JPH08149780A - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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Publication number
JPH08149780A
JPH08149780A JP6305523A JP30552394A JPH08149780A JP H08149780 A JPH08149780 A JP H08149780A JP 6305523 A JP6305523 A JP 6305523A JP 30552394 A JP30552394 A JP 30552394A JP H08149780 A JPH08149780 A JP H08149780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stepping motor
rotor
axial direction
rotor magnet
coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP6305523A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Takahashi
宏和 高橋
Eiji Kawai
英司 川井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP6305523A priority Critical patent/JPH08149780A/ja
Publication of JPH08149780A publication Critical patent/JPH08149780A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイルボビンとコイルボビンとの当接面と、
ロータマグネットの軸方向の中心面とを必要量変位させ
ることにより、ステッピングモータの駆動音を低減する
ことを目的とする。 【構成】 ハウジング31の軸受部41を中間プレート
50側に延出させ、ロータマグネット22と軸受部41
と当接するようにし、コイルボビン32とコイルボビン
33との当接面Aとロータマグネット22の軸方向の中
心面Bとを変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステッピングモータの
構造に係り、特に、励磁コイルが巻かれたコイルボビン
がハウジング内に収容して成るステッピングモータの軸
受構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の励磁コイルが巻かれたコイルボビ
ンを備えたステッピングモータでは、ロータと軸受部と
は軸方向に隙間を有するものがあり、ステッピングモー
タの駆動時に、コイルボビンとロータとの磁気的中心が
ずれると、ロータが軸方向に変位し異音が発生する。上
記問題を解決する手段として従来は、ロータと軸受との
間にバネ等を介在させて、ロータと軸受との隙間をなく
しているものがある。
【0003】しかし、上記構造では、バネとロータ、バ
ネと軸受との間のロストルクによって回転ムラが発生し
たり、摺動音が発生するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は上記事
実を考慮し、ステッピングモータ駆動時におけるロータ
の軸方向の移動の原因について鋭意検討し、ステッピン
グモータ駆動時にロータが軸受部を打撃しないように
し、その結果、ステッピングモータの駆動音を低減する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1記載のステッピングモータは、交互
に軸方向に向けて歯部が切り起こされた一対の円盤状の
ヨーク板によって軸方向両側から挟持され、且つ、励磁
コイルが巻かれたコイルボビンと、回転軸にロータマグ
ネットが固定されているロータとを有し、前記コイルボ
ビンが軸方向に二段に配置され、開口部を有するハウジ
ング内に収容されるステッピングモータであって、前記
ロータは前記ハウジングと中間プレートとに設けられた
軸受部によって回転可能に支持され、前記軸受部のどち
らか一方をロータマグネットに当接するよう延出させ、
二段に配置された前記コイルボビンの当接面に対し、ロ
ータマグネットの軸方向の中心面を変位させたことを特
徴としている。
【0006】請求項2に係るステッピングモータは、前
記軸受部にスラストワッシャを配置し、前記軸受部と前
記ロータマグネットの間に前記スラストワッシャを介在
させたことを特徴としている。
【0007】さらに、請求項3記載のステッピングモー
タは、請求項1または請求項2記載のステッピングモー
タにおいて、二段に配置された前記コイルボビンの当接
面とロータマグネットの軸方向の中心面とを0.2mmか
ら0.5mm変位させたことを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載のステッピングモータでは、軸受
部のどちらか一方をロータマグネットに当接するように
延出させ、二段に配置された前記コイルボビンの当接面
に対し、ロータマグネットの軸方向の中心面を変位させ
たので、ステッピングモータの駆動時には、あらかじめ
変位されているロータは、磁気バランスが崩れてもそれ
以上に軸受部を延出させていない軸方向に変位すること
ができない。したがって、ロータと軸受部とが離間しな
いので、ロータと軸受部またはハウジング、中間プレー
トとの打撃音が発生しない。その結果、ステッピングモ
ータの駆動音を低減することができる。
【0009】請求項2に係るステッピングモータでは、
軸受部にスラストワッシャを配置し、前記軸受部とロー
タマグネットの間に前記スラストワッシャを介在させる
と、軸受部とロータマグネットとの摺動抵抗が低減され
るとともに、ロータマグネットの軸方向の変位量をスラ
ストワッシャで調整できる。
【0010】請求項3に係るステッピングモータでは、
二段に配置された前記コイルボビンの当接面とロータマ
グネットの軸方向の中心面とを0.2mmから0.5mm変
位させたので、磁気バランスが崩れてもそれ以上に軸受
部を延出させていない軸方向に変位することができな
い。したがって、ロータと軸受部とが離間しないので、
ロータと軸受部またはハウジング、中間プレートとの打
撃音が発生しない。本発明者の実験によれば、ステッピ
ングモータ駆動時の変位量と駆動音との関係は、図5の
グラフに示されるような結果となった。よって、上記変
位量とすることで、ステッピングモータの駆動音を低減
することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明のステッピングモータに係る実
施例を図面に基づいて説明する。
【0012】図1には本発明の第1実施例に係るステッ
ピングモータ10の断面図が示されている。ステッビン
グモータ10は、ロータ20とステータ部30と減速部
60とから構成されている。コイルボビン32、33は
円筒の胴体部37の両端に径方向に向けて円盤状のフラ
ンジ部38が一体的に形成されており、フランジ部38
の一部には、端子部38aが形成されている。このコイ
ルボビン32、33には励磁コイル34が巻回され、各
励磁コイル34の端部は端子部38aに設けられた端子
ピン38bにそれぞれ導通可能に接続されている。
【0013】コイルボビン32は、交互に軸方向に向け
て中央部が切り起こされることで、ロータ20と対向す
るくし歯状のクローポール36を有する円盤状のヨーク
板35a、35bによって上下から挟持されている。ま
た、コイルボビン33も上記と同様に形成されたヨーク
板35c、35dによって上下から挟持されている。な
お、ヨーク板35dの一部は中間プレート50まで延出
されており、コイルボビン32、33は軸方向に二段に
積み重ねて配置されている。この状態でコイルボビン3
2、33およびヨーク板35a、35b、35c、35
dはハウジング31内に収容されている。
【0014】ロータ20は、樹脂材料から成る円筒状の
ロータマグネット22が一端に歯車部24を有する回転
軸21に一体的に固着されて形成されている。なお、こ
のロータマグネット22の外周面は周方向に多極着磁さ
れている。このロータ20は軸方向に間隙を有する状態
で、ハウジング31の底面40に設けられた軸受部41
と中間プレート50に設けられた軸受部42によって、
スラストワッシャ43を介して回転自在に支持されてい
る。また、ハウジング31に設けられた軸受部41は、
軸方向の中間プレート50側に延出されており、したが
って、ロータ20は延出された分だけ中間プレート50
側に変位している。
【0015】減速部60は、中間プレート50に設けら
れた軸51に軸支された第一ギヤ63と、同じく中間プ
レート50に設けられた軸52に軸支された第二ギヤ6
4とからなり、各ギヤ63、64は中間プレート50と
ケース61との間に収容されており、ロータ20の回転
軸21の歯車部24から伝達された回転を第一ギヤ6
3、第二ギヤ64の順で出力している。
【0016】次に、本実施例の作用を、ステッピングモ
ータ10が駆動する際を例に説明する。図2は、本実施
例の4相ステッピングモータ10の2相励磁方式の励磁
パターンを示すタイムチャートである。Φ1からΦ4は
それぞれコイルボビン32、33に巻回された各励磁コ
イル34を表す。Φ1、Φ3は同一のコイルボビン32
に巻回され、Φ2、Φ4も同一のコイルボビン33に巻
回されているものとする。なお、Φ1とΦ4は同一方向
に電流を流すものとし、Φ2とΦ3も同一方向に電流を
流すものとし、Φ1、Φ4とΦ2、Φ3とは逆方向に電
流を流すものとする。また、図3は、X位置、図4はY
位置での各励磁コイルにおける励磁状態を示す模式図で
ある。
【0017】図2において、X位置のようにΦ1、Φ4
に電流を流し励磁した場合、図3に示す通り、各コイル
に発生する磁力は同じで矢印の方向に磁力が発生し、ロ
ータ20はどちらのコイルボビン32、33にも引きつ
けられることがない。したがって、ロータ20と軸受部
41、42とが衝突せず、打撃音が発生しない。
【0018】次に、図2において、Y位置のようにΦ
1、Φ3、Φ4に電流を流し励磁した場合、Φ1、Φ3
は同一のコイルボビン32に巻回され、かつ、逆方向に
励磁されるので、一時的にこちら側に発生する磁力が相
殺されて小さくなる。したがって、Φ4のみ励磁される
側の方が磁力が大きくなり、ステータ部30全体のバラ
ンスが崩れ、ロータ20はΦ4のみ励磁される側に引き
つけられる。
【0019】このとき、従来では、ロータの端面と軸受
部とが衝突し、打撃音が発生していた。
【0020】図5は、上下に配置されたコイルボビン3
2とコイルボビン33との当接面Aと、ロータ20の軸
方向の中心面Bとの変位量と、ステッピングモータの駆
動音との関係を示すグラフである。これによれば、変位
量を0.2mmから0.5mmとしたときに駆動音が小さく
なることが分かる。よって、本発明に基づく実施例によ
れば、二段に配置されたコイルボビン32とコイルボビ
ン33との当接面A、すなわち、ステータ30側の軸方
向の磁気中心に対し、ロータ20の軸方向の中心面を、
軸方向に変位する長さ分だけ変位させたので、磁気バラ
ンスが崩れた場合にロータマグネット22は軸受部41
から離間することがなく、ロータマグネット22と軸受
部41との打撃音が発生せず、ステッピングモータ10
の駆動音も低減される。
【0021】次に、本発明の第2実施例を説明する。な
お、前記第1実施例と基本的に同一の部品には前記第1
実施例と同一の符号を付与しその説明を省略する。
【0022】図6には、本発明の第2実施例に係るステ
ッピングモータの断面図が示されている。
【0023】ロータ20は、第1実施例と同様にハウジ
ング31の底面40に設けられた軸受部41と中間プレ
ート50に設けられた軸受部42によって回転自在に支
持されている。ここで中間プレート50設にけられた軸
受部42は、軸方向のハウジング31側に延出されてい
る。したがって、ロータ20は延出された分だけハウジ
ング31側に変位している。
【0024】上記構成のステッピングモータ10におい
ても、第1実施例と同様に、上下に配置されたコイルボ
ビン32とコイルボビン33との当接面A、すなわち、
ステータ30側の軸方向の磁気中心に対し、ロータの軸
方向の中心面Bを、軸方向に変位する長さ分だけ変位さ
せたので、磁気バランスが崩れた場合にロータマグネッ
ト22は軸受部42から離間することがなく、ロータマ
グネット22と軸受部42との打撃音が発生せず、ステ
ッピングモータ10の駆動音も低減される。
【0025】
【発明の効果】以上説明した如く本発明は、ロータが軸
方向に最適量変位することで、ステッピングモータ駆動
時にロータの端面と軸受の軸方向端面とが離間すること
なく、ロータと軸受との打撃音によるステッピングモー
タの駆動音を低減することができ、且つこれを簡単な構
造で低コストにより実現できるという優れた効果を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るステッピングモータ
を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るステッピングモータ
の各コイルへの励磁パターンを示すタイムチャートであ
る。
【図3】本発明の第1実施例に係るステッピングモータ
の図2の励磁パターンのX位置における磁力の強さを示
す模式図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るステッピングモータ
の図2の励磁パターンのY位置における磁力の強さを示
す模式図である。
【図5】本発明の第1実施例に係るステッピングモータ
の駆動音と変位量との関係を示すグラフである。
【図6】本発明の第2実施例に係るステッピングモータ
を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ステッピングモータ 20 ロータ 21 回転軸 22 ロータマグネット 30 ステータ部 31 ハウジング 32 コイルボビン 33 コイルボビン 34 励磁コイル 35 ヨーク板 36 クローポール(歯部) 38 フランジ部 41 軸受部 42 軸受部 43 スラストワッシャ 50 中間プレート 60 減速部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交互に軸方向に向けて歯部が切り起こ
    された一対の円盤状のヨーク板によって軸方向両側から
    挟持され、且つ、励磁コイルが巻かれたコイルボビン
    と、 回転軸にロータマグネットが固定されているロータとを
    有し、 前記コイルボビンが軸方向に二段に配置され、開口部を
    有するハウジング内に収容されるステッピングモータで
    あって、 前記ロータは前記ハウジングと中間プレートとに設けら
    れた軸受部によって回転可能に支持され、 前記軸受部のどちらか一方をロータマグネットに当接す
    るよう延出させ、 二段に配置された前記コイルボビンの当接面に対し、ロ
    ータマグネットの軸方向の中心面を変位させたことを特
    徴とするステッピングモータ。
  2. 【請求項2】 前記軸受部にスラストワッシャを配置
    し、前記軸受部と前記ロータマグネットの間に前記スラ
    ストワッシャを介在させたことを特徴とする請求項1記
    載のステッピングモータ。
  3. 【請求項3】 前記コイルボビンの当接面とロータマ
    グネットの軸方向の中心面とを0.2mmから0.5mm変
    位させたことを特徴とする請求項1ないし請求項2記載
    のステッピングモータ。
JP6305523A 1994-11-14 1994-11-14 ステッピングモータ Pending JPH08149780A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008312286A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Nidec Sankyo Corp モータ
JP2014003832A (ja) * 2012-06-19 2014-01-09 Canon Inc ステッピングモータ、レンズ装置、および、撮像装置
JP2017005995A (ja) * 2016-09-30 2017-01-05 キヤノン株式会社 ステッピングモータ、レンズ装置、および、撮像装置

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