JP3272297B2 - ステッピングモータ - Google Patents
ステッピングモータInfo
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- JP3272297B2 JP3272297B2 JP11445898A JP11445898A JP3272297B2 JP 3272297 B2 JP3272297 B2 JP 3272297B2 JP 11445898 A JP11445898 A JP 11445898A JP 11445898 A JP11445898 A JP 11445898A JP 3272297 B2 JP3272297 B2 JP 3272297B2
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- Japan
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- magnet rotor
- stepping motor
- yoke
- phase
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タに関し、特に、マグネットロータの軸心と励磁コイル
の軸心とが平行にずれたオフセット捲線タイプPM形ス
テッピングモータに関する。
タに関し、特に、マグネットロータの軸心と励磁コイル
の軸心とが平行にずれたオフセット捲線タイプPM形ス
テッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、価格,性能面で手頃なPM形(永
久磁石形)ステッピングモータの中には、極小スペース
への組み込みを目的として、図4に示す如くのラジアル
捲線タイプの他、図5及び図6に示す如くのオフセット
捲線タイプの小型ステッピングモータが使用されてい
る。
久磁石形)ステッピングモータの中には、極小スペース
への組み込みを目的として、図4に示す如くのラジアル
捲線タイプの他、図5及び図6に示す如くのオフセット
捲線タイプの小型ステッピングモータが使用されてい
る。
【0003】図4の分解斜視図に示すラジアル捲線タイ
プの小型ステッピングモータ10は、モータ軸11aを
持つ円柱状のマグネットロータ(インナーロータ)11
と、その周りにステータ磁極となる2相の王冠状のクロ
ポール形フィールドプレート(ヨーク)12と、フィー
ルドプレート12の上側複数の極爪(クロポール)12
A側の周りに嵌め込む円筒状のA相の励磁コイル13A
及び下側複数の極爪12B側の周りに嵌め込む円筒状の
B相の励磁コイル13Bと、A相の極爪(図示せず)を
持ち励磁コイル13Aに被せる上側ステータカップ(ア
ウターヨーク)14と、B相の極爪15Bを持ち励磁コ
イル13Bに被せる下側ステータカップ(アウターヨー
ク)15とを有している。励磁コイル13A,13Bは
ロータ貫通孔13cを持つボビン(捲枠)13に巻付け
たラジアル捲線を有しており、マグネットロータ11の
軸方向半分ずつがA相の励磁コイル13AとB相の励磁
コイル13Bに対応している。
プの小型ステッピングモータ10は、モータ軸11aを
持つ円柱状のマグネットロータ(インナーロータ)11
と、その周りにステータ磁極となる2相の王冠状のクロ
ポール形フィールドプレート(ヨーク)12と、フィー
ルドプレート12の上側複数の極爪(クロポール)12
A側の周りに嵌め込む円筒状のA相の励磁コイル13A
及び下側複数の極爪12B側の周りに嵌め込む円筒状の
B相の励磁コイル13Bと、A相の極爪(図示せず)を
持ち励磁コイル13Aに被せる上側ステータカップ(ア
ウターヨーク)14と、B相の極爪15Bを持ち励磁コ
イル13Bに被せる下側ステータカップ(アウターヨー
ク)15とを有している。励磁コイル13A,13Bは
ロータ貫通孔13cを持つボビン(捲枠)13に巻付け
たラジアル捲線を有しており、マグネットロータ11の
軸方向半分ずつがA相の励磁コイル13AとB相の励磁
コイル13Bに対応している。
【0004】このラジアル捲線タイプの小型ステッピン
グモータ10では、モータの外径が決まると、励磁コイ
ル13A,13Bの線積(捲線のターン数)とマグネッ
トロータ11の直径とがトレードオフの関係になるた
め、出力トルクが増強し難い原因となっている。
グモータ10では、モータの外径が決まると、励磁コイ
ル13A,13Bの線積(捲線のターン数)とマグネッ
トロータ11の直径とがトレードオフの関係になるた
め、出力トルクが増強し難い原因となっている。
【0005】図5(a)〜(d)及び図6は従来のオフ
セット捲線タイプの小型ステッピングモータを示す。こ
のオフセット捲線タイプの小型ステッピングモータ20
は、マグネットロータの軸心と励磁コイルの中心とを平
行にずらしたものであり、モータ軸21aを持つ円柱状
のマグネットロータ(インナーロータ)21と、このマ
グネットロータ21の周面の一方側に2本の極爪22
a,22bが臨む第1のヨーク22とその極歯22a,
22b間に1本の極爪23aが入って臨む第2のヨーク
23と、マグネットロータ21の周面の反対側に2本の
極爪22a,22bが臨む第1のヨーク22とその極爪
22a,22b間に1本の極爪23aが入って臨む第2
のヨーク23と、マグネットロータ21の周面の一方側
に位置するA相の励磁コイル24Aと、マグネットロー
タ21の周面の反対側に位置するB相の励磁コイル24
Bと、これらに被せた薄形矩形状の非磁性体ケース25
とを有している。なお、マグネットロータ21は、図7
(a)に示す如く円筒状マグネット21bにモータ軸2
1aを圧入したものであり、励磁コイル24A,24B
は図7(b)に示す如くボビン(巻枠)24に端子ピン
24aを圧入し、その組付け孔24bに第1のヨーク2
2の挿入片22cと第2のヨーク23の挿入片23cを
相対する側から差し込んだ後、コイル捲線を巻き付けた
ものである。なお、26は軸受メタル(ブッシュ)、2
7はスラスト軸受けの板バネである。
セット捲線タイプの小型ステッピングモータを示す。こ
のオフセット捲線タイプの小型ステッピングモータ20
は、マグネットロータの軸心と励磁コイルの中心とを平
行にずらしたものであり、モータ軸21aを持つ円柱状
のマグネットロータ(インナーロータ)21と、このマ
グネットロータ21の周面の一方側に2本の極爪22
a,22bが臨む第1のヨーク22とその極歯22a,
22b間に1本の極爪23aが入って臨む第2のヨーク
23と、マグネットロータ21の周面の反対側に2本の
極爪22a,22bが臨む第1のヨーク22とその極爪
22a,22b間に1本の極爪23aが入って臨む第2
のヨーク23と、マグネットロータ21の周面の一方側
に位置するA相の励磁コイル24Aと、マグネットロー
タ21の周面の反対側に位置するB相の励磁コイル24
Bと、これらに被せた薄形矩形状の非磁性体ケース25
とを有している。なお、マグネットロータ21は、図7
(a)に示す如く円筒状マグネット21bにモータ軸2
1aを圧入したものであり、励磁コイル24A,24B
は図7(b)に示す如くボビン(巻枠)24に端子ピン
24aを圧入し、その組付け孔24bに第1のヨーク2
2の挿入片22cと第2のヨーク23の挿入片23cを
相対する側から差し込んだ後、コイル捲線を巻き付けた
ものである。なお、26は軸受メタル(ブッシュ)、2
7はスラスト軸受けの板バネである。
【0006】このオフセット捲線タイプの小型ステッピ
ングモータ20は、マグネットロータ21の両脇に励磁
コイル24A,24Bが隣接しているため、マグネット
ロータ21の径をケース25の厚さに略合わせることが
でき、またボビン24はロータを収めるべきロータ貫通
孔を有していないため、線積(ターン数)を増やすこと
ができるので、出力トルクの増強を図ることができる。
さらに、極爪数がラジアルタイプのものに比べて少ない
ため、ディテント・トルクが低く、微小電流値でも起動
が可能であるという特長がある。
ングモータ20は、マグネットロータ21の両脇に励磁
コイル24A,24Bが隣接しているため、マグネット
ロータ21の径をケース25の厚さに略合わせることが
でき、またボビン24はロータを収めるべきロータ貫通
孔を有していないため、線積(ターン数)を増やすこと
ができるので、出力トルクの増強を図ることができる。
さらに、極爪数がラジアルタイプのものに比べて少ない
ため、ディテント・トルクが低く、微小電流値でも起動
が可能であるという特長がある。
【0007】従って、同一の極小スペースにモータを装
着する場合、扁平形のオフセット捲線タイプの小型ステ
ッピングモータ20の方がトルク的に有利と考えられ
る。
着する場合、扁平形のオフセット捲線タイプの小型ステ
ッピングモータ20の方がトルク的に有利と考えられ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
オフセット捲線タイプの小型ステッピングモータ20に
あっては、実際は次のような問題点があった。
オフセット捲線タイプの小型ステッピングモータ20に
あっては、実際は次のような問題点があった。
【0009】即ち、マグネットロータ21の周面に対向
するA相とB相の極爪(クロポール)22a,23a,
23bは全周に亘って配置されているのではなく、図5
(d)の1相当たりの対向範囲αの如く、マグネットロ
ータ21の持つ磁束有効面積の1/3〜1/2程度を使
うに過ぎないため、主磁束が小さいものであるが、特
に、1相当たりの極爪が励磁コイル24A(24B)の
周面片側に集まっているため、極爪間のギャップGは2
箇所程度と少なく、1相当たりの励磁コイル24A(2
4B)が発生する起磁力に対して、磁気飽和が起こり易
く、漏洩磁束が増大するので、トルク特性が上がらな
い。
するA相とB相の極爪(クロポール)22a,23a,
23bは全周に亘って配置されているのではなく、図5
(d)の1相当たりの対向範囲αの如く、マグネットロ
ータ21の持つ磁束有効面積の1/3〜1/2程度を使
うに過ぎないため、主磁束が小さいものであるが、特
に、1相当たりの極爪が励磁コイル24A(24B)の
周面片側に集まっているため、極爪間のギャップGは2
箇所程度と少なく、1相当たりの励磁コイル24A(2
4B)が発生する起磁力に対して、磁気飽和が起こり易
く、漏洩磁束が増大するので、トルク特性が上がらな
い。
【0010】そこで、本発明は上記問題点を解決するも
のであり、マグネットロータの軸心と励磁コイルの軸心
とが平行にずれたオフセット捲線タイプPM形ステッピ
ングモータにおいて、本発明の課題は、2本のマグネッ
トロータを用いることにより、小形でありながらトルク
特性を改善できるステッピングモータを提供することに
ある。
のであり、マグネットロータの軸心と励磁コイルの軸心
とが平行にずれたオフセット捲線タイプPM形ステッピ
ングモータにおいて、本発明の課題は、2本のマグネッ
トロータを用いることにより、小形でありながらトルク
特性を改善できるステッピングモータを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の講じた手段は、マグネットロータの軸心と
励磁コイルの軸心とが平行にずれたオフセット捲線タイ
プPM形ステッピングモータにおいて、上記励磁コイル
及びその略全周に亘って複数のクロポールを配置したヨ
ークから成る界磁ステータを複数個軸方向にタンデム配
置し、上記複数個の界磁ステータの周面の一方側に第1
のマグネットロータを平行にずらして隣接すると共に、
上記周面の反対側に平行にずらして第2のマグネットロ
ータを隣接し、第1のマグネットロータの回転力と第2
のマグネットロータの回転力とを合成して出力する回転
合成手段を有して成ることを特徴とする。
め、本発明の講じた手段は、マグネットロータの軸心と
励磁コイルの軸心とが平行にずれたオフセット捲線タイ
プPM形ステッピングモータにおいて、上記励磁コイル
及びその略全周に亘って複数のクロポールを配置したヨ
ークから成る界磁ステータを複数個軸方向にタンデム配
置し、上記複数個の界磁ステータの周面の一方側に第1
のマグネットロータを平行にずらして隣接すると共に、
上記周面の反対側に平行にずらして第2のマグネットロ
ータを隣接し、第1のマグネットロータの回転力と第2
のマグネットロータの回転力とを合成して出力する回転
合成手段を有して成ることを特徴とする。
【0012】かかる構成においては、2本のマグネット
ロータに対して中央部の複数個の界磁ステータの励磁コ
イルからの起磁力が作用するので、2本のマグネットロ
ータを同方向に回転させることができ、回転合成手段に
より回転力を合成して出力でき、従来と同様に、小形化
を実現できる。
ロータに対して中央部の複数個の界磁ステータの励磁コ
イルからの起磁力が作用するので、2本のマグネットロ
ータを同方向に回転させることができ、回転合成手段に
より回転力を合成して出力でき、従来と同様に、小形化
を実現できる。
【0013】中央部において各界磁ステータのヨークの
クロポールは励磁コイルの略全周に亘って複数個配置さ
れているので、従来に比し、クロポール間のギャップ数
が増え、1相当たりの励磁コイルが発生する起磁力に対
して、磁気飽和が起こり難くなり、出力トルクを増強で
きる。
クロポールは励磁コイルの略全周に亘って複数個配置さ
れているので、従来に比し、クロポール間のギャップ数
が増え、1相当たりの励磁コイルが発生する起磁力に対
して、磁気飽和が起こり難くなり、出力トルクを増強で
きる。
【0014】また、回転合成手段が第1のマグネットロ
ータと第2のマグネットロータの中間にて回動可能に支
持された磁気歯車である場合、他の媒介部品なしに、第
1と第2のマグネットロータの周面に臨んで磁気的噛合
が達成できるので、回転合成手段の構成を簡素化でき、
小形化に有意義となる。
ータと第2のマグネットロータの中間にて回動可能に支
持された磁気歯車である場合、他の媒介部品なしに、第
1と第2のマグネットロータの周面に臨んで磁気的噛合
が達成できるので、回転合成手段の構成を簡素化でき、
小形化に有意義となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
各実施例を説明する。
各実施例を説明する。
【0016】図1(a)は本発明の実施形態に係るオフ
セット捲線タイプPM形ステッピングモータについてケ
ースの右側半分を除去した状態を示す平面図、図1
(b)はその背面図、図1(c)はその正面図、図1
(d)は図1(a)のD−D′線に沿って切断した状態
を示す切断図、図1(e)は図1(a)のE−E′線に
沿って切断した状態を示す切断図である。図2は同オフ
セット捲線タイプPM形ステッピングモータの分解斜視
図である。
セット捲線タイプPM形ステッピングモータについてケ
ースの右側半分を除去した状態を示す平面図、図1
(b)はその背面図、図1(c)はその正面図、図1
(d)は図1(a)のD−D′線に沿って切断した状態
を示す切断図、図1(e)は図1(a)のE−E′線に
沿って切断した状態を示す切断図である。図2は同オフ
セット捲線タイプPM形ステッピングモータの分解斜視
図である。
【0017】本例のステッピングモータ30は、2本の
マグネットロータ31,32の軸心とA相,B相の励磁
コイル33,34の軸心とが平行にずれたオフセット捲
線タイプPM形ステッピングモータである。
マグネットロータ31,32の軸心とA相,B相の励磁
コイル33,34の軸心とが平行にずれたオフセット捲
線タイプPM形ステッピングモータである。
【0018】励磁コイル33(34)とヨーク35(3
6)は界磁ステータ37,(38)を構成しており、2
個の同形の界磁ステータ37,38は薄形矩形状の非磁
性体ケース48内において軸方向にタンデム配置されて
いる。各励磁コイル33(34)は図3(a)に示す如
く端子ピン40aを圧入したボビン(巻枠)40にコイ
ル捲線43を巻き付けたものである。各ヨーク35,3
6は、2個のヨーク半体41,41との組合せから成
り、各ヨーク半体41は、ボビン40の組付け孔(軸
孔)40bに差し込む挿入片41aと、3本のクロポー
ル(極爪)41b〜41dとを有している。2個のヨー
ク半体41,41はそれぞれの差し込む挿入片41aを
ボビン40の組付け孔(軸孔)40bに対し相対する開
口部から差し込まれている。界磁ステータ37,38は
ケース48の底面開口部48aから組み込まれる。
6)は界磁ステータ37,(38)を構成しており、2
個の同形の界磁ステータ37,38は薄形矩形状の非磁
性体ケース48内において軸方向にタンデム配置されて
いる。各励磁コイル33(34)は図3(a)に示す如
く端子ピン40aを圧入したボビン(巻枠)40にコイ
ル捲線43を巻き付けたものである。各ヨーク35,3
6は、2個のヨーク半体41,41との組合せから成
り、各ヨーク半体41は、ボビン40の組付け孔(軸
孔)40bに差し込む挿入片41aと、3本のクロポー
ル(極爪)41b〜41dとを有している。2個のヨー
ク半体41,41はそれぞれの差し込む挿入片41aを
ボビン40の組付け孔(軸孔)40bに対し相対する開
口部から差し込まれている。界磁ステータ37,38は
ケース48の底面開口部48aから組み込まれる。
【0019】中央部においてタンデム配置の界磁ステー
タ37,38の周面の一方側には第1のマグネットロー
タ31を平行にずらして隣接しており、またその周面の
反対側には平行にずらして第2のマグネットロータ32
を隣接している。同形の第1のマグネットロータ31と
第2のマグネットロータ32は、ケース48の両側面の
開口部48b,48bから組み込まれるが、ケース48
に対して支軸枠39を以て支持される。この支軸枠39
は第1のマグネットロータ31と第2のマグネットロー
タ32とを回動自在に支持する支軸39a,39bと、
支軸39a,39bを一体的に連結し、ケース48の正
面の嵌め込み凹所48cに嵌合する軸受板39cとを有
している。軸受板39cには中央孔39dが形成されて
いる。
タ37,38の周面の一方側には第1のマグネットロー
タ31を平行にずらして隣接しており、またその周面の
反対側には平行にずらして第2のマグネットロータ32
を隣接している。同形の第1のマグネットロータ31と
第2のマグネットロータ32は、ケース48の両側面の
開口部48b,48bから組み込まれるが、ケース48
に対して支軸枠39を以て支持される。この支軸枠39
は第1のマグネットロータ31と第2のマグネットロー
タ32とを回動自在に支持する支軸39a,39bと、
支軸39a,39bを一体的に連結し、ケース48の正
面の嵌め込み凹所48cに嵌合する軸受板39cとを有
している。軸受板39cには中央孔39dが形成されて
いる。
【0020】嵌め込み凹所48cの底面には、支軸39
a,39bが貫通する支軸貫通孔48ca,48cb
と、それらの中央において回転合成手段としての磁気歯
車49の貫通する中央貫通孔48ccとが形成されてい
る。
a,39bが貫通する支軸貫通孔48ca,48cb
と、それらの中央において回転合成手段としての磁気歯
車49の貫通する中央貫通孔48ccとが形成されてい
る。
【0021】本例の磁気歯車49は無着磁の歯車形磁性
体(伝達ヨーク,誘導ヨーク)であり、両マグネットロ
ータ31,32との中間部に位置し、マグネットロータ
31,32の周面着磁部位に非接触で噛合するものであ
る。なお、着磁した磁気歯車を用いても良い。磁気歯車
49には図3(b)に示す如く出力軸(モータ軸)49
aが圧入されており、出力軸49aは支軸枠39の軸受
板39cの中央孔39dを貫通してケース48外へ突出
している。なお、45はA相の正面側のヨーク半体41
にスペーサ46を介して取り付けられて出力軸49aの
端部を受けるスラスト軸受けの板バネ、47はB相の背
面側のヨーク半体41を位置決めする切欠き部である。
体(伝達ヨーク,誘導ヨーク)であり、両マグネットロ
ータ31,32との中間部に位置し、マグネットロータ
31,32の周面着磁部位に非接触で噛合するものであ
る。なお、着磁した磁気歯車を用いても良い。磁気歯車
49には図3(b)に示す如く出力軸(モータ軸)49
aが圧入されており、出力軸49aは支軸枠39の軸受
板39cの中央孔39dを貫通してケース48外へ突出
している。なお、45はA相の正面側のヨーク半体41
にスペーサ46を介して取り付けられて出力軸49aの
端部を受けるスラスト軸受けの板バネ、47はB相の背
面側のヨーク半体41を位置決めする切欠き部である。
【0022】本例のステッピングモータ30は、相離間
した平行のマグネットロータ31,32に対して中央部
のタンデム配置のA相とB相の界磁ステータ37,38
の励磁コイル33,34からの起磁力が作用すると、2
本のマグネットロータ31,32は同方向に回転し、そ
れぞれの回転力(発生トルク)は磁気歯車49で合成さ
れて出力軸49aに伝達される。従って、2本のマグネ
ットロータ31,32を用いるといえども、従来のオフ
セット捲線タイプPM形ステッピングモータと同様、小
形化を実現できる。
した平行のマグネットロータ31,32に対して中央部
のタンデム配置のA相とB相の界磁ステータ37,38
の励磁コイル33,34からの起磁力が作用すると、2
本のマグネットロータ31,32は同方向に回転し、そ
れぞれの回転力(発生トルク)は磁気歯車49で合成さ
れて出力軸49aに伝達される。従って、2本のマグネ
ットロータ31,32を用いるといえども、従来のオフ
セット捲線タイプPM形ステッピングモータと同様、小
形化を実現できる。
【0023】界磁ステータ37,38をタンデム配置の
2本のマグネットロータ31,32の中間部に設けたこ
とにより、ヨーク35(36)の6本のクロポール41
b〜41dは励磁コイル33(34)の略全周に亘って
配置されているので、従来に比し、クロポール間のギャ
ップGの数が倍増し、1相当たりの励磁コイル33(3
4)が発生する起磁力に対して、磁気飽和が起こり難く
なり、出力トルクを増強できる。
2本のマグネットロータ31,32の中間部に設けたこ
とにより、ヨーク35(36)の6本のクロポール41
b〜41dは励磁コイル33(34)の略全周に亘って
配置されているので、従来に比し、クロポール間のギャ
ップGの数が倍増し、1相当たりの励磁コイル33(3
4)が発生する起磁力に対して、磁気飽和が起こり難く
なり、出力トルクを増強できる。
【0024】また、回転合成手段が磁気歯車49である
ので、他の媒介部品なしに、第1と第2のマグネットロ
ータ31,32の周面に臨んで磁気的噛合が達成できる
ので、回転合成手段の構成を簡素化でき、小形化を実現
できる。なお、スペースの多少の増大が許容できる場合
は、機械歯車は勿論のこと、ベルトドライブ等の伝達手
段も使用できる。
ので、他の媒介部品なしに、第1と第2のマグネットロ
ータ31,32の周面に臨んで磁気的噛合が達成できる
ので、回転合成手段の構成を簡素化でき、小形化を実現
できる。なお、スペースの多少の増大が許容できる場合
は、機械歯車は勿論のこと、ベルトドライブ等の伝達手
段も使用できる。
【0025】なお、上記の実施形態では、中央部におい
て2相の界磁ステータをタンデム配置したものである
が、本発明は3相以上の界磁ステータをタンデム配置し
たものにも適用できる。
て2相の界磁ステータをタンデム配置したものである
が、本発明は3相以上の界磁ステータをタンデム配置し
たものにも適用できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、中央部
において、励磁コイル及びその略全周に亘って複数のク
ロポールを配置したヨークから成る界磁ステータを複数
個軸方向にタンデム配置し、その両脇に第1のマグネッ
トロータと第2のマグネットロータを隣接し、第1と第
2のマグネットロータの回転力とを合成して出力する回
転合成手段を有して成る点を特徴とするものであるか
ら、次のような効果を奏する。
において、励磁コイル及びその略全周に亘って複数のク
ロポールを配置したヨークから成る界磁ステータを複数
個軸方向にタンデム配置し、その両脇に第1のマグネッ
トロータと第2のマグネットロータを隣接し、第1と第
2のマグネットロータの回転力とを合成して出力する回
転合成手段を有して成る点を特徴とするものであるか
ら、次のような効果を奏する。
【0027】 界磁ステータのヨークのクロポールは
励磁コイルの略全周に亘って複数個配置されているの
で、従来に比し、クロポール間のギャップ数が増え、1
相当たりの励磁コイルが発生する起磁力に対して、磁気
飽和が起こり難くなる。従って、小形でありながら、出
力トルクを増強できる。
励磁コイルの略全周に亘って複数個配置されているの
で、従来に比し、クロポール間のギャップ数が増え、1
相当たりの励磁コイルが発生する起磁力に対して、磁気
飽和が起こり難くなる。従って、小形でありながら、出
力トルクを増強できる。
【0028】 回転合成手段が第1のマグネットロー
タと第2のマグネットロータの中間にて回動可能に支持
された磁気歯車である場合、他の媒介部品なしに、第1
と第2のマグネットロータの周面に臨んで磁気的噛合が
達成できるので、回転合成手段の構成を簡素化でき、小
形化に有意義となる。
タと第2のマグネットロータの中間にて回動可能に支持
された磁気歯車である場合、他の媒介部品なしに、第1
と第2のマグネットロータの周面に臨んで磁気的噛合が
達成できるので、回転合成手段の構成を簡素化でき、小
形化に有意義となる。
【図1】(a)は本発明の実施形態に係るオフセット捲
線タイプPM形ステッピングモータについてケースの右
側半分を除去した状態を示す平面図、(b)はその背面
図、(c)はその正面図、(d)は(a)のD−D′線
に沿って切断した状態を示す切断図、(e)は(a)の
E−E′線に沿って切断した状態を示す切断図である。
線タイプPM形ステッピングモータについてケースの右
側半分を除去した状態を示す平面図、(b)はその背面
図、(c)はその正面図、(d)は(a)のD−D′線
に沿って切断した状態を示す切断図、(e)は(a)の
E−E′線に沿って切断した状態を示す切断図である。
【図2】同オフセット捲線タイプPM形ステッピングモ
ータの分解斜視図である。
ータの分解斜視図である。
【図3】(a)は同オフセット捲線タイプPM形ステッ
ピングモータにおける励磁コイルのボビンを示す分解斜
視図、(b)は同オフセット捲線タイプPM形ステッピ
ングモータにおける磁気歯車と出力軸とを分解した状態
を示す分解斜視図である。
ピングモータにおける励磁コイルのボビンを示す分解斜
視図、(b)は同オフセット捲線タイプPM形ステッピ
ングモータにおける磁気歯車と出力軸とを分解した状態
を示す分解斜視図である。
【図4】ラジアル捲線タイプの小型ステッピングモータ
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図5】(a)は従来のオフセット捲線タイプPM形ス
テッピングモータについてケースの右側半分を除去した
状態を示す平面図、(b)はその背面図、(c)はその
正面図、(d)は(a)のD−D′線に沿って切断した
状態を示す切断図である。
テッピングモータについてケースの右側半分を除去した
状態を示す平面図、(b)はその背面図、(c)はその
正面図、(d)は(a)のD−D′線に沿って切断した
状態を示す切断図である。
【図6】同従来例のオフセット捲線タイプPM形ステッ
ピングモータを示す分解斜視図である。
ピングモータを示す分解斜視図である。
【図7】(a)は同従来例のオフセット捲線タイプPM
形ステッピングモータにおけるマグネットロータを示す
分解斜視図、(b)は同従来例のオフセット捲線タイプ
PM形ステッピングモータにおける励磁コイルのボビン
を示す分解斜視図である。
形ステッピングモータにおけるマグネットロータを示す
分解斜視図、(b)は同従来例のオフセット捲線タイプ
PM形ステッピングモータにおける励磁コイルのボビン
を示す分解斜視図である。
30…オフセット捲線タイプPM形ステッピングモータ 31…第1のマグネットロータ 32…第2のマグネットロータ 33…A相の励磁コイル 34…B相の励磁コイル 35…A相のヨーク 36…B相のヨーク 37…A相の界磁ステータ 38…B相の界磁ステータ 39…支軸枠 39a,39b…支軸 39c…軸受板 39d…中央孔 40…ボビン(巻枠) 40a…端子ピン 40b…組付け孔(軸孔) 41…ヨーク半体 41a…挿入片 41b〜41d…クロポール(極爪) 43…コイル捲線 45…板バネ 46…スペーサ 47…切欠き部 48…非磁性体ケース 48a…底面開口部 48b…側面開口部 48c…嵌め込み凹所 48ca,48cb…支軸貫通孔 48cc…中央貫通孔 49…磁気歯車 49a…出力軸(モータ軸) G…クロポール間のギャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−87657(JP,A) 特開 昭54−94612(JP,A) 特開 平2−17879(JP,A) 実開 昭57−149686(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 37/00 - 37/24 H02K 21/00 - 21/48
Claims (2)
- 【請求項1】 マグネットロータの軸心と励磁コイルの
軸心とが平行にずれたオフセット捲線タイプPM形ステ
ッピングモータにおいて、前記励磁コイル及びその略全
周に亘って複数のクロポールを配置したヨークから成る
界磁ステータを複数個軸方向にタンデム配置し、前記複
数個の界磁ステータの周面の一方側に第1のマグネット
ロータを平行にずらして隣接すると共に、前記周面の反
対側に平行にずらして第2のマグネットロータを隣接
し、第1のマグネットロータの回転力と第2のマグネッ
トロータの回転力とを合成して出力する回転合成手段を
有して成ることを特徴とするステッピングモータ。 - 【請求項2】 請求項1において、前記回転合成手段
は、前記第1のマグネットロータと前記第2のマグネッ
トロータの中間にて回動可能に支持された磁気歯車であ
ることを特徴とするステッピングモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11445898A JP3272297B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | ステッピングモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11445898A JP3272297B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | ステッピングモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11308843A JPH11308843A (ja) | 1999-11-05 |
JP3272297B2 true JP3272297B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=14638248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11445898A Expired - Fee Related JP3272297B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | ステッピングモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3272297B2 (ja) |
-
1998
- 1998-04-24 JP JP11445898A patent/JP3272297B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11308843A (ja) | 1999-11-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |