JPH08151443A - ポリアリーレンスルフィドの製造方法 - Google Patents

ポリアリーレンスルフィドの製造方法

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JPH08151443A
JPH08151443A JP6296670A JP29667094A JPH08151443A JP H08151443 A JPH08151443 A JP H08151443A JP 6296670 A JP6296670 A JP 6296670A JP 29667094 A JP29667094 A JP 29667094A JP H08151443 A JPH08151443 A JP H08151443A
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拓巳 柳田
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博章 森下
Toshinori Sugie
敏典 杉江
Toshiaki Morita
俊明 森田
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形物のカラー及び表面の平滑性が改良され
た、さらには水中への溶出有機物量及びイオン量が少な
いポリアリーレンスルフィドを得る。 【構成】 硫化ナトリウム(A)と、p−ジクロロベン
ゼン(B)とを有機溶媒中で反応させ、反応終了後に有
機溶媒1モル当たり1.0×10-4〜1.0×10-1
ルの水酸化ナトリウム(C)を添加してから、該溶媒を
蒸留回収するポリアリーレンスルフィドの製造方法。更
に前記製造法で得られたポリアリーレンスルフィドポリ
マーに対して重量比で0.5〜50倍量の水を加え、加
熱温度が100℃以上ポリマーの融点から10℃低い温
度までで、さらにその加熱時間が0.1〜10時間加熱
した後、固液分離して精製するポリアリーレンスルフィ
ドの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形物のカラー及び表
面の平滑性が改良されたポリアリーレンスルフィドを製
造する方法に関し、さらに本発明はこれらの改良に加え
て水中への溶出有機物量及びイオン量が少ないポリアリ
ーレンスルフィドを製造する方法に関するものである。
得られたポリアリーレンスルフィドは、射出成形、押し
出し成形、ブロー成形等各種の成形加工分野において利
用されるものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアリーレンスルフィド(以下PAS
と略す)は耐熱性、耐薬品性に優れた熱可塑性ポリマー
であり、各種の成形加工分野に利用されている。ところ
が、PASを製造する工程においては、例えば塩化ナト
リウム等の多量の塩が生成するために、PASポリマー
中に金属イオン、ハロゲン化物イオン等各種イオンが残
存する。これらのイオンは成形加工した後にも、例えば
温水との接触によって溶出するために、これらの微量イ
オンによって影響を受ける分野、例えば半導体の製造に
関係するような分野では、PASの使用が制限されてき
た。このようなイオン成分の溶出量に影響を与える因子
としては、成形物の表面の平滑性やポリマー中のイオン
成分含有量が挙げられる。PASポリマーからイオン成
分を除去する方法としては、一般に反応溶媒等の有機溶
媒で洗浄した後に水洗浄を行う方法や、酸性の水で洗浄
する方法等が知られており、これらの方法によって、P
ASポリマー中のイオン成分含有量は大幅に減少する。
しかし、前者の方法では、温水との接触による溶出イオ
ン量についてはほとんど減少せず、また、後者の方法で
は、カラーの悪化、溶融時のガス発生による成形品中の
気泡の発生や表面の平滑性の悪化等も起こるため、問題
を解決するには至らなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PASを半導体分野等
に使用する際には、上記のようなイオン成分の溶出とい
った問題は深刻であり、解決することが必要不可欠であ
る。本発明者らは、この様な問題を引きおこす原因とな
る溶出イオン成分を低減すべく検討を積み重ねた結果、
アルカリ金属硫化物と、ポリハロ芳香族化合物とを有機
溶媒中で反応させてPASを製造する方法において、重
合反応終了後、この反応物に塩基性化合物を添加した後
に有機溶媒を回収することによってPASのカラー及び
表面の平滑性が改良されること、かつかかる製造工程に
次いで、得られたPASを高温の水中で洗浄して精製す
ることによって、成形物の温水溶出有機物量及びイオン
成分量が少なくかつカラー及び表面の平滑性が改良され
たPASを製造することに成功した。
【0004】すなわち本発明は、成形物のカラー及び表
面の平滑性が良いPASを製造する方法を提供するもの
である。さらにまた、本発明は温水溶出有機物量及びイ
オン成分量が少なくかつその成形物のカラー及び表面の
平滑性が良いPASを製造する方法を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】一般的に、ポリアリーレ
ンスルフィドは、アルカリ金属硫化物、ポリハロ芳香族
化合物とを有機極性溶媒存在下で重合して製造されるも
のであって、例えば特公昭45−3368号,USP3
919177,USP4415729,USP4645
826等に開示されている様な方法で製造され得る。
【0006】本発明の方法によって成形物のカラー及び
表面の平滑性が良いPASを製造するためには、この様
な方法において、反応終了後、反応混合物にアルカリ金
属水酸化物等の塩基性化合物を添加した後に溶媒を留去
することが必要である。これらの改良に加えさらに温水
溶出有機物量及びイオン成分量が少ないPASを製造す
るためには、前記の方法、すなわち反応終了後、反応混
合物にアルカリ金属水酸化物等のアルカリ化合物を添加
した後に溶媒を留去する方法によって得られたPASに
水を加え、高温下で洗浄することが必要である。このよ
うな本発明方法によって製造されたPASは、例えばP
AS中に存在する金属イオン量が多い場合においても、
温水溶出金属イオン量は少ないという極めて特異的な性
質を示す。
【0007】ここでいう温水溶出イオン成分とは、リチ
ウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カル
シウムイオン、マグネシウムイオン、鉄イオン、アルミ
ニウムイオン、銅イオン、亜鉛イオン、マンガンイオン
等の金属イオン;フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化
物イオン、ヨウ化物イオン等のハロゲン化物イオンの
他、硫酸イオン等の無機イオン、酢酸イオン等の有機イ
オンが含まれる。
【0008】本発明で用いられるアルカリ金属硫化物と
しては、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウ
ム、硫化ルビジウム、硫化セシウム及びその混合物が含
まれる。また、かかるアルカリ金属水酸化物としては、
水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化ルビジウム、水酸化セシウム及びその混合物が含
まれる。なお、通常アルカリ金属硫化物中には、アルカ
リ金属水硫化物、アルカリ金属チオ硫化物が微量存在す
るので、これらとの反応に対応する当量のアルカリ金属
水酸化物を加えておくことができる。また、これらのア
ルカリ金属硫化物は、反応中にアルカリ金属水硫化物と
アルカリ金属水酸化物とから合成されてもよい。かかる
アルカリ金属水硫化物としては、水硫化リチウム、水硫
化ナトリウム、水硫化カリウム、水硫化ルビジウム、水
硫化セシウム及びその混合物が含まれる。かかるアルカ
リ金属硫化物、アルカリ金属水酸化物及びアルカリ金属
水硫化物は水和物および/または水性混合物あるいは無
水の形で用いることができ、その形状にも制限はなく、
結晶、フレーク状、溶液状、溶融状態いずれでもよい。
【0009】本発明で用いられるポリハロ芳香族化合物
は芳香族に直接結合した2個以上のハロゲン原子を有す
るハロゲン化芳香族化合物であり、具体的には、p−ジ
クロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、o−ジクロロ
ベンゼン、トリクロロベンゼン、テトラクロロベンゼ
ン、ジクロロナフタレン、トリクロロナフタレン、ジブ
ロモベンゼン、トリブロモベンゼン、ジブロモナフタレ
ン、ジヨードベンゼン、トリヨードベンゼン、ジクロロ
ジフェニルスルホン、ジブロモジフェニルスルホン、ジ
クロロベンゾフェノン、ジブロモベンゾフェノン、ジク
ロロジフェニルエーテル、ジブロモジフェニルエーテ
ル、ジクロロジフェニルスルフィド、ジブロモジフェニ
ルスルフィド、ジクロロビフェニル、ジブロモビフェニ
ル、トリクロロビフェニル、トリブロモビフェニル、ト
リブロモナフタレンや、ジハロアニリン、ジハロ安息香
酸、ジハロベンゾニトリル等の変性ポリハロ芳香族等及
びこれらの混合物があげられる。通常、PASの合成で
はジハロ芳香族化合物が使用されるが、ポリマーに分岐
構造をもたせ、粘度増大を図るために1分子中に3個以
上のハロゲン置換基をもつポリハロ芳香族化合物を少量
ジハロ芳香族化合物と併用させることもできる。高粘度
のPASが必要となる場合においては、酸素存在下にお
ける熱架橋工程を経ることなく、任意の粘度を有するP
ASを得ることができるため、有効な手段となり得る。
1分子中に3個以上のハロゲン置換基をもつポリハロ芳
香族化合物を併用する場合には、その使用量はポリハロ
芳香族化合物の総量1モル当たり1.0×10-4〜1.
0×10-1モル、好ましくは5.0×10-4〜5.0×
10-2モルの範囲である。
【0010】本発明で用いる極性有機溶媒としては、ホ
ルムアミド、アセトアミド、N−メチルホルムアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリド
ン、N−エチル−2−ピロリドン、ε−カプロラクタ
ム、N−メチル−ε−カプロラクタム、ヘキサメチルホ
スホルアミド、テトラメチル尿素、N,N−ジメチルプ
ロピレン尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン酸のアミド尿素及びラクタム類;スルホラン、ジメチ
ルスルホラン等のスルホン類;ベンゾニトリル等のニト
リル類;メチルフェニルケトン等のケトン類;ポリエチ
レングリコール等及びその混合物があげられる。本発明
における極性有機溶媒の使用量は、アルカリ金属硫化物
に対するモル比で10〜2.0、好ましくは8.0〜
3.0の範囲である。また、本発明で用いるポリハロ芳
香族化合物の使用量は、アルカリ金属硫化物に対するモ
ル比で、0.50〜10.0、好ましくは0.80〜
5.0、より好ましくは0.9〜1.1の範囲である。
【0011】本発明方法においては、必要に応じて重合
助剤の存在下で反応を行うこともできる。用いられる重
合助剤としては、塩化リチウム、臭化リチウム等のハロ
ゲン化リチウム;ギ酸リチウム、酢酸リチウム等のカル
ボン酸リチウム;炭酸リチウム、酸化リチウム等のリチ
ウム化合物等あるいは、塩化ナトリウム、臭化ナトリウ
ム等のハロゲン化ナトリウム;ギ酸ナトリウム、酢酸ナ
トリウム等のカルボン酸ナトリウム;炭酸ナトリウム、
酸化ナトリウム等のナトリウム化合物等が挙げられる。
上記リチウム化合物あるいはナトリウム化合物の中で
は、塩化リチウム、酢酸リチウム、炭酸リチウムあるい
は酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等が好ましい。本発
明において、上記リチウム化合物あるいはナトリウム化
合物はそれぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。重合助剤を用いる場合、その重
合助剤の量は、アルカリ金属硫化物に対するモル比で、
0.01〜2.0、好ましくは0.02〜1.6であ
る。上記範囲を超えると添加量の割に重合助剤の効果が
十分に発揮されず、むしろ生成した重合体中に重合助剤
が高濃度で残存する可能性があり、洗浄工程の繁雑化を
招きやすい。
【0012】本発明において、重合反応温度は80〜3
00℃の範囲であり、反応途中でその温度を段階的に、
もしくは連続的に変化させることができる。また反応時
間は、反応温度にも影響されるが、0.5〜30時間、
好ましくは1〜15時間の範囲である。反応時間がこの
範囲より短いと、十分な粘度のポリマーを得ることが困
難になり、また反応時間がこの範囲より長いと、生産性
が悪くなる。またこの反応は、好ましくは、不活性ガス
の雰囲気下で行われる。
【0013】本発明における反応装置としては、槽型、
管型等いずれでもよく、また回分操作、半回分操作、流
通操作のいずれで反応を行ってもかまわない。本発明で
反応終了後に添加する塩基性化合物としては特に制限は
なく、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム等のアルカリ
金属水酸化物;水酸化ベリリウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、水酸化
バリウム等のアルカリ土類金属水酸化物;酸化ベリリウ
ム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロン
チウム、酸化バリウム等のアルカリ土類金属酸化物;の
ような無機塩類、アンモニアのような無機化合物、反応
溶媒よりも塩基性の高い有機化合物、及びこれらの混合
物が含まれるが、この中で、アルカリ金属水酸化物が好
ましい。
【0014】本発明において、反応終了後に添加する塩
基性化合物の添加量は、有機溶媒1モル当たり1.0×
10-4〜1.0×10-1モル、好ましくは5.0×10
-4〜5.0×10-2モル、より好ましくは1.0×10
-3〜2.5×10-2モルの範囲である。塩基性化合物
は、反応終了直後、即ち反応終了時の温度にて添加して
も差し支えないが、安全上の問題から220℃以下、好
ましくは200℃以下に系を冷却した後に添加される。
また、塩基性化合物は、しばしば水溶液または他の有機
溶媒との混合物または溶液の形で添加され得る。
【0015】本発明において、反応混合物からPASを
分離精製する方法としては、塩基性化合物を添加した
後、反応混合物を80℃〜270℃に加熱し、反応溶媒
を蒸留回収した後に得られたポリアリーレンスルフィド
ポリマーに水を加え、80℃以上ポリマーの融点未満、
好ましくは100℃以上ポリマーの融点から10℃低い
温度以下に加熱、0.1〜10時間保持することが必要
である。このとき、高温の水による洗浄は、2回以上繰
り返し行うことがより好ましい。 加える水量は、得ら
れたポリアリーレンスルフィドポリマーに対して重量比
で0.5〜50倍量である。また、その加熱時間は0.
1〜10時間である。
【0016】また、反応溶媒を蒸留回収した後、このよ
うな高温の水で洗浄を行う前に、多量に存在しているア
ルカリ金属ハロゲン化物塩等を予備的に除去するため
に、通常行われるような水洗浄を行ってもかまわない。
もちろん、これらの工程の間に、PASの洗浄方法とし
て通常行われる他の方法、例えば有機溶媒による洗浄を
併用してもなんら差し支えない。ここで反応溶媒を蒸留
回収する操作を減圧下で行うことは、溶媒の沸点を低下
させ、低温で溶媒回収を行うことができるため、経済的
であるばかりでなく、ポリマーや溶媒の劣化を抑えるこ
とができ、好ましい手段である。また、これらの操作
は、ポリマーの品質の保持のために、しばしば不活性ガ
ス存在下で行われる。
【0017】本発明の方法によって製造されるPASの
具体例として、代表的にはPPS(ポリフェニレンスル
フィド)があげられる。しかし本発明の方法によって製
造されるPASはこのものに限らず、前記の原料によっ
て製造しうるすべてのポリマー及びその共重合体があ
る。また、これらのポリマーは、必要に応じて熱架橋し
て用いることもできる。
【0018】本発明の方法によって製造されるPAS
は、成形物のカラー及び表面の平滑性が改良され、より
有用には成形物からの温水溶出イオン量が少ないという
非常に優れた性質をあわせ持っている。ここで、温水溶
出イオン量については、本発明の方法によって製造した
PASは、例えばPAS中に存在する金属イオン量が多
い場合においても、温水溶出金属イオン量は少ないとい
う特異的な性質を示す。本発明の方法によって製造され
た、これらの性質を持つPASは、共重合成分や、分子
量、粘度を調整することにより、射出成形用、圧縮成形
用、フィルム・繊維・シート・管・チューブなどの押出
成形品及びブロー成形品用等の各種成形用に、またはト
ランジスタ・コンデンサ・IC等の電子部品の封止用等
に、さらには従来は対応が難しかった半導体製造に関す
る分野、例えば超純水製造装置用のパイプやジョイント
など、また給湯器用のパイプにも用いることができる。
必要ならばこのポリマーに、充填剤、顔料、難燃剤、安
定化剤、シランカップリング剤や他のポリマー、ゴム成
分等を配合することも好適である。例えば、機械的強度
及び耐熱性を向上させるために、ガラス繊維あるいは炭
素繊維を配合することもできる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の方法を実施例及び比較例によ
り具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限
定されるものではない。
【0020】〔合成例1〕底弁を有する撹拌器付4.5
lオートクレーブに、硫化ナトリウム2.9水和物556.
1g(4.271モル)、N−メチルピロリドン1500g、更に硫
化ナトリウム水和物中に存在する副生物の水硫化ナトリ
ウムを反応させるための量に相当する48.0%水酸化
ナトリウム水溶液10.7g(0.128モル)を仕込み、窒素雰
囲気下で200℃まで2時間かけて150rpmで撹拌
しながら徐々に昇温し、水及び若干のN−メチルピロリ
ドンの混合物を留出させた。最終的な留出分は146.01g
であった。本留出分中の水分及び硫黄分を測定したとこ
ろ、水分125.28g(理論留出水量228.51g)、硫黄分15.3
ミリモル(仕込硫黄分に対して0.36%)を含有していた。
【0021】次いでこの系を密閉し、p−ジクロロベン
ゼン628.76g(4.277モル)及びN−メチルピロリドン33
8.6gを加え、220℃で4.5時間重合を行った。そ
の後30分かけて255℃まで昇温し、さらに4時間反
応を続行した。
【0022】反応終了後、系を室温まで冷却し、反応混
合物スラリー約2880gを得た。この反応混合物スラリー
を、スラリーAとする。
【0023】〔合成例2〕底弁を有する撹拌器付4.5
lオートクレーブに、硫化ナトリウム2.9水和物556.
1g(4.271モル)、N−メチルピロリドン1500g、更に硫
化ナトリウム水和物中に存在する副生物の水硫化ナトリ
ウムを反応させるための量に相当する48.0%水酸化
ナトリウム水溶液7.13g(0.0856モル)を仕込み、窒素雰
囲気下で200℃まで2時間かけて150rpmで撹拌
しながら徐々に昇温し、水及び若干のN−メチルピロリ
ドンの混合物を留出させた。最終的な留出分は144.55g
であった。本留出分中の水分及び硫黄分を測定したとこ
ろ、水分123.60g(理論留出水量226.65g)、硫黄分13.6
ミリモル(仕込硫黄分に対して0.32%)を含有していた。
【0024】次いでこの系を密閉し、p−ジクロロベン
ゼン624.32g(4.247モル)、1,2,4−トリクロロベ
ンゼン3.86g(0.0213モル)及びN−メチルピロリドン33
8.7gを加え、220℃で5.5時間重合を行った。そ
の後30分かけて260℃まで昇温し、さらに3時間反
応を続行した。
【0025】反応終了後、系を室温まで冷却し、反応混
合物スラリー約2880gを得た。この反応混合物スラリー
を、スラリーBとする。
【0026】〔合成例3〕底弁を有する撹拌機付2.5
lオートクレーブに、硫化ナトリウム2.9水和物278.
1g(2.136モル)、N−メチルピロリドン750g、更に硫
化ナトリウム水和物中に存在する副生物の水硫化ナトリ
ウムを反応させるための量に相当する48.0%水酸化
ナトリウム水溶液3.56g(0.0427モル)及び酢酸リチウム
140.8g(2.136モル)を仕込み、窒素雰囲気下で200℃
まで2時間かけて150rpmで撹拌しながら徐々に昇
温し、水及び若干のN−メチルピロリドンの混合物を留
出させた。最終的な留出分は71.3gであった。本留出分
中の水分及び硫黄分を測定したところ、水分61.25g(理
論留出水量113.33g)、硫黄分7.2ミリモル(仕込硫黄分
に対して0.34%)を含有していた。
【0027】次いでこの系を密閉し、p−ジクロロベン
ゼン314.51g(2.139モル)及びN−メチルピロリドン16
9.4gを加え、220℃で5時間重合を行った。その後
30分かけて260℃まで昇温し、さらに2.5時間反
応を続行した。
【0028】反応終了後、系を室温まで冷却し、反応混
合物スラリー約1580gを得た。この反応混合物スラリー
を、スラリーCとする。
【0029】〔実施例1〕 (第一工程)300mlのナス型フラスコにスラリーA
150.0g及び水酸化ナトリウム0.38g(スラリー中N−
メチルピロリドンに対して1.0モル%)をいれ、ロータ
リーエバポレーターにセットし、10torrの減圧
下、オイルバス上で150℃にて主にN−メチルピロリ
ドンからなる液分98.8gを留去した。得られた微褐色粉
末に、約200gの水を加え、室温にて10分間攪拌した
後に、主にポリフェニレンスルフィドからなる白色固体
をろ別した。この水洗浄操作をもう一度繰り返し、白色
固体含水物50.2gを得た。
【0030】(第二工程)この白色固体含水物を約250
gの水と共に、攪拌機付きの0.5lオートクレーブに
いれ、窒素置換した後に230℃にて3時間加熱攪拌を
行った。このときの圧力は最大28.3kg/cm2であった。そ
の後、室温まで冷却し、白色固体をろ別した後に、さら
に約200gの水を加え、室温にて10分間攪拌した後に
白色固体をろ別し、80℃、1torrにて8時間減圧
乾燥することにより、白色の粉末状ポリフェニレンスル
フィド23.3gを得た。
【0031】〔実施例2〕(第一工程)において溶媒留
去時に添加する水酸化ナトリウム量が、0.08g(スラリ
ー中N−メチルピロリドンに対して約0.2モル%)であ
ること以外は、実施例1と同様の操作を行い、白色の粉
末状ポリフェニレンスルフィド23.1gを得た。
【0032】〔実施例3〕(第一工程)において溶媒留
去時に添加する水酸化ナトリウム量が、1.91g(スラリ
ー中N−メチルピロリドンに対して5.0モル%)である
こと以外は、実施例1と同様の操作を行い、白色の粉末
状ポリフェニレンスルフィド23.4gを得た。
【0033】〔実施例4〕(第一工程)において溶媒留
去時に添加する塩基性化合物が、水酸化カリウム0.54g
(スラリー中N−メチルピロリドンに対して1.0モル
%)であること以外は、実施例1と同様の操作を行い、
白色の粉末状ポリフェニレンスルフィド23.3gを得た。
【0034】〔実施例5〕(第一工程)において溶媒留
去時に添加する塩基性化合物が、水酸化バリウム8水和
物15.04g(スラリー中N−メチルピロリドンに対して
5.0モル%)であること以外は、実施例1と同様の操作
を行い、白色の粉末状ポリフェニレンスルフィド23.2g
を得た。
【0035】〔実施例6〕 (第一工程)300mlのナス型フラスコにスラリーA
150.0g及び水酸化ナトリウム0.38g(スラリー中N−
メチルピロリドンに対して1.0モル%)をいれ、ロータ
リーエバポレーターにセットし、10torrの減圧
下、オイルバス上で150℃にて主にN−メチルピロリ
ドンからなる液分98.8gを留去した。得られた微褐色粉
末に、約200gの水を加え、室温にて10分間攪拌した
後に、主にポリフェニレンスルフィドからなる白色固体
をろ別した。この水洗浄操作をもう一度繰り返し、白色
固体含水物50.2gを得た。
【0036】(第二工程)この白色固体含水物を約250
gの水と共に、攪拌機付きの0.5lオートクレーブに
いれ、窒素置換した後に180℃にて3時間加熱攪拌を
行った。このときの圧力は最大9.8kg/cm2であった。そ
の後、室温まで冷却し、白色固体をろ別した後に、さら
に約200gの水を加え、室温にて10分間攪拌した後に
白色固体をろ別し、80℃、1torrにて8時間減圧
乾燥することにより、白色の粉末状ポリフェニレンスル
フィド23.4gを得た。
【0037】〔実施例7〕(第二工程)において高温水
洗を3回繰り返すこと以外は、実施例1と同様の操作を
行い、白色の粉末状ポリフェニレンスルフィド22.8gを
得た。
【0038】〔実施例8〕使用する水を全てイオン交換
水とすること以外は、実施例1と同様の操作を行い、白
色の粉末状ポリフェニレンスルフィド23.3gを得た。
【0039】〔実施例9〕 (第一工程)実施例1において溶媒を留去した後の微褐
色粉末に約250gの水を加えてスラリー化したが、室温
での洗浄はなしにした。
【0040】(第二工程)このスラリーを攪拌機付きの
0.5lオートクレーブに入れ、実施例7と同様の高温
水洗を3回行い、白色の粉末状ポリフェニレンスルフィ
ド23.3gを得た。
【0041】〔実施例10〕 (第一工程)実施例1に従い、アルカリ添加、溶媒留
去、室温での水洗浄2回の各工程を終えた白色固体含水
物の水分をN−メチルピロリドンにて十分置換した後、
N−メチルピロリドン約250gと共に、攪拌機付きの
0.5lオートクレーブにいれ、窒素置換した後に18
0℃にて2時間加熱攪拌を行った。その後、120℃に
て微褐色固体をろ別し、さらに約200gの水を加え50
℃にて洗浄し、微褐色固体含水物51.3gを得た。
【0042】(第二工程)この得られた含水物を用い
て、実施例7同様高温水洗を3回行い、白色の粉末状ポ
リフェニレンスルフィド22.3gを得た。
【0043】〔実施例11〕スラリーBを用いて実施例
1と同様の操作を行った。白色の粉末状ポリフェニレン
スルフィド23.4gを得た。
【0044】〔実施例12〕スラリーCを用いて実施例
1と同様の操作を行った。白色の粉末状ポリフェニレン
スルフィド21.0gを得た。
【0045】〔実施例13〕 (PPSの合成〜第一工程)底弁を有する撹拌器付4.
5lオートクレーブに、硫化ナトリウム2.9水和物55
6.1g(4.271モル)、N−メチルピロリドン1500g、4
8.0%水酸化ナトリウム水溶液10.7g(0.128モル)を
仕込み、窒素雰囲気下で200℃まで2時間かけて15
0rpmで撹拌しながら徐々に昇温し、水及び若干のN
−メチルピロリドンの混合物を留出させた。最終的な留
出分は147.83gであった。本留出分中の水分及び硫黄分
を測定したところ、水分127.82g(理論留出水量228.51
g)、硫黄分15.8ミリモル(仕込硫黄分に対して0.37%)
を含有していた。
【0046】次いでこの系を密閉し、p−ジクロロベン
ゼン628.68g(4.276モル)及びN−メチルピロリドン33
8.6gを加え、220℃で4.5時間重合を行った。そ
の後30分かけて255℃まで昇温し、さらに4時間反
応を続行した。
【0047】反応終了後、系を200℃まで冷却し、4
8%水酸化ナトリウム水溶液14.95g(スラリー中N−
メチルピロリドンに対して1.0モル%)をポンプにて圧
入した。このまま、10分間攪拌した後に底弁を開き、
攪拌器付溶媒除去装置内に移送した。このとき反応混合
物の温度は約180℃に低下していた。装置内を窒素で
置換した後、攪拌しながら180℃を保ったまま溶媒を
減圧蒸留し、主にN−メチルピロリドンからなる液分18
98gを留去した。得られた微褐色粉末に、約4kgの水
を加え、室温にて10分間攪拌した後に、主にポリフェ
ニレンスルフィドからなる白色固体をろ別した。この水
洗浄操作をもう一度繰り返し、白色固体含水物953.2g
を得た。
【0048】(第二工程)この白色固体含水物を約5k
gの水と共に、攪拌機付きの10lオートクレーブにい
れ、窒素置換した後に230℃にて3時間加熱攪拌を行
った。このときの圧力は最大28.2kg/cm2であった。その
後、室温まで冷却し、白色固体をろ別した後に、さらに
約4kgの水を加え、室温にて10分間攪拌した後に白
色固体をろ別し、80℃、1torrにて8時間減圧乾
燥することにより、白色の粉末状ポリフェニレンスルフ
ィド448.2gを得た。
【0049】〔実施例14〕実施例1と同様の操作にて
得られたポリフェニレンスルフィドを、250℃にて8
時間加熱架橋させ、高粘度のポリフェニレンスルフィド
23.4gを得た。
【0050】〔比較例1〕スラリーA150.0gを、常法
に従って大量の水にて繰り返し洗浄し、80℃、1to
rrにて8時間減圧乾燥することにより、白色の粉末状
ポリフェニレンスルフィド23.2gを得た。
【0051】〔比較例2〕 (第一工程)比較例1同様、大量のイオン交換水で繰り
返し洗浄して得られた白色固体含水物を約250gのイオ
ン交換水と共に、500mlの三角フラスコにいれ、塩
酸にてpH=2に調整した後、室温にて30分間攪拌を
行った。白色固体をろ別した後、イオン交換水にて、ろ
液のpHがイオン交換水のpHと等しくなるまで十分に
洗浄した。
【0052】(第二工程)実施例6と同様に、この白色
固体含水物を約250gの水と共に、攪拌機付きの0.5
lオートクレーブにいれ、窒素置換した後に180℃に
て3時間加熱攪拌を行った。このときの圧力は最大9.8k
g/cm2であった。その後、室温まで冷却し、白色固体を
ろ別した後に、さらに約200gの水を加え、室温にて1
0分間攪拌した後に白色固体をろ別し、80℃、1to
rrにて8時間減圧乾燥することにより、微褐色の粉末
状ポリフェニレンスルフィド23.3gを得た。
【0053】〔比較例3〕比較例1と同様の操作にて得
られたポリフェニレンスルフィドを、250℃にて13
時間加熱架橋させ、高粘度のポリフェニレンスルフィド
23.5gを得た。
【0054】〔評価〕実施例1〜14、比較例1〜3及
び比較として超純水製造装置用のパイプやジョイントな
どに用いられているPVDF(ポリフッ化ビニリデン)
について、以下の測定を行い、評価した。行い評価し
た。
【0055】Na+含有量の測定方法 白金製のるつぼに、試料約0.5gを秤量し、これに9
7%濃硫酸約2mlを添加した後ヒーター上で加熱分解
を行った。分解終了後、500℃の電気炉内で灰化した
後に残渣を蒸留水に溶解させ、メスアップしたものをサ
ンプルとして、原子吸光測定にて定量した。
【0056】射出成形品の超純水への溶出特性の測定
方法 小型の射出成形機を用いて、320℃にて試験片(テス
トピース:127mm×12.7mm×3.01mm)を作成し、これを
超純水の入ったガラスビーカーに移し30秒間超音波洗
浄した後に取り出し、さらに10秒間超純水にて洗浄し
た。この試料を超純水200mlの入ったガラス瓶に入
れ、試料を入れないブランクと共に80℃恒温槽に入れ
て1日間放置後浸漬液を入れ替え、さらに6日間放置し
た浸漬液を分析試料とし、各種イオンや、TOCの分析
を行った。
【0057】成形品のカラー(L値)の測定 測色色差計(日本電色工業製 Z−Σ80型)を用いて
測定を行った。
【0058】成形品溶融時に発生する気泡の量の測定 成形品を、予め450℃に加熱しておいたヒーターから
1mm離れた位置にセットし、そのまま60秒間加熱す
ることによって一部溶融させた。この一部溶融させた成
形品のX線透過写真を撮影し、目視にて直径0.1mm
以上の気泡の数をかぞえ、溶融部分の面積当たりの気泡
数により評価した。
【0059】溶融粘度の測定 316℃、5分間溶融時の溶融粘度を測定した。表1に
評価項目〜、表2に評価項目〜の結果を示し
た。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】〔実施例15〕実施例1の(第一工程)と
同様の操作を行って得られた微褐色粉末について、常法
に従って大量の水にて繰り返し洗浄し、80℃、1to
rrにて8時間減圧乾燥することにより、白色の粉末状
ポリフェニレンスルフィド23.5gを得た。この成形品の
表面は平滑であり、またそののL値は32.2であり、
比較例1のPPSから得られた成形品のL値29.5の
値より良好であった。
【0063】〔実施例16〕実施例10と同様な(第一
工程)の操作を行って得た微褐色粉末について、常法に
従って大量の水にて繰り返し洗浄し、80℃、1tor
rにて8時間減圧乾燥することにより、白色の粉末状ポ
リフェニレンスルフィド22.3gを得た。この成形品のの
表面は平滑であり、またそのL値は35.0であり、実
施例10の成形品のL値37.4の値と近似していた。
また、比較例1のPPSから得られた成形品のL値2
9.5の値より非常に良好であった。。
【0064】
【発明の効果】本発明方法によって製造されるPAS
は、従来のPASに比べて、成形物のカラー及び表面の
平滑性が改良され、より有用には成形物からの温水溶出
イオン量やTOCが少なく、また、溶融時における気泡
の発生も少ないという非常に優れた性質を持っている。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属硫化物(A)と、ポリハロ
    芳香族化合物(B)とを有機溶媒中で反応させ、ポリア
    リーレンスルフィドを製造する方法において、反応終了
    後、塩基性化合物(C)を添加してから、該溶媒を蒸留
    回収することを特徴とするポリアリーレンスルフィドの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 反応初期から反応終了までの反応系がア
    ルカリ性であり、かつ反応終了後の反応混合物のpH
    が、反応終了時のpH以上となるように塩基性化合物
    (C)を添加する請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 反応混合物中の有機溶媒1モル当たり
    1.0×10-4〜1.0×10-1モルの塩基性化合物
    (C)を添加する請求項3記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 化合物(B)として、ジハロ芳香族化合
    物のみを用いるか、又はポリハロ芳香族化合物(B)の
    総量1モル当たり1.0×10-4〜1.0×10-1モル
    の3官能以上のポリハロ芳香族化合物を用いる請求項1
    記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 塩基性化合物が、アルカリ金属水酸化物
    である請求項1記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記請求項1に記載した製造工程に次い
    で、得られたポリアリーレンスルフィドポリマーに対し
    て重量比で0.5〜50倍量の水を加え、80℃以上で
    加熱した後、固液分離して精製するポリアリーレンスル
    フィドの製造方法。
  7. 【請求項7】 加える水量が得られたポリアリーレンス
    ルフィドポリマーに対して重量比で0.5〜50倍量で
    あり、かつ加熱温度が、100℃以上ポリマーの融点か
    ら10℃低い温度までの間で、さらにその加熱時間が
    0.1〜10時間である請求項6記載の製造方法。
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