JP2017005995A - ステッピングモータ、レンズ装置、および、撮像装置 - Google Patents

ステッピングモータ、レンズ装置、および、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動トルク特性を維持しながら、ロータマグネットと軸受部の打撃音を低減した静音性の高いステッピングモータを提供する。
【解決手段】回転軸に固定されたロータマグネットを有するロータと、コイルが巻かれた複数のコイルボビンと、各々が、複数のコイルボビンの各々を回転軸の軸方向および径方向においてそれぞれ囲い、回転軸を中心とした周方向に交互に配置された極歯を、ロータマグネットの側面に対向するように有する複数のステータヨークを有するステータヨーク群と、磁気吸引力によりロータマグネットを回転軸の軸方向に吸引する磁気吸引力発生部材とを有し、ロータマグネットの軸方向の中心面とステータヨーク群の軸方向の中心面とが互いに一致している。
【選択図】図5

Description

本発明は、ステッピングモータに関する。
ステッピングモータは、各種装置の可動部材の駆動源として、特に位置制御精度が要求されるレンズ等の光学調節部材の駆動源として用いられている。近年、カメラやレンズの小型化設計に伴い、ステッピングモータには更にスペース効率を向上させた小型かつ高駆動トルク性能が要求されている。このようなステッピングモータにおいては、駆動トルク特性の向上だけでなく、カメラの動画撮影に適した静音性も要求されている。このため、ステッピングモータ自身の騒音を低減するための種々の提案がなされている。
特許文献1には、両端の軸受部の一方をロータマグネットに当接するように延出させることで、コイルボビンとコイルボビンとの当接面と、ロータマグネットの軸方向の中心面とを必要量変位させたステッピングモータが開示されている。特許文献1のステッピングモータでは、ロータマグネットとコイルボビンとの磁気中心を、予め必要量だけ変位させている。このため、部品の個体差に応じてロータマグネットとコイルボビンとの磁気バランスが崩れても、ロータが軸方向に変位することが防止される。このため、ロータマグネットと軸受により発生する打撃音を低減することができる。
特開平8−149780号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているステッピングモータでは、ロータマグネットとコイルボビンとの磁気バランスの崩れによりロータが軸方向に変位することを防止するため、ロータマグネットとコイルボビンとの磁気中心を変位させている。このため、ロータマグネットとコイルボビンとの磁気中心を一致させた場合と比較して、モータの駆動トルクが小さくなる。一方、特許文献1の構成において所望の駆動トルクを確保するには、軸受を延出させたことでロータマグネットとコイルボビンとの対向面積の減少を補うのに必要な分だけモータ全長を伸ばす必要があり、ステッピングモータの大型化を招くことになる。
そこで本発明は、駆動トルク特性を維持しながら、ロータマグネットと軸受部の打撃音を低減した静音性の高いステッピングモータを提供する。また、このようなステッピングモータを備えたレンズ装置および撮像装置を提供する。
本発明の一側面としてのステッピングモータは、回転軸に固定されたロータマグネットを有するロータと、コイルが巻かれた複数のコイルボビンと、各々が、前記複数のコイルボビンの各々を前記回転軸の軸方向および径方向においてそれぞれ囲い、前記回転軸を中心とした周方向に交互に配置された極歯を、前記ロータマグネットの側面に対向するように有する複数のステータヨークを有するステータヨーク群と、磁気吸引力により前記ロータマグネットを前記回転軸の軸方向に吸引する磁気吸引力発生部材とを有し、前記ロータマグネットの前記軸方向の中心面と前記ステータヨーク群の前記軸方向の中心面とが互いに一致している。
本発明の他の側面としてのレンズ装置は、前記ステッピングモータを有する。
本発明の他の側面としての撮像装置は、前記ステッピングモータを有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、駆動トルク特性を維持しながら、ロータマグネットと軸受部の打撃音を低減した静音性の高いステッピングモータを提供することができる。また、このようなステッピングモータを備えたレンズ装置および撮像装置を提供することができる。
比較例としてのステッピングモータの断面図である。 ステッピングモータの駆動電流の波形図である。 ステッピングモータのロータマグネットとステータヨークの極歯との位置関係を示す模式図である。 比較例としてのステッピングモータの動作断面図である。 実施例1におけるステッピングモータの断面図である。 実施例2におけるステッピングモータの断面図である。 実施例3におけるステッピングモータの断面図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1を参照して、本発明と比較するための比較例としてのステッピングモータについて説明する。図1は、比較例としてのステッピングモータ(2相PM型ステッピングモータ)の断面図である。
図1において、10は回転軸である。20はロータマグネットであり、回転軸10に固定されている。31、32はスラストワッシャーであり、ロータマグネット20を回転軸10の軸方向において挟みこんで固定するように、ロータマグネット20の両端に設けられている。回転軸10、ロータマグネット20、および、スラストワッシャー31、32はステッピングモータのロータを構成する。ロータを構成するこれらの部位は、ステッピングモータの励磁の際に一体的に回転する。
40aはA相ステータヨーク、40bはB相ステータヨーク(これらをまとめて「ステータヨーク群」という)である。ステータヨーク群は、各々が、複数のコイルボビンの各々を回転軸10の軸方向および径方向においてそれぞれ囲い、回転軸10を中心とした周方向に交互に配置された極歯を、ロータマグネット20の側面に対向するように有する複数のステータヨークを有する。A相ステータヨーク40aおよびB相ステータヨーク40bはそれぞれ、ロータマグネット20の側面(円筒外径側面)に対向するように、ロータマグネット20の周方向(円周方向)に交互に配置された不図示のステータ(極歯)を有する。またA相ステータヨーク40aおよびB相ステータヨーク40bはそれぞれ、ステッピングモータの外形を形成するヨークを有する。A相ステータヨーク40aおよびB相ステータヨーク40bは、回転軸10の軸方向おいて2段に重ねられ、溶接などにより固定されている。
50aはA相コイルボビン、50bはB相コイルボビンである(これらをまとめて「コイルボビン」という)。A相コイルボビン50aおよびB相コイルボビン50bは、それぞれ、A相ステータヨーク40aおよびB相ステータヨーク40bにより軸方向および径方向(軸方向および周方向と直交する方向)において囲われている。また、A相コイルボビン50aおよびB相コイルボビン50bには、A相コイル60aおよびB相コイル60b(これらをまとめて「コイル」という)がそれぞれ巻かれている。なお、コイルにおける励磁のための端子は省略している。
71は軸受(第1の軸受)であり、ケース板金81(フランジ板金)に固定されている。72は軸受(第2の軸受)であり、ケース板金82に固定されている。ケース板金81、82は、2段に重ねて固定されたA相ステータヨーク40aおよびB相ステータヨーク40bを、回転軸10の軸方向の両側において溶接などを用いて固定されている。すなわち、ケース板金81、82は、軸受71、72を固定し、かつ、A相ステータヨーク40aおよびB相ステータヨーク40bを軸方向の両側で挟持することにより固定する。これにより、ロータはケース板金81、82により挟み込まれるように配置される。このように配置することで、軸受71、72は回転軸10(回転軸10の軸方向の両端)を径方向において支持する。また、ステッピングモータに励磁してロータが回転する際に、軸受71、72とロータマグネット20との干渉を防止するため、軸受71、72とロータマグネット20との間には、スラストワッシャー31、32がそれぞれ介在している。これにより、ロータマグネット20の軸方向(スラスト方向)の移動が規制される。
次に、図2および図3を参照して、ステッピングモータ(2相PM型ステッピングモータ)の動作原理について説明する。図2は、ステッピングモータの駆動電流の波形図であり、横軸は電気角、縦軸は電流値をそれぞれ示している。図2において、100aはA相コイル60aに励磁する余弦波形、100bはB相コイル60bに励磁する正弦波形である。また、図3は、ステッピングモータのロータマグネット20と、A相コイル60aおよびB相コイル60bに電流を供給することで磁極を発生するA相ステータヨーク40aおよびB相ステータヨーク40bの極歯との位置関係を示す模式図である。
2相PM型ステッピングモータでは、ロータマグネット20は合計20極、N極とS極が周方向に交互に着磁されている(図3では8極)。例えば1−2相駆動方式で駆動した場合、1ステップあたりの回転角度は4.5°となる。また、A相ステータヨーク40aおよびB相ステータヨーク40bは、ロータマグネット20の側面(外周)を包み込むように、かつ同一形状を1周期とした場合に90°程度の位相をずらして配置されている。各相の励磁コイルに電流が供給されると、A相ステータヨーク40aおよびB相ステータヨーク40bに磁極が発生し、ロータマグネット20の磁極と引き合い、磁気力が釣り合う角度でロータマグネット20は停止する。
図3(a)は、図2の励磁状態において、電気角P0の場合のロータマグネット20とA相ステータヨーク40aおよびB相ステータヨーク40bとの位置関係を示している。図3(b)は、図2の励磁状態において、電気角P2の場合のロータマグネット20とA相ステータヨーク40aおよびB相ステータヨーク40bとの位置関係を示している。図3(c)は、図2の励磁状態において、電気角P4の場合のロータマグネット20とA相ステータヨーク40aおよびB相ステータヨーク40bとの位置関係を示している。図3(d)は、図2の励磁状態において、電気角P6の場合のロータマグネット20とA相ステータヨーク40aおよびB相ステータヨーク40bとの位置関係を示している。このように、2相の励磁コイルにそれぞれの電流が励磁されることで、ロータとしてのロータマグネット20が回転する(すなわち、ステッピングモータが回転駆動する)。
次に、図4を参照して、ステッピングモータの励磁の際における回転軸10の軸方向の動作について説明する。図4(a)は、図2の電気角P0、P4の場合のA相ステータヨーク40aのみが励磁された状態でのステッピングモータの断面図である。このとき、B相ステータヨーク40bは励磁されていないため、B相ステータヨーク40bには磁気力が発生していない。このため、ロータマグネット20の磁気中心(軸方向中心)とA相ステータヨーク40aの磁気中心(軸方向中心)とが互いに引き付け合うことにより、軸受71とスラストワッシャー31とが当接する。
一方、図4(b)は、図2の電気角P2、P6の場合のB相ステータヨーク40bのみが励磁された状態でのステッピングモータの断面図である。このとき、A相ステータヨーク40aは励磁されていないため、A相ステータヨーク40aには磁気力が発生していない。このため、ロータマグネット20の磁気中心(軸方向中心)とB相ステータヨーク40bの磁気中心(軸方向中心)とが互いに引き付け合うことにより、軸受72とスラストワッシャー32とが当接する。
ステッピングモータは、図2に示されるA相電流およびB相電流(駆動電流)により動作するため、図4(a)、(b)の励磁状態が繰り返される。この結果、軸受71とスラストワッシャー31との衝突、および、軸受72とスラストワッシャー32との衝突が繰り返され、これらの衝突により打撃音が発生する。この打撃音は、撮像装置(カメラ)で動画撮影を行う際などに意図しない異音として使用者に認識されるため、カメラの品位が損なわれる場合がある。そこで本実施形態は、このような衝突を低減するステッピングモータ、レンズ装置、および、撮像装置を提供する。具体的な構成については、以下の実施例1〜3において説明する。
まず、図5を参照して、本発明の実施例1におけるステッピングモータについて説明する。図5は、本実施例におけるステッピングモータの断面図である。
本実施例のステッピングモータの基本構成は、図1を参照して説明した比較例のステッピングモータと同様である。このため、図5において説明に必要な番号のみ記載し、他の番号は省略している。本実施例のステッピングモータにおいて、90は、磁性材料からなる磁気吸引力発生部材としての磁性ワッシャー(SUS鋼)である。磁性ワッシャー90は、比較例としてのステッピングモータを回転駆動させる際に生じる打撃音を低減するために設けられている。磁性ワッシャー90は、ケース板金82に溶接などで固定されている。
本実施例の磁性ワッシャー90は、外径DM1および内径DM2のドーナツ形状を有する。好ましくは、磁性ワッシャー90の内径DM2は軸受72の外径D以上、すなわち磁性ワッシャー90の内径DM2と軸受72の外径DはDM2≧Dの関係を満たすように設定される。より好ましくは、磁性ワッシャー90の外径DM1はロータマグネット20の外径D以下、すなわち磁性ワッシャー90の外径DM1とロータマグネット20の外径DはD≧DM1の関係を満たすように設定される。このような関係を満たすように設定することで、ステッピングモータの小型化が可能となる。
また、磁性ワッシャー90の軸方向の厚さTと、ロータマグネット20の軸方向の一方側端面20aとケース板金82の一方側端面82aとの間の距離Tは、T≦Tの関係を満たすように設定される。このような関係を満たすように設定することで、励磁によりロータマグネット20が回転する際、ロータマグネット20と磁性ワッシャー90との干渉を防ぐことができる。
続いて、磁性ワッシャー90が磁気吸引力発生部材として働く仕組みについて説明する。まず、本実施例のステッピングモータのロータマグネット20における着磁は、各励磁ステータに対向する側面だけでなく、磁性ワッシャー90に対向する底面(ロータマグネット20の一方側端面20a)にもされている。このため、ロータマグネット20の底面においても一定の磁束密度を有する。すなわち、ロータマグネット20の底面と対向するように磁性ワッシャー90を配置することにより、ロータマグネット20と磁性ワッシャー90との間に磁気吸引力を発生させる。このような構成により、磁性ワッシャー90は、磁気吸引力によりロータマグネット20を軸方向に吸引することができる。例えば、比較例としてのステッピングモータにおけるA相またはB相にのみ励磁した場合、ロータマグネット20に対して回転軸10の軸方向に働く磁気力は、最大で1.1gfである。一方、本実施例のステッピングモータでは、磁性ワッシャー90の磁気吸引力が1.1gfを超えるように設定される。
以上の構成により、A相またはB相にのみ励磁した状態でロータマグネット20に対して回転軸10の軸方向に磁気力が発生した場合でも、磁性ワッシャー90がロータマグネット20に加わる磁気力(磁気吸引力)以上の磁気力で吸引することができる。このため、ステッピングモータの回転駆動中、ロータマグネット20は常に軸受72側に吸引されており、スラストワッシャー32と軸受72が互いに当接した状態が保たれる。従って、軸受71とスラストワッシャー31の衝突、および、軸受72とスラストワッシャー32の衝突は低減し、結果として、打撃音の発生を低減することができる。
本実施例のステッピングモータでは、ロータマグネット20の軸方向10の中心面22とステータヨーク群(A相ステータヨーク40a、B相ステータヨーク40b)の軸方向の中心面とが互いに一致している。ここで「一致」とは厳密に一致することだけでなく、実質的に一致していると評価される場合、すなわち略一致の場合も含む意味である。また、本実施例のステッピングモータでは、ロータマグネット20とステータヨーク群の磁気中心は互いに一致しているともいえる。ロータマグネット20の磁気中心とは、ロータマグネット20の軸方向の中心面22である。ステータヨーク群の磁気中心とは、A相ステータヨーク40aとB相ステータヨーク40bの当接面42(ステータヨーク群の中心面)であり、各相コイル60a、60bに同時に電流が供給された状態での磁気中心を意味する。また、磁気中心が一致するとは、厳密に一致する場合だけでなく実質的に一致すると評価される状態、すなわち略一致の場合も含む意味である。本実施例において、ステータヨーク群はA相ステータヨーク40aおよびB相ステータヨーク40bの2段構成であるが、これに限定されるものではなく、複数段であればよい。例えば3段構成の場合、ステータヨーク群の磁気中心は、3段のうち中央(2段目)に位置するステータヨークの中心面に相当する。
また、本実施例のステッピングモータでは、ロータマグネット20と各相のステータ(ステータヨーク)との対向面積を低減することなく、磁性ワッシャー90がスペース効率よく配置されている。このため、磁性ワッシャー90を設けて静音対策をとった場合でも、良好な駆動トルク特性を維持できる。また、本実施例のステッピングモータでは、ステッピングモータの外形を大きくすることなくスペース効率に配慮しているため、ステッピングモータの小型化を図ることができる。なお本実施例において、磁性ワッシャー90は軸受72側(ケース板金82側)に配置しているが、これに限定されるものではない。磁性ワッシャー90を軸受71側(ケース板金81側)に配置してもよい。
次に、図6を参照して、本発明の実施例2におけるステッピングモータについて説明する。図6は、本実施例におけるステッピングモータの断面図である。本実施例のステッピングモータは、実施例1の軸受72に代えて、回転軸10の一端(下端)の軸方向受け形状(スラスト受け形状)を有する軸受73を備えている点で、実施例1のステッピングモータとは異なる。他の構成は図5を参照して説明した実施例1の構成と同様であるため、それらの説明は省略する。
このように、回転軸10の軸方向受け形状を有する軸受73を備えることにより、ロータマグネット20と磁性ワッシャー90との空気間隔をより高精度に設定することができる。このため、磁性ワッシャー90に必要な磁気吸引力を小さくすることが可能となる。その結果、磁性ワッシャー90の大きさを小さくすることができるため、ステッピングモータの小型化を図ることが可能である。また、回転軸10の軸受73への当接部の形状に関して、接触面積を小さくして駆動損失を小さくするため、先端R形状は自由に設定することができる。
本実施例においても、実施例1と同様に、好ましくは、磁性ワッシャー90の内径DM2は軸受73の外径D以上、すなわち磁性ワッシャー90の内径DM2と軸受73の外径DはDM2≧Dの関係を満たすように設定される。より好ましくは、磁性ワッシャー90の外径DM1はロータマグネット20の外径D以下、すなわち磁性ワッシャー90の外径DM1とロータマグネット20の外径DはD≧DM1の関係を満たすように設定される。また好ましくは、磁性ワッシャー90の軸方向の厚さTと、ロータマグネット20の軸方向の一方側端面20aとケース板金82の一方側端面82aとの間の距離Tは、T≦Tの関係を満たすように設定される。
次に、図7を参照して、本発明の実施例3におけるステッピングモータについて説明する。図7は、本実施例におけるステッピングモータの断面図である。本実施例のステッピングモータは、実施例1のケース板金82に代えて、回転軸10の一端の軸方向受け形状(スラスト受け形状)を有するケース板金83を備えている点で、実施例1のステッピングモータとは異なる。他の構成は図5を参照して説明した実施例1の構成と同様であるため、それらの説明は省略する。
このように、回転軸10の軸方向受け形状を有するケース板金83を備えることにより、ロータマグネット20と磁性ワッシャー90との空気間隔をより高精度に設定することができる。このため、磁性ワッシャー90に必要な磁気吸引力を小さくすることが可能となる。その結果、磁性ワッシャー90の大きさを小さくすることができるため、ステッピングモータの小型化を図ることが可能である。また、回転軸10のケース板金83への当接部の形状に関して、接触面積を小さくして駆動損失を小さくするため、先端R形状は自由に設定することができる。
本実施例においても、実施例1と同様に、好ましくは、磁性ワッシャー90の内径DM2は軸受72の外径D以上、すなわち磁性ワッシャー90の内径DM2と軸受72の外径DはDM2≧Dの関係を満たすように設定される。より好ましくは、磁性ワッシャー90の外径DM1はロータマグネット20の外径D以下、すなわち磁性ワッシャー90の外径DM1とロータマグネット20の外径DはD≧DM1の関係を満たすように設定される。また好ましくは、磁性ワッシャー90の軸方向の厚さTと、ロータマグネット20の軸方向の一方側端面20aとケース板金83の一方側端面83aとの間の距離Tは、T≦Tの関係を満たすように設定される。
上記各実施例によれば、駆動トルク特性を維持しながら、ロータマグネットと軸受部の打撃音を低減した静音性の高いステッピングモータを提供することができる。また、スペース効率にも適しているため、ステッピングモータの小型化を図ることもできる。更に、上記各実施例によれば、このようなステッピングモータを備えたレンズ装置および撮像装置を提供することができる。例えばレンズ装置において、各実施例のステッピングモータは絞りを駆動するために用いられる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、磁性ワッシャー90および軸受72(軸受73)に代えて、磁性材料からなる径方向に拡大した軸受を磁気吸引力発生部材として用いても、上記各実施例と同様の効果を得ることができる。また、磁性ワッシャー90およびケース板金82(ケース板金83)に代えて、磁性材料からなるこれら二部品を一体化したケース板金を磁気吸引力発生部材として用いても、上記各実施例と同様の効果を得られる。また、磁性ワッシャー90の外径DM1とロータマグネット20の外径DをD<DM1、すなわちB相ステータヨーク40bとケース板金82との間に磁性ワッシャー90を挟持配置してもよい。
10 回転軸
20 ロータマグネット
31、32 スラストワッシャー
40a、40b ステータヨーク
50a、50b コイルボビン
60a、60b コイル
71、72、73 軸受
81、82、83 ケース板金
90 磁性ワッシャー
本発明の一側面としてのステッピングモータは、回転軸に固定されたロータマグネットを有するロータと、コイルが巻かれた複数のコイルボビンと、各々が、前記複数のコイルボビンの各々を前記回転軸の軸方向および径方向においてそれぞれ囲い、前記回転軸を中心とした周方向に交互に配置された極歯を、前記ロータマグネットの側面に対向するように有する複数のステータヨークを有するステータヨーク群と、前記回転軸を支持する第1の軸受及び第2の軸受と、前記第1の軸受を支持する第1のケース板金と、前記第2の軸受を支持する第2のケース板金と、前記ロータマグネットと前記第2の軸受との間に設けられたワッシャーと、前記ロータマグネットを前記第2の軸受の側に吸引する磁性部材と、を有し、前記ロータマグネットの前記軸方向の中心と前記ステータヨーク群の前記軸方向の中心とが互いに一致しており、前記磁性部材の前記軸方向の厚さT と、前記ロータマグネットの一方側端面と前記第2のケース板金の一方側端面との間の距離T は、T ≦T の関係を満たし、前記ワッシャーは前記ロータマグネットと前記第2の軸受に接触している。

Claims (7)

  1. 回転軸に固定されたロータマグネットを有するロータと、
    コイルが巻かれた複数のコイルボビンと、
    各々が、前記複数のコイルボビンの各々を前記回転軸の軸方向および径方向においてそれぞれ囲い、前記回転軸を中心とした周方向に交互に配置された極歯を、前記ロータマグネットの側面に対向するように有する複数のステータヨークを有するステータヨーク群と、
    磁気吸引力により前記ロータマグネットを前記回転軸の軸方向に吸引する磁気吸引力発生部材と、を有し、
    前記ロータマグネットの前記軸方向の中心面と前記ステータヨーク群の前記軸方向の中心面とが互いに一致していることを特徴とするステッピングモータ。
  2. 前記回転軸の両端を前記径方向において支持する軸受と、
    前記軸受を固定し、かつ、前記ステータヨーク群を前記軸方向の両側から挟持することにより固定するケース板金と、を更に有し、
    前記磁気吸引力発生部材の内径DM2と前記軸受の外径Dは、
    M2≧D
    の関係を満たし、
    前記磁気吸引力発生部材の前記軸方向の厚さTと、前記ロータマグネットの該軸方向の一方側端面と前記ケース板金の一方側端面との間の距離Tは、
    ≦T
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ。
  3. 前記磁気吸引力発生部材の外径DM1と前記ロータマグネットの外径Dは、
    ≧DM1
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載のステッピングモータ。
  4. 前記軸受は、前記回転軸の一端の軸方向受け形状を有することを特徴とする請求項2に記載のステッピングモータ。
  5. 前記ケース板金は、前記回転軸の一端の軸方向受け形状を有することを特徴とする請求項2に記載のステッピングモータ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のステッピングモータを有することを特徴とするレンズ装置。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のステッピングモータを有することを特徴とする撮像装置。
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