン約400cc、水約500cc
の混合液中に投入し濃塩酸で酸性にした後生成した固形
分を濾過し、水で洗浄後乾燥し粗生成物3.8gを得
た。その後シリカゲル(ワコーゲルC−200)を用い
てカラム精製し6−(2,6−ジクロロアニリノ)キニ
ザリン[色素(102)]2.6g(収率56.0モル
%)を得た。その物性値および化合物を特定する分析値
を以下に示す。
【0192】・可視吸収スペクトル(トルエン中) λmax 516nm(ε:15600) ・質量分析スペクトル m/e=400(M+ ,60) m/e=399(M+ ,70) m/e=364(M+ −36,100) ・元素分析値 C(%) H(%) N(%) Cl(%) 理論値 60.02 2.77 3.50 17.72 分析値 60.15 2.71 3.45 17.97 ・溶解性 トルエンに1重量%以下 実施例48 50cc四ツ口フラスコに5,6,7,8−テトラフル
オロキニザリン5g(16.1ミリモル)と2,6−ジ
イソプロピルアニリン25mlを仕込み180℃で約2
4時間反応させた。反応終了後、反応溶液をアセトン約
200cc、水約200ccの混合液中に投入し濃塩酸
で酸性にした後生成した固形分を濾過し、水で洗浄後乾
燥し粗生成物6.5gを得た。その後シリカゲル(ワコ
ーゲルC−200)を用いてカラム精製し5,6,7−
トリス(2,6−ジイソプロピルアニリノ)−8−フル
オロキニザリン[色素(245)]1.04g(収率
8.1モル%)を得た。その物性値および化合物を特定
する分析値を以下に示す。
【0193】・可視吸収スペクトル(エチルセロソルブ
中) λmax 698.5nm(ε:29200) 643.0nm ・質量分析スペクトル m/e=622(M+ ,−162 100) m/e=606(M+ ,−178 30) ・元素分析値 C(%) H(%) N(%) F(%) 理論値 76.59 7.46 5.36 2.42 分析値 76.61 7.42 5.31 2.48 実施例49 6−アニリノ−7−ブチルアミノ−5(もしくは8)−
オクチルオキシ−8(もしくは5)−フルオロキニザリ
ン[色素(193)]を4部およびスチレン−アクリル
酸エステル共重合体(商品名、ハイマーTB1000
F、(三洋化成株式会社製))97部を熱ロールで約1
50℃の温度で溶融混練を行い、冷却後ハンマーミルを
用いて粗粉砕し、次いでエアージェット方式による微粉
砕機で微粉砕した。得られた微粉末を分級して3〜20
μmを選別してトナーとした。
【0194】このトナー4部にキャリア(50〜150
μmのフェライト粉にシリコン樹脂をコーティングした
もの)100部を均一に混合し現像剤とした。この現像
剤を用いて乾式普通紙電子写真複写機[商品名、FT−
4060、(株式会社リコー製)]で複写を行ったとこ
ろ、カブリのない鮮明なシアン色画像が得られた。ま
た、その複写画像の耐光性をキセノンランプ耐光性試験
機(SUNTEST CPS Heraeus社製)
(ブラックパネル温度63℃)を用いて耐光性試験し、
米国マクベス社製造、デンシトメーターRD−914型
を用いて色濃度を測定し、100時間後の色濃度の残像
率で評価したが、初期の色濃度を100%とすると、9
2%以上の色濃度残存率を示し耐光性は良好であった。
【0195】実施例50〜61 色素を表8に示す色素にかえた以外は実施例49と同様
の方法でトナーを作製し、複写テストを行い耐光性を評
価したところ、実施例49と同様にカブリのない鮮明な
シアン色画像が得られた。また、その複写画像の耐光性
を表8に示すが、全て90%以上の色濃度残存率を示し
良好であった。
【0196】実施例62〜74 色素を表8に示す色素にかえた以外は実施例49と同様
の方法でトナーを作製し、複写テストを行い耐光性を評
価したところ、実施例49と同様にカブリのない鮮明な
マゼンタ色画像が得られた。また、その複写画像の耐光
性を表8に示すが、全て90%以上の色濃度残存率を示
し良好であった。
【0197】
【表8】
【0198】実施例75 (1)インキ組成物の調製方法 シアン色素(193) 3部 ポリビニルブチラール樹脂 (BLS−S 積水化学株式会社製) 4部 メチルエチルケトン 47部 トルエン 47部 上記組成の色素混合物をガラスビーズを使用し、ペイン
トシェイカーを用いて約30分混合処理し、該インキを
調製した。
【0199】(2)転写シートの作製方法 上記インキを背面にシリコーングラフト共重合体(株式
会社日本触媒製)(約1μm)で耐熱処理を施した5.
7μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム(EM
BLET、ユニチカ製)に、乾燥膜厚が約1μmとなる
ように塗布し乾燥した。
【0200】(3)被転写材 被転写材には、三菱ビデオプリントパック(CK−10
P、三菱電機株式会社製)のプリント用紙を使用した。
【0201】(4)転写記録 上記転写シートのインキ塗布面と被転写材の色素受容面
とを重ね合わせ転写シートの裏面からヘッド印加電圧1
0V、印字時間4.0msecの条件でサーマルヘッドで記
録を行い、表11の結果を得た。色濃度は、米国マクベ
ス社製造、デンシトメーターRD−914型を用いて測
定した。
【0202】(5)耐光性 得られた記録画像をキセノンランプ耐光性試験機(SU
NTEST CPSHeraeus社製)(ブラックパ
ネル温度63℃)を用いて耐光性試験し、100時間後
の色濃度の残存率で評価し表11に示す。
【0203】(6)保存安定性 得られた記録画像を50℃の雰囲気中に50時間放置
し、画像の変化を観察した結果を表11に示す。画像の
鮮明さが変化せず、また表面を白紙で摩擦しても白紙が
着色せず保存安定性は良好であった。
【0204】実施例76〜87 色素を表9に示す色素にかえた以外は実施例75と同様
の方法でインキ組成物の調製、転写シートの作製、およ
び転写記録を行った。その結果を表9に示す。また、実
施例75と同様にして耐光性を測定し、保存安定性を観
察した。その結果を表9に示す。
【0205】
【表9】
【0206】実施例89〜100 色素を表10に示す色素にかえた以外は実施例75と同
様の方法でインキ組成物の調製、転写シートの作製、お
よび転写記録を行った。その結果を表10に示す。ま
た、実施例75と同様にして耐光性を測定し、保存安定
性を観察した。その結果を表10に示す。
【0207】
【表10】
【0208】実施例101 深さ80nm、ピッチ1.6μmの螺旋状の案内溝を有
する厚さ1.2mm、外径120mm、内径15mmの
ポリカーボネート樹脂基板上に上記化合物(245)を
メチルセロソルブに6%の濃度で溶解した塗液をスピン
コーターを用いて120nmに成膜した。次に、このよ
うにして得られた塗布膜の上に金を膜厚70nmで真空
蒸着により成膜した。さらに、この上に紫外線硬化型の
樹脂からなる保護コート膜を設けて、光記録媒体を作成
した。このようにして得られた光記録媒体の反射率を7
70nm〜800nmの波長域で測定したところ、71
%であり安定した光学特性が得られていた。
【0209】この光記録媒体を用いて、波長780nm
の半導体レーザーを使用し、6.5mWの出力で、線速
1.4m/sでEMF信号を記録したところ、記録が可
能であった。得られた信号を解析した結果市販のCDプ
レーヤーで再生できるレベルであった。
【0210】実施例102〜107 実施例101において化合物(245)の代わりに化合
物(232)、化合物(233)、化合物(234)、
化合物(239)、化合物(240)および化合物(2
41)を用いた以外は、実施例101と同じように操作
して光記録媒体を作成し、実施例101と同じようにし
て評価を行った。その結果作成反射率として70%以上
あり安定した光学特性が得られた。
【0211】これらの光記録媒体を用いて、波長780
nmの半導体レーザーを使用し、6.5mWの出力で、
線速1.3m/sでEMF信号を記録したところ、記録
が可能であった。得られた信号を解析した結果市販のC
Dプレーヤーで再生できるレベルであった。
【0212】実施例108〜113 (1)記録インクの調製 以下の表11に示すような配合で、各成分を熱溶融下に
おいて十分に混合溶解し、冷却し記録インクを調製し
た。
【0213】(2)記録 次いで、市販の固形インク用インクジェットプリンター
の一部を改良したものを用いて、得られた記録インクを
挿入し、インクジェット記録を行なった結果、いずれの
場合も非常に鮮明でコントラストが高く、かつ色調の良
好な記録画像が得られた。また、下記の方法により耐光
性の評価を行なった。
【0214】(3)耐光性の評価 記録された画像を、キセノンランプ耐光性試験機(SU
NTEST CPSHeraeus社製)(ブラックパ
ネル温度63℃)を用いて耐光性試験し、米国マクベス
社製造、デンシトメーターRD・914型を用いて色濃
度を測定し、100時間後の色濃度の残存率で評価した
が、初期の濃度を100%とすると、いずれの場合も9
0%以上の色濃度残像率を示し耐光性は良好であった。
【0215】その結果を表11に示す。
【0216】
【表11】
【0217】実施例114 色素(22)5gを前記レジスト樹脂(1)のジエチレ
ングリコールジメチルエーテル溶液(不揮発分10重量
%)50gに溶解し、ガラス基板上に、スピンコーター
にて溶剤乾燥後の膜厚が2μmとなるようにスピンコー
トした。次に、60℃、20分のプリベーク後、パター
ン形成用フォトマスクを用いて露光した。1%の炭酸ソ
ーダ水溶液で現像し、純水で洗浄した後200℃、10
分間のポストベークを行いカラーフィルターを作製し
た。
【0218】以上のようにして作製したフィルターは、
濁りがなく透明感のある鮮明なマゼンタ色の色調であっ
た。また、キセノンランプ耐光性試験機(SUNTES
TCPS Heraeus社製)(ブラックパネル温度
63℃)を用いて耐光性試験を行なったが、色調の変化
は全く見られず耐光性は良好であった。
【0219】また、熱風乾燥機で200℃、1時間加熱
による耐熱性試験を行ったが、色調の変化は全く見られ
ず耐熱性は良好であった。
【0220】実施例115 実施例114において、色素(22)を色素(139)
に変えた以外は全く同様に操作して、カラーフィルター
を作製した。
【0221】以上のようにして作製したフィルターは、
濁りがなく透明感のある鮮明なシアン色の色調であっ
た。また、キセノンランプ耐光性試験機(SUNTES
T CPS Heraeus社製)(ブラックパネル温
度63℃)を用いて耐光性試験を行なったが、色調の変
化は全く見られず耐光性は良好であった。
【0222】また、熱風乾燥機で200℃、1時間加熱
による耐熱性試験を行ったが、色調の変化は全く見られ
ず耐熱性は良好であった。
【0223】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の新規化合物
は、主として、第二級アミノ基をキニザリン骨格の5,
6,7および8位の1〜3個かつ6および7位の少なく
とも一方に導入することによって、480nm〜850
nmの吸収波長域において目的に応じた吸収波長制御が
可能であり、また有機溶媒に対する高度な溶解性が付与
でき、しかも従来のキニザリン系色素に比べて特定の位
置に置換基を有するために、キニザリン骨格が元来保有
している耐光性が維持でき、そのことにより、可視光線
吸収色素あるいは、近赤外吸収色素として従来の技術で
は実用化できなかった分野にも使用できる。
【0224】また、本発明によるトナーは、特に透明性
が高いことから、カラー画像において色再現性にすぐれ
た良好なる色調を持つ画像が得られ、かつ耐光性が良好
で、連続複写においても常に安定した画像が得られるも
のである。
【0225】さらに、本発明のシアンおよび/またはマ
ゼンタ色系昇華転写シートの構成に使用する前記キニザ
リン系色素は、色素の溶剤ならびにバインダー樹脂に対
する溶解性がきわめて良好であり、シアンおよび/また
はマゼンタ色としての色相にすぐれており、感熱昇華転
写色素に用いる際にマゼンタ色素およびシアン色素とし
てすぐれた特性を有しているので有効に使用できる。
【0226】また、本発明の新規キニザリン化合物を用
いることによって、吸収特性、溶解性、耐光性、反射
率、感度、および経済性にすぐれているので、特にそれ
らの特性を必要としているCD、PHOTO−CDまた
はCD−ROMのプレーヤに対して互換性、共用性を有
する追記型光記録媒体に用いる際にすぐれた効果が発揮
できる。
【0227】さらに、本発明のキニザリン化合物を用い
ることによって、耐光性に優れかつ濁りがなく、透明感
があり、また色調の点でも優れたカラーフィルターが得
られる。また、本発明のキニザリン化合物を用いること
によって、コントラストの良好なプリントが得られ、か
つ耐光性および色調の点でも優れた記録画像の得られる
インクジェット用インク組成物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、6−(p−ナトリウムスルホネートアニリ
ノ)−5,7,8−トリフルオロキニザリンの赤外分光
スペクトルを示すチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/38 C07C 225/36 7457−4H C09B 1/58 C09D 11/00 PSZ PTA G02B 5/20 101 5/22 G03G 9/09 G11B 7/24 516 7215−5D G03G 9/08 361

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 つぎの構造式(1) 【化1】 で表わされるキニザリン骨格の5,6,7および8位の
    1〜3個かつ6および7位の少なくとも一方が第二級ア
    ミノ基であり、かつ5,6,7および8位の残位の少な
    くとも1つがハロゲン原子、アルコキシ基、置換されて
    いてもよいフェノキシ基、アルキルチオ基および置換さ
    れていてもよいフェニルチオ基よりなる群から選ばれた
    少なくとも1種のもので置換されているキニザリン化合
    物。
  2. 【請求項2】 キニザリン骨格の5,6,7および8位
    の1〜3個かつ6および7位の少なくとも一方が第二級
    アミノ基であり、かつ5,6,7および8位の残位の全
    てがフッ素原子、アルコキシ基、置換されていてもよい
    フェノキシ基、アルキルチオ基および置換されていても
    よいフェニルチオ基よりなる群から選ばれた少なくとも
    1種のもので置換されている請求項1に記載のキニザリ
    ン化合物。
  3. 【請求項3】 該第二級アミノ基の少なくとも1個が、
    置換基を有していてもよいアニリノ基である請求項1ま
    たは2に記載のキニザリン化合物。
  4. 【請求項4】 該アニリノ基の置換基がエステル化され
    ていてもよいカルボキシル基、スルホン酸基、シアノ
    基、アルキル基、アルコキシ基およびハロゲン原子より
    なる群から選ばれた少なくとも1種のものである請求項
    3に記載のキニザリン化合物。
  5. 【請求項5】 該アニリノ基の2および6位が共に置換
    されている請求項4に記載のキニザリン化合物。
  6. 【請求項6】 第二級アミノ基以外の残位の全てがフッ
    素原子である請求項2〜5のいずれか一つに記載のキニ
    ザリン化合物。
  7. 【請求項7】 第二級アミノ基が1〜2個であり、アル
    コキシ基または置換されていてもよいフェノキシ基が1
    〜2個であるとともに残位の基がフッ素原子である請求
    項2〜5のいずれか一つに記載のキニザリン化合物。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7のいずれか一つに記載のキ
    ニザリン化合物が1個の第二級アミノ基を有してなるマ
    ゼンタ色素。
  9. 【請求項9】 請求項2〜7のいずれか一つに記載のキ
    ニザリン化合物が2個の第二級アミノ基を有してなるシ
    アン色素。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のマゼンタ色素および
    請求項9に記載のシアン色素よりなる群から選ばれた少
    なくとも1種の着色剤とバインダー樹脂とを含有してな
    る電子写真用カラートナー組成物。
  11. 【請求項11】 基材上に、請求項8に記載のマゼンタ
    色素および請求項9に記載のシアン色素よりなる群から
    選ばれた少なくとも1種の色素を含有する色材層を有す
    ることを特徴とする感熱昇華転写記録用シート。
  12. 【請求項12】 請求項1〜7に記載のキニザリン化合
    物を基板上に設けられた記録層に含有してなる光記録媒
    体。
  13. 【請求項13】 請求項8に記載のマゼンタ色素および
    請求項9に記載のシアン色素よりなる群から選ばれた少
    なくとも1種の色素とビヒクルを含有してなるインクジ
    ェット用インク組成物。
  14. 【請求項14】 該ビヒクルがワックスを含むことを特
    徴とする請求項13に記載のインクジェット用インク組
    成物。
  15. 【請求項15】 請求項1〜7のいずれか一つに記載の
    キニザリン化合物をフィルター基材に含有してなるカラ
    ーフィルター。
  16. 【請求項16】 請求項8に記載のマゼンタ色素および
    請求項9に記載のシアン色素よりなる群から選ばれた少
    なくとも1種の色素をフィルター基材に含有してなるカ
    ラーフィルター。
  17. 【請求項17】 キニザリン骨格の5,6,7および8
    位の1〜3個かつ6および7位の少なくとも一方がハロ
    ゲン原子であるキニザリン化合物と、第一級アミン化合
    物、脂肪族メルカプト化合物、置換されていてもよいフ
    ェニルチオール、脂肪族ヒドロキシ化合物および置換さ
    れていてもよいフェノールよりなる群から選ばれた少な
    くとも1種のものとを反応させることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれか一つに記載のキニザリン化合物の製
    造方法。
  18. 【請求項18】 無水フタル酸骨格の3,4,5および
    6位の1〜3個かつ4および5位の少なくとも一方が第
    二級アミノ基であるとともに残位の少なくとも1つがハ
    ロゲン原子、アルコキシ基および置換されていてもよい
    フェノキシ基、アルキルチオ基および置換されていても
    よいフェニルチオ基よりなる群から選ばれた少なくとも
    1種のもので置換されている無水フタル酸誘導体と、ハ
    イドロキノンまたは1,4−ジメトキシベンゼンを反応
    させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに
    記載のキニザリン化合物の製造方法。
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