JP2008278660A - アウタロータ型モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】回転時における振動を防止することができるとともに、高出力化及び小型化を図ること。
【解決手段】巻回されたコイル140により磁化されるステータ110を筒状のハウジング114の外周側に配置する。ロータ150は、ハウジング114に挿入された回転軸部153により、ステータ110の外側で回転自在に配置されるロータマグネット151を有する。筒状のハウジング114内には、回転軸部153が回転自在に挿入された軸受け部116,117が軸方向に離間して取り付けられ、ハウジング114内における軸受け部116,117間の回転軸部153周りの空間には、回転軸部153の外周面から側方に突出する圧入ワッシャ174が配置され、軸受け部116と圧入ワッシャ174との間には、圧入ワッシャ174を軸受け部117側に付勢するコイルスプリング118が介設されている。
【選択図】図3
【解決手段】巻回されたコイル140により磁化されるステータ110を筒状のハウジング114の外周側に配置する。ロータ150は、ハウジング114に挿入された回転軸部153により、ステータ110の外側で回転自在に配置されるロータマグネット151を有する。筒状のハウジング114内には、回転軸部153が回転自在に挿入された軸受け部116,117が軸方向に離間して取り付けられ、ハウジング114内における軸受け部116,117間の回転軸部153周りの空間には、回転軸部153の外周面から側方に突出する圧入ワッシャ174が配置され、軸受け部116と圧入ワッシャ174との間には、圧入ワッシャ174を軸受け部117側に付勢するコイルスプリング118が介設されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、ロータ(回転子)がステータ(固定子)の外側を回るアウタロータ型モータに関する。
従来、プリンタ、ファクシミリィ装置、複写機等のOA機器における紙送り部分では、デジタル信号で容易に駆動制御でき、ブラシ付き或いはブラシレスのDCモータよりもコストの低廉化を図ることができるステッピングモータが多く使用されている。
このようなステッピングモータとしては、例えば、特許文献1に示すインナーロータ型のステッピングモータが知られている。
このステッピングモータでは、軸心上に配置された回転軸の回転に伴い回転する円柱状のロータマグネットの外周側に、円筒状のステータアッセンブリが配置され、このステータアッセンブリの内周部に、ロータ側磁極部と近接対向する極歯が設けられてなる。
通常、モータでは、ロータが回転する際に、磁気バランスの影響でロータを支持する回転軸自体が軸方向に振動することが知られている。
このため、従来のインナーロータ型モータでは、ロータマグネットと、ロータマグネットの軸心に挿通された回転軸部を支持するステータアッセンブリの底面との間に、板バネやコイルバネを介設して、回転体自体に与圧を与えて、軸方向への振動を防止している。
このようなステッピングモータが搭載されるOA機器では、OA機器自体の効率アップ化及び小型化が要求されている。この要求に対応して、ステッピングモータ自体の高出力化を図る場合、ロータ側の極歯と軸心との距離とを大きくする必要が生じるが、インナーロータ型の構造では、ロータがステータの中心に配置されているため、大きくとることができない。
これに対し、ステータの外側でロータを回転させる構造にして、ロータ側の極歯と軸心との距離を大きくしたアウタロータ型のステッピングモータが知られている(特許文献2参照)。
特開平10−127024号公報
特開平5−111233号公報
しかしながら、上述の従来のアウターロータ型モータでは、インナーロータ型と比較して、高出力及び小型化を図ることができるものの、モータの回転駆動時におけるロータの振動、つまり、回転軸の軸方向の振動を防止する対策が施されているものがない。
このようなアウタロータ型モータにおけるロータ回転時の振動対策としては、出力軸としてステータアッセンブリの底面を挿通して、外部に突出する回転軸部の端部に、与圧構造を設けることが考えられる。すなわち、ステータアッセンブリの底面から突出する回転軸部の先端部に取り付けられるギアと、ステータアッセンブリの底面との間に、バネ材を介装して、回転軸に突出方向に与圧を与える構成が考えられる。
しかしながら、この構成では、モータの外部に与圧構造が配置されるため、その分設置スペースを広く取る必要が生じ、小型化を図ることができない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、回転時における振動を防止することができるとともに、高出力化及び小型化を図ることができるアウタロータ型モータを提供することを目的とする。
本発明のアウタロータ型モータは、筒状のハウジングの外周側に配置され、巻回されたコイルにより磁化される固定子と、前記ハウジングに挿入された回転軸部により、前記固定子の外側で回転自在に配置される永久磁石を有する回転子とを有するアウタロータ型モータであって、前記筒状のハウジング内には、前記回転軸部が回転自在に挿入された軸受け部が軸方向に離間して取り付けられ、前記ハウジング内における前記軸受け部間の前記回転軸部周りの空間には、前記回転軸部の外周面から側方に突出する突出部が配置され、前記軸受け部のうちいずれか一方と前記突出部との間には、前記突出部を前記軸受け部の他方側に付勢する付勢部材が介設されている構成を採る。
筒状のハウジング内に回転自在に挿入される回転軸部は、外周面から突出する突出部を介して、付勢部材により軸受けの他方側に付勢されているため、与圧がかけらえた状態となる。これにより、回転時においても軸方向に振動する(軸に対して上下動する)ことがない。
本発明によれば、アウタロータ型モータにおいて、回転時における振動を防止することができるとともに、高出力化及び小型化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態1に係るアウタロータ型モータの斜視図、図2は同アウタロータ型モータの平面図、図3は同アウタロータ型モータの要部構成の説明に供するアウタロータ型モータの要部縦断面図である。
図1〜図3に示すアウタロータ型モータ100は、永久磁石型(Permanent Magnet Type:以下、「PM型」という)のステッピングモータである。
アウタロータ型モータ100は、コア120及びコイル部140を備えるステータ(固定子)110(図3参照)と、ステータ110と同心で回転自在に取り付けられ、ロータマグネット151(図3参照)がステータ110の周囲で回転するロータ(回転子)150とを有する。
ステータ110は、図3に示すように、フランジ112の中央部112aから垂直に立設する円筒状のハウジング114に外嵌固定された筒状のコア本体122と、コア本体122の外周から放射方向に突出する突極130(図5及び図6では、130−1〜130−4で示す)とを有するコア120と、スロット130に巻回されるコイル部140(図5では141a,141b,142a,142bで示す)とを備える。ここで、突極130は、磁極、スロットともいうが、以下ではスロット130(130−1〜130−4)と称して説明する。また、以下では、アウタロータ型モータ100においてステータ110に対して、ロータ150が覆う側を上側、フランジ112側を下側とする。
フランジ112は、金属板を加工してなる平板状の部材であり、中央部分の表面、言い換えれば、コア120におけるコイル部140が巻回される部位と対向する側の面の中央部分には、凹状の窪み部113が潰し加工により形成されている。なお、フランジ112の両端部112bには、OA装置などに固定する際に、ビス等の止着部材を挿通するビス穴112cが形成されている。
このフランジ112の中央部に立設するハウジング114はフランジ112と一体的に形成され、その内部に、ロータ150を回転自在に支承する回転軸部153が回転自在に挿入されている。なお、ハウジング114はフランジ112と別体であってもよい。
図4は、図3に示すハウジング部分の拡大断面図である。
図4に示すように、ハウジング114の内側には、それぞれ回転軸部153が挿入された軸受け部117と、ワッシャ119aと、圧入ワッシャ(突出部)174と、コイルスプリング(付勢部材)118と、ワッシャ119bと、軸受け部116とが配置されている。
図4に示すように、ハウジング114の内側には、それぞれ回転軸部153が挿入された軸受け部117と、ワッシャ119aと、圧入ワッシャ(突出部)174と、コイルスプリング(付勢部材)118と、ワッシャ119bと、軸受け部116とが配置されている。
図3及び図4に示す軸受け部116,117は、含油軸受等からなり、ハウジング114内において、開口する両端部側に圧入されることにより、互いに軸方向に離間した位置に固定されている。これら軸受け部116,117は、挿通される回転軸部153を回転自在に軸支する。なお、軸受け部116、117のうち何れか一方は、ハウジング114と一体的に形成されてもよい。また、軸受け部116,117は、ここでは、含油軸受としたがこれに限らず、回転軸部153が回転自在に挿入される部材であればどのような部材であってもよい。
圧入ワッシャ174は、回転軸部153に、その外周面から側方に突出して取り付けられている。圧入ワッシャ174は、環状を有し、その外径は、ハウジング114の内径より小さい。
具体的に、圧入ワッシャ174は、回転軸部153の外周から軸線に対して直交する方向に張り出すように回転軸部153に外嵌され、回転軸部153の駆動に伴い、軸受け部116,117間の回転軸部153周りの空間を、軸方向及び軸周り方向に移動自在に配置されている。
ここでは圧入ワッシャ174は、回転軸部153に圧入によって外嵌されており、軸受け部116との間に配設されたコイルスプリング118によって、軸受部117側、ここでは出力側に付勢されている。
コイルスプリング118は、収縮した状態で一端部をワッシャ119bに当接させて、他端部を圧入ワッシャの上面に当接させた状態で配置されており、圧入ワッシャ174を軸受部117側に押圧している。このように圧入ワッシャ174は、コイルスプリング118により、ハウジング114内に固定された軸受け部117における対向面を押圧する押圧部として機能する。
言い換えれば、付勢部材118は、圧入ワッシャ174に対して、軸受部117側に与圧を掛けている。このため、圧入ワッシャ174が取り付けられた回転軸部153では、回転時における振動(軸方向の上下動)が抑制される。また、ハウジング114に対する回転軸部153の軸方向への抜けが防止されている。
ワッシャ119a、119bは、それぞれ回転軸部153が回転自在に挿通され、軸受け部117と圧入ワッシャ174との間、コイルスプリング118と軸受け部116との間にそれぞれ回転自在に介装されている。
このようにワッシャ119a、119bは圧入ワッシャ174及びコイルスプリング118を挟んだ状態で、軸受部116,117間に配設しているため、回転軸部153が回転する際に、軸受け部116,117に対する摩擦力を減少し、当該回転を円滑に行わせている。
このように構成されたハウジング114には、ステータ110のコア120における筒状のコア本体122が外嵌固定され、コア120のスロット130は、フランジ112の表面における中央部分の上方で、且つ、当該フランジ112と対向し所定間隔をあけて位置で配置されている。
また、コア120のスロット130に巻回されたコイル部140は、フランジ112の窪み部113に対向して配置されている。
図5は、本発明の一実施の形態に係るアウタロータ型モータ100におけるステータとロータマグネットとの構成を説明するための図であり、便宜上、ロータケース取り除いた状態にしたアウタロータ型モータの斜視図である。
このコア120では、筒状のコア本体122(図3及び図4参照)は、平面視略正方形状の柱状部材の中央部に円孔を穿孔してなり、円孔にハウジング114(図3参照)を内嵌することにより、ハウジング114に固定されている。
なお、コア本体122の上部には、フランジ112の上面からスロット130間に配線される引出線164と、コイル部140とを接続する中継基板160が配設されている。
中継基板160は、コア120のコア本体122上でハウジング114に外嵌された中央本体161の縁部からスロット130間に突出する突出片162を備える。中継基板160は、周方向で隣り合うスロット130間の突出片162において、引出線164の基端部と、コイル141a,141b,142a,142bの端部145(図5参照)とを接続する。これにより、中継基板160は、引出線164を、スロット130に巻回されたコイル141a,141b,142a,142bの部分と離間させた状態で、当該コイル141a,141b,142a,142bに接続している。
コア本体122の外周には、2n個(但しn≧2、nは整数)のスロット130(130−1〜130−4)が、ロータ150の回転軸心と同一のステータ110の軸心に直交して、互いに等間隔あけて放射状に突設されている。
本実施の形態のアウタロータ型モータ100では、n=2とし、コア120は、コア本体122の軸心を中心に放射方向に、互いに等間隔あけて離間する4つのスロット130−1〜130−4を備えている。
これら4個のスロット130(130−1〜130−4)において、周方向で隣接するスロット130同士は、コア本体122(図3及び図4参照)の軸心を中心に互いに90°をなし、平面視して十字状に配置されている。なお、コア120は、磁束を通しやすい電磁部材(ここでは電磁鋼板)を回転軸方向に積層して一体化してなり、アウタロータ型モータ100において単層のコア120として機能する。
スロット130(130−1〜130−4)には、コイル部140(141a,141b,142a,142b)が2相構成で巻回されている。コイル部140(コイル141a,141b,142a,142b)によりスロット130(130−1〜130−4)に電流を流すことにより磁化(励磁)され、ステータ110は、ロータ150に対する回転磁界を発生する。
ここでは、スロット130の数が4であるため、平面視して同一直線上に配置されるスロット130−1とスロット130−3のそれぞれに集中的に巻回するコイル141aとコイル141bの組を同相とし、スロット130−2とスロット130−4のそれぞれに集中的に巻回するコイル142aとコイル142bの組を同相とする。
なお、同一相のコイル141aとコイル141bとは同一の導線を逆巻きでそれぞれ巻回することで形成され、180°の位置、つまり同一直線上に配置されている。また、同一相のコイル142aとコイル142bとは同一の導線を用いてそれぞれを逆巻きで巻回することで形成され、180°の位置、つまり同一直線上に配置されている。例えば、同一相で逆巻きになる。例えば、コイル141aを時計回りで導線を巻回して形成すると、コイル141bは、反時計回りで形成される。コイル142a、142bも同様であり、A相B相の相対関係や、同一相のコイルの組においてどちらを時計方向で巻くか等によって、励磁順に対するモータ回転方向を決定する。
これにより、ステータ110では、軸心を中心に互いに点対称で配置されたスロット同士(スロット130−1とスロット130−3同士、スロット130−2とスロット130−4同士)が、それぞれ同一相となる。アウタロータ型モータ100では、スロット130−1とスロット130−3とをA相、スロット130−2とスロット130−4とをB相としている。
ここで、スロット130−1〜130−4の構成について図5を用いて更に詳細に説明する。なお、各スロット130−1〜130−4は同様の構成であるので、各スロット130−1〜130−4の構成をスロット130の構成として説明する。
スロット130(130−1〜130−4)は、コア本体から放射方向に突出し、コイル141(図5参照)が集中的に巻回されるスロット本体133と、スロット本体の先端に形成され、当該先端から周方向両側に突出する先端部131とを有する。
スロット130における先端部(放射方向側の端部)131は上面視して円弧状をなし、先端部131の先端面132は、ロータマグネット151の内周面151aに沿って湾曲する湾曲面として形成されている。それぞれのスロット130−1〜130−4における先端部131の先端面132には、複数の極歯134が周方向に沿って等間隔で複数設けられている。
それぞれの先端部131は、周方向で隣り合う先端部131ととともに、ロータマグネット151の内周面の略全面に沿って対向した状態で配置されている。
具体的には、周方向で離間する両端部(以下、「先端部の両側部」という)135は、当該両端部が形成されたスロットと隣り合うスロットの先端部の、周方向で離間する両端部と近接する位置に配設されている。
周方向で並ぶ各スロット130の先端部131間の距離は、それぞれの先端部131に形成される極歯間距離と略同じの長さとなるようにすることが好ましい。
具体的には、各スロット130の先端部131における両側部の一側部135と、当該スロット130(例えば、スロット130−1)と隣り合うスロット130(例えば、スロット130−4)の先端部131(131−4)の一側部135−4との周方向で離間する長さ)が、先端部131において周方向で並ぶ極歯134同士の離間距離(極歯134間の周方向の長さ)と略同じの長さとなっている。
すなわち、先端部131の両側部135にそれぞれ極歯134が配置されているため、コア120自体の外周部分から等間隔で極歯134が配置されるように構成されている。
極歯134は、それぞれの先端部131において、軸心から放射方向に突出し、且つ厚み方向(軸方向と同方向)に延在する突条に形成されており、それぞれ、ステータ110の中心(軸心に相当)に対して点対称に配置されている。
これら点対称に配置されたスロット同士は、励磁された際に異極となり、これらスロットが備える極歯134のそれぞれに空隙を介して対向して、ロータ150のロータマグネット151における内周面の複数の磁極が配置されている。
ロータマグネット151は、環状に形成された永久磁石材よりなり、回転軸部153及びロータケース154によって、コア120の水平方向外側で、コア120の周囲を回転自在に支承されている。
なお、ロータマグネット151の内周面151aには、ロータ150の磁極が、それぞれ軸方向に沿って延在し、周方向にS極、N極と交互に等ピッチでラジアル方向に着磁されることにより配置されている。ロータマグネット151の内周面における磁極の数は、ステータ110側のスロット130が4つであるため、Xを0以上の整数とした場合、X/2が奇数となる数となっている。ここでは、アウタロータ型モータ100は、100ステップで1回転とし、ロータマグネット151の磁極の数は、ステップ数/2=50極であり、極数25のS極と、極数25のN極が交互に周方向に配設されている。なお、ロータマグネット151では、それぞれ回転中心に対して点対称の位置にある磁極同士は、互いに異極となるように配置されている。
ロータマグネット151は、その外周面で、コア120を覆うロータケース154の周壁部155の内周面に取り付けられている。
図6は、回転軸部が固定されたロータの斜視図である。
図3及び図6に示すように、周壁部155は、コア120の外周を囲むように配置された筒状をなし、一端側(上方の開口部)を閉塞する。周壁部155は、コア120の上面を覆う円盤状のケース上面部156とともに、カップ状のロータケース154を構成する。
図3及び図6に示すように、周壁部155は、コア120の外周を囲むように配置された筒状をなし、一端側(上方の開口部)を閉塞する。周壁部155は、コア120の上面を覆う円盤状のケース上面部156とともに、カップ状のロータケース154を構成する。
周壁部155は、ケース上面部156の外縁部から垂下して、コア120の外側に配置されており、ケース上面部156の中心に取り付けられた回転軸部153により、ステータ110の極歯134に沿って回転する。
ロータケース154のケース上面部156は、コア120と対向する内面(裏面)に、窪み部158が形成されるとともに、その中央部には、コア120側に突出する筒状の軸挿入部159が形成されている。
窪み部158は、ケース上面部156において、ステータ110におけるコイル部140の全巻回領域に対向して開口する凹状に形成されている。
この窪み部158は、フランジ112の窪み部113と対向配置されている。これにより、ケース上面部156とフランジ112とで挟まれたコイル部140(コイル141a,141b,142a,142b)の配設領域(巻回領域)を回転軸方向に大きくしている。
軸挿入部159には挿入される回転軸部153が固定されている。軸挿入部159は、回転軸部153が回転自在にハウジング114に挿入された状態では、コア本体の上面部に形成された凹部内に、回転軸部153が挿通されたワッシャ119cを介して配置されている(図4参照)。このように、軸挿入部159がコア本体122の上部における凹部の底面上にワッシャ119cを介して配置されることによって、ロータケース154自体が必要以上にステータ110側に移動することを抑制している。
このように構成されたアウタロータ型モータ100は、例えば、図5において、周方向で隣り合うスロット130同士には、異なる相のコイルを巻回し、スロット130−1及びスロット130−3をA相、スロット130−2及びスロット130−4をB相とする。 また、コイル141a〜142bは、各スロット130−1〜130−4に、励磁状態でスロットの先端部の極歯134を点対称に位置するものどうしが異極となるように巻回する。
なお、このように構成されたアウタロータ型モータ100の動作は、1相励磁時を例にすると、ステータ110のコア120に対して、A相からB相の順に励磁、具体的には、スロット130−1からスロット130−2の順に励磁することによって、ロータ150を矢印D1方向に移動させる。スロット130−1、スロット130−2、スロット130−3、スロット130−4の順に励磁することによって、ロータ150は回転軸部153を中心に回転を続ける。
アウタロータ型モータ100において、圧入ワッシャ174が外嵌された回転軸部153をハウジング114内に挿入する際には、まず、ハウジング114内に圧入された軸受け部116,117間にワッシャ119a、圧入ワッシャ174,コイルスプリング118及びワッシャ119bが配置された状態にする。
次いで、軸受け部116側から、回転軸部153を挿入して、軸受け部116、ワッシャ119b、コイルスプリング118、圧入ワッシャ174,ワッシャ119a、受信状況くけ部117と順に挿通させる。このとき、圧入ワッシャ174は挿入される回転軸部153に圧入されて、当該回転軸部153の外周面に固着される。このように、回転軸部153をハウジング114内に挿入するだけで、回転軸部153は、軸方向に抜けないようにハウジング114側に容易に取り付けられる。
本実施の形態のアウタロータ型モータ100によれば、基端部でロータ150に固定された回転軸部153には、ハウジング114内において軸受け部116,117間に配置された圧入ワッシャ174が設けられている。この圧入ワッシャ174が、当該圧入ワッシャ174と軸受け部117との間に配置されたコイルスプリング118によって、軸受け部116側に付勢されことによって、ロータ150は、ステータ側に与圧が掛けられた状態で回転自在に取り付けられている。
したがって、アウタロータ型モータ100では、ロータマグネットとステータコアの磁気センタを回転軸方向にずらして磁気ダンパを掛けることなく、ロータ150の回転時において、磁気の作用による軸方向への振動を抑制することができるため、磁気ダンパを掛けた場合と比較して出力の低下を防ぐとともに、騒音、共振及び出力特性の不安定化を防ぐことができる。
また、アウタロータ型モータ100は、ステータ110においてコイル部140が巻回されるスロット130が4つ、つまり、スロット数が4つの2相単層式のアウタロータ型である。このため、筒状のマグネットであるロータマグネット151の内側で、スロット数の多いアウタロータ型モータのものと比較して、コイル部140の配置スペースを広く確保しつつ、スロット数の増加に伴い増加するコイルの巻回回数を小さくできる。
つまり、本実施の形態のアウタロータ型モータ100では、周方向で隣り合うスロット130どうしは、軸心側で直交する位置に配置されているため、スロット130に巻回するコイル部140(コイル141a,141b,142a,142b)の巻回領域を、スロット130間のスペースを用いて左右に広くとることができる。よって、コイル部140(コイル141a,141b,142a,142b)の巻回対象となるスロット自体が4つと少ないととともに、それぞれのスロット130にコイル部140を巻回する際に、従来の同じ大きさのアウタロータ型モータで用いられたコイルよりも太いコイルを用いることで、更にコイルの巻回回数を減少させることができる。
また、スロット間のスペースを、スロットを巻回するコイルの巻回スペースとして有効に利用することができ、これにより高出力化を図ることができる。
例えば、アウタロータ型の構成上、アウタロータ型モータ100自体の外径を規定するロータケース154内の限られた空間内において、巻き線効率を向上させることができ、アンペアターンを増加させて、高出力化を図ることができる。また、巻き線と絶縁体との間の隙間を広くして、巻き線の巻き乱れが有る場合でも容易に修正することができ、品質の向上化を図ることができる。
また、アウタロータ型モータ100では、コア120に対して軸方向にそれぞれ配置されるフランジ112と、ケース上面部156とには、コア120のコイル部140に対して軸方向で対向する部位に、それぞれ窪み部113,158が形成されている。
これにより2相単層式のアウタロータ型モータ100であっても、コア120のスロット130に巻回されるコイル部140(コイル141a,141b,142a,142b)の配置領域をロータマグネット151の内側において、回転軸方向にも広くすることができる。これにより、コイル部140の配置領域を、周方向、つまり、左右に広く取ることができると共に、更に回転軸方向、つまり、上下方向にも広くして、従来と比較して太いコイル(141a,141b,142a,142b)を容易に巻回できる。さらに、コイル部140のコイルの巻回回数を減少させつつ、発熱を抑制し、モータ自体の消費電力を減少させることができるとともに、更なる高出力化を図ることができる。
また、アウタロータ型モータ100では、同寸法のインナーロータ型のアウタロータ型モータと比較して、ロータイナーシャが大きいため、慣性モーメントの惰性により高速域でのプルアウトトルクを向上させることができる。
また、アウタロータ型モータ100によれば、ロータマグネット151の径を大きくすることによって、最大フラックス値を向上させることができ、トルク特性の向上を図ることができる。
さらに、2相式であるため、3相以上などの相数が多いアウタロータ型モータと比較して、スロットに対する磁気の切替も容易に行うことができる。
さらにステータ110が一つの単層であるため、A相にB相を積層した従来の2相式のモータと比較して、アウタロータ型モータ100自体の薄型化を図ることできる。
したがって、OA機器などにアクチュエータとして使用する場合でも、より低廉化を図ることができるとともに、搭載スペースを極力小さくして、高出力化を図ることができる。
なお、本実施の形態では、圧入ワッシャ174を軸受け部117側に押圧する付勢部材として、コイルスプリング118を用いたが、圧入ワッシャ174を介して、回転軸部153を回転自在に軸受け部117側に押し付けるものであれば、これに限らない。例えば、コイルスプリング118に代えて、筒状のゴム材又は、筒状のスポンジなどを用いても良い。
また、本実施の形態では、回転軸部153に圧入された圧入ワッシャ174を介して、ハウジング114内においてコイルスプリング118によって軸受け部117側に付勢される構成としたが、これに限らない。例えば、回転軸部153の外周面から側方に突出する突出片を形成し、この突出片をコイルスプリング118で軸受け部117側に付勢する構成としてもよい。また、圧入ワッシャ174を、回転軸部153の外周で、当該回転軸153の軸心を中心に回転自在に取り付けた構成としても良い。この構成としては、例えば、回転軸部153においてハウジング114内の軸受け部116,117の間に配置される部位に、周方向に溝を形成し、この溝に、環状のワッシャを遊嵌させる構成とすることが考えられる。
また、本実施の形態では、圧入ワッシャ174をコイルスプリング118によって、軸受け部117側に押し付ける構成としたが、圧入ワッシャ174の位置を軸受け部116側に配置して、圧入ワッシャ174と、軸受け部117との間にコイルスプリング118を配置して、軸受け部116側に圧入ワッシャ174を押圧する構成としてもよい。
なお、上記本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り、種々の改変をなすことができ、そして本発明が該改変させたものに及ぶことは当然である。
本発明に係るアウタロータ型モータは、回転時における振動を防止することができるとともに、高出力化及び小型化を図ることができる効果を有し、OA機器の紙送り部を構成するアクチュエータとして有用である。
100 アウタロータ型モータ
110 ステータ
120 コア
112 フランジ
114 ハウジング
116、117 軸受け部
118 付勢部材
130 スロット
140 コイル部
141、142、141a、141b、142a、142b コイル
150 ロータ
153 回転軸部
174 圧入ワッシャ(環状部材)
110 ステータ
120 コア
112 フランジ
114 ハウジング
116、117 軸受け部
118 付勢部材
130 スロット
140 コイル部
141、142、141a、141b、142a、142b コイル
150 ロータ
153 回転軸部
174 圧入ワッシャ(環状部材)
Claims (3)
- 筒状のハウジングの外周側に配置され、巻回されたコイルにより磁化される固定子と、前記ハウジングに挿入された回転軸部により、前記固定子の外側で回転自在に配置される永久磁石を有する回転子とを有するアウタロータ型モータであって、
前記筒状のハウジング内には、前記回転軸部が回転自在に挿入された軸受け部が軸方向に離間して取り付けられ、
前記ハウジング内における前記軸受け部間の前記回転軸部周りの空間には、前記回転軸部の外周面から側方に突出する突出部が配置され、
前記軸受け部のうちいずれか一方と前記突出部との間には、前記突出部を前記軸受け部の他方側に付勢する付勢部材が介設されていることを特徴とするアウタロータ型モータ。 - 前記突出部は、前記回転軸部に圧入された環状部材からなり、
前記付勢部材は、前記回転軸部が挿通され、前記突出部に隣接配置されたコイルスプリングである請求項1記載のアウタロータ型モータ。 - 請求項2記載のアウタロータ型モータにおける回転軸部の取り付け方法であって、
前記筒状のハウジング内に、互いに離間して配設された複数の軸受け部間に、前記環状部材、前記コイルスプリングを配置するステップと、
前記回転軸部を前記ハウジング内に挿入して、前記複数の軸受け部、コイルスプリング及び前記環状部材に挿通させた際に、前記環状部材を前記回転軸部に圧入させるステップとを有する回転軸部の取付方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007120233A JP2008278660A (ja) | 2007-04-27 | 2007-04-27 | アウタロータ型モータ |
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JP2007120233A JP2008278660A (ja) | 2007-04-27 | 2007-04-27 | アウタロータ型モータ |
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JP2008278660A true JP2008278660A (ja) | 2008-11-13 |
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ID=40055968
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JP2007120233A Pending JP2008278660A (ja) | 2007-04-27 | 2007-04-27 | アウタロータ型モータ |
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JP (1) | JP2008278660A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102078857A (zh) * | 2009-11-26 | 2011-06-01 | Lg伊诺特有限公司 | 线性振动器 |
-
2007
- 2007-04-27 JP JP2007120233A patent/JP2008278660A/ja active Pending
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