JP2733824B2 - ２相式永久磁石回転電機 - Google Patents
２相式永久磁石回転電機Info
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- JP2733824B2 JP2733824B2 JP7116621A JP11662195A JP2733824B2 JP 2733824 B2 JP2733824 B2 JP 2733824B2 JP 7116621 A JP7116621 A JP 7116621A JP 11662195 A JP11662195 A JP 11662195A JP 2733824 B2 JP2733824 B2 JP 2733824B2
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- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K37/00—Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors
- H02K37/10—Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type
- H02K37/12—Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type with stationary armatures and rotating magnets
- H02K37/14—Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures
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- Power Engineering (AREA)
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- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は永久磁石式回転電機の構
造に係り、特に、複写機やファクシミリ等、低騒音、低
振動で比較的精度の良い位置決め機能等を必要とするＯ
Ａ機器に最適な安価な２相式永久磁石回転電機に関す
る。
造に係り、特に、複写機やファクシミリ等、低騒音、低
振動で比較的精度の良い位置決め機能等を必要とするＯ
Ａ機器に最適な安価な２相式永久磁石回転電機に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の特に高精度の位置決め機能を必要
としないＯＡ機器用の回転電機としては、安価に生産で
きる２相式永久磁石回転電機が多く使用される。２相式
永久磁石回転電機の内でも、ハイブリッド形永久磁石回
転電機が高精度、高トルクで小ステップ角の特性が得ら
れるので、一般的に使用されている。図８に従来の２相
式４極のハイブリッド形永久磁石回転電機の主要構造例
を概念的に示していて、ケース、回転子軸の軸受、巻線
の詳細とその引出線等の図示は省略している。また、図
８（Ａ）は、この回転電機の正面、同図（Ｂ）は同図
（Ａ）のＸ−Ｘ′断面を示している。図８において、
１′は固定子鉄心の環状のヨーク部であって、ヨーク
１′の内方向には４個の主極１′−１乃至１′−４が等
しい間隔で求心状に形成されている。各主極１′−１乃
至１′−４には夫々所定タイミングで磁化するための励
磁用の巻線２′−１乃至２′−４が嵌合されている。ま
た、各主極１′−１乃至１′−４の先端部には、この回
転電機の構造特性に対応した数の磁歯１′ａが等しい間
隔で形成されている。
としないＯＡ機器用の回転電機としては、安価に生産で
きる２相式永久磁石回転電機が多く使用される。２相式
永久磁石回転電機の内でも、ハイブリッド形永久磁石回
転電機が高精度、高トルクで小ステップ角の特性が得ら
れるので、一般的に使用されている。図８に従来の２相
式４極のハイブリッド形永久磁石回転電機の主要構造例
を概念的に示していて、ケース、回転子軸の軸受、巻線
の詳細とその引出線等の図示は省略している。また、図
８（Ａ）は、この回転電機の正面、同図（Ｂ）は同図
（Ａ）のＸ−Ｘ′断面を示している。図８において、
１′は固定子鉄心の環状のヨーク部であって、ヨーク
１′の内方向には４個の主極１′−１乃至１′−４が等
しい間隔で求心状に形成されている。各主極１′−１乃
至１′−４には夫々所定タイミングで磁化するための励
磁用の巻線２′−１乃至２′−４が嵌合されている。ま
た、各主極１′−１乃至１′−４の先端部には、この回
転電機の構造特性に対応した数の磁歯１′ａが等しい間
隔で形成されている。
【０００３】図示しないケースの中央部設けた軸受（図
示せず）には、転軸３′が回転自在に支承され、回転軸
３′には、軸方向に着磁された永久磁石４′が嵌合し固
定されている。永久磁石４′は円盤状の２個の回転子磁
極５′Ａ、５′Ｂによって挟持されている。回転子磁極
５′Ａ、５′Ｂ夫々の外周には、固定子の主極に形成し
た磁歯１′ａの形状と間隔に対応させた形状と間隔で磁
歯５′ａを形成しており、第１の回転子磁極５′Ａの磁
歯５′ａと第２の回転子磁極５′Ｂの磁歯５′ａとは１
／２ピッチ回転偏位させて結合されている。上述構成の
回転電機は固定子の巻線２′−１乃至２′−４に順次所
定順序で所定方向に通電することにより、固定子の各磁
歯１′ａが順次回転磁化される。図８（Ａ）及び同図
（Ｂ）の固定子の主極１′−１に記したＮ及び主極１′
−３に記したＳは夫々あるタイミングにおいて巻線２′
−１と巻線２′−３に夫々励磁電流を流した時に発生す
る磁極極性を示している。また、同図（Ａ）の磁歯５′
ａ及び同図（Ｂ）の第１の回転子磁極５′Ａと第２の回
転子磁極５′Ｂに記したＮ、Ｓは夫々永久磁石４′によ
って磁化された回転子磁極の極性例をしている。即ち、
図８に示すタイミングにおいては、主極１′−１の磁歯
１′ａと第１の回転子磁極５′Ａの磁歯５′ａが吸引し
あい、主極１′−３の磁歯１′ａと第２の回転子磁極
５′Ｂの磁歯５′ａが吸引しあっている。上述の作用に
よって、この固定子の各磁歯１′ａの回転磁化と永久磁
石４′によって磁化されている回転子の各磁歯５′ａと
の相互作用によって、回転子は回転し、また、停止す
る。
示せず）には、転軸３′が回転自在に支承され、回転軸
３′には、軸方向に着磁された永久磁石４′が嵌合し固
定されている。永久磁石４′は円盤状の２個の回転子磁
極５′Ａ、５′Ｂによって挟持されている。回転子磁極
５′Ａ、５′Ｂ夫々の外周には、固定子の主極に形成し
た磁歯１′ａの形状と間隔に対応させた形状と間隔で磁
歯５′ａを形成しており、第１の回転子磁極５′Ａの磁
歯５′ａと第２の回転子磁極５′Ｂの磁歯５′ａとは１
／２ピッチ回転偏位させて結合されている。上述構成の
回転電機は固定子の巻線２′−１乃至２′−４に順次所
定順序で所定方向に通電することにより、固定子の各磁
歯１′ａが順次回転磁化される。図８（Ａ）及び同図
（Ｂ）の固定子の主極１′−１に記したＮ及び主極１′
−３に記したＳは夫々あるタイミングにおいて巻線２′
−１と巻線２′−３に夫々励磁電流を流した時に発生す
る磁極極性を示している。また、同図（Ａ）の磁歯５′
ａ及び同図（Ｂ）の第１の回転子磁極５′Ａと第２の回
転子磁極５′Ｂに記したＮ、Ｓは夫々永久磁石４′によ
って磁化された回転子磁極の極性例をしている。即ち、
図８に示すタイミングにおいては、主極１′−１の磁歯
１′ａと第１の回転子磁極５′Ａの磁歯５′ａが吸引し
あい、主極１′−３の磁歯１′ａと第２の回転子磁極
５′Ｂの磁歯５′ａが吸引しあっている。上述の作用に
よって、この固定子の各磁歯１′ａの回転磁化と永久磁
石４′によって磁化されている回転子の各磁歯５′ａと
の相互作用によって、回転子は回転し、また、停止す
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述した、従来の構造
の２相ハイブリッド形永久磁石回転電機においては、図
８（Ｂ）に記す励磁タイミングにおいては、矢印のよう
に第１の回転子磁極５′Ａは上方向に、第２の回転子磁
極５′Ｂは下方向に吸引され、図に示すように回転軸
３′には、不平衡力がかかる。従って、固定子の各主極
の励磁を回転するに従って、回転子は回転しながら振動
し騒音を発生することになる。即ち、２相式永久磁石回
転電機の中で、一般的に使用されるハイブリッド形は安
価で高精度のものが得られるが、振動、騒音が大きいと
いう問題があった。本発明は、従来のものの上記課題
（問題点）を解決し、振動、騒音が少なくて、しかも低
コストで生産でき、またコンパクトに構成できる２相式
永久磁石回転電機を提供することを目的とする。
の２相ハイブリッド形永久磁石回転電機においては、図
８（Ｂ）に記す励磁タイミングにおいては、矢印のよう
に第１の回転子磁極５′Ａは上方向に、第２の回転子磁
極５′Ｂは下方向に吸引され、図に示すように回転軸
３′には、不平衡力がかかる。従って、固定子の各主極
の励磁を回転するに従って、回転子は回転しながら振動
し騒音を発生することになる。即ち、２相式永久磁石回
転電機の中で、一般的に使用されるハイブリッド形は安
価で高精度のものが得られるが、振動、騒音が大きいと
いう問題があった。本発明は、従来のものの上記課題
（問題点）を解決し、振動、騒音が少なくて、しかも低
コストで生産でき、またコンパクトに構成できる２相式
永久磁石回転電機を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に基づく２相式永
久磁石回転電機の第１の手段（請求項１のもの）は、略
環状の磁性体内面から円中心に向け求心状に等ピッチに
配設し、夫々が励磁用の巻線を嵌合して先端部に複数所
定個の磁歯を等ピッチで設けた主極を２ｎ個（但し、ｎ
≧２の整数）一体にして形成した固定子と、この固定子
の主極表面との間に所定のエアギャップを設けて、回転
方向にＮ極、Ｓ極同数の永久磁石を交互に形成して回転
自在に支承した円筒状回転子とにより構成し、固定子の
主極は１個おきの２（ｎ−１）個が同相分となり、同相
主極の内、半数が互いに異極性となるように形成した。
上述の主極数２ｎ個のｎは２であって、回転子の極対数
が４ｍ±１（但し、ｍ≧１の整数）とし、さらに、回転
子に形成した永久磁石の固定子に対向する反対側に磁性
体で形成したバックヨークを設けるのが望ましい。
久磁石回転電機の第１の手段（請求項１のもの）は、略
環状の磁性体内面から円中心に向け求心状に等ピッチに
配設し、夫々が励磁用の巻線を嵌合して先端部に複数所
定個の磁歯を等ピッチで設けた主極を２ｎ個（但し、ｎ
≧２の整数）一体にして形成した固定子と、この固定子
の主極表面との間に所定のエアギャップを設けて、回転
方向にＮ極、Ｓ極同数の永久磁石を交互に形成して回転
自在に支承した円筒状回転子とにより構成し、固定子の
主極は１個おきの２（ｎ−１）個が同相分となり、同相
主極の内、半数が互いに異極性となるように形成した。
上述の主極数２ｎ個のｎは２であって、回転子の極対数
が４ｍ±１（但し、ｍ≧１の整数）とし、さらに、回転
子に形成した永久磁石の固定子に対向する反対側に磁性
体で形成したバックヨークを設けるのが望ましい。
【０００６】本発明に基づく２相式永久磁石回転電機の
第２の手段（請求項３のもの）は、円板部とこの円板部
の外周から直角方向に等ピッチで起立させた２ｎ本の主
極（但し、ｎ≧２の整数）を磁性体で形成した所定形状
の固定子鉄心における、前述の主極に所定幅に形成した
励磁用巻線を嵌合し、各主極の少なくとも励磁用巻線の
先端部を所定数所定ピッチの櫛歯状に形成した固定子
と、前述の主極の励磁用巻線より先端部で主極に対向し
所定間隙を設けて回転方向に、Ｎ極とＳ極同数の永久磁
石を交互に形成し回転自在に支承した円筒状回転子とを
設けて構成し、固定子の主極は１個おきの２（ｎ−１）
個が同相となり、同相主極の内、半数が互いに異極性と
なるように形成した。この場合、第１の手段の場合と同
様、上述の主極数２ｎ個のｎは２であって、回転子の極
対数が４ｍ±１（但し、ｍ≧１の整数）とするのが望ま
しい。さらに、回転子に形成した永久磁石の固定子に対
向する反対側に磁性体で形成したバックヨークを設ける
のが望ましく、固定子の同相主極が交互に異極性になる
ように巻線と巻線の接続を形成するのが良い。
第２の手段（請求項３のもの）は、円板部とこの円板部
の外周から直角方向に等ピッチで起立させた２ｎ本の主
極（但し、ｎ≧２の整数）を磁性体で形成した所定形状
の固定子鉄心における、前述の主極に所定幅に形成した
励磁用巻線を嵌合し、各主極の少なくとも励磁用巻線の
先端部を所定数所定ピッチの櫛歯状に形成した固定子
と、前述の主極の励磁用巻線より先端部で主極に対向し
所定間隙を設けて回転方向に、Ｎ極とＳ極同数の永久磁
石を交互に形成し回転自在に支承した円筒状回転子とを
設けて構成し、固定子の主極は１個おきの２（ｎ−１）
個が同相となり、同相主極の内、半数が互いに異極性と
なるように形成した。この場合、第１の手段の場合と同
様、上述の主極数２ｎ個のｎは２であって、回転子の極
対数が４ｍ±１（但し、ｍ≧１の整数）とするのが望ま
しい。さらに、回転子に形成した永久磁石の固定子に対
向する反対側に磁性体で形成したバックヨークを設ける
のが望ましく、固定子の同相主極が交互に異極性になる
ように巻線と巻線の接続を形成するのが良い。
【０００７】本発明に基づく２相式永久磁石回転電機の
第３の手段（請求項７のもの）は、回転軸に対して直交
方向に形成した巻線を嵌合し、端部を回転軸に平行に交
互に所定間隙を設けて噛み合わせて櫛歯状に形成した１
相分の主極を同心的に２相合計で２ｎ個（但し、ｎ≧２
の整数）配設して形成した固定子と、この固定子に形成
した櫛歯状部に対面し所定のエアギャップを設けて、回
転方向にＮ極、Ｓ極同数の永久磁石を交互に形成して回
転自在に支承した円筒状回転子とを設けて構成し、固定
子の主極は１個おきの２（ｎ−１）個が同相となるよう
に形成した。この場合、各主極は、夫々が隣接する主極
との間を磁気的に飽和する細い磁性体で連結した２分割
構造にしても良い。
第３の手段（請求項７のもの）は、回転軸に対して直交
方向に形成した巻線を嵌合し、端部を回転軸に平行に交
互に所定間隙を設けて噛み合わせて櫛歯状に形成した１
相分の主極を同心的に２相合計で２ｎ個（但し、ｎ≧２
の整数）配設して形成した固定子と、この固定子に形成
した櫛歯状部に対面し所定のエアギャップを設けて、回
転方向にＮ極、Ｓ極同数の永久磁石を交互に形成して回
転自在に支承した円筒状回転子とを設けて構成し、固定
子の主極は１個おきの２（ｎ−１）個が同相となるよう
に形成した。この場合、各主極は、夫々が隣接する主極
との間を磁気的に飽和する細い磁性体で連結した２分割
構造にしても良い。
【０００８】
【作用】上述のような各構成における第１の手段による
と、固定子の主極を励磁して回転子の永久磁石を吸引す
ると、各吸引力の大きさは等しく回転軸と垂直な面上で
打ち消しあうため不平衡電磁力は発生しない。さらに、
主極数２n個のｎは２であって、回転子の極対数を４ｍ
±１（但し、ｍ≧１の整数）とすると、１相分の励磁さ
れた固定子は１８０度反対方向にＮ極とＳ極を生じ、Ｎ
極に磁化された固定子の主極は回転子のＳ極を吸引し、
Ｓ極に磁化された固定子の主極は回転子のＮ極を吸引す
る。従って、吸引力の大きさは等しく方向が逆になり、
かつ、回転軸と垂直な面上で打ち消しあうため不平衡電
磁力は発生しない。従って、従来のような振動や騒音は
発生しない。回転子に形成した永久磁石の内側に磁性体
で形成したバックヨークを設けると磁路の磁気抵抗を小
さく形成できるので効率が良くなる。上述の構成は、固
定子の同相主極が交互に異極性となるように、巻線を形
成することによりバランスした回転磁界が得られる。
と、固定子の主極を励磁して回転子の永久磁石を吸引す
ると、各吸引力の大きさは等しく回転軸と垂直な面上で
打ち消しあうため不平衡電磁力は発生しない。さらに、
主極数２n個のｎは２であって、回転子の極対数を４ｍ
±１（但し、ｍ≧１の整数）とすると、１相分の励磁さ
れた固定子は１８０度反対方向にＮ極とＳ極を生じ、Ｎ
極に磁化された固定子の主極は回転子のＳ極を吸引し、
Ｓ極に磁化された固定子の主極は回転子のＮ極を吸引す
る。従って、吸引力の大きさは等しく方向が逆になり、
かつ、回転軸と垂直な面上で打ち消しあうため不平衡電
磁力は発生しない。従って、従来のような振動や騒音は
発生しない。回転子に形成した永久磁石の内側に磁性体
で形成したバックヨークを設けると磁路の磁気抵抗を小
さく形成できるので効率が良くなる。上述の構成は、固
定子の同相主極が交互に異極性となるように、巻線を形
成することによりバランスした回転磁界が得られる。
【０００９】第２、第３の手段によると、簡単な構造で
第１の手段の場合と同様の２相式永久磁石回転電機とし
ての機能特性が得られる。アウタロータ形にすると回転
子の内部に固定子を包含できるので寸法をコンパクトに
形成できる。第３の手段で、各主極を磁気的に飽和する
細い磁性体で連結する２分割構造にすると、この回転電
機の性能を多少劣化させるが組立て作業が容易になる。
第１の手段の場合と同様の２相式永久磁石回転電機とし
ての機能特性が得られる。アウタロータ形にすると回転
子の内部に固定子を包含できるので寸法をコンパクトに
形成できる。第３の手段で、各主極を磁気的に飽和する
細い磁性体で連結する２分割構造にすると、この回転電
機の性能を多少劣化させるが組立て作業が容易になる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面を参照して詳
細に説明する。 実施例１：実施例１は、従来の技術で説明した２相式４
極のハイブリッド形永久磁石回転電機に、本発明の第１
の手段を適用した例を示している。従って、図６同様、
ケース、回転子軸の軸受、巻線の引出し線等の図示は省
略し、また、簡略化して概念的に示している。また、図
１（Ａ）は、この回転電機の正面、同図（Ｂ）は同図
（Ａ）のＸ−Ｘ′断面を示している。図１において、１
は固定子鉄心であって、通常薄い磁性鉄板を所定枚数積
層して形成する。１−１乃至１−４は同一ピッチで形成
した固定子の主極であって先端部には所定数の磁歯を形
成させている。各主極１−１乃至１−４には励磁用巻線
２−１乃至２−４が嵌合されている。各固定子の主極１
−１乃至１−４の表面には所定数の磁歯１ａが等ピッチ
で形成されている。また、３は図示しない、この回転電
機のケースに設けた軸受（図示せず）に回転自在に支承
される回転軸であって、回転軸３には、磁性体で形成し
た円筒状のバックヨーク４が嵌合し装着されている。バ
ックヨーク４の円筒状の外側表面には、固定子に形成し
た磁歯のピッチに対応させた数の永久磁石が回転軸方向
にＮ極とＳ極交互に同数装着されている。本実施例は、
固定子の主極の数が４、即ち、主極数が２n個の条件に
おけるｎ＝２の場合を示している。
細に説明する。 実施例１：実施例１は、従来の技術で説明した２相式４
極のハイブリッド形永久磁石回転電機に、本発明の第１
の手段を適用した例を示している。従って、図６同様、
ケース、回転子軸の軸受、巻線の引出し線等の図示は省
略し、また、簡略化して概念的に示している。また、図
１（Ａ）は、この回転電機の正面、同図（Ｂ）は同図
（Ａ）のＸ−Ｘ′断面を示している。図１において、１
は固定子鉄心であって、通常薄い磁性鉄板を所定枚数積
層して形成する。１−１乃至１−４は同一ピッチで形成
した固定子の主極であって先端部には所定数の磁歯を形
成させている。各主極１−１乃至１−４には励磁用巻線
２−１乃至２−４が嵌合されている。各固定子の主極１
−１乃至１−４の表面には所定数の磁歯１ａが等ピッチ
で形成されている。また、３は図示しない、この回転電
機のケースに設けた軸受（図示せず）に回転自在に支承
される回転軸であって、回転軸３には、磁性体で形成し
た円筒状のバックヨーク４が嵌合し装着されている。バ
ックヨーク４の円筒状の外側表面には、固定子に形成し
た磁歯のピッチに対応させた数の永久磁石が回転軸方向
にＮ極とＳ極交互に同数装着されている。本実施例は、
固定子の主極の数が４、即ち、主極数が２n個の条件に
おけるｎ＝２の場合を示している。
【００１１】上述した励磁用巻線は、例えば図２に示す
ように接続されている。即ち、図２において、この回転
電機の巻線端子Ａが巻線２−１の、例えば巻始めに接続
すると、巻線２−１の巻終わりは巻線２−３の巻終わり
に接続し、巻線２−３の巻始めは回転電機の巻線端子
Ａ′に接続する。また、この回転電機の巻線端子Ｂが巻
線２−２の、例えば巻始めに接続すると、巻線２−２の
巻終わりは巻線２−４の巻終わりに接続し、巻線２−４
の巻始めは回転電機の巻線端子Ｂ′に接続する。従っ
て、例えば巻線端子Ａから巻線端子Ａ′に電流を流す
と、巻線２−１を嵌合した主極１−１はＮ極に、巻線２
−３を嵌合した主極１−３はＳ極に励磁される。即ち、
図１（Ａ）に示すように主極１−１はＮ極に、主極１−
３はＳ極に励磁されて点線のように磁束φが形成され、
また、図１（Ａ）及び（Ｂ）に示す矢印のように吸引力
が対称に働く。次に、巻線端子Ｂから巻線端子Ｂ′に電
流を流すと、巻線２−２を嵌合した主極１−２はＮ極に
（図２にはＮ′で示す）、巻線２−４を嵌合した主極１
−４はＳ極に励磁される（図２にはＳ′で示す）。即
ち、固定子の主極は主極１個おきの２（ｎ−１）個が同
相となり、かつ、同相主極が交互に、半数が異極性にな
るように形成している。図２に示した説明では、同相の
巻線を交差させて接続するように説明したが、交差しな
いように接続しても上述と同様の極性の磁極が現われる
ように、各巻線を形成させても良いことは当然である。
ように接続されている。即ち、図２において、この回転
電機の巻線端子Ａが巻線２−１の、例えば巻始めに接続
すると、巻線２−１の巻終わりは巻線２−３の巻終わり
に接続し、巻線２−３の巻始めは回転電機の巻線端子
Ａ′に接続する。また、この回転電機の巻線端子Ｂが巻
線２−２の、例えば巻始めに接続すると、巻線２−２の
巻終わりは巻線２−４の巻終わりに接続し、巻線２−４
の巻始めは回転電機の巻線端子Ｂ′に接続する。従っ
て、例えば巻線端子Ａから巻線端子Ａ′に電流を流す
と、巻線２−１を嵌合した主極１−１はＮ極に、巻線２
−３を嵌合した主極１−３はＳ極に励磁される。即ち、
図１（Ａ）に示すように主極１−１はＮ極に、主極１−
３はＳ極に励磁されて点線のように磁束φが形成され、
また、図１（Ａ）及び（Ｂ）に示す矢印のように吸引力
が対称に働く。次に、巻線端子Ｂから巻線端子Ｂ′に電
流を流すと、巻線２−２を嵌合した主極１−２はＮ極に
（図２にはＮ′で示す）、巻線２−４を嵌合した主極１
−４はＳ極に励磁される（図２にはＳ′で示す）。即
ち、固定子の主極は主極１個おきの２（ｎ−１）個が同
相となり、かつ、同相主極が交互に、半数が異極性にな
るように形成している。図２に示した説明では、同相の
巻線を交差させて接続するように説明したが、交差しな
いように接続しても上述と同様の極性の磁極が現われる
ように、各巻線を形成させても良いことは当然である。
【００１２】図１に示した固定子鉄心１を磁性鉄板を積
層して形成する場合、磁性鉄板の磁気特性の方向性や板
厚の影響をキャンセルした安定な特性の固定子鉄心を得
るには、主極１−１乃至１−４を夫々９０度ピッチで同
一形状に形成した１枚ごとの磁性鉄板を９０度回転させ
ながら交互に積層すると良い。４極以外の場合も、その
極数で定まる形状に対応して適切に回転し積層すれば良
い。
層して形成する場合、磁性鉄板の磁気特性の方向性や板
厚の影響をキャンセルした安定な特性の固定子鉄心を得
るには、主極１−１乃至１−４を夫々９０度ピッチで同
一形状に形成した１枚ごとの磁性鉄板を９０度回転させ
ながら交互に積層すると良い。４極以外の場合も、その
極数で定まる形状に対応して適切に回転し積層すれば良
い。
【００１３】上述のように構成した回転電機は、回転子
に形成した永久磁石の対数、即ち、回転子の極対数をＮ
ｒとすると下式（１）が満足される。式の構成から明ら
かなように、式（１）は左辺も右辺も、この回転電機の
ステップ角を示している。
に形成した永久磁石の対数、即ち、回転子の極対数をＮ
ｒとすると下式（１）が満足される。式の構成から明ら
かなように、式（１）は左辺も右辺も、この回転電機の
ステップ角を示している。
【００１４】 （９０°／Ｎｒ）＝±〔（３６０°／４）−（３６０°／Ｎｒ）ｍ〕・・（１） 式（１）を整理すると次の式（２）となる。 Ｎｒ＝４ｍ±１ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・（２） 図１はｍ＝４、即ち、Ｎｒ＝１５の場合を例示してお
り、この場合は式（１）の左辺から、９０°／１５＝
６、即ち６度になる。ｍ＝６の場合は、Ｎｒ＝２５とな
り、式（１）の左辺から、９０°／２５＝３．６、即ち
３．６度になる。
り、この場合は式（１）の左辺から、９０°／１５＝
６、即ち６度になる。ｍ＝６の場合は、Ｎｒ＝２５とな
り、式（１）の左辺から、９０°／２５＝３．６、即ち
３．６度になる。
【００１５】上述の実施例では主極４個の２相回転電
機、即ちｎ＝２の場合について説明したが、説明を参照
すれば、ｎ＞２の場合に対しても、固定子の主極は１個
おきの２(n-1)個が同相となり同相の主極の半数を適切
に、例えば交互に異極性になるように形成することによ
って、上述と同様の機能が得られることは明らかであ
る。また、上述の実施例では回転子には、バックヨーク
を設けた例について説明したが、回転電機に所望される
特性と条件に対応して適当な材質の構造体に永久磁石を
固定して回転軸に装着しても、上述以外の形状、構造で
バックヨークを構成するようにしても良い。また、図１
には、インナロータ形の回転電機の例を示したが、固定
子を内部に、回転子を外部に形成したアウタロータ形に
形成しても同様に機能する。
機、即ちｎ＝２の場合について説明したが、説明を参照
すれば、ｎ＞２の場合に対しても、固定子の主極は１個
おきの２(n-1)個が同相となり同相の主極の半数を適切
に、例えば交互に異極性になるように形成することによ
って、上述と同様の機能が得られることは明らかであ
る。また、上述の実施例では回転子には、バックヨーク
を設けた例について説明したが、回転電機に所望される
特性と条件に対応して適当な材質の構造体に永久磁石を
固定して回転軸に装着しても、上述以外の形状、構造で
バックヨークを構成するようにしても良い。また、図１
には、インナロータ形の回転電機の例を示したが、固定
子を内部に、回転子を外部に形成したアウタロータ形に
形成しても同様に機能する。
【００１６】実施例２： ２相式４極の永久磁石回転電機の固定子を１枚の鉄板か
ら、プレスによる打ち抜き加工で作成できる構造にした
第２の手段の実施例２を、図３（Ａ）及び（Ｂ）によっ
て説明する。回転子は実施例１と類似の構造をしている
ので、図１と同様の符号を使用して説明は省略する。図
３において、１０は固定子鉄心部を示し、所定形状の鉄
板をプレスで打ち抜き、さらに円形部１１Ａの周囲に形
成した所定数（本実施例では４）の主極部１１Ｂを直角
に折り曲げる。各主極部１１Ｂは少なくとも励磁用巻線
１２−１乃至１２−４を嵌合する範囲から先は櫛歯状に
形成している。従って、組み立てられた回転電機は、図
３に示すように夫々が所定数の櫛歯状の先端１１ａを有
して、励磁用巻線１２−１乃至１２−４を嵌合した４個
の主極１１−１乃至１１−４が構成される。固定子鉄心
部１０の円形部１１Ａの中央部には、軸受１１Ｃを装着
して回転軸３を回転自在に支承しており、回転軸３に
は、実施例１と同様構造の回転子が形成されている。従
って、各主極の櫛歯状の先端１１ａは回転子の永久磁石
５に所定の間隙を設けて平行に対向して形成される。従
って、本実施例の場合も、実施例１の説明で使用した図
２に相当する回路を用いて図３に示す回転電機に電流供
給すれば、式（１）又は式（２）に示したように回転子
に形成した永久磁石の対数Ｎｒによって定まるステップ
角で回転し、停止する。即ち、上述の構造において、主
極を同心的にｎを２以上配設して形成した固定子と、こ
の固定子に形成した櫛歯状部に対面し所定のエアギャッ
プを設けて、回転方向にＮ極、Ｓ極同数の永久磁石を交
互に形成して回転自在に支承した回転子とにより構成
し、固定子の主極は交互の２（ｎ−１）個が同相とな
り、同相の主極の半数を互いに異極性にすることによっ
て、２相式永久磁石回転電機としての性能が得られる。
また、図から明らかなように固定子と回転子との間に生
じる磁気力は平行対称に発生する。従って、実施例２は
実施例１同様に機能する。上述した各主極部に設ける櫛
歯状の先端は加工性と必要性能に対応して折り曲げた任
意の位置から先を加工するようにすれば良い。
ら、プレスによる打ち抜き加工で作成できる構造にした
第２の手段の実施例２を、図３（Ａ）及び（Ｂ）によっ
て説明する。回転子は実施例１と類似の構造をしている
ので、図１と同様の符号を使用して説明は省略する。図
３において、１０は固定子鉄心部を示し、所定形状の鉄
板をプレスで打ち抜き、さらに円形部１１Ａの周囲に形
成した所定数（本実施例では４）の主極部１１Ｂを直角
に折り曲げる。各主極部１１Ｂは少なくとも励磁用巻線
１２−１乃至１２−４を嵌合する範囲から先は櫛歯状に
形成している。従って、組み立てられた回転電機は、図
３に示すように夫々が所定数の櫛歯状の先端１１ａを有
して、励磁用巻線１２−１乃至１２−４を嵌合した４個
の主極１１−１乃至１１−４が構成される。固定子鉄心
部１０の円形部１１Ａの中央部には、軸受１１Ｃを装着
して回転軸３を回転自在に支承しており、回転軸３に
は、実施例１と同様構造の回転子が形成されている。従
って、各主極の櫛歯状の先端１１ａは回転子の永久磁石
５に所定の間隙を設けて平行に対向して形成される。従
って、本実施例の場合も、実施例１の説明で使用した図
２に相当する回路を用いて図３に示す回転電機に電流供
給すれば、式（１）又は式（２）に示したように回転子
に形成した永久磁石の対数Ｎｒによって定まるステップ
角で回転し、停止する。即ち、上述の構造において、主
極を同心的にｎを２以上配設して形成した固定子と、こ
の固定子に形成した櫛歯状部に対面し所定のエアギャッ
プを設けて、回転方向にＮ極、Ｓ極同数の永久磁石を交
互に形成して回転自在に支承した回転子とにより構成
し、固定子の主極は交互の２（ｎ−１）個が同相とな
り、同相の主極の半数を互いに異極性にすることによっ
て、２相式永久磁石回転電機としての性能が得られる。
また、図から明らかなように固定子と回転子との間に生
じる磁気力は平行対称に発生する。従って、実施例２は
実施例１同様に機能する。上述した各主極部に設ける櫛
歯状の先端は加工性と必要性能に対応して折り曲げた任
意の位置から先を加工するようにすれば良い。
【００１７】実施例３： 実施例３は、実施例２がインナロータ形であったのに対
して、類似形状の回転電機をアウタロータ形に形成した
ものである。従って、実施例３を説明する図４は、図３
に記した要素機能と同一又は相当機能の符号は図３と同
一にし、機能動作の詳細説明は省略する。図４は実施例
２を説明する図３（Ｂ）に対応させて示した横断面図で
あって、１１Ｐは固定子鉄心の主極部、１２Ｐは固定子
鉄心の主極部１１Ｐに嵌合した励磁用巻線を夫々示して
いる。即ち、固定子鉄心部１０の円形部１１Ａの周囲に
形成した主極１１Ｂ′を直角に折り曲げ形成される所定
数の主極部を１１Ｐで代表して示している。この主極部
１１Ｐの励磁用巻線１２Ｐを嵌合する範囲から先端１１
ａは櫛歯状に形成している。また、３Ａは図示しない、
この回転電機のケース及び固定子鉄心部１０の円形部１
１Ａに装着した軸受１１Ｃに回転自在に支承される回転
軸であって、回転軸３Ａには、磁性体で形成した円筒状
のバックヨーク４Ａが円板部４Ｂで装着されている。バ
ックヨーク４Ｂの円筒状の内面には、固定子に形成した
櫛歯のピッチに対応させた数の永久磁石５Ａが回転軸３
の回転方向にＮ極とＳ極交互に同数装着されている。即
ち、永久磁石５Ａは固定子の外側を回転する円筒状の回
転子を構成している。従って、実施例３は実施例２と同
様に機能する。
して、類似形状の回転電機をアウタロータ形に形成した
ものである。従って、実施例３を説明する図４は、図３
に記した要素機能と同一又は相当機能の符号は図３と同
一にし、機能動作の詳細説明は省略する。図４は実施例
２を説明する図３（Ｂ）に対応させて示した横断面図で
あって、１１Ｐは固定子鉄心の主極部、１２Ｐは固定子
鉄心の主極部１１Ｐに嵌合した励磁用巻線を夫々示して
いる。即ち、固定子鉄心部１０の円形部１１Ａの周囲に
形成した主極１１Ｂ′を直角に折り曲げ形成される所定
数の主極部を１１Ｐで代表して示している。この主極部
１１Ｐの励磁用巻線１２Ｐを嵌合する範囲から先端１１
ａは櫛歯状に形成している。また、３Ａは図示しない、
この回転電機のケース及び固定子鉄心部１０の円形部１
１Ａに装着した軸受１１Ｃに回転自在に支承される回転
軸であって、回転軸３Ａには、磁性体で形成した円筒状
のバックヨーク４Ａが円板部４Ｂで装着されている。バ
ックヨーク４Ｂの円筒状の内面には、固定子に形成した
櫛歯のピッチに対応させた数の永久磁石５Ａが回転軸３
の回転方向にＮ極とＳ極交互に同数装着されている。即
ち、永久磁石５Ａは固定子の外側を回転する円筒状の回
転子を構成している。従って、実施例３は実施例２と同
様に機能する。
【００１８】実施例４： 各主極にはクローポール式回転電機と類似構造の主極の
各々に櫛歯を形成し、主極の相配置を回転軸の回転方向
に構成した第３の手段の実施例４を図５によって説明す
る。図５において、２１−１乃至２１−４は固定子の主
極であって、各主極は磁性鉄板を回転軸方向に折曲げ
て、両端部が回転軸３に平行に相互に所定間隙を設けて
交互に噛み合わせたような形状に形成する。例えば、主
極２１−１は回転軸３に対して直交方向に形成した励磁
用巻線２２−１と嵌合し、両端部を回転軸３に平行に所
定間隙を設けて交互に噛み合わせるように、両側から形
成した所定数の櫛歯２１ａ、２１ｂを備えた櫛歯状部を
有しクローポール形状をなしている。他の主極２１−２
乃至２１−４も主極２１−１と同様に、櫛歯２１ａと２
１ｂを相互に所定間隙を設けて両側から噛み合わせて形
成し、相互に９０度間隔で回転軸周囲に配設して、図示
しない非磁性体で固定している。各主極は実施例１及び
実施例２同様、巻線の構造と電流供給回路の構成によっ
て、１個おきの主極２１−１と２１−３及び主極２１−
２と２１−４が同相になる。
各々に櫛歯を形成し、主極の相配置を回転軸の回転方向
に構成した第３の手段の実施例４を図５によって説明す
る。図５において、２１−１乃至２１−４は固定子の主
極であって、各主極は磁性鉄板を回転軸方向に折曲げ
て、両端部が回転軸３に平行に相互に所定間隙を設けて
交互に噛み合わせたような形状に形成する。例えば、主
極２１−１は回転軸３に対して直交方向に形成した励磁
用巻線２２−１と嵌合し、両端部を回転軸３に平行に所
定間隙を設けて交互に噛み合わせるように、両側から形
成した所定数の櫛歯２１ａ、２１ｂを備えた櫛歯状部を
有しクローポール形状をなしている。他の主極２１−２
乃至２１−４も主極２１−１と同様に、櫛歯２１ａと２
１ｂを相互に所定間隙を設けて両側から噛み合わせて形
成し、相互に９０度間隔で回転軸周囲に配設して、図示
しない非磁性体で固定している。各主極は実施例１及び
実施例２同様、巻線の構造と電流供給回路の構成によっ
て、１個おきの主極２１−１と２１−３及び主極２１−
２と２１−４が同相になる。
【００１９】３は図示しない、この回転電機のケースに
設けた軸受（図示せず）に回転自在に支承される回転軸
であって、回転軸３には、所定直径と材質の円形構造体
２４が装着され、円形構造体２４の円形先端部には、固
定子に形成した櫛歯状のピッチに対応させた数の永久磁
石５が回転軸方向にＮ極とＳ極交互に同数円筒状に装着
されている。従って、励磁機用巻線の回路接続と同様の
接続と電流供給によって、主極に生じる磁束は回転子の
永久磁石に平行に形成した櫛歯から対向している永久磁
石の対向極に入り、隣接している異極から前述した櫛歯
に隣接する櫛歯に戻る。即ち、上述の構造において、ｎ
＝２以上である主極を回転軸と同心的にｎを２以上配設
して形成した固定子と、この固定子に形成した櫛歯状部
に対面し所定のエアギャップを設けて、回転方向にＮ
極、Ｓ極同数の永久磁石を交互に形成して回転自在に支
承した回転子とにより構成し、固定子の主極は交互の２
（ｎ−１）個が同相となり、例えば同相の主極の極数を
交互に反転させることによって同相の主極の半数を他の
半数と異極性にし、それによって、２相式永久磁石回転
電機としての性能が得られる。また、固定子と回転子と
の間に生じる磁気力は平行対称に発生する。上述の説明
では永久磁石の装着は、端部で回転子構造体に装着する
ように説明したが、回転子構造体２４の形状を図１に記
したバックヨーク４と類似形状にし同様の装着手段をと
るようにしても良い。
設けた軸受（図示せず）に回転自在に支承される回転軸
であって、回転軸３には、所定直径と材質の円形構造体
２４が装着され、円形構造体２４の円形先端部には、固
定子に形成した櫛歯状のピッチに対応させた数の永久磁
石５が回転軸方向にＮ極とＳ極交互に同数円筒状に装着
されている。従って、励磁機用巻線の回路接続と同様の
接続と電流供給によって、主極に生じる磁束は回転子の
永久磁石に平行に形成した櫛歯から対向している永久磁
石の対向極に入り、隣接している異極から前述した櫛歯
に隣接する櫛歯に戻る。即ち、上述の構造において、ｎ
＝２以上である主極を回転軸と同心的にｎを２以上配設
して形成した固定子と、この固定子に形成した櫛歯状部
に対面し所定のエアギャップを設けて、回転方向にＮ
極、Ｓ極同数の永久磁石を交互に形成して回転自在に支
承した回転子とにより構成し、固定子の主極は交互の２
（ｎ−１）個が同相となり、例えば同相の主極の極数を
交互に反転させることによって同相の主極の半数を他の
半数と異極性にし、それによって、２相式永久磁石回転
電機としての性能が得られる。また、固定子と回転子と
の間に生じる磁気力は平行対称に発生する。上述の説明
では永久磁石の装着は、端部で回転子構造体に装着する
ように説明したが、回転子構造体２４の形状を図１に記
したバックヨーク４と類似形状にし同様の装着手段をと
るようにしても良い。
【００２０】実施例５： 実施例５は、主たる構成は実施例４と同様であるが、主
極を構成する固定子鉄心の構造が異なっている。従っ
て、実施例５を説明する図６は、実施例４を説明する図
５に記した要素機能と同一又は相当機能の符号を記し、
機能動作の詳細説明は省略する。図６において、所定数
（本実施例では４個）の主極を形成する主極部２１ＡＰ
と主極部２１ＡＰを連結する連結部２１ＡＣによって形
成された第１の固定子鉄心２１Ａと、第１の固定子鉄心
２１Ａに対して各巻線２２−１乃至２２−４を覆って、
第１の固定子鉄心２１Ａと略同一形状の第２の固定子鉄
心２１Ｂを巻線２２−１内で磁気的に結合して、実施例
４と類似形状の回転電機の固定子が形成される。即ち、
各主極部においては、第１の固定子鉄心２１Ａの所定位
置から先端部に所定数の櫛歯２１Ａａを形成した櫛歯状
部と、第２の固定子鉄心２１Ｂの所定位置から先端部に
所定数の櫛歯２１Ｂａを形成した櫛歯状部とが相互に反
対側から所定間隙を設けて噛み合い、実施例４の主極と
類似形状に形成される。従って、実施例４と類似形状の
主極２１′−１乃至２１′−４が形成される。なお、本
実施例では、図示のように、各主極部２１ＡＰの櫛歯２
１Ａａを磁気的に飽和する細い連結部２１ＡＣで連結し
て一体物と形成し、同様に各主極分２１ＢＰ（図示せ
ず）の櫛歯２１Ｂａも同様な細い連結部２１ＢＣ（図示
せず）で一体物とする２分割構造とし、励磁用巻線２２
−１乃至２２−４が巻かれた各主極部を磁気的に結合さ
れている。また、各主極は実施例１、実施例２同様、巻
線の構造と電流供給回路の構成によって、１個おきの主
極２１−１と２１−３及び主極２１−２と２１−４が同
相になる。この場合、櫛歯の、例えば２１Ａａと２１Ｂ
ａは互いに構造上異極性になるので、隣接する、例えば
主極２１−１と２１−３の極性は考慮しなくても良い。
第１の固定子鉄心２１Ａと第２の固定子鉄心２１Ｂ夫々
の形状は、例えば相似形にして相互に結合するようにす
る等、この回転電機の必要特性と形状に対応し、加工性
を考慮して主極部と連結部の関係等を適切に形成すれば
良い。回転子は実施例４と同一構造である。従って、実
施例５は実施例４同様特性で機能する。
極を構成する固定子鉄心の構造が異なっている。従っ
て、実施例５を説明する図６は、実施例４を説明する図
５に記した要素機能と同一又は相当機能の符号を記し、
機能動作の詳細説明は省略する。図６において、所定数
（本実施例では４個）の主極を形成する主極部２１ＡＰ
と主極部２１ＡＰを連結する連結部２１ＡＣによって形
成された第１の固定子鉄心２１Ａと、第１の固定子鉄心
２１Ａに対して各巻線２２−１乃至２２−４を覆って、
第１の固定子鉄心２１Ａと略同一形状の第２の固定子鉄
心２１Ｂを巻線２２−１内で磁気的に結合して、実施例
４と類似形状の回転電機の固定子が形成される。即ち、
各主極部においては、第１の固定子鉄心２１Ａの所定位
置から先端部に所定数の櫛歯２１Ａａを形成した櫛歯状
部と、第２の固定子鉄心２１Ｂの所定位置から先端部に
所定数の櫛歯２１Ｂａを形成した櫛歯状部とが相互に反
対側から所定間隙を設けて噛み合い、実施例４の主極と
類似形状に形成される。従って、実施例４と類似形状の
主極２１′−１乃至２１′−４が形成される。なお、本
実施例では、図示のように、各主極部２１ＡＰの櫛歯２
１Ａａを磁気的に飽和する細い連結部２１ＡＣで連結し
て一体物と形成し、同様に各主極分２１ＢＰ（図示せ
ず）の櫛歯２１Ｂａも同様な細い連結部２１ＢＣ（図示
せず）で一体物とする２分割構造とし、励磁用巻線２２
−１乃至２２−４が巻かれた各主極部を磁気的に結合さ
れている。また、各主極は実施例１、実施例２同様、巻
線の構造と電流供給回路の構成によって、１個おきの主
極２１−１と２１−３及び主極２１−２と２１−４が同
相になる。この場合、櫛歯の、例えば２１Ａａと２１Ｂ
ａは互いに構造上異極性になるので、隣接する、例えば
主極２１−１と２１−３の極性は考慮しなくても良い。
第１の固定子鉄心２１Ａと第２の固定子鉄心２１Ｂ夫々
の形状は、例えば相似形にして相互に結合するようにす
る等、この回転電機の必要特性と形状に対応し、加工性
を考慮して主極部と連結部の関係等を適切に形成すれば
良い。回転子は実施例４と同一構造である。従って、実
施例５は実施例４同様特性で機能する。
【００２１】実施例６：実施例６は、実施例４と実施例
５がインナロータ形であったのに対して、類似形状の回
転電機をアウタロータ形に形成したものである。従っ
て、実施例６を説明する図７は実施例４を説明する図５
に記した要素機能と同一又は相当機能の符号は同一に
し、機能動作の詳細説明は省略する。図７は、実施例４
を説明する図５（Ｂ）に対応させて示した横断面図であ
って、２１Ｐは固定子鉄心の主極部、２２Ｐは固定子鉄
心の主極部２１Ｐに嵌合した励磁用巻線を夫々示してい
る。固定子鉄心の主極部２１Ｐは４個の主極を代表して
記している。実施例６の主極の櫛歯状部２１Ｐａは実施
例４の主極の櫛歯状２１ａ、２１ｂ部が固定子の内側に
形成されていたのに対して、固定子の外側に形成されて
いる。また、３Ｂは図示しない、この回転電機のケース
に設けた軸受（図示せず）に回転自在に支承される回転
軸であって、回転軸３Ｂには、所定材質の円形構造体２
４Ａを固定している。円形構造体２４Ａの円形先端部に
は固定子に形成した櫛歯のピッチに対応させた数の夫々
が回転軸方向に長い永久磁石２５ＡがＮ極とＳ極交互に
同数円筒状に形成して装着されている。即ち、永久磁石
２５Ａは固定子の外側を回転する円筒状の回転子を構成
している。従って、実施例６は実施例４、実施例５同様
に機能する。実施例４乃至実施例６に示した回転子の構
造は永久磁石を装着して所定の特性と強度が得られるよ
うに適切な材質と形状を設定すれば良いことは当然であ
る。
５がインナロータ形であったのに対して、類似形状の回
転電機をアウタロータ形に形成したものである。従っ
て、実施例６を説明する図７は実施例４を説明する図５
に記した要素機能と同一又は相当機能の符号は同一に
し、機能動作の詳細説明は省略する。図７は、実施例４
を説明する図５（Ｂ）に対応させて示した横断面図であ
って、２１Ｐは固定子鉄心の主極部、２２Ｐは固定子鉄
心の主極部２１Ｐに嵌合した励磁用巻線を夫々示してい
る。固定子鉄心の主極部２１Ｐは４個の主極を代表して
記している。実施例６の主極の櫛歯状部２１Ｐａは実施
例４の主極の櫛歯状２１ａ、２１ｂ部が固定子の内側に
形成されていたのに対して、固定子の外側に形成されて
いる。また、３Ｂは図示しない、この回転電機のケース
に設けた軸受（図示せず）に回転自在に支承される回転
軸であって、回転軸３Ｂには、所定材質の円形構造体２
４Ａを固定している。円形構造体２４Ａの円形先端部に
は固定子に形成した櫛歯のピッチに対応させた数の夫々
が回転軸方向に長い永久磁石２５ＡがＮ極とＳ極交互に
同数円筒状に形成して装着されている。即ち、永久磁石
２５Ａは固定子の外側を回転する円筒状の回転子を構成
している。従って、実施例６は実施例４、実施例５同様
に機能する。実施例４乃至実施例６に示した回転子の構
造は永久磁石を装着して所定の特性と強度が得られるよ
うに適切な材質と形状を設定すれば良いことは当然であ
る。
【００２２】実施例７：図示と詳細説明は省略するが、
上述の実施例５と実施例６を合成してアウタロータ形で
各主極間を磁気的に飽和する連結部した構造にすると、
実施例５又は実施例６に近い機能、特性が得られる。
上述の実施例５と実施例６を合成してアウタロータ形で
各主極間を磁気的に飽和する連結部した構造にすると、
実施例５又は実施例６に近い機能、特性が得られる。
【００２３】上述の各実施例の説明は夫々本発明の技術
思想を実現する形式の数例を示したものであって、その
回転電機の用途と用途に対応した特性及び構造に条件等
に対応して適切に応用改変しても良いことは当然であ
る。例えば、上述した回転電機は主極数を２2に、即
ち、最少の４極にすると最もコストパフォーマンスに優
れ高トルクを得るのに有利であり、低振動にするには主
極数の多い方が良い。従って、求める機能に対応して極
数及び主極の構造等を設定し、主極条件と装着の環境条
件等に対応して適切な構造を選択すれば良い。各固定子
や回転子の構造と製造方法も所望される形状が得られれ
ば、任意の手段で成形すれば良い。また、各アウタロー
タ形の説明で固定子をインナロータ形と類似寸法のよう
に記しているが、巻線の断面積等、この回転電機の必要
特性に対応して許容できる範囲で小半径に構成しても良
いことは当然である。
思想を実現する形式の数例を示したものであって、その
回転電機の用途と用途に対応した特性及び構造に条件等
に対応して適切に応用改変しても良いことは当然であ
る。例えば、上述した回転電機は主極数を２2に、即
ち、最少の４極にすると最もコストパフォーマンスに優
れ高トルクを得るのに有利であり、低振動にするには主
極数の多い方が良い。従って、求める機能に対応して極
数及び主極の構造等を設定し、主極条件と装着の環境条
件等に対応して適切な構造を選択すれば良い。各固定子
や回転子の構造と製造方法も所望される形状が得られれ
ば、任意の手段で成形すれば良い。また、各アウタロー
タ形の説明で固定子をインナロータ形と類似寸法のよう
に記しているが、巻線の断面積等、この回転電機の必要
特性に対応して許容できる範囲で小半径に構成しても良
いことは当然である。
【００２４】
【発明の効果】本発明に基づく２相式永久磁石回転電機
は上述のように構成し作動するようにしたので、次のよ
うな優れた効果を有する。 （１）各主極に形成された磁極が回転子の磁極を吸引す
る各吸引力の大きさは等しく方向が逆になり、かつ、回
転軸と垂直な面上で打ち消しあうため、不平衡電磁力は
発生しない。 （２）従って、従来のような振動や騒音は発生しない。 （３）各主極を環状磁性体の内部に一体に形成すると各
主極の形状寸法精度が向上できるので、各主極先端全面
と回転子周辺面とのギャップが均一に形成できる。 （４）従って、振動や騒音はより低減できる。 （５）構造が簡単なので、低コストで生産できる。 （６）回転子は表面を平滑に形成でき、ハイブリッド形
のように突歯をなくしたので、固定子の主極との間のエ
アギャップが均一になり、磁束密度分布が正弦波に近づ
けることができ、低振動化／低騒音化に有利である。 （７）固定子と回転子との対向面積がハイブリッド形の
２倍になる（ハイブリッド形は図８によって示したよう
に回転子のＮ極とＳ極を１／２ずらして形成するため
に、軸方向の１／２しか対向できない）ので高トルク化
に有利である。 （８）主極数を２２にし、回転子の極対数が４ｍ±１
（但し、ｍ≧１の整数）とすると、固定子の主極は１８
０度反対方向に異極を生じ、各主極に形成された磁極は
回転子の磁極を吸引するので、各吸引力の大きさは等し
く方向が逆になり、かつ、回転軸と垂直な面上で打ち消
しあうため、不平衡電磁力は発生しない。 （９）従って、２相回転電機を最少主極数の４極で形成
しても、従来のような振動や騒音は発生しない。 （１０）回転子に形成した永久磁石の内側に、磁性体で
形成したバックヨークを設けると磁路の磁気抵抗を小さ
く形成できるので効率が良くなる。 （１１）円板部と、この円板部の外周から直角方向に等
ピッチで起立させて主極を形成した第２の手段による
と、１枚の鉄板からプレス打ち抜きで成形できるので加
工費の低コスト化がはかれる。 （１２）円板部と、この円板部の外周から直角方向に等
ピッチで起立させて主極を形成すると、固定子鉄心が１
個の部品で形成できるので低コスト化がはかれる。 （１３）端部を交互に所定間隙を設けて噛み合わせて、
櫛歯状に形成した主極の相配置を軸方向に形成する第３
の手段によると、磁気回路が均一で効率を高く構成で
き、振動の少ない回転電機が得られる。 （１４）上述構造で、各主極を磁気的に飽和する細い磁
性体で連結する２分割構造にすると、この隣接する主極
間の磁気結合を防止し性能を劣化させない構造で組立て
作業が容易になる。 （１５）端部を交互に所定間隙を設けて噛み合わせて、
櫛歯状に形成した主極の相配置を軸方向に形成した構造
でアウタロータ形にすると、巻線を含めて固定子部が回
転子内に構成できるので、小型化、薄型化が実現でき
る。
は上述のように構成し作動するようにしたので、次のよ
うな優れた効果を有する。 （１）各主極に形成された磁極が回転子の磁極を吸引す
る各吸引力の大きさは等しく方向が逆になり、かつ、回
転軸と垂直な面上で打ち消しあうため、不平衡電磁力は
発生しない。 （２）従って、従来のような振動や騒音は発生しない。 （３）各主極を環状磁性体の内部に一体に形成すると各
主極の形状寸法精度が向上できるので、各主極先端全面
と回転子周辺面とのギャップが均一に形成できる。 （４）従って、振動や騒音はより低減できる。 （５）構造が簡単なので、低コストで生産できる。 （６）回転子は表面を平滑に形成でき、ハイブリッド形
のように突歯をなくしたので、固定子の主極との間のエ
アギャップが均一になり、磁束密度分布が正弦波に近づ
けることができ、低振動化／低騒音化に有利である。 （７）固定子と回転子との対向面積がハイブリッド形の
２倍になる（ハイブリッド形は図８によって示したよう
に回転子のＮ極とＳ極を１／２ずらして形成するため
に、軸方向の１／２しか対向できない）ので高トルク化
に有利である。 （８）主極数を２２にし、回転子の極対数が４ｍ±１
（但し、ｍ≧１の整数）とすると、固定子の主極は１８
０度反対方向に異極を生じ、各主極に形成された磁極は
回転子の磁極を吸引するので、各吸引力の大きさは等し
く方向が逆になり、かつ、回転軸と垂直な面上で打ち消
しあうため、不平衡電磁力は発生しない。 （９）従って、２相回転電機を最少主極数の４極で形成
しても、従来のような振動や騒音は発生しない。 （１０）回転子に形成した永久磁石の内側に、磁性体で
形成したバックヨークを設けると磁路の磁気抵抗を小さ
く形成できるので効率が良くなる。 （１１）円板部と、この円板部の外周から直角方向に等
ピッチで起立させて主極を形成した第２の手段による
と、１枚の鉄板からプレス打ち抜きで成形できるので加
工費の低コスト化がはかれる。 （１２）円板部と、この円板部の外周から直角方向に等
ピッチで起立させて主極を形成すると、固定子鉄心が１
個の部品で形成できるので低コスト化がはかれる。 （１３）端部を交互に所定間隙を設けて噛み合わせて、
櫛歯状に形成した主極の相配置を軸方向に形成する第３
の手段によると、磁気回路が均一で効率を高く構成で
き、振動の少ない回転電機が得られる。 （１４）上述構造で、各主極を磁気的に飽和する細い磁
性体で連結する２分割構造にすると、この隣接する主極
間の磁気結合を防止し性能を劣化させない構造で組立て
作業が容易になる。 （１５）端部を交互に所定間隙を設けて噛み合わせて、
櫛歯状に形成した主極の相配置を軸方向に形成した構造
でアウタロータ形にすると、巻線を含めて固定子部が回
転子内に構成できるので、小型化、薄型化が実現でき
る。
【図１】本発明の技術思想に基づき形成した実施例１を
説明する構成図であって、図１（Ａ）は正面からみた概
要構成図、同図（Ｂ）は同図（Ａ）に記すＸ−Ｘ′断面
図である。
説明する構成図であって、図１（Ａ）は正面からみた概
要構成図、同図（Ｂ）は同図（Ａ）に記すＸ−Ｘ′断面
図である。
【図２】図１に示す実施例１における励磁用巻線の励磁
特性を説明する接続図である。
特性を説明する接続図である。
【図３】本発明の技術思想に基づき形成した実施例２を
説明する構成図であって、同図（Ａ）は正面からみた概
要構成図、同図（Ｂ）は同図（Ａ）に記すＸ−Ｘ′断面
図である。
説明する構成図であって、同図（Ａ）は正面からみた概
要構成図、同図（Ｂ）は同図（Ａ）に記すＸ−Ｘ′断面
図である。
【図４】本発明の技術思想に基づき形成した実施例３を
説明する構成図であって、図３（Ｂ）に対応する側部断
面図である。
説明する構成図であって、図３（Ｂ）に対応する側部断
面図である。
【図５】本発明の技術思想に基づき形成した実施例４を
説明する構成図であって、同図（Ａ）は正面からみた概
要構成図、同図（Ｂ）は同図（Ａ）に記すＸ−Ｘ′断面
図である。
説明する構成図であって、同図（Ａ）は正面からみた概
要構成図、同図（Ｂ）は同図（Ａ）に記すＸ−Ｘ′断面
図である。
【図６】本発明の技術思想に基づき形成した実施例５を
説明する構成図であって、同図（Ａ）は正面からみた概
要構成図、同図（Ｂ）は同図（Ａ）に記すＸ−Ｘ′断面
図である。
説明する構成図であって、同図（Ａ）は正面からみた概
要構成図、同図（Ｂ）は同図（Ａ）に記すＸ−Ｘ′断面
図である。
【図７】本発明の技術思想に基づき形成した実施例６を
説明する構成図であって、図５（Ｂ）に対応する側部断
面図である。
説明する構成図であって、図５（Ｂ）に対応する側部断
面図である。
【図８】従来の２相式永久磁石回転電機の内の、一般的
に使用される構造例であるハイブリッド形永久磁石回転
電機を説明する構成図であって、同図（Ａ）は正面から
みた概要構成図、同図（Ｂ）は同図（Ａ）に記すＸ−
Ｘ′断面図である。
に使用される構造例であるハイブリッド形永久磁石回転
電機を説明する構成図であって、同図（Ａ）は正面から
みた概要構成図、同図（Ｂ）は同図（Ａ）に記すＸ−
Ｘ′断面図である。
１、１０：固定子鉄心 １ａ：磁歯 １−１乃至１−４、２１−１乃至２１−４、２１′１乃
至２１′−４：固定子の主極 ２−１乃至２−４、１２−１乃至１２−４、２２−１乃
至２２−４：励磁用巻線 ３、３Ａ、３Ｂ：回転軸 ４：バックヨーク ５、５Ａ、２５、２５Ａ：永久磁石 １１Ａ：１０の円形部 １１Ｂ：１０の主極部 １１ａ、２１ａ、２１ｂ、２１Ａａ、２１Ｂａ、２１Ｐ
ａ：櫛歯状部 １１Ｐ、２１Ｐ、２１ＡＰ：主極部 １２Ｐ：１１Ｐの励磁用巻線 ２１Ａ、２１Ｂ：固定子鉄心 ２１ＡＣ：連結部 ２２Ｐ：２１Ｐの巻線
至２１′−４：固定子の主極 ２−１乃至２−４、１２−１乃至１２−４、２２−１乃
至２２−４：励磁用巻線 ３、３Ａ、３Ｂ：回転軸 ４：バックヨーク ５、５Ａ、２５、２５Ａ：永久磁石 １１Ａ：１０の円形部 １１Ｂ：１０の主極部 １１ａ、２１ａ、２１ｂ、２１Ａａ、２１Ｂａ、２１Ｐ
ａ：櫛歯状部 １１Ｐ、２１Ｐ、２１ＡＰ：主極部 １２Ｐ：１１Ｐの励磁用巻線 ２１Ａ、２１Ｂ：固定子鉄心 ２１ＡＣ：連結部 ２２Ｐ：２１Ｐの巻線
Claims (8)
- 【請求項１】 略環状の磁性体内面から円中心に向け求
心状に等ピッチに配設し夫々が励磁用の巻線を嵌合して
先端部に複数所定個の磁歯を等ピッチで設けた主極を２
ｎ個（但し、ｎ≧２の整数）一体にして形成した固定子
と、該固定子の主極表面との間に所定のエアギャップを
設けて、回転方向にＮ極、Ｓ極同数の永久磁石を交互に
形成して回転自在に支承した円筒状回転子とを設けて構
成し、前記固定子の主極は該主極１個おきの２
（ｎ−１）個が同相分となり、かつ、該同相主極の内、
半数が互いに異極性となるように形成したことを特徴と
する２相式永久磁石回転電機。 - 【請求項２】 請求項１記載の２相式永久磁石回転電機
において、主極数２ｎ個のｎは２であって、回転子の極
対数が４ｍ±１（但し、ｍ≧１の整数）とし、かつ、回
転子に形成した永久磁石の固定子に対向する反対側に、
磁性体で形成したバックヨークを設けた２相式永久磁石
回転電機。 - 【請求項３】 円板部と該円板部の外周から直角方向
に、等ピッチで起立させた２ ｎ 本の主極（但し、ｎ≧２
の整数）を磁性体で形成した所定形状の固定子鉄心の前
記主極に、所定幅に形成した励磁用巻線を嵌合し、前記
各主極の少なくとも励磁用巻線の先端部を所定数所定ピ
ッチの櫛歯状に形成した固定子と、前記主極の励磁用巻
線より先端部で該主極表面に対向し所定間隙を設けて回
転方向に、Ｎ極とＳ極同数の永久磁石を交互に形成し回
転自在に支承した円筒状回転子とを設けて構成し、前記
固定子の主極は該主極１個おきの２ （ｎ−１） 個が同相
となり、該同相主極の内、半数が互いに異極性となるよ
うに形成したことを特徴とするインナロータ又はアウタ
ロータ形２相式永久磁石回転電機。 - 【請求項４】 請求項３記載のインナロータ又はアウタ
ロータ形２相式永久磁石回転電機において、主極数２ ｎ 個のｎは２であって、回転子の極対数が４ｍ
±１（但し、ｍ≧１の整数）とあるインナロータ又はア
ウタロータ形 ２相式永久磁石回転電機。 - 【請求項５】 請求項３又は４記載のインナロータ又は
アウタロータ形２相式永久磁石回転電機において、 回転子に形成した永久磁石の固定子に対向する反対側に
磁性体で形成したバッ クヨークを設けた インナロータ又
はアウタロータ形２相式永久磁石回転電機。 - 【請求項６】 請求項３乃至５のいずれかに記載のイン
ナロータ又はアウタロータ形２相式永久磁石回転電機に
おいて、固定子の同相主極が交互に異極性になるように、巻線と
該巻線の接続を形成した インナロータ又はアウタロータ
形２相式永久磁石回転電機。 - 【請求項７】 回転軸に対して直交方向に形成した巻線
を嵌合し、端部を回転軸に平行に交互に所定間隙を設け
て噛み合わせて櫛歯状に形成した１相分の主極を同心的
に２相合計で２ ｎ 個（但し、ｎ≧２の整数）配設して磁
性体で形成した固定子と、該固定子に形成した櫛歯状部
に対面し所定のエアギャップを設けて、回転方向にＮ
極、Ｓ極同数の永久磁石を交互に形成して回転自在に支
承した円筒状回転子とを設けて構成し、前記固定子の主
極は該主極１個おきの２ （ｎ−１） 個が同相となるよう
に形成したことを特徴とするインナロータ又はアウタロ
ータ形２相式永久磁石回転電機。 - 【請求項８】 請求項７記載の各主極は、夫々が隣接す
る主極との間を磁気的に飽和する細い磁性体で連結した
分割構造にしたインナロータ又はアウタロータ形２相式
永久磁石回転電機。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7116621A JP2733824B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | ２相式永久磁石回転電機 |
| US08/633,060 US5780944A (en) | 1995-04-19 | 1996-04-16 | Two-phase permanent-magnet electric rotating machine |
| US09/046,666 US6172438B1 (en) | 1995-04-19 | 1998-03-25 | Two-phase permanent-magnet electric rotating machine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7116621A JP2733824B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | ２相式永久磁石回転電機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08294262A JPH08294262A (ja) | 1996-11-05 |
| JP2733824B2 true JP2733824B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=14691727
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7116621A Expired - Lifetime JP2733824B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | ２相式永久磁石回転電機 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US5780944A (ja) |
| JP (1) | JP2733824B2 (ja) |
Cited By (1)
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