JP2008259336A - ステッピングモータ - Google Patents

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Masami Kamijo
昌実 上条
Junro Saito
淳郎 齊藤
Shigeyuki Shimomura
重幸 下村
Yuji Honma
勇治 本間
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】OA機器などに用いる場合でも、低廉化、高出力化及び小型化を図ること。
【解決手段】ステータ110では、それぞれ巻回されたコイル141、142により磁化されるとともにそれぞれの先端部131に複数の極歯134を有する2個(但しn≧2、nは整数)のスロット130が互いに等間隔で放射状に配設されている。ロータ150は、スロット130の極歯134と空隙を介して回転自在に支承されている。ロータ150の内周面には、突極の極歯134と対向する複数の極歯が形成された環状のロータマグネット151が取り付けられている。2のスロット130は、一組ずつステータ110の中心に対して点対称で配置され、コイル141、142は、2のスロット130を2相構成で巻回している。
【選択図】図5

Description

本発明は、OA機器等で用いられるステッピングモータに関する。
従来、プリンタ、ファクシミリィ装置、複写機等のOA機器における紙送り部分では、デジタル信号で容易に駆動制御でき、ブラシ付き或いはブラシレスのDCモータよりもコストの低廉化を図ることができるステッピングモータが多く使用されている。
このようなステッピングモータとしては、例えば、特許文献1に示すインナーロータ型のステッピングモータが知られている。
このステッピングモータでは、外周部に複数の磁極部を有する円筒状のロータマグネットの外周側に、円筒状のステータアッセンブリが配置され、このステータアッセンブリの内周部に、ロータ側磁極部と近接対向する極歯が設けられてなる。
搭載されるOA機器自体の効率アップ化の要求に伴い、ステッピングモータ自体の高出力化を図る場合、ロータ側の極歯と軸心との距離とを大きくする必要が生じるが、インナーロータ型の構造では、ロータがステータの中心に配置されているため、大きくとることができない。
これに対し、ステータの外側でロータを回転させる構造にして、ロータ側の極歯と軸心との距離を大きくした3相3極式のアウタロータ型のステッピングモータが知られている(特許文献2参照)。
特開平10−127024号公報 特開平5−111233号公報
ところで、ステッピングモータ(主に、インナーロータ型のステッピングモータ)では、相数に関して2相式,3相式,4相式,5相式のものがあり、この相数の増加に伴い、モ−タ及び駆動回路が相数分だけ複雑となり高価になる。
このため、極力相数が小さく高出力可能なステッピングモータが望まれている。
また、OA機器に搭載されるステッピングモータとしては、高出力とともに、極力搭載スペースの小さいものが望まれている。
これらの要望を満たすアウタロータ型のステッピングモータは存在しなかった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、OA機器などにアクチュエータとして使用される場合でも、低廉化、高出力化及び小型化を図ることができるステッピングモータを提供することを目的とする。
本発明のステッピングモータは、それぞれ巻回されたコイルにより磁化されるとともにそれぞれの先端部に複数の極歯を有する2個(但しn≧2、nは整数)の突極が互いに等間隔で放射状に配設されてなる固定子と、前記突極の極歯と空隙を介して回転自在に支承され、その内周面に、前記突極の極歯と対向する複数の極が形成された環状の永久磁石を備える一つの回転子とを有し、前記コイルの相数は2相であり、前記2個の突極において周方向で隣り合う突極同士には、異なる相のコイルが巻回されている構成を採る。
本発明によれば、OA機器などにアクチュエータとして使用する場合に、より低廉化を図ることができるとともに、搭載スペースを極力小さくして、高出力化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係るステッピングモータの斜視図、図2は同ステッピングモータの平面図、図3は同ステッピングモータの要部構成の説明に供するステッピングモータの要部縦断面図である。なお、図3では、コイル部140(図5参照)及び中継基板部160(図5参照)を便宜上省略している。
図1〜図3に示すステッピングモータ100は、永久磁石型(Permanent Magnet Type:以下、「PM型」という)ステッピングモータである。
ステッピングモータ100は、ステータ(固定子)110(図3参照)と、ステータ110と同心で回転自在に取り付けられ、ロータマグネット151(図3参照)がステータ110の周囲で回転するロータ(回転子)150とを有する。
ステータ110は、図3に示すように、フランジ112の中央部112aから垂直に立設された円筒状のハウジング114の立設部分に外嵌固定され、突極(磁極、スロットともいうが、以下では「スロット」という)130(130−1〜130−4)を有するコア120と、スロット130に巻回されるコイル部140(141a,141b,142a,142b)とを備える。なお、以下では、ステッピングモータ100においてステータ110に対して、ロータ150が覆う側を上側、フランジ112側を下側として説明する。
図4は、フランジの斜視図である。
フランジ112は平板状をなし、中央部分の表面、言い換えれば、コア120と対向する側の面の中央部分が凹状に窪む窪み部113が形成されている。ここでは、窪み部113はフランジ112において中央部分を表面側から円状に切り欠いて薄肉にすることで形成されているため、側面視したフランジ112全体の厚みは一定である。
このフランジ112の中央部分の上方に、ハウジング114を介してステータ110が対向するように配置され、両端部112bには、ビス穴112cが形成されている。
図3に示すように、フランジ112の中心部(窪み部113の中心)には開口部112aが形成され、この開口部112aにハウジング114は、フランジ112の裏面側から挿通させた状態で固定されている。
ハウジング114は、一方側の開口縁部から外方に張り出し、外径がフランジ112の開口部112aよりも大きい環状の係合板部114bを有する。ハウジング114は、フランジ112の開口部112aに、フランジ112の裏面側から挿入することでフランジ112に嵌合されている。つまり、ハウジング114は、フランジ112に対して、係合板部114bをフランジ112の一方の面(裏面)に係合させ、筒状のハウジング本体部114cをフランジ112の他方面(表面)側から突出させた状態で固定されてる。なお、この筒状のハウジング本体部114cは、ステータ110のステータハウジングを形成している。
筒状のハウジング114において両端側で開口する中空部114d内には、ロータ150の回転軸153が挿入された軸受け(ここでは含浸軸受)116が配設されている。
図5は、本発明の実施の形態1に係るステッピングモータにおけるステータとロータマグネットとの構成を説明するための図であり、便宜上、ステッピングモータにおけるロータケースの上面部156(図3参照)を除いた状態のステッピングモータの斜視図である。
図5に示すステータ110のコア120は、フランジ112の表面の上方で、表面と平行に配置されている。
このコア120は、ハウジング114に外嵌する部位である筒状のコア本体122(図6参照)の外周から、ロータ150の回転軸心と同一のステータ110の軸心に直交して、互いに等間隔あけて放射状に突出する2個(但しn≧2、nは整数)のスロット130(130−1〜130−4)を備える。
実施の形態1のステッピングモータ100では、n=2とし、コア120は、コア本体の軸心を中心に放射方向に、互いに等間隔あけて離間する4つのスロット130−1〜130−4を備えている。
これら4個のスロット130(130−1〜130−4)において、周方向で隣接するスロット130同士は、コア本体122(図6参照)の軸心を中心に互いに90°をなし、平面視して十字状に配置されている。なお、コア120は、磁束を通しやすい電磁部材(ここでは電磁鋼板)を回転軸方向に積層して一体化してなり、ステッピングモータ100において単層のコア120として機能する。
なお、コア本体122(図6参照)の上部には、フランジ112の上面からスロット130間に配線される引出線164と、コイル140とを接続する中継基板160が配設されている。中継基板160は、コア120のコア本体122(図6参照)上でハウジング114に外嵌された中央本体161の縁部からスロット130間に突出する突出片162を備える。中継基板160は、周方向で隣り合うスロット130間の突出片162において、引出線164の基端部と、コイル141a,141b,142a,142bの端部145(図6参照)とを接続する。これにより、中継基板160は、引出線164を、スロット130に巻回されたコイル141a,141b,142a,142bの部分と離間させた状態で、当該コイル141a,141b,142a,142bに接続している。
スロット130(130−1〜130−4)には、コイル部140(141a,141b,142a,142b)が2相構成で巻回されている。コイル部140(コイル141a,141b,142a,142b)によりスロット130(130−1〜130−4)に電流を流すことにより磁化(励磁)され、ステータ110は、ロータ150に対する回転磁界を発生する。
ここでは、スロット130の数が4であるため、平面視して同一直線上に配置されるスロット130−1とスロット130−3のそれぞれに集中的に巻回するコイル141aとコイル141bの組を同相とし、スロット130−2とスロット130−4のそれぞれに集中的に巻回するコイル142aとコイル142bの組を同相とする。
なお、同一相のコイル141aとコイル141bとは同一の導線を逆巻きでそれぞれ巻回することで形成され、180°の位置、つまり同一直線上に配置されている。また、同一相のコイル142aとコイル142bとは同一の導線を用いてそれぞれを逆巻きで巻回することで形成され、180°の位置、つまり同一直線上に配置されている。例えば、同一相で逆巻きになる。例えば、コイル141aを時計回りで導線を巻回して形成すると、コイル141bは、反時計回りで形成される。コイル142a142bも同様であり、A相B相の相対関係や、同一相のコイルの組においてどちらを時計方向で巻くか等によって、励磁順に対するモータ回転方向を決定する。
これにより、ステータ110では、軸心を中心に互いに点対称で配置されたスロット同士(スロット130−1とスロット130−3同士、スロット130−2とスロット130−4同士)が、それぞれ同一相となる。ステッピングモータ100では、スロット130−1とスロット130−3とをA相、スロット130−2とスロット130−4とをB相としている。
スロット130−1〜130−4の構成について図5及び図6を用いて更に詳細に説明する。なお、各スロット130−1〜130−4は同様の構成であるので、各スロット130−1〜130−4の構成をスロット130の構成として説明する。
図6は、ステータ110のコア120と、ステータの外側に配置されたロータマグネット151との関係を示す平面図である。なお、図6では、コア本体122の上部に形成された、中継基板161が取り付けられる平面視正方形の板状の台部123が図示されている。台部123における表面には、角部から、コイル部140の各端部145が接続された接続ピンが立設している。この接続ピンが中継基板160の突出片162を介して引出線164の基端部に接続される。
スロット130(130−1〜130−4)は、コア本体から放射方向に突出し、コイル141(図5参照)が集中的に巻回されるスロット本体133と、スロット本体の先端に形成され、当該先端から周方向両側に突出する先端部131とを有する。
スロット130における先端部(放射方向側の端部)131は上面視して円弧状をなし、先端部131の先端面132は、ロータマグネット151の内周面151aに沿って湾曲する湾曲面として形成されている。それぞれのスロット130−1〜130−4における先端部131の先端面132には、複数の極歯134が周方向に沿って等間隔で複数設けられている。
それぞれの先端部131は、周方向で隣り合う先端部131ととともに、ロータマグネット151の内周面の略全面に沿って対向した状態で配置されている。
具体的には、周方向で離間する両端部(以下、「先端部の両側部」という)135は、当該両端部が形成されたスロットと隣り合うスロットの先端部の、周方向で離間する両端部と近接する位置に配設されている。
周方向で並ぶ各スロット130の先端部131間の距離は、それぞれの先端部131に形成される極歯間距離と略同様の長さとなるようにすることが好ましい。
具体的には、各スロット130の先端部131における両側部の一側部135と、当該スロット130(例えば、スロット130−1)と隣り合うスロット130(例えば、スロット130−4)の先端部131(131−4)の一側部135−4との周方向で離間する長さ)が、先端部131において周方向で並ぶ極歯134同士の離間距離(極歯134間の周方向の長さ)と略同様の長さとなっている。
すなわち、先端部131の両側部135にそれぞれ極歯134が配置されているため、コ120自体の外周部分から等間隔で極歯134が配置されるように構成されている。
極歯134は、それぞれの先端部131において、軸心から放射方向に突出し、且つ厚み方向(軸方向と同方向)に延在する突条に形成されており、それぞれ、ステータ110の中心(軸心に相当)に対して点対称に配置されている。
これら点対称に配置されたスロット同士は、励磁された際に異極となり、これらスロットが備える極歯134のそれぞれに空隙を介して対向して、ロータ150のロータマグネット151における内周面の複数の磁極が配置されている。
ロータマグネット151は、環状に形成された永久磁石材よりなり、回転軸部153及びロータケース154によって、コア120の水平方向外側で、コア120の周囲を回転自在に支承されている。
ロータマグネット151の内周面151aには、ロータ150の磁極152が、それぞれ軸方向に沿って延在し、周方向にS極、N極と交互に等ピッチでラジアル方向に着磁されることにより配置されている。ロータマグネット151の内周面における磁極152の数は、ステータ110側のスロット130が4つであるため、Xを0以上の整数とした場合、X/2が奇数となる数となっている。ここでは、ステッピングモータ100は、100ステップで1回転とし、ロータマグネット151の磁極152の数は、ステップ数/2=50極であり、極数25のS極と、極数25のN極が交互に周方向に配設している。
ロータマグネット151では、それぞれ回転中心に対して点対称の位置にある磁極152同士は、互いに異極となるように配置されている。
ロータマグネット151は、その外周面で、コア120を覆うロータケース154の周壁部155の内周面に取り付けられている。
ロータケース154は、コア120を上方及び周方向から覆うように配置され、円盤状をなし、中心に回転軸部153が固定されるとともに、コアの上面を覆うケース上面部156を有し、このケース上面部153の外縁部から垂下して、コア120の外側に配置され、コア120の外周を囲む周壁部155が設けられている。
図7は、ロータケースの斜視図である。
図3及び図7に示すように、ロータケース153のケース上面部156において、コア120と対向する内面(裏面)には、窪み部158が形成されている。
この窪み部158は、フランジ112の窪み部113と対向配置されており、ケース上面部156とフランジ112とで挟まれたコイル部140(コイル141a,141b,142a,142b)の配設空間を軸方向に大きくしている。
これにより、コア120のスロット130に巻回されるコイル部140のコイル141a,141b,142a,142bの径を大きいものにすることができる。
このケース上面部156の中心部分、つまり、窪み部158の中心部分には、回転軸部153の一端部を固定する軸止め部材159が内嵌されている。この軸止め部材159を介して、ケース上面部156には、回転軸部153が、当該ケース上面部156に対して垂直に、且つ周壁部155と対向して立設される。
回転軸部153において、立設された部位、すなわちケース上面部156から立ち上がる部位は、ステータ110のハウジング114内部の軸受け116内に回転自在に挿入されている。これにより、ロータケース154及びロータマグネット151を有するロータ150は、ステータ110に、回転自在に軸支された状態となっている。
次に本実施の形態におけるステッピングモータの動作について説明する。
なお、本実施の形態のステッピングモータ100では、ロータ150におけるロータマグネット151の内周面の磁極及びステータ110の極歯134は例えば、10°ステップで動作するように構成されており、ここでは1相励磁時を例に説明する。
図5において、周方向で隣り合うスロット130同士には、異なる相のコイルが巻回されており、スロット130−1及びスロット130−3をA相、スロット130−2及びスロット130−4をB相としている。また、ステッピングモータ100におけるコイル141a〜142bは、各スロット130−1〜130−4に、励磁状態でスロットの先端部の極歯134を点対称に位置するものどうしが異極となるように巻回されている。なお、上述したように、コイル部140では、コイル141aとコイル141bとは同一の導線によりそれぞれ形成されて連続するものであり、コイル142aとコイル142bとは同一の導線によりそれぞれ異なる巻き方向で、それぞれ集中的に巻回されている。
この場合、ステータ110のコア120に対して、A相からB相の順に励磁する、具体的には、スロット130−1からスロット130−2の順に励磁すると、ロータ150は、矢印D1方向に移動する。よって、スロット130−1、スロット130−2、スロット130−3、スロット130−4の順に励磁することによって、ロータ150自体は回転軸部153を中心に、ステップ角で回転を続けるものとなる。
このように本実施の形態のステッピングモータ100は、ステータ110においてコイル部140が巻回されるスロット130が4つ、つまり、スロット数が4つの、従来には無かった構造である2相単層式のアウタロータ型である。このため、筒状のマグネットであるロータマグネット151の内側で、スロット数の多いステッピングモータのものと比較して、コイル部140の配置スペースを広く確保しつつ、スロット数の増加に伴い増加するコイルの巻回回数を小さくできる。
つまり、本実施の形態のステッピングモータ100では、周方向で隣り合うスロット130どうしは、軸心側で直交する位置に配置されているため、スロット130に巻回するコイル部140(コイル141a,141b,142a,142b)の巻回領域を、スロット130間のスペースを用いて左右に広くとることができる。よって、コイル部140(コイル141a,141b,142a,142b)の巻回対象となるスロット自体が4つと少ないととともに、それぞれのスロット130にコイル部140を巻回する際に、従来の同じ大きさのステッピングモータで用いられたコイルよりも太いコイルを用いることで、更にコイルの巻回回数を減少させることができる。
また、スロット間のスペースを、スロットを巻回するコイルの巻回スペースとして有効に利用することができ、これにより高出力化を図ることができる。
また、ステッピングモータ100では、コア120に対して軸方向にそれぞれ配置されるフランジ112と、ケース上面部156とには、コア120のコイル部140に対して軸方向で対向する部位に、それぞれ窪み部113,158が形成されている。
これにより、2相単層式のステッピングモータ100であっても、コア120のスロット130に巻回されるコイル部140(コイル141a,141b,142a,142b)の配置領域をロータマグネット151の内側において、軸方向にも広くすることができる。これにより、従来と比較して太いコイル(141a,141b,142a,142b)を容易に巻回でき、さらに、コイル部140のコイルの巻回回数を減少させつつ、発熱を抑制し、モータ自体の消費電力を減少させることができるとともに、更なる高出力化を図ることができる。
さらに、同寸法のインナロータ型のステッピングモータと比較して、ロータイナーシャが大きいため、慣性モーメントの惰性により高速域でのプルアウトトルクを向上させることができる。
また、本実施の形態のステッピングモータ100では、回転するロータマグネット151の内周面に形成されたロータ150の磁極に対向するステータ110の極歯134は、4つのスロット130の先端部131において、ロータマグネット151の内周面に沿って湾曲した先端面132の全面に形成されている。このため、ステータ110の極歯134とロータ150の磁極とが互いに対向する面積を極力広くとることができ、同寸法のインナーロータ型或いはアウタロータ型のステッピングモータと比較して、高出力化を図ることができる。
また、ステッピングモータ100によれば、ロータマグネット151の径を大きくすることによって、最大フラックス値を向上させることができ、トルク特性の向上を図ることができる。
さらに、2相式であるため、3相以上などの相数が多いステッピングモータと比較して、スロットに対する磁気の切替も容易に行うことができる。
さらにステータ110が一つの単層であるため、A相にB相を積層した従来の2相式のモータと比較して、ステッピングモータ100自体の薄型化を図ることできる。
したがって、OA機器などにアクチュエータとして使用する場合でも、より低廉化を図ることができるとともに、搭載スペースを極力小さくして、高出力化を図ることができる。
さらに、本実施の形態のステッピングモータ100では、ステータ110のスロット130が4つであり、各スロット130の先端部131同士は、周方向で近接している。このため、内径が設定されたロータマグネット151内において、スロット130の先端部131において極歯134を形成する先端面132を、周方向に極力広くとることができる。これにより、ステッピングモータ100において、スロット130の極歯のピッチを変更する場合でも、ステータ110のコア120を成形する金型において、極歯を成形する金型のコアのみの変更を容易に行うことができ、極歯のピッチが異なるステータ110を容易に形成できる。
(実施の形態2)
図8は本発明の実施の形態2に係るステッピングモータの要部構成を示す断面図であり、図9は本発明の実施の形態2に係るステッピングモータにおけるモータ本体の要部構成を示す断面図である。また、図10は本発明の実施の形態2に係るステッピングモータにおける被覆ケースの説明に供する断面図である。
図8〜図10に示すステッピングモータ200は、図1に示す実施の形態1に対応するステッピングモータ100と同様の基本的構成を有し、従来にはない構造である2相単層式のステッピングモータである。よって、同一の構成要素には同名称及び同符号を付して説明は省略する。
図8に示すステッピングモータ200は、PM型のアウタロータ式のステッピングモータであり、ステータ210と、当該ステータ210に回転自在に取り付けられ、当該ステータ210の外側で回転するロータ250とを有するモータ本体260を、外側から被覆する被覆ケース270を備えている。
モータ本体260におけるステータ210及びロータ250の位置関係は、実施の形態1のステータ110及びロータ250の位置関係と同様のものである。
図8及び図10に示すステッピングモータ200におけるステータ210は、円盤状の底板部212の中央部から立設する円筒状のハウジング214の先端部に外嵌されたコア220を有する。
ハウジング214の内部には、ハウジング114と同様に、ロータ250の回転軸部253が回転自在に挿入された軸受け116が配設されている。
コア220は、図5に示す実施の形態1のコア220と厚さのみ異なり同様に形成されるものであり、コア120のスロット130と同様に形成されたスロット230を2個(但しn≧2、nは整数)有する。これらスロット230は、ロータ250の回転軸心と同一の軸心に直交し、底板部212の表面の上方で、当該表面と平行に、軸心から放射状に突出し、互いに等間隔で配設されている。ここでは、実施の形態1のコア120と同様に、n=2とし、4つのスロット230を有するものとする。
スロット230は、スロット130と同様の先端部131に、ロータマグネット151と同様に構成されたロータマグネット251の内周面の磁極と対向する複数の極歯134を有している。極歯134を含む先端部131の構成は、スロット130のものと同様であるため説明は省略する。
また、図示しないが、これらスロット230には、スロット130と同様にコイルが巻回され、これら巻回されるコイルによってそれぞれのスロット230は磁化される。
なお、巻回されるコイルは、平面視して同一直線上に配置されるスロットを一組として、それぞれに巻回されるコイルは同一の導線により構成し、ここでは2相単層式のステッピングモータを構成している。
このように構成されたステータ210は、ステータ210と同心で回転するロータ250の有底筒状のロータケース254により上方から覆われている。
このロータケース254は、ロータマグネット251とで、回転軸部253によって回転するロータ250を構成している。
なお、ロータ250は、ロータ150と比較して、ロータケース254の上面部256において、窪み部158が形成されておらず、ステータ210と対向する面とは逆の面(表面)の中央部分に凹部257が形成されている点を除いて同様の構成を有する。なお、ロータケース254の上面部256に、ロータケース154の上面部156と同様に窪み部158を形成してもよい。その場合、ロータ250は、窪み部158を有するロータ150と同様の効果を有する。
ロータケース254では、ステータ210を上方に配置される円盤状の上面部256の周縁部から下方に垂下される周壁部255の内周面に、ステータ210の極歯134の外側に位置するロータマグネット251が取り付けられている。
凹部257は、ロータケース254の上面部256において、の中央部分を外方から内方に押し出すことで窪ませることにより形成され、ステータ210側方向に開口してなる。
この凹部257の中央部には、回転軸部253を貫通させた状態で固定する環状の軸固定部259が取り付けられている。
この環状に軸固定部259に回転軸部253が挿通されることで、回転軸部253の一端部253aは、ロータ250の上面からステータ210と逆側に突出し、出力軸として機能する。
このように底板部212上に配置されたステータ210及びロータ250は、上方から被覆ケース270が被せられて、回転軸部253の出力端のみ外部に露出した状態で被覆されている。
図8及び図10に示すように、被覆ケース270は、モータ本体部260(ステータ210及びロータ250)の側方に配置され、モータ本体260の周囲を囲む円筒状の被覆周壁部271と、被覆周壁部271の一方の開口を閉塞し、モータ本体260を上方(モータ本体部260に対して底板部212と反対側)から覆う被覆底面部273とで有底筒状に形成されてなる。
被覆ケース270における被覆周壁部271の他方の開口縁部271aは、底板部212の外周縁と対応して形成され、当該底板部212に外嵌することによって固定されている。これにより、ステータ210及びロータ250は、被覆ケース270と底板部212とにより被覆ケース270内に封じこめられている。
また、被覆底面部273の外面には、ブラケット275が固定され、これら被覆底面部273及びブラケット275の中央部分で厚み方向に連通する開口部には、回転軸部253が挿通される軸受け259が取り付けられている。
この軸受け259に、モータ本体260側から突出する回転軸部253の一端部を挿通させることによって、回転軸部253の一端部のみが、被覆底面部273及びブラケット275を挿通してブラケット275の上方に突出している。
このように構成されたステッピングモータ200によれば、実施の形態1のステッピングモータ100と同様の効果を得ることができるとともに、被覆ケース270に、ステータ210の外側にロータ250が回転自在に配置されたモータ本体260を封入している。より詳細には、被覆ケース270と底板部212とにより、モータ本体260の全面を包囲している。
これにより、ステータ210の外側に配置されたロータ250の回転駆動により生じる騒音や電磁ノイズを遮断することができるとともに、ロータ250及びステータ210を有するモータ本体260内への異物混入を防ぐことができる。
また、ロータケース254の上面部256に凹部257が形成されているため、被覆ケース270により被覆された構成であっても、被覆ケース270側に取り付けられた軸受け274に対して、挿通した回転軸部253を受けるために必要な軸方向の長さ(軸受け274の厚み)を保持させつつ、被覆ケース270を有するステッピングモータ200全体の厚みを薄くでき、当該ステッピングモータ200の薄型化を図ることができる。
なお、各実施の形態における2相単層式のステッピングモータ100,200では、ステータ110,210の有する2個(但しn≧2、nは整数)のスロット130,230の数は、n=2として4つのスロットとしたが、これに限らず、2相単層式のものであれば、nは2以上の整数としてもよい。
ここで、n=3として、ステータが8つのスロットを備えるステッピングモータを変形例として示す。
図11は本発明の実施の形態に係るステッピングモータの変形例を示す部分断面図である。なお、図11では、実施の形態1のステッピングモータ100と比較して、スロットの数に伴い、励磁順にロータを回転方向に移動させるべく、スロットに巻回されるコイルの巻き方、ロータ側及びステータ側の極歯の数は異なるが、基本的構成は同様である。
つまり、それぞれ巻回された図示しないコイルにより磁化されるとともに先端部331に複数の極歯334を有する8個のスロット330が互いに等間隔で放射状に配設されてなるステータ310と、スロット330の極歯334と対向する複数の磁極が内周面に形成されるとともに、ステータ310の中心に回転自在に挿入された回転軸部353によって極歯334の外側で回転自在に支承されたロータマグネット351を備える一つのロータ350とを備え、スロット330は、一組ずつステータ310の中心に対して点対称で配置され、コイルが2相構成で巻回される。
なお、図11では、ロータ350において、ステータ310の上方に配置され、回転軸部353が中心部に固定されたロータケースの上面部を省略し、ロータマグネット351が内周面に固定されたロータケースの周壁部355が図示されている。
ステータ310として、点対称に配置されたスロット330同士は、励磁された際に同極となり、これらスロット330が備える極歯334のそれぞれに対向して、ロータ350のロータマグネット351の内周面に形成された複数の極歯が配置されている。
ロータマグネット351は、環状に形成された永久磁石材のリングよりなり、その内周面には、ロータ350の磁極が、それぞれ軸方向に沿って延在し、周方向にS極、N極と交互に等ピッチでラジアル方向に着磁されることにより配置されている。ここでは、ロータマグネット351の内周面における磁極の数は、ステータ310側のスロット330が8つであるため、Xを0以上の整数とした場合、X/4が奇数となる数となっている。
このステッピングモータ300では、周方向に配置されたスロット330が一つおきに同相になるようにコイルが巻回されている。スロット330−1、330−5には同じ巻き方向でA相コイルが巻回され、スロット330−2、330−6には同じ巻き方向でB相コイルが巻回されている。また、スロット330−3、330−7には、スロット330−1,330−5とは異なる巻き方向でA相コイルが巻回され、スロット330−4、330−8には、B相コイルが、スロット330−2、330−6とは異なる巻き方向で巻回されている。例えば、それぞれのスロット330が、励磁状態で、図11に示す極となるように2相コイルが巻回され、それぞれのスロット330の極歯334に対向するロータマグネット351側の極は異極する。また、ステッピングモータ300では、励磁状態においては、点対称に配置されるスロット330同士は、同極となっている。
そして、A相のスロット330−1、330−5を励磁し、次いで、B相のスロット330−2、300−6を励磁すると、ロータ(図ではロータマグネット351)がD2方向に回転移動する。次いで、A相のスロット330−3、330−7を励磁し、次いで、B相のスロット330−4、330−8を励磁し、これを繰り返すことによってロータ350(図11では、周壁部355及びロータマグネット351のみ図示)は回転する。これを繰り返すことによりロータ350は回転を続ける。
以上、本発明の一実施の形態について説明した。
なお、上記本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り、種々の改変をなすことができ、そして本発明が該改変させたものに及ぶことは当然である。
本発明に係るステッピングモータは、より低廉化を図ることができるとともに、搭載スペースを極力小さくして、高出力化を図ることができる効果を有し、プリンタ、ファクシミリ装置等OA機器における紙送りを行うアクチュエータとして有用である。
本発明の実施の形態1に係るステッピングモータの斜視図 本発明の実施の形態1に係るステッピングモータの平面図 本発明の実施の形態1に係るステッピングモータの要部構成の説明に供するステッピングモータの縦断面図 フランジの斜視図 本発明の実施の形態1に係るステッピングモータにおけるステータとロータマグネットとの構成の説明するための図 ステータのコアと、ステータの外側に配置されたロータマグネットとの関係を示す平面図 ロータケースの斜視図 本発明の実施の形態2に係るステッピングモータの要部構成を示す断面図 本発明の実施の形態2に係るステッピングモータにおけるモータ本体の要部構成を示す断面図 本発明の実施の形態2に係るステッピングモータにおける被覆ケースの説明に供する断面図 ステッピングモータの変形例を示す部分断面図
符号の説明
100、200、300 ステッピングモータ
110、210、310 ステータ
120、220 コア
114、214、314 ハウジング
114c ハウジング本体部
130、230、330 スロット
131 先端部
132 先端面
134、334 極歯
140 コイル部
141、142、141a、141b、142a、142b コイル
150、250、350 ロータ
151、351 ロータマグネット
153、253、353 回転軸部

Claims (4)

  1. それぞれ巻回されたコイルにより磁化されるとともにそれぞれの先端部に複数の極歯を有する2個(但しn≧2、nは整数)の突極が互いに等間隔で放射状に配設されてなる固定子と、
    前記突極の極歯と空隙を介して回転自在に支承され、その内周面に、前記突極の極歯と対向する複数の磁極が形成された環状の永久磁石を備える一つの回転子と、
    を有し、
    前記コイルの相数は2相であり、
    前記2個の突極において周方向で隣り合う突極同士には、異なる相のコイルが巻回されているステッピングモータ。
  2. nを2とし、前記2個の突極において周方向で隣り合う突極同士は、互いに直角となるように配設されている請求項1記載のステッピングモータ。
  3. 前記2個の突極の先端部は、前記コイルが巻回される突極本体の先端から周方向に、前記永久磁石の内周面に沿って延在してなり、
    前記先端部において周方向で離間する両側端部は、周方向でそれぞれ隣り合う別の突極における先端部の一側端部と近接して配置されている請求項1記載のステッピングモータ。
  4. 前記先端部には、前記内周面に沿う先端面において前記複数の突極の極歯が等間隔をあけて形成され、
    前記先端面における前記突極の極歯の間隔と、前記周方向で近接する先端部の側端部同士にそれぞれ形成された突極の極歯同士の周方向の間隔とが略同一である請求項3記載のステッピングモータ。
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