JP2001078412A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP2001078412A
JP2001078412A JP24733499A JP24733499A JP2001078412A JP 2001078412 A JP2001078412 A JP 2001078412A JP 24733499 A JP24733499 A JP 24733499A JP 24733499 A JP24733499 A JP 24733499A JP 2001078412 A JP2001078412 A JP 2001078412A
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JP
Japan
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stator
spindle motor
magnetic
ring member
rotor magnet
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JP24733499A
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English (en)
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Naoki Kawada
直樹 川和田
Tadao Iwaki
岩城  忠雄
Atsushi Ota
敦司 太田
Koji Nitori
幸司 似鳥
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ特性に影響を与えずにコギングトルク
やトルクリップルを低減し、モータの回転精度を向上す
ると共に、モータの組立コストを抑え、モータを小型
化、薄型化した際でも、モータの回転精度の高いスピン
ドルモータを提供する。 【解決手段】 ロータ磁石44を有する回転子40と、
コイルが巻かれたステータコア31を複数設けたステー
タ30を有する固定子20とを具備するスピンドルモー
タ10において、前記ステータ30のそれぞれの間の隙
間である空間部30aに、磁性体からなる磁性ピン60
を前記ロータ磁石44の回転軸41に沿うように設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、電流により磁界
を発生させ、この磁界が着磁した磁石と吸引、反発する
力を回転力に応用したスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】スピンドルモータの従来例として、図8
にDCブラシレスモータの横断面図及び縦断面図を示
す。図示するように、DCブラシレスモータ110は、
固定子120と回転子140とを有する。
【0003】固定子120は、一方面側に円筒形の凸部
121aを有する円盤状のフレーム121と、この凸部
121aの外周面に円周方向に亘って略等間隔に設けら
れたステータ130とで形成されている。ステータ13
0は、ステンレス板や鉄板等の軟磁性金属板を複数枚積
層して形成したステータコア131にコイル132を巻
き付けて形成されている。このステータ130の各コイ
ル132に電流を流すことにより、N極もしくはS極の
磁界を発生するようになっている。
【0004】一方、回転子140は、凸部121aの内
側にベアリング150に保持される軸部141と、この
軸部141の一端部側に設けられた円盤状の円盤部14
2と、円盤部142の周縁部に設けられた円筒状のバッ
クヨーク143とを具備し、バックヨーク143の内周
面には、ステータ130と対向する位置に円筒形のロー
タ磁石144が固着されている。
【0005】ここで、ロータ磁石144は円周方向に亘
ってN極とS極とを交互に多極着磁して形成されてお
り、回転子140は、ロータ磁石144がステータ13
0の発生する磁界に吸引及び反発する力を利用し、軸部
141を中心として回転する。回転子140が回転する
とき、ロータ磁石144はステータ130に対してN極
が対向している状態からS極が対向する状態へと移行
し、更にS極からN極へといった具合に交互に対極す
る。このときステータ130に対向するロータ磁石14
4のN極とS極との面積比が急激に変化するため、磁束
の量も同様に急激に変化し、トルクや回転にムラができ
るいわゆるコギングトルクが起こる。また、電気的機械
的効果により、モータのトルクや回転にムラができるい
わゆるトルクリップルが起こる。
【0006】これらのコギングトルクやトルクリップル
により、騒音が発生すると共に、モータの回転精度が低
下する。このようなコギングトルクやトルクリップルを
低減するには、ロータ磁石に弱い着磁をし、更にステー
タの発生する磁界を弱くすることにより磁束の変化量を
小さくすればよいが、モータの出力が低くなってしまう
という問題がある。
【0007】一方、モータの出力を維持しながらコギン
グトルクやトルクリップルを低減する方法として、ロー
タ磁石に多極着磁する際、磁束密度を示す波形が正弦波
もしくは正弦波に近い着磁波形となるように着磁する方
法が知られている。又、他の方法として、ロータ磁石に
多極着磁する際、N極及びS極の境界線が軸方向に沿っ
て斜めになるように着磁するスキュー着磁が知られてい
る。
【0008】この正弦波着磁又はスキュー着磁による
と、ロータ磁石回転時は、ステータに対向するロータ磁
石のN極とS極との面積比が徐々に変化するため磁束の
量も徐々に変化し、コギングトルクやトルクリップルが
低減される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、正弦波
着磁やスキュー着磁では、コギングトルクやトルクリッ
プルが低減できても、トルク定数や無負荷回転数などの
モータ特性が犠牲になってしまうという問題がある。ま
た、スキュー着磁ではモータを小型化した際に加工精度
が悪化してしまったり、薄型のモータにおいては、ロー
タ磁石も薄型となり、スキュー着磁してもコギングトル
クやトルクリップルを減少させるという効果が得られな
いという問題がある。
【0010】更に、正弦波着磁やスキュー着磁を行う場
合、スキューの角度を適正に調整する等、通常の矩形波
着磁と比べて手間がかかり、設計変更の際にも調整が大
変であるという問題がある。本発明は、このような事情
に鑑み、モータ特性に影響を与えずにコギングトルクや
トルクリップルを低減し、モータの回転精度を向上する
と共に、モータを小型化、薄型化した際でも、モータの
回転精度の高いスピンドルモータを提供することを課題
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の構成に係るスピンドルモータにおい
ては、ロータ磁石を有する回転子と、コイルが巻かれた
ステータコアを複数設けたステータを有する固定子とを
具備するスピンドルモータにおいて、前記ステータのそ
れぞれの間の隙間である空間部に、磁性部材を前記ロー
タ磁石の内面に沿うように設けたことを特徴としてい
る。
【0012】これにより、磁性部材へ磁束が流れるた
め、通常の矩形波着磁を行ったロータ磁石を用いても、
トルク定数や無負荷回転数といったモータ特性に影響を
与えずにコギングトルクやトルクリップルを低減し、回
転精度を向上することができる。本発明の第2の構成に
係るスピンドルモータにおいては、前記磁性部材は、磁
性体からなる磁性ピンであることを特徴としており、簡
単で低コストでの加工が可能となる。
【0013】本発明の第3の構成に係るスピンドルモー
タにおいては、本発明の第2の構成に係るスピンドルモ
ータの磁性ピンは、前記ステータとは接触しない外径を
有する円筒形状であることを特徴としており、特別な表
面加工を要せず容易に加工が行うことが可能となる。本
発明の第4の構成に係るスピンドルモータにおいては、
本発明の第2の構成に係るスピンドルモータの磁性ピン
は、前記空間部と略同一状で且つ前記ステータとは接触
しない形状を有することを特徴としており、より多くの
磁束が磁性ピンへ通過するようになるため、コギングト
ルクやトルクリップルを大幅に低減できる。
【0014】本発明の第5の構成に係るスピンドルモー
タにおいては、前記磁性部材は、前記ステータの回転軸
方向の少なくとも一方側に、円環形状を有すると共に前
記空間部に対向する位置に前記ステータの方向に突出す
る凸部を有する環部材であることを特徴としており、磁
性部材を単部品化することができ、製造コストを削減す
ることが可能となる。
【0015】本発明の第6の構成に係るスピンドルモー
タにおいては、本発明の第5の構成に係るスピンドルモ
ータの凸部は、前記環部材の前記回転軸方向の厚みの差
によって形成され、前記環部材の半径方向に亘って突出
していることを特徴としており、より効果的にコギング
トルクやトルクリップルを低減することが可能となる。
【0016】本発明の第7の構成に係るスピンドルモー
タにおいては、本発明の第5の構成に係るスピンドルモ
ータの環部材の円周方向の厚みは略同一であり且つ前記
凸部は屈曲により形成されていることを特徴としてお
り、精度の良い環部材を容易に加工できる。本発明の第
8の構成に係るスピンドルモータにおいては、本発明の
第5の構成に係るスピンドルモータの凸部は、前記環部
材の周縁部に位置し且つ前記空間部の間まで突出するこ
とを特徴としており、効果的にコギングトルクやトルク
リップルの低減が可能となる。
【0017】本発明の第9の構成に係るスピンドルモー
タにおいては、前記磁性部材は、軟磁性金属板を前記ロ
ータ磁石の回転軸方向に複数枚積層した積層構造である
ことを特徴としており、鉄損等を抑えられ、より効果的
にコギングトルクやトルクリップルを低減することがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施形態に基づい
て詳細に説明する。 (実施例1)図1に実施例1に係るDCブラシレスモー
タの横断面図及び縦断面図を示す。図示するように、D
Cブラシレスモータ10は、固定子20と回転子40と
を有している。
【0019】固定子20は、円盤状の一側面側に円筒形
の凸部21aを有するフレーム21と、この凸部21a
の外周面に円周方向に亘って等間隔に設けられたステー
タ30とで形成されている。ステータ30は、ステンレ
ス板や鉄板等の軟磁性金属板を複数枚積層して形成され
たステータコア31にコイル32を巻き付けて形成され
ている。このステータ30の各コイル32に電流を流す
ことにより、N極もしくはS極の磁界を発生するように
なっている。
【0020】また、各ステータ30の間の隙間である空
間部30aには、ステンレス板や鉄板等の軟磁性金属板
を積層して形成され、且つステータ30とは接触しない
外径を有する円筒形の磁性ピン60がフレーム21に一
端を埋設する形で設けられている。この磁性ピン60の
フレーム21への固着は、ねじ込み、圧力など特に限定
されない。
【0021】一方、回転子40は、凸部21aの内側に
ベアリング50に保持される軸部41と、この軸部41
の一端部側に設けられた円盤状の円盤部42と、円盤部
42の周縁部に設けられた円筒状のバックヨーク43と
を具備し、バックヨーク43の内周面には、ステータ3
0と相対向する位置に円筒形のロータ磁石44が固着さ
れている。
【0022】ここで、ロータ磁石44は円周方向に亘っ
てN極とS極とを交互に多極着磁して形成されており、
回転子40は、ロータ磁石44がステータ30の発生す
る磁界に吸引及び反発する力を利用し、軸部41を中心
として回転する。このとき、空間部30aに設けられた
磁性ピン60は、磁界を発生するステータ30の漏れ磁
束により磁性体となるが、ステータ30に比べて磁束密
度の低い磁性体となる。すなわち、磁束密度の高いステ
ータ30と磁束密度の低い磁性ピン60とが交互に並ぶ
ことになる。
【0023】ここで磁性ピン60もステータと考える
と、このステータの隙間である空間部は、磁性ピン60
を設ける前に比べて数は2倍になるが、空間部の幅は小
さくなる。空間部の幅が小さいと、回転子40が回転す
るときロータ磁石44の磁極は、隣り合ったステータか
らの相対する漏れ磁束を受ける量が多くなり、ロータ磁
石44に相対向するステータの磁束密度はロータ磁石4
4の回転に伴って徐々に変化していく。
【0024】また、回転子40は、ステータ30に相対
向しているロータ磁石44の磁極が、ステータ30から
斥力となる磁束を受けることにより回転するが、ロータ
磁石44が回転するとき、磁極は、ステータ30の隣に
設けられた磁性ピン60から、ステータ30に比べて弱
い磁束を受ける。ステータ30の斥力により磁極が回転
していくと磁極に対するステータ30の磁束密度は磁性
ピン60により徐々に変化する。
【0025】同様に、ステータ30に相対向しているロ
ータ磁石44の磁極の隣の磁極はステータ30から吸引
力となる磁束を受けるが、先に磁性ピン60により弱い
磁束を受けることにより、磁束密度は徐々に変化する。
このように着磁波形を通常の矩形波着磁としても、ロー
タ磁石44におけるステータ30及び磁性ピン60の磁
束密度の変化量がロータ磁石44の回転に伴って徐々に
変化していくことになる。すなわち、ステータ30の数
を実質的に2倍にしたことと同様となる。これにより、
トルク定数ならびに無負荷回転数などのモータ特性に影
響を与えることなくコギングトルクやトルクリップルを
低減することができる。
【0026】また、複雑な波形を着磁せず、磁性ピン6
0を設けるという単純な構造のためモータを小型化、薄
型化した場合でも、高い回転精度を維持できる。 (実施例2)図2に本発明の実施例2に係るDCブラシ
レスモータの横断面図及び縦断面図を示す。なお、前述
した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材に
は同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0027】DCブラシレスモータ10Aの固定子2
0、回転子40は上述した実施例と同様であるが、各ス
テータ30の隙間である空間部30aに、なるべく空間
部30aを埋めるよう空間部30aと略同一状で、且つ
ステータ30とは接触しない形状の磁性ピン60Aを設
ける。ここで磁性ピン60Aは、上述した実施例の磁性
ピン60と同様にステンレス板や鉄板等の軟磁性金属板
を複数枚積層して形成し、一端をフレーム21に埋設し
ている。
【0028】この磁性ピン60Aによれば、上述した実
施例の磁性ピン60に比べより空間部30a全体が磁性
ピン60Aで埋まるので、ステータ30の回転の際の磁
束密度の変化がよりなめらかとなり、更にコギングトル
クやトルクリップルが低減する。 (実施例3)図3に本発明の実施例3に係るDCブラシ
レスモータの横断面図及び縦断面図を示す。なお、前述
した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材に
は同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0029】DCブラシレスモータ10Aの固定子2
0、回転子40は上述した実施例と同様であるが、フレ
ーム21上には、ステータ30及び後述するロータ磁石
44に対向する位置に金属等の磁性体からなる環部材7
0が設けられている。図4に環部材70の斜視図を示
す。図示するように、この環部材70は円環形状を有
し、各ステータ30の間の隙間である空間部30aに対
向する部分には他の部分よりも突出した凸部71が半径
方向に亘って略同一幅で形成されている。この凸部71
は、本実施例では環部材70の厚さを厚くすることによ
り形成されている。この凸部71の形成方法は特に限定
されず、例えば本実施例では切削加工することにより形
成している。また、環部材70のフレーム21への固着
は、ねじなどによる取付け、接着剤による接着などによ
ればよく、特に限定されない。
【0030】このとき、フレーム21上に設けられた環
部材70の特に凸部71は、磁界を発生するステータ3
0からの漏れ磁束により、ステータ30に比べ磁束密度
の低い磁性体となる。これにより、磁束密度の高いステ
ータ30と磁束密度の低い環部材70の凸部71とが交
互に並ぶことになる。ここで環部材70の凸部71は擬
似的にステータと考えることができるので、空間部30
aの数は、環部材70を設ける前の2倍になるが、空間
部の幅は小さくなる。空間部の幅が小さいと、回転子4
0が回転するときロータ磁石44の磁極は、隣り合った
ステータからの相対する漏れ磁束を受ける量が多くな
り、ロータ磁石の対向するステータの磁束密度はロータ
磁石44の回転に伴って徐々に変化していく。
【0031】また、例えばステータ30がN極を発生
し、このステータ30に対向しているロータ磁石44の
磁極がN極とすると、回転子40は、ステータ30に対
向しているロータ磁石44のN極が、ステータ30から
斥力となる磁束を受けることにより回転する。このとき
N極は、空間部30aのフレーム21側に位置する環部
材70の凸部71から、ステータ30に比べて弱い磁束
を受ける。ステータ30の斥力により回転子40が回転
していくとN極に対するステータ30の磁束密度は環部
材70の凸部71により徐々に変化する。
【0032】同様に、ステータ30に対向しているロー
タ磁石44のN極の隣のS極はステータ30から吸引力
となる磁束を受けるが、先に環部材70の凸部71によ
り弱い磁束を受けることにより、磁束密度は徐々に変化
する。このように環部材70を設けることにより、着磁
波形を通常の矩形波着磁としても、ロータ磁石44にお
けるステータ30及び環部材70の磁束密度の変化量が
ロータ磁石44の回転に伴って徐々に変化していくこと
になる。また、空間部30aの数が実質的に2倍になる
のでコギングトルクやトルクリップルも数は2倍になる
が大きさは低くなる。よって、トルク定数並びに無負荷
回転数等のモータ特性に影響を与えることなくコギング
トルクやトルクリップルを低減することができる。
【0033】また、ロータ磁石44の着磁波形を通常の
矩形波着磁にし、環部材70を設けることでモータ特性
に影響を与えることなくコギングトルクやトルクリップ
ルを低減できることから、モータを小型化、薄型化して
も回転精度の高いモータとなる。上述した実施例では、
環部材70の凸部71は切削加工により形成されていた
が、これに限定されず例えば凸部71をステンレス板や
鉄板等の軟磁性金属板を複数枚積層して形成してもよ
い。この積層構造により過電流が抑えられる。
【0034】(実施例4)図5に実施例4に係る環部材
の斜視図を示す。なお、前述した実施例で説明したもの
と同様の機能を有する部材には同一符号を伏して重複す
る説明は省略する。DCブラシレスモータ10の固定子
20及び回転子40は上述した実施例と同様であり、本
実施例は環部材の形状の他の例であり、環部材70A
は、円周方向に亘って形成されている。環部材70Aの
製造方法は説くに限定されないが、例えば本実施例では
板金プレス加工によって形成した。
【0035】本実施例においても、前述した実施例3と
同様に、環部材70Aはステータ30の漏れ磁束により
磁束密度の低い磁性体となる。すなわち、磁束密度の高
いステータと磁束密度の低い環部材70Aの凸部71A
が交互に並ぶことになる。このことから、前述した実施
例3と同様の効果が得られる。すわなちトルク定数並び
に無負荷回転数等のモータ特性に影響を与えることなく
コギングトルクやトルクリップルを減少することができ
る。
【0036】また、ロータ磁石44の着磁波形を通常の
矩形波着磁にし、環部材70Aを設けることでモータ特
性に影響を与えることなくコギングトルクやトルクリッ
プルを低減できることから、モータを小型化、薄型化し
ても回転精度の高いモータとなる。更に、環部材70A
を板金プレスか項で形成することにより、低コストで製
造できる。
【0037】(実施例5)図6に実施例5に係るDCブ
ラシレスモータの横断面図及び縦断面図、図7に実施例
5に係る環部材の平面図を示す。なお、前述した実施例
で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符
号を付して重複する説明は省略する。DCブラシレスモ
ータ10の固定子20及び回転子40は上述した実施例
と同様であり、本実施例は環部材の他の例であり、図7
に示すように環部材70Bは、円環形状で金属等の磁性
体からなり、外周縁部のステータ30の空間部30aに
対向する位置に凸部71Bが設けられている。
【0038】また、環部材70Bは、凸部71Bが隣接
するステータ30が対向する領域まで突出するよう、固
定子20のフレーム21上にロータ磁石44及びステー
タ30と近接する位置に設けられている。また、凸部7
1Bの高さ及び幅は特に限定されないが、ロータ磁石4
4に対向している側面の面積がロータ磁石44にできる
だけ多く対向するように、それぞれステータ30、円盤
部42に接触しない程度に大きく形成することが好まし
い。
【0039】環部材70Bは、特に限定されないが、例
えば実施例4と同様に、板金プレス加工によって形成し
た。本実施例においても、前述した実施例3、4と同様
に、環部材70Bはステータ30の漏れ磁束により磁束
密度の低い磁性体となる。すなわち、磁束密度の高いス
テータと磁束密度の低い環部材70Bの凸部71Bが交
互に並ぶことになる。
【0040】よって、このような本実施例の構成によっ
ても、ロータ磁石44と相対向ステータ30の外周面に
おけるステータ30間の隙間が小さくなるので、トルク
定数並びに無負荷回転数等のモータ特性に影響を与える
ことなくコギングトルクやトルクリップルを低減するこ
とができる。また、ロータ磁石44の着磁波形を通常の
矩形波着磁にし、環部材70Bを設けることでモータ特
性に影響を与えることなくコギングトルクやトルクリッ
プルを低減できることから、モータを小型化、薄型化し
ても回転精度の高いモータとなる。
【0041】更に、環部材70Bを板金プレス加工で形
成することにより、低コストで製造できる。 (他の実施例)以上、本発明の実施例を説明したが、ス
ピンドルモータの基本的構成は上述したものに限定され
るものではない。
【0042】上述した実施例1及び2において、磁性ピ
ン60、60Aはステンレス板や鉄板等の軟磁性金属板
を複数枚積層されていたが、積層構造にせず、例えばス
テンレスや鉄を鋳型形成してもよく、磁性ピンの形状も
扇形や楕円形等の多種多様な形状が考えられる。また、
実施例3及び4においては、環部材70、70Aをステ
ータの一方側に設けたが、両側に同一又は種類の異なる
環部材を設けることにより、更に、実施例3、4の構成
と実施例5の構成とを併せることによってもさらにコギ
ングトルクやトルクリップルを低減することができる。
【0043】また、本発明は従来のようにスキュー着磁
しなくてもコギングトルクやトルクリップルを低減でき
るものであるが、スキュー着磁と併せても相乗的効果を
得ることができるものである。さらに、前述した実施例
では、回転子40は、固定子20の外側に設けられ、ベ
アリング50によって回転軸を支持したアウターロータ
型のスピンドルモータであるが、回転子40、固定子2
0の形状等や回転子を回転方向に支持する構造等も限定
されず、例えば回転子が固定子の内側に設けられたイン
ナーロータ型のスピンドルモータとしてもよく、例えば
液体動圧軸受を用いたスピンドルモータであってもよ
い。どちらにおいても前述した実施例と同様の効果が得
られる。
【0044】
【発明の効果】このように、本発明によるスピンドルモ
ータは、トルク定数や無負荷回転数等モータ特性に影響
を与えずに、コギングトルクやトルクリップルを低減し
た回転精度の高いモータを提供できるとともに、モータ
を小型化、薄型化した際も磁性ピンによる効果を失うこ
となく回転精度の高いスピンドルモータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るDCブラシレスモータ
の横断面図及び縦断面図である。
【図2】本発明の実施例2に係るDCブラシレスモータ
の横断面図及び縦断面図である。
【図3】本発明の実施例3に係るDCブラシレスモータ
の横断面図及び縦断面図である。
【図4】本発明の実施例3に係る環部材の斜視図であ
る。
【図5】本発明の実施例4に係る環部材の斜視図であ
る。
【図6】本発明の実施例5に係るDCブラシレスモータ
の横断面図及び縦断面図である。
【図7】本発明の実施例5に係る環部材の平面図であ
る。
【図8】従来技術に係るDCブラシレスモータの横断面
図及び縦断面図である。
【符号の説明】
10、10A DCブラシレスモータ 20 固定子 21 フレーム 21a 凸部 30ステータ 30a 空間部 31 ステータコア 32 コイル 40 回転子 41 軸部 42 円盤部 43 バックヨーク 44 ロータ磁石 50 ベアリング 60、60A 磁性ピン 70、70A、70B 環部材 71、71A、71B 凸部 110 DCブラシレスモータ 120 固定子 130 ステータ 140 回転子 150 ベアリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 敦司 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 似鳥 幸司 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 5H019 AA02 BB14 CC04 DD07 EE03 EE14 FF03 5H621 AA02 GA01 GA06 GA12 GA17 HH05 JK05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ磁石を有する回転子と、コイルが
    巻かれたステータコアを複数設けたステータを有する固
    定子とを具備するスピンドルモータにおいて、 前記ステータのそれぞれの間の隙間である空間部に、磁
    性部材を前記ロータ磁石の内面に沿うように設けたこと
    を特徴とするスピンドルモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記磁性部材は、磁
    性体からなる磁性ピンであることを特徴とするスピンド
    ルモータ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記磁性ピンは、前
    記ステータとは接触しない外径を有する円筒形状である
    ことを特徴とするスピンドルモータ。
  4. 【請求項4】 請求項2おいて、前記磁性ピンは、前記
    空間部と略同一状で且つ前記ステータとは接触しない形
    状を有することを特徴とするスピンドルモータ。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記磁性部材は、前
    記ステータの回転軸方向の少なくとも一方側に、円環形
    状を有すると共に前記空間部に対向する位置に前記ステ
    ータの方向に突出する凸部を有する環部材であることを
    特徴とするスピンドルモータ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記凸部は、前記環
    部材の前記回転軸方向の厚みの差によって形成され、前
    記環部材の半径方向に亘って突出していることを特徴と
    するスピンドルモータ。
  7. 【請求項7】 請求項5において、前記環部材の円周方
    向の厚みは略同一であり且つ前記凸部は屈曲により形成
    されていることを特徴とするスピンドルモータ。
  8. 【請求項8】 請求項5において、前記凸部は、前記環
    部材の周縁部に位置し且つ前記空間部の間まで突出する
    ことを特徴とするスピンドルモータ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかにおいて、前記磁
    性部材は、軟磁性金属板を前記ロータ磁石の回転軸方向
    に複数枚積層した積層構造であることを特徴とするスピ
    ンドルモータ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れかにおいて、前記
    ステータが、前記ロータ磁石の半径方向外側に対向する
    位置に設けられているインナーロータ型であることを特
    徴とするスピンドルモータ。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9の何れかにおいて、前記
    ステータが、前記ロータ磁石の半径方向内側に対向する
    位置に設けられているアウターロータ型であることを特
    徴とするスピンドルモータ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1261107A1 (de) * 2001-05-25 2002-11-27 Minebea Co., Ltd Spindelmotor mit Gehäuseteil in Festplattenlaufwerken
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KR20230008492A (ko) * 2021-07-07 2023-01-16 김태헌 외전형 bldc 전동기용 회전자 및 이를 구비하는 외전형 bldc 전동기

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